WO2013084868A1

WO2013084868A1 - タブレット装置、情報表示方法、表示システム及び表示方法

Info

Publication number: WO2013084868A1
Application number: PCT/JP2012/081345
Authority: WO
Inventors: 資士田中; 由紀子吉野
Original assignee: Ｎｅｃカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社
Priority date: 2011-12-07
Filing date: 2012-12-04
Publication date: 2013-06-13
Also published as: US20140306919A1

Abstract

　縦長の画面を具備して縦持ちの状態で操作されるスマートフォン(１００)の画面に表示される表示画面情報Ａを、横長の画面を具備して横持ちの状態で操作されるタブレット装置(２００)にて取得して表示する際に、スマートフォン(１００)から取得した表示画面情報Ａが横長の画面用のものではない場合、表示画面情報Ａを、９０度回転させ、縦横のアスペクト比を同率としてタブレット装置(２００)の画面いっぱいに拡大して表示する。

Description

タブレット装置、情報表示方法、表示システム及び表示方法

　本発明は、情報を表示するタブレット装置、情報表示方法、表示システム及び表示方法に関する。

　近年、電話機能と情報処理機能とを備えた、いわゆるスマートフォンと呼ばれる高機能な携帯端末が普及してきている。

　ユーザーが、スマートフォンをタブレット装置に接続した際に期待することは、スマートフォンの表示よりも大きな表示でメール等を読んだり、メニュー等を操作したりできることである。ところが、縦長の画面を具備して縦持ちの状態で操作されるスマートフォンを、横長の画面を具備して横持ちの状態で操作されるタブレット装置に接続し、スマートフォンの画面に表示される表示画面情報をタブレット装置の画面に表示する場合、スマートフォンの画面に表示される表示画面情報に横画の画面用のレイアウトが存在しないと、縦画の画面用のレイアウトがそのままタブレット装置の画面上に表示されることになるため、タブレット装置の大画面を生かした拡大表示ができないという問題点がある。特に、タブレット装置の縦解像度がスマートフォンの縦解像度よりも小さな場合（例えば、スマートフォンの縦解像度が８００ｄｏｔでタブレット装置の縦解像度が６００ｄｏｔの場合）においては、スマートフォンの画面に表示される表示画面情報を、タブレット装置の縦解像度に合わせて、縦横アスペクト比同率で縮小したものをセンタリングして表示するしかない。そのため、タブレット装置の横長画面を生かすことができず、むしろ縮小表示になってしまうことになる。

　また、タブレット装置を横持ちの状態から縦持ちの状態にして、加速度センサを用いたゲームやアプリケーションを利用しようとしても、タブレット装置は、横長に直交する方向を上下方向とし認識しているため、縦持ちの状態として利用することができないという問題点がある。

　図１１ａは、スマートフォンの画面に表示される表示画面情報が縦長の画面用のものである場合の表示方法を示す図である。図１１ｂは、スマートフォンの画面に表示される表示画面情報が横長の画面用のものである場合の表示方法を示す図である。

　図１１ａに示すように、縦長の画面を具備して縦持ちの状態で操作されるスマートフォン５００の画面に表示される表示画面情報Ａを、横長の画面を具備して横持ちの状態で操作されるタブレット装置６００にて表示する場合、スマートフォン５００の画面に表示される表示画面情報Ａが縦長の画面用のものである場合は、スマートフォン５００がタブレット装置６００に接続されると、表示画面情報Ａをタブレット装置６００にて拡大表示する場合であっても、スマートフォン５００の縦方向の解像度よりもタブレット装置６００の縦方向の解像度が大きくないと表示画面情報Ａが拡大されずにセンタリング表示されることになる。そして、タブレット装置６００を９０度回転させると、タブレット装置６００にて下向きとして認識される方向が重力の向きと異なることになる。

　一方、スマートフォン５００の画面に表示される表示画面情報Ａ’が横長の画面用のものである場合は、スマートフォン５００がタブレット装置６００に接続されると、図１１ｂに示すように、横長の画面用の表示画面情報Ａ’が拡大表示されることになる。これは、本来、スマートフォン５００の画面に表示される縦長の画面用の表示画面情報Ａとは別個に用意されている。

　ここで、携帯電話機を外部表示デバイスに接続することにより、携帯電話機にて表示される情報を拡大して外部表示デバイスに表示する技術が考えられており、特許文献１に開示されている。

　また、スマートフォンは、小型、軽量であり、携帯し易い利点があるが、例えばテレビジョン放送や動画像を視聴する等、より大きい画面を利用したい場合がある。

　その場合、スマートフォンを、該スマートフォンよりも画面サイズが大きい、例えば据え置き型、ノート型、タブレット型等のパーソナルコンピュータ、あるいはテレビジョン受像機と接続し、スマートフォンの表示画像をそれらの画面に表示させる方法が考えられる。

　なお、携帯端末の情報をより画面が大きな表示装置で表示することは、例えば特許文献１にも記載されている。特許文献１では、携帯端末で表示する画像を外部表示デバイスに拡大表示させると共に、該携帯端末を入力デバイス（マウス）としても使用することが記載されている。

　また、加速度センサの出力値に基づいて携帯端末の表示方向を変更することは、例えば特許文献２に記載されている。また、加速度センサの出力値に基づいてタブレット型のコンピュータであるタブレット端末の表示方向を変更することは、例えば特許文献３に記載されている。

特開２０１０－１６５２８９号公報特開２０１０－２６３４３３号公報特開２００８－１３９７１１号公報

　しかしながら、特許文献１に開示された技術においては、携帯電話機にて表示される情報をそのままの向きで拡大して外部表示デバイスに表示するだけのものであるため、上述したような問題点は解決できない。

　また、特許文献１では、携帯端末の情報を外部表示デバイスに拡大表示することを示しているが、携帯端末や外部表示デバイスは、その傾きに関係なく画面の表示方向が固定である。

　一方、特許文献２，３に記載されているように、携帯端末やタブレット端末に加速度センサを内蔵すれば、その出力値から携帯端末やタブレット端末の傾きを検出することが可能であり、該傾きに応じて表示方向を変更できる。ただし、特許文献２，３に記載された構成は、携帯端末またはタブレット端末の表示方向を各々の装置に内蔵する加速度センサの出力値を用いて個別に制御するものであり、携帯端末とタブレット端末とを接続した場合にタブレット端末の表示方向を制御する方法については何も示していない。

　本発明は、上述したような技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、スマートフォンに表示される表示画面情報を、タブレット装置の大画面を生かした拡大表示ができるタブレット装置及び情報表示方法を提供することを目的とする。

　また、携帯端末の情報を外部の装置で表示する場合に、その表示方向を最適に制御できる表示システム及び表示方法を提供することを目的とする。

　上記目的を達成するために本発明は、
　縦長の画面を具備して縦持ちの状態で操作されるスマートフォンと接続可能に構成され、横長の画面を具備して横持ちの状態で操作されるタブレット装置であって、
　前記スマートフォンの画面に表示される表示画面情報を取得する情報取得手段と、
　前記情報取得手段にて取得した表示画面情報が横長の画面用のものではない場合、当該表示画面情報を、９０度回転させ、前記横長の画面に応じたレイアウト枠内にて縦横のアスペクト比を同率として拡大して表示する制御手段とを有する。

