WO2010116966A1

WO2010116966A1 - マッサージ装置およびそのマッサージ装置に使用されるエアバッグ

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Publication number: WO2010116966A1
Application number: PCT/JP2010/056157
Authority: WO
Inventors: 登西口; 満富田; 暁久野
Original assignee: パナソニック電工株式会社; トヨタ紡織株式会社
Priority date: 2009-04-09
Filing date: 2010-04-05
Publication date: 2010-10-14
Also published as: US20120041350A1; JP5215922B2; JP2010240307A

Abstract

　マッサージ装置は、本体と、マッサージ用のエアバッグとを有する。このエアバッグは、エアバッグ正面部と、エアバッグ正面部の背面に取り付けられるエアバッグ本体とを有し、エアバッグ正面部の正面側が人体との接触側となるよう、エアバッグ本体の背面側が本体側に配置されている。そして、エアバッグ本体の背面は、膨張および収縮することができるよう構成されており、エアバッグ正面部は、エアバッグ本体が膨張および収縮しているときであってもフラットな状態を維持するよう構成されている。

Description

マッサージ装置およびそのマッサージ装置に使用されるエアバッグ

　本発明は一般に、マッサージ装置、より詳細には、膨張収縮自在なエアバッグを備えたマッサージ装置および、そのマッサージ装置に使用されるエアバッグに関するものである。

　２００４年７月２９日に公開された日本国特許出願公開番号Ｐ２００４－２０８８８０Ａは、マッサージ装置を開示する。このマッサージ装置は、ベース体と、このベース体を固定したフレーム等とを有し、ベース体には人体の脚部を入れる凹部が形成されている。この凹部は、ベース体の上端から下端へと溝状に形成されており、凹部の側壁部には、袋状のエアバッグが設けられている。このマッサージ装置は、使用者の脚部を凹部に位置させ、エアバッグ内部にエアを給排してエアバッグを膨張収縮させることにより、脚部をマッサージすることができる。

　上記のエアバッグの内部にエアを充填すると、エアバッグの表面全体が膨張する。このため、エアバッグをカバーで覆う場合には、エアバッグ表面の膨張分を見越した弛みを持たせた生地、あるいは伸縮性のある生地でカバーを作成する必要がある。よって、例えば高級感のある革などの、変形しにくい材料でカバーを作成することができず、意匠的な制限が大きいものとなっていた。

　本発明は、エアバッグのカバーの材料を自由に選択できるマッサージ装置を提供することを目的とする。

　本発明のマッサージ装置（１）は、本体（１０）と、本体（１０）に取り付けられるマッサージ用のエアバッグ（７０）とを備える。エアバッグ（７０）は、エアバッグ正面部（７１）と、エアバッグ正面部（７１）の背面側に取り付けられるエアバッグ本体（７２）とを有し、エアバッグ正面部（７１）の正面側が人体との接触側となるよう、エアバッグ本体（７２）の背面側が本体（１）側に配置されている。そして、エアバッグ本体（７２）の背面は、膨張および収縮することができるよう構成されており、エアバッグ正面部（７１）は、エアバッグ本体（７２）が膨張および収縮しているときであってもフラットな状態を維持するよう構成されている。

　一実施形態において、本体（１）は、人体脚部を納めるための凹所（５）を有する基台（１１）と、エアバッグ（７０）が取り付けられる可動部材（１２）とを備える。可動部材（１２）は、この可動部材（１２）が基台（１１）の凹所（５）の開口部を覆って閉じて、この可動部材（１２）に取り付けられたエアバッグ（７０）のエアバッグ正面部（７１）がほぼ平坦な足置き面を形成する閉じた状態と、エアバッグ正面部（７１）が人体脚部の側方に位置する開いた状態との間で位置転換できるよう、基台（１１）に支持されている。

　一実施形態において、エアバッグ（７０）は、エアバッグ本体（７２）の周縁から突出するエアの給排用のノズル（７３）と、エアバッグ正面部（７１）から周囲に延出したフランジ（７４）とを有する。そして、フランジ（７４）の一部が、ノズル（７３）に沿って延びている。

