WO2009102016A1 - 置換されたピリジル基が連結したピリドインドール環構造を有する化合物および有機エレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents

置換されたピリジル基が連結したピリドインドール環構造を有する化合物および有機エレクトロルミネッセンス素子 Download PDF

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Abstract

 本発明は、一般式(1)で表される置換されたピリジル基が連結したピリドインドール環構造を有する化合物、および、該化合物を含有する有機エレクトロルミネッセンス素子に関する。本発明の化合物は電子の注入・輸送性能、正孔阻止能力、薄膜状態での安定性に優れ、高効率、高耐久性の有機エレクトロルミネッセンス素子を提供する。 【化1】 (式中、Arは置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基等、R1~R3は、置換もしくは無置換の芳香族複素環基等、R4~R11は、水素原子等を表し、m、nは1ないし3の整数を表し、W、X、Y、Zのいずれか1つのみが窒素原子、他は炭素原子である。)

Description

置換されたピリジル基が連結したピリドインドール環構造を有する化合物および有機エレクトロルミネッセンス素子
 本発明は、各種の表示装置に好適な自発光素子である有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子に適した化合物と素子に関するものであリ、詳しくは置換されたピリジル基が連結したピリドインドール環構造を有する化合物と、該化合物を用いた有機EL素子に関するものである。
 有機EL素子は自己発光性素子であるため、液晶素子にくらべて明るく視認性に優れ、鮮明な表示が可能であるため、活発な研究がなされてきた。
 1987年にイーストマン・コダック社のC.W.Tangらは各種の役割を各材料に分担した積層構造素子を開発することにより有機材料を用いた有機EL素子を実用的なものにした。彼らは電子を輸送することのできる蛍光体と正孔を輸送することのできる有機物とを積層し、両方の電荷を蛍光体の層の中に注入して発光させることにより、10V以下の電圧で1000cd/m以上の高輝度が得られるようになした(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
特開平8-48656号公報 特許第3194657号公報
 現在まで、有機EL素子の実用化のために多くの改良がなされ、各種の役割をさらに細分化して、基板上に順次に、陽極、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層、陰極を設けた電界発光素子によって高効率と耐久性が達成されている(例えば、非特許文献1参照)。
応用物理学会第9回講習会予稿集55~61ページ(2001)
 また発光効率の更なる向上を目的として三重項励起子の利用が試みられ、燐光発光体の利用が検討されている(例えば、非特許文献2参照)。
応用物理学会第9回講習会予稿集23~31ページ(2001)
 発光層は、一般的にホスト材料と称される電荷輸送性の化合物に、蛍光体や燐光発光体をドープして作製することもできる。上記の講習会予稿集に記載されているように、有機EL素子における有機材料の選択は、その素子の効率や耐久性など諸特性に大きな影響を与える。
 有機EL素子においては、両電極から注入された電荷が発光層で再結合して発光が得られるが、電子の移動速度より正孔の移動速度が速いため、正孔の一部が発光層を通り抜けてしまうことによる効率低下が問題となる。そのため電子の移動速度の速い電子輸送材料が求められている。
 代表的な発光材料であるトリス(8-ヒドロキシキノリン)アルミニウム(以後、Alqと略称する)は電子輸送材料としても一般的に用いられるが、仕事関数が5.8eVなので正孔阻止性能があるとは言えない。
 正孔の一部が発光層を通り抜けてしまうことを防ぎ、発光層での電荷再結合の確率を向上させる方策には、正孔阻止層を挿入する方法がある。正孔阻止材料としてはこれまでに、トリアゾール誘導体(例えば、特許文献3参照)やバソクプロイン(以後、BCPと略称する)、アルミニウムの混合配位子錯体(BAlq)(例えば、非特許文献2参照)などが提案されている。
 一方、正孔阻止性に優れた電子輸送材料として、3-(4-ビフェニリル)-4-フェニル-5-(4-t-ブチルフェニル)-1,2,4-トリアゾール(以後、TAZと略称する)が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特許第2734341号公報
 TAZは仕事関数が6.6eVと大きく正孔阻止能力が高いために、真空蒸着や塗布などによって作製される蛍光発光層や燐光発光層の、陰極側に積層する電子輸送性の正孔阻止層として使用され、有機EL素子の高効率化に寄与している(例えば、非特許文献3参照)。
第50回応用物理学関係連合講演会28p-A-6講演予稿集1413ページ(2003)
 しかし電子輸送性が低いことがTAZにおける大きな課題であり、より電子輸送性の高い電子輸送材料と組み合わせて、有機エレクトロルミネッセンス素子を作製することが必要であった(例えば、非特許文献4参照)。
応用物理学会有機分子・バイオエレクトロニクス分科会会誌11巻1号13~19ページ(2000)
 また、BCPにおいても仕事関数が6.7eVと大きく正孔阻止能力が高いものの、ガラス転移点(Tg)が83℃と低いことから、薄膜の安定性に乏しく、正孔阻止層として十分に機能しているとは言えない。
 いずれの材料も膜安定性が不足しており、もしくは正孔を阻止する機能が不十分である。有機エレクトロルミネッセンス素子の素子特性を改善させるために、電子の注入・輸送性能と正孔阻止能力に優れ、薄膜状態での安定性が高い有機化合物が求められている。
 本発明の目的は、高効率、高耐久性の有機エレクトロルミネッセンス素子用の材料として、電子の注入・輸送性能に優れ、正孔阻止能力を有し、薄膜状態での安定性が高い優れた特性を有する有機化合物を提供し、さらにこの化合物を用いて、高効率、高耐久性の有機エレクトロルミネッセンス素子を提供することにある。
 本発明が提供しようとする有機化合物が具備すべき物理的な特性としては、(1)電子の注入特性が良いこと、(2)電子の移動速度が速いこと、(3)正孔阻止能力に優れること、(4)薄膜状態が安定であること(5)耐熱性に優れていることをあげることができる。また、本発明が提供しようとする有機エレクトロルミネッセンス素子が具備すべき物理的な特性としては、(1)発光効率が高いこと、(2)発光開始電圧が低いこと、(3)実用駆動電圧が低いことをあげることができる。
 そこで本発明者らは上記の目的を達成するために、電子親和性であるピリジン環の窒素原子が金属に配位する能力を有していることと、耐熱性に優れているということに着目して、置換されたピリジル基が連結したピリドインドール環構造を有する化合物を設計して化学合成し、該化合物を用いて種々の有機エレクトロルミネッセンス素子を試作し、素子の特性評価を鋭意行なった結果、本発明を完成するに至った。
