WO2013031317A1 - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

キャビネット3の前面に吹出口5が形成され、吹出口5の前方に、吹出口5より大きく形成された導風パネル10が設けられる。導風パネル10は、上下の軸11、12を中心にして上下両開き可能とされ、導風パネル10が閉じているとき、導風パネル10は吹出口5の前方に位置する。上軸11が移動可能とされ、上軸11を中心にして導風パネル10が開いたとき、上軸11が吹出口5に近づくように移動する。導風パネル10の上軸11側の端縁が吹出口5に近接する。導風パネル10が吹出口5の上壁21につながり、導風パネル10は吹出口5の一部となる。本願の空気調和機では、吹出口5を開閉する導風パネル10を活用して、効率のよい送風を行うことができる。

Description

空気調和機
 本発明は、室内ユニットに上下両開き可能なパネルを有する空気調和機に関する。
 空気調和機の室内ユニットには、キャビネットの前面に吹出口が形成され、吹出口から温風あるいは冷風が吹き出される。冷暖房運転に応じて、吹き出す風の向きを切り換えるパネルが吹出口の前方に設けられる。
 特許文献1には、キャビネットの前面を覆うパネルが上下の軸を中心にして上下両開き可能とされ、パネルは上軸を中心に上開きし、下軸を中心に下開きすることが記載されている。
特許第4237238公報
 上記の空気調和機では、パネルが上下の固定されたそれぞれの軸を中心にして開く。パネルが下開きしたとき、パネルの上軸側の端縁は、吹出口の開口縁よりも上方に位置する。すなわち、吹出口の上壁と導風パネルとは離れている。風が吹出口から吹き出しても、風は直接導風パネルに沿って流れない。吹出口から出た風は、離れた導風パネルに当り、導風パネルに導かれて下方向に向かう。
 このように、上記の導風パネルは、吹出口から吹き出す風を導く機能を十分に発揮しているとは言い難い。そのため、吹出口の近傍に、風向きを制御するための補助フラップを設ける必要がある。しかし、このフラップがあると、送風の抵抗となり、気流の圧力損失が生じ、遠くまで風を吹き出すことができなくなる。
 本発明は、上記に鑑み、導風パネルを活用して、効率よく送風できる空気調和機の提供を目的とする。
 本発明は、キャビネットの前面に吹出口が形成され、吹出口の前方に、吹出口より大きく形成された導風パネルが設けられ、導風パネルは、上下の軸を中心にして上下両開き可能とされ、導風パネルが閉じているとき、導風パネルは吹出口の前方に位置し、上下の軸のうち一軸が移動可能とされたものである。一軸を中心にして導風パネルが開いたとき、導風パネルの一軸側の端縁が吹出口に近接して、導風パネルが吹出口の一部となる。
 導風パネルは吹出口より大きいので、導風パネルの端縁は吹出口から離れて位置する。導風パネルが一軸周りに回転して開いたとき、一軸を吹出口に近づくように移動させることにより、導風パネルの一軸側の端縁が吹出口の近傍に位置する。これにより、吹出口と導風パネルとが連なり、吹出口が延長される。風を長く拘束することができ、導風パネルを利用して、所望の方向に送風することが可能となる。
 一軸を中心にして導風パネルが開いたとき、導風パネルの一軸側の端縁と吹出口の開口縁との間に隙間が形成される。隙間から吹き出た風が導風パネルに沿って流れる。この風により、導風パネルの外面への発露を防げる。
 導風パネルを開くために導風パネルを前方に向かって移動させるパネル移動部と、一軸を吹出口に近づくように移動させる軸移動部とが設けられる。パネル移動部および軸移動部の動作により、導風パネルが開きながら、導風パネルの一軸が吹出口に近づく。これにより、一軸の近くにある導風パネルの一軸側の端縁が吹出口の開口縁に近づく。
 上下の軸のうち他軸を保持する保持体が設けられ、軸移動部は一軸を保持する。一軸を中心にして導風パネルが開くとき、保持体は他軸の保持を解除し、軸移動部は一軸を保持したまま一軸を移動させる。他軸を中心にして導風パネルが開くとき、保持体が他軸を保持したまま、軸移動部は一軸の保持を解除する。
 パネル移動部は、導風パネルに取り付けられたアームと、アームを移動自在に支持する移動体と、アームがキャビネットから出没するように移動体を移動させる駆動部とを有する。軸移動部は駆動部に接続され、駆動部は、一軸を保持する軸移動部を吹出口に向かって移動させる。パネル移動部と軸移動部は、駆動部を共用するので、別々に駆動部を設ける必要がなくなる。
 軸移動部は、一軸を挟んで保持する一対の第1保持体および第2保持体を有し、第1、第2保持体は、互いに独立して移動可能とされる。第1保持体と第2保持体とが近づくように移動すると、一軸が挟まれて保持される。第1保持体と第2保持体とが離れるように移動すると、一軸の保持が解除される。
 一軸が上側の軸とされ、他軸が下側の軸とされ、導風パネルは、一軸を中心にして下開きし、他軸を中心にして上開きする。導風パネルが上開きしたとき、導風パネルの上軸側の端縁が吹出口に近づき、導風パネルは吹出口の上壁に連なる。
 吹出口の上側の開口縁が、水平から上向きに湾曲するように形成される。導風パネルが湾曲して形成されている場合、導風パネルが一軸を中心に開いたとき、導風パネルが、前方に向かって水平から斜め下向きに湾曲した吹出口の上壁になる。
 本発明によると、吹出口より大きな導風パネルが吹出口の一部となることにより、吹出口が延長される。導風パネルを利用して、風の流れを制御することができ、送風の効率化を図れる。