　別の実施形態において、エアバッグ（７０）は、第１のエアバッグ（７０１）および第２のエアバッグ（７０２）を備える。第１のエアバッグ（７０１）は、エアバッグ本体（７２１）の周縁から突出するエアの給排用のノズル（７３１）を有し、第２のエアバッグ（７０２）は、エアバッグ正面部（７１２）から周囲に延出したフランジ（７４２）を有する。そして、第２のエアバッグ（７０２）のフランジ（７４２）の一部が、第１のエアバッグ（７０１）のノズル（７３１）に沿って延びている。

　好ましい実施形態において、エアバッグ本体（７２）の背面は、エアバッグ（７０）の収縮時においてエアバッグ正面部（７１）から離れた位置となる複数の山部（７５）と、エアバッグ（７０）の収縮時においてエアバッグ正面部（７１）に近い位置となる複数の谷部（７６）とを交互に有する。そして、エアバッグ（７０）は、その収縮時、エアバッグ本体（７２）の背面における谷部（７６）の底部が、エアバッグ正面部（７１）側に接触している。

　一実施形態において、エアバッグ（７０）は、エアバッグ正面部（７１）の正面側が、非伸縮性を有する外装材（８）で被覆されており、外装材（８）は、エアバッグ正面部（７１）、もしくはエアバッグ正面部（７１）の周縁で、エアバッグ（７０）に固定されている。

　この場合、エアバッグ正面部（７１）は、周囲に延出したフランジ（７４）を有し、外装材（８）は、フランジ（７４）に直接又は補強材（７９）を介して固定されていてもよい。

　一実施形態において、エアバッグ（７０）は、エアバッグ本体（７２）がエアバッグ正面部（７１）に取り付けられることにより、その内部に密閉空間が形成される。

　別の実施形態において、エアバッグ本体（７２）は、内部に密閉空間を有する袋状であって、エアバッグ（７０）は、エアバッグ本体（７２）をエアバッグ正面部（７１）に取り付けてなる。

　本発明の好ましい実施形態をさらに詳細に記述する。本発明の他の特徴および利点は、以下の詳細な記述および添付図面に関連して一層良く理解されるものである。
本発明の一実施形態によるマッサージ装置の斜視図である。本発明の一実施形態によるマッサージ装置を示す図であり、開閉板を開いた状態の斜視図である。本発明の一実施形態によるマッサージ装置を示す図であり、開閉板を閉じた状態の斜視図である。本発明の一実施形態によるマッサージ装置をマッサージ・チェアに連結した状態のものを示す斜視図である。本発明の一実施形態によるマッサージ装置に使用されるエアバッグ組立品を示す図であり、図５Ａは分解斜視図、図５Ｂは断面図である。本発明の一実施形態によるマッサージ装置に使用されるエアバッグの、背面側の斜視図である。本発明の一実施形態によるマッサージ装置に使用される一対のエアバッグを示す図であり、図７Ａは正面側の斜視図、図７Ｂは背面側の斜視図である。本発明の一実施形態によるマッサージ装置に使用される、別の形態のエアバッグを示す斜視図である。図９Ａは、本発明の一実施形態によるマッサージ装置に使用されるエアバッグの断面図であり、図９Ｂは、従来のエアバッグの断面図である。

　図１～図３は、本発明の一実施形態による脚用のマッサージ装置１を示す。この脚用のマッサージ装置１は、本体１０とエアバッグ組立品７とを備え、例えば図４に示すように、リンク機構９１によってマッサージ・チェア９の座部９０の前部側に取り付けられる。マッサージ装置１は、リンク機構９１によって、座部９０の前端から垂れ下がった状態と、図４に示すような座部９０とほぼ同一面上に位置する状態との間で、回動できるようになっている。

　本体１０は、基台１１と、可動部材である一対の開閉板１２，１２とを備える。基台１１は、前後左右に広く左右方向を長手方向とした矩形状の底板２と、底板２の上面に配置された一対の昇降機構３，３と、底板２の上面に配置された中央壁４とを備える。エアバッグ組立品７はマッサージ用のものであって、図１に示すように、開閉板１２，１２の表面と中央壁４の左右の両側面とにそれぞれ配置される。エアバッグ組立品７は、エアポンプ（図示せず）と給排気弁（図示せず）とによるエアの給気および排気によって、膨張収縮する。

