WO2010055726A1

WO2010055726A1 - イベントゲームにより付与される賞の配当量を音声によるメッセージで案内するゲーミングシステムとその制御方法

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Publication number: WO2010055726A1
Application number: PCT/JP2009/065611
Authority: WO
Inventors: 新網代; 健太菅野
Original assignee: アルゼゲーミング・アメリカ・インク
Priority date: 2008-11-14
Filing date: 2009-09-07
Publication date: 2010-05-20

Abstract

　ゲーミングシステムでは、各スロットマシンでスロットゲームを実行する際に、ベットされた賭け量の一部がプログレッシブボーナスカウンタに累積される。そして、このプログレッシブボーナスカウンタの累積カウント値が所定値に達した場合には、複数のスロットマシンのプレーヤが参加するイベントゲームが実行される。このイベントゲームに勝利したスロットマシンにおいては、累積カウント値の一部または全部に相当するプログレッシブボーナスが払い出される。また、払い出されるプログレッシブボーナスの配当量は、スロットマシンの上方に配置したサブディスプレイのサブスピーカから所定の言語により音声出力されるメッセージによって案内される。案内される賞の配当量は、ベットの受け付けが可能な通貨としてスロットマシンに対して指定された種類の通貨の単位で案内される。

Description

イベントゲームにより付与される賞の配当量を音声によるメッセージで案内するゲーミングシステムとその制御方法

　本発明は、所定条件の成立により実行されるイベントゲームにより付与される賞の配当量を、所定の言語による音声のメッセージで案内するゲーミングシステムとその制御方法に関するものである。

　特許文献１には、複数のゲーミングターミナルをリンクしたゲーミングシステムにおいて、ジャックポットフューチャー機能が搭載されることが示されている。このジャックポットフューチャー機能では、ジャックポットボーナスが成立するとフューチャーゲームが実行され、この結果に応じてランダムジャックポットの賞が変化する。また、他のリンクされたゲーミングシステムとしては、特許文献２、特許文献３に示されたものが知られている。

　このようなゲーミングシステムが設置された施設においては、フューチャーゲームによって得られるジャックポットボーナスの配当量が、プレーヤに対して案内される。

国際公開ＷＯ９９／００３０７８号米国特許７３１１５９８号米国特許７３１１６０４号

　本発明は、所定条件の成立により実行されるイベントゲームにより付与される賞の配当量を、所定の言語による音声のメッセージで案内するゲーミングシステムにおいて、ゲーミングシステムが設置される国や地域の違いに応じた、プレーヤに対する賞の配当量の案内を実現することが可能な、ゲーミングマシンとその制御方法とを提供することを目的としている。

　本発明の第１のアスペクトは、
　複数種類の通貨のうち予め設定された種類の通貨の単位によるベットをベットスイッチで受け付けて、受け付けたベットに基づいた単位ゲームを行う複数のゲーミングターミナルと、
　前記各ゲーミングターミナルとネットワークによって接続された共通ゲーム制御装置と、
　賞の配当量を所定の言語により案内するための音声データを、前記通貨の種類別にそれぞれ記憶する音声メモリと、
　前記音声メモリに記憶された通貨の種類別の音声データの中から、前記予め設定された通貨の種類に応じた音声データを抽出し、前記賞の配当量を案内するための音声信号を生成する音声制御回路と、
　前記生成された音声信号により前記賞の配当量を案内するメッセージを音声出力するスピーカとを備え、
　前記共通ゲーム制御装置が、下記（ａ）乃至（ｄ）の各事項を行うコントローラを備えるゲーミングシステム、
　　（ａ）複数の前記ゲーミングターミナルが参加して実行されるイベントゲームにおいて入賞したゲーミングターミナルに対して付与される、前記賞の配当量を決定する制御を行い、
　　（ｂ）前記決定した賞の配当量を、前記予め設定された種類の通貨の単位で案内する前記メッセージを、前記スピーカから音声出力させるトリガとなる信号を、所定条件の成立により前記音声制御回路に対して出力する制御を行い、
　　（ｃ）複数の前記ゲーミングターミナルにおける前記ベットの前記ベットスイッチによる受け付けに関連して、前記イベントゲームを実行する制御を行い、
　　（ｄ）前記イベントゲームにおいて入賞したゲーミングターミナルに前記賞の発生を示す信号を出力する制御を行う、
にある。

　本発明の第２のアスペクトは、
　複数種類の通貨のうち予め設定された種類の通貨の単位によるベットをベットスイッチで受け付けて、受け付けたベットに基づいた単位ゲームを行う複数のゲーミングターミナルと、
　前記各ゲーミングターミナルとネットワークによって接続された共通ゲーム制御装置と、
　賞の配当量を所定の言語により案内するための音声データを、前記通貨の種類別にそれぞれ記憶する音声メモリと、
　前記音声メモリに記憶された通貨の種類別の音声データの中から、前記予め設定された通貨の種類に応じた音声データを抽出し、前記賞の配当量を案内するための音声信号を生成する音声制御回路と、
　前記生成された音声信号により前記賞の配当量を案内するメッセージを音声出力するスピーカとを備え、
　前記共通ゲーム制御装置が、下記（ａ）乃至（ｅ）の各事項を行うコントローラを備えるゲーミングシステム、
　　（ａ）前記各ゲーミングターミナルにおいてベットを受け付けた前記単位ゲームが実行される度に、イベントゲーム抽籤を実行する制御を行い、
　　（ｂ）前記イベントゲーム抽籤の当籤により複数の前記ゲーミングターミナルが参加して実行されるイベントゲームにおいて入賞したゲーミングターミナルに対して付与される、前記賞の配当量を決定する制御を行い、
　　（ｃ）前記決定した賞の配当量を、前記予め設定された種類の通貨の単位で案内する前記メッセージを、前記スピーカから音声出力させるトリガとなる信号を、所定条件の成立により前記音声制御回路に対して出力する制御を行い、
　　（ｄ）複数の前記ゲーミングターミナルにおける前記ベットの前記ベットスイッチによる受け付けに関連して、前記イベントゲームを実行する制御を行い、
　　（ｅ）前記イベントゲームにおいて入賞したゲーミングターミナルに前記賞の発生を示す信号を出力する制御を行う、
にある。

　本発明の第３のアスペクトは、
　複数種類の通貨のうち予め設定された種類の通貨の単位によるベットをベットスイッチで受け付けて、受け付けたベットに基づいた単位ゲームを行う複数のゲーミングターミナルと、
　前記各ゲーミングターミナルとネットワークによって接続された共通ゲーム制御装置と、
　前記各ゲーミングターミナルで受け付けたベットの賭け量の一部をプログレッシブボーナス値として累積するカウンタと、
　賞の配当量を所定の言語により案内するための音声データを、前記通貨の種類別にそれぞれ記憶する音声メモリと、
　前記音声メモリに記憶された通貨の種類別の音声データの中から、前記予め設定された通貨の種類に応じた音声データを抽出し、前記賞の配当量を案内するための音声信号を生成する音声制御回路と、
　前記生成された音声信号により前記賞の配当量を案内するメッセージを音声出力するスピーカとを備え、
　前記共通ゲーム制御装置が、下記（ａ）乃至（ｄ）の各事項を行うコントローラを備えるゲーミングシステム、
　　（ａ）前記プログレッシブボーナス値が所定のしきい値に達すると複数の前記ゲーミングターミナルが参加して実行されるイベントゲームにおいて入賞したゲーミングターミナルに対して付与される、前記プログレッシブボーナス値の一部又は全部に相当する前記賞の配当量、及び、前記所定のしきい値を、前回の前記イベントゲームで入賞したゲーミングターミナルに前記賞が付与された後に決定する制御を行い、
　　（ｂ）前記決定した賞の配当量を、前記予め設定された種類の通貨の単位で案内する前記メッセージを、前記スピーカから音声出力させるトリガとなる信号を、所定条件の成立により前記音声制御回路に対して出力する制御を行い、
　　（ｃ）複数の前記ゲーミングターミナルにおける前記ベットの前記ベットスイッチによる受け付けに関連して、前記イベントゲームを実行する制御を行い、
　　（ｄ）前記イベントゲームにおいて入賞したゲーミングターミナルに前記賞の発生を示す信号を出力する制御を行う、
にある。

　本発明の第４のアスペクトは、
　複数種類の通貨のうち予め設定された種類の通貨の単位によるベットをベットスイッチで受け付けて、受け付けたベットに基づいた単位ゲームを行う複数のゲーミングターミナルを、ネットワークによって共通ゲーム制御装置と接続したゲーミングシステムの制御方法であり、
　複数の前記ゲーミングターミナルが参加して実行されるイベントゲームにおいて入賞したゲーミングターミナルに対して付与される、前記賞の配当量を決定する制御を行い、
　前記決定した賞の配当量を、前記予め設定された種類の通貨の単位で案内するメッセージを、スピーカから音声出力させるトリガとなる信号を、所定条件の成立により音声制御回路に対して出力する制御を行い、
　前記トリガとなる信号を受け取った前記音声制御回路により、前記通貨の種類別に音声メモリにそれぞれ記憶された、前記賞の配当量を所定の言語により案内するための音声データの中から、前記予め設定された通貨の種類に応じた音声データを抽出し、前記賞の配当量を案内するための音声信号を生成する制御を行い、
　前記生成された音声信号により前記賞の配当量を案内するメッセージを前記スピーカにより音声出力させる制御を行い、
　複数の前記ゲーミングターミナルにおける前記ベットの前記ベットスイッチによる受け付けに関連して、前記イベントゲームを実行する制御を行い、
　前記イベントゲームにおいて入賞したゲーミングターミナルに前記賞の発生を示す信号を出力する制御を行う、
にある。

本発明に係るゲーミングシステムで実行される処理の概略的な処理手順を示すフローチャートである。本発明の第１実施形態に係るゲーミングシステムの全体構成図である。本発明の第１実施形態に係るゲーミングシステムのネットワーク接続図である。本発明の第１実施形態に係るゲーミングシステムで用いられるスロットマシンの全体構成図である。本発明の第１実施形態に係るゲーミングシステムで用いられるスロットマシンの内部構成を示すブロック図である。本発明の第１実施形態に係るゲーミングシステムで用いられるサーバの内部構成を示すブロック図である。本発明の第１実施形態に係るサーバの音声制御回路の内部構成を示すブロック図である。本発明の第１実施形態に係るスロットマシンのディスプレイに表示されるシンボルの説明図である。本発明の第１実施形態に係るスロットマシンで実行されるスロットゲームのペイアウトテーブルを示す図である。本発明の第１実施形態に係るゲーミングシステムのサーバで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第１実施形態に係るメッセージ出力処理を示すフローチャートである。本発明の第１実施形態に係るゲーミングシステムの各スロットマシンで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第１実施形態に係るスロットゲーム実行処理を示すフローチャートである。本発明の第１実施形態に係るイベントゲーム開始処理を示すフローチャートである。本発明の第１実施形態に係るイベントゲーム実行処理を示すフローチャートである。本発明の第１実施形態に係るボーナスゲーム実行処理を示すフローチャートである。本発明の第１実施形態に係るディスプレイの表示例を示す説明図である。本発明の第１実施形態に係るイベントゲームのシンボルと獲得ポイントとの関係を示す図である。本発明の第１実施形態に係るイベントゲームの表示例である。本発明の第１実施形態に係るイベントゲームの表示例である。本発明の第１実施形態に係るイベントゲームの表示例である。本発明の第１実施形態に係る共通ディスプレイの表示例である。本発明の第１実施形態に係る共通ディスプレイの表示例である。本発明の第１実施形態の変形例に係るゲーミングシステムで用いられるスロットマシンの内部構成を示すブロック図である。本発明の第１実施形態の変形例に係るゲーミングシステムで用いられるサーバの内部構成を示すブロック図である。本発明の第１実施形態の変形例に係るゲーミングシステムのサーバで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第１実施形態の変形例に係る通貨種類照合処理を示すフローチャートである。本発明の第１実施形態の変形例に係るゲーミングシステムの各スロットマシンで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第１実施形態の変形例に係るディスプレイの表示例である。本発明の第２実施形態に係るゲーミングシステムのサーバで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第２実施形態の変形例に係るゲーミングシステムのサーバで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第２実施形態の変形例に係るゲーミングシステムの各スロットマシンで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第３実施形態に係るゲーミングシステムのサーバで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第３実施形態に係るゲーミングシステムのサーバで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第３実施形態に係るゲーミングシステムの各スロットマシンで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第３実施形態に係るディスプレイの表示例である。本発明の第４実施形態に係るゲーミングシステムのサーバで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第４実施形態に係るゲーミングシステムの各スロットマシンで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第５乃至第８実施形態に係るスロットシステムのネットワーク構成を示す説明図である。本発明の第５乃至第８実施形態に係るゲーミングシステムで用いられるホストサーバの電気的構成を示すブロック図である。本発明の第５乃至第８実施形態に係るゲーミングシステムで用いられるサーバの内部構成を示すブロック図である。本発明の第５実施形態に係るゲーミングシステムのサーバで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第５実施形態に係るゲーミングシステムのサーバで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第５実施形態に係るゲーミングシステムのホストサーバで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第５実施形態の変形例に係るゲーミングシステムのサーバで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第５実施形態の変形例に係るゲーミングシステムのサーバで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第５実施形態の変形例に係るゲーミングシステムのホストサーバで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第６実施形態に係るゲーミングシステムのサーバで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第６実施形態に係るゲーミングシステムのホストサーバで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第６実施形態の変形例に係るゲーミングシステムのサーバで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第６実施形態の変形例に係るゲーミングシステムのホストサーバで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第７実施形態に係るゲーミングシステムのサーバで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第７実施形態に係るゲーミングシステムのサーバで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第７実施形態に係るゲーミングシステムのホストサーバで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第７実施形態に係るゲーミングシステムのホストサーバで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第７実施形態の変形例に係るゲーミングシステムのサーバで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第７実施形態の変形例に係るゲーミングシステムのサーバで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第７実施形態の変形例に係るゲーミングシステムのホストサーバで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第７実施形態の変形例に係るゲーミングシステムのホストサーバで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第８実施形態に係るゲーミングシステムのサーバで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第８実施形態に係るゲーミングシステムのサーバで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第８実施形態に係るゲーミングシステムのホストサーバで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第８実施形態に係るゲーミングシステムのホストサーバで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第８実施形態の変形例に係るゲーミングシステムのサーバで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第８実施形態の変形例に係るゲーミングシステムのサーバで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第８実施形態の変形例に係るゲーミングシステムのホストサーバで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第８実施形態の変形例に係るゲーミングシステムのホストサーバで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第５実施形態の他の変形例に係るゲーミングシステムで用いられるホストサーバの電気的構成を示すブロック図である。本発明の第５実施形態の他の変形例に係るゲーミングシステムのサーバで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第５実施形態の他の変形例に係るゲーミングシステムのサーバで実行される処理を示すフローチャートである。本発明の第６実施形態の他の変形例に係るゲーミングシステムのサーバで実行される処理を示すフローチャートである。

　図１は、本発明の実施形態に係るゲーミングシステムで実行される処理の概略的な処理手順を示すフローチャートである。図２は、本発明の実施形態に係るゲーミングシステムの全体構成図である。また、図５は、本発明の実施形態に係るゲーミングシステムで用いられるスロットマシンの内部構成を示すブロック図である。図６Ａは、本発明の実施形態に係るゲーミングシステムで用いられるサーバの内部構成を示すブロック図である。図６Ｂは、本発明の実施形態に係るサーバの音声制御回路の内部構成を示すブロック図である。以下、各図を参照して本発明の実施形態に係るゲーミングシステムの概略的な処理手順について説明する。

　図２に示すように、本発明の実施形態に係るゲーミングシステム１は、プログレッシブボーナスを共有する１０台のスロットマシン１０Ａ～１０Ｊ（ゲーミングターミナル）を有している。プログレッシブボーナスは、例えば、各スロットマシン１０Ａ～１０Ｊにおいて実行されるスロットゲーム（単位ゲーム）にベットされたクレジット（賭け量）の一部を累積することで、プログレッシブに増加する。各スロットマシン１０Ａ～１０Ｊでベットを受け付ける通貨の種類は、予め指定される。プログレッシブボーナスのカウントは、例えば、支持部材３の中に収容したサーバ５のプログレッシブボーナスカウンタ７７（図６Ａ参照）によって行われる。ゲーミングシステム１では、所定条件が成立すると、各スロットマシン１０Ａ～１０Ｊが参加するイベントゲームが実行される。このイベントゲームで入賞したスロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）には、プログレッシブボーナスによる賞が付与される。

　また、本発明の実施形態に係るゲーミングシステム１は、共通ディスプレイ４とサブディスプレイ３０１Ａ，３０１Ｂとをさらに有している。これらの共通ディスプレイ４やサブディスプレイ３０１Ａ，３０１Ｂは、スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）の上方に配置してもよい。共通ディスプレイ４やサブディスプレイ３０１Ａ，３０１Ｂには、イベントゲームで入賞することでスロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）に付与される賞の配当量を案内するメッセージが表示される。また、サブディスプレイ３０１Ａ，３０１Ｂにはサブスピーカ３０２Ａ，３０２Ｂが内蔵されている。このサブスピーカ３０２Ａ，３０２Ｂでは、賞の配当量を案内するメッセージが音声出力される。メッセージの音声信号は、サーバ５の音声制御回路８０ａ，８０ｂ（図６Ａ参照）において生成される。共通ディスプレイ４やサブディスプレイ３０１Ａ，３０１Ｂに表示されるメッセージや、サブスピーカ３０２Ａ，３０２Ｂから音声出力されるメッセージは、各スロットマシン１０Ａ～１０Ｊでベットを受け付ける通貨として予め指定された種類の通貨単位で、賞の配当量を表わす。音声制御回路８０ａ，８０ｂは、賞の配当量を予め指定された種類の通貨単位で表すメッセージの音声信号を生成するために、音声データＲＯＭ１８０ｂ（図６Ｂ参照）を有している。音声データＲＯＭ１８０ｂには、各通貨の音声信号を生成するための音声データが格納されている。

　そして、本発明の実施形態に係るゲーミングシステム１では、図１に示すように、コントローラが、複数のスロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）が参加して実行されるイベントゲームにおいて入賞したスロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）に対して付与される賞の配当量を決定する（ステップＳ１）。次に、コントローラが、決定した賞の配当量を、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）におけるクレジットのベットの際に受け付ける通貨として予め設定された種類の通貨の単位で案内するメッセージのトリガ信号を、所定条件の成立によって音声制御回路８０ａ，８０ｂ（図６Ａ参照）に出力する（ステップＳ２）。続いて、コントローラが、複数のスロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）におけるベットの受け付けに関連してイベントゲームを実行する（ステップＳ３）。さらに、コントローラが、イベントゲームに入賞したスロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）に賞の発生を示す信号を出力する（ステップＳ４）。トリガ信号を受け取った音声制御回路８０ａ，８０ｂは、ベットの際に受け付ける通貨として予め設定された種類の通貨に対応する音声データを、音声データＲＯＭ１８０ｂ（図６Ｂ参照）の通貨の種類別の音声データから抽出し、メッセージの音声信号を生成する。生成された音声信号はサブスピーカ３０２Ａ，３０２Ｂに出力され、これらのサブスピーカ３０２Ａ，３０２Ｂからメッセージが音声出力される。以上の処理手順を実行するコントローラは、サーバ５のサーバ制御用ＣＰＵ７１（図６Ａ参照）によって実現するようにしてもよい。

　このような処理を行うことで、本発明の実施形態に係るゲーミングシステム１では、イベントゲームの入賞によりスロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）に付与される賞の配当量が、各スロットマシン１０Ａ～１０Ｊにおけるクレジットのベットに使用する通貨として予め設定された種類の通貨単位で、サブスピーカ３０２Ａ，３０２Ｂから音声出力されるメッセージにより案内される。したがって、イベントゲームにおいて入賞した際に付与される賞の配当量を、スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）におけるクレジットのベットに使用しているのと同じ通貨の単位で、スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のプレーヤに、分かり易く認識させることができる。

　なお、プログレッシブボーナスカウンタ７７（図６Ａ参照）により累積させるプログレッシブボーナスカウント値は、例えば、ＭＡＪＯＲとＭＩＮＩというように、２つ以上の種類、即ち、複数種類としてもよい。その場合、各プログレッシブボーナスカウント値は、各スロットマシン１０Ａ～１０Ｊでベットを受け付けたクレジットの一部を、互いに異なる割合で累積することで、それぞれプログレッシブに増加される。このとき、図１に示した処理手順によりサブスピーカ３０２Ａ，３０２Ｂから音声出力されるメッセージにより案内される賞の配当量は、複数種類のプログレッシブボーナスカウント値の全てにそれぞれ対応して決定される配当量としてもよい。反対に、複数種類のプログレッシブボーナスカウント値のうち一部のみに対応して決定される配当量となる場合もある。そこで、この場合には、各スロットマシン１０Ａ～１０Ｊにおいて所定の操作が行われたときに、全ての種類のプログレッシブボーナスカウント値に対応する全ての配当量を、個別ディスプレイにおいて表示させる構成としてもよい。ここで、個別ディスプレイとして、各スロットマシン１０Ａ～１０Ｊのスロットゲームを表示するディスプレイ１６（図５参照）の一部の領域を利用するようにしてもよい。

　上述した個別ディスプレイによる全種類の配当量の表示を、各スロットマシン１０Ａ～１０Ｊにおける所定の操作に応じて行わせる場合には、上述したステップＳ１乃至ステップＳ４の各処理に加えて、図１に示すように、コントローラが、所定の操作が行われたスロットマシン１０Ａ～１０Ｊの例えばディスプレイ１６において、全ての種類の配当量を表示させる（ステップＳ５）。このステップＳ４の処理を実行する場合、コントローラは、各スロットマシン１０Ａ～１０ＪのＣＰＵ１０６（図５参照）をさらに用いて実現するようにしてもよい。

　このような処理をさらに行うことで、本発明の実施形態に係るゲーミングシステム１では、イベントゲームの入賞によりスロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）に付与される賞の配当量が複数種類ある場合に、所定の操作が行われたスロットマシン１０Ａ～１０Ｊにおいて全種類の配当量がディスプレイ１６に表示される。したがって、サブスピーカ３０２Ａ，３０２Ｂからの音声によるメッセージでは認識できない種類の配当量を、スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）でのクレジットのベットと同じ種類の通貨単位で、プレーヤに分かり易く認識させることができる。

　次に、本発明の第１実施形態に係るゲーミングシステム１について説明する。図２に示すように、本実施形態に係るゲーミングシステム１は、あるエリア２に設置されている。このゲーミングシステム１は、支持部材３の上の複数台（図では１０台）のスロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）と、これらのスロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）の上方に配置された１台の共通ディスプレイ４とを有している。さらに、ゲーミングシステム１は、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）と共通ディスプレイ４との間にそれぞれ配設されたランプ帯３１０Ａ～３１０Ｊと、５台のスロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｅ，１０Ｆ～１０Ｊ）の上方にそれぞれ配置されたサブディスプレイ３０１Ａ，３０１Ｂとを有している。各サブディスプレイ３０１Ａ，３０１Ｂは、サブスピーカ３０２Ａ，３０２Ｂ（図６Ａ参照）を内蔵している。

　各ランプ帯３１０Ａ～３１０Ｊは、複数の発光ダイオード（ＬＥＤ）を並べて構成されている。各ランプ帯３１０Ａ～３１０Ｊの発光ダイオードは、後述するイベントタイムの際に点灯又は点滅する。

　共通ディスプレイ４には、ジャックポットボーナスの配当量が表示される。このジャックポットボーナスは、イベントタイムにおいて各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）が参加して実行されるイベントゲームの結果に応じて、いずれかのスロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）に付与される。イベントゲームの様子やジャックポットボーナスの配当量等は、各サブディスプレイ３０１Ａ，３０１Ｂにもそれぞれ表示される。この表示は、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）でのクレジット（賭け量）のベットに使用される通貨（デフォルトでは標準通貨である米ドル）の単位で行われる。

