JP2004156238A - 車両用施解錠制御装置及び車両用施解錠制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】煩雑な操作を行うことなく、ユーザの利用態様に応じた円滑なドア錠の施錠制御を可能とすることにより、車両の利便性を向上させることができる車両用施解錠制御装置及び車両用施解錠制御システムを提供することにある。
【解決手段】車両側マイコン17は、携帯機との相互通信が不能となってからドア錠を施錠させるまでの時間について、ユーザの利用態様に合わせて、基準設定値と特殊設定値という異なった2つの値を予め記憶している。車両側マイコン17は、通常は基準設定値に基づいて施錠制御を行う一方、操作スイッチ20が操作された際には特殊設定値に基づく施錠制御を行い、その特殊設定値に基づく施錠制御を所定回数行った後には、基準設定値に基づく施錠制御に自動的に復帰する。
【選択図】 図2
【解決手段】車両側マイコン17は、携帯機との相互通信が不能となってからドア錠を施錠させるまでの時間について、ユーザの利用態様に合わせて、基準設定値と特殊設定値という異なった2つの値を予め記憶している。車両側マイコン17は、通常は基準設定値に基づいて施錠制御を行う一方、操作スイッチ20が操作された際には特殊設定値に基づく施錠制御を行い、その特殊設定値に基づく施錠制御を所定回数行った後には、基準設定値に基づく施錠制御に自動的に復帰する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、メカキーを用いることなく車両用ドア錠を施解錠させる装置及びシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両のセキュリティレベルの向上及び操作性の向上等を目的として、車両のユーザ(運転者)が運転席ドアに接近するとドア錠が自動的に解錠され、逆に車両から離れるとドア錠が自動的に施錠されるスマートエントリ機能を有する車両用施解錠制御システムが供されている。
【0003】
例えば図5に示すように、従来の車両用施解錠制御システム31は、ユーザが所持する携帯機32と車両2内に設けられた車両用施解錠制御装置33とによって構成されている。本システムにおいて、車両側マイクロコンピュータ(車両側マイコン)34は、ドア開閉検知スイッチ38を介してドアの閉鎖を認識すると、車両側送信回路35を介して車両2近傍の所定領域内にリクエスト信号を送信する。携帯機側マイクロコンピュータ(携帯機側マイコン)40は携帯機側受信回路39を介して前記リクエスト信号を受信すると、その返答として携帯機側送信回路41を介してIDコードを送信する。車両側マイコン34は、車両側受信回路36を介して前記IDコードを受信すると、該IDコードと予めメモリ34aに記録された自己のIDコードとを比較する。そして、両者が一致したことを条件にドア錠駆動装置37を駆動し、車両2のドア錠を解錠する。また、車両側マイコン34は、携帯機32から送信されるIDコードを連続して所定回数又は所定時間受信できないときはドア錠を施錠する。そして、この種のシステムとして、所定回数又は所定時間を変更することにより、ユーザが車両2近傍の前記所定領域内から離れてからドア錠が施錠されるまでの時間(以下、施錠時間という)を変更できるようにしたものも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−170419号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記特許文献1に示されるように、システムの簡素化、消費電力の抑制、製造コストの抑制等を考慮した場合、送信機及び受信機は運転席ドアの近傍のみに設置することが望ましい。このようなシステム構成のもとでは、ユーザが施錠状態を確実かつ迅速に確認できるよう施錠時間を短時間に設定すると、降車後に運転席ドア以外のドア(例えば、バックドア)を開けようとする際に、その移動途中でドア錠が施錠されてしまうおそれがある。つまり、ユーザの意に反してドア錠が施錠されてしまうおそれがある。逆に、こうした不都合を解消するために施錠時間を長時間に設定すると、車両から離れて暫くたたないとドア錠の施錠状態を確認できなくなるため、施錠状態を確実かつ迅速に確認し難くなってしまう。
【0006】
前記特許文献1に記載の車両用施解錠制御システム(車両用ドアロック制御システム)では、携帯機に設けられた操作手段(入力回路)を所定の態様で操作することにより、施錠時間を変更できるようになっている。このため、降車時に運転席ドア以外のドアを開けたいといった利用態様の場合には、施錠時間を長時間に設定し、降車後即座にドア錠を施錠させたいといった利用態様の場合には、施錠時間を短時間に設定することで、前記不都合の解消が可能となっている。
【0007】
しかし、こうした車両用施解錠制御システムによって前記不都合を解消する場合、前記各利用態様に応じて施錠時間の設定変更操作を必ず行わなければならないため、その操作が非常に煩雑になる。しかも、特に、設定変更操作を行ったユーザ以外の操作者が車両を利用する場合は、現在の施錠時間の設定状態を認識し難く、その操作者の利用態様に応じた円滑なドア錠の施錠制御を行わせることができないおそれもある。よって、車両の利便性が損なわれてしまう。
【0008】
本発明は上記の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、煩雑な操作を行うことなく、ユーザの利用態様に応じた円滑なドア錠の施錠制御を可能とすることにより、車両の利便性を向上させることができる車両用施解錠制御装置及び車両用施解錠制御システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、通信機能を有する携帯機と車両周辺の所定領域において相互通信が行われたことを条件としてドア錠を解錠させる解錠制御を行い、該領域における前記携帯機との相互通信が不能となったことを条件としてドア錠を施錠させる施錠制御を行う施解錠制御手段を備える車両用施解錠制御装置において、操作手段を備えるとともに、前記携帯機との相互通信が不能となってからドア錠を施錠させるまでの時間を所定の基準時間に決定する旨を示す基準設定値と、該ドア錠を施錠させるまでの時間が前記基準時間とは異なるように設定された特殊時間に決定する旨を示す特殊設定値とからなる複数種類の設定値を記録する記録手段を備え、前記施解錠制御手段は、通常は前記基準設定値に基づいて前記施錠制御を行う一方、前記操作手段が操作された際には前記特殊設定値に基づく前記施錠制御を行い、その特殊設定値に基づく前記施錠制御を所定回数行った後には、前記基準設定値に基づく前記施錠制御に自動的に復帰することを要旨とする。
【0010】
このような構成によれば、操作手段が操作されたときにのみ、特殊設定値に基づいた施錠時間でドア錠の施錠制御が行われる。しかも、この施錠制御が所定回数行われると、基準設定値に基づいた施錠時間による施錠制御に自動的に復帰する。このため、例えば、ユーザが高頻度で行う利用態様(以下、通常態様という)に適した施錠時間を基準設定値として登録すれば、通常の車両利用時には、ユーザは何ら操作手段を操作することなく円滑にドア錠を施錠させることが可能となる。また、ユーザが低頻度で行う利用態様(以下、特殊態様という)に適した施錠時間を特殊設定値として登録すれば、ユーザは操作手段を操作することで、特殊態様に応じた円滑なドア錠の施錠制御を行わせることができる。しかも、該施錠制御後は基準設定値に基づいた施錠制御に自動的に復帰するため、再び車両を通常態様で利用する場合には、何ら操作手段を操作する必要がなくなる。よって、煩雑な操作を行うことなくユーザの利用態様に応じた円滑なドア錠の施錠制御が可能となり、車両の利便性が向上する。
【0011】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記操作手段は、車両室内における運転席周辺に設けられた既存の操作部であり、前記施解錠制御手段は、該操作部が所定の態様で操作されたことをトリガとして前記特殊設定値に基づく前記施錠制御を行うことを要旨とする。
【0012】
このような構成によれば、前記請求項1に記載の発明の作用に加えて、前記操作手段は、車両室内における運転席周辺に設けられた既存の操作部であるため、ユーザは慣れた操作で請求項1に記載の作用を享受することが可能となる。また、新たに操作部を設ける必要がないので、製造コストを抑制できる。
【0013】
請求項3に記載の発明では、前記所定回数は1回のみとしたため、前回車両を利用したユーザの施錠時間の設定が残らない。よって、ユーザは施錠時間を設定し直す等の手間を省け、自身の利用態様に応じた円滑なドア錠の施錠ができる。
【0014】
