WO2011048848A1 - 4サイクルエンジンの潤滑装置 - Google Patents

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眞樹 栗本
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Abstract

 クランク軸周りの潤滑不良を防止し、動弁室へのオイルの滞留を確実に抑止可能な4サイクルエンジンの潤滑装置を提供する。 4サイクルエンジン1の潤滑装置は、油溜室7が傾いて油溜室7内のオイルAの油面の位置が変化しても油面下に位置する吸入部55bからオイルAを吸い上げてクランク室5aに送る送油通路54と、クランク室5aの負圧時に動弁室30とクランク室5aとを連通する直通通路47を有する。送油通路54及び直通通路47のクランク室5aに開口する開口端部54a、47aは、ピストン13が上死点近傍位置から上死点に向かって移動する間にピストン13の移動に伴って開口する位置に設けられる。油溜室7から動弁室30にオイルミストを供給する供給通路51と送油通路54を連通する流量調整通路67によって送油通路54を介してクランク室5aに供給されるオイルの流量調整が可能である。

Description

4サイクルエンジンの潤滑装置
 本発明は、4サイクルエンジンの潤滑装置に関し、さらに詳細には、様々な姿勢で使用してもエンジン内を潤滑するオイルが循環する4サイクルエンジンの潤滑装置に関する。
 草木を対象とした可搬型の刈払機(トリマー)や背負式作業機のように、作業者自身が携帯若しくは背負って作業を行う作業機の駆動エンジンとして、従来から2サイクルエンジンが用いられている。しかしながら、2サイクルエンジンは、環境問題に関する意識の高まりや排ガス規制の強化等により、4サイクルエンジンを駆動源に置き換えるニーズが高まっている。
 この4サイクルエンジンは、必要な部品数が2サイクルエンジンと比較して多いため重くなり易く、特に携帯型作業機では、作業者が作業機を携帯しながら作業を行うのが前提となるので、エンジンの軽量化が求められる。
 そこで、潤滑用のポンプを別に設けることなくクランク室内の圧力変動を利用してオイルを循環させる4サイクルエンジン用の潤滑装置が提案されている(特許文献1参照)。この潤滑装置は、クランク軸内に穿設されてオイルタンク内とクランク室内を連通する第1油路を介し、クランク室内が負圧になるのを利用してオイルタンク内で生成されたオイルミストをクランク室内に供給してクランク軸周りを潤滑する。またオイルタンク内で生成されて飛散するオイルミストは、クランク室内が正圧になるのを利用して正立状態においてオイルタンクの上方に配置された第1動弁室内の動力伝達機構(吸気弁や排気弁)や第2動弁室内のカム装置に送られてこれらの駆動部品を潤滑する。
 この潤滑装置は、クランク軸の回転に伴いピストンが移動してクランク室が負圧になると、吸い上げ管を介して動弁室内に溜まるオイルを吸引してクランク室に戻すように構成されている。
特開2002-147213号公報(段落0041~0051、図5、図10)
 一般に、クランク軸周りには高いオイルミスト濃度を必要とし、動弁室内に設けられた動力伝達機構やカム装置等の動弁装置にはクランク軸周りほど高いオイルミスト濃度を必要としない。
 この従来の潤滑装置は、オイルタンク内で生成されたオイルミストをクランク室内と動弁室内に供給するので、動弁装置に供給するオイルミスト濃度とクランク室に供給するオイルミスト濃度が実質同じものになる。そのため、オイルミストの生成が充分でなかったり、生成されたオイルミストの供給が充分でないと、クランク軸周りを充分に潤滑できなくなる。また、動弁室内へオイルミストが過剰に送り込まれると、動弁室内に滞留するオイルの量が多くなりすぎて、ブローバイガスの燃焼室への排出と共にオイルが多く排出されてしまい、オイルが早期に消費されてしまうという問題がある。
 本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、クランク軸周りの潤滑不良を防止するとともに、動弁室へのオイルの滞留を確実に抑止することができる4サイクルエンジンの潤滑装置を提供することを目的とする。
 このような課題を解決するため、本発明は、ピストンの往復動によるクランク室内の圧力変動を利用して、クランク室と別に設けられた油溜室に貯留するオイルを、クランク室及び吸・排気の各バルブ機構を収納した動弁室に供給して各部の潤滑を行いながらオイルを循環させるとともに、オイルの循環経路中に含まれるブローバイガスを動弁室から燃焼室に排出する4サイクルエンジンの潤滑装置であって、油溜室にオイルが規定量の範囲で貯留された状態で、油溜室が傾いてオイルの油面の位置が変化しても、オイルの油面下に位置する吸入部を有し、クランク室内の負圧時に油溜室とクランク室とを連通して油溜室のオイルを吸入部から吸い上げてクランク室に送る送油通路が設けられ、送油通路のクランク室内に開口する開口端部は、ピストンが上死点近傍位置から上死点に向かう移動時に開口し、ピストンが上死点近傍位置から下死点側に向かって移動する間は閉じるように設けられ、クランク室内の正圧時にクランク室と油溜室とを連通して、クランク室内で生成されるオイルミストを油溜室に送る連通路が設けられ、油溜室から動弁室にオイルミストを供給する供給通路が設けられ、クランク室内の負圧時に動弁室とクランク室とを連通する直通通路が設けられ、直通通路のクランク室内に開口する開口端部は、ピストンが上死点近傍位置から上死点に向かう移動時に開口し、ピストンが上死点近傍位置から下死点に向かって移動する間は閉じるように設けられ、送油通路と供給通路とを連通する流量調整通路が設けられ、流量調整通路を介して供給通路内の空気を送油通路に吸わせることで、送油通路を流れてクランク室に供給されるオイルの流量を調整することを構成要件とする(請求項1)。