　支持部材３の中には、サーバ５が収容されている。このサーバ５は、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）を総括的に制御すると共に、共通ディスプレイ４やサブディスプレイ３０１Ａ，３０１Ｂの表示制御、各ランプ帯３１０Ａ～３１０Ｊの発光ダイオードの発光制御を行う。また、サーバ５では、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）におけるクレジットのベットに使用される通貨の種類を指定することができる。

　各スロットマシン１０では、プレーヤがスロットゲームを実行できるようになっている。また、各スロットマシン１０では、各スロットマシン１０で共通のイベントゲームが実行される場合がある。このイベントゲームは、後述するように、各スロットマシン１０で共通に設けられたサーバ５のプログレッシブボーナスカウンタ７７（図６Ａ参照）の累積カウント値Ｎが所定値Ｎmax となった場合に実行される。ただし、累計カウント値Ｎが所定値Ｎmax となった時点で、複数のプレーヤがスロットゲームに参加していることが、イベントゲームの実行される条件となる。この累積カウント値Ｎのカウントは、各スロットマシン１０でのクレジット（賭け量）のベットに使用される、サーバ５から指定された種類の通貨の単位で行われる。

　図３は、本実施形態に係るゲーミングシステム１のネットワーク接続図である。この図３に示すように、複数のスロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）は、ネットワークを介してサーバ５に接続される。更に、サーバ５は、共通ディスプレイ４やサブディスプレイ３０１Ａ，３０１Ｂ、各ランプ帯３１０Ａ～３１０Ｊ（の発光ダイオード）に接続される。

　次に、図４を参照してスロットマシン１０の構成について説明する。なお、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）は同一構成であるので、スロットマシン１０Ａを例に挙げて説明する。図４に示すように、本実施形態に係るスロットマシン１０Ａは、上部キャビネット１１と、下部キャビネット１２、及び、上部キャビネット１１と下部キャビネット１２の間にて前面に突出して設けられる操作卓１５を備えている。

　上部キャビネット１１には上部ドア１３が設けられ、ヒンジ（図示省略）により開閉可能とされている。同様に、下部キャビネット１２には下部ドア１４が設けられ、ヒンジ（図示省略）により開閉可能とされている。通常時には、上部ドア１３及び下部ドア１４は閉鎖された状態でスロットゲームが実行され、故障発生時やメンテナンス時において、専用の鍵を所有する管理者により開閉される。

　また、上部キャビネット１１内には、本スロットマシン１０を電気的にコントロールするためのコントローラ４０（図５参照）、及びメダルの投入、貯留、及びペイアウトをコントロールするためのホッパー４４（図５参照）等を含む各種の構成部材が設けられている。更に、上部キャビネット１１の側面には、スロットゲームの実行に伴う効果音を出力するためのスピーカ２９が設けられている。

　上部ドア１３の前面側のプレーヤに臨む面には、ディスプレイ１６が設けられており、該ディスプレイ１６にゲームに関する画像が表示される。即ち、本実施形態で用いられるスロットマシン１０Ａにおいては、３行、５列の、合計１５個のシンボルが表示され、スロットゲームが実行されると、各シンボルがスクロールを開始し、所定時間が経過した後に各シンボルが停止する。そして、停止したシンボルの組み合わせに応じて、賞が成立したか否かが判定され、賞が発生した場合には所定量のペイアウトが発生することになる。また、ディスプレイ１６には、上記のシンボル以外にも、スロットゲームの進行に伴って各種の演出画像が表示される。

　更に、ディスプレイ１６の表面には、プレーヤによるタッチ操作を検出するタッチパネルセンサ２０（図５参照）が設けられている。該タッチパネルセンサ２０を用いることにより、プレーヤがディスプレイ１６に表示された画像にタッチして入力操作を行うことができる。

　また、ディスプレイ１６の下方には、チケットプリンタ３５と、カードリーダ３６と、データディスプレイ３７が設けられている。

　チケットプリンタ３５は、クレジット数、日時、スロットマシン１０Ａの識別番号等の各データがコード化されたバーコードをチケットに印刷し、バーコード付チケットとして出力するものである。プレーヤは、バーコード付チケットを他のスロットマシンに読み取らせて、このスロットマシンでプレイしたり、バーコード付チケットを遊技施設の所定箇所（例えばカジノ内のキャッシャ）で紙幣等に交換することができる。

　カードリーダ３６は、スマートカードを挿入可能であり、挿入されたスマートカードからのデータの読み取り、及びスマートカードへのデータの書き込みを行うものである。スマートカードは、プレーヤが所持するカードであり、プレーヤを識別するためのデータ、プレーヤが行った遊技の履歴に関するデータ等が記憶される。

　データディスプレイ３７は、スロットゲームに関する各種のデータが表示される。例えば、遊技履歴データ、クレジット数、ペイアウト数等のデータが表示される。

　なお、本実施形態では、ゲームを実行する際に用いる賭け金としてメダルを例に挙げているが、賭け金はメダルに限るものではなく、例えば、コイン、トークン、電子マネー、或いはこれらに相当する電子的な有価情報（クレジット）を挙げることができる。

　また、操作卓１５には、キャッシュアウトスイッチ２３、ＭＡＸベットスイッチ２４、ベットスイッチ２５、スピンリピートベットスイッチ２６、スタートスイッチ２７、及びレスキュー設定スイッチ２８が設けられている。更に、操作卓１５には、ゲームを実行する際に用いるメダルを投入するためのメダル投入口２１、紙幣の適否を識別すると共に正規の紙幣を受け入れるための紙幣識別器２２が設けられている。この紙幣識別器２２で受け入れ可能な紙幣の種類は、サーバ５から通知されるクレジットのベットに使用する通貨の種類と同じである。したがって、このスロットマシン１０Ａでは、サーバ５から指定された種類の通貨の単位でクレジットがカウントされる。

　キャッシュアウトスイッチ２３は、投入されているメダルを払い出すためのスイッチである。払い出されるメダルは、下部ドア１４の正面に開口されたメダル払い出し口１９から排出される。この払い出されたメダルは、メダルトレイ１８に蓄積される。

　ＭＡＸベットスイッチ２４は、１回のスロットゲームでベット可能なクレジットの最大数（例えば、１０枚）を、１回の操作でベットするためのスイッチである。なお、１回のスロットゲームでベット可能なクレジットの最大数は、管理者の操作により変更することが可能である。例えば、最大でメダル５０枚分のベットが可能となるように設定することもできる。

　ベットスイッチ２５は、ディスプレイ１６で実行されるスロットゲームに対して、ベットするクレジットの数を決定するためのスイッチであり、ベットスイッチ２５を押す毎に、メダル１枚分のクレジットがベットされる。

　スピンリピートベットスイッチ２６は、前回のスロットゲームにおいて、上記したベットスイッチ２５でベットしたクレジット数を変更せずにクレジットをベットして、スロットゲームを行うためのスイッチである。

　スタートスイッチ２７は、クレジットがベットされた後に、ディスプレイ１６にてスロットゲームを開始するためのスイッチである。メダル投入口２１にメダルが投入されるか、またはベットスイッチ２５によりクレジットがベットされた後に、このスタートスイッチ２７が押されると、ディスプレイ１６の３行、５列の各表示領域でシンボルがスクロールされた後に停止するスロットゲームが開始される。

　レスキュー設定スイッチ２８は、レスキューペイ（インシュランスペイ）に加入するためのスイッチである。レスキューペイとは、スロットゲームの実行時に、予め決められたゲーム数（例えば、１０００回）継続してボーナストリガーに入賞しないときに、所定量のペイアウトを発生させることにより、プレーヤの損失を補填する機能である。レスキューベットは、例えば、メダル１０枚のベットに対してメダル１枚が徴収され、レスキューペイの発生時には、例えば、２０００枚のメダルが支払われる。レスキューペイに参加するか否かは、プレーヤ自身が判断することができる。

　図５は、本実施形態に係るスロットマシン１０Ａに設けられているコントローラ４０、及び該コントローラ４０に接続される各種機器の電気的構成を示すブロック図である。図５に示すコントローラ４０は、マイクロコンピュータであり、インターフェイス回路群１０２と、入出力バス１０４と、ＣＰＵ１０６と、ＲＯＭ１０８と、ＲＡＭ１１０と、通信用インターフェイス回路１１１と、乱数発生器１１２と、スピーカ駆動回路１２２と、ホッパー駆動回路１２４と、ゲーム数カウンタ１２８、及び表示コントローラ１４０を備えている。

　インターフェイス回路群１０２は、入出力バス１０４に接続されている。この入出力バス１０４は、ＣＰＵ１０６に対するデータ信号、またはアドレス信号の入出力を行う。

　インターフェイス回路群１０２には、スタートスイッチ２７が接続されている。このスタートスイッチ２７から出力された始動信号は、インターフェイス回路群１０２において所定の信号に変換された後、入出力バス１０４を介してＣＰＵ１０６に送信される。

　更に、インターフェイス回路群１０２には、ベットスイッチ２５と、ＭＡＸベットスイッチ２４と、スピンリピートベットスイッチ２６、キャッシュアウトスイッチ２３、及びレスキュー設定スイッチ２８が接続される。そして、これらの各スイッチ２５，２４，２６，２３，２８より出力される各スイッチング信号は、インターフェイス回路群１０２に供給され、このインターフェイス回路群１０２にて所定の信号に変換された後、入出力バス１０４を介してＣＰＵ１０６に送信される。

　加えて、インターフェイス回路群１０２には、メダルセンサ４３が接続されている。メダルセンサ４３は、メダル投入口２１に投入されたメダルを検出するためのセンサであって、メダル投入口２１のメダル投入部位に設けられている。このメダルセンサ４３より出力される検出信号は、インターフェイス回路群１０２に供給され、このインターフェイス回路群１０２によって所定の信号に変換された後、入出力バス１０４を介してＣＰＵ１０６に送信される。

　入出力バス１０４には、システムプログラムが格納されるＲＯＭ１０８、及び各種のデータを保存するためのＲＡＭ１１０が接続されている。更に、入出力バス１０４には、乱数発生器１１２と、通信用インターフェイス回路１１１と、表示コントローラ１４０と、ホッパー駆動回路１２４と、スピーカ駆動回路１２２と、ゲーム数カウンタ１２８が接続されている。

　ＣＰＵ１０６は、スタートスイッチ２７によりゲームのスタート操作が受け付けられたことを契機として、ゲーム実行プログラムを読み出してスロットゲームを実行する。ゲーム実行プログラムは、表示コントローラ１４０を介して、ディスプレイ１６上でスロットゲームを実行するためのプログラムである。

　即ち、ゲーム実行プログラムは、ディスプレイ１６の表示領域で１５個のシンボルをスクロールさせ、その後、シンボルを停止させ、停止したシンボルにより入賞組み合わせとなるシンボルが揃ったときに、ペイアウトを発生させるスロットゲームを実行するようにプログラミングされている。

　通信用インターフェイス回路１１１は、ネットワークを介してサーバ５と接続され、本スロットマシン１０Ａで実行したプレイ履歴のデータをサーバ５に送信する。また、サーバ５より送信される各種のデータを受信する。

　乱数発生器１１２は、ディスプレイ１６で実行されるスロットゲームにおいて、入賞組み合わせを発生させるか否かを決めるための乱数を発生させる。

　ゲーム数カウンタ１２８は、スロットゲームが実行された回数をカウントするためのカウンタであり、レスキューペイがオンとされたことを契機としてカウントを開始し、後述するボーナスゲームが実行された場合には、カウント値をリセットする。そして、カウント値が所定値（例えば、１０００）に達したときに、レスキューペイを発生させる。なお、ゲーム数カウンタ１２８は、ＲＡＭ１１０内に設定することも可能である。

　スピーカ駆動回路１２２は、スピーカ２９に音声信号を出力する。即ち、ＣＰＵ１０６は、ＲＯＭ１０８に記憶されている音声データを読み出し、入出力バス１０４を介して、この音声データをスピーカ駆動回路１２２に送信する。これにより、スピーカ２９から所定の効果音が発せられる。

　ホッパー駆動回路１２４は、キャッシュアウトが発生したときに、ホッパー４４にペイアウト信号を出力する。即ち、キャッシュアウトスイッチ２３より、キャッシュアウト信号が入力されると、ＣＰＵ１０６は、駆動信号を、入出力バス１０４を介して、ホッパー駆動回路１２４に出力する。これにより、ホッパー４４は、ＲＡＭ１１０の所定のメモリ領域に記憶されたその時点におけるクレジットの残数分に相当するメダルを払い出す。

　表示コントローラ１４０は、ディスプレイ１６上にて、スロットゲームを実行する表示制御を行う。即ち、ＣＰＵ１０６は、スロットゲームの状態、及びスロットゲームの結果に応じた画像表示命令の信号を生成し、入出力バス１０４を介して、この画像表示命令の信号を表示コントローラ１４０に出力する。表示コントローラ１４０は、ＣＰＵ１０６より出力された画像表示命令の信号が入力されると、この画像表示命令に基づいてディスプレイ１６を駆動するための駆動信号を生成し、この生成した駆動信号をディスプレイ１６に出力する。これにより、ディスプレイ１６上には、演出画像、ゲーム説明の画像等の各種の画像が表示される。更に、表示コントローラ１４０は、データディスプレイ３７の表示制御を行う。また、表示コントローラ１４０は、タッチパネルセンサ２０より入力された操作信号をＣＰＵ１０６に出力する。

　次に、サーバ５の電気的構成を図６Ａに示すブロック図を参照して説明する。サーバ５は、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）でスロットゲームが実行されることにより発生するプログレッシブボーナスのカウント値をプログレッシブボーナスカウンタ７７に累積し、且つ、イベントゲームの実行時（イベントタイム）には、共通ディスプレイ４やサブディスプレイ３０１Ａ，３０１Ｂにイベントゲームに関連する各種の情報を表示する制御を行う。これと共に、サーバ５は、サブディスプレイ３０１Ａ，３０１Ｂに内蔵されたサブスピーカ３０２Ａ，３０２Ｂに、プログレッシブボーナスカウンタ７７の累積カウント値Ｎに応じた賞の配当量を案内するメッセージを音声出力させる制御を行う。更に、サーバ５は、イベントゲームに勝利したスロットマシン１０に対して、プログレッシブボーナスカウンタ７７の累積カウント値Ｎに応じた賞を付与する制御を行う。

　図６Ａに示すように、サーバ５は、スロットゲームの総括的な制御を行うサーバ制御用ＣＰＵ７１と、ＲＯＭ７２と、ＲＡＭ７３と、共通ディスプレイ４に表示する画像データ等の各種のデータ、及びプログラムが記憶されるハードディスク７４と、管理者の操作入力を受け付けるキーボード７５と、ネットワークを介して各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）と通信を行う通信用Ｉ／Ｆ７６と、プログレッシブボーナスのカウント値を累積して記憶するプログレッシブボーナスカウンタ７７と、共通ディスプレイ４の表示制御を行う液晶駆動回路７８と、サブディスプレイ３０１Ａ，３０１Ｂの表示制御を行う液晶駆動回路７９ａ，７９ｂと、サブスピーカ３０２Ａ，３０２Ｂの音声出力制御を行う音声制御回路８０ａ，８０ｂと、ランプ帯３１０Ａ～３１０Ｊの点灯制御（又は点滅制御）を行うランプ駆動回路８１ａ～８１ｊとを備えている。

　ＲＡＭ７３は、サーバ制御用ＣＰＵ７１の制御に関する各種のデータを記憶するものであり、累積カウント値Ｎの所定値Ｎmax が決定された際に、これを記憶する。即ち、累積カウント値Ｎの所定値Ｎmax は、管理者がキーボード７５を操作することにより適宜変更することができ、設定された所定値Ｎmax がＲＡＭ７３に記憶される。また、設定された所定値Ｎmax 、及びプログレッシブボーナスの累積カウント値Ｎは、通常は、各スロットマシン１０のプレーヤには報知されない。

　次に、図６Ｂを参照して音声制御回路８０ａ，８０ｂの構成について説明する、なお、各音声制御回路８０ａ，８０ｂは同一構成であるので、音声制御回路８０ａを例に挙げて説明する。図６Ｂに示すように、本実施形態に係る音声制御回路８０ａは、音声に関する制御を行う音源ＩＣ１８０ａ、ＢＧＭをはじめとする各種の演出効果音の音声データを記憶する音声データＲＯＭ１８０ｂ、音声信号を増幅するための増幅器１８０ｃ（以下、ＡＭＰと称する）、電源投入時においてリセット信号を生成する初期リセット回路１８０ｄなどから構成されている。

　この音源ＩＣ１８０ａは、音声データＲＯＭ１８０ｂ、ＡＭＰ１８０ｃ、初期リセット回路１８０ｄと接続されている。また、音源ＩＣ１８０ａは、サーバ制御用ＣＰＵ７１にも接続されている。この音源ＩＣ１８０ａは、サブスピーカ３０２Ａから発生させる音声の制御を行う。

　音声データＲＯＭ１８０ｂに記憶されているデータは、各種の通貨（米ドル、日本円、英ポンド、南アフリカランド、香港ドル、カナダドル、豪ドル、ユーロなど）の音声データである。この音声データのうち、クレジットのベットに使用する通貨の種類と一致する音声データが、サブスピーカ３０２Ａからメッセージを音声出力する際に使用される。このメッセージでは、イベントゲームにおいて配当されるジャックポットボーナスの配当量が案内される。このメッセージにおいて、音声データＲＯＭ１８０ｂの音声データは、案内するジャックポットボーナスの配当量の単位を示す音声のデータとして用いられる。

　音源ＩＣ１８０ａは、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）に通知されたクレジットのベットに用いる通貨の音声データ、言い換えれば、後述するキーボード７５からの入力により指定された通貨の音声データを、音声データＲＯＭ１８０ｂから読み出す。そして、読み出した音声データを、プログレッシブボーナスカウンタ７７でカウントしているプログレッシブボーナスの累積カウント値Ｎと共にアナログ信号化する。そして、このアナログ信号をＡＭＰ１８０ｃで増幅してサブスピーカ３０２Ａに出力する。これにより、ジャックポットボーナスの配当量を、サーバ制御用ＣＰＵ７１から通知された種類の通貨単位で案内するメッセージを、サブスピーカ３０２Ａから出力させることができる。

　次に、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）で実行されるスロットゲームのペイアウトについて図７，図８を参照して説明する。図７はディスプレイ１６に設定される３行、５列の合計１５個の領域に表示されるシンボルの例を示す説明図である。図７に示すように、各表示領域には、「Ａ」、「Ｋ」、「Ｑ」、「Ｊ」、「７」等のシンボルが表示される。そして、１５個の表示領域に表示される各種シンボルの個数に応じて、払い出し量が決定される。

　即ち、図８に示すように、「７」のシンボルが３個出現した場合には、１ベットに対してメダル３０枚のペイアウトが発生し、「７」のシンボルが４個出現した場合には、メダル６０枚のペイアウトが発生し、「７」のシンボルが５個出現した場合には、ボーナストリガーとなり、ボーナスゲームが実行される。ボーナスゲームの詳細については後述する。

　同様に、「Ａ」のシンボルが３個出現した場合にはメダル２０枚のペイアウトが発生し、４個出現した場合にはメダル４０枚のペイアウトが発生し、５個出現した場合にはメダル６０枚のペイアウトが発生する。

　次に、本発明の第１実施形態に係るゲーミングシステム１の、サーバ５で実行される処理を、図９に示すフローチャートを参照して説明する。

　図６Ａに示したサーバ５のサーバ制御用ＣＰＵ７１は、図９のフローチャートに示す処理を一定周期毎に繰り返し実行する。そして、この処理ではまず、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）におけるクレジットのベットに使用する通貨の種類を指定する入力が、キーボード７５から行われたか否かを判定する（ステップＳ２１）。入力が行われていない場合は（ステップＳ２１でＮＯ）、ステップＳ２３に処理を移行する。入力が行われた場合は（ステップＳ２１でＹＥＳ）、入力された通貨の種類を各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のコントローラ４０に通知する（ステップＳ２２）。

　例えば、キーボード７５から日本円が指定入力された場合は、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のコントローラ４０に日本円を通知する。米ドル、英ポンド、南アフリカランド、香港ドル、カナダドル、豪ドル、ユーロがそれぞれ入力された場合は、入力された米ドル、英ポンド、南アフリカランド、香港ドル、カナダドル、豪ドル、又は、ユーロを通知する。なお、サーバ５の電源が投入された直後には、デフォルトの通貨種類として、米ドルが各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のコントローラ４０に通知される。その後、ステップＳ２３に処理を移行する。

　ステップＳ２３では、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、メッセージ出力処理を実行する。このメッセージ出力処理の詳細については、後述する。

　次いで、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）からベット数の通知を受け取ったか否かを判定する（ステップＳ２４）。ベット数の通知を受け取っていない場合は（ステップＳ２４でＮＯ）、ステップＳ２８に処理を移行する。ベット数の通知を受け取った場合は（ステップＳ２４でＹＥＳ）、受け取った通知によるベット数の所定の割合（例えば、２％）を、プログレッシブボーナスのカウント値として、プログレッシブボーナスカウンタ７７に累積する（ステップＳ２５）。この累積カウント値Ｎは、ステップＳ２２で各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）に通知した種類の通貨の単位でカウントされる。なお、ベットされた賭け金からプログレッシブボーナスのカウント値として徴収する割合は、管理者の操作により適宜変更が可能である。その後、ステップＳ２６に処理を移行する。

　ステップＳ２６では、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、プログレッシブボーナスカウンタ７７の累積カウント値Ｎが所定値Ｎmax に達したか否かを判定する。そして、累積カウント値Ｎが所定値Ｎmax に達していない場合は（ステップＳ２６でＮＯ）、ステップＳ２８に処理を移行する。累積カウント値Ｎが所定値Ｎmax に達した場合には（ステップＳ２６でＹＥＳ）、イベントゲームの開始条件が成立したことを、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のコントローラ４０に通知する（ステップＳ２７）。その後、ステップＳ２８に処理を移行する。

　ステップＳ２８では、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、イベントゲームにおいてプログレッシブボーナスが払い出されるか、あるいは、ミステリーボーナスが払い出されたスロットマシン１０からの、イベントゲーム終了通知を受け取ったか否かを判定する。イベントゲーム終了通知を受け取っていない場合は（ステップＳ２８でＮＯ）、本処理を終了する。イベントゲーム終了通知を受け取った場合は（ステップＳ２８でＹＥＳ）、プログレッシブボーナスカウンタ７７の累積カウント値Ｎをゼロリセットし（ステップＳ２９）、新しいプログレッシブボーナスカウンタ７７の所定値Ｎmax を決定する（ステップＳ３０）。これにより、所定値Ｎmax の一部または全部に相当する、次のイベントゲーム又はミステリーボーナスにおける賞の配当量が、連鎖的に決定されることになる。その後、本処理を終了する。

　次に、図１０に示すフローチャートを参照して、図９のステップＳ２３に示したメッセージ出力処理について説明する。

　まず、サーバ制御用ＣＰＵ７１（図６Ａ参照）は、ジャックポットボーナスの配当量を案内するのに用いる通貨の種類に対応する音声データを、音声制御回路８０ａ，８０ｂの音声データＲＯＭ１８０ｂから読み出させる。具体的には、図９のフローチャートのステップＳ２２において各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のコントローラ４０に通知した通貨の種類の音声データ、言い換えれば、キーボード７５からの入力により指定された通貨の種類（本実施形態では米ドル）の音声データを、音声データＲＯＭ１８０ｂから読み出させる（ステップＳ３１）。

　次に、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、イベントゲームまたはミステリーボーナスにおける賞の配当量を案内するメッセージの音声信号を、音声制御回路８０ａ，８０ｂの音源ＩＣ１８０ａに生成させる（ステップＳ３２）。この音声信号の生成には、ステップＳ３１で音声データＲＯＭ１８０ｂから読み出させた種類の通貨の音声データが使用される。

