WO2009110370A1 - 利得可変増幅器 - Google Patents

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Abstract

 複数の個別増幅器を有し、これら個別増幅回路のいずれか1つを切り替えて用いることにより、利得を可変制御する利得可変増幅器であって、利得可変増幅器(100)の入力端子からの入力信号を能動素子(M1)により増幅して出力する個別増幅器(11)と、入力信号を受動回路(ZC)により減衰させて減衰信号として出力する減衰器(14)と、仮想接地点提供回路(15)の入力端子と利得可変増幅器(100)の接地ノードとの間に設けられたアイソレーション用能動回路(MC)により、仮想接地点提供回路(15)の入力端子に対して仮想的な接地電位を提供する仮想接地点提供回路(15)とを備える。

Description

利得可変増幅器
 本発明は、増幅器に関し、特に増幅利得を可変制御できる利得可変増幅器に関する。
 一般に、無線受信機には、環境によってさまざまな強度の電波が入力されることが想定される。例えば、通信相手となる端末もしくは基地局との距離が近ければ受信電波の強度が高くなり、逆に距離が離れるほど受信電波の強度は小さくなる。
 このような状況に対応するため、通常、無線受信機の入力部には、アンテナで受信された無線信号を、最適な電力レベルに調整して次段に伝送するための利得可変増幅器が必要とされる。
 利得可変増幅器は、一般的に、本増幅器で発生する雑音、および歪みの電力に対する信号電力の比(以下、SNDRという:Signal-to-Noise and Distortion Ratio)が最も大きくなるように増幅率を決定する。SNDRは、以下の式(1)で表される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000001
 ここで、Sinは入力信号電力、Gは利得可変増幅器の増幅率、Ninは、入力雑音電力、Naddは、本増幅器で発生する雑音、Ndistは、本増幅器で発生する歪みである。
 一般的に、歪みの発生量は、回路内部の信号電力の大きさに依存し、信号電力の大きさの2以上の累乗に比例して大きくなる性質がある一方、雑音の大きさは、信号電力の大きさには依存しない。
 入力信号が小さく、歪みの発生量が熱雑音に対して十分小さい場合、式(1)は、以下の式(2)として近似される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000002
 この式(2)から、増幅率Gを大きく設定することにより、SNDRを高くすることができる。
 一方、入力信号電圧が大きく、歪みの発生量が雑音に対して十分大きくなっている場合は、式(1)は、以下の式(3)として近似される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000003
 本増幅器の歪みNdistは、前述したように、増幅率Gの2以上の累乗に比例することを考慮すると、増幅率Gを小さく設定することでSNDRを高くすることができる。
 以上から、利得可変増幅器においては、入力信号電力が小さい場合は、増幅率を大きく調整し、逆に信号電力が大きい場合は、増幅率を小さく調整することで、入力信号電力の強度の範囲(ダイナミックレンジ)について、広くにわたって、SNDRを高く保って、次段に信号伝送することができる。特に、数100MHz以上の、高周波帯利得可変増幅器においては、異なる増幅率を持った複数の増幅器を切替えることで、広ダイナミックレンジ化をはかるのが一般的である。
 このような利得可変増幅器に関する第1の構成例について説明する(例えば、Philip Quinlan, Patrick Crowley, Miguel Chanca, Sean Hudson, Bill Hunt, Kenneth Mulvaney, Guido Retz, Cormac E. O'Sullivan and Patrick Walsh, "A Multimode 0.3-200-kb/s Transceiver for the 433/868/915-MHz Bands in 0.25-μm CMOS", IEEE J. Solid-State Circuits, vol.39, pp.2297-2310, Dec. 2004など参照)。図14は、利得可変増幅器に関する第1の構成例である。本構成例にかかる利得可変増幅器200において、入力部に能動素子をそれぞれ有する、利得の異なる増幅器41,42が2つ並置されており、増幅器41の増幅率は、増幅器42の増幅率よりも大きい。これら増幅器41,42の出力端子はセレクタ43に接続されている。セレクタ43は、本増幅器のSNDRが高くなるよう、2つの増幅器41,42の出力のうちどちらか一方を選択し、次段に信号を伝達する。
 実際の無線受信機では、入力信号の電圧振幅が小さく、歪みの発生量が熱雑音の発生量に比較して小さい場合、セレクタ43により増幅器41を選択し、逆の場合には、セレクタ43により増幅器42を選択する。
 本構成例において、入力部に能動素子を設置する理由は、利得可変増幅器の最大利得を大きくするためである。前述した式(2)で示したように、信号電圧が小さい場合には、利得が大きいほどSNDRが高くなる。すなわち、最大利得を大きくとることは、ダイナミックレンジの下限値をさらに引き下げて、ダイナミックレンジが広くなることを意味する。
 利得可変増幅器に関する第2の構成例について説明する(例えば、特開2006-311623号公報など参照)。図15は、利得可変増幅器に関する第2の構成例である。本構成例にかかる利得可変増幅器210は、入力信号を増幅する増幅器51と、入力段に減衰器54が設置された増幅器52とを並置した構成となっている。これら増幅器51,52の利得は等しく、いずれも入力部に能動素子を持っている。また、これら増幅器51,52には、制御回路53が接続されており、増幅器51,52のいずれか一方のみを動作させることで、片方の増幅器の出力のみを取り出すことができる構成となっている。
 本構成例では、制御回路53により増幅器51を選択すると、利得可変増幅器210の利得は増幅器51の利得そのものとなる一方、制御回路53により増幅器52の出力を選択すると、利得可変増幅器210の利得は増幅器52の利得を減衰器54の減衰率で割った値となる。本構成例では、制御回路53により、増幅器51,52の動作状態を切替えることにより、第1の構成例と同様、利得を2段階に可変とすることができる。
 しかしながら、このような関連技術では、利得可変増幅器の電源電圧が低下すると、ダイナミックレンジが狭くなってしまうという問題点がある。
 無線受信機には、バッテリー寿命を延ばすために、消費電力を小さくすることが求められるため、消費電流の低減と平行して、電源の低電圧化も進められている。一方で、無線受信機に要求される入力信号電圧の最大値のスペックは、各無線規格で制定されているものであるため変わらない。よって、電源電圧の低電圧化が進むと、無線受信機の初段に配置される利得可変増幅器には、電源電圧より大きな振幅を持つ信号が入力される状況が発生する場合があると考えられる。