請求項4に記載の発明では、通信機能を有する携帯機と、車両周辺の所定領域において前記携帯機と相互通信が行われたことを条件としてドア錠を解錠させる解錠制御を行い、該領域における前記携帯機との相互通信が不能となったことを条件としてドア錠を施錠させる施錠制御を行う施解錠制御手段を有する車載装置とを備える車両用施解錠制御システムであって、前記携帯機は、操作手段と、送受信機能を有する通信手段と、前記車載装置に対する送信信号の送信制御を行うとともに、前記操作手段が操作されたことをトリガとして特殊モードに切換え、その特殊モードにおいて前記送信制御を行う際には前記操作手段の操作態様に対応して設定された設定変更コードを付加した送信信号を送信させ、その後前記車載装置との相互通信が所定回数不能となったことを条件として前記特殊モードを解除するモード切換制御を行う送信制御手段とを備え、前記施解錠制御手段は、前記設定変更コードを含む送信信号の受信状態から非受信状態に遷移した場合には、前記設定変更コードを含まない応答信号の受信状態から非受信状態に遷移した場合に比べて、前記携帯機との相互通信が不能となってからドア錠を施錠させるまでの時間を異なる時間に変更して前記施錠制御を行うことを要旨とする。
【0015】
このような構成によれば、携帯機の操作手段を操作することで、請求項1に記載の発明と同様な作用を得ることが可能となる。しかも、操作手段は携帯機側に設けられているため、ユーザは降車後でもドア錠の施錠時間を変更することができる。よって、車両の利便性をより向上させることが可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した車両用車両用施解錠制御装置の第1実施形態を図1〜図3に基づき詳細に説明する。
【0017】
図1及び図2に示すように、車両用施解錠制御システム1は、通信機能を有する携帯機11と、車両2に設けられた車両用施解錠制御装置12とから構成されている。
【0018】
携帯機11は、通信手段としての携帯機側受信回路13及び携帯機側送信回路14と、送信制御手段としての携帯機側マイクロコンピュータ(携帯機側マイコン)15と、操作手段としてのキーレスエントリ用スイッチ16とから構成されている。
【0019】
携帯機側受信回路13は、車両用施解錠制御装置12から送信されるリクエスト信号を受信し、該リクエスト信号を復調した上で携帯機側マイコン15へ送るようになっている。携帯機側送信回路14は、携帯機側マイコン15からID信号が入力されると、該ID信号を所定周波数の電波に変調した上で外部へ送信するようになっている。
【0020】
キーレスエントリ用スイッチ16は、携帯機11の意匠面に設けられ、本実施形態においては、図示しない解錠スイッチと施錠スイッチとからなる2つの押しボタンスイッチによって構成されている。また、キーレスエントリ用スイッチ16は、携帯機側マイコン15と電気的に接続されている。
【0021】
携帯機側マイコン15は、車両用施解錠制御装置12から送信されるリクエスト信号を携帯機側受信回路13を介して受信すると、その返答として自己のIDコードを含むID信号を携帯機側送信回路14へ自動的に送るようになっている。
【0022】
さらに、携帯機側マイコン15は、前記キーレスエントリ用スイッチ16の解錠スイッチが操作されたことを認識すると、ドア錠を解錠する旨を示すコードと自己のIDコードとを含む施解錠操作信号(解錠操作信号)を携帯機側送信回路14へ送るようになっている。一方、携帯機側マイコン15は、キーレスエントリ用スイッチ16の施錠スイッチが操作されると、ドア錠を施錠する旨を示すコードと自己のIDコードとを含む施解錠操作信号(施錠操作信号)を携帯機側送信回路14へ送るようになっている。すなわち、携帯機側マイコン15は、キーレスエントリ用スイッチ16の操作態様に応じた施解錠操作信号を出力するようになっている。
【0023】
車両用施解錠制御装置12は、施解錠制御手段としての車両側マイクロコンピュータ(車両側マイコン)17と、車両側送信回路18と、車両側受信回路19と、操作手段としての操作スイッチ20とを備えている。車両側マイコン17には、操作スイッチ20、ドア開閉検知スイッチ21及びドア錠駆動装置22が電気的に接続されている。
【0024】
操作スイッチ20は、車両2内部に設けられた既存のスイッチであり、例えば集中ドア錠施解錠スイッチを兼用したものである。
ドア錠駆動装置22は、車両側マイコン17からの指令に基づいて、ドア錠を施錠又は解錠する。詳しくは、ドア錠駆動装置22は、ドア錠を解錠する旨の解錠指令信号が車両側マイコン17から入力されたらアクチュエータを駆動してドア錠の解錠を行い、ドア錠を施錠する旨の施錠指令信号が入力されたらアクチュエータを駆動してドア錠の施錠をするようになっている。
【0025】
ドア開閉検知スイッチ21は、車両2の運転席ドア3周辺に設けられ、運転席ドア3の開閉状態を検知する。
図1に示すように、車両側送信回路18及び車両側受信回路19は運転席ドア3に配設されている。そして、車両側送信回路18は、車両側マイコン17の指示に従って、運転席ドア3近傍の所定領域A内にリクエスト信号を送信するようになっている。車両側受信回路19は、前記リクエスト信号の返答として携帯機11から送信されるID信号を受信すると、該ID信号を復調した上で車両側マイコン17へ送るようになっている。
【0026】
車両側マイコン17は、図示しないCPU、ROM、RAM等からなるCPUユニットであり、記録手段としての不揮発性のメモリ17aを備えている。
メモリ17aには、予め設定された自己のIDコードと共に、基準設定値及び特殊設定値が記録されている。ここで、基準設定値とは、携帯機11との相互通信が不能となってからドア錠を施錠させるまでの時間(以下、施錠時間という)を所定の基準時間に決定する旨を示すパラメータである。本実施形態において前記基準設定値は、施錠時間が2秒〜5秒になるような値に設定されている。一方、特殊設定値とは、施錠時間が前記基準時間とは異なるように設定された特殊時間に決定する旨を示すパラメータである。本実施形態において前記特殊設定値は、施錠時間が10秒〜15秒になるような値に設定されている。
【0027】
車両側マイコン17は、ドア開閉検知スイッチ21を介してドアの閉鎖を認識すると、車両側送信回路18を介して運転席ドア3近傍の所定領域A内にリクエスト信号を間欠的に送信する。
【0028】
また、車両側マイコン17は、車両側受信回路19を介して携帯機11から送信されるID信号を受信すると、該ID信号中のIDコードとメモリ17aに予め記憶された自己のIDコードとを比較し、両者が一致したことを条件として、ドア錠駆動装置22に対して解錠指令信号を送るようになっている。一方、車両側マイコン17は、携帯機11から送信されるID信号を受信できなくなると、前記施錠時間の経過後にドア錠駆動装置22に施錠指令信号を送るようになっている。
【0029】
さらに、車両側マイコン17は、前記操作スイッチ20が所定時間(図3に示すΔT)内に2回押圧操作されたことを認識していない場合には基準モードとなり、携帯機11との相互通信が不能となってから基準設定値で示される時間経過後にドア錠駆動装置22へ施錠指令信号を送るようになっている。逆に、車両側マイコン17は、前記操作スイッチ20が所定時間内に2回押圧操作されたことを認識した場合には特殊モードとなり、携帯機11との相互通信が不能となってから特殊設定値で示される時間経過後にドア錠駆動装置22へ施錠指令信号を送るようになっている。そして、車両側マイコン17は、こうした特殊モードでの施錠制御を所定回数(本実施形態では1回)行うと、基準モードに自動的に復帰するようになっている。
【0030】
また、車両側マイコン17は、前記解錠操作信号が車両側受信回路19から入力されると、直ちにドア錠駆動装置22へ解錠指令信号を送るようになっている。一方、車両側マイコン17は、前記施錠操作信号が車両側受信回路19から入力されると、直ちにドア錠駆動装置22へ施錠指令信号を送るようになっている。
【0031】
次に、図3にしたがって上記構成の作用について説明する。
携帯機11を携帯したユーザが運転席ドア3近傍の所定領域A内に進入すると、携帯機11は前記リクエスト信号を受信可能な状態となる。そして、携帯機11は、前記リクエスト信号を受信すると、その返答として前記ID信号を送信する。車両用施解錠制御装置12は、このID信号を受信するとドア錠を自動的に解錠させる。すなわち、携帯機11が所定領域A内に進入すると、図3にポイントP1で示すように、携帯機11と車両用施解錠制御装置12との間で相互通信が行われ、その相互通信が確立した際にドア錠が自動的に解錠される。このため、ユーザは、運転席ドア3に近づくだけで、何ら操作を行うことなくドア錠を解錠させることができる。
【0032】
その後、ユーザが携帯機11を所持したまま所定領域A外に移動すると、携帯機11はリクエスト信号を受信できなくなるため、ID信号の送信を停止する。よって、ポイントP2で示すように、車両用施解錠制御装置12は携帯機11からのID信号を受信できなくなる。すなわち、ユーザが車両2から離間すると、携帯機11と車両用施解錠制御装置12との相互通信が確立しなくなる。
【0033】
ここで、事前に操作スイッチ20が何ら操作されていない場合、車両用施解錠制御装置12は基準モードとなっている。そして、この基準モードにおいて、車両用施解錠制御装置12は、ID信号を受信不能となった時点、すなわち携帯機11との相互通信が不能となった時点(ポイントP2)から、前記基準設定値に基づいた施錠時間T1が経過した時点(ポイントP3)にてドア錠を施錠させる。つまり、車両用施解錠制御装置12は、基準モードにおいては基準設定値に基づく施錠時間T1の経過後にドア錠を施錠させる。この基準設定値に基づく施錠時間T1は短時間(本実施形態では2秒〜5秒)に設定されているため、ユーザが車両2から離間すると迅速にドア錠が施錠されることとなる。よって、ユーザが降車後すぐに車両2から離間する場合には、車両用施解錠制御装置12を基準モードに設定しておけば、迅速にドア錠を施錠させることができ、ドア錠が施錠されたことをユーザは確実に認識することができるようになる。
