WO2011024409A1

WO2011024409A1 - ドラム式洗濯機

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Publication number: WO2011024409A1
Application number: PCT/JP2010/005097
Authority: WO
Inventors: 菊川　智之; 縄間　潤一; 大山　眞; 村尾　剛
Original assignee: パナソニック株式会社
Priority date: 2009-08-27
Filing date: 2010-08-18
Publication date: 2011-03-03
Also published as: CN102482834B; US20120137740A1; CN104313835B; CN102482834A; EP2471992A4; EP2471992B1; CN104313835A; TW201111578A; EP2471992A1

Abstract

　筐体（２）の内部に設けられ、水槽開口（１３）を有する有底円筒形の水槽（３）と、水槽（３）の内部に設けられ、ドラム開口（５４）を有する有底円筒形の回転ドラム（４）と、水槽（３）の外底面（３０）に装着され、回転ドラム（４）を、水平または底に向かって下向きに傾斜した回転軸で回転させるモータ（６）とを備える。さらに、水槽（３）の底側と水槽開口（１３）側とを連通し、水槽（３）の内部の洗浄水を底側から水槽開口（１３）側へと循環させる循環経路（１６）と、循環された洗浄水を回転ドラム（４）の内部に向かって噴出させる複数の噴出口（５３）とを備える。洗浄水が、複数の噴出口（５３）から回転ドラム（４）の内部に噴出するため、洗濯物に対して洗浄水が効率よく供給され、洗浄力が向上する。

Description

ドラム式洗濯機

　本発明は、回転軸が水平または底に向かって下向きに傾斜した回転ドラムを有するドラム式洗濯機に関する。

　ドラム式洗濯機は、循環ポンプを備えた循環部を用いて、水槽に貯まった洗浄水を循環させる。例えば、特許文献１に記載のドラム式洗濯機は、循環部のノズルから回転ドラムの中へ、洗浄水が噴出する。ノズルには、回転ドラムの前面から中心に向かって、少しずつ角度を変えた多数の噴出口が形成される。つまり、洗浄水は、多数の噴出口から噴出する。これにより、衣類等の洗濯物の量が多い場合であっても、洗浄が効率よく行われる。

　また、特許文献２に記載のドラム式洗濯機は、２つのポンプ吐出口を有する循環ポンプを備える。２つのポンプ吐出口は、循環ポンプの羽根車の正逆の回転方向により切り替わる。２つのポンプ吐出口には、それぞれ循環ホースが接続され、回転ドラムの中への洗浄水の噴出方向が切り替えられる。これにより、回転ドラムの正逆回転に応じて、洗い時や濯ぎ時の洗浄水の噴出方向を変えることができる。

　しかしながら、特許文献１に記載のドラム式洗濯機では、多数の噴出口から洗浄水が噴出する。このため、洗浄水の使用量が増加し、節水を行うことが困難である。

　また、特許文献２に記載のドラム式洗濯機では、回転ドラムの中で落下する洗濯物に洗浄水が掛けられ、洗浄水が浸み込んだ洗濯物の重量は増加する。重量が増加した洗濯物は、回転ドラムの中で勢いよく落下する。これによって、洗浄の効率が向上する。この様な洗い方を叩き洗いと言う。しかしながら、特許文献２に記載のドラム式洗濯機では、洗濯物の量が多い場合は、洗濯物の重量が充分には増加せず、叩き洗いの状態にならない。

特開平１０－１２７９７８号公報特開２００８－０７３１２８号公報

　本発明は、水槽の洗浄水を循環させる際に、回転ドラムの中の洗濯物に対して、洗浄水を効率よく供給する。これにより本発明は、洗浄力の高いドラム式洗濯機を提供する。

　本発明にかかるドラム式洗濯機は、筐体と、筐体の内部に設けられ、水槽開口を有する有底円筒形の水槽と、水槽の内部に設けられ、ドラム開口を有する有底円筒形の回転ドラムと、水槽の外底面に装着され、回転ドラムを、水平または底に向かって下向きに傾斜した回転軸で回転させるモータとを備える。さらに本発明にかかるドラム式洗濯機は、水槽の底側と水槽開口側とを連通し、水槽の内部の洗浄水を底側から水槽開口側へと循環させる循環経路と、循環経路によって循環される洗浄水を、回転ドラムの内部に向かって噴出させる複数の噴出口とを備える。

　この構成により、循環する洗浄水が、複数の噴出口から回転ドラムの内部に噴出する。複数の噴出口から洗浄水が噴出するため、洗濯物に対して、洗浄水が効率よく供給されるとともに、ドラム式洗濯機の洗浄力が向上する。

