WO2012073714A1 - 電力管理システム、電力管理装置、電力管理方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

電力管理システム、電力管理装置、電力管理方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

 電力管理システム1は、電力管理装置10、計測装置4及び5、データベース6を備える。データベース6は、電気機器毎に、利用主体、電力を供給する場所、対応する計測装置、を特定するシステム情報を格納し、利用主体毎又は場所毎に設定され、電気機器2が電力を無駄に消費している場合を規定した無駄条件を格納する。電力管理装置10は、システム情報に基づいて無駄条件と関係する電気機器及び計測装置を特定し、無駄条件から、特定した電気機器が電力を無駄にしていると判断できる判定条件を設定し、収集された電力情報又は環境情報が判定条件を満たす場合に、電力消費の無駄が発生していると判定する。

Description

電力管理システム、電力管理装置、電力管理方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
 本発明は、外部電源によって駆動される電気機器の消費電力を管理する電力管理システム、それを構成する電力管理装置、更には、電力管理方法、及びこれらを実現するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
 現在、温室効果ガスの排出削減は、世界的な問題として認識されており、我が国でも、とりわけ民生部門での消費電力の増加が、著しく問題視されている。この問題を解決するため、従来から、建築物(住宅、オフィスビル等)のフロア毎、または配電盤及び分電盤といった電力系統毎に、計測したエネルギー消費量を収集及び分析し、得られた分析結果を表示するシステムが提案されている。このシステムによれば、対象となったフロアまたは電力系統に関係する管理者及び利用者は、この分析結果を、視覚的に把握することができる。
 このようなシステムは、一般的にはエネルギーマネジメントシステムと呼ばれている。特に、エネルギーマネジメントシステムのうち、家庭で使用されるものはHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム(Home Energy Management System))と呼ばれ、オフィスビル内で使用されるものはBEMS(ビルエネルギーマネジメントシステム(Building Energy Management System))と呼ばれている。
 ところで、従来からのエネルギーマネジメントシステムには、次の様な問題がある。つまり、従来からのエネルギーマネジメントシステムは、建築物に直接埋め込まれている設備(照明、空調設備等)の消費電力量についてはフロア単位で把握できるが、コンセント等の電力供給口に接続されている電気機器の消費電力量については把握できないという問題である。結果、コンセントに接続されている電気機器が有効に電力を消費しているかどうかの分析が不可能であるため、削減計画の立案、および実際の電力消費量の削減は、困難である。
 このような問題を解決するために、特許文献1は、電気機器が接続されるコンセントと、通信機能を有するターミナルと、コントローラとを備えた電力管理システムを開示している。特許文献1に開示された電力管理システムの動作は以下の通りである。
 先ず、各ターミナルが、各電気機器の消費電力量を計測し、計測した消費電力量をコントローラに出力する。コントローラは、各電気機器の消費電力量に基づいて、各電気機器について、現在の消費電力量及び消費電力量の時間毎の推移を求め、更に、全電気機器トータルの現在の消費電力量及び消費電力量の時間毎の推移も求める。そして、コントローラは、得られた情報を表示画面に表示させる。
 また、コントローラは、電気機器の現在の総消費電力等を表示画面に表示すると共に、総消費電力量が、電力会社との契約により定められている最大消費電力量を超えそうな場合には、その旨を、警告メッセージ及びアラーム音などによりユーザに通知する。この結果、突然ブレーカーが落ちてしまう事態の発生が抑制される。更に、ユーザは、電気を使いすぎていないかどうかを簡単に確認することができる。
 このように、特許文献1に開示された電力管理システムによれば、上述の問題は、解消できるが、更なる電力消費量の削減の観点からは、以下の問題が残っている。即ち、特許文献1に開示された電力管理システムでは、各電気機器の消費電力量が最大消費電力量を超えそうな場合に、ユーザに警告等を行うことは可能であるが、最大消費電力量を越さない状況下で無駄に使用されている電力を把握して、これを削減することは困難である。
 一方、特許文献2は、電気機器が及ぼす状況を検知する検知手段と、電気機器が消費する電力を制御する電力制御手段と、判定条件を当該システムに入力する判定条件入力手段と、入力された判定条件を記憶する判定条件記憶手段と、判定手段と、電力制御駆動手段とを備えた、電力管理システムを開示している。
 特許文献2に開示された電力管理システムにおいて、判定条件は、検知手段が検知した結果に基づいて、各電気機器の電力を制御するかどうかを判断する際に用いられる条件である。判定手段は、検知手段で検知した結果が判定条件に適合する場合に、各電気機器に対して定められた電力制御を行う、と判定する。電力制御駆動手段は、判定手段が判定した結果に従って、電力制御手段を用いて電気機器が消費する電力を制御する。
 このように、特許文献2に開示された電力管理システムでは、予め個別の電気機器ごとに電力を制御する条件を設定することができる。従って、特許文献2に開示された電力管理システムによれば、電気機器毎に、設定した条件に基づいて電力消費を節減できることから、特許文献1における問題を解消することができると考えられる。
特開平09-84146号公報 特開2009-70339号公報
 しかしながら、特許文献2に開示された電力管理システムには、次の2つの問題がある。第1の問題は、特許文献2に開示された電力管理システムでは、コンセントに接続されている電気機器を利用する側の状況、即ち、電力が消費されている場所、電力を消費している主体(個人または組織)といった点を考慮して、コンセントから先の電力消費を分析できないという問題である。以下に、第1の問題について具体的に説明する。
 先ず、電力は、部屋に設けられたコンセントを介して供給されており、つまり、「場所」の単位で供給されている。また、電力を消費するのは、電気機器であり、その電気機器を利用者が使用する事によって、電力の消費が発生する。よって、「どこで」、「誰が」、「何を」使って、電力を消費したのかを把握しなければ、詳細な電力消費の実態を分析することは困難である。従って、電力消費の分析では、電気機器、電源の供給場所(コンセントの設置場所など)、及び電気機器の利用者を予め関連付けておく必要がある。
 これに対して、特許文献2に開示された電力管理システムでは、上述の情報の関連付けは行われていないため、「どこで」、「誰が」、どの電気機器を使ったのかを把握することは、不可能である。従って、第1の問題が発生してしまう。
 更に、企業においては、組織的に業務が遂行されるため、個人の利用形態よりも、組織単位での利用形態を分析することが重要となるが、この場合は、電気機器、電源の供給場所、及び電気機器の利用者が所属する組織を予め関連付けておく必要がある。しかし、特許文献2に開示された電力管理システムでは、同様の理由から、組織全体でどの電気機器をどれだけ利用したかを把握することも不可能であり、この点からも第1の問題が発生してしまう。
 第2の問題は、特許文献2に開示された電力管理システムでは、管理対象となる電気機器の数が増加すればする程、消費電力の集計、分析、及び削減が困難になるという問題である。以下に、第2の問題について具体的に説明する。
 先ず、特許文献2に開示された電力管理システムには、接続されている電気機器1つ1つに対して情報収集及び制御を行う機能は備えられているが、電気機器それぞれの情報をまとめて収集したり、制御したりする機能は備えられていない。よって、例えば、オフィスビル内の全ての機器の消費電力を分析して、消費電力を削減しようとする場合では、特許文献2に開示された電力管理システムは、多数存在する電気機器一台一台に対して個別に情報を収集し、更に機器毎に別々に制御する必要がある。
 しかし、特許文献2に開示された電力管理システムに、このような処理を行わせるには、多大なる時間と手間とが必要となることから、現実的には困難である。このため、第2の問題が発生してしまう。
 本発明の目的の一例は、上記問題を解消し、電気機器を利用する側の状況を考慮して消費電力の分析を行い得、且つ、管理対象となる電気機器の数の増加にも対応し得る、電力管理システム、電力管理装置、電力管理方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
 上記目的を達成するため、本発明の一側面における電力管理システムは、外部から電力供給を受ける電気機器の消費電力を管理する電力管理装置と、前記電気機器の消費電力を特定する電力情報及び前記電気機器の周辺環境を特定する環境情報の一方又は両方を取得する計測装置と、データベースと、を備え、
 前記データベースは、
前記電気機器毎に、当該電気機器を利用する利用主体、当該電気機器に電力を供給する場所、及び当該電気機器に対応する前記計測装置を特定する情報を、システム情報として格納し、更に、
予め、前記利用主体毎、又は前記電気機器が電力の供給を受けている場所毎に、前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方に基づいて設定され、且つ、前記電気機器が電力を無駄に消費している場合を規定している、無駄条件を格納し、
 前記電力管理装置は、
前記システム情報に基づいて前記無駄条件と関係している電気機器及び計測装置を特定し、更に、前記無駄条件に基づいて、特定した電気機器が電力を無駄にしていると判断できる条件を設定する、無駄条件解釈部と、
前記計測装置が取得した前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方を収集する情報収集部と、
前記無駄解釈部が特定した計測装置から収集された前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方が、前記無駄解釈部によって設定された条件を満たすかどうかを判定し、満たす場合に、電力消費の無駄が発生していると判定する、電力分析部と、
を備えている、ことを特徴とする。
 また、上記目的を達成するため、本発明の一側面における電力管理装置は、外部から電力供給を受ける電気機器の消費電力を特定する電力情報または前記電気機器の周辺環境を特定する環境情報を取得する計測装置を用いて、前記電気機器の消費電力を管理する電力管理装置であって、
 無駄条件解釈部と、情報収集部と、電力分析部とを備え、
 前記無駄条件解釈部は、
前記電気機器毎に、当該電気機器を利用する利用主体、当該電気機器に電力を供給する場所、及び当該電気機器に対応する前記計測装置を特定する、システム情報に基づいて、
前記利用主体毎、又は前記電気機器が電力の供給を受けている場所毎に、予め、前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方に基づいて設定され、且つ前記電気機器が電力を無駄に消費している場合を規定した、無駄条件と関係している、電気機器及び計測装置を特定し、
更に、前記無駄条件に基づいて、特定した電気機器が電力を無駄にしていると判断できる条件を設定し、
 前記情報収集部は、前記計測装置が取得した前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方を収集し、
 前記電力分析部は、前記無駄解釈部が特定した計測装置から収集された前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方が、前記無駄解釈部によって設定された条件を満たすかどうかを判定し、満たす場合に、電力消費の無駄が発生していると判定する、
ことを特徴とする。
 更に、上記目的を達成するため、本発明の一側面における電力管理方法は、外部から電力供給を受ける電気機器の消費電力を特定する電力情報または前記電気機器の周辺環境を特定する環境情報を取得する計測装置を用いて、前記電気機器の消費電力を管理するための電力管理方法であって、
(a)前記電気機器毎に、当該電気機器を利用する利用主体、当該電気機器に電力を供給する場所、及び当該電気機器に対応する前記計測装置を特定する、システム情報に基づいて、
前記利用主体毎、又は前記電気機器が電力の供給を受けている場所毎に、予め、前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方に基づいて設定され、且つ前記電気機器が電力を無駄に消費している場合を規定した、無駄条件と関係している、電気機器及び計測装置を特定する、ステップと、
(b)前記無駄条件に基づいて、前記(a)のステップで特定した電気機器が電力を無駄にしていると判断できる条件を設定する、ステップと、
(c)前記計測装置が取得した前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方を収集する、ステップと、
(d)前記(a)のステップで特定した計測装置から、前記(c)のステップで収集された前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方が、前記(b)のステップで設定された条件を満たすかどうかを判定し、満たす場合に、電力消費の無駄が発生していると判定する、ステップと、
を有する、ことを特徴とする。
 そして、上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、外部から電力供給を受ける電気機器の消費電力を特定する電力情報または前記電気機器の周辺環境を特定する環境情報を取得する計測装置を用いた、前記電気機器の消費電力の管理を、コンピュータによって実行するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記コンピュータに、
(a)前記電気機器毎に、当該電気機器を利用する利用主体、当該電気機器に電力を供給する場所、及び当該電気機器に対応する前記計測装置を特定する、システム情報に基づいて、
前記利用主体毎、又は前記電気機器が電力の供給を受けている場所毎に、予め、前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方に基づいて設定され、且つ前記電気機器が電力を無駄に消費している場合を規定した、無駄条件と関係している、電気機器及び計測装置を特定する、ステップと、
(b)前記無駄条件に基づいて、前記(a)のステップで特定した電気機器が電力を無駄にしていると判断できる条件を設定する、ステップと、
(c)前記計測装置が取得した前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方を収集する、ステップと、
