WO2009081714A1 - 漂白パルプの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
ここで、「C」は、塩素処理段、「H」は、次亜塩素酸塩処理段、「D」は、二酸化塩素処理段、「E」は、アルカリ処理段を意味する。また、「-」は、「-」の直前に記載の処理段の工程の後、洗浄を行い、その後、「-」の直後に記載の処理段の工程を行なうことを意味する。さらに、「/」は、「/」の直前及び直後に記載の薬品等を併用した処理段を意味し、例えば、「C/D」は、塩素と二酸化塩素とを併用した処理段を意味する。
塩素漂白処理、または塩素及び二酸化塩素の組み合わせによる脱リグニン処理の代替として、モノ過硫酸処理、次いでアルカリ性過酸化水素処理により、未晒パルプを漂白するTCF漂白法が提案されている(特許文献1参照)。この方法は漂白工程の初段脱リグニンに関する方法であるが、本発明の二酸化塩素処理段でモノ過硫酸を併用して処理する方法、またHexA除去、褪色性の改善、粘度低下抑制効果については何ら記載されていない。
そして、特許文献9には、本発明の二酸化塩素処理段でモノ過硫酸を併用して処理する方法については何等示唆されていない。
(1)リグノセルロース物質を蒸解して得られる未漂白パルプをアルカリ酸素漂白処理し、次いで二酸化塩素処理を含んだ無塩素漂白処理を行う方法において、当該二酸化塩素処理が実施される少なくとも1つの二酸化塩素処理段でモノ過硫酸を併用することを特徴とする漂白パルプの製造方法。
(2)モノ過硫酸を併用した二酸化塩素処理段が、アルカリ酸素漂白処理後の初段であることを特徴とする(1)に記載の漂白パルプの製造方法。
(3)モノ過硫酸を併用した二酸化塩素処理段が、過酸化水素処理段の後の段であることを特徴とする(1)に記載の漂白パルプの製造方法。
(4)モノ過硫酸を併用した二酸化塩素処理段が、無塩素漂白処理の最終段であることを特徴とする(1)に記載の漂白パルプの製造方法。
(5)無塩素漂白処理が、二酸化塩素処理段でモノ過硫酸を併用した処理をし、次いで酸素及び/又は過酸化水素を併用したアルカリ処理をし、次いで二酸化塩素処理をする無塩素漂白処理であることを特徴とする(1)又は(2)に記載の漂白パルプの製造方法。
(6)無塩素漂白処理が、二酸化塩素処理をし、次いで酸素及び/又は過酸化水素を併用したアルカリ処理をし、次いで二酸化塩素処理段でモノ過硫酸を併用した処理をする無塩素漂白処理であることを特徴とする(1)又は(4)に記載の漂白パルプの製造方法。
(7)無塩素漂白処理が、オゾン漂白処理後、洗浄せずに二酸化塩素処理段でモノ過硫酸を併用した処理をし、次いで酸素及び/又は過酸化水素を併用したアルカリ処理をし、次いで二酸化塩素処理をする無塩素漂白処理であることを特徴とする(1)に記載の漂白パルプの製造方法。
(8)モノ過硫酸を併用した二酸化塩素処理段におけるモノ過硫酸の添加順序として、二酸化塩素を添加した後モノ過硫酸を添加すること、二酸化塩素を添加した後モノ過硫酸及びpH調整用の酸を添加すること、又はpH調整用の酸を添加した後二酸化塩素及びモノ過硫酸を添加することを特徴とする(1)~(7)のいずれかに記載の漂白パルプの製造方法。
(9)モノ過硫酸を併用した二酸化塩素処理段において、二酸化塩素及びモノ過硫酸を添加した後アルカリを添加し、または二酸化塩素を添加した後モノ過硫酸添加と同時にアルカリを添加して所望のpHに調整することを特徴とする(1)~(7)のいずれかに記載の漂白パルプの製造方法。