 吸入部は、油溜室にオイルが規定量の範囲で貯留された状態で、油溜室が傾いてオイルの油面の位置が変化しても、オイルの油面下に位置するように構成される。具体的には、吸入部は、ゴム等の弾性材料製の管体と、管体の先端部に取り付けられた吸入口付きの錘とを有してなり、錘は重力により鉛直下方に移動可能に取り付けられる。このため、吸入部はエンジンが傾いても油溜室のオイルの油面下に没した状態にあるので、送油通路を介して吸入部から吸い込んだオイルをクランク室内に充分に送ることができる。
 送油通路のクランク室内に開口する開口端部は、ピストンの往復動に拘わらずに常にクランク室内に開口するものではなく、ピストンが上死点近傍位置から上死点に向かう移動時に開口し、ピストンが上死点近傍位置から下死点側に向かって移動する間は閉じるように設けられる。具体的には、開口端部は、ピストンが往復動するクランク室の側壁に設けられ、ピストンの移動に伴ってピストンで塞がれると閉じ、ピストンが開口端部から離れると開口するように設けられる。或いは、クランク軸に送油通路の一部を形成するとともに開口端部を設け、ピストンの移動位置と同期するクランク軸の回転位置に応じて開口端部を開閉し、クランク室の負圧を利用して、油溜室内のオイルをクランク軸内の送油通路及び開口端部を介してクランク室に供給するいわゆるロータリーバルブ方式にするようにしてもよい。
 ここで、液状のオイルを吸い込むためにはある程度の強い負圧が必要となる。そこで、送油通路のクランク室内に開口する開口端部は、ピストンが上死点近傍位置から上死点に向かって移動する間にピストンの移動に伴って開口し、ピストンが上死点に移動した時点では、送油通路のクランク室内に開口する開口端部は全開状態になる。また送油通路の開口端部は、ピストンが上死点近傍位置から下死点側に向かって移動する間は閉じた状態になる。このように、本発明では、クランク室内が最も強い負圧になるタイミングで油溜室とクランク室が連通するので、より効率的に油溜室からクランク室に液状のオイルを送ることができる。
 連通路は、クランク室内で生成されたオイルミストを油溜室に送るためのものであり、クランク室が正圧になるとクランク室と油溜室を連通する。このため、クランク室と油溜室との間で過度の圧力差が生じにくくなり、クランク室から油溜室にオイルミストを比較的穏やかに送ることができる。
 直通通路は、オイルミストを生成するための空気や動弁室に溜まるオイルをクランク室に戻すための通路である。直通通路のクランク室に開口する開口端部は、送油通路と同様に、ピストンの往復動に拘わらずに常にクランク室内に開口するものではなく、ピストンが上死点近傍位置から上死点に向かう移動時に開口し、ピストンが上死点近傍位置から下死点側に向かって移動する間は閉じるように設けられる。具体的には、開口端部は、ピストンが往復動するクランク室の側壁に設けられ、ピストンの移動に伴ってピストンで塞がれると閉じ、ピストンが開口端部から離れると開口するように設けられる。或いは、クランク軸に直通通路の一部を形成するとともに開口端部を設け、ピストンの移動位置と同期するクランク軸の回転位置に応じて開口端部を開閉し、クランク室の負圧を利用して、動弁室内のオイルをクランク軸内の直通通路及び開口端部を介してクランク室に戻すいわゆるロータリーバルブ方式にするようにしてもよい。
 直通通路は、ピストンが上死点に達した時点では、既に開口端部は完全に開口しているので、動弁室でオイルミストが液化してオイルが多く滞留しても、強い負圧でクランク室に液状のオイルを一気に送ることができ、動弁室へのオイルの滞留を抑止することができる。このように、本発明では、クランク室内が最も強い負圧になるタイミングで動弁室とクランク室が連通しているので、より効率的に動弁室に滞留するオイルをクランク室に送ることができる。
 ところで、クランク室の圧力変動の過程における、弱い負圧のタイミングで直通通路が開口し始めると、クランク室への空気の吸入量が多くなりすぎて、オイルを吸い込むのに充分な強さの負圧が得られない場合がある。本発明では、送油通路や直通通路が開口し始める位置を設計的に調整することで、より良くオイルを吸い込むのに適した強さの負圧を得ることができる。なお、本発明によれば、ピストンが上死点から上死点近傍位置に向かって移動する間にも送油通路や直通通路が開口したままになり、クランク室内が正圧になることで、クランク室から油溜室や動弁室にオイルやオイルミストが逆流する場合も想定される。このような場合には、オイルやオイルミストがクランク室から油溜室や動弁室へ流れるのを規制する一方向弁を、送油通路や直通通路に設けることで、逆流を防止することができる(請求項5)。
 流量調整通路は、送油通路を介してクランク室に供給されるオイルの流量を調整するためのものである。流量調整通路が供給通路内の空気を吸い込むことで、送油通路を介してクランク室に供給されるオイルの流量が調整される。この空気の吸い込み量が多ければ、送油通路を介して供給されるオイルの流量を減少させることができる。このため、流量調整通路により、必要以上のオイルがクランク室に供給されることはない。そして、流量調整通路が供給通路内の空気を吸い込む際に、同時にオイルミストや滞留するオイルを吸い込むので、動弁室へオイルミストを必要以上に供給せぬように調整することもできる。
 また本発明は、流量調整通路には、送油通路に送られる空気の流量を調整可能な流量絞りが設けられていることを構成要件とする(請求項2)。この流量絞りを調整して供給通路から吸い込まれる空気の量を調整することで、送油通路を介してクランク室に供給されるオイルの流量を調整することができる。
 また本発明は、送油通路のクランク室側に開口する開口端部は、直通通路のクランク室側の開口端部が開口する前に開口する位置に設けられていること構成要件とする(請求項3)。