 すなわち、本発明は、一般式(1)で表される置換されたピリジル基が連結したピリドインドール環構造を有する化合物;および、一対の電極とその間に挟まれた少なくとも一層の有機層を有する有機エレクトロルミネッセンス素子であって、前記少なくとも1つの有機層が該化合物を含有する、有機エレクトロルミネッセンス素子、を提供する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000002
(式中、Arは置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の芳香族複素環基または置換もしくは無置換の縮合多環芳香族基を表し、R~Rは、同一でも異なってもよく水素原子、置換もしくは無置換の芳香族複素環基または置換もしくは無置換の縮合多環芳香族基を表し、R~R11は、同一でも異なってもよく水素原子、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、トリフルオロメチル基、炭素原子数1ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の芳香族複素環基または置換もしくは無置換の縮合多環芳香族基を表し、m、nは1ないし3の整数を表し、W、X、Y、Zは炭素原子または窒素原子を表す。但し、分子中のR~Rのすべてが同時に水素原子であることはなく、また、W、X、Y、Zはそのいずれか1つのみが窒素原子であるものとし、この窒素原子はR~R11の置換基を有さないものとする。)
 一般式(1)で表される化合物のうち、n=1の化合物が好ましい。あるいは、m=1であって、n=2あるいはn=3の化合物が好ましい。
 一般式(1)中のArで表される、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の芳香族複素環基または置換もしくは無置換の縮合多環芳香族基における「芳香族炭化水素基」、「芳香族複素環基」または「縮合多環芳香族基」としては、具体的に、フェニル基、ビフェニル基、ターフェニル基、テトラキスフェニル基、スチリル基、ナフチル基、アントリル基、アセナフテニル基、フルオレニル基、フェナントリル基、インデニル基、ピレニル基、ピリミジル基、フラニル基、ピロニル基、チオフェニル基、キノリル基、イソキノリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、インドリル基、カルバゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、キノキサリル基、ベンゾイミダゾリル基、ピラゾリル基、ジベンゾフラニル基、ジベンゾチオフェニル基、ナフチリジニル基、フェナントロリニル基、およびアクリジニル基が挙げられる。
 一般式(1)中のArで表される、置換芳香族炭化水素基、置換芳香族複素環基または置換縮合多環芳香族基における「置換基」として、具体的には、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、水酸基、ニトロ基、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、アミノ基、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、スチリル基、ピリジル基、ピリドインドリル基、キノリル基、ベンゾチアゾリル基のような基をあげることができ、これらの置換基はさらに置換されていても良い。
 一般式(1)中のR~Rで表される、置換もしくは無置換の芳香族複素環基または置換もしくは無置換の縮合多環芳香族基における「芳香族複素環基」または「縮合多環芳香族基」としては、具体的にピリジル基、ピリミジル基、フラニル基、ピロニル基、チオフェニル基、キノリル基、イソキノリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、インドリル基、カルバゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、キノキサリル基、ベンゾイミダゾリル基、ピラゾリル基、ジベンゾフラニル基、ジベンゾチオフェニル基、ナフチリジニル基、フェナントロリニル基、アクリジニル基をあげることができる。
 一般式(1)中のR~R11で表される、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の芳香族複素環基または置換もしくは無置換の縮合多環芳香族基における「芳香族炭化水素基」、「芳香族複素環基」または「縮合多環芳香族基」としては、具体的にフェニル基、ビフェニル基、ターフェニル基、テトラキスフェニル基、スチリル基、ナフチル基、アントリル基、アセナフテニル基、フルオレニル基、フェナントリル基、インデニル基、ピレニル基、ピリジル基、ピリミジル基、フラニル基、ピロニル基、チオフェニル基、キノリル基、イソキノリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、インドリル基、カルバゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、キノキサリル基、ベンゾイミダゾリル基、ピラゾリル基、ジベンゾフラニル基、ジベンゾチオフェニル基、ナフチリジニル基、フェナントロリニル基、アクリジニル基をあげることができる。
 一般式(1)中のR~Rで表される、置換芳香族複素環基または置換縮合多環芳香族基における「置換基」としては、具体的にフッ素原子、塩素原子、トリフルオロメチル基、炭素原子数1ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、フェニル基、ビフェニル基、ターフェニル基、テトラキスフェニル基、スチリル基、ナフチル基、フルオレニル基、フェナントリル基、インデニル基、ピレニル基をあげることができ、これらの置換基はさらに置換されていても良い。
 一般式(1)中のR~R11で表される、置換芳香族炭化水素基、置換芳香族複素環基または置換縮合多環芳香族基における「置換基」としては、具体的にフッ素原子、塩素原子、トリフルオロメチル基、炭素原子数1ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、フェニル基、ビフェニル基、ターフェニル基、テトラキスフェニル基、スチリル基、ナフチル基、フルオレニル基、フェナントリル基、インデニル基、ピレニル基をあげることができ、これらの置換基はさらに置換されていても良い。
 本発明の一般式(1)で表される、置換されたピリジル基が連結したピリドインドール環構造を有する化合物は新規な化合物であり、従来の電子輸送材料より電子の移動が速く、優れた正孔の阻止能力を有し、かつ薄膜状態が安定である。
 本発明の一般式(1)で表される、置換されたピリジル基が連結したピリドインドール環構造を有する化合物は、有機エレクトロルミネッセンス素子(以後、有機EL素子と略称する。)の電子輸送層の構成材料として使用することができる。従来の材料に比べて電子の注入・移動速度の高いこの材料を用いることにより、電子輸送層から発光層への電子輸送効率が向上して、発光効率が向上すると共に、駆動電圧が低下して、有機EL素子の耐久性が向上するという作用を奏する。
