WO2010131449A1 - 光学反射素子 - Google Patents

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Abstract

 光学反射素子は、枠形状の支持体と、ミアンダ形の第1振動子と第2振動子と、ミラー部とを有する。ミラー部と第1振動子との連結位置と支持体と第1振動子との連結位置とを結ぶ線分、ミラー部と第2振動子との連結位置と支持体と第2振動子との連結位置とを結ぶ線分は、ミラー部中心軸と交差する。そして第1振動子と第2振動子のターン部の少なくともいずれか1つの外周が、ミラー部中心軸に平行でミラー部の第1辺に沿った第1端部軸からずれている。あるいは第1振動子と第2振動子のターン部の少なくともいずれか1つの外周がミラー部中心軸に平行でミラー部の第1辺に平行な第2辺に沿った第2端部軸(T2)からずれている。この2つの条件の少なくともいずれかを満たす。

Description

光学反射素子
 本発明は、ヘッドアップディスプレイやヘッドマウントディスプレイ等の画像投影装置に用いられる光学反射素子に関する。
 図13は従来の光学反射素子の斜視図である。この光学反射素子は、ミラー部1と、一対の振動子3と、枠体4とを有する。振動子3はそれぞれミラー部2の端部に連結されている。枠体4は振動子3およびミラー部2の外周を囲んでいる。ミラー部2と振動子3との連結位置5と、枠体4と振動子3との連結位置6とを結ぶ直線は、ミラー部2の中心を通るミラー部中心軸S131に平行である。
 振動子3はそれぞれ、折り返し連結された複数の振動板3A~3D、3E~3Hで構成されている。振動板3A~3Hには、下部電極層、圧電体層、上部電極層で構成されたドライブ素子がそれぞれ配置されている。これらのドライブ素子に電圧を印加することにより、振動子3が駆動し、ミラー部2を回動運動させることができる。そして、回動するミラー部2に光を入射することにより、その反射光をスクリーン上に走査することが可能となる。
 さらに、振動子3と直交し、枠体4を介して対向した一対の振動子を設けることにより、これら4つの振動子の振動によってミラー部2を垂直方向、水平方向に励振させることができる。この構成のよって壁やスクリーン等に画像を投影することができる。
 これらの振動子にはさらに、下部電極層、圧電体層、上部電極層で構成されたモニター素子が設けられている。このモニター素子で検出した電気信号を、帰還回路を介してドライブ素子の上部電極に入力すれば、理論上は光学反射素子を常に共振周波数にて駆動できる。このような自励駆動方式により、大振幅を維持できる。このような光学反射素子1は、例えば、特許文献1に開示されている。
 近年、光学反射素子において、効率良く、大きなミラー振幅角を実現することが求められている。これは、光学反射素子を用いて大画面投影を行うためである。そのためには、ミラーの振幅角が大きいことが必要不可欠である。一方、解像度を高めるためには駆動周波数を高周波化する必要がある。しかしながら、高周波振動においては振幅角が減少するため、大画面投影には不利である。つまり、解像度を高めるようとすると大画面投影が困難になる。
特開2008-040240号公報
 本発明は、振動子によるエネルギー伝達効率を高め、大きなミラー振幅角を実現する光学反射素子である。
 本発明の光学反射素子は、枠形状の支持体と、第1振動子と第2振動子と、ミラー部とを有する。第1、第2振動子の各第1端は支持体の内側に連結されている。ミラー部は第1辺と、第1辺に平行な第2辺と、第1辺に垂直な第3辺と、第3辺に平行な第4辺とを有する矩形形状である。ミラー部は第1辺と第3辺との間の端部で第1振動子の第2端に連結され、第1辺と第4辺との間の端部で第2振動子の第2端に連結されて、第1、第2振動子の間に配置されている。ミラー部は第1辺、第2辺、第3辺、第4辺に囲まれた反射面を有する。ミラー部は、第1、第2振動子とミラー部とが並んだ方向に沿ってミラー部の中心を通るミラー部中心軸を有する。第1、第2振動子はミラー部を振動させる駆動部を有するとともに、3以上の振動板が2以上のターン部で折り返すように連結されたミアンダ形である。ターン部はミラー部中心軸に平行である。ミラー部と第1振動子との連結位置と、支持体と第1振動子との連結位置とを結ぶ線分は、ミラー部中心軸と交差し、ミラー部と第2振動子との連結位置と、支持体と第2振動子との連結位置とを結ぶ線分が、ミラー部中心軸と交差している。ターン部の少なくともいずれか1つの少なくとも一部が、ミラー部中心軸に平行でミラー部の前記第1辺を通る第1端部軸より外側に位置するか、ターン部の少なくともいずれか1つの全体が第1端部軸より内側に位置する。あるいは、振動子のターン部の少なくともいずれか1つの少なくとも一部が、ミラー部中心軸に平行でミラー部の第2辺を通る第2端部軸より外側に位置するか、振動子のターン部の少なくともいずれか1つの全体が第2端部軸より内側に位置する。これらの条件の少なくともいずれかを満たす。この構成により小型であっても、高効率で、ミラーの振幅角を大きくした光学反射素子を実現することができる。