(d)前記(a)のステップで特定した計測装置から、前記(c)のステップで収集された前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方が、前記(b)のステップで設定された条件を満たすかどうかを判定し、満たす場合に、電力消費の無駄が発生していると判定する、ステップと、
を実行させる、命令を含むプログラムを記録していることを特徴とする。
 以上の特徴により、本発明によれば、電気機器を利用する側の状況を考慮して消費電力の分析を行うことができ、更に、管理対象となる電気機器の数の増加にも対応できる。
図1は、本発明の実施の形態における電力管理システム及び電力管理装置の構成を示すブロック図である。 図2は、利用主体情報データベースの構成の一例を示す図である。 図3は、場所情報データベースの構成の一例を示す図である。 図4は、周辺装置情報データベースの構成の一例を示す図である。 図5は、電気機器情報データベースの構成の一例を示す図である。 図6は、無駄条件データベースの構成の一例を示す図である。 図7は、計測値データベースの構成の一例を示す図である。 図8は、本発明の実施の形態1における電力管理装置の動作を示す流れ図である。 図9は、図8に示したステップA3を具体的に示す流れ図である。 図10は、図8に示したステップA4を具体的に示す流れ図である。 図11は、本発明の実施例における電力管理システム全体の概略構成を示す構成図である。 図12は、本発明の実施例における電力管理システムの構成を示すブロック図である。 図13は、本発明の実施例における電力管理装置の動作を示す流れ図である。 図14は、図13に示したステップS1を具体的に示す流れ図である。 図15は、図13に示したステップS2を具体的に示す流れ図である。 図16は、本発明の実施例で用いられるログインインターフェースの一例を示す図である。 図17は、本発明の実施例で用いられるメニューインターフェースの一例を示す図である。 図18は、本発明の実施例で用いられる利用主体登録インターフェイスの一例を示す図である。 図19は、本発明の実施例で用いられる場所登録インターフェイスの一例を示す図である。 図20は、本発明の実施例で用いられる周辺装置登録インターフェイスの一例を示す図である。 図21は、本発明の実施例で用いられる無駄条件登録インターフェイスの一例を示す図である。 図22は、本発明の実施例で用いられる動作モード設定インターフェイスの一例を示す図である。 図23は、本発明の実施例で用いられる電気機器登録インターフェイスの一例を示す図である。 図24は、本発明の実施例で用いられる消費電力表示インターフェイスの一例を示す図である。 図25は、本発明の実施の形態における電力管理装置10を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
 (実施の形態)
 以下、本発明の実施の形態における、電力管理システム、電力管理装置、電力管理方法及びプログラムについて、図1~図10を参照しながら説明する。
[システムの構成]
 最初に、本実施の形態における電力管理システム及び電力管理装置の構成について図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態における電力管理システム及び電力管理装置の構成を示すブロック図である。
 図1に示すように、本実施の形態における電力管理システム1は、外部から電力供給を受ける電気機器2の消費電力を管理する電力管理装置10と、計測装置4及び5と、データベース6とを備えている。
 計測装置4は、本実施の形態では、電気機器の消費電力を特定する電力情報を取得する電力計測装置である。計測装置5は、本実施の形態では、電気機器2の周辺環境を特定する環境情報を取得する環境計測装置である。以降の説明では、計測装置4が「電力計測装置4」と表記され、計測装置5が「環境計測装置5」と表記される場合もある。
 データベース6は、電気機器2毎に、電気機器2を利用する利用主体、電気機器2に電力を供給する場所、及び電気機器2に対応する計測装置を特定する情報を、システム情報として格納する。また、データベース6は、電気機器2が電力を無駄に消費している場合を規定している無駄条件も格納する。無駄条件は、予め、利用主体毎、又は電気機器2が電力の供給を受けている場所毎に、電力情報及び環境情報の一方又は両方に基づいて設定されている。
 また、図1に示すように、電力管理装置10は、情報収集部11と、無駄条件解釈部12と、電力分析部13とを備えている。
 無駄条件解釈部12は、システム情報に基づいて無駄条件と関係している電気機器2及び計測装置(電力計測装置4及び環境計測装置5の一方又は両方)を特定し、更に、無駄条件に基づいて、特定した電気機器2が電力を無駄にしていると判断できる条件(判定条件)を設定する。
 情報収集部11は、電力計測装置4が取得した電力情報と、環境計測装置5が取得した環境情報とを収集する。電力分析部13は、無駄解釈部12が特定した計測装置から収集された電力情報及び環境情報の一方又は両方が、無駄解釈部12によって設定された判定条件を満たすかどうかを判定する。また、電力分析部13は、判定条件が満たされる場合は、電力消費の無駄が発生していると判定する。
 このように、電力管理システム1では、利用主体毎、または場所毎に、無駄条件が設定されていることから、利用する側の状況を考慮して、電力が無駄に消費されているかどうかが判定されることになる。また、電力消費が無駄かどうかを判断するための無駄条件は、利用主体単位で、または場所単位で設定され、一つの電気機器に対して設定しても良いし、多数の電気機器に対して設定しても良い。よって、一つのコンセント毎に、電力消費が無駄かどうかを判定する必要はないため、電力管理システム1によれば、管理対象となる電気機器の数が増加しても対応できる。
 ここで、電力管理システム1及び電力管理装置10の構成を更に具体的に説明する。図1に示すように、本実施の形態において、電力管理システム1は、上述した構成に加え、更に、制御装置3を備えている。制御装置3は、電気機器2の動作を制御する装置であり、例えば、電気機器2の電源のON及びOFFを行う機能、または電気機器2の動作を遠隔制御する機能を備えている。制御装置3の具体例としては、コンセントなどの電力供給口と電気機器2との間の電力供給経路に配置された電力リレーが挙げられる。
 また、電気機器2への電力供給が無線によって行われる場合は、制御装置3と電気機器2との接続は無線によって行うことができる。更に、電気機器2が、コンピュータ、またはコンピュータを備えた機器である場合は、制御装置3は、このコンピュータにインストールされるプログラムによって実現することもできる。
 また、図1に示すように、電力管理システム1は、計測装置として、電力計測装置4と環境計測装置5とを備えているが、本実施の形態は、この態様に限定されるものではない。例えば、電力管理システム1は、電力計測装置4及び環境計測装置5のうちどちらか一方のみを備えていても良い。
 更に、電力計測装置4及び環境計測装置5は、電力管理装置10に接続されるが、これらの接続方式は特に限定されず、有線接続であっても良いし、無線接続であっても良い。また、接続に用いられるプロトコルも特に限定されるものではない。加えて、電力計測装置4は、電気機器2の内部に備えられていても良い。更に、電気機器2が、コンピュータ、またはコンピュータを備えた機器である場合は、電力計測装置4は、このコンピュータにインストールされるプログラムによって実現することもできる。
 また、本実施の形態では、環境計測装置5としては、例えば、人感センサ、温度センサといった各種センサ装置が挙げられる。環境計測装置5が人感センサの場合、「電気機器2の周辺に存在する人の数」を特定する環境情報が取得される。また、環境計測装置5が温度センサの場合、「電気機器2の周辺の温度」を特定する環境情報が取得される。
 更に、図1の例では、一台の電気機器2と、これに対応する、電力計測装置4、環境計測装置5、及び制御装置3のみが図示されているが、本実施の形態においては、電気機器2、計測装置、及び制御装置の数は特に限定されるものではない。
[データベース]
 データベース6は、本実施の形態では、利用主体情報データベース20と、場所情報データベース30と、周辺装置情報データベース40と、電気機器情報データベース50とを備えている。本実施の形態では、各データベースが格納している情報によって、上述したシステム情報が構成されている。
 また、本実施の形態では、各データベースへの情報の格納は、後述するように、外部からの指示に応じて、電力管理装置10の情報登録部100によって行われる。更に、データベース6は、図1の例では、電力管理装置1とは別のコンピュータによって構築されているが、本実施の形態は、データベース6が電力管理装置1内に構築されている態様であっても良い。
 ここで、図2~図6を用いて、データベース6の構成を具体的に説明する。図2は、利用主体情報データベースの構成の一例を示す図である。図3は、場所情報データベースの構成の一例を示す図である。図4は、周辺装置情報データベースの構成の一例を示す図である。図5は、電気機器情報データベースの構成の一例を示す図である。図6は、無駄条件データベースの構成の一例を示す図である。
[利用主体情報データベース]
 利用主体情報データベース20(以下「利用者主体情報DB20」とする。)は、電気機器を利用する利用主体を特定する情報(利用主体情報)を格納する。ここで、利用主体とは、個人の利用者、または複数の利用者が所属する組織を意味する。本実施の形態においては、「利用者」としては、建築物のエネルギー消費を管理する管理者、建築物で活動する組織(家庭又は企業等)のエネルギー消費を管理する電力管理者、更に、建築物内に配置されている電気機器2を利用する利用者が想定されている。
 また、利用主体情報は、例えば、利用主体を識別する識別子、利用者が所属している組織、組織間の関連(階層構造等)などを含む。ここで、利用主体情報DB20の構造の一例を、図2を用いて説明する。図2の例では、利用主体情報DB20は、以下のスキーマによって構成されており、これらが「利用者情報」に相当する。また、利用者情報は、後述する情報登録部100によって、利用主体情報DB20に登録される。
 図2に示すように、識別子フィールドT201は、「利用主体となる個人または組織を識別する識別子」を格納する。名前フィールドT202は、「利用主体となる利用者個人の名前」、または「利用主体となる組織の名称」を格納する。所属先フィールドT203は、「利用主体が個人の場合はその所属先となる組織の識別子」、「利用主体が組織の場合はその識別子」を格納する。
 種別フィールドT204は、「利用主体の種別」を格納する。具体的には、種別フィールドT204フィールドには、「個人」を特定する値、または「組織」を特定する値が格納される。なお、利用主体情報DB20としては、同様の情報を有している既存のディレクトリサービス等を用いることもできる。
[場所情報データベース]
 場所情報データベース30(以下「場所情報DB30」とする。)は、電気機器に電力を供給する場所を特定する情報(場所情報)を格納する。場所情報は、例えば、建物の名称、所在地、フロアの階数、部屋番号、コンセント番号などを含む。ここで、場所情報DB30の構造の一例を、図3を用いて説明する。図3の例では、場所情報DB30は、以下のスキーマによって構成されており、これらが「場所情報」に相当する。また、場所情報は、後述する情報登録部100によって、場所情報DB30に登録される。
 図3に示すように、場所識別子フィールドT301は、「電気機器2に電力を供給する場所を識別する識別子」を格納する。場所名フィールドT302は、「場所の名称」を格納する。存在場所フィールドT303は、「当該場所が存在しているエリアの識別子」を格納する。
 なお、存在エリアフィールドT303に格納されている情報は、場所識別子フィールドT301の場所識別子によって特定される場所を含むエリアの識別子である。場所識別子によって特定される場所が上位の存在場所(エリア)を持たない場合は、存在場所フィールドT303には、存在場所が存在しない事を示す値が格納される。例えば、「00000」が、エリアの識別子として用いられていない場合は、存在場所フィールドT303には、上位の存在場所が無い事を示す値として「00000」が格納される。
[周辺装置情報データベース]
 周辺装置情報データベース(以下「周辺装置情報DB40」とする。)40は、電力計測装置4、環境計測装置5及び制御装置3に関する情報(周辺装置情報)を格納する。周辺装置情報は、例えば、各周辺装置の種別、各周辺装置を識別するための識別子、動作時に使用されるIPアドレス、動作時に使用される命令等を含む。なお、本明細書では、計測装置と制御装置とをまとめて「周辺装置」とする。
 ここで、周辺装置情報DB40の構造の一例を、図4を用いて説明する。図4の例では、周辺装置情報DB40は、以下のスキーマによって構成されており、これらが「周辺装置情報」に相当する。また、周辺装置情報は、後述する情報登録部100によって、周辺装置DB40に登録される。
 図4に示すように、装置識別子フィールドT401は、「周辺装置を識別する識別子」を格納する。装置種別フィールドT402は、「周辺装置の種別」を格納する。装置種別フィールドT402に格納されている情報により、計測装置及び制御装置のいずれであるかが区別される。また、装置種別フィールドT402は、計測装置について、更に、計測装置の具体的な種類、すなわち環境計測装置5(例えば人感センサ)なのか、電力計測装置4なのかを区別するためにも使用される。
 装置名フィールドT403は、「周辺装置の名称」を格納する。アドレスフィールドT404は、「周辺装置の動作時に使用されるIPアドレス」を格納する。命令フィールドT405は、周辺装置が制御装置である場合に、制御装置を制御するために、制御装置に対して発行する「命令」を格納する。
 また、命令フィールドT405は、周辺装置が計測装置であり、この計測装置が自動的に値を送信する機能を備える場合は、使用されない。更に、命令フィールドT405は、例えば、ハッシュ値を格納する場合と同様の構造を備えることができ、キーワードなどのキーと機器制御部14が制御装置3に対して発行する命令(値)とのペアで構成された情報を複数個保持することもできる。
[電気機器情報データベース]
 電気機器情報データベース(以下「電気機器情報DB」とする。)50は、管理対象となる電気機器2についての情報を電気機器情報として格納する。電気機器情報は、例えば、電気機器2を識別するための識別子、電気機器の種別、電気機器を利用する利用主体、電気機器が利用される場所、対応する周辺装置(電力計測装置4、環境計測装置5、制御装置3)の識別子等を含む。
 ここで、電気機器情報DB50の構造の一例を、図5を用いて説明する。図5の例では、電気機器情報DB50は、以下のスキーマによって構成されており、これらが「電気機器情報」に相当する。また、電気機器情報は、後述する情報登録部100によって、電気機器情報DB50に登録される。
 図5に示すように、機器識別子フィールドT501は、「電気機器を識別する識別子」を格納する。機器種別フィールドT502は、「電気機器の種別」を格納する。また、機器種別フィールドT502は、例えば、消費電力を集計する際の分類に用いられ、後述する電力消費の無駄条件において電気機器2を指定する際に使用される。具体的には、機器種別フィールドT502には、「PC」、「複合機」等の種別が格納される。
