WO2011125267A1 - スパークプラグ - Google Patents

スパークプラグ Download PDF

Info

Publication number
WO2011125267A1
WO2011125267A1 PCT/JP2011/000213 JP2011000213W WO2011125267A1 WO 2011125267 A1 WO2011125267 A1 WO 2011125267A1 JP 2011000213 W JP2011000213 W JP 2011000213W WO 2011125267 A1 WO2011125267 A1 WO 2011125267A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
electrode
electrode tip
content
less
weight
Prior art date
Application number
PCT/JP2011/000213
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
柴田 勉
智雄 田中
大典 角力山
高明 鬼海
Original Assignee
日本特殊陶業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本特殊陶業株式会社 filed Critical 日本特殊陶業株式会社
Priority to US13/638,641 priority Critical patent/US20130026903A1/en
Priority to CN201180017589.0A priority patent/CN102859014B/zh
Priority to KR1020127028750A priority patent/KR20130018838A/ko
Priority to JP2011523257A priority patent/JP5314141B2/ja
Priority to EP11765169.5A priority patent/EP2554690B1/en
Publication of WO2011125267A1 publication Critical patent/WO2011125267A1/ja

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
    • H01T13/00Sparking plugs
    • H01T13/20Sparking plugs characterised by features of the electrodes or insulation
    • H01T13/39Selection of materials for electrodes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C5/00Alloys based on noble metals
    • C22C5/04Alloys based on a platinum group metal
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C30/00Alloys containing less than 50% by weight of each constituent
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P13/00Sparking plugs structurally combined with other parts of internal-combustion engines
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P15/00Electric spark ignition having characteristics not provided for in, or of interest apart from, groups F02P1/00 - F02P13/00 and combined with layout of ignition circuits

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Spark Plugs (AREA)

Abstract

本発明は、Pdを主成分とする電極チップの耐火花消耗性を向上させると共に、電極チップの剥離・割れの発生を抑制することのできる技術を提供するものである。スパークプラグの電極の先端部における電極チップは、Pdを主成分とし、Pdの含有量が40重量%以上であり、Ir、Ni、Co、Feのうちの少なくとも1つの元素を含有し、Irを含有する場合は、Irの含有量が0.5重量%以上20重量%以下であり、Ni、Co、Feのうちの少なくとも1つの元素を含有する場合は、1つの元素の含有量が0.5重量%以上40重量%以下であり、さらに、Pt、Re、Rh、Ruのうちの少なくとも1つの元素を含有し、Pt、Re、Rh、Ruの含有量の合計が5重量%以上40重量%以下であり、Re、Rh、Ruのうちのいずれかの元素を含有する場合は、元素の含有量の合計が10重量%以下であり、Ptを含有する場合は、Ptの含有量が16重量%以上40重量%以下である。

