WO2008053549A1 - Faux-ongle monté avec un dispositif d'affichage d'image - Google Patents

Description

明 細 書

画像ディスプレイ装置を搭載したネイルチップ

技術分野

[0001] 本発明は手足の指先に装着するネイルチップに関し、特に、画像データを再生表 示するディスプレイ装置を搭載したネイルチップに関する。

背景技術

[0002] ネイルアートと称して自ら、或いは、他人の爪に絵を描き、宝石を付すなどして指先 を装飾する女性は多い。また、このネイルアートを専業として行ういわゆるネイルサロ ンの出店も増加傾向にある。一方、簡便にネイルのデザインを変更できることから、爪 に直接顔料等を塗布するのではなぐ予めカラーリングやデコレーションを施したネィ ルチップ (付け爪)を指先に貼着することで手軽にネイルアートを楽しむ人も多 、。

[0003] 従来のネイルチップは、プラスチック等の熱硬化性榭脂を爪形状に形成したものに 任意の装飾が施された状態で巿場に並ぶのが一般的であった力 ユーザによるデザ イン選択の自由度を高めるために、データベースに蓄積された画像、或いは、データ 入力手段によりユーザ自らが描き込んだ画像をデータ化して、指先にプリントする技 術が既に提案されている (特許文献 1参照)。

[0004] 然し乍ら、ネイルデザインを変更するとき、塗布された塗料が乾燥するまでの間は ユーザの行動が大きく制限され、また、ネイルに使用される塗料やリムーバ、乾燥剤 等の量産とその廃棄が自然環境に対して与える影響にっ 、ても懸念されるところで ある。

[0005] さらに、顔料からなるエナメル塗料、或いは、アクリル塗料などのネイル用塗料は、 そもそも自然光の下で発色することを前提としたものであるところ、夜間など光の弱い

ヽては殆どその装飾効果を発揮し得な!/、ものであった。

特許文献 1 :特開 2000— 194838号

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0006] そこで本発明は、ネイルアートに関し従来技術が有する上記の問題点に鑑み、ネィ ルに使用する塗料やリムーバ、或いは、それらの容器等を廃棄物として排出すること なぐまた、暗中にあっても自ら光を放って鮮やかに指先を彩ることのできるネイルチ ップを提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

[0007] 上記の課題を解決することを目的としてなされた本発明ネイルチップの構成は、少 なくとも、入力乃至は受信した画像データを保存するメモリ及び当該画像データを演 算処理して出力する演算部及び出力部を搭載した回路基板と、前記演算部により出 力されたデータに基づ！/ヽて画像を表示するディスプレイ装置と、前記回路及びディス プレイ装置に電力を供給するバッテリとからなる積層体を、前記ディスプレイ装置を外 皮層とする爪形状に形成したことを特徴とするものである。

[0008] また本発明は、ディスプレイ装置としてオーガニックエレクト口ルミネッセンスディスプ レイ（以下、有機 ELディスプレイともいう）、或いは、オーガニックライトェミツティングダ ィオードディスプレイ (OLED)を採用し、電池には有機ラジカル電池を適用して構成 してちよい。

[0009] さらに本発明は、集積回路にブルートゥース等の無線通信機能を備えることによつ て、インターネット等のネットワークを介してパソコンや携帯電話などの端末機器から ダウンロードした画像データを受信してディスプレイ装置に表示したり、或いは、メモリ 内に保有している画像データを本発明のネイルチップを装着した者同士で相互に送 受信することも可能となる。

発明の効果

[0010] 本発明ネイルチップは、その表層部にディスプレイ装置を搭載したことで、メモリに 記録したネイルデザインの画像データを自発光により表示し、また、再生された画像 データを切り替え、或いは、書き換えることによって簡単にネイルのデザインを変更す る。この結果、光の届力ない場所でも指先を明るく灯すことができ、また、塗料等を一 切使用せずにデザイン画像を表示乃至は変更できるため、排出された廃棄物が自 然環境を損なうと 、つた事態にっ ヽても完全に防止できると 、う効果を有する。

