WO2012144211A1 - 電気集塵装置 - Google Patents

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Abstract

電気集塵装置は、帯電部と、集塵部と、ファンとを備え、全ての正帯電部極板および負帯電部極板はトゲ状のトゲ放電部と電極面部とから形成され、正帯電部極板のトゲ放電部は、負帯電部極板のトゲ放電部よりも風上側に設けられる。帯電部においてトゲ放電部と電極面部とが交互にずらされて配置される。正帯電部極板のトゲ放電部はそのトゲ放電部より相対的低電位の負帯電部極板の電極面部へ正コロナを発生し、負帯電部極板のトゲ放電部はそのトゲ放電部より相対的高電位の正帯電部極板の電極面部へ負コロナを発生する。帯電部を通過する粉塵を正負両極性に帯電させ、集塵部の荷電極板と接地極板との全面において粉塵を捕集する。

Description

電気集塵装置
 本発明は、電気集塵装置に関する。
 従来の電気集塵装置は、正コロナ放電または負コロナ放電を帯電部内において発生させる。帯電部の放電極に直流高電圧が印加され、正コロナまたは負コロナのいずれか一方が発生される。そして帯電部を通過する粉塵が、正または負に帯電される。この帯電された粉塵は、直流高電圧が印加された荷電極板と接地に繋がれた接地極板とを有する集塵部の高電界が発生させる静電気力により、接地極板面上に捕集される(例えば、特許文献1参照)。
 以下、その電気集塵送風原理について図12を参照しながら説明する。図12は、従来の電気集塵装置の集塵原理図である。図12に示すように電気集塵装置は、帯電部104と集塵部105とにより構成されている。通風方向は、帯電部104から、集塵部105である。帯電部104と集塵部105とには、それぞれ+11kVの直流高圧電源108と+5.5kVの直流高圧電源109とが接続されている。
 帯電部104は、放電極104Aと接地極板104Bとにより構成されている。放電極104Aに+11kVの直流高圧が印加され、放電極104Aと接地極板104Bとの空間に正コロナが発生する。この正コロナにより発生した正イオンが、空間中の粉塵(図示されず)に電荷を与え、粉塵は正に帯電される。後段の集塵部105では、荷電極板105Aと接地極板105Bとの間に強電界が形成される。そして帯電した粉塵は、この強電界が発生させる静電気力により接地極板105B上に捕集される。
 上記では電気集塵装置に正の高電圧が印加される場合を説明したが、負の高電圧が印加される場合も同様に、接地極板105B上に粉塵が捕集される。従来の電気集塵装置は、帯電部104と集塵部105とが独立した二段式電気集塵方式であることが特徴である。
 また、この種の電気集塵装置には、集塵部105において捕集した粉塵の一部が剥離して再び空中に舞い戻り、集塵効率の低下を招く「再飛散」という課題があった。この課題を解決するために、直流高電圧を用いる帯電部104において粉塵が帯電され、集塵部105に正と負の高電圧が周期的に交互に反転する矩形波電圧が印加されている。その結果、集塵部105における集塵可能な極板面積が倍増して再飛散が抑制され、集塵性能が向上する(例えば、特許文献2参照)。
 以下、その電気集塵送風原理について図13を参照しながら説明する。図13は、従来の異なる電気集塵装置の集塵原理図である。図13が図12と異なる点は、集塵部105に印加される高電圧が直流ではなく、正負が交互に反転する矩形波である。そのため図13には、矩形波高圧電源110が設けられている。
 帯電部104のコロナ放電により粉塵(図示されず)は正に帯電され、集塵部105に流入する。ここで、集塵部105の荷電極板105Aに印加される電圧が正の時、正に帯電した粉塵は接地極板105B上に捕集される。また、荷電極板105Aに印加される電圧が負の時、正に帯電した粉塵は荷電極板105A上に捕集される。即ち、集塵部105において接地極板105Bのみならず荷電極板105A上でも粉塵が捕集される。そのため、集塵面積が倍増し、集塵性能の向上が図られる。