　また、縦長の画面を具備して縦持ちの状態で操作されるスマートフォンの画面に表示される表示画面情報を、横長の画面を具備して横持ちの状態で操作されるタブレット装置にて取得して表示する情報表示方法であって、
　前記スマートフォンから取得した表示画面情報が横長の画面用のものではない場合、当該表示画面情報を、９０度回転させ、前記横長の画面に応じたレイアウト枠内にて縦横のアスペクト比を同率として拡大して表示する。

　また、外部機器と情報の送受信を可能に接続するインターフェースを備えた携帯端末と、
　前記携帯端末と情報の送受信を可能に接続する前記インターフェース及び前記携帯端末よりも画面サイズが大きい表示部を備えた表示装置と、を有し、
　前記携帯端末は、
　前記インターフェースを介した前記表示装置との接続時、短辺が水平方向を向いている縦向き状態、あるいは長辺が水平方向を向いている横向き状態に対応して画像を表示する自動レイアウトが可能であるか否かを判定し、
　前記自動レイアウトに対応している場合、前記縦向き状態または前記横向き状態に対応する前記表示装置の状態に対応した画像を表示するための画像データを前記表示装置に送信し、
　前記自動レイアウトに対応していない場合、予め決められた表示方向の画像を表示するための画像データを前記表示装置へ送信する。

　また、外部機器と情報の送受信を可能に接続するインターフェースを備えた携帯端末と、
　前記携帯端末と情報の送受信を可能に接続する前記インターフェース及び前記携帯端末よりも画面サイズが大きい表示部を備えた表示装置と、
を前記インターフェースを介して接続するときに前記携帯端末の情報を前記表示装置で表示するための表示方法であって、
　前記携帯端末が、
　前記インターフェースを介した前記表示装置との接続時、短辺が水平方向を向いている縦向き状態、あるいは長辺が水平方向を向いている横向き状態に対応して画像を表示する自動レイアウトが可能であるか否かを判定し、
　前記自動レイアウトに対応している場合、前記縦向き状態または前記横向き状態に対応する前記表示装置の状態に対応した画像を表示するための画像データを前記表示装置に送信し、
　前記自動レイアウトに対応していない場合、予め決められた表示方向の画像を表示するための画像データを前記表示装置へ送信する。

　本発明においては、縦長の画面を具備して縦持ちの状態で操作されるスマートフォンの画面に表示される表示画面情報を、横長の画面を具備して横持ちの状態で操作されるタブレット装置にて取得して表示する場合に、スマートフォンから取得した表示画面情報が横長の画面用のものではない場合、スマートフォンから取得した表示画面情報を、９０度回転させ、横長の画面に応じたレイアウト枠内にて縦横のアスペクト比を同率として拡大して表示する構成としたため、スマートフォンに表示される表示画面情報を、タブレット装置の大画面を生かした拡大表示ができる。

　また、本発明によれば、携帯端末の情報を外部の装置で表示する場合に、その表示方向を最適に制御できる。

本発明のタブレット装置を用いた情報表示方法を行うための構成を示す図である。図１に示したスマートフォンの回路構成の要部を示すブロック図である。図１に示したタブレット装置の回路構成の要部を示すブロック図である。図１～図３に示した構成においてスマートフォンの表示部に表示される表示画面情報をタブレット装置の表示部に表示する際の処理の一例を説明するためのフローチャートである。図１～図３に示した構成においてスマートフォンの表示部に表示される表示画面情報をタブレット装置の表示部に表示する際の処理の一例を説明するための図である。図１～図３に示した構成においてスマートフォンの表示部に表示される表示画面情報をタブレット装置の表示部に表示する際の処理の他の例を説明するためのフローチャートである。本発明の表示システムの一構成例を示すブロック図である。図７に示した携帯端末の一構成例を示すブロック図である。図７に示した表示装置の一構成例を示すブロック図である。図７に示した表示システムの処理手順の一例を示すシーケンス図である。本発明の表示システムの他の構成例を示す模式図である。スマートフォンの画面に表示される表示画面情報が縦長の画面用のものである場合の表示方法を示す図である。スマートフォンの画面に表示される表示画面情報が横長の画面用のものである場合の表示方法を示す図である。

　以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。

　図１は、本発明のタブレット装置を用いた情報表示方法を行うための構成を示す図である。

　本形態は図１に示すように、縦長の画面を具備して縦持ちの状態で操作されるスマートフォン１００と、横長の画面を具備して横持ちの状態で操作されるタブレット装置２００とが接続されて構成されている。そして、スマートフォン１００の画面に表示される表示画面情報を、タブレット装置２００にて取得して表示するものである。

　スマートフォン１００は、外部機器と接続可能なインターフェースを有する。このインターフェースは画像データや電話帳等の各種データのやりとりが可能な通信手段を具備する携帯電話機能と、個人向け携帯型情報通信機器（ＰＤＡ：Personal　Data　AssistanceまたはPersonal　Digital　Assistants）機能とを合わせ持った携帯端末である。

　タブレット装置２００は、スマートフォン１００の表示画面の画角サイズよりも大きな画角サイズを有する。タブレット装置２００は、スマートフォン１００と接続されることにより、スマートフォン１００の画面に表示される表示画面情報を取得して表示する。その際の詳細な動作については後述する。

　また、これらスマートフォン１００とタブレット装置２００とは、タブレット装置２００の画面を操作することによりスマートフォン１００の操作を可能とする手段を有する。

　図２は、図１に示したスマートフォン１００の回路構成の要部を示すブロック図である。

　図１に示したスマートフォン１００は図２に示すように、ＣＰＵ（中央処理装置）１１０と、ＲＯＭ（Read　Only　Memory）１１１と、作業用メモリ１１２と、不揮発メモリ１１３と、無線機送受信部１１４と、ＬＥＤ部１１５と、加速度センサ１２６と、外部インターフェース部１１６と、キー入力部１１７と、キーバックライト１１８と、表示部１２０と、表示制御部１１９と、マイク１２１と、スピーカ１２２と、レシーバ１２３と、近距離無線送受信部１２４と、電源制御部１２５とから構成されている。

　ＣＰＵ１１０は、バス１３０を介してスマートフォン１００内の上記構成要素とそれぞれ接続されており、各構成要素を制御するものである。

　ＲＯＭ１１１は、ＣＰＵ１１０が実行するための通信制御や省電力制御といった各種の制御プログラムや、音声着信時等に用いられる各種メロディを鳴音するための固定的なメロディデータを格納している。

　作業用メモリ１１２は、ＲＡＭ（Random　Access　Memory）によって構成されており、ＣＰＵ１１０がプログラムを実行する上で一時的に必要とされるデータを格納するようになっている。

　不揮発メモリ１１３は、データの消去、書き込みを自由に行うことができ、電源を切っても内容が消えない半導体メモリである。不揮発メモリ１１３は、電話帳データや着信時のイルミネーション等の各種設定値やユーザーデータ等を格納できるようになっている。

　無線機送受信部１１４は、無線によってデータの送受信を行う回路である。

　ＬＥＤ部１１５は、複数の発色が可能なＬＥＤ部品により構成される。各々のＬＥＤの点滅パターンを変えることにより、着信時等のイルミネーション機能の発光部として利用される。

　加速度センサ１２６は、歩数計や画面表示の上下方向を決めるために用いられるセンサである。加速度センサ１２６は、スマートフォン１００に加わる加速度の大きさ及び方向を検出する。

　外部インターフェース部１１６は、外部機器と接続するためのインターフェース部である。外部インターフェース部１１６は、充電器やパーソナルコンピュータ等を接続するＵＳＢ、画像や音声等を接続するＨＤＭＩ等、いくつかのコネクタから構成され、様々な機器との接続を可能とする。