Description

スパークプラグ
 本発明は、スパークプラグの電極の先端に設けられた電極チップの組成に関するものである。
 従来、スパークプラグの電極の先端に設けられた電極チップの材料としては、白金(Pt)が実用化されている。また、稀少金属であるPtの代替材料としてパラジウム(Pd)を用いた電極チップが提案されている(例えば、特許文献1)。
 しかしながら、Pdは、Ptより融点が低いことからPtに比べて耐火花消耗性に劣り、また、燃焼室温度が高いと粒成長して電極チップの剥離や割れが生じるといった問題があった。
特公平5-47954号公報 特開平10-22053号公報 特開2002-83663号公報 WO2008/014192号公報
 本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、Pdを主成分とする電極チップの耐火花消耗性を向上させると共に、電極チップの剥離・割れの発生を抑制することのできる技術を提供することを目的とする。
 本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するために、以下の形態または適用例を取ることが可能である。
 [適用例1]
 電極の先端部に電極チップを備えたスパークプラグであって、
 前記電極チップは、
 Pdを主成分とし、Pdの含有量が40重量%以上であり、
 Ir、Ni、Co、Feのうちの少なくとも1つの元素を含有し、
 Irを含有する場合は、Irの含有量が0.5重量%以上20重量%以下であり、
 Ni、Co、Feのうちの少なくとも1つの元素を含有する場合は、該1つの元素の含有量が0.5重量%以上40重量%以下であり、さらに、
 Pt、Re、Rh、Ruのうちの少なくとも1つの元素を含有し、
 Pt、Re、Rh、Ruの含有量の合計が5重量%以上40重量%以下であり、
 Re、Rh、Ruのうちのいずれかの元素を含有する場合は、該元素の含有量の合計が10重量%以下であり、
 Ptを含有する場合は、Ptの含有量が16重量%以上40重量%以下であることを特徴とする
 スパークプラグ。
 適用例1のスパークプラグによれば、電極チップの融点を上昇させることができるとともに、電極チップの脆化を抑制することができる。したがって、Pdを主成分とする電極チップの耐火花消耗性を向上させることができると共に、電極チップの剥離・割れの発生を抑制することができる。
 [適用例2]
 適用例1に記載のスパークプラグであって、
 前記電極チップは、さらに、
 Ti、Zr、Hf、希土類元素のうちのいずれかの元素の含有量が0.05重量%以上0.5重量%以下であることを特徴とする
 スパークプラグ。
 適用例2のスパークプラグによれば、電極チップの粒成長を抑制することができるため、Pdを主成分とする電極チップの耐火花消耗性をさらに向上させることができると共に、電極チップの剥離・割れの発生をさらに抑制することができる。
 なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、スパークプラグの製造方法および製造装置等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としてのスパークプラグ100の部分断面図である。 スパークプラグ100の中心電極20の先端部22付近の拡大図である。 電極チップ90,95と電極20,30との接合部を拡大して示す断面図である。 サンプル1~32に用いられた電極チップ材料の組成とその評価結果を表形式で示す説明図である。 サンプル33~43に用いられた電極チップ材料の組成とその評価結果を表形式で示す説明図である。
 次に、本発明の実施の形態を以下の順序で説明する。
A.実施形態:
 A1.スパークプラグの構造:
 A2.電極チップの組成:
 A3.電極の組成:
B.実験例:
C.実施形態の変形例:
A.実施形態:
A1.スパークプラグの構造:
 図1は、本発明の一実施形態としてのスパークプラグ100の部分断面図である。なお、図1において、スパークプラグ100の軸線方向ODを図面における上下方向とし、下側をスパークプラグ100の先端側、上側を後端側として説明する。
 スパークプラグ100は、絶縁碍子10と、主体金具50と、中心電極20と、接地電極30と、端子金具40とを備えている。中心電極20は、絶縁碍子10内に軸線方向ODに延びた状態で保持されている。絶縁碍子10は、絶縁体として機能しており、主体金具50は、この絶縁碍子10を保持している。端子金具40は、絶縁碍子10の後端部に設けられている。
 中心電極20は、軸孔12内を後端側に向けて延設され、シール体4およびセラミック抵抗3を経由して、端子金具40に電気的に接続されている。端子金具40には、高圧ケーブル(図示せず)がプラグキャップ(図示せず)を介して接続され、高電圧が印加される。なお、中心電極20と接地電極30の構成については、図2を用いて後で詳述する。
 絶縁碍子10は、アルミナ等を焼成して形成され、軸中心に軸線方向ODへ延びる軸孔12が形成された筒形状を有する。軸線方向ODの略中央には外径が最も大きな鍔部19が形成されており、それより後端側(図1における上側)には後端側胴部18が形成されている。鍔部19より先端側(図1における下側)には、後端側胴部18よりも外径の小さな先端側胴部17が形成され、さらにその先端側胴部17よりも先端側に、先端側胴部17よりも外径の小さな脚長部13が形成されている。脚長部13は先端側ほど縮径され、スパークプラグ100が内燃機関のエンジンヘッド200に取り付けられた際には、その燃焼室に曝される。脚長部13と先端側胴部17との間には段部15が形成されている。
 主体金具50は、低炭素鋼材より形成された円筒状の金具であり、スパークプラグ100を内燃機関のエンジンヘッド200に固定する。そして、主体金具50は、絶縁碍子10を内部に保持しており、絶縁碍子10は、その後端側胴部18の一部から脚長部13にかけての部位を主体金具50によって取り囲まれている。
 また、主体金具50は、工具係合部51と、取付ねじ部52とを備えている。工具係合部51は、スパークプラグレンチ(図示せず)が嵌合する部位である。主体金具50の取付ねじ部52は、ねじ山が形成された部位であり、内燃機関の上部に設けられたエンジンヘッド200の取付ねじ孔201に螺合する。
 主体金具50の工具係合部51と取付ねじ部52との間には、鍔状のシール部54が形成されている。取付ねじ部52とシール部54との間のねじ首59には、板体を折り曲げて形成した環状のガスケット5が嵌挿されている。ガスケット5は、スパークプラグ100をエンジンヘッド200に取り付けた際に、シール部54の座面55と取付ねじ孔201の開口周縁部205との間で押し潰されて変形する。このガスケット5の変形により、スパークプラグ100とエンジンヘッド200間が封止され、取付ねじ孔201を介したエンジン内の気密性が確保される。
 主体金具50の工具係合部51より後端側には、薄肉の加締部53が設けられている。また、シール部54と工具係合部51との間には、加締部53と同様に、薄肉の座屈部58が設けられている。主体金具50の工具係合部51から加締部53にかけての内周面と、絶縁碍子10の後端側胴部18の外周面との間には、円環状のリング部材6,7が介在されている。さらに両リング部材6,7間にタルク(滑石)9の粉末が充填されている。加締部53を内側に折り曲げるようにして加締めると、絶縁碍子10は、リング部材6,7およびタルク9を介して主体金具50内の先端側に向け押圧される。これにより、絶縁碍子10の段部15は、主体金具50の内周に形成された段部56に支持され、主体金具50と絶縁碍子10とは、一体となる。このとき、主体金具50と絶縁碍子10との間の気密性は、絶縁碍子10の段部15と主体金具50の段部56との間に介在された環状の板パッキン8によって保持され、燃焼ガスの流出が防止される。座屈部58は、加締めの際に、圧縮力の付加に伴い外向きに撓み変形するように構成されており、タルク9の圧縮ストロークを稼いで主体金具50内の気密性を高めている。なお、主体金具50の段部56よりも先端側と絶縁碍子10との間には、所定寸法のクリアランスCが設けられている。