 本発明の一般式(1)で表される、置換されたピリジル基が連結したピリドインドール環構造を有する化合物は、有機EL素子の正孔阻止層の構成材料としても使用することができる。優れた正孔の阻止能力と共に従来の材料に比べて電子輸送性に優れ、かつ薄膜状態の安定性の高いこの材料を用いることにより、高い発光効率を有しながら、駆動電圧が低下し、電流耐性が改善されて、有機EL素子の最大発光輝度が向上するという作用を奏する。
 本発明の一般式(1)で表される、置換されたピリジル基が連結したピリドインドール環構造を有する化合物は、有機EL素子の発光層の構成材料としても使用することができる。従来の材料に比べて電子輸送性に優れ、かつバンドギャップの広い本発明の材料を発光層のホスト材料として用い、ドーパントと呼ばれている蛍光体や燐光発光体を担持させて、発光層として用いることにより、駆動電圧が低下し、発光効率が改善された有機EL素子を実現できるという作用を奏する。
 本発明の有機EL素子は、従来の電子輸送材料より電子の移動が速く、優れた正孔の阻止能力を有し、かつ薄膜状態が安定な、置換されたピリジル基が連結したピリドインドール環構造を有する化合物を用いているため、高効率、高耐久性を実現することが可能となった。
 本発明の置換されたピリジル基が連結したピリドインドール環構造を有する化合物は、有機EL素子の電子輸送層、正孔阻止層あるいは発光層の構成材料として有用であり、正孔阻止能力に優れ、薄膜状態が安定で、耐熱性に優れている。本発明の有機EL素子は発光効率が高く、このことにより素子の実用駆動電圧を低くさせることができる。発光開始電圧を低くさせ、耐久性を改良することができる。
本発明実施例1の化合物(化合物27)のH-NMRチャート図である。 本発明実施例2の化合物(化合物131)のH-NMRチャート図である。 本発明実施例3の化合物(化合物132)のH-NMRチャート図である。 本発明実施例4の化合物(化合物133)のH-NMRチャート図である。 本発明実施例5の化合物(化合物134)のH-NMRチャート図である。 本発明実施例6の化合物(化合物135)のH-NMRチャート図である。 本発明実施例7の化合物(化合物136)のH-NMRチャート図である。 実施例10~17のEL素子構成を示した図である。 比較例1および2のEL素子構成を示した図である。
符号の説明
 1 ガラス基板
 2 透明陽極
 3 正孔注入層
 4 正孔輸送層
 5 発光層
 6 正孔阻止層
 7 電子輸送層
 8 電子注入層
 9 陰極
 本発明の置換されたピリジル基が連結したピリドインドール環構造を有する化合物は、新規な化合物であり、これらの化合物は例えば、以下のように合成することができる。まず、相当するハロゲノアニリノピリジンをパラジウム触媒による環化反応を行うことによってピリドインドール環を合成し(例えば、非特許文献5参照)、ピリジル基を有する種々のハロゲノピリジンと縮合することによって、置換されたピリジル基が連結したピリドインドール環構造を有する化合物を合成することができる。ピリジル基を有する種々のハロゲノピリジンは、相当するアルデヒドとアセチルピリジンを塩基の存在下縮合させ、さらに相当するピリジニウム・ヨウ化物を反応させることによって合成することができる。(例えば、非特許文献6参照)
J.Chem.Soc.,Perkin Trans.1,p.1505(1999) Synthesis,1(1976)
 一般式(1)で表される置換されたピリジル基が連結したピリドインドール環構造を有する化合物の中で、好ましい化合物の具体例を以下に示すが、本発明は、これらの化合物に限定されるものではない。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000003
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000004
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000005
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000006
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000007
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000008
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000009
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000010
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000011
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000012
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000013
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000014
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000015
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000016
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000017
(化合物16)
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000018
(化合物17)
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000019
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000020
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000021
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000022
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000023
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000024
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Figure JPOXMLDOC01-appb-C000030
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000031
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000032
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Figure JPOXMLDOC01-appb-C000036