 前述した第1の構成例によれば、電源電圧より大きな振幅を持つ信号が入力される状況では、当然、利得を下げるため、出力として増幅器42の出力を選択して、歪みの発生量を最小限に抑えることになる。しかしながら、増幅器42の入力部は能動素子で構成されているため、本状況化では、入力部で大きな発生歪みが発生し、SNDRは著しく劣化してしまう。
 一方、第2の構成例では、同じ状況下において、第1の構成例と同様、増幅器52の出力を選択して歪みの発生量を最小限に抑えることになる。増幅器52に入力される信号電圧については、手前の減衰器54の減衰量を適当な値に設定しておくことで、十分小さな値に調整することができる。したがって、増幅器52で発生する歪みは、本従来例に入力される信号電圧が電源電圧よりも大きくても十分に小さく抑えられ、SNDRの劣化分を必要最小限に抑えることができる。また、減衰器54は、能動素子に比較して非常に高い線形性を持つ受動素子で構成されているため、本減衰器54では、歪みはほとんど発生しない。
 しかしながら、第2の構成例では、出力として選択されていない増幅器51で発生した歪みが、利得可変増幅器210の接地端子を介して減衰器54の信号パスにリークするため、結果としてSNDRが大きく劣化してしまう。
 一般的に、無線受信機を構成する集積回路(IC)内部の接地点は、理想的な接地特性を有する外部接地点に、ボンディングワイヤを介して接続される。ボンディングワイヤは、通常、数nHのインダクタ成分を有している。このため、IC内部の接地ノード(以下、IC接地ノードと呼ぶ)は、高周波領域になるほど理想接地特性を維持することが困難となる。
 このような状況下では、特に数100MHz以上の無線信号を取り扱う無線受信機においては、受信機内部のあらゆる箇所で発生する雑音・歪みが、IC接地ノードを介して信号パスへ混入するようになる。ただし、無線受信機に入力される信号電圧が電源電圧以下の場合、雑音・歪みの発生量はそれほど大きくはなく、これが信号パスに混入されてもSNDRの劣化量は深刻な大きさとはならない。
 一方、無線受信機に入力される信号電圧が電源電圧を超えるほど大きくなり、本信号が減衰されないまま直接能動素子に入力された場合、歪みの発生量は著しく大きくなる。
 この際、第2の構成例の場合、増幅器51の入力部の能動素子が、直接、入力端子に接続された構成となっているため、入力端子から大きな信号電圧が入力されると、本能動素子で大きな歪みが発生する。
 また、増幅器52に入力される信号電圧は、その前段の減衰器54により大幅に減衰されていることも手伝って、上記歪みが減衰されないまま増幅器52の入力部にリークされると、SNDRは著しく劣化する。特に、第2の構成例では、減衰器54は受動素子のみで構成されているため、接地端子と信号パスのアイソレーションは低い。よって、前述した歪みは、減衰器54の接地端子を介して大幅に減衰されないまま、増幅器52の入力部にリークし、SNDRの深刻な劣化を引き起こす。
 以上により、いずれの構成例においても、電源電圧より大きな振幅を持つ信号が入力された場合には、SNDRが著しく劣化してしまう。よって、ダイナミックレンジについて、上限値が小さくなってしまうことによって、全体も狭くなってしまう。
 なお、SNDRの上記劣化をさけるために、利得可変増幅器の入力端子に、直接能動素子を接続しない方法をとると、ダイナミックレンジを広く維持することができない。なぜならば、直接能動素子を接続しない構成では、利得可変増幅器の最大利得が小さくなり、前述した式(2)に示したように、信号電圧が小さい場合、SNDRを劣化させてしまう。すなわち、ダイナミックレンジの下限値が大きくなってしまい、ダイナミックレンジ全体が狭くなってしまう。
 本発明はこのような課題を解決するためのものであり、電源電圧を越えるほどの大きな電圧振幅を持つ信号が入力されても、SNDRを高く保って信号を出力できる利得可変増幅器を提供することを目的としている。
 このような目的を達成するために、本発明にかかる利得可変増幅器は、複数の個別増幅器を有し、これら個別増幅回路のいずれか1つを切り替えて用いることにより、利得を可変制御する利得可変増幅器であって、当該利得可変増幅器の入力端子から入力された入力信号を能動素子により増幅して出力する個別増幅器と、入力信号を受動回路により減衰させて減衰信号として出力する減衰器と、当該仮想接地点提供回路の入力端子と当該利得可変増幅器の接地ノードとの間に設けられたアイソレーション用能動回路を含み、このアイソレーション用能動回路により、当該利得可変増幅器の入力端子に接続された減衰器の受動回路に対して仮想的な接地電位を提供する仮想接地点提供回路とを備えている。
 本発明によれば、減衰器の接地端子が利得可変増幅器の接地ノードに直接接続された構成と比較して、減衰器の信号パスと利得可変増幅器の接地ノードとの間のアイソレーションを高く保つことができる。このため、減衰器以外の回路ブロックで発生した歪および雑音が、利得可変増幅器の接地ノードを経由して、減衰器の信号線に混入される量を小さくすることが可能となる。
 したがって、電源電圧よりも大きな信号電圧が入力されてもSNDRを高く保つことができ、低電圧下でも広いダイナミックレンジを実現することができ、SNDRの深刻な劣化を回避することが可能となる。
図1は、本発明にかかる利得可変増幅器の基本構成を示す回路図である。 図2は、本発明の第1の実施形態にかかる利得可変増幅器の構成を示す回路図である。 図3は、図2の減衰器の構成例を示す回路図である。 図4は、図2の仮想接地点提供回路の構成例を示す回路図である。 図5は、図4の演算増幅器の構成例を示す回路図である。 図6は、本発明の第2の実施形態にかかる利得可変増幅器の仮想接地点提供回路の構成例を示す回路図である。 図7は、図6の電流源を示す構成例を示す回路図である。 図8は、本発明の第3の実施形態にかかる利得可変増幅器の構成を示す回路図である。 図9は、図8の減衰器の構成例を示す回路図である。 図10は、図8の仮想接地点提供回路の構成例を示す回路図である。 図11は、図10の電流源を示す構成例を示す回路図である。 図12は、本発明の第4の実施形態にかかる利得可変増幅器の仮想接地点提供回路の構成例を示す回路図である。 図13は、本発明の第5の実施形態にかかる利得可変増幅器の構成を示す回路図である。 図14は、利得可変増幅器に関する第1の構成例である。 図15は、利得可変増幅器に関する第2の構成例である。
 次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[本発明の基本構成]
 まず、図1を参照して、本発明にかかる利得可変増幅器100の基本構成について説明する。図1は、本発明にかかる利得可変増幅器の基本構成を示す回路図である。
 この利得可変増幅器100は、複数の個別増幅器を有し、これら個別増幅回路のいずれか1つを切替器で切り替えて用いることにより、利得を可変制御する機能を有しており、主な構成として、個別増幅器(第1の個別増幅器)11、切替器13、減衰器14、および仮想接地点提供回路15が設けられている。以下では、これら構成が同一半導体基板上に集積回路として構成されている場合を例として説明する。
 個別増幅器11は、利得可変増幅器100の入力端子INに制御端子が接続された能動素子M1を有し、入力端子INからの入力信号を能動素子M1(第1の能動素子)により増幅して出力する機能を有している。