　キー入力部１１７は、各種のキー（メニューキー、ホームキー、クリアキー、電源キー、ボリュームキーと外部に配置されるハードキーの他、タッチパネル等の入力デバイスによるソフトキー入力も含む）より入力を受け付ける入力回路である。

　キーバックライト１１８は、メニューキー等、ハードキーの照光として利用される。

　表示部１２０は、情報を表示するものである。表示部１２０は、ＲＯＭ１１１や不揮発メモリ１１３に格納された情報や、無線機送受信部１１４や近距離無線送受信部１２４を介して受信された情報等を表示する。

　表示制御部１１９は、表示部１２０の表示を制御する制御回路である。

　マイク１２１、スピーカ１２２、レシーバ１２３は、通話を行う際に使用する音響部品である。マイク１２１にて送話者の音声を入力し、スピーカ１２２またはレシーバ１２３より相手話者の音声を出力する。

　近距離無線送受信部１２４は、Bluetooth等の機器同士をつなぐ無線通信を行う。

　電源制御部１２５は、スマートフォン１００の主電源である充電用電池（不図示）や、外部インターフェース１１６からの電源供給を制御する。

　図３は、図１に示したタブレット装置２００の回路構成の要部を示すブロック図である。

　図１に示したタブレット装置２００は図３に示すように、ＣＰＵ（中央処理装置）２１０と、ＲＯＭ２１１と、作業用メモリ２１２と、不揮発メモリ２１３と、加速度検出手段となる加速度センサ２２１と、情報取得手段となる外部インターフェース部２１４と、指定手段となるキー入力部２１５と、表示部２１７と、表示制御部２１６と、スピーカ２１８と、近距離無線送受信部２１９と、電源制御部２２０とから構成されており、ＣＰＵ２１０と表示制御部２１６とから制御手段が構成される。

　ＣＰＵ２１０は、バス２３０を介してタブレット装置２００内の上記構成要素とそれぞれ接続されており、各構成要素を制御するものである。

　ＲＯＭ２１１は、ＣＰＵ２１０が実行するための通信制御や省電力制御といった各種の制御プログラムを格納している。

　作業用メモリ２１２は、ＲＡＭによって構成されている。作業用メモリ２１２は、ＣＰＵ２１０がプログラムを実行する上で一時的に必要とされるデータを格納する。

　不揮発メモリ２１３は、データの消去、書き込みを自由に行うことができ、電源を切っても内容が消えない半導体メモリである。

　加速度センサ２２１は、歩数計や画面表示の上下方向を決めるために用いられるセンサである。加速度センサ２２１は、タブレット装置２００に加わる加速度の大きさ及び方向を検出する。

　外部インターフェース部２１４は、外部機器と接続するためのインターフェース部である。外部インターフェース部２１４は、充電器やパーソナルコンピュータ等を接続するＵＳＢ、画像や音声等を接続するＨＤＭＩ等、いくつかのコネクタから構成され、様々な機器との接続を可能とする。本形態におけるスマートフォン１００との接続も、外部インターフェース部２１４を介して行われる。

　キー入力部２１５は、電源キーのようなハードキーの他、タッチパネル等の入力デバイスによるソフトキー入力により入力を受け付ける入力回路である。

　表示部２１７は、情報を表示するものである。表示部２１７は、ＲＯＭ２１１や不揮発メモリ２１３に格納された情報や、近距離無線送受信部２１９を介して受信された情報や、外部インターフェース部２１４を介して入力された表示画面情報等を表示する。

　表示制御部２１６は、表示部２１７の表示を制御する制御回路である。

　スピーカ２１８は、動画再生や音楽再生等、マルチメディア再生時に音声を出力する。

　近距離無線送受信部２１９は、Bluetooth等の機器同士をつなぐ無線通信を行う。

　電源制御部２２０は、タブレット端末２００の主電源である充電用電池（不図示）からの電源供給を制御する。

　なお、本形態におけるタブレット装置２００は、通信機能を持たないものを例に挙げて説明したが、通信機能をもつタブレット端末であってもよい。その場合、スマートフォン１００と同様に無線機送受信部を有することになる。

　以下に、上記のように構成されたスマートフォン１００及びタブレット装置２００において、スマートフォン１００の表示部１２０に表示される表示画面情報をタブレット装置２００の表示部２１７に表示する際の処理について説明する。

　図４は、図１～図３に示した構成においてスマートフォン１００の表示部１２０に表示される表示画面情報をタブレット装置２００の表示部２１７に表示する際の処理の一例を説明するためのフローチャートである。図５は、図１～図３に示した構成においてスマートフォン１００の表示部１２０に表示される表示画面情報をタブレット装置２００の表示部２１７に表示する際の処理の一例を説明するための図である。

　スマートフォン１００とタブレット装置２００との接続処理が完了すると（ステップ１）、まず、スマートフォン１００の表示部１２０に表示される表示画面情報Ａが、外部インターフェース部１１６，２１４を介してタブレット装置２００にて取得される。その際、ＣＰＵ２１０において、取得された表示画面情報Ａについて、横長の画面用となる横画面用レイアウトが存在しないかどうかを判定する（ステップ２）。

　そして、横画面用レイアウトが存在しない場合は、ＣＰＵ２１０及び表示制御部２１６において、取得した表示画面情報Ａを、左方向に９０度回転させ、縦横アスペクト比を同率としてタブレット装置２００の表示部２１７の画面いっぱいに拡大表示する（ステップ３）。

　また、ＣＰＵ２１０において、タブレット装置２００の下方向を示す傾きを重力の向きに合わせて左方向に９０度回転させて変換し、加速度センサ２２１にて検出された加速度について横長の方向を上下方向として認識する（ステップ４）。なお、タブレット装置２００が横持ちの状態で操作されている場合は、タブレット装置２００の下方向を示す傾きを変換せず、加速度センサ２２１にて検出された加速度について横長に直交する方向を上下方向として認識する。

　また、横画面用レイアウトが存在する場合は、ＣＰＵ２１０及び表示制御部２１６において、取得した横画面用レイアウトを用いて、その表示画面情報Ａをタブレット装置２００の表示部２１７の画面いっぱいに拡大表示する（ステップ５）。

　他の実施の形態として、タブレット装置２００において、スマートフォン１００から取得した表示画面情報を、９０度回転させて縦横アスペクト比を同率として表示部２１７の画面いっぱいに拡大表示するかしないかの設定を設け、「拡大表示しない」に設定されている場合は、スマートフォン１００から取得した表示画面情報を９０度回転させず表示部２１７にてセンタリング表示することも考えられる。またその際、タブレット装置２００の下方向を示す傾きを、９０度回転させて変換する処理も行わない。

　図６は、図１～図３に示した構成においてスマートフォン１００の表示部１２０に表示される表示画面情報をタブレット装置２００の表示部２１７に表示する際の処理の他の例を説明するためのフローチャートである。

　スマートフォン１００とタブレット装置２００との接続処理が完了すると（ステップ１１）、まず、スマートフォン１００の表示部１２０に表示される表示画面情報が、外部インターフェース部１１６，２１４を介してタブレット装置２００にて取得される。その際、ＣＰＵ２１０において、取得された表示画面情報について、横長の画面用となる横画面用レイアウトが存在しないかどうかを判定する（ステップ１２）。