 送油通路のクランク室側の開口端部は、直通通路のクランク室側の開口端部が開口する前に開口するので、送油通路の開口端部が開口した時点では直通通路の開口端部は閉じている。このため、送油通路を介して先ずクランク室にオイルを充分に供給することができ、その後に直通通路の開口端部が開口することで空気も充分に供給できる。なお、直通通路と送油通路のそれぞれの開口端部が同時に開口した状況ではクランク室にオイルに比べ粘性の低い空気が多く吸い込まれる。
 また本発明は、送油通路の開口端部及び直通通路の開口端部は、ピストンが往復動するクランク室の側壁に設けられ、これらの開口端部は、ピストンが上死点近傍位置から上死点に向かう移動時に開口し、ピストンが上死点近傍位置から下死点に向かって移動する間は閉じるように設けられ、連通路にリードバルブが設けられていることを構成要件とする(請求項4)。
 送油通路及び直通通路のそれぞれのクランク室側に開口する開口端部は、クランク室の側壁に設けられるので、ピストンの移動に伴ってこれらの開口端部を閉じた状態や開いた状態にすることができる。このため、クランク軸に設けられた油溜室とクランク室を連通する通路を介し、クランク室内の負圧を利用してクランク室内にオイルを供給するロータリーバルブ方式と比較して、本発明は、開口端部をピストンとの関係で所定のタイミングで精度よく確実に開口させることができる。
 連通路にはリードバルブが設けられているので、簡易な構造でクランク室が正圧になると同時にクランク室と油溜室を連通状態にでき、負圧になると同時にクランク室と油溜室の連通状態を遮断することができる。
 本発明に係わる4サイクルエンジンの潤滑装置によれば、油溜室にオイルが規定量の範囲で貯留された状態で、油溜室が傾いてオイルの油面の位置が変化しても、オイルの油面下に位置する吸入部を備えて、クランク室内の負圧時に油溜室とクランク室とを連通して油溜室内のオイルを吸入部から吸い上げてクランク室に送る送油通路を有し、送油油路のクランク室内に開口する開口端部を、ピストンが上死点近傍位置から上死点に向かう移動時に開口するので、油溜室が傾いても液状のオイルを充分にクランク室に供給でき、クランク軸周りの潤滑不良を防止することができる。また油溜室から動弁室にオイルミストを供給する供給通路と送油通路とを連通する流量調整通路を設けることにより、油溜室が傾いても流量調整通路によって必要以上のオイルがクランク室に供給されることはない。このため、クランク室内で生成されるオイルミストを油溜室及び供給通路を介して動弁室に必要以上に供給することもない。
 また、クランク室の負圧時に動弁室とクランク室とを連通する直通通路を設け、直通通路のクランク室内に開口する開口端部を、ピストンが上死点近傍位置から上死点に向かう移動時に開口し、ピストンが上死点近傍位置から下死点に向かって移動する間は閉じるように設けることにより、ピストンが上死点近傍位置から上死点に向かって移動すると、直通通路の一端側がクランク室内に開口して、クランク室内の負圧を効果的に直通通路に作用させることができ、ピストンが上死点近傍位置から下死点への移動時にはクランク室から動弁室へのオイルの流れを規制することができる。このため、動弁室内に溜まるオイルを確実に吸引してクランク室に戻し、動弁室内のオイルの滞留を抑止することができる。また流量調整通路によって必要以上のオイルが送油通路を介してクランク室に供給されることはなく、クランク室内で生成されるオイルミストが動弁室に必要以上に供給することもないので、動弁室内のオイルの滞留をより確実に抑止することができる。
本発明の一実施の形態に係わる4サイクルエンジンの潤滑装置において、ピストンが上死点に位置するときの潤滑装置の概略説明図を示す。 本発明の一実施の形態に係わる4サイクルエンジンの潤滑装置において、送油通路のクランク室側の開口端部が開き、直通通路のクランク室側の開口端部が閉じた状態にあるときの潤滑装置の概略説明図を示す。 本発明の変形例1に係わる4サイクルエンジンの潤滑装置において、ピストンが上死点に位置するときの潤滑装置の概略説明図を示す。 本発明の実施の形態に係る4サイクルエンジンのシリンダブロック及びクランクケースの構成を外観から模式的に示す外観側面図である。 図4Aにおける線I-I´を模式的に示す断面図である。 図4Aにおける線II-II´を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る流量絞りの構成を一方側から模式的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る流量絞りの構成を他方側から模式的に示す斜視図である。
 以下、本発明の4サイクルエンジンの潤滑装置の好ましい実施の形態について図面を参照しながら説明する。まず、本発明の一実施の形態について図1及び図2を用いて説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る4サイクルエンジンの潤滑装置において、ピストンが上死点に位置するときの潤滑装置の概略説明図であり、図2は、本発明の一実施の形態に係る4サイクルエンジンの潤滑装置において、送油通路のクランク室側の開口端部が開き、直通通路のクランク室側の開口端部が閉じた状態にあるときの潤滑装置の概略説明図である。
 4サイクルエンジン1(以下、単に「エンジン1」と記す。)は、図1に示すように、シリンダヘッド3aが設けられたシリンダブロック3と、シリンダブロック3の下部に取り付けられてクランク室5aを形成するクランクケース5と、クランクケース5の下方に配設された油溜室7とを備える。油溜室7は、クランクケース5と別個に設けられ、潤滑オイルA(以下、単に「オイルA」と記す。)を貯留する。