 個別増幅器12は、個別増幅器11とともに複数の個別増幅器の1つを構成しており、入力端子INからの入力信号を個別増幅器11とは異なる利得で増幅して出力する機能を有している。
 切替器13は、個別増幅器11,12からの出力のいずれか1つを利得可変増幅器100の出力端子OUTへ切替接続する機能を有している。
 減衰器14は、入力端子INからの入力信号を受動回路ZCにより減衰させて減衰信号として出力する機能を有している。
 仮想接地点提供回路15は、仮想接地点提供回路15の入力端子と利得可変増幅器100の接地ノードとの間に設けられたアイソレーション用能動回路MCを含み、このアイソレーション用能動回路MCにより、仮想接地点提供回路15の入力端子に接続された減衰器14の受動回路ZCに対して仮想的な接地電位を提供する機能を有している。
 このような構成により、減衰器14の信号パスと利得可変増幅器100の接地ノードとの間のアイソレーションを、このアイソレーション用能動回路MCにより高く保つことができる。このことは、減衰器以外の回路ブロックで発生した歪および雑音において、IC接地ノードを経由して、減衰器の信号線に混入される量を小さくすることができることを意味している。すなわち、電源電圧よりも大きな信号電圧が入力されても、SNDRが高く保たれることにより、低電圧下でも広いダイナミックレンジを実現することができる。
[第1の実施形態]
 次に、図2を参照して、本発明の第1の実施形態にかかる利得可変増幅器110について説明する。図2は、本発明の第1の実施形態にかかる利得可変増幅器の構成を示す回路図である。
 この利得可変増幅器110は、複数の個別増幅器を有し、これら個別増幅回路のいずれか1つを切替器で切り替えて用いることにより、利得を可変制御する機能を有しており、主な構成として、個別増幅器(第1の個別増幅器)11、個別増幅器(第2の個別増幅器)12、切替器13、減衰器14、および仮想接地点提供回路15が設けられている。以下では、これら構成が同一半導体基板上に集積回路として構成されている場合を例として説明する。
 個別増幅器11は、利得可変増幅器110の入力端子INに制御端子が接続された能動素子M1を有し、入力端子INからの入力信号を能動素子M1により増幅して出力する機能を有している。
 個別増幅器12は、減衰器14の出力端子に制御端子が接続された能動素子M2を有し、減衰器14の出力端子からの減衰信号を能動素子M2により増幅して出力する機能を有している。
 切替器13は、個別増幅器11,12からの出力のいずれか1つを利得可変増幅器110の出力端子OUTへ切替接続する機能を有している。
 減衰器14は、入力端子INに接続された減衰器14の入力端子と減衰器14の接地端子との間に接続された受動回路ZCを含み、入力端子INからの入力信号を受動回路ZCにより減衰させて減衰器14の出力端子から出力する機能を有している。
 仮想接地点提供回路15は、減衰器14の接地端子に接続された仮想接地点提供回路15の入力端子と利得可変増幅器110の接地ノードとの間に設けられたアイソレーション用能動回路MCを含み、このアイソレーション用能動回路MCにより仮想接地点提供回路15の入力端子に対して仮想的な接地電位を提供する機能を有している。
 すなわち、減衰器14は、減衰器14の入力端子、減衰器14の接地端子、および減衰器の出力端子14にそれぞれ接続された受動回路ZCを含み、仮想接地点提供回路15から減衰器14の接地端子に対して提供された仮想的な接地電位で受動回路ZCを動作させることにより、利得可変増幅器110の入力端子INからの入力信号を減衰させ、得られた減衰信号を減衰器14の出力端子から出力する。
 また、個別増幅器12は、減衰器14の出力端子に制御端子が接続された能動素子M2を含み、減衰器14の出力端子からの減衰信号を能動素子M2により増幅して出力する。
 このような構成により、減衰器14の信号パスと利得可変増幅器110の接地ノードとの間のアイソレーションを、このアイソレーション用能動回路MCにより高く保つことができる。このことは、減衰器以外の回路ブロックで発生した歪および雑音において、IC接地ノードを経由して、減衰器の信号線に混入される量を小さくすることができることを意味している。すなわち、電源電圧よりも大きな信号電圧が入力されても、SNDRが高く保たれることにより、低電圧下でも広いダイナミックレンジを実現することができる。
 次に、図2を参照して、本発明の第1の実施形態にかかる利得可変増幅器110の構成例について詳細に説明する。
 図2の利得可変増幅器110において、個別増幅器11は、N型のMOS電界効果トランジスタ(以下、MOSFETという)M1からなる能動素子単体で構成されている。この例では、MOSFETM1のうち、ゲート端子(制御端子)は利得可変増幅器110の入力端子INに接続され、ソース端子は利得可変増幅器110の接地ノードに接続され、ドレイン端子は切替器13に接続されている。
 一方、個別増幅器12は、N型のMOSFETM2からなる能動素子単体で構成されている。この例では、MOSFETM2のうち、ゲート端子(制御端子)は減衰器14の出力端子に接続され、ソース端子は利得可変増幅器110の接地ノードに接続され、ドレイン端子は切替器13に接続されている。
 また、減衰器14の入力端子は入力端子INに接続されている。これにより、入力端子INに入力された信号電圧は、個別増幅器11へ直接入力されるとともに、減衰器14により小さな信号電圧に減衰された後、個別増幅器12へ入力される。
 切替器13は、個別増幅器11,12に対応して設けられたスイッチ回路SW1,SW2からなる。スイッチ回路SW1の入力端子は、MOSFETM1のドレイン端子に接続され、スイッチ回路SW2の入力端子は、MOSFETM2のドレイン端子に接続されている。またこれらスイッチ回路SW1,SW2の出力端子は、利得可変増幅器110の出力端子OUTにそれぞれ接続されており、出力端子OUTと電源ノードとの間には負荷抵抗ZLが接続されている。
 これにより、これらスイッチ回路SW1,SW2を利得可変増幅器110の外部から入力される利得制御信号(図示せず)に基づきON/OFFを制御することにより、個別増幅器11,12のうちのいずれか一方の出力が出力端子OUTから出力される。
 したがって、切替器13により個別増幅器11の出力を選択した場合、利得可変増幅器110の利得は個別増幅器11の増幅率そのものとなり、個別増幅器12の出力を選択した場合、利得可変増幅器110の利得は個別増幅器12の増幅率を減衰器14の減衰率で割った値となる。
 図2の利得可変増幅器110において、減衰器14の接地端子は、仮想接地点提供回路15の入力端子に接続されており、仮想接地点提供回路15の接地端子は、利得可変増幅器110の接地ノードに接続されている。また、仮想接地点提供回路15内部において、仮想接地点提供回路15の入力端子と接地端子の間に、アイソレーション用能動回路MCが接続された構成となっている。
