WO2012164793A1 - アンテナ装置 - Google Patents

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  • the antenna device 100C according to this modification has the same operational effects as the antenna device 100 according to the first embodiment.

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Abstract

 第4のストリップ導体(24)及び第7のストリップ導体(27)は誘電体基板(10)の表面から所定の高さ(H1)を有するように形成される。第4のストリップ導体(24)と第7のストリップ導体(27)とは互いに実質的に平行である。第1のアンテナ素子(12)は波長(λh)で共振するループアンテナとして動作し、アンテナ装置(100)は波長(λl)で共振する逆F型アンテナとして動作する。

Description

アンテナ装置
 本発明は、アンテナ装置に関し、特にデュアルバンドのアンテナ装置に関するものである。
 近年、テレビジョン放送受信装置及びブルーレイディスクプレーヤなどのAV(Audio and Visual)機器ならびにパーソナルコンピュータの分野では、通信規格IEEE802.11に準拠した無線LAN(Local Area Network)技術を利用して、複数の装置を無線接続するスタイルが浸透してきている。これにより、オフィス内又は家庭内のLANネットワークをワイヤレス化でき、ユーザは、配線に煩わされることなくテレビジョン放送を視聴したり、インターネットを楽しんだりできる。
 ところで、携帯電話機に代表される無線通信機器が急速に普及し、無線LANに使用される周波数帯域は複数の周波数帯域に渡っている。例えば、IEEE802.11b及びIEEE802.11gでは2.4GHz帯が使用され、IEEE802.11aでは5GHz帯が使用され、IEEE802.11nでは2.4GHz帯及び5GHz帯が使用されている。従って、無線通信機器に搭載されるアンテナ装置は、例えば2.4GHz帯及び5GHz帯の両方の周波数帯域で使用できるデュアルバンドのアンテナ装置であることが望まれる。さらに、アンテナ装置を無線通信機器に内蔵する場合、無線通信機器の小型化及び多機能化に伴い、機器内における占有スペースを低減できるように小型であることが求められている。
 例えば、特許文献1は、上述した要求に応えるための従来技術に係るアンテナを開示している。図14は、従来技術に係るアンテナの構成を示す平面図である。図14において、従来技術に係るアンテナは、2つの周波数帯のうちの低い周波数帯用の第1のアンテナエレメント401と、高い周波数帯用の第2のアンテナエレメント402とを備えて構成される。第1及び第2のアンテナエレメント401及び402の各一端は、給電点403に接続される。ここで、第1のアンテナエレメント401の他端は開放端であり、第1のアンテナエレメント401の電気長は高い周波数帯の電波の1/2波長に設定される。また、第2のアンテナエレメント402の他端は接地導体404に接続され、第2のアンテナエレメント402の電気長は低い周波数帯の電波の1/4波長に設定される。
 図14において、低い周波数帯において第2のアンテナエレメント402のインピーダンスは無限大であり、高い周波数帯において第1のアンテナエレメント401のインピーダンスは無限大である。このため、第1及び第2のアンテナエレメント401及び402は相互に干渉せず、各周波数帯における利得の劣化を防止できる。例えば、携帯電話機に代表される移動体通信において、主に900MHz帯を使用するGSM(登録商標)(Global System for Mobile communication)と、1.8GHz帯を使用するDCS(Digital Cellular System)又は1.9Hz帯を使用するPCS(Personal Communication Service)とが使用されている。特に、このように高い周波数帯の周波数が低い周波数帯の周波数の2倍である周波数帯の組み合わせで図14のアンテナを用いる場合、高い周波数帯の電波の1波長が低い周波数帯の電波の波長の1/2となるので、第1及び第2のアンテナエレメント401及び402の電気長の調整が容易であり、かつ大きな効果が得られる。
特開2007-288649号公報 米国特許第6008762号明細書 米国特許出願公開第2010/0289709号明細書 米国特許出願公開第2005/0093751号明細書 特開2004-201278号公報 特開2009-111999号公報 特開2008-141739号公報 特許第3958110号公報
 従来技術に係るアンテナでは、高い周波数帯の周波数は低い周波数帯の周波数の2倍であることが望ましい。一方、2.4GHzから2.483GHzまでの2.4GHz帯と、5.15GHzから5.85GHzまでの5GHz帯との組合せの場合、5GHz帯の周波数は2.4GHz帯の周波数の約2.5倍にまでなる。このため、従来技術に係るアンテナを、2.4GHz帯及び5GHz帯のためのアンテナにそのまま適用することはできなかった。
 また、従来技術に係るアンテナでは、低い周波数帯用の第1のアンテナエレメント401は逆L型のアンテナであるので、一般に、低い周波数帯において十分な比帯域幅を確保できない。
 また、テレビジョン放送受信装置、ブルーレイディスク又はDVDのプレーヤ及びレコーダなどのAV機器は、一旦設置されると、ほとんど動かされることがない。このため、このようなAV機器に搭載されるアンテナの指向特性に偏りがあると、当該アンテナの性能を十分に引き出せない可能性がある。例えば、図14において、第1及び第2のアンテナエレメント401及び402を、誘電体基板上の接地導体14と同一の平面上に導体パターンで形成した場合、誘電体基板に垂直な垂直偏波の指向特性に偏りが生じる可能性があった。このため、従来技術に係るアンテナはAV機器には適していなかった。
 本発明の目的は以上の問題点を解決し、デュアルバンドのアンテナ装置において、低い周波数帯において所望の比帯域幅を確保でき、各周波数帯で良好なアンテナゲインを得ることができ、かつ高い周波数帯において実質的に無指向の指向特性を得ることができる従来技術に比較して小型のアンテナ装置を提供することにある。
 第1の発明に係るアンテナ装置は、
 第1の給電点に接続された一端と、誘電体基板上に形成された接地導体に接続された他端とを有し、所定の第1の波長で共振するループアンテナである第1のアンテナ素子と、
 上記第1のアンテナ素子の所定の接続部に接続された一端と、開放端である他端とを有する第2のアンテナ素子とを備え、
 上記第1の波長より長い所定の第2の波長で共振する逆F型アンテナであるアンテナ装置であって、
 上記第1のアンテナ素子は、上記誘電体基板の表面から所定の第1の高さを有するように形成された第1の素子部分を含み、
 上記第2のアンテナ素子は、上記誘電体基板の表面から上記第1の高さを有するように形成された第2の素子部分であって、上記第1の素子部分との間に所定の間隔を有して上記第1の素子部分に実質的に平行に形成された第2の素子部分を含むことを特徴とする。
 上記第1のアンテナ装置において、
 上記第1のアンテナ素子は、
 上記第1の給電点に接続された一端を有し、上記誘電体基板上において、当該一端から所定の第1の方向に延在する第1のストリップ導体と、
 上記第1のストリップ導体の他端に接続された一端を有し、当該一端から上記誘電体基板の表面に直交する所定の第2の方向に延在する第2のストリップ導体と、
 上記第2のストリップ導体の他端に接続された一端を有し、当該一端から上記第1の方向と反対の方向に延在する第3のストリップ導体と、
