JPH04212611A - タイヤ空気圧監視装置 - Google Patents

タイヤ空気圧監視装置

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Publication number
JPH04212611A
JPH04212611A JP3046707A JP4670791A JPH04212611A JP H04212611 A JPH04212611 A JP H04212611A JP 3046707 A JP3046707 A JP 3046707A JP 4670791 A JP4670791 A JP 4670791A JP H04212611 A JPH04212611 A JP H04212611A
Authority
JP
Japan
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pressure
tire
coil
frequency
rim
Prior art date
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Pending
Application number
JP3046707A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Tanaka
章雄 田中
Masaru Suzuki
勝 鈴木
Hideki Miyazawa
宮澤 秀樹
Kazuma Matsui
松井 数馬
Tetsuya Nagata
哲也 永田
Yutaka Ohashi
豊 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Publication of JPH04212611A publication Critical patent/JPH04212611A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤの空気圧を監視
する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、タイヤの空気圧を監視するタイヤ
空気圧監視装置として、米国特許第4567459号明
細書に記載されたものが知られている。このものにおい
ては、タイヤの中に配置された能動回路に給電し、圧力
に応じて電気信号を周波数変調し、この信号を電磁結合
によりシャシの方へ伝達し、異なるパラメータに応じて
この信号を解析するようにしている。
【0003】また、1989年6月26日付けの“AU
TOMOTIVE ELECTRONIC NEWS”
の15頁には、半導体を有するICをタイヤの内部に設
け、この検出信号をアンテナを介して車体側に伝達する
ものが開示してある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記米
国特許第4567459号明細書に記載のものにおいて
は、タイヤの空気圧を検出するセンサとそのセンサの信
号を周波数変調する周波数変調手段が必要であり、部品
件数が多くなるという欠点を有していた。
【0005】また、上記“AUTOMOTIVE EL
ECTRONIC NEWS”記載のICを有するタイ
ヤ空気圧監視装置においては、タイヤの内部にICを配
置するため過酷なタイヤ環境,即ち、高温および高い加
速度に耐えうるICが必要であるという問題点を有して
いた。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、タイヤに半導体を設ける必要がないと同時に、
周波数変調手段も不要であるタイヤ空気圧監視装置を提
供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係るタイヤ空気圧監視装置は、リム側に設け
られ、タイヤの空気圧に応じてその静電容量値が変化す
るタイヤ空気圧応答手段と、前記タイヤ空気圧応答手段
に電気接続されて前記リム側に配設され、前記タイヤ空
気圧応答手段とともに共振回路を構成するリム側コイル
と、車体側に配設され、前記共振回路を前記タイヤ空気
圧応答手段の前記静電容量値に応じた共振周波数で共振
させる共振制御手段と、車体側に配設され、前記共振回
路の共振周波数を検出する共振周波数検出手段とを備え
ることを特徴としている。
【0008】
【作用】すなわち、タイヤ空気圧応答手段の静電容量値
が印加されたタイヤの空気圧に応じた値をとって変化す
ることにより、このタイヤ空気圧応答手段とリム側コイ
ルとにより構成された共振回路の共振周波数は印加する
タイヤの空気圧に応じて変化する。この共振周波数を検
出することによりタイヤ空気圧が検出される。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図面を用いて説明する。 (第1実施例) 図1は本発明の第1実施例の全体構成を示す概略図であ
り、図2はそのA−A断面図である。この図1および図
2において、1はタイヤのホイール、3はこのホイール
1に接続されたリムである。5はベリリウム銅などの弾
性材料より成る固定ケースで、その弾性力によってリム
3の切欠き部7にその両端部が嵌合されている。なお、
この切欠き部7においては、溶接や接着によって接合さ
せるようにしてもよい。9は、本発明の主要部をなす圧
力検知部であり、固定ケース5の内部に固定され、リム
3と非接触の状態で固定ケース5に固定されている。圧
力検知部9の入力および出力端子は、リード線11を介
してリム側に配設されたリム側コイル13に接続されて
いる。15は二本の導線が埋め込まれた碍子等の絶縁部
材であり、該絶縁部材15をリム3に固定した後、埋め
込まれた導線にリード線11を電気接続し、ゴムシール
17によって封止している。19はその断面がL字形状
をしたリング状のボビンであり、このボビン19にリム
側コイル13が巻き付けられている。このリム側コイル
13を巻き付けたボビン19は、リム3に溶接または接
着固定されたボビン取り付けステー21に溶接または接
着固定されている。23は図示しない車体側に固定され
ているコイル取り付けステーであり、ステー取り付け穴
25と図示しないボルトによって車体側の図示しないバ
ッキングプレートに締結される。そして、このコイル取
り付けステー23には、プラスチックや電気抵抗の高い
金属などの非磁性材より成るケース39がボルト41に
よって固定されている。27は鉄心29に巻き付けて構
成された車体側コイル27であり、その両端はリード線
31を介して電子制御装置(以下、ECUと言う)35
,アクセサリーキースイッチ36,及び電源としての車
載用バッテリ37に接続されている。なお、ECU35
は後で詳述する周波数掃引手段と共振周波数検出手段と
を備えたものである。そして、この車体側に配設される
車体側コイル27と鉄心29とを、ケース39が覆うよ
うにして構成している。図1において、ホイール1とリ
ム3を有する図示しないタイヤは紙面に垂直な方向に回
転する。すなわち、図2において矢印Bまたは矢印Cの
方向に回転する。このため、図1において矢印Dの方向
に遠心力が発生するが、圧力検知部9の後述する圧電素
子はこの遠心力の影響を受けないようにその方向が設定
されて固定されている。
【0010】次に、図3および図4に固定ケース5付近
の詳細な形状を示す。なお、図4は図3の平面図である
。図3において、5aは折り曲げ固定部であり、この固
定ケース5と一体となった折り曲げ固定部5aが圧力検
知部9の切欠き部73(後述する)と嵌合している。 また、図4において、43はリード線11を固定するた
めのハーネス部材である。
【0011】次に本実施例の圧力検知部9の詳細な説明
を図5乃至図7を用いて説明する。図5は圧力検知部9
の断面図であり、図6はその左側側面図、図7は図5の
E−E断面図である。図5乃至図7において、45はス
テンレスまたはアルミニウムより成る円筒形状をしたハ
ウジングであり、内部に段部47を有し、該段部47に
ステンレスなどの弾性部材の薄いダイヤフラム49が溶
接部51に於いて溶接により固着されている。なお、こ
の溶接部51に於いて溶接する代わりに接着剤によって
固定してもよい。ダイヤフラム49の上には、厚さ0.