 このような構成により、減衰器14の信号パスと利得可変増幅器110の接地ノードとの間のアイソレーションを、このアイソレーション用能動回路MCにより高く保つことができる。このことは、減衰器以外の回路ブロックで発生した歪および雑音において、IC接地ノードを経由して、減衰器の信号線に混入される量を小さくすることができることを意味している。すなわち、電源電圧よりも大きな信号電圧が入力時されても、SNDRが高く保たれることにより、低電圧下でも広いダイナミックレンジを実現することができる。
 よって、電源電圧よりも高い振幅を持った信号電圧が入力されても、SNDRの深刻な劣化を回避することが可能となる。
 次に、図3を参照して、本実施形態にかかる利得可変増幅器110の減衰器14の具体的構成例について説明する。図3は、図2の減衰器の構成例を示す回路図である。
 図3の減衰器14は、抵抗分割型減衰器を構成する受動回路ZCからなり、減衰器14の入力端子と減衰器14の接地端子の間には、2つの抵抗R1およびR2が直列に接続されており、減衰器14の出力端子は、抵抗R1,R2の接続点に接続されている。
 この減衰器14において、接地端子が理想接地ノードに接続された場合の減衰量ATT1は、次の式(4)に示されるように、抵抗R2の抵抗値に対する、抵抗R1と抵抗R2の抵抗値の和で表される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000004
 図2に示したように、減衰器14の接地端子は、仮想接地点提供回路15の入力端子に接続されている。この場合、減衰器14の減衰量ATT2は、次の式(5)に示すように、仮想接地点1の入力インピーダンスZvinを含んだ形に書き直される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000005
 このZvinの値の大きさについて特に制限はない。ただし、Zvinを、抵抗R1・R2に比較して十分小さな値に設定することで、減衰量ATT2は、減衰量ATT1に、近似的に等しくなる。このことは、仮想接地点提供回路15の入力端子は、減衰器14にとって、仮想接地点になっていることを意味している。また、Zvinが周波数によって変動する場合には、所望の周波数範囲において、Zvinの絶対値が、抵抗R1およびR2に比較して十分小さくなるようにパラメータを設定することで、同周波数範囲における減衰量ATT2の変動量を、小さくすることができる。
 次に、図4および図5を参照して、本実施形態にかかる利得可変増幅器110の仮想接地点提供回路15の具体的構成例について説明する。図4は、図2の仮想接地点提供回路の構成例を示す回路図である。図5は、図4の演算増幅器の構成例を示す回路図である。
 図4の仮想接地点提供回路15は、演算増幅器OP1から構成されたアイソレーション用能動回路MCからなる。演算増幅器OP1は、次の式(6)に示すように、非反転入力端子inpの電位Voppと反転入力端子innの電位Vopnの電位差に比例した電流Iopoutを出力端子outから出力する回路である。Avは、演算増幅器の増幅率をあらわす比例定数である。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000006
 演算増幅器OP1の内部構成は、図5に示した差動増幅器を基にしており、非反転入力端子inpおよび反転入力端子innは、内部で各々NMOSFETのゲート端子に接続されているため、非反転入力端子innおよび反転入力端子inpから、OP1内部へ直流電流は流れ込まない。
 仮想接地点提供回路15内部においては、仮想接地点提供回路15の入力端子が、演算増幅器OP1の反転入力端子innに接続され、バイアス電圧Vb1が非反転入力端子inpに与えられる。この際、Vb1の接地端子は、利得可変増幅器110の接地ノードとは別個の接地ノードの接地電位GNDに接続されている。よって、Vb1は、利得可変増幅器110の接地ノードに発生する雑音や歪みの影響を受けない。
 また、演算増幅器OP1は、反転入力端子innが、自身の出力端子outに接続された負帰還構成をとっている。このため、仮想接地点提供回路15の入力端子に何も接続されていない場合、演算増幅器OP1の出力電流は行き場を失うため0(ゼロ)となる。この際、前述した式(6)においてIopoutが0となるため、反転入力端子innの電位Vopnは、非反転入力端子inpに与えられたバイアス電位Vb1と等しくなる。
 一方、仮想接地点提供回路15の入力端子に外部から電流Iinが供給された場合、演算増幅器OP1の帰還作用により、OP1の出力電流Iopoutが-Iinとなる。ここで、入力端子の電位について、Vbからのずれ分をVinとして、Vb+Vinと表すと、前述した式(6)において、VoppにVb、VopnにVb+Vinを代入することで、VinとIinの関係式は、次の式(7)のように表される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000007
 この式(7)は、仮想接地点提供回路15の入力インピーダンスが、1/Avであることを意味している。よって、Avを、十分大きな値に設定することで、入力インピーダンスの値を、減衰器14を構成する抵抗素子R1およびR2のいずれの抵抗値に対しても十分小さな値に設定することができる。すなわち、仮想接地点提供回路15の入力端子を、減衰器14に対して仮想接地点とすることができる。仮想接地点提供回路15の入力端子を仮想接地点とすると、仮想接地点提供回路15の入力端子には、大きな電圧が入力されなくなる。このことは、仮想接地点提供回路15では、ほとんど歪が発生しなくなることを意味している。したがって、大きな歪発生の回避の観点から、Avを大きな値に設定とすることが望ましい。
 図5に示すように、仮想接地点提供回路15の入力端子は、最短経路として、演算増幅器OP1の反転入力端子inn、MOSFETM3のゲート端子-ソース端子、MOSFETM4のドレイン端子-ソース端子、OP1の接地端子gnd、仮想接地点提供回路15の接地端子という経路を介して、利得可変増幅器110の接地ノードに接続される。一方、MOSFETM4は、接地端子が接地端子gndに接続されている電圧源Vcmによって飽和領域にバイアスされている。
 この際、飽和領域にバイアスされたMOSFETにおけるドレイン端子-ソース端子間の電流Idsは、一般的に次の式(8)のように表される。ここで、Vgはゲート電位、Vsはソース電圧、Vthは閾値、βはベータ係数であり、これらVthおよびβはMOSFET固有の定数である。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000008
 MOSFETM4において、ゲート電位はVb、ソース電位は利得可変増幅器110の接地ノードの電位すなわち0Vであるため、MOSFETM4のドレイン-ソース間電流IdsM4は、次の式(9)で表される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000009
 一方、演算増幅器OP1において、接地端子gndの電位がΔV変動した場合、MOSFETM4のソース端子の電位はΔV変動し、ゲート端子の電位はVcm+ΔVとなる。したがって、MOSFETM4のドレイン-ソース端子間に流れる電流IdsM4は、式(8)のVg、Vsに、各々Vcm+ΔV、ΔVを代入することにより求められる。この際、ΔVが相殺されるため、式(9)の右辺と同じ値を得る。このことは、接地端子が外部回路で発生した雑音や歪みなどの影響によって変動しても、MOSFETM4のドレイン-ソース端子間の電流は変化しないことを意味している。
