JP2018155722A - 環境検出装置 - Google Patents

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正史 上
Masashi Kami
正史 上
笠島 多聞
Tamon Kasashima
多聞 笠島
圭 田邊
Kei Tanabe
圭 田邊
小林 浩
Hiroshi Kobayashi
浩 小林
徹雄 波多
Tetsuo Hata
徹雄 波多
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Abstract

【課題】周波数掃引によらず温度等の周辺環境を検出することの可能な環境検出装置を提供する。【解決手段】環境検出装置1は、互いに磁気的に結合する第1コイルL1及び第2コイルL2と、第1コイルL1に接続されるシュミットトリガインバータ10と、第2コイルL2に接続され、温度によってインピーダンスが変化するサーミスタRsと、を備え、サーミスタRsのインピーダンスによって変化する周波数で発振する。第1コイルL1を含む一次側回路5と、第2コイルL2を含む二次側回路7は、互いに仕切り部材12で仕切られた第1空間と第2空間に分けて配置される。【選択図】図1

Description

本発明は、温度等の環境を検出する環境検出装置に関する。
例えばワイヤを引き出せない閉じられた空間内にある対象物の温度を検出したい場合には、当該対象物の温度情報をワイヤレスで空間外に伝送する必要がある。下記特許文献1は、「加熱室内の被加熱物の温度を検知する感温用のコンデンサ(19)とコイルアンテナ(21)とで共振回路を構成したワイヤレス温度プローブ(7)を被加熱物に挿入し,温度プローブ(7)の温度に対応した共振周波数を包含した掃引信号を加熱室内の送信アンテナ(8)より送信し,その信号をワイヤレス温度プローブ(7)を挾んで設置した受信アンテナ(9)で受けて共振点をとらえ,掃引開始から共振点までの時間を別の発振周波数でカウントし,そのカウント数をマイクロコンピュータ(37)で読み込み,被加熱物の温度を検知」するという内容を開示する。
特開昭61−88485号公報
特許文献1の技術は、被加熱物の温度に依存した共振周波数をサーチするものであり、送信アンテナから送信する周波数の掃引が必須であり、原理的に複雑であった。
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、周波数掃引によらず温度等の周辺環境を検出することの可能な環境検出装置を提供することにある。
本発明のある態様は、環境検出装置である。この環境検出装置は、
互いに磁気的に結合する第1及び第2コイルと、
前記第1コイルに接続される、発振用の増幅器と、
前記第1又は第2コイルに接続され、周辺環境によってインピーダンスが変化する回路素子と、を備え、
前記回路素子のインピーダンスによって変化する周波数で発振するセンサ出力を利用して前記周辺環境を特定する。
前記回路素子は、前記第2コイル側に設けられた受動素子であってもよい。
前記第1コイルを含む一次側回路と、前記第2コイルを含む二次側回路とが、互いに仕切り部材で仕切られた第1空間と第2空間に分けて配置されてもよい。
前記回路素子は、前記第1コイル側に設けられ、
前記第1コイルを含む一次側回路と、前記第2コイルを含む二次側回路とが、互いに仕切り部材で仕切られた第1空間と第2空間に分けて配置され、
前記第2空間から前記第1空間にワイヤレスで電力伝送する電力伝送手段を備え、
前記増幅器は、前記電力伝送手段によって伝送される電力で動作してもよい。
前記第1及び第2コイルが前記仕切り部材を挟んで互いに対向し、
前記仕切り部材は、前記第1及び第2コイルの間に、非磁性材料で形成された部分を有してもよい。
前記非磁性材料で形成された部分は、当該部分が磁性材料で形成された場合と比較して前記第1及び第2コイルの磁気的結合を強めるように作用してもよい。
前記第1及び第2コイルの磁気的結合を強める磁性体を備え、
前記磁性体が、前記非磁性材料で形成された部分の内部及び外部の少なくともいずれかに設けられ、あるいは前記非磁性材料で形成された部分を貫通してもよい。
前記第1及び第2コイルの一方は、他方の周囲を囲むように周回してもよい。
前記第1及び第2コイルは、互いに同軸となるように配置されてもよい。
前記第1及び第2コイルの一方は、他方の径方向外側において他方を囲まないように周回してもよい。
前記第1及び第2コイルの磁気的結合を強める磁性体を備え、
前記磁性体は、前記第1及び第2コイルの他方の内側に位置し若しくは延在し、及び/又は、前記第1及び第2コイルの他方の一端若しくは両端から径方向外側に延在してもよい。
前記磁性体に近接配置されて前記磁性体を補強する非磁性体を備えてもよい。
前記周辺環境は、温度、湿度、又は圧力であり、
前記回路素子は、温度検出素子、湿度検出素子、又は圧力検出素子であってもよい。
補償用回路と、環境特定部と、を備え、
前記補償用回路は、互いに磁気的に結合する第3及び第4コイルを有し、
前記環境特定部は、前記センサ出力と前記補償用回路の補償用出力とを利用して前記周辺環境を特定してもよい。
前記補償用回路は、前記第3コイルに接続される、発振用の増幅器を有し、