本発明の空気調和機の室内ユニットの正面図 (a)導風パネルが閉姿勢のときの室内ユニットの断面図、(b)下開きしたときの室内ユニットの断面図、(c)上開きしたときの室内ユニットの断面図 空気調和機の制御ブロック図 吹出ユニットの斜視図 開閉部のケースの斜視図 内面側から見た開閉部の分解斜視図 外面側から見た開閉部の分解斜視図 (a)駆動部の外面側の側面図、(b)駆動部の内面側の側面図 運転停止時の開閉部を示し、(a)アームの動きを示す図、(b)保持体の動きを示す図、(c)保持体のピンの動きを示す図 上開きの開始時の開閉部を示し、(a)アームの動きを示す図、(b)保持体の動きを示す図、(c)保持体のピンの動きを示す図 導風パネルが上開きし始めたときの開閉部を示し、(a)アームの動きを示す図、(b)保持体の動きを示す図、(c)保持体のピンの動きを示す図 上開き途中の開閉部を示し、(a)アームの動きを示す図、(b)保持体の動きを示す図、(c)保持体のピンの動きを示す図 上開き全開時の開閉部を示し、(a)アームの動きを示す図、(b)保持体の動きを示す図、(c)保持体のピンの動きを示す図 下開きの開始時の開閉部を示し、(a)アームの動きを示す図、(b)保持体の動きを示す図、(c)保持体のピンの動きを示す図 導風パネルが下開きし始めたときの開閉部を示し、(a)アームの動きを示す図、(b)保持体の動きを示す図、(c)保持体のピンの動きを示す図 下開き途中の開閉部を示し、(a)アームの動きを示す図、(b)保持体の動きを示す図、(c)保持体のピンの動きを示す図 下開き全開時の開閉部を示し、(a)アームの動きを示す図、(b)保持体の動きを示す図、(c)保持体のピンの動きを示す図
 本実施形態の空気調和機の室内ユニットを図1、2に示す。室内ユニットは、熱交換器1および室内ファン2を備え、これらがキャビネット3に内装されている。キャビネット3の上面に吸込口4が形成され、キャビネット3の前面から底面にかけて湾曲面が形成され、湾曲面に吹出口5が形成される。
 キャビネット3の内部には、吸込口4から吹出口5に至る空気通路6が形成され、この空気通路6に熱交換器1と室内ファン2とが配設される。吸込口4と熱交換器1との間に、フィルタが配され、吸込口4から吸込んだ室内の空気から塵埃がフィルタにより除去される。
 キャビネット3には、吹出口5を開閉する導風パネル10が設けられる。導風パネル10は、上下両開き可能とされ、キャビネット3に開閉自在に支持される。
 導風パネル10は、上下の軸を中心にして、異なる方向に回動することにより、上下いずれかの方向に開く。図2(b)に示すように、暖房運転時には導風パネル10は上軸11周りに下開きする。この下開き姿勢のとき、導風パネル10は、吹出口5の前方を遮蔽し、前方に向かって吹き出される温風を押さえ込み、温風を床面方向に導く。なお、急速冷房運転時にも、導風パネル10は下開き姿勢とされ、冷風が床面方向に吹き出され、急速冷房が行われる。
 図2(c)に示すように、導風パネル10は、冷房運転時には下軸12周りに上開きする。この上開き姿勢のとき、導風パネル10は、冷風を斜め上方向に導き、冷風が天井に沿って吹き出す。図2(a)に示すように、導風パネル10は、運転停止時には閉姿勢となり、吹出口5を覆って、キャビネット3と一体化する。
 空気調和機では、室内ユニットに対して図示しない室外ユニットが室外に設置されている。室外ユニットには、圧縮機、熱交換器、四方弁、室外ファン等が内装され、これらと室内側の熱交換器1とによって冷凍サイクル13が形成される。そして、図3に示すように、冷凍サイクル13を制御する制御装置14が室内ユニットに設けられる。マイコンからなる制御装置14は、ユーザの指示および室温や外気温を検出する温度センサ等の各種のセンサ15の検出信号に基づいて、冷凍サイクル13を制御し、冷暖房運転を行う。このとき、制御装置14は、冷暖房運転に応じて導風パネル10を開閉するための開閉部16を制御し、導風パネル10を開閉する。
 キャビネット3は、後側の背面板17と、左右の側面カバーと、前側の前面パネル18とによって左右方向に横長の箱状に形成される。キャビネット3に、吹出口5を形成するための吹出ユニット20が設けられる。前面パネル18は、キャビネット3の前側の上部に位置し、前面パネル3と左右の側面カバーとに囲まれた前側の下部から底面にかけての空間に、吹出ユニット20が内装される。吹出ユニット20は、背面板17にねじ等によって取り付けられる。
 図4に示すように、吹出ユニット20は、上下左右の壁によって筒状に形成される。吹出ユニット20の前側が吹出口5となり、内部の空間が空気通路6に連通される。吹出ユニット20の上壁21は、後側部分ではほぼ水平とされ、前側部分では、斜め上に向かって折れ曲がり、斜め上に向かって傾斜した前壁22につながる。下壁23は、後側から前側に向かって下がるように傾斜している。左右の側壁24は、垂直であり、前縁が湾曲している。
 吹出ユニット20の前面は、前面パネル18の前面や側面カバーの前面よりも少し後側に位置する。吹出ユニット20の前方に、キャビネット3の前面から底面にかけて一段低くなった凹部が形成される。この凹部に、導風パネル10が配される。導風パネル10は、左右方向において吹出ユニット20より大きく形成され、導風パネル10は、吹出ユニット20の前方に位置して、吹出ユニット20および左右の側面カバーを覆う。