図1は本発明の実施の形態1における光学反射素子の斜視図である。 図2は図1に示す光学反射素子の断面図である。 図3は図1に示す光学反射素子の上面図である。 図4は図1に示す光学反射素子の要部拡大上面図である。 図5は図1に示す光学反射素子と比較するための別の光学反射素子の上面図である。 図6は図1に示す光学反射素子と比較するためのさらに別の光学反射素子の上面図である。 図7は図1に示す光学反射素子の動作時の、ミラー部の断面図である。 図8は本発明の実施の形態2における光学反射素子のミラー部の、反射面の反対側の斜視図である。 図9は本発明の実施の形態2における光学反射素子の上面図である。 図10は本発明の実施の形態2における他の光学反射素子の上面図である。 図11は本発明の実施の形態3における光学反射素子の斜視図である。 図12は本発明の実施の形態4における光学反射素子の斜視図である。 図13は従来の光学反射素子の斜視図である。
 (実施の形態1)
 以下、本発明の実施の形態1における光学反射素子に関して、図1~図5を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態1における光学反射素子の斜視図、図2は図1に示す光学反射素子の2-2線における断面図である。図3は図1に示す光学反射素子の、端子を省略した上面図、図4は図1に示す光学反射素子の要部拡大上面図である。図1~図3に示すように、本実施の形態における光学反射素子10は、枠形状の支持体14と、第1振動子である振動子12と第2振動子である振動子13と、ミラー部11とを有する。
 振動子12、13の各第1端は連結位置23A、23Bで支持体14の内側に連結されている。図3に示すようにミラー部11は第1辺111と、第1辺111に平行な第2辺112と、第1辺111に垂直な第3辺113と、第3辺113に平行な第4辺114とを有する矩形形状である。ミラー部11は第1辺111と第3辺113との間の端部で振動子12の第2端に連結されている。すなわち、ミラー部11は連結位置22Aで振動子12に連結されている。またミラー部11は第1辺111と第4辺114との間の端部で振動子13の第2端に連結されている。すなわち、ミラー部11は連結位置22Bで振動子13に連結されている。このようにミラー部11は振動子12、13の間に配置されている。
 図2、図3に示すように、ミラー部11は第1辺111、第2辺112、第3辺113、第4辺114に囲まれた反射面11Rを有する。また図1、図3に示すように、ミラー部11は、振動子12、13とミラー部11とが並んだ方向に沿ってミラー部11の中心を通るミラー部中心軸S1(2-2線)を有する。
 図1、図3に示すように、振動子12、13は、3以上の振動板が2以上のターン部で折り返すように連結されたミアンダ形である。図1、図3は、振動子12が振動板12A~12Cとターン部24A、25Aを有し、振動子13が振動板13A~13Cとターン部24B、25Bを有する例を示している。ターン部24A~25Bはミラー部中心軸S1に平行である。すなわち、振動子12は、ミラー部中心軸S1に垂直かつ同一平面上に、180度折り返すように連結された振動板12A~12Cとターン部24A、25Aとで構成されている。同様に振動子13は、ミラー部中心軸S1に垂直かつ同一平面上に、180度折り返すように連結された振動板13A~13Cとターン部24B、25Bとで構成されている。
 また図2に示すように、振動子12、13を構成する振動板12A~12C、13A~13Cは、それぞれ駆動信号を印加しミラー部11を振動させる駆動部であるドライブ素子15と、振動子12、13の振動を検出するためのモニター素子16とを有する。ドライブ素子15は、基材17と、基材17上に形成された下部電極層18と、下部電極層18上に積層された圧電体層19と、圧電体層19上に積層された上部電極層であるドライブ電極20とを有している。同様に、モニター素子16は、基材17と、下部電極層18と、圧電体層19と、圧電体層19上に積層された上部電極層であるモニター電極21とを有している。
 なお図1に示すように、支持体14上の振動子12の側には端子41A、42Aが形成され、支持体14上の振動子13の側には端子41B、42Bが形成されている。図2に示すように、これらの端子はドライブ電極20の上に設けられた絶縁膜43の上に形成されている。端子41A、41Bは、連結位置23A、23Bの表面を経由してモニター電極21に接続されている。また端子42A、42Bは絶縁膜43に形成されたスルーホール電極(図示せず)を介して絶縁膜43の下に形成されたドライブ電極20に接続されている。
 図3から明らかなように、連結位置22Aと連結位置23Aとを結ぶ線分、および連結位置22Bと連結位置23Bとを結ぶ線分は、ミラー部中心軸S1と交差するように各連結位置が配置されている。そしてターン部24A、24Bの少なくとも一部は、ミラー部中心軸S1に平行でミラー部11の第1辺111を通る第1端部軸T1より外側に位置する。またターン部25A、25Bの少なくとも一部は、ミラー部中心軸S1に平行でミラー部11の第2辺112を通る第2端部軸T2より外側に位置する。
