WO2010061810A1 - 放射線撮像装置 - Google Patents

放射線撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
WO2010061810A1
WO2010061810A1 PCT/JP2009/069785 JP2009069785W WO2010061810A1 WO 2010061810 A1 WO2010061810 A1 WO 2010061810A1 JP 2009069785 W JP2009069785 W JP 2009069785W WO 2010061810 A1 WO2010061810 A1 WO 2010061810A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
correction
function
scattered
correction function
data
Prior art date
Application number
PCT/JP2009/069785
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
馬場 理香
Original Assignee
株式会社 日立メディコ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社 日立メディコ filed Critical 株式会社 日立メディコ
Priority to US13/131,604 priority Critical patent/US8787520B2/en
Priority to JP2010540473A priority patent/JP5384521B2/ja
Publication of WO2010061810A1 publication Critical patent/WO2010061810A1/ja

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T11/002D [Two Dimensional] image generation
    • G06T11/003Reconstruction from projections, e.g. tomography
    • G06T11/005Specific pre-processing for tomographic reconstruction, e.g. calibration, source positioning, rebinning, scatter correction, retrospective gating
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/02Devices for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis
    • A61B6/03Computerised tomographs
    • A61B6/032Transmission computed tomography [CT]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/44Constructional features of apparatus for radiation diagnosis
    • A61B6/4429Constructional features of apparatus for radiation diagnosis related to the mounting of source units and detector units
    • A61B6/4435Constructional features of apparatus for radiation diagnosis related to the mounting of source units and detector units the source unit and the detector unit being coupled by a rigid structure
    • A61B6/4441Constructional features of apparatus for radiation diagnosis related to the mounting of source units and detector units the source unit and the detector unit being coupled by a rigid structure the rigid structure being a C-arm or U-arm
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/44Constructional features of apparatus for radiation diagnosis
    • A61B6/4429Constructional features of apparatus for radiation diagnosis related to the mounting of source units and detector units
    • A61B6/4464Constructional features of apparatus for radiation diagnosis related to the mounting of source units and detector units the source unit or the detector unit being mounted to ceiling
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/58Testing, adjusting or calibrating apparatus or devices for radiation diagnosis
    • A61B6/582Calibration
    • A61B6/585Calibration of detector units
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01TMEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
    • G01T1/00Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

X線撮像装置において、散乱X線補正用の補正関数およびビームハードニング補正用の補正関数を簡易かつ高精度に決定し、決定した補正精度の高い補正関数を用いて適切な順序で補正を行うことにより、補正の精度を高め、画質を向上させる技術を提供する。補正関数算出用の計測データから算出したビームハードニング補正関数および散乱X線補正関数を用い、散乱X線補正、ビームハードニング補正の順に補正を行う。散乱X線補正関数は、透過距離、散乱X線量を変えて計測したデータを透過距離毎に近似し、得られた補正値を透過率データに対応づける。一方、ビームハードニング補正関数算出時は、透過距離を変えて計測したデータを投影データに変換し、直線近似することによりビームハードニング量の理想値を得る。