 ここで、吹出口5の開口縁は、上壁21と前壁22との境界、下壁23の前縁および左右の側壁24の前縁によって形成される。上壁21と前壁22との境界は、水平方向から斜め上方向に変曲する箇所にある左右方向に平行な折れ目とされる。なお、吹出ユニット20には、風向板25が設けられる。風向板25は、左右方向に角度を変えて、左右方向の風向きを変える。また、吹出ユニット20に、イオン発生ユニット26が装着されている。
 導風パネル10が開いたとき、導風パネル10が吹出口5の近傍にあると、導風パネル10を吹出口5の一部として利用でき、効率のよい送風を行える。そこで、導風パネル10を送風の効率化に活用できるように、開閉部16は、導風パネル10を移動させながら開閉する。
 図5~7に示すように、開閉部16は、導風パネル10を開くために導風パネル10を前方に向かって移動させるパネル移動部27と、上軸11を保持し、上軸11を吹出口5に近づくように移動させる軸移動部28と、下軸12を保持する下軸保持体29とを有している。図1に示すように、開閉部16は、左右一対に設けられ、キャビネット3の左右両側に内装される。開閉部16は、吹出口5よりも外側に配される。
 閉姿勢の導風パネル10は、吹出口5を覆い、導風パネル10の上側の端縁は吹出ユニット20の前壁22の斜め下に位置している。このとき、上軸11は、吹出口5よりも前側上部の離れた位置にある。下軸12は、吹出口5の開口縁の近傍に位置している。
 上軸11を中心にして導風パネル10が開閉するとき、パネル移動部27が導風パネル10を移動させるとともに、下軸保持体29は下軸12の保持を解除し、軸移動部28は上軸11を保持したまま上軸11を移動させる。上軸11が吹出口5に近づき、導風パネル10は吹出口5に近づきながら開く。下軸12を中心にして導風パネル10が開閉するとき、パネル移動部27が導風パネル10を移動させるとともに、下軸保持体29が下軸12を保持したまま、軸移動部28は上軸11の保持を解除する。下軸12は移動せずに、導風パネル10は開く。
 導風パネル10が上軸11を中心にして下開きしたとき、導風パネル10の上側の端縁は吹出口5の開口縁に近接した位置にくる。導風パネル10が上開きしたとき、導風パネル10の下側の端縁は吹出口5の近傍にあり、下側の端縁の位置はほとんど変わらない。
 導風パネル10は、湾曲した1枚のパネルによって形成され、キャビネット3の凹部を覆う。閉姿勢の導風パネル10は、キャビネット3の湾曲面を構成する。導風パネル10の幅は、キャビネット3の幅と同寸とされ、吹出口5の幅より大とされる。
 図6,7に示すように、導風パネル10の内面の左右方向の両側には、支持材30が設けられる。導風パネル10は、支持材30に着脱自在に取り付けられる。支持材30にアーム31が回動自在に取り付けられ、アーム31はキャビネット3に支持されている。すなわち、導風パネル10は、アーム31を介してキャビネット3に取り付けられ、かつキャビネット3に着脱可能とされる。
 上下軸11、12は、導風パネル10側に設けられる。上軸11は支持材30の前側に設けられ、導風パネル10の上側の端縁の近くに位置する。下軸12は支持材30の後側に設けられ、導風パネル10の下側の端縁の近くに位置する。上下軸11,12は、左右方向に平行に配置され、支持材30から離れるように両端が支持される。上下軸11、12は、前後左右方向において、吹出口5よりも外側に位置し、かつ吹出口5よりも前方に位置する。そのため、上下軸11、12は、吹出口5から吹き出される風の流れを邪魔することはない。
 なお、支持材30を導風パネル10に一体化してもよい。アーム31は、導風パネル10に直接取り付けられる。この場合、アーム31を導風パネル10に着脱可能に取り付けることにより、導風パネル10はキャビネット3に対して着脱可能となる。
 開閉部16は、ケース32に内装され、ユニット化される。ケース26がキャビネット3にねじ等により取り付けられる。ケース32は、左右一対の内ケース32a、外ケース32bによって2分割可能に形成される。内ケース32aがキャビネット3の内面側に位置し、外ケース32bが外面側に位置する。キャビネット3の内面側は、左右方向において吹出口5に面する側であり、外面側は、キャビネット3の左右の側面カバーに面する側である。
 ケース32の前側下部の湾曲面が導風パネル10に対向し、この湾曲面にアーム31が出入りする開口33が形成されている。導風パネル10に連結されたアーム31は、ケース32の開口33を通ってキャビネット3から出没する。
 パネル移動部27は、導風パネル10に取り付けられたアーム31と、アーム31を移動自在に支持する移動体35と、アーム31がキャビネット3から出没するように移動体35を移動させる駆動部36とを有する。
 駆動部36は、モータ37によって回転駆動される駆動ギアとされ、外ケース32bに形成された固定軸38に回転自在に支持される。モータ37は、外ケース32bに装着され、モータ軸に取り付けられたモータギア39が駆動部36の外周に形成されたギアと噛み合う。モータ37が駆動すると、駆動部36が回転する。モータ37は正逆回転可能とされ、導風パネル10の開く方向に応じてモータ37が駆動され、駆動部36は正回転あるいは逆回転する。左右の駆動部36は、同期して回転される。ここで、駆動部36に対して正面から見たとき、前側に向かって回転する方向を正方向とし、後側に向かって回転する方向を逆方向とする。導風パネル10が下開きするとき、駆動部36は逆方向に回転し、上開きするとき、駆動部36は正方向に回転する。