　次に、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、上述のようにして音声制御回路８０ａ，８０ｂに生成させた信号によって、サブディスプレイ３０１Ａ，３０１Ｂのサブスピーカ３０２Ａ，３０２Ｂから、イベントゲームまたはミステリーボーナスにおける賞の配当量を案内するメッセージを音声出力させる（ステップＳ３３）。また、共通ディスプレイ４とサブディスプレイ３０１Ａ，３０１Ｂに賞の配当量を表示させる（ステップＳ３４）。この賞の配当量は、スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）におけるクレジットのベットに使用される通貨の単位で表される。

　なお、ステップＳ３２乃至ステップＳ３４の処理における賞の配当量は、図９のステップＳ３０で決定されるプログレッシブボーナスカウンタ７７の所定値Ｎmax の一部または全部に相当する値である。

　次に、本発明の第１実施形態に係るゲーミングシステム１の、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）で実行される処理を、図１１に示すフローチャートを参照して説明する。各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）で実行される処理は同様であるので、スロットマシン１０Ａにおいて実行される処理について説明する。

　図５に示したコントローラ４０は、スロットマシン１０Ａにおけるクレジットのベットに用いる通貨の種類が、サーバ５から指定されたか否かを判定する（ステップＳ３６）。指定された場合は（ステップＳ３６でＹＥＳ）、指定された種類の通貨をクレジットのベットに用いる設定処理を行った後（ステップＳ３７）、ステップＳ３８のスロットゲーム実行処理を行い、本処理を終了する。通貨の種類がサーバ５から指定されていない場合は（ステップＳ３６でＮＯ）、ステップＳ３８のスロットゲーム実行処理を行い、本処理を終了する。スロットゲーム実行処理の詳細については後述する。

　次に、図１１のステップＳ３８に示したスロットゲーム実行処理について、図１２を参照して説明する。各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）でのスロットゲームの実行処理は同様であるので、スロットマシン１０Ａにおけるスロットゲーム実行処理について説明する。

　図５に示したコントローラ４０は、まず、イベントゲームの開始条件が成立したことの通知を、サーバ５のサーバ制御用ＣＰＵ７１から受け取ったか否かを判定する（ステップＳ４１）。この通知を受け取った場合は（ステップＳ４１でＹＥＳ）、コントローラ４０は、イベントゲーム開始処理に処理を移行する（ステップＳ５５）。イベントゲーム開始処理の詳細については後述する。

　一方、イベントゲームの開始条件が成立したことの通知をサーバ制御用ＣＰＵ７１から受け取っていない場合には（ステップＳ４１でＮＯ）、コントローラ４０は、ＲＡＭ１１０に設定されるボーナスフラグＢ１が「０」であるか「１」であるかを判定する（ステップＳ４２）。ボーナスフラグＢ１が「１」である場合には、コントローラ４０は、ボーナスゲーム実行処理に処理を移行する（ステップＳ５６）。ボーナスゲーム実行処理の詳細については後述する。なお、初期的にはボーナスフラグＢ１は「０」である。

　ボーナスフラグＢ１が「０」である場合には、コントローラ４０は、プレーヤによるベット操作を受け付ける（ステップＳ４３）。即ち、メダル投入口２１からメダルが投入されるか、或いは、ＭＡＸベットスイッチ２４、ベットスイッチ２５、スピンリピートベットスイッチ２６のいずれかが押されることによるベット操作を受け付ける。

　そして、ベットされた場合には（ステップＳ４４でＹＥＳ）、コントローラ４０は、クレジットの減算処理を行う。即ち、現在のクレジット数から、ベットされたクレジットの数を減算する処理を行う（ステップＳ４５）。また、コントローラ４０は、ベット数をサーバ５に通知する（ステップＳ４６）。

　次に、コントローラ４０は、スタートスイッチ２７がオンとされたか否かを判定する（ステップＳ４７）。そして、スタートスイッチ２７がオンとされた場合には（ステップＳ４７でＹＥＳ）、ディスプレイ１６に表示されている１５個のシンボルをスクロールさせる（ステップＳ４８）。

　コントローラ４０は、シンボルのスクロールを開始してから所定時間（例えば、５秒）が経過したか否かを判定し（ステップＳ４９）、所定時間が経過すると（ステップＳ４９でＹＥＳ）、シンボルを停止させる（ステップＳ５０）。

　コントローラ４０は、停止した１５個のシンボルに基づいて、ボーナストリガーが成立しているか否かを判定する（ステップＳ５１）。具体的には、図８に示したように、「７」のシンボルが５個出現しているか否かを判定し、「７」のシンボルが５個出現している場合には（ステップＳ５１でＹＥＳ）、ボーナスフラグＢ１を「１」に設定する（ステップＳ５２）。その後、本処理を終了する。

　一方、ボーナストリガーが成立していない場合、即ち「７」のシンボルが５個出現していない場合には（ステップＳ５１でＮＯ）、コントローラ４０は、停止した１５個のシンボルで賞が成立しているか否かを判定する。即ち、図８のペイアウトテーブルに示した賞が成立しているか否かを判定する（ステップＳ５３）。そして、賞が成立している場合には（ステップＳ５３でＹＥＳ）、コントローラ４０は、ペイアウト処理を行う（ステップＳ５４）。即ち、ペイアウトテーブルに基づいた枚数のメダルをペイアウトする。また、賞が成立していない場合には（ステップＳ５３でＮＯ）、ペイアウト処理を行わずに本処理を終了する。

　このように、スロットゲームが実行されると、ベットされた賭け金の一部（例えば、２％）がプログレッシブボーナスのカウント値として、サーバ５に設けられたプログレッシブボーナスカウンタ７７に累積されることになり、累積カウント値Ｎが所定値Ｎmax に達した場合には、イベントゲームが開始されることになる。また、ボーナスフラグＢ１が「１」となった場合には、ボーナスゲームが実行されることになる。

　次に、図１３に示すフローチャートを参照して、図１２のステップＳ５５に示したイベントゲーム開始処理について説明する。

　イベントゲームの開始条件が成立したことの通知を、サーバ５のサーバ制御用ＣＰＵ７１から受け取ると、コントローラ４０は、他のスロットマシン１０Ｂ～１０Ｅでスロットゲームが実行されているか否かを判定するための挙動を監視する（ステップＳ６０）。例えば、スタートスイッチ２７が押された後の所定時間以内であるか否かを監視する。これ以外にも、所定量（例えば、メダル２０枚分）以上がクレジットされているか否か、メダル投入操作が行われているか否か、センサ等を用いてプレーヤが存在するか否か、等の挙動を監視する。

　次いで、コントローラは、他のスロットマシン１０Ｂ～１０Ｅでスロットゲームが実行されているか否かを判定する（ステップＳ６１）。この処理では、前述した挙動に基づいて、例えば、スタートスイッチ２７が押された後所定時間以内である場合には、このスロットマシン１０Ａでプレーヤがスロットゲームに参加しているものと判断し、スタートスイッチ２７が押された後所定時間以上が経過している場合には、このスロットマシンでプレーヤがスロットゲームに参加していないものと判断する。

　そして、他のスロットマシン１０ｂ～１０Ｅでスロットゲームが実行されていない場合、即ち、スロットマシン１０Ａでのみスロットゲームが実行されているときに、プログレッシブボーナスカウンタ７７の累積カウント値Ｎが所定値Ｎmax に達した場合には（ステップＳ６１でＮＯ）、ミステリーボーナス発生処理が実行される（ステップＳ６６）。ミステリーボーナスでは、スロットマシン１０Ａでスロットゲームを実行しているときに、停止するシンボルの組み合わせに関係なく入賞となり、プログレッシブボーナスカウンタ７７の累積カウント値Ｎの一部または全部に相当する賞が発生することになる。

　また、他のスロットマシン１０ｂ～１０Ｅのいずれかでスロットゲームが実行されている場合には（ステップＳ６１でＹＥＳ）、コントローラ４０は、イベントゲームに参加するか否かの選択入力を受け付ける（ステップＳ６２）。例えば、図１６に示すように、ディスプレイ１６に「イベントゲームの参加資格が得られました。イベントゲームに参加しますか？」の文字、及び「ＹＥＳ」、「ＮＯ」の画像を表示し、タッチパネルセンサ２０による入力操作を受け付ける。

　タッチパネルセンサ２０による入力操作で「ＮＯ」が選択された場合には（ステップＳ６３でＮＯ）、コントローラ４０は、図１２のステップＳ４２の処理に移行して、スロットゲーム実行処理を行う。一方、「ＹＥＳ」が選択された場合には（ステップＳ６３でＹＥＳ）、イベントゲーム実行処理を行う（ステップＳ６４）。イベントゲーム実行処理の詳細については、後述する。

　その後、イベントゲームの実行により発生する賞、及びミステリーボーナスにより発生する賞を払い出すペイアウト処理が実行される（ステップＳ６５）。さらに、このペイアウト処理においてプログレッシブボーナスかミステリーボーナスの払い出しが発生したか否かを判定する（ステップＳ６７）。払い出しが発生していない場合は（ステップＳ６７でＮＯ）、本処理を終了する。払い出しが発生した場合は（ステップＳ６７でＹＥＳ）、イベントゲーム終了通知をサーバ５に通知する（ステップＳ６８）。その後、本処理を終了する。

　次に、図１４を参照して、図１３のステップＳ５４に示したイベントゲーム実行処理について説明する。

　まず、サーバ制御用ＣＰＵ７１（図６Ａ参照）は、イベントゲームに参加するスロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）を決定する（ステップＳ７１）。上述したように、プログレッシブボーナスカウンタ７７の累積カウント値Ｎが所定値Ｎmax に達したときに、スロットゲームが実行されており、且つイベントゲームへの参加入力操作が行われたスロットマシンが、イベントゲームに参加するスロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）として決定される。

　次いで、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、イベントゲームの実行時間を設定する（ステップＳ７２）。イベントゲームの実行時間は、複数の時間（例えば、３分、５分、７分、１０分）からランダムに選択される。また、常に同一の時間（例えば、５分）としても良い。

　サーバ制御用ＣＰＵ７１は、イベントゲームについての規定ポイント数Ｐmax を設定する（ステップＳ７３）。規定ポイント数Ｐmax は、イベントゲームに勝利するために必要なポイント数である。

　更に、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、イベントゲームに参加する各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）に設定される合計ポイント数Ｐ０をリセットする（ステップＳ７４）。合計ポイント数Ｐ０は、イベントゲームの実行により発生するポイントの合計値であり、詳細については後述する。

　次いで、スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のコントローラ４０は、プレーヤによりスタートスイッチ２７が押されると、ディスプレイ１６にてシンボルをスクロールさせ（ステップＳ７５）、所定時間が経過した後（ステップＳ７６でＹＥＳ）、シンボルを停止させる（ステップＳ７７）。即ち、イベントゲームでは、メダルまたはクレジットをベットする必要が無いので、メダルまたはクレジットを損失することが無い。

　イベントゲームでは、出現するシンボルが通常のスロットゲームと異なり、図１７に示すように、「ＢＬＵＥ７」、「ＲＥＤ７」、「３ＢＡＲ」、「２ＢＡＲ」、「１ＢＡＲ」の５通りのシンボルが出現することになる。そして、センターラインＬ１上（図１８参照）に停止するシンボルにより、発生するポイントが決定される。即ち、図１７に示すように、センターラインＬ１上に「ＢＬＵＥ７」が停止すると３００ポイント、「ＲＥＤ７」が停止すると１５０ポイント、「３ＢＡＲ」が停止すると３０ポイント、「２ＢＡＲ」が停止すると２０ポイント、「１ＢＡＲ」が停止すると１０ポイントとなり、どのシンボルも停止しない場合には０ポイントとなる。

　コントローラ４０は、停止したシンボルからポイントＰ１を認識する（ステップＳ７８）。例えば、図１８Ａに示すように、シンボルが「無し、無し、１ＢＡＲ」で停止した場合には１０ポイントとなり、図１８Ｂに示すように、シンボルが「１ＢＡＲ－２ＢＡＲ－３ＢＡＲ」で停止した場合には６０ポイントとなり、図１８Ｃに示すように、シンボルが「ＲＥＤ７－ＲＥＤ７－ＢＬＵＥ７」で停止した場合には６００ポイントとなる。そして、コントローラ４０は、認識したポイントＰ１を合計ポイント数Ｐ０に加算する（ステップＳ７９）。

　なお、ここでサーバ５のサーバ制御用ＣＰＵ７１は、イベントゲームに参加している各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のシンボル及び合計ポイントを、各サブディスプレイ３０１Ａ，３０１Ｂにそれぞれ表示して各プレーヤに報知することができる。

　例えば、スロットマシン１０Ａ～１０Ｅに対応するサブディスプレイ３０１Ａにおいては、図１９に示すように、「１番、１５０ポイント」、「２番、８０ポイント」、「３番、３００ポイント」、「４番、２５０ポイント」、「５番、３０ポイント」の画像を表示することができる。なお、１番～５番は、スロットマシン１０Ａ～１０Ｅに対応している。つまり、サブディスプレイ３０１Ａには、対応するスロットマシン１０Ａ～１０Ｅにおけるイベントゲームのシンボル及び合計ポイントを表す画像が表示される。

　スロットマシン１０Ｆ～１０Ｊに対応するサブディスプレイ３０１Ｂにも、サブディスプレイ３０１Ａに表示される画像と同様に、対応するスロットマシン１０Ｆ～１０Ｊにおけるイベントゲームのシンボル及び合計ポイントを表す画像が表示される。共通ディスプレイ４には、サブディスプレイ３０１Ａ，３０１Ｂにそれぞれ表示される画像の内容が一括表示される。従って、各スロットマシン１０のプレーヤは、共通ディスプレイ４やサブディスプレイ３０１Ａ，３０１Ｂに表示されるポイント数を見ることにより、イベントゲームにおける現在の自分の状況を認識することができる。

　その後、コントローラ４０は、合計ポイント数Ｐ０がステップＳ７３の処理で設定した規定ポイント数Ｐmax （例えば、「８０００ポイント」）に達したか否かを判定する（ステップＳ８０）。そして、合計ポイント数Ｐ０が規定ポイント数Ｐmax に達していない場合には（ステップＳ８０でＮＯ）、コントローラ４０は、イベントゲームの実行時間が経過しているか否かを判定し（ステップＳ８３）、イベントゲームの実行時間が経過していない場合には（ステップＳ８３でＮＯ）、ステップＳ７５の処理に戻る。

　一方、イベントゲームの実行時間が経過した場合には（ステップＳ８３でＹＥＳ）、イベントゲーム実行処理を終了する。

　また、ステップＳ８０の処理で、合計ポイント数Ｐ０が規定ポイント数Ｐmax に達した場合には（ステップＳ８０でＹＥＳ）、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、イベントゲームに参加している各スロットマシン１０の中で、１番目であるか否かを判定する（ステップＳ８１）。

　そして、１番目であると判定された場合、即ち、イベントゲームに参加する各スロットマシン１０のうち、スロットマシン１０Ａの合計ポイント数Ｐ０が最も早く規定ポイント数Ｐmax に達した場合には（ステップＳ８１でＹＥＳ）、コントローラ４０は、スロットマシン１０Ａに対してプログレッシブボーナスを発生させる（ステップＳ８２）。プログレッシブボーナスが発生した場合には、プログレッシブボーナスカウンタ７７の累積カウント値Ｎに対する所定値Ｎmax の一部または全てに対応するクレジットまたはメダルが払い出されることになる。例えば、所定値Ｎmax が＄１００である場合には、＄１００分のクレジットまたはメダルが払い出されることになる。

　その結果、例えば「３番」のプレーヤが勝利した場合には、図２０に示すように、「おめでとうございます！３番台が勝利しました！」の文字と、払い出される金額「＄１００」の文字が、共通ディスプレイ４やサブディスプレイ３０１Ａ，３０１Ｂに表示される。

　こうして、イベントゲームが実行されるのである。そして、イベントゲームでは、複数のスロットマシン１０において、最も早く規定ポイント数Ｐmax に達したスロットマシン１０にのみプログレッシブボーナスが払い出されるので、プレーヤに対してイベントゲームが行われることについての関心を持たせることができる。

　また、イベントゲームに参加するスロットマシン１０が１台のみである場合には、プログレッシブボーナスカウンタ７７の累積カウント値Ｎが所定値Ｎmax に達した場合に、ミステリーボーナスが発生するので、累積カウント値Ｎが蓄積されたことによる利益をプレーヤに還元することができる。

　次に、図１２のステップＳ５６に示したボーナスゲーム実行処理について、図１５を参照して説明する。

　まず、コントローラ４０は、ボーナスゲーム数Ｍを決定する（ステップＳ１０１）。ボーナスゲーム数Ｍは、例えば、１０ゲーム、２０ゲーム、３０ゲーム、５０ゲームの中からランダムに設定される。また、常に同一のゲーム数（例えば、３０ゲーム）に設定されていても良い。

　コントローラ４０は、スタートスイッチ２７が押されたか否かを判定する（ステップＳ１０２）。そして、スタートスイッチ２７が押された場合には（ステップＳ１０２でＹＥＳ）、ディスプレイ１６にてシンボルのスクロールを開始する（ステップＳ１０３）。

　その後、コントローラ４０は、所定時間が経過したか否かを判定し（ステップＳ１０４）、所定時間が経過した場合には（ステップＳ１０４でＹＥＳ）、シンボルを停止させる（ステップＳ１０５）。その結果、例えば図７に示すように１５個の各表示領域に各種のシンボルが停止することになる。

　コントローラ４０は、各表示領域に停止したシンボルに基づいて、入賞したか否かを判定する（ステップＳ１０６）。そして、入賞した場合、即ち、図８のペイアウトテーブルに決められているシンボルが出現した場合には（ステップＳ１０６でＹＥＳ）、賞を発生する（ステップＳ１０７）。

　その後、コントローラ４０は、ボーナスゲーム数Ｍを減算する。即ち、Ｍ＝Ｍ－１とする（ステップＳ１０８）。

　コントローラ４０は、ボーナスゲーム数Ｍ＝０であるか否かを判定し（ステップＳ１０９）、Ｍ＝０でない場合、即ちＭ回に設定されたのボーナスゲームが全て終了していない場合には（ステップＳ１０９でＮＯ）、ステップＳ１０２の処理に戻る。一方、Ｍ＝０である場合には（ステップＳ１０９でＹＥＳ）、ボーナスフラグＢ１を「０」として、ボーナスゲーム実行処理を終了する。

　こうして、通常ゲームでボーナストリガが成立した場合に、Ｍ回のボーナスゲームが実行されるのである。このボーナスゲームでは、ベットが不要であるので、メダル及びクレジットの損失がなく、多くの払い出しを得ることが期待できる。

　このように、本発明の第１実施形態に係るゲーミングシステム１では、サーバ５に接続された各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）におけるクレジットのベットに使用する通貨の種類を、サーバ５から指定することができる。そして、イベントゲームまたはミステリーボーナスにおける賞の配当量を案内するメッセージを、クレジットのベットに使用する通貨の単位でサブスピーカ３０２Ａ，３０２Ｂから音声出力させることができる。このため、スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のプレーヤにとって理解しやすい、クレジットのベットに使用する通貨の単位を用いて、イベントゲームまたはミステリーボーナスにおける賞の配当量を、プレーヤに案内することができる。

　なお、上述した第１実施形態では、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）においてクレジットのベットに用いる通貨の種類がサーバ５において入力され、その入力内容が各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のコントローラ４０に通知されて、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）においてクレジットのベットに用いる通貨の種類として設定されるものとした。しかし、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）においても、クレジットのベットに用いる通貨の種類をそれぞれ入力し、サーバ５で入力された通貨の種類と照合するものとしてもよい。

　そこで、そのように構成した本発明の第１実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１について、図２１乃至図２６を参照して説明する。

　本発明の第１実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１では、図２１のブロック図に示すように、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のコントローラ４０のインターフェイス回路群１０２に、ＤＩＰスイッチ４５がさらに接続されている。このＤＩＰスイッチ４５は複数のスイッチを有しており、各スイッチのオンオフの組み合わせパターンによって、そのスロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）におけるクレジットのベットに使用する通貨の種類を入力することができる。ＤＩＰスイッチ４５の各スイッチのオンオフの組み合わせパターンと通貨の種類との対応付けは、ＲＯＭ１０８のテーブルにおいて定義されている。なお、ＤＩＰスイッチ４５によって入力できる通貨の種類は、第１実施形態のゲーミングシステム１においてキーボード７５からサーバ５に入力できる通貨の種類と同じである。

　また、本発明の第１実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１では、図２２のブロック図に示すように、サーバ５のサーバ制御用ＣＰＵ７１に、モニタディスプレイ７０（請求項中のディスプレイに相当）がさらに接続されている。このモニタディスプレイ７０は、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）におけるクレジットのベットに用いる通貨としてサーバ５で入力された通貨の種類と、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）でそれぞれ入力された通貨の種類とが、一致しているか否かの確認に用いられる。

　そして、第１実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１のサーバ５では、図２３のフローチャートに示すように、第１実施形態に係るゲーミングシステム１のサーバ５が行う図９のフローチャートに示す処理のうち、ステップＳ２１及びステップＳ２２がステップＳ２１Ａ及びステップＳ２２Ａに変更される。また、ステップＳ３０の後にステップＳ３０ａが追加される。

　まず、ステップＳ２１Ａでは、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）におけるクレジットのベットに使用する通貨の種類が、キーボード７５からの入力によって、既に指定されているか否かを判定する。まだ指定されていない場合は（ステップＳ２１ＡでＮＯ）、本処理を終了する。既に指定されている場合は（ステップＳ２１ＡでＹＥＳ）、通貨種類照合処理を行った後（ステップＳ２２Ａ）、ステップＳ２３のメッセージ出力処理に処理を移行する。ステップＳ２２Ａの通貨種類照合処理については後述する。

　以上の点を除く他の処理は、図９に示す第１実施形態のゲーミングシステム１におけるサーバ５が行う処理と同じである。

　次に、図２４に示すフローチャートを参照して、図２３のステップＳ２２Ａに示した通貨種類照合処理について説明する。

　ステップＳ２２Ａの通貨種類照合処理では、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のコントローラ４０に要求して、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）においてそれぞれ指定されているクレジットのベットに用いる通貨の種類のデータを収集する（ステップＳ２２ａ）。次に、収集した各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）の指定通貨種類が、キーボード７５からの入力によってサーバ５で指定されている通貨の種類と全て一致するか否かを判定する（ステップＳ２２ｂ）。全て一致する場合は（ステップＳ２２ｂでＹＥＳ）、その旨をモニタディスプレイ７０に表示させた後（ステップＳ２２ｃ）、本処理を終了する。

　一方、収集した各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）の指定通貨種類が、キーボード７５からの入力によってサーバ５で指定されている通貨の種類と全ては一致しない場合は（ステップＳ２２ｂでＮＯ）、サーバ５で指定されている通貨の種類と一致しない通貨の種類が指定されているスロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）を、そのスロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）で指定されている通貨の種類と共に、モニタディスプレイ７０にエラー表示させた後（ステップＳ２２ｄ）、本処理を終了する。

　ステップＳ２２Ａの通貨種類照合処理の後は、図９のフローチャートに示すステップＳ２３乃至ステップＳ３０の各処理を行う。そして、図２３に示すように、ステップＳ３０で新しいプログレッシブボーナスカウンタ７７の所定値Ｎmax を決定した後に、ステップＳ３０ａに処理を移行する。

　ステップＳ３０ａでは、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、ステップＳ３０の処理において決定された、プログレッシブボーナスカウンタ７７の累積カウント値Ｎに対応する最新の所定値Ｎmax を、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）に通知する処理を行う。その後、本処理を終了する。

　また、第１実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１の各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）では、第１実施形態に係るゲーミングシステム１の各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）が行う図１１のフローチャートに示す処理のうち、ステップＳ３６が、図２５のフローチャートに示すステップＳ３６Ａに変更され、さらに、図１１のステップＳ３７とステップＳ３８との間にステップＳ３７ａ乃至ステップＳ３７ｅが追加される。