発明を実施するための最良の形態

[0011] 次に、本発明の実施の形態例について図に拠り説明する。図 1は本発明ネイルチッ プの一例を示した分解斜視図、図 2は本発明を構成する集積回路のシステムブロッ ク図、図 3は従来型のネイルアート装置の一例を示した斜視図である。

[0012] 従来型のネイルアート装置 4は、モニタ 41に表示したデータベース内のデザインデ ータ、或いは、ユーザ自らが入力したデザインデータを、挿入口 42から挿入したユー ザの指先爪部に印刷するものである。この装置 4は、デジタルデータ化されたデザィ ン画像に基づき自動的に塗料を塗布して印刷する装置であるため、人手によるネィ ルアートや既に装飾の施されて 、るネイルチップなどに比べ、ユーザによるデザイン 選択の自由度が高ぐまた簡便なものであった。

[0013] しかし、装置 4そのものに要するコストが高ぐまた、エナメルやアクリルなどの塗料を 実際に噴射して行うものである以上、廃棄物等による環境破壊の問題を避けられな いことは既に述べたとおりである。

[0014] そこで、本発明ネイルチップは外皮層に画像ディスプレイ装置を搭載したことによつ て上述の問題を解消したので、この点について図 1〜図 2を参照しつつ、以下に説明 する。

[0015] 図 1において、 1は有機 ELディスプレイ、 2はこの有機 ELディスプレイ 1に表示する 画像データの再生状態を制御管理する集積回路であって、外部から画像データを 読み込む入力部 Iと、読み込んだデータを記録保存するメモリ Mと、このメモリ Mに格 納されたデータを適宜サンプリングレートで演算処理してディスプレイ 1に出力する演 算部 C及び出力部 0とを具備している。

[0016] ディスプレイ 1は、画像データを再生表示できるものであればその方式は問わない 力 本発明はネイルチップであるため薄型であるのが望ましぐ本実施例においては 有機 ELディスプレイを適用する。ここで、有機 ELディスプレイとは電気を光に変換す るエレクト口ルミネッセンスと呼ばれる現象を利用して画像を表示するディスプレイ装 置をいい、ブラウン管とは異なり消費電力が小さぐかつ、自発光であるが故にバック ライトを必要としないため薄型化しやすいという特徴を有する。また、発光セルが固体 力 なるいわゆるソリッドステートであるため、薄いプラスチックのように屈曲自在な部 材を基板とすることでフレキシブルディスプレイとして利用でき、これを爪形状に形成 することは困難でない。ディスプレイ 1として具体的に適用可能な製品には、三洋電 機株式会社製の有機 ELデイスレイ ALE251、 ALE269、或いは、米イーストマン 'コダ ック社製の有機 ELディスプレイ AM550Lなどが挙げられる。なお、オーガニックライト ェミツティングダイオードディスプレイとは有機 ELディスプレイの欧米等における一般 的な呼び名である。

[0017] このディスプレイ 1で再生する画像データは文字情報力 なる或 、は含むものであ つてもよく、また動画のデータファイルであってもよいことは言うまでもない。

[0018] 上記ディスプレイ 1及び集積回路 2に使用する電力は、ノ ッテリ 3によって供給する 。本実施例においては、ノ ッテリ 3として有機ラジカル電池を採用している。有機ラジ カル電池とは、有機ラジカルィ匕合物を活物質 (蓄電材料)として、ラジカルの酸ィ匕反 応、還元反応を利用することによって充放電を行う二次電池であって、薄膜化された 電極とゲル状に浸透した電解質とからなる屈曲自在な薄型の電池として、異常時に あっても発熱、発煙、発火等の危険性が少なく安全性に優れていることから、本発明 のネイルチップを構成するノ ッテリ 3として最も好適である。また、有機ラジカル電池 は水銀や鉛、カドミウム等の有害物質を使用しておらず、本発明の解決すべき課題 の一つである環境の保全にも資するものである。なお、ノ ッテリ 3は電力を確保できる ものであれば如何なる方式の電池も適用可能であり、また、二次電池に限定されるも のでもない。