 上記第3のストリップ導体の他端に接続された一端を有し、当該一端から上記第1及び第2の方向に直交する第3の方向に延在する第4のストリップ導体と、
 上記第4のストリップ導体の他端に接続された一端を有し、当該一端から上記第2の方向と反対の方向に上記誘電体基板の表面まで延在する第5のストリップ導体と、
 上記第5のストリップ導体の他端に接続された一端と上記接地導体に接続された他端とを有する第6のストリップ導体とを備え、
 上記第2のアンテナ素子は、
 上記第2のストリップ導体と上記第3のストリップ導体との間の上記接続点に接続された一端を有し、当該一端から上記第3の方向に延在する第7のストリップ導体と、
 上記第7のストリップ導体の他端に接続された一端を有し、当該一端から上記第2の方向と反対の方向に上記誘電体基板の表面まで延在する第8のストリップ導体と、
 上記第8のストリップ導体の他端に接続された一端を有し、当該一端から上記開放端まで、上記第3の方向と反対の方向に延在する第9のストリップ導体とを備え、
 上記第1の素子部分は上記第4のストリップ導体であり、
 上記第2の素子部分は上記第7のストリップ導体であることを特徴とする。
 第2の発明に係るアンテナ装置は、
 第1の給電点に接続された一端と、誘電体基板上に形成された接地導体に接続された他端とを有し、所定の第1の波長で共振するループアンテナである第1のアンテナ素子と、
 上記第1のアンテナ素子の所定の接続部に接続された一端と、開放端である他端とを有する第2のアンテナ素子とを備え、
 上記第1の波長より長い所定の第2の波長で共振する逆F型アンテナであるアンテナ装置であって、
 上記第1のアンテナ素子は、上記誘電体基板の表面からの高さが所定の第1の高さから上記第1の高さより高い所定の第2の高さまで変化するように形成された第1の素子部分を含み、
 上記第2のアンテナ素子は、上記誘電体基板の表面から上記第2の高さを有するように形成された第2の素子部分であって、上記第1の素子部分との間に少なくとも所定の間隔を有するように形成された第2の素子部分を含むことを特徴とする。
 第3の発明に係るアンテナ装置は、
 第1の給電点に接続された一端と、誘電体基板上に形成された接地導体に接続された他端とを有し、所定の第1の波長で共振するループアンテナである第1のアンテナ素子と、
 上記第1のアンテナ素子の所定の接続部に接続された一端と、開放端である他端とを有する第2のアンテナ素子とを備え、
 上記第1の波長より長い所定の第2の波長で共振する逆F型アンテナであるアンテナ装置であって、
 上記第1のアンテナ素子は、上記誘電体基板の表面から所定の第1の高さを有するように形成された第1の素子部分を含み、
 上記第2のアンテナ素子は、上記誘電体基板の表面に形成された第2の素子部分であって、上記第1の素子部分との間に所定の間隔を有して上記第1の素子部分に実質的に平行に形成された第2の素子部分を含むことを特徴とする。
 上記アンテナ装置において、上記間隔は、上記第2の波長の1/250以上に設定されたことを特徴とする。
 また、上記アンテナ装置において、上記第1の高さは、上記第1の波長の1/20以上に設定されたことを特徴とする請求項1から5のうちのいずれか1つに記載のアンテナ装置。
 第4の発明に係るアンテナシステムは、上記アンテナ装置である第1のアンテナ装置と、
 第2のアンテナ装置とを備えたアンテナシステムであって、
 上記第2のアンテナ装置は、
 上記接地導体に接続された一端を有する接地アンテナ素子と、
 上記接地導体の縁端部に対して実質的に平行となるように形成され、上記接地アンテナ素子の他端に接続された一端を有する第3のアンテナ素子と、
 第2の給電点と上記第3のアンテナ素子上の所定の接続点とを接続する給電アンテナ素子と、
 上記第3のアンテナ素子の他端に接続された一端を有する第5のアンテナ素子と、
 上記第5のアンテナ素子の他端に接続された一端を有する第4のアンテナ素子とを備え、
 上記第4のアンテナ素子の他端を折り曲げて、上記接地アンテナ素子の他端に電磁的に結合するように近接して形成することにより、上記第4のアンテナ素子と上記接地アンテナ素子との間に結合容量を形成し、
 上記第2の給電点から、上記給電アンテナ素子と、上記第3のアンテナ素子上の接続点と、上記第3のアンテナ素子を介して、上記第3のアンテナ素子の他端までの第1の長さを第1の共振周波数の1/4波長の長さに設定し、上記第1の長さを有する第1の放射素子により第1の共振周波数で共振させ、
 上記第2の給電点から、上記給電アンテナ素子と、上記第3のアンテナ素子上の接続点と、上記第3のアンテナ素子と、上記第5のアンテナ素子と、上記第4のアンテナ素子と、第4のアンテナ素子の他端までの第2の長さを第2の共振周波数の1/4波長の長さに設定し、上記第2の長さを有する第2の放射素子により第2の共振周波数で共振させ、
 上記第2の給電点から、上記給電アンテナ素子と、上記第3のアンテナ素子上の接続点と、上記第3のアンテナ素子と、上記第5のアンテナ素子と、上記第4のアンテナ素子と、上記結合容量と、上記接地アンテナ素子までの第3の長さを第1の共振周波数の1/2波長又は3/4波長の長さに設定し、上記第3の長さを有しかつループアンテナを構成する第3の放射素子により第1の共振周波数で共振させ、
 上記第3のアンテナ素子の他端から、上記第3のアンテナ素子と上記給電アンテナ素子との間の接続点までの幅を、当該接続点に向かって徐々にテーパー形状で広げるように、上記第3のアンテナ素子を形成したことを特徴とする。
 本発明に係るアンテナ装置によれば、第1のアンテナ素子は第1の素子部分を含み、第2のアンテナ素子は第2の素子部分を含むので、デュアルバンドのアンテナ装置において、低い周波数帯において所望の比帯域幅を確保でき、各周波数帯で良好なアンテナゲインを得ることができ、かつ高い周波数帯において実質的に無指向の指向特性を得ることができる従来技術に比較して小型のアンテナ装置を提供できる。
本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置100の構成を示す斜視図である。 図1のアンテナ装置100を拡大して示す斜視図である。 図2の間隔Dと2.4GHz帯における比帯域幅との関係を示すグラフである。 図2の間隔Dを1.0mmに設定したときのアンテナ装置100の電圧定在波比(VSWR:Voltage Standing Wave Ratio)の周波数特性を示すグラフである。 図1のアンテナ装置の5GHzにおける垂直偏波及び水平偏波のXY面における指向特性を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態の第1の変形例に係るアンテナ装置100Aの構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態の第2の変形例に係るアンテナ装置100Bの構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態の第3の変形例に係るアンテナ装置100Cの構成を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係るアンテナ装置100Dの構成を示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係るアンテナ装置100Eの構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態の第4の変形例に係るアンテナ装置100Fの構成を示す斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る無線通信装置300の構成を示す斜視図である。 図12のアンテナ装置200の構成を示す平面図である。 従来技術に係るアンテナの構成を示す平面図である。
 以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、同様の構成要素については同一の符号を付している。
第1の実施形態.
