JP2010019497A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】アームを前後方向に進退させてパネルを開閉する方式の空気調和機において、より大きくパネルを開くことができ、広い範囲で風向きを変更することが可能な空気調和機を提供する。
【解決手段】キャビネット3の前面に形成された吹出口5と、該吹出口5の前側に設けられて吹出口5を開閉するパネル20と、パネル20を回転自在に支持し、キャビネット3に対して前後方向に進退自在に設けられたアーム32とを備え、パネル20は、パネル上辺又は下辺をキャビネットに近接させた状態でアーム32をキャビネット3の前方に突出させることで、上開き又は下開き可能とされ、アーム32は、パネル20が上開き姿勢又は下開き姿勢をとったときに、アーム長さを長くすることが可能とされたことを特徴とする。
【選択図】 図11

Description

本発明は、室内ユニットに冷暖房運転に応じて開閉するパネルを有する空気調和機に関する。
空気調和機の室内ユニット等の吹出口に設置される上下方向風向変更装置として、本願出願人は、特許文献1に示すように、吹出口を覆う大きさのパネルロングパネル(導風パネル)を備えた空気調和機について先に出願を行った。
上記空気調和機において、導風パネルは回動アームによって支持され、この回動アームをキャビネットの前方に突出するように回動させることにより、導風パネル下辺がキャビネットに近接した状態で導風パネルが下開きし、効率よく調和空気を前方やや上方に向けて、遠くまで送り出すことが可能となる。
特開2008−128572号公報
ところで、上記空気調和機においては、設置スペースの面から回動アームの長さが制限されるため、導風パネルが下開きする角度はおのずと制限されることになる。このようにアームを前後方向に進退させることによって、パネルを開閉する方式においては、そのアーム長さによってパネルの開く角度が決定されるという設計上の制限が存在した。
そこで、本発明においては、上記課題を解決するため、アームを前後方向に進退させてパネルを開閉する方式の空気調和機において、より大きくパネルを開くことができ、広い範囲で風向きを変更可能な空気調和機を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するために、本発明に係る空気調和機は、キャビネットの前面に形成された吹出口と、吹出口の前側に設けられて吹出口を開閉するパネルと、パネルを回転自在に支持し、キャビネットに対して前後方向に進退自在に設けられたアームとを備え、パネルが上開き又は下開き可能とされ、前記アームは、前記パネルの上開き時又は下開き時におけるアーム長さを、パネルによる吹出口閉鎖時におけるアーム長さよりも長くすることが可能とされたことを特徴とする。
すなわち、本発明では、パネルの上開き時又は下開き時におけるアームの長さを、パネルによる吹出口閉鎖時におけるアーム長さよりも長くすることにより、パネルをより大きく開くことが可能となり、広い範囲で風向きを変更可能とすることができる。なお、アーム長さを変更するタイミングとしては、例えば、パネルが上開き姿勢又は下開き姿勢をとったときが考えられる。このように、アームが駆動していない状態でアーム長さを変更する方が、アームの駆動中にアーム長さを変更するよりも、アームの長さ変更の制御が簡単となる。
パネルは、上開き又は下開き可能なものであればよいが、空気調和機としては、上下両開きするものが利便性が高い点で好ましい。パネルを上下両開きさせるためには、パネル上辺又は下辺をキャビネットに近接させた状態で前記アームをキャビネットの前方に突出させればよい。例えば、パネルの上下に、それぞれパネル長さ方向に沿って上軸及び下軸を形成し、アームをパネル上下方向の中間位置に、パネルに対して回転自在に支持させる構成とすることができる。そして、上下軸の一方の軸を中心にして、アームをキャビネットの前方に突出させることにより、パネルを上下両開きさせることができる。
アーム長さを長くするためには、具体的に、キャビネット内に、アームを前後方向に進退自在に移動させる移動機構部が設けられ、前記アームは、アーム長さ方向にスライド自在に連結された第1アーム部材と第2アーム部材とによって伸縮自在に構成され、前記アームの一端側において、前記移動機構部が第1アーム部材に接続され、前記アームの他端側において、前記パネルが第2アーム部材に支持され、前記アームが収縮する方向に付勢する付勢部材が設けられ、前記付勢部材の付勢力に抗して前記第2アーム部材を前進させることで前記アーム長さを長くするような構成とすることができる。なお、本発明においてアーム長さとは、アームに連結される移動機構部とパネルとの間の長さを意味する。
第1アーム部材と、第2アーム部材とは、互いにアーム長さ方向にスライド自在に係合連結された構造であればよく、その形状は特に限定されない。例えば、第1アーム部材又は第2アーム部材のいずれかを円柱状部材とし、他方を前記円柱状部材をスライド自在にガイドする断面C字状等のレール部材とすることができる。
ただ、アームとしては、第1アーム部材を内筒とし、第2アーム部材を外筒とする二重筒構造とされ、内筒の後端部に前記移動機構部が接続され、外筒の先端部に前記パネルが支持され、前記内筒が外筒よりも短く形成され、内筒後端部と外筒先端部とが近づく方向に付勢する付勢部材が設けられ、付勢部材の付勢力に抗して外筒を前進させることで前記アームが伸びるような構成とするのが第1アーム部材と、第2アーム部材の間に埃等が入りにくく、軽量で強度に優れる等の点で好ましい。
上記構成によれば、アームは、常時、収縮した状態とされ、必要に応じて外筒を前進させることによって、アーム長さを長くすることができる。この構成では、外筒を前進させる力を解除することにより、アームは付勢部材の力によって元の収縮状態に復帰する。