図１は、本発明の実施の形態１におけるドラム式洗濯機の断面図である。図２Ａは、同実施の形態におけるドラム式洗濯機に搭載される循環ポンプの断面図である。図２Ｂは、同実施の形態におけるドラム式洗濯機に搭載される循環ポンプの側面図である。図３Ａは、同実施の形態におけるドラム式洗濯機の水槽の要部斜視図である。図３Ｂは、同実施の形態におけるドラム式洗濯機の水槽の前面壁を内方から見た平面図である。図４は、同実施の形態におけるドラム式洗濯機の循環経路の導水路近傍の断面図である。図５Ａは、同実施の形態におけるドラム式洗濯機の循環経路の吐出口近傍の断面図である。図５Ｂは、同実施の形態におけるドラム式洗濯機の循環経路の他の吐出口近傍の断面図である。図６は、同実施の形態におけるドラム式洗濯機の洗浄水の噴出の状態を示す説明図である。図７Ａは、本発明の実施の形態２におけるドラム式洗濯機の循環経路の吐出口近傍の断面図である。図７Ｂは、同実施の形態におけるドラム式洗濯機の循環経路の他の吐出口近傍の断面図である。図８は、本発明の実施の形態３におけるドラム式洗濯機の循環経路の吐出口の断面図である。図９は、本発明の実施の形態４におけるドラム式洗濯機の循環経路の噴出口の断面図である。図１０Ａは、本発明の実施の形態５におけるドラム式洗濯機の循環経路の噴出口の断面図である。図１０Ｂは、同実施の形態におけるドラム式洗濯機の循環経路の他の噴出口の断面図である。図１１は、本発明の実施の形態６におけるドラム式洗濯機の循環経路の噴出口の断面図である。図１２は、本発明の実施の形態７におけるドラム式洗濯機の循環経路の吐出口近傍の断面図である。図１３は、本発明の実施の形態８におけるドラム式洗濯機の水槽の前面壁を内方から見た平面図である。図１４Ａは、同実施の形態におけるドラム式洗濯機の循環経路の吐出口近傍の断面図である。図１４Ｂは、同実施の形態におけるドラム式洗濯機の循環経路の他の吐出口近傍の断面図である。図１５Ａは、同実施の形態におけるドラム式洗濯機の他の水槽の前面壁を内方から見た平面図である。図１５Ｂは、同実施の形態におけるドラム式洗濯機のさらに他の水槽の前面壁を内方から見た平面図である。図１６Ａは、同実施の形態におけるドラム式洗濯機の循環経路のさらに他の吐出口近傍の断面図である。図１６Ｂは、図１６Ａにおける１６Ｂ－１６Ｂ線における部分断面図である。

　（実施の形態１）
　図１は、本発明の実施の形態１におけるドラム式洗濯機の断面図である。図２Ａは、同実施の形態におけるドラム式洗濯機に搭載される循環ポンプの断面図である。図２Ｂは、同実施の形態におけるドラム式洗濯機に搭載される循環ポンプの側面図である。

　本実施の形態のドラム式洗濯機１は、筐体２に、水槽３と給水ユニット７と排水ユニット８と循環経路１６とを有する。水槽３の内部には、回転ドラム４が設けられる。水槽３および回転ドラム４は、ともに有底円筒形である。回転ドラム４は、水槽３の外底面３０に装着されたモータ６によって回転する。モータ６は、時計回りおよび反時計回りの両方向に回転する。つまり、モータ６は正逆回転することができる。これらの構成により、洗いステップ、濯ぎステップ、脱水ステップが行われる。また、ドラム式洗濯機１は、必要に応じて乾燥ユニット９を備えることにより、乾燥ステップを行う。また、循環経路１６は、水槽３の底側と、後述する水槽開口１３側とを連通して設けられる。循環経路１６により、水槽３に貯められた洗浄水が、水槽３の底側から水槽開口１３側へ循環する。これにより、洗剤が洗浄水に早く溶ける、あるいは、洗浄水への洗剤の溶け方の偏りが防止される。

　給水ユニット７は水道に接続され、給水弁（図示せず）を開くことにより、水槽３に給水を行う。給水ユニット７の内部には、洗剤収容部（図示せず）が設けられる。水道から給水された水は、洗剤収容部の洗剤を溶かしながら、洗浄水となって水槽３に入る。一方、排水ユニット８は、洗いステップ終了時や濯ぎステップ終了時に、排水弁１９を開くことにより、洗浄水を筐体２の外に排水する。また、循環経路１６は、循環ポンプ２０を用いて、水槽３に貯まった洗浄水を、水槽３の底側から吸い込み、水槽開口１３側へ送り、再び水槽３に戻すことを繰り返す。

　ドラム式洗濯機１は、筐体２の前面上部に操作パネル２１を有する。操作パネル２１を用いて、使用者が運転開始の指示を行うと、運転開始の指示が制御ユニット２２に届く。制御ユニット２２は、運転が開始されたことを操作パネル２１の表示部（図示せず）に表示させるとともに、排水弁１９を閉じ、給水弁を開け、給水を開始する。その後、制御ユニット２２は、洗い、濯ぎ、脱水、乾燥などの各運転を行う。

　筐体２の正面には、本体開口２ｂが形成され、扉５により開閉される。回転ドラム４の正面にはドラム開口５４が形成される。水槽３の正面には水槽開口１３が形成される。なお、回転ドラム４および水槽３の正面とは、それぞれの底に対向する面を言う。洗濯物は、本体開口２ｂと水槽開口１３とドラム開口５４とを介して、回転ドラム４の内部に出し入れされる。なお、本体開口２ｂと水槽３の水槽開口１３との間には、環状のシール材１４が装着される。これにより、扉５を閉めた際に、洗浄水が水槽３から飛び出ることが防止される。

　モータ６は、正逆部分回転駆動モードと正逆連続回転駆動モードとを備え、回転ドラム４を駆動させる。正逆部分回転駆動モードとは、回転ドラム４が、９０度を超え１８０度未満の急激な部分回転を、正方向および逆方向に繰り返す駆動モードである。一方、正逆連続回転駆動モードとは、回転ドラム４が連続回転し、かつ、正方向の回転と逆方向の回転とを交互に繰り返す駆動モードである。正逆連続回転駆動モードにより、回転ドラム４の回転によって持ち上げられた洗濯物は、自重によって落下し、再び回転ドラム４の回転によって持ち上げられる挙動を繰り返す。洗いステップまたは、洗いステップおよび濯ぎステップにおいては、正逆部分回転駆動モードと正逆連続回転駆動モードとが交互に実行される。