前記補償用出力は、前記周辺環境によって変化しない周波数で発振し、又は前記周辺環境による周波数の変化が前記センサ出力と異なり、
前記環境特定部は、前記センサ出力の周波数と前記補償用出力の周波数との差に基づいて前記周辺環境を特定してもよい。
本発明のもう1つの態様は、環境検出装置である。この環境検出装置は、
センサ回路と、補償用回路と、環境特定部と、を備え、
前記センサ回路は、互いに磁気的に結合する第1及び第2コイルと、前記第1又は第2コイルに接続され、周辺環境によってインピーダンスが変化する回路素子と、を有し、
前記補償用回路は、互いに磁気的に結合する第3及び第4コイルを有し、
前記環境特定部は、前記センサ回路のセンサ出力と前記補償用回路の補償用出力とを利用して前記周辺環境を特定する。
前記第1及び第3コイルが互いに同じ空間に存在し、
前記第2及び第4コイルが互いに同じ空間に存在し、
前記第1及び第3コイルの相対位置関係と前記第2及び第4コイルの相対位置関係とが互いに等しくてもよい。
前記第1及び第2コイルの結合係数と前記第3及び第4コイルの結合係数とが互いに等しくてもよい。
本発明のもう1つの態様は、環境検出装置である。この環境検出装置は、
複数のセンサ回路と、複数の補償用回路と、環境特定部と、を備え、
各々のセンサ回路は、互いに磁気的に結合する第1及び第2コイルと、前記第1又は第2コイルに接続され、周辺環境によってインピーダンスが変化する回路素子と、を有し、
各々の補償用回路は、互いに磁気的に結合する第3及び第4コイルを有し、
前記環境特定部は、前記センサ回路及び前記補償用回路からなるペアの各々について、前記センサ回路のセンサ出力と前記補償用回路の補償用出力とを利用して前記周辺環境を特定する。
前記センサ回路及び前記補償用回路が交互に配置されてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、周波数掃引によらず温度等の周辺環境を検出することの可能な環境検出装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1に係る環境検出装置1の概略回路図。 環境検出装置1の等価回路図であって、図1の第1コイルL1、第2コイルL2、及びサーミスタRsを、等価的にインピーダンスZで置き換えた等価回路図。 第1コイルL1を非磁性板15の一方の面に設けた状態の概略斜視図。 第2コイルL2を非磁性板15の他方の面に設けた状態の概略斜視図。 環境検出装置1における、第1コイルL1、第2コイルL2、及び仕切り部材12の断面図。 本発明の実施の形態2に係る環境検出装置2の概略ブロック図。 環境検出装置2の受信回路21及びセンサ回路27の概略回路図。 本発明の実施の形態3に係る環境検出装置1Aの概略回路図。 第1コイルL1及び第2コイルL2と、第3コイルL3及び第4コイルL4と、の位置ずれが無い場合の相対配置を示す模式図。 第1コイルL1及び第2コイルL2と、第3コイルL3及び第4コイルL4と、の位置ずれが有る場合の相対配置を示す模式図。 本発明の実施の形態4に係る環境検出装置2Aの概略回路図。 本発明の実施の形態5に係る環境検出装置3の概略回路図。 本発明の実施の形態6に係る環境検出装置4の模式図。 本発明の他の実施の形態であり、非磁性板15の内部に磁性体18を設けた実施の形態に係る環境検出装置の要部断面図。 本発明の他の実施の形態であり、非磁性板15の外部両側に磁性体19a,19bを設けた実施の形態に係る環境検出装置の要部断面図。 本発明の他の実施の形態であり、非磁性板15の内部に磁性体18を設け、かつ非磁性板15の外部両側に磁性体19a,19bを設けた実施の形態に係る環境検出装置の要部断面図。 本発明の他の実施の形態であり、非磁性板15を貫通する磁性体20を設けた実施の形態に係る環境検出装置の要部断面図。 本発明の他の実施の形態であり、第1コイルL1及び第2コイルL2を同軸(同心)配置した実施の形態に係る環境検出装置の要部断面図。 図18に対して第1コイルL1を貫通する磁性体28を追加した実施の形態に係る環境検出装置の要部断面図。 図18に対して第1コイルL1の両端からそれぞれ径方向外側に広がる磁性体29a、29bを追加した実施の形態に係る環境検出装置の要部断面図。 図18に対して第1コイルL1を貫通する磁性体28及び第1コイルL1の両端からそれぞれ径方向外側に広がる磁性体29a、29bを追加した実施の形態に係る環境検出装置の要部断面図。 図19に対して磁性体28の周囲を近接して囲む非磁性体38を追加した実施の形態に係る環境検出装置の要部断面図。 図21に対して磁性体28の周囲を近接して囲む非磁性体38及び磁性体29a、29bの上下を近接して覆う非磁性体39a、39bを追加した実施の形態に係る環境検出装置の要部断面図。 本発明の他の実施の形態であり、第2コイルL2が第1コイルL1の径方向外側において第1コイルL1を囲まないように周回する実施の形態に係る環境検出装置の要部断面図。 図24に対して第1コイルL1の両端からそれぞれ径方向外側かつ第2コイルL2側に延在する磁性体29a、29bを追加した実施の形態に係る環境検出装置の要部断面図。 図25に対して磁性体28の周囲を囲む非磁性体38及び磁性体29a、29bの上下を覆う非磁性体39a、39bを追加した実施の形態に係る環境検出装置の要部断面図。 