また、本願発明においては、アームの外筒を前進させる外筒移動手段が設けられ、外筒移動手段は、前後方向に回転可能な腕部を備え、パネルが上開き姿勢又は下開き姿勢をとったときに、前記腕部が、パネルを支持するアームの外筒後端部に当接する位置に設置されたことを特徴とする。これにより、腕部を回転させることにより、外筒を前進させることが可能となる。
パネルが上下両開き可能とされた場合、外筒移動手段は、パネルが上開き姿勢及び下開き姿勢のいずれの姿勢をとったときでも、前記腕部が、パネルを支持するアーム外筒の後端部に当接するように設置されたことを特徴とする。これにより、パネルの上開き姿勢又は下開き姿勢のいずれの姿勢をとったときでも、腕部を回転させることで、外筒を前進させることが可能となる。
また、キャビネット内に、前記アームを前後方向に進退自在に移動させる移動機構部が設けられ、前記アームは、アーム長さ方向にスライド自在に係合連結された第1アーム部材と第2アーム部材とによって伸縮自在に構成され、前記アームの一端側において、前記移動機構部が第1アーム部材に接続され、前記アームの他端側において、前記パネルが第2アーム部材に支持され、前記アームが伸長する方向に付勢する付勢部材が設けられ、前記付勢部材の付勢力に抗して前記第2アーム部材を後退させて前記アームを収縮した状態で保持する保持手段が設けられ、前記保持手段は、アームの収縮状態の保持を解除し、前記付勢部材の付勢力によってアーム長さを長くするようにした構成を採用することもできる。
アームとしては、前述のごとく、前記第1アーム部材を内筒とし、前記第2アーム部材を外筒とする二重筒構造とされ、内筒の後端部に前記移動機構部が接続され、外筒の先端部に前記パネルが支持され、前記内筒が外筒よりも短く形成され、内筒後端部と外筒先端部とが離れる方向に付勢する付勢部材が設けられた構成とするのが好ましい。
なお、アーム長さを変更するタイミングとしては、例えば、パネルが上開き姿勢又は下開き姿勢をとったときが考えられる。このように、アームが駆動していない状態でアーム長さを変更する方が、アームの駆動中にアーム長さを変更するよりも、アーム長さ変更の制御が簡単となる。
以上のように、本発明によれば、アーム長さを長くするようにしたため、上開き又は下開きするパネルの角度をより大きくすることが可能となり、広い範囲で風向きを変更することが可能となる。
本実施形態の空気調和機の室内ユニットを図1、2に示す。室内ユニットは、熱交換器1および室内ファン2を備え、これらがキャビネット3に内装されている。キャビネット3は、高さよりも奥行きが長い箱状に形成され、前面から底面にかけて湾曲面とされる。キャビネット3の上面に吸込口4が形成され、湾曲面に吹出口5が形成される。
キャビネット3の内部には、吸込口4から吹出口5に至る空気通路6が形成され、この空気通路6に熱交換器1と室内ファン2とが配設される。吸込口5と熱交換器1との間に、フィルタ7が配され、吸込口4から吸込んだ室内の空気から塵埃を除去する。このフィルタ7を清掃する清掃装置8が設けられる。
清掃装置8は、キャビネット3内でフィルタ7を移動させて、塵埃除去部9を通過させ、塵埃除去部9において、フィルタ7に付着した塵埃を除去する。キャビネット3内の前側に、側面視でU字形に湾曲した案内路10が形成され、モータ、ギアからなる移動部が、フィルタ7を案内路10に沿って往復移動させる。塵埃除去部9において、回転ブラシ11により、通過するフィルタ7から塵埃を掻き取り、吸引ファンにより、フィルタ7と略平行方向(左右方向)に空気を流して、掻き取った塵埃を吸引して排出する。
キャビネット3の湾曲面には、吹出口5を開閉するパネルである導風パネル20が設けられる。図3〜6に示すように、導風パネル20は、上下両開き可能とされ、導風パネル20を移動させて開閉する開閉機構が設けられる。
導風パネル20は、湾曲した1枚のパネルによって形成され、キャビネット3の前面を覆う。導風パネル20の幅は、キャビネット3の幅と同寸とされ、吹出口5の幅より大とされる。そして、キャビネット3の前面には、前面の中段部分から底面にかけて、一段低くなるように前パネル21が形成される。これによって、幅方向全体に凹部が形成され、凹部に導風パネル20が嵌るようになっている。凹部を形成する前パネル21に開口が形成され、この開口が吹出口5である。そのため、導風パネル20は、吹出口5よりも前方に位置することになり、吹出口5および吹出口5の周囲の前パネル21を覆う。このとき、導風パネル20は図2に示す閉姿勢となる。
閉姿勢のとき、導風パネル20の前端および後端とキャビネット3との間に隙間が形成される。図4、6に示すように、導風パネル20が開閉するとき、導風パネル20の端部がこの隙間に入り込む。導風パネル20は、キャビネット3に当たらずにスムーズに回動できる。また、上開きあるいは下開きにおいて、導風パネル20が最大に開いたとき、導風パネル20がキャビネット3に接触するように、導風パネル20の前後の端部を形成することにより、吹き出した風が漏れることを防げる。特に、冷風の場合には、キャビネット3の底面側での結露を防止できる。
このように、導風パネル20の外面がキャビネット3の前面から底面に至る滑らかな湾曲面を構成する。すなわち、導風パネル20が、キャビネット3の前面の一部を構成する部材となる。言い換えれば、キャビネット3のパネルの一部を導風パネル20として利用する。これによって、導風パネル20は、従来の空気調和機に採用されているルーバに比べて全長が長いロングパネルとなる。