 図2は、スパークプラグ100の中心電極20の先端部22付近の拡大図である。中心電極20は、棒状の電極であり、電極母材21の内部に芯材25を埋設した構造を有する。電極母材21は、インコネル(商標名)600または601等のニッケル(Ni)またはNiを主成分とする合金から形成されている。芯材25は、電極母材21よりも熱伝導性に優れる銅(Cu)またはCuを主成分とする合金から形成されている。通常、中心電極20は、有底筒状に形成された電極母材21の内部に芯材25を詰め、底側から押出成形を行って引き延ばすことで作製される。芯材25は、胴部分においては略一定の外径をなすものの、先端側においては先細り形状に形成される。
 中心電極20の先端部22は、絶縁碍子10の先端部11よりも突出している。中心電極20の先端部22の先端面には、中心電極チップ90が接合されている。中心電極チップ90は、軸線方向ODに延びた略円柱形状を有している。なお、中心電極チップ90の具体的な組成については、後述する。
 接地電極30は、耐腐食性の高い金属から形成され、例えば、インコネル(商標名)600または601等のNi合金から形成されている。この接地電極30の基部32は、溶接によって、主体金具50の先端面57に接合されている。また、接地電極30は屈曲しており、接地電極30の先端部33は、中心電極チップ90の端面92と対向している。
 さらに、接地電極30の先端部33には、接地電極チップ95が接合されている。接地電極チップ95の端面96は、中心電極チップ90の端面92と対向している。なお、接地電極チップ95は、中心電極チップ90と同様の材料で形成することができる。なお、以下では、中心電極20と接地電極30をまとめて、「電極20、30」とも呼び、接地電極チップ95と中心電極チップ90をまとめて、「電極チップ90、95」とも呼ぶ。また、中心電極チップ90と接地電極チップ95との間には、火花が発生する隙間である火花放電ギャップG(mm)が形成されている。なお、スパークプラグ100の構成は、上記の構成に限定されず、より単純な又は複雑な他の構成であってもよい。
A2.電極チップの組成:
 図3は、電極チップ90,95と電極20,30との接合部を拡大して示す断面図である。なお、この図3は、電極チップ90、95を直接、電極20、30に溶接した例を示している。電極チップ90、95は、Pdを主成分とした合金、すなわち、重量%でPdを最も多く含有する合金によって形成されている。
 電極チップ90、95は、レーザ溶接によって電極20、30に接合されており、その接合箇所にはレーザ溶融部120が形成されている。レーザ溶融部120は、電極チップ90、95を電極20,30に溶接する際に形成されるため、電極チップ90、95と電極20、30の両方の金属成分を含んでいる。なお、電極チップ90、95は、抵抗溶接など他の手法によって電極20、30に接合されても良い。
 電極チップ90、95の材料(電極チップ材料)は、Pdの含有量が40重量%以上であることが好ましい。Pdは、Ptと比較して希少性が低く利用が容易であり、また価格も低いため、Pdが多く含まれる電極が望まれているからである。
 電極チップ材料は、さらに、イリジウム(Ir)の含有量が0.5重量%以上20重量%以下であることが好ましい。電極チップ材料にIrを添加すると、融点が上昇し、耐火花消耗性が向上する。これは融点が高くなることにより、電極チップ材料のスパッタリング率が低下することや、内燃機関内での稼働時の温度上昇による粒成長が抑制されることによる。ここで、スパッタリング率とは、試料固体の表面に入射したイオンの数に対する、スパッタリングではじき飛ばされた試料固体の原子の数の割合である。また、粒成長は、粒界での割れを引き起こす一因であり、電極材料では、内燃機関で稼働したときにおける粒成長の程度が大きいと、剥離や割れが発生することが知られている。IrとPdは全率固溶体であるため、Irの添加量が多いほど融点は高くなり、スパッタリング率低下の効果は大きい。電極チップ材料の融点を効果的に上昇させるとともに、粒成長を抑制するためには、Irの添加量は、0.5重量%以上であることが好ましく、12重量%以上であることがさらに好ましい。
 一方、IrとPdは全率固溶ではあるものの、Irを多量に添加するとスピノーダル分解を生じ、例えば、Pdが37重量%の場合、1482℃以下の温度域ではIr固溶体+Pd固溶体の2相領域が存在する。この結果、ミクロで考えると、所望組成と異なる部分が存在することとなり、上述の効果を得ることが困難となる。また、この2相分離により、電極チップ材料は脆化することとなり、内燃機関内において稼動したときの冷熱サイクルにより割れや剥離が生じやすい。また、2相分離が発生した電極チップ材料では、加工性が低下し、生産性に劣るおそれがある。これらを踏まえると、Irの添加量は、20重量%以下であることが好ましく、16重量%以下であることがさらに好ましい。
 また、電極チップ材料は、Irと共に、または、Irに代えて、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、鉄(Fe)のうちの少なくとも1つの元素を含有することが好ましい。そして、Ni、Co、Feのうちの少なくとも1つの元素を含有する場合は、元素1つ当たりの含有量が0.5重量%以上40重量%以下であることが好ましい。Ni、Co、Feは、スパッタリング率の小さい元素であるので、電極チップ材料の耐火花消耗性を向上させることができる。また、本実施形態の電極チップ90、95は、NiまたはNiを主成分とする合金の電極20、30に接合される。PdとNiの熱膨張率の差は、室温で約3ppm(parts per million)/℃程度である。同様に、PdとCo(またはFe)との熱膨張率の差も小さい。したがって、電極チップ材料に、Ni、Co、Feを添加すると、電極チップ90、95と電極20、30との熱膨張率の差が小さくなるので、電極チップ90、95と電極20、30との接合性が向上し、この結果、スパークプラグ100の耐熱サイクル性(耐剥離性)を向上させることができる。
 上述した熱膨張率の差に起因する熱応力を原因として、電極チップ材料に剥離や割れが生じうるが、このうち割れに関しては、材料の脆化(水素脆化や粒成長による粒界強度劣化)による影響が大きい。この水素脆化を抑制するためにも、上述のIr、Ni、Co、Fe元素を添加することが効果的であり、これらの元素の添加量は、0.5重量%以上であることが好ましい。なお、水素脆化の発生理由は、稼働中の内燃機関の雰囲気において水分や燃料が熱分解されることにより水素が発生し、発生した水素が水素透過性の高いPdに拡散するからである。また、粒成長による粒界強度劣化についても、上述のIr、Ni、Co、Fe元素を添加することにより抑制が可能であり、効果的に粒成長を抑制するためには、これらの元素の添加量が0.5重量%以上であることが好ましい。
 一方、Ni、Co、Feのうちの少なくとも1つの元素を含有する場合において、元素1つ当たりの含有量を40重量%以下とすれば、電極チップ材料の融点の低下や、Ni、Co、Fe元素の酸化を抑制することができる。すなわち、電極チップ材料の耐火花消耗性の低下を抑制することができる。したがって、Ni、Co、Feのうちの少なくとも1つの元素を含有する場合は、元素1つ当たりの含有量が40重量%以下であることが好ましい。