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000037
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000038
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000039
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000040
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000041
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000042
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000043
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000044
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Figure JPOXMLDOC01-appb-C000046
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Figure JPOXMLDOC01-appb-C000048
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000049
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000050
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000051
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000052
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Figure JPOXMLDOC01-appb-C000054
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 これらの化合物の精製はカラムクロマトグラフによる精製、活性炭、活性白土等による吸着精製、溶媒による再結晶や晶析法などによって行った。化合物の同定は、NMR分析によって行なった。物性値として、DSC測定(Tg)と融点の測定を行った。融点は蒸着性の指標となるものであり、ガラス転移点(Tg)は薄膜状態の安定性の指標となるものである。
 融点とガラス転移点は、粉体を用いて、ブルカー・エイエックスエス製の高感度示差走査熱量計DSC3100Sを用いて測定した。
 また仕事関数は、ITO基板の上に100nmの薄膜を作製して、理研計器製の大気中光電子分光装置AC-3型を用いて測定した。仕事関数は正孔阻止能力の指標となるものである。
 本発明の有機EL素子の構造としては、基板上に順次に、陽極、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、正孔阻止層、電子輸送層、陰極からなるもの、また、電子輸送層と陰極の間にさらに電子注入層を有するものがあげられる。これらの多層構造においては有機層を何層か省略することが可能であり、例えば基板上に順次に、陽極、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、陰極を有する構成とすることもできる。
 有機EL素子の陽極としては、ITOや金のような仕事関数の大きな電極材料が用いられる。正孔注入層としては銅フタロシアニン(以後、CuPcと略称する)のほか、スターバースト型のトリフェニルアミン誘導体などの材料や塗布型の材料を用いることができる。
 正孔輸送層にはベンジジン誘導体であるN,N’-ジフェニル-N,N’-ジ(m-トリル)-ベンジジン(以後、TPDと略称する)やN,N’-ジフェニル-N,N’-ジ(α-ナフチル)-ベンジジン(以後、NPDと略称する)、種々のトリフェニルアミン4量体などを用いることができる。また、正孔の注入・輸送層として、PEDOT/PSSなどの塗布型の高分子材料を用いることができる。
 本発明の有機EL素子の発光層、正孔阻止層、電子輸送層としては置換されたピリジル基が連結したピリドインドール環構造を有する化合物のほか、アルミニウムの錯体、チアゾール誘導体、オキサゾール誘導体、カルバゾール誘導体、ポリジアルキルフルオレン誘導体などを用いることができる。
 アルミニウムの錯体、スチリル誘導体などの従来の発光材料を発光層に用い、置換されたピリジル基が連結したピリドインドール環構造を有する化合物を正孔阻止層または電子輸送層として用いることにより、高性能の有機EL素子を作製することができる。また、発光層のホスト材料として、例えば、キナクリドン、クマリン、ルブレンなどの蛍光体、あるいはフェニルピリジンのイリジウム錯体などの燐光発光体であるドーパントを添加することによっても、高性能の有機EL素子を作製することができる。
 さらに、置換されたピリジル基が連結したピリドインドール環構造を有する化合物に、従来からの電子輸送性の材料を重層、あるいは共蒸着して電子輸送層として用いることができる。
 本発明の有機EL素子は電子注入層を有していても良い。電子注入層としてはフッ化リチウムなどを用いることができる。陰極としては、アルミニウムのような仕事関数の低い電極材料や、アルミニウムマグネシウムのような、より仕事関数の低い合金が電極材料として用いられる。
 以下、本発明の実施の形態について、実施例により具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
<4’-(ナフタレン-2-イル)-6-(5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-イル)-[2,2’;6’,2’’]ターピリジン(化合物27)の合成>
 反応容器に2-アセチル-6-ブロモピリジン11.0g、ヨウ素14.0g、ピリジン45mlを加えて加熱し、100℃で5時間攪拌を行った。室温まで冷却した後、水100mlを加え、再結晶による精製を行った。70℃、12時間減圧乾燥して、[2-(6-ブロモピリジン-2-イル)オキソエチル]ピリジニウムヨウ化物13.8g(収率62%)の褐色粉体を得た。
 続いて、2-ナフトアルデヒド25.8g、2-アセチルピリジン20.0g、メタノール250mlを加え、攪拌しながら-5℃に冷却した。3wt%のNaOH/メタノール溶液250mlを滴下し、-5℃で3時間攪拌を行った後、さらに同温度で1日間反応させた。粗製物をろ過によって採取した後、メタノールで洗浄し、3-(ナフタレン-2-イル)-1-(ピリジン-2-イル)-プロペノン37.1g(収率86%)の黄色粉体を得た。