導風パネル20は、上下の軸を中心にして、異なる方向に回動することにより、上下いずれかの方向に開く。図5、6に示すように、導風パネル20は、冷房運転時には下軸22周りに下開きする。この下開き姿勢のとき、導風パネル20は、吹出口5の下壁とつながり、導風パネル20と吹出口5の上壁とによってロングノズルが形成される。導風パネル20は、冷風を斜め上方向に導き、冷風が天井に沿って吹き出す。図3、4に示すように、暖房運転時には上軸23周りに上開きする。この上開き姿勢のとき、導風パネル20は、吹出口5の前方を遮蔽し、前方に向かって吹き出される温風を押さえ込み、温風を床面方向に導く。なお、冷房運転の初期時にも、導風パネル20は上開き姿勢とされ、冷風が床面方向に吹き出され、急速冷房が行われる。導風パネル20は、図2に示すように、運転停止時には閉姿勢となり、吹出口5を覆って、キャビネット3と一体化する。
なお、吹出口5には、風向板24および図示しない補助ルーバが設けられる。風向板24は、左右方向に角度を変えて、左右方向の風向きを変える。補助ルーバは、導風パネル20の姿勢に応じて上下方向の角度を変え、吹き出される風を整流しながら上下方向の風向きを変える。
導風パネル20の内面の左右方向の両側には、支持材31が設けられる。導風パネル20は、支持材31に着脱自在に取り付けられる。支持材31は、キャビネット3に対してアーム32を介して取り付けられる。すなわち、導風パネル20は、アーム32を介してキャビネット3に取り付けられ、かつキャビネット3に着脱可能とされる。
導風パネル20の左右方向の両側に、図5に示すように、左右方向にスライド自在な爪33が設けられる。爪33は、前後方向に形成された周壁に対向し、ばね等の付勢部材により周壁に向かって付勢される。爪33と周壁との間に支持材31が挟み込まれることにより、導風パネル20は支持材31に取り付けられる。爪33を周壁から離れる方向にスライドさせることにより、導風パネル20を支持材31から取り外せる。
なお、前後方向において、爪33は少なくとも一側に設ければよい。この場合、他側では、導風パネル20あるいは支持材31のいずれか一方にピンが設けられ、他方に孔が形成される。ピンを孔に嵌め込むことにより、導風パネル20は支持材31に係合される。爪33を一側に設ける場合、作業性を考慮して、後側に設けるとよい。この場合、ユーザは、導風パネル20を下開き姿勢にした状態で爪33を見ながら、導風パネル20を着脱できる。したがって、着脱作業を容易にかつ確実に行うことができ、しかも片手で導風パネル20を支えながら作業ができるので、導風パネル20の落下を防止できる。
導風パネル20の上軸23は支持材31の前側に設けられ、下軸22は支持材31の後側に設けられる。上下軸22、23は、左右方向に沿って配置され、支持材31から離れるように両端が支持される。上下軸22、23は、前後左右方向において、吹出口5よりも外側に位置し、かつ吹出口5よりも前方に位置する。そのため、上下軸22、23は、吹出口5から吹き出される風の流れを邪魔することはない。
なお、支持材31を導風パネル20に一体化してもよい。アーム32は、導風パネル20に直接取り付けられる。この場合、アーム32を導風パネル20に着脱可能に取り付けることにより、導風パネル20はキャビネット3に対して着脱可能となる。
空気調和機では、室内ユニットに対して図示しない室外ユニットが室外に設置されている。室外ユニットには、圧縮機、熱交換器、四方弁、室外ファン等が内装され、これらと室内側の熱交換器1とによって冷凍サイクル40が形成される。
そして、図7に示すように、冷凍サイクル40を制御する制御装置41が室内ユニットに設けられる。マイコンからなる制御装置41は、ユーザの指示および室温や外気温を検出する温度センサ等の各種のセンサ42の検出信号に基づいて、冷凍サイクル40を制御し、冷暖房運転を行う。このとき、制御装置41は、冷暖房運転に応じて開閉機構を制御し、導風パネル20を開閉する。また、制御装置41は、定期的に、あるいはユーザからの指示により、清掃装置8を制御して、フィルタ7を清掃する。
開閉機構は、図7に示すように、導風パネル20をキャビネット3に対して近接離間させる移動部50と、導風パネル20が移動するときに導風パネル20の開く方向を規制する規制部51とからなる。
導風パネル20を開くとき、移動部50は、導風パネル20をキャビネット3から離れる方向に移動させる。このとき、規制部51は、上開きあるいは下開きのいずれか一方の開きを許容し、他方の開きを規制することによって、導風パネル20の開く方向を切り換える。下開きが規制されると、導風パネル20は上開きする。逆に、上開きが規制されると、導風パネル20は下開きする。導風パネル20を閉じるとき、移動部50は、導風パネル20をキャビネット3に近づく方向に移動させる。
すなわち、規制部51は、上軸23あるいは下軸22を移動しないようにロックすることによって、開く方向を規制する。下開きするときは、下軸22がロックされて回転自在に保持され、上軸23が開放される。上開きするときは、上軸23がロックされて回転自在に保持され、下軸22が開放される。
また、規制部51は、導風パネル20を閉姿勢に保持する機能を有する。閉姿勢の導風パネル20は、キャビネット3の前パネル21に近接している。このとき、規制部51は、上軸23および下軸22をロックする。導風パネル20を引き離そうとする外力がかかっても、両軸22、23がロックされているので、導風パネル20は動かない。
このように、導風パネル20を開閉するための駆動源として、導風パネル20を移動させるためだけの駆動源を備えればよい。しかも、駆動源は、導風パネル20に対して往復動といった単純な動作を行わせるものでよい。したがって、導風パネル20を往復移動させる移動部50を簡単な機構にできる。これにより、開閉機構を簡略化でき、開閉機構の小型化を図れる。
規制部51は、図9、10に示すように、上下軸22、23を保持する上下一対のフック52、53、各フック52、53の動作を規制して、開く方向を切り換える切換部54、各フック52、53を連動して動作させる連動部55、連動部55を駆動する駆動部56を備える。移動部50は、図11〜13に示すように、導風パネル20を保持するアーム32、アーム32をキャビネット3から出し入れする移動機構部57、移動機構部57を駆動する駆動部58を備える。
