WO2012053108A1

WO2012053108A1 - ケーブルホルダー及びケーブルホルダーを備えた表示装置

Info

Publication number: WO2012053108A1
Application number: PCT/JP2010/068739
Authority: WO
Inventors: 義仁望月; 璽民陳
Original assignee: Ｎｅｃディスプレイソリューションズ株式会社
Priority date: 2010-10-22
Filing date: 2010-10-22
Publication date: 2012-04-26
Also published as: US20130294018A1

Abstract

表示装置（１）のベース部材に昇降スタンド（３）を設けた。昇降スタンドは固定支柱と昇降可能な昇降支柱を取り付け、昇降支柱の上端に支持部を設けてケーブルホルダー（９）を装着する。ケーブルホルダー（９）はホルダー本体から延びてケーブル類の収容空間（Ｋ）を囲うように互いに非接触で交差する方向に延びる一対のアーム部（１９，２０）を備えた。第一のアーム部（１９）と第二のアーム部（２０）はそれぞれ先端部が逆方向に傾斜する第一傾斜部と第二傾斜部を対向して形成させ、第一傾斜部と第二傾斜部との間に間隙を形成した。ケーブル類を挿入する際や取り外す際には第一及び第二のアーム部を弾性変形させて挿脱させる。ケーブル類の収容状態でケーブルホルダーが昇降すると、ケーブル類も追従する。

Description

ケーブルホルダー及びケーブルホルダーを備えた表示装置

本発明は、液晶ディスプレイ等の各種のディスプレイやその他の機器に用いられる各種のケーブルを支持するケーブルホルダー及びこのケーブルホルダーを備えた表示装置に関する。

近年、パソコンやテレビ等のディスプレイを備えた表示装置として、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等に代表される薄型の表示装置が広く普及している。これらの表示装置の中には、ディスプレイが昇降可能な昇降スタンドで支持されているものがある。この昇降可能な昇降スタンドには観察者の目の高さに合わせてディスプレイの高さ位置を調整可能な高さ調整機構が備えられている。

このような昇降可能な昇降スタンドを備えた表示装置として、パーソナルコンピュータのディスプレイに昇降スタンドを取り付けたものがある。例えば特許文献１に記載された表示装置は、昇降スタンドとしてベース部に支持されたガイド部材にディスプレイを備えた昇降部材が昇降可能に嵌挿されている。
このガイド部材と昇降部材はいずれも断面略四角形状に形成され、両部材の間にはワンウエイクラッチを用いたフリクション機構が設けられている。
また、昇降しない固定型のスタンドを備えた表示装置として、例えば特許文献２に記載されたものがある。この装置では、床下に設けたコンピュータ本体から支柱を起立させ、その上部にディスプレイが支持されている。

上述した表示装置のうち、特許文献１のように昇降スタンドを設けたものでは、電源からディスプレイに接続された電源ケーブルや、画像情報を伝送させる映像ケーブル、ＵＳＢ用やビデオ用のケーブル等、種々のケーブルが外部からディスプレイに接続されているものが多い。一方、特許文献２のように固定型のスタンドを設けたものでは、スタンド内を通してディスプレイにケーブルが延びているものが多い。

特開２００５－３００９２２号公報特開平８－３２８６９４号公報

ところで、上述した表示装置において、ディスプレイやスタンドの外部に各種のケーブルを配設したものでは、ディスプレイを水平方向や上下方向、或いは縦横方向に回転させる際、或いは昇降させる際、ケーブルが引っ張られたり捩れたりすることがあった。また、ディスプレイに接続される複数のケーブルが机上や床上等に広がって配線されているために占有スペースが大きく足に引っかかる等邪魔であり、また見栄えが悪かった。

本発明は、このような課題に鑑みて、各種のケーブル類を保持できて邪魔にならないようにしたケーブルホルダー及びこのケーブルホルダーを備えた表示装置を提供することを目的とする。