1〜0.2mm程度の例えばセラミック材料より成る1
枚の圧電素子53が接着固定されている。そして、この
圧電素子53にはその両面に銀ペーストを塗布して焼成
することにより構成された極板55,56が設けられて
おり、導線57と59を介してリード線11と電気的接
続される。なお、この導線57,59は、ハウジング4
5に固定された碍子等の絶縁部材61の中を気密的に貫
通する導線である。また、63はこのリード取り出し部
を封止するゴムシールである。
【0012】また、65はハウジング45と同じくステ
ンレスまたはアルミニウムより形成された円板形状をし
たキャップであり、ハウジング45と溶接または接着に
よって接合されている。そして、67はキャップ65の
中央部に設けられた圧力導入孔であり、該圧力導入孔6
7を介してタイヤ内部の空気がダイヤフラム49とキャ
ップ65によってハウジング45内に形成された圧力導
入室71に導入され、該圧力導入室71内に設定された
圧電素子53の極板56側の面にその空気圧が印加され
る。一方、圧電素子53をその極板55側にて接着固定
するダイヤフラム49によってハウジング45内に気密
を保って形成された定圧室69は、真空に近い圧力に保
たれている。
【0013】また、73はハウジング45の外部に設け
られた切欠き部であり、前述の固定ケース5の折り曲げ
固定部5aと嵌合することによって圧力検知部9を該固
定ケース5に固定させるためのものである。
【0014】次に、図8乃至図16を用いて本実施例の
タイヤの空気圧検出の作動原理を説明する。今、図8に
示すような回路を想定する。すなわち、抵抗75,コイ
ル76,コンデンサ77を直列につないだ回路に交流電
源78を接続して交流電圧を印加する。この際、交流電
源78の周波数fを所定の範囲で変化,即ち掃引して印
加すると、図8に示す回路はRLC共振回路であるため
に、図9に示すように、所定の共振周波数f1 のとこ
ろで電流値Iが最大となる。これと同様に、図10に示
す抵抗79,コイル80,コンデンサ81とを直列に接
続したものとコンデンサ82を並列に接続した回路に所
定の周波数を有する交流電圧を印加すると、図9に示す
ような特性が得られ、また図11に示すような圧電素子
53に交流電圧を印加してその周波数を変化させても、
同様に図9のような特性が得られる。すなわち、図11
の圧電素子53は図10の共振回路と同じ役割を持つこ
ととなる。同様のことが図12,図13に示す共振回路
についても言え、図13の共振回路は、図12に示すコ
ンデンサ83とコイル84との直列接続回路に交流電圧
を印加した場合においてこのコンデンサ83を圧電素子
53に置き換えたものと等価である。
【0015】ここで、本実施例においては、図14に示
すようにタイヤ側に圧電素子53とリム側コイル13と
を設け、車体側にはこのタイヤ側回路と非接触で磁気結
合する車体側コイル27と周波数掃引手段33と共振周
波数検出手段34とを含むECU35を備えている。E
CU35内の周波数掃引手段33によって交流電圧を所
定範囲の周波数で掃引して車体側コイル27に印加する
と、磁気結合によってリム側コイル13を介して圧電素
子53にはこの所定範囲の周波数で交流電圧が印加され
ることになり、この圧電素子53とリム側コイル13か
らなる共振回路は図15に示すように共振周波数f1 
にて共振する。
【0016】この共振周波数f1 は、リム側コイル1
3及び車体側コイル27との磁気結合を介してECU3
5内の共振周波数検出手段34によって検出される。図
16には車体側コイル27に誘導された電流特性を示し
、該特性より共振周波数f1 が検出されることとなる
【0017】次に、上記作動原理を利用した本実施例の
作動を説明する。図1において、アクセサリーキースイ
ッチ36をオンとすると、バッテリ37からECU35
へ電源が供給されて、ECU35内の周波数掃引手段3
3がリード線31を介して車体側コイル27に交流電圧
を所定範囲の周波数で掃引して印加する。この印加され
た交流電圧は、車体側コイル27と磁気結合しているリ
ム側コイル13を介してリード線11より図5に示す圧
電素子53に印加される。このとき、この圧電素子53
は前述の作動原理に基づいて固有の共振周波数f1 を
持って共振し、この固有の共振周波数f1 は、リム側
コイル13と車体側コイル27との磁気結合によってE
CU35内の共振周波数検出手段34によって検出され
る。 尚、本実施例においては、アクセサリーキースイッチ3
6がオンされた場合のみならず、エンジン駆動中にもバ
ッテリ37からECU35へ電源が供給されている。
【0018】ここで、タイヤの空気圧が変化した場合、
図5において圧力導入孔67を介して圧力導入室71の
圧力も変化する。定圧室69内の圧力は真空に近い圧力
で一定圧力となっているため、圧力導入室71の圧力が
変化すると、ダイヤフラム49が変位し、その結果、ダ
イヤフラム49に設けられた圧電素子53には歪みが発
生されることになる。この圧電素子53が歪みを発生す
ることは、該圧電素子53の誘電率が変化して該圧電素
子53とリム側コイル13とで構成される共振回路の有
する固有の共振周波数f1 が異なる固有の共振周波数
f2 に変化することを意味し、従って、ECU35内
の共振周波数検出手段によって検出される共振周波数も
変化する。そして、この検出される共振周波数の変化に
よって、タイヤの空気圧の変化が検出される。
【0019】尚、本実施例においては、定圧室69内の
圧力は、真空に近い圧力で一定圧力となっているため、
温度変化による定圧室69内の圧力変化は小さくなる。 この結果、温度変化に伴う出力誤差を小さくすることが
できる。
【0020】以上説明したように、本実施例によれば、
タイヤ内にはIC等の半導体を用いる必要がなく、代わ
りに、半導体より熱に強い圧電素子とコイルを用いてい
るため、半導体を使用しないで済む。また、タイヤの空
気圧に応じて歪みを生じた圧電素子が有する固有の共振