規制部51は、キャビネット3の内部に左右一対に設けられ、吹出口5よりも左右方向の外側に配置される。図16に示すように、規制部51は、ベース板60上に構成され、ユニット化されている。ベース板60は、キャビネット3の内部に固定される。
上フック52および下フック53は、ベース板60に固定された固定軸61に回転自在に支持される。前パネル21に、各フック52、53が出没する出入口21aが上下にそれぞれ形成される。上フック52は、出入口21aから突出して、上軸23を下側から引っ掛ける。前パネル21に形成された受台62と上フック52とにより、上軸23を挟み込んで保持する。同様に、下フック53も出入口から突出して、下軸22を下側から引っ掛け、下フック53と受台63とにより下軸22を挟み込んで保持する。
連動部55は、リンク機構を利用して、各フック52、53を機械的に連結して、各フック52、53を動作可能とする。具体的には、連動部55は、上下一対のリンク材64、65および連動板66からなる。上下のリンク材64、65は、それぞれ上下のフック52、53と連動板66とを連結する。すなわち、上リンク材64の一端に軸64aが形成され、この一端軸64aが上フック52の軸孔に嵌められる。上リンク材64の一端に、上フック52が回動自在に支持される。下リンク材65と下フック53に関しても同様である。
上リンク材64の他端は、連動板66に回動自在に取り付けられる。連動板66は、扇形ギアとされ、その円弧面に歯が形成される。連動板66は、ベース板60に突設された固定軸67に回動自在に支持される。連動板66に、一対の長溝68が形成され、各長溝68に、上下のリンク材64、65の他端軸64b、65bが嵌められる。各長溝68は、固定軸67を中心とする半径方向に延びている。各リンク材64、65の他端軸64b、65bは、半径方向に移動可能とされ、長溝68によって遊びが設けられる。
連動板66の回動により、各リンク材64、65が、フック52、53の固定軸61と連動板66の固定軸67との間で連動して移動する。これによって、各フック52、53は固定軸61周りに回動可能となる。
駆動部56は、複数のギア69と、規制モータ70とからなる。ベース板60に取り付けられた載置台71に規制モータ70が設けられる。規制モータ70のモータ軸にギア69が嵌め込まれ、複数のギア69を介して規制モータ70の駆動力が連動板66に伝達される。規制モータ70が駆動すると、連動板66が固定軸67周りに回転する。したがって、1つのモータで2つのフック52、53を移動させることができる。
切換部54は、図10に示すように、各リンク材64、65の他端軸64b、65bの移動をガイドする。載置台71に、規制溝72が形成され、規制溝72に両他端軸64b、65bが嵌められる。規制溝72によって、各リンク材64、65が異なる動きをすることにより、各フック52、53の動きが決まる。すなわち、一方のフック52、53が移動するとき、他方のフック52、53は規制されて移動しない。切換部54は、開く方向に応じて各フック52、53の動きを決める。
規制溝72は、略コ字状に形成される。規制溝72は、上ロック溝72a、中立溝72b、下ロック溝72cの3つの溝からなり、3つの溝が連続してつながっている。上ロック溝72aは、上リンク材64の一端軸64aを中心とする円弧に沿って形成される。下ロック溝72cは、下リンク材65の一端軸65aを中心とする円弧に沿って形成される。中立溝72cは、連動板66の固定軸67を中心とする円弧に沿って形成される。
図9(a)、10(a)に示すように、中立溝72bに両他端軸64b、65bがあるとき、各フック52,53がそれぞれ上下軸22、23を保持して、両軸22、23がロックされる。このときの状態を初期状態とする。図9(b)、10(b)に示すように、上ロック溝72aに上リンク材64の他端軸64bがあるとき、上フック52が上軸23を挟み込んで回転自在に保持して、上軸23がロックされる。下フック53は下軸22から外れる。図9(c)、10(c)に示すように、下ロック溝72cに下リンク材65の他端軸65bがあるとき、下フック53が下軸22を挟み込んで回転自在に保持して、下軸22がロックされる。上フック52は上軸23から外れる。
初期状態にあるときに、連動板66が時計回りに回動すると、上リンク材64の他端軸64bは、上ロック溝72aに沿って移動する。上リンク材64の他端軸64bは一端軸64aを中心にして円周方向に移動する。上リンク材64は、半径方向には移動しないので、一端軸64aも移動しない。そのため、上フック53は回動しない。一方、下リンク材65の他端軸65bは、中立溝72bに沿って移動する。一端軸65aが引っ張られ、移動する。下フック53が時計回りに回動する。これによって、図9(b)、10(b)に示すように、下軸22のロックが解除される。初期状態にあるときに、連動板66が反時計回りに回動すると、同様にして、図9(c)、10(c)に示すように、上軸23のロックが解除される。
なお、上記の動作は、左右の規制部51において同期するように、制御装置41は、左右の規制モータ70を駆動する。規制モータ70は、ステッピングモータを用い、開く方向に応じて正逆転される。これによって、導風パネル20は、左右でねじれることなくスムーズに開く。
移動部50は、キャビネット3の内部に左右一対に設けられ、規制部51よりも左右方向の外側に配置される。図11〜13に示すように、アーム32の前端が前パネル21に形成された縦長の孔21b(図3参照)から外側に突出する。支持材31に、アーム32を取り付けるための支軸80が設けられる。アーム32の前端が支軸80に回動自在に支持される。支軸80は、前後方向において中央よりも前側寄りに偏心して位置する。アーム32は、断面が円形とされる。風が当たったとき、風が表面に沿って流れやすくなるので、冷風が吹き付けられても、結露しにくい。さらに、アーム32は中空構造とされる。これによって、強度を維持しながら軽量化でき、アーム32を移動させるモータへの負荷を軽減できる。
