WO2009090786A1

WO2009090786A1 - 照明装置、表示装置、及びテレビ受信装置

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Publication number: WO2009090786A1
Application number: PCT/JP2008/069061
Authority: WO
Inventors: Yasumori Kuromizu; Masashi Yokota; Syuki Yamamoto; Kaori Yamamoto
Original assignee: Sharp Kabushiki Kaisha
Priority date: 2008-01-15
Filing date: 2008-10-21
Publication date: 2009-07-23
Also published as: RU2010133956A; CN101910711A; US20100296008A1; RU2449211C1

Abstract

本発明の照明装置１２は、端部に導電部１９を備えた光源１７と、前記光源１７よりも光出射側に配された光学シート１５と、前記光源１７の端部を覆う遮光性のカバー部材２０と、を備え、前記カバー部材２０は、前記光源１７を覆うカバー部２０ｚと、前記カバー部２０ｚの光出射側の面に配され、前記光学シート１５を載置するための光学シート載置部２０ａとを有し、前記光学シート載置部２０ａには、前記光源１７の中心側に突出してなる突起部７１が具備されてなることを特徴とする。

Description

照明装置、表示装置、及びテレビ受信装置

　本発明は、照明装置、表示装置、及びテレビ受信装置に関する。

　液晶テレビなどの液晶表示装置に用いる液晶パネルは、自発光しないため、別途に照明装置としてバックライト装置を必要としている。このようなバックライト装置は、例えば特許文献１に開示されたように、並列配置された複数のバックライトと、そのバックライトの端部を覆うランプホルダと、ランプホルダ上に配された拡散板等とを有したものが公知である。この特許文献１に開示されたランプホルダは、バックライトをリアシャーシに固定する機能を有するとともに、拡散板等の光学シートを支持する機能を有している。
特開２００６－２３５１２７公報

（発明が解決しようとする課題）
　近年、液晶表示装置（液晶テレビ）の薄型化、狭額縁化の要求は益々高くなっており、その一方でバックライト装置の全体輝度向上や輝度ムラ改善の要求も高くなっている。そこで、上記ランプホルダはバックライトを覆う部材であるため、周辺部の輝度上昇や輝度ムラ改善の観点から狭幅に構成し、可能な限りバックライトを覆う部分を少なくすることが好ましい。しかしながら、極端に狭幅に構成すると、拡散板等の光学シートを安定して支持することができないという不具合も生じ得る。

　本発明は、上記のような事情に基づいてなされたものであって、周辺部の輝度上昇や輝度ムラ改善に寄与することができるとともに、拡散板等の光学シートを安定して支持することができ、更には液晶表示装置（表示装置）の薄型化にも寄与することが可能な構成を備えた照明装置を提供することを目的としている。また、本発明は、そのような照明装置を備えた表示装置、更にはそのような表示装置を備えたテレビ受信装置を提供することを目的としている。

（課題を解決するための手段）
　上記課題を解決するために、本発明の照明装置は、端部に導電部を備えた光源と、前記光源よりも光出射側に配された光学シートと、前記光源の端部を覆う遮光性のカバー部材と、を備え、前記カバー部材は、前記光源を覆うカバー部と、前記カバー部の光出射側の面に配され、前記光学シートを載置するための光学シート載置部とを有し、前記光学シート載置部には、前記光源の中央側に突出してなる突起部が具備されてなることを特徴とする。

　このような照明装置によると、カバー部材（特にカバー部）を狭幅にて構成することができるため、周辺部の輝度上昇や輝度ムラ改善に寄与することが可能となる。つまり、本発明では、カバー部材において、カバー部の光出射側の面に形成された光学シート載置部に、光源の中央側に突出した突起部を形成したため、光学シート載置部と突起部との双方により光学シートを支持することが可能となる。したがって、光学シート載置部の載置面を小さくした場合にも、突起部により補助的に光学シートを支持することが可能となり、光学シートの安定した支持を実現することに加えて、光学シート載置部の載置面面積、すなわちカバー部の面積ひいてはカバー部材の幅を出来る限り小さくすることが可能となるのである。その結果、光源の端部を覆う部分が狭くなり、ひいては光源の端部に相当する周辺部での輝度上昇や輝度ムラ改善を実現することが可能となる。