 なお、電極チップ材料において、Ir、Ni、Co、Fe元素のうちの複数の元素を添加しても良いが、その合計量は、60重量%を超えないことが好ましい。上述のとおり、Pdは、40重量%以上であることが好ましいからである。
 電極チップ材料は、さらに、白金(Pt)、レニウム(Re)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)のうちの少なくとも1つの元素を含有することが好ましく、該元素の含有量の合計が5重量%以上40重量%以下であることが好ましい。そして、Ptを含有する場合は、Ptの含有量が18重量%以上40重量%以下であることが好ましく、Re、Rh、Ruのうちのいずれかの元素を含有する場合は、該元素の含有量の合計が5重量%以上10重量%以下であることが好ましい。この理由について説明する。Pt、Re、Rh、Ruは、Pdより融点が高く、スパッタリング率が低い。したがって、Pt、Re、Rh、Ru元素を電極チップ材料に添加すると、電極チップ材料の融点が上昇すると共に、スパッタリング率が小さくなる。この結果、中心電極チップ90、95の耐火花消耗性が向上する。そして、耐火花消耗性を効果的に向上させるためには、Pt、Re、Rh、Ruの含有量の合計は、5重量%以上であることが好ましい。なお、Ptの含有量が16重量%以上40重量%以下の範囲であっても、対火花消耗性を効果的に向上させることができる。
 一方、Pt、Re、Rh、Ruは、いずれも、上述したIrと同様に、Pdとの2元系において、多量に添加するとPdと2相分離を起こす。2相分離が生じると、電極チップ材料の脆化、および、加工性の低下を招く。これらを踏まえると、Pt元素の含有量は、40重量%以下が好ましく、Re、Rh、Ru元素の含有量の合計は、10重量%以下であることが好ましい。また、Pt,Re、Rh、Ru元素の含有量の合計は、40重量%以下であることが好ましい。
 電極チップ材料は、さらに、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、あるいは、希土類元素のうちのいずれかの元素の含有量が0.05重量%以上0.5重量%以下であることが好ましく、0.2重量%以上0.5重量%以下であることがさらに好ましい。希土類元素としては、スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジウム(Pr)、 ネオジウム(Nd)、プロメチウム(Pm)、サマリウム(Sm)、ユーロビウム(Eu)、ガドリウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ウチウム(Lu)が好ましく、特に、Y、Ndが好ましい。
 Ti、Zr、Hf、希土類元素を電極チップ材料に添加すると、内燃機関の稼働中における粒成長を抑制することができる。この結果、電極チップ90、95の耐熱サイクル性が向上する。粒成長を効果的に抑制するためには、Ti、Zr、Hf、希土類元素の含有量は0.05重量%以上であることが好ましい。また、Ti、Zr、Hf、希土類元素の含有量を0.5重量%以下とすれば、NiまたはNiを主成分とする合金で形成された電極20、30との接合界面や粒界界面に酸化物が生成されるのを抑制することができ、この酸化物によって電極チップ90、95の耐久性が劣化するのを抑制することができる。
 なお、Ti、Zr、Hf、希土類元素は、元素単体で添加しても良く、酸化物として添加しても良い。酸化物として添加した場合においても、同様に、0.05重量%以上とすることで効果的に粒成長を抑制することができ、0.5重量%以下とすることで電極チップ90、95と電極20、30との接合界面に酸化物が凝集することによる溶接強度の低下を抑制し、また、加工性の低下を抑制することができる。
 電極チップ材料は、さらに、製造時において混入されうる不可避不純物の含有量が0.2重量%以下であることが好ましい。ここで、不可避不純物とは、製造時に意図的に混入していないにも関わらず、原材料に混入していたり、製造過程において混入したりすることにより、最終的な電極チップ材料に残存する物質である。すなわち、不可避不純物は、Pd、Ir、Ni、Co、Fe、Pt、Re、Rh、Ru、Ti、Zr、Hf、希土類とは異なる元素であり、例えば、ボロン(B)、ナトリウム(Na)、アルミニウム(Al)、シリコン(Si)、バリウム(Ba)、酸素(O)等が挙げられる。
 不可避不純物は、内燃機関での稼働時において、電極チップ材料の粒界に凝集して、酸素を内部に引き込み、酸化消耗を促進させる。同時に不可避不純物は、粒界酸化を引き起こし、粒界割れを引き起こす原因となるおそれがある。したがって、粒界割れの発生を抑制するため、不可避不純物の含有量は0.2重量%以下とすることが好ましく、0.1重量%以下とすることがさらに好ましい。
 電極チップ材料は、さらに、製造時において不可避不純物として含まれる酸素の含有量が、質量を基準として300ppm(parts per million)以下であることが好ましい。電極チップ材料における溶存酸素の濃度を、300ppm以下にすれば、いわゆる発汗を抑制することができる。発汗は、内燃機関内における稼働時に、電極チップ材料が部分的に溶融する現象である。発汗は、中心電極チップ90と接地電極チップ95との短絡などの不具合を引き起こすおそれがある。
 発汗のメカニズムは、以下のように考えられている。内燃機関内では、燃焼により生じた水分が分解されることにより、もしくは、燃料が熱分解されることにより水素が発生する。発生した水素は、電極チップ材料内に拡散する。Pdは、Ptと比較した場合、水素溶解量・透過性が非常に大きいことが知られている。Pdを主成分とする電極チップ材料の場合、水素とPd内の溶存酸素が反応し、電極チップ材料の内部で水蒸気が発生する場合がある。水蒸気の発生により、電極チップ材料の膨張と内部酸化が生じたり、水蒸気が還元条件下において水素と酸素に解離したりする。このような反応の繰り返しにより、電極チップ材料は、海綿状組織となって熱引きが悪くなり、過熱溶解し発汗することとなる。
 こうした発汗の発生を抑制するために、上述のように溶存酸素量は、300ppm以下にすることが好ましい。
A3.電極の組成:
 次に、電極チップ90、95が接合される中心電極20および接地電極30の材料(母材材料)の組成について、説明する。
 母材材料は、Si元素の含有量が3重量%以下であることが好ましい。上述したように、母材材料は、NiまたはNiを主成分とする合金で形成されているが、耐酸化性を向上させるために、Al、Cr、Si元素が添加される場合がある。これらの元素は、内燃機関での稼働時における高温環境下において、電極チップ90、95側に拡散する。これらの添加元素のうち、Siは、Pdに対して比較的低い温度で共晶反応を生じる。また、Siは、Pdに対する固溶可能量が非常に少ないため、少量の拡散により共晶反応を生じる。PdとSiの共晶温度は821℃である。したがって、内燃機関での稼働時に想定される電極チップ90、95の到達温度である約1100℃では、共晶温度を超えることとなり、電極チップ材料に部分的に液相が生じることとなる。電極チップ材料に液相が生じると、耐火花消耗性の劣化、粒界酸化、粒粗大化による割れ、発汗等を引き起こすおそれがあり、電極チップ90、95の耐久性が低下するおそれがある。これらの不具合を抑制するために、母材材料のSiの含有量は、3重量%以下であることが好ましい。
B.実験例:
 本実施形態の効果を確認するため、スパークプラグの複数のサンプルを用意し、評価試験を行なった。評価試験の内容と評価基準については後述する。複数のサンプルでは、接地電極チップ95を、複数種類の電極チップ材料で作製するとともに、接地電極30を、複数種類の母材材料で作製した。