　ステップＳ３６Ａでは、コントローラ４０は、ＤＩＰスイッチ４５の各スイッチのオンオフ状態を読み込む。そして、ステップＳ３７の通貨種類設定処理では、ステップＳ３６ＡでＤＩＰスイッチ４５から状態を読み込んだ各スイッチのオンオフの組み合わせパターンに対応する通貨の種類を、ＲＯＭ１０８のテーブルから割り出して、その種類の通貨をクレジットのベットに用いる設定処理を行う。

　ステップＳ３６Ａに続くステップＳ３７ａでは、コントローラ４０は、サーバ５のサーバ制御用ＣＰＵ７１からの収集要求（図２４のステップＳ２２ａ）があった場合に、その要求に呼応して、ステップＳ３７で設定した通貨の種類をサーバ制御用ＣＰＵ７１に通知する。次に、ステップＳ３７ｂでは、コントローラ４０は、サーバ５のサーバ制御用ＣＰＵ７１によって決定された最新の所定値Ｎmax の通知を、サーバ５から受け取ったか否かを判定する。

　最新の所定値Ｎmax の通知を受け取っていない場合は（ステップＳ３７ｂでＮＯ）、コントローラ４０は、処理を後述するステップＳ３７ｄに移行する。受け取った場合は（ステップＳ３７ｂでＹＥＳ）、コントローラ４０は、受け取った通知に示された所定値Ｎmax を、ＲＡＭ１１０の所定のメモリ領域に記憶させる（ステップＳ３７ｃ）。既に所定値Ｎmax がＲＡＭ１１０に記憶されている場合は、今回受け取った通知による所定値Ｎmax を、上書きして記憶させる。その後、コントローラ４０は、処理をステップＳ３７ｄに移行する。

　ステップＳ３７ｄでは、コントローラ４０は、図４に示す各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のディスプレイ１６に表示されたヘルプ（ＨＥＬＰ）ボタン１７がプレーヤによってタッチ操作されたか否かを、タッチパネルセンサ２０の出力によって判定する。

　ヘルプ（ＨＥＬＰ）ボタン１７がタッチ操作されていない場合は（ステップＳ３７ｄでＮＯ）、処理をステップＳ３８に移行する。タッチ操作された場合は（ステップＳ３７ｄでＹＥＳ）、図２６に示すようなヘルプ画面１６Ａを、ディスプレイ１６のシンボル表示領域の余白部分（例えば、ディスプレイ１６の右上の領域。個別ディスプレイに相当）に表示させる（ステップＳ３７ｅ）。このヘルプ画面１６Ａには、プログレッシブボーナスによる賞の配当量が、ＤＩＰスイッチ４５において入力された、クレジットのベットに用いる種類の通貨の単位で表示される。表示される賞の配当量は、ＲＡＭ１１０の所定のメモリ領域に記憶された所定値Ｎmax の一部または全てに対応する値である。なお、このヘルプ画面１６Ａの表示は、一定時間が経過したら自動的に終了されるようにしてもよい。その後、コントローラ４０は、処理をステップＳ３８に移行する。

　以上の点を除く他の処理は、図１１に示す第１実施形態のゲーミングシステム１における各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）が行う処理と同じである。

　このように、本発明の第１実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１でも、本発明の第１実施形態に係るゲーミングシステム１と同様に、イベントゲームまたはミステリーボーナスにおける賞の配当量を案内するメッセージを、クレジットのベットに使用する通貨の単位でサブスピーカ３０２Ａ，３０２Ｂから音声出力させることができる。このため、スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のプレーヤにとって理解しやすい、クレジットのベットに使用する通貨の単位を用いて、イベントゲームまたはミステリーボーナスにおける賞の配当量を、プレーヤに案内することができる。また、本発明の第１実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１では、サーバ５に接続された各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）におけるクレジットのベットに使用する通貨の種類を、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）において指定し、指定した種類の通貨の単位で、賞の配当量をディスプレイ１６のヘルプ画面１６Ａに表示することができる。また、サーバ５から指定した通貨の種類と一致しない場合には、サーバ５のモニタディスプレイ７０のエラー表示によって確認することができる。

　なお、スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）において指定した、そのスロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）におけるクレジットのベットに使用する通貨の種類が、サーバ５から指定した通貨の種類と一致しない場合に、サーバ５から指定した通貨の種類と一致しなかったスロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のディスプレイ１６の適所で、サーバ５のモニタディスプレイ７０で行うのと同様のエラー表示を行うようにしてもよい。

　次に、本発明に係るゲーミングシステム１の第２実施形態について説明する。図２７は、第２実施形態に係るゲーミングシステム１の、サーバ５で実行される処理を示すフローチャートである。第２実施形態では、前述した第１実施形態で示した図９の処理と対比して、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）でスロットゲームが実行される度に、イベントゲーム抽籤が行われ、その当籤時にイベントゲームまたはミステリーボーナスが発生する点で相違する。以下詳細に説明する。

　図６Ａに示したサーバ５のサーバ制御用ＣＰＵ７１は、図２７のフローチャートに示す処理を一定周期毎に繰り返し実行する。そして、この処理ではまず、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）におけるクレジットのベットに使用する通貨の種類を指定する入力が、キーボード７５から行われたか否かを判定する（ステップＳ２１）。入力が行われていない場合は（ステップＳ２１でＮＯ）、ステップＳ２４に処理を移行する。入力が行われた場合は（ステップＳ２１でＹＥＳ）、入力された通貨の種類を各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のコントローラ４０に通知する（ステップＳ２２）。その後、ステップＳ２４に処理を移行する。

　ステップＳ２４では、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）からベット数の通知を受け取ったか否かを判定する。ベット数の通知を受け取っていない場合は（ステップＳ２４でＮＯ）、ステップＳ２８に処理を移行する。ベット数の通知を受け取った場合は（ステップＳ２４でＹＥＳ）、受け取った通知によるベット数の所定の割合（例えば、２％）を、プログレッシブボーナスのカウント値として、プログレッシブボーナスカウンタ７７に累積する（ステップＳ２５）。この累積カウント値Ｎは、ステップＳ２２で各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）に通知した種類の通貨の単位でカウントされる。これにより、所定値Ｎmax の一部または全部に相当する、次のイベントゲーム又はミステリーボーナスにおける賞の配当量が、連鎖的に決定されることになる。なお、ベットされた賭け金からプログレッシブボーナスのカウント値として徴収する割合は、管理者の操作により適宜変更が可能である。その後、ステップＳ２５－１に処理を移行する。

　ステップＳ２５－１では、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、メッセージ出力処理を実行する。このメッセージ出力処理では、前述した第１実施形態で示した図９のフローチャートにおけるステップＳ２３と同じく、図１０を参照して詳細に説明した内容の処理が行われる。その後、ステップＳ２６Ａに処理を移行する。

　なお、ステップＳ２５－１のメッセージ出力処理において実行される、図１０のフローチャートのステップＳ３２乃至ステップＳ３４の処理における賞の配当量は、図２７の後述するステップＳ２６Ａでイベントゲーム抽籤に当籤したと判定された時点におけるプログレッシブボーナスカウンタ７７の累積カウント値Ｎの一部または全部に相当する値である。

　ステップＳ２６Ａでは、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、イベントゲーム抽籤を行って、その抽籤に当籤したか否かを判定する。イベントゲーム抽籤に当籤していない場合は（ステップＳ２６ＡでＮＯ）、ステップＳ２８に処理を移行する。イベントゲーム抽籤に当籤した場合には（ステップＳ２６ＡでＹＥＳ）、イベントゲームの開始条件が成立したことを、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のコントローラ４０に通知する（ステップＳ２７）。その後、ステップＳ２８に処理を移行する。

　ステップＳ２８では、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、イベントゲームにおいてプログレッシブボーナスが払い出されるか、あるいは、ミステリーボーナスが払い出されたスロットマシン１０からの、イベントゲーム終了通知を受け取ったか否かを判定する。イベントゲーム終了通知を受け取っていない場合は（ステップＳ２８でＮＯ）、本処理を終了する。イベントゲーム終了通知を受け取った場合は（ステップＳ２８でＹＥＳ）、プログレッシブボーナスカウンタ７７の累積カウント値Ｎをゼロリセットする（ステップＳ２９）。その後、本処理を終了する。

　このように、本発明の第２実施形態に係るゲーミングシステム１では、サーバ５のプログレッシブボーナスカウンタ７７による累積カウント値Ｎの一部または全部が、イベントゲームまたはミステリーボーナスにおける賞の配当量に相当することになる。したがって、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）においてクレジットをベットしたスロットゲームが実行されて、サーバ５のプログレッシブボーナスカウンタ７７による累積カウント値Ｎが増加するのに応じて、イベントゲームまたはミステリーボーナスにおける賞の配当量がプログレッシブに増加する。

　そして、本発明の第２実施形態に係るゲーミングシステム１でも、本発明の第１実施形態に係るゲーミングシステム１と同様に、サーバ５に接続された各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）におけるクレジットのベットに使用する通貨の種類を、サーバ５から指定することができる。また、イベントゲームまたはミステリーボーナスにおける賞の配当量を案内するメッセージを、クレジットのベットに使用する通貨の単位でサブスピーカ３０２Ａ，３０２Ｂから音声出力させることができる。このため、スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のプレーヤにとって理解しやすい、クレジットのベットに使用する通貨の単位を用いて、イベントゲームまたはミステリーボーナスにおける賞の配当量を、プレーヤに案内することができる。

　なお、上述した第２実施形態でも、第１実施形態と同様に、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）においてクレジットのベットに用いる通貨の種類がサーバ５において入力され、その入力内容が各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のコントローラ４０に通知されて、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）においてクレジットのベットに用いる通貨の種類として設定されるものとした。しかし、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）においても、クレジットのベットに用いる通貨の種類をそれぞれ入力し、サーバ５で入力された通貨の種類と照合するものとしてもよい。

　そこで、そのように構成した本発明の第２実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１について、図２８及び図２９を参照して説明する。

　本発明の第２実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１では、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のコントローラ４０のインターフェイス回路群１０２に、図２１のブロック図に示す第１実施形態の変形例に係るゲーミングシステムのコントローラ４０のインターフェイス回路群１０２と同様に、ＤＩＰスイッチ４５がさらに接続されている。また、本発明の第２実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１では、サーバ５のサーバ制御用ＣＰＵ７１に、図２２のブロック図に示す第１実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１のサーバ５のサーバ制御用ＣＰＵ７１と同様に、モニタディスプレイ７０がさらに接続されている。

　そして、第２実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１のサーバ５では、図２８のフローチャートに示すように、第２実施形態に係るゲーミングシステム１のサーバ５が行う図２７のフローチャートに示す処理のうち、ステップＳ２１及びステップＳ２２がステップＳ２１Ａ及びステップＳ２２Ａに変更される。これらステップＳ２１Ａ及びステップＳ２２Ａの内容は、第１実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１のサーバ５が行う図２３及び図２４のフローチャートの内容と同じである。また、第２実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１のサーバ５では、図２８のフローチャートに示すように、第２実施形態に係るゲーミングシステム１のサーバ５が行う図２７のフローチャートに示す処理のステップＳ２６Ａで、イベントゲーム抽籤に当籤していない場合（ＮＯ）に、ステップＳ２７ａの処理が実行される。このステップＳ２７ａでは、プログレッシブボーナスカウンタ７７の累積カウント値Ｎを、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のコントローラ４０に通知する。その後、ステップＳ２８に処理を移行する。

　以上の点を除く他の処理は、図２７に示す第２実施形態のゲーミングシステム１におけるサーバ５が行う処理と同じである。

　また、第２実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１の各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）では、第１実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１の各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）が行う図２５のフローチャートに示す処理のうち、ステップＳ３７ｂ及びステップＳ３７ｃが、図２９のフローチャートに示すステップＳ３７ｂ－１及びステップＳ３７ｃ－１にそれぞれ変更される。

　そして、ステップＳ３７ｂ－１では、コントローラ４０は、サーバ５のプログレッシブボーナスカウンタ７７における累積カウント値Ｎの通知を、サーバ５から受け取ったか否かを判定する。累積カウント値Ｎの通知を受け取っていない場合は（ステップＳ３７ｂ－１でＮＯ）、コントローラ４０は、処理をステップＳ３７ｄに移行する。受け取った場合は（ステップＳ３７ｂ－１でＹＥＳ）、コントローラ４０は、受け取った通知に示された累積カウント値Ｎを、ＲＡＭ１１０の所定のメモリ領域に記憶させる（ステップＳ３７ｃ）。既に累積カウント値ＮがＲＡＭ１１０に記憶されている場合は、今回受け取った通知による累積カウント値Ｎを、上書きして記憶させる。その後、コントローラ４０は、処理をステップＳ３７ｄに移行する。

　以上の点を除く他の処理は、図２５に示す第１実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１における各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）が行う処理と同じである。

　このように、本発明の第２実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１でも、本発明の第２実施形態に係るゲーミングシステム１と同様に、イベントゲームまたはミステリーボーナスにおける賞の配当量を案内するメッセージを、クレジットのベットに使用する通貨の単位でサブスピーカ３０２Ａ，３０２Ｂから音声出力させることができる。このため、スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のプレーヤにとって理解しやすい、クレジットのベットに使用する通貨の単位を用いて、イベントゲームまたはミステリーボーナスにおける賞の配当量を、プレーヤに案内することができる。また、本発明の第２実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１では、サーバ５に接続された各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）におけるクレジットのベットに使用する通貨の種類を、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）において指定し、指定した種類の通貨の単位で、賞の配当量をディスプレイ１６のヘルプ画面１６Ａに表示することができる。また、サーバ５から指定した通貨の種類と一致しない場合には、サーバ５のモニタディスプレイ７０のエラー表示によって確認することができる。

　上述した第１実施形態では、賞の配当量を共通ディスプレイ４やサブディスプレイ３０１Ａ，３０１Ｂに表示するものとしたが、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のディスプレイ１６において表示するものとしてもよい。

　そこで、そのように構成した本発明の第３実施形態のゲーミングシステム１について、図３０乃至図３２を参照して説明する。

　本発明の第３実施形態に係るゲーミングシステム１では、イベントゲームやミステリーボーナスによって、ＭＡＪＯＲとＭＩＮＩの２種類の賞のうちどちらかが、プログレッシブボーナスとして、スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のプレーヤに配当される。そのために、第３実施形態に係るゲーミングシステム１では、サーバ５のプログレッシブボーナスカウンタ７７が、２種類の累積カウント値Ｎ１，Ｎ２をカウントする。また、第３実施形態に係るゲーミングシステム１では、各累積カウント値Ｎ１，Ｎ２に対応して２種類の所定値Ｎmax1，Ｎmax2が使用される。以下、本発明の第３実施形態に係るゲーミングシステム１について説明する。

　図３０Ａ及び図３０Ｂは、本発明の第３実施形態に係るゲーミングシステム１の、サーバ５で実行される処理を示すフローチャートである。第３実施形態のゲーミングシステム１におけるサーバ５が行う処理では、図３０Ａに示すように、図９に示す第１実施形態のゲーミングシステム１におけるサーバ５が行う処理のステップＳ２１乃至ステップＳ２４と同じ処理を実行する。

　但し、ステップＳ２３のメッセージ出力処理を示す図１０のフローチャートにおける、ステップＳ３２乃至ステップＳ３４の処理における賞の配当量は、図３０Ｂの後述するステップＳ３０Ａで決定されるプログレッシブボーナスカウンタ７７の、ＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナス用のカウント値に対応する所定値Ｎmax1の一部または全部に相当する値である。したがって、ステップＳ３３及びステップＳ３４の各処理では、ＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナスに関する賞の配当量を案内するメッセージが、サブスピーカ３０２Ａ，３０２Ｂから音声出力され、又は、共通ディスプレイ４とサブディスプレイ３０１Ａ，３０１Ｂに表示される。

　そして、図３０Ａに示すように、ステップＳ２４において、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）からベット数の通知を受け取っていない場合（ＮＯ）に、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、処理をステップＳ２８Ａに移行する。一方、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）からベット数の通知を受け取った場合（ＹＥＳ）に、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、受け取った通知によるベット数の所定の割合（例えば、２％）を、ＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナス用のカウント値として、プログレッシブボーナスカウンタ７７の累積カウント値Ｎ１に累積する。これと共に、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、受け取った通知によるベット数の所定の割合（例えば、０．５％）を、ＭＩＮＩのプログレッシブボーナス用のカウント値として、プログレッシブボーナスカウンタ７７の累積カウント値Ｎ２に累積する（ステップＳ２５Ａ－１）。

　続いて、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、後述するステップＳ３０Ａ又はステップＳ３０Ｂの処理において決定された、プログレッシブボーナスカウンタ７７の２種類の累積カウント値Ｎ１，Ｎ２にそれぞれ対応する最新の所定値Ｎmax1，Ｎmax2を、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）に通知する処理を行う（ステップＳ２５Ａ－２）。

　次に、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、プログレッシブボーナスカウンタ７７のＭＡＪＯＲ用の累積カウント値Ｎ１が、対応する所定値Ｎmax1に達したか否かを判定する（ステップＳ２６Ｂ）。この累積カウント値Ｎ１は、ステップＳ２２で各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）に通知した種類の通貨の単位でカウントされている。そして、累積カウント値Ｎ１が所定値Ｎmax1に達した場合には（ステップＳ２６ＢでＹＥＳ）、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、ＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナスを獲得するためのイベントゲームの開始条件が成立したことを、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のコントローラ４０に通知する（ステップＳ２７Ａ）。その後、ステップＳ２８Ａに処理を移行する。

　一方、累積カウント値Ｎ１が所定値Ｎmax1に達していない場合は（ステップＳ２６ＢでＮＯ）、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、プログレッシブボーナスカウンタ７７のＭＩＮＩ用の累積カウント値Ｎ２が、対応する所定値Ｎmax2に達したか否かを判定する（ステップＳ２６Ｃ）。この累積カウント値Ｎ２は、ステップＳ２２で各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）に通知した種類の通貨の単位でカウントされている。そして、累積カウント値Ｎ２が所定値Ｎmax2に達していない場合は（ステップＳ２６ＣでＮＯ）、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、ステップＳ２８Ａに処理を移行する。累積カウント値Ｎ２が所定値Ｎmax2に達した場合には（ステップＳ２６ＣでＹＥＳ）、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、ＭＩＮＩのプログレッシブボーナスを獲得するためのイベントゲームの開始条件が成立したことを、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のコントローラ４０に通知する（ステップＳ２７Ｂ）。その後、ステップＳ２８Ａに処理を移行する。

　図３０Ｂに示すように、ステップＳ２８Ａでは、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、イベントゲームにおいてプログレッシブボーナスが払い出されるか、あるいは、ミステリーボーナスが払い出されたスロットマシン１０からの、ＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナスを獲得するためのイベントゲーム終了通知を受け取ったか否かを判定する。イベントゲーム終了通知を受け取った場合は（ステップＳ２８ＡでＹＥＳ）、プログレッシブボーナスカウンタ７７のＭＡＪＯＲ用の累積カウント値Ｎ１をゼロリセットし（ステップＳ２９Ａ）、ＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナスに対応する新しいプログレッシブボーナスカウンタ７７の所定値Ｎmax1を決定する（ステップＳ３０Ａ）。これにより、所定値Ｎmax1の一部または全部に相当する、次のイベントゲーム又はミステリーボーナスにおけるＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナスの配当量が、連鎖的に決定されることになる。その後、本処理を終了する。

　一方、ステップＳ２８Ａでイベントゲーム終了通知を受け取っていない場合（ＮＯ）は、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、イベントゲームにおいてプログレッシブボーナスが払い出されるか、あるいは、ミステリーボーナスが払い出されたスロットマシン１０からの、ＭＩＮＩのプログレッシブボーナスを獲得するためのイベントゲーム終了通知を受け取ったか否かを判定する（ステップＳ２８Ｂ）。イベントゲーム終了通知を受け取っていない場合は（ステップＳ２８ＢでＮＯ）、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、本処理を終了する。イベントゲーム終了通知を受け取った場合は（ステップＳ２８ＢでＹＥＳ）、プログレッシブボーナスカウンタ７７のＭＩＮＩ用の累積カウント値Ｎ２をゼロリセットし（ステップＳ２９Ｂ）、ＭＩＮＩのプログレッシブボーナスに対応する新しいプログレッシブボーナスカウンタ７７の所定値Ｎmax2を決定する（ステップＳ３０Ｂ）。これにより、所定値Ｎmax2の一部または全部に相当する、次のイベントゲーム又はミステリーボーナスにおけるＭＩＮＩのプログレッシブボーナスの配当量が、連鎖的に決定されることになる。その後、本処理を終了する。

　また、図３１は、本発明の第３実施形態に係るゲーミングシステム１の、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）で実行される処理を示すフローチャートである。そして、図３１に示すように、第３実施形態のゲーミングシステム１における各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）が行う処理では、図１１に示す第１実施形態のゲーミングシステム１における各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）が行う処理のステップＳ３８においてスロットゲーム実行処理を行う前に、ステップＳ３７－１において、コントローラ４０は、サーバ５のサーバ制御用ＣＰＵ７１によって決定された最新の所定値Ｎmax1，Ｎmax2の通知を、サーバ５から受け取ったか否かを判定する。

　最新の所定値Ｎmax1，Ｎmax2の通知を受け取っていない場合は（ステップＳ３７－１でＮＯ）、コントローラ４０は、処理を後述するステップＳ３７－３に移行する。受け取った場合は（ステップＳ３７－１でＹＥＳ）、コントローラ４０は、受け取った通知に示された所定値Ｎmax1，Ｎmax2を、ＲＡＭ１１０の所定のメモリ領域に記憶させる（ステップＳ３７－２）。既に所定値Ｎmax1，Ｎmax2がＲＡＭ１１０に記憶されている場合は、今回受け取った通知による所定値Ｎmax1，Ｎmax2を、上書きして記憶させる。その後、コントローラ４０は、処理をステップＳ３７－３に移行する。

　ステップＳ３７－３では、コントローラ４０は、図４に示す各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のディスプレイ１６に表示されたヘルプ（ＨＥＬＰ）ボタン１７がプレーヤによってタッチ操作されたか否かを、タッチパネルセンサ２０の出力によって判定する。タッチ操作されていない場合は（ステップＳ３７－３でＮＯ）、処理をステップＳ３８に移行する。タッチ操作された場合は（ステップＳ３７－３でＹＥＳ）、図３２に示すようなヘルプ画面１６Ａを、ディスプレイ１６のシンボル表示領域の余白部分（例えば、ディスプレイ１６の右上の領域。個別ディスプレイに相当）に表示させる（ステップＳ３７－４）。このヘルプ画面１６Ａには、ＭＡＪＯＲとＭＩＮＩの各プログレッシブボーナスによる賞の配当量が表示される。各賞の配当量は、ＲＡＭ１１０の所定のメモリ領域に記憶された所定値Ｎmax1，Ｎmax2の一部または全てにそれぞれ対応する値である。なお、このヘルプ画面１６Ａの表示は、一定時間が経過したら自動的に終了されるようにしてもよい。その後、コントローラ４０は、処理をステップＳ３８に移行する。

　但し、図１４のステップＳ８２の処理において発生するプログレッシブボーナスは、図１３に示すステップＳ６４で実行されたイベントゲームがＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナスを獲得するためのものであれば、ＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナスとなる。一方、ステップＳ６４で実行されたイベントゲームがＭＩＮＩのプログレッシブボーナスを獲得するためのものであれば、ＭＩＮＩのプログレッシブボーナスとなる。

　そして、ステップＳ８２で発生するプログレッシブボーナスがＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナスである場合は、図１３のステップＳ６５のペイアウト処理において実行される払い出しが、ＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナスに応じた払い出し量（配当量）となる。一方、ステップＳ８２で発生するプログレッシブボーナスがＭＩＮＩのプログレッシブボーナスである場合は、ステップＳ６５のペイアウト処理において実行される払い出しが、ＭＩＮＩのプログレッシブボーナスに応じた払い出し量（配当量）となる。

　また、ステップＳ６４で実行されたイベントゲームがＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナスを獲得するためのものである場合は、ステップＳ６８においてサーバ５に通知するイベントゲーム終了通知が、ＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナスを獲得するためのイベントゲームの終了を示す内容となる。