　本発明の照明装置において、前記突起部は、前記光学シート載置部の表面と同一平面上の載置面を有してなるものとすることができる。
　このように光学シート載置部と突起部とが、互いに同一平面上の載置面をそれぞれ有してなるものとすれば、これら光学シート載置部と突起部とにより好適に光学シートを支持することが可能となる。

　また、前記カバー部材は、前記カバー部の光出射側の面に配され、光照射対象物を載置するための光照射対象物載置部を更に有し、前記光照射対象物載置部は、前記光学シート載置部よりも光出射側に形成されてなるものとすることができる。
　このように光照射対象物（例えば液晶パネル等）をカバー部材の光照射対象物載置部に載置すると、当該照明装置と光照射対象物との距離を可能な限り小さくすることが可能となり、ひいては照明装置と光照射対象物とによって構成される表示装置等の光学電子機器を薄型化することが可能となる。つまり、光源から光学シートを介して出射する照明光を光照射対象物に照射する場合に、光学シートと光照射対象物を可能な限り近づけ且つ構成を簡便化するためには、カバー部材に光照射対象物を載置する構成が望ましい。そこで、本発明のように光照射対象物載置部を付設するのであるが、単純に光照射対象物載置部をカバー部の光出射側の面に付設するのみでは、光照射対象物載置部を形成した面積だけ、光学シート載置部の面積が小さくなり、当該光学シートを安定して支持することができないものとなる。そこで、本発明のような突起部を併せて形成することで、薄型化を行うべくカバー部材に光照射対象物載置部を設けた場合にも安定して光学シートを支持でき、当該光学シートの安定支持と薄型化という相反する効果を好適に実現することが可能となるのである。

　また、前記カバー部は階段状面を有し、その階段状面のうち第１段面に前記光学シート載置部が配され、第２段面に前記光照射対象物載置部が配されているものとすることができる。
　このような階段状面を形成し、その第１段面と第２段面にそれぞれ光学シートと光照射対象物を配するものとすれば、各段の高さを光学シートと光照射対象物の厚さと同じに設計することで、光学シートと光照射対象物との距離を可能な限り小さくすることができ、ひいては照明装置と光照射対象物とによって構成される表示装置等の光学電子機器を薄型化することが可能となる。

　また、前記光源が線状光源とされるとともに、前記線状光源を収容するシャーシを備え、前記線状光源は、前記シャーシの内面に並列配置され、前記カバー部材は、前記シャーシの端部に取り付けられた状態で前記線状光源の端部を覆ってなるとともに、前記カバー部から前記光源の中央側に張り出し且つ前記シャーシの底面に向けて傾斜する傾斜部を有し、前記突起部は、前記傾斜部と重畳する範囲内で前記カバー部から突出してなるものとすることができる。
　このようにカバー部材に傾斜部を設けた構成の場合、当該傾斜部の傾斜面により光源からの光を所定方向に指向させることが可能となり、更に突起部を傾斜部と重畳する範囲内でカバー部から突出してなる構成とすることで、当該突出部に起因する突起状の影の発生を防止ないし抑制することが可能となる。つまり、傾斜部と突起部とが重畳することで、突起部単独の影が発生することが防止ないし抑制されるのである。

　なお、前記カバー部材の表面は光反射性を有してなるものとすることができる。
　この場合、カバー部材からの反射光を利用して、光照射対象物に照射する輝度を一層高めることができ、輝度ムラの発生も好適に抑制することが可能となる。

　次に、上記課題を解決するために、本発明の表示装置は、上記記載の照明装置と、前記照明装置からの光を利用して表示を行う表示パネルと、を備えることを特徴とする。
　このような表示装置によると、光源の端部において輝度低下や輝度ムラが生じ難く、品質の優れた表示を実現することが可能となる。
　前記表示パネルとしては液晶パネルを例示することができる。このような表示装置は液晶表示装置として、種々の用途、例えばテレビやパソコンのデスクトップ画面等に適用でき、特に超薄型のテレビ受信装置として好適である。

（発明の効果）
　本発明によると、周辺部の輝度上昇や輝度ムラ改善に寄与することができるとともに、拡散板等の光学シートを安定して支持することができ、更には液晶表示装置（表示装置）の薄型化にも寄与することが可能な構成を備えた照明装置を提供することが可能となる。