【0034】
一方、ポイントP4で示すように、事前に操作スイッチ20が前記所定時間ΔT内に2回押圧操作された場合には、車両用施解錠制御装置12は前記特殊モードに切換わる。そして、ポイントP5に示すように、この特殊モードにおいて携帯機11との相互通信が確立しなくなると、車両用施解錠制御装置12は、その相互通信が不能となった時点(ポイントP5)から、前記特殊設定値に基づいた施錠時間T2が経過した時点(ポイントP6)にてドア錠を施錠させる。つまり、車両用施解錠制御装置12は、特殊モードにおいては特殊設定値に基づく施錠時間T2の経過後にドア錠を施錠させる。この特殊設定値に基づく施錠時間T2は前記基準設定値に基づく施錠時間T1よりも長時間(本実施形態では10秒〜15秒)に設定されているため、ユーザが所定領域A外に移動しても、しばらくの間はドア錠が施錠されない。よって、降車後、ユーザが運転席ドア3以外のドア(例えば図1に示すバックドア4など)を開ける必要がある場合などに、該ドアを開ける前にドア錠が施錠されてしまうこともない。つまり、ユーザの意に反してドア錠が施錠されてしまうことがない。
【0035】
また、ポイントP6で示すように、車両用施解錠制御装置12は、ドア錠が施錠されると、特殊モードから基準モードに自動的に切換わる。すなわち、車両用施解錠制御装置12は、特殊設定値に基づく施錠時間T2でドア錠の施錠を行った後は、基準設定値に基づく施錠時間T1でドア錠の施錠を行える状態に自動復帰する。このため、特殊モードから基準モードに切換えるための操作が不要となる。
【0036】
したがって、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)操作スイッチ20が所定時間内に2回押圧操作されたときにのみ、車両側マイコン17は基準モードから特殊モードへと切換えられ、特殊設定値に基づいた施錠時間でドア錠の施錠制御を行う。しかも、この施錠制御が所定回数(本実施形態では1回)行われると、基準モードへ自動的に復帰する。すなわち、基準設定値に基づいた施錠時間による施錠制御が可能な状態になる。このため、例えば、通常態様に適した施錠時間を基準設定値として登録すれば、通常の車両利用時には、ユーザは何ら操作スイッチ20を操作することなく円滑にドア錠を施錠させることが可能となる。本実施形態では、通常態様に適した施錠時間が短時間(2秒〜5秒)となるように基準設定値が決められ、特殊態様に適した施錠時間が長時間となるように特殊設定値(10秒〜15秒)が決められている。よって、ドア錠の施錠状態を迅速かつ確実に確認したい状況が高頻度で発生し、バックドア4などを開けたい状況が低頻度で発生する場合には、基本的に操作スイッチ20を何ら操作する必要がない。しかも、該施錠制御後は基準設定値に基づいた施錠制御に自動的に復帰するため、再び車両を通常態様で利用する場合には、何ら操作スイッチ20を操作する必要がなくなる。よって、煩雑な操作を行うことなくユーザの利用態様に応じた円滑なドア錠の施錠制御が可能となり、車両の利便性が向上する。
【0037】
(2)操作手段として車両室内における運転席周辺に設けられた既存の操作スイッチ20を兼用しているため、ユーザは慣れた操作で前記(1)の効果を享受することが可能となる。さらに、ドアの施錠に関連したスイッチが兼用されているため、ユーザは操作スイッチ20の操作を連想し易く、誤操作のおそれが少なくなる。また、新たに操作部を設ける必要がないので、製造コストを抑制できる。
【0038】
(3)車両側マイコン17は、特殊設定値に基づいた施錠時間による施錠を1回行うと、基準設定値に基づいた施錠時間による施錠に自動的に復帰する。したがって、ユーザは、前回車両を利用した操作者の利用態様を意識する必要がなく、自身の利用態様に応じた施錠時間でドア錠の施錠を行うことができる。
【0039】
(4)運転席ドア3近傍のみが相互通信領域になってさえいれば、ユーザの利用態様に応じたドア錠の施錠が可能である。つまり、全てのドアに車両側送信回路18及び車両側受信回路19を設けるといった複雑な構成が不要となり、簡単な構成で済む。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図4に基づいて説明する。ここでは第1実施形態と相違する点を主に述べ、共通する点については同一部材番号を付すのみとしてその説明を省略する。
【0040】
携帯機側マイコン15は、基準モードと特殊モードとを有し、通常は基準モードに設定されている。そして、携帯機側マイコン15は、キーレスエントリ用スイッチ16が所定時間内に2回押圧操作されると、特殊モードに切換えられるようになっている。さらにその後、車両用施解錠制御装置12との相互通信が不能となったことをトリガとして、前記特殊モードを解除するようになっている。すなわち、携帯機側マイコン15は、モード切換制御の機能を備えている。
【0041】
また、携帯機側マイコン15は、キーレスエントリ用スイッチ16が何ら操作されないときは、車両2から送信されるリクエスト信号への返答として、自己のIDコードのみを含むID信号(以下、第1ID信号という)を送信するようになっている。一方、キーレスエントリ用スイッチ16が所定時間内に2回押圧操作されたときは、車両2から送信されるリクエスト信号への返答として、設定変更コードと自己のIDコードとを含むID信号(以下、第2ID信号という)を送信するようになっている。ここで、設定変更コードとは、携帯機11が特殊モードであることを示すコードである。すなわち、携帯機側マイコン15は、キーレスエントリ用スイッチ16の操作態様に応じて送信するID信号の種類を制御する送信制御の機能を備えている。
【0042】
一方、車両側マイコン17は、携帯機11から送信されるID信号の種類によりモード切換えを行うようになっている。詳しくは、車両側マイコン17は、前記第1ID信号を受信すると、基準モードとなって基準設定値に基づいた施錠時間でドア錠を施錠し、前記第2ID信号を受信すると、特殊モードとなって特殊設定値に基づいた施錠時間で施錠するようになっている。
【0043】
次に、図4に基づいて上記構成の作用について説明する。
携帯機11を携帯したユーザが運転席ドア3近傍の所定領域A内に進入すると、携帯機11は前記リクエスト信号を受信可能な状態となる。
【0044】
ここで、例えば事前にキーレスエントリ用スイッチ16が何ら操作されていない場合、携帯機11は基準モードとなる。このため、図4にポイントP1で示すように、携帯機11は、前記リクエスト信号を受信すると、その返答として前記第1ID信号を送信する。車両用施解錠制御装置12は、この第1ID信号を受信すると、基準モードになるとともにドア錠を自動的に解錠させる。
【0045】
その後、ユーザが携帯機11を所持したまま所定領域A外に移動すると、ポイントP2で示すように、携帯機11はリクエスト信号を受信できなくなるため、第1ID信号の送信を停止する。よって、車両用施解錠制御装置12は携帯機11からの第1ID信号を受信できなくなる。すなわち、ユーザが車両2から離れると、携帯機11と車両用施解錠制御装置12との相互通信が確立しなくなる。そして、この基準モードにおいて、車両用施解錠制御装置12は、第1ID信号を受信不能となった時点、すなわち携帯機11との相互通信が不能となった時点(ポイントP2)から、前記基準設定値に基づいた施錠時間T1が経過した時点(ポイントP3)にてドア錠を施錠させる。つまり、車両用施解錠制御装置12は、携帯機11が基準モードのときは基準設定値に基づく施錠時間T1の経過後にドア錠を施錠させる。
【0046】
一方、ポイントP4で示すように、例えば事前にキーレスエントリ用スイッチ16が前記所定時間ΔT内に2回押圧操作された場合には、携帯機11は基準モードから前記特殊モードに切換わる。このためポイントP5に示すように、
携帯機11は、前記リクエスト信号を受信すると、その返答として前記第2ID信号を送信する。車両用施解錠制御装置12は、この第2ID信号を受信すると、特殊モードになるとともにドア錠を自動的に解錠させる。
【0047】
その後、ユーザが携帯機11を所持したまま所定領域A外に移動すると、ポイントP6で示すように、携帯機11はリクエスト信号を受信できなくなるため、第2ID信号の送信を停止する。よって、車両用施解錠制御装置12は携帯機11からの第2ID信号を受信できなくなる。すなわち、ユーザが車両2から離れると、携帯機11と車両用施解錠制御装置12との相互通信が確立しなくなる。そして、この特殊モードにおいて車両用施解錠制御装置12は、携帯機11との相互通信が不能となった時点(ポイントP6)から、前記特殊設定値に基づいた施錠時間T2が経過した時点(ポイントP7)にてドア錠を施錠させる。
【0048】