(10)(1)~(9)のいずれかに記載の無塩素漂白処理後の漂白パルプの白色度が70~89%であり、ヘキセンウロン酸残量が10μmol/パルプg以下であることを特徴とする漂白パルプの製造方法。
(11)(1)~(10)のいずれかに記載の漂白パルプの製造方法により製造された漂白パルプを用いて、抄紙pH6以下で製造された紙。
前記酸素ガスとアルカリは中濃度ミキサーにおいて中濃度のパルプスラリーに添加され混合が十分に行われた後、加圧下でパルプ、酸素及びアルカリの混合物を一定時間保持できる反応塔へ送られ、脱リグニンされる。酸素ガスの添加率は、絶乾(BD;bone dry)パルプ質量当たり0.5~3質量%、アルカリ添加率は0.5~4質量%、反応温度は80~120℃、反応時間は15~100分、パルプ濃度は8~15質量%であり、この他の条件は公知のものが適用できる。本発明では、アルカリ酸素漂白処理工程において、上記アルカリ酸素漂白法による処理を連続して複数回行い、できる限り脱リグニンを進め、重金属の含有量を減らしておくのが好ましい実施形態である。アルカリ酸素漂白処理が実施されたパルプは次いで洗浄工程へ送られる。洗浄後のパルプは、無塩素漂白処理工程へ送られる。
なお、「D」、「E」、「Z」、「P」、「p」、「o」、「-」等の意味は、前述したとおりである。
上記のシークエンスその例として、D-Eop-D漂白シークエンスにおいて、初段二酸化塩素処理段(初段D)、または最終二酸化塩素処理段(最終D)でモノ過硫酸を併用する場合の漂白方法、およびZD-Eop-D漂白シークエンスおいて、初段オゾン二酸化塩素処理段(初段ZD)、または最終二酸化塩素処理段(最終D)でモノ過硫酸を併用する場合の漂白方法について説明する。
初段二酸化塩素処理段でモノ過硫酸を併用する場合の各処理条件は、上記の通常の初段二酸化塩素処理段の処理条件と同様であるが、処理pHは2.5~3.5、処理時間は30~120分、処理温度は60~80℃が、それぞれ、特に好ましい範囲である。
また、パルプにpH調整用の酸を添加した場合は、この状態でアルカリ性ではなくなるので、そこにモノ過硫酸を添加してもモノ過硫酸が過度に分解することがない。したがって、二酸化塩素及びモノ過硫酸を添加する場合は、二酸化塩素とモノ過硫酸との添加順序は特に限定されない。
pH調整用の酸としては、塩酸、硫酸、硝酸、蟻酸、シュウ酸等の無機、有機の酸が使用できるが、硫酸が好ましい。pH調整用のアルカリとしては、苛性ソーダ、苛性カリウム、炭酸ソーダ、炭酸カルシウム、アンモニア、アミン類等の無機、有機のアルカリが使用できるが、苛性ソーダが好ましい。
したがって、各薬剤の添加順序は、上述した初段二酸化塩素処理段でモノ過硫酸を併用する場合の特に好ましい範囲のpHで処理するための各薬剤の添加順序と同じ順序にするのが好ましい。
工業用の45質量%過酸化水素水441.8g中に工業用の95%硫酸1809.8gを添加し、モノ過硫酸を製造した。製造したモノ過硫酸水溶液の組成は、モノ過硫酸18.17質量%、過酸化水素3.35質量%、硫酸60.81質量%、水17.77質量%であった。
過マンガン酸カリウム価の測定は、TAPPI UM 253に準じて行った。
パルプ粘度の測定は、J.TAPPI No.44法に準じて行った。
漂白パルプを離解後、ISO3688-1977に従って坪量400g/m2のシートを2枚作製し、JIS P 8148に従ってパルプの白色度を測定した。