本発明の実施形態１に係るテレビ受信装置の概略構成を示す分解斜視図。図１のテレビ受信装置が備える液晶表示装置の概略構成を示す分解斜視図。図２の液晶表示装置の短辺方向に沿った断面構成を示す断面図。図２の液晶表示装置の長辺方向に沿った断面構成を示す断面図。ランプホルダの表面側構成を示す斜視図。ランプホルダの裏面側構成を示す斜視図。ランプホルダの要部構成を拡大して示す斜視図。ランプホルダの一変形例について表面側構成を示す斜視図。

符号の説明

　１０…液晶表示装置（表示装置）、１１…液晶パネル（表示パネル）、１２…バックライト装置（照明装置）、１４…シャーシ、１５…光学部材（光学シート）、１５ａ…拡散板（光学シート）、１７…冷陰極管（光源）、１９…中継コネクタ（導電部）、２０…ランプホルダ（カバー部材）、２０ａ…第１面（光学シート載置部）、２０ｂ…第２面（光照射対象物載置部）、２０ｚ…階段状面（カバー部）、２６…傾斜カバー（傾斜部）、７１…突起部、７１ａ…載置面、ＴＶ…テレビ受信装置

　本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
　図１は本実施形態のテレビ受信装置の概略構成を示す分解斜視図、図２は図１のテレビ受信装置が備える液晶表示装置の概略構成を示す分解斜視図、図３は図２の液晶表示装置の短辺方向に沿った断面構成を示す要部拡大断面図、図４は図２の液晶表示装置の長辺方向に沿った断面構成を示す要部拡大断面図である。また、図５は図２の液晶表示装置が備えるバックライト装置のランプホルダの表面側構成を示す斜視図、図６は同じくランプホルダの裏面側構成を示す斜視図、図７は同じくランプホルダの要部構成を拡大して示す斜視図である。

　本実施形態に係るテレビ受信装置ＴＶは、図１に示すように、液晶表示装置１０と、当該液晶表示装置１０を挟むようにして収容する表裏両キャビネットＣａ，Ｃｂと、電源Ｐと、チューナーＴと、スタンドＳとを備えて構成される。液晶表示装置（表示装置）１０は、全体として横長の方形を成し、縦置き状態で収容されている。この液晶表示装置１０は、図２に示すように、表示パネルである液晶パネル１１と、外部光源であるバックライト装置（照明装置）１２とを備え、これらが枠状のベゼル１３などにより一体的に保持されるようになっている。

　次に、液晶表示装置１０を構成する液晶パネル１１及びバックライト装置１２について説明する（図２ないし図４参照）。
　液晶パネル（表示パネル）１１は、一対のガラス基板が所定のギャップを隔てた状態で貼り合わせられるとともに、両ガラス基板間に液晶が封入された構成とされる。一方のガラス基板には、互いに直交するソース配線とゲート配線とに接続されたスイッチング素子（例えばＴＦＴ）と、そのスイッチング素子に接続された画素電極、さらには配向膜等が設けられ、他方のガラス基板には、Ｒ（赤色），Ｇ（緑色），Ｂ（青色）等の各着色部が所定配列で配置されたカラーフィルタや対向電極、さらには配向膜等が設けられている。なお、両基板の外側には偏光板１１ａ，１１ｂが取り付けられている（図３及び図４参照）。

　バックライト装置１２は、図２に示すように、光出射面側（液晶パネル１１側）に開口した略箱型をなすシャーシ１４と、シャーシ１４の開口部１４ｂを覆うようにして取り付けられる光学部材１５と、シャーシ１４の長辺に沿って配され、光学部材１５のうちシャーシ１４側に配される拡散板１５ａの長辺縁部をシャーシ１４との間で挟んで保持するフレーム１６とを備える。さらに、シャーシ１４内には、冷陰極管（光源）１７と、冷陰極管１７をシャーシ１４に取り付けるためのランプクリップ１８と、冷陰極管１７の各端部において電気的接続の中継を担う中継コネクタ１９と、冷陰極管１７群の端部及び中継コネクタ１９群を一括して覆うランプホルダ（カバー部材）２０とを備える。なお、当該バックライト装置１２においては、冷陰極管１７よりも光学部材１５側が光出射側となっており、本実施形態では光学部材１５の光出射側（つまり液晶パネル１１側）が光出射部１５ｚとなっている。

