WO2011145172A1 - Dfコータ用ヘッド - Google Patents

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明男 平野
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克己 石塚
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Abstract

 塗料(W)が供給される複数のチャンバ(23)を備え、これらのチャンバ(23)からノズル部(33)を介してそれぞれ塗料(W)を送流し、送流された塗料(W)をカーテン膜(T)状に形成するDFコータ用ヘッド(1)であって、チャンバ(23)やノズル部(33)を含むDFコータ用ヘッド単体部(2,3,4)が多層化されて設けられ、これらのDFコータ用ヘッド単体部(2,3,4)毎にノズル部(33)の隙間を調整可能に構成したものである。 当該構成により、多層化されたDFコータ用ヘッド(1)において、DFコータ用ヘッド単体部(2,3,4)毎にカーテン膜(T)のプロファイルを調整することができる。

Description

DFコータ用ヘッド
 本発明は、塗料をカーテン膜状に流下させて基材に塗工するためのDFコータ用ヘッドに関する。
 従来、塗料をカーテン膜状に形成し、紙などのテープ状の基材をこのカーテン膜に通すことで、紙などの表面に塗膜を形成するDF(Direct Fountain)コータが知られている。また、このDFコータに使用されるDFコータ用ヘッドを並列に多層化して、1つのDFコータで多種類の色を塗工可能にしたものも知られている。
 このように多層化したDFコータ用ヘッドでは、カーテン膜のプロファイルを整えるために、多層化された各ヘッドに設けられたチャンバに供給する液量を調整することが行われている。この調整方法としては、例えば、チャンバに供給する液量を、チャンバ内の流路や供給口の開口面積の大きさを構造的に変えることによって調整する方法がある(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2008-196100号公報 特開2007-522931号公報
 しかしながら、上述の技術では、チャンバ内の流路や供給口の開口面積を変えるためにボア内に送通させる調整ピンの先端に面取りを設けて流路を変更するなど、構造が複雑になってしまう。また、流路変更するような構造では、この流路に汚れが詰まるなどの弊害が予想される。
 本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、多層化された各ヘッドにおいて簡単な構造でカーテン膜のプロファイルを調整することができるDFコータ用ヘッドを提供することを目的とする。
 上述課題を解決するため、本発明は、塗料が供給される複数のチャンバを備え、これらのチャンバからノズル部を介してそれぞれ塗料を送流し、送流された塗料をカーテン膜状に形成するDFコータ用ヘッドであって、前記チャンバや前記ノズル部を含むDFコータ用ヘッド単体部が多層化されて設けられ、これらのDFコータ用ヘッド単体部毎に前記ノズル部の隙間を調整可能に構成したことを特徴とする。
 また、多層化された前記DFコータ用ヘッド単体部のそれぞれが載置され、前記ノズル部の隙間調整が可能なように前記DFコータ用ヘッド単体部を個々に移動可能にする搬送部を設けることもできる。
 さらに、前記ノズル部を構成するための調整リップと、この調整リップと係合して前記ノズル部の隙間を調整する調整ボルトとを備え、この調整ボルトの着脱方向を前記DFコータ用ヘッド単体部の移動方向とほぼ平行にしてもよい。
 また、前記チャンバおよび前記ノズル部は、前記DFコータ用ヘッド単体部の幅方向に亘って長尺に形成されており、前記調整ボルトをこの幅方向に間隔をあけて複数設けることもできる。
 さらに、隣り合う前記DFコータ用ヘッド単体部を組み合わせた状態で、これらのDFコータ用ヘッド単体部の間に空間が形成されるようにしてもよい。
 さらにまた、前記塗料をカーテン膜状に流下させるためのリップ部を備え、前記リップ部の先端角度を変更するために前記リップ部を回動可能に構成することもできる。
 本発明に係るDFコータ用ヘッドによれば、前記チャンバや前記ノズル部を含むDFコータ用ヘッド単体部が多層化されて設けられ、これらのDFコータ用ヘッド単体部毎に前記ノズル部の隙間を調整可能に構成しているので、各チャンバ内に塗料を供給するための流路や供給口の開口面積の大きさを変えずに、塗料の流量を調整することができる。そのため、各ヘッド単体部の構造を複雑に構成することなく、カーテン膜のプロファイルを調整することができる。また、ノズル部の隙間を調整する構造であるため、従来に比べてより簡単な構造でカーテン膜のプロファイルを調整することができる。
