WO2011111488A1 - 流体圧シリンダ - Google Patents
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Definitions
- the seal ring 10 has a rectangular cross section and is formed into a seamless ring shape with a synthetic resin material such as polytetrafluoroethylene (PTFE).
- PTFE polytetrafluoroethylene
- the backup ring 14 having the same specifications as the backup ring 13 is housed in the backup ring receiving groove 38.
- the backup ring 14 is accommodated in the backup ring receiving groove 38 such that one side surface is in contact with the wall surface of the backup ring receiving groove 38 and the other side surface is in contact with the seal ring 10.
- the backup rings 13 and 14 are in contact with both end faces in the axial direction of the seal ring 10, so that the seal ring 10 is protected against the load that the seal ring 10 receives from the sliding contact with the inner peripheral surface 25 of the cylinder tube 2. 10 is supported and the shape of the seal ring 10 is maintained.
- the housing groove 34 is formed on the outer periphery of the first piston component 40 in parallel with the housing groove 36 at a slight distance from the housing groove 36 in the axial direction.
- the contamination seal ring 16 is accommodated in the accommodation groove 34.
- a receiving groove 35 is formed on the outer periphery of the second piston component 60 in parallel with the backup ring receiving groove 38 at a slight distance from the backup ring receiving groove 38 in the axial direction.
- the contamination seal ring 17 is received in the receiving groove 35.
- the set screw 9 is screwed into the screw hole 74 from the opening portion of the screw hole 74 of the end face 71 retracted in the axial direction of the second piston component 60 and buried in the screw hole 74.
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Abstract
中心軸と中心軸を向いた内周面を有するシリンダチューブにピストンを収装する。ピストンを中心軸方向に結合する第1のピストンコンポーネントと第2のピストンコンポーネントとで構成する。シールリングを保持するシールリング収容溝を第1のピストンコンポーネントと第2のピストンコンポーネントの間に配置することで、シールリングのピストンへの装着を容易にする。
Description
この発明は、建設機械や作業機械の油圧機器、空気圧機器などに用いられる流体圧シリンダに関する。
油圧シリンダのシリンダチューブに摺動自由に収装され、シリンダチューブ内に油室を画成するピストンには、油室からの作動油のリークを阻止すべく、シリンダチューブに摺接するシールリングが装着される。シールリングを保持するために、ピストンの外周には周方向に連続したリング状の収容溝が形成される。
