WO2008066029A1

WO2008066029A1 - Locking device

Info

Publication number: WO2008066029A1
Application number: PCT/JP2007/072831
Authority: WO
Inventors: Hiroki Kaihori; Hiroyasu Okada; Masaaki Ochi; Kenji Fujii
Original assignee: Panasonic Corporation
Priority date: 2006-11-30
Filing date: 2007-11-27
Publication date: 2008-06-05
Also published as: JP2008138384A; US20100033298A1; JP4940914B2; US8159326B2

Description

明細書

施錠装置

技術分野

[0001] 本発明は、車や家などの施錠や開錠を無線信号等を用いて制御する施錠装置に関する。

背景技術

[0002] 近年、遠隔操作により車や家などのドアに対して開施錠を行う施錠装置が実用化されている。このような施錠装置に関する技術としては、例えば、特許文献 1に開示されている。

[0003] 図 9は、車に利用した従来の施錠装置の一例を示す構成図である。また、図 10は、従来の施錠装置において、鍵が車外にある場合の制御手順を示す図である。以下、図 9に示すような車を例にとり、従来のこの種の施錠装置について説明する。

[0004] まず、図 9に示すタツチボタン 1に、鍵 6Bを持った車 2の使用者が車 2外から触れる。すると、図 10のように、車 2内をその通信範囲 2Aとする車内送信アンテナ 4A及び 4Bから全員呼出信号 5が発せられる。しかし、鍵 6Bは、通信範囲 2A内に存在しないため、これに対する応答をしない。その情報、すなわち鍵 6Bは車内に存在しないという情報が車 2内の記憶部（図示せず）に記憶される。

[0005] 次に、車 2外を含む範囲をその通信範囲 2Bとする車外送信アンテナ 5Cから全員呼出信号 12が発せられる。そうすると、鍵 6Bは、この通信範囲 2B内に存在するため全員呼出信号 12を受信する。そして、鍵 6Bは、この全員呼出信号 12に対する応答信号 13Bを車 2の受信アンテナ 8に送信する。ここで、車 2内の記憶部には鍵 6Bは車外に存在する旨の情報が記憶されている。このため、車外送信アンテナ 5Cから鍵 6 Bに対し個別認証呼出信号 14が送信される。そして、鍵 6B力この個別認証呼出信号 14を受信し、鍵 6Bに保存された暗証番号と照合が取れた場合、鍵 6Bが個別認証応答信号 15を送信する。その情報により、鍵 6Bが車 2外に存在していることが認識される。

[0006] そうすると、車 2におけるドアの錠には開錠命令あるいは施錠命令が下される。すなわち、鍵 6Bを持った使用者が錠の状態を制御可能な状態となって!/、る。

[0007] 一方、鍵 6Aを持った車 2の使用者が車 2内にいるときに、第三者が図 9に示すタツチボタン 1に触れると、車 2内をその通信範囲 2Aとする車内送信アンテナ 4A及び 4B から全員呼出信号 5が発せられる。そうすると、この通信範囲 2A内に存在する鍵 6A 力 S、この全員呼出信号 5を受信し、応答信号 7を受信アンテナ 8に送信する。受信ァンテナ 8が応答信号 7を受信すると、車内送信アンテナ 4A及び 4Bから鍵 6Aに対して個別認証呼出信号 9が送信される。そして、鍵 6Aが、この個別認証呼出信号 9を受信し、鍵 6Aに保存された暗証番号と照合が取れた場合には、鍵 6Aが個別認証応答信号 10を送信する。そうすると、車 2内の記憶部において、鍵 6Aは車内に存在するという情報が記憶される。

[0008] 次に、車 2外を含む範囲をその通信範囲 2Bとする車外送信アンテナ 5Cが全員呼出信号 12を発する。そうすると、この通信範囲 2B内に存在する鍵 6A力この全員呼出信号 12を受信し、この全員呼出信号 12に対する応答信号 13Aを車 2の受信アンテナ 8に送信する。しかし、車 2内の記憶部には鍵 6Aは車内に存在する旨の情報が記憶されているため、鍵 6Aに対しては車外送信アンテナ 5Cから個別認証呼出信号 14が送信されることはない。従って、ドアの錠は制御不可能な状態となり、第三者が車 2のドアを開けることはできない。

[0009] なお、図 9は、車外送信アンテナ 5Cと同様の機能を有した車外送信アンテナ 5A及び 5Bをさらに設置したような構成例を示している。

[0010] このように、従来の施錠装置は、全員呼出信号 12の送信前に、車 2内に対する全員呼出信号 5を送信することで、各鍵 6A、 6B、 6C及び 6Dが車 2内に存在しないことを確認した上で錠の制御を可能とするか否かの判定を行うような構成として!/、た。このような構成とすることにより、従来の施錠装置は、鍵 6Aを持っている使用者が車 2 内に乗っている場合における、第三者によるドアの開施錠防止を図る安全対策を講じていた。