 電極チップ材料は、Pd金属に所定の添加元素(Ir、Ni、Co、Fe、Pt、Re、Rh、Ru、Ti、Zr、Hf、希土類元素)を所定の割合で配合して溶解する溶解法により作製した。電極チップ材料は、直径0.9mm、高さ0.6mmの円筒状の接地電極チップ95として成形した。電極チップ材料の不可避不純物の量は、グロー放電質量分析法(GS-MS:Glow Discharge Mass Spectrometry)により測定した。電極チップ材料の溶存酸素量は、電極チップ材料を不活性ガス中で加熱溶解させ、非分散赤外線吸収法(NDIR:Non-Dispersive Infrared method)により分析して測定した。なお、電極チップ材料を作製する溶解法は、アルゴン(Ar)雰囲気中においてアーク溶解により行ったが、このとき導入するArガス中の酸素含有レベルを調整することにより、電極チップ材料の溶存酸素量を調整した。不可避不純物の量は、添加元素の純度を調整することにより調整した。
 図4および図5は、サンプル1~43に用いられた電極チップ材料の組成とその評価結果を表形式で示す説明図である。サンプル1~37における溶存酸素量は、それぞれ、200ppmに調整した。また、サンプル1~37における接地電極30を形成する母材材料としては、断面サイズ1.3mm・2.0mmのインコネル601(市販材:Si含有量0.2重量%)を用いた。
 サンプル1~43の評価試験では、各サンプルを6気筒(排気量2800cc)のエンジンに搭載し、スロットルを全開として回転数5500rpmに1分間保持した後、アイドリング状態に1分間保持するという稼働条件のサイクルを500時間に亘って繰り返す実機稼働を行った。実機稼働後に各サンプルの接地電極チップ95の耐火花消耗性(電極消耗量)、剥離・割れについて評価した。
 耐火花消耗性の評価については、電極消耗量が0.13mm以下のサンプルを優「◎」と評価し、電極消耗量が0.13mmを超え0.15mm以下のサンプルを良「○」と評価し、電極消耗量が0.15mmを超えるサンプルを不可「・」と評価した。電極消耗量は、実機稼働前と実機稼働後における接地電極チップ95の厚さを、金属顕微鏡によって観察することにより測定し、その差分を算出することにより求めた。
 剥離・割れの評価については、剥離・割れが発生していないサンプルを優「◎」と評価し、微小な剥離・割れが発生したサンプルを良「○」と評価し、小さな剥離・割れが発生したサンプルを可「△」と評価し、大きな剥離・割れが発生したサンプルを不可「・」と評価した。
 なお、微少な剥離・割れとは、断面における割れの侵入量、または、剥離量が、0.1mm以内のものとした。小さな剥離・割れとは、断面における割れの侵入量、または、剥離量が、0.1mmを越え、0.2mm以内のものとした。大きな剥離・割れとは、断面における割れの侵入量、または、剥離量が、0.2mmを超えるものとした。
 総合評価については、上記2つの評価のうち1つでも不可「・」があるサンプルは不可「・」と評価し、耐火花消耗性の評価が良「○」であっても剥離・割れについての評価が可「△」であるサンプルを可「△」と評価し、2つの評価のうちいずれの評価も良「○」であるサンプルを良「○」と評価し、耐火花消耗性についての評価が優「◎」または剥離・割れについての評価が優「◎」であるサンプルを優「◎」と評価し、2つの評価のうちのいずれの評価も優「◎」であるサンプルを最良「☆」と評価した。
 この評価結果によれば、電極チップ材料は、Pdの含有量が40重量%以上であり、Ir、Ni、Co、Feのうちの少なくとも1つの元素を含有し、さらに、Pt、Re、Rh、Ruのうちのいずれかの元素を含有すれば、耐火花消耗性に優れ、剥離・割れが生じにくい電極チップを得られることが理解できる。
 そして、電極チップ材料がIrを含有する場合は、Irの含有量が0.5重量%以上20重量%以下であることが好ましいことが理解できる。また、電極チップ材料がNi、Co、Feのうちの少なくとも1つの元素を含有する場合は、該1つの元素の含有量が0.5重量%以上40重量%以下であることが好ましいことが理解できる。
 さらに、サンプル1~20によれば、電極チップ材料のPtの含有量が18重量%以上40重量%以下であれば、総合評価は優「◎」となり、耐火花消耗性に優れ、剥離・割れが生じにくい電極チップを得られることが理解できる。さらに、サンプル32aによれば、電極チップ材料のPtの含有量が16重量%の場合にも、総合評価は優「◎」となることが理解できる。すなわち、サンプル1~20及びサンプル32aによれば、電極チップ材料のPtの含有量が16重量%以上40重量%以下であれば、総合評価は優「◎」となり、耐火花消耗性に優れ、剥離・割れが生じにくい電極チップを得られることが理解できる。
 また、サンプル21~27によれば、電極チップ材料がRe、Rh、Ruのうちのいずれかの元素を含有する場合は、該元素の含有量の合計が5重量%以上10重量%以下であれば、耐火花消耗性に優れ、剥離・割れが生じにくい電極チップを得られることが理解できる。さらに、サンプル29によれば、Pt、Re、Rh、Ruの含有量の合計は、5重量%以上40重量%以下が好ましいことも理解できる。
 さらに、サンプル33~43によれば、電極チップ材料は、Ti、Zr、Hf、希土類元素のうちのいずれかの元素を含有することが好ましく、Ti、Zr、Hf、希土類元素のうちのいずれかの元素の含有量が0.05重量%以上0.5重量%以下であれば、総合評価は最良「☆」または優「◎」となり、より耐火花消耗性に優れ、剥離・割れが生じにくい電極チップを得られることが理解できる。
 また、不可避不純物の含有量が0.1重量%程度であれば、耐火花消耗性の低下を抑制し、剥離・割れが生じにくい電極チップを得られることが理解できる。
C.実施形態の変形例:
 なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
C1.変形例1:
 上記実施形態では、中心電極チップ90と接地電極チップ95とが、軸線方向ODに対向する縦放電型のスパークプラグ100を例として説明したが、これに限られない。例えば、中心電極チップ90と接地電極チップ95とが、軸線方向ODと垂直な方向に対向する横放電型のスパークプラグに適用できることはもちろんである。接地電極チップ95と中心電極チップ90との位置関係は、スパークプラグの用途や、必要とされる性能等に応じて適宜設定することが可能である。また、1つの中心電極に対して複数の接地電極が設けられても良い。
C2.変形例2:
 上述した電極チップ材料は、中心電極チップ90および接地電極チップ95の両方に用いられることとしたが、中心電極チップ90および接地電極チップ95のいずれか一方にのみ用いられても良い。また、上述した接地電極チップ95は、平チップ状としたが、軸線方向ODに延びた略円柱形状としても良い。
  3・セラミック抵抗
  4・シール体
  5・ガスケット
  6・リング部材
  8・板パッキン
  9・タルク
  10・絶縁碍子
  11・先端部
  12・軸孔
  13・脚長部
  15・段部
  17・先端側胴部
  18・後端側胴部
  19・鍔部
  20・中心電極
  21・電極母材
  22・先端部
  25・芯材
  30・接地電極
  32・基部
  33・先端部
  40・端子金具
  50・主体金具
  51・工具係合部
  52・取付ねじ部
  53・加締部
  54・シール部
  55・座面
  56・段部
  57・先端面
  58・座屈部
  59・ねじ首
  90、95・電極チップ
  100・スパークプラグ
  120・レーザ溶融部
  200・エンジンヘッド
  205・開口周縁部