周波数を、磁気結合を介して共振周波数検出手段で検出
するようにしているため、タイヤの圧力によって発生し
た信号を周波数変調する周波数変調手段も不要である。 また、圧電素子に交流電圧を印加する際に、周波数掃引
手段によって所定の範囲で周波数を掃引して異なる交流
電圧を連続的に印加するようにしているため、タイヤ空
気圧がわずかに変化した場合でも、常時タイヤの空気圧
を監視することができる。さらには、圧電素子に交流電
圧を印加する際、及び、圧電素子の固有の共振周波数を
共振周波数検出手段によって検出する際に、リム側コイ
ルと車体側コイルとによる磁気結合を用いているため、
タイヤ側と車体側とで非接触でタイヤの空気圧を検出す
ることができる。また、これら両コイルの磁気結合によ
って圧電素子へ交流電圧を印加しているため、タイヤ側
に電池やコンデンサといった電源としての部材を設ける
必要もない。 (第2実施例) 次に、本発明の第2実施例を図17乃至図22を用いて
説明する。本実施例の上記第1実施例と異なる点は、車
体側に設ける磁気結合のためのコイルを、図18に示す
ように、タイヤ側に設けられた圧電素子53とリム側コ
イル13とからなる共振回路を共振させるべく交流電圧
を印加する励振コイル271と、該共振回路の共振周波
数を検出するべくリム側コイル13と磁気結合する受信
コイル272とから構成した点である。すなわち、図1
7に示すように、プラスチックや電気抵抗の高い金属な
どの非磁性材より成るケース139内を、磁性材料より
成るセパレータ140によって仕切り、励振コイル27
1と受信コイル272を各々鉄心291,292に巻き
付けて構成している。そして、この励振コイル271の
両端をECU35内の周波数掃引手段33に接続し、受
信コイル272の両端をECU35内の共振周波数検出
手段34に接続しており、車体側回路とタイヤ側回路と
の磁気結合を、圧電素子53に交流電圧を印加するため
の磁気結合とタイヤ側共振回路の共振周波数を検出する
ための磁気結合との別個に構成するようにしている。そ
の他の構成については上述の第1実施例と同様であり、
その説明は省略する。
【0021】上記構成とした第2実施例においては、周
波数掃引手段33によって励振コイル271に印加した
励振電圧V1 とタイヤ側共振回路の共振によって受信
コイル272に発生する受信電圧V2 との位相差を共
振周波数検出手段34にて検出して、この電圧V1 と
V2 の位相差から図20に示すように該共振回路の共
振周波数を求めるようにしている。例えば、励振電圧V
1 の周波数が共振回路の共振周波数に等しい場合には
、励振電圧V1 と受信電圧V2 との位相差は−π/
2となる。すなわち、電圧V1 とV2 の位相差を検
出し、その位相差がある一定値,即ち図20に示す如く
位相差が−π/2である時の受信電圧V2 の周波数値
を共振周波数として検出している。なお、図19は、電
圧V1 とV2 の位相差のずれを示す比較図である。 このように、両電圧の位相差により共振周波数を検出す
ることにより、ノイズレベルによる受信電圧V2 の変
動によって誤検出してしまうことが防止でき、精度の高
い検出が可能となる。
【0022】なお、本実施例においては、励振コイル2
71及び受信コイル272を設けてその電圧V1 ,V
2 の位相差から共振周波数の変化を検出するようにし
たが、上記第1実施例同様、図21及び図22に示すよ
うに共振周波数検出手段34によってリム側コイル13
と受信コイル272との磁気結合を介してタイヤ側共振
回路の共振周波数をその極大点をとる周波数値から検出
するようにしてもよいことはもちろんである。 (第3実施例) 図23は本発明第3実施例のブロック構成図であり、上
記第2実施例のものに温度補償機能を付加したものであ
る。
【0023】図23において、101は圧力用回路を示
し、上記第2実施例と同様の構成にて構成されている。 即ち、タイヤ側に設けられた圧力用圧電素子53と圧力
用リム側コイル13とからなる圧力側共振回路を共振さ
せるべく、圧力用周波数掃引手段331により掃引され
た交流電圧を印加する圧力用励振コイル271と、該圧
力側共振回路の共振周波数を圧力用共振周波数検出手段
341にて検出するべく圧力用リム側コイル13と磁気
結合する圧力用受信コイル272とから構成されている
【0024】一方、102は温度補償用回路であり、温
度補償用圧電素子54と温度補償用リム側コイル14と
からなる温度補償側共振回路を共振させるべく、温度補
償用周波数掃引手段332により掃引された交流電圧を
印加する温度補償用励振コイル281と、該温度補償側
共振回路の共振周波数を温度補償用共振周波数検出手段
342にて検出するべく温度補償用リム側コイル14と
磁気結合する温度補償用受信コイル282とから構成さ
れている。ここで、温度補償用圧電素子54はそのダイ
アフラムの固定方法が後述するようにタイヤ空気圧が印
加されない様に配置されているものである。
【0025】そして、圧力用回路101からは温度特性
を含んだ圧力出力が、一方、温度補償用回路102から
は温度出力が各々出力され、ROM103の記憶内容に
基づいて、プロセッサ104はタイヤ内空気圧力および
タイヤ内空気温度を算出し、車載の表示器105へ出力
することにより運転者に報知する。なお、ROM103
には、温度補償側共振回路の共振周波数と温度との関係
を示すデータマップ,圧力側共振回路の共振周波数と温
度に関連した圧力との関係を示すデータマップが予め記
憶されている。また、このROM103と、圧力用周波
数掃引手段331,圧力用共振周波数検出手段341,
温度補償用周波数掃引手段332,温度補償用共振周波
数検出手段342及びプロセッサ104は、ECU35
内に格納されている。
【0026】次に図24を用いて本実施例の圧力検知部
109について詳述する。図24は圧力検知部109の
断面図であり、上記第1実施例で説明した図5に相当し
、図5と同様の構成には同一符号を付すものである。 図24において、ハウジング45はその内部に段部47