[0011] ところで、上記従来の構成において、各鍵 6A、 6B、 6C及び 6Dの存在する領域を特定するためには、図 10に示すごとぐ各鍵 6A、 6B、 6C及び 6Dからの応答信号による応答があるか否か判定するため、それぞれ 2度受信を試みる必要があった。すなわち、車内送信アンテナ 4A及び 4Bからの全員呼出信号 5に対する応答信号 7と、車外送信アンテナ 5Cからの全員呼出信号 12に対する応答信号 13Aや 13Bとの両方に対する受信を試みて、各鍵 6A、 6B、 6C及び 6Dの存在する領域をそれぞれに特定する必要があり、その結果として、通信時間が長くなつてしまっていた。このように、従来の施錠装置は長い通信時間を要することが課題であった。

特許文献 1：日本特許出願特開 2003— 20837号公報

発明の開示

[0012] 上記課題を解決するため、本発明の施錠装置は、ドアを有する閉鎖空間のドアの錠を開施錠する施錠装置であって、閉鎖空間外を含む範囲に第 1の信号を送信する第 1の送信アンテナと、閉鎖空間内を対象に第 2の信号を送信する第 2の送信アンテナと、第 1の信号を受信し、かつ第 2の信号を受信しなかった場合には、第 1の応答信号を送信するとともに、第 1の信号を受信し、かつ第 2の信号を受信した場合には、第 2の応答信号を送信する鍵と、鍵から少なくとも第 1の応答信号を受信する受信ァンテナと、受信アンテナが第 1の応答信号を受信したか否かに少なくとも基づいて、錠に対する開施錠の可否を制御する制御部とを備えた構成である。

[0013] 本発明の施錠装置は、このような構成により、鍵からの第 1の応答信号を受信アンテナが受信した場合に限り、錠の制御が可能となるため、各鍵からの応答信号を 2度受信することを必要とせず、各鍵からの第 1の応答信号若しくは第 2の応答信号を一回のみ受信する、または第 1及び第 2の応答信号のいずれをも受信しないことにより、各鍵が存在する領域を特定することができ、これによつて通信時間の短縮を図ることができる。

図面の簡単な説明

[0014] [図 1]図 1は、本発明の実施の形態 1における施錠装置の構成図である。

[図 2]図 2は、本発明の実施の形態 1における施錠装置のブロック図である。

[図 3]図 3は、本発明の実施の形態 1における施錠装置の制御手順を示すタイミングチャートである。

[図 4]図 4は、本発明の実施の形態 2における施錠装置の制御手順を示すタイミングチャートである。 [図 5]図 5は、本発明の実施の形態 2における施錠装置の他の実施例を示す構成図である。

園 6]図 6は、本発明の実施の形態 2における施錠装置の他の実施例における制御手順を示すタイミングチャートである。

園 7]図 7は、本発明の実施の形態 3における施錠装置の制御手順を示すタイミングチャートである。

園 8]図 8は、本発明の実施の形態 3における施錠装置の構成図である。

園 9]図 9は、従来の施錠装置の一例を示す構成図である。

園 10]図 10は、従来の施錠装置の制御手順を示すタイミングチャートである。符号の説明

1 , 17A, 17B, 17C タツチボタン

2, 18 車

2A, 18A 閉鎖空間

2B, 18B 通信範囲

4A, 4B, 20A, 20B 車内送信アンテナ（第 2の送信アンテナ）

5A, 5B, 5C, 22A, 22B, 22C 車外送信アンテナ（第 1の送信アンテナ）

6A, 6B, 6C, 6D, 24A, 24B, 24C, 24D, 1024B 鍵

8, 27 受信アンテナ

19 制御部

21 拡張呼出信号 (第 2の信号）

21B 再度拡張呼出信号 (第 3の信号）

23 全員呼出信号 (第 1の信号）

25 第 2の応答信号

26 第 1の応答信号

28A, 28B 鍵受信アンテナ

29A, 29B 鍵制御部

30A, 30B 鍵送信アンテナ

31 個別認証呼出信号 32 個別認証応答信号

33 錠

100, 100B ドア

発明を実施するための最良の形態

[0016] (実施の形態 1)

以下、本発明の実施の形態 1における施錠装置について図面を参照しながら説明する。

[0017] 図 1は、本発明の実施の形態 1における施錠装置の構成図、また、図 2は、そのプロックである。本実施の形態では、本発明の施錠装置を車に適用した一例を挙げて説明する。

[0018] 図 1に示すように、本施錠装置を適用する車 18は、乗降するためのドア 100及び 1 00Bや荷物を積むためのトランク 100Cを有している。また、車 18の車内は、車外と区分される閉鎖空間 18Aを形成している。さらに、ドア 100に対して、ドア 100を開施錠するための錠 33が設けられ、ドア 100Bやトランク 100Cに対しても同様に錠（図示せず）が設けられている。錠 33が開錠状態のとき、ドア 100を開くことが可能である。一方、錠 33が施錠状態のとき、少なくとも外部からドア 100を開くことが不可能である

〇

[0019] 本発明の施錠装置は、車 18のようなドアを有する閉鎖空間に対し、そのドアの錠を開施錠する施錠装置であり、錠の開錠と施錠との状態を切り替える開施錠制御や、開施錠制御を可能とするか否かを切り替えるなどの開施錠に関する制御を行う。

[0020] また、本実施の形態では、鍵 24A、 24B、 24C及び 24Dが使用者により携帯可能であり、使用者がこれらの鍵を所持することにより、例えば、ドア 100の錠 33に対して開施錠できるような一例を挙げて説明する。