Description

放射線撮像装置
 本発明は、放射線撮像装置において、画質を向上させる技術に関する。特に、散乱放射線とビームハードニングとの影響を効果的に補正する技術に関する。
 放射線撮像装置では、被写体を透過した放射線(X線)を計測し、被写体の静止像や動画像を得る。このとき、画像のコントラストおよび計測値の精度を低下させ、画質を劣化させる要因に、散乱X線およびビームハードニングがある。散乱X線は、X線が被写体を通過する際に発生するもので、真の透過量である直接X線と混合してX線を検出する検出器に入射する。ビームハードニングは、X線が被写体を通過する際にエネルギーの一部が被写体に吸収され、エネルギー分布が変化することにより生じ、被写体のX線吸収係数を変化させる。
 例えば、コーンビームCTにおいて、計測データ上で散乱X線およびビームハードニングの影響を補正する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006-239118号公報
 散乱X線およびビームハードニングによる影響に対し、精度の高い補正を行うためには、両者の影響を良好に分離し、それぞれについて精度の高い補正関数を得る必要がある。特許文献1には、両者を分離して補正することについては記載されているが、具体的な分離手法や補正手法、また、補正に用いる関数については言及されていない。
 また、特許文献1では、ビームハードニングに対する補正(以後、ビームハードニング補正と呼ぶ。)の後、散乱X線に対する補正(以後、散乱X線補正と呼ぶ。)を行っている。ビームハードニングが計測データに与える影響は被写体の厚さに応じて敏感に変化する。一方、散乱X線が計測データに与える影響は、被写体の局所的な変化に対する反応が鈍い。従って、上記順序で補正を行うと、被写体の局所的な変化が散乱X線補正に影響を与えすぎ、過補正になりやすい。
 本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、X線撮像装置において、散乱X線補正用の補正関数およびビームハードニング補正用の補正関数を簡易かつ高精度に決定し、決定した補正精度の高い補正関数を用いて適切な順序で補正を行うことにより、補正の精度を高め、画質を向上させる技術を提供することを目的とする。
 本発明は、補正関数算出用の計測データから算出したビームハードニング補正関数および散乱X線補正関数を用い、散乱X線補正、ビームハードニング補正の順に補正を行う。散乱X線補正関数は、透過距離、散乱X線量を変えて計測したデータを透過距離毎に近似し、得られた補正値を透過率データに対応づける。一方、ビームハードニング補正関数算出時は、透過距離を変えて計測したデータを投影データに変換し、直線近似することによりビームハードニング量の理想値を得る。
 具体的には、被写体に放射線を照射する放射線源と、複数の画素を備え、放射線を検出する検出器と、前記検出器による検出結果に対し、散乱放射線による影響を補正する散乱放射線補正関数と、前記補正後の検出結果に対しビームハードニングによる影響を補正するビームハードニング補正関数とを記憶する記憶手段と、前記検出結果を前記散乱放射線補正関数で補正するとともに、前記補正後の検出結果を前記ビームハードニング補正関数で補正する補正手段と、を備えること、を特徴とする放射線撮像装置を提供する。
 そして、前記ビームハードニング補正関数は、透過距離を変えて計測された、散乱放射線量を略0とした場合の検出結果を変換して得た投影データと、透過距離に応じたビームハードニング量を返す関数から算出した投影データとの関係を近似することにより得た原点を通る一次関数であって、前記散乱放射線による影響を補正後の前記検出結果に応じてビームハードニングの補正値を返す関数であり、前記補正手段は、前記検出器で検出した結果から得た透過率データを前記散乱放射線補正関数で補正後、投影データに変換し、当該投影データに対応する前記ビームハードニングの補正値に置き換えることにより前記ビームハードニングの影響を補正することを特徴とする放射線撮像装置を提供する。
 また、前記散乱放射線補正関数は、透過距離毎の、透過率データと散乱放射線量との関係を近似した第一の関数から求めた第一の散乱放射線量における第一の透過率データと、前記第一の関数から求めた散乱放射線量が略0の場合の透過率データを前記第一の透過率データから減算した差分値との関係を近似することにより得た関数であって、前記検出結果に応じて散乱放射線量の補正値を返す関数であり、前記補正手段は、前記検出器において前記第一の散乱放射線量で検出した検出結果を前記透過率データに変換し、当該透過率データから算出した前記補正値を当該透過率データから減算することにより前記散乱放射線の影響を補正することを特徴とする放射線撮像装置を提供する。
 あるいは、前記散乱放射線補正関数は、透過距離毎の、透過率データと散乱放射線量との関係を近似した第一の関数から求めた第一の散乱放射線量における第一の透過率データと、前記第一の関数から求めた散乱放射線量が略0の場合の透過率データとの関係を近似することにより得た関数であって、前記検出結果に応じて散乱放射線量の補正値を返す関数であり、前記補正手段は、前記検出器において前記第一の散乱放射線量で検出した検出結果を前記透過率データに変換し、当該透過率データから算出した前記補正値に当該透過率データを置き換えることにより前記散乱放射線の影響を補正することを特徴とする放射線撮像装置を提供する。
 本発明によれば、X線撮像装置において、簡易に生成可能で、かつ、補正精度の高い散乱X線補正用の補正関数およびビームハードニング補正用の補正関数を用いて、適切な順序で補正を行うことができるため、補正の精度が高まり、画質が向上する。
第一の実施形態のX線撮像装置の側面図である。 第一の実施形態の他のX線撮像装置の側面図である。 第一の実施形態の他のX線撮像装置の側面図である。 第一の実施形態の補正処理の処理フローである。 第一の実施形態のビームハードニング補正関数作成処理の処理フローである。 第一の実施形態の散乱X線補正関数作成処理の処理フローである。 第一の実施形態の計測系における散乱X線量変更手法を説明するための図である。 第一の実施形態のビームハードニング量算出関数を決定手法を説明するための図である。 第一の実施形態のビームハードニング補正関数決定手法を説明するための図である。 第一の実施形態の散乱X線量決定手法を説明するための図である。 第一の実施形態の散乱X線補正関数決定手法を説明するための図である。 第二の実施形態の散乱X線補正関数決定手法を説明するための図である。 第二の実施形態の補正処理の処理フローである。 第三の実施形態の補正処理の処理フローである。 第三の実施形態の補正処理の処理フローの他の例である。 第四の実施形態の補正処理の処理フローである。 第五の実施形態の補正処理の処理フローである。
 <<第一の実施形態>>
 以下、本発明を適用する第一の実施形態について説明する。以下、本発明の各実施形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
 図1は、本実施形態のX線撮像装置200の側面図である。本実施形態のX線撮像装置200はX線管212内のX線源201と、検出器202と、支柱203と、回転装置204と被写体保持装置205と、制御処理装置206と、を備える。X線源201と検出器202とは、支柱203の両端に対向して設置される。ここでは、支柱203には、C字型のアームが用いられ、被写体保持装置205には寝台が用いられる。回転装置204は、支柱203を被写体保持装置205の周りで回転させる。支柱203の回転に従って、X線源201および検出器202は、回転軸207を中心として被写体保持装置205上の被写体208の周囲を回転する。本図では、回転軸207は、床に対して平行であり、支柱203に設置されたX線源201および検出器202が寝台に横になった被写体208の周囲を回転する。
 なお、本実施形態のX線撮像装置200は上記形態に限られない。図2に、本実施形態の他のX線撮像装置300の例を示す。本図において、図1のX線撮像装置200と同じ機能を有するものには、同じ符号を付す。X線撮像装置300は、X線撮像装置200と基本的に同じ構成を備える。ただし、支柱203には、U字型のアームを用い、床で支えた別の支柱から吊るされる。被写体保持装置205には椅子が用いられる。回転軸207は、床に直交し、X線源201および検出器202が椅子に座った被写体208の周囲を床面に平行な面内で回転する。
 図3に、本実施形態のさらに別のX線撮像装置400の例を示す。本図において、図1のX線撮像装置200と同じ機能を有するものには、同じ符号を付す。X線撮像装置400は、X線撮像装置200と基本的に同じ構成を備える。ただし、支柱203には、ガントリを用い、図示しない回転装置204で回転を行う。
 なお、支柱203には、その他、コ字型のアーム等が用いられる。また、支柱203を天井から吊るす形態や、支柱203を床から支える形態であってもよい。さらに、これらのX線撮像装置200、300、400において、支柱203と被写体保持装置205との両方あるいは片方を移動させ、回転軸207を被写体208の体軸に対して斜めに設定してもよい。また、X線源201および検出器202を固定し、被写体208を回転台等の上に設置することにより回転させてもよい。あるいは、X線源201および検出器202、および被写体208の両方を回転させてもよい。
 図1にもどり、本実施形態のX線撮像装置200において、X線源201から照射されるX線は被写体208を透過し、検出器202によりX線強度に応じた電気信号に変換され、制御処理装置206に計測像として入力される。検出器202と被写体208との間に、散乱X線を遮蔽するグリッド210が設置されていてもよい。X線源201と被写体208との間に、被写体208に照射するX線の範囲を調整するコリメータ211が設置されていてもよい。
 なお、本実施形態では、検出器202に2次元検出器を用いる。1次元検出器を並べて多列化したものも2次元検出器に含める。2次元検出器としては、平面型X線検出器、X線イメージインテンシファイアとCCDカメラとの組み合わせ、イメージングプレート、CCD検出器、固体検出器等がある。平面型X線検出器としては、アモルファスシリコンフォトダイオードとTFTを一対としてこれを正方マトリックス上に配置し、これと蛍光板を直接組み合わせたもの等がある。
 制御処理装置206は、CPUとメモリとを備える情報処理装置であって、X線撮像装置200の各部の動作を制御し、計測を行い計測像を得る計測制御部と、計測像に対して補正処理を実行して補正像を得る補正処理部と、を実現する。例えば、計測制御部は、X線源201におけるX線発生、検出器202におけるデータの取得、回転装置204における支柱203の回転を制御し、支柱203を回転しながらX線の照射と計測像の取得とを行う回転計測を実現する。制御処理装置206は、補正像を再構成処理し、3次元再構成画像を取得するものであってもよい。
 また、制御処理装置206は、記憶装置(不図示)と入力装置(不図示)とを備える。入力装置は、キーボード、マウスなどのポインティングデバイス等である。また、記憶装置には、補正処理に用いる補正関数、補正処理に用いるパラメータ、補正モードの種類等が格納される。補正関数をX線撮像装置200自身で作成するよう構成することも可能である。この場合、制御処理装置206は、補正関数作成部を備える。また、記憶装置には、補正関数を作成するための処理(補正関数作成処理)の実施モードの種類、補正関数作成処理に用いられるパラメータ、等も格納される。これらは、入力装置を介して、ファイルからの読み込み、記憶チップの交換等の手段によって記憶装置に保持される。さらに、記憶装置には、入力装置を介してユーザから入力された指示内容も保持される。例えば、補正処理の実施の有無、選択された補正モード、キャリブレーション時やメンテナンス時における補正関数作成処理の有無等である。
 補正関数作成処理の実施モードは、補正関数作成部が補正関数作成のための計測(補正関数作成計測)を実施し、補正関数を作成するタイミングを特定するものである。例えば、「装置の設置時」、「メンテナンス時」、「キャリブレーション時」、「ユーザーの所望時」、等に補正関数作成処理を行う各モードがある。補正モードは、補正処理部が補正を行うタイミングを指定するもので、例えば、透視・計測時にリアルタイムで補正処理を行う「リアルタイムモード」、再構成演算の前処理時に実施する「オンラインモード」、計測や画像再構成処理とは別個に実施する「オフラインモード」等がある。なお、補正関数が予め記憶装置に格納されている場合、補正関数作成部、補正関数作成計測の実施モード、パラメータ等はなくてもよい。
 本実施形態では、被写体208の計測によって直接得られたデータを計測データと呼ぶ。計測データを検出器202の感度データで除算したものを透過率データと呼ぶ。透過率データは、計測データから検出器202の感度等の装置に起因するムラを除いたデータである。感度データは、被写体208を置かずに計測することにより得る。さらに、透過率データを対数変換して-1倍したものを投影データと呼ぶ。また、データとは、画像上の1画素あるいは部分的な領域の計測結果を示し、データの集合体を像(計測像、透過率像、投影像)と呼ぶ。
 次に、本実施形態のX線撮像装置200における補正処理部による補正処理について説明する。本実施形態の補正処理部は、記憶装置に保持されている補正関数を用い、計測データを補正し、補正後の投影データを得る。本実施形態では、補正関数として、ビームハードニングによる影響を補正するためのビームハードニング補正関数(以後、BH補正関数と呼ぶ。)と、散乱X線の影響を補正するための散乱X線補正関数(SX補正関数と呼ぶ。)とを備える。
 図4は、本実施形態の補正処理部による補正処理の処理フローである。まず、計測制御部が所望の散乱X線量で被写体を撮影することにより得た1画像分の計測データ(計測像)101に対し、感度補正を行い(ステップS102)、1画像分の透過率データ(透過率像)103を得る。
 次に、SX補正関数121を用い、透過率データ103に対して散乱X線補正を行い散乱X線補正後の透過率データ(散乱X線補正後透過率像)107を得る。具体的には、各透過率データ103に対応する散乱X線強度105を算出する(ステップS104)。そして、各透過率データ103から得られた散乱X線強度105をそれぞれ減算し(ステップS106)、1画面分の散乱X線の影響を補正した散乱X線補正後の透過率データ(散乱X線補正後透過率像)107を得る。
 次に、各散乱X線補正後の透過率データ107を対数変換し、-1倍することにより(ステップS108)、1画面分の投影データ(投影像)109を得る。得られた1画面分の投影データ109に対し、BH補正関数122を用い、ビームハードニング補正を行う(ステップS110)。そして、1画面分のビームハードニング補正後の投影データ(散乱X線およびビームハードニング補正後投影像)111を得る。なお、上記補正処理において、補正処理部が生成する各データ(像)は、記憶装置に格納される。
 次に、上記補正処理に用いられるSX補正関数121およびBH補正関数122を作成する補正関数作成処理の詳細について説明する。これらの補正関数は、事前に模擬被写体を用いて計測したデータから求める。補正関数作成処理は、上述の補正関数作成処理の実施モードとして指定されるタイミングで行われる。例えば、本計測の直前に事前計測として行ってもよいし、X線撮像装置200の設置時に行う等、本計測とは独立して行ってもよい。補正関数作成処理は、情報処理装置において、プログラムに従ってCPUが演算処理を行うことにより実現される、情報処理装置は、制御装置206が兼ねてもよいし、X線撮像装置200と独立して設けられ、得られたSX補正関数およびBH補正関数のみが本実施形態のX線撮像装置200の記憶装置に格納される構成であってもよい。以下、本実施形態では、X線撮像装置200の補正関数作成処理部が作成する場合を例にあげて説明する。
 まず、補正関数作成処理の中の、BH補正関数122を作成する、BH補正関数作成処理の概略を説明する。ビームハードニング量は、投影データにおいて、被写体の厚さをt、吸収係数をμとすると、μtで表される。また、本実施形態では、ビームハードニング補正は、散乱X線の影響を補正後の透過率データから得た投影データに対して行われる。従って、本実施形態では、散乱X線の影響をほぼ排除した状態で、模擬被写体の厚さ(透過距離)tを変えて得た複数の投影データを直線近似することにより上記μに該当する傾きを決定し、それに従って投影データの補正量を示すBH補正関数を決定する。具体的な処理手順は以下のとおりである。
 図5は、補正関数作成処理部によるBH補正関数作成処理の処理フローである。種々の厚さの模擬被写体を用いて、散乱X線の影響を略排除し、略直接X線のみとした状態で、BH補正関数を作成するための計測(BH補正関数作成計測)を行い(ステップS501)、模擬被写体の計測データ(計測像)を得る。以下、散乱X線量を極力小さくし、略直接X線のみの場合の散乱X線量を特定散乱X線量と呼ぶ。また、模擬被写体には、アクリル、水、骨など円柱や板を用いる。
 得られた計測データから透過率データを得、透過率データを変換して投影データを得る(ステップS502)。透過距離毎の投影データを、グラフにプロットする(ステップS503)。グラフから、模擬被写体が薄い(透過距離の短い)領域で、原点を通る直線で近似し、透過距離に応じたビームハードニング量算出関数(関数A)を決定する(ステップS504)。次に、同じ透過距離の、ステップS502で得た投影データ(実測値)と関数Aから算出した投影データ(理想値)とを対応づけてグラフにプロットし(ステップS505)、原点を通る曲線で近似し、その曲線をBH補正関数とする(ステップS506)。