 前記[2-(6-ブロモピリジン-2-イル)オキソエチル]ピリジニウムヨウ化物13.5g、酢酸アンモニウム32.1g、メタノール180mlを加え、50℃で攪拌しながら溶解した後、前記3-(ナフタレン-2-イル)-1-(ピリジン-2-イル)-プロペノン8.7gを加え、さらに1日間攪拌した。室温まで冷却し、粗製物をろ過によって採取した後、メタノールで洗浄した。70℃で12時間減圧乾燥して、6-ブロモ-4’-(ナフタレン-2-イル)-[2,2’;6’,2’’]ターピリジン4.2g(収率28%)の黄褐色粉体を得た。
 得られた6-ブロモ-4’-(ナフタレン-2-イル)-[2,2’;6’,2’’]ターピリジン4.2g、5H-ピリド[4,3-b]インドール1.6g、銅粉0.3g、炭酸カリウム4.0g、ジメチルスルホキシド0.3ml、n-ドデカン10mlを加えて加熱し、150℃で8時間攪拌した。室温まで冷却し、クロロホルム80mlを加えて不溶物をろ過によって除き、ろ液を減圧下濃縮して粗製物を得た。粗製物をカラムクロマトグラフ(担体:NHシリカゲル、溶離液:ヘキサン/クロロホルム)によって精製し、4’-(ナフタレン-2-イル)-6-(5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-イル)-[2,2’;6’,2’’]ターピリジン(化合物27)2.2g(収率43%)の白色粉体を得た。
 得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。H-NMR測定結果を図1に示した。
 H-NMR(CDCl-CDOD)で以下の23個の水素のシグナルを検出した。δ(ppm)=9.35(1H)、8.88(2H)、8.72-8.79(3H)、8.52(1H)、8.36(1H)、8.25(1H)、8.21(1H)、7.87-8.01(7H)、7.72(1H)、7.52-7.59(3H)、7.43-7.47(2H)。
 <4’-(ナフタレン-2-イル)-6-(5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-イル)-[2,2’;6’,3’’]ターピリジン(化合物131)の合成>
 前記実施例1と同様に、2-ナフトアルデヒドと3-アセチルピリジンから3-(ナフタレン-2-イル)-1-(ピリジン-3-イル)-プロペノンを合成し、さらに[2-(6-ブロモピリジン-2-イル)オキソエチル]ピリジニウムヨウ化物と反応させることによって、6-ブロモ-4’-(ナフタレン-2-イル)-[2,2’;6’,3’’]ターピリジンを合成した。得られた6-ブロモ-4’-(ナフタレン-2-イル)-[2,2’;6’,3’’]ターピリジン4.4g、5H-ピリド[4,3-b]インドール1.7g、銅粉0.3g、炭酸カリウム4.2g、ジメチルスルホキシド0.3ml、オルトジクロロベンゼン20mlを加えて加熱し、140℃で3時間攪拌した。室温まで冷却し、クロロホルム50mlを加えて不溶物をろ過によって除き、ろ液を減圧下濃縮して粗製物を得た。粗製物をクロロホルムに溶解し、NHシリカゲルによる吸着精製を行った後、オルトジクロロベンゼンを用いて再結晶を行うことによって、4’-(ナフタレン-2-イル)-6-(5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-イル)-[2,2’;6’,3’’]ターピリジン(化合物131)2.9g(収率55%)の白色粉体を得た。
 得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。H-NMR測定結果を図2に示した。
 H-NMR(CDCl-CDOD)で以下の23個の水素のシグナルを検出した。δ(ppm)=9.47(1H)、9.37(1H)、8.86(1H)、8.78(1H)、8.68-8.72(1H)、8.60-8.64(1H)、8.54(1H)、8.18-8.29(4H)、7.86-8.01(6H)、7.74(1H)、7.52-7.59(4H)、7.47(1H)。
 <4’-(ナフタレン-2-イル)-6-(5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-イル)-[2,2’;6’,4’’]ターピリジン(化合物132)の合成>
 前記実施例1と同様に、2-ナフトアルデヒドと4-アセチルピリジンから3-(ナフタレン-2-イル)-1-(ピリジン-4-イル)-プロペノンを合成し、さらに[2-(6-ブロモピリジン-2-イル)オキソエチル]ピリジニウムヨウ化物と反応させることによって、6-ブロモ-4’-(ナフタレン-2-イル)- [2,2’;6’,4’’]ターピリジンを合成した。得られた6-ブロモ-4’-(ナフタレン-2-イル)-[2,2’;6’,3’’]ターピリジン5.0g、5H-ピリド[4,3-b]インドール1.9g、銅粉0.4g、炭酸カリウム4.7g、ジメチルスルホキシド0.4ml、オルトジクロロベンゼン22mlを加えて加熱し、140℃で5.5時間攪拌した。室温まで冷却し、クロロホルム800mlを加えて不溶物をろ過によって除き、ろ液を減圧下濃縮して粗製物を得た。粗製物をクロロホルムに溶解し、NHシリカゲルによる吸着精製を行った後、オルトジクロロベンゼンを用いて再結晶を行うことによって、4’-(ナフタレン-2-イル)-6-(5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-イル)-[2,2’;6’,4’’]ターピリジン(化合物132)5.1g(収率85%)の白色粉体を得た。
 得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。H-NMR測定結果を図3に示した。
 H-NMR(CDCl-CDOD)で以下の23個の水素のシグナルを検出した。δ(ppm)=9.35(1H)、8.88(1H)、8.73-8.80(3H)、8.52(1H)、8.17-8.27(6H)、7.83-8.00(6H)、7.74(1H)、7.52-7.58(3H)、7.46(1H)。
 <4’-(ビフェニル-4-イル)-6-(5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-イル)-[2,2’;6’,2’’]ターピリジン(化合物133)の合成>
 前記実施例1と同様に、4-ブロモベンズアルデヒドと2-アセチルピリジンから3-(4-ブロモフェニル)-1-(ピリジン-2-イル)-プロペノンを合成し、さらに[2-(6-ブロモピリジン-2-イル)オキソエチル]ピリジニウムヨウ化物と反応させることによって、6-ブロモ-4’-(4-ブロモフェニル)-[2,2’;6’,2’’]ターピリジンを合成した。得られた6-ブロモ-4’-(4-ブロモフェニル)-[2,2’;6’,2’’]ターピリジン15.3g、5H-ピリド[4,3-b]インドール5.6g、銅粉1.0g、炭酸カリウム6.8g、ジメチルスルホキシド1.0ml、オルトジクロロベンゼン80mlを加えて加熱し、120℃で7時間攪拌した。室温まで冷却し、クロロホルム200mlを加えて不溶物をろ過によって除き、ろ液を減圧下濃縮して濃縮物を得た。濃縮物にトルエン2Lを加えて不溶物をろ過によって除き、ろ液にNHシリカゲルを加えて吸着精製を行った後、ろ液を減圧下濃縮して粗製物を得た。得られた粗製物をメタノールで洗浄することによって、4’-(4-ブロモフェニル)-6-(5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-イル)-[2,2’;6’,2’’]ターピリジン11.3g(収率62%)の褐色粉体を得た。