　そして、横画面用レイアウトが存在しない場合は、ＣＰＵ２１０において、スマートフォン１００から取得した表示画面情報を、９０度回転させて縦横アスペクト比を同率として表示部２１７の画面いっぱいに拡大表示するかしないかの設定を参照し、「拡大表示する」に設定されているかどうかを判定する（ステップ１３）。なお、スマートフォン１００から取得した表示画面情報を、９０度回転させて縦横アスペクト比を同率として表示部２１７の画面いっぱいに拡大表示するかしないかの設定は、キー入力部２１５を介して予め指定されており、ＣＰＵ２１０はこの指定を参照することになる。

　そして、上記設定が「拡大表示する」に設定されている場合、ＣＰＵ２１０及び表示制御部２１６において、取得した表示画面情報を、左方向に９０度回転させ、縦横アスペクト比を同率としてタブレット装置２００の表示部２１７の画面いっぱいに拡大表示する（ステップ１４）。

　また、ＣＰＵ２１０において、タブレット装置２００の下方向を示す傾きを重力の向きに合わせて左方向に９０度回転させて変換し、加速度センサ２２１にて検出された加速度について横長の方向を上下方向として認識する（ステップ１５）。なお、タブレット装置２００が横持ちの状態で操作されている場合は、タブレット装置２００の下方向を示す傾きを変換せず、加速度センサ２２１にて検出された加速度について横長に直交する方向を上下方向として認識することになる。

　また、横画面用レイアウトが存在する場合は、ＣＰＵ２１０及び表示制御部２１６において、取得した横画面用レイアウトを用いて、その表示画面情報をタブレット装置２００の表示部２１７の画面いっぱいに拡大表示する（ステップ１６）。

　また、上記設定が「拡大表示しない」に設定されている場合は、スマートフォン１００から取得した表示画面情報を９０度回転させず表示部２１７にてセンタリング表示する（ステップ１７）。

　このように、縦長の画面を具備して縦持ちの状態で操作されるスマートフォン１００を、横長の画面を具備して横持ちの状態で操作されるタブレット装置２００に接続した場合、スマートフォン１００の表示部１２０に表示される縦画面用レイアウトの表示画面情報を、９０度回転させ、縦横アスペクト比を同率としてタブレット装置２００の表示部２１７の画面いっぱいに拡大表示することにより、スマートフォン１００の表示部１２０に表示される表示画面情報に横画面用のレイアウトが存在しない場合においても、縦画面用のレイアウトをタブレット装置２００上に拡大して表示することが可能になる。

　またこの際、タブレット装置２００は横持ちから縦持ちの状態になるが、タブレット装置２００の下方向を示す傾きについても重力の向きに合わせて９０度回転させて変換することにより、例えば、加速度センサ２２１を用いたゲームやアプリケーションを利用する際も、タブレット装置２００を縦持ちしていることを基準にして利用することが可能になる。

　なお、上述した実施の形態においては、スマートフォン１００の表示部１２０に表示される縦画面用レイアウトの表示画面情報を左方向に９０度回転させているが、９０度の回転方向は右方向であってもよく、いずれか一方に任意に設定可能である。ただし、その場合でも、タブレット装置２００の下方向を示す傾きを変換する際の回転方向をこれと同一とさせる必要がある。

　また、スマートフォン１００の表示部１２０に表示される縦画面用レイアウトの表示画面情報を、タブレット装置２００の表示部２１７の画面いっぱいに拡大表示するものに限らない。スマートフォン１００の画面解像度とタブレット装置２００の画面解像度の関係によって、スマートフォン１００の表示部１２０に表示される縦画面用レイアウトの表示画面情報を、タブレット装置２００の横長の画面に応じたレイアウト枠内にて縦横のアスペクト比を同率として拡大して表示するものであればよい。例えば、スマートフォン１００の画面解像度が８００×４８０であって、タブレット装置２００の画面解像度が１０２４×６００の場合は、拡大表示しない処理においては縮小表示となる。また、スマートフォン１００の画面解像度が８００×４８０であって、タブレット装置２００の解像度が１９２０×１０８０である場合は、拡大表示する処理においては、１６００×９６０の２倍角に拡大してセンタリング表示することになる。すなわち、スマートフォン１００の表示部１２０に表示される縦画面用レイアウトの表示画面情報を、タブレット装置２００の表示部２１７の画面いっぱいに拡大表示するのではなく、所定のレイアウト枠内で、「拡大しない」場合においては、アスペクト比を変えずに縮小表示することも考えられ、「拡大する」場合においては、レイアウト枠内でアスペクト比を変えないで拡大表示することも考えられる。

　図７は、本発明の表示システムの一構成例を示すブロック図である。

　図７に示すように、本発明の表示システムは、携帯端末３００と、該携帯端末３００よりも画面サイズが大きな表示部及びタッチパネルや入力キー等の入力部（不図示）を備えた表示装置４００とを有する。携帯端末３００と表示装置４００とは、ケーブル等により携帯端末３００と表示装置４００間で各種のデータが送受信可能に接続される。

　携帯端末３００としては、例えば周知の電話機の機能とＰＤＡの機能をそれぞれ備えた、スマートフォンと呼ばれる携帯電話機がある。

　表示装置４００としては、例えばタブレット型のパーソナルコンピュータがある。

　携帯端末３００と表示装置４００とは、例えば映像や音声を送受信するためのＨＤＭＩ（High-Definition　Multimedia　Interface）や外部機器とデータを送受信するためのＵＳＢ（Universal　Serial　Bus）等の周知のインターフェース方式、あるいは専用のインターフェース回路を介して接続される。

　図８ａは、図７に示した携帯端末の一構成例を示すブロック図である。

　図８ａに示すように、本実施形態の携帯端末３００は、ＣＰＵ３１０、ＲＯＭ３１１、作業用メモリ３１２、不揮発メモリ３１３、無線機送受信部３１４、ＬＥＤ部３１５、キー入力部３１６、キーバックライト３１７、表示制御部３１８、マイク３２０、スピーカ３２１、レシーバ３２２、電源制御部３２３、加速度センサ３２４及び外部接続部３２５を備え、それらがバス３３０を介して互いに接続された構成である。表示制御部３１８には表示部３１９が接続され、電源制御部３２３には携帯端末３００に所要の電力を供給する主電源である二次電池（不図示）が接続され、外部接続端子３２５には図７に示した表示装置４００が接続される。

　ＲＯＭ３１１は、ＣＰＵ３１０によって各種の処理を実行するための制御用プログラムが格納された不揮発性のメモリである。ＣＰＵ３１０は、ＲＯＭ３１１に格納された制御用プログラムにしたがって処理を実行することで、例えば周知のスマートフォンとしての機能を実現すると共に、本発明の表示システムが備える、後述する携帯端末１００としての機能を実現する。

　作業用メモリ３１２は、ＣＰＵ３１０による制御用プログラムにしたがった処理で必要なデータを一時的に保持する。作業用メモリ３１２には、例えばＲＡＭが用いられる。

　不揮発メモリ３１３は、電話帳データ、各種設定値、ユーザーデータ等が格納される、記憶内容が書き換え可能な不揮発性のメモリである。

　無線機送受信部３１４は、無線通信により音声や画像等の各種データを送受信するための周知の無線回路である。

　ＬＥＤ部３１５は、例えば異なる色で発光する複数のＬＥＤ（Light　Emitting　Diode）を備えている。ＬＥＤ部３１５は、各ＬＥＤの点滅パターン等を変更することで着信や電子メールの受信等をユーザーへ通知するために用いられる電子部品である。