 次に、SX補正関数121を作成するSX補正関数作成処理の概略を説明する。ここでは、特定散乱X線量で計測して得た透過率データから算出した散乱X線強度を、本計測時と同じ散乱X線量での透過率データに対応付けたものを、SX補正関数とする。
 図6は、補正関数作成処理部によるSX補正関数作成処理の処理フローである。まず、模擬被写体を用いて、SX補正関数作成計測を行う(ステップS601)。SX補正関数作成計測では、模擬被写体内の透過距離を一定にし、散乱X線量を変化させて複数の計測データを得る。得られた計測データ(同一透過距離で散乱X線量の異なる計測データ)から透過率データを得、グラフにプロットする(ステップS602)。プロット結果から散乱X線量の条件と透過率データとを関係づける関数を決定する(ステップS603)。決定した関数から、特定散乱X線量での補正値と、本計測時の散乱X線量と同一条件の透過率データ(本計測時透過率データ)とを算出する(ステップS604)。なお、補正値は、本計測時透過率データから特定散乱X線量条件での透過率データを減算して得る。異なる複数の透過距離に関し、ステップS601からステップS604を繰り返し、それぞれ補正値および本計測時透過率データを算出する。得られた複数の補正値および本計測時透過率データの組をグラフにプロットし(ステップS605)、補正値と本計測時透過率データとを関係付ける関数、すなわち、本実施形態のSX補正関数を決定する(ステップS606)。
 次に、各処理の詳細について説明する。まず、補正関数作成計測で用いる計測系において、散乱X線量の変更手法について説明する。本実施形態では、コリメータ211を用い、散乱X線量を変更する。図7は、本実施形態の計測系における散乱X線量変更手法を説明するための図である。本実施形態では、上下2枚の遮蔽板からなるコリメータ710(211)を用い、2枚の遮蔽板の間隔を変えることにより散乱X線量を変化させる。本図に示すように、X線源201から照射されたX線は、コリメータ710で照射領域を制限され、模擬被写体720を透過し、検出器202に入射する。コリメータ710を構成する2枚の遮蔽板711、712との間隔dは、計測像730上で幅cとなる。幅cは、間隔dの増減に伴い、増減する。一般に2枚の遮蔽板の間隔cを狭くすればするほど、散乱X線量を抑えることができ、直接X線の割合が増える。すなわち、幅cは、散乱X線量を特定する条件となる。以下、本実施形態では、計測像730上の幅cを、コリメータ幅cと呼ぶ。なお、コリメータが複数の遮蔽版で構成される場合や、コリメータが多角形、円形、不特定の形状等の場合には、コリメータ条件は面積で示すよう構成してもよい。
 また、透過距離は、例えば、様々な直径の水円柱を模擬被写体720として用いることにより変更することができる。しかし、透過距離の変更手法はこれに限られない。例えば、1の水円柱の模擬被写体で検出位置を変化させることにより、実質的に模擬被写体720内の透過距離の異なる透過率データを取得するよう構成してもよい。このように構成することで、1回の計測で、透過距離の異なる複数の透過率データを得ることができる。
 なお、透過距離を様々に変えて異なる透過率データを取得するために用いる模擬被写体720は水円柱に限られない。例えば、人体を模したファントム、様々な厚さのアクリル板などを用いてもよい。人体を模したファントムを用いる場合、実際の被写体の形状に近いため、精度の高い補正が可能となる。また、人体の透過率データを用いてもよい。その場合、さらに精度の高い補正が可能となる。また、本計測で計測される実際の被写体の透過率データを用いてもよい。その場合、最も精度の高い補正が可能となる。なお、異なる透過率データを取得するために、同じ透過距離を有し、材質の異なる模擬被写体を用いてもよい。
 次に、各補正関数作成計測の結果からBH補正関数122およびSX補正関数121を作成する手順を具体的に説明する。まず、BH補正関数作成手順について説明する。ここでは、図7に示す計測系において、模擬被写体としてm個の異なる直径x(jは1以上m以下の自然数、mは自然数)の水円柱を用い、散乱X線量を特定散乱X線量にしてBH補正関数作成計測(図5のステップS501)を行う。
 ここでは、特定散乱X線量は、コリメータ幅cを可能な限り狭めた幅cに設定することにより実現する。上述のように、コリメータ幅cは狭いほど、散乱X線の影響を排除することができるためである。得られた計測データを透過率データに変換し、さらに投影データに変換する。具体的には、透過率像から得られた投影像の中心位置で投影データを算出する。以後、コリメータ幅c、透過距離xとして得られた計測データから得た透過率データをT(c、x)、投影データをP(c、x)と表す。
 得られた各投影データP(c、x)(1≦j≦m)を、横軸を透過距離(模擬被写体の水円柱の直径)x、縦軸を投影データP(c、x)としたグラフ上にプロットする。図8は、プロット結果のグラフである。原点を通り、直径xの値の小さい領域でこのプロット結果にフィットする直線を特定し、近似式として透過距離xを変数とする関数A(c、x)とする。
 以上により、各透過距離xについて、実際の計測データから得た投影データP(c、x)と、近似式から得た理想値A(c、x)との組が得られる。これを、横軸を投影データP、縦軸を理想値Aとしたグラフにプロットする。図9は、プロット結果のグラフである。そして、原点を通り、このプロット結果にフィットする近似曲線を決定し、それを、BH補正関数122とする。このように、BH補正関数122は、実際の計測データから得られた投影データ(実測投影データ)と、BH補正後の理想値である投影データ(理想投影データ)とを対応付けるものである。
 なお、近似式(関数AおよびBH補正関数122)は、例えば、プロット結果をディスプレイ等に表示させ、ユーザが作成するよう構成してもよいし、予め保持するプログラムを用い、情報処理装置が作成するよう構成してもよい。また、上述のように、ビームハードニングによる影響は、吸収係数μと透過距離(被写体の厚さ)tを用いて、μtと表される。従って、実測投影データを近似して上記関数Aを算出する代わりに、関数Aの傾きとして吸収係数μの理論値、または、他の装置で予め得た吸収係数μを用いるよう構成してもよい。他の装置としては、例えば、散乱X線量が少ないことが知られているライン検出器を用いる一般の医療用CT装置や、Ge検出器が考えられる。理論値や予め他の装置で求めた吸収係数μを用いることにより、ステップS503およびステップS504の処理が不要となるため、処理を高速化できる。
 また、図8において、投影データP(c、x)のプロット結果自体を、これにフィットする近似曲線を決定し、関数C(c、x)としてもよい。この場合、図9において、横軸をC、縦軸をAとし、プロット結果から近似関数を決定し、BH補正関数122とする。
 次に、SX補正関数作成手順について説明する。ここでは、図7に示す計測系において、模擬被写体としてm個の異なる直径x(1≦j≦m)の水円柱を用い、それぞれの水円柱において、コリメータ幅cを変更し、n個の異なるコリメータ幅c(iは1以上n以下の自然数、nは自然数)でSX補正関数作成計測を行う。設定するコリメータ幅cには、特定散乱X線量を実現するコリメータ幅cおよび/または実際の計測で用いるコリメータ幅cを含めることが望ましい。以後、実際の計測で用いるコリメータ幅cを、実コリメータ幅cと呼ぶ。
 SX補正関数作成計測で得た計測データから算出した各透過率データを、横軸をコリメータ幅c、縦軸を透過率データT(c、x)としたグラフ上に計測結果をプロットする。図10は、プロット結果のグラフである。
 そして、透過距離x毎に、各プロット結果にフィットする近似曲線を、コリメータ幅cに対する関数D(c、x)(1≦j≦m)と決定する。このとき、近似式には、1次式、2次式、多項式、log関数等を用いる。近似式は、例えば、プロット結果をディスプレイ等に表示させ、ユーザが決定するよう構成してもよいし、予め保持するプログラムを用い、情報処理装置が作成するよう構成してもよい。
 関数D(c、x)(1≦j≦m)を用い、各計測位置xについて、実コリメータ幅cにおける透過率データD(c、x)、および、特定のコリメータ幅cにおける透過率データD(c、x)を計算する。なお、例えば、特定のコリメータ幅cの値を0と考え、関数D(c、x)(1≦j≦m)の縦軸の切片の値を用いてもよい。
 次に、各透過距離xに関し、実コリメータ幅cにおける透過率データD(c、x)から、コリメータ幅cの場合の透過率データD(c、x)(または、切片の値)を減算し、差分値S(c、x)を得る。ここで、透過率データD(c、x)は、略直接X線強度であるため、上記差分値S(c、x)は、本計測で用いるコリメータ幅c(散乱X線量)における、透過距離xにおける散乱X線強度といえる。
 各透過距離xに関し、散乱X線強度S(c,x)を計算し、横軸を実コリメータ幅cにおける透過率データD(c、x)、縦軸を散乱X線強度S(c、x)としたグラフ上にプロットする。図11は、プロット結果のグラフである。ここで、被写体がない場合には散乱X線強度が0となることから、このプロット結果に、D=1.0、S=0.0、のデータを追加することができる。また、被写体が非常に厚い場合には透過率データが0になることから、このプロット結果に、D=0.0、S=0.0のデータを追加することができる。このプロット結果にフィットする近似曲線を決定し、それをSX補正関数121とする。なお、近似式には、1次式、2次式、多項式、Log関数などを用いる。また、例えば、以下の式(1)で近似できる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000002
式(1)において、Sはコリメータ幅cにおける散乱X線強度S(c、x)、Dは、コリメータ幅cにおける透過率データD(c、x)、kは、本計測時に実際に用いるコリメータ幅cにおける係数である。プロット結果を式(1)でフィッティングすることによりkを決定し、近似式、すなわちSX補正関数121を完成させる。
 このように、本実施形態のSX補正関数121は、実際の計測データから得た透過率データと、実際の計測時の散乱X線量条件における散乱X線強度とを対応づけるものである。散乱X線による影響は、得られた透過率データから当該透過率データに対応する散乱X線量を減算することにより補正する。
 以上の手順で作成されたBH補正関数122およびSX補正関数121は、本実施形態のX線撮像装置200の記憶装置に保持される。
 以上説明したように、本実施形態によれば、散乱X線による影響を補正する関数およびビームハードニングの影響を補正する関数をそれぞれ別個独立に用意し、得られた計測データを補正する。また、散乱X線を補正するSX線補正関数は、得られた計測データから算出される透過率データに対応する散乱X線強度を得るもので、ビームハードニングの影響を補正するBH補正関数は、得られた計測データから算出される投影データをビームハードニングの影響を取り除いた理想値に置き換えるものである。それぞれ、簡単な演算処理で実現することができる。特に、BH補正関数は、透過率データを投影データに変換し、透過距離に応じたビームハードニングの影響を直線で近似するよう構成している。このため、透過率データのまま処理を行うものに比べ、格段に精度の高い補正結果が得られる。
 従って、本実施形態によれば、それぞれ精度の高い補正を簡易かつ高速に実現することができ、その結果、画像のコントラストを回復し、値の定量性を向上させた高画質の2次元画像または3次元再構成画像を得ることができる。
 また、本実施形態では、両補正関数を用い、散乱X線補正、ビームハードニング補正の順に計測データを補正する。それぞれ適正な補正を施すことができ、過補正となることがない。
 さらに、BH補正関数122およびSX補正関数121を、実際に計測に用いるX線撮像装置200で算出することができる。従って、装置の特性に応じた最適な補正値を得ることができる。また、これらの補正関数は、上述の通り、簡易な計測により得られる計測データから簡単な演算処理で得ることができる。
 なお、SX補正関数121を用いて算出された散乱X線強度を透過率データから減算する際、あるいは、投影データの値をBH補正関数122で変換する際、演算結果に対して閾値による判定を加え、補正後の値が所定の値以下とならないよう構成してもよい。すなわち、演算結果と閾値とを比較し、演算結果が閾値より小さくなる場合は、演算結果を閾値に置き換える。あるいは、演算結果と閾値とを比較し、演算結果が閾値より小さくなる場合は、近傍の演算結果を用いて求めた平均値であって、閾値より大きい値を補正値とするよう構成してもよい。このように構成することにより、補正値が小さくなり過ぎず、ノイズを抑え、アーチファクトの発生を低減することができる。
 また、BH補正関数作成計測および/またはSX補正関数作成計測において、コリメータ幅cの変更数、計測位置xの数は、近似式を求めることができればよいため、2以上であればよい。また、上記特定散乱X線量条件を実現するコリメータ幅cとして、コリメータ幅を最小(≒0)とする場合を例にあげて説明した。しかし、特定のコリメータ幅cはこれに限られない。散乱X線の含有量が少ないコリメータ幅であればよい。例えば、ファンビームCT計測のコリメータ幅を用いてもよい。
 <<第二の実施形態>>
 本発明を適用する第二の実施形態を説明する。本実施形態のX線撮像装置は基本的に第一の実施形態と同様の構成を有する。また、BH補正関数は第一の実施形態と同様である。しかし、SX補正関数が第一の実施形態と異なる。第一の実施形態では、透過率データと散乱X線強度とを対応づけ、SX補正関数としている。しかし、本実施形態では、透過率データと直接X線強度との関係を対応づけ、SX補正関数とする。
 本実施形態のSX補正関数121’の作成手順について説明する。本実施形態のSX補正関数121’の作成手順は基本的に第一の実施形態の図6に示す手順と同様である。ただし、透過率データに対応づけるものが直接X線強度であるため、ステップS604において、補正値として、特定散乱X線量条件での透過率データをそのまま用いる。そして、同様に処理をすすめ、得られた複数の補正値と本計測時透過率データとを関係付ける関数を本実施形態のSX補正関数121’とする。
 本実施形態の補正関数121’の具体的な作成手順は以下のとおりである。第一の実施形態と同様にSX補正関数作成計測を行い、結果のグラフ(図10)から、透過距離x毎に、各プロット結果にフィットする近似曲線を、コリメータ幅cを変数とする関数D(c、x)と決定する。そして、関数D(c、x)を用い、各計測位置xについて、実コリメータ幅cにおける透過率データD(c、x)、および、特定のコリメータ幅cにおける透過率データD(c、x)を計算する。本実施形態においても、例えば、特定のコリメータ幅cの値を0と考え、関数D(c、x)の縦軸の切片の値を用いてもよい。ここで、特定のコリメータ幅cにおける透過率データD(c、x)は、略直接X線強度といえる。
 各透過距離xに関し、横軸を実コリメータ幅cにおける透過率データD(c、x)、縦軸を直接X線強度D(c、x)としたグラフ上にプロットする。図12は、プロット結果のグラフである。このプロット結果にフィットする近似曲線を決定し、それをSX補正関数121’とする。なお、近似式には、1次式、2次式、多項式、Log関数などを用いる。
 このように、本実施形態のSX補正関数121’は、実際の計測データから得た透過率データと、実際の計測時の散乱X線量条件における直接X線強度とを対応づけるものである。本実施形態においても、SX補正関数121’は、X線撮像装置200の記憶装置に保持される。
 以下、本実施形態のSX補正関数121’を用いる場合の、補正処理の流れについて説明する。図13は、本実施形態の補正処理部による補正処理の処理フローである。基本的には図4に示す第一の実施形態の補正処理の処理フローと同様である。しかし、散乱X線補正の手順が異なる。すなわち、ステップS104およびS106の処理の変わりに、SX補正関数121’を用い、透過率データ(透過率像)103から、直接、散乱X線補正後のデータ(散乱X線補正像)107を得る(ステップS120)。その後の処理は、図4に示す第一の実施形態の処理と同様である。
 本実施形態においても、上記補正処理に用いられるSX補正関数121’およびBH補正関数122は、事前に模擬被写体を用いて計測したデータから求める。これらの補正関数を作成する処理は、上述の補正関数作成処理の実施モードとして指定されるタイミングで行われる。例えば、本計測の直前に事前計測として行ってもよいし、X線撮像装置200の設置時に行う等、本計測とは独立して行ってもよい。補正関数作成処理は、情報処理装置において、プログラムに従ってCPUが演算処理を行うことにより実現される、情報処理装置は、制御装置206が兼ねてもよいし、X線撮像装置200と独立して設けられていてもよい。
 また、本実施形態においても、第一の実施形態と同様、SX補正関数121’を用いて透過率データを変換する際、閾値による判定を加えてもよい。また、コリメータ幅cの変更数、透過距離xの数、特定のコリメータ幅cについても第一の実施形態と同様である。
 以上説明したように、本実施形態によれば、散乱X線による影響の補正において、透過率データと直接X線強度との関係式を補正関数として用いる。従って、第一の実施形態に比べ、処理ステップを低減することができる。このため、第一の実施形態で得られる効果に加え、さらに高速な処理が実現できる。
 なお、第一の実施形態および第二の実施形態のSX補正関数121、121’の算出において、透過率データD(c,x)、補正値D(c,x)、補正値S(c,x)の代わりに、それぞれの平均値DAVR(c,x)、DAVR(c,x)またはSAVR(c,x)を用いてもよい。平均値は、同じ模擬被写体を複数回計測して得られた複数の上記各データから求める。または、1つの透過率像上の全画素の上記各データ、または、1つの透過率像上で設定された任意の領域内の複数の上記各データから求める。平均値を用いることにより、近似式の精度を高めることができ、補正の精度もそれに伴い高まる。