　正逆部分回転駆動モードにおいては、洗濯物は、９０度を超えて１８０度未満まで持ち上げられ、その後、慣性力または自重により、回転ドラム４の内面から剥がれ落ちる。洗濯物は、洗浄水を含むことにより膨潤して緩み、かつ、滑り易いため、落下によりほぐれる。また、落下による機械的な力が洗濯物に及ぶことにより、ドラム式洗濯機１の洗浄性能が向上する。また、正逆部分回転駆動モードにおいては、正方向と逆方向との部分回転が交互に繰り返されるため、洗濯物が持ち上げられる位置や落下する位置が交互に変わる。これにより、洗濯物が絡まることや、捩れること、皺が発生することが防止される。

　ここで、正逆部分回転駆動モードでは、複数の洗濯物同士の上下位置の入れ替わりは生じ難い。また、回転ドラム４の底部にある洗濯物は動き難いため、洗いむらが生じ易い。そこで、正逆連続回転駆動モードを用いることにより、回転ドラム４の底部にある洗濯物も含めて、洗濯物の上下位置が入れ替わる。この様に、正逆部分回転駆動モードによって洗濯物の絡みや捩れや皺が防止されるとともに、正逆連続回転駆動モードによって洗濯物が大きく上下位置が入れ替えられ、均一に洗浄が行われる。

　循環ポンプ２０は循環経路１６の途中に設けられる。また、循環ポンプ２０は筐体２のベースプレート２ａに固定される。循環ポンプ２０の下流側には、循環経路１６の吐出側経路１６ｂが接続される。図２Ａおよび図２Ｂに示すように、循環ポンプ２０は、インペラ２０ａを収容する樹脂製のポンプケーシング２０ｂと、循環モータ２０ｃを収容するモータケーシング２０ｄとを有する。インペラ２０ａと循環モータ２０ｃとは、モータ軸２０ｅにより接続される。また、ポンプケーシング２０ｂとモータケーシング２０ｄとは、ポンプケーシング２０ｂの開口側の軸受隔壁２０ｄａによって位置決めされて一体化される。なお、循環ポンプ２０は、樹脂製の取り付け座３５によってベースプレート２ａに固定される。循環モータ２０ｃが回転することにより、モータ軸２０ｅを介してインペラ２０ａが回転する。インペラ２０ａの回転によって、循環ポンプ吸入口２０ｆから循環ポンプ吐出口２０ｇへ、洗浄水が送られる。

　図３Ａは、同実施の形態におけるドラム式洗濯機の水槽の要部斜視図である。図３Ｂは、同実施の形態におけるドラム式洗濯機の水槽の前面壁を内方から見た平面図である。図４は、同実施の形態におけるドラム式洗濯機の循環経路の導水路近傍の断面図である。図３Ａおよび図３Ｂに示すように、水槽３の前面壁３ｈの下半分には、前方（図３Ａにおいて右上方向）に膨出した、略Ｙ字状の膨出部３ａが形成される。膨出部３ａには、外形が膨出部３ａと略同一のカバー５５が、ネジ５５ｆを用いて、水槽３の内方より取り付けられる。また、カバー５５は、図４に示すように、パッキン５５ａを介して膨出部３ａにより取り付けられ、導水路５５ｂを形成する。

　図５Ａは、同実施の形態におけるドラム式洗濯機の循環経路の吐出口近傍の断面図である。図５Ｂは、同実施の形態におけるドラム式洗濯機の循環経路の他の吐出口近傍の断面図である。膨出部３ａの下端には、横方向に延びた連結部５１の一端が接続される。連結部５１の他端は、循環経路１６の吐出側経路１６ｂに接続される。また、カバー５５の左右上端には、切欠き部５５ｃが形成される。切欠き部５５ｃは、カバー５５が切り欠かれるとともに、パッキン５５ａのシール構成も切り欠かれる。この構成により、膨出部３ａとカバー５５とにより略Ｙ字状に分岐して形成された導水路５５ｂの左右上端部に、水槽３の前面壁３ｈの裏面との間で周方向に広がった開口を有する吐出口５５ｄが形成される。なお、水槽３の前面壁３ｈの裏面とは、水槽３を内方から見た際に見える面であり、つまり、水槽３の内側に向く面を言う。

　循環ポンプ２０によって送られた洗浄水は、循環経路１６の吐出側経路１６ｂを通って連結部５１から導水路５５ｂに流入する。導水路５５ｂに流入した洗浄水は、水槽３の前面壁３ｈの裏面と、前面壁３ｈの裏面に対向する面である、回転ドラム４の前面壁４ｂの表面との間に向けて、吐出口５５ｄから吐出される。図５Ａに示すように、導水路５５ｂから吐出口５５ｄを通って吐出された洗浄水は、流路５２を通って、環状の噴出口５３から回転ドラム４の内側に噴出する。なお、吐出口５５ｄは、環状の噴出口５３に対向するように、回転ドラム４の回転方向に複数個設けられる。この構成により、洗浄水は、回転ドラム４の内側の広い範囲に効率よく噴出する。つまり、洗濯物の量の多少にかかわらず洗浄水が効率よく供給される。

　ここで、水槽３の前面壁３ｈは、吐出口５５ｄに対応する位置から、傾斜面３ｈａおよび、傾斜面３ｈａに続く案内面５６を有する。吐出口５５ｄから流路５２に吐出された洗浄水は、傾斜面３ｈａから案内面５６に沿って流れる。これにより、洗浄水は、噴出口５３からドラム開口５４を通って、図５Ａの矢印Ａに示すように、回転ドラム４の奥に向かって噴出する。洗浄水が回転ドラム４の奥まで届くため、洗浄水が洗濯物へさらに効率よく供給される。

