WO2012005160A1

WO2012005160A1 - 電気自動車の充電装置

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Publication number: WO2012005160A1
Application number: PCT/JP2011/065030
Authority: WO
Inventors: 中村　誠; 秀二中村
Original assignee: 株式会社アルファ
Priority date: 2010-07-09
Filing date: 2011-06-30
Publication date: 2012-01-12
Also published as: KR20130098980A; JP5514021B2; CN102986112B; CN102986112A; EP2571135A1; JP2012019657A; US9197074B2; EP2571135A4; US20130106351A1

Abstract

　電気自動車の充電装置は、装置本体（１）に連結された基端と、先端に設けられた接続器（２）と、基端と先端との間に設けられた余長吸収部（３）と、を含む充電ケーブル（４）と、充電ケーブル（４）の初期長さからの伸びを検知するよう構成された計測部（５）と、計測部（５）による充電ケーブル（４）の閾値を越える伸びの検出を条件として充電ケーブル（４）への通電を開始するように構成された通電制御部（６）と、を備えてもよい。

Description

電気自動車の充電装置

　本発明は、電気自動車の充電装置に関するものである。

　充電装置を使用した電気自動車の充電は、例えば、特許文献１に記載されるように、充電装置と電気自動車とを充電ケーブルにより接続して行われる。充電ケーブルの発熱による事故を防止する構造としては、特許文献２に記載のものが知られている。

日本国特開２００７－２５２０１６号公報日本国特開２００３－２４４８３２号公報

　特許文献２に記載の構造において、充電ケーブルは、格納性を向上させるためにドラムに巻き取られた状態で収容される。充電ケーブルの巻回量は巻回最外径位置を判定するコードセンサにより監視されており、充電ケーブルへの通電電流を巻回量に応じて増減させることによって充電ケーブルの発熱による溶損が防止される。

　しかし、上述した特許文献２記載の構造においては、充電電流の調整により想定外の充電時間がかかってしまうことがあり、使い勝手が悪い上に、充電ケーブルが巻回状態であるときにのみ適用可能であり、汎用性に劣るという欠点がある。

　本発明の実施形態は、充電ケーブルの溶損等を確実に防止することができ、かつ使い勝手も低下することのない電気自動車の充電装置を提供する。

　本発明の一以上の実施形態によれば、電気自動車の充電装置は、装置本体１に連結された基端と、先端に設けられた接続器２と、基端と先端との間に設けられた余長吸収部３と、を含む充電ケーブル４と、充電ケーブル４の初期長さからの伸びを検知するよう構成された計測部５と、計測部５による充電ケーブル４の閾値を越える伸びの検出を条件として充電ケーブル４への通電を開始するように構成された通電制御部６と、を備えてもよい。

　その他の特徴および効果は、実施形態の記載および添付のクレームより明白である。

図１（ａ）～図１（ｃ）は、実施形態の第１例を示す図である。図１（ａ）は、非通電状態の充電装置を示す。図１（ｂ）は、計測部の余長が解消された状態の充電装置を示す。図１（ｃ）は、通電状態の充電装置を示す。図２（ａ）および図２（ｂ）は、第１例の検出スイッチを示す図である。図２（ａ）は、非検出状態の検出スイッチを示す。図２（ｂ）は検出状態の検出スイッチを示す。図３（ａ）および図３（ｂ）は、第１例の変形例を示す図である。図３（ａ）は、第１例の変形例の全体図である。図３（ｂ）は、図３（ａ）の要部拡大図である。図４は、実施形態の第２例を示す図である。図５は、第２例の変形例を示す図である。

　本発明の実施形態によれば、充電装置は、装置本体１に連結された基端と、先端に設けられた接続器２（配線用接続器２）と、基端と先端との間に設けられた余長吸収部３と、を含む充電ケーブル４と、充電ケーブル４の初期長さからの伸びを検知するよう構成された計測部５と、計測部５による充電ケーブル４の閾値を越える伸びの検出を条件として充電ケーブル４への通電を開始するように構成された通電制御部６と、を備えてもよい。