図24において、第1コイルL1に電流が流れた場合に発生する磁力線に合わせて第2コイルL2を傾けた実施の形態に係る環境検出装置の要部断面図。 本発明の他の実施の形態であり、第1及び第2空間の境界が矩形凹凸部を有する場合において第1コイルL1及び第2コイル、並びに第3コイルL3及び第4コイルL4を凹凸の側面を挟んで対向させた実施の形態に係る環境検出装置の要部断面図。 図28において第1コイルL1及び第2コイル、並びに第3コイルL3及び第4コイルL4を凹凸の底面を挟んで対向させた実施の形態に係る環境検出装置の要部断面図。 本発明の他の実施の形態であり、第1及び第2空間の境界がV字凹凸部を有する場合において第1コイルL1及び第2コイル、並びに第3コイルL3及び第4コイルL4を凹凸の側面を挟んで対向させた実施の形態に係る環境検出装置の要部断面図。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
(実施の形態1)
図1〜図5を参照し、本発明の実施の形態1を説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る環境検出装置1の概略回路図である。環境検出装置1は、第1コイルL1、第2コイルL2、サーミスタRs、コンデンサC、及び発振用の増幅器の例示であるシュミットトリガインバータ10を備える。シュミットトリガインバータ10の入力端子にコンデンサCの一端が接続される。コンデンサCの他端はグランドに接続される。シュミットトリガインバータ10の出力端子に第1コイルL1の一端が接続される。第1コイルL1の他端はシュミットトリガインバータ10の入力端子及びコンデンサCの一端に接続される。シュミットトリガインバータ10の出力端子と第1コイルL1との相互接続点からセンサ出力Voutが取り出される。第1コイルL1、コンデンサC、及びシュミットトリガインバータ10は、一次側回路5を構成する。二次側回路7は、一次側回路5と絶縁された回路であり、第2コイルL2及びサーミスタRsで構成される閉回路である。サーミスタRsは、周辺環境によってインピーダンスが変化する回路素子の例示であり、ここでは温度によって抵抗値が変化する受動素子(温度検出素子)である。
環境検出装置1において、一次側回路5及び二次側回路7は、互いに仕切り部材12で仕切られた第1空間及び第2空間に分けて配置される。第1空間は、非検出対象の空間であり、ケーブルで電源を取ることの可能な通常空間である。第2空間は、検出対象となる環境を有する空間であり、例えば仕切り部材12によって閉じられていて第1空間との間でケーブルを渡すことができない空間である。第1コイルL1及び第2コイルL2は、仕切り部材12を挟んで互いに磁気的に結合する。
各素子の定数の一例を挙げると、第1コイルL1及び第2コイルL2のインダクタンス値は0.1mH、サーミスタRsの25℃における抵抗値は3kΩ、コンデンサCの容量値は150pFである。
図2は、環境検出装置1の等価回路図であって、図1の第1コイルL1、第2コイルL2、及びサーミスタRsを、等価的にインピーダンスZで置き換えた等価回路図である。インピーダンスZは次式で示される。なお、次式において、第1コイルL1のインダクタンス値、第2コイルL2のインダクタンス値、及びサーミスタRsの抵抗値は、各素子に付した符号(L1、L2、Rs)によって示される。
環境検出装置1は、シュミットトリガインバータ10、コンデンサC、及びインピーダンスZにより、発振回路を構成しており、その発振周波数、すなわちセンサ出力Voutの周波数Foscは、次式の関係を満たす。なお、次式において、コンデンサCの容量値、及びインピーダンスZのインピーダンス値は、各素子に付した符号(C、Z)によって示される。
上式から明らかなように、センサ出力Voutの周波数Foscは、サーミスタRsの抵抗値によって変化する。すなわち、サーミスタRsが置かれた環境(第2空間)の温度によってサーミスタRsの抵抗値が特定され、サーミスタRsの抵抗値によりセンサ出力Voutの周波数Foscが特定される関係にあり、周波数Foscにより、サーミスタRsが置かれた環境の温度を知ることができる。
図3〜図5に示すように、第1コイルL1及び第2コイルL2は、銅等の導線をスパイラル状に周回させた平面コイルであり、仕切り部材12の一部を構成する非磁性板15の一方の面及び他方の面に同軸配置される。すなわち、第1コイルL1及び第2コイルL2は、非磁性板15を挟んで同軸的に対向配置される。非磁性板15に対する第1コイルL1及び第2コイルL2の固定は、特に限定されないが、非磁性板15の両面にそれぞれスパイラル状の溝を形成して第1コイルL1及び第2コイルL2を嵌入(圧入)してもよいし、非磁性板15の両面に第1コイルL1及び第2コイルL2の外径と略等しい内径の非貫通穴を形成して第1コイルL1及び第2コイルL2を嵌入(圧入)してもよい。
非磁性板15は、アルミ等の非磁性材料からなる。仕切り部材12の、非磁性板15以外の部分は、軟鉄等の軟磁性材料からなる磁性板17である。磁性板17に対する非磁性板15の固定は、特に限定されないが、円板状の非磁性板15の外周面にネジを切っておき、磁性板17の円形貫通穴の内周面にもネジを切っておき、非磁性板15を磁性板17に螺着させてもよい。あるいは、非磁性板15の外周面及び磁性板17の円形貫通穴の内周面をそれぞれテーパー状にしておき、非磁性板15を磁性板17に圧入してもよい。