 図14は、従来のさらに異なる電気集塵装置の集塵原理図である。図14に示す電気集塵装置は、帯電部104において、正に帯電した粉塵と、負に帯電した粉塵とを同時に生成させる。そして粉塵は集塵部105における接地に繋がれた接地極板104Bと、直流高電圧が印加された荷電極板105Aとにおいて捕集される(例えば、特許文献3参照)。集塵部105を通過した粉塵が、電気的中和作用により帯電しないようにし、電気集塵装置の後方の壁面等の汚れが防止される。
 図14に示すように帯電部104の正の放電極104Aは、接地極板104Bに向かって正コロナを発生する。このとき、帯電部104の接地極板104Bと同電位の放電極104Cとは、正の放電極104Aの平面部に向かって、負コロナを発生する。帯電部104の印加電圧+6kVは、事前の試験に基づき得られた数値である。即ち、正の放電極104Aからの正コロナと、負の放電極104Cからの負コロナから生成される帯電粉塵の量とが同じになるように、正の印加電圧が決定されている。図14では、帯電部104における接地ラインにつながる部位が、接地極板104Bと負の放電極104Cとに独立している形態を示しているが、これらを一体化した形態も考えられる。
 図15は従来の電気集塵装置の帯電部のひとつの構成例を示す図、図16は従来の電気集塵装置の帯電部の異なる構成例を示す図である。図15と図16とには、正の放電極104Aと、負の放電極104Dとが、平行に配置されている。ここで負の放電極104Dは、接地極板平面部と放電極とが一体化されている。正コロナおよび負コロナから、それぞれ生成される帯電粉塵の量が同じになるように、正の印加電圧を決定する。このことにより、集塵性能の向上が図られる。また、印加電圧は負の電圧でもよい。いずれにせよ、電圧値はハードウェアの形状ごとに、事前の試験により決定される。
 このような従来の電気集塵装置では、集塵性能を向上させるための矩形波高電圧を発生する集塵部用高圧電源が特殊であり、高コストであった。また、周期的に変化する集塵部105の電圧が、帯電部104の電圧と異極性になることを考慮し設計上、帯電部104と集塵部105との空間絶縁距離は大きく保つ必要があった。そのため、電気集塵装置が大型化するという課題があった。
 また、帯電部104における正負放電極のための印加電圧を予め確定して、両極性の帯電粉塵を同時かつ等量に生成する必要がある。そのため、印加電圧が変化され、処理風量が下がった時に、帯電量を減らす省エネルギー運転が行われなかった。
特開平10-202143号公報 特開2004-66063号公報 特許第3124193号公報
 本発明の電気集塵装置は、正に荷電する正帯電部極板と負に荷電する負帯電部極板とを交互に平行に設けた帯電部と、電圧が印加される荷電極板と接地される接地極板とを交互に平行に設けた集塵部と、帯電部から集塵部に向けて通風させるファンとを備える。全ての正帯電部極板および負帯電部極板はトゲ状のトゲ放電部と電極面部とから形成され、正帯電部極板のトゲ放電部は、負帯電部極板のトゲ放電部よりも通風の方向における風上側に配置される。帯電部において、正帯電部極板のトゲ放電部と負帯電部極板の電極面部とが交互にずらされて配置され、正帯電部極板の電極面部と負帯電部極板のトゲ放電部とが交互にずらされて配置されている。そして正帯電部極板のトゲ放電部は、正帯電部極板のトゲ放電部より相対的低電位の負帯電部極板の電極面部へ正コロナを発生し、負帯電部極板のトゲ放電部は負帯電部極板のトゲ放電部より相対的高電位の正帯電部極板の電極面部へ負コロナを発生する。帯電部を通過する粉塵は正負両極性に帯電され、集塵部の荷電極板と接地極板との全面において粉塵が捕集される。
 このような電気集塵装置は、高価な矩形波高圧電源を用いず一般的な集塵部用直流高圧電源が使用でき低コストとなる。また電気集塵装置は、同一極性の直流電圧を使用できるため帯電部と集塵部との空間絶縁距離は小さくでき、コンパクトになる。さらに電気集塵装置は、ハードウェアの形状で一義的に印加電圧が一定に定められる必要が無いため印加電圧が変化され、処理風量が下がった時に、帯電量を減らされ、帯電部の省エネルギー運転が可能になる。