　さらに、図５Ｂに示すように、案内面５６の傾斜角度とは傾斜角度の異なる案内面５７を設けることにより、異なる角度で洗浄水を噴出することができる。例えば、分岐した導水路５５ｂの正面から見て左側の吐出口５５ｄ（図３Ｂにおける右側）に対応する案内面５６の傾斜角度をａ（図５Ａ参照）とし、また、導水路５５ｂの正面から見て右側の吐出口５５ｄ（図３Ｂにおける左側）に対応する案内面５７の傾斜角度をｂ（図５Ｂ参照）とする。ここで、傾斜角度がａ＞ｂとなるように、案内面５６および案内面５７が形成される。

　図６は、同実施の形態におけるドラム式洗濯機の洗浄水の噴出の状態を示す説明図である。ドラム式洗濯機１の正面から見て左側の噴出口５３から噴出する洗浄水（つまり図５Ａにおいて矢印Ａに示す方向に噴出する洗浄水）は、図６のシャワー形状Ｓ１に示すように上方向に噴出する。一方、ドラム式洗濯機１の正面から見て右側の噴出口５３からの洗浄水（つまり図５Ｂにおいて矢印Ｂに示す方向に噴出する洗浄水）は、図６のシャワー形状Ｓ２に示すように、シャワー形状Ｓ１よりも下方向に噴出する。すなわち、それぞれの吐出口５５ｄから吐出された洗浄水は、互いに傾斜角度の異なる案内面５６または案内面５７に沿って流れる。その後、洗浄水は、噴出口５３からドラム開口５４を通って回転ドラム４の内部に噴出するため、噴出角度の異なる洗浄水として噴出する。

　また、案内面５６または案内面５７の傾斜角度は、噴出した後の洗浄水の拡がり状態に影響を与える。傾斜角度が小さい場合（つまり本実施の形態においては傾斜角度がｂである案内面５７の場合）、傾斜面３ｈａに沿って流れてきた洗浄水は、案内面５７によって急激に角度が変えられる。言い換えれば、洗浄水は、案内面５７に衝突する状態となる。この状態において洗浄水は、案内面５７に沿うとともに、衝突によって拡がる。一方、傾斜角度が大きい場合（つまり本実施の形態においては傾斜角度がａである案内面５６の場合）、傾斜面３ｈａに沿って流れてきた洗浄水は、そのまま案内面５６にそって流れ、あまり拡がらずに噴出する。すなわち、図６に示すように、傾斜角度が小さい右側の噴出口５３から噴出した洗浄水のシャワー形状Ｓ２は、傾斜角度が大きい左側の噴出口５３から噴出した洗浄水のシャワー形状Ｓ１に比べ、拡がった形状を有する。つまり、左右の噴出口５３から噴出する洗浄水は、異なる拡がり角度を有する。例えば、傾斜角度が１２０度程度以下の場合は、洗浄水は大きく拡がって噴出し、１３０度程度以上の場合は、洗浄水は拡がりが小さく膜状に噴出する。この様に、異なる噴出角度で洗浄水を噴出させること、および、異なる拡がり状態で洗浄水を噴出させることにより、洗濯物の量が少ない場合から多い場合まで、それぞれに適した洗浄水の噴出を行うことができる。

　ここで、洗浄が開始された直後は、洗濯物は洗浄水を含んでおらず、体積が大きい嵩張った状態になる。例えば、図６に示す左側の噴出口５３が洗濯物によって閉塞された場合、右側の噴出口５３から回転ドラム４へ洗浄水が噴出する。右側の噴出口５３からは洗浄水が大きく拡がって噴出するため、左側の噴出口５３付近の洗濯物を早く濡らすことができる。洗浄水を含んだ洗濯物は体積が小さくなり、これにより、左側の噴出口５３の閉塞が解消される。

　一方、右側の噴出口５３から噴出する洗浄水は、拡がりが大きいため、回転ドラム４の奥には届き難い。しかしながら、左側の噴出口５３から噴出する洗浄水は、拡がりが小さく、回転ドラム４の中心に向かって奥まで届く。これにより、回転ドラム４の奥にある洗濯物を早く濡らすことができる。洗濯物が早く濡れることにより、回転ドラム４の中の洗濯物が早期に動き易くなり、叩き洗いの効果が向上する。また、洗濯物が早く濡れることにより、洗濯物の体積が早く小さくなる。これにより、洗濯物と洗濯物との間に隙間が生じるため、洗濯物への洗浄水の噴出が効率良く行われる。つまり、洗濯物への洗浄水の供給が効率良く行われる。

　ここで、噴出口５３の噴出方向、つまり、ドラム開口５４の中心を通る垂線に対する洗浄水の噴出方向は、噴出口５３の形状によって異ならすことができる。例えば、左右の噴出口５３の噴出方向とドラム開口５４の中心を通る垂線とのなす角を０度、つまり、噴出方向と上記垂線と平行にすることにより、洗浄水は、洗濯物と洗濯物との隙間を通って、回転ドラム４の奥に届き易い。また、右側の噴出口５３、つまり洗浄水の拡がりが大きい側の噴出口５３の噴出方向と上記垂線とのなす角を３５～４５度とし、かつ、左側の噴出口５３、つまり洗浄水の拡がりが小さい側の噴出口５３の噴出方向と上記垂線とのなす角を５０～６０度とすることにより、噴出した洗浄水同士の衝突を抑制することができる。洗浄水同士の衝突が抑制されることにより、洗浄水を供給する際のロスが軽減される。これにより、効率良く洗濯物を濡らすことができ、ドラム式洗濯機１の洗浄効率が向上する。