 以下、透過率データ等の平均値を用いてSX補正関数121、121’を求める場合の手順を説明する。ここでは、平均値を1つの透過率像上で設定された任意の領域内の複数の上記各データから求める場合を例にあげて説明する。コリメータ幅cをc、c、・・c・・cと変化させ、それぞれ、各直径xの水円柱計を計測し、m×n枚の透過率像を得る。なお、ここでは、コリメータ幅cを変化させる毎に、全ての透過距離の透過率データを得てもよいし、透過距離xを変化させる毎に、全てのコリメータ幅cの透過率データを得てもよい。
 各透過率像上で任意の大きさの領域を設定し、当該領域内の透過率データT(c、x)の平均値TAVR(c、x)をそれぞれ求める。例えば、領域の大きさは、特定のコリメータ幅cに設定する。結果を横軸をコリメータ幅c、縦軸を平均透過率データTAVR(c、x)としたグラフ上にプロットし、近似式Dを求め、計測時のコリメータ幅cにおける平均透過率データDAVR(c、x)、および、特定のコリメータ幅cにおける平均透過率データDAVR(c、x)を計算する。ここでも、平均透過率データDAVR(c、x)として、切片を用いてもよい。以下、上記各実施形態と同様の手順で、各直径xにおける平均透過率データと補正値との組((DAVR(c、x)、DAVR(c,x))または((DAVR(c,x)、SAVR(c,x))を得る。
 例えば、平均透過率データと補正値との組((DAVR(c,x)、SAVR(c,x))から、上述の第一の実施形態と同様の手順により、以下の式(2)で近似し、これをSX補正関数121’’とすることができる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000003
上記式(2)において、SAVRは、SAVR(c,x)を、DAVRは、DAVR(c,x)を、kは、コリメータ幅cにおける係数である。
 なお、上記手順において、1つの透過率像上の全画素から求めた平均値を用いると、散乱X線強度S(x)AVRおよび直接X線強度D(x)AVRは、透過率像上の全画素に対して同じ値を用いることができる。このため、さらに処理を高速化することができる。
 また、透過率像を複数の領域に分割し、各領域内の画素の平均値として補正値SAVR、DAVRを算出してもよい。この場合、補正値SAVR、DAVRは、領域毎に異なる値となり、領域毎に最適な補正値で補正できるため、補正の精度を向上させることができる。この場合、領域の境界付近で補正値の平滑化を行うと、領域の境界で補正像に段差が生じることを避けることができる。領域を細かく分割すればするほど、補正の精度は向上する。また、局所的な変動に対応ができ、複雑な構造の被写体の補正に高い精度で対応することができる。領域を1画素単位に分割するよう構成してもよい。
 また、透過率像の全画素から求められる平均値を用いて補正値を求め、透過率像上の位置に応じて重みをかけた補正値SAVR、DAVRを算出し、透過率像上の位置に応じて異なる補正値を用いるよう構成し、補正の精度を高めてもよい。この場合、重みは、例えば、任意の被写体において、透過率像の全画素から算出した補正値に対する、透過率像を複数の領域に分割して算出した散乱X線強度または直接X線強度の比として求められる。
 また、得られた透過率データを周囲のデータで重み付け加算平均することによりボケ透過率データを作成し、ボケ透過率データの値を用いて補正値を算出するよう構成してもよい。あるいは、補正値を周囲のデータで重み付け加算平均することによりボケ補正値を算出するよう構成してもよい。ボケ透過率データあるいはボケ補正値を用いることにより、ノイズ等により特異な透過率データの値が生じた場合に、補正値が特異になることを防ぐことができる。また、補正値が小さくなり過ぎる、あるいは大きくなり過ぎることがないため、補正像においてノイズの増加やアーチファクトの発生を防ぐことができる。また、透過率データの値が閾値よりも小さい場合にボケ透過率データを用いる条件を加えるよう構成してもよい。これにより、ノイズの増加やアーチファクトの発生を防ぎながら、高精度の補正が可能となる。第一の実施形態では、補正値が閾値よりも大きい場合にボケ透過率データを用いる条件を加えることにより、ノイズの増加やアーチファクトの発生を防ぎながら、高精度の補正が可能となる。第二の実施形態では、補正値が閾値よりも小さい場合にボケ透過率データを用いる条件を加えることにより、ノイズの増加やアーチファクトの発生を防ぎながら、高精度の補正が可能となる。
 <<第三の実施形態>>
 次に、本発明を適用する第三の実施形態について説明する。本実施形態のX線撮像装置は、基本的に上記各実施形態と同様の構成を有する。上記各実施形態では、散乱X線の補正およびビームハードニングによる影響の補正を、それぞれSX補正関数およびBH補正関数を用い、独立して補正している。しかし、本実施形態では、SX補正関数内に、ビームハードニングの補正も組み込む。これにより、計測データに対しSX補正関数により補正を行うだけで、散乱X線補正および散乱X線補正後の計測データに対するビームハードニング補正を実現する。以下、本実施形態について、上記各実施形態と異なる構成であるSX補正関数123およびSX補正関数123を用いる補正処理について説明する。
 本実施形態のSX補正関数123の作成手順は、基本的には図6に示す第一の実施形態のSX補正関数121の作成手順と同様である。ただし、ステップS604の補正値として採用する値が異なる。第一の実施形態では、図10に示す透過率データD(c、x)を、透過率データD(c、x)から減算して得た散乱X線量S(c、x)を、透過率データD(c、x)の補正値と対応づけているが、本実施形においては、さらに、透過率データD(c、x)にビームハードニング補正を行ったデータD’(c、x)を用いて算出した散乱X線量を補正値とする。
 具体的には、図10において、透過率データD(c、x)と同一透過距離の、特定散乱X線量での透過率データD(c、x)を投影データP(c、x)に変換する。そして、この投影データP(c、x)をBH補正関数122を用いて補正し、補正後の値A(c、x)を得る。A(c、x)を変換して透過率データD’(c、x)としたものを、本実施形態の特定散乱X線量での透過率データとする。なお、投影データPを透過率データTに変換する場合は、投影データPを-1倍し、Exp変換を行う。
 ビームハードニング補正後の散乱X線量S’(c、x)は、透過率データD(c、x)から透過率データD’(c、x)を減算して算出する。そして、算出結果を、横軸を実コリメータ幅cにおける透過率データD(c、x)、縦軸をビームハードニング補正後の散乱X線強度S’(c、x)としたグラフ上にプロットし、プロット結果にフィットする近似曲線をSX補正関数とする。なお、近似式には、1次式、2次式、多項式、Log関数などを用いる。また、例えば、上記の式(1)を用いてもよい。
 以下、本実施形態の補正関数123を用いる場合の、補正処理の流れについて説明する。図14は、本実施形態の補正処理部による補正処理の処理フローである。本実施形態の補正処理は、基本的に図4に示す第一の実施形態の補正処理と同様である。しかし、ステップS104においてSX補正関数123を用いて算出される散乱X線強度105において、既にビームハードニングの影響が補正されている。従って、減算(ステップS106)により、散乱X線およびビームハードニングの補正がなされた透過率像151が得られる。得られた透過率像151を変換し(ステップS108)、散乱X線およびビームハードニング補正後の投影像111を得る。
 以上、本実施形態によれば、1のSX補正関数123により、第一の実施形態と同様の高い精度のビームハードニングおよび散乱X線の補正を行うことができる。従って、第一の実施形態で得られる効果に加え、さらに、処理を高速化できる。また、SX補正関数123は、上述のように簡易に取得できる計測データから、容易に作成することができる。従って、複雑な構成を追加することなく、上記効果を得ることができる。
 なお、本実施形態の補正処理は、第二の実施形態と同様に、直接X線による補正においても適用できる。すなわち、上記関数Dから算出した透過率データD(c、x)の補正値を、関数Dから算出した特定散乱X線量での透過率データD(c、x)を上記手順でビームハードニング補正を行った後の値D’(c、x)とする。そして、横軸を実コリメータ幅cにおける透過率データD(c、x)、縦軸をビームハードニング補正後の透過率データD’(c、x)としたグラフ上にプロットし、プロット結果にフィットする近似曲線をSX補正関数123’とする。なお、近似式には、1次式、2次式、多項式、Log関数などを用いる。
 この場合の本実施形態のSX補正関数123’を用いる場合の補正処理の流れを説明する。図15は、ここでの補正処理部による補正処理の処理フローである。ここでの補正処理は、基本的に図13に示す第二の実施形態の補正処理と同様である。しかし、上記同様、ステップS120においてSX補正関数123’を用いて算出される透過率データは、既にビームハードニングの補正がなされている。従って、ステップS120での変換の結果、散乱X線およびビームハードニングの補正がなされた透過率像151’が得られる。得られた透過率像151’を変換し(ステップS108)、散乱X線およびビームハードニング補正後の投影像111を得る。
 以上、本実施形態によれば、1のSX補正関数123’により、第二の実施形態と同様の高い精度のビームハードニングおよび散乱X線の補正を行うことができる。従って、第二の実施形態で得られる効果に加え、さらに、処理を高速化できる。また、SX補正関数123’は、上述のように簡易に取得できる計測データから、容易に作成することができる。従って、複雑な構成を追加することなく、上記効果を得ることができる。
 なお、本実施形態において、特定のコリメータ幅cの実現手法、計測におけるコリメータ幅cの変更数、透過距離xの数については、上記各実施形態と同様である。また、上記各実施形態同様、閾値による判定を加える、平均値を用いる、重み付け加算平均処理を行うなど、各種変形可能である。
 <<第四の実施形態>>
 次に、本発明を適用する第四の実施形態について説明する。本実施形態のX線撮像装置は、基本的に上記各実施形態と同様の構成を有する。本実施形態においても、第三の実施形態同様、SX補正関数内に、ビームハードニングの補正も組み込み1回の変換処理で、散乱X線補正およびビームハードニング補正を実現する。ただし、第三の実施形態では、透過率データにおいて補正を行うが、本実施形態では、投影データに変換後、補正を行う。以下、本実施形態について、上記各実施形態と異なる構成であるSX補正関数124およびSX補正関数124を用いる補正処理について説明する。
 本実施形態のSX補正関数124の作成手順は、基本的に第二の実施形態のSX補正関数121’作成手順と同様である。ただし、図10のグラフにプロットする前に、透過率データから投影データに変換する。投影データ変換後、グラフにプロットし、各プロット結果にフィットする近似曲線を、コリメータ幅cを変数とする関数E(c、x)として透過距離x毎に決定する。
 また、特定のコリメータ幅cにおける透過率データから得た投影データP(c、x)を、BH補正関数で補正し、ビームハードニング補正後の特定のコリメータ幅cにおける投影データP’(c、x)を得る。一方、近似曲線Eから、実コリメータ幅cにおける投影データP(c、x)を得る。透過距離x毎に、P’(c、x)とP(c、x)との組をプロットした結果を近似して得た曲線を、本実施形態のSX補正関数124とする。なお、近似式には、1次式、2次式、多項式、Log関数等を用いる。
 このように、本実施形態のSX補正関数124は、実際の計測データから得た投影データと、実際の計測時の散乱X線量条件における散乱X線を除いた投影データであって、ビームハードニング補正後の投影データを対応付けるものである。従って、SX補正関数124のみで、散乱X線補正およびビームハードニング補正を行うことができる。
 ただし、上述のように、投影データに対する補正関数であるため、本実施形態のSX補正関数124を用いる場合の補正処理部による補正処理の流れは、図16に示すようになる。ここでの補正処理は、基本的に図13に示す第二の実施形態の補正処理と同様である。しかし、透過率データ(透過率像)103を投影データ(投影像)109’に変換(ステップS108)後、本実施形態のSX補正関数124を用いて散乱X線およびビームハードニングの影響を補正する。そして、散乱X線およびビームハードニング補正後の投影像111を得る。
 以上、本実施形態によれば、1のSX補正関数124により、第二の実施形態と同様の高い精度のビームハードニングおよび散乱X線の補正を行うことができる。従って、第二の実施形態で得られる効果に加え、さらに、処理を高速化できる。また、SX補正関数124は、上述のように簡易に取得できる計測データから、容易に作成することができる。従って、複雑な構成を追加することなく、上記効果を得ることができる。
 なお、本実施形態において、特定のコリメータ幅cの実現手法、計測におけるコリメータ幅cの変更数、透過距離xの数については、上記各実施形態と同様である。また、上記各実施形態同様、閾値による判定を加える、平均値を用いる、重み付け加算平均処理を行うなど、各種変形可能である。
 <<第五の実施形態>>
 次に、本発明を適用する第五の実施形態について説明する。本実施形態のX線撮像装置は、基本的に上記各実施形態と同様の構成を有する。本実施形態においても、第三および第四の実施形態同様、SX補正関数内にビームハードニング補正を組み込み、1回の変換処理で、散乱X線補正およびビームハードニング補正を実現する。ただし、本実施形態では、透過率データに、散乱X線補正とビームハードニング補正後の投影データを対応づけたものをSX補正関数とする。以下、本実施形態について、上記各実施形態と異なる構成であるSX補正関数125およびSX補正関数125を用いる補正処理について説明する。
 本実施形態では、上記第一および第二の各実施形態と同様の手順で、コリメータ幅cおよび透過距離xを変更して取得した計測データを図10のようにプロットし、透過距離x毎の、コリメータ幅cを変数とする関数D(c、x)を得る。関数Dを用い、透過距離x毎に、実コリメータ幅cにおける透過率データD(c、x)および特定のコリメータ幅cにおける透過率データD(c、x)を得る。ここで、D(c、x)として、関数Dの切片の値を用いてもよい。
 D(c、x)を投影データF(c、x)に変換し、BH補正関数122で補正し、ビームハードニング補正後の投影データF’(c、x)を得る。透過距離毎に得た、F’(c、x)とD(c、x)との組をプロットした結果を近似して得た曲線を、本実施形態のSX補正関数125とする。なお、近似式には、1次式、2次式、多項式、Log関数等を用いる。
 このように、本実施形態のSX補正関数125は、実際の計測データから得た透過率データと、実際の計測時の散乱X線量における散乱X線を除いた投影データであって、ビームハードニング補正後の投影データとを対応付けるものである。従って、SX補正関数125のみで、散乱X線補正およびビームハードニング補正を行うことができる。
 本実施形態のSX補正関数125を用いる場合の補正処理の流れは、図17に示すとおりである。ここでの補正処理は、基本的に図13に示す第二の実施形態の補正処理と同様である。しかし、透過率データ(透過率像)103に対し、本実施形態のSX補正関数125に従って、画素値の変換(ステップS110)を行うことにより、散乱X線補正およびビームハードニング補正後の投影像111を得る。
 以上、本実施形態によれば、1のSX補正関数125により第二の実施形態と同様の高い精度のビームハードニングおよび散乱X線の補正を行うことができることに加え、SX補正関数125内で透過率データを投影データに変換しているため、補正処理内で対数変換も不要となる。従って、第三、第四の実施形態以上に処理を高速化することができる。
 なお、本実施形態において、特定のコリメータ幅cの実現手法、計測におけるコリメータ幅cの変更数、透過距離xの数については、上記各実施形態と同様である。また、上記各実施形態同様、閾値による判定を加える、平均値を用いる、重み付け加算平均処理を行うなど、各種変形可能である。
 なお、上記各実施形態では、コリメータ幅cを変化させることにより散乱X線量を変化させている。しかし、散乱X線の量を変化させる方法はこれに限られない。模擬被写体から発生する散乱X線量はX線が照射される領域の面積により変化する。従って、X線が照射される領域の面積を変化させることができればよく、例えば、コリメータの面積を変化させる等の手法を用いてもよい。さらに、照射される領域の面積を変化させるのではなく、照射するX線のエネルギーを変えることにより、散乱X線の量を変化させてもよい。
 また、第一の実施形態および第二の実施形態で説明したBH補正関数によるビームハードニング補正およびSX補正関数による散乱X線補正は、いずれか一方のみ実施するよう構成してもよい。
 また、上記各実施形態は、X線による計測に限定されるものではなく、光、放射線等、散乱線成分を生じる全ての計測に用いることができる。
121:SX補正関数、121’:SX補正関数、122:BH補正関数、123:SX補正関数、123’:SX補正関数、124:SX補正関数、125:SX補正関数、200:X線撮像装置、201:X線源、202:検出器、203:支柱、204:回転装置、205:被写体保持装置、206:制御処理装置、207:回転軸、208:被写体、210:グリッド、211:コリメータ、300:X線撮像装置、400:X線撮像装置、710:コリメータ、711:遮蔽板、712:遮蔽板、720:模擬被写体、730:計測像