 機器名フィールドT503は、「電気機器の名称」を格納する。利用主体フィールドT504は、「電気機器2を利用する利用主体」を格納する。また、利用者フィールドT504は、例えば、利用主体情報DB20の識別子フィールドT201が格納している値(利用主体の識別子)を格納する。更に、利用者フィールドT504は、電気機器が組織単位で利用されている場合は、この組織の識別子を格納する。
 利用場所フィールドT505は、「電気機器が利用される場所」を格納する。利用場所フィールドT505は、例えば、場所情報DB30の場所識別子フィールドT301が格納している値(場所識別子)を格納する。
 制御装置フィールドT506は、「電気機器2を制御する制御装置の識別子」を格納する。制御装置フィールドT506は、例えば、周辺装置情報DB40の装置識別子フィールドT401に格納されている値(装置識別子)を格納する。また、この場合は、当該装置識別子フィールドT401と同じレコードに存在する、装置種別フィールT402には、装置種別として「制御装置」が格納されている(図4参照)。
 電力計測フィールドT507は、「電力計測装置の識別子」を格納する。電力計測フィールドT507も、例えば、周辺装置情報DB40の装置識別子フィールドT401に格納されている値(装置識別子)を格納する。また、この場合は、当該装置識別子フィールドT401と同じレコードに存在する、装置種別フィールドT402には、装置種別として「電力計測装置」が格納されている(図4参照)。
 環境計測フィールドT508は、「環境計測装置の識別子」を格納する。環境計測フィールドT508も、例えば、周辺装置情報DB40の場所識別子フィールドT401に格納されている値(装置識別子)を格納する。また、この場合は、当該装置識別子フィールドT401と同じレコードに存在する、装置種別フィールドT402には、装置種別として「制御装置」及び「電力計測装置」以外が格納されている(図4参照)。
[無駄条件データベース]
 無駄条件データベース(以下「無駄条件DB」とする。)60は、電気機器が電力を無駄に消費されている場合を規定している無駄条件を格納する。また、無駄条件は、本実施の形態では、組織毎、または場所毎に、電力情報及び環境情報の一方又は両方に基づいて設定される。
 ここで、無駄条件DB60の構造の一例を、図6を用いて説明する。図6の例では、無駄条件DB60は、以下のスキーマによって構成されており、これらが「無駄条件」に相当する。また、無駄条件は、後述する情報登録部100によって、無駄条件DB60に登録される。
 図6に示すように、識別子フィールドT601は、「無駄条件の識別子」を格納する。所属種別フィールドT602は、当該無駄条件が「組織」及び「場所」のいずれに所属しているのか(即ち、いずれについて設定されているのか)を示す情報を格納する。
 所属識別子フィールドT603は、「当該無駄条件が所属している組織の識別子」、または「当該無条件が所属している場所の識別子」を格納する。例えば、所属種別フィールドT602の値が「組織」を示す場合は、所属種別フィールドT603には、利用主体情報DB20の識別子フィールドT201に格納されている値(図2参照)が格納される。一方、所属種別フィールドT602の値が「場所」を示す場合は、所属種別フィールドT603には、場所情報DB30の場所識別子フィールドT301に格納されている値(図3参照)が格納される。
 無駄条件フィールドT604は、「無駄条件の内容」を格納する。本実施の形態において、無駄条件フィールドT604での記述方式、文法、記述の解釈方式などは特に限定されるものではない。無駄条件フィールドT604に格納される情報としては、対象とする電気機器の種別、対応する計測装置の種別、電気機器が無駄な電力を消費する場合の計測装置の出力値、判定条件(出力値を基準として、等しい、大きい、小さい等を示す比較演算子)、無駄に電力が消費されている場合に、機器制御部14が制御装置に対して出力する命令等が挙げられる。
 更に、無駄条件フィールドT604では、一台一台、電気機器2、電力計測装置4、環境計測装置5を指定しなくても良い。これは、無駄条件が、組織毎、または場所毎に設定され、無駄条件の適用がグループ単位で行われることから、対応する、電気機器2、電力計測装置4、及び環境計測装置5をまとめ指定できることによる。
 また、本実施の形態では、図6には示していないが、無駄条件DB60は、電力管理装置10の動作モードを記憶する。例えば、電力管理装置10を消費電力の分析目的でのみ動作させ、消費電力の削減まで行わない場合は、電力管理装置10は「分析モード」に設定されるので、無駄条件DB60は、動作モードとして「分析モード」を記憶する。一方、電力管理装置10を消費電力の削減目的で動作させる場合は、電力管理装置10は「削減モード」に設定されるので、無駄条件DB60は、動作モードとして「削減モード」を記憶する。なお、モードの初期設定は「分析モード」とされている。
[電力管理装置の構成]
 続いて、電力管理装置10の構成を更に具体的に説明する。図1に示すように、本実施の形態では、電力管理装置10は、情報収集部11、無駄条件解釈部12、電力分析部13、及び機器制御部14に加えて、表示部15と、記憶部16と、情報登録部100と、認証部101とを備えている。
 記憶部16は、情報収集部11によって収集された電力情報及び環境情報を記憶する。本実施の形態では、記憶部16の記憶領域には、計測値データベース(以下「計測値DB」とする)70が構築されている。情報収集部11は、電力情報及び環境情報を取得すると、取得の度に、計測値DB70において、電力情報が記録されたレコードと、環境情報が記録されたレコードとを作成する。なお、情報収集部11は、電力管理装置10の動作モードに関係なく動作する。
 ここで、計測値DB70の構造の一例を、図7を用いて説明する。図7は、計測値データベースの構成の一例を示す図である。図7の例では、計測値DB70は、以下のスキーマによって構成されている。
 図7に示すように、日時フィールドT701は、情報収集部11によって登録された「計測値を計測した日時」を格納する。計測装置識別子フィールドT702は、情報収集部11によって登録された「情報収集部による情報の収集先となった計測装置の識別子」を格納する。計測装置識別子フィールドT702に格納されている値は、周辺装置情報DB40の装置識別子フィールドT401に格納されている値(図4参照)となる。また、周辺装置情報DB40において、その装置識別子フィールドT401と同一のレコードに存在する装置種別フィールドT402には、「制御装置」以外の装置が格納されている。
 計測値フィールドT703は、情報収集部11によって登録された「計測値」を格納する。「計測値」は、情報収集部11によって収集された情報から特定される値であり、電力情報によって特定される消費電力の値、または環境情報によって特定される周辺環境を表す数値である。無駄マークフィールドT704は、後述する電力分析部13によって登録される「無駄な消費電力である事を示すフラグ」を格納する。
 また、無駄条件解釈部12は、本実施の形態では、情報収集部11による各計測装置からの情報の収集及び計測値DB70への格納と並行して、無駄条件DB60に登録されているレコードの無駄条件フィールドT604(無駄条件)の解釈を行う。そして、無駄条件解釈部12は、解釈の結果に基づき、電気機器情報を参照して、解釈の対象となった無駄条件と関係している、着目すべき電気機器及び計測機器を特定する。更に、無駄条件解釈部12は、解釈の結果に基づき、特定した電気機器及び計測機器とその時の計測値とから構成される判定条件を設定する。
 また、本実施の形態では、電力管理装置10の動作モードが「分析モード」である場合、無駄条件解釈部12は、設定した判定条件を電力分析部13に伝達する。一方、電力管理装置10の動作モードが「削減モード」である場合、無駄条件解釈部12は、設定した判定条件を機器制御部14に伝達する。
 電力分析部13は、判定条件が伝達されると、判定条件に基づいて、計測値DB70に新たに記録されたレコードを検査し、判定条件に一致するレコードを特定する。そして、電力分析部13は、判定条件に一致したレコードが存在している場合は、その時の電気機器2の消費電力を確認する。
 そして、判定条件が図6に示した無駄条件から設定されているとすると、確認の結果、消費電力が0(ゼロ)より大きい場合に、電力分析部13は、その電力を「無駄な電力」とみなし、計測値DB70の該当する無駄マークフィールドT704にマークを記録する。
 本実施の形態では、機器制御部14は、判定条件が伝達されると、無駄解釈部12によって特定された計測装置から収集した電力情報及び環境情報の一方又は両方が、判定条件を満たすかどうかを判定する。そして、機器制御部14は、判定条件を満たす場合に、制御装置3に対して、電気機器2の消費電力が低下するように指示を行う。
 具体的には、機器制御部14は、伝達された判定条件に基づいて、計測値DB70に新たに記録されたレコードを検査し、判定条件に一致するレコードを特定する。そして、機器制御部14は、判定条件に一致したレコードが存在している場合は、その時の電気機器2の消費電力を確認する。
 そして、判定条件が図6に示した無駄条件から設定されているとすると、確認の結果、消費電力が0(ゼロ)より大きい場合に、機器制御部14は、電気機器2に関連する制御装置3を制御し、電気機器2の消費電力を削減する。
 表示部15は、電力分析部13による判定の結果、情報収集部11が収集した電力情報、及び情報収集部11が収集した環境情報のうち、少なくとも一つを、外部の表示装置7の画面に表示させる。更に、表示部15は、電力情報及び環境情報を、場所毎または組織毎にまとめて表示することもできる。
 また、表示部15は、利用者からの指示があれば、計測値DB70のレコードを読込み、電力情報が記録されたレコードのうち、上述のマークが記録されているレコードを特定し、特定したレコードの計測値を「無駄な消費電力」と判断する。更に、表示部15は、特定したレコードに記録されている電力情報を画面に表示する際に、電力情報によって特定される消費電力が無駄である旨を表示する。
 情報登録部100は、利用者、特に、電力管理システム1の管理者の指示に応じて、データベース6を構成する各種データベースに、システム情報及び無駄条件を入力し、これらを登録させる。但し、本実施の形態では、情報登録部100によるシステム情報及び無駄条件の登録には、認証部101によって認証が適正に行われることが条件とされている。認証部101は、外部からの認証情報の入力を受け付け、認証情報が適正かどうかを判定する。判定の結果、適正である場合は、認証部101は、電力管理装置10へのログインを行い、情報登録部100による情報の登録を許可する。このような態様とすることにより、データベース6の内容が改竄される事態の発生が抑制される。
[システムの動作]
 次に、本形態における電力管理システム1及び電力管理装置10の動作について図8を用いて説明する。図8は、本発明の実施の形態1における電力管理装置の動作を示す流れ図である。また、以下の説明においては、適宜図1~図7を参酌する。更に、本実施の形態では、電力管理装置10を動作させることによって、本実施の形態における電力管理方法が実施される。よって、本実施の形態における電力管理方法の説明は、以下の電力管理装置10の動作説明に代える。
[ステップA1]
 最初に、ステップA1が実行される前に、図8には示されていないが、認証部101による認証処理、情報登録部100による、データベース6にシステム情報を登録させる処理が実行される。その後、図8に示すように、情報収集部11が、周辺装置情報DB40に登録されている全ての装置から電力情報及び環境情報を収集し、収集した情報から得られる計測値を計測値DB70に格納させる(ステップA1)。
 ステップA1において、電力計測装置4、及び環境計測装置5が、自律的に情報収集部11に情報を送信する場合は、情報収集部11は自律的に送信されてきた情報を収集する。一方、電力計測装置4、及び計測装置5が、自律的に情報を送信しない場合は、情報収集部11は、周辺装置情報DB40の命令フィールドT405に記録されている命令情報の中から「情報の収集」の際に使用する命令を抽出し、その命令を実行する。
 また、情報収集部11は、電力計測装置4及び環境計測装置5のうち少なくとも一方が情報を収集すると、計測値DB70に新たなレコードを作成し、作成したレコードに、収集した情報から得られる計測値等を記録する。
 具体的には、情報収集部11は、先ず、図7に示すように、日時フィールドT701に電力計測装置4または環境計測装置5が計測を行った時間(時刻)を格納する。なお、電力計測装置4または環境計測装置5から取得された情報に、計測が行われた時間(時刻)の情報が含まれていない場合は、情報収集部11は、日時フィールドT701に、代わりに、情報を収集したときの時間(時刻)を格納する。続いて、情報収集部11は、図7に示すように、計測装置識別子フィールドT702に、計測を行った電力計測装置4または環境計測装置5の識別子を格納する。
 また、本実施の形態では、電力計測装置4または環境計測装置5が自律的に計測値を送信してくる場合、その情報の中には計測装置を識別するための識別子またはアドレスが含まれていることとする。計測装置を識別する情報としてアドレスが含まれている場合、情報収集部11は必要に応じて、周辺装置情報DB40から、このアドレスに対応する計測装置の識別子を検索し、得られた識別子を計測装置識別子フィールドT702に格納する。そして、情報収集部11は、計測値フィールドT703に計測値を格納する。ステップA1の処理が完了すると、ステップA2が実行される。
[ステップA2]
 次に、無駄条件解釈部12は、無駄条件DB60設定されている電力管理装置10の動作モードが、「削減モード」に設定されているかどうかを判定する(ステップA2)。ステップA2の判定の結果、電力管理装置10の動作モードが「分析モード」である場合は、ステップA3が実行される。一方、ステップA2の判定の結果、電力管理装置10の動作モードが「削減モード」である場合は、ステップA4が実行される。
[ステップA3]
 ステップA3では、無駄条件解釈部12と電力分析部13とによって、計測値DB70に格納されている計測値を対象として、電気機器2における消費電力が無駄であるかどうかの分析が行われる。なお、ステップA3について、後に図9を用いてさらに詳細に説明する。
[ステップA4]
 ステップA4では、無駄条件解釈部12と機器制御部14とが、制御装置3を制御して、電気機器2における電力消費の削減が実行される。なお、ステップA4については、後に、図10を用いてさらに詳細に説明する。
 ステップA3またはステップA4の実行後、電力管理装置1における処理は一旦終了するが、その後、再度ステップA1が実行される。つまり、ステップA1~A4は、電力管理が必要な間は、繰り返し実行される。
 ここで、図8に示したステップA3の詳細について図9を用いて説明する。図9は、図8に示したステップA3を具体的に示す流れ図である。