図1は、本発明の実施の形態の電気集塵装置の概略図である。 図2Aは、同電気集塵装置の帯電極板の外形図である。 図2Bは、同電気集塵装置の帯電部側面概略図である。 図2Cは、同電気集塵装置の帯電部下面概略図である。 図3は、同電気集塵装置の実験例1の集塵効率の特性図である。 図4は、同電気集塵装置の実験例2の集塵効率の特性図である。 図5は、同電気集塵装置の実験例3の集塵効率の特性図である。 図6Aは、同電気集塵装置の凹み距離Xが小さいときの極板位置関係図である。 図6Bは、同電気集塵装置の凹み距離Xが大きいときの極板位置関係図である。 図6Cは、同電気集塵装置の隣接する帯電部極板が風向に対し重なりがないときの極板位置関係図である。 図7は、同電気集塵装置の実験例4の集塵効率の特性図である。 図8は、同電気集塵装置の実験例5の集塵効率の特性図である。 図9は、同電気集塵装置の実験例6の集塵効率の特性図である。 図10は、同電気集塵装置の実験例7の集塵効率の特性図である。 図11は、同電気集塵装置の実験例8の集塵効率の特性図である。 図12は、従来の電気集塵装置の集塵原理図である。 図13は、従来の異なる電気集塵装置の集塵原理図である。 図14は、従来のさらに異なる電気集塵装置の集塵原理図である。 図15は、従来の電気集塵装置の帯電部のひとつの構成例を示す図である。 図16は、従来の電気集塵装置の帯電部の異なる構成例を示す図である。
 以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
 (実施の形態)
 図1は、本発明の実施の形態の電気集塵装置の概略図である。図1に示すように電気集塵装置30は吸込ダクト11から室内の空気を吸い込み、帯電部13において大気塵である粉塵31に電荷を与えた後、集塵部16において粉塵31を捕集する。粉塵31を含む空気は、ファン19によって吸い込まれる。
 正に荷電する正帯電部極板1c、または負に荷電する負帯電部極板1dである帯電部極板1への印加電圧は可変である。帯電部13は、正帯電部極板1cと負帯電部極板1dとが交互に平行に設けられ、粉塵31を正または負に帯電させる。
 集塵部16は電圧が印加される荷電極板2aと、接地される接地極板2bとが交互に平行に設けられている。荷電極板2aと接地極板2bとの間隔は、10mm一定である。また、正帯電部極板1cと荷電極板2aとには、9kV一定の直流電圧が印加されている。そして帯電部13の条件変化が、集塵効率にどのように影響するかを調べる。
 ファン19は、帯電部13から集塵部16に向けて通風させ、周波数制御により回転数を可変できる。通風の方向32は、帯電部13から集塵部16に向かう方向である。熱線風速計14は、吸込ダクト11における風速を計る。帯電部13では、内部の開口面積が狭められている。帯電部13の内部での風速が、9m/s一定になるようにファン19の電源周波数が微調整されている。
 帯電部13には、正及び負の高圧電源22からの電圧が切り替えられて印加されている。集塵部極板2としての荷電極板2aと接地極板2bとには、正高圧電源23からの電圧が印加されている。荷電極板2aと接地極板2bとは形状、使用枚数ともに同一である。
 粉塵31の濃度測定には、パーティクルカウンター15が用いられている。粉塵31の濃度測定は、帯電部13の通風の方向32における風上側33と、集塵部16の通風の方向32における風下側34とにおいて行う。0.3ミクロンメートル以上の粒径の粉塵31が、粉塵濃度算出に用いられ、集塵効率が算出される。
 図2Aは、本発明の実施の形態の電気集塵装置の帯電部極板の外形図である。帯電部極板1は、すべて同じ形状である。帯電部極板1の長辺Lは100mm、短辺Wは36mm、板厚0.4mmである。そして全ての帯電部極板1は、トゲ状のトゲ放電部1eと電極面部1fとから形成されている。トゲ放電部1eの先端角度は30度、トゲ放電部1eの高さSは10mmである。一つの帯電部極板1には、3個のトゲ放電部1eが配列され、トゲ放電部1eの間隔Pは12mmである。帯電部極板1の材質は、SUS304である。