移動機構部57は、導風パネル20を開くときには、アーム32の前端を前方に移動させ、閉じるときには、後方に移動させる。移動機構部57は、アーム32を保持して、往復動する移動板81とされる。移動板81は、図17に示すように、扇形に形成され、ベース板82に固定された固定軸83に回転自在に支持される。ベース板82は、キャビネット3に対して固定される。
移動部50も規制部51と同様にユニット化されている。ここで、規制部51および移動部50は、キャビネット3の左右両側のスペースに並んで配置されている。両者を1つのユニットにすれば、開閉機構ユニットとして取り扱うことができ、取付作業が容易になる。また、移動部50を少ない部品によって構成できるので、ユニットの小型化、薄型化を実現できる。これにより、限られたスペースの中に開閉機構を収めることができ、吹出口5の幅を大きくすることが可能となる。大きな吹出口5になれば、幅方向の送風範囲が広くなり、部屋の隅々まで風を行き届けることができる。
後述するように、アーム32は二重筒構造とされ、内筒34の後端部34aが、移動板81の前端近傍に回動軸84を介して回動自在に取り付けられる。移動板81には、円弧溝85が形成される。円弧溝85は、固定軸83を中心とする円弧上に形成される。円弧溝85に、ラックが形成される。駆動部58は、開閉モータ86と、モータ軸に取り付けられたギア87とからなる。このギア87が円弧溝85内に挿入され、ラックと噛み合う。
開閉モータ86が駆動されると、ギア87の回転に伴って、移動板81が固定軸83周りに回動し、アーム32が前パネル21から出入りする。図11に示すように、導風パネル20が閉姿勢のとき、移動板81は後側に位置する。アーム32の前端だけが前パネル21から突出している。このような状態が初期状態である。
下軸22のロックが解除されているとき、開閉モータ86が駆動されると、図12に示すように、移動板81は反時計回りに回動する。アーム32は押し出され、前端が前方に移動する。導風パネル20は、上軸23周りに回動して、上開きする。なお、移動板81が一定角度、例えば50度回動するように、開閉モータ86は制御される。
上軸23のロックが解除されているとき、開閉モータ86が駆動されると、図13に示すように、移動板81は反時計回りに回動する。アーム32は押し出され、前端が前方に移動する。導風パネル20は、下軸22周りに回動して、下開きする。このとき、導風パネル20が下がるように開くので、アーム32の前端も徐々に下がりながら前進する。この場合も、移動板81は一定角度だけ回動する。
導風パネル20が開いているとき、開閉モータ86が駆動され、移動板81が時計回りに回動すると、導風パネル20は閉じる。移動板81の回動により、アーム32の後端が後方に移動する。アーム32はキャビネット3内に引き込まれていく。これに伴って、導風パネル20は、上軸23あるいは下軸22を中心にして回動する。導風パネル20がキャビネット3に近づき、閉姿勢となる。
なお、上記の動作は、左右の移動部50において同期するように、制御装置41は、左右の開閉モータ86を駆動する。開閉モータ86は、ステッピングモータを用い、開閉に応じて正逆転される。
冷暖房運転中、導風パネル20が開いているとき、導風パネル20は、上下軸22、23のうち一方の軸がロックされている。例えば、導風パネル20が上開き姿勢にあるとき、導風パネル20が引っ張られて、外力がかかると、一方の軸(ここでは上軸23)が押される。上軸23が押されると、上フック52が反時計回りに回動しようとする。上リンク材64は、軸線方向に押される。軸線方向は、上リンク材64の一端と他端とを結ぶ方向である。上リンク材64の他端が規制溝72を通じて載置台71を押す。このとき、上リンク材64の他端がある上ロック溝72aの方向と上リンク材64の軸線方向とはほぼ直交している。固定されている載置台71のため、上リンク材64は軸線方向に移動しない。そして、上リンク材64からの力の作用する方向は、上ロック溝72aの方向とほぼ直交する。上リンク材64の他端には、上ロック溝72aの方向と平行な方向への力が作用しない。これにより、上リンク材64は、上ロック溝72aに沿って移動せず、上フック52の回動が阻止される。
これによって、上軸23は、上フック52により確固として保持される。そのため、開いている導風パネル20に外力がかかっても、上軸23が上フック52から外れることはない。
導風パネル20が下開き姿勢にある場合でも同様、導風パネル20に外力がかかっても、下フック53の回動が阻止され、下軸22が下フック53から外れることはない。
すなわち、導風パネル20が開いているときに、外力がかかっても、リンク材64、65と規制溝72との方向を直交する関係にすることにより、ロックが解除されることを防止できる。そのため、導風パネル20の軸がキャビネット3から外れて、開いている導風パネル20が、アーム32に支えられて、ぶら下がるような事態を回避できる。
また、導風パネル20が閉姿勢にあるとき、上軸23および下軸22は、それぞれフック52、53によりロックされて保持されている。そのため、導風パネル20を簡単にキャビネット3から外れることはない。しかも、閉姿勢での導風パネル20は、キャビネット3の前面パネルの一部となっているので、外部の物が引っ掛かることはなく、不意に軸が外れることはない。
しかも、本開閉機構では、上下のフック52、53を機械的に連結した構造とし、1つのモータ70で駆動している。そのため、各フック52、53の動作のタイミングがずれることはなく、確実に軸22、23のロック、開放を行える。したがって、各軸22、23のロックが同時に解除されるような事態は起こり得ず、開閉動作の信頼性を高めることができる。