Claims (14)

  1.  被写体に放射線を照射する放射線源と、
     複数の画素を備え、放射線を検出する検出器と、
     前記検出器による検出結果に対し、散乱放射線による影響を補正する散乱放射線補正関数と、前記補正後の検出結果に対しビームハードニングによる影響を補正するビームハードニング補正関数とを記憶する記憶手段と、
     前記検出結果を前記散乱放射線補正関数で補正するとともに、前記補正後の検出結果を前記ビームハードニング補正関数で補正する補正手段と、を備えること
     を特徴とする放射線撮像装置。
  2.  請求項1記載の放射線撮像装置であって、
     前記ビームハードニング補正関数は、透過距離を変えて計測されたデータを用いて算出され、前記散乱放射線による影響を補正後の前記検出結果に応じてビームハードニングの補正値を返す関数であること
     を特徴とする放射線撮像装置。
  3.  請求項2記載の放射線撮像装置であって、
     前記ビームハードニング補正関数は、散乱放射線量を略0とした場合の検出結果を変換して得た投影データと、透過距離に応じたビームハードニング量を返す関数から算出した投影データとの関係を近似することにより得た原点を通る一次関数であり、
     前記補正手段は、前記検出器で検出した結果から得た透過率データを前記散乱放射線補正関数で補正後、投影データに変換し、当該投影データに対応する前記ビームハードニングの補正値に置き換えることにより前記ビームハードニングの影響を補正すること
     を特徴とする放射線撮像装置。
  4.  請求項1記載の放射線撮像装置であって、
     前記散乱放射線補正関数は、透過距離と散乱放射線量とを変えて計測されたデータを用いて算出され、前記検出結果に応じて散乱放射線量の補正値を返す関数であること
     を特徴とする放射線撮像装置。
  5.  請求項4記載の放射線撮像装置であって、
     前記散乱放射線補正関数は、透過距離毎の、透過率データと散乱放射線量との関係を近似した第一の関数から求めた第一の散乱放射線量における第一の透過率データと、前記第一の関数から求めた散乱放射線量が略0の場合の透過率データを前記第一の透過率データから減算した差分値との関係を近似することにより得た関数であり、
     前記補正手段は、前記検出器において前記第一の散乱放射線量で検出した検出結果を前記透過率データに変換し、当該透過率データから算出した前記補正値を当該透過率データから減算することにより前記散乱放射線の影響を補正すること
     を特徴とする放射線撮像装置。
  6.  請求項5記載の放射線撮像装置であって、
     前記散乱放射線補正関数は、
    Figure JPOXMLDOC01-appb-M000001
    (Sは前記差分値、Dは前記第一の透過率データ、kは係数、添え字AVRは平均値を示す。)であること
     を特徴とする放射線撮像装置。
  7.  請求項4記載の放射線撮像装置であって、
     前記散乱放射線補正関数は、透過距離毎の、透過率データと散乱放射線量との関係を近似した第一の関数から求めた第一の散乱放射線量における第一の透過率データと、前記第一の関数から求めた散乱放射線量が略0の場合の透過率データとの関係を近似することにより得た関数であり、
     前記補正手段は、前記検出器において前記第一の散乱放射線量で検出した検出結果を前記透過率データに変換し、当該透過率データから算出した前記補正値に当該透過率データを置き換えることにより前記散乱放射線の影響を補正すること
     を特徴とする放射線撮像装置。
  8.  請求項2記載の放射線撮像装置であって、
     前記散乱放射線補正関数は、透過距離と散乱放射線量とを変えて計測されたデータを用いて算出され、前記検出結果に応じて、当該検出結果に応じた散乱放射線量の補正値に対応する前記ビームハードニング補正関数による補正値を返す関数であり、
     前記補正手段は、前記検出結果を、前記ビームハードニング補正関数を用いずに、前記散乱放射線補正関数のみで補正すること
     を特徴とする放射線撮像装置。
  9.  請求項1記載の放射線撮像装置であって、
     前記被写体への放射線照射量を調整するコリメータをさらに備え、
     前記コリメータをファンビームCTのコリメータ条件に調整し、前記散乱放射線量が略0の状態を得ること
     を特徴とする放射線撮像装置。
  10.  請求項1記載の放射線撮像装置であって、
     前記散乱放射線補正関数および前記ビームハードニング補正関数の少なくとも一方を前記検出結果から算出する補正関数算出手段をさらに備えること
     を特徴とする放射線撮像装置。
  11.  請求項1記載の放射線撮像装置であって、
     前記ビームハードニング補正関数を前記検出結果から算出する補正関数算出手段をさらに備え、
     前記補正関数算出手段は、
     透過距離に応じたビームハードニング量の理想値を特定するビームハードニング関数を決定するビームハードニング関数決定手段と、
     散乱放射線量を最小にして得た透過率データを変換して得た第一の投影データ毎に、前記ビームハードニング関数を用いて同一透過距離の前記理想値を算出してグラフにプロットし、近似曲線で近似することにより、前記検出結果から算出した投影データに応じたビームハードニング補正後の投影データを返すビームハードニング補正関数を決定するビームハードニング補正関数作成手段と、を備えること
     を特徴とする放射線撮像装置。
  12.  請求項11記載の放射線撮像装置であって、
     複数の透過距離で、散乱放射線量を最小にして得た透過率データを変換して第一の投影データを得る補正関数算出計測を行う補正関数算出計測手段をさらに備え、
     前記ビームハードニング関数決定手段は、前記第一の投影データを透過距離毎にグラフにプロットし、原点を通り透過距離を変数とする一次関数で近似することにより、前記ビームハードニング関数を決定すること
     を特徴とする放射線撮像装置。
  13.  請求項1記載の放射線撮像装置であって、
     前記放射線源と前記検出器とを前記被写体に対して相対的に移動させる制御部と、
     前記補正後の検出結果から画像を再構成する再構成処理部とをさらに備え、
     前記制御部は、前記放射線源と前記2次元検出器とを前記被検体に対して相対的に回転させ、
     前記再構成処理部は、前記補正後の検出結果を用いて再構成演算を行い3次元像を取得すること
     を特徴とする放射線撮像装置。
  14.  請求項4記載の放射線撮像装置であって、
     前記被写体への放射線照射量を調整するコリメータをさらに備え、
     前記コリメータの遮蔽板の幅を変化させることにより、前記散乱X線放射線量を変えること
     を特徴とする放射線撮像装置。
PCT/JP2009/069785 2008-11-27 2009-11-24 放射線撮像装置 WO2010061810A1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US13/131,604 US8787520B2 (en) 2008-11-27 2009-11-24 Radiation imaging device
JP2010540473A JP5384521B2 (ja) 2008-11-27 2009-11-24 放射線撮像装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008-302703 2008-11-27
JP2008302703 2008-11-27