 演算増幅器OP1内部の全てのMOSFETにおいてドレイン-ソース間に流れる電流は、MOSFETM4のドレイン-ソース間電流に比例することを考慮すると、以上のことは、演算増幅器OP1において、接地端子の変動は、OP1の出力電流特性に影響しないことを示している。引いては、仮想接地点提供回路15の入力インピーダンスは、接地端子の変動を受けず、接地ノードに発生した雑音や歪は、減衰器14の信号パスに、リークしないことを意味している。
 このように、本実施形態によれば、減衰器14の接地端子が利得可変増幅器110の接地ノードに直接接続された構成と比較して、減衰器14の信号パスと利得可変増幅器110の接地ノードとの間のアイソレーションを高く保つことができる。このため、減衰器14以外の回路ブロックで発生した歪および雑音が、利得可変増幅器110の接地ノードを経由して、減衰器14の信号線に混入される量を小さくすることが可能となる。
 したがって、電源電圧よりも大きな信号電圧が入力されてもSNDRを高く保つことができ、低電圧下でも広いダイナミックレンジを実現することができ、SNDRの深刻な劣化を回避することが可能となる。
[第2の実施形態]
 次に、図6を参照して、本発明の第2の実施形態にかかる利得可変増幅器について説明する。図6は、本発明の第2の実施形態にかかる利得可変増幅器の仮想接地点提供回路の構成例を示す回路図である。
 第1の実施形態では、仮想接地点提供回路15を演算増幅器OP1からなるアイソレーション用能動回路MCで構成した場合を例として説明した。本実施形態では、仮想接地点提供回路15を電流源CS1とMOSFETM5とからなるアイソレーション用能動回路MCで構成した場合について説明する。なお、仮想接地点提供回路15以外の構成については、図2に示した第1の実施形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
 図6の仮想接地点提供回路15は、電流源CS1とMOSFETM5とで構成されている。
 電流源CS1は、仮想接地点提供回路15の入力端子と仮想接地点提供回路15の接地端子との間に接続された能動回路MCに相当する。MOSFETM5は、飽和領域にバイアスされたN型のMOSFETからなり、ドレイン端子が利得可変増幅器110の電源ノードに接続され、ソース端子が仮想接地点提供回路15の入力端子に接続され、ゲート端子が固定電圧源Vb2に接続されている。なお、Vb2の接地端子は、利得可変増幅器110の接地ノードとは別個の接地ノードの接地電位GNDに接続されている。よって、Vb2は、利得可変増幅器110の接地ノードに発生する雑音や歪みの影響を受けない。
 図7は、図6の電流源を示す構成例を示す回路図である。この電流源CS1は、飽和領域にバイアスされたN型のMOSFETM6からなり、ゲート端子が電圧源Vb3に接続され、ソース端子が電流源CS1の出力端子を介して仮想接地点提供回路15の接地端子に接続され、ドレイン端子が電流源CS1の入力端子を介して仮想接地点提供回路15の入力端子に接続されている。また、電圧源Vb3の接地端子は、電流源CS1の出力端子に接続されている。
 これらMOSFETM5とMOSFETM6のサイズは同程度である。本実施形態にかかる仮想接地点提供回路15の入力インピーダンスは、MOSFETM5のgm値(相互コンダクタンス)であるgmM5と、MOSFETM6のドレインコンダクタンスの和について、逆数をとった値に等しい。飽和領域のMOS電解効果トランジスタにおいては、通常、gm値は、ドレインコンダクタンス値よりも、100倍以上大きいため、仮想接地点提供回路15の入力インピーダンスは、近似的にgmM5の逆数で表される。よって、このgmM5の逆数を、減衰器1を構成する受動素子のインピーダンス値より十分小さな値に設定することで、仮想接地点提供回路15の入力端子を、減衰器14に対して、仮想接地点とすることができる。
 また、仮想接地点提供回路15の入力端子は、飽和領域にバイアスされたMOSFETM6を介して、本利得可変増幅器110の接地ノードに接続されている。ここで、MOSFETM6のドレイン-ソース間の電流値は、接地端子の電位が他の回路ブロックなどで発生した歪みや雑音によって変動しても変化しない。その理由は、第1の実施形態において、演算増幅器OP1を構成するMOSFETM4について述べた理由と同様である。
 このように、本実施形態においても、減衰器14の接地端子が利得可変増幅器110の接地端子に直接接続された構成と比較して、減衰器14の信号パスと利得可変増幅器110の接地ノードとの間のアイソレーションを高く保つことができる。このため、減衰器14以外の回路ブロックで発生した歪および雑音が、利得可変増幅器110の接地ノードを経由して、減衰器14の信号線に混入される量を小さくすることが可能となる。
 したがって、電源電圧よりも大きな信号電圧が入力されてもSNDRを高く保つことができ、低電圧下でも広いダイナミックレンジを実現することができ、SNDRの深刻な劣化を回避することが可能となる。
[第3の実施形態]
 次に、図8を参照して、本発明の第3の実施形態にかかる利得可変増幅器120について説明する。図8は、本発明の第3の実施形態にかかる利得可変増幅器の構成を示す回路図であり、図2と同じまたは同等部分には同一符号を付してある。
 第1の実施形態では、個別増幅器11と同様の個別増幅器12を設けて、減衰器14からの減衰信号を個別増幅器12で増幅出力する場合を例として説明した。本実施形態の利得可変増幅器120では、仮想接地点提供回路15のMOSFETを、個別増幅器12に代わる個別増幅器AC(第2の個別増幅器)として兼用する場合について説明する。
 利得可変増幅器120において、仮想接地点提供回路15は、減衰器14の出力端子に接続された仮想接地点提供回路15の入力端子と利得可変増幅器120の接地ノードとの間に設けられたアイソレーション用能動回路MCと、当該仮想接地点提供回路の入力端子に接続された個別増幅器ACとを含み、アイソレーション用能動回路MCにより、仮想接地点提供回路15の入力端子に対して仮想的な接地電位を提供するとともに、個別増幅器ACにより、減衰器14の出力端子からの減衰信号を増幅して出力する機能を有している。
 減衰器14は、入力端子INに接続された減衰器14の入力端子と減衰器14の出力端子との間に接続された受動回路ZCを含み、入力端子INからの入力信号を受動回路ZCにより減衰させて減衰器14の出力端子から出力する機能を有している。
 切替器13は、個別増幅器11および個別増幅器ACからの出力のいずれか1つを利得可変増幅器120の出力端子OUTへ切替接続する機能を有している。
 すなわち、減衰器14は、減衰器14の入力端子と減衰器14の出力端子の間に接続された受動回路ZCを含み、減衰器14の出力端子に対して仮想接地点提供回路15から提供された仮想的な接地電位で受動回路ZCを動作させることにより、利得可変増幅器120の入力端子INからの入力信号を減衰させ、得られた減衰信号を減衰器14の出力端子から出力する。