シールリングをピストンへ装着する際は、シールリングを装着治具を用いて拡径し、ピストンの外周に沿って収容溝へと案内する。収容溝の周囲に達したシールリングは、矯正治具を用いて縮径することで収容溝にはめ込まれる。
このように複数の治具を用いて行うピストンへのシールリングの装着は、ピストンの組み立て工数を増やす要因となる。
日本国特許庁が1987年に発行したJP62-016865Uはピストンを分割することを提案している。
この従来技術によるピストンの外周にはシールリングと並んで金属リングが装着される。金属リングは、シールリングの端面に当接することで、シールリングの形状を保つ働きをする。ピストンは金属リングの収容溝から軸方向に2つのピストンコンポーネントに分割される。2つのピストンコンポーネントを結合する際に金属リングを装着することで、金属リングを2つのピストンコンポーネント間に形成される収容溝に容易に装着できる。
従来技術は、金属リングのピストンへの装着を容易にするが、シールリングのピストンへの装着には、依然として、シールリングの拡径と縮径が必要である。
この発明の目的は、したがって、シールリングのピストンへの装着を容易にすることである。
以上の目的を達成するために、この発明による流体圧シリンダは、中心軸と中心軸を向いた内周面を有するシリンダチューブと、シリンダチューブに収装され、外周に周方向にシールリング収容溝を形成したピストンと、シールリング収容溝に保持され、シリンダチューブの内周面に摺接するシールリングと、を備えている。ピストンは、中心軸方向に結合する第1のピストンコンポーネントと第2のピストンコンポーネントとで構成される。シールリング収容溝は第1のピストンコンポーネントと第2のピストンコンポーネントの間に配置される。
この発明の詳細並びに他の特徴や利点は、明細書の以下の記載の中で説明されるとともに、添付された図面に示される。
図面のFIG.1を参照すると、作動流体として油を用いた油圧シリンダ1は、シリンダチューブ2と、シリンダチューブ2の内側に摺動可能に収められたピストン4と、ピストン4に結合してシリンダチューブ2から軸方向に突出するピストンロッド3と、を備える。ピストンロッド3はシリンダチューブ2の開口端に設けたシリンダヘッド7を介して摺動自由にシリンダチューブ2の外側へ突出する。
油圧シリンダ1は例えば建設機械や作業機械のアクチュエータとして用いられる。作動流体として油の代わりに水溶性代替液やガスを用いることも可能である。
シリンダチューブ2、ピストンロッド3、ピストン4、シリンダヘッド7は、シリンダチューブ2及びピストン4の中心軸Oに関して同軸的に配置される。
シリンダチューブ2の内側は、ピストン4により、ピストンロッド3側の油室5と反対側の油室6とに画成される。油室5と6はそれぞれ配管を介して油圧源に接続される。油圧シリンダ1は油圧源から油室5への作動油の供給に応じて収縮作動し、油圧源から油室6への作動油の供給に応じて伸長作動する。
FIG.2を参照すると、ピストン4の外周には、油室5から油室6に向けて、コンタミネーションシールリング16、軸受リング15、バックアップリング13、シールリング10、バックアップリング14、コンタミネーションシールリング17が装着される。
ピストン4は、軸方向に結合したリング状の第1のピストンコンポーネント40と第2のピストンコンポーネント60を備える。第1のピストンコンポーネント40の内周にはピストンロッド3の雄ネジ部24に螺合する雌ネジ部54が形成される。第2のピストンコンポーネント60の内周には、第1のピストンコンポーネント40よりもピストンロッド3の先端寄りで、ピストンロッド3の雄ネジ部24に螺合する雌ネジ部72が形成される。
第1のピストンコンポーネント40と第2のピストンコンポーネント60の間に周方向にシールリング収容溝39が形成される。シールリング収容溝39にシールリング10とOリング11とが配置される。
FIG.3を参照すると、シールリング収容溝39のために、第1のピストンコンポーネント40の第2のピストンコンポーネント60に相対する端部の外周に周方向に切欠が形成される。切欠はシールリング収容溝39の一方の壁面を構成する軸方向に後退した端面41と、シールリング収容溝39の底面を構成するラジアル方向に後退した外周面42とで構成される。軸方向に後退した端面41はピストン4の中心軸Oと直交する環状の平面として形成され、ラジアル方向に後退した外周面42は中心軸Oを中心とする円筒面として形成される。第2のピストンコンポーネント60にはシールリング収容溝39のもう一方の壁面を構成する端面61が軸方向に後退した端面41に相対して形成される。端面61はピストン4の中心軸Oと直交する環状の平面として形成される。
なお、シールリング収容溝39のための切欠を第2のピストンコンポーネント60に形成し、シールリング収容溝39のもう一方の壁面を構成する端面を第1のピストンコンポーネント40に形成することも可能である。