 図8に示すように、駆動部36の内面側に、直線溝40が形成されている。直線溝40は、固定軸38を跨いで半径方向に形成される。移動体35が直線溝40にスライド可能に嵌められる。直線溝40に、固定軸38が嵌まる軸受41が突設され、移動体35の中央に、軸受41が通る孔42が形成される。移動体35が直線溝40に嵌め込まれ、キャップ43が軸受41内の固定軸38に取り付けられることにより、移動体35は、駆動部36から外れないように押え込まれる。直線溝40の一側は他側より低くなっており、移動体35の一側が駆動部36から外側にはみ出すことが可能とされる。なお、直線溝40の一側には、段差が設けられており、移動体35が段差に当たって、移動体35が直線溝40から抜け出さないようになっている。
 移動体35の一側にアーム軸45が突設され、アーム軸45がアーム31の後側に形成された軸孔46に嵌め込まれる。アーム31の前側が、支持材30に軸ピン47を介して回転自在に取り付けられる。アーム31は、移動体35に回転自在に支持される。すなわち、アーム31は、間接的にキャビネット3に移動可能に支持される。
 そして、導風パネル10の開閉に応じてアーム31の突出を調節するために、アーム31の移動を規制するアーム案内部48が設けられる。図7に示すように、アーム案内部48は、アーム軸45を案内するガイド溝である。アーム案内部48は、内ケース32aの内面に形成され、アーム31を貫通したアーム軸45がアーム案内部48に移動可能に保持される。
 アーム案内部48は、上開き時にアーム31を案内する上ガイドと下開き時にアーム31を案内する下ガイドとからなる。導風パネル10が開くとき、駆動部36の回転に伴って移動体35が円周方向に移動すると、上ガイドあるいは下ガイドに沿ってアーム31の後側が移動し、移動体35が直線溝40に沿って半径方向にスライドする。なお、アーム31の前側は移動しない。続いて、移動体35が円周方向に移動しながらスライドし、アーム31全体がキャビネット3の前方に向かって移動する。導風パネル10が閉じるときには、移動体35およびアーム31はこれとは逆の動きをする。
 アーム案内部48は、略C形の溝であって、曲線状の3つの溝によって構成される。曲率が小さい中間溝50を挟んで曲率の大きい上溝51および下溝52が配され、3つの溝によって1つのガイド溝が形成される。中間溝50の上半分と上溝51とにより上ガイドが形成され、中間溝50の下半分と下溝52とにより下ガイドが形成される。下溝52は、上溝51よりも固定軸38の中心からの距離が長くなるように形成される。
 そして、中間溝50内に上ガイドと下ガイドとの分岐点が位置し、この位置がアーム31の停止位置とされる。アーム31の後側が停止位置にあるとき、導風パネル10は閉姿勢にある。
 上ガイドにおいて、中間溝50の区間が、導風パネル10を閉じたまま上軸11の保持あるいは解除するときの着脱区間とされ、上溝51の区間が、導風パネル10を開閉する開閉区間とされる。下ガイドも同様に、中間溝50の区間が、導風パネル10を閉じたまま下軸12の保持あるいは解除するときの着脱区間とされ、下溝52の区間が、導風パネル10を開閉する開閉区間とされる。
 着脱区間では、アーム軸45は中間溝50を移動し、アーム31の後側がアーム31の前側の支軸47を中心した円弧上を移動する。そのため、アーム31の移動が規制され、アーム31の前側はケース32の開口33から突出しない。開閉区間では、アーム軸45は上溝51あるいは下溝52を移動する。上溝51および下溝52はケース32の前面に近づくように形成されているので、導風パネル10が開くときには、アーム軸45は前方に向かって移動し、アーム31はケース32から徐々に突出する。導風パネル10が閉じるときには、逆にアーム軸45が後方に向かって移動し、アーム31はケース32内に徐々に戻っていく。
 図6に示すように、下軸保持体29は、内ケース32aに突設された支軸55に回転自在に支持される。下軸保持体29は、下軸12を引っ掛けて保持する爪56を有し、爪56と一体的にレバー57が形成されている。爪56はケース32から突出しており、爪56に対向するように、ケース32に突片58が形成される。下軸12が爪56と突片58とに挟まれることにより、下軸12が保持される。爪56が突片48から離れると、下軸12の保持が解除される。
 下軸保持体29は、駆動部36によって移動され、爪56が突片58に対して近接離間する。爪56が突片58に近接したとき、下軸12を保持し、爪56が突片58から離れたとき、保持が解除される。図7,8に示すように、駆動部36に、下軸保持体29を移動させるための板カム59が一体的に設けられる。板カム59は、駆動部36の外面側に形成される。レバー57を板カム59に押し付けるためのばね60が設けられる。ばね60の一端が外ケース32bに取り付けられ、ばね60の他端が下軸保持体29に取り付けられる。
 板カム59には、大円部61と小円部62とが形成される。下軸保持体29のレバー57が大円部61に接触しているとき、駆動部36が回転しても、下軸保持体29は移動しない。下軸保持体29は、下軸12を保持した状態を維持する。レバー57が小円部62に接触すると、駆動部36の回転に伴って下軸保持体29は支軸55周りに回転し、爪56が突片58に対して近づいたり、離れたりする。このとき、下軸12の保持が解除される。