空気調和機では、ユーザがリモコンを操作したときの指示により、あるいはタイマの設定時間になったときに、冷暖房運転が行われる。制御装置41は、冷凍サイクル40を制御するとともに、導風パネル20の開閉を制御する。このとき、制御装置41は、移動部50と規制部51とを連動させる。
制御装置41は、冷暖房運転を行うとき、予め決められたタイミングにしたがって、規制モータ70および開閉モータ86の駆動をオンオフする。すなわち、各モータ70、86は、シーケンス制御される。
移動部50に導風パネル20の位置を検出するための位置検出センサが設けられる。なお、位置検出センサは、左右の移動部50に設けられる。位置検出センサは、リミットスイッチとされる。位置検出センサは、初期状態にあるときの移動板81に近接するように配置される。初期状態にあるとき、移動板81に取り付けられたアーム32が位置検出センサに接触する。したがって、位置検出センサは、導風パネル20が初期状態、すなわち閉姿勢にあることを検出する。
初期状態において、移動部50では、図11に示すように、移動板81が後側の位置にある。規制部51では、図8、10(a)に示すように、上下のリンク材64、65の他端軸64b、65bが中立溝72bに位置する。
暖房運転を開始すると、制御装置41は、まず規制部51の規制モータ70を駆動する。この駆動により、連動板66が時計回りに回動する。上リンク材64は、一端を中心に回動する。下リンク材65の他端軸54bが中立溝72bに沿って移動することにより、下リンク材65が引き上げられる。下フック53が時計回りに回動して、下軸22のロックが解除される。
制御装置41は、規制モータ70の起動タイミングから少し遅らせて、移動部50の開閉モータ86を駆動する。開閉モータ86の起動タイミングは、下フック53が下軸22から離れた後である。すなわち、制御装置41は、所定の第1タイミングに達したとき、規制モータ70を停止する。この第1タイミングは、図10(b)に示すように、上フック材64の他端軸64bが上ロック溝72aの終端に達するまでの時間に応じて決められたタイミングである。規制モータ70の停止後、制御装置41は、開閉モータ86を駆動する。
開閉モータ86の駆動により、移動板81が反時計回りに回動する。アーム32が前方に押し出され、導風パネル20がキャビネット3から離れる方向に移動する。導風パネル20は、上軸23周りに開いていく。設定された開き角度になると、制御装置41は、開閉モータ86を停止する。なお、開き角度は、開閉モータ86のステップ数から算出される。
制御装置41は、開閉モータ86を一定時間駆動して、第2タイミングになると、開閉モータ86を停止する。このとき、図12に示すように、導風パネル20は下開き姿勢となり、温風が床面に向かって吹き出される。
冷房運転の場合も、制御装置41は、同様のタイミングで規制モータ70及び開閉モータ86を制御する。ただし、規制モータ70は、暖房運転時とは反対方向に回転される。開閉モータ86は、同じ方向に回転される。
開閉モータ86は、一定時間駆動したときの第2タイミングになると、停止する。このとき、図13に示すように、導風パネル20は上開き姿勢となり、冷風が天井に向かって吹き出される。
冷房運転では、運転開始時に、急速冷房が行われる。このとき、導風パネル20は、まず上開きして、上開き姿勢となる。その後、導風パネル20は閉じられて、閉姿勢となり、一旦上下の軸22、23がロックされる。そして、導風パネル20は、下開きして、下開き姿勢となる。これによって、開いている導風パネル20の開く方向を変えるとき、少なくとも1つの軸22、23が常にロックされて保持される。そのため、両軸22、23が同時に開放されるといった状態は生じない。したがって、導風パネル20の開閉中に、導風パネル20が外れることを防止できる。
冷暖房運転が終了すると、制御装置41は、まず開閉モータ86を駆動する。アーム32が引き戻され、導風パネル20がキャビネット3に近づく。制御装置41は、所定の第3タイミングに達すると、開閉モータ86を停止する。このとき、図11に示すように、導風パネル20は、閉姿勢となって、移動板81は後側の位置にある。すなわち、第3タイミングは、移動板81が初期状態に戻るときの時間に応じて決められたタイミングである。なお、位置検出センサは、移動板81が初期状態に戻ったことを検出する。第3タイミングは、この検出タイミングに応じたものとしてもよい。
この後、制御装置41は、規制モータ70を駆動する。例えば、暖房運転していた場合、図10(b)に示す状態から図10(a)に示す状態に変化する。下フック53が回動して、下軸22がロックされる。制御装置41は、所定の第4タイミングに達すると、規制モータ70を停止する。第4タイミングは、下リンク材65の他端軸65bが上ロック溝72aと中立溝72bとの連結位置から中立溝72bと下ロック溝72cとの連結位置に達するまでの時間に応じて決められたタイミングである。
ところで、アーム32において、アーム長さが一定の場合は、アーム32の移動量は一定となり、アーム長さによって導風パネル20の開く角度が決定される。しかし、急速冷房時や急速暖房時においては、使用者に向かって直接調和空気が吹き出すようにしたい場合がある。そこで、このような場合に、本実施形態においては、図12に示す上開き姿勢、あるいは、図13に示す下開き姿勢からさらに前方に向かって調和空気が吹き出すように、導風パネル20が大きく開くようにしている。
詳しく説明すると、アーム32は、前述のごとく、内筒34及び外筒35からなる二重筒構造とされている。内筒34は、外筒35よりも短く形成され、外筒35内を前後方向(長手方向)にスライド自在とされている。内筒34の後端部34aは、移動機構部57としての移動板81に、回動軸84を介して回動自在に取り付けられる。そして、外筒35の先端部35aには、支持材31の支軸80が取り付けられる。これにより、導風パネル20がアーム32に回転自在に支持される。なお、外筒35には、回動軸84が接続された内筒34がスライド可能なように、外筒の長さ方向(長手方向)に図示しないスリットが形成され、回動軸84がスリット内を前後方向にスライド可能とされる。