　表示部３１９は、ＣＰＵ３１０から供給される画像情報や映像信号にしたがって画像を表示する、液晶ディスプレイや有機ＥＬパネル等である。表示部３１９の表示面上には、表示された画像に基づいて、文字、数字、記号等の情報を携帯端末３００に入力するためのタッチパネルが設置されていてもよい。

　表示制御部３１８は、表示部３１９に画像や映像を表示させるための制御を行う制御回路である。

　キー入力部３１６は、電源のＯＮ／ＯＦＦや各種設定に必要なハードウェアによる入力キー、あるいはタッチパネル等を用いてユーザーが入力した、文字、数字、記号、指示等の情報を受け付ける入力回路である。

　キーバックライト３１７は、入力キーの照光やイルミネーションを実現する発光部である。キーバックライト３１７は複数色の発光が可能である。

　マイク３２０、スピーカ３２１、レシーバ３２２は、携帯端末３００を電話機として利用する際に使用される音声通話用の音響部品である。送話者の音声はマイク３２０により入力され、相手話者の音声はスピーカ３２１またはレシーバ３２２から出力される。

　電源制御部３２３は、携帯端末３００に対する二次電池（不図示）からの電源供給を制御する。

　加速度センサ３２４は、携帯端末３００の傾きや動きに応じた値を出力する傾き検知手段である。加速度センサ３２４は、表示画面の上下方向を決定するために使用される。加速度センサ３２４には、周知の機械式、光学式、半導体式のいずれのセンサを用いてもよい。

　外部接続部３２５は、ＵＳＢやＨＤＭＩ等に対応したコネクタを備え、表示装置４００とデータの送受信が可能に接続するインターフェースである。外部接続部３２５は、上述したように図７に示した表示装置４００と接続するための専用のインターフェース回路を備えていてもよい。

　図８ｂは、図７に示した表示装置の一構成例を示すブロック図である。

　図８ｂに示すように、本実施形態の表示装置４００は、ＣＰＵ４１０、ＲＯＭ４１１、作業用メモリ４１２、不揮発メモリ４１３、キー入力部４１６、キーバックライト４１７、表示制御部４１８、電源制御部４２３、加速度センサ４２４及び内部接続部４２５を備え、それらがバス４３０を介して互いに接続された構成である。表示制御部４１８には表示部４１９が接続され、電源制御部４２３には表示装置４００に所要の電力を供給する主電源である二次電池（不図示）が接続され、内部接続部４２５には、例えば図８ａに示した携帯端末３００が接続される。

　ＲＯＭ４１１は、ＣＰＵ４１０によって各種の処理を実行するための制御用プログラムが格納された不揮発性のメモリである。ＣＰＵ４１０は、ＲＯＭ４１１に格納された制御用プログラムにしたがって処理を実行することで、例えばタブレット端末としての機能を実現すると共に、本発明の表示システムが備える、後述する表示装置４００としての機能を実現する。

　作業用メモリ４１２は、ＣＰＵ４１０による制御用プログラムにしたがった処理で必要なデータを一時的に保持する。作業用メモリ４１２には、例えばＲＡＭが用いられる。

　不揮発メモリ４１３は、各種設定値、ユーザーデータ等が格納される、記憶内容が書き換え可能な不揮発性のメモリである。

　内部接続部４２５は、外部機器と接続するためのＵＳＢや画像や音声等を送受信するＨＤＭＩ等に対応したコネクタを備え、様々な機器との接続を可能にする。表示装置４００は、図８ａに示した携帯端末３００と内部接続部４２５を介して接続される。なお、内部接続部４２５には、上述したように図８ａに示した携帯端末３００と接続するための専用のインターフェース回路を備えていてもよい。

　表示部４１９は、ＣＰＵ４１０から供給される画像情報や映像信号にしたがって画像を表示する、液晶ディスプレイや有機ＥＬパネル等である。表示部４１９の表示面上には、表示された画像に基づいて、文字、数字、記号等の情報を表示装置４００に入力するためのタッチパネルが設置されていてもよい。

　表示制御部４１８は、表示部４１９に画像や映像を表示させるための制御を行う制御回路である。

　キー入力部４１６は、電源のＯＮ／ＯＦＦや各種設定に必要なハードウェアによる入力キー、あるいはタッチパネル等を用いてユーザーが入力した、文字、数字、記号、指示等の情報を受け付ける入力回路である。

　電源制御部４２３は、表示装置４００に対する二次電池（不図示）からの電源供給を制御する。

　加速度センサ４２４は、表示装置４００の傾きや動きに応じた値を出力する傾き検知手段である。加速度センサ４２４は、表示画面の上下方向を決定するために使用される。加速度センサ４２４には、周知の機械式、光学式、半導体式のいずれのセンサを用いてもよい。

　図８ｂは、電話機能を備えていない表示装置４００の構成例を示しているが、表示装置４００には、図８ａに示した携帯端末３００と同様に無線機送受信部３１４、マイク３２０、スピーカ３２１、レシーバ３２２等を有することで電話機能を備えていてもよい。

　図９は、図７に示した表示システムの処理手順の一例を示すシーケンス図である。

　図９に示す処理は、携帯端末３００が備えるＣＰＵ３１０がＲＯＭ３１１に格納された制御用プログラムにしたがって処理を実行し、表示装置４００が備えるＣＰＵ４１０がＲＯＭ４１１に格納された制御用プログラムにしたがって処理を実行することで実現される。

　表示装置４００と接続されていない場合、携帯端末３００は、加速度センサ３２４の出力値に基づいて自装置の傾きを検出し、携帯端末３００の短辺が水平方向を向いている縦向き状態、あるいは携帯端末３００の長辺が水平方向を向いている横向き状態に応じて表示部３１９に表示する画像のレイアウトを変更する。以下では、携帯端末３００の縦向き状態に対応して表示する画像を縦レイアウトと称し、携帯端末３００の横向き状態に対応して表示する画像を横レイアウトと称す。通常、携帯端末３００がその傾きに応じて縦または横レイアウトを自動で表示するか否かは、携帯端末３００で動作するアプリケーションソフトウェアが自動レイアウトに対応しているか否かに依存する。自動レイアウトは、縦向き状態及び横向き状態に対応した画像表示が可能な機能を指す。なお、縦レイアウトと横レイアウトとは、画面部品の配列が等しい画像、すなわち同一画像である必要はなく、異なる画像であってもよい。

　一方、携帯端末３００を表示装置４００と接続し、携帯端末３００の情報を表示装置４００に表示させる場合、図９に示すように、本実施形態の携帯端末３００は、まず携帯端末３００で動作しているアプリケーションソフトウェアが自動レイアウトに対応しているか否かを判定する（ステップ２１）。

　自動レイアウトに対応している場合、携帯端末３００は表示装置４００に加速度センサ４２４の出力値を送信するよう要求する（センサ出力値要求）（ステップ２２）。表示装置４００は、携帯端末３００からの要求にしたがって加速度センサ４２４の出力値を携帯端末３００に送信する（ステップ２３）。表示装置４００は、携帯端末３００との接続を確認した時点で、加速度センサ４２４の出力値を携帯端末３００に送信してもよい。

　携帯端末３００は、表示装置４００から受信した加速度センサ４２４の出力値に基づいて該表示装置４００の傾きを検出し（ステップ２４）、表示装置４００の短辺が水平方向を向いている縦向き状態か、あるいは表示装置４００の長辺が水平方向を向いている横向き状態かを判定し、表示装置４００の状態に対応する画像を選択し、該選択した画像を表示させるための画像データ（選択画像データ）を表示装置４００に送信する（ステップ２５）。例えば、表示装置４００が横向き状態の場合、携帯端末３００は横レイアウトの画像データを表示装置４００へ送信し、表示装置４００が縦向き状態の場合、携帯端末３００は縦レイアウトの画像データを表示装置４００へ送信する。