を有し、該段部47にステンレスなどの弾性部材の薄い
ダイヤフラム49が溶接部51に於いて溶接等により固
着されている。ダイヤフラム49の上には、厚さ0.1
〜0.2mm程度の例えばPZT等のセラミック材料よ
り成る1枚の圧力用圧電素子53が接着固定され、さら
にその主面には両面に銀ペーストを焼成して構成した極
板56が設けられており、これら極板56,ダイヤフラ
ム49は各々導線57,59を介してリード線11と電
気的接続される。なお、この導線57,59は、ハウジ
ング45に固定された碍子等の絶縁部材61の中を気密
的に貫通する導線である。また、63はこのリード取り
出し部を封止するゴムシールである。
【0027】そして、圧力導入孔67の設けられたキャ
ップ65はハウジング45に溶接または接着によって接
合され、該圧力導入孔67を介してタイヤ内部の空気が
ダイヤフラム49とキャップ65によってハウジング4
5内に形成された圧力導入室71に導入され、該圧力導
入室71内に設定された圧力用圧電素子53の極板56
側の面に作用する。また、ダイヤフラム49によってハ
ウジング45内に気密を保って形成された定圧室69は
、真空に近い圧力に保たれている。
【0028】ここで、タイヤ内空気が圧力導入孔67を
介して圧力導入室71に導入されると、タイヤ空気圧に
応じて圧力導入室71内圧力が変化し、ダイヤフラム4
9が変位する。その結果、ダイヤフラム49に設けられ
た圧力用圧電素子53には歪みが発生される。圧電素子
は応力が加わると分極が変化する圧電性という特有の性
質を有するため、発生した歪みにより分極が変化し極板
56とダイアフラム49の間の静電容量が変化する。ま
た、圧電素子は温度によっても分極が変化する焦電性と
いう特有の性質を有することが知られている。そのため
、圧力用圧電素子53は、圧力による応力によって静電
容量が変化するだけではなく、温度変化によっても静電
容量が変化する。この温度変化により生じる電気信号の
変化分をキャンセルするために、本実施例では更に次の
構成を備えている。
【0029】すなわち、タイヤ空気圧が作用しない位置
において、温度補償用圧電素子54がダイアフラム14
9,極板156と共にハウジング45に直接接着固定さ
れており、タイヤ空気圧が変化しても歪みが生じないよ
うにされている。そのため、温度補償用圧電素子54の
静電容量変化は温度変化のみによるものとなる。なお、
図24において、167はタイヤ内の空気を温度補償用
圧電素子54の周囲に導くための導入孔であり、キャッ
プ165に設けられている。また、157,159は絶
縁部材161内を気密的に貫通する導線で、163はこ
のリード取出部のゴムシールであり、各々上述の導線5
7,59,絶縁部材61,ゴムシール63と同様にして
構成されるものである。
【0030】なお、圧力検知部109のホイールリム3
への固定方法は、上記第1実施例と同様にして固定すれ
ばよい。次に、図25,図26を用いて、圧力用リム側
コイル13,温度補償用リム側コイル14,圧力用励振
コイル271,圧力用受信コイル272,温度補償用励
振コイル281,温度補償用受信コイル282,の配置
関係について説明する。図25,図26はこれらコイル
の配置構成を示すホイール断面図である。
【0031】図25,図26において、圧力用リム側コ
イル13および温度補償用リム側コイル14を保持する
ボビン19はABS等の樹脂から成り、ホイール内全周
にわたってリム3に接着固定されている。なお、圧力用
リム側コイル13と温度補償用リム側コイル14は、ボ
ビン19に各々数十〜百巻程度で、かつ各々異なる巻数
にて巻かれている。そして、圧力用励振コイル271と
圧力用受信コイル272は、図25に示すように圧力用
リム側コイル13と車軸方向に各々同じ位置に配され、
相互に磁気的に影響を及ぼさない、即ち磁気結合しない
ようにホイール同径上において間隙をもって配置されて
いる(例えばホイール軸に対して相互に90度,180
度ずらすようにすればよい)。同様に、温度補償用励振
コイル281と温度補償用受信コイル282は、図26
に示すように温度補償用リム側コイル14と車軸方向に
各々同じ位置に配されるとともに、やはり相互に磁気結
合しないようにホイール同径上においてずらして配置さ
れている。さらに、これら4つの車体例コイルは相互に
磁気結合しないように配置されている。
【0032】また、ボビン19は、圧力用および温度補
償用励振コイル271,281および圧力用および温度
補償用受信コイル272,282のケース391,39
2から車輪径方向に6〜10mmの間隙を有して構成さ
れている。なお、ケース391,392は、各々圧力用
、温度補償用の励振コイルおよび受信コイルを保護する
ケースであり、ABS,ベークライト等の樹脂を成形し
て構成したものである。なお、該ケースは車体側のバッ
キングプレートに締結されたステー23により車体側に
固定される。また、図26において、2はタイヤゴムで
ある。
【0033】次に本実施例の作用について説明する。図
23において、励振コイル271,281はECU35
の周波数掃引手段331,332により20〜40数k
HZ の周波数の交流電圧を圧力用リム側コイル13,
温度補償用リム側コイル14に印加している。その結果
、圧力用励振コイル271および温度補償用励振コイル
281と圧力用リム側コイル13および温度補償用リム
側コイル14との磁気結合により、車輪側回路に20〜
40数kHZ の周波数の交流電圧が誘起される。圧電
素子およびコイルよりなる回路は、上述したように、コ
イルがインダクタンスL,圧電素子が静電容量Cに相当
するLC共振回路となり、固有の共振周波数を有してい
る。
【0034】ここで、図27に本実施例の作動特性を示
す。図27(a)(b)は温度補償用回路102の特性
を示し、図(a)は温度補償用励振コイルへの励振電圧
と温度補償用受信コイルの受信電圧の位相差と周波数と
の関係を示す特性図、図(b)は両電圧の比(入出力比