[ステップA31]
 最初に、図9に示すように、無駄条件解釈部12が、無駄条件DB60に登録されているレコードの無駄条件フィールドT604(図6参照)を解釈し、着目すべき電気機器及び計測装置とその時の計測値とから構成される判定条件を設定する(ステップA31)。更に、無駄条件解釈部12は、判定条件を電力分析部13に伝達する。
 具体的には、先ず、無駄条件解釈部12は、無駄条件DB60の無駄条件フィールドT604に格納されている情報、即ち、無駄条件を抽出する。なお、抽出される無駄条件は、無駄な電力を消費していると判断できる場合の計測装置の計測値、判定条件(計測値を基準として、等しい、大きい、または小さい等を示す比較演算子)等を含む。
 続いて、無駄条件解釈部12は、無駄条件DB60の所属種別フィールドT602、及び所属識別子フィールドT603に格納されている情報に基づき、電気機器情報などのシステム情報を参照しながら、対象となる電気機器2、電力計測装置3、及び環境計測装置4を特定する。
 その後、無駄条件解釈部12は、抽出した無駄条件と、特定した電気機器2、電力計測装置3、及び環境計測装置4を示す情報とを、判定条件として、電力分析部13に伝達する。
[ステップA32]
 次に、電力分析部13は、伝達された判定条件に基づいて、計測値DB70に新たに記録されたレコード(図7参照)を検査し、判定条件を満たすレコードが存在しているかどうかを判定する。電力分析部13は、判定条件を満たすレコードが存在している場合は、計測値DB70の対応する無駄マークフィールドT704をマークする(ステップA32)。
 具体的には、ステップA32では、電力分析部13は、情報収集部11が収集し、計測値DB70に新たに追加されたレコードを対象として、無駄条件解釈部12から伝達された、対象となる電気機器2、電力計測装置3、及び環境計測装置4、計測装置の計測値、及び無駄条件(即ち、判定条件)が当てはまるレコードを検索する。
 続いて、電力分析部13は、電気機器情報に基づいて、計測値DB70に記録されている、電力計測装置4から送信された電力情報と環境計測装置5から送信された環境情報とを結び付ける。そして、電力分析部13は、計測値DB70において、結び付けられた電力情報及び環境情報それぞれのレコードが、検索されたレコードであるかどうかを確認する。
 その結果、例えば、環境情報のレコードが、検索されたレコードに一致している場合は、電力分析部13は、この環境情報に対応する電力情報で特定される消費電力は、無駄な電力であると判断する。また、電力情報のレコードが、検索されたレコードに一致している場合は、電力分析部13は、この電力情報で特定される消費電力は、無駄な電力であると判断する。
 続いて、電力分析部13は、計測値DB70の該当する無駄マークフィールドT704(図7参照)に無駄電力である事を示す値を格納する。電力分析部13により、追加された全てのレコードについて確認が終了すると、ステップA33が実行される。
[ステップA33]
 次に、表示部15は、利用者、例えば、電力管理システム1の管理者からの要求に応じて、読み込んだ計測値を表示装置7の画面に表示する(ステップA33)。また、表示部15は、その際、計測値DB70の無駄マークフィールドT704がマークされた計測値を特定し、利用者に、無駄な電力が発生している場合も示す。ステップA33により、利用者に向けて、計測値が表示される。
 具体的には、ステップA33では、利用者は、電力管理装置10に接続された入力機器を用いて、消費電力を確認する単位(「組織」または「場所」)を特定する種別と、「組織」または「場所」の識別子とを入力する。
 次に、表示部15は、入力された種別及び識別子を用いて、計測値DB70における該当するレコードを検索する。このとき、計測値DB70には、組織または場所を示す情報は格納されていないので、表示部15は、計測装置識別子フィールドT702(図7)に格納されている計測装置識別子を用いて、電気機器DB50の電力計測フィールドT507(図5)を対象として検索を行う。そして、表示部15は、電力計測フィールドT507において、計測装置識別子と同じ識別子が格納されているレコードを特定する。
 この場合、表示部15は、そのレコードの利用者フィールドT503、および利用場所フィールドT505のいずれかに格納されている識別子(図5参照)が、利用者によって指定された組織の識別子または場所の識別子と一致するかどうかを確認する。この確認により、利用者に指定された組織または場所で消費された電力の計測値が特定される。
 続いて、表示部15は、検索によって特定された計測値を合算し、得られた値を表示装置の表示画面に表示させる。また、表示部15は、入力された種別、及び識別子という条件に加えて、「計測値DB70の無駄マークフィールドT704にマークがついているレコードという条件」が入力されている場合は、この追加された条件も加えて検索を行う。そして、表示部15は、この場合も、合算値を算出し、これを表示装置の表示画面に表示させることができる。この場合、利用者に対しては、指定した組織または場所についての無駄な電力の値が示されることとなる。
 以上のステップA31~A33が実行されると、図8に示したステップA3における動作は終了する。
 ここで、図8に示したステップA4の詳細について図10を用いて説明する。図10は、図8に示したステップA4を具体的に示す流れ図である。
[ステップA41]
 最初に、図10に示すように、無駄条件解釈部12が、無駄条件DB60に登録されているレコードの無駄条件フィールドT604(図6参照)を解釈し、着目すべき電気機器及び計測装置とその時の計測値とから構成される判定条件を設定する(ステップA41)。更に、無駄条件解釈部12は、設定した判定条件を、機器制御部14に伝達する。
 具体的には、先ず、無駄条件解釈部12は、無駄条件DB60の無駄条件フィールドT604に格納されている情報、即ち、無駄条件を抽出する。なお、抽出される無駄条件は、無駄な電力を消費していると判断できる場合の計測装置の計測値、判定条件(計測値を基準として、等しい、大きい、または小さい等を示す比較演算子)、電力消費の削減のために制御装置が出力する命令等を含む。
 続いて、無駄条件解釈部12は、無駄条件DB60の所属種別フィールドT602及び所属識別子フィールドT603に格納されている情報に基づいて、電気機器情報などのシステム情報を参照しながら、対象となる電気機器2、電力計測装置3、及び環境計測装置4を特定する。
 その後、無駄条件解釈部12は、抽出した無駄条件と、特定した電気機器2、電力計測装置3、及び環境計測装置4を示す情報とを、判定条件として、機器制御部14に伝達する。
[ステップA42]
 次に、機器制御部14は、伝達された判定条件に基づいて、計測値DB70に新たに記録されたレコード(図7参照)を調査し、判定条件を満たすレコードが存在しているかどうかを判定する。機器制御部14は、判定条件を満たすレコードが存在している場合は、そのレコードに対応している制御装置3を制御し、そのレコードに対応している電気機器2の消費電力を削減する(ステップA42)。
 具体的には、ステップA42では、機器制御部14は、情報収集部11が収集し、計測値DB70に新たに追加されたレコードを対象として、無駄条件解釈部12から伝達された、対象となる電気機器2、電力計測装置3、及び環境計測装置4、計測装置の計測値、及び無駄条件(即ち、判定条件)が当てはまるレコードを検索する。
 続いて、機器制御部14は、電気機器情報に基づいて、計測値DB70に記録されている、電力計測装置4から送信された電力情報と環境計測装置5から送信された環境情報とを結び付ける。そして、機器制御部14は、計測値DB70において、結び付けられた電力情報及び環境情報それぞれのレコードが、検索されたレコードであるかどうかを確認する。
 その結果、一致するレコードが発見された場合、機器制御部14は、一致するレコードの計測装置識別子フィールドT702に格納されている計測装置識別子を用いて、電気機器DB50を検索する。そして、機器制御部14は、電気機器DB50の電力計測フィールドT507(図5参照)において、一致するレコードの電力計測装置の識別子と同じ値が格納されているレコードを特定し、特定したレコードの制御装置フィールドT506から制御対象とする制御装置3の装置識別子を取得する。
 その後、機器制御部14は、制御装置3の装置識別子に基づいて、周辺装置情報DB40を検索し、アドレスフィールドT404(図4参照)から制御装置3のIPアドレスを取得する。更に、機器制御部14は、命令フィールドT405から制御装置03を制御するための命令を取得する。そして、機器制御部14は、対象となる制御装置3に対する命令を取得すると、制御装置3に、取得した命令を実行させる。
 以上のステップA41及びA42が実行されると、図8に示したステップA4における動作は終了する。
 このように、本実施の形態における電力管理システム1を用いれば、建築物内に存在するコンセントそれぞれに接続した多数の電気機器02の消費電力を、電気機器02を利用する人毎、又は組織毎に集計できる。また、電力管理システム1を用いれば、無駄な消費電力の分析、更には削減を行うこともできる。
[プログラム]
 本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータに、図8に示すステップA1~A4、図9に示すステップA31~A33、図10に示すステップA41~A42を実行させるプログラムであれば良い。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態における電力管理装置10と電力管理方法とを実現することができる。この場合、コンピュータのCPU(Central Processing Unit)は、情報収集部11,無駄条件解釈部12、電力分析部13、機器制御部14、表示部15、情報登録部100及び認証部101として機能し、処理を行なう。また、コンピュータに備えられたハードディスク等の記憶装置が、記憶部16として機能し、記憶装置の記憶領域に計測値DBが構築される。
 ここで、本実施の形態におけるプログラムを実行することによって、電力管理装置10を実現するコンピュータについて図25を用いて説明する。図25は、本発明の実施の形態における電力管理装置10を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
 図25に示すように、コンピュータ120は、CPU121と、メインメモリ122と、記憶装置123と、入力インターフェイス124と、表示コントローラ125と、データリーダ・ライタ126と、通信インターフェイス127とを備える。これらの各部は、バス131を介して、互いにデータ通信可能に接続される。
 CPU121は、記憶装置123に格納された、本実施の形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ122に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ122は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の記憶装置である。また、本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体130に格納された状態で提供される。なお、本実施の形態におけるプログラムは、通信インターフェイス127を介して接続されたインターネット上で流通するものであっても良い。
 記憶装置123の具体例としては、ハードディスクの他、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置が挙げられる。入力インターフェイス124は、CPU121と、キーボード及びマウスといった入力機器128との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ125は、ディスプレイ装置129と接続され、ディスプレイ装置129での表示を制御する。データリーダ/ライタ126は、CPU121と記録媒体130との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体130からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ120における処理結果の記録媒体130への書き込みを実行する。通信インターフェイス127は、CPU121と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
 記録媒体130の具体例としては、CF(Compact Flash)及びSD(Secure Digital)等の汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)等の磁気記憶媒体、又はCD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記憶媒体が挙げられる。
 以下に、実施の形態における電力管理システム1及び電力管理装置10の実施例について図11~図24を用いて説明する。
[システムの構成]
 最初に、本実施例における電力管理システム1及び電力管理装置10の構成を図11及び図12を用いて説明する。図11は、本発明の実施例における電力管理システム全体の概略構成を示す構成図である。図12は、本発明の実施例における電力管理システムの構成を示すブロック図である。
 図11に示すように、本実施例においては、A社本社ビルを事業拠点とするA社が、電力管理システム1を導入しているとする。また、A社においては、電力管理システム1の管理者が1名任命されている。電力管理装置10は、無線LAN接続によって、電力リレー113、電力センサ114、人感センサ115と接続されている。このうち、電力リレー113は、図1に示した制御装置3として機能する。また、電力センサ114は、図1に示した電力計測装置4として機能し、人感センサ115は、図1に示した環境計測装置5として機能する。更に、本実施例において、電気機器2として、パーソナルコンピュータ(以下「PC」とする)112が用いられている。
 本実施例では、電力リレー113のIPアドレスには[192.168.0.1]が、電力センサ114のIPアドレスには[192.168.1.2]が、人感センサ115のIPアドレスには「192.168.0.3」が、それぞれ割り当てられている。また、電力リレー113は、コンセント111に電力線を介して接続されており、PC112に電力を供給する際の経路を構成している。電力センサ114は、PC112の消費電力の計測が可能となるように接続されている。
 また、電力センサ114は、本実施例では、計測値として、小数点一桁までの有効数字を有し、且つ、単位を「ワット(W)」とする、電力値を出力することができる。更に、電力センサ114は、計測値である電力値を、電力管理装置10に送信する。
 人感センサ115は、PC112の付近に設置され、PC112の前に利用者がいる場合は「人がいる」ということを検知する。人感センサ115は、電力管理装置10に対して、「人がいる」と検知した場合、計測値として「1」を送信し、「人がいない」と検知した場合は「0」を送信する。電力センサ114及び人感センサ115は、計測した時刻と、計測値と、自身のIPアドレスとを1秒間隔で自律的に電力管理装置10に送信することができる。