 シリンダブロック3とクランクケース5との接続部分には、クランク軸(図示せず)が回転自在に支持され、このクランク軸にはカウンタウェイトやこれに連結されたコンロッド等を介してピストン13が連接されている。ピストン13はシリンダブロック3内に設けられたシリンダ3b内に摺動自在に挿入されている。
 シリンダブロック3内に設けられたシリンダ3bの上壁には、気化器(図示せず)及び排気マフラ(図示せず)にそれぞれ連通する吸気ポート及び排気ポートが設けられ、これらの各ポートには、ポートを開閉する吸気バルブ及び排気バルブが配設されている。
 これらのバルブを駆動する動弁機構20は、クランク軸に固着されたバルブ駆動ギヤ21、バルブ駆動ギヤ21によって駆動されカムが連接されたカムギヤ22、ロッカーアーム(図示せず)等の部品により構成される。この動弁機構20のうちバルブ駆動ギヤ21及びカムギヤ22は、シリンダブロック3の頭部に形成された動弁室30と油溜室7とを連通する供給通路51の途中に設けられたバルブ駆動室52内に収容され、ロッカーアーム等の部品は、動弁室30内に設けられている。
 油溜室7とシリンダブロック3との間には、送油通路54が設けられている。送油通路54の油溜室側の端部には、吸入部55が取り付けられている。吸入部55は、ゴム等の弾性材料により形成されて容易に撓むことができる管体55aと、管体55aの先端部に取り付けられた吸入口付きの錘55bとを有してなる。吸入部55の錘55bは、重力により鉛直下方に移動可能に取り付けられており、これにより油溜室7が傾いても、規定量の範囲で貯留されるオイルAの油面下に吸入部55の吸入口を没入させることができる。
 送油通路54は、ピストン13の上昇によりクランク室5a内が負圧化傾向となったときに、クランク室5a内と油溜室7とを連通させて油溜室7からオイルAを吸い上げてクランク室5a内に供給する部分である。送油通路54のクランク室5a内に開口する開口端部54aはクランク室5aの側壁5bに設けられている。この開口端部54aの位置は、ピストン13が上死点近傍位置から上死点に向かって移動する間にピストン13の移動に伴って開口する位置に設けられ、上死点近傍位置に移動したピストン下部のスカート部13aの下死点方向側に位置している。従って、送油通路54の開口端部54aは、ピストン13が上死点に達した時点では既に全開している。送油通路54の開口端部54aの位置の詳細については後述する。
 送油通路54の途中には、一方向弁57が設けられている。この一方向弁57は、クランク室5aの圧力変化に応じて開閉し、油溜室7内に対しクランク室5a内の圧力が低い状態で開いて送油通路54を連通状態にし、クランク室5a内の圧力の方が高い状態で閉じるように構成されている。但し、この一方向弁57は、必ずしも必要なものではない。一方向弁57を設けない場合は、開口端部54aの開口する位置の調整が重要となる。詳細は後述する。
 クランク室5aの底部と油溜室7との間には、クランク室5aと油溜室7を連通する連通路59が設けられている。この連通路59は、クランク室5a内で生成されたオイルミスト及び、このオイルミストが液化したオイルを油溜室7に送るためのものである。連通路59のクランク室側に開口する開口端部59aにはリードバルブ60が設けられている。このリードバルブ60は、クランク室5aの圧力変化に応じて開閉可能に構成され、クランク室内が正圧になることによって開いて連通路59を連通状態にするように構成されている。このためリードバルブ60が開いて連通路59が連通状態になると、クランク室5a内のオイルミスト及びオイルが連通路59を通って油溜室7内に送られる。そして、クランク室5a内の圧力が必要以上に高まることなく、比較的穏やかにオイルミスト及びオイルが油溜室7内に送られる。
 連通路59の油溜室側の開口端部59bは、油溜室7内の略中央で開口し、油溜室7の傾斜状態に拘わらず、規定量の範囲で貯留されたオイルAの油面上となる位置に配置されている。
 供給通路51の開口端部51aは、油溜室7内の内部空間の略中央部で開口し、油溜室7の傾斜状態に拘わらず、規定量の範囲で貯留されたオイルAの油面の位置が変化しても油面下に没することがないように配置されている。さらに、開口端部51aに対して開口端部59bが突出するように配置している。
 このように、供給通路51の開口端部51aに対し連通路59の開口端部59bが油溜室7内に突出するように配置されているので、連通路59の開口端部59bから吐出するオイルミストが供給通路51の開口端部51aに直接に入ることはない。さらに好ましくは連通路59と供給通路51は、各開口端部側に進むに従って隣接する開口端部と離れる方向に配置されてもよい。
 連通路59の開口端部59bの近傍には、開口端部59bから吐出するオイルミストを液化させる液化部40が設けられている。液化部40は、開口端部59bから吐出するオイルミストを付着させて液化させる衝突板41を備え、衝突板41の供給通路側端部に、連通路59の延伸方向後側に突出する突出部41aを設け、開口端部59bと開口端部51aの間を突出部41aで遮蔽するように構成されている。
 このようにすると、連通路59の開口端部59bから吐出するオイルミストは衝突板41に衝突してオイルに液化され、衝突板41の端部から排出されて油溜室7に貯留するオイルに戻される。開口端部59bから吐出して液化することなく残ったオイルミストは突出部41aに阻止されて供給通路51の開口端部51aに直接に入ることは殆どない。
 従って、連通路59から吐出するオイルミストはその大部分が液化される。このため、油溜室7内に貯留するオイルミストの濃度を低くすることができ、供給通路51に供給されるオイルミストの濃度を低下させることができる。
 供給通路51の動弁室30側の開口端部51bは、動弁室30のシリンダブロック3側に開口している。このため、供給通路51を流れるオイルミストはバルブ駆動室52内の動弁機構20を潤滑し、開口端部51bから吐出して動弁室30内に供給されて動弁室30内のロッカーアーム等を潤滑する。