 図1は、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置100の構成を示す斜視図であり、図2は、図1のアンテナ装置100を拡大して示す斜視図である。図1において、アンテナ装置100は携帯電話機などの無線通信装置に搭載される。また、アンテナ装置100は、無線LANで使用される2つの周波数帯に対応できるデュアルバンドアンテナであって、低い周波数帯の共振周波数fl及び高い周波数帯の共振周波数fh(ただし、fl<fhである。)で共振する。本実施形態において、例えば、低い周波数帯は2.4GHzから2.483GHzまでの2.4GHz帯であり、高い周波数帯は5.15GHzから5.85GHzまでの5GHz帯であり、共振周波数flは2.4GHzであり、共振周波数fhは5GHzである。
 図1において、アンテナ装置100は、誘電体基板10と、接地導体(グランド部)11と、第1のアンテナ素子12と、第2のアンテナ素子13とを備えて構成される。図1において、接地導体11は例えばプリント配線基板などの誘電体基板10の表面上の手前側の縁端部に形成される。また、接地導体11は図1の奥側の縁端部11aを有する。以下、図1ならびに後述する図2~図11において、各アンテナ装置について、誘電体基板10上の給電点14を座標原点OとするXYZ座標系を用いて説明する。ここで、図1において、座標原点Oから図1の右方向へ向かいかつ縁端部11aに平行な軸をX軸とし、座標原点Oから図1の左上方向へ向かいかつ誘電体基板10に垂直な軸をZ軸とし、座標原点Oから図1の右上方向へ向かいかつX軸及びZ軸に垂直な軸をY軸とする。また、X軸方向と反対方向を-X軸方向といい、Y軸方向と反対方向を-Y軸方向といい、Z軸方向と反対方向を-Z軸方向という。
 図2において、第1のアンテナ素子12は、第1のストリップ導体21と、第2のストリップ導体22と、第3のストリップ導体23と、第4のストリップ導体24と、第5のストリップ導体25と、第6のストリップ導体26とを備えて構成される。また、第2のアンテナ素子13は、第7のストリップ導体27と、第8のストリップ導体28と、第9のストリップ導体29とを備えて構成される。
 ここで、図2において、第1のストリップ導体21は、誘電体基板10上において、給電点14に接続された一端からY軸方向に延在する。また、第2のストリップ導体22は、ZX平面に平行な面内において、第1のストリップ導体21の他端に接続された一端からZ軸方向に延在する。さらに、第3のストリップ導体23は、XY平面(誘電体基板10の表面である。)に平行な面内において、第2のストリップ導体22の他端に接続された一端から-Y軸方向に延在する。第4のストリップ導体24は、XY平面に平行な面内において、第3のストリップ導体23の他端に接続された一端から-X軸方向に延在する。また、第5のストリップ導体25は、ZX平面に平行な面内において、第4のストリップ導体24の他端に接続された一端から誘電体基板10の表面上の他端まで、-Z軸方向に延在する。そして、第6のストリップ導体26は、誘電体基板10上において、第5のストリップ導体25の他端に接続された一端から-Y軸方向に延在し、第6のストリップ導体26の他端は、接地導体11の縁端部11a上の所定の接地点15に接続されて接地されている。
 また、図2において、第7のストリップ導体27は、XY平面に平行な面内において、第3のストリップ導体23の一端の接続部17に接続された一端から、-X軸方向に延在する。また、第8のストリップ導体28は、YZ平面に平行な面内において、第7のストリップ導体27の他端に接続された一端から誘電体基板10の表面上の他端まで、-Z軸方向に延在する。そして、第9のストリップ導体29は、誘電体基板10上において、第8のストリップ導体28の他端に接続された一端から開放端16である他端まで、X軸方向に延在する。
 ここで、第1のストリップ導体21と、第6のストリップ導体26と、第9のストリップ導体29とは、誘電体基板10の表面に導体パターンとして形成される。また、第2~第5のストリップ導体22~25と、第7のストリップ導体27と、第8のストリップ導体28とは、例えば誘電体から形成された1つの直方体(図示せず。)の各面に導体パターンとして形成される。
 以上説明したように構成された第1のアンテナ素子12は、給電点14から第1~第6のストリップ導体21~26を介して接地点15までの折り返しループ形状を有し、特に、第1~第3のストリップ導体21~23は、誘電体基板10に垂直なCの字型に形成される。また、第1のアンテナ素子12は、第2のストリップ導体22の長さと実質的に同一の高さH1を有する。さらに、第5のストリップ導体25と、第8のストリップ導体28とは、それぞれ第2のストリップ導体22の長さと同一の長さを有する。また、第4のストリップ導体24と、第7のストリップ導体27とは、所定の間隔Dを有して互いに実質的に平行に形成され、第4のストリップ導体24の誘電体基板10の表面からの高さH1と、第7のストリップ導体の誘電体基板10の表面からの高さとは、実質的に同一である。
 以上説明したように構成されたアンテナ装置100は、共振周波数fhを有する無線周波数の無線信号を送受信できる第1の放射素子と、共振周波数flを有する無線周波数の無線信号を送受信できる第2の放射素子とを備える。ここで、第1の放射素子は第1のアンテナ素子12であって、給電点14から、第1~第6のストリップ導体21~26を介して第6のストリップ導体26の接地点15に接続された他端までの部分を含み、共振周波数fhに対応する波長λh(正弦波で言うと0~360度(2π)までの長さ)で共振するループアンテナである。第1の放射素子の電気長は実質的に波長λhの半分であるλh/2に設定される。
 また、第2の放射素子は、第2のアンテナ素子13である本体部と、給電点14から第1のストリップ導体21及び第2のストリップ導体22を介して第3のストリップ導体23の接続部17までの給電部と、接続部17から第3~第6のストリップ導体23~26を介して接地点15までの短絡部とを備えた逆F型アンテナである。ここで、給電点14から第1のストリップ導体21と、第2のストリップ導体22と、第7のストリップ導体27と、第8のストリップ導体28と、第9のストリップ導体29とを介して開放端16までの部分の電気長は実質的に波長λlの1/4であるλl/4に設定される。
 次に、高さH1の設定方法を説明する。高さH1を、波長λhの1/20以上に設定することにより、共振周波数fhを有する垂直偏波の電波について、実質的に無指向の指向特性を得ることができる。特に、アンテナ装置100を小型化するためには、高さH1を、λh/20に設定すればよい。例えば、共振周波数fhが5GHzであるときは、高さH1の最小値は、光速c(=3×10[m/s])を用いて以下のように計算される。
H1=λh/20=(c/fh)/20=3[mm]
 次に、間隔Dの設定方法を説明する。図3は、図2の間隔Dと2.4GHz帯における比帯域幅との関係を示すグラフである。図3において、比帯域幅は、2.4GHz近傍において電圧定在波比(VSWR:Voltage Standing Wave Ratio)が2以下になる帯域幅を、2.4GHz帯の実質的な中心値である2.45GHzで除した百分率である。共振周波数flで共振する逆F型アンテナである第2の放射素子において、第2のアンテナ素子13である本体部と、接続部17から第3~第6のストリップ導体23~26を介して接地点15までの短絡部とが近づくと、本体部と短絡部との相互結合が強くなり、共振周波数flを含む帯域の帯域幅が狭くなり、所望の比帯域幅を得られない可能性がある。例えば、無線LANで使用する2.4GHz帯では、所望の比帯域幅は約3.5%以上である。
 図3から明らかであるように、比帯域幅が3.5%になるのは間隔Dが約0.5mmのときであり、間隔Dが大きいほど比帯域幅が大きくなる。従って、図3のグラフから、2.4GHz帯全域にわたってVSWRを2以下にするためには、間隔Dを約0.5mm以上にする必要があることがわかる。