また、ポイントP6で示すように、携帯機11は、車両用施解錠制御装置12との相互通信が不能となると、特殊モードを解除し基準モードに自動的に切換わる。すなわち、携帯機11は、次にリクエスト信号を受信すると、その返答として第1ID信号を送信する。よって、その後車両用施解錠制御装置12は、リクエスト信号を送信すると、その返答として第1ID信号を受信することになる。該第1ID信号を受信した時点で、車両用施解錠制御装置12は、特殊モードから基準モードへ切換わる。すなわち、車両用施解錠制御装置12は、特殊設定値に基づく施錠時間T2でドア錠の施錠を行った後は、基準設定値に基づく施錠時間T1でドア錠の施錠を行える状態に自動復帰する。このため、特殊モードから基準モードに切換えるための操作が不要となる。
【0049】
したがって、本実施形態によれば、前記第1実施形態における上記(1)〜(4)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(5)携帯機11に設けられたキーレスエントリ用スイッチ16が通常と異なる態様で操作すること(本実施形態では、所定時間ΔT内に2回押圧操作すること)によっても車両用施解錠制御装置12を特殊モードに切換えることができる。すなわち、携帯機11の操作によっても車両用施解錠制御装置12のモード変更が可能である。このため、ユーザは車両2から離間している場合でもドア錠の施錠時間を変更することができ、車両2の利便性を一層向上させることができる。しかも、携帯機11側に設けられているキーレスエントリ用スイッチ16を操作手段として兼用しているため、モードを変更するためのスイッチ等を携帯機11に新たに設ける必要がなく、携帯機11の部品点数や製造コストが増大することもない。
【0050】
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 前記第1実施形態において、操作スイッチ20は、車内に設けられた既存のスイッチを使用していたが、別途新たに設けてもよい。
【0051】
・ 前記第1実施形態では、車両側マイコン17は、操作スイッチ20が所定時間ΔT内に2回押圧操作されたか否かにより、基準設定値に基づく施錠時間で施錠するか、特殊設定値に基づく施錠時間で施錠するかを判断していた。車両側マイコン17は、操作スイッチ20が所定時間内に2回押圧操作されたか否かを認識する代わりに、操作スイッチ20が所定時間以上に渡って連続的に押圧操作されたか否かを認識して、基準設定値と特殊設定値のどちらに基づいた施錠時間で施錠するか判断するように変更されてもよい。つまり、特殊モードに切換えるための操作スイッチ20の操作態様は、所定時間ΔT内に2回押圧操作されることに限らず、操作スイッチ20が通常では行われないような態様であればどのようなものであってもよい。
【0052】
・ 前記第2実施形態において、車両用施解錠制御装置12は、通常態様と特殊態様のそれぞれに適した施錠時間を選択する手段として、携帯機11に設けられたキーレスエントリ用スイッチ16の操作と車内に設けられた操作スイッチ20の操作との2種類の手段を有している。しかし、操作スイッチ20によるモード切換えを行わないようになっていてもよい。
【0053】
・ 前記第2実施形態において、携帯機11の操作手段としてキーレスエントリ用スイッチ16を兼用していたが、携帯機11側に操作スイッチを別途設け、該操作スイッチを操作することで、携帯機側マイコン15が特殊モードに切換えられるようにしてもよい。
【0054】
・ 前記第2実施形態において、第1ID信号は、IDコードと非変更モードであることを示す任意のコードとを含むように構成されてもよい。但し、このように第1ID信号を構成した場合、車両側マイコン17は、設定変更コードを受信したときは特殊設定値に基づく施錠時間で、非変更モードである旨を示す任意のコードを受信したときは基準設定値に基づく施錠時間でドア錠を施錠するようになっている必要がある。
【0055】
・ 各実施形態においては、基準設定値よりも特殊設定値を大きな値としたが、逆に基準設定値よりも特殊設定値を小さな値としてもよい。このような値に設定すると、例えばユーザの利用態様が、業務上、バックドア4を開ける頻度が高く、逆に確実かつ迅速にドア錠を施錠したいとする頻度は低いといった場合、その利用態様により適した施錠時間で施錠をすることができる。よって、煩雑な操作を行うことなくユーザの利用態様に応じた円滑なドア錠の施錠制御が可能となり、車両の利便性が向上する。
【0056】
・ 各実施形態においては、特殊設定値に基づく施錠時間での施錠を1回行うと基準設定値に基づく施錠時間での施錠に自動的に復帰した。しかし、特殊設定値に基づく施錠時間での施錠を2回以上行った後に基準設定値に基づく施錠時間での施錠に自動的に復帰するようにしてもよい。このように構成すると、車両の利用が特殊態様である場合が続いたとき、その都度、操作スイッチ20又はキーレスエントリ用スイッチ16を操作する必要がなくなる。ユーザは、特殊態様での使用をするときには、その最初の使用時に1度だけ操作スイッチ20又はキーレスエントリ用スイッチ16を操作すればよく、その後は予め記憶された回数だけ長時間での施錠が可能となる。よって、特殊態様での使用が一定の回数で発生することがある場合には、特殊設定値が有効な回数を2回以上の任意の値に設定することで、煩雑な操作をすることなく、よりその利用態様に適した施錠を実現することができる。
【0057】
また、前記操作スイッチ20又はキーレスエントリ用スイッチ16が所定の態様で操作されることによって、前記特殊設定値に基づく施錠時間での施錠ができる回数を自由に設定できるようにしてもよい。こうすれば、車両の利便性をより向上させることができる。
【0058】
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用施解錠制御装置において、携帯機との相互通信可能な領域が運転席ドアの近傍のみに設定されている車両用施解錠制御装置。
【0059】
(2)請求項4に記載の車両用施解錠制御システムにおいて、前記操作手段は既存の操作部であり、前記送信制御手段は、該操作部が所定の態様で操作されたことをトリガとして前記特殊モードに切換わる車両用施解錠制御システム。
【0060】
【発明の効果】
以上に詳述したように、請求項1〜3に記載の発明によれば、煩雑な操作を行うことなくユーザの車両の利用態様に応じた円滑なドア錠の施錠が可能となり、車両の利便性が向上する。
【0061】
請求項4に記載の発明によれば、車載装置との相互通信が可能な状態であれば携帯機の操作手段を操作することで、煩雑な操作を行うことなくユーザの車両の利用態様に応じた円滑なドア錠の施錠が可能となり、車両の利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態及び第2実施形態の車両用施解錠制御装置又は車両用施解錠制御システムを備えた車両を示す平面図。
【図2】第1実施形態及び第2実施形態の車両用施解錠制御装置又は車両用施解錠制御システムの構成を示すブロック図。
【図3】第1実施形態の施解錠制御タイミングを示すタイムチャート。
【図4】第2実施形態の施解錠制御タイミングを示すタイムチャート。
【図5】従来技術における車両用施解錠制御システムの構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1…車両用施解錠制御システム、11…携帯機、12…車両用施解錠制御装置(車載装置)、13…通信手段としての携帯機側受信回路、14…通信手段としての携帯機側送信回路、15…送信制御手段としての携帯機側マイクロコンピュータ(携帯機側マイコン)、16…操作手段としてのキーレスエントリ用スイッチ、17…施解錠制御手段としての車両側マイクロコンピュータ(車両側マイコン)、17a…記録手段としてのメモリ、20…操作手段としての操作スイッチ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、メカキーを用いることなく車両用ドア錠を施解錠させる装置及びシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両のセキュリティレベルの向上及び操作性の向上等を目的として、車両のユーザ(運転者)が運転席ドアに接近するとドア錠が自動的に解錠され、逆に車両から離れるとドア錠が自動的に施錠されるスマートエントリ機能を有する車両用施解錠制御システムが供されている。
【0003】