[0021] 本実施の形態の施錠装置は、このような開施錠の機能を実現するため、図 1や図 2 に示すように、第 1の送信アンテナとしての車外送信アンテナ 22Aと、第 2の送信アンテナとしての車内送信アンテナ 20A及び 20Bと、信号の送受信を行うことで錠 33を遠隔制卸する鍵 24A、 24B、 24C及び 24Dと、鍵 24A、 24B、 24C及び 24D力、らの信号を受信するための受信アンテナ 27と、開施錠制御のような開施錠に関する制御などを行う制御部 19とを備えている。また、本実施の形態では、車 18の使用者が本施錠装置の機能を作動させるため、車 18の外側にタツチボタン 17A、 17B及び 17C を備えた一例を挙げて!/、る。

[0022] 車外送信アンテナ 22Aは、例えばドア 100あるいはその近傍の車 18外に設置され、閉鎖空間 18A外を含む範囲に、第 1の信号としての全員呼出信号 23などを送信する。すなわち、車外送信アンテナ 22Aは、図 1に示すように、ドア 100から閉鎖空間 1 8Aの一部及び閉鎖空間 18A外の一部を含むような通信範囲 18Bに、これらの信号を送信する。

[0023] なお、図 1や図 2においては、ドア 100Bに対する錠を対象とした車外送信アンテナ

22Bや、トランク 100Cに対する錠を対象とした車外送信アンテナ 22Cをも備えた一例を示している。本実施の形態では、以下、これら各ドアやトランクなどのうち、ドア 10 0に対する錠 33の開施錠を中心に説明する。

[0024] 次に、車内送信アンテナ 20A及び 20Bは、車内である閉鎖空間 18A内に設置され、閉鎖空間 18A内を対象とした第 2の信号としての拡張呼出信号 21を送信する。すなわち、車内送信アンテナ 20A及び 20Bは、閉鎖空間 18A内を通信範囲としており、拡張呼出信号 21は、閉鎖空間 18A内のみにおいて実質的に送信される。この拡張呼出信号 21は、閉鎖空間 18A内、すなわち車内に鍵があるかどうかを判定するために利用される。なお、本実施の形態では、車内送信アンテナ 20Aと 20Bとの 2つのアンテナを設置した一例を挙げているが、例えば、閉鎖空間 18A内において十分に信号送信が可能であれば一つのアンテナでもよぐまた逆に二つ以上設置するような構成であってもよい。

[0025] 次に、鍵 24A、 24B、 24C及び 24Dは、その存在位置に応じて、車外送信アンテナ 22Aから送信された全員呼出信号 23や、車内送信アンテナ 20A及び 20Bから送信された拡張呼出信号 21などを受信する。さらに、鍵 24A、 24B、 24C及び 24Dは、このような呼出信号の種別や信号受信の可否に基づく応答信号を送信する。鍵 24 A、 24B、 24C及び 24Diま、このような処理を ifうため、図 2ίこ示すよう ίこ、鍵 24Αの場合、各送信アンテナからの信号を受信する鍵受信アンテナ 28Αと、鍵 24Αにおける各種の処理や制御を実行する鍵制御部 29Αと、鍵制御部 29Αにより生成された応答信号を送信する鍵送信アンテナ 30Aとを備える。また、鍵 24Bの場合も同様に、鍵受信アンテナ 28Bと鍵制御部 29Bと鍵送信アンテナ 30Bとを備え、鍵 24Cや鍵 24D も同様である。

[0026] また、図 1では、鍵 24Aが閉鎖空間 18A内かつ通信範囲 18B内に位置し、鍵 24B が閉鎖空間 18A外かつ通信範囲 18B内に位置し、鍵 24Cが閉鎖空間 18A内かつ通信範囲 18B外に位置し、鍵 24Dが閉鎖空間 18A外かつ通信範囲 18B外に位置しているような場合を示している。すなわち、鍵 24A及び鍵 24Cは、車内送信アンテナ 20Aあるいは 20Bからの信号を受信可能である。また、鍵 24A及び鍵 24Bは、車外送信アンテナ 22Aからの信号を受信可能である。また、鍵 24Dは、車内送信アンテナ 20A、 20B、及び車外送信アンテナ 22Aからのいずれの信号も受信不可能である。なお、本実施の形態では、説明をわ力、り易くするため、 4つの鍵がこのように位置する例を挙げて説明するが、鍵は一つであってもよぐまた複数個あってもよい。また、鍵は、通常、車 18の使用者が所持しており、一つの鍵であっても、図 1に示す鍵 24A、 24B、 24C及び 24Dの位置など様々な場所に位置することができる。

[0027] さらに、鍵 24A、 24B、 24C及び 24Dは、全員呼出信号 23を受信し、かつ拡張呼出信号 21を受信しなかった場合には、第 1の応答信号 26を送信する。また、鍵 24A 、 24B、 24C及び 24Dは、全員呼出信号 23を受信し、かつ拡張呼出信号 21を受信した場合には、第 2の応答信号 25を送信する。すなわち、例えば、鍵 24Aの場合、鍵制御部 29Aは、鍵受信アンテナ 28Aにより全員呼出信号 23や拡張呼出信号 21 を受信したか否かを判定する。さらに、鍵制御部 29Aは、その判定結果に応じて、鍵送信アンテナ 30Aから第 1の応答信号 26や第 2の応答信号 25を送信するよう制御する。また、鍵 24A、 24B、 24C及び 24Dは、全員呼出を受信できない場合は、応答信号を送信しない。当然のことながら、鍵 24A、 24B、 24C及び 24Dは、これらすベての呼出信号が受信できてレ、なレ、場合も、応答信号を送信しなレ、。