 次に光学反射素子10を構成する部材の組成に関して説明する。基材17は、シリコンウエハ、金属、ガラス、セラミック基板または樹脂などの材料で構成される。金属、水晶、ガラス、石英、セラミック材料または樹脂などは入手性の観点から好ましい。さらに目標とする素子サイズ、振動周波数、機械的強度を実現するために最適な特性を有する材料を選択することによって素子構造設計が容易になる。
 なお、基材17にシリコン等の導電性材料を用いた場合は、基材17と下部電極層18との間に絶縁層を形成し、基材17を構成する導電性材料と下部電極層18とを電気的に絶縁する。この時、絶縁層としては、二酸化珪素が望ましい。
 圧電体層19は、圧電体材料で構成される。特にチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)などの高い圧電定数を有する圧電体材料が望ましい。
 下部電極層18やドライブ電極20、モニター電極21は金属を蒸着、ゾル・ゲル、CVD、スパッタ法等の薄膜形成方法により作製される。なお下部電極層18を白金で形成すると、圧電体層19の結晶性を向上させることができるため好ましい。またドライブ電極20およびモニター電極21は例えば、金、チタン/金等で形成する。後者の場合、金の膜の下層のチタン膜はPZT薄膜等の圧電体層19との密着力を高めるために形成されており、チタンの他にクロム等の金属を用いることができる。これによって、ドライブ電極20およびモニター電極21と圧電体層19との密着性を良好にすることができる。またチタンやクロム等の膜と金の膜とは強固な拡散層を形成するので、密着強度の高い振動子12、13を形成することができる。
 また、ミラー部11の最上面である反射面11Rは、圧電体層19の表面を鏡面研磨することによって形成できる。しかしながら図2に示すように、金やアルミニウム等の光反射特性に優れた金属薄膜115を形成してもよい。また、金属薄膜115上に保護膜を形成していてもよい。なお図2ではミラー部11にも基材17の上に下部電極層18と圧電体層19とが設けられているが、基材17のみで形成してもよい。この場合も基材の表面を鏡面研磨することによって反射面11Rを形成できるが、その上に金属薄膜115を形成してもよい。
 次に本発明の実施の形態1における光学反射素子の動作について説明する。図2に示すように、振動子12、13の振動板12A~12C、13A~13C上には、ドライブ素子15が形成されている。ここで、振動子12、13の下部電極層18を接地状態にする。そして振動子12、13を駆動させる電気信号(交流電圧)を端子42A、42Bからドライブ電極20に入力する。
 このとき、振動子12、13の固有の振動周波数を有する電気信号をドライブ電極20に入力し、振動子12、13を共振駆動させる。これにより、常に振動子12、13が共振周波数にて駆動されるので、振動子12、13を効率よく駆動させることができ、変位を増大させ、振れ角を大きくすることができる。この電気信号は、それぞれ抵抗器などのインピーダンス素子を介して合成され、端子42A、42Bに供給される。なお、インピーダンス素子としては、抵抗器以外にも、コンデンサやコイル等のリアクタンス素子、あるいは、インピーダンス素子とリアクタンス素子との組み合わせてもよい。
 また、振動子12、13上に配置されたモニター電極21は、振動子12、13の変位を電気信号として検知する。その電気信号は、端子41A、41Bに引き出される。引き出された電気信号は、フィルター(図示せず)を介して取り出され、増幅器(図示せず)を経由して再びドライブ電極20に入力される。
 このようにモニター電極21から出力される電気信号をドライブ電極20にフィードバックすることにより、光学反射素子10を自励駆動させることができる。
 なお図4に示すように、ドライブ素子15の幅は振動板12A~12C、13A~13Cの偶数本目と奇数本目で異なっている。つまり、隣接するドライブ素子幅15A、15Bが異なっている。そのため、ドライブ電極20に、振動子12、13の共振周波数の交流電圧(電気信号)を印加すると、ドライブ素子15の幅が広く形成された振動板12A、12C、13A、13Cは、その厚み方向にたわみ振動を起こす。そして振動板12A、12C、13A、13Cと隣接する振動板12B、13Bは、共振の原理により、逆方向にたわみ振動を起こす。またドライブ素子15の幅が狭く形成された振動板12B、13B上には、実質的に電圧は殆ど印加されない。このため、振動板12A、12C、13A、13Cとは逆位相に変位する。したがって、振動板12A~12C、13A~13Cは交互に逆位相に振動し、図示しない振動軸を中心に変位が蓄積され、この振動軸を中心にミラー部11を大きく反復回転振動させることができる。