　シャーシ１４は、金属製とされ、矩形状の底板と、その各辺から立ち上がり略Ｕ字状に折り返された折返し外縁部２１（短辺方向の折返し外縁部２１ａ及び長辺方向の折返し外縁部２１ｂ）とからなる浅い略箱型に板金成形されている。シャーシ１４の底板には、その長辺方向の両端部に、中継コネクタ１９を取り付けるための取付孔２２が複数穿設されている。さらに、シャーシ１４の折返し外縁部２１ｂの上面には、図３に示すように、固定孔１４ｃが穿設されており、例えばネジ等によりベゼル１３、フレーム１６、及びシャーシ１４等を一体化することが可能とされている。

　シャーシ１４の底板の内面側（冷陰極管１７と対向する面側）には反射シート２３が配設されている。反射シート２３は、合成樹脂製とされ、その表面が光反射性に優れた白色とされており、シャーシ１４の底板面の内側に沿ってそのほぼ全域を覆うように敷かれている。当該反射シート２３の長辺縁部は、図３に示すように、シャーシ１４の折返し外縁部２１ｂを覆うように立ち上がり、シャーシ１４と拡散板１５ａとに挟まれた状態で固定されている。この反射シート２３により、冷陰極管１７から出射された光を光学部材１５側に反射させることが可能となっている。

　冷陰極管１７は、細長い管状をなす線状光源とされており、その長さ方向（軸方向）をシャーシ１４の長辺方向と一致させた状態で、かつ多数本が互いに平行に並んだ状態（つまり並列配置された状態）でシャーシ１４内に収容されている（図２参照）。なお、冷陰極管１７は、シャーシ１４の底板（反射シート２３）から僅かに浮いた状態とされており、図１に示すようにその各端部が導電部である中継コネクタ１９に嵌め込まれ、これら中継コネクタ１９を被覆するようにランプホルダ２０が取り付けられている。これにより、冷陰極管１７の端部に形成された非発光部分である電極を含む中継コネクタ１９がランプホルダ２０にて覆われることとなり、当該端部の影が視認されることを防止している。

　ランプホルダ２０は、図５ないし図７にも示すように、表面が光反射性を有した白色の合成樹脂製とされ、冷陰極管１７の端部を覆い、シャーシ１４の周辺部において短辺方向に沿って延びる細長い狭幅の略箱型をなしている。当該ランプホルダ２０は、図４に示すように、その表面側に拡散板（光学シート）１５ａないし液晶パネル（光照射対象物）１１を段違いに載置可能な階段状面（カバー部）２０ｚを有するとともに、シャーシ１４の短辺方向の折返し外縁部２１ａと一部重畳した状態で配されており、折返し外縁部２１ａとともに当該バックライト装置１２の側壁を形成している。ランプホルダ２０のうちシャーシ１４の折返し外縁部２１ａと対向する面からは挿入ピン２４が突出しており、当該挿入ピン２４がシャーシ１４の折返し外縁部２１ａの上面に形成された挿入孔２５に挿入されることで、当該ランプホルダ２０はシャーシ１４に取り付けられるものとされている。

　ランプホルダ２０の階段状面２０ｚはシャーシ１４の底板面と平行な３面からなり、最も低い位置にある第１面（光学シート載置部）２０ａには拡散板１５ａの短辺縁部が載置されている。さらに、第１面２０ａからは、シャーシ１４の底板面に向けて傾斜する傾斜カバー（傾斜部）２６が延出している。ランプホルダ２０の階段状面の第２面（光照射対象物載置部）２０ｂには、液晶パネル１１の短辺縁部が載置されている。ランプホルダ２０の階段状面のうち最も高い位置にある第３面２０ｃは、シャーシ１４の折返し外縁部２１ａと重畳する位置に配され、ベゼル１３と接触するものとされている。