 動弁室30内には、動弁室30内に溜まったオイルを吸引するために吸引管46が複数設けられている。そして、吸引管46と連結通路45が接続されている。連結通路45は動弁室30のクランク室5aとは反対側に設けられ、吸引管46はこれに連通して動弁室30内のクランク室側へ延びるように設けられ、吸引管46の先端は開口している。吸引管46の開口先端部は、動弁室30内のクランク室側底面からオイルを吸い上げるために、動弁室30のクランク室側底面の近傍位置に配置されている。そして、吸引管46は動弁室30の隅部に配置されて、動弁室30が上方に位置する状態でエンジン1が傾いても、いずれかの吸引管46を介して動弁室30内に溜まるオイルが吸引できるようになっている。
 また連結通路45には小孔44が複数設けられている。この小孔44は、動弁室30のクランク室5aとは反対側の隅部に配置され、動弁室30が下方に位置する反転状態にエンジン1が傾いても、いずれかの小孔44を介して動弁室30内に溜まるオイルを吸引できる。
 連結通路45には直通通路47が設けられ、クランク室5a内の負圧時に、動弁室30とクランク室5aとが直通通路47を介して連通する。直通通路47のクランク室5a内に開口する開口端部47aは、クランク室5aの側壁5bに設けられている。この開口端部47aの位置は、送油通路54の開口端部54aと同様に、ピストン13が上死点近傍位置から上死点に向かって移動する間にピストン13の移動に伴って開口する位置に設けられ、上死点近傍位置に移動したピストン下部のスカート部13aの下死点方向側に位置している。従って、直通通路47の開口端部47aは、ピストン13が上死点に達した時点では既に全開している。
 また直通通路47の開口端部47aは、供給通路54のクランク室側の開口端部54aが開口した後に開口する位置に設けられている。このため、図2に示すように、送油通路54の開口端部54aが全開した状態の時点では直通通路47の開口端部47aは閉じているので、クランク室内の負圧が直通通路47に作用することなく送油通路54に作用して、クランク室5aに先ずオイルを充分に供給することができ、そして開口端部47aが開口することで、空気も充分に供給できる。
 また直通通路47の開口端部47a側に、動弁室30からクランク室5a側へのオイルの流れを許容し、クランク室5aから動弁室30側へのオイルの流れを規制する一方向弁48を設けるのがよい。このようにすることで、クランク室5aから動弁室30へオイルやオイルミストが逆流することを確実に防止することができ、その結果、動弁室30に溜まるオイルの抑止をより確実にすることができる。
 動弁室30の略中央部にはブリーザ通路36の一端部が開口し、ブリーザ通路36の他端部がエアクリーナ63に接続されている。ブリーザ通路36は、ブローバイガスを燃焼室へ排出することを目的として設けられている。動弁室30内のオイルミストやブローバイガスは、ブリーザ通路36を介してエアクリーナ63に送られ、エアクリーナ63に設けられたオイルセパレータ63aによりオイルとブローバイガスに気液分離される。ブリーザ通路36の一端部は、動弁室30の略中央部に開口するので、動弁室30にオイルが多く滞留しても、容易にそのオイルを吸い込むことはない。このブリーザ通路36には一方向弁36bが設けられ、この一方向弁36bによりエアクリーナ63から動弁室30側へのブローバイガスやオイルミストの逆流を防止している。
 気液分離されたオイルは、エアクリーナ63とクランク室5aを連通する環流通路65を通ってクランク室5aに送られる。環流通路65にはクランク室側への流れのみを許容する一方向弁65aが設けられている。一方、気液分離されたブローバイガスは、吸気とともに燃焼室に送られる。
 バルブ駆動室52の油溜室側の底部と直通通路47との間には、バルブ駆動室52内のオイルをクランク室5a内に戻すための戻し通路66が設けられている。戻し通路66と直通通路47は、一方向弁48と動弁室30の間に接続される。クランク室5aの負圧時には、戻し通路66を介してバルブ駆動室52に溜まるオイルが吸引される。この戻し通路66は、一方向弁48を介してクランク室5aと接続するので、クランク室5aからバルブ駆動室52へオイルが逆流することは殆どない。
 このように戻し通路66と直通通路47とを連通するように設けることにより、供給通路51から動弁室30に必要以上にオイルが供給されることはない。なお、流量調整通路67は、戻し通路66と同様に、バルブ駆動室52内のオイルやオイルミストを吸引する機能を持つ。
 またバルブ駆動室52と送油通路54との間には、流量調整通路67が設けられている。流量調整通路67がバルブ駆動室52内の空気を吸い込むことで、送油通路54を介してクランク室5aに供給されるオイルの流量が調整される。この空気の吸い込み量が多ければ、送油通路54を介して供給されるオイルの流量は減少する。流量調整通路67は、バルブ駆動室52の底部から離し、バルブ駆動室52に滞留するオイルを吸い込みにくい位置に設けるのが良い。このようにすることで、流量調整通路67は、バルブ駆動室52で戻し通路66よりも動弁室30側に接続されているので、オイルを吸い込むこともない。
 流量調整通路67の送油通路54への接続位置は、送油通路54に設けられた一方向弁57よりも油溜室側に位置している。このため、一方向弁57によりオイルの供給を遮断すると、一方向弁57よりも油溜室側の送油通路54内にはオイルが溜まり、流量調整通路67と送油通路54の接続部位にはオイルが溜まった状態になる。このため、流量調整通路67から送油通路54が空気を吸い込むタイミングで、空気だけが送油通路54を流れることはなく、バルブ駆動室52から送り込まれた空気とともに送油通路54内のオイルがクランク室5aに送られる。