外筒35内には、内筒34の後方に付勢部材としてコイルバネ36が半ば収縮した状態で配置されており、内筒34の後端部34aと、外筒35の先端部35aとが近づく方向に付勢される。これにより、アーム32は、常時、アーム長さ(本実施形態においては、回動軸84が取り付けられる内筒34の後端部34aと、支軸80が取り付けられる外筒35の先端部35aの間の長さ)が最も短くなるように構成される。したがって、導風パネル20が開閉するときには、アーム32のアーム長さは最も短い状態となる。
本実施形態においては、付勢部材としてコイルバネ36を用いているが、これに限定されず、空気ばね、ゴム等の弾性体又は電磁力等を用いることができる。
キャビネット3内部には、アーム32の外筒35を前進させる外筒移動手段が設けられる。外筒移動手段は、腕部36が図示しない駆動モータにより前後方向に回転する構成とされる。腕部37は、導風パネル20が開閉するときは、図11に示すように、アーム32の軌道に介入しないように、アーム32の上方に配置されている。
導風パネル20が上開き姿勢又は下開き姿勢をとり、さらに導風パネル20を大きく開きたい場合には、腕部37が時計回りに回転することにより、図12及び図13に示すように、腕部37が、導風パネル20を支持するアーム外筒35の後端部に当接する。すなわち、腕部37は、導風パネル20が上開き姿勢及び下開き姿勢のいずれの姿勢をとったときでも、アーム32の外筒35の後端部に当接する位置に配される。
腕部37が、導風パネル20を支持するアーム外筒35の後端部に当接した位置から、さらに時計回りに回転すると、外筒35は、コイルバネ36の付勢力に抗して前進し、アーム32のアーム長さが長くなる。これにより、図14及び図15に示すように、導風パネル20を上開き姿勢又は下開き姿勢からさらに大きく開くことが可能となる。アーム長さをもとの長さに戻すときは、腕部37を反時計回りに回転させる。これにより、収縮したコイルバネ36の付勢力により外筒35が後退し、アーム長さ(内筒34の後端部34aと、外筒35の先端部35aの間の長さ)が短くなる。上述のように、本実施形態におけるアーム32は、アーム長さが可変とされている。
また、本実施形態においては、導風パネル20の通常の開閉時においては、アーム32のアーム長さは短い状態になっているため、アーム32の可動範囲が大きくなることがない。従って、アーム32の設置スペースを広げることなく、導風パネル20を大きく開くことができる。
なお、腕部37が外筒35を後方から押してスライドさせる際に、腕部37と外筒35との相対位置は外筒35がスライドするにしたがって変化する。このとき、腕部37と外筒35の接触角度ができるだけ一定になるように、腕部37は、外筒35と接触する側に湾曲した形状とされている。また、外筒35の後端部も湾曲した形状とされている。これにより、腕部37の回転力を外筒35を前方に押し出す力にスムーズに変換し、かつ押し出す力を一定レベルに維持するようになっている。
アーム32のアーム長さを長くするための方法は、上記の態様に限定されない。図18は、アームの別の態様を示す概略図で、図18(a)は、アームが縮んだ状態を、図18(b)はアームが長くなった状態をそれぞれ示す。本第2態様においては、アームの基本的な構造は、図11〜図13に示す第1態様のアーム構造と同じ二重筒構造とされる。
本態様においては、外筒35内には、内筒34の前方に付勢部材としてコイルバネ36が半ば収縮した状態で配置されており、内筒34の後端部34aと、外筒35の先端部35aとが離れる方向に付勢される。これにより、アーム32は、常時、アーム長さ(内筒34の後端部34aと、外筒35の先端部35aの間の長さ)が最も長くなるように構成される。
内筒34の内部には、図示しないモータによって駆動する糸巻上装置38が設置されている。外筒35の先端内部には、糸39の一端が連結されており、糸39の他端は巻上装置38に連結されている。そして、巻上装置39で糸39(例えば、ワイヤー)を巻き上げてロックすることによって、図18(a)に示すように、コイルバネ36の付勢力に抗して外筒35を後退させてアーム32を縮んだ状態で保持している。すなわち、糸39と、巻上装置38とで、アーム32を縮んだ状態で保持する保持手段が構成される。
導風パネル20が上開き姿勢又は下開き姿勢をとり、さらに導風パネル20を大きく開きたい場合には、巻上装置38の巻上げ状態を解除する。これにより、外筒35はコイルバネ36の付勢力によって前進し、アーム32のアーム長さを長くすることができる。なお、本態様のアーム32において、アーム長さを短くするときは、再度、巻上装置38を駆動させて糸39を巻き上げればよい。上述のように、本態様におけるアーム32もまたアーム長さが可変とされている。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正及び変更を加え得ることは勿論である。例えば、本実施の形態では、導風パネル20が上開き姿勢又は下開き姿勢をとってから、アーム32のアーム長さを長くする制御を行っているが、上開き姿勢又は下開き姿勢をとるためにアーム32の駆動中に同時にアーム長さを長くする制御を行ってもよい。このようにすれば、アーム長さが最大となる(導風パネル20が最大開度となる)までの時間を、上開き姿勢又は下開き姿勢をとってから、アーム長さを長くする制御に比べて短くすることができる。