本発明によるケーブルホルダーは、ホルダー本体から延びてケーブルを収容する収容空間を囲うように互いに接近して交差する方向に延びる一対のアーム部を備えており、第一のアーム部と第二のアーム部はそれぞれ先端部が逆方向に傾斜する第一傾斜部と第二傾斜部を対向して形成させており、第一傾斜部と第二傾斜部との間に間隙を形成したことを特徴とする。
本発明によれば、ケーブル類を収容空間に対して挿入や取り出しを行う場合、間隙から一対のアーム部の第一傾斜部と第二傾斜部の少なくとも一方を弾性変形させることで挿入し、或いは取り出すことができる。ケーブル類は収容空間に保持された状態で一対のアーム部のいずれかに当接して係止され、離脱しない。

また、第一のアーム部の第一傾斜部と第二のアーム部の第二傾斜部には、それぞれ間隙に突出する突起が設けられ、第一傾斜部の突起と第二傾斜部の突起とは間隙が延在する方向に位置をずらして設けられていることが好ましい。
収容空間に収容されたケーブル類は一対のアーム部間の間隙から離脱しそうになっても、突起に当接することで離脱を防止できる。
また、第一傾斜部の突起と第二傾斜部の突起との間の幅はケーブルの外径寸法より小さく設定されていることが好ましい。
これにより、収容空間に保持されたケーブルは間隙から不用意に離脱しない。

また、第一のアーム部の先端部に設けた第一傾斜部と第二のアーム部の先端部に設けた第二傾斜部は、それぞれ先端に向かって次第に幅が小さくなるように形成されていてもよい。
第一のアーム部と第二のアーム部の先端を先細に形成すれば、先端側ほど弾性変形しやすくなるためケーブル類の挿脱が容易になる。

　本発明による表示装置は、ベース部材に支持されたスタンドにディスプレイを備えた表示装置において、スタンドの頂部に回動可能に支持されていてディスプレイを支持した支持部に、上述したいずれかのケーブルホルダーが取り付けられていることを特徴とする。
　スタンド頂部に設けた支持部にケーブルホルダーを取り付けたことで、一対のアーム部によってケーブル類を収納空間に収容できてアーム部に当接して係止され、離脱しないと共に、ケーブル類を収容空間に対して挿入や取り出しを行う場合、間隙から一対のアーム部の第一傾斜部と第二傾斜部の少なくとも一方を弾性変形させることで挿入、或いは取り出すことができる。

　また、ケーブルホルダーのホルダー本体には、スタンドの頂部の支持部に係止させるための着脱可能な係止部が設けられていることが好ましい。
　ケーブルホルダーを表示装置のスタンドの頂部の支持部に装着する際、支持部に係止部を係止させることで装着できる。

上述したように、本発明によるケーブルホルダー及びケーブルホルダーを備えた表示装置によれば、電源ケーブルや映像ケーブル等の各種のケーブル類を収容空間内に収容した状態で、間隙があっても第一アーム部と第二アーム部によってケーブル類を保持できる。また、各種のケーブル類を収容空間内に収容したり取り外したりする場合には、一対のアーム部の第一傾斜部と第二傾斜部との間隙にケーブル類を挿入し、少なくともいずれかのアーム部を弾性変形させて間隙を拡張して挿入と取り外しが行える。

また、本発明によるケーブルホルダーを備えた表示装置によれば、ケーブルホルダーの収容空間内にケーブル類を収容した状態でディスプレイを水平方向や上下方向に回動させたり縦横方向の姿勢を切り換えたりする場合、或いはディスプレイを昇降させる場合、ケーブルホルダーに係止された各種のケーブル類もディスプレイに近接した位置でディスプレイに追従して回動したり昇降したりするために、ケーブル類がディスプレイに引っ張られたり捩れたりしてディスプレイとの接続部に大きな負荷がかかることが抑制される。また、ディスプレイの降下状態ではケーブル類が机上や床面等に広がって邪魔になることもない。
これに対し、ケーブル類を保持するケーブルホルダーを支持部に取り付けない場合には、ディスプレイの回転時や上昇時にケーブル類がディスプレイとの接続部に引っ張られたり捩れたりして負荷が発生し、ディスプレイの降下時にはケーブル類がたるんだ状態で周辺に散乱するため邪魔になるという不具合が生じる。