 得られた4’-(4-ブロモフェニル)-6-(5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-イル)-[2,2’;6’,2’’]ターピリジン5.1g、フェニルボロン酸1.1g、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.5g、2M炭酸カリウム水溶液23ml、トルエン72ml、エタノール18mlを加え、攪拌しながら5.5時間加熱還流した。室温まで冷却し、ろ過によって析出物を採取した。析出物にクロロホルム200mlを加えて不溶物をろ過によって除き、ろ液を減圧下濃縮して濃縮物を得た。濃縮物をクロロホルムに溶解し、NHシリカゲルによる吸着精製を行った後、ろ液を減圧下濃縮して粗製物を得た。粗製物をメタノールで洗浄することによって、4’-(ビフェニル-4-イル)-6-(5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-イル)-[2,2’;6’,2’’]ターピリジン(化合物133)2.9g(収率57%)の白色粉体を得た。
 得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。H-NMR測定結果を図4に示した。
 H-NMR(CDCl)で以下の25個の水素のシグナルを検出した。δ(ppm)=9.42(1H)、8.85(1H)、8.81(1H)、8.69-8.78(3H)、8.61(1H)、8.23(1H)、8.15(1H)、7.99(1H)、7.89-7.95(3H)、7.86(1H)、7.61-7.73(5H)、7.54(1H)、7.35-7.47(5H)。
 <4’-(4-ナフタレン-2-イル-フェニル)-6-(5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-イル)-[2,2’;6’,2’’]ターピリジン(化合物134)の合成>
 前記実施例4で得られた4’-(4-ブロモフェニル)-6-(5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-イル)-[2,2’;6’,2’’]ターピリジン4.6g、2-ナフタレンボロン酸1.4g、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.5g、2M炭酸カリウム水溶液21ml、トルエン72ml、エタノール18mlを加え、攪拌しながら6時間加熱還流した。室温まで冷却し、ろ過によって析出物を採取した。析出物にオルトジクロロベンゼン200mlを加えて不溶物をろ過によって除き、ろ液を減圧下濃縮して濃縮物を得た。濃縮物をクロロホルムに溶解し、NHシリカゲルによる吸着精製を行った後、ろ液を減圧下濃縮して粗製物を得た。粗製物を酢酸エチルで洗浄することによって、4’-(4-ナフタレン-2-イル-フェニル)-6-(5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-イル)-[2,2’;6’,2’’]ターピリジン(化合物134)3.5g(収率69%)の白色粉体を得た。
 得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。H-NMR測定結果を図5に示した。
 H-NMR(CDCl-CDOD)で以下の27個の水素のシグナルを検出した。δ(ppm)=9.38(1H)、8.70-8.85(5H)、8.57(1H)、8.24(1H)、8.17(1H)、8.10(1H)、7.84-8.01(10H)、7.77-7.80(1H)、7.69(1H)、7.37-7.57(5H)。
 <4’-(ビフェニル-2-イル)-6-(5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-イル)- [2,2’;6’,2’’]ターピリジン(化合物135)の合成>
 前記実施例1と同様に、2-ビフェニルカルボキシアルデヒドと2-アセチルピリジンから3-(ビフェニル-2-イル)-1-(ピリジン-2-イル)-プロペノンを合成し、さらに[2-(6-ブロモピリジン-2-イル)オキソエチル]ピリジニウムヨウ化物と反応させることによって、4’-(ビフェニル-2-イル)-6-ブロモ-[2,2’;6’,2’’]ターピリジンを合成した。得られた4’-(ビフェニル-2-イル)-6-ブロモ-[2,2’;6’,2’’]ターピリジン4.6g、5H-ピリド[4,3-b]インドール1.7g、銅粉0.3g、炭酸カリウム4.2g、ジメチルスルホキシド0.3ml、オルトジクロロベンゼン20mlを加えて加熱し、140℃で5時間攪拌した。室温まで冷却し、クロロホルム60mlを加えて不溶物をろ過によって除き、ろ液を減圧下濃縮して濃縮物を得た。濃縮物をクロロホルムに溶解し、NHシリカゲルによる吸着精製を行った後、減圧下濃縮して粗製物を得た。粗製物をメタノールで洗浄し、さらに酢酸エチルで洗浄することによって、4’-(ビフェニル-2-イル)-6-(5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-イル)- [2,2’;6’,2’’]ターピリジン(化合物135)2.6g(収率46%)の白色粉体を得た。
 得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。H-NMR測定結果を図6に示した。
 H-NMR(CDCl)で以下の25個の水素のシグナルを検出した。δ(ppm)=9.39(1H)、8.57-8.70(4H)、8.50(1H)、8.20(1H)、8.11(1H)、8.05(1H)、7.83-7.90(1H)、7.76(1H)、7.38-7.63(8H)、7.33(1H)、7.21(2H)、7.10(2H)、7.03(1H)。
 <6-(5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-イル)-4’-[1,1’;3’,1’’]ターフェニル-5’-イル-[2,2’;6’,2’’]ターピリジン(化合物136)の合成>
 前記実施例4と同様に、3,5-ジブロモベンズアルデヒドと2-アセチルピリジンから3-(3,5-ジブロモフェニル)-1-(ピリジン-2-イル)-プロペノンを合成し、さらに[2-(6-ブロモピリジン-2-イル)オキソエチル]ピリジニウムヨウ化物と反応させることによって、6-ブロモ-4’-(3,5-ジブロモフェニル)-[2,2’;6’,2’’]ターピリジンを合成した。さらに、5H-ピリド[4,3-b]インドールと反応させることによって、4’-(3,5-ジブロモフェニル)-6-(5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-イル)-[2,2’;6’,2’’]ターピリジンを合成した。得られた4’-(3,5-ジブロモフェニル)-6-(5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-イル)-[2,2’;6’,2’’]ターピリジン5.1g、フェニルボロン酸2.1g、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.5g、2M炭酸カリウム水溶液20ml、トルエン72ml、エタノール18mlを加え、攪拌しながら12時間加熱還流した。室温まで冷却し、ろ過によって析出物を採取した。析出物にクロロホルム80mlを加えて不溶物をろ過によって除き、ろ液を減圧下濃縮して粗製物を得た。粗製物をカラムクロマトグラフ(担体:NHシリカゲル、溶離液:トルエン)によって精製した後、オルトジクロロベンゼンを用いて再結晶を行うことによって、6-(5H-ピリド[4,3-b]インドール-5-イル)-4’-[1,1’;3’,1’’]ターフェニル-5’-イル-[2,2’;6’,2’’]ターピリジン(化合物136)2.1g(収率41%)の白色粉体を得た。