　中央壁４は前後方向に長い矩形状であって、底板２の中央から上方へ突出している。一対の昇降機構３，３は、前後方向に長い矩形状であって、底板２の上面の左右の両端から上方へと突出し、中央壁４の左右両側面と対向している。一対の昇降機構３，３と中央壁４との間には、ほぼ並行に並ぶ一対の凹所５，５が前後方向に形成される。一対の凹所５，５には、それぞれ人体脚部の片方を納めることができる。

　昇降機構３は、底板２に固定された内基台３０と、内基台３０を外側から囲う外側カバー３１とを備える。内基台３０は、矩形状の前板３０１および後板３０２と、前板３０１と後板３０２とを繋ぐ矩形状の側板３０３とを有する。前板３０１の外側の面（前面）および後板３０２の外側の面（後面）には、上下方向へ伸びるレール３００が形成されている。外側カバー３１は、内基台３０の前面を覆う矩形状の前カバー板３１１と、内基台３０の後面を覆う矩形状の後カバー板３１２と、内基台３０の側板３０３の外側の面を覆う矩形状の側カバー板３１３と、内基台３０の上面を覆う上カバー板３１４とからなる。前カバー板３１１の内側の面（後面）および後カバー板３１２の内側の面（前面）には、内基台３０のレール３００に連結可能なレール３１０が形成されている。外側カバー３１は、レール３００，３１０により、内基台３０に対して上下方向へスライド可能となっている。

　内基台３０の内部には、底板２と外側カバー３１とを連結する伸縮機構６が配置される。伸縮機構６は上下方向に伸縮可能であって、上端部が外側カバー３１の上カバー板３１４の下面に結合され、下端部が底板２の上面に結合される。

　伸縮機構６は、一対の矩形状の平板６１からなる平板対を、複数有する。この一対の平板６１は、軸６２によって、各々の長手方向の中心部同士で回動可能に連結されて、Ｘ字状となっている。平板対の平板６１のそれぞれの端部は、軸部６０によって、別の平板対の平板６１の端部と回動可能に連結されている。また、伸縮機構６の軸部６０，６０には、正ねじ部と逆ねじ部とを有するねじ軸６５が配置されている。対となる軸部６０，６０には、それぞれねじ軸６５の正ねじ部と逆ねじ部とに螺合する一対のナット（図示せず）が備えられる。

　ねじ軸６５をモータ（図示せず）によって回動させると、軸部６０，６０に取り付けられた一対のナットは、前後方向に長いねじ軸６５に沿って、互いに逆方向へと移動する。これにより、軸部６０，６０間の距離が変化し、伸縮機構６は上下方向へ伸縮する。伸縮機構６を伸縮させれば、外側カバー３１は内基台３０に対して上下方向へスライドする。この結果、昇降機構３が伸縮して、昇降機構３の底板２からの高さが変化する。昇降機構３の底板２からの高さは、昇降機構３を縮めたときに中央壁４の底板２からの高さとほぼ同じとなり、昇降機構３を伸ばしたときには中央壁４の底板２からの高さよりも高くなる。なお、伸縮機構６は、内基台３０と外側カバー３１とを連結するものであってもよい。

　一対の外側カバー３１，３１の中央壁４側には、一対の矩形状の開閉板１２，１２が取り付けられる。開閉板１２の前後の側面の上端と、外側カバー３１の前カバー板３１１および後カバー板３１２の上端とは、それぞれ軸３３で連結されている。そして開閉板１２は、軸３３を中心として前方から見て時計回りまたは反時計回りに回動できるようになっている。開閉板１２の前後の両側面には、軸３４によって、平板状のリンク３５の長手方向の一端が連結されており、リンク３５は、軸３４を中心として開閉板１２に対して回動可能となっている。リンク３５の長手方向の他端は、図示しない軸によって、内基台３０の前板３０１または後板３０２と回動可能に連結されている。開閉板１２は、このリンク３５の存在によって、昇降機構３の伸縮に伴って前方から見て時計回りまたは反時計回りに回動する。昇降機構３が伸びて底板２からの高さが高くなるときには、図２に示すように、開閉板１２は昇降機構３の中央壁４側の面に沿う状態となり、昇降機構３を縮めたときには、図３に示すように、開閉板１２は凹所５の開口部を覆う状態となる。つまり、昇降機構３の高さを高くしたときには凹所５が開放され、昇降機構３の高さを低くしたときには凹所５が開閉板１２で閉じられる。