　充電ケーブル４には、配線用接続器２が所定の初期位置にあるとき、配線用接続器２を電気自動車１５の受電部１５ａまで移動させるための余長が設定されており、この余長は、巻回状、カール状、あるいは蛇行形状等をなす余長吸収部３において吸収される。そして、この余長吸収部３における余長吸収状態が密で、充電ケーブル４が混雑状態にあると内部抵抗、あるいは電磁的作用によるジュール熱の発生、および重なり等による放熱効率の低下による発熱の原因となる。

　このように通電時に問題となる充電ケーブル４の余長吸収部３は、一般に配線用接続器２が装置本体１から離れるほど解消され、同時に発熱の原因も解消される。このため、充電ケーブル４の初期長さからの伸びを検知することにより発熱の危険を一定程度推測できる。

　実施形態によれば、充電ケーブル４の初期長さからの伸びを計測部５により計測し、計測結果が所定値、すなわち、有害な余長吸収状態の解消が期待できる値を超えたことを通電開始の必要条件としてもよい。これによって、熱的条件が悪い状態での通電を確実に防止し、充電時の安全性の向上することができる。

　家庭用電源を充電用電源１６として使用する電気自動車１５の充電は、無人環境下での比較的長時間の通電が行われるために、発熱による不具合が発生した際の発見が遅れやすく、発熱による火災等の災害の原因となる虞がある。しかしながら、実施形態によれば、発熱による絶縁皮膜の焼損等の虞のある状態では通電されないので、このような災害原因を完全に除去することができる。

　また、余長吸収部３における密状態の解消は、通電開始条件として設定されており、上述した特許文献２記載の従来例のように、通電電流値を低下させるものでないために、低電流値による充電が行われた結果、充電時間が予想以上に長引いてしまうような、使い勝手の低下も引き起こすことがない。

　計測部５には、例えば、光学センサ等を使用することが可能である。

　また、充電装置は、装置本体１に連結され、先端に配線用接続器２を備えた充電ケーブル４と、一端が充電ケーブル４の余長吸収部３を挟んだ一方に連結され、該余長吸収部３における余長に比して短寸で通過して充電ケーブル４に沿って配索される計測ケーブル７と、計測ケーブル７のパス長が所定の閾値に達した際の計測ケーブル７の移動端側に設けた被検知部８を検出する検出スイッチ９と、前記検出スイッチ９における被検知部８の検出を必要条件として前記充電ケーブル４への通電を開始する通電制御部６と、を有して構成することが可能である。この場合、充電ケーブル４の余長吸収部３の解消状態をより正確に判定することが可能になる。

　計測ケーブル７は、コードをカールさせたカール部、折り畳んだ折り畳み部、巻回させた巻回部等の余長吸収部３を挟んだ一方に一端が連結されるとともに、他端を移動端として充電ケーブル４に沿って配索されてもよい。計測ケーブル７の配索は、例えば、充電ケーブル４がカールコードである場合には、カール部の中心部を挿通させてもよい。カールコードでない場合には、図５に示すように、充電ケーブル４の適宜箇所に固定したケーブルガイド部材１７に挿通させ、あるいは充電ケーブル４の適宜箇所を形成したカール部分を挿通させてもよい。

　余長吸収部３での計測ケーブル７の通過経路は、例えば、余長吸収部３がカール部として形成される場合にはカール部３の中心部を通過する直線経路に設定されてもよい。余長吸収部３が適宜の余長をもった曲線経路、折り畳み部、あるいは巻回部である場合には、ケーブルガイド部材１７等によりガイドされる折り畳み部内の適数箇所を通過する折れ線経路等、充電ケーブル４の余長に比して短寸で余長吸収部３を通過する経路に設定されてもよい。

　計測ケーブル７の移動端側には被検知部８が設けられてもよい。この被検知部８は、計測ケーブル７の充電ケーブル４への連結端が移動して充電ケーブル４の余長吸収部３が解消するに伴って移動し、検出スイッチ９は、充電ケーブル４の初期長さからの伸びが所定の閾値に達した際の被検知部８の位置を検出するように構成されてもよい。検出スイッチ９は、例えば、短絡用端子として形成される被検知部８により短絡される開放端子として、あるいは、突起状等に形成される移動端の通過によりＯＮ操作されるマイクロスイッチとして構成されてもよい。