[0028] 次に、受信アンテナ 27は、上述したようにして鍵からの送信される第 1の応答信号 2 6や第 2の応答信号 25などの応答信号を受信する。このような応答信号など、受信ァンテナ 27で受信された信号は制御部 19に送出される。

[0029] 次に、制御部 19は、錠 33に対しての開施錠制御など開施錠に関する制御を行う。このような制御を行うため、制御部 19は、図 2に示すように、車 18において、タツチボタン 17A、 178及び17じ、車内送信アンテナ 20A及び 20B、車外送信アンテナ 22A 、 22B及び 22C、受信アンテナ 27、及び錠 33に接続されている。

[0030] 制御部 19は、このような構成において、車内送信アンテナ 20A及び 20Bに対して拡張呼出信号 21を送信するように制御するとともに、車外送信アンテナ 22A、 22B 及び 22Cに対しては、全員呼出信号 23を送信するように制御する。また、制御部 19 は、受信アンテナ 27カ鍵 24A、 24B、 24C及び 24Dのいずれ力、力、ら少ヽなくとも第の応答信号 26を受信したか否かを判定する。さらに、制御部 19は、第 1の応答信号 26 を受信したか否かの判定に基づいて、錠に対する開施錠の可否、すなわち開施錠を可能とするか否かを制御する。さらに、制御部 19は、開施錠を可能としたとき、錠を開錠あるいは施錠するような開施錠制御を行う。

[0031] 本実施の形態の施錠装置は、以上説明したような基本構成であり、例えば、鍵 24B は、全員呼出信号 23を受信し、かつ拡張呼出信号 21を受信しないため、第 1の応答信号 26を送信する。このため、受信アンテナ 27が鍵 24Bからの第 1の応答信号 26を受信する。その結果、制御部 19は、鍵 24Bからの第 1の応答信号を受信したと判定し、鍵 24B近傍にある錠 33の開施錠が可能となるよう錠 33を制御する。これによつて、ドア 100の外側近傍に位置する使用者による鍵の遠隔制御のみにより、ドア 100の開施錠ができることになる。また、このような構成とすることにより、鍵 24A、 24B、 24C 及び 24Dからの応答信号をそれぞれに対して一度のみ受信を試みればよいため、通信時間の抑制が可能となる。

[0032] また、本実施の形態では、開施錠における信頼性を高めるため、鍵に対して個別認証を行うような構成例を挙げて説明する。

[0033] すなわち、このような個別認証処理を行うため、制御部 19は、受信アンテナ 27が鍵から第 1の応答信号を受信した場合には、車外送信アンテナ 22A、 22B及び 22Cに対し、個別認証呼出信号を送信するよう制御する。この個別認証呼出信号は、応答した鍵が車 18に登録された鍵であるか否か判別する個別認証のための信号である。また、この鍵が、個別認証呼出信号に対する個別認証応答信号を、さらに受信アンテナ 27に送信する場合に限って、制御部 19は、錠の開施錠が可能となるようにこの錠を制御する。

[0034] 例えば、図 1や図 2に示すように、受信アンテナ 27が鍵 24Bから第 1の応答信号 26 を受信した場合には、制御部 19は、車外送信アンテナ 22Aに対し、個別認証呼出信号 31を送信するよう制御する。これにより、鍵 24Bは、個別認証呼出信号 31を受信する。鍵 24Bにおいて、鍵制御部 29Bは、例えば、受信した個別認証呼出信号 31 と鍵 24B内に記憶する個別認証のためのデータとを照合し、一致した場合には、個別認証応答信号 32を送信する。また、鍵 24Bは、一致しない場合には、個別認証応答信号 32を送信しない。このようにして、受信アンテナ 27が個別認証応答信号 32を受信する場合に限って、制御部 19は、錠 33の開施錠が可能となるようにこの錠 33を制御する。

[0035] 図 3は、以上のように構成された本実施の形態における施錠装置の制御手順を示すタイミングチャートである。図 3に示すように、制御部 19の制御により、まず、車内送信アンテナ 20A及び 20Bから拡張呼出信号 21が送信され、続いて車外送信アンテナ 22Aから全員呼出信号 23が送信される。その後、受信アンテナ 27は、所定の時間間隔で、鍵 24A、 24B、 24C及び 24Dからの応答信号の受信を試みる。図 1に示す鍵 24Aは、拡張呼出信号 21を受信し、かつ全員呼出信号 23を受信したため、第 2の応答信号 25を送信する。また、図 1に示す鍵 24Bは、拡張呼出信号 21を受信せず、かつ全員呼出信号 23を受信したため、第 1の応答信号 26を送信する。さらに、制御部 19の制御により、車外送信アンテナ 22Aから、第 1の応答信号 26を送信した鍵 24Bに対しての個別認証呼出信号 31が送信され、鍵 24Bは、個別認証のための照合が一致すると、個別認証応答信号 32を送信する。