　上述のマッサージ装置１は、昇降機構３を伸ばして凹所５の開口部が開いた状態で人体脚部を凹所５内に納めると、エアバッグ組立品７が脚部の側方に位置する（開いた状態、図２参照）。この状態でエアバッグ組立品７を膨張収縮させれば、エアバッグ組立品７は、凹所５内に納められた人体脚部を圧迫したり開放したりして、マッサージを行う。

　一方、昇降機構３を縮めたときには、凹所５が開閉板１２によって閉じられる。そして、開閉板１２のエアバッグ組立品７が配置されている面が、マッサージ装置１の正面側にほぼ平坦な足置き面を形成し、マッサージ装置１は足置き台として機能する（閉じた状態、図３参照）。この状態では、人体の脚部を、凹所５によって規制されることなくマッサージ装置１の表面に置くことができ、くつろいだ状態を得ることができる。またこのときには、昇降機構３が縮んで底板２からの高さが低くなっているので、マッサージ装置１の高さを抑えることができる。よって、マッサージ・チェア９に座ったりマッサージ・チェア９から立ち上がったりするときに、昇降機構３が邪魔になることがない（図４参照）。

　次に、エアバッグ組立品７について説明する。

　エアバッグ組立品７は、図５Ａに示すように、同形同大の一対のエアバッグ７０，７０と、補強板７９と、外装材８とからなる。

　エアバッグ７０は中空体であって、図６に示すように、合成樹脂製であって平板状のエアバッグ正面部７１と、合成樹脂製であって矩形状のエアバッグ本体７２とを有する。エアバッグ正面部７１の正面側はほぼフラットな平面状であって、エアバッグ本体７２は、エアバッグ正面部７１の背面側に取り付けられる。ここでは、エアバッグ本体７２は袋状ではなく、エアバッグ正面部７１にエアバッグ本体７２を取り付けることによってエアバッグ７０の内部に密閉空間が形成される構成となっている。なお、内部に密閉空間を有する袋状のエアバッグ本体７２を用い、このエアバッグ本体７２をエアバッグ正面部７１に取り付ける構成としてもよい。

　エアバッグ本体７２の周縁からは、エアの給排用のノズル７３が突出する。また、エアバッグ正面部７１からは、その周縁から外周側に向けてフランジ７４が一体に延出している。

　エアバッグ本体７２の背面には、図６に示すように、エアバッグ７０の収縮時においてエアバッグ正面部７１から離れた位置となる複数の山部７５と、エアバッグ７０の収縮時においてエアバッグ正面部７１に近い位置となる複数の谷部７６とが形成される。この山部７５と谷部７６とは、同心円状に交互に形成されている。ノズル７３を通じてエアバッグ７０の内部に加圧エアが充填されると、エアバッグ７０は、図５Ｂに鎖線で示すようにエアバッグ本体７２の背面の中央部が大きく突出する形で膨らむ。その一方、エアバッグ７０にエアが充填されても、エアバッグ正面部７１はほとんど膨らむことはなく、ほぼフラットな状態を維持する。

　フランジ７４には、図６に示すように、接続孔７７０を有する接続部７７と、接続孔７８０を有する被接続部７８とが形成される。接続部７７および被接続部７８は、ノズル７３の突出方向と同じ向きに延出されている。一対のエアバッグ７０，７０は、一方のエアバッグ７０の接続部７７と他方のエアバッグ７０の被接続部７８とを重ねて、接続孔７７０と接続孔７８０とにそれぞれボルトを通して固定することで、一体となっている。一体となった一対のエアバッグ７０，７０の正面側の面は、図５Ａに示すように、ほぼ長方形状となっている。