 例えば、共振周波数flが2.4GHzであるときは、波長λlは、c/fl=3×10/(2.4×10)=125[mm]である。従って、波長λlと間隔Dとの間の関係は、次式で表される。
λl/D=125[mm]/0.5[mm]=250
 すなわち、2.4GHz帯全域にわたってVSWRが2以下になるときの間隔Dは、波長λlの1/250である。また、図3から明らかであるように、間隔Dを大きくするほど比帯域幅は大きくなるので、実際のアンテナ設計では、できる限り間隔Dを広げられるように設計することが望ましい。すなわち、間隔Dを波長λlの1/250以上に設定することが望ましい。
 図4は、図2の間隔Dを1.0mmに設定したときのアンテナ装置100の電圧定在波比の周波数特性を示すグラフである。無線LANで使用する周波数帯域は2.4GHz~2.483GHz、及び5.15GHz~5.85GHzの範囲である。図4より、間隔Dが1.0mmである場合、2.4GHz~2.483GHz、及び5.15GHz~5.85GHzの範囲でアンテナ装置100のVSWRは2以下であり、本実施形態に係るアンテナ装置100は、無線LAN用のデュアルバンドアンテナとして十分に利用可能であることがわかる。
 図5は、図1のアンテナ装置の5GHzにおける垂直偏波及び水平偏波のXY面における指向特性を示すグラフである。図5において、実線は垂直偏波の指向特性を示し、破線は水平偏波の指向特性を示す。図5に示すように、誘電体基板10上に形成した導体パターンのみから構成されたアンテナ装置ではアンテナゲインを確保しにくいXY面における垂直偏波であっても、平均して-10dBi程度のゲインを確保できていることがわかる。また、垂直偏波の電波の指向特性は実質的に無指向であることがわかる。
 以上説明したように構成されたアンテナ装置100において、共振周波数flが2.4GHzであり、共振周波数fhが5GHzである場合、波長λlは0.125[m]であり、波長λhは0.06[m]であるので、上述したループアンテナとして動作する第1のアンテナ素子12の電気長を、実質的に、λh/2=0.06[m]/2=30[mm]に設定すればよい。また、給電点14から第1のストリップ導体21、第2のストリップ導体22、第7~第9のストリップ導体27~29を介して開放端16までの電気長を、実質的に、λl/2=0.125[m]/4≒30[mm]に設定すればよい。
 具体的には、例えば、第1のストリップ導体21の長さを6[mm]に設定し、第2のストリップ導体22、第5のストリップ導体25及び第8のストリップ導体28の各長さを3[mm]に設定し、第3のストリップ導体23の長さを2[mm]に設定し、第4のストリップ導体24の長さを17[mm]に設定し、第6のストリップ導体26の長さを3[mm]してもよい。この場合、アンテナ装置100のX軸方向のサイズは17[mm]になり、Y軸方向のサイズは6[mm]になる。一方、第1のアンテナ素子12及び第2のアンテナ素子13を誘電体基板10上に図14の従来技術に係るアンテナのように形成した場合、図14の横方向のサイズは22[mm]になり、図14の縦方向のサイズは8[mm]になる。従って、本実施形態によれば、従来技術に比較して、誘電体基板10上のアンテナサイズを小型化できる。
 以上説明したように、本実施形態によれば、2つの周波数帯のうち低い周波数帯において所望の比帯域幅を確保でき、各周波数帯で良好なアンテナゲインを得ることができ、しかも、高い周波数帯において実質的に無指向の指向特性を得ることができる小型のアンテナ装置を提供できる。特に、本実施形態に係るアンテナ装置100は、高い周波数帯において実質的に無指向の指向特性を得ることができるので、AV機器のためのアンテナ装置として十分に利用可能である。
第1の実施形態の第1の変形例.
 図6は、本発明の第1の実施形態の第1の変形例に係るアンテナ装置100Aの構成を示す斜視図である。第1の実施形態に係るアンテナ装置100において、第1のアンテナ素子12の一部はCの字型に形成されたが、本発明はこれに限られない。本変形例に係るアンテナ装置100Aは、アンテナ装置100に比較して第1のアンテナ素子12及び第2のアンテナ素子13に代えて、第1のアンテナ素子12A及び第2のアンテナ素子13Aを備えて構成される。
 図6において、アンテナ装置100Aは、誘電体基板10と、接地導体11と、第1のアンテナ素子12Aと、第2のアンテナ素子13Aとを備えて構成される。さらに、第1のアンテナ素子12Aは、第2のストリップ導体22と、第4のストリップ導体24と、第5のストリップ導体25とを備えて構成される。また、第2のアンテナ素子13Aは、第3のストリップ導体23と、第7のストリップ導体27と、第8のストリップ導体28と、第9のストリップ導体29とを備えて構成される。
 図6において、第2のストリップ導体22は、ZX平面に平行な面内において、給電点14に接続された一端からZ軸方向に延在する。また、第4のストリップ導体24は、XY平面に平行な面内において、第2のストリップ導体22の他端に接続された一端から-X軸方向に延在する。さらに、第5のストリップ導体25は、ZX平面に平行な面内において、第4のストリップ導体24の他端に接続された一端から-Z軸方向に延在し、第5のストリップ導体25の他端は、第6のストリップ導体26(図2参照。)を介することなく接地点15に直接接続されて接地されている。
 また、図6において、第3のストリップ導体23は、XY平面に平行な面内において、第4のストリップ導体24の一端に接続された一端からY軸方向に延在する。第7のストリップ導体27は、XY平面に平行な面内において、第3のストリップ導体23の他端の接続部17に接続された一端から、-X軸方向に延在する。また、第8のストリップ導体28は、YZ平面に平行な面内において、第7のストリップ導体27の他端に接続された一端から誘電体基板10の表面上の他端まで、-Z軸方向に延在する。そして、第9のストリップ導体29は、誘電体基板10上において、第8のストリップ導体28の他端に接続された一端から開放端16である他端まで、X軸方向に延在する。
 図6において、第1のアンテナ素子12Aは、第2のストリップ導体22の長さと実質的に同一の高さH1を有する。さらに、第5のストリップ導体25と、第8のストリップ導体28とは、それぞれ第2のストリップ導体22の長さと同一の長さを有する。また、第4のストリップ導体24と、第7のストリップ導体27とは、所定の間隔Dを有して互いに実質的に平行に形成され、第4のストリップ導体24の誘電体基板10の表面からの高さH1と、第7のストリップ導体の誘電体基板10の表面からの高さとは、実質的に同一である。なお、間隔D及び高さH1は、それぞれ第1の実施形態と同様に設定される。
 以上説明したように構成されたアンテナ装置100Aは、共振周波数fhを有する無線周波数の無線信号を送受信できる第1の放射素子と、共振周波数flを有する無線周波数の無線信号を送受信できる第2の放射素子とを備える。ここで、第1の放射素子は第1のアンテナ素子12Aであって、共振周波数fhに対応する波長λhで共振するループアンテナである。第1の放射素子の電気長は実質的に波長λhの半分であるλh/2に設定される。
 また、第2の放射素子は、第2のアンテナ素子13Aである本体部と、第2のストリップ導体22である給電部と、第2のストリップ導体22と第4のストリップ導体24との間の接続点から第4のストリップ導体24及び第5のストリップ導体25を介して接地点15までの短絡部とを備えた逆F型アンテナである。ここで、給電点14から第2のストリップ導体22と、第3のストリップ導体23と、第7のストリップ導体27と、第8のストリップ導体28と、第9のストリップ導体29とを介して開放端16までの部分の電気長は実質的に波長λlの1/4であるλl/4に設定される。
 本変形例に係るアンテナ装置100Aは、第1の実施形態に係るアンテナ装置100と同様の作用効果を奏する。
第1の実施形態の第2の変形例.