　計測ケーブル７は、計測部５として、すなわち、配線用接続器２の装置本体１との間隔を計測する手段として機能させるのに加え、例えば、配線用接続器２を装置本体１に近接させた状態のまま、例えば、カール部３を蛇行させる等して余長解消を行った運用も可能になる。

　さらに、充電装置には、一端が充電ケーブル４の余長吸収部３を挟んだ一方に連結され、該余長吸収部３における余長に比して短寸で通過して充電ケーブル４に沿って配索される第２計測ケーブル１０と、第２計測ケーブル１０のパス長が所定の閾値に達した際の第２計測ケーブル１０の移動端側に設けた第２被検知部１１を検出する第２検出スイッチ１２を付加することができる。この場合、通電制御部６は、前記第２検出スイッチ１２における第２被検知部１１の検出を条件に配線用接続器２への通電を停止する。

　第２検出スイッチ１２における検出タイミングを、充電ケーブル４への負荷発生防止に必要な余長が吸収される寸法に設定すると、充電ケーブル４への過負荷による断線前に給電を停止させることができるために、瞬断による充電装置、あるいは車両へのダメージ、さらには電圧が印加された導電線の露出による感電事故等を確実に防止できる。

　さらに、充電装置には、配線用接続器２を装置本体１に拘束して該配線用接続器２の装置本体１からの取り外しを規制するロック装置１３と、認証成立によりロック装置１３のロックを解除する認証装置１４とを加え、利用者を限定することができる。

　認証装置１４には、暗証番号照合装置、生体認証装置１４等のほかに、車両のドアロックを施解錠する際に使用する施解錠キーにより操作されるシリンダ錠、あるいは、ドアロックを操作するために携帯型発信器から発信されるキーコード信号に対する認証装置１４として構成することができる。

　　実施形態によれば、充電ケーブルの溶損等を確実に防止することができ、かつ使い勝手も低下することがない。
＜実施形態の例＞

　図面を参照して、実施形態の複数の例、および、変形例を説明する。なお、これらの例及び変形例は発明の例示であって、発明を限定するものではなく、これらの例や変形例に記述される全ての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。

＜第１例＞
　図１（ａ）～図１（ｃ）および図２（ａ）～図２（ｂ）は、実施形態の第１例を示す。充電装置は、装置本体１と、装置本体１に連結される基端を有する充電ケーブル４と、計測部５とを有する。

　充電ケーブル４には、無負荷状態でカール形状を維持するカール部（余長吸収部３）を備えたカールコードが使用され、先端に配線用接続器２が備えられる。電気自動車１５にはバッテリ１５ｂが搭載され、バッテリ１５ｂへの充電は、上記配線用接続器２を電気自動車１５の受電部１５ａに接続した状態で電気自動車１５に給電し、充電制御部１５ｃにおいてＡＣ／ＤＣ変換して行われる。配線用接続器２には、プラグ、ソケット、あるいは充電パドル等が使用される。

　充電用電源１６として使用される商用電源が引き込まれる装置本体１には、充電ケーブル４への配線経路を断接するリレー、あるいは半導体リレーからなる通電スイッチ１８が配置され、通電制御部６から出力されるリレー駆動信号により開閉駆動される。

　さらに、装置本体１には、スイッチ検出部１９、認証装置１４、および確認スイッチ２０が配置され、通電制御部６は、上記スイッチ検出部１９におけるスイッチＯＮ信号の検出、認証装置１４における認証成立、および確認スイッチ２０の押下操作の検出の全条件の充足により通電スイッチ１８を閉成駆動して通電を開始する。認証装置１４には、カード型ＲＦＩＤ（Radio Frequency IDentification）１４ａを認証対象とするＲＦＩＤリーダが使用される。