　表示装置４００は、携帯端末３００から送信された横レイアウトまたは縦レイアウト用の画像データ（選択画像データ）にしたがって画像を表示する（ステップ２６）。

　携帯端末３００で動作しているアプリケーションソフトウェアが自動レイアウトに対応していない場合、携帯端末３００は、該アプリケーションソフトウェアで表示する、予め決められた表示方向の画像を表示するための画像データ（固定画像データ）を表示装置４００へ送信する（ステップ２７）。その場合、表示装置４００は、携帯端末３００から送信された固定画像データに基づいて画像を表示すればよい。このとき、表示装置４００は、加速度センサ４２４の出力値に基づいて自装置の傾きを検出し、縦向き状態または横向き状態に応じて、携帯端末３００から送信された固定レイアウトの画像を縦向きまたは横向きで表示してもよい。

　ところで、携帯端末３００とタブレット端末等の表示装置４００とでは、通常、画面サイズが異なるだけでなく画面解像度も異なり、携帯端末３００よりもタブレット端末の方が高い画面解像度（ドットピッチが小さい）を有している場合が多い。その場合、携帯端末３００の画面解像度に対応した画像データをそのままタブレット端末に送信すると、タブレット端末では携帯端末３００の画面よりも小さな画像が表示されてしまう。

　そこで、本実施形態の携帯端末３００は、表示装置４００の傾きに応じて縦レイアウトまたは横レイアウトの画像データを選択すると共に、その画像を拡大して表示するための拡大処理を実行し、該拡大処理後の画像データを表示装置４００へ送信する。携帯端末３００で動作しているアプリケーションソフトウェアが自動レイアウトに対応していない場合、携帯端末３００は表示画像の拡大処理のみ実行してもよい。

　表示画像の拡大方法としては、例えば携帯端末３００が備えるビデオコントローラにより加法混色等の周知の方法で画面解像度を変換する方法がある。この場合、携帯端末３００は、例えば携帯端末３００の画面解像度のアスペクト比を維持しつつ、表示部４１９の画面解像度まで表示画像を拡大すればよい。すなわち、携帯端末３００の画面解像度に対応した画像データを表示装置４００の画面解像度に対応した画像データに変換すればよい。但し、表示画像の一部をトリミングしてもよい。例えば携帯端末３００の画面解像度が４８０×８００である場合、画面解像度９００×１６００まで拡大し、縦方向の６０ドットをトリミングすることが考えられる。

　また、拡大処理では、表示装置４００の画面解像度まで拡大する必要はなく、表示装置４００の画面解像度以下であれば、携帯端末３００の画面解像度の整数倍に設定してもよい。例えば携帯端末３００の画面解像度４８０×８００を画面解像度１０８０×１９２０の表示装置４００に表示する場合、２倍の画面解像度９６０×１６００まで拡大し、表示部４１９の中央に表示すればよい。

　また、表示装置４００に周知の画面拡大縮小機能を備えている場合、携帯端末３００からは所定の（正規化された）画面解像度の画像データを表示装置４００へ送信し、表示装置４００が表示部４１９の画面解像度に応じて該画面拡大縮小機能を用いて所定の画面解像度に変換してもよい。なお、「正規化」とは、ＷＶＧＡ，ＳＶＧＡ，ＸＧＡ，ＳＸＧＡ等、周知の規格の画面解像度の画像データに変換する処理を指す。例えば、携帯端末３００が画面解像度８００×４００を画面解像度１２８０×７２０の画像データへ変換して表示装置４００へ送信し、表示装置４００が画面解像度１９２０×１０８０の画像データへさらに変換して表示すればよい。この場合、表示品質を維持しつつ携帯端末３００による画面解像度の拡大処理の負荷を軽減できる。但し、携帯端末３００から供給する正規化後の画面解像度が高いと（例えば、上記１２８０×７２０）、表示装置４００には画面解像度変換に高い処理能力が要求されるため、表示装置４００のコストが上昇してしまう。したがって、携帯端末３００から表示装置４００へ送信する画像データの画面解像度は表示装置４００の処理能力を考慮して決定することが望ましい。なお、この場合も、表示画像の一部をトリミングしてもよい。例えば携帯端末３００の画面解像度が８００×４８０である場合、縦方向の４０ドットをトリミングして画面解像度が７２０×４８０に正規化された画像データを表示装置４００へ送信し、表示装置４００が画面拡大縮小機能を用いて該画像データを拡大処理して表示すればよい。

　なお、表示装置４００には、図７に示したようにケーブル等を用いて携帯端末３００と接続する構成だけでなく、例えば図１０に示す表示装置４００のように、携帯端末３００を挿抜可能に収納する収納部を備え、該収納部に携帯端末３００を収納することで、該携帯端末３００との接続を可能にするインターフェースを備えた構成もある。図１０は、表示装置４００の長辺から携帯端末３００を挿入する構成例を示しているが、表示装置４００の短辺から携帯端末３００を挿入する構成でもよい。また、図１０では、携帯端末３００の表示部３１９と表示装置４００の表示部４１９とが同一方向を向くように、携帯端末３００が表示装置４００に挿入される構成例を示しているが、携帯端末３００の表示部３１９と表示装置４００の表示部４１９とが反対方向を向くように、携帯端末３００が表示装置４００に挿入される構成でもよい。

　このような構成でも、携帯端末３００は、表示装置４００から送信される加速度センサ４２４の出力値に基づいて、表示装置４００に表示させる画像のレイアウトを変更する。例えば、表示装置４００が横向き状態の場合、携帯端末３００は横レイアウトの画像データを表示装置４００へ送信し、表示装置４００が縦向き状態の場合、携帯端末３００は縦レイアウトの画像データを表示装置４００へ送信すればよい。

　図１０に示すような表示装置４００に携帯端末３００を収納する構成では、表示装置４００と携帯端末３００の接続時にそれぞれの機器の画面向き（縦向き、横向き）の関係が一定である。したがって、表示装置４００に対する携帯端末３００の装着方向（収納時の画面向きの関係）が予め分かっていれば、携帯端末３００が備える加速度センサ３２４の出力値でも表示装置４００の傾き（縦向き状態または横向き状態）が判別できる。この場合、表示装置４００に加速度センサ４２４を備える必要が無いため、表示装置４００のコストを低減できる。

　本実施形態の表示システムによれば、携帯端末３００が自動レイアウトに対応している場合は、表示装置４００の状態（縦向き状態または横向き状態）に対応した画像を表示するための画像データを表示装置４００に送信し、自動レイアウトに対応していない場合は、予め決められた表示方向の画像を表示するための画像データを表示装置４００へ送信することで、携帯端末３００の情報を外部の装置（表示装置４００）で表示する場合に、その表示方向を最適に制御できる。また、表示装置４００に表示する画像を拡大することで、携帯端末３００よりも小さな画像が表示される不便が解消される。

　なお、本実施形態では、表示装置４００が電源制御部４２３を備え、電源制御部４２３に接続される二次電池から所要の電力が供給される構成例を示したが、表示装置４００は、例えば携帯端末３００から外部接続部３２５及び内部接続部４２５を介して電力を供給する構成でもよい。
（付記）