 この構成により、ミラー部11を、その中心を不動点としながら、回動させることができる。そのため、ミラー部11に光を照射すれば、光を一方向に走査させることができる。
 次に本実施の形態における構成とその効果を説明する。ミラー部11は、ミラー部11を挟んで対向するように連結された振動子12、13を介して支持体14に支持されている。このようにミラー部11は両端で固定されている。ミラー部11が振動子12のみと連結されている場合には、ミラー部11は回動運動に加えて、光学反射素子10の面内方向で左右に振動する。このような不要な振動が加わる。しかしながら、ミラー部11が両端で固定されているため、上述の不要な振動を抑制することができる。
 また、光学振動素子10では、ミラー部11と振動子12との連結位置22Aが第3辺113と第1端部軸T1Aとが交差する点に配置されている。またミラー部11と振動子13との連結位置22Bが、第4辺114と第1端部軸T1Aとが交差する点に配置されている。そのため、連結位置が第3辺113または第4辺114と、ミラー部中心軸S1とが交差する点に配置された場合に比べて、小さな駆動力でミラー部11を振動させることが可能となる。これは、第1辺111を中心として第2辺112に至る距離を半径としてミラー部11を回動させることができるためである。このように、高効率駆動が可能となる。
 また上述のようにミラー部11は振動軸を中心に振動する。このとき、振動軸をミラー部中心軸S1に近付ければ、光学反射素子10の質量バランスがとれ、振動子12、13によるエネルギー伝達効率を高めることができる。すなわち、エネルギー伝達効率は、ミラー部中心軸S1に対する振動軸の位置に依存し、ミラー部中心軸S1と振動軸との両者が一致した場合に、エネルギー伝達効率は最大となる。その結果、一定の駆動力で安定して振幅度を増大することができ、光学反射素子10において、大きなミラー振幅角を実現することできる。
 ミラー部11が回動運動を行う場合のミラー部11の慣性モーメントを考えると、振動軸がミラー部中心軸S1に一致した場合にその値は最小になり、振動軸がミラー部11の中心からずれるにしたがってその値は増加する。慣性モーメントの値が大きくなるほどより大きな駆動力が必要となるため、大変位駆動のためには振動軸はミラー部中心軸S1に一致することが望ましい。
 光学反射素子10では、ミラー部11と振動子12との連結位置22Aと、支持体14と振動子12との連結位置23Aとを結ぶ線分が、ミラー部中心軸S1と交差している。またミラー部11と振動子13との連結位置22Bと、支持体14と振動子13との連結位置23Bとを結ぶ線分が、ミラー部中心軸S1と交差している。すなわち、連結位置22Aと連結位置23Aとがミラー部中心軸S1を挟んで互いに反対側に位置し、連結位置22Bと連結位置23Bとがミラー部中心軸S1を挟んで互いに反対側に位置している。この構成により、振動軸をミラー部中心軸S1に近づけることができる。
 また、上記の連結位置間を結ぶ線分の中点が、ミラー部中心部S1軸上にあるように構成されていることが望ましい。これにより振動子12、13の対称性が向上してさらに振動軸をミラー部中心軸S1に近づけることができる。さらにミラー部11と振動子12、13とは、ミラー部11端部を通る第1端部軸T1に沿うように接続されていることが、高効率駆動のためにはより望ましい。
 振動軸をミラー部中心軸S1に近づけるためには、振動板を接続するターン部の位置を変えてもよい。ターン部の位置を変えれば振動板の重心位置が変わる。そのため、振動軸をミラー部中心軸S1に近づけることができる。結果的に、光学反射素子10においては、ターン部24A、24Bの少なくとも一部は、第1端部軸T1より外側に位置し、ターン部25A、25Bの少なくとも一部は、第2端部軸T2より外側に位置している。なお構成によっては、ターン部の少なくともいずれか1つの全体が第1端部軸T1より内側に位置するか、ターン部の少なくともいずれか1つの全体が第2端部軸T2より内側に位置することもある。
 このいずれかの構成により、ターン部24A~25Bの位置を調整して、振動子12、13の長さを調整することで振動軸をさらにミラー部中心軸S1に近づけることができる。
 なお、ターン部の位置変更は、支持体14に近いターン部で行うのが効果的である。振動子12、13を拘束する力はミラー部11に近い側と支持体14に近い側とで異なる。ミラー部11側では振動子12、13は自由端に近くなるので振動子12、13を拘束する力は弱い。一方、支持体14は枠形状を有しているので、支持体14側では振動子12、13を拘束する力は強い。そのため、振動子12、13を構成する振動板12A~12C、13A~13Cの長さが同じ場合、支持体14に近い振動板12C、13Cほどその振動軸はミラー部中心軸S1からずれてしまう。したがって支持体14に近い側でターン部の位置を変更するほうが振動軸を調整しやすい。図3に示すように振動子12、13がターン部を2つだけ有する場合、ターン部24A、24Bの位置調整をするほうが好ましい。