Claims (2)

  1.  電極の先端部に電極チップを備えたスパークプラグであって、
     前記電極チップは、
     Pdを主成分とし、Pdの含有量が40重量%以上であり、
     Ir、Ni、Co、Feのうちの少なくとも1つの元素を含有し、
     Irを含有する場合は、Irの含有量が0.5重量%以上20重量%以下であり、
     Ni、Co、Feのうちの少なくとも1つの元素を含有する場合は、該1つの元素の含有量が0.5重量%以上40重量%以下であり、さらに、
     Pt、Re、Rh、Ruのうちの少なくとも1つの元素を含有し、
     Pt、Re、Rh、Ruの含有量の合計が5重量%以上40重量%以下であり、
     Re、Rh、Ruのうちのいずれかの元素を含有する場合は、該元素の含有量の合計が10重量%以下であり、
     Ptを含有する場合は、Ptの含有量が16重量%以上40重量%以下であることを特徴とする
     スパークプラグ。
  2.  請求項1に記載のスパークプラグであって、
     前記電極チップは、さらに、
     Ti、Zr、Hf、希土類元素のうちのいずれかの元素の含有量が0.05重量%以上0.5重量%以下であることを特徴とする
     スパークプラグ。
PCT/JP2011/000213 2010-04-02 2011-01-18 スパークプラグ WO2011125267A1 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US13/638,641 US20130026903A1 (en) 2010-04-02 2011-01-18 Spark plug
CN201180017589.0A CN102859014B (zh) 2010-04-02 2011-01-18 火花塞
KR1020127028750A KR20130018838A (ko) 2010-04-02 2011-01-18 스파크 플러그
JP2011523257A JP5314141B2 (ja) 2010-04-02 2011-01-18 スパークプラグ
EP11765169.5A EP2554690B1 (en) 2010-04-02 2011-01-18 Spark plug