 軸移動部28は、上軸11を挟んで保持する一対の第1上軸保持体70および第2上軸保持体71を有する。第1、第2上軸保持体70、71は、互いに独立して移動可能とされる。第1上軸保持体70および第2上軸保持体71は、駆動部36よりも外面側に配され、外ケース32bに突設された保持軸72に回転自在に支持される。第1上軸保持体70と第2上軸保持体71とは、左右方向に並べて配置される。各上軸保持体70、71を固定軸38が貫通しており、各上軸保持体70、71が移動しても固定軸38に接触しないように、各上軸保持体70、71に固定軸38が貫通する抜け孔73が形成されている。
 第1上軸保持体70および第2上軸保持体71は、上軸11を挟むためのフック70a,71aをそれぞれ有し、第1上軸保持体70のフック70aは第2上軸保持体71のフック71aよりも下方に位置する。ケース32の湾曲面に長孔74が形成され、各フック70a,71aは、長孔74を通じてケース32から突出するとともに、吹出口5に向かって移動可能とされる。また、第2上軸保持体71に、長孔74を塞ぐシャッター75が形成され、各フック70a,71aが吹出口5に近づくように各上軸保持体70,71が移動したとき、シャッター75が長孔74を塞ぐ位置に移動する。なお、各フック70a,71aが上軸11を保持する位置にあるとき、長孔74は第2上軸保持体71の外周面によって塞がれる。
 第1上軸保持体70のフック70aが第2上軸保持体71のフック71aに対して近接離間することにより、上軸11の保持と保持の解除が行われる。また、両フック70a,71aが上軸11を挟んで保持したまま、両上軸保持体70,71が一体的に移動することにより、上軸11が保持軸72を中心とする円周上を移動する。
 軸移動部28は駆動部36に接続され、駆動部36は軸移動部28を吹出口5に向かって移動させる。軸移動部28が移動するとき、導風パネル10の開閉する方向に応じて各上軸保持体70、71の移動を案内する軸案内部が設けられる。
 図6~8に示すように、軸案内部は、溝カム80と、第1上軸保持体70および第2上軸保持体71に設けられたピン70b、71bとから構成される。溝カム80は駆動部36に設けられ、板カム59の外側面に形成される。第1上軸保持体70と左右方向に並んだ第2上軸保持体71に、第1上軸保持体70のピン70bを通すためのピン孔81が形成されている。第1上軸保持体70および第2上軸保持体71のピン70b、71bが溝カム80に嵌まる。駆動部36の回転により、ピン70b、71bは溝カム80に沿って駆動部36における半径方向に移動する。このピン70b、71bの移動により、各上軸保持体70、71は保持軸72周りに回動して移動する。
 溝カム80は、上開き時に両ピン70b、71bを案内する第1溝82と下開き時に両ピン70b、71bを案内する第2溝83とからなる。溝カム80は連続した1つの溝により形成され、第1、第2上軸保持体70、71により上軸11を保持しているときにピン70b、71bが位置する始点Sを境にして、第1溝82と第2溝83とに分かれる。第2溝83は、始点Sから上側に向かって延びた1本の溝とされ、固定軸38から徐々に離れる曲線状に形成される。第1溝82は、始点Sから下側に向かって延び、固定軸38を中心とする円周上に形成された溝とされ、始点S近傍で固定軸38から離れた分岐溝84を有する。第2上軸保持体71のピン71bは円周上の溝を通り、第1上軸保持体70のピン70bは、分岐溝84を経て円周上の溝を通る。
 各上軸保持体70、71のピン70b、71bが同じ溝を通るとき、各上軸保持体70、71の動きは同じとなる。第1上軸保持体70のピン70bが分岐溝84を通るとき、第1上軸保持体70と第2上軸保持体71とは異なる動きをする。すなわち、第1上軸保持体70のフック70aが第2上軸保持体71のフック71aに対して近接離間する。
 導風パネル10が閉姿勢のとき、両ピン70b,71bは溝カム80の始点Sに位置する。導風パネル10が下開きするとき、駆動部36の回転に伴って移動体35が回転すると、第2溝83に沿って両ピン70b,71bが一体となって固定軸38から遠ざかる方向、すなわち吹出口5に近づく方向に移動する。各上軸保持体70,71は保持軸72周りに後側に向かう方向(逆方向)に回動し、各上軸保持体70、71のフック70a,71aは閉じたまま吹出口5に近づくように移動する。
 導風パネル10が上開きするとき、駆動部36の回転に伴って移動体35が回転すると、第1溝82に沿って両ピン70b,71bが一旦離れて再び近づき、その後両ピン70b,71bは一体になったまま移動しない。各上軸保持体70,71のフック70a,71aは開いて、再び閉じる。各フック70a,71aは、吹出口5には近づくようには移動しない。導風パネル10が閉じるときには、各ピン70b,71bの移動に応じて、各上軸保持体70,71はこれとは逆の動きをする。
 開閉部16では、パネル移動部27、軸移動部28および下軸保持体29が1つの駆動源であるモータ駆動される駆動部36によって動作する。運転が開始されると、制御装置14は開閉部16のモータ37を制御する。駆動部36は、所定の制御シーケンスにしたがって動作する。軸移動部28あるいは下軸保持体29が動作すると、上下の軸11、12のうち一方の軸の保持が解除される。パネル移動部27が動作すると、アーム31がキャビネット3の前方に向かって移動して、導風パネル10が開く。軸移動部28が動作すると、上軸11が移動し、導風パネル10の上軸側の端縁が吹出口5の開口縁に近づく。
 導風パネル10が閉じるときは、上記と逆の方向にアーム31が移動し、導風パネル10が閉姿勢になった後、一方の軸が保持される。そして、アーム31が停止位置にきたとき、モータ37の駆動が停止される。