例えば図5に示すように、従来の車両用施解錠制御システム31は、ユーザが所持する携帯機32と車両2内に設けられた車両用施解錠制御装置33とによって構成されている。本システムにおいて、車両側マイクロコンピュータ(車両側マイコン)34は、ドア開閉検知スイッチ38を介してドアの閉鎖を認識すると、車両側送信回路35を介して車両2近傍の所定領域内にリクエスト信号を送信する。携帯機側マイクロコンピュータ(携帯機側マイコン)40は携帯機側受信回路39を介して前記リクエスト信号を受信すると、その返答として携帯機側送信回路41を介してIDコードを送信する。車両側マイコン34は、車両側受信回路36を介して前記IDコードを受信すると、該IDコードと予めメモリ34aに記録された自己のIDコードとを比較する。そして、両者が一致したことを条件にドア錠駆動装置37を駆動し、車両2のドア錠を解錠する。また、車両側マイコン34は、携帯機32から送信されるIDコードを連続して所定回数又は所定時間受信できないときはドア錠を施錠する。そして、この種のシステムとして、所定回数又は所定時間を変更することにより、ユーザが車両2近傍の前記所定領域内から離れてからドア錠が施錠されるまでの時間(以下、施錠時間という)を変更できるようにしたものも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−170419号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記特許文献1に示されるように、システムの簡素化、消費電力の抑制、製造コストの抑制等を考慮した場合、送信機及び受信機は運転席ドアの近傍のみに設置することが望ましい。このようなシステム構成のもとでは、ユーザが施錠状態を確実かつ迅速に確認できるよう施錠時間を短時間に設定すると、降車後に運転席ドア以外のドア(例えば、バックドア)を開けようとする際に、その移動途中でドア錠が施錠されてしまうおそれがある。つまり、ユーザの意に反してドア錠が施錠されてしまうおそれがある。逆に、こうした不都合を解消するために施錠時間を長時間に設定すると、車両から離れて暫くたたないとドア錠の施錠状態を確認できなくなるため、施錠状態を確実かつ迅速に確認し難くなってしまう。
【0006】
前記特許文献1に記載の車両用施解錠制御システム(車両用ドアロック制御システム)では、携帯機に設けられた操作手段(入力回路)を所定の態様で操作することにより、施錠時間を変更できるようになっている。このため、降車時に運転席ドア以外のドアを開けたいといった利用態様の場合には、施錠時間を長時間に設定し、降車後即座にドア錠を施錠させたいといった利用態様の場合には、施錠時間を短時間に設定することで、前記不都合の解消が可能となっている。
【0007】
しかし、こうした車両用施解錠制御システムによって前記不都合を解消する場合、前記各利用態様に応じて施錠時間の設定変更操作を必ず行わなければならないため、その操作が非常に煩雑になる。しかも、特に、設定変更操作を行ったユーザ以外の操作者が車両を利用する場合は、現在の施錠時間の設定状態を認識し難く、その操作者の利用態様に応じた円滑なドア錠の施錠制御を行わせることができないおそれもある。よって、車両の利便性が損なわれてしまう。
【0008】
本発明は上記の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、煩雑な操作を行うことなく、ユーザの利用態様に応じた円滑なドア錠の施錠制御を可能とすることにより、車両の利便性を向上させることができる車両用施解錠制御装置及び車両用施解錠制御システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、通信機能を有する携帯機と車両周辺の所定領域において相互通信が行われたことを条件としてドア錠を解錠させる解錠制御を行い、該領域における前記携帯機との相互通信が不能となったことを条件としてドア錠を施錠させる施錠制御を行う施解錠制御手段を備える車両用施解錠制御装置において、操作手段を備えるとともに、前記携帯機との相互通信が不能となってからドア錠を施錠させるまでの時間を所定の基準時間に決定する旨を示す基準設定値と、該ドア錠を施錠させるまでの時間が前記基準時間とは異なるように設定された特殊時間に決定する旨を示す特殊設定値とからなる複数種類の設定値を記録する記録手段を備え、前記施解錠制御手段は、通常は前記基準設定値に基づいて前記施錠制御を行う一方、前記操作手段が操作された際には前記特殊設定値に基づく前記施錠制御を行い、その特殊設定値に基づく前記施錠制御を所定回数行った後には、前記基準設定値に基づく前記施錠制御に自動的に復帰することを要旨とする。
【0010】
このような構成によれば、操作手段が操作されたときにのみ、特殊設定値に基づいた施錠時間でドア錠の施錠制御が行われる。しかも、この施錠制御が所定回数行われると、基準設定値に基づいた施錠時間による施錠制御に自動的に復帰する。このため、例えば、ユーザが高頻度で行う利用態様(以下、通常態様という)に適した施錠時間を基準設定値として登録すれば、通常の車両利用時には、ユーザは何ら操作手段を操作することなく円滑にドア錠を施錠させることが可能となる。また、ユーザが低頻度で行う利用態様(以下、特殊態様という)に適した施錠時間を特殊設定値として登録すれば、ユーザは操作手段を操作することで、特殊態様に応じた円滑なドア錠の施錠制御を行わせることができる。しかも、該施錠制御後は基準設定値に基づいた施錠制御に自動的に復帰するため、再び車両を通常態様で利用する場合には、何ら操作手段を操作する必要がなくなる。よって、煩雑な操作を行うことなくユーザの利用態様に応じた円滑なドア錠の施錠制御が可能となり、車両の利便性が向上する。
【0011】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記操作手段は、車両室内における運転席周辺に設けられた既存の操作部であり、前記施解錠制御手段は、該操作部が所定の態様で操作されたことをトリガとして前記特殊設定値に基づく前記施錠制御を行うことを要旨とする。
【0012】
このような構成によれば、前記請求項1に記載の発明の作用に加えて、前記操作手段は、車両室内における運転席周辺に設けられた既存の操作部であるため、ユーザは慣れた操作で請求項1に記載の作用を享受することが可能となる。また、新たに操作部を設ける必要がないので、製造コストを抑制できる。
【0013】
請求項3に記載の発明では、前記所定回数は1回のみとしたため、前回車両を利用したユーザの施錠時間の設定が残らない。よって、ユーザは施錠時間を設定し直す等の手間を省け、自身の利用態様に応じた円滑なドア錠の施錠ができる。
【0014】
請求項4に記載の発明では、通信機能を有する携帯機と、車両周辺の所定領域において前記携帯機と相互通信が行われたことを条件としてドア錠を解錠させる解錠制御を行い、該領域における前記携帯機との相互通信が不能となったことを条件としてドア錠を施錠させる施錠制御を行う施解錠制御手段を有する車載装置とを備える車両用施解錠制御システムであって、前記携帯機は、操作手段と、送受信機能を有する通信手段と、前記車載装置に対する送信信号の送信制御を行うとともに、前記操作手段が操作されたことをトリガとして特殊モードに切換え、その特殊モードにおいて前記送信制御を行う際には前記操作手段の操作態様に対応して設定された設定変更コードを付加した送信信号を送信させ、その後前記車載装置との相互通信が所定回数不能となったことを条件として前記特殊モードを解除するモード切換制御を行う送信制御手段とを備え、前記施解錠制御手段は、前記設定変更コードを含む送信信号の受信状態から非受信状態に遷移した場合には、前記設定変更コードを含まない応答信号の受信状態から非受信状態に遷移した場合に比べて、前記携帯機との相互通信が不能となってからドア錠を施錠させるまでの時間を異なる時間に変更して前記施錠制御を行うことを要旨とする。
【0015】
このような構成によれば、携帯機の操作手段を操作することで、請求項1に記載の発明と同様な作用を得ることが可能となる。しかも、操作手段は携帯機側に設けられているため、ユーザは降車後でもドア錠の施錠時間を変更することができる。よって、車両の利便性をより向上させることが可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した車両用車両用施解錠制御装置の第1実施形態を図1〜図3に基づき詳細に説明する。
【0017】
図1及び図2に示すように、車両用施解錠制御システム1は、通信機能を有する携帯機11と、車両2に設けられた車両用施解錠制御装置12とから構成されている。
【0018】
携帯機11は、通信手段としての携帯機側受信回路13及び携帯機側送信回路14と、送信制御手段としての携帯機側マイクロコンピュータ(携帯機側マイコン)15と、操作手段としてのキーレスエントリ用スイッチ16とから構成されている。
【0019】
携帯機側受信回路13は、車両用施解錠制御装置12から送信されるリクエスト信号を受信し、該リクエスト信号を復調した上で携帯機側マイコン15へ送るようになっている。携帯機側送信回路14は、携帯機側マイコン15からID信号が入力されると、該ID信号を所定周波数の電波に変調した上で外部へ送信するようになっている。
【0020】
キーレスエントリ用スイッチ16は、携帯機11の意匠面に設けられ、本実施形態においては、図示しない解錠スイッチと施錠スイッチとからなる2つの押しボタンスイッチによって構成されている。また、キーレスエントリ用スイッチ16は、携帯機側マイコン15と電気的に接続されている。
【0021】
携帯機側マイコン15は、車両用施解錠制御装置12から送信されるリクエスト信号を携帯機側受信回路13を介して受信すると、その返答として自己のIDコードを含むID信号を携帯機側送信回路14へ自動的に送るようになっている。
【0022】