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010085887 2010-04-02
JP2010-085887 2010-04-02

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2011125267A1 true WO2011125267A1 (ja) 2011-10-13

Family

ID=44762239

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2011/000213 WO2011125267A1 (ja) 2010-04-02 2011-01-18 スパークプラグ

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20130026903A1 (ja)
EP (1) EP2554690B1 (ja)
JP (1) JP5314141B2 (ja)
KR (1) KR20130018838A (ja)
CN (1) CN102859014B (ja)
WO (1) WO2011125267A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016080155A1 (ja) * 2014-11-17 2016-05-26 株式会社徳力本店 合金材およびそれを使用した医療器具

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102013210453B4 (de) * 2013-06-05 2018-03-15 Robert Bosch Gmbh Zündkerzenelektrode und Zündkerze
DE102013210456B4 (de) * 2013-06-05 2018-05-30 Robert Bosch Gmbh Zündkerze mit sich bildender nickelreicher Schutzschicht
DE102014210987A1 (de) * 2014-06-10 2015-12-17 Robert Bosch Gmbh Elektrodenmaterial, Zündkerzenelektrode und Zündkerze
JP6157519B2 (ja) * 2015-01-27 2017-07-05 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ
CN107217169B (zh) * 2017-05-25 2018-03-16 昆明富尔诺林科技发展有限公司 一种RhNi基高温合金材料及其应用
CN107326212B (zh) * 2017-06-28 2019-06-14 马梦一 一种Rh-Ru合金材料及其应用
CN107779719B (zh) * 2017-12-15 2020-02-07 湖南科技大学 一种铱镍铁合金及其制备方法与应用

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50138369A (ja) * 1974-04-22 1975-11-04
JPS59113143A (ja) * 1982-12-17 1984-06-29 Tanaka Kikinzoku Kogyo Kk 刷子用摺動接点材料
JPS59226487A (ja) * 1983-06-07 1984-12-19 日本特殊陶業株式会社 スパ−クプラグ
JPS6174283A (ja) * 1984-09-19 1986-04-16 日本特殊陶業株式会社 スパ−クプラグ
JPH1022053A (ja) 1996-06-28 1998-01-23 Ngk Spark Plug Co Ltd スパークプラグ及びその製造方法
JP2002083663A (ja) 2000-06-30 2002-03-22 Ngk Spark Plug Co Ltd スパークプラグ及びその製造方法
JP2002313524A (ja) * 2001-02-08 2002-10-25 Denso Corp スパークプラグおよびその製造方法
WO2008014192A1 (en) 2006-07-24 2008-01-31 Honeywell International Inc. Platinum alloy for spark plug electrodes and spark plug having a platinum alloy electrode