　図１、２に示すように、計測部５は、一端が配線用接続器２に連結されてカール部３内を挿通する計測ケーブル７と、一端が装置本体１側に固定されてカール部３内を挿通する中空状のケーブル受け２１とを有する。すなわち、計測ケーブル７は充電ケーブル４の先端の側に接続され、ケーブル受け２１は充電ケーブル４の基端の側に設けられる。ケーブル受け２１の先端にはタクティルスイッチ（検出スイッチ９）が固定され、このタクティルスイッチ９のリード線９ａが中空部を通って上記スイッチ検出部１９に接続される。

　また、ケーブル受け２１の先端には嵌合凹部２１ａが形成され、計測ケーブル７の先端に形成される嵌合突部７ａが嵌合する。嵌合突部７ａと嵌合凹部２１ａとは、不用意に嵌合状態が解除されない程度の嵌合強度で連結し、連結状態において嵌合突部７ａの先端（被検知部８）がタクティルスイッチ９の操作ボタン９ｂを押下し、タクティルスイッチ９をＯＦＦ状態に保持する。

　嵌合凹部２１ａと嵌合突部７ａとが連結した状態で計測ケーブル７とケーブル受け２１とは全体として適度の可撓性を有しており、配線用接続器２の動きに応じて適宜に湾曲することができる。

　図１（ａ）に示す初期状態、すなわち、充電装置を使用しない状態において、配線用接続器２は、装置本体１に係止する等、装置本体１との間に適宜の間隔（Ｌ０）を隔てた適宜の初期位置に保持されている。この状態で、余長吸収部３におけるカール間の間隔は余長の効率的な吸収を考慮して近接しており、さらに、カール部３内を挿通する計測ケーブル７、あるいはケーブル受け２１の一方、または双方には、余長が設定されている。

　この状態から車両１５への充電を行うために、配線用接続器２を車両１５側に近付けると、配線用接続器２と装置本体１との間隔が大きくなり、同時にカール間の間隔が開きながら余長が一定解消される。余長の解消に伴って、計測ケーブル７等の余長も適宜解消されて、配線用接続器２と装置本体１との間隔（Ｌ１）が所定値、詳しくは、カール間の間隔（Ｄ）が十分広くなって、長時間の通電を行っても絶縁被覆の溶損等、充電コードの有害な温度上昇が発生しない間隔になると、図１（ｂ）に示すように、計測ケーブル７等の余長が完全に解消される。

　この後、さらに配線用接続器２が装置本体１から離れると（間隔Ｌ２）、計測ケーブル７とケーブル受け２１との間に引張力が作用して図２（ｂ）に示すように、嵌合凹部２１ａと嵌合突部７ａとの嵌合が解除される。嵌合突部７ａの嵌合凹部２１ａからの脱離に伴って、タクティルスイッチ９の操作ボタン９ｂへの被検知部８による押圧が解除されてＯＮ状態に移行する。

　タクティクルスイッチ９の状態はスイッチ検出部１９において検出され、ＯＮ状態である場合、通電制御部６の計測結果フラグを立てる。

　第１例において、車両１５への充電は、配線用接続器２を車両１５の受電部１５ａに連結するとともに、所定の認証操作を行い、さらに確認スイッチ２０を押下操作して行われ、充電対象である車両１５と装置本体１との間隔が適正であると、図１（ｃ）に示すように、配線用接続器２を車両１５の受電部１５ａに連結した状態でタクティクルスイッチはＯＮとなり、通電制御部６の計測結果フラグが立てられる。

　充電ケーブル４の適正位置での接続に加え、認証装置１４における認証が成立し、さらに、確認スイッチ２０を押下すると、通電制御部６における通電条件が全て充足するために、通電制御部６は通電スイッチ１８を閉成し、充電が開始する。

　これに対し、上述したいずれかの条件が充足しない場合には、充電ケーブル４の通電が開始することはなく、とりわけ、計測結果フラグの有無により通電が制御されるために、カール部３が密で、長時間の通電による発熱等の発生する虞がある状態では通電することができないために、充電中の事故を防止することができる。

　このように、第１例においては、計測部５は、充電ケーブル４の初期長さからの伸びを検知するよう構成されており、また、計測部５の検出スイッチ９は、充電ケーブル４の閾値を越える伸びによってスイッチオンするように構成されている。通電制御部６は、計測部５による充電ケーブル４の閾値を越える伸びの検出を条件として充電ケーブル４への通電を開始するように構成されている。