 このように、ターン部24A、24Bの少なくともいずれか1つの少なくとも一部が、第1端部軸T1より外側に位置するか、ターン部24A、24Bの少なくともいずれか1つの全体が第1端部軸T1より内側に位置する。あるいは、ターン部25A、25Bの少なくともいずれか1つの少なくとも一部が、第2端部軸T2より外側に位置するか、ターン部25A、25Bの少なくともいずれか1つの全体が第2端部軸T2より内側に位置する。この2つの条件の少なくとも一方を満たせばよい。すなわち、ターン部24A、24Bの少なくともいずれか1つの外周が第1端部軸T1からずれているか、ターン部25A、25Bの少なくともいずれか1つの外周が第2端部軸T2からずれているかの少なくともいずれを満たせばよい。
 次に、図1~図4に示す光学反射素子10と、図5、図6に示す構造を有する光学反射素子との性能を比較する。図5、図6は光学反射素子10と比較するための光学反射素子の上面図である。
 図5に示す光学反射素子では、振動子512と支持体514とが、ミラー部中心軸S51上の連結位置523Aで連結され、振動子513と支持体514とが、ミラー部中心軸S51上の連結位置523Bで連結されている。また振動子512、513のターン部の外周は全て第1端部軸T51、第2端部軸T52に沿っている。これ以外の構成は図3に示す構成と同様である。すなわち、ミラー部511が第1端部軸T51に沿った位置で振動子512、513に連結されている。
 一方、図6に示す光学反射素子では、振動子612、613に設けられたターン部624A、624B、625A、625Bの外周が全て第1端部軸T61、第2端部軸T62に沿っている。これ以外の構成は図3に示す構成と同様である。すなわち、ミラー部611が第1端部軸T61に沿った位置で振動子612、613に連結されている。
 なおこれら3つの光学反射素子を基材17としてシリコン、圧電体層としてPZTを用いて、(表1)に示す形状で作製した。図3に示す光学反射素子10では、具体的には、ターン部24A、24Bの外周は端部軸T1より100μm外側に位置し、ターン部25A、25Bの外周は端部軸T2より100μm外側に位置している。これらNo.1~No.3の光学反射素子に、直流電圧0.5Vに各共振周波数の交流電圧0.5Vを重畳した電圧を印加した際の振動軸ずれと振幅角θを測定した。(表1)に測定結果を合わせて示す。なお、振動軸ずれはミラー部の幅Lで正規化した△x/(L/2)で評価した。これらの値の関係を図7に示す。図7は一例として図1に示す光学反射素子10の動作時のミラー部の断面を示している。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 図5に示す構造のNo.1の素子と図6に示す構造のNo.2の素子とを(表1)において比較すると、No.2の素子の方が振動軸ずれ量が小さい。すなわち、振動軸の位置がミラー部中心軸に近い。また、振幅角も大きい。このように、図6に示すように、ミラー部と振動体との連結位置と振動体と支持体との連結位置とがミラー部中心軸を挟んで互いに反対側に位置するほうが好ましい。この構成によって高効率駆動な光学反射素子を実現することができることが確認できた。
 さらに図6に示す構造のNo.2の素子と図3に示す構造のNo.3の素子とを(表1)において比較すると、No.3の素子の方が振動軸ずれ量が小さい。すなわち、振動軸の位置がミラー部中心軸に近い。また、振幅角も大きい。このように、図3に示すように、ターン部24A、24Bの少なくとも一部が第1端部軸T1より外側に位置し、ターン部25A、25Bの少なくとも一部が第2端部軸T2より外側に位置することが好ましい。この構成によってさらに高効率駆動な光学反射素子を実現することができることが確認できた。
 なお、前述のように、ターン部24A、24Bの少なくともいずれか1つの全体が第1端部軸T1より内側に位置するか、ターン部25A、25Bの少なくともいずれか1つの全体が第2端部軸T2より内側に位置してもよい。
 なお、本実施の形態においては、振動板12A~12C、13A~13Cの数は、3以上の奇数であればよく、それ以外には特に限定されない。
 なお、図2においては、ミラー部11に対向した振動子12、13のいずれにもドライブ素子15が配置されている。しかしながら共振駆動させる場合は、振動子12、13のうち、一方の振動子にのみドライブ素子15を配置してもよい。例えば、振動子12にのみドライブ素子15を配置した場合、振動子12からミラー部11を介して振動が振動子13に伝播し、振動子13も同じように共振駆動する。
 また図2においては、振動子12、13のいずれにもモニター素子16が配置されている。しかしながら共振駆動させる場合は、振動子12、13のうち、一方の振動子にのみドライブ素子15を配置してもよい。特に、上述のように振動子12にのみドライブ素子15を配置した場合には、振動子13にのみモニター素子16を配置してもよい。