本実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。
(1) 環境検出装置1は、サーミスタRsの抵抗値(インピーダンス)に依存した周波数で発振するため、周波数掃引によらず第2空間の環境(温度)を検出することができる。
(2) 二次側回路7は、受動素子のみによって構成され、電源を必要としないため、第1空間から第2空間にケーブルを渡せない場合であっても環境検出が可能である。
(3) 仕切り部材12は、第1コイルL1と第2コイルL2との間が非磁性板15であるため、第1コイルL1と第2コイルL2との間が全体的に磁性材料で形成される場合と比較して、第1コイルL1と第2コイルL2の磁気結合を強力にでき、環境検出の高精度化に有利である。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2に係る環境検出装置2の概略ブロック図である。環境検出装置2は、第1空間に配置された受電回路26及びセンサ回路27、並びに第2空間に配置された受信回路21及び送電回路25、を備える。第1空間及び第2空間は、仕切り部材12によって互いに仕切られる。本実施の形態では、第1空間及び第2空間の関係が実施の形態1とは逆である。すなわち、第1空間は、検出対象となる環境を有する空間であり、例えば仕切り部材12によって閉じられていて第2空間との間でケーブルを渡すことができない空間である。第2空間は、非検出対象の空間であり、ケーブルで電源を取ることの可能な通常空間である。
送電回路25は、第2空間に位置する第5コイル(送電コイル)L5から第1空間に位置する第6コイル(受電コイル)L6にワイヤレス(非接触)で電力を伝送するための回路である。ワイヤレス電力伝送は、例えば電磁誘導や磁気共鳴を利用する。受電回路26は、整流回路及びコンデンサ等を含み、第6コイルL6で受電した交流電力を直流電力に変換してセンサ回路27に供給する。第5コイルL5及び第6コイルL6は、仕切り部材12を挟んで互いに磁気的に結合する。第5コイルL5及び第6コイルL6は、図3〜図5に示した実施の形態1の第1コイルL1及び第2コイルL2と同様に構成することができる。
図7は、環境検出装置2の受信回路21及びセンサ回路27の概略回路図である。センサ回路27は一次側回路であり、受信回路21は二次側回路である。センサ回路27は、第1コイルL1、サーミスタRs、コンデンサC、抵抗R1、及びシュミットトリガインバータ10を有する。受信回路21は、D型フリップフロップ22及び第2コイルL2を有する。D型フリップフロップ22は、第2コイルL2の受信信号をパルス信号に変換する回路である。
センサ回路27において、シュミットトリガインバータ10の入力端子に抵抗R1の一端が接続される。抵抗R1の他端にコンデンサCの一端が接続される。コンデンサCの他端はグランドに接続される。シュミットトリガインバータ10の出力端子に第1コイルL1の一端が接続される。第1コイルL1の他端にサーミスタRsの一端が接続される。サーミスタRsの他端はコンデンサCの一端に接続される。シュミットトリガインバータ10の電源は、図6の受電回路26から供給される。
受信回路21において、第2コイルL2の一端は、D型フリップフロップ22のクロック端子に接続される。第2コイルL2の他端は、D型フリップフロップ22のクリア端子及びプリセット端子、並びにグランドに接続される。D型フリップフロップ22のD端子と反転Q端子とが相互に接続される。D型フリップフロップ22のQ端子からセンサ出力Voutが取り出される。本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、センサ出力Voutの周波数Foscは、サーミスタRsの抵抗値によって変化する。
各素子の定数の一例を挙げると、第1コイルL1及び第2コイルL2のインダクタンス値は1mH、サーミスタRsの25℃における抵抗値は49kΩ、抵抗R1の抵抗値は10kΩ、コンデンサCの容量値は150pFである。
本実施の形態の環境検出装置2も、実施の形態1と同様にサーミスタRsの抵抗値(インピーダンス)に依存した周波数で発振するため、周波数掃引によらず第1空間の環境(温度)を検出することができる。また、本実施の形態では、実施の形態1と異なり、発振用の増幅器であるシュミットトリガインバータ10を、サーミスタRsと共に、検出対象の環境を有する空間に配置しているため、シュミットトリガインバータ10への電力供給のために送電回路25及び受電回路26等の電力伝送手段を要する一方で、第1コイルL1と第2コイルL2との磁気的結合は実施の形態1ほど強くなくても環境検出が可能である。
(実施の形態3)
図8は、本発明の実施の形態3に係る環境検出装置1Aの概略回路図である。環境検出装置1Aにおいて、センサ回路30は、図1に示す一次側回路5及び二次側回路7と同構成である。補償用回路35は、第3コイルL3、第4コイルL4、抵抗Rf、コンデンサCa、及び発振用の増幅器の例示であるシュミットトリガインバータ10aを備える。抵抗Rfの抵抗値は、周辺環境によってほとんど変化しない。