（付記１）
　縦長の画面を具備して縦持ちの状態で操作されるスマートフォンと接続可能に構成され、横長の画面を具備して横持ちの状態で操作されるタブレット装置であって、
　前記スマートフォンの画面に表示される表示画面情報を取得する情報取得手段と、
　前記情報取得手段にて取得した表示画面情報が横長の画面用のものではない場合、当該表示画面情報を、９０度回転させ、前記横長の画面に応じたレイアウト枠内にて縦横のアスペクト比を同率として拡大して表示する制御手段とを有するタブレット装置。

（付記２）
　付記１に記載のタブレット装置において、
　前記タブレット装置に加わる加速度を検出する加速度検出手段を有し、
　前記制御手段は、前記タブレット装置が横持ちの状態で操作されている場合は、前記加速度検出手段にて検出された加速度について前記横長に直交する方向を上下方向として認識し、前記情報取得手段にて取得した表示画面情報を９０度回転させて前記拡大して表示している場合は、前記加速度検出手段にて検出された加速度について前記横長の方向を上下方向として認識するタブレット装置。

（付記３）
　付記２に記載のタブレット装置において、
　前記情報取得手段にて取得した表示画面情報を９０度回転させて前記拡大して表示するかどうかを指定するための指定手段を有し、
　前記制御手段は、前記指定手段にて、前記情報取得手段にて取得した表示画面情報を９０度回転させて前記拡大して表示する旨が指定されている場合にのみ、前記情報取得手段にて取得した表示画面情報を９０度回転させて前記拡大して表示するとともに、前記加速度検出手段にて検出された加速度について前記横長の方向を上下方向として認識するタブレット装置。

（付記４）
　付記１乃至３のいずれかに記載のタブレット装置において、
　前記制御手段は、前記９０度の回転を、前記タブレット装置が横持ちの状態で操作されている場合に対して右方向及び左方向のいずれか一方に任意に設定可能であるタブレット装置。

（付記５）
　付記１乃至４のいずれかに記載のタブレット装置において、
　前記制御手段は、前記情報取得手段にて取得した表示画面情報を、９０度回転させ、前記横長の画面いっぱいに縦横のアスペクト比を同率として拡大して表示するタブレット装置。

（付記６）
　縦長の画面を具備して縦持ちの状態で操作されるスマートフォンの画面に表示される表示画面情報を、横長の画面を具備して横持ちの状態で操作されるタブレット装置にて取得して表示する情報表示方法であって、
　前記スマートフォンから取得した表示画面情報が横長の画面用のものではない場合、当該表示画面情報を、９０度回転させ、前記横長の画面に応じたレイアウト枠内にて縦横のアスペクト比を同率として拡大して表示する情報表示方法。

（付記７）
　付記６に記載の情報表示方法において、
　前記タブレット装置が横持ちの状態で操作されている場合は、検出された加速度について前記横長に直交する方向を上下方向として認識し、前記スマートフォンから取得した表示画面情報を９０度回転させて前記拡大して表示している場合は、検出された加速度について前記横長の方向を上下方向として認識する情報表示方法。

（付記８）
　付記７に記載の情報表示方法において、
　前記スマートフォンから取得した表示画面情報を９０度回転させて前記拡大して表示する旨が指定されている場合にのみ、前記スマートフォンから取得した表示画面情報を９０度回転させて前記拡大して表示するとともに、前記検出された加速度について前記横長の方向を上下方向として認識する情報表示方法。

（付記９）
　付記６乃至８のいずれかに記載の情報表示方法において、
　前記９０度の回転を、前記タブレット装置が横持ちの状態で操作されている場合に対して右方向及び左方向のいずれか一方に任意に設定可能である情報表示方法。

（付記１０）
　付記６乃至９のいずれかに記載の情報表示方法において、
　前記スマートフォンから取得した表示画面情報を、９０度回転させ、前記横長の画面いっぱいに縦横のアスペクト比を同率として拡大して表示する情報表示方法。

（付記１１）
　外部機器と情報の送受信を可能に接続するインターフェースを備えた携帯端末と、
　前記携帯端末と情報の送受信を可能に接続する前記インターフェース及び前記携帯端末よりも画面サイズが大きい表示部を備えた表示装置と、を有し、
　前記携帯端末は、
　前記インターフェースを介した前記表示装置との接続時、短辺が水平方向を向いている縦向き状態、あるいは長辺が水平方向を向いている横向き状態に対応して画像を表示する自動レイアウトが可能であるか否かを判定し、
　前記自動レイアウトに対応している場合、前記縦向き状態または前記横向き状態に対応する前記表示装置の状態に対応した画像を表示するための画像データを前記表示装置に送信し、
　前記自動レイアウトに対応していない場合、予め決められた表示方向の画像を表示するための画像データを前記表示装置へ送信する表示システム。

（付記１２）
　付記１１に記載の表示システムにおいて、
　前記携帯端末は、
　前記インターフェースを介した前記表示装置との接続時、前記表示装置に拡大した画像を表示させるための拡大処理を実行し、該拡大処理後の画像データを前記表示装置へ送信する表示システム。

（付記１３）
　付記１２に記載の表示システムにおいて、
　前記携帯端末は、
　前記携帯端末の画面解像度に対応した画像データを前記表示装置の画面解像度に対応した画像データに変換する表示システム。

（付記１４）
　付記１２に記載の表示システムにおいて、
　前記携帯端末は、
　前記携帯端末の画面解像度に対応した画像データを、前記表示装置の画面解像度以下であり、前記携帯端末の画面解像度の整数倍の画像データに変換する表示システム。

（付記１５）
　付記１１乃至１４のいずれかに記載の表示システムにおいて、
　前記表示装置は、
　前記携帯端末を挿抜可能に収納する収納部を備え、前記インターフェースが前記収納部に設けられた表示システム。

（付記１６）
　付記１１乃至１５のいずれかに記載の表示システムにおいて、
　前記表示装置は、
　前記表示装置の傾きや動きに応じた値を出力する傾き検知手段を有する表示システム。

（付記１７）
　付記１１乃至１６のいずれかに記載の表示システムが備える表示装置と接続可能な携帯端末。

（付記１８）
　付記１１乃至１６のいずれかに記載の表示システムが備える携帯端末と接続可能な表示装置。

（付記１９）
　外部機器と情報の送受信を可能に接続するインターフェースを備えた携帯端末と、
　前記携帯端末と情報の送受信を可能に接続する前記インターフェース及び前記携帯端末よりも画面サイズが大きい表示部を備えた表示装置と、
を前記インターフェースを介して接続するときに前記携帯端末の情報を前記表示装置で表示するための表示方法であって、
　前記携帯端末が、
　前記インターフェースを介した前記表示装置との接続時、短辺が水平方向を向いている縦向き状態、あるいは長辺が水平方向を向いている横向き状態に対応して画像を表示する自動レイアウトが可能であるか否かを判定し、
　前記自動レイアウトに対応している場合、前記縦向き状態または前記横向き状態に対応する前記表示装置の状態に対応した画像を表示するための画像データを前記表示装置に送信し、
　前記自動レイアウトに対応していない場合、予め決められた表示方向の画像を表示するための画像データを前記表示装置へ送信する表示方法。

（付記２０）
　付記１９に記載の表示方法において、
　前記携帯端末が、
　前記インターフェースを介した前記表示装置との接続時、前記表示装置に拡大した画像を表示させるための拡大処理を実行し、該拡大処理後の画像データを前記表示装置へ送信する表示方法。