　また、ランプホルダ２０の階段状面２０ｚは、冷陰極管１７の上面側（光出射側）に配されるカバー部を構成し、その第１面２０ａには、冷陰極管１７の中央側に突出してなる突起部７１が形成されている。つまり、突出部７１は、線状の冷陰極管１７の端部から中央部に向かって延びる形で延出し、言い換えるとバックライト装置１２の中央側（具体的には載置した拡散板１５ａの中央側）に突出した形で形成されている。このように、突起部７１は階段状面（カバー部）２０ｚの第１面（光出射側の面）２０ａに平行に延びて突出するとともに、第１面２０ａと同一平面の載置面７１ａを有し、該載置面７１ａにより拡散板１５ａの短辺縁部を支持することが可能とされている。つまり、図４に示すように、突起部７１の載置面７１ａと階段状面２０ｚの第１面（載置面）２０ａとにより、拡散板１５ａが支持されるものとなっている。なお、第１面２０ａには、その表面が部分的に盛り上がってなる支持凸部８５が複数形成され、当該支持凸部８５が光学シート１５の載置面として機能している。これにより、光学シート１５に撓みが生じた場合にも、その撓みを許容しつつ確実に当該光学シート１５を支持することが可能なものとされている。

　ランプホルダ２０の傾斜カバー２６には、冷陰極管１７を挿通するための開口部７２が、冷陰極管１７の数と同数で形成されている。冷陰極管１７のうち、開口部７２よりもランプホルダ２０の内側に挿入された部分（端部）において、図示しないインバータ基板からの電気導通が行われるものとされている。傾斜カバー２６は、第１面２０ａから冷陰極管１７の中心側に張り出してなり、該傾斜カバー２６上には上述した突起部７１が形成されている。突起部７１は、傾斜部６１と平面視重畳する範囲内で突出してなり、つまり傾斜カバー２６の外縁よりも内側に形成されて、当該傾斜カバー２６から外側に突出しない構成とされている。また、突起部７１は開口部７２上に形成され、つまり冷陰極管１７と重畳するように配され、ここではランプホルダ２０の軸線方向中央部分を基準としてそれぞれ対称な位置に配されている。このように冷陰極管１７と重畳して突起部７１を形成すると、当該突起部７１が影として視認される不具合が生じ難いものとなる。

　なお、ランプホルダ２０の階段状面２０ｚのうち、第１面２０ａから第２面２０ｂにかけての段差は光学シート１５の総厚さと同一とされており、これにより第２面２０ｂ上に載置された液晶パネル１１と光学シート１５との隙間は略ゼロの状態とされている。つまり、液晶パネル１１と光学シート１５との間には他の固定部材等が介在しておらず、液晶表示装置１０全体の薄型化が図られている。

　光学部材１５は、冷陰極管１７から出射された光の出射特性（例えば出射角度、面内輝度分布等）を変化させる部材であって、図２に示すように拡散板１５ａと光学シート群１５ｂとから構成されている。なお、光学シート群１５ｂは、拡散板１５ａ側からレンズシート１５ｃ、拡散シート１５ｄ，１５ｅ，１５ｆ,１５ｇ、反射型偏光フィルム１５ｈが積層された構成を有している。

　光学部材１５のうち拡散板１５ａは、合成樹脂製の板状部材に光散乱粒子が分散配合されてなり、線状光源たる冷陰極管１７から出射される線状の光を拡散する機能を有する。拡散板１５ａの短辺縁部は上記したようにランプホルダ２０の第１面２０ａ上に載置されており、上下方向の拘束力を受けないものとされている。一方、拡散板１５ａの長辺縁部は、図３に示すように、シャーシ１４（反射シート２３）とフレーム１６とに挟まれることで固定されている。また、拡散板（プリズム拡散板）１５ａの表面（光出射面）には線状のプリズムが並列に形成されており、冷陰極管１７の長手方向とプリズムの長手方向とが平行となるように配置されている。

　光学部材１５のうち拡散板１５ａ以外の光学シート群１５ｂは、拡散板１５ａと液晶パネル１１との間に挟まれており、上述した通り、拡散板１５ａよりも光出射側に配されたレンズシート１５ｃ、拡散シート１５ｄ，１５ｅ，１５ｆ，１５ｇ、反射型偏光フィルム１５ｈが積層された構成を有している。レンズシート１５ｃは、合成樹脂製の透光性基材の表面（光出射面）に、線状の凸レンズ（凸シリンドリカルレンズ、レンチキュラーレンズ）が並列に形成された構成を有し、冷陰極管１７の長手方向と凸レンズの長手方向とが平行となるように配置されたものである。拡散シート１５ｄ，１５ｅ，１５ｆ，１５ｇは、合成樹脂製の透光性基材の表面に光散乱粒子を分散配合した拡散層を貼り合わせた構成を有するものである。反射型偏光フィルム１５ｈは、拡散シート１５ｄ，１５ｅ，１５ｆ，１５ｇから出射された光の一部を透過させ、他部を反射させる構成であり、液晶パネル１１の画素への光利用効率を高める機能を有している。