)と周波数との関係を示す特性図である。また、図27
(c)(d)は圧力用回路101の特性を示し、図(c
)は圧力用励振コイルへの励振電圧と圧力用受信コイル
の受信電圧の位相差と周波数との関係を示す特性図、図
(d)は両電圧の比(入出力比)と周波数との関係を示
す特性図である。
【0035】図27(a)において、温度T1 の時の
温度補償側共振回路の共振周波数fT は位相差−π/
2のときのfT1であり、温度がT2 に変化すること
によりfT2に変化する。同様に、図27(c)におい
て、圧力P1 の時の圧力側共振回路の共振周波数fP
 は位相差−π/2のときのfP1であり、圧力がP2
 に変化すると共振周波数はfP2に変化する。なお、
図27(b),(d)に示すように、この位相差が−π
/2のとき入出力比が最大となる共振周波数を示してお
り、温度変化あるいは圧力変化によって入出力比が最大
となる周波数が変化している。これら特性により共振周
波数検出手段341,342は、位相差が−π/2とな
る受信電圧の周波数値から各々共振周波数fP ,fT
 を検出する。
【0036】上述の如く、圧力用圧電素子53は圧力の
変化のみならず温度変化によっても共振周波数fP が
変化する。すなわち、圧力用回路101の特性を示す図
27(c)(d)には温度変化による変動分を含むこと
になる。
【0037】この温度補償について図28〜図30を用
いて説明する。なお、図30は、ECU35のプロセッ
サ104の行う演算処理を示すフローチャートである。 また、図28は、ROM103に格納されている温度補
償側共振回路の共振周波数とタイヤ内空気温度との関係
を示すデータマップであり、予めセンサ温度規格範囲内
(例えば−30〜140℃)において計測されて作成さ
れているものである。また、図29は、センサの許容誤
差である5kPaに相当する共振周波数変化を惹起する
温度変化ΔT(例えば1℃)毎にセンサの温度規格範囲
,圧力規格範囲内で計測されて作成された,圧力側共振
回路の共振周波数とタイヤ内空気圧との関係を示すデー
タマップであり、やはりROM103に格納されている
ものである。
【0038】まず、ECU35の電源起動によりプロセ
ッサ104に電源供給される(図示略)とステップS1
にて演算処理が開始される。そして、次のステップS2
にて温度補償用共振周波数検出手段342から出力され
た温度補償側共振回路の共振周波数fT1を入力し、ス
テップS3にて圧力用共振周波数検出手段341から出
力された圧力側共振回路の共振周波数fP1を入力する
。そして、ステップS4で、ステップS2にて入力した
fT1と図28に示す周波数fT −温度Tマップに基
づいて、fT1に相当するタイヤ内空気温度T1 を算
出する。この算出された温度T1 により、ステップS
5では、図29に示すデータマップにおける温度パラメ
ータを確定する。すなわち、温度T1 に最も近い温度
パラメータ,例えばT1 ≒T0 −2ΔTであるなら
(T0 −2ΔT)を選出して確定する。そして、次の
ステップS6では、ステップS5にて確定した温度パラ
メータ(例えばT0 −2ΔT)において、ステップS
3にて入力したfP1と図29に示す周波数fP −圧
力Pマップに基づいて、fP1に相当するタイヤ内空気
圧P1を算出する。そして、ステップS7ではステップ
S4にて算出した温度T1 とステップS6にて算出し
た圧力P1 とを運転者に報知するべく表示器105へ
出力し、一連の演算処理は終了する。
【0039】なお、図30に示すフローチャートでは、
プロセッサ104は電源供給時常時タイヤ空気圧を監視
するようにしているが、例えば図1に示すアクセサリー
キースイッチ36オン時にのみ、乗員に報知するように
してもよい。
【0040】このように、本実施例では、圧力用圧電素
子53に加えて温度補償用圧電素子54を備え、温度変
化分により生じる圧力用圧電素子53の電気信号変化分
をキャンセルするようにしており、温度による影響を補
償し、より精度の高いタイヤ空気圧測定を行うことがで
きる。また、同時にタイヤ内空気温度も監視することが
できる。 (第4実施例) 図31に本発明第4実施例のブロック構成図を示す。本
実施例は、図31に示すように、図23に示す上記第3
実施例において、まず車輪側回路の圧力用リム側コイル
13と温度補償用リム側コイル14とを接続し、車体側
回路においては、圧力用および温度補償用励振コイル2
71,281を一体化した励振コイル91となし、また
、圧力用および温度補償用受信コイル272,282を
一体化した受信コイル92となし、周波数掃引手段33
,共振周波数検出手段34を各々一つにまとめて構成さ
れている。
【0041】次に図32を用いて圧力用リム側コイル1
3,温度補償用リム側コイル14と励振コイル91,受
信コイル92の配置関係について説明する。なお、図3
2は励振コイル91を例にとって図示するホイール断面
図であり、受信コイル92は該励振コイル91と相互に
磁気影響を及ぼさない、すなわち磁気結合しないように
ホイール同心上において間隔をもって配置されており、
リム側コイルとの配置関係は励振コイルと同じである。 また、本実施例では励振コイル91と受信コイル92と
をホイール軸に対して互いに90度ずらして配置するよ
うにしている。
【0042】図32において、車輪側の圧力用リム側コ
イル13,温度補償用リム側コイル14を保持するボビ
ン19はABS,ベークライト等の樹脂から成り、ホイ
ール内全周にわたってリム3に接着固定されている。な
お、圧力用リム側コイル13と温度補償用リム側コイル
14は、ボビン19に各々数十〜百巻程度で、かつ各々
異なる巻数にて巻かれている。そして、車体側の励振コ
イル91のケース393はボビン19から6〜10mm
の間隙をもってステー23により車体側のバッキングプ
レートに固定されている。なお、該ケース393はAB
S,ベークライト等の樹脂を成形したものであり、鉄心
291に巻回しされた励振コイル91を保護するもので