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2010061810A1 true WO2010061810A1 (ja) 2010-06-03

Family

ID=42225685

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2009/069785 WO2010061810A1 (ja) 2008-11-27 2009-11-24 放射線撮像装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8787520B2 (ja)
JP (1) JP5384521B2 (ja)
WO (1) WO2010061810A1 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013106648A (ja) * 2011-11-17 2013-06-06 Toshiba Corp 医用画像診断装置
WO2017069286A1 (ja) * 2015-10-23 2017-04-27 株式会社ジョブ X線装置、データ処理装置及びデータ処理方法
WO2019083014A1 (ja) 2017-10-26 2019-05-02 株式会社ジョブ 光子計数型のx線検出データを処理する方法及び装置、並びに、x線装置
JP2019129988A (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 コニカミノルタ株式会社 放射線画像処理装置、散乱線補正方法及びプログラム
JP2019146959A (ja) * 2018-01-30 2019-09-05 グローバス メディカル インコーポレイティッド ビームスキャニングコリメータを備えたポータブル医療用撮像システム
JP2019158502A (ja) * 2018-03-12 2019-09-19 東芝Itコントロールシステム株式会社 Ct撮影装置
KR20200002918A (ko) * 2017-06-20 2020-01-08 가부시키가이샤 죠부 X선 장치, x선 검사 방법, 데이터 처리 장치, 데이터 처리 방법 및 컴퓨터 프로그램
JP2020005971A (ja) * 2018-07-10 2020-01-16 株式会社日立製作所 X線ct装置及び補正方法
JP2020146453A (ja) * 2019-03-05 2020-09-17 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 医用処理装置
US10849580B2 (en) 2016-02-03 2020-12-01 Globus Medical Inc. Portable medical imaging system
JP2021013729A (ja) * 2019-07-12 2021-02-12 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 X線システム、画像処理装置及びプログラム