 また、本実施例では、PC112、電力リレー113、電力センサ114、人感センサ115は、「A社本社ビル」という場所に設置されている。そして、PC112、電力リレー113、電力センサ114、人感センサ115は、「A社」という組織が所有している。また、PC112の利用者は、「A社」の「X氏」である。「A社」は「A社本社ビル」に存在する組織である。
 また、本実施例において、電力管理装置10は、図1に示した実施の形態における電力管理装置10と同様の構成を備えている。ここで、図12を用いて具体的に説明すると、本実施例では、電力管理装置10の情報登録部100は、更に、利用主体登録部102と、場所登録部103と、周辺装置登録部104と、電気機器登録部105と、無駄条件登録部106とを備えている。
 利用主体登録部102は、電力管理システム1の利用主体情報、即ち、利用者の情報、及び利用者が所属する組織の情報を、管理者からの指示に従い、利用主体情報DB20に登録する。場所登録部103は、建物の対象となるフロアの位置、対象となるフロアにおけるコンセントの位置、対象となるフロアに在籍する組織、などの情報を、場所情報DB30に登録する。
 周辺装置登録部104は、制御装置3、電力計測装置4、環境計測装置5といった周辺装置に関する情報を、管理者からの指示に従い、周辺装置情報DB40に登録する。電気機器登録部105は、消費電力の分析及び削減の対象となる電気機器2に関する情報、例えば、利用者、対応する制御装置3、対応する計測装置などを、管理者からの指示に従い、電気機器DB50に登録する。
 無駄条件登録部106は、無駄条件、例えば、電気機器2の消費電力と当該電気機器2に関連する電力計測装置4の計測値とで規定された無駄条件、環境計測装置5の計測値で規定された無駄条件などを、管理者からの指示に従い、無駄条件DB60に登録する。
[システムの動作]
 続いて、実施例における電力管理システム1及び電力管理装置10の動作について図13を用いて説明する。図13は、本発明の実施例における電力管理装置の動作を示す流れ図である。
[ステップS1]
 先ず、図13に示すように、電力管理システム1の管理者からの指示に従い、利用主体登録部102と、場所登録部103と、周辺装置登録部104と、無駄条件登録部106とが、システムの動作に必要な情報(システム情報)をデータベース6に登録する(ステップS1)。ステップS1による登録が完了すると、ステップS2が実行される。なお、ステップS1については、図14を用いてさらに詳細に説明する。
[ステップS2]
 次に、管理対象となる電気機器2であるPC112の利用者、即ち、X氏の指示があると、電気機器登録部105が、PC112を電気機器DB70に登録する。登録が完了すると、ステップS3が実行される。なお、ステップS2については、図15を用いてさらに詳細に説明する。
[ステップS3]
 次に、情報収集部11が、周辺装置情報DB40に登録されている全ての周辺装置、即ち、電力センサ114及び人感センサ115から情報を収集し、収集した情報から得られる計測値を計測値DB70に格納する(ステップS3)。
 具体的には、情報収集部11は、電力センサ114から送信されてきた電力情報を計測値DB70に格納する。このとき、情報収集部11は、まず、日時フィールドT701(図7参照)に、電力センサ14が計測を行った時間、例えば、[2010/6/1 11:59:59]を格納する。
 次に、情報収集部11は、計測装置識別子フィールドT702(図7参照)に、電力センサ14の計測装置識別子を格納する。電力センサ14は、自身のIPアドレス[192.168.0.2]を情報収集部11に送信しているので、情報収集部11は、周辺装置情報DB40から電力センサ14のIPアドレスに該当する計測装置の識別子[00002]を検索し、計測装置識別子フィールドT702に識別子を格納する。
 その後、情報収集部11は、計測値フィールドT703に、電力センサ14が計測した計測値[23.0]を格納する。
 同様に、情報収集部11は、人感センサ15から送信されてきた環境情報を計測値DB70に格納する。このとき、情報収集部11は、まず、日時フィールドT701に人感センサ15が計測を行った時間[2010/6/1 13:00:00](図7において図示せず)を格納する。
 次に、情報収集部11は、計測装置識別子フィールドT702に人感センサ15の計測装置識別子を格納する。人感センサ15は、自身のIPアドレス[192.168.0.3]を情報収集部11に送信しているので、情報収集部11は、周辺装置情報DB40から人感センサ15のIPアドレスに該当する計測装置の識別子[00003]を抽出し、抽出した識別子を、計測装置識別子フィールドT702に格納する。
 そして最後に、情報収集部11は、計測値フィールドT703に、人感センサ15が計測した計測値[1]を格納する。
 また、上述した処理により、計測値DB70には、既に、図7に示すように[2010/6/1 11:59:59]を起点として、電力センサ14及び人感センサ15から収集された計測値が格納されている。ステップS3での処理が完了すると、ステップS4が実行される。
[ステップS4]
 次に、無駄条件解釈部12は、無駄条件DB60設定されている電力管理装置10の動作モードが、「削減モード」に設定されているかどうかを判定する(ステップS4)。本実施例では、電力管理装置10の動作モードは、「分析モード」に設定されているとする。よって、ステップS5が実行される。なお、ステップS4は、図8に示したステップA2と同様のステップである。
[ステップS5]
 次に、無駄条件解釈部12と電力分析部13とによって、計測値DB70に格納されている計測値を対象として、PC112における消費電力が無駄であるかどうかの分析が行われる。なお、ステップS5については、後述する。また、ステップS5は、図8に示したステップA3と同様のステップである。
[ステップS6]
 電力管理装置10の動作モードが「削減モード」に設定されている場合は、無駄条件解釈部12と機器制御部14とが、制御装置3を制御して、PC112における電力消費の削減が実行される。なお、ステップS6は、図8に示したステップA4と同様のステップである。
 ステップS5またはステップS6の実行後、電力管理装置1における処理は一旦終了するが、その後は、再度ステップS3が実行される。本実施例では、ステップS3~S6が、電力管理が必要な間、繰り返し実行される。
 次に、図14を用いて、図13に示したステップS1を更に具体的に説明する。図14は、図13に示したステップS1を具体的に示す流れ図である。また、以下の説明では、適宜、図16~図22を参照する。
[ステップS101]
 図14に示すように、まず、電力管理システム1の管理者によって認証情報が入力されると、認証部101は認証情報を受け付け、認証情報が適正かどうか(管理者がシステムの利用権限を有しているかどうか)を判断する(ステップS101)。そして、認証部101は、適正である場合はシステムへのログインを認める。
 具体的には、管理者は、認証部101が表示装置7の画面に表示させるログインインターフェース121(図16参照)を用いて、各利用者に割り当てられている識別子(例えば、[00001]など)を、識別子入力エリア122に入力する。その後、管理者は、ログインボタン123を押下する。図16は、本発明の実施例で用いられるログインインターフェースの一例を示す図である。
 ログインボタン123が押下されると、認証部101は、入力された識別子を用いて、利用主体情報DB20の識別子フィールドT201の値を検索する。そして、一致するレコードが発見出来た場合は、認証部101は、ログインを許可し、図17に示すメニューインターフェース111を、表示装置7の表示画面に表示させる。図17は、本発明の実施例で用いられるメニューインターフェースの一例を示す図である。
 この後、ステップS102が実行される。なお、ステップS101の認証処理に使用された管理者の識別子及び名前は、電力管理システム1の初期情報として、予め、利用主体情報DB20に登録されているものとする。
[ステップS102]
 次に、管理者が、組織についての4つの情報を入力すると、利用主体登録部102がこれらの入力を受け付け、受け付けた情報を利用主体情報DB20に格納する(ステップS102)。
 具体的には、管理者が、メニューインターフェース111(図17参照)中の利用主体登録ボタン200を押下すると、利用主体登録部102は、図18に示す利用者/組織登録インターフェイス210を表示する。
 そして、管理者が、組織の識別子を[80000]に決定し、これを利用者/組織登録インターフェイス201の識別子入力エリア201に入力すると、利用主体登録部102はこれを利用主体情報DB20の識別子フィールドT201に格納する。
 次に、管理者が、組織の名前[A社]を利用者/組織登録インターフェイス210の名前入力エリア202に入力すると、利用主体登録部102はこれを利用主体情報DB20の名前フィールドT202に格納する。
 次に、管理者が、組織が所属する上位組織の識別子を利用者/組織登録インターフェイス210の所属先入力エリア203に入力すると、利用主体登録部102はこれを利用主体情報DB20の所属先フィールドT203に格納する。但し、この時に管理者が入力する組織[A社]は、上位組織を有していないため、所属先入力エリア203には、上位組織が存在しない事を示す値[00000]が入力される。
 次に、管理者が、入力した情報が「利用者」の情報及び「組織」の情報のいずれであるかを表す種別情報を、利用者/組織登録インターフェイス210の種別入力エリア204に入力すると、利用主体登録部102はこれを利用主体情報DB20の種別フィールドT204に格納する。
 全ての入力が完了すると、管理者は、登録ボタン206を押下する。これにより、登録が確定され、ステップS103が実行される。
[ステップS103]
 次に、管理者が、利用者を識別するための識別子、所属している組織、利用者に与えられる権限等を入力すると、利用主体登録部102がこれらの入力を受け付け、受け付けた情報を利用主体情報DB20に格納する(ステップS103)。
 具体的には、管理者が、メニューインターフェース111の中の利用者/組織登録ボタン200を押下すると、利用主体登録部102が、図18に示す利用者/組織登録ユーザインターフェース210を表示する。そして、管理者は、利用者/組織登録ユーザインターフェース210を用いて、PC112の利用者、即ち[X氏]に関する5つの情報を利用者/組織DB20に登録する。
 まず、管理者が、X氏の識別子を[00002]に決定し、これを利用者/組織登録インターフェイス210の識別子入力エリア201に入力すると、利用主体登録部102はこれを利用主体情報DB20の識別子フィールドT201に格納する。
 次に、管理者が、PC112の利用者の名前[X]を、利用者/組織登録インターフェイス210の名前入力エリア201に入力すると、利用主体登録部102はこれを利用主体情報DB20の名前フィールドT202に格納する。
 次に、管理者が、PC112の利用者[X氏]が所属する組織[A社]の識別子[80000]を、利用者/組織登録インターフェイス210の所属先入力エリア203に入力すると、利用主体登録部102はこれを利用主体情報DB20の所属先フィールドT203に格納する。
 次に、管理者が、利用者[X氏]の種別、すなわち[利用者]であることを、利用者/組織登録インターフェイス201の種別入力エリア204に入力すると、利用主体登録部102は、これを利用主体情報DB20の種別フィールドT204に格納する。
 次に、管理者が、利用者[X氏]が認証時に入力する認証コード[TANAKA]を、利用者/組織登録インターフェイス210の認証コード入力エリア205に入力すると、利用主体登録部102はこれを利用主体情報DB20の認証コードフィールドT205に格納する。
 全ての入力が完了すると、管理者は、登録ボタン206を押下する。これにより、登録が確定され、ステップS104が実行される。
[ステップS104]
 次に、管理者が、建築物の名称、所在地、フロアの階数、部屋番号、コンセント番号など、電気機器及び電力の共有源の存在場所を特定できる場所情報を入力すると、場所登録部103がこれらの入力を受け付け、受け付けた情報を場所情報DB30に格納する(ステップS104)。
 具体的には、管理者が、メニューインターフェース111(図17参照)の中の場所登録ボタン300を押下すると、場所登録部103が、図19に示す場所登録インターフェイス310を表示する。そして、管理者は、場所登録インターフェイス310を用いて、PC112を利用する場所[A社本社ビル]に関する3つの情報を場所情報DB30に登録する。
 まず、管理者が、場所の識別子[00001]を決定し、決定した識別子を、場所登録インターフェイス310の識別子入力エリア301に入力すると、場所登録部103はこれを場所情報DB30の場所識別子フィールドT301に格納する。
 次に、管理者が、場所の名前[A社本社ビル]を場所登録インターフェイス310の名前入力エリア302に入力すると、場所登録部103はこれを場所DB30の場所名フィールドT302に格納する。
 次に、管理者が、場所が存在するエリアの場所識別子を場所登録インターフェイス310の存在場所入力エリア303に入力すると、場所登録部103はこれを場所情報DB30の存在場所フィールドT303に格納する。この時に、上位の存在場所がない場合は、管理者は、上位の存在場所が存在していないことを示す値[00000]を入力する。
 全ての入力が完了すると、管理者は、登録ボタン304を押下する。これにより、登録が確定され、ステップS105が実行される。
[ステップS105]
 次に、管理者が、PC112の電力供給を制御する電力リレー113についての情報を入力すると、周辺装置登録部104が入力を受け付け、受け付けた情報を周辺装置情報DB40に格納する(ステップS105)。
 具体的には、管理者が、メニューインターフェース111(図17参照)中の周辺装置登録ボタン400を押下すると、周辺装置登録部104が、図20に示す周辺装置登録インターフェイス410を表示する。そして、管理者は、周辺装置登録インターフェイス410を用いて、計測装置または制御装置についての5つの情報を周辺装置DB40に登録する。
 まず、管理者が、電力リレー13の識別子を[00001]に設定し、これを、周辺装置登録インターフェイス410の識別子入力エリア401に入力すると、周辺装置登録部104はこれを周辺装置情報DB40の装置識別子フィールドT401に格納する。
 次に、管理者が、電力リレー13の装置種別として[制御装置]を、周辺装置登録インターフェイス410の種別入力エリア402に入力すると、周辺装置登録部104はこれを周辺装置情報DB40の装置種別フィールドT402に格納する。
 次に、管理者が、電力リレー13の名前[X氏PCのタップ(制御側)]を、周辺装置登録インターフェイス410の名前入力エリア403に入力すると、周辺装置登録部104はこれを周辺装置情報DB40の装置名フィールドT403に格納する。