第1のピストンコンポーネント40は、軸方向に後退した端面41の内側に中心軸Oと直交する環状の端面55を備える。第2のピストンコンポーネント60は端面61の内側に、軸方向に後退した端面71を備える。軸方向に後退した端面71は、中心軸Oと直交する環状の平面をなす。端面61と軸方向に後退した端面71との間には中心軸Oと平行な円筒状の内周面62が形成される。内周面62に第1のピストンコンポーネント40のラジアル方向に後退した外周面42が嵌合することで、第1のピストンコンポーネント40と第2のピストンコンポーネント60との同軸性が確保される。
再びFIG.2を参照すると、Oリング11は、円形断面を有し、ゴムなどの弾性材によって切れ目のないリング状に形成される。Oリング11は、シールリング収容溝39内にシールリング10の内側、すなわち中心軸O寄り、に位置するように嵌合する。シールリング10はシールリング収容溝39内のOリング11の外側に重なるように配置され、内周面をOリング11に当接する。シールリング10は弾性材によるOリング11によりラジアル方向外向きに付勢される。
シールリング10は、シールリング収容溝39に嵌合する部位とシールリング収容溝39からシリンダチューブ2の内周面25に向けてラジアル方向外向きに突出する部位とを有する。
Oリング11にラジアル方向外向きに付勢されたシールリング10は、外周面を全周に渡ってシリンダチューブ2の内周面25に摺接する。これにより、シールリング10は、ピストンロッド3側の油室5と反対側の油室6との間の作動油のリークを遮断する。
シールリング10は、矩形断面を有し、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などの合成樹脂材によって切れ目のないリング状に形成される。
第1のピストンコンポーネント40の外周には、シールリング収容溝39の軸方向外側にバックアップリング収容溝37が形成される。バックアップリング収容溝37はシールリング収容溝39の開口部を拡幅する形で、シールリング収容溝39と軸方向に連続する形で形成される。バックアップリング収容溝37にはバックアップリング13が収装される。バックアップリング13は、矩形断面を有し、シールリング10と同等以上の硬度を有する樹脂材によって切れ目のないリング状に形成される。バックアップリング13は一方の側面をバックアップリング収容溝37の壁面に接し、もう一方の側面をシールリング10に接する形で、バックアップリング収容溝37に収装される。
第2のピストンコンポーネント60の外周には、バックアップリング収容溝37と相対する位置にバックアップリング収容溝38が形成される。第1のピストンコンポーネント40と第2のピストンコンポーネント60とが一体化した状態では、バックアップリング収容溝38はシールリング収容溝39を挟んでバックアップリング収容溝37と反対側に位置し、シールリング収容溝39と軸方向に連続する。
バックアップリング収容溝38にはバックアップリング13と同一仕様のバックアップリング14が収装される。バックアップリング14は一方の側面をバックアップリング収容溝38の壁面に接し、もう一方の側面をシールリング10に接する形で、バックアップリング収容溝38に収装される。このように、バックアップリング13と14は、シールリング10の軸方向の両端面に接することで、シールリング10がシリンダチューブ2の内周面25との摺接から受ける荷重に対して、シールリング10を支持し、シールリング10の形状を保持する。
第1のピストンコンポーネント40の外周にはバックアップリング収容溝37から軸方向に若干の距離をおいて、収容溝36がバックアップリング収容溝37と平行に形成される。収容溝36には軸受リング15が収装される。
軸受リング15は、矩形断面を有し、ポリイミド樹脂などの合成樹脂によって、切れ目のないリング状に形成される。軸受リング15は外周面をシリンダチューブ2の内周面25に摺接することで、ピストン4をシリンダチューブ2に対して摺動自由に支持する。
この実施例では、収容溝36とバックアップリング収容溝37とを軸方向に間隔をあけて形成しているが、バックアップリング13と軸受リング15とを単一の収容溝内に並べて配置することも可能である。この場合には、バックアップリング13は、軸受リング15とシールリング10の双方に当接する。
第1のピストンコンポーネント40の外周には収容溝36からさらに軸方向に若干の距離をおいて、収容溝34が収容溝36と平行に形成される。収容溝34にはコンタミネーションシールリング16が収装される。第2のピストンコンポーネント60の外周にはバックアップリング収容溝38から軸方向に若干の距離をおいて、収容溝35がバックアップリング収容溝38と平行に形成される。収容溝35にはコンタミネーションシールリング17が収装される。
コンタミネーションシールリング16と17は、シリンダチューブ2の内周面25に摺接することで、作動油に混入したコンタミネーション物質がシールリング10の摺接部へ侵入するのを阻止する役割をもつ。
ピストンロッド3の雄ネジ部24は、ピストンロッド3の先端外周に形成される。ピストンロッド3は雄ネジ部24の軸方向の基端において段差23を介して中間径部22へと拡径し、さらに段差21を介して拡径する。