Families Citing this family (103)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10893912B2 (en) 2006-02-16 2021-01-19 Globus Medical Inc. Surgical tool systems and methods
US10357184B2 (en) 2012-06-21 2019-07-23 Globus Medical, Inc. Surgical tool systems and method
US10653497B2 (en) 2006-02-16 2020-05-19 Globus Medical, Inc. Surgical tool systems and methods
WO2012131660A1 (en) 2011-04-01 2012-10-04 Ecole Polytechnique Federale De Lausanne (Epfl) Robotic system for spinal and other surgeries
US10350013B2 (en) 2012-06-21 2019-07-16 Globus Medical, Inc. Surgical tool systems and methods
US11857266B2 (en) 2012-06-21 2024-01-02 Globus Medical, Inc. System for a surveillance marker in robotic-assisted surgery
US10842461B2 (en) 2012-06-21 2020-11-24 Globus Medical, Inc. Systems and methods of checking registrations for surgical systems
US11963755B2 (en) 2012-06-21 2024-04-23 Globus Medical Inc. Apparatus for recording probe movement
US11786324B2 (en) 2012-06-21 2023-10-17 Globus Medical, Inc. Surgical robotic automation with tracking markers
US11896446B2 (en) 2012-06-21 2024-02-13 Globus Medical, Inc Surgical robotic automation with tracking markers
WO2013192598A1 (en) 2012-06-21 2013-12-27 Excelsius Surgical, L.L.C. Surgical robot platform
US11857149B2 (en) 2012-06-21 2024-01-02 Globus Medical, Inc. Surgical robotic systems with target trajectory deviation monitoring and related methods
US10874466B2 (en) 2012-06-21 2020-12-29 Globus Medical, Inc. System and method for surgical tool insertion using multiaxis force and moment feedback
US11399900B2 (en) 2012-06-21 2022-08-02 Globus Medical, Inc. Robotic systems providing co-registration using natural fiducials and related methods
US10624710B2 (en) 2012-06-21 2020-04-21 Globus Medical, Inc. System and method for measuring depth of instrumentation
US10799298B2 (en) 2012-06-21 2020-10-13 Globus Medical Inc. Robotic fluoroscopic navigation
US11116576B2 (en) 2012-06-21 2021-09-14 Globus Medical Inc. Dynamic reference arrays and methods of use
US11793570B2 (en) 2012-06-21 2023-10-24 Globus Medical Inc. Surgical robotic automation with tracking markers
US10136954B2 (en) 2012-06-21 2018-11-27 Globus Medical, Inc. Surgical tool systems and method
US10231791B2 (en) 2012-06-21 2019-03-19 Globus Medical, Inc. Infrared signal based position recognition system for use with a robot-assisted surgery
US11395706B2 (en) 2012-06-21 2022-07-26 Globus Medical Inc. Surgical robot platform
US10646280B2 (en) 2012-06-21 2020-05-12 Globus Medical, Inc. System and method for surgical tool insertion using multiaxis force and moment feedback
US11589771B2 (en) 2012-06-21 2023-02-28 Globus Medical Inc. Method for recording probe movement and determining an extent of matter removed
US11864839B2 (en) 2012-06-21 2024-01-09 Globus Medical Inc. Methods of adjusting a virtual implant and related surgical navigation systems
US11317971B2 (en) 2012-06-21 2022-05-03 Globus Medical, Inc. Systems and methods related to robotic guidance in surgery
US11298196B2 (en) 2012-06-21 2022-04-12 Globus Medical Inc. Surgical robotic automation with tracking markers and controlled tool advancement
US11864745B2 (en) 2012-06-21 2024-01-09 Globus Medical, Inc. Surgical robotic system with retractor
US11607149B2 (en) 2012-06-21 2023-03-21 Globus Medical Inc. Surgical tool systems and method
US10758315B2 (en) 2012-06-21 2020-09-01 Globus Medical Inc. Method and system for improving 2D-3D registration convergence
US11045267B2 (en) 2012-06-21 2021-06-29 Globus Medical, Inc. Surgical robotic automation with tracking markers
US11253327B2 (en) 2012-06-21 2022-02-22 Globus Medical, Inc. Systems and methods for automatically changing an end-effector on a surgical robot
US9283048B2 (en) 2013-10-04 2016-03-15 KB Medical SA Apparatus and systems for precise guidance of surgical tools
EP3065642B1 (en) * 2013-11-08 2020-01-08 Koninklijke Philips N.V. Empirical beam hardening correction for differential phase contrast ct
WO2015107099A1 (en) 2014-01-15 2015-07-23 KB Medical SA Notched apparatus for guidance of an insertable instrument along an axis during spinal surgery
EP3104803B1 (en) 2014-02-11 2021-09-15 KB Medical SA Sterile handle for controlling a robotic surgical system from a sterile field
WO2015162256A1 (en) 2014-04-24 2015-10-29 KB Medical SA Surgical instrument holder for use with a robotic surgical system
CN106999248B (zh) 2014-06-19 2021-04-06 Kb医疗公司 用于执行微创外科手术的系统及方法
EP3169252A1 (en) 2014-07-14 2017-05-24 KB Medical SA Anti-skid surgical instrument for use in preparing holes in bone tissue
US10765438B2 (en) 2014-07-14 2020-09-08 KB Medical SA Anti-skid surgical instrument for use in preparing holes in bone tissue
EP3226781B1 (en) 2014-12-02 2018-08-01 KB Medical SA Robot assisted volume removal during surgery
US10013808B2 (en) 2015-02-03 2018-07-03 Globus Medical, Inc. Surgeon head-mounted display apparatuses
EP3258872B1 (en) 2015-02-18 2023-04-26 KB Medical SA Systems for performing minimally invasive spinal surgery with a robotic surgical system using a percutaneous technique
US10646298B2 (en) 2015-07-31 2020-05-12 Globus Medical, Inc. Robot arm and methods of use
US10058394B2 (en) 2015-07-31 2018-08-28 Globus Medical, Inc. Robot arm and methods of use
US10080615B2 (en) 2015-08-12 2018-09-25 Globus Medical, Inc. Devices and methods for temporary mounting of parts to bone
EP3344179B1 (en) 2015-08-31 2021-06-30 KB Medical SA Robotic surgical systems
US10034716B2 (en) 2015-09-14 2018-07-31 Globus Medical, Inc. Surgical robotic systems and methods thereof
US9771092B2 (en) 2015-10-13 2017-09-26 Globus Medical, Inc. Stabilizer wheel assembly and methods of use
US10842453B2 (en) 2016-02-03 2020-11-24 Globus Medical, Inc. Portable medical imaging system
US11883217B2 (en) 2016-02-03 2024-01-30 Globus Medical, Inc. Portable medical imaging system and method
US11058378B2 (en) 2016-02-03 2021-07-13 Globus Medical, Inc. Portable medical imaging system
US10117632B2 (en) 2016-02-03 2018-11-06 Globus Medical, Inc. Portable medical imaging system with beam scanning collimator
US10866119B2 (en) 2016-03-14 2020-12-15 Globus Medical, Inc. Metal detector for detecting insertion of a surgical device into a hollow tube
US11039893B2 (en) 2016-10-21 2021-06-22 Globus Medical, Inc. Robotic surgical systems
JP2018114280A (ja) 2017-01-18 2018-07-26 ケービー メディカル エスアー ロボット外科用システムのための汎用器具ガイド、外科用器具システム、及びそれらの使用方法
EP3360502A3 (en) 2017-01-18 2018-10-31 KB Medical SA Robotic navigation of robotic surgical systems
EP3351202B1 (en) 2017-01-18 2021-09-08 KB Medical SA Universal instrument guide for robotic surgical systems
US11071594B2 (en) 2017-03-16 2021-07-27 KB Medical SA Robotic navigation of robotic surgical systems
US10675094B2 (en) 2017-07-21 2020-06-09 Globus Medical Inc. Robot surgical platform
US11794338B2 (en) 2017-11-09 2023-10-24 Globus Medical Inc. Robotic rod benders and related mechanical and motor housings
US11382666B2 (en) 2017-11-09 2022-07-12 Globus Medical Inc. Methods providing bend plans for surgical rods and related controllers and computer program products
EP3492032B1 (en) 2017-11-09 2023-01-04 Globus Medical, Inc. Surgical robotic systems for bending surgical rods
US11134862B2 (en) 2017-11-10 2021-10-05 Globus Medical, Inc. Methods of selecting surgical implants and related devices
US20190254753A1 (en) 2018-02-19 2019-08-22 Globus Medical, Inc. Augmented reality navigation systems for use with robotic surgical systems and methods of their use
CN108606805B (zh) * 2018-03-15 2022-02-11 东软医疗系统股份有限公司 一种散射校正方法、装置及设备
US10573023B2 (en) 2018-04-09 2020-02-25 Globus Medical, Inc. Predictive visualization of medical imaging scanner component movement
US11337742B2 (en) 2018-11-05 2022-05-24 Globus Medical Inc Compliant orthopedic driver
US11278360B2 (en) 2018-11-16 2022-03-22 Globus Medical, Inc. End-effectors for surgical robotic systems having sealed optical components
US11744655B2 (en) 2018-12-04 2023-09-05 Globus Medical, Inc. Drill guide fixtures, cranial insertion fixtures, and related methods and robotic systems
US11602402B2 (en) 2018-12-04 2023-03-14 Globus Medical, Inc. Drill guide fixtures, cranial insertion fixtures, and related methods and robotic systems
US11918313B2 (en) 2019-03-15 2024-03-05 Globus Medical Inc. Active end effectors for surgical robots
US11419616B2 (en) 2019-03-22 2022-08-23 Globus Medical, Inc. System for neuronavigation registration and robotic trajectory guidance, robotic surgery, and related methods and devices
US11317978B2 (en) 2019-03-22 2022-05-03 Globus Medical, Inc. System for neuronavigation registration and robotic trajectory guidance, robotic surgery, and related methods and devices
US11571265B2 (en) 2019-03-22 2023-02-07 Globus Medical Inc. System for neuronavigation registration and robotic trajectory guidance, robotic surgery, and related methods and devices
US20200297357A1 (en) 2019-03-22 2020-09-24 Globus Medical, Inc. System for neuronavigation registration and robotic trajectory guidance, robotic surgery, and related methods and devices
US11382549B2 (en) 2019-03-22 2022-07-12 Globus Medical, Inc. System for neuronavigation registration and robotic trajectory guidance, and related methods and devices
US11806084B2 (en) 2019-03-22 2023-11-07 Globus Medical, Inc. System for neuronavigation registration and robotic trajectory guidance, and related methods and devices
US11045179B2 (en) 2019-05-20 2021-06-29 Global Medical Inc Robot-mounted retractor system
US11628023B2 (en) 2019-07-10 2023-04-18 Globus Medical, Inc. Robotic navigational system for interbody implants
US11571171B2 (en) 2019-09-24 2023-02-07 Globus Medical, Inc. Compound curve cable chain
US11864857B2 (en) 2019-09-27 2024-01-09 Globus Medical, Inc. Surgical robot with passive end effector
US11890066B2 (en) 2019-09-30 2024-02-06 Globus Medical, Inc Surgical robot with passive end effector
US11426178B2 (en) 2019-09-27 2022-08-30 Globus Medical Inc. Systems and methods for navigating a pin guide driver
US11510684B2 (en) 2019-10-14 2022-11-29 Globus Medical, Inc. Rotary motion passive end effector for surgical robots in orthopedic surgeries
US11464581B2 (en) 2020-01-28 2022-10-11 Globus Medical, Inc. Pose measurement chaining for extended reality surgical navigation in visible and near infrared spectrums
US11382699B2 (en) 2020-02-10 2022-07-12 Globus Medical Inc. Extended reality visualization of optical tool tracking volume for computer assisted navigation in surgery
US11207150B2 (en) 2020-02-19 2021-12-28 Globus Medical, Inc. Displaying a virtual model of a planned instrument attachment to ensure correct selection of physical instrument attachment
US11253216B2 (en) 2020-04-28 2022-02-22 Globus Medical Inc. Fixtures for fluoroscopic imaging systems and related navigation systems and methods
US11153555B1 (en) 2020-05-08 2021-10-19 Globus Medical Inc. Extended reality headset camera system for computer assisted navigation in surgery
US11382700B2 (en) 2020-05-08 2022-07-12 Globus Medical Inc. Extended reality headset tool tracking and control
US11510750B2 (en) 2020-05-08 2022-11-29 Globus Medical, Inc. Leveraging two-dimensional digital imaging and communication in medicine imagery in three-dimensional extended reality applications
US11317973B2 (en) 2020-06-09 2022-05-03 Globus Medical, Inc. Camera tracking bar for computer assisted navigation during surgery
US11382713B2 (en) 2020-06-16 2022-07-12 Globus Medical, Inc. Navigated surgical system with eye to XR headset display calibration
US11877807B2 (en) 2020-07-10 2024-01-23 Globus Medical, Inc Instruments for navigated orthopedic surgeries
US11793588B2 (en) 2020-07-23 2023-10-24 Globus Medical, Inc. Sterile draping of robotic arms
US11737831B2 (en) 2020-09-02 2023-08-29 Globus Medical Inc. Surgical object tracking template generation for computer assisted navigation during surgical procedure
US11523785B2 (en) 2020-09-24 2022-12-13 Globus Medical, Inc. Increased cone beam computed tomography volume length without requiring stitching or longitudinal C-arm movement
US11911112B2 (en) 2020-10-27 2024-02-27 Globus Medical, Inc. Robotic navigational system
US11941814B2 (en) 2020-11-04 2024-03-26 Globus Medical Inc. Auto segmentation using 2-D images taken during 3-D imaging spin
US11717350B2 (en) 2020-11-24 2023-08-08 Globus Medical Inc. Methods for robotic assistance and navigation in spinal surgery and related systems
US11857273B2 (en) 2021-07-06 2024-01-02 Globus Medical, Inc. Ultrasonic robotic surgical navigation
US11439444B1 (en) 2021-07-22 2022-09-13 Globus Medical, Inc. Screw tower and rod reduction tool
US11911115B2 (en) 2021-12-20 2024-02-27 Globus Medical Inc. Flat panel registration fixture and method of using same