 図2Bは本発明の実施の形態の電気集塵装置の帯電部側面概略図であり、正負の双極のコロナ放電を行う帯電部13の原理を示す。ここでは帯電部極板1aが正帯電部極板1c、帯電部極板1bが負帯電部極板1dである場合を説明する。図2Bに示すように帯電部13は、負帯電部極板1dのトゲ放電部1eよりも風上側33に正帯電部極板1cのトゲ放電部1eが設けられている。正帯電部極板1cのトゲ放電部1eと、負帯電部極板1dの電極面部1fとが交互にずらされて配置されている。負帯電部極板1dの電極面部1fの端部は、正帯電部極板1cのトゲ放電部1eよりも風上側33に配置されている。また、負帯電部極板1dのトゲ放電部1eと、正帯電部極板1cの電極面部1fとが交互にずらされて配置されている。正帯電部極板1cの電極面部1fは、負帯電部極板1dのトゲ放電部1eよりも風下側34に配置されている。帯電部極板1bは接地され、帯電部極板1aに正の直流高電圧が印加されている。帯電部極板1aの枚数は、帯電部極板1bよりも1枚少ない。
 この場合、たとえば帯電部極板1aに正の高電圧が印加されると、風上側33の放電空間(放電域S1)では正のコロナ放電が発生し、風下側34の放電空間(放電域S2)では負のコロナ放電が発生する。すなわち相対的高電位の正帯電部極板1cのトゲ放電部1eは、相対的低電位の負帯電部極板1dの電極面部1fへ正コロナを発生する。また相対的低電位の負帯電部極板1dのトゲ放電部1eは、相対的高電位の正帯電部極板1cの電極面部1fへ負コロナを発生する。なお帯電部極板1aに負の高電圧が印加されることにより、正コロナと負コロナとの発生場所が入れ替えられてもよい。そして図1に示すように、集塵部16の荷電極板2aと接地極板2bとの全面において、粉塵31が捕集される。
 図2Cは、本発明の実施の形態の電気集塵装置の帯電部下面概略図である。トゲ放電部1eの先端は、二重丸により示されている。隣接する帯電部極板1の間隔は、G[mm]とする。またトゲ放電部1eの先端が、隣接する帯電部極板1の端部より凹んでいる長さが、凹み距離X[mm]ある。帯電部極板1bの凹み距離Xについても同様である。さらに、隣接する帯電部極板1同士のトゲ放電部1e先端間の距離は、Y[mm]とする。Yは、トゲ放電部1eの高さSを変える、Lを変えることによって変更される。
 実験条件は、Gについて10mm、15mm、20mmの3ケースとした。またXは、10mm、20mm、35mm、50mm、65mm、75mmの6ケースとした。但し、G10(G=10mmを示す)については、X05(X=5mmを示す)についても実験を行った。
 (実験例1)
 図3は、本発明の実施の形態の電気集塵装置の実験例1の集塵効率の特性図である。図3は、X35(X=35mmを意味する)の場合の実験結果であり、消費電力に対する集塵効率(帯電部13に流入する粉塵31が集塵部16にて捕集される効率)を示す。実線は、図1に示す風上側33において正コロナが、風下側34において負コロナが発生する場合(風上側正コロナ)を示している。一方、破線は図1に示す風上側33において負コロナが、風下側34において正コロナが発生する場合(風上側負コロナ)を示している。
 Gと数字との組合せは、隣接する帯電部極板1の間隔が、10mm、15mm、20mmの場合である。これらの合計6ケースのいずれにおいても、コロナ放電の消費電力の増大とともに、集塵効率は増加し、正常な傾向である。しかし、図1に示す先端が通風の方向32における集塵部16と反対側(以降、反集塵部側と記載する)に向いたトゲ放電部1eに負の電圧が印加された場合(風上側負コロナ)よりも、反集塵部側(風上側33)に向いたトゲ放電部1eに正の電圧が印加された場合(風上側正コロナ)の方が、明らかに集塵効率が良い傾向になっている。この傾向はXがX20、X50、X65、X75の条件においても同様である。
 この理由は、まだ完全には解明されていないが、おそらく「γ(ガンマ)作用による電離の促進」であると考えられる。γ作用とは、例えば三好保憲「気体の伝導」(材料科学誌8巻1号(1971年3月)の34ページ)に示されている。その要旨は、「正イオンが負の放電部に衝突すると、負放電部からの二次電子放出、および電離が活発になり負イオンが生成されやすくなる」というものである。これを、電気集塵の初期プロセスである帯電過程にあてはめて考える。
 即ち、図1に示す風上側33の正コロナ放電により粉塵31は正に帯電し、正に帯電した粉塵31と、帯電に寄与しなかった残余の正イオンとが風下側34の負コロナ放電空間に流入する。すると残余の正イオンが、負放電部に衝突しγ作用を引き起こし、負イオンの生成が活発になる。即ち、風下側34の負コロナ放電領域において負に帯電した粉塵31が増加し、その結果集塵効率が向上する、という理屈である。これが、逆の場合、即ち風上側33が負コロナ放電する場合、風下側34の正放電部に負イオンが衝突しても、決してγ作用は引き起こされない。