 得られた白色粉体についてNMRを使用して構造を同定した。H-NMR測定結果を図7に示した。
 H-NMR(CDCl)で以下の29個の水素のシグナルを検出した。δ(ppm)=9.41(1H)、8.88(2H)、8.68-8.75(3H)、8.57(1H)、8.21(1H)、8.13(1H)、8.00-8.04(3H)、7.85-7.91(3H)、7.64-7.69(5H)、7.45-7.51(5H)、7.35-7.43(4H)。
 本発明の化合物について、高感度示差走査熱量計(ブルカー・エイエックスエス製、DSC3100S)によって融点とガラス転移点を求めた。
                   融点     ガラス転移点 
  本発明実施例1の化合物     281℃    103℃
  本発明実施例2の化合物     280℃    なし
  本発明実施例3の化合物     301℃    110℃
  本発明実施例4の化合物     215℃    112℃
  本発明実施例5の化合物     154℃    122℃
  本発明実施例6の化合物     135℃    108℃
  本発明実施例7の化合物     247℃    124℃
 本発明の化合物は100℃以上のガラス転移点を有しているか、あるいはガラス転移点が認められなかった。このことは、本発明の化合物において薄膜状態が安定であることを示すものである。
 本発明の化合物を用いて、ITO基板の上に膜厚100nmの蒸着膜を作製して、大気中光電子分光装置(理研計器製、AC-3型)で仕事関数を測定した。
                  仕事関数
  本発明実施例1の化合物     6.27eV
  本発明実施例2の化合物     6.20eV
  本発明実施例3の化合物     6.22eV
  本発明実施例4の化合物     6.33eV
  本発明実施例5の化合物     6.26eV
  本発明実施例6の化合物     6.35eV
  本発明実施例7の化合物     6.31eV
 このように本発明の化合物はNPD、TPDなどの一般的な正孔輸送材料がもつ仕事関数5.4eVより深い値を有しており、大きな正孔阻止能力を有している。
 有機EL素子は、図8に示すような、ガラス基板1上に透明陽極2としてITO電極をあらかじめ形成したしたもの、正孔注入層3、正孔輸送層4、発光層5、正孔阻止層6、電子輸送層7、電子注入層8、陰極(アルミニウム電極)9の順の層構成とした。
 具体的には、膜厚150nmのITOを成膜したガラス基板1を有機溶媒洗浄後に、UVオゾン処理にて表面を洗浄した。これを、真空蒸着機内に取り付け0.001Pa以下まで減圧した。続いて、その上に正孔注入層3として、銅フタロシアニンを蒸着速度3.6nm/minで約20nm形成した。この正孔注入層3の上に、正孔輸送層4としてNPDを蒸着速度3.6nm/minで約40nm形成した。この正孔輸送層4の上に、発光層5としてAlqを蒸着速度3.6nm/minで約30nm形成した。この発光層5の上に、正孔阻止層兼電子輸送層6および7として本発明実施例1の化合物(化合物27)を蒸着速度3.6nm/minで約20nm形成した。この正孔阻止層兼電子輸送層6および7の上に、電子注入層8としてフッ化リチウムを蒸着速度0.36nm/minで約0.5nm形成した。最後に、アルミニウムを約200nm蒸着して陰極9を形成した。このようにして作製した素子は、真空デシケーター中に保存し、大気中、常温で特性測定を行なった。
 本発明の実施例1の化合物(化合物27)を使用して作製した有機EL素子に電流密度10mA/cmの電流を流したときの発光特性の測定結果を表1にまとめて示した。
 [比較例1]
 比較のために、電子輸送層7の材料をAlqに代えて、実施例10と同様の条件で有機EL素子を作製してその特性を調べた。すなわち正孔阻止層兼電子輸送層6および7としてAlqを蒸着速度3.6nm/minで約20nm形成した。作製した有機EL素子に電流密度10mA/cmの電流を流したときの発光特性の測定結果は表1にまとめて示した。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000138
 発光開始電圧も測定したが、Alqの比較例1では4.3Vであったのに対して実施例10では4.0Vと低電圧化した。
 このように本発明の有機EL素子は、一般的な電子輸送材料として用いられているAlqを用いた素子と比較して、発光効率に優れており、さらに実用駆動電圧の顕著な低下が達成でき、発光開始電圧も低くなることがわかった。
 実施例10と同様に、膜厚150nmのITOを成膜したガラス基板1を有機溶媒洗浄後に、酸素プラズマ処理にて表面を洗浄した。これを、真空蒸着機内に取り付け0.001Pa以下まで減圧した。続いて、透明陽極2を覆うように正孔注入層3として、下記化合物137を蒸着速度6.0nm/minで約20nm形成した。この正孔注入層3の上に、正孔輸送層4として下記化合物138を蒸着速度6.0nm/minで約40nm形成した。この正孔輸送層4の上に、発光層5として下記化合物139と下記化合物140を、蒸着速度比が化合物139:化合物140=5:95となる蒸着速度(化合物139;0.48nm/min、化合物140;9.12nm/min)で二元蒸着を行い、約30nmとなるように形成した。この発光層5の上に、正孔阻止層兼電子輸送層6および7として本発明実施例1の化合物(化合物27)を蒸着速度6.0nm/minで約30nm形成した。この正孔阻止層兼電子輸送層6および7の上に、電子注入層8としてフッ化リチウムを蒸着速度0.6nm/minで約0.5nm形成した。最後に、アルミニウムを150nm蒸着して陰極9を形成した。作製した素子に対して、大気中、常温で直流電圧を印加することによって特性測定を行なった。
 本発明の実施例1の化合物(化合物27)を使用して作製した有機EL素子に電流密度10mA/cmの電流を流したときの発光特性の測定結果を表2にまとめて示した。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000139
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000140
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000141
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000142