漂白パルプを離解後、硫酸アルミニウムを加え、pH4.5に調整した後、坪量400g/m2のシート2枚を作製し、送風乾燥機にて乾燥させた。このシートを80℃、相対湿度65%の条件下で、24時間退色させ、退色前後の白色度から下式に従いPC価を算出し、評価した。
PC価={(1-褪色後白色度)2/(2×褪色後白色度)-(1-褪色前白色度)2/(2×褪色前白色度)}×100
完全洗浄したパルプを絶乾質量で0.8g精秤した。このパルプを耐圧容器に入れ純水80mlを加えた後、蟻酸を加えpH3に調整した。この耐圧容器をオーブンに入れ、120℃で4時間処理し、HexAを酸加水分解した。処理後ろ過を行い、濾別された溶液中に存在するHexAの酸加水分解物である2-フランカルボン酸と5-カルボキシ-2-フランアルデヒドをHPLCにて定量し、そのモル量の合計から元のHexA量を求めた。
使用した未晒パルプの物性を以下に示す。
未晒パルプ:アルカリ酸素漂白後パルプ
パルプの白色度:51.2%、K価:6.8、粘度:18.6mPa・s
HexA量:36.7μmol/パルプg
無塩素漂白処理の各段の漂白条件を以下に示す。
・Aまたは初段MPS:パルプ濃度10%、温度60℃、時間60分
・Z:パルプ濃度10%、温度60℃、時間3分
・D0またはD0/MPS:パルプ濃度10%、温度60℃、時間60分
・Eop:パルプ濃度10%、温度60℃、時間90分
・D1またはD1/MPS:パルプ濃度10%、温度60℃、時間120分
・最終MPS:パルプ濃度10%、温度60℃、時間120分
・各段(Z段を除く)の洗浄条件:洗浄率90%(漂白後パルプ濃度2.5%に中空糸濾過水で希釈し、次いでパルプ濃度20%に脱水した。)
なお、「D0」は、初段二酸化塩素処理段を意味し、「D1」は、最終二酸化塩素処理段を意味し、「A」は、酸性処理を意味する。また、「Eop」は前述したように、酸素、過酸化水素を併用したアルカリ処理段を意味し、「アルカリ/酸素/過酸化水素処理段」と呼ぶよことがある。その他は、前述したとおりである。
アルカリ酸素漂白処理後の未晒パルプ30gをポリエチレン袋にサンプリングした。パルプ濃度10%で漂白するために必要な中空糸濾過水を添加後、60℃の恒温水槽に45分間浸漬し未晒パルプを予熱した。このパルプに反応後のpHが3となる量の硫酸を添加してよく混合した後、二酸化塩素0.5質量%、続いてモノ過硫酸0.3質量%を添加し、さらに混合して60分間恒温水槽に浸漬することにより、初段二酸化塩素処理段でモノ過硫酸併用二酸化塩素処理を行った。処理後のパルプを上記の洗浄条件で洗浄した。洗浄後パルプを絶乾(BD)質量で16gサンプリングし純水で2Lに希釈後、亜硫酸水でpH5.5に調整し、ブフナーロート上に2枚のパルプシートを作成した(酸性抄紙)。1夜風乾後パルプの白色度、K価、HexA量、粘度を測定した。
実施例1のモノ過硫酸添加量を0.3質量%から0.6質量%にした以外、実施例1と同様に行った。
アルカリ酸素漂白処理後の未晒パルプ30gをポリエチレン袋にサンプリングした。パルプ濃度10%で漂白するために必要な中空糸濾過水を添加後、60℃の恒温水槽に45分間浸漬し未晒パルプを予熱した。このパルプに反応後のpHが3となる量の硫酸を添加してよく混合した後、モノ過硫酸0.3質量%を添加し、混合して60分間恒温水槽に浸漬することにより、初段モノ過硫酸処理を行った。処理後のパルプを上記の洗浄条件で洗浄した。次いで、パルプ濃度10%で漂白するために必要な中空糸濾過水を添加後、60℃の恒温水槽に45分間浸漬しパルプを予熱した。このパルプに反応後のpHが3となる量の硫酸、二酸化塩素0.5質量%をこの順序で添加し、混合して60分間恒温水槽に浸漬することにより、初段二酸化塩素処理を行った。処理後のパルプを上記の洗浄条件で洗浄した後、実施例1と同様に2枚のパルプシートを作成し、1夜風乾後パルプの白色度、K価、HexA量、粘度を測定した。