 また図2、図4に示す構成では、モニター素子16とドライブ素子15とは1本の振動板上に形成されている。そのため、広いドライブ素子幅15Aの振動板ではモニター素子16の幅は狭く、狭いドライブ素子幅15Bの振動板ではモニター素子16の幅は広くなっている。しかしながら振動子12にのみドライブ素子15を配置し、振動子13にのみモニター素子16を配置した場合には、モニター素子16を幅広に形成することができる。そしてモニター素子16は、モニター素子16が形成されている振動子13の圧電体層の変位を電気信号として検知する。この電気信号は、フィードバック回路を介して振動子12のドライブ素子15に入力することができる。
 これにより、設計誤差や外部環境要因によって、振動子12、13の共振周波数に変動があった場合においても、駆動を確かめながら所望の電気信号を印加することができ、光学反射素子10を高精度に自励駆動させることができる。
 (実施の形態2)
 図8は本発明の実施の形態2における光学反射素子のミラー部の、反射面の反対側の斜視図である。図9は本発明の実施の形態2における光学反射素子の上面図である。
 本実施の形態が実施の形態1と異なる点は、図9に示すような光学反射素子のミラー部911の反射面911Rの裏側に、図8に示すような枠形状の錘26が設けられている点である。錘26において、ミラー部中心軸S91に平行な一対の枠幅26Aと枠幅26Bとは異なっている。すなわち錘26の内側と外側との間の枠幅が、第1辺9111側と第2辺9112側とで異なる。振動子912、913は5本の振動板で形成されているが、これについては本質的な違いではない。それ以外の基本的な構成は図3と同様である。
 ミラー部911の振動軸の位置は、振動子912、913の変位によるモーメントと、ミラー部911の慣性モーメントのバランスで決定される。一方、上述のように反射面911Rの裏側に枠幅26Aと枠幅26Bとが異なる錘26を形成することで、ミラー部911の慣性モーメントを調整することができる。その結果、ミラー部911の振動軸をミラー部中心軸S91に近づけることができ、さらに高効率駆動な光学反射素子を実現することができる。また錘26のない光学反射素子を構成した後にミラー部911に錘26を付加して振動軸の位置を調整することもできる。
 また錘26を形成することでミラー部911の質量が大きくなるので、光学反射素子のサイズを大型化せずに周波数を低周波側にシフトさせることもできる。さらに錘26が枠形状を有するため、ミラー部11のたわみ変形を抑制することができる。
 なお、図9では実質的に図3の構成と同様な光学反射素子に錘26を追加しているが、錘26は他の構成の光学反射素子に追加した場合も上述の効果を奏する。すなわち、実施の形態1の構成とは独立に駆動効率を向上することができる。
 このような錘26の効果を確認するため、図10に示す構成に対し、錘26の有無による違いを調べた。図10は錘26の効果を確認するための、本実施の形態による光学反射素子の上面図である。この構成では、支持体1014と振動子1012、1013との連結位置1023A、1023Bがミラー部中心軸S101上にある。また振動子1012、1013の各ターン部の外周が端部軸T101、T102に沿っている。すなわち、意図的に振動軸を調整しなければ振動軸ずれが大きくなり易い構造をあえて選んで、ミラー部1011の裏面における錘26の対称性の差による違いを調べた。
 なお、ミラー部1011の大きさは1300μm×1000μmとした。振動子1012、1013の振動板の数は5.5本、各振動板の長さは1300μm、幅は130μm、厚さは100μmとした。また錘26の厚さ26Dは575μmとした。錘26の枠幅26A、26B、26Cは(表2)に示すようにした。このような錘をミラー部1011に付加したNo.4、No.5の光学反射素子を作製し、実施の形態1と同様に共振振動させ、振動軸ずれと振幅角を評価した。その結果を(表2)に示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000002
 No.4の光学反射素子では、ミラー部911の裏面に形成される枠状の錘の枠幅26A、26B、26Cが同一である。またNo.5の光学反射素子では、錘26の枠幅26Aと枠幅26BをNo.4の光学反射素子と変えている。ただし枠幅26Aと枠幅26Bの和は変えていない。このようにしてミラー部中心軸S101に関して枠幅26A、26Bを非対称化した。
 (表2)から明らかなように、No.5の光学反射素子ではNo.4の光学反射素子と比較して振動軸ずれ量が減少し、振幅角が増大していることが確認できた。
 なお、支持体1014と振動子1012、1013との連結位置1023A、1023Bはミラー部中心軸S101上でなくとも、錘26の枠幅26A、26Bの幅を適切な値に設定することで同様の効果を得ることができる。なお、錘26の厚さ26Dは、支持体1014の厚みと同じであると、加工が容易となり望ましい。