第1のピストンコンポーネント40の内周には雌ネジ部54に端面53を介して隣接する拡径部52が形成される。拡径部52は第1のピストンコンポーネント40の環状の端面55と反対側の端面51に開口する。
第1のピストンコンポーネント40の雌ネジ部54をピストンロッド3の雄ネジ部24に締め付けることで、第1のピストンコンポーネント40の端面51がピストンロッド3の段差21に当接し、第1のピストンコンポーネント40の端面53がピストンロッド3の段差23に当接する。端面51が段差21に、端面53が段差23にそれぞれ当接することで、第1のピストンコンポーネント40のピストンロッド3への固定位置に関する軸方向の位置決めがなされる。
ただし、端面51が段差21に当接せず、端面53を段差23に当接しない軸方向位置で、第1のピストンコンポーネント40をピストンロッド3に固定することも可能である。その場合には、段差21を廃止してピストンロッド3の径を中間径部22に等しくしても良い。
第1のピストンコンポーネント40の内周には周方向に収容溝56が形成される。収容溝56にはOリング8が嵌合する。Oリング8はゴムなどの弾性材で構成され、弾性復元力によりピストンロッド3の中間径部22に当接する。Oリング8はピストン4とピストンロッド3との螺合部を介した油室5と6の間の作動油のリークを阻止する役割を持つ。
第2のピストンコンポーネント60は、前述のように雌ネジ部72をピストンロッド3の雄ネジ部24に螺合させることで、第1のピストンコンポーネント40と一体化される。この時、第2のピストンコンポーネント60の後退した端面71が第1のピストンコンポーネント40の環状の端面55に押し付けられ、両者の間に生じる摩擦力で第1のピストンコンポーネント40と第2のピストンコンポーネント60の相対回転が規制される。この状態を、ピストンロッド3へのピストン4の仮締結と称する。
第2のピストンコンポーネント60は後退した端面71と反対側に油室6に面した端面73を有する。第2のピストンコンポーネント60を貫通して端面73から後退した端面71に至る6個の軸方向のネジ穴74が、周方向に等しい角度間隔で第2のピストンコンポーネント60に形成される。ネジ穴74にはセットスクリュー9が螺合状態で収装される。
FIG.4を参照すると、セットスクリュー9の頭部には六角穴75が形成される。セットスクリュー9は端面73のネジ穴74の開口部から挿入された、六角穴75に嵌合する六角レンチの回動操作により、ネジ穴74内で回転しつつ軸方向に変位する。
FIG.1に示すように、第1のピストンコンポーネント40と第2のピストンコンポーネント60とをピストンロッド3に螺合させた状態で、六角レンチの操作でセットスクリュー9を締め込むことで、セットスクリュー9の先端19が第1のピストンコンポーネント40の環状の端面55に強く押し付けられる。その結果、第1のピストンコンポーネント40と第2のピストンコンポーネント60の相対回転に対して、セットスクリュー9の先端19と環状の端面55の間に大きな摩擦力が発生する。セットスクリュー9はこの摩擦力で、第1のピストンコンポーネント40と第2のピストンコンポーネント60との相対回転をロックする役割をもつ。すべてのセットスクリュー9を締め込んだ状態を、ピストンロッド3へのピストン4の本締結と称する。
なお、この油圧シリンダ1において、セットスクリュー9はあらかじめ第2のピストンコンポーネント60の軸方向に後退した端面71の開口部を介してネジ穴74に螺合させている。しかしながら、セットスクリュー9を第2のピストンコンポーネント60の端面73の開口部からネジ穴74に装着できるように、ネジ穴74を形成しておくことも可能である。
ピストン4の組み立ては、例えば次のように行われる。
(1)第1のピストンコンポーネント40の雌ネジ部54をピストンロッド3の雄ネジ部24に螺合させる。
(2)第1のピストンコンポーネント40のバックアップリング収容溝37にバックアップリング13を装着した後、ラジアル方向に後退した外周面42にOリング11を装着し、Oリング11の外周にシールリング10を装着する。
(3)第2のピストンコンポーネント60のバックアップリング収容溝38にバックアップリング14を装着する。
(4)セットスクリュー9を、第2のピストンコンポーネント60の軸方向に後退した端面71のネジ穴74の開口部から、ネジ穴74に螺合させてネジ穴74内に埋没させる。
(5)第2のピストンコンポーネント60をピストンロッド3に螺合させることで、ピストンロッド3へのピストン4の仮締結を行う。次に、第2のピストンコンポーネント60の軸方向に後退した端面71側の開口部からネジ穴74に六角レンチを挿入してセットスクリュー9を回動操作し、セットスクリュー9の先端19が環状の端面55に押し付けられるまで締め付ける。これにより、ピストンロッド3にピストン4が本締結される。
(6)軸受リング15とコンタミネーションシールリング16を第1のピストンコンポーネント40の収容溝34に装着し、コンタミネーションシールリング17を第2のピストンコンポーネント60の収容溝35に装着する。