比較例1のモノ過硫酸量を0.3質量%から0.6質量%とした以外、比較例1と同様に行った。
比較例1、2のモノ過硫酸処理をし、次いで二酸化塩素処理をする場合は漂白後のパルプの粘度が大きく低下するとの問題がある。これに対して、実施例1、2の二酸化塩素処理段でモノ過硫酸を併用した処理をすることにより、パルプの粘度低下が大きく抑制された。
実施例1の条件でモノ過硫酸併用二酸化塩素処理を行ったパルプを上記の洗浄条件で洗浄した後、パルプにNaOH 0.9質量%、酸素0.15質量%、過酸化水素 0.25質量%添加し、上記の条件でアルカリ/酸素/過酸化水素処理を行った。処理後のパルプを上記の洗浄条件で洗浄した。洗浄したパルプに二酸化塩素0.2質量%、所定量の硫酸を加え、2時間恒温水槽に浸漬することにより最終二酸化塩素処理を行った。尚、硫酸は反応終了後のpHが5になる量を添加した。処理後のパルプを上記の洗浄条件で洗浄した後、実施例1と同様に2枚のパルプシートを作成し、1夜風乾後パルプの白色度、K価、HexA量、粘度、PC価を測定した。
実施例1の初段二酸化塩素処理段において、モノ過硫酸を添加せず、二酸化塩素0.55質量%にて処理したパルプを上記の洗浄条件で洗浄した後、実施例3と同様のアルカリ/酸素/過酸化水素処理、最終二酸化塩素処理を行った。処理後のパルプを上記の洗浄条件で洗浄し、その後、実施例1と同様に2枚のパルプシートを作成し、1夜風乾後パルプの白色度、K価、HexA量、粘度、PC価を測定した。
比較例3-2(D0-Eop-D1)
比較例3-1の初段二酸化塩素処理段の二酸化塩素添加率を0.55質量%から0.7質量%とした以外は比較例3-1と同様に行った。
実施例3で使用した実施例1の条件で処理したパルプの代わりに、比較例1の初段二酸化塩素処理で漂白し、上記の洗浄条件で洗浄した後のパルプを使用した以外、実施例3と同様に行った。
実施例3では、初段二酸化塩素処理段でモノ過硫酸を併用することにより、漂白後パルプの白色度、K価、HexA量、PC価が問題ないレベルになっており、パルプ粘度低下も小さい。これに対して、モノ過硫酸を用いない二酸化塩素主体の無塩素漂白の場合は、比較例3-1のように、実施例3と同等の白色度が得られるような二酸化塩素添加率では、漂白後パルプのK価、残存HexA量が高くパルプの褪色性が悪い(PC価が高い)との問題点がある。また、比較例3-2のように、実施例3と同等の褪色性が得られるようにするには大幅な二酸化塩素添加率のアップが必要な上に、漂白後の白色度が必要以上に高くなってしまう。さらに、比較例4のモノ過硫酸処理、次いで二酸化塩素処理の2段処理は、K価、残存HexA量が低く、パルプの褪色性は問題ないが、粘度低下が大きく紙力を要求される紙には使用できないとの問題点がある。また、実施例3の場合、二酸化塩素処理段でモノ過硫酸を併用して処理できるため、比較例4の場合のような新たな漂白タワーが必要なく、既存の二酸化塩素タワーが使用できるとの大きな利点がある。