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04170942A (ja) * 1990-11-01 1992-06-18 Yokogawa Medical Syst Ltd X線散乱線の補正方法
JPH06319730A (ja) * 1993-05-11 1994-11-22 Yokogawa Medical Syst Ltd X線ctにおける散乱線の補正方法
JPH07275236A (ja) * 1994-04-06 1995-10-24 Hitachi Medical Corp X線ct装置
JP2008220653A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Toshiba Corp X線ct装置、被検体外形推定方法、画像再構成方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002017714A (ja) * 2000-06-13 2002-01-22 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc X線ct装置におけるコリメータのスリット調整機構
JP2006239118A (ja) 2005-03-03 2006-09-14 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc X線ct装置
JP5085031B2 (ja) * 2005-11-10 2012-11-28 株式会社東芝 X線アンギオ撮影装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04170942A (ja) * 1990-11-01 1992-06-18 Yokogawa Medical Syst Ltd X線散乱線の補正方法
JPH06319730A (ja) * 1993-05-11 1994-11-22 Yokogawa Medical Syst Ltd X線ctにおける散乱線の補正方法
JPH07275236A (ja) * 1994-04-06 1995-10-24 Hitachi Medical Corp X線ct装置
JP2008220653A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Toshiba Corp X線ct装置、被検体外形推定方法、画像再構成方法

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013106648A (ja) * 2011-11-17 2013-06-06 Toshiba Corp 医用画像診断装置
WO2017069286A1 (ja) * 2015-10-23 2017-04-27 株式会社ジョブ X線装置、データ処理装置及びデータ処理方法
KR20170133450A (ko) * 2015-10-23 2017-12-05 가부시키가이샤 죠부 X선 장치, 데이터 처리 장치 및 데이터 처리 방법
JPWO2017069286A1 (ja) * 2015-10-23 2018-08-09 株式会社ジョブ X線装置、データ処理装置及びデータ処理方法
KR102075828B1 (ko) * 2015-10-23 2020-02-10 가부시키가이샤 죠부 X선 장치, 데이터 처리 장치 및 데이터 처리 방법
US10849580B2 (en) 2016-02-03 2020-12-01 Globus Medical Inc. Portable medical imaging system
US11801022B2 (en) 2016-02-03 2023-10-31 Globus Medical, Inc. Portable medical imaging system
KR102252847B1 (ko) 2017-06-20 2021-05-14 가부시키가이샤 죠부 X선 장치, x선 검사 방법, 데이터 처리 장치, 데이터 처리 방법 및 컴퓨터 프로그램
KR20200002918A (ko) * 2017-06-20 2020-01-08 가부시키가이샤 죠부 X선 장치, x선 검사 방법, 데이터 처리 장치, 데이터 처리 방법 및 컴퓨터 프로그램
KR20200004392A (ko) 2017-10-26 2020-01-13 가부시키가이샤 죠부 광자 계수형의 x선 검출 데이터를 처리하는 방법 및 장치, 및 x선 장치
US11099141B2 (en) 2017-10-26 2021-08-24 Job Corporation Method and apparatus for processing photon counting-type X-ray detection data and X-ray apparatus
WO2019083014A1 (ja) 2017-10-26 2019-05-02 株式会社ジョブ 光子計数型のx線検出データを処理する方法及び装置、並びに、x線装置
JP2019146959A (ja) * 2018-01-30 2019-09-05 グローバス メディカル インコーポレイティッド ビームスキャニングコリメータを備えたポータブル医療用撮像システム
JP2019129988A (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 コニカミノルタ株式会社 放射線画像処理装置、散乱線補正方法及びプログラム
JP7207856B2 (ja) 2018-03-12 2023-01-18 東芝Itコントロールシステム株式会社 Ct撮影装置
JP2019158502A (ja) * 2018-03-12 2019-09-19 東芝Itコントロールシステム株式会社 Ct撮影装置
JP2020005971A (ja) * 2018-07-10 2020-01-16 株式会社日立製作所 X線ct装置及び補正方法
JP7233865B2 (ja) 2018-07-10 2023-03-07 富士フイルムヘルスケア株式会社 X線ct装置及び補正方法
JP2020146453A (ja) * 2019-03-05 2020-09-17 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 医用処理装置
JP2021013729A (ja) * 2019-07-12 2021-02-12 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 X線システム、画像処理装置及びプログラム
JP7451256B2 (ja) 2019-07-12 2024-03-18 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 X線システム、画像処理装置及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US8787520B2 (en) 2014-07-22
US20110235773A1 (en) 2011-09-29
JPWO2010061810A1 (ja) 2012-04-26
JP5384521B2 (ja) 2014-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5384521B2 (ja) 放射線撮像装置
JP4599392B2 (ja) X線計測装置
US20090202127A1 (en) Method And System For Error Compensation
US20100119139A1 (en) Method and system for error compensation
US10521936B2 (en) Device and method for image reconstruction at different X-ray energies, and device and method for X-ray three-dimensional measurement
Mackenzie et al. Characterisation of noise and sharpness of images from four digital breast tomosynthesis systems for simulation of images for virtual clinical trials
JP2015518765A (ja) X線ctイメージの動き層分解較正
JP5220383B2 (ja) 放射線撮像装置
JP5137407B2 (ja) トモシンセシス画質制御の方法及び装置
JP2015150185A (ja) X線撮影システム及び画像処理方法
Schörner et al. Comparison between beam-stop and beam-hole array scatter correction techniques for industrial X-ray cone-beam CT
JP2011067554A (ja) X線ct装置
JP3583554B2 (ja) コーンビームx線断層撮影装置
JP4812397B2 (ja) X線ct装置、x線ct装置の画像生成方法
US20080073567A1 (en) Radiological image capturing system and radiological image capturing method
CN101721222B (zh) 一种修正床板和摆位辅助装置对图像质量影响的方法
JP4584550B2 (ja) X線計測装置
JP4823780B2 (ja) パノラマ断層像生成装置及びパノラマ断層像生成プログラム
JP2006334319A (ja) X線ct装置とその前処理方法、及びデータ作成装置とその方法、並びに制御プログラム
US7949174B2 (en) System and method for calibrating an X-ray detector
JP2006239303A (ja) X線ct装置
WO2019092981A1 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、放射線撮影装置、放射線撮影装置の制御方法、およびプログラム
CN108135557B (zh) 计算机断层摄影x射线成像
JP5386284B2 (ja) 放射線撮像装置
CN111595874A (zh) 一种动态定量成像的整环spect/能谱ct

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 09829058

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 2010540473

Country of ref document: JP

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 13131604

Country of ref document: US

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE

122 Ep: pct application non-entry in european phase

Ref document number: 09829058

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1