ピストン4が組み立て順序は、上記に限定されない。例えばピストン4の組み立てに先立って、軸受リング15及びコンタミネーションシールリング16を第1のピストンコンポーネント40に装着し、コンタミネーションシールリング17を第2のピストンコンポーネント60に装着しておくことも可能である。
以上のように、この油圧シリンダ1においては、第1のピストンコンポーネント40と第2のピストンコンポーネント60の間にシールリング収容溝39を形成したので、シールリング10を拡径も縮径もさせずにシールリング収容溝39に容易に装着することができる。したがって、拡径のための治具や、拡径後に縮径させるための治具を用いずに、シールリング10をピストン4に装着することができ、ピストン4の組み立て工数を削減できる。
また、バックアップリング13と14を収容するバックアップリング収容溝37と38をシールリング収容溝39の軸方向両側に、シールリング収容溝39と軸方向に連続する形で形成したので、切れ目のないバックアップリング13のバックアップリング収容溝37への装着と、切れ目のないバックアップリング14のバックアップリング収容溝38への装着が容易に行える。
さらに、この油圧シリンダ1は仮締結と本締結の2段階の締結処理によって第1のピストンコンポーネント40と第2のピストンコンポーネント60をピストンロッド3に固定している。したがって、仮締結時に第1のピストンコンポーネント40と第2のピストンコンポーネント60を大きなトルクでピストンロッド3に締め付けなくても、本締結によって第1のピストンコンポーネント40と第2のピストンコンポーネント60とをピストンロッド3と堅固に一体化できる。
FIGS.5と6を参照して、この発明の第2の実施例を説明する。
この実施例によるピストン4は第1の実施例からセットスクリュー9を省略したものに相当する。
第1のピストンコンポーネント40の構成は第1の実施例と同一である。第2のピストンコンポーネント60には第1の実施例のようなネジ穴74は形成されず、代わりに端面73の近傍に第2のピストンコンポーネント60を回動操作するための一対の平行な操作面76が形成される。
第2のピストンコンポーネント60の雌ネジ部72をピストンロッド3の雄ネジ部24に螺合する際は、操作面76に嵌合するスパナを用いて、第2のピストンコンポーネント60を回動する。この操作により、第2のピストンコンポーネント60がピストンロッド3に大きなトルクで締め付けられ、軸方向に後退した端面71が第1のピストンコンポーネント40の環状の端面55に押し付けられる。結合後の第1のピストンコンポーネント40と第2のピストンコンポーネント60の相対回転は、軸方向に後退した端面71と環状の端面55の間の摩擦抵抗によって阻止される。
この実施例によれば、ピストンロッド3へのピストン4の締結を一度の操作で行うことができる。
FIG.7と8を参照してこの発明の第3の実施例を説明する。
この実施例によるピストン4は、第1の実施例から第1のピストンコンポーネント40の雌ネジ部54とOリング8及び収容溝56を省略したものに相当する。
第2のピストンコンポーネント60の構成は第1の実施例と同一である。第1のピストンコンポーネント40の内周面57には雌ネジ部54を形成せず、第1のピストンコンポーネント40はピストンロッド3の外周に若干の間隙のもとで嵌合する
仮締結時には、第2のピストンコンポーネント60の雌ネジ部72をピストンロッド3の雄ネジ部24に螺合させ、軸方向に後退した端面71を第1のピストンコンポーネント40の環状の端面55に押し付ける。この時、内周面62に第1のピストンコンポーネント40のラジアル方向に後退した外周面42が嵌合することで、第1のピストンコンポーネント40と第2のピストンコンポーネント60との同軸性が確保される。
また、本締結においては、第1の実施例と同様に、セットスクリュー9を締め込むことで、セットスクリュー9の先端19が第1のピストンコンポーネント40の環状の端面55に強く押し付けられ、第1のピストンコンポーネント40と第2のピストンコンポーネント60との相対回転がロックされる。また、第1のピストンコンポーネント40の端面53が、ピストンロッド3の段差23に押し付けられ、第1のピストンコンポーネント40とピストンロッド3の間を密封するメタルシールが構成される。
この実施例においても、第1の実施例と同様に、仮締結と本締結を分離することで、仮締結時に大きな締め付けトルクを加えなくても、第1のピストンコンポーネント40と第2のピストンコンポーネント60とをピストンロッド3と堅固に一体化できる。
また、この実施例においては、第1のピストンコンポーネント40の端面53とピストンロッド3の段差23とがメタルシールを構成することで、第1の実施例の収容溝56とOリング8を省略している。しかしながら、第1の実施例と同様の収容溝56とOリング8を設けることで、第1のピストンコンポーネント40の端面53のピストンロッド3の段差23への押付力を減らすことも可能である。
FIG.9と10を参照してこの発明の第4の実施例を説明する。