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5445433A (en) * 1977-09-16 1979-04-10 Ngk Spark Plug Co Ltd Alloy for spark plug electrode
US4540910A (en) * 1982-11-22 1985-09-10 Nippondenso Co., Ltd. Spark plug for internal-combustion engine
EP1168547B1 (en) * 2000-06-30 2004-04-14 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Spark plug and method of producing spark plug
US20030044307A1 (en) * 2001-08-27 2003-03-06 Crombie Edwin Alfred Palladium/platinum alloy
US20060082276A1 (en) * 2004-10-14 2006-04-20 Havard Karina C Ignition device having noble metal fine wire electrodes
DE102004063077B4 (de) * 2004-12-28 2014-10-09 Robert Bosch Gmbh Zündeinrichtung
ATE428812T1 (de) * 2005-08-15 2009-05-15 Heraeus Gmbh W C Draht aus oxiddispersionsgehärtetem pt-ir- und anderen legierungen mit verbesserter oberfläche für zündkerzenelektroden
DE102007007873A1 (de) * 2007-02-14 2008-08-21 W.C. Heraeus Gmbh Oxiddispersionsgehärteter, durch innere Oxidation hergestellter Pt-, PtRh- oder PtAu-Werkstoff mit hohem Oxidanteil und guter Duktilität
US20090302732A1 (en) * 2008-03-07 2009-12-10 Lykowski James D Alloys for spark ignition device electrode spark surfaces
US7969078B2 (en) * 2008-05-19 2011-06-28 Federal Mogul Ignition Company Spark ignition device for an internal combustion engine and sparking tip therefor
US8415867B2 (en) * 2009-01-23 2013-04-09 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Spark plug

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50138369A (ja) * 1974-04-22 1975-11-04
JPS59113143A (ja) * 1982-12-17 1984-06-29 Tanaka Kikinzoku Kogyo Kk 刷子用摺動接点材料
JPS59226487A (ja) * 1983-06-07 1984-12-19 日本特殊陶業株式会社 スパ−クプラグ
JPS6174283A (ja) * 1984-09-19 1986-04-16 日本特殊陶業株式会社 スパ−クプラグ
JPH0547954B2 (ja) 1984-09-19 1993-07-20 Ngk Spark Plug Co
JPH1022053A (ja) 1996-06-28 1998-01-23 Ngk Spark Plug Co Ltd スパークプラグ及びその製造方法
JP2002083663A (ja) 2000-06-30 2002-03-22 Ngk Spark Plug Co Ltd スパークプラグ及びその製造方法
JP2002313524A (ja) * 2001-02-08 2002-10-25 Denso Corp スパークプラグおよびその製造方法
WO2008014192A1 (en) 2006-07-24 2008-01-31 Honeywell International Inc. Platinum alloy for spark plug electrodes and spark plug having a platinum alloy electrode
JP2009545124A (ja) * 2006-07-24 2009-12-17 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド スパークプラグ電極用プラチナ合金及びプラチナ合金電極を有しているスパークプラグ

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
See also references of EP2554690A4

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016080155A1 (ja) * 2014-11-17 2016-05-26 株式会社徳力本店 合金材およびそれを使用した医療器具

Also Published As

Publication number Publication date
CN102859014B (zh) 2015-02-25
JP5314141B2 (ja) 2013-10-16
EP2554690A1 (en) 2013-02-06
EP2554690A4 (en) 2013-12-25
EP2554690B1 (en) 2019-05-22
JPWO2011125267A1 (ja) 2013-07-08
US20130026903A1 (en) 2013-01-31
CN102859014A (zh) 2013-01-02
KR20130018838A (ko) 2013-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5314141B2 (ja) スパークプラグ
US8766519B2 (en) Electrode material for a spark plug
EP1677400B1 (en) Spark plug
US9027524B2 (en) Spark plug for internal combustion engine and method of manufacturing the same
KR101123546B1 (ko) 스파크 플러그 및 전극물질
JP5325220B2 (ja) スパークプラグ
JP5238096B2 (ja) スパークプラグ及びその製造方法
EP2634871B1 (en) Spark plug
EP2518170B1 (en) Spark plug
EP2738892B1 (en) Spark plug
EP2930802B1 (en) Electrode material and spark plug
EP2579401B1 (en) Spark plug
JP2011018612A (ja) 内燃機関用点火プラグ
JP2018098084A (ja) 点火プラグ
EP3270475B1 (en) Spark plug

Legal Events

Date Code Title Description
WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 201180017589.0

Country of ref document: CN

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 2011523257

Country of ref document: JP

121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 11765169

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 13638641

Country of ref document: US

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE

ENP Entry into the national phase

Ref document number: 20127028750

Country of ref document: KR

Kind code of ref document: A

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 2011765169

Country of ref document: EP