 第1の実施形態に係るアンテナ装置100において、第2のアンテナ素子13はCの字型に折り返された形状を有し、開放端16は誘電体基板10上に設けられたが、本発明はこれに限られない。図7は、本発明の第1の実施形態の第2の変形例に係るアンテナ装置100Bの構成を示す斜視図である。本変形例に係るアンテナ装置100Bは、第1の実施形態に係るアンテナ装置100に比較して、第2のアンテナ素子13に代えて第2のアンテナ素子13Bを備えた点が異なる。
 図7において、アンテナ装置100Bは、誘電体基板10と、接地導体11と、第1のアンテナ素子12と、第2のアンテナ素子13Bとを備えて構成される。ここで、図7の第1のアンテナ素子12は、アンテナ装置100の第1のアンテナ素子12と同様に構成されるので説明を省略する。第2のアンテナ素子13Bは、第7のストリップ導体27と、第8のストリップ導体28Aとを備えて構成される。第7のストリップ導体27は、XY平面に平行な面内において、第3のストリップ導体23の一端の接続部17に接続された一端から、-X軸方向に延在する。また、第8のストリップ導体28Aは、YZ平面に平行な面内において、第7のストリップ導体27の他端に接続された開放端16Aである他端まで、-Z軸方向に延在する。図7に示すように、第8のストリップ導体28Aの長さは、第2のストリップ導体22の長さH1より短く、開放端16Aは誘電体基板10と第7のストリップ導体27の他端との間に設けられる。
 図7において、アンテナ素子100と同様に、第4のストリップ導体24と、第7のストリップ導体27とは、所定の間隔Dを有して互いに実質的に平行に形成され、第4のストリップ導体24の誘電体基板10の表面からの高さH1と、第7のストリップ導体の誘電体基板10の表面からの高さとは、実質的に同一である。また、間隔D及び高さH1は、それぞれ第1の実施形態と同様に設定される。
 以上説明したように構成されたアンテナ装置100Bは、共振周波数fhを有する無線周波数の無線信号を送受信できる第1の放射素子と、共振周波数flを有する無線周波数の無線信号を送受信できる第2の放射素子とを備える。ここで、第1の放射素子は、アンテナ装置100の第1の放射素子と同様に構成されるので説明を省略する。第2の放射素子は、第2のアンテナ素子13Bである本体部と、給電点14から第1のストリップ導体21及び第2のストリップ導体22を介して第3のストリップ導体23の接続部17までの給電部と、接続部17から第3~第6のストリップ導体23~26を介して接地点15までの短絡部とを備えた逆F型アンテナである。ここで、給電点14から第1のストリップ導体21と、第2のストリップ導体22と、第7のストリップ導体27と、第8のストリップ導体28Aとを介して開放端16Aまでの部分の電気長は実質的に波長λlの1/4であるλl/4に設定される。
 本変形例に係るアンテナ装置100Bは、第1の実施形態に係るアンテナ装置100と同様の作用効果を奏する。
第1の実施形態の第3の変形例.
 第1の実施形態に係るアンテナ装置100は、第8のストリップ導体28及び第9のストリップ導体29を備え、第1のアンテナ素子12のX軸方向のサイズと第2のアンテナ素子のX軸方向のサイズは実質的に等しかったが、本発明はこれに限られない。図8は、本発明の第1の実施形態の第3の変形例に係るアンテナ装置100Cの構成を示す斜視図である。本変形例に係るアンテナ装置100Cは、第1の実施形態に係るアンテナ装置100に比較して、第2のアンテナ素子13に代えて第2のアンテナ素子13Cを備えた点が異なる。
 図8において、アンテナ装置100Cは、第1のアンテナ素子12と、第2のアンテナ素子13Cとを備えて構成される。ここで、図8の第1のアンテナ素子12は、アンテナ装置100の第1のアンテナ素子12と同様に構成されるので説明を省略する。第2のアンテナ素子13Cは第7のストリップ導体27Aを備えて構成される。第7のストリップ導体27Aは、XY平面に平行な面内において、第3のストリップ導体23の一端の接続部17に接続された一端から他端である開放端16Bまで、-X軸方向に延在する。図8に示すように、開放端16Bは、第4のストリップ導体24と第5のストリップ導体25との接続点より-X軸方向に位置する。
 図8において、アンテナ素子100と同様に、第4のストリップ導体24と、第7のストリップ導体27とは、所定の間隔Dを有して互いに実質的に平行に形成され、第4のストリップ導体24の誘電体基板10の表面からの高さH1と、第7のストリップ導体の誘電体基板10の表面からの高さとは、実質的に同一である。また、間隔D及び高さH1は、それぞれ第1の実施形態と同様に設定される。
 以上説明したように構成されたアンテナ装置100Cは、共振周波数fhを有する無線周波数の無線信号を送受信できる第1の放射素子と、共振周波数flを有する無線周波数の無線信号を送受信できる第2の放射素子とを備える。ここで、第1の放射素子は、アンテナ装置100の第1の放射素子と同様に構成されるので説明を省略する。第2の放射素子は、第2のアンテナ素子13Cである本体部と、給電点14から第1のストリップ導体21及び第2のストリップ導体22を介して第3のストリップ導体23の接続部17までの給電部と、接続部17から第3~第6のストリップ導体23~26を介して接地点15までの短絡部とを備えた逆F型アンテナである。ここで、給電点14から第1のストリップ導体21と、第2のストリップ導体22と、第7のストリップ導体27Aとを介して開放端16Bまでの部分の電気長は実質的に波長λlの1/4であるλl/4に設定される。
 本変形例に係るアンテナ装置100Cは、第1の実施形態に係るアンテナ装置100と同様の作用効果を奏する。
第2の実施形態.
 第1の実施形態及びその変形例において、第4のストリップ導体24は誘電体基板10から高さH1の位置に形成されたが、本発明はこれに限られない。図9は、本発明の第2の実施形態に係るアンテナ装置100Dの構成を示す斜視図である。第2の実施形態に係るアンテナ装置100Dは、第1の実施形態に係るアンテナ装置100に比較して、第1のアンテナ素子12に代えて第1のアンテナ素子12Bを備えた点が異なる。
 図9において、アンテナ装置100Dは、誘電体基板10と、接地導体11と、第1のアンテナ素子12Bと、第2のアンテナ素子13とを備えて構成される。ここで、図9の第2のアンテナ素子13は、アンテナ装置100の第2のアンテナ素子13と同様に構成されるので説明を省略する。第1のアンテナ素子12Bは、第1のストリップ導体21と、第2のストリップ導体22と、第2のストリップ導体23と、第4のストリップ導体24Aと、第5のストリップ導体25Aと、第6のストリップ導体26とを備えて構成される。
 図9において、第1のストリップ導体21は、誘電体基板10上において、給電点14に接続された一端からY軸方向に延在する。また、第2のストリップ導体22は、ZX平面に平行な面内において、第1のストリップ導体21の他端に接続された一端からZ軸方向に延在する。さらに、第3のストリップ導体23は、XY平面に平行な面内において、第2のストリップ導体22の他端に接続された一端から-Y軸方向に延在する。第4のストリップ導体24Aは、第3のストリップ導体23の他端に接続された一端から-X軸方向及びZ軸方向に延在する。また、第5のストリップ導体25Aは、ZX平面に平行な面内において、第4のストリップ導体24Aの他端に接続された一端から誘電体基板10の表面上の他端まで、-Z軸方向に延在する。そして、第6のストリップ導体26は、誘電体基板10上において、第5のストリップ導体25Aの他端に接続された一端から-Y軸方向に延在し、第6のストリップ導体26の他端は、接地導体11の縁端部11a上の所定の接地点15に接続されて接地されている。なお、第5のストリップ導体25Aの長さはH2(>H1)に設定される。
 図9において、第3のストリップ導体23の一端と第7のストリップ導体27との接続点と、第3のストリップ導体23の他端と第4のストリップ導体24との接続点との間の間隔Dは、第1の実施形態に係る間隔Dと同様に設定される。また、第4のストリップ導体24Aの一端は高さH1を有する一方、他端は高さH12を有しており、4のストリップ導体24Aは誘電体基板10に対してX軸方向に傾斜している。ここで、高さH1は、第1の実施形態に係る高さH1と同様に設定される。
 以上説明したように構成されたアンテナ装置100Dは、共振周波数fhを有する無線周波数の無線信号を送受信できる第1の放射素子と、共振周波数flを有する無線周波数の無線信号を送受信できる第2の放射素子とを備える。ここで、本実施形態に係る第2の放射素子は、第1の実施形態に係るアンテナ装置100の第1の放射素子に比較して、第4のストリップ導体及び第5のストリップ導体25に代えて第4のストリップ導体24A及び第5のストリップ導体25Aを備えた点のみが異なるので、説明を省略する。
 本実施形態において、第1の放射素子は第1のアンテナ素子12Bであって、給電点14から、第1~第3のストリップ導体21~23と、第4のストリップ導体24Aと、第5のストリップ導体25Aと、第6のストリップ導体26とを介して第6のストリップ導体26の接地点15に接続された他端までの部分を含み、共振周波数fhに対応する波長λhで共振するループアンテナである。第1の放射素子の電気長は実質的に波長λhの半分であるλh/2に設定される。
 本実施形態に係るアンテナ装置100Dは、第1の実施形態に係るアンテナ装置100と同様の作用効果を奏する。さらに、本実施形態によれば、第4のストリップ導体24A及び第5のストリップ導体25Aを備えたので、第1の実施形態に比較してアンテナ装置100DのXY面内でのサイズを変えることなく、第1の放射素子の電気長を長くし、共振周波数fhを低くできる。
第3の実施形態.