 本実施の形態において、流量調整通路67には、バルブ駆動室52から送油通路54に送られる空気の流量を調整する流量絞り68が設けられている。この流量絞り68は、流量調整通路67の断面積より小さい断面積で形成された連通通路を有して構成されている。
 ここで、流量調整通路67は、上述したように、バルブ駆動室52内の空気を吸い込むことで、送油通路54を介してクランク室5aに供給されるオイルの流量を調整する役目を果たしている。本実施の形態の流量調整通路67は、送油通路54に十分な空気量を送ることができる断面積を有している。そして、流量調整通路67に流量絞り68を装着することで、流量調整通路67の断面積が絞られ、送油通路54に送るための空気量を調整している。
 このようにすることで、流量調整通路67の製造公差の影響を受けることなく、送油通路54に送られる空気量をより適切に、かつ、容易に調整することが可能になる。よって、流量調整通路67の製造公差の影響を受けることなく、流量絞り68の装着により適切な流量とすることができる。
 つまり、流量調整通路67の断面積にバラつきが生じても、単に、流量絞り68を装着することで、バルブ駆動室52から吸い込まれる空気の量を調整することが可能になり、送油通路54を介してクランク室5aに供給されるオイルの流量を調整することができる。つまり、流量調整通路67の製造公差を気にせず、流量絞り68の設計のみで容易にオイルの流量調整ができる。
 なお、流量絞り68は、流量調整通路67と別体に設ける必要はなく、流量調整通路67の一部として構成されてもよい。例えば、シリンダブロック3とクランクケース5のシール面に沿って流量調整通路67の一部を形成し、シール面で送油通路54と接続すると、流量絞り68を容易に構成することができる。
 つまり、潤滑装置の循環経路は、送油通路54、連通路59、供給通路51、吸引管46、小孔44、連結通路45、直通通路47、ブリーザ通路36、環流通路65、戻し通路66、流量調整通路67を有して構成されている。
 エンジン1が始動されると、ピストン13の昇降運動によりクランク室5aに圧力変化が生じ、ピストン13の上昇時にはクランク室5aが減圧されて負圧化傾向となり、ピストン13の下降時にはクランク室5aが昇圧されて正圧化傾向となる。
 クランク室5aが負圧化傾向となり、ピストン13の上死点近傍への移動に伴い送油通路54の開口端部54aが開き始め、クランク室5aと油溜室7が連通すると、送油通路54にクランク室5a内の負圧が作用する。エンジン1が傾いても送油通路54の吸入部55は、油溜室7のオイルAの油面下に没した状態にあり、油溜室7からオイルAが吸い込まれてクランク室5a内に送られる。開口端部54aは、これが全開となった時点で直通通路47の開口端部47aがまだ閉じた状態にあるので(図2参照)、クランク室5a内の負圧を充分に送油通路54に作用させることができる。そのため、油面下より汲み上げられるオイルAをクランク室5a内に充分に供給することができる。
 送油通路54には流量調整通路67が接続されている。この流量調整通路67は供給通路51内の空気を吸い込むことで、送油通路54を介してクランク室5aに供給されるオイルの流量の調整をするので、必要以上のオイルがクランク室5aに供給されることはない。
 クランク室5a内に送られたオイルは、ピストン13,クランクシャフトなどの駆動部品を潤滑し、同時にそれらの駆動部品により飛散されてオイルミストになる。オイルミストの一部はクランク室5aの壁面に付着して再度液化される。
 図1に示すように、ピストン13が上死点近傍から上死点側にさらに移動すると、直通通路47の開口端部47aも開口し、クランク室5a内の負圧が直通通路47に作用させることができる。そして、直通通路47を介して充分な空気をクランク室5aへ供給し、オイルミストを生成できる。また、動弁室30内にオイルが多く滞留してもクランク室5aに戻すことができる。
 ピストン13が上死点から下降するときには、クランク室5aが正圧に変わり、クランク室5aが正圧になると、リードバルブ60は容易に開放されて、クランク室5aと油溜室7は連通する。そして、クランク室5a内からオイルミスト及びオイルが連通路59を通って油溜室7に送られ、油溜室7内の圧力が高まる。連通路59から吐出するオイルミストは液化部40によって液化されてオイルとなり、油溜室7に貯留される。油溜室7内に残ったオイルミストの濃度は、クランク室5a内での濃度よりも低くなる。なお、クランク室5aが正圧になると、一方向弁48、57によって、クランク室5aから動弁室30及び油溜室7へのオイルが逆流しないよう直通通路47、送油通路54を遮断し、次いで開口端部47a、54aがピストン13により閉じられる。
 なお、一方向弁48、57は必ずしも必要ではない。これら一方向弁48、57を設けない場合は、開口端部47a、54aをより上死点側に位置させることで、クランク室5aが正圧になる前に各開口端部47a、54aを閉じ、直通通路47及び送油通路54を遮断するようにすればよい。また一方向弁48、57はいずれか一つでもよい。
 油溜室7内の圧力が高まることで、油溜室7内と動弁室30の間に圧力勾配ができ、油溜室7内に溜まるオイルミストは、供給通路51を介して動弁室30に送られる。油溜室7から動弁室30にオイルミストを送る過程で、供給通路51に設けられたバルブ駆動室52内の動弁機構20の各部品は潤滑される。この際オイルミストの一部は液化する。
 バルブ駆動室52で液化されてなったオイルは、戻し通路66、直通通路47を介してクランク室5aに送ることができる。このため、バルブ駆動室52でオイルが過度に滞留することを抑止でき、動弁室30にオイルが流出することを抑止できる。またオイルが供給通路51を塞ぐ事を防止できる。