　一方、ステップＳ６４で実行されたイベントゲームがＭＩＮＩのプログレッシブボーナスを獲得するためのものである場合は、ステップＳ６８においてサーバ５に通知するイベントゲーム終了通知が、ＭＩＮＩのプログレッシブボーナスを獲得するためのイベントゲームの終了を示す内容となる。

　また、図１４のステップＳ８２でスロットマシン１０Ａに対してプログレッシブボーナスが発生した場合に払い出されるクレジットまたはメダル（払い出し量、即ち、配当量）は、図１３のステップＳ６４で実行されたイベントゲームがＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナスを獲得するためのものである場合は、プログレッシブボーナスカウンタ７７に累積されているＭＡＪＯＲ用の累積カウント値Ｎ１の一部または全てに対応する量となる。一方、ステップＳ６４で実行されたイベントゲームがＭＩＮＩのプログレッシブボーナスを獲得するためのものである場合は、プログレッシブボーナスカウンタ７７に累積されているＭＩＮＩ用の累積カウント値Ｎ２の一部または全てに対応する量となる。

　このように構成された本発明の第３実施形態に係るゲーミングシステム１によれば、本発明の第１実施形態に係るゲーミングシステム１と同様の効果を得ることができる。また、本発明の第３実施形態に係るゲーミングシステム１では、サブスピーカ３０２Ａ，３０２Ｂから音声出力されるメッセージや、共通ディスプレイ４とサブディスプレイ３０１Ａ，３０１Ｂに表示されるメッセージにおいては、ＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナスに関する賞の配当量しか案内されない。しかし、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のディスプレイ１６上においてヘルプボタン１７をプレーヤがタッチ操作すると、ディスプレイ１６のヘルプ画面１６Ａに、ＭＡＪＯＲとＭＩＮＩの各プログレッシブボーナスによる賞の配当量が表示される。したがって、本発明の第３実施形態に係るゲーミングシステム１によれば、ＭＡＪＯＲとＭＩＮＩの両方のプログレッシブボーナスに関する賞の配当量を、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のディスプレイ１６による表示により、プレーヤにとって理解しやすい、クレジットのベットに使用する通貨の単位を用いて案内することができる。

　以上に説明した本発明の第３実施形態に係るゲーミングマシン１の構成は、サブスピーカ３０２Ａ，３０２Ｂから音声出力されるメッセージや、共通ディスプレイ４とサブディスプレイ３０１Ａ，３０１Ｂに表示されるメッセージにおいて、ＭＩＮＩのプログレッシブボーナスに関する賞の配当量しか案内されない場合や、ＭＡＪＯＲとＭＩＮＩの両方を案内する場合にも、採用することができる。

　なお、上述した第２実施形態についても、第３実施形態と同様に、賞の配当量を各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のディスプレイ１６において表示するものとすることができる。

　そこで、そのように構成した本発明の第４実施形態のゲーミングシステム１について、図３２乃至図３４を参照して説明する。

　本発明の第４実施形態に係るゲーミングシステム１でも、第３実施形態に係るゲーミングシステム１と同じく、イベントゲームやミステリーボーナスによって、ＭＡＪＯＲとＭＩＮＩの２種類の賞のうちどちらかが、プログレッシブボーナスとして、スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のプレーヤに配当される。そのために、第４実施形態に係るゲーミングシステム１では、サーバ５のプログレッシブボーナスカウンタ７７が、２種類の累積カウント値Ｎ１，Ｎ２をカウントする。以下、本発明の第４実施形態に係るゲーミングシステム１について説明する。

　図３３は、本発明の第４実施形態に係るゲーミングシステム１の、サーバ５で実行される処理を示すフローチャートである。第４実施形態のゲーミングシステム１におけるサーバ５が行う処理では、図２７に示す第２実施形態のゲーミングシステム１におけるサーバ５が行う処理のステップＳ２１、ステップＳ２２、及び、ステップＳ２４と同じ処理を実行する。

　そして、図３３に示すように、ステップＳ２４において、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）からベット数の通知を受け取っていない場合（ＮＯ）に、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、処理をステップＳ２８Ａに移行する。一方、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）からベット数の通知を受け取った場合（ＹＥＳ）に、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、受け取った通知によるベット数の所定の割合（例えば、２％）を、ＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナス用のカウント値として、プログレッシブボーナスカウンタ７７の累積カウント値Ｎ１に累積する。これと共に、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、受け取った通知によるベット数の所定の割合（例えば、０．５％）を、ＭＩＮＩのプログレッシブボーナス用のカウント値として、プログレッシブボーナスカウンタ７７の累積カウント値Ｎ２に累積する（ステップＳ２５）。

　続いて、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、プログレッシブボーナスカウンタ７７の２種類の累積カウント値Ｎ１，Ｎ２を、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）に通知する処理を行う（ステップＳ２５Ｂ）。その後、ステップＳ２５－１に処理を移行する。

　ステップＳ２５－１では、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、メッセージ出力処理を実行する。このメッセージ出力処理では、前述した第１実施形態で示した図９のフローチャートにおけるステップＳ２３と同じく、図１０を参照して詳細に説明した内容の処理が行われる。その後、ステップＳ２６Ａ－１に処理を移行する。

　なお、ステップＳ２５－１のメッセージ出力処理において実行される、図１０のフローチャートのステップＳ３２乃至ステップＳ３４の処理における賞の配当量は、図３３の後述するステップＳ２６Ａ－１でイベントゲーム抽籤に当籤したと判定された時点におけるプログレッシブボーナスカウンタ７７の、ＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナス用のカウント値に対応する累積カウント値Ｎ１の一部または全部に相当する値である。したがって、ステップＳ３３及びステップＳ３４の各処理では、ＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナスに関する賞の配当量を案内するメッセージが、サブスピーカ３０２Ａ，３０２Ｂから音声出力され、又は、共通ディスプレイ４とサブディスプレイ３０１Ａ，３０１Ｂに表示される。

　ステップＳ２６Ａ－１では、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、イベントゲーム抽籤を行って、その抽籤に当籤したか否かを判定する。イベントゲーム抽籤に当籤していない場合は（ステップＳ２６Ａ－１でＮＯ）、後述するステップＳ２８Ａに処理を移行する。イベントゲーム抽籤に当籤した場合には（ステップＳ２６Ａ－１でＹＥＳ）、当籤したイベントゲーム抽籤が、ＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナスに関するものであるか否かを判定する（ステップＳ２６Ａ－２）。ＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナスに関するものである場合は（ステップＳ２６Ａ－２でＹＥＳ）、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、ＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナスに関するイベントゲームの開始条件が成立したことを、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のコントローラ４０に通知する（ステップＳ２７Ａ）。その後、ステップＳ２８Ａに処理を移行する。

　一方、当籤したイベントゲーム抽籤が、ＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナスに関するものでない場合は（ステップＳ２６Ａ－２でＮＯ）、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、ＭＩＮＩのプログレッシブボーナスに関するイベントゲームの開始条件が成立したことを、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のコントローラ４０に通知する（ステップＳ２７Ｂ）。その後、ステップＳ２８Ａに処理を移行する。

　ステップＳ２８Ａでは、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、イベントゲームにおいてプログレッシブボーナスが払い出されるか、あるいは、ミステリーボーナスが払い出されたスロットマシン１０からの、ＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナスを獲得するためのイベントゲーム終了通知を受け取ったか否かを判定する。イベントゲーム終了通知を受け取った場合は（ステップＳ２８ＡでＹＥＳ）、プログレッシブボーナスカウンタ７７のＭＡＪＯＲ用の累積カウント値Ｎ１をゼロリセットする（ステップＳ２９Ａ）。その後、本処理を終了する。

　一方、ステップＳ２８Ａでイベントゲーム終了通知を受け取っていない場合（ＮＯ）は、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、イベントゲームにおいてプログレッシブボーナスが払い出されるか、あるいは、ミステリーボーナスが払い出されたスロットマシン１０からの、ＭＩＮＩのプログレッシブボーナスを獲得するためのイベントゲーム終了通知を受け取ったか否かを判定する（ステップＳ２８Ｂ）。イベントゲーム終了通知を受け取っていない場合は（ステップＳ２８ＢでＮＯ）、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、本処理を終了する。イベントゲーム終了通知を受け取った場合は（ステップＳ２８ＢでＹＥＳ）、プログレッシブボーナスカウンタ７７のＭＩＮＩ用の累積カウント値Ｎ２をゼロリセットする（ステップＳ２９Ｂ）。その後、本処理を終了する。

　また、図３４は、本発明の第４実施形態に係るゲーミングシステム１の、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）で実行される処理を示すフローチャートである。そして、図３４に示すように、第４実施形態のゲーミングシステム１における各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）が行う処理では、図１１に示す第１実施形態のゲーミングシステム１における各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）が行う処理のステップＳ３８においてスロットゲーム実行処理を行う前に、ステップＳ３７Ａ－１において、コントローラ４０は、サーバ５のプログレッシブボーナスカウンタ７７において累積された最新の累積カウント値Ｎ１，Ｎ２の通知を、サーバ５から受け取ったか否かを判定する。

　最新の累積カウント値Ｎ１，Ｎ２の通知を受け取っていない場合は（ステップＳ３７Ａ－１でＮＯ）、コントローラ４０は、処理を後述するステップＳ３７Ａ－３に移行する。受け取った場合は（ステップＳ３７Ａ－１でＹＥＳ）、コントローラ４０は、受け取った通知に示された累積カウント値Ｎ１，Ｎ２を、ＲＡＭ１１０の所定のメモリ領域に記憶させる（ステップＳ３７Ａ－２）。既に累積カウント値Ｎ１，Ｎ２がＲＡＭ１１０に記憶されている場合は、今回受け取った通知による累積カウント値Ｎ１，Ｎ２を、上書きして記憶させる。その後、コントローラ４０は、処理をステップＳ３７－３に移行する。

　ステップＳ３７－３では、コントローラ４０は、図４に示す各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のディスプレイ１６に表示されたヘルプ（ＨＥＬＰ）ボタン１７がプレーヤによってタッチ操作されたか否かを、タッチパネルセンサ２０の出力によって判定する。タッチ操作されていない場合は（ステップＳ３７－３でＮＯ）、処理をステップＳ３８に移行する。タッチ操作された場合は（ステップＳ３７－３でＹＥＳ）、図３２に示すようなヘルプ画面１６Ａをディスプレイ１６に表示させる（ステップＳ３７－４）。このヘルプ画面１６Ａには、ＭＡＪＯＲとＭＩＮＩの各プログレッシブボーナスによる賞の配当量が表示される。各賞の配当量は、ＲＡＭ１１０の所定のメモリ領域に記憶された累積カウント値Ｎ１，Ｎ２の一部または全てにそれぞれ対応する値である。なお、このヘルプ画面１６Ａの表示は、一定時間が経過したら自動的に終了されるようにしてもよい。その後、コントローラ４０は、処理をステップＳ３８に移行する。

　このように構成された本発明の第４実施形態に係るゲーミングシステム１によれば、本発明の第２実施形態に係るゲーミングシステム１と同様の効果を得ることができる。また、本発明の第４実施形態に係るゲーミングシステム１では、サブスピーカ３０２Ａ，３０２Ｂから音声出力されるメッセージや、共通ディスプレイ４とサブディスプレイ３０１Ａ，３０１Ｂに表示されるメッセージにおいては、ＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナスに関する賞の配当量しか案内されない。しかし、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のディスプレイ１６上においてヘルプボタン１７をプレーヤがタッチ操作すると、ディスプレイ１６のヘルプ画面１６Ａに、ＭＡＪＯＲとＭＩＮＩの各プログレッシブボーナスによる賞の配当量が表示される。したがって、本発明の第４実施形態に係るゲーミングシステム１によれば、ＭＡＪＯＲとＭＩＮＩの両方のプログレッシブボーナスに関する賞の配当量を、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のディスプレイ１６による表示により、プレーヤにとって理解しやすい、クレジットのベットに使用する通貨の単位を用いて案内することができる。

　以上に説明した本発明の第４実施形態に係るゲーミングマシン１の構成は、サブスピーカ３０２Ａ，３０２Ｂから音声出力されるメッセージや、共通ディスプレイ４とサブディスプレイ３０１Ａ，３０１Ｂに表示されるメッセージにおいて、ＭＩＮＩのプログレッシブボーナスに関する賞の配当量しか案内されない場合や、ＭＡＪＯＲとＭＩＮＩの両方を案内する場合にも、採用することができる。

　以上に説明した本発明の第１乃至第４実施形態では、サーバ５に接続された各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）で共有するプログレッシブボーナスカウント累積値Ｎ，Ｎ１，Ｎ２を、サーバ５のプログレッシブボーナスカウンタ７７でカウントする場合について説明した。しかし、互いに異なるエリアにスロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）と共に設置された複数のサーバ５を共通のホストサーバにそれぞれ接続し、各サーバ５が管理するエリアの各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）で共有するプログレッシブボーナス累積カウント値Ｎ，Ｎ１，Ｎ２を、ホストサーバで一括してカウントする構成とすることもできる。

　そこで、そのように構成した本発明の第５乃至第８実施形態のゲーミングシステム１について、図３５乃至図５３を参照して説明する。

　本発明の第５乃至第８実施形態に係るゲーミングシステム１では、図３５に示すように、複数（図では３個）のターミナルステーション６がネットワーク７を介して接続されている。第５乃至第８実施形態に係るゲーミングシステム１ではさらに、ネットワーク７にホストサーバ８が接続されている。各ターミナルステーション６は、第１乃至第４実施形態のゲーミングシステム１を構成する要素（支持部材３、共通ディスプレイ４、サーバ５、スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）、サブディスプレイ３０１Ａ，３０１Ｂ、及び、ランプ帯３１０Ａ～３１０Ｊを備えている。このような構成による本発明の第５乃至第８実施形態に係るゲーミングシステムでは、ホストサーバ８が包括コントローラを構成し、各ターミナルステーション６のサーバ５が個別コントローラをそれぞれ構成する。

　図３６は、本発明の第５乃至第８実施形態に係るゲーミングシステム１におけるホストサーバ８の電気的構成を示すブロック図である。ホストサーバ８は、各サーバ５の総括的な制御を行うＣＰＵ９１と、ＲＯＭ９２と、ＲＡＭ９３と、各種のデータ、及びプログラムが記憶されるハードディスク９４と、管理者の操作入力を受け付けるキーボード９５と、ネットワークを介して各サーバ５と通信を行う通信用Ｉ／Ｆ９６と、プログレッシブボーナスのカウント値を累積して記憶するプログレッシブボーナスカウンタ９７とを備えている。なお、図３７に示すように、本発明の第５乃至第８実施形態に係るゲーミングシステム１では、各サーバ５からプログレッシブボーナスカウンタが省略されている。

　そして、第５実施形態に係るゲーミングシステム１では、各サーバ５が図３８Ａ及び図３８Ｂのフローチャートに示す処理を行う。具体的には、各サーバ５のサーバ制御用ＣＰＵ７１は、図３８Ａに示すように、まず、第１実施形態に係るゲーミングシステム１のサーバ５が行っていた図９のフローチャートに示すステップＳ２１乃至ステップＳ２４と同じ処理を実行する。なお、ステップＳ２４において、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）からベット数の通知を受け取っていない場合（ＮＯ）に、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、処理を後述するステップＳ２５Ｂ－２に移行する。

　一方、ステップＳ２４において、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）からベット数の通知を受け取った場合（ＹＥＳ）に、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、受け取った通知によるベット数を、ネットワーク７を介してホストサーバ８に通知する（ステップＳ２５Ｂ－１）。ここで、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）から受け取ったベット数は、ステップＳ２２で各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）に通知した種類の通貨（例えば、日本円）の単位から、標準種類の通貨（例えば米ドル）の単位に変換して、ホストサーバ８に通知する。その後、処理をステップＳ２５Ｂ－２に移行する。

　ステップＳ２５Ｂ－２では、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、ホストサーバ８からの、プログレッシブボーナスカウンタ９７でカウントされたプログレッシブボーナスの累積カウント値Ｎの通知を受け取ったか否かを判定する。この累積カウント値Ｎは、標準種類の通貨の単位で通知される。通知を受け取っていない場合は（ステップＳ２５Ｂ－２でＮＯ）、処理を後述するステップＳ２６Ｄに移行する。通知を受け取った場合は（ステップＳ２５Ｂ－２でＹＥＳ）、受け取った累積カウント値Ｎを、標準種類の通貨の単位から、ステップＳ２２で各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）に通知した種類の通貨の単位に変換して、ＲＡＭ７３の所定のメモリ領域に記憶させる（ステップＳ２５Ｂ－３）。既に変換後の累積カウント値ＮがＲＡＭ７３に記憶されている場合は、今回受け取った通知による累積カウント値Ｎを、上書きして記憶させる。その後、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、処理をステップＳ２６Ｄに移行する。

　図３８Ｂに示すように、ステップＳ２６Ｄでは、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、ホストサーバ８からの、イベントゲームの開始条件が成立したことの通知を受け取ったか否かを判定する。そして、通知を受け取っていない場合は（ステップＳ２６ＤでＮＯ）、ステップＳ２８に処理を移行する。通知を受け取った場合には（ステップＳ２６ＤでＹＥＳ）、イベントゲームの開始条件が成立したことを、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のコントローラ４０に通知する（ステップＳ２７）。その後、ステップＳ２８に処理を移行する。

　ステップＳ２８では、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、イベントゲームにおいてプログレッシブボーナスが払い出されるか、あるいは、ミステリーボーナスが払い出されたスロットマシン１０からの、イベントゲーム終了通知を受け取ったか否かを判定する。イベントゲーム終了通知を受け取っていない場合は（ステップＳ２８でＮＯ）、本処理を終了する。イベントゲーム終了通知を受け取った場合は（ステップＳ２８でＹＥＳ）、イベントゲームの終了をホストサーバ８に通知する（ステップＳ２９Ｃ－１）。

　次に、プログレッシブボーナスカウンタ９７の累積カウント値Ｎに対応する、ホストサーバ８で新しく決定された所定値Ｎmax が、標準種類の通貨の単位でホストサーバ８から通知されたか否かを判定する（ステップＳ２９Ｃ－２）。通知されていない場合は（ステップＳ２９Ｃ－２でＮＯ）、通知されるまでステップＳ２９Ｃ－２をリピートし、通知された場合は（ステップＳ２９Ｃ－２でＹＥＳ）、通知された新しい所定値Ｎmax を、標準種類の通貨の単位から、ステップＳ２２で各スロットマシン１０に通知した種類の通貨に変換して、ＲＡＭ７３の所定のメモリ領域に記憶させる（ステップＳ３０Ｃ）。既に新しい変換後の所定値Ｎmax がＲＡＭ７３に記憶されている場合は、今回受け取った通知による所定値Ｎmax を、上書きして記憶させる。その後、本処理を終了する。

　なお、ステップＳ２３のメッセージ出力処理において実行される、図１０のフローチャートのステップＳ３２乃至ステップＳ３４の処理における賞の配当量は、図３８ＢのステップＳ２６Ｄでイベントゲームの開始条件が成立したことの通知をホストサーバ８から受け取った時点における、ＲＡＭ７３に記憶されている最新の変換後の累積カウント値Ｎの一部または全部に相当する値である。

　次に、本発明の第５実施形態に係るゲーミングシステム１の、ホストサーバ８で実行される処理を、図３９に示すフローチャートを参照して説明する。図３６に示したＣＰＵ９１は、各サーバ５からベット数の通知を受け取ったか否かを判定する（ステップＳ１２１）。ベット数の通知を受け取っていない場合は（ステップＳ１２１でＮＯ）、ステップＳ１２６に処理を移行する。ベット数の通知を受け取った場合は（ステップＳ１２１でＹＥＳ）、受け取った通知によるベット数のうち所定の割合（例えば、２％）を、プログレッシブボーナスのカウント値として、プログレッシブボーナスカウンタ９７に累積する（ステップＳ１２２）。この累積カウント値Ｎは、標準種類の通貨の単位でカウントされる。なお、ベットされた賭け金からプログレッシブボーナスのカウント値として徴収する割合は、管理者の操作により適宜変更が可能である。

　次に、ステップＳ１２３において、ＣＰＵ９１は、プログレッシブボーナスカウンタ９７の累積カウント値Ｎを各サーバ５に通知する。この累積カウント値Ｎは、標準種類の通貨の単位で通知される。その後、ステップＳ１２４に処理を移行する。

　ステップＳ１２４では、ＣＰＵ９１は、プログレッシブボーナスカウンタ９７の累積カウント値Ｎが所定値Ｎmax に達したか否かを判定する。そして、累積カウント値Ｎが所定値Ｎmax に達していない場合は（ステップＳ１２４でＮＯ）、ステップＳ１２６に処理を移行する。累積カウント値Ｎが所定値Ｎmax に達した場合には（ステップＳ１２４でＹＥＳ）、イベントゲームの開始条件が成立したことを、各サーバ５に通知する（ステップＳ１２５）。その後、ステップＳ１２６に処理を移行する。

　ステップＳ１２６では、ＣＰＵ９１は、各サーバ５からのイベントゲーム終了通知を受け取ったか否かを判定する。イベントゲーム終了通知を受け取っていない場合は（ステップＳ１２６でＮＯ）、本処理を終了する。イベントゲーム終了通知を受け取った場合は（ステップＳ１２６でＹＥＳ）、プログレッシブボーナスカウンタ９７の累積カウント値Ｎをゼロリセットし（ステップＳ１２７）、新しいプログレッシブボーナスカウンタ９７の所定値Ｎmax を決定する（ステップＳ１２８）。これにより、所定値Ｎmax の一部または全部に相当する、次のイベントゲーム又はミステリーボーナスにおける賞の配当量が、連鎖的に決定されることになる。そして、決定した新しい所定値Ｎmax を各サーバ５に通知する（ステップＳ１２９）。この所定値Ｎmax は、標準種類の通貨の単位で通知される。その後、本処理を終了する。

　このように構成された本発明の第５実施形態に係るゲーミングシステム１によれば、第１実施形態に係るゲーミングシステム１と同様の効果を得ることができる。また、第５実施形態に係るゲーミングシステム１では、各ターミナルステーション６のサーバ５から、各サーバ５で指定された種類の通貨単位でそれぞれカウントされた、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）におけるベット数が、標準種類の通貨の単位に変換されてホストサーバ８に通知される。そして、ホストサーバ８のプログレッシブボーナスカウンタ９７において、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）におけるベット数の所定の割合が、標準種類の通貨に単位を統一して一元的に累積される。

　したがって、スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）におけるクレジットのベットに用いる通貨の種類が異なるターミナルステーション６のサーバ５どうしを、ネットワーク７で接続して、各ターミナルステーション６のスロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）でプログレッシブボーナスカウンタ９７を共有することができる。これにより、プログレッシブボーナスカウンタ９７を共有するスロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）を増やして、そのカウント値に応じたプログレッシブボーナスによる賞の配当量を大きくし易くし、プレーヤのプログレッシブボーナスに対する期待度を高めることができる。

　なお、上述した第５実施形態では、図３８ＡのステップＳ２５Ｂ－１や図３９のステップＳ１２１に示すように、各ターミナルステーション６のスロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）におけるベット数を、サーバ５からホストサーバ８に通知するものとした。しかし、ベット数の所定の割合（例えば、２％）を、サーバ５からホストサーバ８に通知する構成とすることもできる。そのように構成した本発明の第５実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１のサーバ５が行う処理を、図４０Ａ、図４０Ｂ及び図４１のフローチャートを参照して説明する。

　本発明の第５実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１では、各サーバ５がそれぞれ行う処理のうち、図３８ＡのステップＳ２５Ｂ－１において行う処理が、図４０ＡのフローチャートにおけるステップＳ２５Ｂ－１Ａの処理に変わることになる。即ち、ステップＳ２４において、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）からベット数の通知を受け取った場合（ＹＥＳ）に、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、受け取った通知によるベット数の所定の割合（例えば、２％）の数を、標準種類の通貨の単位に変換して、ネットワーク７を介してホストサーバ８に通知する（ステップＳ２５Ｂ－１Ａ）。