 コロナ放電の詳細なメカニズムについては、学術的に未知の部分が残されている。しかし、「風上側の放電部において負コロナが発生する場合よりも、風上側の放電部において正コロナが発生する場合の方が、明らかに集塵効率が良い」ことは事実である。
 すなわち帯電部13において、正のコロナ放電と負のコロナ放電とを同時に発生させる。そして、正のコロナ放電が負のコロナ放電よりも風上側33において発生することにより、高い集塵効率の電気集塵装置30が得られる。
 なお、帯電部極板1の1枚のトゲ放電部1eの数は3個でなくても、1個以上あればよい。
 また、帯電部極板1のトゲ放電部1eの数は全て同じでなくてもよい。
 また、帯電部極板1のトゲ放電部1eの先端角度は30度でなくても、10度から40度程度であればよい。
 また、Sは10mmでなくても、5mmから20mm程度であればよい。
 また、Pは12mmでなくても、4mmから20mm程度であればよい。
 また、帯電部極板1の板厚は0.4mmでなくても、0.2mmから1.5mm程度であればよい。
 また、帯電部極板1の材質はSUS304でなくても、平板化可能な金属であればよい。
 また、帯電部極板1の寸法は100mm×36mmでなくてもよい。
 また、トゲの先端の向きは図1、図2の記載例に限られるものではなく、負の電圧に印加するトゲ放電部1eよりも風上側33に正の電圧に印加するトゲ放電部1eを配置することで同様の効果が得られる。
 (実験例2)
 図4は、本発明の実施の形態の電気集塵装置の実験例2の集塵効率の特性図である。図4は、帯電部13のコロナ放電において消費される電力が一定にされ、隣接する帯電部極板1の間隔Gが変化したときの集塵効率の特性である。実験例1において、実験条件を詳細に記述したので、重複する記述は省略する。
 消費電力は、1.3W、2.0W、2.8Wの3ケースとした。凹み距離は、X=35mmとした。
 Gの増大とともに集塵効率は増加していくが、さらにGが増えると、集塵効率は減少する山形特性である。概ね、消費電力が大きいほうが、集塵効率が良い。ここで、Gが概ね10mmから20mmの範囲において、集塵効率が高くなる。この傾向はX20、X50、X65、X75の条件においても同様である。
 すなわち帯電部13において、隣り合う帯電部極板1の間隔Gが10mm以上20mm以下であれば、高い集塵効率の電気集塵装置30が得られる。
 (実験例3)
 図5は、本発明の実施の形態の電気集塵装置の実験例3の集塵効率の特性図である。図5はGがG10、G15、G20の場合、凹み距離Xが変化した時の集塵効率である。消費電力は、2.0W一定である。実験例1において、実験条件を詳細に記述したので、重複する記述は省略する。
 Xが概ね20mm以上あれば、集塵効率は高く安定している。この傾向は、消費電力1.3W、2.8Wの条件においても同様である。
 図6Aは本発明の実施の形態の電気集塵装置の凹み距離Xが小さいときの極板位置関係図、図6Bは同電気集塵装置の凹み距離Xが大きいときの極板位置関係図、図6Cは同電気集塵装置の隣接する帯電部極板が風向に対し重なりがないときの極板位置関係図である。図6AではXの値が小さく、風上側33の放電域S1と風下側34の放電域S2とが別個に現れている。図6BのようにXがもう少し大きくなっても、放電域S1、S2は同様に別個に現れる。しかし、図6CのようにXの値がもっと大きくなり、帯電部極板1aのトゲ放電部1eの突起先端が、帯電部極板1bのトゲ放電部1eの突起先端よりも風下側34に位置すると、放電域S1と放電域S2とが同一空間になり、粉塵31への帯電効率が低下する。従って最適な凹み距離Xには、範囲が存在する。
 以上のように帯電部13において、Xが20mm以上であって、風上側33を向くトゲ放電部1eの突起先端が、風下側34を向くトゲ放電部1eの突起先端よりも風上側33に位置する。その結果、高い集塵効率の電気集塵装置30が得られる。
 (実験例4)