 実施例11において、正孔阻止層兼電子輸送層6および7として本発明実施例2の化合物(化合物131)を使用した以外は、同様の方法で有機EL素子を作製した。作製した有機EL素子に電流密度10mA/cmの電流を流したときの発光特性の測定結果を表2にまとめて示した。
 実施例11において、正孔阻止層兼電子輸送層6および7として本発明実施例3の化合物(化合物132)を使用した以外は、同様の方法で有機EL素子を作製した。作製した有機EL素子に電流密度10mA/cmの電流を流したときの発光特性の測定結果を表2にまとめて示した。
 実施例11において、正孔阻止層兼電子輸送層6および7として本発明実施例4の化合物(化合物133)を使用した以外は、同様の方法で有機EL素子を作製した。作製した有機EL素子に電流密度10mA/cmの電流を流したときの発光特性の測定結果を表2にまとめて示した。
 実施例11において、正孔阻止層兼電子輸送層6および7として本発明実施例5の化合物(化合物134)を使用した以外は、同様の方法で有機EL素子を作製した。作製した有機EL素子に電流密度10mA/cmの電流を流したときの発光特性の測定結果を表2にまとめて示した。
 実施例11において、正孔阻止層兼電子輸送層6および7として本発明実施例6の化合物(化合物135)を使用した以外は、同様の方法で有機EL素子を作製した。作製した有機EL素子に電流密度10mA/cmの電流を流したときの発光特性の測定結果を表2にまとめて示した。
 実施例11において、正孔阻止層兼電子輸送層6および7として本発明実施例7の化合物(化合物136)を使用した以外は、同様の方法で有機EL素子を作製した。作製した有機EL素子に電流密度10mA/cmの電流を流したときの発光特性の測定結果を表2にまとめて示した。
[比較例2]
 比較のために、電子輸送層7の材料をAlqに代えて、実施例11と同様の条件で有機EL素子を作製してその特性を調べた。すなわち正孔阻止層兼電子輸送層6および7としてAlqを蒸着速度6.0nm/minで約30nm形成した。測定結果は表2にまとめて示した。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000143
 表2に示す様に、電流密度10mA/cmの電流を流したときの駆動電圧は、Alqの5.80Vに対しての本発明の化合物ではいずれも低電圧化した。さらに、電流密度10mA/cmの電流を流したときの輝度、発光効率、電力効率はいずれも大きく向上した。
 このように本発明の有機EL素子は、一般的な電子輸送材料として用いられているAlqを用いた素子と比較して、発光効率および電力効率に優れており、さらに実用駆動電圧の顕著な低下が達成できることがわかった。
 本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
 本出願は、2008年2月14日出願の日本特許出願2008-032672に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
 本発明の置換されたピリジル基が連結したピリドインドール環構造を有する化合物は、電子の注入特性が良く、正孔阻止能力に優れており、薄膜状態が安定であるため、有機EL素子用の化合物として優れている。該化合物を用いて有機EL素子を作製することにより、高い効率を得ることができると共に、駆動電圧を低下させることができ、耐久性を改善させることができる。例えば、家庭電化製品や照明の用途への展開が可能となった。

Claims (12)

  1.  下記一般式(1)で表される置換されたピリジル基が連結したピリドインドール環構造を有する化合物。
    Figure JPOXMLDOC01-appb-C000001
    (式中、Arは置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の芳香族複素環基または置換もしくは無置換の縮合多環芳香族基を表し、R~Rは、同一でも異なってもよく水素原子、置換もしくは無置換の芳香族複素環基または置換もしくは無置換の縮合多環芳香族基を表し、R~R11は、同一でも異なってもよく水素原子、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、トリフルオロメチル基、炭素原子数1ないし6の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の芳香族複素環基または置換もしくは無置換の縮合多環芳香族基を表し、m、nは1ないし3の整数を表し、W、X、Y、Zは炭素原子または窒素原子を表す。但し、分子中のR~Rのすべてが同時に水素原子であることはなく、また、W、X、Y、Zはそのいずれか1つのみが窒素原子であるものとし、この窒素原子はR~R11の置換基を有さないものとする。)
  2.  前記一般式(1)においてn=1である、請求項1記載のピリドインドール環構造を有する化合物。
  3.  前記一般式(1)においてm=1、n=2である、請求項1記載のピリドインドール環構造を有する化合物。
  4.  前記一般式(1)においてm=1、n=3である、請求項1記載のピリドインドール環構造を有する化合物。
  5.  一対の電極とその間に挟まれた少なくとも一層の有機層を有する有機エレクトロルミネッセンス素子であって、前記少なくとも一層の有機層が請求項1記載のピリドインドール環構造を有する化合物を含有する有機エレクトロルミネッセンス素子。
  6.  前記一般式(1)においてn=1である、請求項5記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  7.  前記一般式(1)においてm=1、n=2である、請求項5記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  8.  前記一般式(1)においてm=1、n=3である、請求項5記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  9.  前記少なくとも一層の有機層が電子輸送層を含み、前記一般式(1)で表される化合物が該電子輸送層中に存在する、請求項5記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  10.  前記少なくとも一層の有機層が正孔阻止層を含み、前記一般式(1)で表される化合物が該正孔阻止層中に存在する、請求項5記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  11.  前記少なくとも一層の有機層が発光層を含み、前記一般式(1)で表される化合物が該発光層中に存在する、請求項5記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  12.  前記少なくとも一層の有機層が電子注入層を含み、前記一般式(1)で表される化合物が該電子注入層中に存在する、請求項5記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
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