[0019] 本発明ネイルチップは、少なくとも、爪形状に形成されたディスプレイ 1、集積回路 2 、ノ ッテリ 3を有しており、これらの各層は係止部材によって相互に係止され、或いは 、接着剤等によって相互に接着されて一体ィ匕した積層構造をなしている。なお、ディ スプレイ 1に表示される画像は外部から観察できれば足りるため、ディスプレイ 1の内 側にある集積回路 2と電池 3との上下の位置関係は問わず、また、ディスプレイ 1に対 して表示面を保護するための透明な被覆層等を形成することも任意である。

[0020] 集積回路 2には、図 2に示すように、ブルートゥース等の無線通信手段によって端末 等力も送信された画像データを受信可能な受信部 Rを搭載することが可能である。こ れにより、サーバ等のデータベースに蓄積されたネイルデザインのパターンからイン ターネットを通じてダウンロードした画像データを、パソコンや携帯電話等の端末から 無線受信して出力部 O力 ディスプレイ 1に表示することで、時間や場所、設備の有 無等を問わず簡便にネイルデザインを変更することが可能となる。

[0021] また、メモリ Mに格納された画像データを無線により送信可能な送信部 Sを集積回 路 2に搭載すれば、ディスプレイ 1に表示されている、或いは、メモリ Mに保存してある 画像データを親しい友人同士などの間で相互に送受信して共有することも可能とな る。

産業上の利用可能性

[0022] 本発明は以上の通りであって、積層体の表層部にディスプレイ装置を搭載したこと で、画像データとしてメモリ上に保存したネイルデザインをこのディスプレイ上に自発 光により表示し、また、画像データを切り替え乃至は書き換えることで簡単にネイルの デザインを変更できるため、その結果として、光の届力ない場所でも指先を明るく装 飾することができ、かつ、塗料等を一切必要としないことから排出される廃棄物が自 然環境を損なうと 、つた事態にっ ヽても完全に防止できると 、う効果を有するので、 ネイルチップに適用してきわめて有用である。

図面の簡単な説明

[0023] [図 1]本発明ネイルチップの一例を示した分解斜視図。

[図 2]本発明を構成する集積回路のシステムブロック図。

[図 3]従来型ネイルアート装置の斜視図。

符号の説明

1 ディスプレイ

2 集積回路

3 ノ ッテリ

4 ネイルアート装置

41 モニタ

42 揷入口

I 入力部

R 受信部

S 送信部

M メモリ R 演算部 O 出力部

Claims

請求の範囲

[1] 少なくとも、入力乃至は受信した画像データを保存するメモリ及び当該画像データ を演算処理して出力する演算部及び出力部を搭載した回路基板と、前記演算部に より出力されたデータに基づ 、て画像を表示するディスプレイ装置と、前記回路及び ディスプレイ装置に電力を供給するバッテリとからなる積層体を、前記ディスプレイ装 置を外皮層とする爪形状に形成したことを特徴とするネイルチップ。

[2] ディスプレイ装置は、オーガニックエレクト口ルミネッセンスディスプレイ又はオーガ ニックライトェミツティングダイオードディスプレイである請求項 1のネイルチップ。

[3] ノ ッテリは、有機ラジカル電池である請求項 1又は 2のネイルチップ。

[4] 回路基板には、ブルートゥース (Bluetooth:登録商標）等の無線通信手段により送信 される画像データを受信可能な受信部を搭載した請求項 1〜3のいずれかのネイル チップ。

[5] 回路基板には、前記メモリに保存された画像データをブルートゥース等の無線通信 手段により送信可能な送信部を搭載した請求項 1〜4のいずれかのネイルチップ。