　以上により、洗濯物の量が多い場合であっても少ない場合であっても、効率よく洗浄水が供給され、効率良く洗濯物を濡らすことができる。洗濯物を効率良く濡らすことにより、節水効果を得ることもできる。また、吐出口５５ｄは、回転ドラム４の中の洗濯物と接触しない位置に設けられる。このため、洗濯物が吐出口５５ｄに引っ掛かることがなく、洗い、濯ぎ、乾燥を行う際に支障が生じない。また、洗濯物が傷むことや、破れることがない。また、正逆連続回転駆動モードにおいて洗濯物の上下が入れ替わることや、正逆部分回転駆動モードにおいて洗濯物の左右が入れ替わることにより、洗浄水の噴出による効果が増す。なお、本実施の形態においては、吐出口５５ｄは左右の２箇所の場合について説明したが、吐出口５５ｄは３箇所以上であっても同様に実施することができる。

　（実施の形態２）
　図７Ａは、本発明の実施の形態２におけるドラム式洗濯機の循環経路の吐出口近傍の断面図である。図７Ｂは、同実施の形態におけるドラム式洗濯機の循環経路の他の吐出口近傍の断面図である。実施の形態１と同じ構成については、同じ符号を用いて説明する。

　図７Ａおよび図７Ｂに示すように、本実施の形態のドラム式洗濯機１は、案内面５８および案内面５９が、傾斜面３ｈａと滑らかに湾曲して繋がる点で、実施の形態１と異なる。案内面５８と案内面５９とは、それぞれ湾曲半径が異なる。例えば、図７Ａに示す案内面５８の湾曲半径ｃは、図７Ｂに示す案内面５９の湾曲半径ｄよりも大きい。つまり、湾曲半径は、ｃ＞ｄである。洗浄水が傾斜面３ｈａから案内面５８に沿って流れると、洗浄水は、図７Ａの矢印Ｃで示す方向に噴出する。一方、洗浄水が傾斜面３ｈａから案内面５９に沿って流れると、洗浄水は、図７Ｂの矢印Ｄで示す方向に噴出する。ドラム式洗濯機１の正面から見て、左側の噴出口５３に案内面５８を用い、右側の噴出口５３に案内面５９を用いた場合、それぞれ、図６に示す、シャワー形状Ｓ１およびシャワー形状Ｓ２の様に洗浄水が噴出する。つまり、案内面５８に沿って流れた洗浄水は、シャワー形状Ｓ１のように上方向に噴出する。一方、案内面５９に沿って流れた洗浄水は、シャワー形状Ｓ２のように下方向に噴出する。この様に、案内面の湾曲半径を変えることにより、洗浄水の噴出の形状を変えることができる。

　また、案内面５８または案内面５９の湾曲半径は、噴出した後の洗浄水の拡がり状態に影響を与える。湾曲半径が小さい場合（つまり本実施の形態においては湾曲半径がｄである案内面５９の場合）、傾斜面３ｈａに沿って流れてきた洗浄水は、案内面５９によって急激に角度が変えられる。言い換えれば、洗浄水は、案内面５９に衝突する状態となる。この状態において洗浄水は、案内面５９に沿うとともに、衝突によって拡がる。一方、湾曲半径が大きい場合（つまり本実施の形態においては湾曲半径がｃである案内面５８の場合）、傾斜面３ｈａに沿って流れてきた洗浄水は、そのまま案内面５８にそって流れ、あまり拡がらずに噴出する。すなわち、図６に示すように、湾曲半径が小さい右側の噴出口５３から噴出した洗浄水のシャワー形状Ｓ２は、湾曲半径が大きい左側の噴出口５３から噴出した洗浄水のシャワー形状Ｓ１に比べ、拡がった形状を有する。この様に、案内面の湾曲半径を変えることにより、実施の形態１と同様の作用効果を有する。

　（実施の形態３）
　図８は、本発明の実施の形態３におけるドラム式洗濯機の循環経路の吐出口の断面図である。実施の形態１と同じ構成については、同じ符号を用いて説明する。

　図８に示すように、本実施の形態のドラム式洗濯機１は、案内面６１が、傾斜面３ｈａとことなる傾斜角度を有する。また、案内面６１と傾斜面３ｈａとは、湾曲面６０を介して繋がる。吐出口５５ｄから吐出した洗浄水は、湾曲面６０を介して流れることにより、実施の形態１に比べて滑らかに流れる。このため、噴出口５３からの洗浄水の噴出がより安定する。

　また、洗浄水の案内面６１の衝突度合いは、湾曲面６０の湾曲半径によって決まる。つまり、湾曲面６０の湾曲半径を調整することにより、洗浄水の拡がり度合いを調整することができる。従って、案内面６１の傾斜角度による洗浄水の噴出角度と、湾曲面６０の湾曲半径による洗浄水の拡がり度合いとを調整することにより、洗浄水の噴出形態を設定することができる。

　（実施の形態４）
　図９は、本発明の実施の形態４におけるドラム式洗濯機の循環経路の噴出口の断面図である。実施の形態１～３と同じ構成については、同じ符号を用いて説明する。