＜第１例の変形例＞
　図３（ａ）および図３（ｂ）は、第１例の変形例を示す。なお、第１例と実質的に同一の構成要素は、図中に同一符号を付して説明を省略する。

　第１例の変形例では、第１例の充電装置に、第２計測ケーブル１０、第２ケーブル受け２２、タクティクルスイッチ（第２検出スイッチ１２）、および第２検出スイッチ１２を監視する第２スイッチ検出部１９ｂが、付加される。第２計測ケーブル１０、第２ケーブル受け２２、および第２検出スイッチ１２は、計測ケーブル７、ケーブル受け２１、および検出スイッチ９と、それぞれ同様に構成される。第２計測ケーブル１０および第２ケーブル受け２２は、計測ケーブル７およびケーブル受け２１に比して大寸、正確には、充電ケーブル４の余長吸収が進んで、充電ケーブル４に引張力が負荷される程度まで配線用接続器２が上記計測部５の作動位置を越えてさらに装置本体１から離隔等した際に作動するように設定される。つまり、第２計測ケーブル１０は充電ケーブル４の先端の側に接続され、第２ケーブル受け２２は充電ケーブル４の基端の側に設けられ、第２検出スイッチ１２は第２ケーブル受け２２の先端に設けられ、第２検出スイッチ１２は、充電ケーブル４の前記閾値よりも大きい第２の値を越える伸びによる第２計測ケーブル１０と第２ケーブル受け２２との接続の解除により動作する。また、通電制御部６は、第２検出スイッチ１２が充電ケーブル４の第２の値を越える伸びを検出した場合、充電ケーブル４への通電を停止する。

　したがってこの変形例において、配線用接続器２を適正な位置に駐車された車両１５の受電部１５ａに接続した状態では、上述したように計測部５は作動しており、他の条件が充足していると通電状態に保持される。この状態から、不用意に車両１５が動き出して配線用接続器２が装置本体１から離隔し、あるいは配線用接続器２が移動しない場合であっても、充電ケーブル４に足を引っ掛けて第２ケーブル受け２２、および第２計測ケーブル１０のパス長が長くなった場合には、第２検出スイッチ１２が動作し、充電が停止する。

＜実施形態の第２例＞
　図４に、実施形態の第２例を示す。第２例の充電装置は、ロック装置１３を備える。ロック装置１３は、装置本体１に配線用接続器２を取り外し不能に拘束しており、ロックを解除するためには、認証装置１４における認証成立が要求される。

　この結果、認証装置１４において認証可能なカード型ＲＦＩＤ１４ａを所持していない状態においては、配線用接続器２を取り外すことができないために、実質的に充電装置の利用権限を限定することが可能になる。

　また、第２例において、計測ケーブル７は、一端が配線用接続器２（すなわち、充電ケーブル４の先端の側）に固定されるとともに、カール部３内を挿通した後、プーリ２３により走行方向がガイドされて一端がケーブルドラム２４に巻回される。ケーブルドラム２４には計測ケーブル７を巻回する方向の付勢力がゼンマイバネにより付与されており、計測ケーブル７には最短パスを通過するようなテンションが付加される。

　また、この計測ケーブル７の適宜箇所には、被検知部８が形成され、検出スイッチ９は被検知部８の通過を確認可能に形成される。被検知部８を突部状に形成し、検出スイッチ９を、突部が通過することにより作動するスイッチとして構成されてもよい。

　さらに、計測ケーブル７には、第２被検知部１１が形成される。（図４の状態においては、第２被検知部１１は、ケーブルドラム２４に巻き取られている計測ケーブル７の部分に位置しているため、図４に第２被検知部１１は示されていない。）第２被検知部１１が計測ケーブル７に被検知部８と同様に突部として形成され、検出スイッチ９が上記被検知部８を検出した後、再度の動作により第２被検知部１１を検出するように、構成されてもよい。