 次に、管理者が、電力リレー13と通信する際に使用するアドレス[192.168.0.1]を、周辺装置登録インターフェイス410のアドレス入力エリア404に入力すると、周辺装置登録部104はこれを周辺装置情報DB40のアドレスフィールドT404に格納する。
 次に、管理者が、電力リレー13を制御する際に使用する命令として「サスペンド: tapcmd -on $addr 」を、周辺装置登録インターフェイス410の命令入力エリア405に入力すると、周辺装置登録部104はこれを周辺装置情報DB40の命令フィールドT404に格納する。
 ここまでの入力が完了すると、管理者は、登録ボタン406を押下する。これにより、電力リレー13に関する情報の登録が確定される。そして、ステップS0105は、電力センサ114、人感センサ115についても同様に実行され、結果、図4に示すように、周辺装置情報DB40に各装置の情報が登録される。全ての登録が完了すると、ステップS106が実行される。
[ステップS106]
 次に、管理者が、予め作成された無駄条件を入力すると、無駄条件登録部106が入力を受け付け、受け付けた情報を無駄条件DB60に格納する(ステップS106)。
 具体的には、管理者は、メニューインターフェース111(図17参照)中の無駄条件登録ボタン600を押下すると、無駄条件登録部106は、図21に示す無駄条件登録インターフェイス610を表示する。管理者は、無駄条件登録インターフェイス610を用いて、無駄条件についての4つの情報を登録する。
 まず、管理者が、電力消費の無駄条件の識別子[00001]を決定し、これを、無駄条件登録インターフェイス610の識別子入力エリア601に入力すると、無駄条件登録部106はこれを無駄条件DB60の識別子フィールドT601に格納する。
 次に、管理者が、無駄条件を登録する対象の所属種別として[組織]を、無駄条件登録インターフェイス610の所属種別入力エリア602に入力すると、無駄条件登録部106はこれを無駄条件DB60の所属種別フィールドT602に格納する。
 次に、管理者が、無駄条件を登録する対象の組織の所属識別子として[80000]を、無駄条件登録インターフェイス610の所属識別子入力エリア603に入力すると、無駄条件登録部106はこれを無駄条件DB60の所属識別子フィールドT603に格納する。
 次に、管理者が、電力消費における無駄条件として、[人感センサ==0の時全てのPCをサスペンド]を、無駄条件登録インターフェイス610の無駄条件入力エリア604に入力すると、無駄条件登録部106はこれを無駄条件DB60の無駄条件フィールドT604に格納する。
 全ての登録が完了すると、管理者は、登録ボタン605を押下する。これにより、登録が確定し、ステップS107が実行される。
[ステップS107]
 次に、電力管理者が、電力管理装置10の動作モードを入力すると、無駄条件登録部106が入力を受け付け、受け付けた情報を無駄条件DB60に格納する(ステップS107)。
 具体的には、管理者が、メニューインターフェース111(図17参照)中の動作モード設定ボタン700を押下すると、無駄条件登録部106が、図22に示す動作モード設定インターフェイス710を表示する。
 次に、管理者が、動作モード入力エリア701にシステム全体の動作モードとして[分析モード]を設定すると、無駄条件登録部106は、設定されたモードに対応する値を無駄条件DB60に格納する。その後、管理者が、登録ボタン702を押下すると、登録が確定される。
 以上に述べたステップS101~S107が実行されると、ステップS1における動作が終了する。この後、図13に示すステップS2~S6が実行される。
 次に、図15を用いて、図13に示したステップS2を更に具体的に説明する。図15は、図13に示したステップS2を具体的に示す流れ図である。また、以下の説明では、適宜、図23を参照する。
[ステップS201]
 図15に示すように、まず、利用者であるXによって認証情報が入力されると、認証部101は認証情報を受け付け、認証情報が適正かどうか(X氏がシステムの利用権限を有しているかどうか)を判断する(ステップS201)。そして、認証部101は、適正である場合はシステムへのログインを認める。
 具体的には、利用者Xが、ログインインターフェース121(図16参照)を用いて、各利用者に割り当てられている識別子(例えば[00002])を、識別子入力エリア122に入力し、更にログインボタン123を押下する。
 ログインボタン123が押下されると、認証部101は、入力された識別子を用いて、利用主体情報DB20の識別子フィールドT201の値を検索する。そして、一致するレコードが発見出来た場合は、認証部101は、ログインを許可し、図17に示すメニューインターフェース111を、表示装置7の表示画面に表示させる。この後、ステップS202が実行される。
[ステップS202]
 次に、利用者Xが、利用するPC112についての情報を入力すると、電気機器登録部105がこの入力を受け付け、受け付けた情報を、電気機器情報DB50に格納する(ステップS202)。
 具体的には、利用者Xが、メニューインターフェース111(図17参照)中の電気機器登録ボタン500を押下すると、電気機器登録部105は、図23に示す電気機器登録インターフェイス510を表示する。そして、利用者Xは、電気機器登録インターフェイス510を用いて、電気機器2に関する8つの情報を登録する。
 まず、利用者Xが、PC112の識別子を[00001]に決定し、決定した識別子を、電気機器登録インターフェイス510の機器識別子入力エリア501に入力すると、電気機器登録部105は、これを電気機器情報DB50の機器識別子フィールドT501に格納する。
 次に、利用者Xが、PC112の種別として[PC]を、電気機器登録インターフェイス510の機器種別入力エリア502に入力すると、電気機器登録部105はこれを電気機器情報DB50の機器種別フィールドT502に格納する。
 次に、利用者Xが、PC112の機器名として[X氏PC]を、電気機器登録インターフェイス510の機器名入力エリア503に入力すると、電気機器登録部105はこれを電気機器情報DB50の機器名フィールドT503に格納する。
 次に、利用者Xが、PC112の利用者、つまり自分自身に割り当てられている識別子である[00002]を、電気機器登録インターフェイス510の利用者入力エリア504に入力すると、電気機器登録部105はこれを電気機器情報DB50の利用者フィールドT504に格納する。
 次に、利用者Xが、PC112の利用場所の識別子[00001]を、電気機器登録インターフェイス510の利用場所入力エリア505に入力すると、電気機器登録部105はこれを電気機器情報DB50の利用場所フィールドT505に格納する。
 次に、利用者Xが、PC112を制御する電力リレー113の識別子[00001]を、電気機器登録インターフェイス510の制御装置入力エリア506に入力すると、電気機器登録部105はこれを電気機器情報DB50の制御装置フィールドT506に格納する。
 次に、利用者Xが、PC112の消費電力を計測する電力センサ114の識別子[00002]を、電気機器登録インターフェイス510の電力計測入力エリア507に入力すると、電気機器登録部105はこれを電気機器情報DB50の電力計測フィールドT507に格納する。
 次に、利用者Xが、PC112の利用者の在不在を計測する人感センサ15の識別子[00003]を、電気機器登録インターフェイス510の環境計測入力エリア508に入力すると、電気機器登録部105はこれを電気機器情報DB50の環境計測フィールドT508に格納する。
 全ての入力が完了すると、利用者Xは、登録ボタン509を押下する。これにより、登録が確定される。以上述べたステップS201及びS202が実行されると、ステップS2における動作が終了する。この後、図13に示すステップS3~S6が実行される。
 次に、実施の形態1で示した図9を参照しながら、図13に示したステップS5を更に具体的に説明する。また、図13に示したステップS5は、図9に示すステップA31~A3によって構成されているとする。
[ステップA31]
 最初に、図9に示すように、無駄条件解釈部12が、無駄条件DB60に登録されているレコードの無駄条件フィールドT604(図6参照)を解釈し、着目すべき電気機器及び計測機器とその時の計測値とから構成される判定条件を設定する(ステップA31)。更に、無駄条件解釈部12は、判定条件を電力分析部13に伝達する。
 具体的には、まず、無駄条件解釈部12は、無駄条件DB60の無駄条件フィールドT604に格納されている情報、即ち、無駄な電力を消費していると思われる場合の計測装置の計測値、判定条件(計測値を基準として、等しい、大きい、または小さい等を示す比較演算子)等の情報を抽出する。
 続いて、無駄条件解釈部12は、無駄条件DB60の所属種別フィールドT602、及び所属識別子フィールドT603に格納されている情報に基づいて、電気機器情報などのシステム情報を参照しながら、対象となる電気機器2、電力計測装置3、及び環境計測装置4を確定する。
 例えば、無駄条件DBに格納されている情報が、図6に示す情報であるとすると、無駄条件解釈部12は、無駄条件フィールドT604の値から、無駄な電力を消費していると思われる場合に着目する計測装置として「人感センサ」に着目する。そして、無駄条件解釈部12は、その時の「人感センサ」の計測値が「0」となり、判定条件が「==(一致する場合))となる、という情報を抽出する。また、無駄条件解釈部12は、制御する対象の電気機器として「全てのPC」という情報を抽出し、更に、その時の制御内容として「サスペンド」という情報も抽出する。
 また、無駄条件解釈部12は、所属種別フィールドT602及び所属識別子フィールドT603それぞれの値から、対象組織が「A社」全体となることを特定する。そして、無駄条件解釈部12は、制御対象の機器は「A社内の全てのPC」であり、その時に参照する計測機器としては、それぞれのPCに関連付いている「人感センサ」を用いる、と判断する。
 その後、無駄条件解釈部12は、抽出した無駄条件と、特定した電気機器2、電力計測装置3、及び環境計測装置4を示す情報とを、判定条件として、電力分析部13に伝達する。
[ステップA32]
 次に、電力分析部13は、伝達された判定条件に基づいて、計測値DB70に新たに記録されたレコード(図7参照)を検査し、判定条件を満たすレコードが存在しているかどうかを判定する。電力分析部13は、判定条件を満たすレコードが存在している場合は、計測値DB70の対応する無駄マークフィールドT704をマークする(ステップA32)。
 具体的には、電力分析部13は、情報収集部11が収集し、計測値DB70に新たに追加されたレコードを対象として、無駄条件解釈部12から伝達された、対象となる電気機器「PC」、計測装置「人感センサ」、計測装置の計測値「0」、及び判定条件が、全て当てはまるレコードを検索する。
 続いて、電力分析部13は、電気機器情報に基づいて、計測値DB70において、電力センサ114から送信された電力情報と人感センサ115から送信された環境情報とを結び付ける。そして、電力分析部13は、計測値DB70において、結び付けられた各情報それぞれが記録されたレコード(図7参照)が、検索されたレコードであるかどうかを確認する。
 例えば、計測装置識別子「0003」は、X氏のPCの人感センサを示している(図4参照)。また、計測装置識別子「00002」は、X氏PCのタップに対応する電力計測装置を示している(図4参照)。よって、図7の例では、電力分析部13は、検索によって、計測装置識別子が「0003」であり、且つ、計測値が「0」であるレコードを特定する。そして、電力分析部13は、特定したレコードと、これと日時が一致する計測装置識別子が「00002」であるレコードと、を結び付ける。
 その結果、本実施例では、環境情報のレコードが、検索されたレコードに一致するので、電力分析部13は、この環境情報に対応する電力情報で特定される消費電力は、無駄な電力であると判断する。そして、電力部分析部13は、計測値DB70の該当する無駄マークフィールドT704に無駄電力である事を示す値”1”を格納する。追加された全てのレコードについて確認が終了すると、ステップA33が実行される。
[ステップA33]
 次に、表示部15は、管理者からの要求に応じて、計測値DB70から、電力計測装置4によって取得された電力情報を読み込み、これを表示装置7の画面に表示させる(ステップA33)。その際、表示部15は、電力分析部13によって計測値DB70の無駄マークフィールドT704にマークされた計測値を特定し、無駄な電力が発生している場合も管理者に向けて表示する。
 具体的には、管理者が、メニューインターフェース111(図17参照)中の消費電力表示ボタン800を押下すると、表示部15は、図24に示す消費電力表示インターフェイス810を表示する。そして、管理者は、消費電力を確認したい種別[組織]を所属種別入力エリア801に入力し、組織の識別子[80000]を所属識別子入力エリア802に入力し、その後、表示ボタン803を押下する。
 表示ボタン803が押下されると、表示部15は、入力された種別[組織]、及び識別子[80000]を用いて、計測値DB70から該当するレコードを検索する。更に、表示部15は、計測値DB70の計測装置識別子フィールドT702に格納されている計測装置識別子をキーにして、電気機器情報DB50の電力計測フィールドT507を検索し、同じ識別子が格納されているレコードを特定する。
 さらに、表示部15は、特定したレコードの利用者フィールドT503に格納されている利用者が、指定された組織に属するかどうかを確認し、属していた場合は、特定したレコードを検索結果として列挙する。
 続いて、表示部15は、検索結果で得られたレコードの各消費電力値を合計し、その値を消費電力表示インターフェイス810の消費電力合計値の表示エリア804に表示する。また、表示部15は、検索結果の中から、計測値DB70の無駄マークフィールドT704にマークがついているレコードという条件を追加して絞り込み検索を実行し、その結果得られた検索結果の各消費電力値を合算する。更に、表示部15は、得られた値を、消費電力表示インターフェイス810の無駄電力合計値の表示エリア805に、無駄電力の合計値として表示する。
 以上のように、本実施例によれば、組織毎、または場所毎に、消費電力が無駄になっている場合を特定することができ、管理者における電力管理が容易となる。また、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。
 上述した実施の形態及び実施例の一部又は全部は、以下に記載する(付記1)~(付記30)によって表現することができるが、以下の記載に限定されるものではない。
  (付記1)
 外部から電力供給を受ける電気機器の消費電力を管理する電力管理装置と、前記電気機器の消費電力を特定する電力情報及び前記電気機器の周辺環境を特定する環境情報の一方又は両方を取得する計測装置と、データベースと、を備え、
 前記データベースは、
前記電気機器毎に、当該電気機器を利用する利用主体、当該電気機器に電力を供給する場所、及び当該電気機器に対応する前記計測装置を特定する情報を、システム情報として格納し、更に、