　図９に示すように、本実施の形態のドラム式洗濯機１は、案内面６２が、複数の傾斜角度を有する点で、実施の形態３と異なる。案内面６２は、傾斜面３ｈａから湾曲面６０を介して繋がった付近では、傾斜角度ｅを有する。また、案内面６２は、先端部分である案内面先端部６３付近では、傾斜角度ｆを有する。ここで、傾斜角度はｆ＞ｅである。この構成により、傾斜角度が小さい部分で洗浄水の衝突が起こり、洗浄水の拡がりが大きくなるとともに、傾斜角度が大きい部分で噴出角度の大きい洗浄水の噴出を行うことができる。なお、傾斜角度ｅと傾斜角度ｆとの差が大きい場合は、案内面先端部６３において、洗浄水が案内面６２に沿わずに剥離して噴出する。この結果、洗浄水の噴出は不安定となる。この場合は、さらに中間の傾斜角度を有した案内面６２を形成すると、洗浄水の剥離が回避される。

　（実施の形態５）
　図１０Ａは、本発明の実施の形態５におけるドラム式洗濯機の循環経路の噴出口の断面図である。図１０Ｂは、同実施の形態におけるドラム式洗濯機の循環経路の他の噴出口の断面図である。実施の形態１～４と同じ構成については、同じ符号を用いて説明する。

　図１０Ａおよび図１０Ｂに示すように、本実施の形態のドラム式洗濯機１は、案内面６２の最先端部の形状が実施の形態４と異なる。案内面６２の最先端部は、すなわち、前面壁３ｈの裏面の端部である。洗浄水の噴出角度は、案内面６２の最先端部の接線方向の影響を受ける。従って、洗浄水の噴出角度を、案内面６２の最先端部の形状によって設定することができる。例えば、図１０Ａにおいて、案内面６２の最先端部６５は、面取り形状である。この形状により、洗浄水の噴出角度を設定するとともに、洗濯物の引っ掛かりが抑制され、洗濯物の傷みが抑制される。また、図１０Ｂにおいて、案内面６２の最先端部６６は、断面が略円弧形状の丸みを帯びた形状である。この形状により、洗濯物の引っ掛かりがさらに抑制され、洗濯物の傷みがさらに抑制される。

　（実施の形態６）
　図１１は、本発明の実施の形態６におけるドラム式洗濯機の循環経路の噴出口の断面図である。実施の形態１～４と同じ構成については、同じ符号を用いて説明する。本実施の形態のドラム式洗濯機１は、洗浄水の噴出の拡がりや噴出角度、噴出の安定性、また、洗濯物の傷みや、案内面６４を形成する樹脂の偏肉を考慮し、図１１に示すような噴出口５３を有する。具体的には、噴出口５３は、複数の傾斜角度を有する案内面６４や案内面６４ａ、また、複数の湾曲半径を有する湾曲面６０、湾曲面６０ａ、湾曲面６０ｂ、湾曲面６０ｃにより形成される。さらに、これらの面は、各々を徐変することにより、滑らかに繋いで構成される。この構成により、洗浄水の噴出の安定性、また、洗濯物の傷みや、案内面６４を形成する樹脂の偏肉を考慮しつつ、噴出の拡がりや噴出角度を設定することができる。

　（実施の形態７）
　図１２は、本発明の実施の形態７におけるドラム式洗濯機の循環経路の吐出口近傍の断面図である。実施の形態１と同じ構成については、同じ符号を用いて説明する。

　実施の形態１～６においては、吐出口５５ｄから吐出した洗浄水が、噴出口５３を通って回転ドラム４に向けて噴出する構成について説明した。本実施の形態のドラム式洗濯機１は、吐出口５５ｄから直接、回転ドラム４に向けて洗浄水が噴出する構成を有する。具体的には、図１２に示すように、吐出口５５ｄは、水槽３であって、ドラム開口５４に対向する位置に設けられる。言い換えれば、吐出口５５ｄと噴出口５３とを共用した構成である。この構成により、噴出口５３を構成する案内面５６等が不要となる。つまり、洗濯物が引っ掛かる可能性を有する案内面５６等をなくすことができる。従って、洗い、濯ぎ、乾燥を行う際に支障が生じない。また、洗濯物が傷むことや、破れることがない。なお、吐出口５５ｄは、カバー５５などのシールを構成する部材に設けることもできる。

　（実施の形態８）
　図１３は、本発明の実施の形態８におけるドラム式洗濯機の水槽の前面壁を内方から見た平面図である。図１４Ａは、同実施の形態におけるドラム式洗濯機の循環経路の吐出口近傍の断面図である。図１４Ｂは、同実施の形態におけるドラム式洗濯機の循環経路の他の吐出口近傍の断面図である。図１５Ａは、同実施の形態におけるドラム式洗濯機の他の水槽の前面壁を内方から見た平面図である。図１５Ｂは、同実施の形態におけるドラム式洗濯機のさらに他の水槽の前面壁を内方から見た平面図である。図１６Ａは、同実施の形態におけるドラム式洗濯機の循環経路のさらに他の吐出口近傍の断面図である。図１６Ｂは、図１６Ａにおける１６Ｂ－１６Ｂ線における部分断面図である。実施の形態１と同じ構成については、同じ符号を用いて説明する。

　図１３に示すように、一方の吐出口５５ｄの開口の、円周方向の大きさである開口幅Ｄ１は、他方の吐出口５５ｄａの開口の、円周方向の大きさである開口幅Ｄ２と異なる。開口幅を異ならせることにより、それぞれの吐出口５５ｄ、吐出口５５ｄａからの洗浄水の噴出の幅や流量を異ならせることができる。これにより、洗浄水の噴出形態を適切に設定することができ、洗濯物の量が多い場合や少ない場合であっても、洗浄水を適切に洗濯物へ供給することができる。また、洗浄水が適切に供給されることにより、洗浄効果が向上する。