アルカリ酸素漂白処理後の未晒パルプ30gをポリエチレン袋にサンプリングした。パルプ濃度10%で漂白するために必要な中空糸濾過水を添加後、60℃の恒温水槽に45分間浸漬し未晒パルプを予熱した。このパルプに反応後のpHが3となる量の硫酸、二酸化塩素0.5質量%をこの順序で添加し、混合した後60分間恒温水槽に浸漬することにより、初段二酸化塩素処理を行った。処理後のパルプを上記の洗浄条件で洗浄した。次いで、このパルプにNaOH 0.9質量%、酸素0.15質量%、過酸化水素0.25質量%を添加し、上記所定条件でアルカリ/酸素/過酸化水素処理を行った。処理後のパルプを上記の洗浄条件で洗浄した。洗浄したパルプに二酸化塩素0.2質量%、モノ過硫酸0.3質量%をこの順序で添加してよく混合した後、所定量の水酸化ナトリウム溶液をパルプに添加し、混合し、2時間恒温水槽に浸漬することにより、最終二酸化塩素処理段でモノ過硫酸併用二酸化塩素処理を行った。尚、水酸化ナトリウムは反応終了後のpHが5になる量を添加した。処理後のパルプを上記の洗浄条件で洗浄し、その後、実施例1と同様に2枚のパルプシートを作成し、1夜風乾後パルプの白色度、K価、HexA量、粘度、PC価を測定した。
アルカリ酸素漂白処理後の未晒パルプ30gをポリエチレン袋にサンプリングした。パルプ濃度10%で漂白するために必要な中空糸濾過水を添加後、60℃の恒温水槽に45分間浸漬し未晒パルプを予熱した。このパルプに反応後のpHが3となる量の硫酸、二酸化塩素0.5質量%をこの順序で添加し、混合した後60分間恒温水槽に浸漬することにより、初段二酸化塩素処理を行った。処理後のパルプを上記の洗浄条件で洗浄した。次いで、このパルプにNaOH 0.9質量%、酸素0.15質量%、過酸化水素0.25質量%を添加し、上記所定条件でアルカリ/酸素/過酸化水素処理を行った。処理後のパルプを上記の洗浄条件で洗浄した。洗浄したパルプに硫酸、二酸化塩素0.2質量%をこの順序でパルプに添加し、混合し、2時間恒温水槽に浸漬することにより、最終二酸化塩素処理を行った。尚、硫酸は反応終了後のpHが5になる量を添加した。処理後のパルプを上記の洗浄条件で洗浄し、その後、パルプに硫酸、モノ過硫酸0.3質量%をこの順序でパルプに添加して、60℃、120分間恒温水槽に浸漬することにより、最終モノ過硫酸処理を行った。尚、硫酸量は反応終了後のpHが5になる量を添加した。処理後のパルプを上記の洗浄条件で洗浄し、その後、実施例1と同様に2枚のパルプシートを作成し、1夜風乾後パルプの白色度、K価、HexA量、粘度、PC価を測定した。
実施例4では、最終二酸化塩素処理段でモノ過硫酸を併用することにより、漂白後パルプの白色度、K価、HexA量、PC価が問題ないレベルになっており、パルプ粘度低下も小さかった。これに対して、モノ過硫酸を用いない二酸化塩素主体の無塩素漂白の場合は、比較例3-1のように、実施例4と同等の白色度が得られるような二酸化塩素添加率では、漂白後パルプのK価、残存HexA量が高くパルプの褪色性が悪い(PC価が高い)との問題点がある。また、比較例3-2のように、実施例4と同等の褪色性が得られるようにするには大幅な二酸化塩素添加率のアップが必要な上に、漂白後の白色度が必要以上に高くなってしまう。比較例5の最終二酸化塩素処理後のモノ過硫酸処理は、K価、残存HexA量が低く、パルプの褪色性は問題ないが、粘度低下が大きく紙力を要求される紙には使用できないとの問題点がある。また、実施例4の場合、二酸化塩素処理段でモノ過硫酸を併用して処理できるため、比較例5の場合のような新たな漂白タワーが必要なく、既存の二酸化塩素タワーが使用できるとの大きな利点がある。