 なお錘26におけるミラー部中心軸S101に平行な一対の枠部において、厚さ26Dを変えて質量を非対称にしてもよい。このような構成でも、枠幅26Aと枠幅26Bとが異なる場合と同様の効果を得られる。あるいは、枠幅26A、26Bが同じで、かつ厚みも同じである場合、ミラー部中心軸S101に平行な一対の枠部がミラー部中心軸S101に関して非対称な距離に形成すればよい。このようにしてミラー部中心軸S101から一対の枠部までの距離を変えても、上記構成と同様の効果を得られる。
 (実施の形態3)
 図11は本発明の実施の形態3における光学反射素子の斜視図である。なお、実施の形態1と同様の構成を有するものについては、その説明を省略し、相違点について詳述する。本実施の形態と実施の形態1との違いは、光学反射素子を二軸駆動させている点である。
 図11に示すように、光学反射素子110は、ミラー部11と、振動子12、13と、支持体14と、振動子27、28と、支持体29とを有する。第1振動子である振動子12と第2振動子である振動子13は、ミラー部11を介して対向するとともに、ミラー部11とそれぞれの第1端で連結されている。枠形状の第1支持体である支持体14は、振動子12、13のそれぞれの第2端と連結され、振動子12、13およびミラー部11の外周を囲っている。第3振動子である振動子27と第4振動子である振動子28は、支持体14を介して対向するとともに、支持体14とそれぞれの第1端で連結されている。枠形状の第2支持体である支持体29は、振動子27、28のそれぞれの第2端に連結され、振動子27、28および支持体14の外周を囲っている。
 このように、ミラー部11と、振動子12、13と、支持体14は実施の形態1の光学反射素子10と同様の構造を形成している。すなわち、振動子12、13は、複数の振動板12A~12C、13A~13Cを有し、各振動板がターン部で折り返すように連結されている。ミラー部11と振動子12、13との連結位置22A、22Bと、支持体14と振動子12、13との連結位置23A、23Bとが、それぞれミラー部11の中心を通るミラー部中心軸S111を挟んで反対側にあるように構成されている。すなわち、連結位置22Aと連結位置23Aとを結ぶ線分、連結位置22Bと連結位置23Bとを結ぶ線分がミラー部中心軸S111と交差している。さらに振動子12、13の各ターン部の外周はミラー部中心軸S111に平行でミラー部11の第1辺、第2辺に沿った第1端部軸、第2端部軸より外側に位置している。振動子12、13の構成、組成、連結位置、上部電極層の配置位置は、実施の形態1と同様である。
 さらに振動子27、28は、複数の振動板27A~27E、28A~28Eを有し、各振動板がターン部で折り返すように連結されている。支持体14と振動子27、28との連結位置30A、30Bと、支持体29と振動子27、28との連結位置31A、31Bとが、それぞれミラー部11の中心を通るミラー部中心軸S112を挟んで反対側にあるように構成されている。すなわち、連結位置30Aと連結位置31Aとを結ぶ線分、連結位置30Bと連結位置31Bとを結ぶ線分がミラー部中心軸S112と交差している。なおミラー部中心軸S112はミラー部中心軸S111と直交している。したがって、支持体14をミラー部611に見たてると、支持体14と振動子27、28と支持体29とは図6の光学反射素子と同様の構成である。
 振動子12、13の振動軸と、振動子27、28の振動軸とは直交する関係にある。これによりミラー部11から反射する光を水平方向、および垂直方向に走査することができる。また振動子12、13の振動軸と、振動子27、28の振動軸とは、ミラー部11の中心で交わっている。したがって、ミラー部11の中心は不動点となる。この不動部分に光を入射すれば、入射光と反射光との光路長が一定となり、高精度な画像を投影することができる。
 その他本発明の実施の形態1と同様の構成および効果については説明を省略する。
 なお、必ずしも連結位置30Aと連結位置31A、連結位置30Bと連結位置31Bとがミラー部中心軸S112に対して反対側に位置していなくてもよい。少なくとも連結位置22Aと連結位置23A、連結位置22Bと連結位置23Bとがミラー部中心軸S111に対して反対側に位置し、ターン部の外周が第1端部軸、第2端部軸より外側に位置していれば実施の形態1と同様の効果が得られる。しかしながら、連結位置30Aと連結位置31A、連結位置30Bと連結位置31Bとがミラー部中心軸S112に対して反対側に位置していれば、高効率駆動のためには望ましい。また図示していないが、振動子27、28のターン部の外周がミラー部中心軸S112に平行で、かつ支持部14の、振動子27、28に接続されていない平行な二辺に沿った第1端部軸、第2端部軸より外側に位置していることがさらに好ましい。これによってさらにミラー部11を高効率に駆動できる。
 (実施の形態4)
 図12は本発明の実施の形態4における光学反射素子の斜視図である。なお、実施の形態2、3と同様の構成を有するものについては、その説明を省略し、相違点について詳述する。