ある。また、図示する如く、励振コイル91は圧力用リ
ム側コイル13,温度補償用リム側コイル14と磁気結
合するように両リム側コイルに対してその車軸方向位置
が設定されて配置されている。
【0043】また、上述のように本実施例では、励振コ
イル91および受信コイル92が圧力用および温度補償
用をまとめて一体化構成されたものであるため、一つの
出力で2つの情報を得る必要がある。そこで、図31の
車輪側共振回路において、圧力用リム側コイル13と温
度補償用リム側コイル14のインダクタンスLを異なら
せる,あるいは圧力用圧電素子53と温度補償用圧電素
子54の静電容量Cを異ならせる等して、圧力側共振回
路と温度補償側共振回路との共振周波数をずらすように
している。図33に本実施例の作動時の特性を示す。な
お、図33(a)は励振コイル91への励振電圧と受信
コイル92の受信電圧の位相差と周波数との関係を示す
特性図であり、同図(b)は両電圧の比(入出力比)と
周波数との関係を示す特性図である。
【0044】図33(b)に示すように、励振電圧と受
信電圧の電圧比は最大値を2点有している。これは、上
述のように圧力側共振回路と温度補償側共振回路の各々
の共振周波数を、車輪側回路の回路定数を異ならせるこ
とによりずらしているためである。また、図33(a)
に示すように、この入出力比がピークとなる共振周波数
のとき、両電圧の位相差は−π/2となっており、上記
第2,第3実施例と同様に位相差が−π/2となる受信
電圧の周波数値から各々の共振周波数値fP ,fT 
が検出できることがわかる。
【0045】次に、本実施例の作用について、図33を
用いて説明する。周波数掃引手段33,共振周波数検出
手段34を含むECU35により、励振コイル91に数
10kHZ の交流電圧が掃引されると、磁気結合によ
って圧力用リム側コイル13,温度補償用リム側コイル
14には数10kHZ の交流電圧が誘導される。これ
により、圧電素子53,54およびリム側コイル13,
14より成る回路はLC共振回路となり、上述のように
、圧力側共振回路,温度補償側共振回路に応じて異なる
2つの固有の共振周波数を有することになる。すなわち
、図33(a)において、温度T1 のときの温度補償
側共振回路の共振周波数fT は位相差−π/2のとき
のfT1であり、圧力P1 のときの圧力側共振回路の
共振周波数fP は位相差−π/2のときのfP1であ
る。そして、温度がT2 に変化することによりfT 
はfT2に変化し、圧力がP2 に変化することにより
fP はfP2に変化する。
【0046】これら共振周波数fT ,fP を共振周
波数検出手段34により検出し、上記第3実施例と同様
にして、プロセッサ104はROM103の記憶内容に
基づいて温度補償を行ってタイヤ内空気圧,温度を算出
し、算出結果が表示器105にて運転者に報知される。 なお、ここで励振コイル91は圧力用、温度補償用をま
とめて構成したものであるため、周波数掃引手段33の
掃引する交流電圧は、2つの共振周波数に応じてその掃
引する周波数の範囲が圧力用,温度補償用で異ならせて
あり、さらに掃引するタイミング,すなわち掃引周波数
範囲を一定時間毎に切り換えるようにしている。 (第5実施例) 次に、図34乃至図38に本発明第5実施例を示す。本
発明は上述した種々の実施例において、圧電素子の受圧
面をより大きくとるようにして検出感度の向上を図った
ものである。図34の取付図に示すように、リム面に平
行方向に受圧面が設定されており、受圧面径がリム高さ
によって制限を受けることはない。
【0047】図34において、圧力検知部209はハウ
ジング45,圧力導入側キャップ65,取付側キャップ
165,圧力用ダイヤフラム49,温度補償用ダイヤフ
ラム149,Oリング18,固定用ナット74からなる
。ハウジング45はアルミ等の軽量な材質でつくられて
おり、両ダイヤフラム49,149固定のための段差4
7,147を有し、内部に定圧室69,圧力用圧電素子
53が設定される圧力導入室71,温度補償用圧電素子
54をタイヤ空気温度雰囲気下とする空気導入室72を
構成する。
【0048】また、キャップ65,165はハウジング
45に圧入により固定されており、両ダイヤフラム49
,149は各々キャップ65,165によりハウジング
の段差47,147に押し付けられることにより固定さ
れている。なお、段差とダイヤフラムの間には、薄い金
属板482の両面にゴム等の弾性体481を被覆したソ
フトメタル48が配されており、気密を保っている(図
35参照)。なお、キャップ65,165はアルミ等の
軽量な材質から成り、圧力導入側キャップ65の圧力導
入孔67には急激な圧力変動がダイヤフラム49に作用
しない様に多孔質の焼結金属で構成された金属フィルタ
68が配設されている。また、取付側キャップ165は
、Oリング18用溝を有し、図36(b)(c)に示す
ように、固定用ねじ部166,コネクタ部10,12の
雄ピン10a,12aおよびピン絶縁部164より構成
される。また、空気導入室72は数個の空気導入孔16
7を有し、ダイヤフラム149に圧力が作用しない構造
においてタイヤ内空気を導入し、該ダイヤフラム149
をタイヤ内空気温度雰囲気下に置いている。
【0049】圧力用ダイヤフラム49には圧力用圧電素
子53が接着固定されており、そのダイヤフラムと反対
側主面には銀電極が焼成されている。そして、該銀電極
とダイヤフラム49とを電極として各々導線が接続され
、リード取出部11aよりリード線11を介して圧力側
コネクタ部10へ接続される。なお、リード取出部11
aは、リード線11の周りをエポキシ樹脂等の封止部で
固定,封止したものである。
【0050】同様に、温度補償用ダイヤフラム149に
は温度補償用圧電素子54が接着固定されており、上面
に焼成された銀電極とダイヤフラム149とを電極とし
て温度補償側コネクタ部12へ接続されている。
【0051】一方、ホイール内全周にわたって配設され
たボビン19の圧力検知部取付穴3aに対応する位置に