　したがって第２例において、計測ケーブル７は第２計測ケーブル１０を兼用するとともに、被検知部８、および検出スイッチ９は、各々第２被検知部１１、および第２検出スイッチ１２を兼用し、被検知部８の検出により通電可能、第２被検知部１１の検出により通電が停止される。

＜第２例の変形例＞
　図５に、第２例の変形例を示す。この変形例において、充電ケーブル４は、ゼンマイバネ等により巻き取り方向の付勢力が付与された巻き取りリール２５に巻回収容される。余長吸収部３である巻き取りリール２５による巻回部における余長吸収、すなわち、巻回巻き数が過大な場合に通電を規制するための計測ケーブル７は、第２例と同様に形成され、第２計測ケーブル１０を兼用する。

　また、充電ケーブル４には余長吸収のためのカール部がないため、計測ケーブル７は、充電ケーブル４の適宜箇所に固定したケーブルガイド部材１７に形成した図外のケーブルガイドを利用して充電ケーブル４に沿って配索される。

　上記の実施形態の複数の例および変形例によれば、電気自動車の充電装置は、装置本体１に連結された基端と、先端に設けられた接続器２と、基端と先端との間に設けられた余長吸収部３と、を含む充電ケーブル４と、充電ケーブル４の初期長さからの伸びを検知するよう構成された計測部５と、計測部５による充電ケーブル４の閾値を越える伸びの検出を条件として充電ケーブル４への通電を開始するように構成された通電制御部６と、を備えてもよい。

　検出部５は、充電ケーブル４の先端の側に接続された計測ケーブル７と、充電ケーブル４の閾値を越える伸びによってスイッチオンするように構成された検出スイッチ９と、を備えてもよい。

　検出部５は、基端の側に設けられたケーブル受け２１を、更に備えてもよい。検出スイッチ９は、ケーブル受け２１の先端に設けられてもよい。検出スイッチ９は、充電ケーブル４の閾値を超える伸びによる、計測ケーブル７とケーブル受け２１との接続の解除により、スイッチオンするよう構成されてもよい。

　また、充電装置は、充電ケーブル４の先端の側に接続された第２計測ケーブル１０と、第２計測ケーブル１０の伸びを検出するよう構成された第２検出スイッチ１２と、を更に備えてもよい。通電制御部６は、第２検出スイッチ１０による充電ケーブル４の閾値よりも大きい第２の値を越える伸びの検出を条件に、充電ケーブル４への通電を停止するよう構成されてもよい。

　また、充電装置は、充電ケーブル４の基端の側に設けられた第２ケーブル受け２２を、更に備えてもよい。第２検出スイッチ１２は、第２ケーブル受け２２の先端に設けられてもよい。第２検出スイッチ１２は、充電ケーブル４の前期第２の値を越える伸びによる第２計測ケーブル１０と第２ケーブル受け２２との接続の解除により動作してもよい。

　計測ケーブル７に被検出部８が設けられてもよい。検出スイッチ９は、充電ケーブル４の閾値を超える伸びによる、被検出部８の検出スイッチ９を通過する移動を、検出するよう構成されてもよい。

　計測ケーブル７に第２被検出部１１が設けられてもよい。検出スイッチ９は、充電ケーブル４の閾値よりも大きい第２の値を超える伸びによる、第２被検出部１１の検出スイッチ９を通過する移動を、検出するよう構成されてもよい。通電制御部６は、被検出部８の検出スイッチ９を通過する移動の検出を条件として充電ケーブル４への通電を開始し、第２被検出部１１の検出スイッチ９を通過する移動の検出を条件として充電ケーブル４への通電を停止する、よう構成されてもよい。

　また、充電装置は、接続器２を装置本体１に拘束して接続器２の装置本体１からの取り外しを規制するロック装置１３と、認証成立によりロック装置のロックを解除する認証装置１４と、を更に備えてもよい。

　１　　　　装置本体
　２　　　　配線用接続器
　３　　　　余長吸収部
　４　　　　充電ケーブル
　５　　　　計測部
　６　　　　通電制御部
　７　　　　計測ケーブル
　８　　　　被検知部
　９　　　　検出スイッチ
　１０　　　第２計測ケーブル
　１１　　　第２被検知部
　１２　　　第２検出スイッチ
　１３　　　ロック装置
　１４　　　認証装置