本発明の実施の形態に係るDFコータ用ヘッドの背面図である。 図1のA-A線で切断した断面図である。 第1DFコータ用ヘッド単体部を単体で示した断面図である。 第2および第3DFコータ用ヘッド単体部を単体で示した断面図である。 第1DFコータ用ヘッド単体部のノズル部の隙間を調整している状態を示す側面図である。 第2DFコータ用ヘッド単体部のノズル部の隙間を調整している状態を示す側面図である。 第3DFコータ用ヘッド単体部のノズル部の隙間を調整している状態を示す側面図である。 第1DFコータ用ヘッド単体部であって、(A)はリップ先端角度調整前の状態、(B)はリップ先端角度調整後の状態を示す側面図である。
 以下、本発明の実施の形態に係るDFコータ用ヘッド1について、図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明のDFコータ用ヘッド1の背面図、図2は、そのA-A断面図である。なお、本明細書において使用する上下方向とは、図1を基準にしたものである。また、幅方向とは、図1の紙面左右方向をいい、前後方向とは、図1の紙面奥行き方向(奥側が前側。図2における紙面左側が前側)をいうものとする。
 DFコータ用ヘッド1は、図1に示すように、幅方向に長尺に形成されており、この幅方向の全長から、塗料Wのカーテン膜T(詳細は図5~図8参照)を下方向へ流下させることができるようになっている。
 このDFコータ用ヘッド1は、図2に示すように、最前列に位置する第1DFコータ用ヘッド単体部2と、その後側に並んで配置される第2DFコータ用ヘッド単体部3および第3DFコータ用ヘッド単体部4によって構成されている。これらのDFコータ用ヘッド単体部2、3、4は、DFコータ用ヘッド1の前後方向に並んだ態様で多層化されて配置されている。
 図3は、第1DFコータ用ヘッド単体部2の断面図である。
 第1DFコータ用ヘッド単体部2は、図3に示すように、固定リップ10と、この固定用リップ10の後側に位置するチャンバ部材20と、このチャンバ部材20の上側に位置する調整リップ30とで構成されている。
 固定リップ10は、所定の厚みを有する平板状に形成されており、DFコータ用ヘッド1の幅方向の全長に亘って連続して設けられている。この固定リップ10の前面10aの上側には、リップ部40が設けられている。なお、このリップ部40の詳細については後述する。また、固定リップ10の上面は、詳細は後述するが、塗料Wが流れる流路面15として機能する。
 固定リップ10の下側には、この固定リップ10とチャンバ部材20とを取り付けるための雌ねじ穴11が設けられている。この雌ねじ穴11は、DFコータ用ヘッド1の前後方向に向けて貫通する態様で穿孔されており、かつ、幅方向に間隔をあけて複数設けられている。
 チャンバ部材20は、図3に示すように、平板状の部材の上部に段差を設けた形状をなしており、このチャンバ部材20も固定リップ10と同様に、DFコータ用ヘッド1の幅方向の全長に亘って連続して設けられている。また、チャンバ部材20は、上述した雌ねじ穴11と対応する位置にボルト挿通穴21が形成されている。このボルト挿通穴21にボルト22を挿通させて雌ねじ穴11に螺合させることにより、固定リップ10とチャンバ部材20とが隙間なく水密に組み立てられる。
 このボルト挿通穴21はザグリ穴であり、ボルト22の頭部がチャンバ部材20の後面20bから突出しないようにしている。このボルト22には、例えば、六角穴付ボルトなどが使用されている。
 また、チャンバ部材20は、図3に示すように、チャンバ23と、リップ押圧部24とを備えている。
 チャンバ23は、図3に示すように、その断面が略半円形状にくり抜いたような形状に形成されている。また、チャンバ23は、第1DFコータ用ヘッド単体部2の幅方向の全長に亘って形成されている。このチャンバ23は、固定リップ10とチャンバ部材20とを組み立てた状態で、固定リップ10の後面10bによって塞がれる。また、チャンバ23の側面は、左右の側面板12、12(図1参照)によって塞がれている。この側面板12,12は、ボルト14によって固定リップ10およびチャンバ部材20の側面に取り付けられている。これにより、チャンバ23は、室として画成され、塗料Wを貯留させることができるようになっている。