は、図36(a)に示すように圧力検知部固定用穴19
aが開口しており、その周りには雄ピン10a,12a
に対応してコネクタ部10,12の雌穴10b,12b
が埋込形成されて各々圧力用リム側コイル13,温度補
償用リム側コイル14と接続されている。そして、圧力
用圧電素子53と圧力用リム側コイル13との接続,温
度補償用圧電素子54と温度補償用リム側コイル14と
の接続および圧力検知部209の取付は、取付側キャッ
プ165の固定用ねじ部166をリム3の穴3aおよび
ボビンの穴19aを通して固定用ナット74でOリング
18が密閉に必要な変形をするまで締め付ける際、コネ
クタ部10,12の雄ピン10a,12aを各々雌穴1
0b,12bの位置に合わせて挿入することにより実現
される。また、ボビン19のリム3への固定は、穴19
aでの圧力検知部209との共締めの他に、図37に示
すようにリム3とボビン19との間にノックピン20を
3〜4本ある角度間隔をおいて打ち込むことにより固定
している。
【0052】なお、本実施例では上述のように圧電素子
の受圧面をより大きくとるようにリム面と平行方向に受
圧面が設定されているために、上述した種々の実施例と
異なり、ホイール回転による遠心力が圧力用ダイヤフラ
ム49,温度補償用ダイヤフラム149に作用する。そ
のため、図38のブロック構成図に示すように、ECU
35内のプロセッサ104は車速センサ106からの車
速信号を入力してダイヤフラムとホイール軸間距離に応
じた遠心力補正を行い、タイヤ内の空気圧と空気温度と
の算出を行うようにしている。 (第6実施例) 上記第4,第5実施例は、励振コイル91,受信コイル
92を圧力用,温度補償用各々まとめて構成したもので
あるため、周波数掃引手段33の掃引する交流電圧は、
2つの共振周波数に応じてその掃引する周波数の範囲を
圧力用,温度補償用で異ならせ、一定時間毎に切り換え
ることにより、圧力用,温度補償用とを弁別するように
するものであったが、この周波数掃引手段33と共振周
波数検出手段34とからなる制御部32を図39に示す
本実施例のように構成してもよい。
【0053】図39において、周波数掃引手段33は図
40(a)(b)に示すように各々異なる周波数範囲で
交流電圧を掃引する圧力用波形掃引手段334,温度補
償用波形掃引手段335と、この異なる2つの交流電圧
を図40(c)に示すように合成して励振コイル91へ
の励振電圧とする波形合成手段333とから構成されて
いる。
【0054】一方、共振周波数検出手段34は、上記励
振電圧に基づく車輪側共振回路の電気特性を受信する受
信コイル92の受信電圧(図41(a)参照)を入力し
て図41(b)(c)に示すように2つの異なる周波数
の交流電圧に分離する波形分離手段343と、この波形
分離手段343により分離された圧力用波形分(図41
(b)参照)を入力してその周波数より圧力側共振回路
の共振周波数fP を検出する圧力用共振周波数検出手
段344と、温度補償用波形分(図41(c)参照)を
入力してその周波数より温度補償側共振回路の共振周波
数fT を検出する温度補償用共振周波数検出手段34
5とから構成されている。なお、共振周波数検出は、上
記種々の実施例と同様に、例えば圧力用共振周波数検出
手段344においては、合成前の図40(a)に示す圧
力用波形と図41(b)に示す分離後の圧力用波形分と
を入力して、その位相差が−π/2あるいは入出力比が
最大となる掃引周波数を共振周波数fP として検出す
るようにしている。
【0055】本実施例の如く構成すれば、上記第4,第
5実施例のように圧力用,温度補償用とを弁別するため
に掃引周波数の範囲切換えを行う必要もなく、同時に検
出することが可能となる。 (第7実施例) 図42(a)に本発明第7実施例を適用した圧力検知部
の断面構造図を示す。
【0056】本実施例の圧力用ダイヤフラム49は茶筒
の蓋状をしており、円筒形の周囲をハウジング45に溶
接して気密を保っている。そして定圧室69内にはダイ
ヤフラム49の過大変位を停止するためのストッパ50
が配設されている。なお、図において上記種々の実施例
と同様の構成には同一符号が付してある。
【0057】本実施例によれば、タイヤに空気を導入す
る際の急激な圧力変化が加わった場合や、徐々にタイヤ
圧をあげてセンサの最大定格の圧力を越えてしまった場
合において、圧力用ダイヤフラム49がばねとしての機
能の限界を越える空気が作用しても、図42(b)に示
すようにダイヤフラム49はストッパ50に接触してそ
の変位が止められ、過大変形してしまうことが防止され
る。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、タ
イヤに半導体を設けることなく、かつ、周波数変調手段
も不要となるタイヤ空気圧監視装置を得ることができる
という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例の全体構成を示す要部断面図
である。
【図2】図1に示すもののA−A断面図である。
【図3】上記第1実施例の圧力検知部の取り付け状態を
示す概略図である。
【図4】図3に示すものの平面図である。
【図5】上記第1実施例の圧力検知部の詳細な断面図で
ある。
【図6】図5に示すものの左側面図である。
【図7】図5に示すもののE−E断面図である。
【図8】上記第1実施例の作動原理を説明するための回
路図である。
【図9】上記第1実施例の作動原理を説明するための特
性図である。
【図10】上記第1実施例の作動原理を説明するための
回路図である。
【図11】上記第1実施例の作動原理を説明するための
回路図である。
【図12】上記第1実施例の作動原理を説明するための
回路図である。
【図13】上記第1実施例の作動原理を説明するための
回路図である。
【図14】上記第1実施例のブロック回路構成図である
【図15】上記第1実施例の共振回路の電流特性を示す
特性図である。