　上述のように、エアバッグ組立品７は同形同大の２個のエアバッグ７０を有する。ここでは、この２個のエアバッグを、図７Ａ，図７Ｂに示すように第１のエアバッグ７０１、第２のエアバッグ７０２と呼ぶ。図７Ｂに示すように、第１のエアバッグ７０１のエアバッグ正面部７１１から第２のエアバッグ７０２へ向かって延出したフランジ７４１の一部は、第２のエアバッグ７０２のエアバッグ本体７２２から突出したノズル７３２に沿って延び、第２のエアバッグ７０２の正面側からノズル７３２を覆う。また、第２のエアバッグ７０２のエアバッグ正面部７１２から第１のエアバッグ７０１へ向かって延出したフランジ７４２の一部は、第１のエアバッグ７０１のエアバッグ本体７２１から突出したノズル７３１に沿って延び、第１のエアバッグ７０１の正面側からノズル７３１を覆う。これにより、エアバッグ正面部７１１，７１２側には、ノズル７３１，７３２による凹凸が現れないようになっている。このような構成とすることで、エアバッグ７０１，７０２の成形を容易としつつ、ノズル７３１，７３２による凹凸がエアバッグ７０１，７０２の正面側に現れないようにすることができる。なお、図８に示すように、エアバッグ７０のフランジ７４の一部が自身のノズル７３に沿って延び、このフランジ７４が、エアバッグ７０の正面側からノズル７３を覆う構成としてもよい。

　補強板（補強材）７９は、図５Ａに示すように、背面側から一対のエアバッグ７０，７０のフランジ７４，７４を覆う。この補強板７９によって、エアバッグ７０，７０が変形するのを抑制することができる。

　外装材８は、図５Ｂに示すように、非伸縮性を有するカバー部８０と、弾性を有するパッド８１とを備える。カバー部８０は、一対のエアバッグ７０，７０の正面側から、エアバッグ正面部７１，７１およびフランジ７４，７４を覆う。パッド８１は、カバー部８０の周縁に沿って設けられ、図５Ｂに示すように、補強板７９の周縁部を挟み込む形で補強板７９に固定される。

　上記のエアバッグ組立品７は、エアバッグ正面部７１の正面側が人体との接触側となるよう、エアバッグ本体７２の背面側が本体１０側に配置される。つまり、図２に示すように開閉板１２が開いた状態では、エアバッグ組立品７の外装材８が人体脚部に接触してマッサージを行うようになっている。一方、図３に示すように開閉板１２が閉じた状態では、エアバッグ組立品７の外装材８がほぼ平坦な足置き面を形成している。

　ところで、外装材８のカバー部８０が薄い場合には、足置き面に置かれた人体脚部が、エアバッグ７０の凹凸を感じてしまうおそれがある。しかしここでは、ノズル７３による凹凸や、エアバッグ７０を膨張収縮自在とするために設けなくてはならない山部７５および谷部７６による凹凸は、フランジ７４およびエアバッグ正面部７１によって隠されており、これらの凹凸はエアバッグ７０の正面側には現れない。すなわち、このような場合にも、エアバッグ組立品７の上に置かれた人体脚部が、上記凹凸によって違和感を感じるおそれが小さくなっている。

　ここで、エアバッグ正面部７１は完全な剛体ではない。このため、エアの充填時や人体脚部の重みが加わったときには、エアバッグ正面部７１に撓みが生じる。膨張させたときの撓みは、人体に圧力を加えるために膨張させていることから問題とならないものの、フラットな状態に保ちたい収縮時に凹みが生じてしまうのは好ましいものではない。そこでここでは、図９Ａに示すように、エアバッグ７０の収縮時においてエアバッグ本体７２の谷部７６の底部がエアバッグ正面部７１に接触する構成となっている。このような構成とすることで、エアバッグ正面部７１はエアバッグ本体７２の背面の谷部７６によって支えられることになり、エアバッグ正面部７１の撓みを抑制することができる。なお、一般的なエアバッグ７０では、図９Ｂに示すように谷部７６の底部がエアバッグ正面部７１から離れており、谷部７６がエアバッグ正面部７１の撓みを抑制することはない。

　このエアバッグ組立品７は、エアバッグ本体７２の一側縁を開閉板１２の一側縁に連結することで、開閉板１２に取り付けられる。ここで、外装材８は開閉板１２とは直接繋がっておらず、エアバッグ７０の膨張によって開閉板１２とエアバッグ７０との距離が変化した場合でも、その形状などに影響を受けるものではない。このため、外装材８のカバー部８０の材料を自由に選択することができる。ここでは、非伸縮性を有し且つ高級感を得ることができる革によって、カバー部８０を作成している。また、開閉板１２の側面とフランジ７４との間には、弛みのある生地あるいは伸縮性のある生地からなるカバー（図示せず）が配置される。エアバッグ７０が膨張したときには、開閉板１２とフランジ７４との間に隙間が生じるが、この隙間は上記のカバーによって覆い隠される。なお、エアバッグ組立品７の中央壁４への取り付けも、上記開閉板１２への取り付けと同様の構成となっている。