 本実施の形態における光学反射素子120は、実施の形態3におけるミラー部11、振動子12、13、支持体14に代えて、実施の形態2で説明した図10のミラー部1011、振動子1012、1013、支持体1014、および錘26を適用した構成を有する。すなわち、振動子1012、1013と支持体1014との連結位置はミラー部中心軸S121上にあり、錘26は図8に示したようにミラー部中心軸S122に平行の一対の錘の枠幅26A、26Bとが非対称になっている。なお振動子1012、1013における振動板の数が図9とは異なっているが、これは本質的な違いではない。
 このような構成により、実施の形態2と同様にミラー部1011を高効率に駆動できる。また実施の形態3と同様に光学反射素子120を二軸駆動させることができる。
 なお、光学反射素子120において、ミラー部1011、振動子1012、1013、支持体1014に代えて図9に示すミラー部911、振動子912、913、支持体914を適用すればさらにミラー部911を高効率に駆動できる。また図12では振動子27、28は図11と同様の形状を有しているが、実施の形態3と同様に、振動子27、28の振動板の長さを変えてターン部の位置を調整してもよい。
 本発明の光学反射素子は、従来に比べてミラー部の振幅角を増大することが可能となり、高精度な画像を投影することができる。この光学反射素子は、ヘッドアップディスプレイやヘッドマウントディスプレイ等の画像投影装置に利用できる。
10,110,120  光学反射素子
11,511,611,911,1011  ミラー部
11R,911R  反射面
12,512,612,912,1012  振動子(第1振動子)
12A,12B,12C,13A,13B,13C  振動板
13,513,613,913,1013  振動子(第2振動子)
14,514,914,1014  支持体
15  ドライブ素子
15A,15B  ドライブ素子幅
16  モニター素子
17  基材
18  下部電極層
19  圧電体層
20  ドライブ電極
21  モニター電極
22A,22B,23A,23B,523A,523B,1023A,1023B  連結位置
24A,24B,25A,25B,624A,624B,625A,625B  ターン部
26  錘
26A,26B,26C  枠幅
26D  厚さ
27  振動子(第3振動子)
27A,27B,27C,27D,27E,28A,28B,28C,28D,28E  振動板
28  振動子(第4振動子)
29  支持体(第2支持体)
30A,30B,31A,31B  連結位置
41A,41B,42A,42B  端子
43  絶縁膜
111,9111  第1辺
112,9112  第2辺
113  第3辺
114  第4辺
115  金属薄膜

Claims (2)

  1. 枠形状の支持体と、
    前記支持体の内側に第1端が連結された第1振動子と、
    前記支持体の内側に第1端が連結された第2振動子と、
    第1辺と、前記第1辺に平行な第2辺と、前記第1辺に垂直な第3辺と、前記第3辺に平行な第4辺とを有する矩形形状であり、前記第1辺と前記第3辺との間の端部で前記第1振動子の第2端に連結され、前記第1辺と前記第4辺との間の端部で前記第2振動子の第2端に連結され、前記第1、第2振動子の間に配置され、前記第1辺、第2辺、第3辺、第4辺に囲まれた反射面を有するミラー部と、を備え、
    前記ミラー部は、前記第1、第2振動子と前記ミラー部とが並んだ方向に沿って前記ミラー部の中心を通るミラー部中心軸を有し、
    前記第1、第2振動子は前記ミラー部を振動させる駆動部を有するとともに、3以上の振動板が2以上のターン部で折り返すように連結されたミアンダ形であり、前記ターン部は前記ミラー部中心軸に平行であり、
    前記ミラー部と前記第1振動子との連結位置と、前記支持体と前記第1振動子との連結位置とを結ぶ線分が、前記ミラー部中心軸と交差し、
    前記ミラー部と前記第2振動子との連結位置と、前記支持体と前記第2振動子との連結位置とを結ぶ線分が、前記ミラー部中心軸と交差し、
    前記ターン部の少なくともいずれか1つの少なくとも一部が、前記ミラー部中心軸に平行で前記ミラー部の前記第1辺を通る第1端部軸より外側に位置するか、前記ターン部の少なくともいずれか1つの全体が前記第1端部軸より内側に位置するか、前記ターン部の少なくともいずれか1つの少なくとも一部が、前記ミラー部中心軸に平行で前記ミラー部の前記第2辺を通る第2端部軸より外側に位置するか、前記ターン部の少なくともいずれか1つの全体が前記第2端部軸より内側に位置するか、のうちの少なくともいずれか1つを満たす、
    光学反射素子。
  2. 前記ミラー部は、前記反射面の裏側に枠形状の錘を有し、
    前記枠形状の錘の内側と外側との間の枠幅が、前記第1辺側と前記第2辺側とで異なる、
    請求項1記載の光学反射素子。
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