 ここで、開閉部16は、アーム31の位置を検出する検知スイッチ85を備えている。板カム59に凸部86が形成され、アーム31が停止位置に到達したとき、検知スイッチ85は凸部86に接触する。すると、検知スイッチ85はオンして、制御装置14に検知信号を出力する。制御装置14は、この検知信号に基づいて導風パネル10が閉姿勢になったと判断し、運転を停止する。
 次に、制御シーケンスにしたがって導風パネル10が開閉するときの開閉部16の動きを説明する。導風パネル10が上開きする場合の開閉部16の動きを図9~11に示す。運転が停止しているとき、図9に示すように、開閉部16は停止状態にある。すなわち、導風パネル10は閉姿勢にある。第1上軸保持体70および第2上軸保持体71は上軸11を保持し、下軸保持体29は下軸12を保持している。アーム31は停止位置にある。ここで、冷房運転の指示があると、制御装置14は、開閉部16の動作を開始させ、駆動部36が正方向に回転するようにモータ37を駆動制御する。
 図10に示すように、モータ37の駆動により、駆動部36は正方向に回転する。第1、第2上軸保持体70、71のピン70b,71bは第1溝82を通り、第1上軸保持体70のピン70bが分岐溝84に入ると、第1上軸保持体70が回動する。第2上軸保持体71は回動しない。第2上軸保持体71のフック71aは移動せず、第1上軸保持体70のフック70aが第2上軸保持体71のフック71aから離れる。下軸保持体29のレバー57は板カム59の大円部61に接触し、下軸保持体29は移動しないので、下軸12は保持されたままである。アーム軸45は上ガイドの中間溝50を通る。アーム31の後側は移動するが、アーム31の前側は移動しない。導風パネル10は、閉姿勢を維持している。
 図11に示すように、アーム軸45が上溝51に入ると、アーム31が前方に移動し始める。第1上軸保持体70のピン70bは分岐溝84にあり、第1上軸保持体70のフック70aと第2上軸保持体71のフック71aとは離れ、上軸11の保持が解除される。下軸12は保持されたままである。アーム31の前方への移動に伴って、導風パネル10が下軸12を中心にして開き始める。
 図12に示すように、アーム軸45は上溝51を通り、アーム31はキャビネット3から徐々に突出する。導風パネル10の開き角度が大きくなる。第1上軸保持体70のピン70bは第2上軸保持体71のピン71bとともに第1溝82に入る。第1上軸保持体70のフック70aが第2上軸保持体71のフック71aに近づき、両フック70a,70aは閉じた状態になる。このように、導風パネル10が上開きしているときに両フック70a,71aが閉じることにより、フック70a,71aに衝撃が加わったとしても、フック70a,71aの損傷を防げる。
 図13に示すように、導風パネル10の開き角度が最大になると、制御装置14はモータ37を停止させる。制御装置14は、モータ37の回転角をカウントしており、所定の回転角に達したとき、導風パネル10が全開したと判断し、モータ37は停止する。このとき、アーム軸45が上溝51の終端の手前に位置したときに、駆動部36の回転は停止する。全開の導風パネル10に上から外力がかかった場合、アーム軸45は上溝51の終端まで移動可能であるので、導風パネル10はさらに開く。このように導風パネル10が開くことにより、外力の影響を排除でき、開閉部16の各部には負荷がかからない。
 導風パネル10が開くと、制御装置14は、冷凍サイクル13を制御して、指示された運転を行う。風が吹出口5から導風パネル10により導かれて、水平に遠くまで吹き出す。
 ここで、導風パネル10が上開きしたとき、導風パネル10の下軸側の端縁は、吹出口5の開口縁の近傍に位置して、導風パネル10は、吹出口5の下壁23に連なって、吹出口5の一部となる。このとき、導風パネル10の端縁は下軸12周りに移動するので、導風パネル10を吹出口5の下壁23に接触させることはできない。
 図2(c)に示すように、導風パネル10が開くときに導風パネル10の端縁が移動できるように、導風パネル10の端縁と吸込口5の下壁23との間に隙間Aが形成される。そして、導風パネル10の端縁は、吹出口5の下壁23よりも少し下がった位置にある。導風パネル10の内面と吹出口5の下壁23とには段差ができる。導風パネル10の熱膨張や移動時の遊びが生じても、段差を設けることにより、導風パネル10が吸込口5の下壁23よりも上方に位置することはない。そのため、導風パネル10が風の流れを阻害することを防ぎ、常にスムーズな風の流れが得られる。
 また、吹出口5を流れる空気の風圧により、隙間Aからキャビネット3の外部の空気が吸い込まれる。導風パネル10が上開きのとき、吹出口5から冷風が吹き出されるが、冷気が隙間Aから漏れることはない。冷気による導風パネル10の外面への発露を防げる。
 運転停止の指示があると、制御装置14は、モータ37を駆動して、駆動部36を逆方向に回転させる。アーム31が後方に向かって移動し、導風パネル10が閉じ始める。図11に示すように、導風パネル10が閉姿勢になる前に、閉じていたフック70a,71aが開く。図10に示すように、導風パネル10が閉姿勢になった後、第1上軸保持体70のフック70aが移動して、第1、第2上軸保持体70,71の両フック70a,71aが上軸11を挟んで保持する。アーム31の後側が停止位置に達すると、検知スイッチ85がオンし、制御装置14は、モータ37を停止させ、運転を停止する。