アルカリ酸素漂白処理後の未晒パルプ60gをポリエチレン袋にサンプリングし、所定量の水、硫酸1.25質量%を添加しpH3に調整した。恒温槽に浸漬し上記所定の条件で酸処理を行った。処理後のパルプを上記の洗浄条件で洗浄し、オゾン0.5質量%を添加して3分間オゾン処理を行った。オゾン処理終了後洗浄せずにパルプに二酸化塩素0.2質量%、モノ過硫酸0.5質量%をこの順序で添加し、上記所定の条件の下、初段二酸化塩素処理段でモノ過硫酸併用二酸化塩素処理を行った。処理後のパルプを上記の洗浄条件で洗浄した。次いで、パルプにNaOH 1.0質量%、酸素0.15質量%、過酸化水素 0.3質量%を添加し、上記所定の条件でアルカリ/酸素/過酸化水素処理を行った。処理後のパルプを上記の洗浄条件で洗浄した。洗浄したパルプに硫酸、二酸化塩素0.1質量%をこの順序でパルプに混合し、2時間恒温水槽に浸漬することにより、最終二酸化塩素処理を行った。尚、硫酸は反応終了後のpHが5になる量を添加した。処理後のパルプを上記の洗浄条件で洗浄し、その後、実施例1と同様に2枚のパルプシートを作成し、1夜風乾後パルプの白色度、K価、HexA量、粘度、PC価を測定した。
実施例5において、オゾン処理前の酸処理に代えてモノ過硫酸0.5質量%を添加した初段モノ過硫酸処理を行い、初段二酸化塩素処理段でモノ過硫酸を併用しなかったこと以外、実施例5と同様に行った。
実施例5において、初段二酸化塩素処理段の二酸化塩素添加量を0.2質量%から0.3質量%に代え、初段二酸化塩素処理段でモノ過硫酸を併用しなかったこと以外、実施例5と同様に行った。
比較例7-2(A-ZD0-Eop-D1)
実施例5において、初段二酸化塩素処理段の二酸化塩素添加量を0.2質量%から0.5質量%に代え、初段二酸化塩素処理段でモノ過硫酸を併用しなかったこと以外、実施例5と同様に行った。
実施例5では、オゾン処理後の初段二酸化塩素処理段でモノ過硫酸を併用することにより、漂白後パルプの白色度、K価、HexA量、PC価が問題ないレベルになっており、パルプ粘度低下も小さかった。これに対して、モノ過硫酸を用いない場合は、比較例7-1のように、実施例5と同等の白色度が得られるような二酸化塩素添加率では、漂白後パルプのK価、残存HexA量が高くパルプの褪色性が悪い(PC価が高い)との問題点がある。また、比較例7-2のように、実施例5と同等の褪色性が得られるようにするには大幅な二酸化塩素添加率のアップが必要であった。比較例6では、K価、残存HexA量が低く、パルプの褪色性は問題ないが、粘度低下が大きく紙力を要求される紙には使用できないとの問題点がある。また、実施例5の場合、二酸化塩素処理段でモノ過硫酸を併用して処理できるため、比較例6の場合のような新たな漂白タワーが必要なく、既存の二酸化塩素タワーが使用できるとの大きな利点がある。
実施例2における初段二酸化塩素処理段でのモノ過硫酸併用二酸化塩素処理で、パルプに二酸化塩素を添加してよく混合した後、モノ過硫酸、pH調整用硫酸をこの順序でパルプに添加した以外、実施例2と同様に行った。
実施例2における初段二酸化塩素処理段でのモノ過硫酸併用二酸化塩素処理で、パルプにモノ過硫酸を添加してよく混合した後、pH調整用硫酸、二酸化塩素をこの順序でパルプに添加した以外、実施例2と同様に行った。
実施例7のアルカリ性のパルプにモノ過硫酸を添加する方法に比べて、実施例6、2のパルプを酸性状態にしてからモノ過硫酸を添加する方法では、HexA量及びK価が低減でき、白色度が向上した。
これは、実施例7では、酸性になっていない状態でパルプにモノ過硫酸を添加したので、モノ過硫酸の分解の程度が大きいことによると推測される。