本発明の第一実施形態による表示装置の昇降スタンドの支持部にケーブルホルダーを装着した状態を示す斜視図である。図１に示す表示装置の支持部からケーブルホルダーを分離した状態を示す斜視図である。図１に示す支持部にケーブルホルダーを装着した状態を示す要部拡大斜視図である。ケーブルホルダーをアーム側から見た斜視図である。ケーブルホルダーをアーム部側から見た正面図である。ケーブルホルダーを開口部側から見た斜視図である。図５Ｂに示すケーブルホルダーを反転させた斜視図である。ケーブルホルダーの収容空間に電源ケーブルと映像ケーブルを収容した状態の要部斜視図である。本発明の第二の実施形態によるケーブルホルダーを示す斜視図である。図７に示すケーブルホルダーをアーム部側から見た正面図である。

以下、本発明の実施形態によるケーブルホルダー及びこのケーブルホルダーを備えた表示装置について添付図面に基づいて説明する。
　図１及び図２に示すように、表示装置１は、基盤状のベース部材２に昇降可能な昇降スタンド３が取り付けられ、昇降スタンド３の上部には液晶ディスプレイ等のディスプレイ４とその支持部５が取り付けられている。
昇降スタンド３は、ベース部材２に固定された固定支柱６と、固定支柱６に対して昇降可能な昇降支柱７とで構成されており、これら固定支柱６及び昇降支柱７は例えば略円筒状に形成されている。

図３において、昇降支柱７の上端に設けた支持部５にはディスプレイ４が固定されており、支持部５の下部５ｂは平行平板をなす略板状であり、支持部５は昇降スタンド３に対してディスプレイ４と一体に軸部５ｃを中心に上下方向に回動可能とされ、昇降支柱７に設けた座部７ａに対して水平回転可能である。また、長方形状のディスプレイ４が長手方向を水平方向と垂直方向とに切り換えできるように支持部５に対して垂直面内で回動可能とされている。

そして、表示装置１の支持部５は頂部５ａが例えば平面で形成されており、頂部５ａにケーブルホルダー９が着脱可能に取り付けられている。ケーブルホルダー９は例えば電流をディスプレイ４に供給するための電源ケーブル１０や映像ケーブル１１、その他ＵＳＢケーブルやビデオケーブル等、各種のケーブルを取り付けることができるようになっている。

次に、ケーブルホルダー９の構成について図４Ａ、図４Ｂ、図５Ａ、図５Ｂにより説明する。
なお、本明細書におけるケーブルホルダー９において、各ケーブル１０，１１等を保持する領域を前部、前方とし、その反対側を後部、後方と規定する。
図４Ａ、図４Ｂ、図５Ａ、図５Ｂにおいて、ケーブルホルダー９は、ホルダー本体１３とアーム部１９，２０とを備えている。ホルダー本体１３は平板状の平板部１５の両側縁部から略垂直方向に略Ｌ字形状をなす一対の側部１６が延びており、略Ｌ字状の側部１６の後端部に形成された脚部１６ａは内側に折り曲げられてその先端側角部に係止爪部１６ｂが形成されている。また、平板部１５と脚部１６ａとで形成する例えば四角形の開口１８内に、支持部５が挿入可能とされている。
平板部１５の前方側には略円弧状の仕切り面１７が形成されており、仕切り面１７の両端に設けた側部１６からそれぞれ略円弧状のアーム部１９，２０が延びており、アーム部１９，２０の先端は上下方向に見て互いに非接触で重なるように延びている。そして、アーム部１９，２０と仕切り面１７との間の空間はケーブル類の収容空間Ｋを構成する。