　また、本発明の第５実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１では、ホストサーバ８が行う処理のうち、図３９のステップＳ１２１において行う処理が、図４１のフローチャートにおけるステップＳ１２１Ａの処理に変わることになる。即ち、ＣＰＵ９１は、ステップＳ１２１Ａにおいて、各サーバ５からベット数の所定の割合の通知を受け取ったか否かを判定する。そして、ベット数のうち所定割合の数の通知を受け取っていない場合は（ステップＳ１２１ＡでＮＯ）、ＣＰＵ９１は、ステップＳ１２６に処理を移行する。ベット数のうち所定割合の数の通知を受け取った場合は（ステップＳ１２１ＡでＹＥＳ）、ＣＰＵ９１は、受け取った通知による、ベット数のうち所定割合の数を、プログレッシブボーナスのカウント値として、プログレッシブボーナスカウンタ９７に累積する（ステップＳ１２２）。

　このような構成による第５実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１によっても、第５実施形態に係るゲーミングシステム１と同様の効果を得ることができる。

　次に、本発明の第６実施形態に係るゲーミングシステム１では、各サーバ５が図４２のフローチャートに示す処理を行う。具体的には、各サーバ５のサーバ制御用ＣＰＵ７１は、まず、第１実施形態に係るゲーミングシステム１のサーバ５が行っていた図２７のフローチャートに示すステップＳ２１、ステップＳ２２、及び、ステップＳ２４と同じ処理を実行する。なお、ステップＳ２４において、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）からベット数の通知を受け取っていない場合（ＮＯ）に、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、処理を後述するステップＳ２５Ｂ－２に移行する。

　ステップＳ２５Ｂ－２では、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、ホストサーバ８からの、プログレッシブボーナスカウンタ９７でカウントされたプログレッシブボーナスの累積カウント値Ｎの通知を受け取ったか否かを判定する。この累積カウント値Ｎは、標準種類の通貨の単位で通知される。通知を受け取っていない場合は（ステップＳ２５Ｂ－２でＮＯ）、処理を後述するステップＳ２５－１に移行する。通知を受け取った場合は（ステップＳ２５Ｂ－２でＹＥＳ）、受け取った累積カウント値Ｎを、標準種類の通貨の単位から、ステップＳ２２で各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）に通知した種類の通貨の単位に変換して、ＲＡＭ７３の所定のメモリ領域に記憶させる（ステップＳ２５Ｂ－３）。既に変換後の累積カウント値ＮがＲＡＭ７３に記憶されている場合は、今回受け取った通知による累積カウント値Ｎを、上書きして記憶させる。その後、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、処理をステップＳ２５－１に移行する。

　ステップＳ２５－１では、各サーバ５のサーバ制御用ＣＰＵ７１は、図１０のフローチャートに示すメッセージ出力処理を行う。なお、ステップＳ２５－１のメッセージ出力処理において実行される、図１０のフローチャートのステップＳ３２乃至ステップＳ３４の処理における賞の配当量は、図４２の後述するステップＳ２６Ｄでイベントゲームの開始条件が成立したことの通知をホストサーバ８から受け取った時点における、ＲＡＭ７３に記憶されている最新の変換後の累積カウント値Ｎの一部または全部に相当する値である。

　次に、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、ホストサーバ８からの、イベントゲームの開始条件が成立したことの通知を受け取ったか否かを判定する（ステップＳ２６Ｄ）。そして、通知を受け取っていない場合は（ステップＳ２６ＤでＮＯ）、ステップＳ２８に処理を移行する。通知を受け取った場合には（ステップＳ２６ＤでＹＥＳ）、イベントゲームの開始条件が成立したことを、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のコントローラ４０に通知する（ステップＳ２７）。その後、ステップＳ２８に処理を移行する。

　ステップＳ２８では、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、イベントゲームにおいてプログレッシブボーナスが払い出されるか、あるいは、ミステリーボーナスが払い出されたスロットマシン１０からの、イベントゲーム終了通知を受け取ったか否かを判定する。イベントゲーム終了通知を受け取っていない場合は（ステップＳ２８でＮＯ）、本処理を終了する。イベントゲーム終了通知を受け取った場合は（ステップＳ２８でＹＥＳ）、イベントゲームの終了をホストサーバ８に通知する（ステップＳ２９Ｃ－１）。その後、本処理を終了する。

　次に、本発明の第６実施形態に係るゲーミングシステム１の、ホストサーバ８で実行される処理を、図４３に示すフローチャートを参照して説明する。図３６に示したＣＰＵ９１は、本発明の第５実施形態に係るゲーミングシステム１のホストサーバ８で実行される、図３９に示すステップＳ１２１乃至ステップＳ１２８と同じ処理を行う。なお、ステップＳ１２８の処理の後、本処理を終了する。

　このように構成された本発明の第６実施形態に係るゲーミングシステム１によれば、第２実施形態に係るゲーミングシステム１と同様の効果を得ることができる。また、第６実施形態に係るゲーミングシステム１では、各ターミナルステーション６のサーバ５から、各サーバ５で指定された種類の通貨単位でそれぞれカウントされた、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）におけるベット数が、標準種類の通貨の単位に変換されてホストサーバ８に通知される。そして、ホストサーバ８のプログレッシブボーナスカウンタ９７において、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）におけるベット数の所定の割合が、標準種類の通貨に単位を統一して一元的に累積される。

　なお、上述した第６実施形態では、図４２のステップＳ２５Ａ－１や図４３のステップＳ１２１に示すように、各ターミナルステーション６のスロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）におけるベット数を、サーバ５からホストサーバ８に通知するものとした。しかし、ベット数の所定の割合（例えば、２％や０．５％）を、サーバ５からホストサーバ８に通知する構成とすることもできる。そのように構成した本発明の第６実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１のサーバ５が行う処理を、図４４及び図４５のフローチャートを参照して説明する。

　本発明の第６実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１では、各サーバ５がそれぞれ行う処理のうち、図４２のステップＳ２５Ｂ－１において行う処理が、図４４のフローチャートにおけるステップＳ２５Ｂ－１Ａの処理に変わることになる。即ち、ステップＳ２４において、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）からベット数の通知を受け取った場合（ＹＥＳ）に、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、受け取った通知によるベット数の所定の割合（例えば、２％や０．５％）の数を、標準種類の通貨の単位に変換して、ネットワーク７を介してホストサーバ８に通知する（ステップＳ２５Ａ－１Ａ）。

　また、本発明の第６実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１では、ホストサーバ８が行う処理のうち、図４３のステップＳ１２１において行う処理が、第６実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１のホストサーバ８が行う処理では、図４５のフローチャートにおけるステップＳ１２１Ａの処理に変わることになる。即ち、ＣＰＵ９１は、ステップＳ１２１Ａにおいて、各サーバ５からベット数の所定の割合の通知を受け取ったか否かを判定する。そして、ベット数のうち所定割合の数の通知を受け取っていない場合は（ステップＳ１２１ＡでＮＯ）、ＣＰＵ９１は、ステップＳ１２６に処理を移行する。ベット数のうち所定割合の数の通知を受け取った場合は（ステップＳ１２１ＡでＹＥＳ）、ＣＰＵ９１は、受け取った通知による、ベット数のうち所定割合の数を、プログレッシブボーナスのカウント値として、プログレッシブボーナスカウンタ９７に累積する（ステップＳ１２２）。

　このような構成による第６実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１によっても、第６実施形態に係るゲーミングシステム１と同様の効果を得ることができる。

　次に、本発明の第７実施形態に係るゲーミングシステム１では、各サーバ５が図４６Ａ及び図４６Ｂのフローチャートに示す処理を行う。具体的には、各サーバ５のサーバ制御用ＣＰＵ７１は、図４６Ａに示すように、まず、第３実施形態に係るゲーミングシステム１のサーバ５が行っていた図３０Ａのフローチャートに示すステップＳ２１乃至ステップＳ２４と同じ処理を実行する。なお、ステップＳ２４において、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）からベット数の通知を受け取っていない場合（ＮＯ）に、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、処理を後述するステップＳ２５Ｂ－２Ａに移行する。

　一方、ステップＳ２４において、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）からベット数の通知を受け取った場合（ＹＥＳ）に、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、受け取った通知によるベット数を、ネットワーク７を介してホストサーバ８に通知する（ステップＳ２５Ｂ－１）。ここで、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）から受け取ったベット数は、ステップＳ２２で各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）に通知した種類の通貨（例えば、日本円）の単位から、標準種類の通貨（例えば米ドル）の単位に変換して、ホストサーバ８に通知する。その後、処理をステップＳ２５Ｂ－２Ａに移行する。

　ステップＳ２５Ｂ－２Ａでは、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、ホストサーバ８からの、プログレッシブボーナスカウンタ９７でカウントされたＭＡＪＯＲ及びＭＩＮＩの各プログレッシブボーナスの累積カウント値Ｎ１，Ｎ２の通知を受け取ったか否かを判定する。これらの累積カウント値Ｎ１，Ｎ２は、標準種類の通貨の単位でそれぞれ通知される。通知を受け取っていない場合は（ステップＳ２５Ｂ－２ＡでＮＯ）、処理を後述するステップＳ２５－１に移行する。通知を受け取った場合は（ステップＳ２５Ｂ－２ＡでＹＥＳ）、受け取った各累積カウント値Ｎ１，Ｎ２を、標準種類の通貨の単位から、ステップＳ２２で各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）に通知した種類の通貨の単位にそれぞれ変換して、ＲＡＭ７３の所定のメモリ領域に記憶させる（ステップＳ２５Ｂ－３Ａ）。既に変換後の各累積カウント値Ｎ１，Ｎ２がＲＡＭ７３にそれぞれ記憶されている場合は、今回受け取った通知による各累積カウント値Ｎ１，Ｎ２を、上書きして記憶させる。その後、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、処理をステップＳ２５－１に移行する。

ステップＳ２５－１では、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、メッセージ出力処理を実行する。このメッセージ出力処理では、前述した第１実施形態で示したFIG.９のフローチャートにおけるステップＳ２３と同じく、FIG.１０を参照して詳細に説明した内容の処理が行われる。その後、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、処理をステップＳ２６Ｅに移行する。

　ステップＳ２６Ｅでは、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、ホストサーバ８からの、ＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナスを獲得するためのイベントゲームの開始条件が成立したことの通知を受け取ったか否かを判定する。そして、通知を受け取っていない場合は（ステップＳ２６ＥでＮＯ）、ステップＳ２６Ｆに処理を移行する。通知を受け取った場合には（ステップＳ２６ＥでＹＥＳ）、ＭＡＪＯＲのイベントゲームの開始条件が成立したことを、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のコントローラ４０に通知する（ステップＳ２７Ａ）。その後、ステップＳ２８Ａに処理を移行する。

　ステップＳ２６Ｆでは、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、ホストサーバ８からの、ＭＩＮＩのプログレッシブボーナスを獲得するためのイベントゲームの開始条件が成立したことの通知を受け取ったか否かを判定する。そして、通知を受け取っていない場合は（ステップＳ２６ＦでＮＯ）、ステップＳ２８Ａに処理を移行する。通知を受け取った場合には（ステップＳ２６ＦでＹＥＳ）、ＭＩＮＩのイベントゲームの開始条件が成立したことを、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のコントローラ４０に通知する（ステップＳ２７Ｂ）。その後、ステップＳ２８Ａに処理を移行する。

　図４６Ｂに示すように、ステップＳ２８Ａでは、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、イベントゲームにおいてプログレッシブボーナスが払い出されるか、あるいは、ミステリーボーナスが払い出されたスロットマシン１０からの、ＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナスを獲得するためのイベントゲーム終了通知を受け取ったか否かを判定する。ＭＡＪＯＲのイベントゲーム終了通知を受け取った場合は（ステップＳ２８ＡでＹＥＳ）、ＭＡＪＯＲのイベントゲームの終了をホストサーバ８に通知する（ステップＳ２９Ｄ－１）。

　次に、プログレッシブボーナスカウンタ９７のＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナスの累積カウント値Ｎ１に対応する、ホストサーバ８で新しく決定されたＭＡＪＯＲ用の所定値Ｎmax1が、標準種類の通貨の単位でホストサーバ８から通知されたか否かを判定する（ステップＳ２９Ｄ－２）。通知されていない場合は（ステップＳ２９Ｄ－２でＮＯ）、通知されるまでステップＳ２９Ｄ－２をリピートし、通知された場合は（ステップＳ２９Ｄ－２でＹＥＳ）、通知された新しいＭＡＪＯＲ用の所定値Ｎmax1を、標準種類の通貨の単位から、ステップＳ２２で各スロットマシン１０に通知した種類の通貨に変換して、ＲＡＭ７３の所定のメモリ領域に記憶させる（ステップＳ３０Ｃ）。既に新しい変換後のＭＡＪＯＲ用の所定値Ｎmax1がＲＡＭ７３に記憶されている場合は、今回受け取った通知によるＭＡＪＯＲ用の所定値Ｎmax1を、上書きして記憶させる。その後、本処理を終了する。

　一方、ステップＳ２８Ａにおいて、ＭＡＪＯＲのイベントゲーム終了通知を受け取っていない場合（ＮＯ）は、ステップＳ２８Ｂにおいて、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、イベントゲームにおいてプログレッシブボーナスが払い出されるか、あるいは、ミステリーボーナスが払い出されたスロットマシン１０からの、ＭＩＮＩのプログレッシブボーナスを獲得するためのイベントゲーム終了通知を受け取ったか否かを判定する。ＭＩＮＩのイベントゲーム終了通知を受け取っていない場合は（ステップＳ２８ＢでＮＯ）、本処理を終了する。ＭＩＮＩのイベントゲーム終了通知を受け取った場合は（ステップＳ２８ＢでＹＥＳ）、ＭＩＮＩのイベントゲームの終了をホストサーバ８に通知する（ステップＳ２９Ｅ－１）。

　次に、プログレッシブボーナスカウンタ９７のＭＩＮＩのプログレッシブボーナスの累積カウント値Ｎ２に対応する、ホストサーバ８で新しく決定されたＭＩＮＩ用の所定値Ｎmax2が、標準種類の通貨の単位でホストサーバ８から通知されたか否かを判定する（ステップＳ２９Ｅ－２）。通知されていない場合は（ステップＳ２９Ｅ－２でＮＯ）、通知されるまでステップＳ２９Ｅ－２をリピートし、通知された場合は（ステップＳ２９Ｅ－２でＹＥＳ）、通知された新しいＭＩＮＩ用の所定値Ｎmax2を、標準種類の通貨の単位から、ステップＳ２２で各スロットマシン１０に通知した種類の通貨に変換して、ＲＡＭ７３の所定のメモリ領域に記憶させる（ステップＳ３０Ｄ）。既に新しい変換後のＭＩＮＩ用の所定値Ｎmax2がＲＡＭ７３に記憶されている場合は、今回受け取った通知によるＭＩＮＩ用の所定値Ｎmax2を、上書きして記憶させる。その後、本処理を終了する。

　なお、ステップＳ２３のメッセージ出力処理において実行される、図１０のフローチャートのステップＳ３２乃至ステップＳ３４の処理における賞の配当量は、図４６ＡのステップＳ２６Ｅで、ＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナスを獲得するためのイベントゲームの開始条件が成立したことの通知をホストサーバ８から受け取った時点における、ＲＡＭ７３に記憶されている最新の変換後の、ＭＡＪＯＲ用の累積カウント値Ｎ１の一部または全部に相当する値である。したがって、ステップＳ３３及びステップＳ３４の各処理では、ＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナスに関する賞の配当量を案内するメッセージが、サブスピーカ３０２Ａ，３０２Ｂから音声出力され、又は、共通ディスプレイ４とサブディスプレイ３０１Ａ，３０１Ｂに表示される。

　次に、本発明の第７実施形態に係るゲーミングシステム１では、ホストサーバ８によって図４７Ａ及び図４７Ｂのフローチャートに示す処理が実行される。具体的には、ホストサーバ８のＣＰＵ９１は、図４７Ａに示すように、まず、各サーバ５からベット数の通知を受け取ったか否かを判定する（ステップＳ１２１）。ベット数の通知を受け取っていない場合は（ステップＳ１２１でＮＯ）、ステップＳ１２６Ａに処理を移行する。ベット数の通知を受け取った場合は（ステップＳ１２１でＹＥＳ）、受け取った通知によるベット数のうち所定の割合（例えば、２％と０．５％）を、ＭＡＪＯＲ用とＭＩＮＩ用の各プログレッシブボーナスのカウント値として、プログレッシブボーナスカウンタ９７に累積する（ステップＳ１２２Ａ）。この累積カウント値Ｎ１，Ｎ２は、標準種類の通貨の単位でカウントされる。なお、ベットされた賭け金からプログレッシブボーナスのカウント値として徴収する割合は、管理者の操作により適宜変更が可能である。

　次に、ステップＳ１２３Ａにおいて、ＣＰＵ９１は、プログレッシブボーナスカウンタ９７の各累積カウント値Ｎ１，Ｎ２を各サーバ５に通知する。これらの累積カウント値Ｎ１，Ｎ２は、標準種類の通貨の単位で通知される。その後、ステップＳ１２４Ａに処理を移行する。

　ステップＳ１２４Ａでは、ＣＰＵ９１は、プログレッシブボーナスカウンタ９７のＭＡＪＯＲ用の累積カウント値Ｎ１が対応する所定値Ｎmax1に達したか否かを判定する。そして、ＭＡＪＯＲ用の累積カウント値Ｎ１が所定値Ｎmax に達した場合には（ステップＳ１２４ＡでＹＥＳ）、ＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナスを獲得するためのイベントゲームの開始条件が成立したことを、各サーバ５に通知する（ステップＳ１２５Ａ）。その後、ステップＳ１２６Ａに処理を移行する。

　一方、ステップＳ１２４ＡでＭＡＪＯＲ用の累積カウント値Ｎ１が所定値Ｎmax1に達していない場合（ＮＯ）は、ＣＰＵ９１は、プログレッシブボーナスカウンタ９７のＭＩＮＩ用の累積カウント値Ｎ２が対応する所定値Ｎmax2に達したか否かを判定する（ステップＳ１２４Ｂ）。そして、ＭＩＮＩ用の累積カウント値Ｎ２が所定値Ｎmax2に達していない場合は（ステップＳ１２４ＢでＮＯ）、ステップＳ１２６Ａに処理を移行する。ＭＩＮＩ用の累積カウント値Ｎ２が所定値Ｎmax2に達した場合には（ステップＳ１２４ＢでＹＥＳ）、ＭＩＮＩのプログレッシブボーナスを獲得するためのイベントゲームの開始条件が成立したことを、各サーバ５に通知する（ステップＳ１２５Ｂ）。その後、ステップＳ１２６Ａに処理を移行する。

　図４７Ｂに示すように、ステップＳ１２６Ａでは、ＣＰＵ９１は、各サーバ５からのＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナスを獲得するためのイベントゲーム終了通知を受け取ったか否かを判定する。イベントゲーム終了通知を受け取った場合は（ステップＳ１２６ＡでＹＥＳ）、プログレッシブボーナスカウンタ９７のＭＡＪＯＲ用の累積カウント値Ｎ１をゼロリセットし（ステップＳ１２７Ａ）、ＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナスに対応する新しいプログレッシブボーナスカウンタ９７の所定値Ｎmax1を決定する（ステップＳ１２８Ａ）。これにより、所定値Ｎmax1の一部または全部に相当する、次のイベントゲーム又はミステリーボーナスにおけるＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナスの配当量が、連鎖的に決定されることになる。そして、決定したＭＡＪＯＲ用の新しい所定値Ｎmax1を各サーバ５に通知する（ステップＳ１２９Ａ）。このＭＡＪＯＲ用の所定値Ｎmax1は、標準種類の通貨の単位で通知される。その後、本処理を終了する。

　一方、ステップＳ１２６Ａでイベントゲーム終了通知を受け取っていない場合（ＮＯ）は、ＣＰＵ９１は、各サーバ５からのＭＩＮＩのプログレッシブボーナスを獲得するためのイベントゲーム終了通知を受け取ったか否かを判定する（ステップＳ１２６Ｂ）。イベントゲーム終了通知を受け取っていない場合は（ステップＳ１２６ＢでＮＯ）、本処理を終了する。イベントゲーム終了通知を受け取った場合は（ステップＳ１２６ＢでＹＥＳ）、プログレッシブボーナスカウンタ９７のＭＩＮＩ用の累積カウント値Ｎ２をゼロリセットし（ステップＳ１２７Ｂ）、ＭＩＮＩのプログレッシブボーナスに対応する新しいプログレッシブボーナスカウンタ９７の所定値Ｎmax2を決定する（ステップＳ１２８Ｂ）。これにより、所定値Ｎmax2の一部または全部に相当する、次のイベントゲーム又はミステリーボーナスにおける賞のＭＩＮＩのプログレッシブボーナスの配当量が、連鎖的に決定されることになる。そして、決定したＭＩＮＩ用の新しい所定値Ｎmax２を各サーバ５に通知する（ステップＳ１２９Ｂ）。このＭＩＮＩ用の所定値Ｎmax2は、標準種類の通貨の単位で通知される。その後、本処理を終了する。

　このように構成された本発明の第７実施形態に係るゲーミングシステム１によれば、第３実施形態に係るゲーミングシステム１と同様の効果を得ることができる。また、第７実施形態に係るゲーミングシステム１では、各ターミナルステーション６のサーバ５から、各サーバ５で指定された種類の通貨単位でそれぞれカウントされた、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）におけるベット数が、標準種類の通貨の単位に変換されてホストサーバ８に通知される。そして、ホストサーバ８のプログレッシブボーナスカウンタ９７において、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）におけるベット数の所定の割合（例えば、２％と０．５％）が、標準種類の通貨に単位を統一して一元的に累積される。

　したがって、スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）におけるクレジットのベットに用いる通貨の種類が異なるターミナルステーション６のサーバ５どうしを、ネットワーク７で接続して、各ターミナルステーション６のスロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）でプログレッシブボーナスカウンタ９７を共有することができる。これにより、プログレッシブボーナスカウンタ９７を共有するスロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）を増やして、そのカウント値に応じたＭＡＪＯＲとＭＩＮＩの２種類のプログレッシブボーナスによる賞の配当量を大きくし易くし、プレーヤのプログレッシブボーナスに対する期待度を高めることができる。

　なお、上述した第７実施形態では、図４６ＡのステップＳ２５Ｂ－１や図４７ＡのステップＳ１２１に示すように、各ターミナルステーション６のスロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）におけるベット数を、サーバ５からホストサーバ８に通知するものとした。しかし、ベット数の所定の割合（例えば、２％や０．５％）を、サーバ５からホストサーバ８に通知する構成とすることもできる。そのように構成した本発明の第７実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１のサーバ５が行う処理を、図４８Ａ、図４８Ｂ、図４９Ａ及び図４９Ｂのフローチャートを参照して説明する。

　本発明の第７実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１では、各サーバ５がそれぞれ行う処理のうち、図４６ＡのステップＳ２５Ｂ－１において行う処理が、図４８ＡのフローチャートにおけるステップＳ２５Ｂ－１Ａの処理に変わることになる。即ち、ステップＳ２４において、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）からベット数の通知を受け取った場合（ＹＥＳ）に、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、受け取った通知によるベット数の所定の割合（例えば、２％や０．５％）の数を、標準種類の通貨の単位に変換して、ネットワーク７を介してホストサーバ８に通知する（ステップＳ２５Ｂ－１Ａ）。