[0036] 次に、以上のように構成された本実施の形態の施錠装置の動作について説明する。なお、図 1に示すごとく様々な領域に配置された各鍵 24A、 24B、 24C及び 24Dと車 18と力どのように信号のやり取りをするのかについて、以下、同時並行で説明す

[0037] まず、図 1に示すタツチボタン 17Aにこの車 18の使用者が触れる。すると、制御部 1 9にその情報が伝達され、制御部 19が作動する。次に、この制御部 19から車内送信アンテナ 20A及び 20Bに対し、拡張呼出信号 21を発する旨の命令がなされる。そうすると、閉鎖空間 18A内に存在する鍵 24A及び 24Cのみがこの拡張呼出信号 21を受信する。一方、閉鎖空間 18A内に存在しない鍵 24B及び 24Dはこの拡張呼出信号 21を受信しない。なお、本実施の形態では、この段階において、拡張呼出信号 21 に対する応答信号を鍵は、送信しなレ、構成としてレ、る。

[0038] 次に、制御部 19から車外送信アンテナ 22Aに対し、全員呼出信号 23を発する旨の命令がなされる。そうすると、図 1に示すごとぐ通信範囲 18Bに存在する鍵 24A及び 24Bがこの全員呼出信号 23をそれぞれの鍵受信アンテナ 28A、鍵受信アンテナ 28Bで受信する。そして、鍵制御部 29Aにおいては第 2の応答信号 25が、鍵制御部 29Bにおいては第 1の応答信号 26がそれぞれ作成される。鍵 24Aは、この第 2の応答信号 25を鍵送信アンテナ 30Aから送信し、鍵 24Bは、第 1の応答信号 26を鍵送信アンテナ 30Bから送信する。また、これらの応答信号が、受信アンテナ 27により受信される。

[0039] ここで、第 2の応答信号 25には、鍵 24Aが拡張呼出信号 21を受信した旨の情報、すなわち、鍵 24Aが車 18内に存在するという情報が含まれている。一方、第 1の応答信号 26には、鍵 24Bは拡張呼出信号 21を受信していない旨の情報、すなわち、鍵 24Bが車 18内には存在しな!/、と!/、う情報が含まれて!/、る。

[0040] ここで、応答信号 25及び 26については、その応答が鍵 24A、 24B、 24C及び 24D のいずれによるものであるのかを制御部 19が判別することができるように、各鍵 24A 、 24B、 24C及び 24Dそれぞれの応答するタイミングを図 3に示すごとくずらしている

〇

[0041] なお、鍵 24C及び 24Dは、車外送信アンテナ 22Aの通信範囲 18Bに存在していないため、全員呼出信号 23を受信しておらず、第 2の応答信号 25及び第 1の応答信号 26のいずれをも受信アンテナ 27に送信することはない。

[0042] その後、制御部 19は、この第 2の応答信号 25及び第 1の応答信号 26から、通信範囲 18Bに存在するとともに閉鎖空間 18Aには存在しない鍵、すなわち車 18外で車 1 8の近くに存在する鍵は、応答した鍵 24A及び 24Bの内、鍵 24Bのみであることを認識する。そして、この鍵 24Bのみに対し、個別認証呼出信号 31を車外送信アンテナ 22Aから送信する。 [0043] この個別認証呼出信号 31は、上述したように、応答した鍵 24Bが車 18に登録された鍵であるか否か判別するための信号である。すなわち、車 18以外の車に登録された、同タイプの鍵が通信範囲 18B内に存在し、同じタイミングで応答信号を送信するような場合において、この鍵 24B力車 18に登録されたものであるの力、、または、他の車に登録されたものであるのかを判別するために送信される。

[0044] この個別認証呼出信号 31を受信した鍵 24B力車 18に登録されたものである場合には、個別認証応答信号 32を車 18の受信アンテナ 27に送信する。さらに、この個別認証応答信号 32を、受信アンテナ 27より制御部 19が受信すると、この制御部 19 が錠 33に対して、開施錠が可能となるように制御するとともに、施錠制御、あるいは開錠制御を行う。すなわち、施錠制御された場合は、ドア 100力 S錠 33によりロックされ、少なくとも外部からドア 100を開くことが不可能となる。また、開錠制御された場合は、ドア 100は錠 33によるロックが解除され、自由にドア 100を開くことが可能となる。

[0045] このような構成により、各鍵 24A、 24B、 24C及び 24Dからの第 2の応答信号 25若しくは第 1の応答信号 26を一回のみ受信する、または第 1の応答信号 26及び第 2の応答信号 25のいずれをも受信しないことにより、各鍵 24A、 24B、 24C及び 24D力 S 存在する領域を特定することができるため、 2度の応答信号の受信を必要とせず、通信時間の短縮を図ることができる。

[0046] なお、本実施の形態においては、車外送信アンテナ 22A及びタツチボタン 17Aを、運転席近傍のドア 100に設置する構成を中心に説明した力、上述したように、助手席近傍のドア 100Bに車外送信アンテナ 22Bゃタツチボタン 17Bを設置する構成、あるいは、トランク 100Cに車外送信アンテナ 22C及びタツチボタン 17Cを設置する構成としても力、まわない。ただし、運転席近傍のドア 100に設置する構成とすることにより、運転手が乗り降りする際に、施錠、開錠することができるため、利便性の観点から望ましい。