 図7は、本発明の実施の形態の電気集塵装置の実験例4の集塵効率の特性図である。図7は、G15とし、Yが変化した時の集塵効率である。実験例1において、実験条件を詳細に記述したので、重複する記述は省略する。
 一定にした消費電力は1.3W、2.0W、2.8Wの3ケースである。図7に示すようにYが大きくなれば、集塵効率は高くなるが、Yが約60mm以上になると集塵効率が飽和している。この傾向は、G10とG20との条件においても同様である。
 また、図6における説明と類似するが、各トゲ放電部1eは隣接する帯電部極板1の垂直投影面上に位置していないと、放電域S1と放電域S2とが形成されないので、帯電効率が低下してしまう。従って、最適なYには、範囲が存在する。
 すなわち図1に示す帯電部13において、反集塵部側(風上側33)に向いたトゲ放電部1eの突起先端と、先端が通風の方向32における集塵部16側(以降、集塵部側(風下側34)と記載する)に向いたトゲ放電部1eの突起先端との距離が60mm以上必要である。また、集塵部側(風下側34)に向いたトゲ放電部1eの突起先端が、通風の方向32における隣接する電極面部1fの長さ以内に位置すればよい。その結果、高い集塵効率の電気集塵装置30が得られる。
 (実験例5)
 図8は、本発明の実施の形態の電気集塵装置の実験例5の集塵効率の特性図である。図8は、トゲ放電部1eの1個あたりの消費電力を変化させた時の集塵効率を示す。実験例1において、実験条件を詳細に記述したので重複する記述は省略する。
 Xは、65mmとした。図8に示すようにGが変わっても、消費電力が大きくなれば、集塵効率は高くなる。しかし、消費電力が130mWを超えると、印加される電圧値が高めになり火花放電(スパーク)が頻発するので、集塵不能となる。従って、トゲ放電部1eの1個あたりの消費電力が、概ね40mWから130mWの範囲にあれば、良好な集塵効率が得られる。この傾向は、X20、X35、X50、X75の条件においても同様である。ここで本願においては、Gを10mm~20mmとしたが、Gが小さいと火花放電しやすい上、送風時の抵抗が大きくなり実用的でない。またGが大きいと、放電させるのに大きな電圧が必要となってくるので、絶縁上の課題が生じる。
 すなわち図1に示す帯電部13は、Gが10mm~20mmにおいて、トゲ放電部1eの1個あたりの消費電力を40mW以上130mW以下とすることにより、高い集塵効率の電気集塵装置30が得られる。
 (実験例6)
 図9は、本発明の実施の形態の電気集塵装置の実験例6の集塵効率の特性図である。図9は、トゲ放電部1eの1個あたりの平均放電電流を変化させた時の集塵効率を示す。実験例1において、実験条件を詳細に記述したので、重複する記述は省略する。
 Xは、65mmとした。Gは、G10、G15、およびG20とした。Gが変わっても平均放電電流が5μAを超えると、集塵効率は高くなる。また平均放電電流が8μAを超えると、印加される電圧値が高めになり火花放電(スパーク)が頻発するので、集塵不能となる。従って平均放電電流は、概ね5μAから8μAの範囲にあれば、良好な集塵効率が得られる。この傾向は、X20、X35、X50、およびX75の条件においても同様である。
 すなわち図1に示す帯電部13は、Gが10mm~20mmにおいて、トゲ放電部1eの1個あたりの平均放電電流が5μA以上8μA以下であれば、高い集塵効率の電気集塵装置30が得られる。
 (実験例7)
 図10は、本発明の実施の形態の電気集塵装置の実験例7の集塵効率の特性図である。図10は、全消費電力に対して正コロナの消費電力の割合を変化させて集塵効率を測定した実験結果である。横軸は、正コロナの消費電力が全消費電力(正コロナと負コロナの消費電力の総和)に対し何%であったかを示している。この実験では、反集塵部側(風上側33)に向いたトゲ放電部1eにより正コロナ放電が、集塵部側(風下側34)に向いたトゲ放電部1eにより負コロナ放電が発生された。実験例1において、実験条件を詳細に記述したので、重複する記述は省略し、異なる部分のみ記述する。