　また、本発明の第７実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１では、ホストサーバ８が行う処理のうち、図４７ＡのステップＳ１２１において行う処理が、図４９ＡのフローチャートにおけるステップＳ１２１Ａの処理に変わることになる。即ち、ＣＰＵ９１は、ステップＳ１２１Ａにおいて、各サーバ５からベット数の所定の割合の通知を受け取ったか否かを判定する。そして、ベット数のうち所定割合（例えば、２％と０．５％）の数の通知を受け取っていない場合は（ステップＳ１２１ＡでＮＯ）、ＣＰＵ９１は、ステップＳ１２６Ａに処理を移行する。ベット数のうち所定割合の数の通知を受け取った場合は（ステップＳ１２１ＡでＹＥＳ）、ＣＰＵ９１は、受け取った通知による、ベット数のうち所定割合（例えば、２％と０．５％）の数を、プログレッシブボーナスのカウント値として、プログレッシブボーナスカウンタ９７に累積する（ステップＳ１２２Ａ）。

　このような構成による第７実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１によっても、第７実施形態に係るゲーミングシステム１と同様の効果を得ることができる。

　次に、本発明の第８実施形態に係るゲーミングシステム１では、各サーバ５が図５０Ａ及び図５０Ｂのフローチャートに示す処理を行う。具体的には、各サーバ５のサーバ制御用ＣＰＵ７１は、図５０Ａに示すように、まず、第４実施形態に係るゲーミングシステム１のサーバ５が行っていた図３３のフローチャートに示すステップＳ２１、ステップＳ２２、及び、ステップＳ２４と同じ処理を実行する。なお、ステップＳ２４において、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）からベット数の通知を受け取っていない場合（ＮＯ）に、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、処理を後述するステップＳ２５Ｂ－２Ａに移行する。

　ステップＳ２５Ｂ－２Ａでは、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、ホストサーバ８からの、プログレッシブボーナスカウンタ９７でカウントされたＭＡＪＯＲ及びＭＩＮＩの各プログレッシブボーナスの累積カウント値Ｎ１，Ｎ２の通知を受け取ったか否かを判定する。これらの累積カウント値Ｎ１，Ｎ２は、標準種類の通貨の単位でそれぞれ通知される。通知を受け取っていない場合は（ステップＳ２５Ｂ－２ＡでＮＯ）、処理を後述するステップＳ２６Ｄ－１に移行する。通知を受け取った場合は（ステップＳ２５Ｂ－２ＡでＹＥＳ）、受け取った各累積カウント値Ｎ１，Ｎ２を、標準種類の通貨の単位から、ステップＳ２２で各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）に通知した種類の通貨の単位にそれぞれ変換して、ＲＡＭ７３の所定のメモリ領域に記憶させる（ステップＳ２５Ｂ－３Ａ）。既に変換後の各累積カウント値Ｎ１，Ｎ２がＲＡＭ７３にそれぞれ記憶されている場合は、今回受け取った通知による各累積カウント値Ｎ１，Ｎ２を、上書きして記憶させる。その後、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、処理をステップＳ２６Ｄ－１に移行する。

　図５０Ｂに示すように、ステップＳ２６Ｄ－１では、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、ホストサーバ８からの、イベントゲームの開始条件が成立したことの通知を受け取ったか否かを判定する。そして、通知を受け取っていない場合は（ステップＳ２６Ｄ－１でＮＯ）、ステップＳ２８Ａに処理を移行する。通知を受け取った場合には（ステップＳ２６Ｄ－１でＹＥＳ）、受け取った通知が、ＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナスに関するものであるか否かを判定する（ステップＳ２６Ｄ－２）。ＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナスに関するものである場合は（ステップＳ２６Ｄ－２でＹＥＳ）、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、ＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナスに関するイベントゲームの開始条件が成立したことを、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のコントローラ４０に通知する（ステップＳ２７Ａ）。その後、ステップＳ２８Ａに処理を移行する。

　一方、受け取った通知が、ＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナスに関するものでない場合は（ステップＳ２６Ｄ－２でＮＯ）、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、ＭＩＮＩのプログレッシブボーナスに関するイベントゲームの開始条件が成立したことを、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のコントローラ４０に通知する（ステップＳ２７Ｂ）。その後、ステップＳ２８Ａに処理を移行する。

　ステップＳ２８Ａでは、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、イベントゲームにおいてプログレッシブボーナスが払い出されるか、あるいは、ミステリーボーナスが払い出されたスロットマシン１０からの、ＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナスを獲得するためのイベントゲーム終了通知を受け取ったか否かを判定する。ＭＡＪＯＲのイベントゲーム終了通知を受け取った場合は（ステップＳ２８ＡでＹＥＳ）、ＭＡＪＯＲのイベントゲームの終了をホストサーバ８に通知する（ステップＳ２９Ｄ－１）。その後、本処理を終了する。

　一方、ステップＳ２８Ａにおいて、ＭＡＪＯＲのイベントゲーム終了通知を受け取っていない場合（ＮＯ）は、ステップＳ２８Ｂにおいて、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、イベントゲームにおいてプログレッシブボーナスが払い出されるか、あるいは、ミステリーボーナスが払い出されたスロットマシン１０からの、ＭＩＮＩのプログレッシブボーナスを獲得するためのイベントゲーム終了通知を受け取ったか否かを判定する。ＭＩＮＩのイベントゲーム終了通知を受け取っていない場合は（ステップＳ２８ＢでＮＯ）、本処理を終了する。ＭＩＮＩのイベントゲーム終了通知を受け取った場合は（ステップＳ２８ＢでＹＥＳ）、ＭＩＮＩのイベントゲームの終了をホストサーバ８に通知する（ステップＳ２９Ｅ－１）。その後、本処理を終了する。

　なお、ステップＳ２５－１のメッセージ出力処理において実行される、図１０のフローチャートのステップＳ３２乃至ステップＳ３４の処理における賞の配当量は、図５０ＢのステップＳ２６Ｄ－２で、ホストサーバ８から受け取った通知が、ＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナスに関するものであると判別した時点における、ＲＡＭ７３に記憶されている最新の変換後の、ＭＡＪＯＲ用の累積カウント値Ｎ１の一部または全部に相当する値である。したがって、ステップＳ３３及びステップＳ３４の各処理では、ＭＡＪＯＲのプログレッシブボーナスに関する賞の配当量を案内するメッセージが、サブスピーカ３０２Ａ，３０２Ｂから音声出力され、又は、共通ディスプレイ４とサブディスプレイ３０１Ａ，３０１Ｂに表示される。

　次に、本発明の第８実施形態に係るゲーミングシステム１の、ホストサーバ８で実行される処理を、図５１Ａ及び図５１Ｂのフローチャートを参照して説明する。図３６に示したＣＰＵ９１は、本発明の第７実施形態に係るゲーミングシステム１のホストサーバ８で実行される、図４７Ａ及び図４７Ｂに示すステップＳ１２１乃至ステップＳ１２８Ａ，１２８Ｂと同じ処理を行う。なお、ステップＳ１２８Ａ，１２８Ｂの処理の後、本処理を終了する。

　このように構成された本発明の第８実施形態に係るゲーミングシステム１によれば、第４実施形態に係るゲーミングシステム１と同様の効果を得ることができる。また、第８実施形態に係るゲーミングシステム１では、各ターミナルステーション６のサーバ５から、各サーバ５で指定された種類の通貨単位でそれぞれカウントされた、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）におけるベット数が、標準種類の通貨の単位に変換されてホストサーバ８に通知される。そして、ホストサーバ８のプログレッシブボーナスカウンタ９７において、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）におけるベット数の所定の割合（例えば、２％と０．５％）が、標準種類の通貨に単位を統一して一元的に累積される。

　なお、上述した第８実施形態では、図５０ＡのステップＳ２５Ｂ－１や図５１ＡのステップＳ１２１に示すように、各ターミナルステーション６のスロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）におけるベット数を、サーバ５からホストサーバ８に通知するものとした。しかし、ベット数の所定の割合（例えば、２％や０．５％）を、サーバ５からホストサーバ８に通知する構成とすることもできる。そのように構成した本発明の第８実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１のサーバ５が行う処理を、図５２Ａ、図５２Ｂ、図５３Ａ及び図５３Ｂのフローチャートを参照して説明する。

　本発明の第８実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１では、各サーバ５がそれぞれ行う処理のうち、図５０ＡのステップＳ２５Ｂ－１において行う処理が、図５２ＡのフローチャートにおけるステップＳ２５Ｂ－１Ａの処理に変わることになる。即ち、ステップＳ２４において、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）からベット数の通知を受け取った場合（ＹＥＳ）に、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、受け取った通知によるベット数の所定の割合（例えば、２％や０．５％）の数を、標準種類の通貨の単位に変換して、ネットワーク７を介してホストサーバ８に通知する（ステップＳ２５Ｂ－１Ａ）。

　また、本発明の第８実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１では、ホストサーバ８が行う処理のうち、図５１ＡのステップＳ１２１において行う処理が、図５３ＡのフローチャートにおけるステップＳ１２１Ａの処理に変わることになる。即ち、ＣＰＵ９１は、ステップＳ１２１Ａにおいて、各サーバ５からベット数の所定の割合の通知を受け取ったか否かを判定する。そして、ベット数のうち所定割合（例えば、２％と０．５％）の数の通知を受け取っていない場合は（ステップＳ１２１ＡでＮＯ）、ＣＰＵ９１は、ステップＳ１２６Ａに処理を移行する。ベット数のうち所定割合の数の通知を受け取った場合は（ステップＳ１２１ＡでＹＥＳ）、ＣＰＵ９１は、受け取った通知による、ベット数のうち所定割合（例えば、２％と０．５％）の数を、プログレッシブボーナスのカウント値として、プログレッシブボーナスカウンタ９７に累積する（ステップＳ１２２Ａ）。

　このような構成による第８実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１によっても、第８実施形態に係るゲーミングシステム１と同様の効果を得ることができる。

　なお、上述した第５及び第６の各実施形態及びそれらの変形例では、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）においてクレジットのベットに用いる通貨の種類がサーバ５において入力され、その入力内容が各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のコントローラ４０に通知されて、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）においてクレジットのベットに用いる通貨の種類として設定されるものとした。しかし、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）においても、クレジットのベットに用いる通貨の種類をそれぞれ入力し、サーバ５で入力された通貨の種類と照合するものとしてもよい。

　そこで、そのように構成した本発明の第５及び第６実施形態の他の変形例に係るゲーミングシステム１について、図５４乃至図５６を参照して説明する。

　まず、本発明の第５実施形態の他の変形例に係るゲーミングシステム１では、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）のコントローラ４０のインターフェイス回路群１０２に、図２１のブロック図に示す第１実施形態の変形例に係るゲーミングシステムのコントローラ４０のインターフェイス回路群１０２と同様に、ＤＩＰスイッチ４５がさらに接続されている。また、本発明の第５実施形態の他の変形例に係るゲーミングシステム１では、図５４のブロック図に示すように、図３７に示す本発明の第５実施形態に係るゲーミングシステム１のサーバ５のサーバ制御用ＣＰＵ７１に、モニタディスプレイ７０がさらに接続されている。

　そして、第５実施形態の他の変形例に係るゲーミングシステム１のサーバ５では、第５実施形態に係るゲーミングシステム１のサーバ５が行う図３８Ａのフローチャートに示す処理のうち、ステップＳ２１及びステップＳ２２が、図５５Ａのフローチャートに示すステップＳ２１Ａ及びステップＳ２２Ａに変更される。また、図３８Ｂのフローチャートに示すステップＳ３０Ｃの後に、図５５Ｂのフローチャートに示すように、ステップＳ３０Ｃａが追加される。

　まず、図５５Ａに示すように、ステップＳ２１Ａでは、第１実施形態の変形例と同様に、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）におけるクレジットのベットに使用する通貨の種類が、キーボード７５からの入力によって、既に指定されているか否かを判定する。まだ指定されていない場合は（ステップＳ２１ＡでＮＯ）、本処理を終了する。既に指定されている場合は（ステップＳ２１ＡでＹＥＳ）、通貨種類照合処理を行った後（ステップＳ２２Ａ）、ステップＳ２３のメッセージ出力処理に処理を移行する。ステップＳ２２Ａの通貨種類照合処理の内容は、図２４のフローチャートに示す内容と同じである。

　ステップＳ２２Ａの通貨種類照合処理の後は、図３８Ａ及び図３８Ｂのフローチャートに示すステップＳ２３乃至ステップＳ３０Ｃの各処理を行う。そして、図５５Ｂに示すように、ステップＳ３０Ｃで新しい所定値Ｎmax をＲＡＭ７３の所定のメモリ領域に記憶させた後に、ステップＳ３０Ｃａに処理を移行する。

　ステップＳ３０Ｃａでは、サーバ制御用ＣＰＵ７１は、ステップＳ２９Ｃ－２の処理において、標準種類の通貨の単位で通知された、ホストサーバ８で新しく決定された所定値Ｎmax を、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）に通知する処理を行う。その後、本処理を終了する。

　以上の点を除く他の処理は、図３８Ａ及び図３８Ｂに示す第５実施形態のゲーミングシステム１におけるサーバ５が行う処理と同じである。

　また、第５実施形態の他の変形例に係るゲーミングシステム１の各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）では、第１実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１の各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）が行う図２５のフローチャートと同じ処理が行われる。

　このような構成による、本発明の第５実施形態の他の変形例に係るゲーミングシステム１でも、本発明の第５実施形態に係るゲーミングシステム１と同様に、スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）におけるクレジットのベットに用いる通貨の種類が異なるターミナルステーション６のサーバ５どうしを、ネットワーク７で接続して、各ターミナルステーション６のスロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）でプログレッシブボーナスカウンタ９７を共有することができる。これにより、プログレッシブボーナスカウンタ９７を共有するスロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）を増やして、そのカウント値に応じたプログレッシブボーナスによる賞の配当量を大きくし易くし、プレーヤのプログレッシブボーナスに対する期待度を高めることができる。また、本発明の第５実施形態の他の変形例に係るゲーミングシステム１では、サーバ５に接続された各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）におけるクレジットのベットに使用する通貨の種類を、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）において指定し、指定した種類の通貨の単位で、賞の配当量をディスプレイ１６のヘルプ画面１６Ａに表示することができる。また、サーバ５から指定した通貨の種類と一致しない場合には、サーバ５のモニタディスプレイ７０のエラー表示によって確認することができる。

　本発明の第６実施形態の他の変形例に係るゲーミングシステム１は、第５実施形態の他の変形例に係るゲーミングシステム１と同様のホストサーバ８、サーバ５、及び、スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）を有している。そして、第６実施形態の他の変形例に係るゲーミングシステム１のサーバ５では、図５６のフローチャートに示すように、第２実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１のサーバ５が行う図２８のフローチャートに示す処理のステップＳ２１で、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）におけるクレジットのベットに使用する通貨の種類が、キーボード７５からの入力によってまだ指定されていない場合（ＮＯ）に、本処理を終了する。

　以上の点を除く他の処理は、図２８に示す第２実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１におけるサーバ５が行う処理と同じである。

　また、第６実施形態の他の変形例に係るゲーミングシステム１の各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）では、第２実施形態の変形例に係るゲーミングシステム１の各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）が行う図２９のフローチャートと同じ処理が行われる。

　このような構成による、本発明の第６実施形態の他の変形例に係るゲーミングシステム１でも、本発明の第６実施形態に係るゲーミングシステム１と同様に、スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）におけるクレジットのベットに用いる通貨の種類が異なるターミナルステーション６のサーバ５どうしを、ネットワーク７で接続して、各ターミナルステーション６のスロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）でプログレッシブボーナスカウンタ９７を共有することができる。これにより、プログレッシブボーナスカウンタ９７を共有するスロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）を増やして、そのカウント値に応じたプログレッシブボーナスによる賞の配当量を大きくし易くし、プレーヤのプログレッシブボーナスに対する期待度を高めることができる。また、本発明の第６実施形態の他の変形例に係るゲーミングシステム１では、サーバ５に接続された各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）におけるクレジットのベットに使用する通貨の種類を、各スロットマシン１０（１０Ａ～１０Ｊ）において指定し、指定した種類の通貨の単位で、賞の配当量をディスプレイ１６のヘルプ画面１６Ａに表示することができる。また、サーバ５から指定した通貨の種類と一致しない場合には、サーバ５のモニタディスプレイ７０のエラー表示によって確認することができる。

　なお、上述した第１乃至第８の各実施形態及びそれらの変形例では、共通ディスプレイ４やサブディスプレイ３０１Ａ，３０１Ｂで表示される賞の配当量が、サブスピーカ３０２Ａ，３０２Ｂから音声出力されるメッセージにより案内される賞の配当量と同じく、各スロットマシン１０Ａ～１０Ｊでクレジットのベットの際に受け付けているのと同じ種類の通貨単位であるものとした。しかし、共通ディスプレイ４やサブディスプレイ３０１Ａ，３０１Ｂで表示される賞の配当量を、各スロットマシン１０Ａ～１０Ｊでクレジットのベットの際に受け付けているのと異なる種類の通貨、例えば、米ドルのような基軸通貨の単位で表すようにしてもよい。

　以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、各手段等の具体的構成は、適宜設計変更可能である。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。

　また、上述した詳細な説明では、本発明をより容易に理解できるように、特徴的部分を中心に説明した。本発明は、上述した詳細な説明に記載する実施形態に限定されず、その他の実施形態にも適用することができ、その適用範囲は多様である。また、本明細書において用いた用語及び語法は、本発明を的確に説明するために用いたものであり、本発明の解釈を制限するために用いたものではない。また、当業者であれば、本明細書に記載された発明の概念から、本発明の概念に含まれる他の構成、システム、方法等を推考することは容易であると思われる。従って、請求の範囲の記載は、本発明の技術的思想の範囲を逸脱しない範囲で均等な構成を含むものであるとみなされなければならない。また、要約書の目的は、特許庁及び一般的公共機関や、特許、法律用語又は専門用語に精通していない本技術分野に属する技術者等が本出願の技術的な内容及びその本質を簡易な調査で速やかに判断し得るようにするものである。従って、要約書は、請求の範囲の記載により評価されるべき発明の範囲を限定することを意図したものではない。また、本発明の目的及び本発明の特有の効果を充分に理解するために、すでに開示されている文献等を充分に参酌して解釈されることが望まれる。

　上述した詳細な説明は、コンピュータで実行される処理を含むものである。以上での説明及び表現は、当業者が最も効率的に理解することを目的として記載している。本明細書では、１の結果を導き出すために用いられる各ステップは、自己矛盾がない処理として理解されるべきである。また、各ステップでは、電気的又は磁気的な信号の送受信、記録等が行われる。各ステップにおける処理では、このような信号を、ビット、値、シンボル、文字、用語、数字等で表現しているが、これらは単に説明上便利であるために用いたものであることに留意する必要がある。また、各ステップにおける処理は、人間の行動と共通する表現で記載される場合があるが、本明細書で説明する処理は、原則的に各種の装置により実行されるものである。また、各ステップを行うために要求されるその他の構成は、以上の説明から自明になるものである。