[0047] さらに、運転席近傍のドア 100、助手席近傍のドア 100B及びトランク 100Cのいずれにも、車外送信アンテナ 22A、 22B及び 22Cゃタツチボタン 17A、 17B及び 17C を設置すると、より利便性の観点から望ましい。

[0048] また、受信アンテナ 27により個別認証応答信号 32を受信した制御部 19が錠 33を施錠（あるいは開錠）した際に、その情報を制御部 19が記憶しておく構成としてもよい。すなわち、制御部 19が、錠 33に対して行った開施錠の制御に関する情報である開施錠制御情報を記憶し、次に行う開施錠の制御にお!/、て、開施錠制御情報が開錠制御を示すとき、錠 33に対して施錠制御を行い、開施錠制御情報が施錠制御を示すとき、錠 33に対して開錠制御を行うような構成であってもよい。このような構成とすることにより、次の錠 33に対する制御が開錠（あるいは施錠)制御であることを制御部 19は認識できるため、タツチボタン 17Aを施錠用、開錠用の 2種類を設ける必要がなぐ図 1に示すごとく一つのタツチボタン 17Aで構成することができ望ましい。

[0049] さらに、閉鎖空間内である車 18内から手動で強制的に施錠、開錠制御を行うための手動施錠開錠スィッチ（図示せず）を車 18内に設けている場合には、制御部 19がこの手動施錠開錠スィッチの状態を認識し、この手動施錠開錠スィッチの状態に基づいて、次の錠 33に対する制御が開錠なのか施錠なのかを判断する構成とすることが望ましい。すなわち、例えば前回の錠 33に対する制御が施錠制御であったような場合であっても、使用者が手動施錠開錠スィッチにより開錠していた場合においては、本施錠装置は開錠状態にある。このような場合には、前回の制御である「施錠した」という情報に基づき次の制御を行うのではなぐ手動施錠開錠スィッチの状態、すなわち、ここでは「開錠状態にある」という情報に基づき、次の制御である「施錠制御」をすることにより、錠 33に対して正しい制御を行うことができ望ましい。すなわち、車 18 内に手動施錠開錠スィッチが設けられているような構成においては、制御部 19が、手動施錠開錠スィッチの状態が開錠状態である場合には、錠 33に対して施錠制御を行い、手動施錠開錠スィッチの状態が施錠状態である場合には、錠 33に対して開錠制御を行うような構成とすることがより好ましい。

[0050] また、本実施の形態においては、車 18を例にとって説明した力その他、家などの各種施錠装置にぉレ、て実施可能である。

[0051] (実施の形態 2)

以下、本発明の実施の形態 2における施錠装置について図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態 1の構成と同様の構成を有するものについては、同一符号を付しその説明を省略する。 [0052] また、図 4は、本実施の形態における施錠装置の制御手順を示すタイミングチヤ一トでめる。

[0053] 本実施の形態において、実施の形態 1と相違する点は、図 4に示すごとぐ制御部 1 9が第 2の応答信号 25を受信した後に、再度、第 3の信号としての拡張呼出信号 21 Bを車内送信アンテナ 20A及び 20Bから送信し、その後、個別認証呼出信号 31を送信する構成としたことである。すなわち、本実施の形態は、制御部 19が、個別認証呼出信号 31を送信するよう制御する前に、車内送信アンテナ 20A及び 20Bに対し、第 3の信号を送信するよう制御し、鍵が、第 3の信号を受信しなかった場合には、第 1 の個別認証応答信号 32を受信アンテナ 27に対して送信するとともに、第 3の信号を受信した場合には、第 2の個別認証応答信号 33を送信するような構成として!/、る。

[0054] この構成により、各鍵 24A、 24B、 24C及び 24Dが存在する領域の特定及び錠に対する開施錠制御についての信頼性を向上させることができる。すなわち、図 1に示すように鍵 24Aが閉鎖空間 18A内に存在していたにもかかわらず、ノイズ等の原因により、一回目の拡張呼出信号 21を受信できなかったような場合、制御部 19は、誤つて当該鍵 24Aが車 18外にあるものと判断してしまう。

[0055] 図 4では、鍵 24Aが正しく第 2の応答信号 25を送信するような場合を示している力上述のように、鍵 24Aが拡張呼出信号 21を受信できなかった場合、鍵 24Aは第 1の応答信号 26を送信してしまうことになる。その結果、制御部 19は、鍵 24Aが車 18外にあるものと誤判断してしまう。

[0056] このような誤判断により、錠に対する開施錠制御を可能としてしまうと、使用者が車 1 8内に乗っている場合における、第三者によるドアの開施錠防止を図る安全対策が功を奏さない結果となってしまう。このような事態を防止するために、本実施の形態では、再度、車内送信アンテナ 20A及び 20Bが拡張呼出信号 (以下、再度拡張呼出信号と呼ぶ） 21Bを送信する。続けて、個別認証呼出信号 31を送信する。この個別認証呼出信号 31を受けた鍵が、再度拡張呼出信号 21Bを受信していなかった場合には、個別認証応答信号 32を送信する。