 本来、図1に示す帯電部極板1aと、帯電部極板1bの形状との位置関係が決まり、印加電圧が定められると、正コロナ放電の電流値と、負コロナ放電の電流値とは一義的に定まる。つまり、正コロナ放電の消費電力と、負コロナ放電の消費電力との比率は概ね一定の比率となる。しかし、帯電部極板1aのトゲ放電部1eの個数と、帯電部極板1bのトゲ放電部1eの個数とが変われば、正コロナ放電の消費電力と、負コロナ放電の消費電力との比率が自在に変化できる。すなわち正コロナ放電の消費電力が、全消費電力(正コロナと負コロナの消費電力の総和)に対し何%程度の比率のときに、集塵効率が良くなるのかを見極めることができる。
 そこで実験方法は、帯電部極板1aと、帯電部極板1bとがそれぞれ、鉛直方向に2分割(切断)した極板を用いた。そして、図1に示す反集塵部側(風上側33)に向いたトゲ放電部1eに正の高電圧が印加され、集塵部側(風下側34)に向いたトゲ放電部1eに負の高電圧が印加された。つまり、反集塵部側(風上側33)に向いたトゲ放電部1eの正コロナの消費電力と、集塵部側(風下側34)に向いたトゲ放電部1eの負コロナの消費電力とが自在(強制的)に変化できる。そして、正コロナと負コロナとの消費電力の総和が常に一定に保たれながら、正コロナと負コロナとの消費電力が変化する実験が行われた。図10は、この実験結果である。Gは15mm、Xは35mmである。全消費電力は、1.3W一定である。図10は、山形の特性を示している。特に、全消費電力中の正コロナの消費電力の割合が約10%から約50%の範囲にあるときに、高い集塵効率を示している。この傾向は、G10、およびG20の条件においても、X20、X50、X65、およびX75の条件においても同様である。また、一定となるべき全消費電力値が1.3W以外の値であっても同様である。
 すなわち図1に示す帯電部13において、正コロナの消費電力が全消費電力に対して10%以上50%以下となるように電力を供給することにより、高い集塵効率の電気集塵装置30が得られる。
 (実験例8)
 図11は、本発明の実施の形態の電気集塵装置の実験例8の集塵効率の特性図である。図11は、Xが5mmから10mmの範囲にある時の消費電力に対する集塵効率特性である。Gは、10mm、15mm、20mmである。なお、実験例1において、実験条件を詳細に記述したので、重複する記述は省略する。
 反集塵部側(風上側33)に向いたトゲ放電部1eに負電圧が印加された場合、図11に示すように消費電力の増大とともに、集塵効率が上昇している。しかし反集塵部側(風上側33)に向いたトゲ放電部1eに正電圧が印加された場合、消費電力の増大とともに集塵効率が低下している。またXが、5mm以上10mm以下の時、反集塵部側(風上側33)に向いたトゲ放電部1eに負電圧が印加される方が、正電圧が印加されるより、良好な集塵効率が得られている。この原因はXの値が小さいので、トゲ放電部1e先端からの放電と、隣接する帯電部極板1の電極面部1fからの逆放電とが干渉し、帯電効果が弱まり、低い集塵効率になったと考えられる。
 すなわち帯電部13は、帯電部極板1aのトゲ放電部1e先端から負コロナ放電が発生し、帯電部極板1bのトゲ放電部1e先端から正コロナ放電が発生する場合、以下の条件がよい。すなわち反集塵部側(風上側33)に向いたトゲ放電部1eの突起先端が、隣接する電極面部1fよりも風下側34に5mm以上10mm以下ずれるのがよい。
 本発明は、正コロナ放電と負コロナ放電とを同じ帯電部内において発生させる電気集塵装置に有用である。
1  帯電部極板
1a  (トゲ放電部先端が通風の方向における集塵部と反対側に向いた)帯電部極板
1b  (トゲ放電部先端が通風の方向における集塵部側に向いた)帯電部極板
1c  正帯電部極板
1d  負帯電部極板
1e  トゲ放電部
1f  電極面部
2  集塵部極板
2a  荷電極板
2b  接地極板
11  吸込ダクト
13  帯電部
14  熱線風速計
15  パーティクルカウンター
16  集塵部
19  ファン
22  高圧電源
23  正高圧電源
30  電気集塵装置
31  粉塵
32  通風の方向
33  風上側
34  風下側
S1  放電域
S2  放電域

Claims (10)

  1. 正に荷電する正帯電部極板と負に荷電する負帯電部極板とを交互に平行に設けた帯電部と、
    電圧が印加される荷電極板と接地される接地極板とを交互に平行に設けた集塵部と、
    前記帯電部から前記集塵部に向けて通風させるファンとを備えた電気集塵装置において、