　なお、本実施形態のバックライト装置１２においては、シャーシ１４の内面側に配された反射シート２３と光学部材１５の拡散板１５ａとの間に形成された空間（光源収容室）に、冷陰極管１７が並列配置されて収容されている。本実施形態で用いた冷陰極管１７は管径が４．０ｍｍ、冷陰極管１７と反射シート２３との間の距離が０．８ｍｍ、隣り合う冷陰極管１７間の距離が１６．４ｍｍ、冷陰極管１７と拡散板１５ａとの距離が２．７ｍｍとされている。このようにバックライト装置１２では各構成部材間で薄型化が図られており、特に冷陰極管１７と拡散板１５ａとの距離、冷陰極管１７と反射シート２３との距離を小さくしている。そして、このようなバックライト装置１２の薄型化により、液晶表示装置１０の厚さ（つまり液晶パネル１１の表面からバックライト装置１２の裏面に至る厚さ）が１６ｍｍ、テレビ受信装置ＴＶの厚さ（つまり表側キャビネットＣａの表面から裏側キャビネットＣｂの裏面に至る厚さ）が３４ｍｍとされ、薄型のテレビ受信装置が実現されている。

　以上のような構成を有した本実施形態のテレビ受信装置ＴＶによると、その液晶表示装置１０が備えるバックライト装置１２において、ランプホルダ２０を狭幅にて構成しているため、周辺部の輝度上昇や輝度ムラ改善が実現されている。つまり、ランプホルダ２０において、カバー部２０ｚの上面に形成された第１面２０ａに、冷陰極管１７の中心側に突出した突起部７１を形成したため、第１面２０ａと突起部７１との双方により拡散板１５ａ等の光学シート１５を支持することが可能とされ、したがって、第１面２０ａにおける載置面面積を小さくした場合にも、突起部７１により補助的に拡散板１５ａを支持することが可能とされている。その結果、拡散板１５ａの安定した支持を実現することに加えて、第１面２０ａの載置面面積、すなわちカバー部２０ｚの面積ひいてはランプホルダ２０の幅を出来る限り小さくすることが可能となるのである。こうして拡散板１５ａの支持を確実に維持したまま、ランプホルダ２０のうち冷陰極管１７の端部を覆う部分を狭くすることができ、ひいては冷陰極管１７の端部に相当する周辺部での輝度上昇や輝度ムラ改善を実現しているのである。

　また、本実施形態においては、突起部７１が、第１面２０ａと同一平面上の載置面７１ａを有しているため、第１面２０ａと突起部７１とにより好適に光学シートを支持している。さらに、液晶パネル１１をランプホルダ２０の第２面２０ｂに載置する構成としているため、当該バックライト装置１２と液晶パネル１１との距離を可能な限り小さくしており、ひいては液晶表示装置１０の薄型化を実現している。つまり、光学シート１５と液晶パネル１１を可能な限り近づけ且つ構成を簡便化するためには、ランプホルダ２０に液晶パネル１１を載置する構成が望ましい。そこで、本実施形態では、液晶パネル１１を載置するための第２面２０ｂをランプホルダ２０に設けるのであるが、単純に第２面２０ｂをカバー部２０ｚの光出射側の面に付設するのみでは、第２面２０ｂを形成した面積だけ、光学シート１５を載置する第１面２０ａの面積が小さくなり、当該光学シート１５を安定して支持することができないものとなる。そこで、本実施形態では、突起部７１を併せて形成することで、薄型化を行うべくランプホルダ２０に液晶パネル載置用の第２面２０ｂを設けた場合にも安定して光学シート１５を支持でき、当該光学シート１５の安定支持と液晶表示装置１０の薄型化という相反する効果を好適に実現しているのである。