二つのアーム部１９，２０は平面視でそれぞれ略１／４円弧より若干長く形成されており、先端部同士が同一の略円弧状の面内に非接触で重なるように形成されている。
そして、第一のアーム部１９は一方の側部１６から略円弧状に延びる先端近傍までは同一幅で形成されており、先端近傍では下端縁部ｕ１が上端縁部ｕ２に向けて傾斜して次第に幅狭になる略三角形状の上部傾斜部１９ａが第一傾斜部として形成されている。第二のアーム部２０は他方の側部１６から略円弧状に延びる先端近傍までは同一幅で形成されており、先端近傍では上端縁部ｕ２が下端縁部ｕ１に向けて傾斜して次第に幅狭になる略三角形状の下部傾斜部２０ａが第二傾斜部として形成されている。
アーム部１９，２０はその自由端部が先細の上部傾斜部１９ａと下部傾斜部２０ａであり、弾性変形可能とされている。

そして、図４Ｂにおいて、上部傾斜部１９ａと下部傾斜部２０ａとの間には略同一幅ｈの間隙２１が形成されている。上部傾斜部１９ａの先端付近では下端縁部ｕ１から間隙２１内に例えば略半円状の突起２２が突出して形成され、下部傾斜部２０ａの先端付近では上端縁部ｕ２から間隙２１内に例えば略半円状の突起２３が突出して形成されている。これら二つの突起２２、２３は間隙２１の延在方向にずれて位置している。
図４Ｂにおいて、間隙２１の延在方向に見て突起２２の突出量をｈ１とし、突起２３の突出量をｈ２とした場合、間隙２１の幅ｈ≒ｈ１＋ｈ２とされている。好ましくはｈ１＝ｈ２である。そして、突起２２と突起２３の任意の接線方向の間隙をｉとして、間隙ｉは収容空間Ｋに収容される１または複数種類のケーブル１０，１１のうち最も小径のもの、例えば電源ケーブル１０の外径より小径であるものとする。
そのため、アーム部１９，２０の間隙２１内に電源ケーブル１０や映像ケーブル１１等を挿入すると、上部傾斜部１９ａまたは下部傾斜部２０ａが弾性変形して間隙２１の幅を広げることで収容空間Ｋ内に電源ケーブル１０や映像ケーブル１１等が挿入されて保持される。

本実施形態によるケーブルホルダー９及びこれを備えた表示装置１は上述の構成を備えており、次にケーブルホルダー９の装着方法と使用方法について説明する。
先ず、表示装置１の支持部５にケーブルホルダー９を挿入する場合、ケーブルホルダー９の後部に設けた開口部１８を支持部５のディスプレイ４と反対側の部分に挿入すると、ケーブルホルダー９はその平面１５が支持部５の頂部５ａにガイドされて嵌入される。そして、ケーブルホルダー９の開口部１８がディスプレイ４に当接する時点で、ケーブルホルダー９の脚部１６ａに設けた係止爪部１６ｂが支持部５の下部５ｂに形成された角部に押圧されて脚部１６ａが弾性変形して角部に係止爪部１６ｂが係合する。これによって、ケーブルホルダー９は支持部５に被せられるようにして係止保持される。

この状態で、一端が電源に接続され、他端のコネクタがディスプレイ４に差し込まれた電源ケーブル１０を、ケーブルホルダー９のアーム部１９，２０間の間隙２１内に挿入する。すると、図６に示すように、上部傾斜部１９ａまたは／及び下部傾斜部２０ａが弾性変形して間隙２１の幅を広げることで収容空間Ｋ内に電源ケーブル１０が挿入されて各アーム部１９，２０に係止して保持される。映像ケーブル１１やＵＳＢケーブル等の他のケーブルも同様にして収容空間Ｋ内に挿入されて保持される。

そして、表示装置１を水平回転させたり上下方向に角度調整したり、或いはディスプレイ４の長手方向を横方向と縦方向との間で切り換え回転させた場合、その弾みで電源ケーブル１０や映像ケーブル１１等のケーブル類が収容空間Ｋ内で移動してもアーム部１９、２０に当接した状態で保持される。また、仮に電源ケーブル１０や映像ケーブル１１等がアーム部１９，２０の間の間隙２１内に落ち込んだとしても、突起２２、２３間の間隙ｉは各ケーブル１０，１１等の外径より小さいので突起２２，２３で係止され、アーム部１９，２０から外れることを防止できる。