 上記各実施形態及び変形例において、第7のストリップ導体27及び27Aは、誘電体基板10から高さH1の位置に形成されたが、本発明はこれに限られず、誘電体基板10上に形成されてもよい。本発明の第3の実施形態に係るアンテナ装置100Eの構成を示す斜視図である。図10は、本発明の第3の実施形態に係るアンテナ装置100Eの構成を示す斜視図である。
 図10において、アンテナ装置100Eは、誘電体基板10と、接地導体11と、第1のアンテナ素子12Aと、第2のアンテナ素子13Dとを備えて構成される。ここで、第1のアンテナ素子12Aは、第2のストリップ導体22と、第4のストリップ導体24と、第5のストリップ導体25とを備えて構成される。本実施形態に係る第1のアンテナ素子12Aは第1の実施形態の第1の変形例に係るアンテナ装置100Aの第1のアンテナ素子12A(図6参照。)と同様に構成されるので、説明を省略する。また、第2のアンテナ素子13Dは第3のストリップ導体23Aと、第7のストリップ導体27Bを備えて構成される。
 図10において、第2のアンテナ素子13Dは第3のストリップ導体23Aと、第7のストリップ導体27Bを備えて構成される。第3のストリップ導体23Aは、第4のストリップ導体24の一端に接続された一端からY軸上に設けられる他端まで、Y軸方向及び-Z軸方向に延在する。第3のストリップ導体23Aは、誘電体基板10に対してY軸方向に傾斜している。さらに、第7のストリップ導体27Bは、誘電体基板10上において、第3のストリップ導体23Aの他端に接続された一端から開放端16Cである他端まで、-X軸方向に延在する。
 図10において、第4のストリップ導体24と第7のストリップ導体27Bとは、間隔Dを有して実質的に平行に形成される。ここで、間隔Dは第3のストリップ導体23Aの長さに等しい。間隔D及び第4のストリップ導体24の誘電体基板10からの高さH1とは、それぞれ第1の実施形態と同様に設定される。
 以上説明したように構成されたアンテナ装置100Eは、共振周波数fhを有する無線周波数の無線信号を送受信できる第1の放射素子と、共振周波数flを有する無線周波数の無線信号を送受信できる第2の放射素子とを備える。ここで、本実施形態に係る第1の放射素子は、第1の実施形態の第1の変形例に係るアンテナ装置100Aの第1の放射素子と同一であるので説明を省略する。また、第2の放射素子は、第2のアンテナ素子13Dである本体部と、第2のストリップ導体22である給電部と、第2のストリップ導体22と第4のストリップ導体24との間の接続点から第4のストリップ導体24及び第5のストリップ導体25を介して接地点15までの短絡部とを備えた逆F型アンテナである。ここで、給電点14から第2のストリップ導体22と、第3のストリップ導体23Aと、第7のストリップ導体27Bとを介して開放端16までの部分の電気長は実質的に波長λlの1/4であるλl/4に設定される。
 本実施形態に係るアンテナ装置100Dは、第1の実施形態に係るアンテナ装置100と同様の作用効果を奏する。さらに、本実施形態によれば、第7のストリップ導体27Bを誘電体基板10上に形成したので、第1の実施形態に比較して、アンテナ装置100E全体のサイズを小さくできる。
第1の実施形態の第4の変形例.
 図11は、本発明の第1の実施形態の第4の変形例に係るアンテナ装置100Fの構成を示す斜視図である。本変形例に係るアンテナ装置100Fは、第1の実施形態に係るアンテナ装置100のYZ平面に関する鏡像である。ただし、アンテナ装置100において、第2のストリップ導体22及び第5のストリップ導体25はZX平面に平行な各面内に形成されたが、アンテナ装置100Fでは、第2のストリップ導体22及び第5のストリップ導体25はYZ平面に平行な各面内に形成されている。これ以外の点において、アンテナ装置100Fは、アンテナ装置100と同様に構成される。本実施形態に係るアンテナ装置100Fは、第1の実施形態に係るアンテナ装置100と同様の作用効果を奏する。
第4の実施形態.