 また、左右の側面板12、12には、チャンバ23と連通する供給パイプ13、13がそれぞれ設けられている。この供給パイプ13、13は、DFコータの塗料供給ラインにそれぞれ接続されており、この供給パイプ13、13からチャンバ23内へ塗料Wが供給されるようになっている。
 リップ押圧部24は、チャンバ23の上方に形成されており、チャンバ部材20の後面20bが平面となるように上側に延設されている。このリップ押圧部24の前側部分は、段差状にフライス加工などによって削られており、この削られた部分に後述する調整リップ30が組み込まれることになる。
 また、このリップ押圧部24には、チャンバ部材20の後面20bから前後方向に向けて穿孔された2つのボルト挿通穴25、26が形成されている。これらのボルト挿通穴25、26はザグリ穴であり、挿通されるボルト27、28の頭部がチャンバ部材20の後面20bから突出しないようにしている。このボルト22は、例えば、六角穴付ボルトなどが使用されている。
 さらに、リップ押圧部24には、ボルト挿通穴25、26の上側に、チャンバ部材20の後面20bから前後方向に向けて形成され、押しボルト36を螺設するための雌ねじ穴29が形成されている。この押しボルト36は、詳細は後述する調整リップ30を押すためのものである。
 調整リップ30は、図3に示すように、略L字形状に形成されており、そのL字形状の1辺がノズル形成部31、他辺が塗料流路部32となっている。
 ノズル形成部31は、固定リップ10とチャンバ部材20のリップ押圧部24との間に入り込むように組み立てられる。この固定リップ10の後面10bとノズル形成部31との間には、ノズル部33が形成されることになる。
 このノズル部33は、チャンバ23から上方外側に連通する隙間であり、DFコータ用ヘッド1の幅方向の全長に亘って連続して形成されている。これにより、チャンバ23内に供給された塗料Wは、ノズル部33を通過して第1DFコータ用ヘッド単体部2の上部から流出することになる。
 また、ノズル形成部31には、リップ押圧部24のボルト挿通穴25,26と対応する位置に、雌ねじ穴34、35が形成されている。この雌ねじ穴34、35には、上述したボルト挿通穴25、26から挿入されたボルト27、28が螺合する。
 ボルト27は、固定用ボルトとして機能し、リップ押圧部24とノズル形成部31とが密着するまで締め付けられる。一方、ボルト28は、調整用引きボルトとして機能し、ノズル形成部31を後方へと引くように調整するために使用される。さらに、上述した押しボルト36は、ノズル形成部31を前方へと押すように調整するために使用される。このように、ボルト27,28、押しボルト36は、調整リップ30のノズル形成部31の前後方向の位置(ノズル部33の隙間)を調整するための調整ボルトとして機能している。
 これらのボルト挿通穴25、26および対応する雌ねじ穴34、35は、図1に示すように、DFコータ用ヘッド1の幅方向に間隔をあけて複数配置されている。同様に、押しボルト36用の雌ねじ穴29も、幅方向に間隔をあけて複数配置されている。これらの間隔は、約50mmに形成されている。これらボルト28、36を調整することにより、約50mmピッチ毎にノズル部33の隙間を調整することができる。これにより、カーテン膜Tの幅方向におけるプロファイルを約50mmピッチで調整することができる。
 なお、この50mmのピッチは一例であり、塗料WのCDプロファイルに基づいて、任意に決定することができる。
 塗料流路部32は、図3に示すように、ノズル形成部31の上端部から後方へ向かって延びており、この上面32bを塗料Wが流れるようになっている。この塗料流路部32の後端は、下側に向かって傾斜する傾斜面32aが形成されている。またこの傾斜面32aには、その表面部分にパッキン37がDFコータ用ヘッド1の幅方向の全体に亘って設けられている。
 リップ部40は、塗料Wをカーテン膜T状にして下側に流下させる機能を有している。このリップ部40は、図8(A)および図8(B)に示すように、固定リップ10に取り付けられた取付ささえ41と、この取付ささえ41の上に回転自在に取り付けられた回動部43とを備えている。
 取付ささえ41は、固定リップ10の前面上側に図示しないボルトを介して取り付けられている。また、取付ささえ41の前側部分には、円弧状をなす受け皿が形成されている。この受け皿の部分に略円形の回動部43が回動可能に嵌め込まれるようになっている。
 回動部43には、流れてくる塗料Wをカーテン膜T状に流下させるための塗料案内部46が形成されている。この塗料案内部46は、回動部43が回転すると、角度α(図8(B)参照)が変更されるようになっている。