一方、収容空間Ｋ内に保持された電源ケーブル１０や映像ケーブル１１等を取り外す場合には、電源ケーブル１０または映像ケーブル１１を間隙２１内に移動させて外側に引っ張ればアーム部１９または／及びアーム部２０が弾性変形して間隙２１を広げて取り外すことができる。

また、ディスプレイ４を上述のように水平回転させたり角度調整等したり縦横方向の切り換え回転させたりした場合でも、電源ケーブル１０や映像ケーブル１１等はディスプレイ４の裏面近傍で支持部５に装着したケーブルホルダー９に支持されているから、電源ケーブル１０や映像ケーブル１１等は捩れたり引っ張られたりすることなく追従する。
また、昇降スタンド３を昇降させてディスプレイ４を上下動させると、支持部５及びケーブルホルダー９も一体に上下動し、ケーブルホルダー９で支持された電源ケーブル１０や映像ケーブル１１等も上下動するから、ケーブル類がディスプレイ４との接続部で捩れたり引っ張られたりすることがない。

上述のように本実施形態によるケーブルホルダー９によれば、電源ケーブル１０や映像ケーブル１１等のケーブル類を収容空間Ｋ内に収容した状態で、ケーブル類はアーム部１９、２０、或いはその上部傾斜部１９ａや下部傾斜部２０に当接して保持される。また、ケーブル類が間隙２１内に進入したとしても突起２２、２３間の間隙ｉがケーブル類の外径寸法より小さいので離脱を防止できる。
また、上述したケーブル類を収容空間Ｋ内に収容したり取り出したりする場合には、各アーム部１９，２０の上部傾斜部１９ａや下部傾斜部２０ａの間の間隙２１にケーブル類を挿入して押し込んだり引き出すことで、少なくともいずれかのアーム部１９，２０が弾性変形して間隙２１を拡張して挿入や取り出しが行える。

また、表示装置１の支持部５に設けたケーブルホルダー９の収容空間Ｋ内に電源ケーブル１０や映像ケーブル１１等のケーブル類を収容し、昇降スタンド３を昇降した場合やディスプレイ４を水平方向や上下方向、或いは縦横方向に回動させて高さや姿勢調整した場合、ケーブルホルダー９に保持された各種のケーブル類も支持部５やディスプレイ４と一緒に昇降や回転をするため、ケーブル類はディスプレイ４に引っ張られたり捩れたりすることはなく、また昇降スタンド３の降下状態ではケーブル類が机上や床面上等に広がって邪魔になることもない。
これに対し、ケーブル類を収容するケーブルホルダー９を支持部５に取り付けない場合には、ディスプレイ４の回転時や上昇時にケーブル類がディスプレイ４の接続部に直接引っ張られ、降下時にはケーブル類がたるんで広がる状態になって周辺に散乱するため邪魔になるという不具合が生じる。

なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で適宜変更可能である。次に本発明の第二実施形態によるケーブルホルダー２５について図７及び図８により説明する。
本第二実施形態によるケーブルホルダー２５は第一実施形態によるケーブルホルダー９と概略で同一形状を有している。相違点は第一のアーム部１９と第二のアーム部２０に間隙２１に突出する突起２２，２３が設けられていない点である。
この場合でも、収納空間Ｋに保持された電源ケーブル１０や映像ケーブル１１等の各種のケーブル類は、アーム部１９と２０によって係止保持される。各種のケーブル類が他方のケーブル２０の下部傾斜部２０ａに形成された傾斜面をなす上部端縁ｕ２に当接した場合でも摩擦により係止保持させることができる。