[0057] したがって、個別認証応答信号 32を受信した制御部 19は、再度、車 18外に存在することを、確認できる。このような構成とすることで、各鍵 24A、 24B、 24C及び 24D が存在する領域の特定及び錠に対する開施錠制御についての信頼性を高めることができる。

[0058] さらに、再度拡張呼出信号 21Bを送信することには、以下のようなメリットがある。

[0059] 図 5は、本実施の形態における施錠装置の他の実施例を示す構成図であり、図 6 は、その制御手順を示すタイミングチャートである。図 5では、他車に登録された鍵 10 24B力車 18内に存在するような一例を挙げている。また、鍵 1024Bは、車 18に対応した鍵 24Bに相当する。

[0060] 図 5に示すごとぐ鍵 24B力閉鎖空間 18A外であり、かつ通信範囲 18B内に存在するとともに、鍵 1024B力閉鎖空間 18A内であり、かつ通信範囲 18B内に存在するような場合、この他車の鍵 1024Bが再度拡張呼出信号 21B及び個別認証呼出信号 31を受信している可能性がある。そのような場合、受信アンテナ 27が、自車の鍵 2 4Bから第 1の応答信号 26を受信するとともに、他車の鍵 1024Bから第 2の応答信号 25までも受信してしまう可能性がある。

[0061] このとき、受信アンテナ 27が鍵 24Bからの第 1の応答信号 26を優先して受信すれば問題ない。一方、受信アンテナ 27が、他車の鍵 1024Bからの第 2の応答信号 25 を優先して受信してしまった場合には、車 18の使用者が車 18外に締め出されてしまうという事態が生じてしまう。すなわち、実際には鍵 24Bは通信範囲 18B内に存在するとともに、閉鎖空間 18A外に存在するにもかかわらず、誤って、制御部 19が、閉鎖空間 18A内に鍵が存在するものと判断してしまう可能性がある。制御部 19がこのように判断してしまうと、使用者が開施錠可能な領域にいるにもかかわらず、当該安全対策を講じたがために開施錠制御が不可能となってしまい、その結果として使用者が車 18内に入ることができな!/、と!/、う事態が生じてしまう。

[0062] このような場合に備えて、受信アンテナ 27が各応答信号受信後、再度、車内送信アンテナ 20A及び 20Bから図 6に示すように再度拡張呼出信号 21Bを送信し、車外送信アンテナ 22Aが個別認証呼出信号 31を送信する構成とすることにより、上記のような事態を解消することができる。すなわち、図 6に示すように、受信アンテナ 27が鍵から第 1の応答信号 26を受信した場合に加えて、第 2の応答信号 25を受信した場合においても、制御部 19が車外送信アンテナ 22Aに対し、個別認証呼出信号 31を送信するよう制御するような構成とする。このような構成とすることで、個別認証呼出信号 31に対しては、上述のとおり車 18に登録された鍵 24Bのみが応答することとなる。その際に、事前に再度拡張呼出信号 21Bを送信しておくことにより、この鍵 24B が閉鎖空間 18A内に在るのか否かの判別を、この個別認証応答信号 32を利用して行うこと力 Sできる。また、その結果として、他車の鍵 1024Bの存在の有無に関わらず、鍵 24Bがどの領域に存在するの力、を正確に判断することができる。

[0063] なお、一度目の拡張呼出信号 21を受けていたか否かの情報を、鍵 24Bが個別認証応答信号 32を送信するまでの間保持することができる構成とすれば、 2度目の拡張呼出信号である再度拡張呼出信号 21Bの送信は不要である。

[0064] (実施の形態 3)

以下、本発明の実施の形態 3における施錠装置について図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態 1あるいは 2の構成と同様の構成を有するものについては、同一符号を付しその説明を省略する。

[0065] また、図 7は、本実施の形態における施錠装置の制御手順を示すタイミングチヤ一トであり、図 8は、本実施の形態における施錠装置の構成図である。

[0066] 本実施の形態において、実施の形態 2と相違する点は、図 7に示すごとぐ制御部 1 9が第 1の応答信号 26及び第 2の応答信号 25の双方を受信した場合において、優先的に第 1の応答信号 26を送信した鍵 24Bに対して個別認証呼出信号 31を送信する構成としたことである。すなわち、本実施の形態は、受信アンテナ 27が鍵から第 1の応答信号 26及び第 2の応答信号 25を受信した場合には、制御部 19が、まず、第 1の応答信号 26を送信した鍵に対して、車外送信アンテナ 22Aから個別認証呼出信号 31を送信し、次に、第 2の応答信号 25を送信した鍵に対して、車外送信アンテナ 22Aから個別認証呼出信号 31を送信するよう制御する構成としている。

[0067] この構成により、受信アンテナ 27が第 1の応答信号 26及び第 2の応答信号 25の双方を受信した場合における、通信時間の短縮化を図ることができる。以下、さらに通信時間の短縮化を図った本実施の形態の施錠装置について説明する。