 すなわち、図8(A)に示すように、従来のように塗料案内部46がほぼ鉛直方向に向いている状態では、送流された塗料Wが塗料案内部46の先端部から流下する際に、DFコータ用ヘッド1側へ引っ張られるようになる。いわゆる、ティーポット現象(裏漏り現象)である。
 これに対し、図8(B)に示すように、塗料案内部46の先端角度αを内側に0~15度の範囲内で回動させることにより、このティーポット現象は解消され、塗料Wが塗料案内部46の先端部からほぼ鉛直に流下することになる。なお、上記先端角度αは、塗料の種類や粘度によって最適な角度が異なってくるため、塗料等に合わせて角度αを自由に調製することができるようにしている。
 図4は、第2DFコータ用ヘッド単体部3および第3DFコータ用ヘッド単体部4の断面図である。
 なお、第2DFコータ用ヘッド単体部3と第3DFコータ用ヘッド単体部4とは、同一のものであるため、以下、第2DFコータ用ヘッド単体部3について説明し、第3DFコータ用ヘッド単体部4の説明は省略する。
 また、第2DFコータ用ヘッド単体部3は、第1DFコータ用ヘッド単体部2の固定リップ10の上側の形状が異なるだけであり、他の構造は全て同じである。そのため、同一の構造部分については、同一の符号を付すことでその他の説明は省略する。
 第2DFコータ用ヘッド単体部3の固定部50は、図4に示すように、固定部50の前面50aの上部から前方へ突出する突起部51を備えている。この突起部51は、その上面に塗料Wが流れる流路面51aと、前方に位置する第1DFコータ用ヘッド単体部2の傾斜面32aと接触する接触面51bとが設けられている。
 流路面51aは、前方に位置する第1DFコータ用ヘッド単体部2の塗料流路部32の上面32bとほぼ面一になるように形成されている。これにより、第2DFコータ用ヘッド単体部3のノズル部33から上方に向けて流れ出した塗料Wは、流路面51aを流れた後に塗料流路部32の上面32bを流れ、DFコータ用ヘッド1の前端部に位置するリップ部40へと流れるようになる。
 なお、傾斜面32aと接触面51bとの間に塗料Wが入り込んだとしても、傾斜面32aに設けられたパッキン37によって、DFコータ用ヘッド1の内部に塗料Wが入り込まないようになっている。
 第1DFコータ用ヘッド単体部2と第2DFコータ用ヘッド単体部3、および、第2DFコータ用ヘッド単体部3と第3DFコータ用ヘッド単体部4とを前後に組み合わせた状態では、図2に示すように、チャンバ部材20の後面20bと、固定部50の前面50aとの間には、幅方向の全長に亘って空間60が形成されるようにしている。この空間60は、隣り合う一方のDFコータ用ヘッド単体部2(または3、4)で発生した熱が、他方へと伝達されないようにするためのものであり、各単体部での塗料Wの温度の影響を受けないようになっている。
 また、各DFコータ用ヘッド単体部2、3、4の下側には、これらのヘッド単体部2、3、4がそれぞれ個々に前後方向へ移動可能な搬送部70が設けられている。この搬送部70は、各単体部2、3の下側にそれぞれ取り付けられるスライド部71と、前後方向に延在し、このスライド部71を前後方向へ案内するレール部72とで構成されている。
 このレール部72は、DFコータ用ヘッド1の幅方向の両側に配置されている。また、レール部72は、図5~図7に示すように、前端部72aが後端部72bよりも下側になるように配置されている。すなわち、DFコータ用ヘッド1は、このレール部72に沿って傾斜した態様で取り付けられることになる。
 次に、多層構造に組み立てたDFコータ用ヘッド1の各ノズル部33の隙間調整方法について図5~図7を用いて説明する。
 図5は、第1DFコータ用ヘッド単体部2のノズル部33の隙間を調整する状態を示している。この状態では、第1DFコータ用ヘッド単体部2の後側に位置する2つの第2および第3DFコータ用ヘッド単体部3、4は、レール部72に沿って後側へ移動させておく。これにより、第1DFコータ用ヘッド単体部2と第2DFコータ用ヘッド単体部3との間には、作業スペース73が形成されることになる。
 また、作業者は、第1DFコータ用ヘッド単体部2のチャンバ23内に供給した塗料Wをノズル部33を通過させてリップ部40へと導き、塗料Wをカーテン膜T状に流下させる。このとき、カーテン膜Tのプロファイル、すなわち、幅方向の塗料Wの濃淡、膜厚などに合わせて、ノズル部33の隙間を調整する。