実施例4における最終二酸化塩素処理段でのモノ過硫酸併用二酸化塩素処理で、パルプに水酸化ナトリウム溶液を添加してよく混合した後、モノ過硫酸、二酸化塩素をこの順序でパルプに添加した以外、実施例4と同様に行った。
実施例4、8の結果を表6に示した。
実施例8のアルカリ性のパルプにモノ過硫酸を添加する方法に比べて、実施例4のパルプを酸性状態にしてからモノ過硫酸を添加する方法では、HexA量及びK価が低下し、白色度が向上した。
これは、実施例8では、アルカリ性になっている状態でモノ過硫酸を添加したので、モノ過硫酸の分解の程度が大きいことによると推測される。
Claims (11)
- リグノセルロース物質を蒸解して得られる未漂白パルプをアルカリ酸素漂白処理し、次いで二酸化塩素処理を含んだ無塩素漂白処理を行う方法において、当該二酸化塩素処理が実施される少なくとも1つの二酸化塩素処理段でモノ過硫酸を併用することを特徴とする漂白パルプの製造方法。
- モノ過硫酸を併用した二酸化塩素処理段が、アルカリ酸素漂白処理後の初段であることを特徴とする請求項1に記載の漂白パルプの製造方法。
- モノ過硫酸を併用した二酸化塩素処理段が、過酸化水素処理段の後の段であることを特徴とする請求項1に記載の漂白パルプの製造方法。
- モノ過硫酸を併用した二酸化塩素処理段が、無塩素漂白処理の最終段であることを特徴とする請求項1に記載の漂白パルプの製造方法。
- 無塩素漂白処理が、二酸化塩素処理段でモノ過硫酸を併用した処理をし、次いで酸素及び/又は過酸化水素を併用したアルカリ処理をし、次いで二酸化塩素処理をする無塩素漂白処理であることを特徴とする請求項1又は2に記載の漂白パルプの製造方法。
- 無塩素漂白処理が、二酸化塩素処理をし、次いで酸素及び/又は過酸化水素を併用したアルカリ処理をし、次いで二酸化塩素処理段でモノ過硫酸を併用した処理をする無塩素漂白処理であることを特徴とする請求項1又は4に記載の漂白パルプの製造方法。
- 無塩素漂白処理が、オゾン漂白処理後、洗浄せずに二酸化塩素処理段でモノ過硫酸を併用した処理をし、次いで酸素及び/又は過酸化水素を併用したアルカリ処理をし、次いで二酸化塩素処理をする無塩素漂白処理であることを特徴とする請求項1に記載の漂白パルプの製造方法。
- モノ過硫酸を併用した二酸化塩素処理段におけるモノ過硫酸の添加順序として、二酸化塩素を添加した後モノ過硫酸を添加すること、二酸化塩素を添加した後モノ過硫酸及びpH調整用の酸を添加すること、又はpH調整用の酸を添加した後二酸化塩素及びモノ過硫酸を添加することを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載の漂白パルプの製造方法。
- モノ過硫酸を併用した二酸化塩素処理段において、二酸化塩素及びモノ過硫酸を添加した後アルカリを添加し、または二酸化塩素を添加した後モノ過硫酸添加と同時にアルカリを添加して所望のpHに調整することを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載の漂白パルプの製造方法。
- 請求項1~9のいずれかに記載の無塩素漂白処理後の漂白パルプの白色度が70~89%であり、ヘキセンウロン酸残量が10μmol/パルプg以下であることを特徴とする漂白パルプの製造方法。
- 請求項1~10のいずれかに記載の漂白パルプの製造方法により製造された漂白パルプを用いて、抄紙pH6以下で製造された紙。
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