 開閉部16が図9に示す停止状態にあるときに、暖房運転あるいは急速冷房運転の指示が行われると、制御装置14は、運転を開始し、駆動部36が逆方向に回転するようにモータ37を駆動制御する。図14に示すように、モータ37の駆動により、駆動部36は逆方向に回転する。板カム59の大円部61に接触していた下軸保持体29のレバー57は、小円部62に接触する。下軸保持体29が移動し、下軸保持体29の爪56が突片58から離れる。下軸12の保持が解除される。第1、第2上軸保持体70,71のピン70b,71bは第2溝83を通る。上軸11は保持されたままである。下軸12の保持が解除されたとき、第1、第2上軸保持体70,71はまだ回動しない。アーム軸45は下ガイドの中間溝50を通る。アーム31の後側は移動するが、アーム31の前側は移動しない。導風パネル10は、閉姿勢を維持している。
 図15に示すように、アーム軸45が下溝52に入ると、アーム31が前方に移動し始める。第1、第2上軸保持体70,71のピン70b,71bは第2溝83にあり、両ピン70b,71bは固定軸38から徐々に離れていく。第1、第2上軸保持体70,71がともに回動する。上軸11は保持されたまま移動し始める。アーム31の前方への移動に伴って、導風パネル10が上軸11を中心にして開き始める。上軸11の移動に伴って、導風パネル10の上軸11側の端縁が吹出口5側に移動する。下軸保持体29のレバー57は板カム59の小円部62に接触しているので、下軸保持体29の爪56は突片58から離れたままである。
 図16に示すように、アーム軸45は下溝52を通り、アーム31はキャビネット3からさらに突出する。導風パネル10の開き角度が大きくなる。第1、第2上軸保持体70,71のピン70b,71bは第2溝83にあり、さらに固定軸38から離れる。第1、第2上軸保持体70,71はさらに回動し、上軸11は吹出口5の近傍に位置する。両ピン70b,71bが固定軸38から最も離れた位置に達すると、第1、第2上軸保持体70,71の回動が止まる。このとき、上軸11は吹出口5に最も近づいた位置にある。
 さらに駆動部36が回転すると、図17に示すように、第1、第2上軸保持体70,71は回動しないまま、すなわち上軸11は動かずに導風パネル10が開いて、開き角度が最大になる。制御装置14は、導風パネル10が全開したと判断し、モータ37を停止させる。導風パネル10が開くと、制御装置14は、冷凍サイクル13を制御して、指示された運転を行う。風が吹出口5から導風パネル10により下方に向かって導かれる。
 導風パネル10が全開したとき、アーム軸45は下溝52の終端に達する。各上軸保持体70、71のピン70b,71bは、第2溝83の終端の手前に位置する。導風パネル10に下から外力がかかった場合、導風パネル10は上軸11周りに回転する。これに伴ってアーム31はアーム軸45周りに回転し、第1、第2上軸保持体70、71が導風パネル10により押されて移動する。このように導風パネル10を移動可能な状態にしておくことにより、外力の影響を排除できる。
 運転停止の指示があると、制御装置14は、モータ37を駆動して、駆動部36を正方向に回転させる。アーム31が後方に向かって移動し、導風パネル10が閉じる。上軸11が元の位置に戻り、下軸12が保持されて、導風パネル10は閉姿勢となる。アーム31の後側が停止位置に達すると、制御装置14は、モータ37を停止させ、運転を停止する。
 上開き時に、移動していない上軸11を中心に導風パネル10が開くと、導風パネル10の上軸11側の端縁は、上軸11を中心に移動し、さらに吹出口5の開口縁に近づく。このように、上軸11に邪魔されずに導風パネル10の端縁を吹出口5の開口縁に近接させることができる。導風パネル10は吸込口5の上壁21に連なり、導風パネル10を吹出口5の一部となり、吹出口5が延長する。吹出口5からの風が導風パネル10によって長く案内されることにより、所望の方向にスムーズな送風を行える。また、導風パネル10により、吹出口5の開口の向きを所望の方向に向けることができ、気流を制御しやすくなる。
 従来の導風パネル10の構造では、導風パネル10が開いたときに、導風パネル10の端縁は吹出口5から離れている。そのため、吹出口5から出た風は導風パネル10に沿って流れることはなく、導風パネル10から離れて流れる。このとき、導風パネル10との間にできる空間に渦が発生して、風の流れが乱される。これを防ぐためにフラップが設けられる。しかし、導風パネル10の端縁を吹出口5の近傍に位置させることにより、このような渦が発生するような空間をなくすことができ、効率のよい送風を実現できる。しかも、フラップを設ける必要もなくなる。
 ここで、吹出口5の上側の開口縁は、水平から上向きに湾曲するように形成されている。そのため、図2(b)に示すように、導風パネル10の上軸11側の端縁と吹出口5の開口縁との間に隙間Bができる。風の一部は上壁21から前壁22に沿って流れ、隙間Bから外部に流れ出す。流れ出した風は導風パネル10の外面に沿って流れる。急速冷房運転のとき、導風パネル10は冷気によって冷やされ、導風パネル10の外面に発露しやすくなる。しかし、隙間Bから出た風によって、外面近くの水分は吹き流され、発露を防止できる。