　なお、本体１０の構成は上記のものにとらわれず、例えば昇降機構３が伸縮しないものであったり、開閉板３２を備えずに常に凹所５が現れているものであってもよい。また、マッサージ装置１は脚用のものに限定されるものではない。

　本発明を幾つかの好ましい実施形態について記述したが、この発明の本来の精神および範囲、即ち請求の範囲を逸脱することなく、当業者によって様々な修正および変形が可能である。

Claims

　本体と、
　前記本体に取り付けられるマッサージ用のエアバッグとを備え、
　前記エアバッグは、エアバッグ正面部と、このエアバッグ正面部の背面側に取り付けられるエアバッグ本体とを備え、前記エアバッグ正面部の正面側が人体との接触側となるよう、前記エアバッグ本体の背面側が前記本体側に配置されており、
　前記エアバッグ本体の背面は、膨張および収縮することができるよう構成されており、前記エアバッグ正面部は、前記エアバッグ本体が膨張および収縮しているときであってもフラットな状態を維持するよう構成されていることを特徴とする
　マッサージ装置。
　前記本体は、人体脚部を納めるための凹所を有する基台と、前記エアバッグが取り付けられる可動部材とを備え、
　前記可動部材は、この可動部材が前記基台の凹所の開口部を覆って閉じて、この可動部材に取り付けられた前記エアバッグの前記エアバッグ正面部がほぼ平坦な足置き面を形成する閉じた状態と、このエアバッグ正面部が人体脚部の側方に位置する開いた状態との間で位置転換できるよう、前記基台に支持されていることを特徴とする
　請求項１記載のマッサージ装置。
　前記エアバッグは、前記エアバッグ本体の周縁から突出するエアの給排用のノズルと、前記エアバッグ正面部から周囲に延出したフランジとを有し、
　前記フランジの一部が、前記ノズルに沿って延びていることを特徴とする
　請求項１又は２記載のマッサージ装置。
　前記エアバッグは、第１のエアバッグおよび第２のエアバッグを備え、
　前記第１のエアバッグは、前記エアバッグ本体の周縁から突出するエアの給排用のノズルを有し、
　前記第２のエアバッグは、前記エアバッグ正面部から周囲に延出したフランジを有し、
　前記第２のエアバッグの前記フランジの一部が、前記第１のエアバッグの前記ノズルに沿って延びていることを特徴とする
　請求項１又は２記載のマッサージ装置。
　前記エアバッグ本体の背面は、前記エアバッグの収縮時において前記エアバッグ正面部から離れた位置となる複数の山部と、前記エアバッグの収縮時において前記エアバッグ正面部に近い位置となる複数の谷部とを交互に有し、
　前記エアバッグは、その収縮時、前記エアバッグ本体の背面における前記谷部の底部が、前記エアバッグ正面部側に接触しているものであることを特徴とする
　請求項１～４のいずれか１項記載のマッサージ装置。
　前記エアバッグは、前記エアバッグ正面部の正面側が、非伸縮性を有する外装材で被覆されており、
　前記外装材は、前記エアバッグ正面部、もしくは前記エアバッグ正面部の周縁で、前記エアバッグに固定されていることを特徴とする
　請求項１～５のいずれか１項記載のマッサージ装置。
　前記エアバッグ正面部は、周囲に延出したフランジを有し、
　前記外装材は、前記フランジに直接又は補強材を介して固定されていることを特徴とする
　請求項６記載のマッサージ装置。
　前記エアバッグは、前記エアバッグ本体が前記エアバッグ正面部に取り付けられることにより、その内部に密閉空間が形成されることを特徴とする
　請求項１～７のいずれか１項記載のマッサージ装置。
　前記エアバッグ本体は、内部に密閉空間を有する袋状であって、
　前記エアバッグは、前記エアバッグ本体を前記エアバッグ正面部に取り付けてなることを特徴とする
　請求項１～７のいずれか１項記載のマッサージ装置。
　請求項１～９のいずれか一項記載のマッサージ装置に使用される、マッサージ用のエアバッグ。