【図16】上記第1実施例の車体側回路の電流特性を示
す特性図である。
【図17】本発明第2実施例の車体側コイルの構造を示
す要部断面図である。
【図18】上記第2実施例のブロック回路構成図である
【図19】上記第2実施例の励振電圧と受信電圧の位相
のずれを示す図である。
【図20】上記第2実施例の共振周波数検出手段の作用
を説明するための電圧位相差と周波数との関係を示す特
性図である。
【図21】上記第2実施例における他の共振周波数検出
方法を説明するための特性図である。
【図22】上記第2実施例における他の共振周波数検出
方法を説明するための特性図である。
【図23】本発明第3実施例のブロック回路構成図であ
る。
【図24】上記第3実施例の圧力検知部の詳細な断面図
であり、上記第1実施例での図5に相当する。
【図25】上記第3実施例でのコイルの車軸方向位置の
説明に供するホイール断面図である。
【図26】上記第3実施例でのコイルの車軸方向位置の
説明に供するホイール断面図である。
【図27】上記第3実施例の作動を説明する特性図であ
り、図(a),(b)は温度補償用回路の特性図、図(
c),(d)は圧力用回路の特性図を示す。
【図28】タイヤ内温度と共振周波数との関係を示すデ
ータマップである。
【図29】タイヤ内圧力と共振周波数との関係を示すデ
ータマップである。
【図30】上記第3実施例のプロセッサの演算処理を示
すフローチャートである。
【図31】本発明第4実施例のブロック回路構成図であ
る。
【図32】上記第4実施例でのコイルの車軸方向位置の
説明に供するホイール断面図である。
【図33】上記第4実施例の作動を説明する特性図であ
り、図(a)は励振電圧と受信電圧の位相差と周波数と
の関係を示す特性図、図(b)は両電圧の入出力比と周
波数との関係を示す特性図である。
【図34】本発明第5実施例の圧力検知部の取り付け構
造を説明するための要部断面図である。
【図35】上記第5実施例のダイヤフラムの固定方法を
説明する要部断面図である。
【図36】上記第5実施例のタイヤ側回路におけるコネ
クタ部構造の説明に供する図であり、図(a)はボビン
のリム取り付け面よりみたコネクタ雌部構造を示す図、
図(b)はコネクタ雄部構造を示す圧力検知部の取付側
キャップの要部構造図、図(c)は図(b)に示すもの
のF矢視図である。
【図37】上記第5実施例のボビンのリム取り付け構造
を示す要部断面図である。
【図38】上記第5実施例のブロック回路構成図である
【図39】本発明第6実施例の周波数掃引手段と共振周
波数検出手段の構成を示すブロック回路構成図である。
【図40】図(a)〜(c)は上記第6実施例の周波数
掃引手段の作用を説明するための波形特性図である。
【図41】図(a)〜(c)は上記第6実施例の共振周
波数検出手段の作用を説明するための波形特性図である
【図42】図(a)は本発明第6実施例の圧力検知部の
構造を示す断面図、図(b)は図(a)に示すものの作
用を示す断面図である。
【符号の説明】
3  リム 9  圧力検知部 13  圧力用リム側コイル 14  温度補償用リム側コイル 19  ボビン 23  ステー 27  車体側コイル 33  周波数掃引手段 34  共振周波数検出手段 35  ECU 45  ハウジング 49  圧力用ダイアフラム 53  圧力用圧電素子 54  温度補償用圧電素子 56  極板 67  圧力導入孔 69  定圧室 71  圧力導入室 72  空気導入室 91  励振コイル 92  受信コイル 101  圧力用回路 102  温度補償用回路 103  ROM 104  プロセッサ 105  表示器 106  車速センサ 149  温度補償用ダイアフラム 271  圧力用励振コイル 272  圧力用受信コイル 281  温度補償用励振コイル 282  温度補償用受信コイル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  リム側に設けられ、タイヤの空気圧に
    応じてその静電容量値が変化するタイヤ空気圧応答手段
    と、前記タイヤ空気圧応答手段に電気接続されて前記リ
    ム側に配設され、前記タイヤ空気圧応答手段とともに共
    振回路を構成するリム側コイルと、車体側に配設され、
    前記共振回路を前記タイヤ空気圧応答手段の前記静電容
    量値に応じた共振周波数で共振させる共振制御手段と、
    車体側に配設され、前記共振回路の共振周波数を検出す
    る共振周波数検出手段とを備えることを特徴とするタイ
    ヤ空気圧監視装置。
  2. 【請求項2】  前記タイヤ空気圧応答手段は、印加さ
    れた圧力に応じてその誘電率が変化する素子の表裏面を
    一対の薄膜状の電極にて挟持した圧電素子であることを
    特徴とする請求項1に記載のタイヤ空気圧監視装置。
  3. 【請求項3】  前記圧電素子の前記表面側には前記タ
    イヤの空気圧が印加されており、一方、前記裏面側には
    所定の圧力が印加されており、前記タイヤ空気圧応答手
    段は前記圧電素子の前記表裏面各々に印加された圧力差
    に基づいてその静電容量値が変化するように構成されて
    いることを特徴とする請求項2に記載のタイヤ空気圧監
    視装置。
  4. 【請求項4】  前記共振制御手段は、前記リム側コイ
    ルと非接触で磁気結合する車体側コイルと、該車体側コ
    イル及び前記リム側コイルを介して前記共振回路に交流
    電圧を所定周波数範囲で掃引して印加する周波数掃引手
    段とを備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか
    に記載のタイヤ空気圧監視装置。
JP3046707A 1990-04-05 1991-03-12 タイヤ空気圧監視装置 Pending JPH04212611A (ja)

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