Claims

複数種類の通貨のうち予め設定された種類の通貨の単位によるベットをベットスイッチで受け付けて、受け付けたベットに基づいた単位ゲームを行う複数のゲーミングターミナルと、
　前記各ゲーミングターミナルとネットワークによって接続された共通ゲーム制御装置と、
　賞の配当量を所定の言語により案内するための音声データを、前記通貨の種類別にそれぞれ記憶する音声メモリと、
　前記音声メモリに記憶された通貨の種類別の音声データの中から、前記予め設定された通貨の種類に応じた音声データを抽出し、前記賞の配当量を案内するための音声信号を生成する音声制御回路と、
　前記生成された音声信号により前記賞の配当量を案内するメッセージを音声出力するスピーカと、を備え、
　　前記共通ゲーム制御装置が、下記（ａ）乃至（ｄ）の各事項を行うコントローラを備えるゲーミングシステム、
　　（ａ）複数の前記ゲーミングターミナルが参加して実行されるイベントゲームにおいて入賞したゲーミングターミナルに対して付与される、前記賞の配当量を決定する制御を行い、
　　（ｂ）前記決定した賞の配当量を、前記予め設定された種類の通貨の単位で案内する前記メッセージを、前記スピーカから音声出力させるトリガとなる信号を、所定条件の成立により前記音声制御回路に対して出力する制御を行い、
　　（ｃ）複数の前記ゲーミングターミナルにおける前記ベットの前記ベットスイッチによる受け付けに関連して、前記イベントゲームを実行する制御を行い、
　　（ｄ）前記イベントゲームにおいて入賞したゲーミングターミナルに前記賞の発生を示す信号を出力する制御を行う。
請求項１のゲーミングシステムにおいて、
　前記コントローラは、
　　前記ベットの際に受け付ける通貨として前記各ゲーミングターミナルにそれぞれ設定された通貨の種類が、前記ベットの際に受け付ける通貨として前記コントローラに設定された通貨の種類と一致するか否かを判定する制御と、
　　前記ベットの際に受け付ける通貨として前記ゲーミングターミナルに設定された通貨の種類が、前記ベットの際に受け付ける通貨として前記コントローラに設定された通貨の種類と一致しないと判定された場合に、エラーを報知する制御と、を行う。
請求項１のゲーミングシステムにおいて、前記各ゲーミングターミナルは、該ゲーミングターミナルにおいて所定の操作が行われたときに、前記ゲーミングターミナルにおいて設定された種類の通貨の単位で前記賞の配当量を表示する個別ディスプレイを有する。
請求項１のゲーミングシステムにおいて、前記コントローラは、ベットの際に受け付ける通貨の種類を前記各ゲーミングターミナルに対して設定する制御を行う。
請求項１のゲーミングシステムにおいて、
　前記各ゲーミングターミナルで受け付けたベットの賭け量の一部をプログレッシブボーナス値として累積するカウンタをさらに備え、
　　前記コントローラは、
　　　前記各ゲーミングターミナルから通知される、該各ゲーミングターミナルで受け付けた前記ベットの前記賭け量の一部を、前記カウンタにより前記プログレッシブボーナス値に累積させる制御と、
　　前記各ゲーミングターミナルで受け付けた前記ベットの前記賭け量の一部が前記カウンタにより前記プログレッシブボーナス値に累積される度に、該プログレッシブボーナス値の一部又は全部を前記賞の配当量とする制御と、を行う。
請求項５のゲーミングシステムにおいて、
　前記カウンタは、複数種類の前記プログレッシブボーナス値の累積を個別にそれぞれ行い、
　前記各ゲーミングターミナルは、該ゲーミングターミナルにおいて所定の操作が行われたときに、該ゲーミングターミナルにおいて設定された種類の通貨の単位で、各種類の前記プログレッシブボーナス値の一部又は全部にそれぞれ相当する複数種類の前記賞の配当量を表示する個別ディスプレイを有する。
請求項５のゲーミングシステムにおいて、
　前記各ゲーミングターミナルは、該ゲーミングターミナルにおいて所定の操作が行われたときに前記賞の配当量を表示する個別ディスプレイを有し、
　前記カウンタは、複数種類の前記プログレッシブボーナス値の累積を個別にそれぞれ行い、
　前記コントローラは、前記所定の操作が行われた前記ゲーミングターミナルの前記個別ディスプレイに、各種類の前記プログレッシブボーナス値の一部又は全部にそれぞれ相当する複数種類の前記賞の配当量を、前記所定の操作が行われた前記ゲーミングターミナルに設定された種類の通貨の単位で表示させる制御を行う。
請求項５のゲーミングシステムにおいて、
　前記コントローラは、
　　前記各ゲーミングターミナル及び前記スピーカがそれぞれ配置された複数のエリアをそれぞれ管理する複数のエリアコントローラと、
　　前記複数のエリアを包括して管理する包括コントローラと、を備え、
　前記各エリアコントローラは、
　　（ａ）自身が管理する前記エリアに配置された前記各ゲーミングターミナルで受け付けた前記ベットの前記賭け量の少なくとも一部を、自身が管理する前記エリアに配置された前記各ゲーミングターミナルに対して設定された種類の通貨の単位から、標準の通貨の単位に換算して、前記包括コントローラに通知する制御と、
　　（ｂ）前記包括コントローラから、前記カウンタにおいて前記標準の通貨の単位で累積された前記プログレッシブボーナス値の通知を受け取る制御と、
　　（ｃ）前記包括コントローラから受け取った前記標準の通貨の単位による前記プログレッシブボーナス値から、前記設定された種類の通貨の単位による前記賞の配当量を決定する制御と、
　　（ｄ）前記決定した賞の配当量を案内する前記メッセージの音声信号を、自身が管理する前記エリアに配置された前記音声制御回路に生成させる制御と、を行い、
　前記包括コントローラは、
　　（ａ）前記各エリアコントローラから前記標準の通貨の単位で通知される、該エリアコントローラが管理する前記エリアに配置された前記各ゲーミングターミナルで受け付けた前記ベットの前記賭け量の少なくとも一部を受け取り、該受け取った賭け量に応じて求めた量を、前記カウンタにより前記プログレッシブボーナス値に累積させる制御と、
　　（ｂ）前記賭け量の一部が前記カウンタにより前記プログレッシブボーナス値に累積される毎に、前記プログレッシブボーナス値を前記標準の通貨の単位で前記各エリアコントローラにそれぞれ通知する制御と、を行う。
請求項８のゲーミングシステムにおいて、前記各エリアコントローラは、前記ベットの際に受け付ける通貨の種類を、自身が管理する前記エリアに配置された前記各ゲーミングターミナルに対して設定する制御を行う。
請求項９のゲーミングシステムにおいて、
　前記各エリアコントローラは、
　　前記各ゲーミングターミナルにおいてそれぞれ設定された該各ゲーミングターミナルにおけるベットの際に受け付ける通貨の種類が、前記各ゲーミングターミナルに対して設定したベットの際に受け付ける通貨の種類と一致するか否かを判定する制御と、
　　前記判定によって、前記各ゲーミングターミナルに対して設定した通貨の種類と一致しない種類の通貨が、ベットの際に受け付ける通貨の種類として設定された前記ゲーミングターミナルを、前記エリアコントローラのディスプレイにエラー表示させる制御と、を行う。
請求項１０のゲーミングシステムにおいて、前記各ゲーミングターミナルは、該ゲーミングターミナルにおいて所定の操作が行われたときに、前記ゲーミングターミナルにおいて設定された種類の通貨の単位で前記賞の配当量を表示する個別ディスプレイを有する。
複数種類の通貨のうち予め設定された種類の通貨の単位によるベットをベットスイッチで受け付けて、受け付けたベットに基づいた単位ゲームを行う複数のゲーミングターミナルと、
　前記各ゲーミングターミナルとネットワークによって接続された共通ゲーム制御装置と、
　賞の配当量を所定の言語により案内するための音声データを、前記通貨の種類別にそれぞれ記憶する音声メモリと、
　前記音声メモリに記憶された通貨の種類別の音声データの中から、前記予め設定された通貨の種類に応じた音声データを抽出し、前記賞の配当量を案内するための音声信号を生成する音声制御回路と、
　前記生成された音声信号により前記賞の配当量を案内するメッセージを音声出力するスピーカと、を備え、
　　前記共通ゲーム制御装置が、下記（ａ）乃至（ｅ）の各事項を行うコントローラを備えるゲーミングシステム、
　　（ａ）前記各ゲーミングターミナルにおいてベットを受け付けた前記単位ゲームが実行される度に、イベントゲーム抽籤を実行する制御を行い、
　　（ｂ）前記イベントゲーム抽籤の当籤により複数の前記ゲーミングターミナルが参加して実行されるイベントゲームにおいて入賞したゲーミングターミナルに対して付与される、前記賞の配当量を決定する制御を行い、
　　（ｃ）前記決定した賞の配当量を、前記予め設定された種類の通貨の単位で案内する前記メッセージを、前記スピーカから音声出力させるトリガとなる信号を、所定条件の成立により前記音声制御回路に対して出力する制御を行い、
　　（ｄ）複数の前記ゲーミングターミナルにおける前記ベットの前記ベットスイッチによる受け付けに関連して、前記イベントゲームを実行する制御を行い、
　　（ｅ）前記イベントゲームにおいて入賞したゲーミングターミナルに前記賞の発生を示す信号を出力する制御を行う。
請求項１２のゲーミングシステムにおいて、
　前記コントローラは、
　　前記ベットの際に受け付ける通貨として前記各ゲーミングターミナルにそれぞれ設定された通貨の種類が、前記ベットの際に受け付ける通貨として前記コントローラに設定された通貨の種類と一致するか否かを判定する制御と、
　　前記ベットの際に受け付ける通貨として前記ゲーミングターミナルに設定された通貨の種類が、前記ベットの際に受け付ける通貨として前記コントローラに設定された通貨の種類と一致しないと判定された場合に、エラーを報知する制御と、を行う。
請求項１２のゲーミングシステムにおいて、前記各ゲーミングターミナルは、該ゲーミングターミナルにおいて所定の操作が行われたときに、前記ゲーミングターミナルにおいて設定された種類の通貨の単位で前記賞の配当量を表示する個別ディスプレイを有する。
請求項１２のゲーミングシステムにおいて、前記コントローラは、ベットの際に受け付ける通貨の種類を前記各ゲーミングターミナルに対して設定する制御を行う。
請求項１２のゲーミングシステムにおいて、
　前記各ゲーミングターミナルで受け付けたベットの賭け量の一部をプログレッシブボーナス値として累積するカウンタをさらに備え、
　前記コントローラは、
　　前記各ゲーミングターミナルから通知される、該各ゲーミングターミナルで受け付けた前記ベットの前記賭け量の一部を、前記カウンタにより前記プログレッシブボーナス値に累積させる制御と、
　　前記各ゲーミングターミナルで受け付けた前記ベットの前記賭け量の一部が前記カウンタにより前記プログレッシブボーナス値に累積される度に、該プログレッシブボーナス値の一部又は全部を前記賞の配当量とする制御と、を行う。
請求項１６のゲーミングシステムにおいて、
　前記カウンタは、複数種類の前記プログレッシブボーナス値の累積を個別にそれぞれ行い、
　前記各ゲーミングターミナルは、該ゲーミングターミナルにおいて所定の操作が行われたときに、該ゲーミングターミナルにおいて設定された種類の通貨の単位で、各種類の前記プログレッシブボーナス値の一部又は全部にそれぞれ相当する複数種類の前記賞の配当量を表示する個別ディスプレイを有する。
請求項１６のゲーミングシステムにおいて、
　前記各ゲーミングターミナルは、該ゲーミングターミナルにおいて所定の操作が行われたときに前記賞の配当量を表示する個別ディスプレイを有し、
　前記カウンタは、複数種類の前記プログレッシブボーナス値の累積を個別にそれぞれ行い、
　前記コントローラは、前記所定の操作が行われた前記ゲーミングターミナルの前記個別ディスプレイに、各種類の前記プログレッシブボーナス値の一部又は全部にそれぞれ相当する複数種類の前記賞の配当量を、前記所定の操作が行われた前記ゲーミングターミナルに設定された種類の通貨の単位で表示させる制御を行う。
請求項１６のゲーミングシステムにおいて、
　前記コントローラは、
　　前記各ゲーミングターミナル及び前記スピーカがそれぞれ配置された複数のエリアをそれぞれ管理する複数のエリアコントローラと、
　　前記複数のエリアを包括して管理する包括コントローラと、を備え、
　前記各エリアコントローラは、
　　（ａ）自身が管理する前記エリアに配置された前記各ゲーミングターミナルで受け付けた前記ベットの前記賭け量の少なくとも一部を、自身が管理する前記エリアに配置された前記各ゲーミングターミナルに対して設定された種類の通貨の単位から、標準の通貨の単位に換算して、前記包括コントローラに通知する制御と、
　　（ｂ）前記包括コントローラから、前記カウンタにおいて前記標準の通貨の単位で累積された前記プログレッシブボーナス値の通知を受け取る制御と、
　　（ｃ）前記包括コントローラから受け取った前記標準の通貨の単位による前記プログレッシブボーナス値から、前記設定した種類の通貨の単位による前記賞の配当量を決定する制御と、
　　（ｄ）前記決定した賞の配当量を案内する前記メッセージの音声信号を、自身が管理する前記エリアに配置された前記音声制御回路に生成させる制御と、を行い、
　前記包括コントローラは、
　　（ａ）前記各エリアコントローラから前記標準の通貨の単位で通知される、該エリアコントローラが管理する前記エリアに配置された前記各ゲーミングターミナルで受け付けた前記ベットの前記賭け量の少なくとも一部を受け取り、該受け取った賭け量に応じて求めた量を、前記カウンタにより前記プログレッシブボーナス値に累積させる制御と、
　　（ｂ）前記賭け量の一部が前記カウンタにより前記プログレッシブボーナス値に累積される毎に、前記プログレッシブボーナス値を前記標準の通貨の単位で前記各エリアコントローラにそれぞれ通知する制御と、を行う。
請求項１９のゲーミングシステムにおいて、前記各エリアコントローラは、前記ベットの際に受け付ける通貨の種類を、自身が管理する前記エリアに配置された前記各ゲーミングターミナルに対して設定する制御を行う。
請求項２０のゲーミングシステムにおいて、
　前記各エリアコントローラは、
　　前記各ゲーミングターミナルにおいてそれぞれ設定された該各ゲーミングターミナルにおけるベットの際に受け付ける通貨の種類が、前記各ゲーミングターミナルに対して設定したベットの際に受け付ける通貨の種類と一致するか否かを判定する制御と、
　　前記判定によって、前記各ゲーミングターミナルに対して設定した通貨の種類と一致しない種類の通貨が、ベットの際に受け付ける通貨の種類として設定された前記ゲーミングターミナルを、前記エリアコントローラのディスプレイにエラー表示させる制御と、を行う。
請求項２１のゲーミングシステムにおいて、前記各ゲーミングターミナルは、該ゲーミングターミナルにおいて所定の操作が行われたときに、前記ゲーミングターミナルにおいて設定された種類の通貨の単位で前記賞の配当量を表示する個別ディスプレイを有する。
複数種類の通貨のうち予め設定された種類の通貨の単位によるベットをベットスイッチで受け付けて、受け付けたベットに基づいた単位ゲームを行う複数のゲーミングターミナルと、
　前記各ゲーミングターミナルとネットワークによって接続された共通ゲーム制御装置と、
　前記各ゲーミングターミナルで受け付けたベットの賭け量の一部をプログレッシブボーナス値として累積するカウンタと、
　賞の配当量を所定の言語により案内するための音声データを、前記通貨の種類別にそれぞれ記憶する音声メモリと、
　前記音声メモリに記憶された通貨の種類別の音声データの中から、前記予め設定された通貨の種類に応じた音声データを抽出し、前記賞の配当量を案内するための音声信号を生成する音声制御回路と、
　前記生成された音声信号により前記賞の配当量を案内するメッセージを音声出力するスピーカと、を備え、
　　前記共通ゲーム制御装置が、下記（ａ）乃至（ｄ）の各事項を行うコントローラを備えるゲーミングシステム、
　　（ａ）前記プログレッシブボーナス値が所定のしきい値に達すると複数の前記ゲーミングターミナルが参加して実行されるイベントゲームにおいて入賞したゲーミングターミナルに対して付与される、前記プログレッシブボーナス値の一部又は全部に相当する前記賞の配当量、及び、前記所定のしきい値を、前回の前記イベントゲームで入賞したゲーミングターミナルに前記賞が付与された後に決定する制御を行い、
　　（ｂ）前記決定した賞の配当量を、前記予め設定された種類の通貨の単位で案内する前記メッセージを、前記スピーカから音声出力させるトリガとなる信号を、所定条件の成立により前記音声制御回路に対して出力する制御を行い、
　　（ｃ）複数の前記ゲーミングターミナルにおける前記ベットの前記ベットスイッチによる受け付けに関連して、前記イベントゲームを実行する制御を行い、
　　（ｄ）前記イベントゲームにおいて入賞したゲーミングターミナルに前記賞の発生を示す信号を出力する制御を行う。
請求項２３のゲーミングシステムにおいて、
　前記コントローラは、
　　前記ベットの際に受け付ける通貨として前記各ゲーミングターミナルにそれぞれ設定された通貨の種類が、前記ベットの際に受け付ける通貨として前記コントローラに設定された通貨の種類と一致するか否かを判定する制御と、
　　前記ベットの際に受け付ける通貨として前記ゲーミングターミナルに設定された通貨の種類が、前記ベットの際に受け付ける通貨として前記コントローラに設定された通貨の種類と一致しないと判定された場合に、エラーを報知する制御と、を行う。
請求項２３のゲーミングシステムにおいて、前記各ゲーミングターミナルは、該ゲーミングターミナルにおいて所定の操作が行われたときに、前記ゲーミングターミナルにおいて設定された種類の通貨の単位で前記賞の配当量を表示する個別ディスプレイを有する。
請求項２３のゲーミングシステムにおいて、前記コントローラは、ベットの際に受け付ける通貨の種類を前記各ゲーミングターミナルに対して設定する制御を行う。
請求項２３のゲーミングシステムにおいて、前記コントローラは、前記各ゲーミングターミナルから通知される、該各ゲーミングターミナルで受け付けた前記ベットの前記賭け量の一部を、前記カウンタにより前記プログレッシブボーナス値に累積させる制御を行う。
請求項２３のゲーミングシステムにおいて、
　前記カウンタは、複数種類の前記プログレッシブボーナス値の累積を個別にそれぞれ行い、
　前記各ゲーミングターミナルは、該ゲーミングターミナルにおいて所定の操作が行われたときに、該ゲーミングターミナルにおいて設定された種類の通貨の単位で、各種類の前記プログレッシブボーナス値の一部又は全部にそれぞれ相当する複数種類の前記賞の配当量を表示する個別ディスプレイを有する。
請求項２３のゲーミングシステムにおいて、
　前記各ゲーミングターミナルは、該ゲーミングターミナルにおいて所定の操作が行われたときに前記賞の配当量を表示する個別ディスプレイを有し、
　前記カウンタは、複数種類の前記プログレッシブボーナス値の累積を個別にそれぞれ行い、
　前記コントローラは、前記所定の操作が行われた前記ゲーミングターミナルの前記個別ディスプレイに、各種類の前記プログレッシブボーナス値の一部又は全部にそれぞれ相当する複数種類の前記賞の配当量を、前記所定の操作が行われた前記ゲーミングターミナルに設定された種類の通貨の単位で表示させる制御を行う。
請求項２３のゲーミングシステムにおいて、
　前記コントローラは、
　　前記各ゲーミングターミナル及び前記スピーカがそれぞれ配置された複数のエリアをそれぞれ管理する複数のエリアコントローラと、
　　複数の前記エリアを包括して管理する包括コントローラと、を備え、
　前記各エリアコントローラは、
　　（ａ）自身が管理する前記エリアに配置された前記各ゲーミングターミナルで受け付けた前記ベットの前記賭け量の少なくとも一部を、自身が管理する前記エリアに配置された前記各ゲーミングターミナルに対して設定された種類の通貨の単位から、標準の通貨の単位に換算して、前記包括コントローラに通知する制御と、
　　（ｂ）前記包括コントローラから、前記カウンタにおいて前記標準の通貨の単位で累積された前記プログレッシブボーナス値の通知を受け取る制御と、
　　（ｃ）前記包括コントローラから受け取った前記標準の通貨の単位による前記プログレッシブボーナス値から、前記設定した種類の通貨の単位による前記賞の配当量を決定する制御と、
　　（ｄ）前記決定した賞の配当量を案内する前記メッセージの音声信号を、自身が管理する前記エリアに配置された前記音声制御回路に生成させる制御と、を行い、
　前記包括コントローラは、
　　（ａ）前記各エリアコントローラから前記標準の通貨の単位で通知される、該エリアコントローラが管理する前記エリアに配置された前記各ゲーミングターミナルで受け付けた前記ベットの前記賭け量の少なくとも一部を受け取り、該受け取った賭け量に応じて求めた量を、前記カウンタにより前記プログレッシブボーナス値に累積させる制御と、
　　（ｂ）前記賭け量の一部が前記カウンタにより前記プログレッシブボーナス値に累積される毎に、前記プログレッシブボーナス値を前記標準の通貨の単位で前記各エリアコントローラにそれぞれ通知する制御と、を行う。
請求項３０のゲーミングシステムにおいて、前記各エリアコントローラは、前記ベットの際に受け付ける通貨の種類を、自身が管理する前記エリアに配置された前記各ゲーミングターミナルに対して設定する制御を行う。
請求項３１のゲーミングシステムにおいて、
　前記各エリアコントローラは、
　　前記各ゲーミングターミナルにおいてそれぞれ設定された該各ゲーミングターミナルにおけるベットの際に受け付ける通貨の種類が、前記各ゲーミングターミナルに対して設定したベットの際に受け付ける通貨の種類と一致するか否かを判定する制御と、
　　前記判定によって、前記各ゲーミングターミナルに対して設定した通貨の種類と一致しない種類の通貨が、ベットの際に受け付ける通貨の種類として設定された前記ゲーミングターミナルを、前記エリアコントローラのディスプレイにエラー表示させる制御と、を行う。
請求項３２のゲーミングシステムにおいて、前記各ゲーミングターミナルは、該ゲーミングターミナルにおいて所定の操作が行われたときに、前記ゲーミングターミナルにおいて設定された種類の通貨の単位で前記賞の配当量を表示する個別ディスプレイを有する。
複数種類の通貨のうち予め設定された種類の通貨の単位によるベットをベットスイッチで受け付けて、受け付けたベットに基づいた単位ゲームを行う複数のゲーミングターミナルを、ネットワークによって共通ゲーム制御装置と接続したゲーミングシステムの制御方法であり、
　複数の前記ゲーミングターミナルが参加して実行されるイベントゲームにおいて入賞したゲーミングターミナルに対して付与される、前記賞の配当量を決定する制御を行い、
　前記決定した賞の配当量を、前記予め設定された種類の通貨の単位で案内するメッセージを、スピーカから音声出力させるトリガとなる信号を、所定条件の成立により音声制御回路に対して出力する制御を行い、
　前記トリガとなる信号を受け取った前記音声制御回路により、前記通貨の種類別に音声メモリにそれぞれ記憶された、前記賞の配当量を所定の言語により案内するための音声データの中から、前記予め設定された通貨の種類に応じた音声データを抽出し、前記賞の配当量を案内するための音声信号を生成する制御を行い、
　前記生成された音声信号により前記賞の配当量を案内するメッセージを前記スピーカにより音声出力させる制御を行い、
　複数の前記ゲーミングターミナルにおける前記ベットの前記ベットスイッチによる受け付けに関連して、前記イベントゲームを実行する制御を行い、
　前記イベントゲームにおいて入賞したゲーミングターミナルに前記賞の発生を示す信号を出力する制御を行う。
請求項３４のゲーミングシステムの制御方法であり、
　　前記ベットの際に受け付ける通貨として前記各ゲーミングターミナルにそれぞれ設定された通貨の種類が、前記ベットの際に受け付ける通貨としてコントローラに設定された通貨の種類と一致するか否かを判定する制御を行い、
　　前記ベットの際に受け付ける通貨として前記ゲーミングターミナルに設定された通貨の種類が、前記ベットの際に受け付ける通貨として前記コントローラに設定された通貨の種類と一致しないと判定された場合に、エラーを報知する制御を行う。
請求項３４のゲーミングシステムの制御方法であり、前記ゲーミングターミナルにおいて所定の操作が行われたときに、前記賞の配当量を、前記所定の操作が行われた前記ゲーミングターミナルの個別ディスプレイに、該ゲーミングターミナルにおいて設定された種類の通貨の単位で表示させる制御を行う。
請求項３４のゲーミングシステムの制御方法であり、ベットの際に受け付ける通貨の種類を前記各ゲーミングターミナルに対して設定する制御を行う。
請求項３４のゲーミングシステムの制御方法であり、
　前記各ゲーミングターミナルで受け付けたベットの賭け量の一部をプログレッシブボーナス値として累積するカウンタにより、前記各ゲーミングターミナルから通知される、該各ゲーミングターミナルで受け付けた前記ベットの前記賭け量の一部を、前記カウンタにおり前記プログレッシブボーナス値に累積させる制御を行い、
　前記各ゲーミングターミナルで受け付けた前記ベットの前記賭け量の一部が前記カウンタにより前記プログレッシブボーナス値に累積される度に、該プログレッシブボーナス値の一部又は全部を前記賞の配当量とする制御を行う。
請求項３８のゲーミングシステムの制御方法であり、
　複数種類の前記プログレッシブボーナス値の累積を前記カウンタでそれぞれ個別に行わせ、
　前記ゲーミングターミナルにおいて所定の操作が行われたときに、該ゲーミングターミナルにおいて設定された種類の通貨の単位で、各種類の前記プログレッシブボーナス値の一部又は全部にそれぞれ相当する複数種類の前記賞の配当量を、前記所定の操作が行われた前記ゲーミングターミナルの個別ディスプレイに表示させる制御を行う。
請求項３８のゲーミングシステムの制御方法であり、
　複数種類の前記プログレッシブボーナス値の累積を前記カウンタでそれぞれ個別に行わせ、
　前記ゲーミングターミナルにおいて所定の操作が行われたときに、各種類の前記プログレッシブボーナス値の一部又は全部にそれぞれ相当する複数種類の前記賞の配当量を、前記所定の操作が行われた前記ゲーミングターミナルの個別ディスプレイに、該ゲーミングターミナルにおいて設定された種類の通貨の単位で表示させる制御を行う。
請求項３８のゲーミングシステムの制御方法であり、
　前記各ゲーミングターミナル及び前記スピーカがそれぞれ配置された複数のエリアを管理する複数のエリアコントローラのそれぞれによって、自身が管理する前記エリアに配置された前記各ゲーミングターミナルで受け付けた前記ベットの前記賭け量の少なくとも一部を、自身が管理する前記エリアに配置された前記各ゲーミングターミナルに対して設定された種類の通貨の単位から、標準の通貨の単位に換算して、前記複数のエリアを包括して管理する包括コントローラに通知する制御を行い、
　前記包括コントローラから、前記カウンタにおいて前記標準の通貨の単位で累積された前記プログレッシブボーナス値の通知を受け取る制御を行い、
　前記包括コントローラから受け取った前記標準の通貨の単位による前記プログレッシブボーナス値から、前記設定した種類の通貨の単位による前記賞の配当量を決定する制御を行い、
　前記決定した賞の配当量を案内する前記メッセージの音声信号を、自身が管理する前記エリアに配置された前記音声制御回路に生成させる制御を行い、
　前記包括コントローラによって、前記各エリアコントローラから前記標準の通貨の単位で通知される、該エリアコントローラが管理する前記エリアに配置された前記各ゲーミングターミナルで受け付けた前記ベットの前記賭け量の少なくとも一部を受け取り、該受け取った賭け量に応じて求めた量を、前記カウンタにより前記プログレッシブボーナス値に累積させる制御を行い、
　前記包括コントローラによって、前記賭け量の一部が前記カウンタにより前記プログレッシブボーナス値に累積される毎に、前記プログレッシブボーナス値を前記標準の通貨の単位で前記各エリアコントローラにそれぞれ通知する制御を行う。
請求項４１のゲーミングシステムの制御方法であり、前記各エリアコントローラによって、前記ベットの際に受け付ける通貨の種類を、自身が管理する前記エリアに配置された前記各ゲーミングターミナルに対して設定する制御を行う。
請求項４２のゲーミングシステムの制御方法であり、
　前記各ゲーミングターミナルにおいてそれぞれ設定された該各ゲーミングターミナルにおけるベットの際に受け付ける通貨の種類が、前記各ゲーミングターミナルに対して設定したベットの際に受け付ける通貨の種類と一致するか否かを判定する制御を行い、
　前記判定によって、前記各ゲーミングターミナルに対して設定した通貨の種類と一致しない種類の通貨が、ベットの際に受け付ける通貨の種類として設定された前記ゲーミングターミナルを、前記エリアコントローラのディスプレイにエラー表示させる制御を行う。
請求項４３のゲーミングシステムの制御方法であり、前記ゲーミングターミナルにおいて所定の操作が行われたときに、前記賞の配当量を、前記所定の操作が行われた前記ゲーミングターミナルの個別ディスプレイに、該ゲーミングターミナルにおいて設定された種類の通貨の単位で表示させる制御を行う。