　また、本実施形態では、階段状面２０ｚにおいて、第１面２０ａと第２面２０ｂにそれぞれ光学シート１５と液晶パネル１１を載置し、第１面２０ａと第２面２０ｂとの段差を光学シート１５の厚さと同じに設計した。その結果、光学シート１５と液晶パネル１１との距離を可能な限り小さくすることができ、これにより液晶表示装置１０の薄型化を実現している。

　また、ランプホルダ２０に傾斜カバー２６を設け、当該傾斜カバー２６の傾斜面により冷陰極管１７からの光を液晶パネル１１側に指向させることを実現している。さらに、突起部７１を傾斜カバー２６上に形成し、当該突起部７１が傾斜カバー２６と重畳する範囲内で第１面２０ａから突出する構成としている。これにより、照明光において、突出部７１に起因する突起状の影が発生することを防止している。

　以上、本発明の実施形態について示したが、本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
（１）上記実施形態では、突起部７１を開口部７２上に形成し、つまり冷陰極管１７と重畳するように配するものとしたが、例えば図８に示すように、突起部１７１を開口部７２，７２間に形成することも可能である。このように開口部７２，７２間、つまり冷陰極管１７，１７間に突起部１７１を形成するものとすれば、当該突起部１７１が冷陰極管１７からの光を遮る不具合が生じ難くなるため、光利用効率が高いものとなる。
（２）また、上記実施形態では光源として冷陰極管１７を用いているが、冷陰極管に限らず熱陰極管等その他の放電管を用いることができる。
（３）また、上記実施形態では突起部７１をランプホルダ２０の軸線方向中央部分を基準として対称な位置に配しているが、非対称な配置であっても良く、また中央側に偏在させたり、端側に偏在させたりすることもできる。さらに、ランプホルダ２０に設けた複数の突起部７１は、それぞれが等間隔で形成されたものであっても良い。

Claims

　端部に導電部を備えた光源と、
　前記光源よりも光出射側に配された光学シートと、
　前記光源の端部を覆う遮光性のカバー部材と、を備え、
　前記カバー部材は、前記光源を覆うカバー部と、前記カバー部の光出射側の面に配され、前記光学シートを載置するための光学シート載置部とを有し、
　前記光学シート載置部には、前記光源の中央側に突出してなる突起部が具備されてなることを特徴とする照明装置。
　前記突起部は、前記光学シート載置部の表面と同一平面上の載置面を有してなることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の照明装置。
　前記カバー部材は、前記カバー部の光出射側の面に配され、光照射対象物を載置するための光照射対象物載置部を更に有し、
　前記光照射対象物載置部は、前記光学シート載置部よりも光出射側に形成されてなることを特徴とする請求の範囲第１項又は請求の範囲第２項に記載の照明装置。
　前記カバー部は階段状面を有し、その階段状面のうち第１段面に前記光学シート載置部が配され、第２段面に前記光照射対象物載置部が配されていることを特徴とする請求の範囲第１項から請求の範囲第３項のいずれか１項に記載の照明装置。
　前記光源が線状光源とされるとともに、前記線状光源を収容するシャーシを備え、
　前記線状光源は、前記シャーシの内面に並列配置され、
　前記カバー部材は、前記シャーシの端部に取り付けられた状態で前記線状光源の端部を覆ってなるとともに、前記カバー部から前記光源の中央側に張り出し且つ前記シャーシの底面に向けて傾斜する傾斜部を有し、
　前記突起部は、前記傾斜部と重畳する範囲内で前記カバー部から突出してなることを特徴とする請求の範囲第１項から請求の範囲第４項のいずれか１項に記載の照明装置。
　前記カバー部材の表面は光反射性を有してなることを特徴とする請求の範囲第１項から請求の範囲第５項のいずれか１項に記載の照明装置。
　請求の範囲第１項から請求の範囲第６項のいずれか１項に記載の照明装置と、
　前記照明装置からの光を利用して表示を行う表示パネルと、を備えることを特徴とする表示装置。
　前記表示パネルが液晶を用いた液晶パネルであることを特徴とする請求の範囲第７項に記載の表示装置。
　請求の範囲第７項又は請求の範囲第８項に記載の表示装置を備えることを特徴とするテレビ受信装置。