 動弁室30に供給されたオイルミストは、動弁室30内に設けられた動弁機構を潤滑し、直通通路47を介してクランク室5aに送られる。また動弁室30内に供給されたオイルミストが液化して滞留してもクランク室5a内の強い負圧が作用して、クランク室5a内にオイルを送ることができ、動弁室30でオイルが滞留することを抑止できる。
 従って、動弁室30からブリーザ通路36を介してブローバイガスを排出する際のオイルの放出を抑えることができる。
 このように、本願発明の4サイクルエンジン1の潤滑装置は、油溜室7が傾いても送油通路54を介して油溜室7から吸い込んだ必要かつ充分なオイルAをクランク室5a内に送ることができ、クランク軸周りの潤滑不良を防止することができる。そして、必要以上のオイルをクランク室5aに供給することはないので、動弁室30にクランク室5aで生成されたオイルミストを必要以上に供給することもない。また開口端部54a,47aとピストン13の作用、及びリードバルブ60の作用により、オイルやオイルミストを効率よく循環することができる。さらに、動弁室30内に溜まるオイルを確実に吸引してクランク室5aに戻し、動弁室5a内のオイルの滞留を抑止することができる。
 (変形例1)
 次に、本実施の形態の4サイクルエンジンの潤滑装置の変形例1について、図3~図5Bを用いて説明する。図3は、本発明の変形例1に係わる4サイクルエンジンの潤滑装置において、ピストンが上死点に位置するときの潤滑装置の概略説明図であり、図4Aは、本発明の実施の形態に係る4サイクルエンジンのシリンダブロック及びクランクケースの構成を外観から模式的に示す外観側面図であり、図4Bは、図4Aにおける線I-I´を模式的に示す断面図であり、図4Cは、図4Aにおける線II-II´を模式的に示す断面図であり、図5Aは、本発明の実施の形態に係る流量絞りの構成を一方側から模式的に示す斜視図であり、図5Bは、本発明の実施の形態に係る流量絞りの構成を他方側から模式的に示す斜視図である。
 本変形例の4サイクルエンジンの潤滑装置は、上述の4サイクルエンジンの潤滑装置に対し、油溜室7とバルブ駆動室52との間を連通する供給通路51の一部を流量調整通路67と兼用するように構成した点、また、これに伴い流量調整通路67に設けられた流量絞り68の形状が異なる点が異なり他の点は同様である。したがって、同一または相当する部分には、同一の符号を付して、その説明を省略する。
 本変形例において、流量調整通路67は、油溜室7とバルブ駆動室52との間を連通する通路50の途中で分岐して送油通路54に接続して配設されている。通路50の分岐点50pからバルブ駆動室52に接続された通路(以下、「兼用通路50a」と記す。)は供給通路51であるとともに流量調整通路67として機能し、分岐点50pから油溜室7側へ延びる通路50bは供給通路51の一部として機能し、分岐点50pから送油通路54側へ延びる通路50cは流量調整通路67の一部として機能する。こうすることで、潤滑装置の構造をシンプルにすることができる。
 そして、流量調整通路67には、バルブ駆動室52から送油通路54に送られる空気の流量を調整する流量絞り68が着脱可能に設けられている。このとき、流量絞り68は、シリンダブロック3とクランクケース5とに挟まれて装着されている。すなわち、流量調整通路67に流量絞り68を設ける際、流量絞り68がシリンダブロック3とクランクケース5とに挟まれているため、この流量絞り68を固定するための固定手段を別に必要とすることなく設けることが可能になる。
 本変形例の流量絞り68は、送油通路54の一部を構成する第1の連通通路101と、供給通路51の一部の構成する第2の連通通路102と、第1の連通通路101及び第2の連通通路102を繋いで流量調整通路67を形成する略直線状の第3の連通通路100とを備え、第1の連通通路101と第2の連通通路102を反転し装着しても使用可能に構成されている。
 そして、流量絞り68の第3の連通通路100は、通路50cとして機能し、略直線状をなして形成されている。本実施の形態において、図5A及び図5Bに例示されるように、第1の連通通路101及び第2の連通通路102は、略同一の円筒状をなして形成されている。そして、第1の連通通路101及び第2の連通通路102は、第3の連通通路100の中心Aからほぼ同じ距離に位置して設けられている。
 つまり、第1の連通通路101及び第2の連通通路102は、第3の連通通路の軸B上の中心Aから軸Bに対し直交方向に延出する軸Cに対して対称に設けられている。すなわち、本実施の形態の流量絞り68は、第1の連通通路101が送油通路54の一部を構成するとともに、第2の連通通路102が供給通路51の一部を構成する第1の状態と、第1の連通通路101が供給通路51の一部を構成するとともに、第2の連通通路102が送油通路54の一部を構成する第2の状態とに反転させて切り換えて装着しても、送油通路54に送られる空気量は同等となる。
 このように、本実施の形態の流量絞り68は、反転し装着しても使用可能に構成されている。
 以上述べたように、本発明によれば、シリンダブロック3及びクランクケース5の製造公差などにより、流量調整通路67の断面積にバラつきが生じても、単に、流量絞り68を装着することで、バルブ駆動室52から吸い込まれる空気の量が調整され、送油通路54を介してクランク室5aに供給されるオイルの流量を調整することができる。つまり、流量調整通路67の断面積を気にせず、流量絞り68の設計のみで容易にオイルの流量調整ができる。
  1 4サイクルエンジン
 5a クランク室
 5b 側壁
  7 油溜室
 13 ピストン
 30 動弁室
 47 直通通路
 47a,54a 開口端部
 48,57 一方向弁
 51,50a,50b 供給通路
 54 送油通路
 55 吸入部
 59 連通路
 60 リードバルブ
 67,50a,50c 流量調整通路
 68 流量絞り
  A 潤滑オイル(オイル)