 この調整は、作業スペース73からボルト27、28、および押しボルト36(以下、調整ボルトという)を調整することで、ノズル部33の隙間を調整することができる。このとき、調整ボルト27、28、36は、前後方向、すなわち、各ヘッド単体部2、3、4がレール部72に沿って移動する方向と同じ方向に着脱できるようになっているので、作業スペース73を形成することによって、容易に隙間調整をすることができるようになる。
 図6は、第2DFコータ用ヘッド単体部3の隙間調整状態を示している。
 この状態では、第1DFコータ用ヘッド単体部2とその後側に位置する第2DFコータ用ヘッド単体部3を組み合わせた状態で、その後に位置する第3DFコータ用ヘッド単体部4のみをレール部72に沿って後側へ移動させておく。これにより、第2および第3DFコータ用ヘッド単体部3、4の間には、作業スペース73が形成されることになる。
 また、作業者は、第2DFコータ用ヘッド単体部3のチャンバ23内に供給した塗料Wをノズル部33を通過させてリップ部40へと導き、塗料Wをカーテン膜T状に流下させる。このとき、カーテン膜Tのプロファイル、すなわち、幅方向の塗料Wの濃淡、膜厚などに合わせて、ノズル部33の隙間を調整する。
 なお、塗料Wは、第2DFコータ用ヘッド単体部3の流路面51aから第1DFコータ用ヘッド単体部2の上面32bへと流れるが、塗料Wはパッキン37によってDFコータ用ヘッド1の内部へ入り込むことがない。
 この調整は、作業スペース73からボルト27、28、および押しボルト36(以下、調整ボルトという)を調整することで、ノズル部33の隙間を調整することができる。このとき、調整ボルト27、28、36は、前後方向、すなわち、各ヘッド単体部2、3、4がレール部72に沿って移動する方向と同じ方向に着脱できるようになっているので、作業スペース73を形成することによって、容易に隙間調整をすることができるようになる。
 図7は、最後部に位置する第3DFコータ用ヘッド単体部4の隙間調整状態を示している。
 この状態では、3つの各ヘッド単体部2、3、4をそれぞれ組み合わせた状態で隙間を調整することができる。なお、調整方法は、図5および図6の状態と同じであるため、詳細な説明は省略する。
 本発明の実施の形態に係るDFコータ用ヘッド1によれば、チャンバ23やノズル部33を含むDFコータ用ヘッド単体部2、3、4が多層化されて設けられ、これらのDFコータ用ヘッド単体部2、3、4毎にノズル部33の隙間を調整可能に構成しているので、各チャンバ23内に塗料Wを供給するための流路や供給口の開口面積の大きさを変えずに、塗料Wの流量を調整することができる。そのため、各ヘッド単体部2、3、4の構造を複雑に構成することなく、カーテン膜Tのプロファイルを調整することができる。また、ノズル部33の隙間を調整する構造であるため、従来に比べてより簡単な構造でカーテン膜Tのプロファイルを調整することができる。
 また、多層化されたDFコータ用ヘッド単体部2、3、4のそれぞれが載置され、ノズル部33の隙間調整が可能なようにDFコータ用ヘッド単体部2、3、4を個々に移動可能にする搬送部70を設けているので、ノズル部33の隙間調整を行う際に、各ヘッド単体部2、3、4の間に作業スペース73を形成することができる。その結果、ノズル部33の隙間調整作業を容易に行うことができるようになる。
 さらに、ノズル部33を構成するための調整リップ30と、この調整リップ30と係合してノズル部33の隙間を調整する調整ボルト27、28、36とを備え、この調整ボルト27、28、36の着脱方向をDFコータ用ヘッド単体部2、3、4の移動方向とほぼ平行にしているので、調整ボルト27、28、36を着脱する方向に作業スペース73が形成されることになる。その結果、ノズル部33の隙間調整作業を確実かつ容易に行うことができるようになる。
 また、チャンバ23およびノズル部33は、DFコータ用ヘッド単体部2、3、4の幅方向に亘って長尺に形成されており、調整ボルト27、28、36をこの幅方向に間隔をあけて複数設けているので、この幅方向に亘って、ノズルル部33の隙間をきめ細かく調整できるようになる。その結果、幅方向におけるカーテン膜Tの膜厚や塗料Wの濃淡などに合わせて、カーテン膜Tのプロファイルを調整することができる
 さらにまた、隣り合うDFコータ用ヘッド単体部2、3、4が完全に独立しており、これらのDFコータ用ヘッド単体部2、3、4を組み合わせた状態で、これらのDFコータ用ヘッド単体部2、3、4の間に空間60が形成されるようにしているので、各ヘッド単体部2、3、4で発生する熱などが、この空間60によって伝わりにくくなる。その結果、各ヘッド単体部2、3、4の塗料Wの温度によって他のヘッド単体部2、3、4が影響を受け難くすることができる。