 また、個別増幅器12は、減衰器14の出力端子と仮想接地点提供回路15の入力端子の接続点に制御端子が接続された能動素子M2を含み、減衰器14の出力端子からの減衰信号を能動素子M2により増幅して出力する。
 このような構成により、減衰器14の信号パスと利得可変増幅器120の接地ノードとの間のアイソレーションを、このアイソレーション用能動回路MCにより高く保つことができる。このことは、減衰器以外の回路ブロックで発生した歪および雑音において、IC接地ノードを経由して、減衰器の信号線に混入される量を小さくすることができることを意味している。すなわち、電源電圧よりも大きな信号電圧が入力時されても、SNDRが高く保たれることにより、低電圧下でも広いダイナミックレンジを実現することができる。
 次に、図8を参照して、本発明の第3の実施形態にかかる利得可変増幅器120の構成例について詳細に説明する。
 図8の利得可変増幅器120において、個別増幅器11は、N型のMOS電界効果トランジスタ(以下、MOSFETという)M1からなる能動素子単体で構成されている。この例では、MOSFETM1のうち、ゲート端子(制御端子)は利得可変増幅器120の入力端子INに接続され、ソース端子は利得可変増幅器120の接地ノードに接続され、ドレイン端子は切替器13に接続されている。
 また、減衰器14の入力端子は入力端子INに接続されている。これにより、入力端子INに入力された信号電圧は、個別増幅器11へ直接入力されるとともに、減衰器14により小さな信号電圧に減衰された後、仮想接地点提供回路15の個別増幅器ACへ入力される。
 切替器13は、個別増幅器11,ACに対応して設けられたスイッチ回路SW1,SW3からなる。スイッチ回路SW1の入力端子は、MOSFETM1のドレイン端子に接続され、スイッチ回路SW3の入力端子は、個別増幅器ACの出力端子に接続されている。またこれらスイッチ回路SW1,SW3の出力端子は、利得可変増幅器120の出力端子OUTにそれぞれ接続されており、出力端子OUTと電源ノードとの間には負荷抵抗ZLが接続されている。
 これにより、これらスイッチ回路SW1,SW3を利得可変増幅器120の外部から入力される利得制御信号(図示せず)に基づきON/OFFを制御することにより、個別増幅器11,12のうちのいずれか一方の出力が出力端子OUTから出力される。
 したがって、切替器13により個別増幅器11の出力を選択した場合、利得可変増幅器120の利得は個別増幅器11の増幅率そのものとなり、個別増幅器ACの出力を選択した場合、利得可変増幅器120の利得は個別増幅器ACの増幅率を減衰器14の減衰率で割った値となる。
 個別増幅器11の電圧電流変換利得をAmp1、減衰器14の電圧・電流変換比をAmp_att、仮想接地点提供回路15の入出力端子間の電流増幅率をAv2、負荷抵抗ZLのインピーダンスをZLとすると、個別増幅器11の出力が選択されているとき、利得可変増幅器120の利得AvSW1ONは、次の式(10)で表される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000010
 逆に、仮想接地点提供回路15の出力が選択されているとき、利得可変増幅器120の利得AvSW2ONは、次の式(11)で表される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000011
 本実施形態では、Amp1は、Av2とAmp_attの積より大きな値に設定されており、個別増幅器11の出力を選択した場合、仮想接地点提供回路15の出力を選択した場合と比較して、利得は高くなる。
 次に、図9を参照して、本実施形態にかかる利得可変増幅器120の減衰器14の具体的構成例について説明する。図9は、図8の減衰器の構成例を示す回路図である。
 図9の減衰器14は、抵抗R3単体からなる受動回路ZCで構成されており、入力端子および出力端子は、抵抗R3の両端に接続されている。
 仮想節点提供回路15の入力インピーダンスをZvin2とすると、図8において、本減衰器14の入力端子から、同減衰器14の内部を見込んだインピーダンスZattは、次の式(12)で表される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000012
 この式(12)は、Zvin2がR3に対して十分小さな値の場合は、Zattは、近似的にR3となることを意味している。このことは、仮想接地点提供回路15の入力端子は、仮想接地点であることを意味している。
 次に、図10を参照して、本実施形態にかかる利得可変増幅器120の仮想接地点提供回路15の具体的構成例について説明する。図10は、図8の仮想接地点提供回路の構成例を示す回路図である。
 図10の仮想接地点提供回路15は、電流源CS2とMOSFETM7とで構成されている。
 電流源CS2は、仮想接地点提供回路15の入力端子と仮想接地点提供回路15の接地端子との間に接続された能動回路MCに相当する。MOSFETM7は、当該仮想接地点提供回路の入力端子に接続された個別増幅器ACに相当する。
 MOSFETM7は、飽和領域にバイアスされたN型のMOSFETからなり、ドレイン端子が仮想接地点提供回路15の出力端子を介して切替器13のスイッチ回路SW3に接続され、ソース端子が仮想接地点提供回路15の入力端子に接続され、ゲート端子が固定電圧源Vb4に接続されている。なお、Vb4の接地端子は、利得可変増幅器120の接地ノードとは別個の接地ノードの接地電位GNDに接続されている。よって、Vb4は、利得可変増幅器120の接地ノードに発生する雑音や歪みの影響を受けない。
 図11は、図10の電流源を示す構成例を示す回路図である。この電流源CS2は、飽和領域にバイアスされたN型のMOSFETM8からなり、ゲート端子が電圧源Vb3に接続され、ソース端子が電流源CS2の出力端子を介して仮想接地点提供回路15の接地端子に接続され、ドレイン端子が電流源CS2の入力端子を介して仮想接地点提供回路15の入力端子に接続されている。また、電圧源Vb5の接地端子は、電流源CS2の出力端子に接続されている。
 これらMOSFETM7とMOSFETM8のサイズは同程度である。本実施形態にかかる仮想接地点提供回路15の入力インピーダンスは、MOSFETM7のgm値(相互コンダクタンス)であるgmM7と、MOSFETM8のドレインコンダクタンスの和について、逆数をとった値に等しい。飽和領域のMOS電解効果トランジスタにおいては、通常、gm値は、ドレインコンダクタンス値よりも、100倍以上大きいため、仮想接地点提供回路15の入力インピーダンスは、近似的にgmM7の逆数で表される。よって、このgmM7の逆数を、減衰器1を構成する受動素子のインピーダンス値より十分小さな値に設定することで、仮想接地点提供回路15の入力端子を、減衰器1に対して、仮想接地点とすることができる。
 また、仮想接地点提供回路15の入力端子は、飽和領域にバイアスされたMOSFETM8を介して、本利得可変増幅器120の接地ノードに接続されている。ここで、MOSFETM8のドレイン-ソース間の電流値は、接地端子の電位が他の回路ブロックなどで発生した歪みや雑音によって変動しても変化しない。その理由は、第1の実施形態において、演算増幅器OP1を構成するMOSFETM4について述べた理由と同様である。