この実施例は、第2の実施例から第1のピストンコンポーネント40の雌ネジ部54を省略したものに相当する。言い換えれば、第1の実施例から、セットスクリュー9と雌ネジ部54を省略したものに相当する。
この実施例では、第2の実施例と同様に、第2のピストンコンポーネント60の端面73の近傍に第2のピストンコンポーネント60を回動操作するための一対の平行な操作面76が形成される。
ピストン4の組み立てにおいては、第1のピストンコンポーネント40をピストンロッド3の雄ネジ部24の外周に嵌合させ、第2のピストンコンポーネント60の雌ネジ部72をピストンロッド3の雄ネジ部24に螺合させ、操作面76に嵌合するスパナを用いて、第2のピストンコンポーネント60を回動する。この操作により、第2のピストンコンポーネント60がピストンロッド3に大きなトルクで締め付けられ、第2のピストンコンポーネント60軸方向に後退した端面71が、第1のピストンコンポーネント40の環状の端面55に押し付けられる。結合後の第1のピストンコンポーネント40と第2のピストンコンポーネント60の相対回転は、軸方向に後退した端面71と環状の端面55の間の摩擦抵抗によって阻止される。
この実施例においても、第1のピストンコンポーネント40の端面53とピストンロッド3の段差23とがメタルシールとして機能できる場合には、Oリング8を省略することが可能である。
以上の説明に関して2010年3月8日を出願日とする日本国における特願2010-50300号、の内容をここに引用により合体する。
以上、この発明をいくつかの特定の実施例を通じて説明してきたが、この発明は上記の各実施例に限定されるものではない。当業者にとっては、クレームの技術範囲でこれらの実施例にさまざまな修正あるいは変更を加えることが可能である。
例えば、上記の各実施例では、シリンダチューブ2内に2つの油室5と6を形成した複動式の油圧シリンダ1にこの発明を適用しているが、この発明はシリンダチューブ2内のピストン4のピストンロッド3側あるいは反対側のいずれか一方の室を油室とした単動式の油圧シリンダにも適用可能である。その場合には、バックアップリング13をシールリング10の両側に設けずに、シールリング10を挟んで油室と反対側のみに設けることが可能である。
また、油室に供給する油圧が比較的低い場合には、バックアップリング13それ自体を廃止してもよい。
この発明による流体圧シリンダは、建設機械や作業機械の油圧機器、空気圧機器などに有用である。
この発明の実施例が包含する排他的性質あるいは特長は以下のようにクレームされる。
Claims (9)
- 中心軸と中心軸を向いた内周面を有するシリンダチューブと;
シリンダチューブに収装され、外周に周方向にシールリング収容溝を形成したピストンと;
シールリング収容溝に保持され、シリンダチューブの内周面に摺接するシールリングと;
を備え、
ピストンを中心軸方向に結合する第1のピストンコンポーネントと第2のピストンコンポーネントとで構成し、
シールリング収容溝を第1のピストンコンポーネントと第2のピストンコンポーネントの間に配置した、流体圧シリンダ。 - 第1のピストンコンポーネントと第2のピストンコンポーネントの結合状態においてシールリング溝を形成する周方向の切欠を、第1のピストンコンポーネントと第2のピストンコンポーネントの相対する端部の一方の外周に形成した、請求項1の流体圧シリンダ。
- 結合状態の第1のピストンコンポーネントと第2のピストンコンポーネントは、周方向に連続する、シールリング溝に臨んでシールリング溝より浅いバックアップリング収容溝をさらに有し、流体圧シリンダはバックアップリング収容溝にシールリングに接して収装されたバックアップリングをさらに備える、請求項2の流体圧シリンダ。
- ピストンに結合してシリンダチューブから軸方向に突出するピストンロッドをさらに備え、第1のピストンコンポーネントはピストンロッドに螺合し、第2のピストンコンポーネントは第1のピストンコンポーネントよりもピストンロッドの先端側でピストンロッドに螺合する、請求項1の流体圧シリンダ。
- ピストンに結合してシリンダチューブから軸方向に突出するピストンロッドをさらに備え、第1のピストンコンポーネントはピストンロッドの外周に嵌合し、第2のピストンコンポーネントは第1のピストンコンポーネントよりもピストンロッドの先端側でピストンロッドに螺合する、請求項1の流体圧シリンダ。
- 第2のピストンコンポーネントは工具で把持して回動操作を行うための平行な一対の操作面を有する請求項5の流体圧シリンダ
- 第2のピストンコンポーネントに螺合しつつ第2のピストンコンポーネントを貫通して先端を第1のピストンコンポーネントに当接するセットスクリューをさらに備える、請求項4の流体圧シリンダ。
- 第1のピストンコンポーネントとピストンロッドとの間に介装されるOリングをさらに備える、請求項4の流体圧シリンダ。
- 第1のピストンコンポーネントはラジアル方向に後退した外周面を備え、第2のピストンコンポーネントはラジアル方向に後退した外周面に嵌合する内周面を備える請求項1の流体圧シリンダ。
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