[0068] ところで、実施の形態 2では、受信アンテナ 27が、車 18に登録された鍵からの第 1 の応答信号 26よりも、他車に登録された鍵力もの第 2の応答信号 25を優先的に受信してしまったような場合を考慮すベぐその応答信号が第 1の応答信号 26であっても、第 2の応答信号 25であっても、個別認証呼出信号 31を送信する構成例を示した。

[0069] ここで、実施の形態 2にょうに他車の鍵も考慮したような構成において、図 8に示すごとく、他車に登録された鍵（図示せず）が閉鎖空間 18A内及び通信範囲 18B内に存在せず、車 18に登録された鍵 24A及び 24Bのみが存在し、それぞれの鍵により第 1の応答信号 26及び第 2の応答信号 25が送信されてくる場合を想定する。このような場合に、実施の形態 2のように他車の鍵も考慮したような構成とすると、図 8において鍵 24Bよりも先に鍵 24Aに個別認証呼出信号 31を送信するため、無駄な通信時間を生んでしまう。すなわち、一度、鍵 24Aが車 18内に存在していることを鍵 24A 力もの個別認証応答信号 32により確認した後、さらに鍵 24Bに対し個別認証呼出信号 31を送信し、それに対する個別認証応答信号 32をこの鍵 24Bから受けなければならないためである。

[0070] これに対し、本実施の形態では、図 7に示すごとぐ第 1の応答信号 26を送信した鍵 24Bに対し、優先的に個別認証呼出信号 31を送信する構成としている。このような構成とすることにより、第 2の応答信号 25を送信した鍵 24Aに個別認証呼出信号 3 1を送信する時間及び鍵 24Aから個別認証応答信号 32を受信する時間を省略することができるため、より通信時間の短縮化を図ることができる。

産業上の利用可能性

[0071] 本発明の施錠装置は、通信時間を短縮することができるという効果を有し、車や家に有用である。

Claims

請求の範囲

[1] ドアを有する閉鎖空間の前記ドアの錠を開施錠する施錠装置であって、

前記閉鎖空間外を含む範囲に第 1の信号を送信する第 1の送信アンテナと、前記閉鎖空間内を対象に第 2の信号を送信する第 2の送信アンテナと、

前記第 1の信号を受信し、かつ前記第 2の信号を受信しなかった場合には、第 1の応答信号を送信するとともに、前記第 1の信号を受信し、かつ前記第 2の信号を受信した場合には、第 2の応答信号を送信する鍵と、

前記鍵から少なくとも前記第 1の応答信号を受信する受信アンテナと、

前記受信アンテナが前記第 1の応答信号を受信したか否かに少なくとも基づいて、前記錠に対する開施錠の可否を制御する制御部とを備えたことを特徴とする施錠装置。

[2] 前記制御部は、

前記受信アンテナが前記鍵から前記第 1の応答信号を受信した場合には、前記錠の開施錠が可能となるように、前記錠を制御することを特徴とする請求項 1に記載の施錠装置。

[3] 前記制御部は、

前記受信アンテナが前記鍵から第 1の応答信号を受信した場合には、

前記第 1の送信アンテナに対し、個別認証呼出信号を送信するよう制御し、この鍵が前記個別認証呼出信号に対する個別認証応答信号を前記受信アンテナに送信する場合に限り、前記錠の開施錠が可能となるように、前記錠を制御することを特徴とする請求項 1に記載の施錠装置。

[4] 前記制御部は、

前記第 1の送信アンテナが前記個別認証呼出信号を送信する前に、前記第 2の送信アンテナに対し、第 3の信号を送信するよう制御し、

前記鍵は、

前記第 3の信号を受信しなかった場合には、第 1の前記個別認証応答信号を送信するとともに、前記第 3の信号を受信した場合には、第 2の個別認証応答信号を送信ことを特徴とする請求項 3に記載の施錠装置。

[5] 前記制御部は、

前記受信アンテナが前記鍵から前記第 1の応答信号を受信した場合に加えて、前記第 2の応答信号を受信した場合においても、前記第 1の送信アンテナに対し、前記個別認証呼出信号を送信するよう制御することを特徴とする請求項 4に記載の施錠装置。

[6] 前記制御部は、

前記受信アンテナが前記鍵から前記第 1の応答信号及び前記第 2の応答信号を受信した場合には、

まず前記第 1の応答信号を送信した鍵に対して、前記第 1の送信アンテナから前記個別認証呼出信号を送信し、

次に前記第 2の応答信号を送信した鍵に対して、前記第 1の送信アンテナから前記個別認証呼出信号を送信するよう制御することを特徴とする請求項 4に記載の施錠装置。

[7] 前記制御部は、

前記錠に対して行った開施錠の制御に関する情報である開施錠制御情報を記憶し次に行う前記開施錠の制御において、前記開施錠制御情報が開錠制御を示すとき、前記錠に対して施錠制御を行!/ \前記開施錠制御情報が施錠制御を示すとき、前記錠に対して開錠制御を行うことを特徴とする請求項 1に記載の施錠装置。

[8] 前記閉鎖空間内に手動施錠開錠スィッチを設け、

前記制御部は、

前記手動施錠開錠スィッチの状態が開錠状態である場合には、前記錠に対して施錠制御を行い、前記手動施錠開錠スィッチの状態が施錠状態である場合には、前記錠に対して開錠制御を行うことを特徴とする請求項 1に記載の施錠装置。