 また、切替器13のスイッチ回路SW3がONに制御された場合、MOSFETM7のドレイン端子は、利得可変増幅器120の電源ノードではなく、切替器13のスイッチ回路SW3を介して、出力端子OUTと負荷抵抗ZLとに接続される。これにより、減衰器14から仮想接地点提供回路15の入力端子へ入力された減衰信号が、MOSFEM75により増幅され、出力端子OUTから出力される。
 この際、仮想接地点提供回路15において、仮想接地点提供回路15の入力端子から供給された電流は、そのまま出力端子から出力される。すなわち、仮想接地点提供回路15の電流増幅率Av2は1である。また、減衰器14の電圧・電流変換比をAmp_attは、減衰器14の入力インピーダンスZattの逆数で表される。Zattは、上の議論の中で、近似的にR3と見なすことができると述べた。このため、Amp_attは、近似的に1/R3となる。
 よって、本実施形態において、出力として、仮想接地点提供回路15の出力を選択した場合の利得AvSW3ONは、前述した式(11)の右辺のAv2およびAmp_attに、各々1および1/R3を代入することにより、次の式(13)で表される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000013
 このように、本実施形態においても、減衰器14の接地端子が利得可変増幅器120の接地端子に直接接続された構成と比較して、減衰器14の信号パスと利得可変増幅器120の接地ノードとの間のアイソレーションを高く保つことができる。このため、減衰器14以外の回路ブロックで発生した歪および雑音が、利得可変増幅器120の接地ノードを経由して、減衰器14の信号線に混入される量を小さくすることが可能となる。
 したがって、電源電圧よりも大きな信号電圧が入力されてもSNDRを高く保つことができ、低電圧下でも広いダイナミックレンジを実現することができ、SNDRの深刻な劣化を回避することが可能となる。また、仮想接地点提供回路15のMOSFETM7を個別増幅器として兼用することができ、回路構成を簡素化することができる。
[第4の実施形態]
 次に、図12を参照して、本発明の第4の実施形態にかかる利得可変増幅器130について説明する。図12は、本発明の第4の実施形態にかかる利得可変増幅器の仮想接地点提供回路の構成例を示す回路図である。
 第3の実施形態では、仮想接地点提供回路15の入力端子と利得可変増幅器120の接地ノードとの間に設けられたアイソレーション用能動回路MCと、当該仮想接地点提供回路の入力端子に接続された個別増幅器ACとから、仮想接地点提供回路15を構成した場合を例として説明した。本実施形態では、アイソレーション用能動回路MCと個別増幅器ACとをカレントミラー回路で構成した場合について説明する。なお、仮想接地点提供回路15以外の構成については、図8に示した第3の実施形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
 仮想接地点提供回路15は、アイソレーション用能動回路MCと個別増幅器ACとからなるカレントミラー回路を持ち、仮想接地点提供回路15の入力端子から入力された電流とミラー比RMの積に等しい電流を、仮想接地点提供回路15の出力端子から出力する。すなわち、電流増幅率Av2はRMである。図12中、MOSFETM9およびMOSFETM10は、カレントミラーを構成するMOSFETのペアであり、MOSFETM10のゲート幅は、MOSFETM9のゲート幅とミラー比RMの積に等しい。
 本ペアの互いのゲート端子とMOSFETM9のドレイン端子は仮想接地点提供回路15の入力端子に接続されている。また、MOSFETM9のソース端子は電流源CS3の入力端子に接続され、MOSFETM10のソース端子は電流源CS4の入力端子に接続されている。電流源CS4の電流値は、電流源CS3とミラー比RMとの積に等しい。
 仮想接地点提供回路15の入力インピーダンスZvin2は、MOSFETM9のgm値gmM7の逆数で表される。gmM9の逆数は、減衰器14を構成する抵抗R3より十分小さな値(10分の1以下)に設定されており、減衰器14の入力端子から、同減衰器14の内部を見込んだインピーダンスZattは、第3の実施形態での議論と同様、近似的にR3と見なすことができる。すなわち、仮想接地点提供回路15においては、入力端子は、仮想接地点と見なすことができる。
 また、仮想接地点提供回路15において、仮想接地点提供回路15の入力端子は、アイソレーション用能動回路MCを介して利得可変増幅器130の接地端子と接続される構成となっている。本実施形態では、電流源CS3は、前述の図11に示した、第3の実施形態の電流源CS2と同じく、飽和領域にバイアスされたMOSFETで構成される。本構成により、CS2の電流値と同様、接地端子の電位が他の回路ブロックなどで発生した歪みや雑音によって変動しても、CS3の電流値は変化しない。
 また、切替器13のスイッチ回路SW3がONに制御された場合、MOSFETM10のドレイン端子は、切替器13のスイッチ回路SW3を介して、出力端子OUTと負荷抵抗ZLとに接続される。これにより、減衰器14から仮想接地点提供回路15の入力端子へ入力された減衰信号が、MOSFETM10により増幅され、出力端子OUTから出力される。
 この際、仮想接地点提供回路15において、電流増幅率Av2はRMである。また、減衰器14における電圧・電流変換比ATT2は、減衰器14の入力インピーダンスの逆数で表され、式(10)およびZvin2がR3よりも小さな値であることを考慮すると、R3の逆数に等しい。
 よって、本実施例において、出力として、仮想接地点提供回路15の出力を選択した場合の、本実施例の利得AvSW3ONは、前述した式(11)の右辺のAv2にRMを代入し、Amp_attに1/R3を代入することにより、次の式(14)で表される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000014
 このように、本実施形態においても、減衰器14の接地端子が利得可変増幅器130の接地端子に直接接続された構成と比較して、減衰器14の信号パスと利得可変増幅器130の接地ノードとの間のアイソレーションを高く保つことができる。このため、減衰器14以外の回路ブロックで発生した歪および雑音が、利得可変増幅器130の接地ノードを経由して、減衰器14の信号線に混入される量を小さくすることが可能となる。
 したがって、電源電圧よりも大きな信号電圧が入力されてもSNDRを高く保つことができ、低電圧下でも広いダイナミックレンジを実現することができ、SNDRの深刻な劣化を回避することが可能となる。また、仮想接地点提供回路15のMOSFETM10を個別増幅器として兼用することができ、回路構成を簡素化することができる。
[第5の実施形態]
 次に、図13を参照して、本発明の第5の実施形態にかかる利得可変増幅器140について説明する。図13は、本発明の第5の実施形態にかかる利得可変増幅器の構成を示す回路図であり、図2,図3と同じまたは同等部分には同一符号を付してある。
 本実施形態では、第1の実施形態に第3の実施形態を適用した場合について説明する。
 本実施形態にかかる利得可変増幅器140は、第1の実施形態にかかる利得可変増幅器110の構成のうち、仮想接地点提供回路15に代えて第3の実施形態にかかる図10の仮想接地点提供回路15を用いたものである。