Claims (11)

  1.  ピストンの往復動によるクランク室内の圧力変動を利用して、前記クランク室と別に設けられた油溜室に貯留するオイルを、前記クランク室及び吸・排気の各バルブ機構を収納した動弁室に供給して各部の潤滑を行いながらオイルを循環させるとともに、前記オイルの循環経路中に含まれるブローバイガスを前記動弁室から燃焼室に排出する4サイクルエンジンの潤滑装置であって、
     前記油溜室にオイルが規定量の範囲で貯留された状態で、前記油溜室が傾いて前記オイルの油面の位置が変化しても、前記オイルの油面下に位置する吸入部を有し、前記クランク室内の負圧時に前記油溜室と前記クランク室とを連通して前記油溜室のオイルを前記吸入部から吸い上げて前記クランク室に送る送油通路が設けられ、
     前記送油通路の前記クランク室内に開口する開口端部は、前記ピストンが上死点近傍位置から上死点に向かう移動時に開口し、前記ピストンが前記上死点近傍位置から下死点側に向かって移動する間は閉じるように設けられ、
     前記クランク室内の正圧時に前記クランク室と前記油溜室とを連通して、前記クランク室内で生成されるオイルミストを前記油溜室に送る連通路が設けられ、
     前記油溜室から前記動弁室にオイルミストを供給する供給通路が設けられ、
     前記クランク室内の負圧時に前記動弁室と前記クランク室とを連通する直通通路が設けられ、
     前記直通通路の前記クランク室内に開口する開口端部は、前記ピストンが上死点近傍位置から上死点に向かう移動時に開口し、前記ピストンが前記上死点近傍位置から下死点に向かって移動する間は閉じるように設けられ、
     前記送油通路と前記供給通路とを連通する流量調整通路が設けられ、
     前記流量調整通路を介して前記供給通路内の空気を前記送油通路に吸わせることで、前記送油通路を流れて前記クランク室に供給されるオイルの流量を調整することを特徴とする4サイクルエンジンの潤滑装置。
  2.  前記流量調整通路には、前記送油通路に送られる空気の流量を調整可能な流量絞りが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の4サイクルエンジンの潤滑装置。
  3.  前記送油通路の前記クランク室側に開口する開口端部は、前記直通通路の前記クランク室側の開口端部が開口する前に開口する位置に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の4サイクルエンジンの潤滑装置。
  4.  前記送油通路の開口端部及び前記直通通路の開口端部は、前記ピストンが往復動する前記クランク室の側壁に設けられ、
     これらの開口端部は、前記ピストンが上死点近傍位置から上死点に向かう移動時に開口し、前記ピストンが前記上死点近傍位置から下死点に向かって移動する間は閉じるように設けられ、
     前記連通路にリードバルブが設けられていることを特徴とする請求項1記載の4サイクルエンジンの潤滑装置。
  5.  前記送油通路には、前記油溜室から前記クランク室側へのオイルの流れを許容し、前記クランク室から前記油溜室側へのオイルの流れを規制する第一の一方向弁が備えられ、
     前記直通通路には、前記動弁室から前記クランク室側へのオイルの流れを許容し、前記クランク室から前記動弁室側へのオイルの流れを規制する第二の一方向弁が備えられていることを特徴とする請求項3記載の4サイクルエンジンの潤滑装置。
  6.  ピストンの往復動によるクランク室内の圧力変動を利用して、前記クランク室と別に設けられた油溜室に貯留するオイルを、前記クランク室及び吸・排気の各バルブ機構を収納した動弁室に供給して各部の潤滑を行いながらオイルを潤滑させる4サイクルエンジンの潤滑装置であって、
     前記クランク室内の負圧時に前記油溜室と前記クランク室とを連通して前記油溜室のオイルを前記クランク室に送る送油通路と、
     前記クランク室内の正圧時に前記クランク室と前記油溜室とを連通して前記クランク室内で生成されるオイルミストを前記油溜室に送る連通路と、
     前記油溜室から前記動弁室に前記オイルミストを供給する供給通路と、
     前記送油通路と前記供給通路とを連通して配設され、前記供給通路内の空気を前記送油通路に吸わせることで、前記送油通路を流れて前記クランク室に供給されるオイルの流量を調整する流量調整通路と、を設けたことを特徴とする4サイクルエンジンの潤滑装置。
  7.  前記流量調整通路には、前記送油通路に送られる空気の流量を調整可能な流量絞りが設けられていることを特徴とする請求項6記載の4サイクルエンジンの潤滑装置。
  8.  前記流量絞りは、前記流量調整通路に着脱可能に設けられることを特徴とする請求項7に記載の4サイクルエンジンの潤滑装置。
  9.  前記流量絞りは、前記送油通路の一部を構成する第1の連通通路と、前記供給通路の一部の構成する第2の連通通路と、前記第1及び第2の連通通路を繋いで前記流量調整通路を形成する略直線状の第3の連通通路と、を備え、前記第1の連通通路と前記第2の連通通路を反転し装着しても使用可能に構成されることを特徴とする請求項8記載の4サイクルエンジンの潤滑装置。
  10.  前記流量調整通路の一部は、前記ピストンを摺動可能に支持するシリンダブロックと、前記クランク室を構成するクランクケースと、の間に設けられることを特徴とする請求項1又は6記載の4サイクルエンジンの潤滑装置。
  11.  前記流量絞りは、前記ピストンを摺動可能に支持するシリンダブロックと、前記クランク室を構成するクランクケースと、に挟まれて装着されることを特徴とする請求項7から9の何れか1項に記載の4サイクルエンジンの潤滑装置。
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