    全ての前記正帯電部極板および前記負帯電部極板はトゲ状のトゲ放電部と電極面部とから形成され、
    前記正帯電部極板の前記トゲ放電部は、前記負帯電部極板の前記トゲ放電部よりも前記通風の方向における風上側に配置され、
    前記帯電部において、前記正帯電部極板の前記トゲ放電部と前記負帯電部極板の前記電極面部とが交互にずらされて配置され、前記正帯電部極板の前記電極面部と前記負帯電部極板の前記トゲ放電部とが交互にずらされて配置され、
    前記正帯電部極板の前記トゲ放電部は前記正帯電部極板の前記トゲ放電部より相対的低電位の前記負帯電部極板の前記電極面部へ正コロナを発生し、
    前記負帯電部極板の前記トゲ放電部は前記負帯電部極板の前記トゲ放電部より相対的高電位の前記正帯電部極板の前記電極面部へ負コロナを発生し、
    前記帯電部を通過する粉塵を正負両極性に帯電させ、前記集塵部の前記荷電極板と前記接地極板との全面において前記粉塵を捕集することを特徴とする電気集塵装置。
  2. 隣接する前記正帯電部極板と前記負帯電部極板との間隔が10mm以上20mm以下であることを特徴とする請求項1記載の電気集塵装置。
  3. 前記正帯電部極板の前記トゲ放電部の突起先端が、隣接する前記負帯電部極板の前記電極面部よりも前記風下側に20mm以上ずれるとともに、前記負帯電部極板の前記トゲ放電部の突起先端よりも前記風上側に位置することを特徴とする請求項2記載の電気集塵装置。
  4. 前記正帯電部極板の前記トゲ放電部の突起先端と前記負帯電部極板の前記トゲ放電部の突起先端との距離が60mm以上であるとともに、前記負帯電部極板の前記トゲ放電部の突起先端が前記通風の方向における隣接する前記正帯電部極板の前記電極面部の長さ以内に位置し、前記正帯電部極板の前記トゲ放電部の突起先端が前記通風の方向における隣接する前記負帯電部極板の前記電極面部の長さ以内に位置することを特徴とする請求項2記載の電気集塵装置。
  5. 前記トゲ放電部1個あたりの平均消費電力が40mW以上130mW以下であることを特徴とする請求項2記載の電気集塵装置。
  6. 前記トゲ放電部1個あたりの平均放電電流が5μA以上8μA以下であることを特徴とする請求項2記載の電気集塵装置。
  7. 前記帯電部の全消費電力における前記正コロナによる消費電力の割合が10%以上50%以下であることを特徴とする請求項1記載の電気集塵装置。
  8. 正に荷電する正帯電部極板と負に荷電する負帯電部極板とを交互に平行に設けた帯電部と、
    電圧が印加される荷電極板と接地される接地極板とを交互に平行に設けた集塵部と、
    前記帯電部から前記集塵部に向けて通風させるファンとを備えた電気集塵装置において、
    全ての前記正帯電部極板および前記負帯電部極板はトゲ状のトゲ放電部と電極面部とから形成され、
    前記帯電部は前記通風の方向における風上側に向けて前記正帯電部極板または前記負帯電部極板の前記トゲ放電部と前記負帯電部極板または前記正帯電部極板の前記電極面部とが交互にずらされて配置され、
    前記帯電部において正コロナと負コロナとを生じさせることにより粉塵を正負両極性に帯電させ、
    前記帯電部の全消費電力における正コロナによる消費電力の割合が10%以上50%以下であることを特徴とする電気集塵装置。
  9. 隣接する前記正帯電部極板と前記負帯電部極板との間隔が10mm以上20mm以下であることを特徴とする請求項8記載の電気集塵装置。
  10. 前記負帯電部極板の前記トゲ放電部は、前記正帯電部極板の前記トゲ放電部より前記風上側に設け、
    相対的低電位の前記負帯電部極板の前記トゲ放電部から相対的高電位の前記正帯電部極板の前記電極面部へ負コロナを発生し、
    相対的高電位の前記正帯電部極板の前記トゲ放電部から相対的低電位の前記負帯電部極板の前記電極面部へ正コロナを発生し、
    前記負帯電部極板の前記トゲ放電部の突起先端が、隣接する前記正帯電部極板の前記電極面部よりも前記風下側に5mm以上10mm以下ずれることを特徴とする請求項9記載の電気集塵装置。
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