第3コイルL3、第4コイルL4、コンデンサCa、及びシュミットトリガインバータ10aは、第1コイルL1、第2コイルL2、コンデンサC、及びシュミットトリガインバータ10と、好ましくは同性能である(インダクタンス値、容量値、増幅度等のスペック値が等しい)。補償用回路35における各素子の相互接続は、センサ回路30における第1コイルL1、第2コイルL2、サーミスタRs、コンデンサC、及びシュミットトリガインバータ10の相互接続と同じである。補償用回路35の出力(補償用出力)Vaは、周辺環境によって変化しない周波数で発振する。
第3コイルL3は、第1コイルL1と共に第1空間に位置し、第4コイルL4は、第2コイルL2と共に第2空間に位置する。第1コイルL1及び第3コイルL3の相対位置関係と、第2コイルL2及び第4コイルL4の相対位置関係とは、好ましくは互いに等しい。また、第1コイルL1及び第2コイルL2の結合係数と、第3コイルL3及び第4コイルL4の結合係数とは、好ましくは互いに等しい。
環境特定部としての演算部40は、マイクロコントローラ等を含み、センサ回路30からのセンサ出力Voutと、補償用回路35からの補償用出力Vaと、を利用して、サーミスタRsが置かれた環境の温度を特定する。例えば、演算部40は、センサ出力Voutの周波数と補償用出力Vaの周波数との差に基づいて前記温度を特定する。なお、センサ出力Voutの周波数と補償用出力Vaの周波数は、必要に応じて図示しない周波数−電圧変換回路によって電圧に変換して演算部40に入力されてもよい。
センサ出力Voutの周波数と補償用出力Vaの周波数との差を取るのは、第1コイルL1及び第2コイルL2の相対配置が想定からずれた場合(第1コイルL1及び第2コイルL2の結合係数が想定から変化した場合)の誤差を補償するためである。図9は、第1コイルL1及び第2コイルL2と、第3コイルL3及び第4コイルL4と、の位置ずれが無い場合の相対配置を示す模式図である。図10は、第1コイルL1及び第2コイルL2と、第3コイルL3及び第4コイルL4と、の位置ずれが有る場合の相対配置を示す模式図である。
センサ出力Voutの周波数と補償用出力Vaの周波数との差を取ることで、第1コイルL1及び第2コイルL2の相対配置(離間距離)が想定からずれた場合に、そのずれによる影響を補償(補正ないし相殺)することができる。すなわち、第1コイルL1及び第2コイルL2の相対配置がずれてセンサ出力Voutの周波数が変化した場合、第3コイルL3及び第4コイルL4の相対配置も同様にずれて補償用出力Vaの周波数が変化するため、両周波数の差を取ることでずれの影響を補償できる。演算部40は、両周波数の差と、サーミスタRsが置かれた環境の温度と、の関係を、予めテーブルに記憶しておき、当該テーブルを参照して両周波数の差から前記温度を特定してもよい。
本実施の形態のその他の点は、実施の形態1と同様であり、同様の効果を奏することができる。なお、本実施の形態において、抵抗Rfは、固定抵抗に限定されず、サーミスタRsとは抵抗値の温度特性が異なるサーミスタとしてもよい。この場合、補償用出力Vaは、周辺環境による周波数の変化がセンサ出力Voutと異なる。
(実施の形態4)
図11は、本発明の実施の形態4に係る環境検出装置2Aの概略回路図である。本実施の形態は、実施の形態3において実施の形態1に対して加えた変更を、実施の形態2に対して加えたものに対応する。環境検出装置2Aにおいて、センサ回路30は、図7に示す回路と同じである(但しD型フリップフロップ22は簡略化して示している)。補償用回路35は、第3コイルL3、第4コイルL4、抵抗Rf、コンデンサCa、抵抗R1a、シュミットトリガインバータ10a、及びD型フリップフロップ22aを備える。演算部40は、実施の形態3と同様にして、サーミスタRsが置かれた環境の温度を特定する。本実施の形態も、実施の形態3と同様に、第1コイルL1及び第2コイルL2の相対配置が想定からずれた場合に、そのずれによる影響を補償することができる。本実施の形態のその他の点は、実施の形態2と同様であり、同様の効果を奏することができる。
(実施の形態5)
図12は、本発明の実施の形態5に係る環境検出装置3の概略回路図である。本実施の形態は、図8に示した実施の形態3と比較して、第1空間の回路(一次側回路)の構成が異なる。センサ回路30の一次側回路は、交流電源(交流信号源)45、第1コイルL1、及び抵抗Rb1(固定抵抗)で構成される閉回路である。補償用回路35の一次側回路は、交流電源45、第3コイルL3、及び抵抗Rb2(固定抵抗)で構成される閉回路である。抵抗Rb1の両端p1,p2、及び抵抗Rb2の両端p3,p4の電圧は、演算部40に入力される。交流電源45は、振幅及び周波数が既知の交流信号Vinを出力する。
演算部40は、抵抗Rb2の両端の電圧(補償用出力)により、抵抗Rb2、第3コイルL3、第4コイルL4、及び抵抗Rfの合成インピーダンスZ2を算出し、合成インピーダンスZ2から第3コイルL3及び第4コイルL4の結合係数k(第1コイルL1及び第2コイルL2の結合係数と等しい)を算出する。そして演算部40は、抵抗Rb1の両端の電圧(センサ出力)により、抵抗Rb1、第1コイルL1、第2コイルL2、及びサーミスタRsの合成インピーダンスZ1を算出し、合成インピーダンスZ1及び結合係数kからサーミスタRsの抵抗値(インピーダンス)を算出し、サーミスタRsの抵抗値からサーミスタRsが置かれた環境の温度を特定する。