 また、下開き時の導風パネル10の端縁との間に隙間Bを作るために、吹出口5の上側の開口縁は滑らかな湾曲面になっているので、導風パネル10が上開きしたとき、風は開口縁に沿ってスムーズに吹き出す。ところで、導風パネル10の上軸11側の端縁と吹出口5の開口縁との間に隙間Bができないようにするには、吹出口5の上壁21と前壁22と角度をつけなければならず、開口縁に角ができる。すると、風が吹出口5から出るとき、角に渦が発生して乱流となり、周りの空気を巻き込み、冷風が弱くなってしまう。また、騒音の原因にもなる。このように、隙間Bができるような開口縁の形状にすることにより、静かでスムーズな風の流れを生み出せる。
 なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。移動する軸の保持体として、導風パネルの軸を嵌め込むことにより、軸を保持する軸受とする。軸受は、軸方向(左右方向)に移動自在とされ、軸受を軸方向に移動させることにより、軸の保持および軸の保持の解除が行われるまた、軸受を前後方向に移動させることにより、軸を吹出口に近づけることができる。
 上記の空気調和機では、上軸を移動させる構造になっているが、下軸を移動させる構造にしてもよい。下軸を移動させるための開閉部は上記のものと同じ機構とする。導風パネルの下軸が吹出口の下側の開口縁から離れた位置にある場合に、下軸を移動させることにより、導風パネルを吹出口に近づけることができる。さらに、上下の軸を移動させる構造としてもよい。
    3  キャビネット
    5  吹出口
   10  導風パネル
   11  上軸
   12  下軸
   14  制御装置
   16  開閉部
   20  吹出ユニット
   21  上壁
   22  前壁
   23  下壁
   27  パネル移動部
   28  軸移動部
   29  下軸保持体
   31  アーム
   35  移動体
   36  駆動部
   37  モータ
   45  アーム軸
   48  アーム案内部
   50  中間溝
   51  上溝
   52  下溝
   70  第1上軸保持体
   71  第2上軸保持体
   82  第1溝
   83  第2溝
   84  分岐溝
  A,B  隙間

Claims (10)

  1. キャビネットの前面に吹出口が形成され、吹出口の前方に、吹出口より大きく形成された導風パネルが設けられ、導風パネルは、上下の軸を中心にして上下両開き可能とされ、導風パネルが閉じているとき、導風パネルは吹出口の前方に位置し、上下の軸のうち一軸が移動可能とされ、一軸を中心にして導風パネルが開いたとき、導風パネルの一軸側の端縁が吹出口に近接して、導風パネルが吹出口の一部となることを特徴とする空気調和機。
  2. 一軸を中心にして導風パネルが開いたとき、導風パネルの一軸側の端縁と吹出口の開口縁との間に隙間が形成され、隙間から吹き出た風が導風パネルに沿って流れることを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  3. 導風パネルを開くために導風パネルを前方に向かって移動させる導風パネル移動部と、一軸を吹出口に近づくように移動させる軸移動部とが設けられ、導風パネルの一軸が吹出口に近づくと、導風パネルの一軸側の端縁が吹出口の開口縁に近づくことを特徴とする請求項1または2記載の空気調和機。
  4. 上下の軸のうち他軸を保持する保持体が設けられ、軸移動部は一軸を保持し、一軸を中心にして導風パネルが開くとき、保持体は他軸の保持を解除し、軸移動部は一軸を保持したまま一軸を移動させ、他軸を中心にして導風パネルが開くとき、保持体が他軸を保持したまま、軸移動部は一軸の保持を解除することを特徴とする請求項3記載の空気調和機。
  5. 軸移動部は、一軸を挟んで保持する一対の第1保持体および第2保持体を有し、第1、第2保持体は、互いに独立して移動可能とされたことを特徴とする請求項4記載の空気調和機。
  6. パネル移動部は、導風パネルに取り付けられたアームと、アームを移動自在に支持する移動体と、アームがキャビネットから出没するように移動体を移動させる駆動部とを有し、軸移動部は駆動部に接続され、駆動部は、軸移動部を吹出口に向かって移動させることを特徴とする請求項3記載の空気調和機。
  7. パネル移動部は、導風パネルに取り付けられたアームと、アームを移動自在に支持する移動体と、アームがキャビネットから出没するように移動体を移動させる駆動部とを有し、上下の軸のうち他軸を保持する保持体が設けられ、軸移動部は一軸を保持し、一軸を中心にして導風パネルが開くとき、保持体は他軸の保持を解除し、軸移動部は一軸を保持したまま一軸を移動させ、他軸を中心にして導風パネルが開くとき、保持体が他軸を保持したまま、軸移動部は一軸の保持を解除することを特徴とする請求項3記載の空気調和機。
  8. 軸移動部は、一軸を挟んで保持する一対の第1保持体および第2保持体を有し、第1、第2保持体は、互いに独立して移動可能とされ、軸移動部は駆動部に接続され、駆動部は、両保持体を移動させることを特徴とする請求項7記載の空気調和機。
  9. 一軸が上側の軸とされ、他軸が下側の軸とされ、導風パネルは、一軸を中心にして下開きし、他軸を中心にして上開きすることを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  10. 吹出口の上側の開口縁が、水平から上向きに湾曲するように形成され、導風パネルが一軸を中心に開いたとき、導風パネルが、前方に向かって水平から斜め下向きに湾曲した吹出口の上壁になることを特徴とする請求項9記載の空気調和機。
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