また、冷房運転や暖房運転を停止する際、導風パネル20を運転停止時の位置に戻すために導風パネル20を閉じる動作を行うが、アーム32のアーム長さが長くなった状態の場合には、導風パネル20を閉じる動作をさせながら同時にアーム長さを短くする制御を行ってもよいし、また、アーム長さを短くする制御が完了してから導風パネル20を閉じる動作をさせる制御を行うことができる。なお、導風パネル20を閉じる動作をさせながら同時にアーム長さを短くする制御を行えば、アーム長さを短くする制御が完了してから導風パネル20を閉じる動作させる制御を行う場合に比べ、導風パネル20を運転停止時の位置に戻すまでの時間を短くすることができる。
本発明の空気調和機の室内ユニットの斜視図 導風パネルが閉まっているときの室内ユニットの概略断面図 導風パネルが上開きしたときの室内ユニットの斜視図 導風パネルが上開きしたときの室内ユニットの概略断面図 導風パネルが下開きしたときの室内ユニットの斜視図 導風パネルが下開きしたときの室内ユニットの概略断面図 空気調和機の制御ブロック図 導風パネルの開閉機構を示す室内ユニットの概略断面図 規制部における切換部の動きを説明するための図であり、(a)は初期状態、(b)は上開き時、(c)は下開き時 規制部の動きを説明するための図であり、(a)は初期状態、(b)は上開き時、(c)は下開き時 導風パネルが閉まっているときの移動部を示す室内ユニットの概略断面図 導風パネルが上開きしたときの移動部を示す室内ユニットの概略断面図 導風パネルが下開きしたときの移動部を示す室内ユニットの概略断面図 導風パネルが上開き姿勢からさらに大きく開いた状態を示す室内ユニットの概略断面図 導風パネルが下開き姿勢からさらに大きく開いた状態を示す室内ユニットの概略断面図 規制部の分解斜視図 移動部の分解斜視図 アームの第2態様を示す概略図で(a)はアームが縮んだ状態を、(b)はアームが長くなった状態をそれぞれ示す。
符号の説明
3 キャビネット
5 吹出口
20 導風パネル
22 下軸
23 上軸
31 支持材
32 アーム
34 内筒
35 外筒
36 コイルバネ
37 腕部
38 巻上装置
39 糸
41 制御装置
50 移動部
51 規制部
52 上フック
53 下フック
54 切換部
55 連動部
56 駆動部
57 移動機構部
58 駆動部
64 上リンク材
65 下リンク材
66 連動板
70 規制モータ
72 規制溝
81 移動板
86 開閉モータ

Claims (7)

  1. キャビネットの前面に形成された吹出口と、該吹出口の前側に設けられて吹出口を開閉するパネルと、該パネルを回転自在に支持し、キャビネットに対して前後方向に進退自在に設けられたアームとを備え、前記パネルが上開き又は下開き可能とされ、前記アームは、前記パネルの上開き時又は下開き時におけるアーム長さを、パネルによる吹出口閉鎖時におけるアーム長さよりも長くすることが可能とされたことを特徴とする空気調和機。
  2. 前記キャビネット内に、前記アームを前後方向に進退自在に移動させる移動機構部が設けられ、前記アームは、アーム長さ方向にスライド自在に係合連結された第1アーム部材と第2アーム部材とによって伸縮自在に構成され、前記アームの一端側において、前記移動機構部が第1アーム部材に接続され、前記アームの他端側において、前記パネルが第2アーム部材に支持され、前記アームが収縮する方向に付勢する付勢部材が設けられ、前記付勢部材の付勢力に抗して前記第2アーム部材を前進させることで前記アーム長さを長くするようにしたことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  3. 前記アームが、前記第1アーム部材を内筒とし、前記第2アーム部材を外筒とする二重筒構造とされ、内筒の後端部に前記移動機構部が接続され、外筒の先端部に前記パネルが支持され、前記内筒が外筒よりも短く形成され、内筒後端部と外筒先端部とが近づく方向に付勢する付勢部材が設けられ、前記付勢部材の付勢力に抗して前記外筒を前進させることで前記アーム長さを長くするようにしたことを特徴とする請求項2載の空気調和機。
  4. 前記アームの外筒を前進させる外筒移動手段が設けられ、前記外筒移動手段は、前後方向に回転可能な腕部を備え、前記パネルが上開き姿勢又は下開き姿勢をとったときに、前記腕部が、パネルを支持するアームの外筒後端部に当接する位置に設置されたことを特徴とする請求項3記載の空気調和機。
  5. 前記パネルが上下両開き可能とされ、前記外筒移動手段は、前記パネルが上開き姿勢及び下開き姿勢のいずれの姿勢をとったときでも、前記腕部が、パネルを支持するアーム外筒の後端部に当接するように設置されたことを特徴とする請求項4記載の空気調和機。
  6. 前記キャビネット内に、前記アームを前後方向に進退自在に移動させる移動機構部が設けられ、前記アームは、アーム長さ方向にスライド自在に係合連結された第1アーム部材と第2アーム部材とによって伸縮自在に構成され、前記アームの一端側において、前記移動機構部が第1アーム部材に接続され、前記アームの他端側において、前記パネルが第2アーム部材に支持され、前記アームが伸長する方向に付勢する付勢部材が設けられ、前記付勢部材の付勢力に抗して前記第2アーム部材を後退させて前記アームを収縮した状態で保持する保持手段が設けられ、前記保持手段は、アームの収縮状態の保持を解除し、前記付勢部材の付勢力によってアーム長さを長くするようにしたことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  7. 前記アームが、前記第1アーム部材を内筒とし、前記第2アーム部材を外筒とする二重筒構造とされ、内筒の後端部に前記移動機構部が接続され、外筒の先端部に前記パネルが支持され、前記内筒が外筒よりも短く形成され、内筒後端部と外筒先端部とが離れる方向に付勢する付勢部材が設けられたことを特徴とする請求項6記載の空気調和機。
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