（付記２１）
　付記２０に記載の表示方法において、
　前記携帯端末が、
　前記携帯端末の画面解像度に対応した画像データを前記表示装置の画面解像度に対応した画像データに変換する表示方法。

（付記２２）
　付記２０に記載の表示方法において、
　前記携帯端末が、
　前記携帯端末の画面解像度に対応した画像データを、前記表示装置の画面解像度以下であり、前記携帯端末の画面解像度の整数倍の画像データに変換する表示方法。

　以上、実施例を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。

　この出願は、２０１１年１２月７日に出願された日本出願特願２０１１－２６７６５７及び２０１１年１２月１６日に出願された日本出願特願２０１１－２７５５９９を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims

　縦長の画面を具備して縦持ちの状態で操作されるスマートフォンと接続可能に構成され、横長の画面を具備して横持ちの状態で操作されるタブレット装置であって、
　前記スマートフォンの画面に表示される表示画面情報を取得する情報取得手段と、
　前記情報取得手段にて取得した表示画面情報が横長の画面用のものではない場合、当該表示画面情報を、９０度回転させ、前記横長の画面に応じたレイアウト枠内にて縦横のアスペクト比を同率として拡大して表示する制御手段とを有するタブレット装置。
　請求項１に記載のタブレット装置において、
　前記タブレット装置に加わる加速度を検出する加速度検出手段を有し、
　前記制御手段は、前記タブレット装置が横持ちの状態で操作されている場合は、前記加速度検出手段にて検出された加速度について前記横長に直交する方向を上下方向として認識し、前記情報取得手段にて取得した表示画面情報を９０度回転させて前記拡大して表示している場合は、前記加速度検出手段にて検出された加速度について前記横長の方向を上下方向として認識するタブレット装置。
　請求項２に記載のタブレット装置において、
　前記情報取得手段にて取得した表示画面情報を９０度回転させて前記拡大して表示するかどうかを指定するための指定手段を有し、
　前記制御手段は、前記指定手段にて、前記情報取得手段にて取得した表示画面情報を９０度回転させて前記拡大して表示する旨が指定されている場合にのみ、前記情報取得手段にて取得した表示画面情報を９０度回転させて前記拡大して表示するとともに、前記加速度検出手段にて検出された加速度について前記横長の方向を上下方向として認識するタブレット装置。
　請求項１乃至３のいずれか１項に記載のタブレット装置において、
　前記制御手段は、前記９０度の回転を、前記タブレット装置が横持ちの状態で操作されている場合に対して右方向及び左方向のいずれか一方に任意に設定可能であるタブレット装置。
　請求項１乃至４のいずれか１項に記載のタブレット装置において、
　前記制御手段は、前記情報取得手段にて取得した表示画面情報を、９０度回転させ、前記横長の画面いっぱいに縦横のアスペクト比を同率として拡大して表示するタブレット装置。
　縦長の画面を具備して縦持ちの状態で操作されるスマートフォンの画面に表示される表示画面情報を、横長の画面を具備して横持ちの状態で操作されるタブレット装置にて取得して表示する情報表示方法であって、
　前記スマートフォンから取得した表示画面情報が横長の画面用のものではない場合、当該表示画面情報を、９０度回転させ、前記横長の画面に応じたレイアウト枠内にて縦横のアスペクト比を同率として拡大して表示する情報表示方法。
　請求項６に記載の情報表示方法において、
　前記タブレット装置が横持ちの状態で操作されている場合は、検出された加速度について前記横長に直交する方向を上下方向として認識し、前記スマートフォンから取得した表示画面情報を９０度回転させて前記拡大して表示している場合は、検出された加速度について前記横長の方向を上下方向として認識する情報表示方法。
　請求項７に記載の情報表示方法において、
　前記スマートフォンから取得した表示画面情報を９０度回転させて前記拡大して表示する旨が指定されている場合にのみ、前記スマートフォンから取得した表示画面情報を９０度回転させて前記拡大して表示するとともに、前記検出された加速度について前記横長の方向を上下方向として認識する情報表示方法。
　請求項６乃至８のいずれか１項に記載の情報表示方法において、
　前記９０度の回転を、前記タブレット装置が横持ちの状態で操作されている場合に対して右方向及び左方向のいずれか一方に任意に設定可能である情報表示方法。
　請求項６乃至９のいずれか１項に記載の情報表示方法において、
　前記スマートフォンから取得した表示画面情報を、９０度回転させ、前記横長の画面いっぱいに縦横のアスペクト比を同率として拡大して表示する情報表示方法。
　外部機器と情報の送受信を可能に接続するインターフェースを備えた携帯端末と、
　前記携帯端末と情報の送受信を可能に接続する前記インターフェース及び前記携帯端末よりも画面サイズが大きい表示部を備えた表示装置と、を有し、
　前記携帯端末は、
　前記インターフェースを介した前記表示装置との接続時、短辺が水平方向を向いている縦向き状態、あるいは長辺が水平方向を向いている横向き状態に対応して画像を表示する自動レイアウトが可能であるか否かを判定し、
　前記自動レイアウトに対応している場合、前記縦向き状態または前記横向き状態に対応する前記表示装置の状態に対応した画像を表示するための画像データを前記表示装置に送信し、
　前記自動レイアウトに対応していない場合、予め決められた表示方向の画像を表示するための画像データを前記表示装置へ送信する表示システム。
　請求項１１に記載の表示システムにおいて、
　前記携帯端末は、
　前記インターフェースを介した前記表示装置との接続時、前記表示装置に拡大した画像を表示させるための拡大処理を実行し、該拡大処理後の画像データを前記表示装置へ送信する表示システム。
　請求項１２に記載の表示システムにおいて、
　前記携帯端末は、
　前記携帯端末の画面解像度に対応した画像データを前記表示装置の画面解像度に対応した画像データに変換する表示システム。
　請求項１２に記載の表示システムにおいて、
　前記携帯端末は、
　前記携帯端末の画面解像度に対応した画像データを、前記表示装置の画面解像度以下であり、前記携帯端末の画面解像度の整数倍の画像データに変換する表示システム。
　請求項１１乃至１４のいずれか１項に記載の表示システムにおいて、
　前記表示装置は、
　前記表示装置の傾きや動きに応じた値を出力する傾き検知手段を有する表示システム。
　請求項１１乃至１５のいずれか１項に記載の表示システムが備える表示装置と接続可能な携帯端末。
　請求項１１乃至１５のいずれか１項に記載の表示システムが備える携帯端末と接続可能な表示装置。
　外部機器と情報の送受信を可能に接続するインターフェースを備えた携帯端末と、
　前記携帯端末と情報の送受信を可能に接続する前記インターフェース及び前記携帯端末よりも画面サイズが大きい表示部を備えた表示装置と、
を前記インターフェースを介して接続するときに前記携帯端末の情報を前記表示装置で表示するための表示方法であって、
　前記携帯端末が、
　前記インターフェースを介した前記表示装置との接続時、短辺が水平方向を向いている縦向き状態、あるいは長辺が水平方向を向いている横向き状態に対応して画像を表示する自動レイアウトが可能であるか否かを判定し、
　前記自動レイアウトに対応している場合、前記縦向き状態または前記横向き状態に対応する前記表示装置の状態に対応した画像を表示するための画像データを前記表示装置に送信し、
　前記自動レイアウトに対応していない場合、予め決められた表示方向の画像を表示するための画像データを前記表示装置へ送信する表示方法。