或いは、第二実施形態における間隙２１の幅ｈを最も小さいケーブルである電源ケーブル１０の外径寸法より小径に設定すれば、一層不用意な離脱を防止できる。この場合でも、ケーブルを収容空間Ｋ内へ挿入したり取り出したりする際には、アーム部１９，２０を弾性変形させて間隙２１を広げることで、ケーブル類の挿入と取り出しを容易に行える。
また、上述の第一実施形態では、第一のアーム部１９と第二のアーム部２０に設けた突起２２，２３を略半円形状にしたが、突起２２，２３の形状は半円に限定されることなく、楕円や略三角や適宜の多角形等でもよく任意の形状を採用できる。
また、第一のアーム部１９と第二のアーム部２０は上部傾斜面１９ａと下部傾斜面２０ａ同士が間隙２１を介して非接触で近接して配設されていることが好ましいが、必ずしも非接触であることは必須としない。例えば、突起２２，２３が互いに接触していてもよく、ケーブル類の挿脱に際して突起２２，２３を押すことでアーム部１９，２０を弾性変形させて間隙２１を大きくすることができる。

本発明は、ホルダー本体から延びてケーブル類の収容空間を囲うように互いに交差する方向に延びる弾性変形可能な一対のアーム部を備え、第一のアーム部と第二のアーム部はそれぞれ先端部が逆方向に傾斜して幅狭となる第一傾斜部と第二傾斜部を形成して間隙を挟んで対向させることで、ケーブル類を一対のアーム部で保持できると共に収納空間への挿入と取り出しをアーム部の弾性変形で容易に行えるケーブルホルダーを提供することを目的とする。

また、本発明は、表示装置のスタンド頂部の支持部にケーブルホルダーを装着することで、ディスプレイが回転したり昇降したりしてもケーブルホルダーが追従するために、ディスプレイに接続された各ケーブル類が引っ張られたり弛んだりすることを防止できるケーブルホルダーを備えた表示装置を提供することを目的とする。

１　表示装置
２　ベース部材
３　昇降スタンド
４　ディスプレイ
６　固定支持部
７　昇降支持部
９、２５　ケーブルホルダー
１３　ホルダー本体
１６　側部
１６ａ　脚部
１６ｂ　係止爪部
１９、２０　アーム部
１９ａ　上部傾斜部
２０ａ　下部傾斜部
２１　間隙
２２、２３　突起

Claims

ホルダー本体から延びてケーブルを収容する収容空間を囲うように互いに接近して交差する方向に延びる一対のアーム部を備えており、第一のアーム部と第二のアーム部はそれぞれ先端部が逆方向に傾斜する第一傾斜部と第二傾斜部を対向して形成させており、該第一傾斜部と第二傾斜部との間に間隙を形成したことを特徴とするケーブルホルダー。
前記第一のアーム部の第一傾斜部と第二のアーム部の第二傾斜部には、それぞれ前記間隙に突出する突起が設けられ、前記第一傾斜部の突起と第二傾斜部の突起とは前記間隙が延在する方向に位置をずらして設けられている請求項１に記載されたケーブルホルダー。
前記第一傾斜部の突起と第二傾斜部の突起との間の幅は前記ケーブルの外径寸法未満に設定されている請求項１または２に記載されたケーブルホルダー。
前記第一のアーム部の先端部に設けた第一傾斜部と前記第二のアーム部の先端部に設けた第二傾斜部は、それぞれ先端に向かって次第に幅が小さくなるように形成されている請求項１乃至３のいずれか１項に記載されたケーブルホルダー。
　ベース部材に支持されたスタンドにディスプレイを備えた表示装置において、
前記スタンドの頂部に回動可能に設けられていてディスプレイを支持した支持部に、請求項１乃至４のいずれか１項に記載された前記ケーブルホルダーが取り付けられていることを特徴とするケーブルホルダーを備えた表示装置。
　前記ケーブルホルダーのホルダー本体には、前記スタンドの頂部に係止させるための着脱可能な係止部が設けられている請求項５に記載されたケーブルホルダーを備えた表示装置。