 これにより、切替器13のスイッチ回路SW1,SW2,SW3を利得可変増幅器140の外部から入力される利得制御信号(図示せず)に基づきON/OFFを制御することにより、個別増幅器11,12,ACのうちのいずれか一方の出力が出力端子OUTから出力される。
 このように、本実施形態においても、減衰器14の接地端子が利得可変増幅器140の接地端子に直接接続された構成と比較して、減衰器14の信号パスと利得可変増幅器140の接地ノードとの間のアイソレーションを高く保つことができる。このため、減衰器14以外の回路ブロックで発生した歪および雑音が、利得可変増幅器140の接地ノードを経由して、減衰器14の信号線に混入される量を小さくすることが可能となる。
 したがって、電源電圧よりも大きな信号電圧が入力されてもSNDRを高く保つことができ、低電圧下でも広いダイナミックレンジを実現することができ、SNDRの深刻な劣化を回避することが可能となる。また、仮想接地点提供回路15のMOSFETM7を個別増幅器として兼用することができ、簡素な回路構成で異なる3つの増幅率を選択することが可能となる。
[実施形態の拡張]
 以上では、利得可変増幅器を構成する回路部が同一半導体基板上に集積回路として形成されている場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、これら回路部を複数の半導体基板に分割して形成してもよい。
 また、以上では、能動素子としてMOSFETを用いた場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、例えば能動素子としてバイポーラトランジスタを用いてもよい。この場合、例えばN型MOSFETのゲート端子、ドレイン端子、およびソース端子を、NPNバイポーラトランジスタのベース端子、コレクタ端子、およびエミッタ端子と見なすことにより、容易に置換できる。
 一般的な無線受信機で用いられる利得可変増幅器であって、特にバッテリーで動作する省電力の無線受信機に極めて有用である。

Claims (10)

  1.  複数の個別増幅器を有し、これら個別増幅回路のいずれか1つを切り替えて用いることにより、利得を可変制御する利得可変増幅器であって、
     当該利得可変増幅器の入力端子から入力された入力信号を能動素子により増幅して出力する個別増幅器と、
     前記入力信号を受動回路により減衰させて減衰信号として出力する減衰器と、
     当該仮想接地点提供回路の入力端子と当該利得可変増幅器の接地ノードとの間に設けられたアイソレーション用能動回路を含み、このアイソレーション用能動回路により、当該仮想接地点提供回路の入力端子に接続された前記減衰器の受動回路に対して仮想的な接地電位を提供する仮想接地点提供回路と
     を備えることを特徴とする利得可変増幅器。
  2.  請求項1に記載の利得可変増幅器であって、
     前記減衰器は、当該減衰器の入力端子、当該減衰器の接地端子、および当該減衰器の出力端子にそれぞれ接続された前記受動回路を含み、前記仮想接地点提供回路から当該減衰器の接地端子に対して提供された前記仮想的な接地電位で当該受動回路を動作させることにより、前記利得可変増幅器の入力端子からの前記入力信号を減衰させ、得られた前記減衰信号を当該減衰器の出力端子から出力することを特徴とする利得可変増幅器。
  3.  請求項1に記載の利得可変増幅器であって、
     前記減衰器は、当該減衰器の入力端子と当該減衰器の出力端子の間に接続された前記受動回路を含み、当該減衰器の出力端子に対して前記仮想接地点提供回路から提供された前記仮想的な接地電位で当該受動回路を動作させることにより、前記利得可変増幅器の入力端子からの前記入力信号を減衰させ、得られた前記減衰信号を当該減衰器の出力端子から出力し、
     前記仮想接地点提供回路は、当該仮想接地点提供回路の入力端子に対して仮想的な接地電位を提供するとともに、当該仮想接地点提供回路の入力端子から入力された信号を増幅して出力する
     ことを特徴とする利得可変増幅器。
  4.  請求項1に記載の利得可変増幅器であって、
     前記アイソレーション用能動回路は、飽和領域にバイアスされた電界効果トランジスタまたは飽和領域にバイアスされたバイポーラトランジスタのいずれか一方からなることを特徴とする利得可変増幅器。
  5.  請求項2に記載の利得可変増幅器であって、
     前記仮想接地点提供回路は、当該利得可変増幅器の接地ノードとは別個の外部接地電位が接地端子に接続された演算増幅器を含むことを特徴とする利得可変増幅器。
  6.  請求項5に記載の利得可変増幅器であって、
     前記演算増幅器は、前記仮想接地点提供回路の入力端子が反転入力端子または非反転入力端子のいずれか一方に接続されていることを特徴とする利得可変増幅器。
  7.  請求項1に記載の利得可変増幅器であって、
     前記アイソレーション用能動回路は、当該仮想接地点提供回路の入力端子がドレイン端子に接続されて、固定バイアス電圧がゲート端子に与えられた電界効果トランジスタ、または当該仮想接地点提供回路の入力端子がコレクタ端子に接続されて、固定バイアス電圧がベース端子に与えられたバイポーラトランジスタの、いずれか一方からなることを特徴とする利得可変増幅器。
  8.  請求項7に記載の利得可変増幅器であって、
     前記仮想接地点提供回路は、当該仮想接地点提供回路の入力端子がソース端子に接続されて、固定バイアス電圧がゲート端子に与えられた電界効果トランジスタ、または当該仮想接地点提供回路の入力端子がエミッタ端子に接続されて、固定バイアス電圧がベース端子に与えられたバイポーラトランジスタの、いずれか一方を含むことを特徴とする利得可変増幅器。
  9.  請求項3に記載の利得可変増幅器であって、
     前記アイソレーション用能動回路は、当該仮想接地点提供回路の入力端子がドレイン端子に接続されて、固定バイアス電圧がゲート端子に与えられた電界効果トランジスタ、または当該仮想接地点提供回路の入力端子がコレクタ端子に接続されて、固定バイアス電圧がベース端子に与えられたバイポーラトランジスタの、いずれか一方からなり、
     前記仮想接地点提供回路は、当該仮想接地点提供回路の入力端子がソース端子に接続されて、固定バイアス電圧がゲート端子に与えられ、かつ当該仮想接地点提供回路の入力端子から入力される信号を増幅してドレイン端子から出力する電界効果トランジスタ、または当該仮想接地点提供回路の入力端子がエミッタ端子に接続されて、固定バイアス電圧がベース端子に与えられ、かつ当該仮想接地点提供回路の入力端子から入力される信号を増幅してコレクタ端子から出力するバイポーラトランジスタの、いずれか一方を含む
     ことを特徴とする利得可変増幅器。
  10.  請求項3に記載の利得可変増幅器であって、
     前記仮想接地点提供回路は、前記アイソレーション用能動回路を含むカレントミラー回路を含み、当該カレントミラー回路の出力信号を出力することを特徴とする利得可変増幅器。
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