さらに、携帯機側マイコン15は、前記キーレスエントリ用スイッチ16の解錠スイッチが操作されたことを認識すると、ドア錠を解錠する旨を示すコードと自己のIDコードとを含む施解錠操作信号(解錠操作信号)を携帯機側送信回路14へ送るようになっている。一方、携帯機側マイコン15は、キーレスエントリ用スイッチ16の施錠スイッチが操作されると、ドア錠を施錠する旨を示すコードと自己のIDコードとを含む施解錠操作信号(施錠操作信号)を携帯機側送信回路14へ送るようになっている。すなわち、携帯機側マイコン15は、キーレスエントリ用スイッチ16の操作態様に応じた施解錠操作信号を出力するようになっている。
【0023】
車両用施解錠制御装置12は、施解錠制御手段としての車両側マイクロコンピュータ(車両側マイコン)17と、車両側送信回路18と、車両側受信回路19と、操作手段としての操作スイッチ20とを備えている。車両側マイコン17には、操作スイッチ20、ドア開閉検知スイッチ21及びドア錠駆動装置22が電気的に接続されている。
【0024】
操作スイッチ20は、車両2内部に設けられた既存のスイッチであり、例えば集中ドア錠施解錠スイッチを兼用したものである。
ドア錠駆動装置22は、車両側マイコン17からの指令に基づいて、ドア錠を施錠又は解錠する。詳しくは、ドア錠駆動装置22は、ドア錠を解錠する旨の解錠指令信号が車両側マイコン17から入力されたらアクチュエータを駆動してドア錠の解錠を行い、ドア錠を施錠する旨の施錠指令信号が入力されたらアクチュエータを駆動してドア錠の施錠をするようになっている。
【0025】
ドア開閉検知スイッチ21は、車両2の運転席ドア3周辺に設けられ、運転席ドア3の開閉状態を検知する。
図1に示すように、車両側送信回路18及び車両側受信回路19は運転席ドア3に配設されている。そして、車両側送信回路18は、車両側マイコン17の指示に従って、運転席ドア3近傍の所定領域A内にリクエスト信号を送信するようになっている。車両側受信回路19は、前記リクエスト信号の返答として携帯機11から送信されるID信号を受信すると、該ID信号を復調した上で車両側マイコン17へ送るようになっている。
【0026】
車両側マイコン17は、図示しないCPU、ROM、RAM等からなるCPUユニットであり、記録手段としての不揮発性のメモリ17aを備えている。
メモリ17aには、予め設定された自己のIDコードと共に、基準設定値及び特殊設定値が記録されている。ここで、基準設定値とは、携帯機11との相互通信が不能となってからドア錠を施錠させるまでの時間(以下、施錠時間という)を所定の基準時間に決定する旨を示すパラメータである。本実施形態において前記基準設定値は、施錠時間が2秒〜5秒になるような値に設定されている。一方、特殊設定値とは、施錠時間が前記基準時間とは異なるように設定された特殊時間に決定する旨を示すパラメータである。本実施形態において前記特殊設定値は、施錠時間が10秒〜15秒になるような値に設定されている。
【0027】
車両側マイコン17は、ドア開閉検知スイッチ21を介してドアの閉鎖を認識すると、車両側送信回路18を介して運転席ドア3近傍の所定領域A内にリクエスト信号を間欠的に送信する。
【0028】
また、車両側マイコン17は、車両側受信回路19を介して携帯機11から送信されるID信号を受信すると、該ID信号中のIDコードとメモリ17aに予め記憶された自己のIDコードとを比較し、両者が一致したことを条件として、ドア錠駆動装置22に対して解錠指令信号を送るようになっている。一方、車両側マイコン17は、携帯機11から送信されるID信号を受信できなくなると、前記施錠時間の経過後にドア錠駆動装置22に施錠指令信号を送るようになっている。
【0029】
さらに、車両側マイコン17は、前記操作スイッチ20が所定時間(図3に示すΔT)内に2回押圧操作されたことを認識していない場合には基準モードとなり、携帯機11との相互通信が不能となってから基準設定値で示される時間経過後にドア錠駆動装置22へ施錠指令信号を送るようになっている。逆に、車両側マイコン17は、前記操作スイッチ20が所定時間内に2回押圧操作されたことを認識した場合には特殊モードとなり、携帯機11との相互通信が不能となってから特殊設定値で示される時間経過後にドア錠駆動装置22へ施錠指令信号を送るようになっている。そして、車両側マイコン17は、こうした特殊モードでの施錠制御を所定回数(本実施形態では1回)行うと、基準モードに自動的に復帰するようになっている。
【0030】
また、車両側マイコン17は、前記解錠操作信号が車両側受信回路19から入力されると、直ちにドア錠駆動装置22へ解錠指令信号を送るようになっている。一方、車両側マイコン17は、前記施錠操作信号が車両側受信回路19から入力されると、直ちにドア錠駆動装置22へ施錠指令信号を送るようになっている。
【0031】
次に、図3にしたがって上記構成の作用について説明する。
携帯機11を携帯したユーザが運転席ドア3近傍の所定領域A内に進入すると、携帯機11は前記リクエスト信号を受信可能な状態となる。そして、携帯機11は、前記リクエスト信号を受信すると、その返答として前記ID信号を送信する。車両用施解錠制御装置12は、このID信号を受信するとドア錠を自動的に解錠させる。すなわち、携帯機11が所定領域A内に進入すると、図3にポイントP1で示すように、携帯機11と車両用施解錠制御装置12との間で相互通信が行われ、その相互通信が確立した際にドア錠が自動的に解錠される。このため、ユーザは、運転席ドア3に近づくだけで、何ら操作を行うことなくドア錠を解錠させることができる。
【0032】
その後、ユーザが携帯機11を所持したまま所定領域A外に移動すると、携帯機11はリクエスト信号を受信できなくなるため、ID信号の送信を停止する。よって、ポイントP2で示すように、車両用施解錠制御装置12は携帯機11からのID信号を受信できなくなる。すなわち、ユーザが車両2から離間すると、携帯機11と車両用施解錠制御装置12との相互通信が確立しなくなる。
【0033】
ここで、事前に操作スイッチ20が何ら操作されていない場合、車両用施解錠制御装置12は基準モードとなっている。そして、この基準モードにおいて、車両用施解錠制御装置12は、ID信号を受信不能となった時点、すなわち携帯機11との相互通信が不能となった時点(ポイントP2)から、前記基準設定値に基づいた施錠時間T1が経過した時点(ポイントP3)にてドア錠を施錠させる。つまり、車両用施解錠制御装置12は、基準モードにおいては基準設定値に基づく施錠時間T1の経過後にドア錠を施錠させる。この基準設定値に基づく施錠時間T1は短時間(本実施形態では2秒〜5秒)に設定されているため、ユーザが車両2から離間すると迅速にドア錠が施錠されることとなる。よって、ユーザが降車後すぐに車両2から離間する場合には、車両用施解錠制御装置12を基準モードに設定しておけば、迅速にドア錠を施錠させることができ、ドア錠が施錠されたことをユーザは確実に認識することができるようになる。
【0034】
一方、ポイントP4で示すように、事前に操作スイッチ20が前記所定時間ΔT内に2回押圧操作された場合には、車両用施解錠制御装置12は前記特殊モードに切換わる。そして、ポイントP5に示すように、この特殊モードにおいて携帯機11との相互通信が確立しなくなると、車両用施解錠制御装置12は、その相互通信が不能となった時点(ポイントP5)から、前記特殊設定値に基づいた施錠時間T2が経過した時点(ポイントP6)にてドア錠を施錠させる。つまり、車両用施解錠制御装置12は、特殊モードにおいては特殊設定値に基づく施錠時間T2の経過後にドア錠を施錠させる。この特殊設定値に基づく施錠時間T2は前記基準設定値に基づく施錠時間T1よりも長時間(本実施形態では10秒〜15秒)に設定されているため、ユーザが所定領域A外に移動しても、しばらくの間はドア錠が施錠されない。よって、降車後、ユーザが運転席ドア3以外のドア(例えば図1に示すバックドア4など)を開ける必要がある場合などに、該ドアを開ける前にドア錠が施錠されてしまうこともない。つまり、ユーザの意に反してドア錠が施錠されてしまうことがない。
【0035】
また、ポイントP6で示すように、車両用施解錠制御装置12は、ドア錠が施錠されると、特殊モードから基準モードに自動的に切換わる。すなわち、車両用施解錠制御装置12は、特殊設定値に基づく施錠時間T2でドア錠の施錠を行った後は、基準設定値に基づく施錠時間T1でドア錠の施錠を行える状態に自動復帰する。このため、特殊モードから基準モードに切換えるための操作が不要となる。
【0036】
したがって、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)操作スイッチ20が所定時間内に2回押圧操作されたときにのみ、車両側マイコン17は基準モードから特殊モードへと切換えられ、特殊設定値に基づいた施錠時間でドア錠の施錠制御を行う。しかも、この施錠制御が所定回数(本実施形態では1回)行われると、基準モードへ自動的に復帰する。すなわち、基準設定値に基づいた施錠時間による施錠制御が可能な状態になる。このため、例えば、通常態様に適した施錠時間を基準設定値として登録すれば、通常の車両利用時には、ユーザは何ら操作スイッチ20を操作することなく円滑にドア錠を施錠させることが可能となる。本実施形態では、通常態様に適した施錠時間が短時間(2秒〜5秒)となるように基準設定値が決められ、特殊態様に適した施錠時間が長時間となるように特殊設定値(10秒〜15秒)が決められている。よって、ドア錠の施錠状態を迅速かつ確実に確認したい状況が高頻度で発生し、バックドア4などを開けたい状況が低頻度で発生する場合には、基本的に操作スイッチ20を何ら操作する必要がない。しかも、該施錠制御後は基準設定値に基づいた施錠制御に自動的に復帰するため、再び車両を通常態様で利用する場合には、何ら操作スイッチ20を操作する必要がなくなる。よって、煩雑な操作を行うことなくユーザの利用態様に応じた円滑なドア錠の施錠制御が可能となり、車両の利便性が向上する。