　また、図１４Ａおよび図１４Ｂに示すように、一方の吐出口５５ｄの開口の円周方向に対して垂直な方向の大きさである開口距離Ｄ３と、他方の吐出口５５ｄａの開口の円周方向に対して垂直な方向の大きさである開口距離Ｄ４とを異ならせることにより、洗浄水の噴出流量を異ならせることができる。この構成によっても、洗浄水の噴出形態を適切に設定することができ、洗濯物の量が多い場合や少ない場合であっても、洗浄水を適切に洗濯物へ供給することができる。また、洗浄水が適切に供給されることにより、洗浄効果が向上する。

　さらに、図１５Ａおよび図１５Ｂに示すように、左右の吐出口の、回転ドラム４の回転中心Ｑに対する開口角度を異ならせることにより、左右の噴出口５３から噴出する洗浄水の方向を異ならせることができる。ここで、開口角度について、図１５Ａにおける吐出口５５ｄａの場合を用いて説明する。吐出口５５ｄａを通って噴出口５３から噴出する洗浄水は、矢印Ｅの方向に噴出する。この矢印Ｅの方向を開口方向Ｅとする。吐出口５５ｄａの開口と回転ドラム４の回転中心Ｑとを結ぶ線分Ｑｄと、開口方向Ｅとのなす角度ｊを開口角度とする。従って、図１５Ａにおける吐出口５５ｄの開口角度は０であり、図１５Ｂにおける吐出口５５ｄｂの開口角度はｋである。詳細には、吐出口５５ｄを通って噴出口５３から噴出する洗浄水は、矢印Ｆの方向に噴出する。つまり、開口方向はＦである。開口方向Ｆは、回転ドラム４の回転中心Ｑの方向と一致するため、開口角度は０である。また、吐出口５５ｄｂを通って噴出口５３から噴出する洗浄水は、矢印Ｇの方向に噴出する。つまり、開口方向はＧである。開口方向Ｇは、回転ドラム４の回転中心Ｑの方向と角度ｋをなすため、開口角度はｋである。なお、本実施の形態においては、吐出口５５ｄｂの先端に案内部６７を設けることにより、洗浄水が矢印Ｇの方向に噴出する。つまり、開口方向および開口角度は、吐出口の先端の形状を変えることによって設定することができる。

　ここで、吐出口５５ｄに対応する案内面５７、吐出口５５ｄａに対応する案内面５６、吐出口５５ｄｂに対応する案内面５７は、それぞれ、回転ドラム４の回転中心Ｑを中心に環状に構成される。このため、案内面５６および案内面５７の断面形状は、回転中心Ｑに対して同一の形状を有する。このため、案内面５６および案内面５７に沿って流れる洗浄水は、回転ドラム４の回転中心Ｑに向かう方向では急に曲げられ、回転ドラム４の回転中心Ｑに向かう方向から離れるほど緩やかに曲げられる。従って、回転ドラム４の回転中心Ｑに向かって噴出する、吐出口５５ｄを通った洗浄水は、ほぼ対称の形状でかつ、比較的狭く拡がって噴出する。一方、回転ドラム４の回転中心Ｑに対して上方向に角度ｊずれて噴出する、吐出口５５ｄａを通った洗浄水や、回転ドラム４の回転中心Ｑに対して上方向に角度ｋずれて噴出する、吐出口５５ｄｂを通った洗浄水は、大きく拡がって噴出する。

　さらに、図１６Ａおよび図１６Ｂに示すように、導水路５５ｂの内部であって、吐出口５５ｄの近傍に、洗浄水の流れを妨げる方向にリブ６８が設けられる。リブ６８は、カバー５５の一部を突出させて形成される。リブ６８は、例えば、導水路５５ｂの流路断面積の約５０％を塞ぐ大きさを有する。

　ここで、循環経路１６を通じて導水路５５ｂに流れてきた洗浄水は、吐出口５５ｄから吐出するときに、導水路５５ｂの長手方向と同じ方向の速度成分を有する。この速度成分の影響により、洗浄水は、吐出口５５ｄや案内面５６から回転ドラム４に向く方向に対して、導水路５５ｂの長手方向に傾いて噴出する。ここで、リブ６８を設けることにより、導水路５５ｂを流れてきた洗浄水がリブ６８に衝突する。これにより、洗浄水の上記長手方向の速度成分が減殺され、洗浄水が、吐出口５５ｄや案内面５６から回転ドラム４に向く方向に沿って噴出する。つまり、吐出口５５ｄや案内面５６の向きに応じた方向に洗浄水が噴出する。なお、図１５Ａまたは図１５Ｂに示すように、リブ６８は、吐出口５５ｄａや吐出口５５ｄｂの近傍の導水路５５ｂの内部に設けることもできる。

　本発明にかかるドラム式洗濯機は、洗濯物の量が多い場合であっても少ない場合であっても、最適な噴出角度や拡がりを有する洗浄水を供給することができる。このため、回転ドラムを有する洗浄機に利用可能である。