予め、前記利用主体毎、又は前記電気機器が電力の供給を受けている場所毎に、前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方に基づいて設定され、且つ、前記電気機器が電力を無駄に消費している場合を規定している、無駄条件を格納し、
 前記電力管理装置は、
前記システム情報に基づいて前記無駄条件と関係している電気機器及び計測装置を特定し、更に、前記無駄条件に基づいて、特定した電気機器が電力を無駄にしていると判断できる条件を設定する、無駄条件解釈部と、
前記計測装置が取得した前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方を収集する情報収集部と、
前記無駄解釈部が特定した計測装置から収集された前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方が、前記無駄解釈部によって設定された条件を満たすかどうかを判定し、満たす場合に、電力消費の無駄が発生していると判定する、電力分析部と、
を備えている、ことを特徴とする電力管理システム。
  (付記2)
 前記利用主体が、利用者または複数の利用者が所属する組織であり、
 前記無駄条件が、前記組織毎、又は前記場所毎に、設定されている、付記1に記載の電力管理システム。
  (付記3)
 当該電力管理システムが、前記計測装置として、前記電気機器の消費電力を特定する電力情報を取得する電力計測装置と、前記電気機器の周辺環境を特定する環境情報を取得する周辺計測装置と、を備えており、
 前記情報収集部が、前記電力情報及び前記環境情報を収集し、そして収集の度に、前記電力情報が記録されたレコードと、前記環境情報が記録されたレコードとを作成し、
 前記電力分析部が、
前記システム情報に基づいて、前記レコードに記録されている、前記電力情報と前記環境情報とを結び付け、更に、
前記電力情報が前記設定された条件を満たす場合は、前記電力情報が特定する消費電力が無駄であると判断し、前記環境情報が前記設定された条件を満たす場合は、前記環境情報に結び付けられた前記電力情報が特定する消費電力が無駄であると判断し、そして、
消費電力が無駄であると判断された前記電力情報のレコードに、前記消費電力が無駄であると判断されたことを示すマークを記録する、付記1に記載の電力管理システム。
  (付記4)
 前記電力管理装置が、前記電力分析部による判定の結果、前記情報収集部が収集した前記電力情報、及び前記情報収集部が収集した前記環境情報のうち、少なくとも一つを、外部の表示装置の画面に表示させる、表示部を更に備えている、付記1に記載の電力管理システム。
  (付記5)
 前記電力管理装置が、前記情報収集部が収集した前記電力情報を、外部の表示装置の画面に表示させる、表示部を更に備え、
 前記表示部は、外部からの指示に応じて、前記電力情報が記録されたレコードのうち、前記マークが記録されているレコードを特定し、特定したレコードに記録されている前記電力情報を前記画面に表示する際に、前記電力情報によって特定される消費電力が無駄である旨も表示する、付記3に記載の電力管理システム。
  (付記6)
 当該電力管理システムが、前記電気機器の動作を制御する制御装置を更に備え、
 前記電力管理装置が、前記制御装置に対して、前記電気機器の消費電力が低下するように指示を行う、機器制御部を更に備えている、
付記1に記載の電力管理システム。
  (付記7)
 前記機器制御部が、前記無駄解釈部によって特定された計測装置から収集した前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方が、前記無駄解釈部によって設定された条件を満たすかどうかを判定し、満たす場合に、前記制御装置に対して、前記電気機器の消費電力が低下するように指示を行う、
付記6に記載の電力管理システム。
  (付記8)
 外部から電力供給を受ける電気機器の消費電力を特定する電力情報または前記電気機器の周辺環境を特定する環境情報を取得する計測装置を用いて、前記電気機器の消費電力を管理する電力管理装置であって、
 無駄条件解釈部と、情報収集部と、電力分析部とを備え、
 前記無駄条件解釈部は、
前記電気機器毎に、当該電気機器を利用する利用主体、当該電気機器に電力を供給する場所、及び当該電気機器に対応する前記計測装置を特定する、システム情報に基づいて、
前記利用主体毎、又は前記電気機器が電力の供給を受けている場所毎に、予め、前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方に基づいて設定され、且つ前記電気機器が電力を無駄に消費している場合を規定した、無駄条件と関係している、電気機器及び計測装置を特定し、
更に、前記無駄条件に基づいて、特定した電気機器が電力を無駄にしていると判断できる条件を設定し、
 前記情報収集部は、前記計測装置が取得した前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方を収集し、
 前記電力分析部は、前記無駄解釈部が特定した計測装置から収集された前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方が、前記無駄解釈部によって設定された条件を満たすかどうかを判定し、満たす場合に、電力消費の無駄が発生していると判定する、
ことを特徴とする電力管理装置。
  (付記9)
 前記利用主体が、利用者または複数の利用者が所属する組織であり、
 前記無駄条件が、前記組織毎、又は前記場所毎に、設定されている、付記8に記載の電力管理装置。
  (付記10)
 前記計測装置が、前記電気機器の消費電力を特定する電力情報を取得する電力計測装置と、前記電気機器の周辺環境を特定する環境情報を取得する周辺計測装置とであり、
 前記情報収集部が、前記電力情報及び前記環境情報を収集し、そして収集の度に、前記電力情報が記録されたレコードと、前記環境情報が記録されたレコードとを作成し、
 前記電力分析部が、
前記システム情報に基づいて、前記レコードに記録されている、前記電力情報と前記環境情報とを結び付け、更に、
前記電力情報が前記設定された条件を満たす場合は、前記電力情報が特定する消費電力が無駄であると判断し、前記環境情報が前記設定された条件を満たす場合は、前記環境情報に結び付けられた前記電力情報が特定する消費電力が無駄であると判断し、そして、
消費電力が無駄であると判断された前記電力情報のレコードに、前記消費電力が無駄であると判断されたことを示すマークを記録する、付記8に記載の電力管理装置。
  (付記11)
 前記電力分析部による判定の結果、前記情報収集部が収集した前記電力情報、及び前記情報収集部が収集した前記環境情報のうち、少なくとも一つを、外部の表示装置の画面に表示させる、表示部を更に備えている、付記8に記載の電力管理装置。
  (付記12)
 前記情報収集部が収集した前記電力情報を、外部の表示装置の画面に表示させる、表示部を更に備え、
 前記表示部は、外部からの指示に応じて、前記電力情報が記録されたレコードのうち、前記マークが記録されているレコードを特定し、特定したレコードに記録されている前記電力情報を前記画面に表示する際に、前記電力情報によって特定される消費電力が無駄である旨も表示する、付記10に記載の電力管理装置。
  (付記13)
 前記電気機器に対して、その動作を制御する制御装置が用いられている場合に、
 前記制御装置に対して、前記電気機器の消費電力が低下するように指示を行う、機器制御部を更に備えている、
付記8に記載の電力管理装置。
  (付記14)
 前記機器制御部が、前記無駄解釈部によって特定された計測装置から収集した前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方が、前記無駄解釈部によって設定された条件を満たすかどうかを判定し、満たす場合に、前記制御装置に対して、前記電気機器の消費電力が低下するように指示を行う、
付記13に記載の電力管理装置。
  (付記17)
 外部から電力供給を受ける電気機器の消費電力を特定する電力情報または前記電気機器の周辺環境を特定する環境情報を取得する計測装置を用いて、前記電気機器の消費電力を管理するための電力管理方法であって、
(a)前記電気機器毎に、当該電気機器を利用する利用主体、当該電気機器に電力を供給する場所、及び当該電気機器に対応する前記計測装置を特定する、システム情報に基づいて、
前記利用主体毎、又は前記電気機器が電力の供給を受けている場所毎に、予め、前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方に基づいて設定され、且つ前記電気機器が電力を無駄に消費している場合を規定した、無駄条件と関係している、電気機器及び計測装置を特定する、ステップと、
(b)前記無駄条件に基づいて、前記(a)のステップで特定した電気機器が電力を無駄にしていると判断できる条件を設定する、ステップと、
(c)前記計測装置が取得した前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方を収集する、ステップと、
(d)前記(a)のステップで特定した計測装置から、前記(c)のステップで収集された前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方が、前記(b)のステップで設定された条件を満たすかどうかを判定し、満たす場合に、電力消費の無駄が発生していると判定する、ステップと、
を有する、ことを特徴とする電力管理方法。
  (付記18)
 前記利用主体が、利用者または複数の利用者が所属する組織であり、
 前記無駄条件が、前記組織毎、又は前記場所毎に、設定されている、付記17に記載の電力管理方法。
  (付記19)
 前記計測装置が、前記電気機器の消費電力を特定する電力情報を取得する電力計測装置と、前記電気機器の周辺環境を特定する環境情報を取得する周辺計測装置とであり、
 前記(c)のステップにおいて、前記電力情報及び前記環境情報を収集し、そして収集の度に、前記電力情報が記録されたレコードと、前記環境情報が記録されたレコードとを作成し、
 前記(d)のステップにおいて、前記システム情報に基づいて、前記レコードに記録されている、前記電力情報と前記環境情報とを結び付け、更に、
前記電力情報が前記設定された条件を満たす場合は、前記電力情報が特定する消費電力が無駄であると判断し、前記環境情報が前記設定された条件を満たす場合は、前記環境情報に結び付けられた前記電力情報が特定する消費電力が無駄であると判断し、そして、
消費電力が無駄であると判断された前記電力情報のレコードに、前記消費電力が無駄であると判断されたことを示すマークを記録する、付記17に記載の電力管理方法。
  (付記20)
(e)前記(d)のステップによる判定の結果、前記情報収集部が収集した前記電力情報、及び前記情報収集部が収集した前記環境情報のうち、少なくとも一つを、外部の表示装置の画面に表示させる、ステップを更に有している、付記17に記載の電力管理方法。
  (付記21)
(f)前記(c)のステップで収集した前記電力情報を、外部の表示装置の画面に表示させる、ステップを更に有しており、
 前記(f)のステップにおいて、外部からの指示に応じて、前記電力情報が記録されたレコードのうち、前記マークが記録されているレコードを特定し、特定したレコードに記録されている前記電力情報を前記画面に表示する際に、前記電力情報によって特定される消費電力が無駄である旨も表示する、付記19に記載の電力管理方法。
  (付記22)
 前記電気機器に対して、その動作を制御する制御装置が用いられている場合に、
(g)前記制御装置に対して、前記電気機器の消費電力が低下するように指示を行う、ステップを更に有している、
付記17に記載の電力管理方法。
  (付記23)
 前記(g)のステップにおいて、前記(a)のステップで特定された計測装置から収集した前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方が、前記(a)のステップで設定された条件を満たすかどうかを判定し、満たす場合に、前記制御装置に対して、前記電気機器の消費電力が低下するように指示を行う、
付記22に記載の電力管理方法。
  (付記24)
 外部から電力供給を受ける電気機器の消費電力を特定する電力情報または前記電気機器の周辺環境を特定する環境情報を取得する計測装置を用いた、前記電気機器の消費電力の管理を、コンピュータによって実行するための、プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記コンピュータに、
(a)前記電気機器毎に、当該電気機器を利用する利用主体、当該電気機器に電力を供給する場所、及び当該電気機器に対応する前記計測装置を特定する、システム情報に基づいて、
前記利用主体毎、又は前記電気機器が電力の供給を受けている場所毎に、予め、前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方に基づいて設定され、且つ前記電気機器が電力を無駄に消費している場合を規定した、無駄条件と関係している、電気機器及び計測装置を特定する、ステップと、
(b)前記無駄条件に基づいて、前記(a)のステップで特定した電気機器が電力を無駄にしていると判断できる条件を設定する、ステップと、
(c)前記計測装置が取得した前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方を収集する、ステップと、
(d)前記(a)のステップで特定した計測装置から、前記(c)のステップで収集された前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方が、前記(b)のステップで設定された条件を満たすかどうかを判定し、満たす場合に、電力消費の無駄が発生していると判定する、ステップと、
を実行させる、命令を含むプログラムを記録している、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  (付記25)
 前記利用主体が、利用者または複数の利用者が所属する組織であり、
 前記無駄条件が、前記組織毎、又は前記場所毎に、設定されている、付記24に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  (付記26)
 前記計測装置が、前記電気機器の消費電力を特定する電力情報を取得する電力計測装置と、前記電気機器の周辺環境を特定する環境情報を取得する周辺計測装置とであり、
 前記(c)のステップにおいて、前記電力情報及び前記環境情報を収集し、そして収集の度に、前記電力情報が記録されたレコードと、前記環境情報が記録されたレコードとを作成し、
 前記(d)のステップにおいて、前記システム情報に基づいて、前記レコードに記録されている、前記電力情報と前記環境情報とを結び付け、更に、
前記電力情報が前記設定された条件を満たす場合は、前記電力情報が特定する消費電力が無駄であると判断し、前記環境情報が前記設定された条件を満たす場合は、前記環境情報に結び付けられた前記電力情報が特定する消費電力が無駄であると判断し、そして、