【0037】
(2)操作手段として車両室内における運転席周辺に設けられた既存の操作スイッチ20を兼用しているため、ユーザは慣れた操作で前記(1)の効果を享受することが可能となる。さらに、ドアの施錠に関連したスイッチが兼用されているため、ユーザは操作スイッチ20の操作を連想し易く、誤操作のおそれが少なくなる。また、新たに操作部を設ける必要がないので、製造コストを抑制できる。
【0038】
(3)車両側マイコン17は、特殊設定値に基づいた施錠時間による施錠を1回行うと、基準設定値に基づいた施錠時間による施錠に自動的に復帰する。したがって、ユーザは、前回車両を利用した操作者の利用態様を意識する必要がなく、自身の利用態様に応じた施錠時間でドア錠の施錠を行うことができる。
【0039】
(4)運転席ドア3近傍のみが相互通信領域になってさえいれば、ユーザの利用態様に応じたドア錠の施錠が可能である。つまり、全てのドアに車両側送信回路18及び車両側受信回路19を設けるといった複雑な構成が不要となり、簡単な構成で済む。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図4に基づいて説明する。ここでは第1実施形態と相違する点を主に述べ、共通する点については同一部材番号を付すのみとしてその説明を省略する。
【0040】
携帯機側マイコン15は、基準モードと特殊モードとを有し、通常は基準モードに設定されている。そして、携帯機側マイコン15は、キーレスエントリ用スイッチ16が所定時間内に2回押圧操作されると、特殊モードに切換えられるようになっている。さらにその後、車両用施解錠制御装置12との相互通信が不能となったことをトリガとして、前記特殊モードを解除するようになっている。すなわち、携帯機側マイコン15は、モード切換制御の機能を備えている。
【0041】
また、携帯機側マイコン15は、キーレスエントリ用スイッチ16が何ら操作されないときは、車両2から送信されるリクエスト信号への返答として、自己のIDコードのみを含むID信号(以下、第1ID信号という)を送信するようになっている。一方、キーレスエントリ用スイッチ16が所定時間内に2回押圧操作されたときは、車両2から送信されるリクエスト信号への返答として、設定変更コードと自己のIDコードとを含むID信号(以下、第2ID信号という)を送信するようになっている。ここで、設定変更コードとは、携帯機11が特殊モードであることを示すコードである。すなわち、携帯機側マイコン15は、キーレスエントリ用スイッチ16の操作態様に応じて送信するID信号の種類を制御する送信制御の機能を備えている。
【0042】
一方、車両側マイコン17は、携帯機11から送信されるID信号の種類によりモード切換えを行うようになっている。詳しくは、車両側マイコン17は、前記第1ID信号を受信すると、基準モードとなって基準設定値に基づいた施錠時間でドア錠を施錠し、前記第2ID信号を受信すると、特殊モードとなって特殊設定値に基づいた施錠時間で施錠するようになっている。
【0043】
次に、図4に基づいて上記構成の作用について説明する。
携帯機11を携帯したユーザが運転席ドア3近傍の所定領域A内に進入すると、携帯機11は前記リクエスト信号を受信可能な状態となる。
【0044】
ここで、例えば事前にキーレスエントリ用スイッチ16が何ら操作されていない場合、携帯機11は基準モードとなる。このため、図4にポイントP1で示すように、携帯機11は、前記リクエスト信号を受信すると、その返答として前記第1ID信号を送信する。車両用施解錠制御装置12は、この第1ID信号を受信すると、基準モードになるとともにドア錠を自動的に解錠させる。
【0045】
その後、ユーザが携帯機11を所持したまま所定領域A外に移動すると、ポイントP2で示すように、携帯機11はリクエスト信号を受信できなくなるため、第1ID信号の送信を停止する。よって、車両用施解錠制御装置12は携帯機11からの第1ID信号を受信できなくなる。すなわち、ユーザが車両2から離れると、携帯機11と車両用施解錠制御装置12との相互通信が確立しなくなる。そして、この基準モードにおいて、車両用施解錠制御装置12は、第1ID信号を受信不能となった時点、すなわち携帯機11との相互通信が不能となった時点(ポイントP2)から、前記基準設定値に基づいた施錠時間T1が経過した時点(ポイントP3)にてドア錠を施錠させる。つまり、車両用施解錠制御装置12は、携帯機11が基準モードのときは基準設定値に基づく施錠時間T1の経過後にドア錠を施錠させる。
【0046】
一方、ポイントP4で示すように、例えば事前にキーレスエントリ用スイッチ16が前記所定時間ΔT内に2回押圧操作された場合には、携帯機11は基準モードから前記特殊モードに切換わる。このためポイントP5に示すように、
携帯機11は、前記リクエスト信号を受信すると、その返答として前記第2ID信号を送信する。車両用施解錠制御装置12は、この第2ID信号を受信すると、特殊モードになるとともにドア錠を自動的に解錠させる。
【0047】
その後、ユーザが携帯機11を所持したまま所定領域A外に移動すると、ポイントP6で示すように、携帯機11はリクエスト信号を受信できなくなるため、第2ID信号の送信を停止する。よって、車両用施解錠制御装置12は携帯機11からの第2ID信号を受信できなくなる。すなわち、ユーザが車両2から離れると、携帯機11と車両用施解錠制御装置12との相互通信が確立しなくなる。そして、この特殊モードにおいて車両用施解錠制御装置12は、携帯機11との相互通信が不能となった時点(ポイントP6)から、前記特殊設定値に基づいた施錠時間T2が経過した時点(ポイントP7)にてドア錠を施錠させる。
【0048】
また、ポイントP6で示すように、携帯機11は、車両用施解錠制御装置12との相互通信が不能となると、特殊モードを解除し基準モードに自動的に切換わる。すなわち、携帯機11は、次にリクエスト信号を受信すると、その返答として第1ID信号を送信する。よって、その後車両用施解錠制御装置12は、リクエスト信号を送信すると、その返答として第1ID信号を受信することになる。該第1ID信号を受信した時点で、車両用施解錠制御装置12は、特殊モードから基準モードへ切換わる。すなわち、車両用施解錠制御装置12は、特殊設定値に基づく施錠時間T2でドア錠の施錠を行った後は、基準設定値に基づく施錠時間T1でドア錠の施錠を行える状態に自動復帰する。このため、特殊モードから基準モードに切換えるための操作が不要となる。
【0049】
したがって、本実施形態によれば、前記第1実施形態における上記(1)〜(4)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(5)携帯機11に設けられたキーレスエントリ用スイッチ16が通常と異なる態様で操作すること(本実施形態では、所定時間ΔT内に2回押圧操作すること)によっても車両用施解錠制御装置12を特殊モードに切換えることができる。すなわち、携帯機11の操作によっても車両用施解錠制御装置12のモード変更が可能である。このため、ユーザは車両2から離間している場合でもドア錠の施錠時間を変更することができ、車両2の利便性を一層向上させることができる。しかも、携帯機11側に設けられているキーレスエントリ用スイッチ16を操作手段として兼用しているため、モードを変更するためのスイッチ等を携帯機11に新たに設ける必要がなく、携帯機11の部品点数や製造コストが増大することもない。
【0050】
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 前記第1実施形態において、操作スイッチ20は、車内に設けられた既存のスイッチを使用していたが、別途新たに設けてもよい。
【0051】
・ 前記第1実施形態では、車両側マイコン17は、操作スイッチ20が所定時間ΔT内に2回押圧操作されたか否かにより、基準設定値に基づく施錠時間で施錠するか、特殊設定値に基づく施錠時間で施錠するかを判断していた。車両側マイコン17は、操作スイッチ20が所定時間内に2回押圧操作されたか否かを認識する代わりに、操作スイッチ20が所定時間以上に渡って連続的に押圧操作されたか否かを認識して、基準設定値と特殊設定値のどちらに基づいた施錠時間で施錠するか判断するように変更されてもよい。つまり、特殊モードに切換えるための操作スイッチ20の操作態様は、所定時間ΔT内に2回押圧操作されることに限らず、操作スイッチ20が通常では行われないような態様であればどのようなものであってもよい。
【0052】
・ 前記第2実施形態において、車両用施解錠制御装置12は、通常態様と特殊態様のそれぞれに適した施錠時間を選択する手段として、携帯機11に設けられたキーレスエントリ用スイッチ16の操作と車内に設けられた操作スイッチ20の操作との2種類の手段を有している。しかし、操作スイッチ20によるモード切換えを行わないようになっていてもよい。