Claims

　装置本体（１）に連結された基端と、先端に設けられた接続器（２）と、前記基端と前記先端との間に設けられた余長吸収部（３）と、を含む充電ケーブル（４）と、
　前記充電ケーブル（４）の初期長さからの伸びを検知するよう構成された計測部（５）と、
　前記計測部（５）による前記充電ケーブル（４）の閾値を越える伸びの検出を条件として前記充電ケーブル（４）への通電を開始するように構成された通電制御部（６）と、
　を具備する、
　電気自動車の充電装置。
　前記検出部（５）は、前記充電ケーブル（４）の前記先端の側に接続された計測ケーブル（７）と、前記充電ケーブル（４）の前記閾値を越える伸びによってスイッチオンするように構成された検出スイッチ（９）と、を備える、
　請求項１に記載の充電装置。
  前記検出部（５）は、前記基端の側に設けられたケーブル受け（２１）を、更に備え、
  前記検出スイッチ（９）は、前記ケーブル受け（２１）の先端に設けられ、
  前記検出スイッチ（９）は、前記充電ケーブル（４）の前記閾値を超える伸びによる、前記計測ケーブル（７）と前記ケーブル受け（２１）との接続の解除により、スイッチオンするよう構成された、
　請求項２に記載の充電装置。
　前記充電ケーブル（４）の前記先端の側に接続された第２計測ケーブル（１０）と、
　第２計測ケーブル（１０）の伸びを検出するよう構成された第２検出スイッチ（１２）と、
　を更に具備し、
　前記通電制御部（６）は、前記第２検出スイッチ（１２）による前記充電ケーブル（４）の前記閾値よりも大きい第２の値を越える伸びの検出を条件に、前記充電ケーブル（４）への通電を停止するよう構成されている、
　請求項１から３のいずれか１項に記載の充電装置。
　前記充電ケーブル（４）の前記基端の側に設けられた第２ケーブル受け（２２）を、更に具備し、
　前記第２検出スイッチ（１２）は、前記第２ケーブル受け（２２）の先端に設けられ、
　前記第２検出スイッチ（１２）は、前記充電ケーブル（４）の前期第２の値を越える伸びによる前記第２計測ケーブル（１０）と前記第２ケーブル受け（２２）との接続の解除により動作する、
　請求項４に記載の充電装置。
　前記計測ケーブル（７）に被検出部（８）が設けられ、
　前記検出スイッチ（９）は、前記充電ケーブル（４）の前記閾値を超える伸びによる、前記被検出部（８）の前記検出スイッチ（９）を通過する移動を、検出するよう構成されている、
　請求項２に記載の充電装置。
　前記計測ケーブル（７）に第２被検出部（１１）が設けられ、
　前記検出スイッチ（９）は、前記充電ケーブル（４）の前記閾値よりも大きい第２の値を超える伸びによる、前記第２被検出部（１１）の前記検出スイッチ（９）を通過する移動を、検出するよう構成され、
　前記通電制御部（６）は、前記被検出部（８）の前記検出スイッチ（９）を通過する移動の検出を条件として前記充電ケーブル（４）への通電を開始し、前記第２被検出部（１１）の前記検出スイッチ（９）を通過する移動の検出を条件として前記充電ケーブル（４）への通電を停止する、よう構成されている、
　請求項６に記載の充電装置。
　前記接続器（２）を前記装置本体（１）に拘束して前記接続器（２）の装置本体（１）からの取り外しを規制するロック装置（１３）と、
　認証成立により前記ロック装置のロックを解除する認証装置（１４）と、
　を更に具備する、
　請求項１～３、６，７のいずれか１項に記載の充電装置。
　前記接続器（２）を前記装置本体（１）に拘束して前記接続器（２）の装置本体（１）からの取り外しを規制するロック装置（１３）と、
　認証成立により前記ロック装置のロックを解除する認証装置（１４）と、
　を更に具備する、
　請求項４に記載の充電装置。