 図12は、本発明の第4の実施形態に係る無線通信装置300の構成を示す斜視図である。図12において、無線通信装置300は、例えば無線LANの通信規格IEEE802.11nに準拠した2×2のMIMO(Multiple Input Multiple Output)伝送方式の無線通信装置であって、誘電体基板11と、アンテナ装置100Fと、アンテナ装置200と、無線送受信回路301とを備えて構成される。無線送受信回路301は誘電体基板10上に搭載され、アンテナ装置100F及び200によって送受信される各無線信号に対して、MIMO処理を行う。また、図12に示すように、アンテナ装置100Fは誘電体にてなる直方体40を備え、第2~第5のストリップ導体22~25と、第7のストリップ導体27と、第8のストリップ導体28とは、直方体40の各面に導体パターンとして形成される。
 また、図12において、アンテナ装置100Fの給電点14は、テーパー導体からなるインピーダンス変換回路40と、コプレーナ線路のストリップ導体41とを介して、同軸ケーブルの中心導体42に接続される。さらに、アンテナ装置200の給電点20は、テーパー導体からなるインピーダンス変換回路30と、コプレーナ線路のストリップ導体31とを介して、同軸ケーブルの中心導体32に接続される。
 図13は、図12のアンテナ装置200の構成を示す平面図である。図13において、各アンテナ装置について、誘電体基板10上に形成された接地導体11の上面の一点を座標原点O2とするXY座標を用いて以下説明し、接地導体11の縁端部11aに沿った軸をX2軸とし、座標原点O2から接地導体11の縁端部11aから図13の上方向への軸をY2軸とする。ここで、X2軸方向と反対方向を-X2軸方向といい、Y2軸方向と反対方向を-Y2軸方向という。
 図13において、アンテナ装置200は、接地導体11、アンテナ素子2、接地アンテナ素子3、給電アンテナ素子4、給電点20、アンテナ素子6、アンテナ素子7を備えて構成され、各アンテナ素子2~7及び接地導体11は誘電体基板10上に形成されたCu又はAgなどの導体箔にてなる。なお、接地導体11の誘電体基板10を介した裏面は、接地導体を形成してもよいし、形成しなくてもよい。また、各アンテナ素子2~7を含むアンテナ装置を形成した部分の誘電体基板10を介した裏面は接地導体を形成しない。さらに、接地導体11は好ましくは、Y2軸方向の延在長さが波長λlの長さよりも長くなるように形成される。しかしながら、給電点20から給電線路を介して給電するときに、給電線路の他端で接地する場合は、接地導体11を形成しなくてもよいが、当該アンテナ装置からの放射を比較的高い効率で行う場合は接地導体11を形成することが好ましい。
 給電アンテナ素子4の一端は給電点20に接続され、当該給電アンテナ素子4はY2軸方向と実質的に平行に形成され、Y2軸方向へ延在した後、その他端はアンテナ素子2の所定の接続点2aに接続されている。接地アンテナ素子3の一端は座標原点O2で接地導体11へ接地され、当該接地アンテナ素子3はY2軸に沿って形成され、Y2軸方向へ延在した後、その他端はアンテナ素子2の一端に接続されている。アンテナ素子2はX2軸と実質的に平行に形成され、接地アンテナ素子3の他端(図の上端)に接続された一端から接続点2aを介して-X2軸方向へ延在した後、当該アンテナ素子2の他端はアンテナ素子7の一端に接続されている。当該アンテナ素子7は、アンテナ素子2の他端からY2軸方向へ延在した後、アンテナ素子6の一端9aに接続されている。アンテナ素子6はX2軸方向と実質的に平行に形成され、アンテナ素子7の他端から-X2軸方向へ延在した後、Y2軸と交差する点で-Y2軸方向に折り曲げられかつ延在し、その開放端は接地アンテナ素子3の他端3aに電磁的に結合するように近接して形成されている。ここで、アンテナ素子6は、X2軸方向に平行な素子部分6Aと、Y2軸方向に平行な素子部分6Bとを備えて構成され、素子部分6Bの開放端と、接地アンテナ素子3の他端との間に結合容量が発生する。なお、アンテナ素子2が-X2軸方向へ伸びる形状を一例として示したが、X2軸方向へ伸びる形状としても良い。
 以上のように構成されたアンテナ装置において、アンテナ素子2及びアンテナ素子6は、-X2軸に沿って形成された接地導体11の縁端部11aのラインと実質的に平行にかつ互いに実質的に平行に形成されている。また、給電アンテナ素子4と接地アンテナ素子3とアンテナ素子7とはY2軸方向に実質的に平行に形成されている。
 以上説明したように構成されたアンテナ装置200は、第3~第5の放射素子を備える。図13に示すように、第3の放射素子は、給電点20から給電アンテナ素子4を介して、さらに接続点2aからアンテナ素子2を介してその他端までのアンテナ素子を備えて構成され、その長さ(電気長)は波長λhの1/4波長であるλh/4に設定され、当該第3の放射素子は共振周波数fhで共振し、共振周波数fhを有する無線周波数の無線信号を送受信することができる。なお、共振周波数fhは給電点20からアンテナ素子2の例えばエッジ沿ってアンテナ素子7との接続点までの電気長で設定される。
 また、第4の放射素子は、給電点20から給電アンテナ素子4を介して、さらに接続点2aからアンテナ素子2を介してその他端まで、さらに、アンテナ素子7及びアンテナ素子6を介してその他端の開放端までのアンテナ素子を備えて構成され、その長さ(電気長)は波長λlの1/4波長であるλl/4に設定され、当該第4の放射素子は共振周波数flで共振し、共振周波数flを有する無線周波数の無線信号を送受信することができる。なお、共振周波数flは給電点20からアンテナ素子2の例えばエッジ沿ってアンテナ素子7との接続点、アンテナ素子7及びアンテナ素子6の先端までの電気長で設定される。
 さらに、第5の放射素子は、給電点20から給電アンテナ素子4、アンテナ素子2(接続点2aから図の右側部分に限る。)、アンテナ素子7、アンテナ素子6、上記結合容量、接地アンテナ素子3を経由して接地導体11に至るまでのアンテナ素子を備えて構成され、その長さ(電気長)は波長λhの1/2波長であるλh/2(なお、当該長さは3λh/4であってもよい。)となるように設定され、当該第5の放射素子は、接地導体11に生じる鏡像を利用しかつ第3の放射素子と同様に共振周波数fhを有する無線周波数の無線信号を送受信する、いわゆるループアンテナとして動作することができる。
 また、各アンテナ素子2,3,4,6は所定の幅w1を有し、アンテナ素子7は所定のw2を有する。ここで、ループアンテナの機能を使用するときは、幅w1,w2は例えば互いに同一の幅に設定され、なお、ループアンテナの機能を使用しないときは、アンテナ素子7が共振周波数fhの周波数に対しては所定のしきい値インピーダンスよりも高いインピーダンスとなるが、共振周波数flに対しては上記しきい値インピーダンスよりも低いインピーダンスとなるように設定されることが好ましい。さらに、アンテナ素子2において、その他端(左端)からX2軸方向のその一端に向かって接続点2aまでの間で、その幅w3を徐々に大きくなるようなテーパー形状とする。
 さらに、接続点11aのアンテナ素子2上の位置及び幅w1は、給電点20から給電線路(図示せず。)を介して無線送受信回路301を見たときのインピーダンスが、給電点20からアンテナ素子2側のアンテナ装置200を見たときのインピーダンスに実質的に一致するように設定される。なお、給電線路としては、例えば同軸ケーブル、もしくはマイクロストリップ線路などが用いられる。
 以上説明したように、アンテナ装置200は、アンテナ装置100Fと同様に、無線LANで使用される2つの周波数帯に対応できるデュアルバンドアンテナであって、低い周波数帯の共振周波数fl及び高い周波数帯の共振周波数fh(ただし、fl<fhである。)で共振する。従って、本実施形態によれば、アンテナ装置100F及び200によって受信された各無線信号に対して、MIMO処理を行うことができる。
 なお、本実施形態において、無線通信装置300はアンテナ装置100Fを備えたが、本発明はこれに限られず、アンテナ装置100,100A,100B,100C,100D又は100Eを備えてもよい。
 なお、第1のアンテナ素子12と第2のアンテナ素子13Dとを組み合わせてアンテナ装置を構成してもよく、第1のアンテナ素子12Aと第2のアンテナ素子13Dとを組み合わせてアンテナ装置を構成してもよく、第1のアンテナ素子12Bと第2のアンテナ素子13A、13B、13C又は13Dとを組み合わせてアンテナ装置を構成してもよい。
 また、上記各実施形態及び変形例において、アンテナ装置100~100Fは、2.4GHz帯及び5GHz帯の電波を送受信したが、本発明はこれに限られず、任意の2つの周波数帯の電波を送受信してよい。
 さらに、上記各実施形態及び変形例において、接地導体10は誘電体基板11の表面に形成されたが、本発明はこれに限られない。接地導体10を誘電体基板11の裏面に形成し、接地点15と接地導体10とを例えばビア導体を用いて接続してもよい。