 また、塗料Wをカーテン膜T状に流下させるためのリップ部40を備え、リップ部40の先端角度αを変更するためにリップ部40を回動可能に構成しているので、塗料Wが塗料案内部46の先端部からほぼ鉛直に流下することになり、いわゆる、ティーポット現象(裏漏り現象)を解消することができる。特に、先端角度αを15度に設定することによって、効果的にティーポット現象を解消することができる。
 以上、本発明の実施の形態に係るDFコータ用ヘッド1について述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
 例えば、本実施の形態で記載した3つの第1~第3DFコータ用ヘッド単体部2、3、4の個数は一例であり、3つに限定されるものではない。例えば、2つ(第1DFコータ用ヘッド単体部2と第2DFコータ用ヘッド単体部3のみ)或いは4つ以上(第1DFコータ用ヘッド単体部2と第2DFコータ用ヘッド単体部3を含み3つ以上)が並んだ態様で多層化された構成であればよい。
 また、本実施の形態では、搬送部70をスライド部71とレール部72とで構成しているが、各ヘッド単体部2、3、4をスライド可能に導けるものであれば、この構成に限定されない。例えば、ボールスプラインを利用した直動機器を用いて各ヘッド単体部2、3、4を案内するものであってもよい。
 1 DFコータ用ヘッド
 2 第1DFコータ用ヘッド単体部
 3 第2DFコータ用ヘッド単体部
 4 第3DFコータ用ヘッド単体部
 10 固定リップ
 10a 固定リップの前面
 10b 固定リップの後面
 11 雌ねじ穴
 12 側面板
 13 供給パイプ
 14 ボルト
 15 流路面
 20 チャンバ部材
 20b チャンバ部材の後面
 21 ボルト挿通穴
 22 ボルト
 23 チャンバ
 24 リップ押圧部
 25、26 ボルト挿通穴
 27、28 ボルト
 29 雌ねじ穴
 30 調整リップ
 31 ノズル形成部
 32 塗料流路部
 32a 傾斜面
 32b 上面
 33 ノズル部
 34、35 雌ねじ穴
 36 押しボルト
 37 パッキン
 40 リップ部
 41 取付ささえ
 43 回動部
 46 塗料案内部
 50 固定部
 50a 固定部の前面
 51 突起部
 51a 流路面
 51b 接触面
 60 空間
 70 搬送部
 71 スライド部
 72 レール部
 72a 前端部
 72b 後端部
 73 作業スペース
 W 塗料
 T カーテン膜
 α 先端角度

Claims (6)

  1.  塗料が供給される複数のチャンバを備え、これらのチャンバからノズル部を介してそれぞれ塗料を送流し、送流された塗料をカーテン膜状に形成するDFコータ用ヘッドであって、
     前記チャンバや前記ノズル部を含むDFコータ用ヘッド単体部が多層化されて設けられ、これらのDFコータ用ヘッド単体部毎に前記ノズル部の隙間を調整可能に構成したことを特徴とするDFコータ用ヘッド。
  2.  多層化された前記DFコータ用ヘッド単体部のそれぞれが載置され、前記ノズル部の隙間調整が可能なように前記DFコータ用ヘッド単体部を個々に移動可能にする搬送部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のDFコータ用ヘッド。
  3.  前記ノズル部を構成するための調整リップと、この調整リップと係合して前記ノズル部の隙間を調整する調整ボルトとを備え、この調整ボルトの着脱方向を前記DFコータ用ヘッド単体部の移動方向とほぼ平行にしたことを特徴とする請求項2に記載のDFコータ用ヘッド。
  4.  前記チャンバおよび前記ノズル部は、前記DFコータ用ヘッド単体部の幅方向に亘って長尺に形成されており、前記調整ボルトをこの幅方向に間隔をあけて複数設けたことを特徴とする請求項3に記載のDFコータ用ヘッド。
  5.  隣り合う前記DFコータ用ヘッド単体部を組み合わせた状態で、これらのDFコータ用ヘッド単体部の間に空間が形成されるようにしたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載のDFコータ用ヘッド。
  6.  前記塗料をカーテン膜状に流下させるためのリップ部を備え、前記リップ部の先端角度を変更するために前記リップ部を回動可能に構成したことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1つに記載のDFコータ用ヘッド。
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