消費電力が無駄であると判断された前記電力情報のレコードに、前記消費電力が無駄であると判断されたことを示すマークを記録する、付記24に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  (付記27)
(e)前記(d)のステップによる判定の結果、前記情報収集部が収集した前記電力情報、及び前記情報収集部が収集した前記環境情報のうち、少なくとも一つを、外部の表示装置の画面に表示させる、ステップを、更に前記コンピュータに実行させる、付記24に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  (付記28)
(f)前記(c)のステップで収集した前記電力情報を、外部の表示装置の画面に表示させる、ステップを、更に前記コンピュータに実行させ、
 前記(f)のステップにおいて、外部からの指示に応じて、前記電力情報が記録されたレコードのうち、前記マークが記録されているレコードを特定し、特定したレコードに記録されている前記電力情報を前記画面に表示する際に、前記電力情報によって特定される消費電力が無駄である旨も表示する、付記26に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  (付記29)
 前記電気機器の動作を制御する制御装置が更に用いられており、
(g)前記制御装置に対して、前記電気機器の消費電力が低下するように指示を行う、ステップを、更に前記コンピュータに実行させる、
付記24に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  (付記30)
 前記(g)のステップにおいて、前記(a)のステップで特定された計測装置から収集した前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方が、前記(a)のステップで設定された条件を満たすかどうかを判定し、満たす場合に、前記制御装置に対して、前記電気機器の消費電力が低下するように指示を行う、
付記29に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
 以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
 この出願は、2010年11月29日に出願された日本出願特願2010-265133を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
 本発明は、家庭、オフィスビルにおいて、コンセントから先の消費電力の分析及び削減を行うエネルギーマネジメントシステム、などに有用である。また、建物のエネルギー量を把握し、周辺と連携するスマートメータ及びスマートグリッドといった基盤システムにも適用可能である。
 1 電力管理システム
 2 電気機器
 3 制御装置
 4 計測装置(電力計測装置)
 5 計測装置
 6 データベース
 10 電力管理装置
 11 情報収集部
 12 無駄条件解釈部
 13 電力分析部
 14 機器制御部
 15 表示部
 20 利用主体情報データベース
 30 場所情報データベース
 40 周辺装置情報データベース
 50 電気機器情報データベース
 60 無駄条件データベース
 70 計測値データベース
 101 認証部
 102 利用主体登録部
 103 場所登録部
 104 周辺装置登録部
 105 電気機器登録部
 106 無駄条件登録部
 111 コンセント
 112 PC
 113 電力リレー
 114 電力センサ
 115 人感センサ
 120 コンピュータ
 121 CPU
 122 メインメモリ
 123 記憶装置
 124 入力インターフェイス
 125 表示コントローラ
 126 データリーダ・ライタ
 127 通信インターフェイス
 128 入力機器
 129 ディスプレイ装置
 130 記録媒体
 131 バス
 T201 利用情報DBにおける識別子フィールド
 T202 利用情報DBにおける名前フィールド
 T203 利用情報DBにおける所属先フィールド
 T204 利用情報DBにおける種別フィールド
 T301 場所情報DBにおける場所識別子フィールド
 T302 場所情報DBにおける場所名フィールド
 T303 場所情報DBにおける存在場所フィールド
 T401 周辺装置情報DBにおける装置識別子フィールド
 T402 周辺装置情報DBにおける装置種別フィールド
 T403 周辺装置情報DBにおける装置名フィールド
 T404 周辺装置情報DBにおけるアドレスフィールド
 T405 周辺装置情報DBにおける命令フィールド
 T501 電気機器DBにおける機器識別子フィールド
 T502 電気機器DBにおける機器種別フィールド
 T503 電気機器DBにおける機器名フィールド
 T504 電気機器DBにおける利用主体フィールド
 T505 電気機器DBにおける利用場所フィールド
 T506 電気機器DBにおける制御装置フィールド
 T507 電気機器DBにおける電力計測フィールド
 T508 電気機器DBにおける環境計測フィールド
 T601 無駄条件DBにおける識別子フィールド
 T602 無駄条件DBにおける所属種別フィールド
 T603 無駄条件DBにおける所属識別子フィールド
 T604 無駄条件DBにおける無駄条件フィールド
 T701 計測値DBにおける日時フィールド
 T702 計測値DBにおける計測装置識別子フィールド
 T703 計測値DBにおける計測値フィールド
 T704 計測値DBにおける無駄マークフィールド

Claims (10)

  1.  外部から電力供給を受ける電気機器の消費電力を管理する電力管理装置と、前記電気機器の消費電力を特定する電力情報及び前記電気機器の周辺環境を特定する環境情報の一方又は両方を取得する計測装置と、データベースと、を備え、
     前記データベースは、
    前記電気機器毎に、当該電気機器を利用する利用主体、当該電気機器に電力を供給する場所、及び当該電気機器に対応する前記計測装置を特定する情報を、システム情報として格納し、更に、
    予め、前記利用主体毎、又は前記電気機器が電力の供給を受けている場所毎に、前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方に基づいて設定され、且つ、前記電気機器が電力を無駄に消費している場合を規定している、無駄条件を格納し、
     前記電力管理装置は、
    前記システム情報に基づいて前記無駄条件と関係している電気機器及び計測装置を特定し、更に、前記無駄条件に基づいて、特定した電気機器が電力を無駄にしていると判断できる条件を設定する、無駄条件解釈部と、
    前記計測装置が取得した前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方を収集する情報収集部と、
    前記無駄解釈部が特定した計測装置から収集された前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方が、前記無駄解釈部によって設定された条件を満たすかどうかを判定し、満たす場合に、電力消費の無駄が発生していると判定する、電力分析部と、
    を備えている、ことを特徴とする電力管理システム。
  2.  前記利用主体が、利用者または複数の利用者が所属する組織であり、
     前記無駄条件が、前記組織毎、又は前記場所毎に、設定されている、請求項1に記載の電力管理システム。
  3.  当該電力管理システムが、前記計測装置として、前記電気機器の消費電力を特定する電力情報を取得する電力計測装置と、前記電気機器の周辺環境を特定する環境情報を取得する周辺計測装置と、を備えており、
     前記情報収集部が、前記電力情報及び前記環境情報を収集し、そして収集の度に、前記電力情報が記録されたレコードと、前記環境情報が記録されたレコードとを作成し、
     前記電力分析部が、
    前記システム情報に基づいて、前記レコードに記録されている、前記電力情報と前記環境情報とを結び付け、更に、
    前記電力情報が前記設定された条件を満たす場合は、前記電力情報が特定する消費電力が無駄であると判断し、前記環境情報が前記設定された条件を満たす場合は、前記環境情報に結び付けられた前記電力情報が特定する消費電力が無駄であると判断し、そして、
    消費電力が無駄であると判断された前記電力情報のレコードに、前記消費電力が無駄であると判断されたことを示すマークを記録する、請求項1または2に記載の電力管理システム。
  4.  前記電力管理装置が、前記電力分析部による判定の結果、前記情報収集部が収集した前記電力情報、及び前記情報収集部が収集した前記環境情報のうち、少なくとも一つを、外部の表示装置の画面に表示させる、表示部を更に備えている、請求項1~3のいずれかに記載の電力管理システム。
  5.  前記電力管理装置が、前記情報収集部が収集した前記電力情報を、外部の表示装置の画面に表示させる、表示部を更に備え、
     前記表示部は、外部からの指示に応じて、前記電力情報が記録されたレコードのうち、前記マークが記録されているレコードを特定し、特定したレコードに記録されている前記電力情報を前記画面に表示する際に、前記電力情報によって特定される消費電力が無駄である旨も表示する、請求項3に記載の電力管理システム。
  6.  当該電力管理システムが、前記電気機器の動作を制御する制御装置を更に備え、
     前記電力管理装置が、前記制御装置に対して、前記電気機器の消費電力が低下するように指示を行う、機器制御部を更に備えている、
    請求項1~5のいずれかに記載の電力管理システム。
  7.  前記機器制御部が、前記無駄解釈部によって特定された計測装置から収集した前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方が、前記無駄解釈部によって設定された条件を満たすかどうかを判定し、満たす場合に、前記制御装置に対して、前記電気機器の消費電力が低下するように指示を行う、
    請求項6に記載の電力管理システム。
  8.  外部から電力供給を受ける電気機器の消費電力を特定する電力情報または前記電気機器の周辺環境を特定する環境情報を取得する計測装置を用いて、前記電気機器の消費電力を管理する電力管理装置であって、
     無駄条件解釈部と、情報収集部と、電力分析部とを備え、
     前記無駄条件解釈部は、
    前記電気機器毎に、当該電気機器を利用する利用主体、当該電気機器に電力を供給する場所、及び当該電気機器に対応する前記計測装置を特定する、システム情報に基づいて、
    前記利用主体毎、又は前記電気機器が電力の供給を受けている場所毎に、予め、前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方に基づいて設定され、且つ前記電気機器が電力を無駄に消費している場合を規定した、無駄条件と関係している、電気機器及び計測装置を特定し、
    更に、前記無駄条件に基づいて、特定した電気機器が電力を無駄にしていると判断できる条件を設定し、
     前記情報収集部は、前記計測装置が取得した前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方を収集し、
     前記電力分析部は、前記無駄解釈部が特定した計測装置から収集された前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方が、前記無駄解釈部によって設定された条件を満たすかどうかを判定し、満たす場合に、電力消費の無駄が発生していると判定する、
    ことを特徴とする電力管理装置。
  9.  外部から電力供給を受ける電気機器の消費電力を特定する電力情報または前記電気機器の周辺環境を特定する環境情報を取得する計測装置を用いて、前記電気機器の消費電力を管理するための電力管理方法であって、
    (a)前記電気機器毎に、当該電気機器を利用する利用主体、当該電気機器に電力を供給する場所、及び当該電気機器に対応する前記計測装置を特定する、システム情報に基づいて、
    前記利用主体毎、又は前記電気機器が電力の供給を受けている場所毎に、予め、前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方に基づいて設定され、且つ前記電気機器が電力を無駄に消費している場合を規定した、無駄条件と関係している、電気機器及び計測装置を特定する、ステップと、
    (b)前記無駄条件に基づいて、前記(a)のステップで特定した電気機器が電力を無駄にしていると判断できる条件を設定する、ステップと、
    (c)前記計測装置が取得した前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方を収集する、ステップと、
    (d)前記(a)のステップで特定した計測装置から、前記(c)のステップで収集された前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方が、前記(b)のステップで設定された条件を満たすかどうかを判定し、満たす場合に、電力消費の無駄が発生していると判定する、ステップと、
    を有する、ことを特徴とする電力管理方法。
  10.  外部から電力供給を受ける電気機器の消費電力を特定する電力情報または前記電気機器の周辺環境を特定する環境情報を取得する計測装置を用いた、前記電気機器の消費電力の管理を、コンピュータによって実行するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    前記コンピュータに、
    (a)前記電気機器毎に、当該電気機器を利用する利用主体、当該電気機器に電力を供給する場所、及び当該電気機器に対応する前記計測装置を特定する、システム情報に基づいて、
    前記利用主体毎、又は前記電気機器が電力の供給を受けている場所毎に、予め、前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方に基づいて設定され、且つ前記電気機器が電力を無駄に消費している場合を規定した、無駄条件と関係している、電気機器及び計測装置を特定する、ステップと、
    (b)前記無駄条件に基づいて、前記(a)のステップで特定した電気機器が電力を無駄にしていると判断できる条件を設定する、ステップと、
    (c)前記計測装置が取得した前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方を収集する、ステップと、
    (d)前記(a)のステップで特定した計測装置から、前記(c)のステップで収集された前記電力情報及び前記環境情報の一方又は両方が、前記(b)のステップで設定された条件を満たすかどうかを判定し、満たす場合に、電力消費の無駄が発生していると判定する、ステップと、
    を実行させる、命令を含むプログラムを記録している、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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