本実施の形態によれば、発振回路を構成することなく第2空間の環境(温度)を検出することができる。また、実施の形態3と同様に、第1コイルL1及び第2コイルL2の相対配置が想定からずれた場合に、そのずれによる影響を補償することができる。
(実施の形態6)
図13は、本発明の実施の形態6に係る環境検出装置4の模式図である。環境検出装置4は、被測定物が長い(第2空間が広い)場合に対応するものであり、図8、図11、又は図12に示すセンサ回路30及び補償用回路35からなるペアを複数備える。センサ回路30及び補償用回路35は、好ましくは交互に配置される。図示しない演算部は、各ペアについて、センサ出力と補償用出力とを利用してサーミスタRsが置かれた環境の温度を特定する。
(他の実施の形態)
図14は、本発明の他の実施の形態であり、非磁性板15の内部に磁性体18を設けた実施の形態に係る環境検出装置の要部断面図である。磁性体18は、好ましくは、第1コイルL1及び第2コイルL2の内径以下の外形寸法を有し、かつ第1コイルL1及び第2コイルL2と同軸的に配置される。磁性体18は、第1コイルL1及び第2コイルL2の磁気的結合を強める役割を持つ。
図15は、本発明の他の実施の形態であり、非磁性板15の外部両側に磁性体19a,19bを設けた実施の形態に係る環境検出装置の要部断面図である。磁性体19a,19bは、好ましくは、第1コイルL1及び第2コイルL2の内径以下の外形寸法を有し、かつ第1コイルL1及び第2コイルL2と同軸的に配置される。また、磁性体19a,19bは、第1コイルL1及び第2コイルL2の内側に位置し又は延在するとよい。磁性体19a,19bは、第1コイルL1及び第2コイルL2の磁気的結合を強める役割を持つ。なお、磁性体19a,19bのいずれか一方を省略してもよい。
図16は、本発明の他の実施の形態であり、非磁性板15の内部に磁性体18を設け、かつ非磁性板15の外部両側に磁性体19a,19bを設けた実施の形態に係る環境検出装置の要部断面図である。本実施の形態は、図14及び図15の組合せに相当し、第1コイルL1及び第2コイルL2の磁気的結合を一層強めることができる。なお、磁性体19a,19bのいずれか一方を省略してもよい。
図17は、本発明の他の実施の形態であり、非磁性板15を貫通する磁性体20を設けた実施の形態に係る環境検出装置の要部断面図である。磁性体20は、好ましくは、第1コイルL1及び第2コイルL2の内径以下の外形寸法を有し、かつ第1コイルL1及び第2コイルL2と同軸的に配置される。磁性体20は、第1コイルL1及び第2コイルL2の磁気的結合を強める役割を持つ。
図18は、本発明の他の実施の形態であり、第1コイルL1及び第2コイルL2を同軸(同心)配置した実施の形態に係る環境検出装置の要部断面図である。図18では、第1空間の周囲を囲むように第2空間が存在する。第1コイルL1は、導線を円筒状に周回させたソレノイドコイルであって、第1空間に存在する。第2コイルL2は、導線を円筒状に周回させたソレノイドコイルであって、第2空間に存在し、第1コイルL1の周囲を囲むように周回する。なお、第1コイルL1及び第2コイルL2の位置を相互に置換してもよい。
図19は、図18に対して第1コイルL1を貫通する磁性体28を追加した実施の形態に係る環境検出装置の要部断面図である。磁性体28は、第1コイルL1の内径とほぼ等しい外径を有する円柱状である。磁性体28は、第1コイルL1及び第2コイルL2の磁気的結合を強める役割を持つ。
図20は、図18に対して第1コイルL1の両端からそれぞれ径方向外側に広がる磁性体29a、29bを追加した実施の形態に係る環境検出装置の要部断面図である。磁性体29a、29bは、第2コイルL2の内径よりも小さい外径を有する円柱状である。磁性体29a、29bは、第1コイルL1の両端から360度に渡って径方向外側に広がらなくてもよく、一部の角度方向に限定して径方向外側に広がってもよい(延在してもよい)。磁性体29a、29bは、第1コイルL1及び第2コイルL2の磁気的結合を強める役割を持つ。
図21は、図18に対して第1コイルL1を貫通する磁性体28及び第1コイルL1の両端からそれぞれ径方向外側に広がる磁性体29a、29bを追加した実施の形態に係る環境検出装置の要部断面図である。磁性体28、29a、29bは、互いに一体であってもよいし、別体であってもよい。図21の構成によれば、図19及び図20の構成と比較して更に第1コイルL1及び第2コイルL2の磁気的結合を強めることができる。
図22は、図19に対して磁性体28の周囲を近接して囲む非磁性体38を追加した実施の形態に係る環境検出装置の要部断面図である。非磁性体38は、第1コイルL1の外径とほぼ等しい内径を有する円筒状(パイプ状)である。フェライト等の磁性体28は壊れやすいため、磁性体28と比較して強度の高いステンレス鋼等の非磁性体38を磁性体28に近接して設けることで、磁性体28を補強することができる。