 以上説明したように、本発明に係るアンテナ装置によれば、第1のアンテナ素子は第1の素子部分を含み、第2のアンテナ素子は第2の素子部分を含むので、デュアルバンドのアンテナ装置において、低い周波数帯において所望の比帯域幅を確保でき、各周波数帯で良好なアンテナゲインを得ることができ、かつ高い周波数帯において実質的に無指向の指向特性を得ることができる従来技術に比較して小型のアンテナ装置を提供できる。
 本発明に係るアンテナ装置は、無線LAN機能を搭載した機器に限らず、GSM(登録商標)・W-CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式を採用した移動体通信機器など、複数の周波数帯を利用する無線通信機器のためのアンテナ装置に、広く適用可能である。
10…誘電体基板、
11…接地導体、
12,12A,12B…第1のアンテナ素子、
13,13A,13B,13C,13D…第2のアンテナ素子、
14…給電点、
15…接地点、
16,16A,16B,16C…開放端、
17…接続部、
21…第1のストリップ導体、
22…第2のストリップ導体、
23,23A…第3のストリップ導体、
24,24A…第4のストリップ導体、
25,25A…第5のストリップ導体、
26…第6のストリップ導体、
27,27A,27B…第7のストリップ導体、
28,28A…第8のストリップ導体、
29…第9のストリップ導体、
100,100A,100B,100C,100D,100E,100F,200…アンテナ装置、
300…無線通信装置。

Claims (7)

  1.  第1の給電点に接続された一端と、誘電体基板上に形成された接地導体に接続された他端とを有し、所定の第1の波長で共振するループアンテナである第1のアンテナ素子と、
     上記第1のアンテナ素子の所定の接続部に接続された一端と、開放端である他端とを有する第2のアンテナ素子とを備え、
     上記第1の波長より長い所定の第2の波長で共振する逆F型アンテナであるアンテナ装置であって、
     上記第1のアンテナ素子は、上記誘電体基板の表面から所定の第1の高さを有するように形成された第1の素子部分を含み、
     上記第2のアンテナ素子は、上記誘電体基板の表面から上記第1の高さを有するように形成された第2の素子部分であって、上記第1の素子部分との間に所定の間隔を有して上記第1の素子部分に実質的に平行に形成された第2の素子部分を含むことを特徴とするアンテナ装置。
  2.  上記第1のアンテナ素子は、
     上記第1の給電点に接続された一端を有し、上記誘電体基板上において、当該一端から所定の第1の方向に延在する第1のストリップ導体と、
     上記第1のストリップ導体の他端に接続された一端を有し、当該一端から上記誘電体基板の表面に直交する所定の第2の方向に延在する第2のストリップ導体と、
     上記第2のストリップ導体の他端に接続された一端を有し、当該一端から上記第1の方向と反対の方向に延在する第3のストリップ導体と、
     上記第3のストリップ導体の他端に接続された一端を有し、当該一端から上記第1及び第2の方向に直交する第3の方向に延在する第4のストリップ導体と、
     上記第4のストリップ導体の他端に接続された一端を有し、当該一端から上記第2の方向と反対の方向に上記誘電体基板の表面まで延在する第5のストリップ導体と、
     上記第5のストリップ導体の他端に接続された一端と上記接地導体に接続された他端とを有する第6のストリップ導体とを備え、
     上記第2のアンテナ素子は、
     上記第2のストリップ導体と上記第3のストリップ導体との間の上記接続点に接続された一端を有し、当該一端から上記第3の方向に延在する第7のストリップ導体と、
     上記第7のストリップ導体の他端に接続された一端を有し、当該一端から上記第2の方向と反対の方向に上記誘電体基板の表面まで延在する第8のストリップ導体と、
     上記第8のストリップ導体の他端に接続された一端を有し、当該一端から上記開放端まで、上記第3の方向と反対の方向に延在する第9のストリップ導体とを備え、
     上記第1の素子部分は上記第4のストリップ導体であり、
     上記第2の素子部分は上記第7のストリップ導体であることを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  3.  第1の給電点に接続された一端と、誘電体基板上に形成された接地導体に接続された他端とを有し、所定の第1の波長で共振するループアンテナである第1のアンテナ素子と、
     上記第1のアンテナ素子の所定の接続部に接続された一端と、開放端である他端とを有する第2のアンテナ素子とを備え、
     上記第1の波長より長い所定の第2の波長で共振する逆F型アンテナであるアンテナ装置であって、
     上記第1のアンテナ素子は、上記誘電体基板の表面からの高さが所定の第1の高さから上記第1の高さより高い所定の第2の高さまで変化するように形成された第1の素子部分を含み、
     上記第2のアンテナ素子は、上記誘電体基板の表面から上記第2の高さを有するように形成された第2の素子部分であって、上記第1の素子部分との間に少なくとも所定の間隔を有するように形成された第2の素子部分を含むことを特徴とするアンテナ装置。
  4.  第1の給電点に接続された一端と、誘電体基板上に形成された接地導体に接続された他端とを有し、所定の第1の波長で共振するループアンテナである第1のアンテナ素子と、
     上記第1のアンテナ素子の所定の接続部に接続された一端と、開放端である他端とを有する第2のアンテナ素子とを備え、
     上記第1の波長より長い所定の第2の波長で共振する逆F型アンテナであるアンテナ装置であって、
     上記第1のアンテナ素子は、上記誘電体基板の表面から所定の第1の高さを有するように形成された第1の素子部分を含み、
     上記第2のアンテナ素子は、上記誘電体基板の表面に形成された第2の素子部分であって、上記第1の素子部分との間に所定の間隔を有して上記第1の素子部分に実質的に平行に形成された第2の素子部分を含むことを特徴とするアンテナ装置。
  5.  上記間隔は、上記第2の波長の1/250以上に設定されたことを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  6.  上記第1の高さは、上記第1の波長の1/20以上に設定されたことを特徴とする請求項1から5のうちのいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  7.  請求項1から6のうちのいずれか1つに記載のアンテナ装置である第1のアンテナ装置と、
     第2のアンテナ装置とを備えたアンテナシステムであって、
     上記第2のアンテナ装置は、
     上記接地導体に接続された一端を有する接地アンテナ素子と、
     上記接地導体の縁端部に対して実質的に平行となるように形成され、上記接地アンテナ素子の他端に接続された一端を有する第3のアンテナ素子と、
     第2の給電点と上記第3のアンテナ素子上の所定の接続点とを接続する給電アンテナ素子と、
     上記第3のアンテナ素子の他端に接続された一端を有する第5のアンテナ素子と、
     上記第5のアンテナ素子の他端に接続された一端を有する第4のアンテナ素子とを備え、
     上記第4のアンテナ素子の他端を折り曲げて、上記接地アンテナ素子の他端に電磁的に結合するように近接して形成することにより、上記第4のアンテナ素子と上記接地アンテナ素子との間に結合容量を形成し、
     上記第2の給電点から、上記給電アンテナ素子と、上記第3のアンテナ素子上の接続点と、上記第3のアンテナ素子を介して、上記第3のアンテナ素子の他端までの第1の長さを第1の共振周波数の1/4波長の長さに設定し、上記第1の長さを有する第1の放射素子により第1の共振周波数で共振させ、
     上記第2の給電点から、上記給電アンテナ素子と、上記第3のアンテナ素子上の接続点と、上記第3のアンテナ素子と、上記第5のアンテナ素子と、上記第4のアンテナ素子と、第4のアンテナ素子の他端までの第2の長さを第2の共振周波数の1/4波長の長さに設定し、上記第2の長さを有する第2の放射素子により第2の共振周波数で共振させ、
     上記第2の給電点から、上記給電アンテナ素子と、上記第3のアンテナ素子上の接続点と、上記第3のアンテナ素子と、上記第5のアンテナ素子と、上記第4のアンテナ素子と、上記結合容量と、上記接地アンテナ素子までの第3の長さを第1の共振周波数の1/2波長又は3/4波長の長さに設定し、上記第3の長さを有しかつループアンテナを構成する第3の放射素子により第1の共振周波数で共振させ、
     上記第3のアンテナ素子の他端から、上記第3のアンテナ素子と上記給電アンテナ素子との間の接続点までの幅を、当該接続点に向かって徐々にテーパー形状で広げるように、上記第3のアンテナ素子を形成したことを特徴とするアンテナシステム。
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