【0053】
・ 前記第2実施形態において、携帯機11の操作手段としてキーレスエントリ用スイッチ16を兼用していたが、携帯機11側に操作スイッチを別途設け、該操作スイッチを操作することで、携帯機側マイコン15が特殊モードに切換えられるようにしてもよい。
【0054】
・ 前記第2実施形態において、第1ID信号は、IDコードと非変更モードであることを示す任意のコードとを含むように構成されてもよい。但し、このように第1ID信号を構成した場合、車両側マイコン17は、設定変更コードを受信したときは特殊設定値に基づく施錠時間で、非変更モードである旨を示す任意のコードを受信したときは基準設定値に基づく施錠時間でドア錠を施錠するようになっている必要がある。
【0055】
・ 各実施形態においては、基準設定値よりも特殊設定値を大きな値としたが、逆に基準設定値よりも特殊設定値を小さな値としてもよい。このような値に設定すると、例えばユーザの利用態様が、業務上、バックドア4を開ける頻度が高く、逆に確実かつ迅速にドア錠を施錠したいとする頻度は低いといった場合、その利用態様により適した施錠時間で施錠をすることができる。よって、煩雑な操作を行うことなくユーザの利用態様に応じた円滑なドア錠の施錠制御が可能となり、車両の利便性が向上する。
【0056】
・ 各実施形態においては、特殊設定値に基づく施錠時間での施錠を1回行うと基準設定値に基づく施錠時間での施錠に自動的に復帰した。しかし、特殊設定値に基づく施錠時間での施錠を2回以上行った後に基準設定値に基づく施錠時間での施錠に自動的に復帰するようにしてもよい。このように構成すると、車両の利用が特殊態様である場合が続いたとき、その都度、操作スイッチ20又はキーレスエントリ用スイッチ16を操作する必要がなくなる。ユーザは、特殊態様での使用をするときには、その最初の使用時に1度だけ操作スイッチ20又はキーレスエントリ用スイッチ16を操作すればよく、その後は予め記憶された回数だけ長時間での施錠が可能となる。よって、特殊態様での使用が一定の回数で発生することがある場合には、特殊設定値が有効な回数を2回以上の任意の値に設定することで、煩雑な操作をすることなく、よりその利用態様に適した施錠を実現することができる。
【0057】
また、前記操作スイッチ20又はキーレスエントリ用スイッチ16が所定の態様で操作されることによって、前記特殊設定値に基づく施錠時間での施錠ができる回数を自由に設定できるようにしてもよい。こうすれば、車両の利便性をより向上させることができる。
【0058】
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用施解錠制御装置において、携帯機との相互通信可能な領域が運転席ドアの近傍のみに設定されている車両用施解錠制御装置。
【0059】
(2)請求項4に記載の車両用施解錠制御システムにおいて、前記操作手段は既存の操作部であり、前記送信制御手段は、該操作部が所定の態様で操作されたことをトリガとして前記特殊モードに切換わる車両用施解錠制御システム。
【0060】
【発明の効果】
以上に詳述したように、請求項1〜3に記載の発明によれば、煩雑な操作を行うことなくユーザの車両の利用態様に応じた円滑なドア錠の施錠が可能となり、車両の利便性が向上する。
【0061】
請求項4に記載の発明によれば、車載装置との相互通信が可能な状態であれば携帯機の操作手段を操作することで、煩雑な操作を行うことなくユーザの車両の利用態様に応じた円滑なドア錠の施錠が可能となり、車両の利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態及び第2実施形態の車両用施解錠制御装置又は車両用施解錠制御システムを備えた車両を示す平面図。
【図2】第1実施形態及び第2実施形態の車両用施解錠制御装置又は車両用施解錠制御システムの構成を示すブロック図。
【図3】第1実施形態の施解錠制御タイミングを示すタイムチャート。
【図4】第2実施形態の施解錠制御タイミングを示すタイムチャート。
【図5】従来技術における車両用施解錠制御システムの構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1…車両用施解錠制御システム、11…携帯機、12…車両用施解錠制御装置(車載装置)、13…通信手段としての携帯機側受信回路、14…通信手段としての携帯機側送信回路、15…送信制御手段としての携帯機側マイクロコンピュータ(携帯機側マイコン)、16…操作手段としてのキーレスエントリ用スイッチ、17…施解錠制御手段としての車両側マイクロコンピュータ(車両側マイコン)、17a…記録手段としてのメモリ、20…操作手段としての操作スイッチ。
Claims (4)
- 通信機能を有する携帯機と車両周辺の所定領域において相互通信が行われたことを条件としてドア錠を解錠させる解錠制御を行い、該領域における前記携帯機との相互通信が不能となったことを条件としてドア錠を施錠させる施錠制御を行う施解錠制御手段を備える車両用施解錠制御装置において、
操作手段を備えるとともに、前記携帯機との相互通信が不能となってからドア錠を施錠させるまでの時間を所定の基準時間に決定する旨を示す基準設定値と、該ドア錠を施錠させるまでの時間が前記基準時間とは異なるように設定された特殊時間に決定する旨を示す特殊設定値とからなる複数種類の設定値を記録する記録手段を備え、
前記施解錠制御手段は、通常は前記基準設定値に基づいて前記施錠制御を行う一方、前記操作手段が操作された際には前記特殊設定値に基づく前記施錠制御を行い、その特殊設定値に基づく前記施錠制御を所定回数行った後には、前記基準設定値に基づく前記施錠制御に自動的に復帰することを特徴とする車両用施解錠制御装置。 - 前記操作手段は、車両室内における運転席周辺に設けられた既存の操作部であり、前記施解錠制御手段は、該操作部が所定の態様で操作されたことをトリガとして前記特殊設定値に基づく前記施錠制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の車両用施解錠制御装置。
- 前記所定回数は1回であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用施解錠制御装置。
- 通信機能を有する携帯機と、車両周辺の所定領域において前記携帯機と相互通信が行われたことを条件としてドア錠を解錠させる解錠制御を行い、該領域における前記携帯機との相互通信が不能となったことを条件としてドア錠を施錠させる施錠制御を行う施解錠制御手段を有する車載装置とを備える車両用施解錠制御システムであって、
前記携帯機は、操作手段と、送受信機能を有する通信手段と、前記車載装置に対する送信信号の送信制御を行うとともに、前記操作手段が操作されたことをトリガとして特殊モードに切換え、その特殊モードにおいて前記送信制御を行う際には前記操作手段の操作態様に対応して設定された設定変更コードを付加した送信信号を送信させ、その後前記車載装置との相互通信が所定回数不能となったことを条件として前記特殊モードを解除するモード切換制御を行う送信制御手段とを備え、
前記施解錠制御手段は、前記設定変更コードを含む送信信号の受信状態から非受信状態に遷移した場合には、前記設定変更コードを含まない応答信号の受信状態から非受信状態に遷移した場合に比べて、前記携帯機との相互通信が不能となってからドア錠を施錠させるまでの時間を異なる時間に変更して前記施錠制御を行うことを特徴とする車両用施解錠制御システム。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2008066029A1 (en) * | 2006-11-30 | 2008-06-05 | Panasonic Corporation | Locking device |
US8332101B2 (en) | 2009-04-15 | 2012-12-11 | Honda Motor Co., Ltd. | Method and apparatus for door selectable automatic unlocking sensor |
CN106846585A (zh) * | 2017-02-13 | 2017-06-13 | 上海量明科技发展有限公司 | 安全型共享交通工具及实现方法、安全装置和系统 |
-
2002
- 2002-11-05 JP JP2002321040A patent/JP2004156238A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2008066029A1 (en) * | 2006-11-30 | 2008-06-05 | Panasonic Corporation | Locking device |
US8159326B2 (en) | 2006-11-30 | 2012-04-17 | Panasonic Corporation | Locking device |
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