図23は、図21に対して磁性体28の周囲を近接して囲む非磁性体38及び磁性体29a、29bの上下を近接して覆う非磁性体39a、39bを追加した実施の形態に係る環境検出装置の要部断面図である。非磁性体39a、39bは、磁性体29a、29bの上下各面を好ましくは全面的に接触して覆う平板状である。非磁性体39a、39bは、非磁性体38と同様に、フェライト等の磁性体29a、29bよりも強度の高いステンレス鋼等であり、磁性体29a、29bを補強する役割を持つ。非磁性体38、39a、39bは、互いに一体であってもよいし、別体であってもよい。
図24は、本発明の他の実施の形態であり、第2コイルL2が第1コイルL1の径方向外側において第1コイルL1を囲まないように周回する実施の形態に係る環境検出装置の要部断面図である。図24においても、図18と同様に、第1空間の周囲を囲むように第2空間が存在する。図24では、第2コイルL2の巻軸は、第1コイルL1の巻軸と平行である。磁性体28は、図19と同様に、第1コイルL1及び第2コイルL2の磁気的結合を強めるために設けられる。磁性体28の周囲に、図22と同様に非磁性体38を設けてもよい。磁性体28は省略してもよい。
図25は、図24に対して第1コイルL1の両端からそれぞれ径方向外側かつ第2コイルL2側に延在する磁性体29a、29bを追加した実施の形態に係る環境検出装置の要部断面図である。磁性体28、29a、29bは、互いに一体であってもよいし、別体であってもよい。図25の構成によれば、図24の構成と比較して更に第1コイルL1及び第2コイルL2の磁気的結合を強めることができる。なお、磁性体29a、29bは、図25に示すように第1コイルL1の両端からそれぞれ第2コイルL2側に向かう角度範囲に限定して径方向外側に延在してもよいし、図21に示すように第1コイルL1の両端から360度に渡って径方向外側に広がってもよい。
図26は、図25に対して磁性体28の周囲を囲む非磁性体38及び磁性体29a、29bの上下を覆う非磁性体39a、39bを追加した実施の形態に係る環境検出装置の要部断面図である。非磁性体38、39a、39bは、図23と同様に、磁性体28、29a、29bを補強する役割を持つ。非磁性体38、39a、39bは、互いに一体であってもよいし、別体であってもよい。
図27は、図24において、第1コイルL1に電流が流れた場合に発生する磁力線に合わせて第2コイルL2を傾けた実施の形態に係る環境検出装置の要部断面図である。図27のように第2コイルL2を傾けることで、第1コイルL1の発生する磁束のより多くが第2コイルL2の内側を通過する。第2コイルL2を傾けた場合においても、磁性体28を省略してもよいし、図25のように磁性体29a、29bを追加してもよいし、図26のように非磁性体38、39a、39bを追加してもよい。
実施の形態3〜6において、図14〜図17、図19〜図27に示すように第1コイルL1及び第2コイルL2の磁気的結合を強める磁性体を追加する場合、第3コイルL3及び第4コイルL4の磁気的結合を強める磁性体も同様に追加するとよい。
図28は、本発明の他の実施の形態であり、第1及び第2空間の境界が矩形凹凸部を有する場合において第1コイルL1及び第2コイル、並びに第3コイルL3及び第4コイルL4を凹凸の側面を挟んで対向させた実施の形態に係る環境検出装置の要部断面図である。図29は、図28において第1コイルL1及び第2コイル、並びに第3コイルL3及び第4コイルL4を凹凸の底面を挟んで対向させた実施の形態に係る環境検出装置の要部断面図である。図28及び図29のいずれの配置形態とするかは、適宜選択すればよい。図30は、本発明の他の実施の形態であり、第1及び第2空間の境界がV字凹凸部を有する場合において第1コイルL1及び第2コイル、並びに第3コイルL3及び第4コイルL4を凹凸の側面を挟んで対向させた実施の形態に係る環境検出装置の要部断面図である。図28〜図30のいずれにおいても、第3コイルL3及び第4コイルL4が不要な場合は省略してもよい。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素や各処理プロセスには請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
実施の形態では、周辺環境として温度を例示したが、周辺環境は温度に限定されず、例えば湿度又は圧力であってもよい。すなわち、周辺環境によってインピーダンスが変化する回路素子は、サーミスタRsに限定されず、湿度検出素子(湿度センサ)又は圧力検出素子(圧力センサ)であってもよい。実施の形態2のD型フリップフロップ22は、第2コイルL2の両端の電圧をパルス信号に変換(2値化)する機能を有する他の回路であってもよい。
1〜4,1A,2A 環境検出装置、5 一次側回路、7 二次側回路、10 シュミットトリガインバータ(増幅器)、12 仕切り部材、15 非磁性板、17 磁性板、18,19a,19b,20 磁性体、21 受信回路、22 D型フリップフロップ、25 送電回路、26 受電回路、27 センサ回路、28,29a,29b 磁性体、30 センサ回路、35 補償用回路、38,39a,39b 非磁性体、40 演算部(環境特定部)、45 交流電源(交流信号源)

Claims (20)

  1. 互いに磁気的に結合する第1及び第2コイルと、
    前記第1コイルに接続される、発振用の増幅器と、
    前記第1又は第2コイルに接続され、周辺環境によってインピーダンスが変化する回路素子と、を備え、