　１　　ドラム式洗濯機
　２　　筐体
　２ａ　　ベースプレート
　２ｂ　　本体開口
　３　　水槽
　３ａ　　膨出部
　３ｈ　　前面壁
　３ｈａ　　傾斜面
　４　　回転ドラム
　４ｂ　　前面壁
　５　　扉
　６　　モータ
　７　　給水ユニット
　８　　排水ユニット
　９　　乾燥ユニット
　１３　　水槽開口
　１４　　シール材
　１６　　循環経路
　１６ｂ　　吐出側経路
　１９　　排水弁
　２０　　循環ポンプ
　２０ａ　　インペラ
　２０ｂ　　ポンプケーシング
　２０ｃ　　循環モータ
　２０ｄ　　モータケーシング
　２０ｄａ　　軸受隔壁
　２０ｅ　　モータ軸
　２０ｆ　　循環ポンプ吸入口
　２０ｇ　　循環ポンプ吐出口
　２１　　操作パネル
　２２　　制御ユニット
　３０　　外底面
　３５　　取り付け座
　５１　　連結部
　５２　　流路
　５３　　噴出口
　５４　　ドラム開口
　５５　　カバー
　５５ａ　　パッキン
　５５ｂ　　導水路
　５５ｃ　　切欠き部
　５５ｄ　　吐出口
　５５ｄａ　　吐出口
　５５ｄｂ　　吐出口
　５５ｆ　　ネジ
　５６　　案内面
　５７　　案内面
　５８　　案内面
　５９　　案内面
　６０　　湾曲面
　６０ａ　　湾曲面
　６０ｂ　　湾曲面
　６０ｃ　　湾曲面
　６１　　案内面
　６２　　案内面
　６３　　案内面先端部
　６４　　案内面
　６４ａ　　案内面
　６５　　最先端部
　６６　　最先端部
　６７　　案内部
　６８　　リブ

Claims

筐体と、
前記筐体の内部に設けられ、水槽開口を有する有底円筒形の水槽と、
前記水槽の内部に設けられ、ドラム開口を有する有底円筒形の回転ドラムと、
前記水槽の外底面に装着され、前記回転ドラムを、水平または底に向かって下向きに傾斜した回転軸で回転させるモータと、
前記水槽の底側と前記水槽開口側とを連通し、前記水槽の内部の洗浄水を前記底側から前記水槽開口側へと循環させる循環経路と、
前記循環経路によって循環される洗浄水を、前記回転ドラムの内部に向かって噴出させる複数の噴出口とを備えるドラム式洗濯機。
前記複数の噴出口から噴出する洗浄水は、それぞれ噴出方向が異なる請求項１に記載のドラム式洗濯機。
前記複数の噴出口は、前記ドラム開口の中心を通る垂線に対して、左右に配設された請求項２に記載のドラム式洗濯機。
前記複数の噴出口から噴出する洗浄水は、それぞれ拡がり角度が異なる請求項２に記載のドラム式洗濯機。
前記複数の噴出口から、洗浄水が同時に噴出する請求項２に記載のドラム式洗濯機。
前記水槽の前面壁の裏面と前記回転ドラムの前面壁の表面との間を通って、前記噴出口から前記回転ドラムの内部に、洗浄水が噴出する請求項２に記載のドラム式洗濯機。
前記水槽の前面壁に設けられ、前記循環経路に接続される導水路と、
前記導水路に設けられ、前記水槽の前面壁の裏面と前記回転ドラムの前面壁の表面との間に洗浄水を吐出させる複数の吐出口と、
前記水槽の前面壁の裏面に形成され、前記吐出口から吐出した洗浄水を、前記噴出口へ案内する複数の案内面とをさらに備え、
前記複数の案内面の形状は、２種類以上からなる請求項１に記載のドラム式洗濯機。
前記複数の案内面は傾斜面で構成され、前記傾斜面の傾斜角度は２種類以上からなる請求項７に記載のドラム式洗濯機。
前記複数の案内面は湾曲面で構成され、前記湾曲面の湾曲半径は２種類以上からなる請求項７に記載のドラム式洗濯機。
前記複数の案内面の少なくとも１つは、湾曲面と傾斜面とから構成される請求項７に記載のドラム式洗濯機。
前記複数の案内面の少なくとも１つは、複数の傾斜角度を有する請求項７に記載のドラム式洗濯機。
前記複数の案内面の最先端部は、面取り形状を有する請求項７に記載のドラム式洗濯機。
前記案内面の最先端部は、断面が円弧の丸みを帯びた形状を有する請求項７に記載のドラム式洗濯機。
前記導水路の内部であって、前記複数の吐出口の少なくとも１つの近傍に、洗浄水の流れを妨げるリブを設けた請求項７に記載のドラム式洗濯機。
前記水槽の前面壁に設けられ、前記循環経路に接続される導水路と、
前記導水路に設けられ、前記水槽の前面壁の裏面と前記回転ドラムの前面壁の表面との間に洗浄水を吐出させる複数の吐出口と、
前記水槽の前面壁の裏面に形成され、前記吐出口から吐出した洗浄水を、前記噴出口へ案内する複数の案内面とをさらに備え、
前記複数の吐出口の形状は、２種類以上からなる請求項１に記載のドラム式洗濯機。
前記複数の吐出口は前記回転ドラムの回転中心に向く開口を有し、前記複数の吐出口の前記開口の円周方向の大きさである開口幅は、それぞれ異なる請求項１５に記載のドラム式洗濯機。
前記複数の吐出口は前記回転ドラムの回転中心に向く開口を有し、前記複数の吐出口の前記開口の円周方向に対して垂直な方向の大きさである開口距離は、それぞれ異なる請求項１５に記載のドラム式洗濯機。
前記複数の吐出口の少なくとも１つは、前記回転ドラムの回転中心からずれた方向に向く開口を有する請求項１５に記載のドラム式洗濯機。
前記導水路の内部であって、前記吐出口の少なくとも１つの近傍に、洗浄水の流れを妨げるリブを設けた請求項１５に記載のドラム式洗濯機。