    前記回路素子のインピーダンスによって変化する周波数で発振するセンサ出力を利用して前記周辺環境を特定する、環境検出装置。
  2. 前記回路素子は、前記第2コイル側に設けられた受動素子である、請求項1に記載の環境検出装置。
  3. 前記第1コイルを含む一次側回路と、前記第2コイルを含む二次側回路とが、互いに仕切り部材で仕切られた第1空間と第2空間に分けて配置される、請求項1又は2に記載の環境検出装置。
  4. 前記回路素子は、前記第1コイル側に設けられ、
    前記第1コイルを含む一次側回路と、前記第2コイルを含む二次側回路とが、互いに仕切り部材で仕切られた第1空間と第2空間に分けて配置され、
    前記第2空間から前記第1空間にワイヤレスで電力伝送する電力伝送手段を備え、
    前記増幅器は、前記電力伝送手段によって伝送される電力で動作する、請求項1又は2に記載の環境検出装置。
  5. 前記第1及び第2コイルが前記仕切り部材を挟んで互いに対向し、
    前記仕切り部材は、前記第1及び第2コイルの間に、非磁性材料で形成された部分を有する、請求項3又は4に記載の環境検出装置。
  6. 前記非磁性材料で形成された部分は、当該部分が磁性材料で形成された場合と比較して前記第1及び第2コイルの磁気的結合を強めるように作用する、請求項5に記載の環境検出装置。
  7. 前記第1及び第2コイルの磁気的結合を強める磁性体を備え、
    前記磁性体が、前記非磁性材料で形成された部分の内部及び外部の少なくともいずれかに設けられ、あるいは前記非磁性材料で形成された部分を貫通する、請求項5又は6に記載の環境検出装置。
  8. 前記第1及び第2コイルの一方は、他方の周囲を囲むように周回する、請求項1から4のいずれか一項に記載の環境検出装置。
  9. 前記第1及び第2コイルは、互いに同軸となるように配置されている、請求項8に記載の環境検出装置。
  10. 前記第1及び第2コイルの一方は、他方の径方向外側において他方を囲まないように周回する、請求項1から4のいずれか一項に記載の環境検出装置。
  11. 前記第1及び第2コイルの磁気的結合を強める磁性体を備え、
    前記磁性体は、前記第1及び第2コイルの他方の内側に位置し若しくは延在し、及び/又は、前記第1及び第2コイルの他方の一端若しくは両端から径方向外側に延在する、請求項8から10のいずれか一項に記載の環境検出装置。
  12. 前記磁性体に近接配置されて前記磁性体を補強する非磁性体を備える、請求項11に記載の環境検出装置。
  13. 前記周辺環境は、温度、湿度、又は圧力であり、
    前記回路素子は、温度検出素子、湿度検出素子、又は圧力検出素子である、請求項1から12のいずれか一項に記載の環境検出装置。
  14. 補償用回路と、環境特定部と、を備え、
    前記補償用回路は、互いに磁気的に結合する第3及び第4コイルを有し、
    前記環境特定部は、前記センサ出力と前記補償用回路の補償用出力とを利用して前記周辺環境を特定する、請求項1から13のいずれか一項に記載の環境検出装置。
  15. 前記補償用回路は、前記第3コイルに接続される、発振用の増幅器を有し、
    前記補償用出力は、前記周辺環境によって変化しない周波数で発振し、又は前記周辺環境による周波数の変化が前記センサ出力と異なり、
    前記環境特定部は、前記センサ出力の周波数と前記補償用出力の周波数との差に基づいて前記周辺環境を特定する、請求項14に記載の環境検出装置。
  16. センサ回路と、補償用回路と、環境特定部と、を備え、
    前記センサ回路は、互いに磁気的に結合する第1及び第2コイルと、前記第1又は第2コイルに接続され、周辺環境によってインピーダンスが変化する回路素子と、を有し、
    前記補償用回路は、互いに磁気的に結合する第3及び第4コイルを有し、
    前記環境特定部は、前記センサ回路のセンサ出力と前記補償用回路の補償用出力とを利用して前記周辺環境を特定する、環境検出装置。
  17. 前記第1及び第3コイルが互いに同じ空間に存在し、
    前記第2及び第4コイルが互いに同じ空間に存在し、
    前記第1及び第3コイルの相対位置関係と前記第2及び第4コイルの相対位置関係とが互いに等しい、請求項14から16のいずれか一項に記載の環境検出装置。
  18. 前記第1及び第2コイルの結合係数と前記第3及び第4コイルの結合係数とが互いに等しい、請求項14から17のいずれか一項に記載の環境検出装置。
  19. 複数のセンサ回路と、複数の補償用回路と、環境特定部と、を備え、
    各々のセンサ回路は、互いに磁気的に結合する第1及び第2コイルと、前記第1又は第2コイルに接続され、周辺環境によってインピーダンスが変化する回路素子と、を有し、
    各々の補償用回路は、互いに磁気的に結合する第3及び第4コイルを有し、
    前記環境特定部は、前記センサ回路及び前記補償用回路からなるペアの各々について、前記センサ回路のセンサ出力と前記補償用回路の補償用出力とを利用して前記周辺環境を特定する、環境検出装置。
  20. 前記センサ回路及び前記補償用回路が交互に配置されている、請求項19に記載の環境検出装置。
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