明 細 書
ステープラ
技術分野
[0001] 本発明は、マガジン内に装填されたステーブルを用紙に向けて打ち出すドライバと
、用紙を貫通したステーブルの脚部を用紙の裏面に沿って折曲させるクリンチヤ溝を 備えたステープラに関する。
背景技術
[0002] 一般に、ステープラは、前端部に綴り台を有するベースを備え、綴り台の上に用紙 が載置される。ステーブルは、ハンドルと、その先端に設けられたドライバと、用紙の 上に位置するマガジンとをさらに備える。マガジン内のステープルは、ハンドルを押し 下げることにより、ドライバによって下方に打ち出される。用紙を貫通したステーブル の脚部は、用紙の下方に設けられたクリンチヤ部のクリンチヤ溝で用紙の裏面に沿わ せて折り曲げられ、その結果、用紙が綴じられる。
[0003] ところで、綴じられる用紙の枚数は、一様ではなぐ 2、 3枚のときもあれば 40枚、 50 枚の場合もある。枚数に応じて、ステーブルが貫通する用紙の厚さが異なる。用紙の 枚数が少ないときは、用紙が薄いので、ステープルが用紙を貫通したとき、ステープ ルが用紙によって安定に保持されない。また、ハンドルに力を入れるときに用紙が動 くことがあり、この場合もステーブルの脚部が振れることがある。
[0004] さらには、ステーブルの脚部は、綴じる用紙の厚さによって用紙を貫通するときの打 ち出し角度が微妙に異なり、用紙を貫通した後にステーブルの脚部がクリンチヤ溝に 当たる位置も微妙に違ってくる。
[0005] このため、 40枚、 50枚という多数の用紙を綴じることができるステープラとして、タリ ンチヤ溝の長さと幅が十分に確保され、クリンチヤ溝の幅方向の両端部が湾曲され、 その内面が断面円弧状に形成されたステープラが知られている(例えば、特開平 11 28682号公報参照)。
[0006] また、クリンチヤ溝をベースに固定するのではなぐ上下方向に移動可能としたステ 一ブラも知られている。このようなステープラでは、ドライバを下方に移動させてステー
プルを打ち出し、打ち出したステーブルの脚が用紙を貫通するまではクリンチヤ溝も 下方に移動する。その後、さらにドライバを下方に移動させることにより、ステーブル の脚部がクリンチヤ溝によって内側に折り曲げられる。このようなステープラにおいて も、図 6Aに示されるように、ステープラの前後方向におけるクリンチヤ溝の幅がステ 一プルの側面の幅よりも大きく確保されている。また、クリンチヤ溝の底面は、ステー プルの打ち出し方向に対してほぼ直交する平面部を有している。
[0007] しかしながら、ドライバ 40は、ハンドルの先端に、ハンドルに対して垂直に設けられ ているものの、ハンドルが回動可能であるため、ドライバ 40の下端面 41は、クリンチヤ 溝 42の底面 43に対して平行ではなぐ僅かに後傾状態となってステープラが打ち出 される。これに加え、作業者がステーブルの脚部が用紙を貫通した後、さらにクリンチ ャ溝 42でステープルの脚部 10を折り曲げるクリンチ動作をするとき、ステープラ全体 を作業者側に (すなわち、ステープラの後ろ側に)引きやすい。ステープラが作業者 側に移動すれば、相対的に用紙はステープラの前側に動く。
[0008] このため、綴じる用紙が薄い場合、ステープルの脚部 10の下端は図 6Bに示される ようにステープラの前側に滑りやすぐステーブルの脚部 10が後ろ側に傾き易い。綴 じる用紙が厚い場合は、用紙とクリンチヤ溝の底面 43との角度が合わなくなってくる ため、曲がった脚 10がクリンチヤ溝の前方に寄りやすくなる。したがって、この場合も ステーブルの脚部 10が後ろ側に傾き易い。
[0009] 上記不都合を解決する手段として、図 6Cに示されるように、クリンチヤ溝の底面 43 の前部が後部より高くなるように、底面 43全体を傾斜させることが試みられた。この場 合、ステーブルの脚部 10は前方には滑りにくいが、綴じる用紙が薄いときは、底面 4 3の傾斜に沿って後ろに滑りやすい。このため、綴じた状態のステーブルの形が悪く なる。ステープルの脚部 10が底面 43の傾斜に沿って後ろに滑ることを防止するため には、クリンチヤ溝の立壁 44でステープルの脚部 10の滑りを止めることが考えられる 。しかしながら、この場合は、立壁 44の位置精度が必要となるという問題がある。 発明の開示
[0010] 本発明の一以上の実施例は、綴じる用紙の厚さにかかわらず、ステープルの脚部 を確実に良好に折り曲げることができるクリンチヤ溝を備えたステープラを提供する。
[0011] 本発明の一以上の実施例によれば、ステープラは、ベースと、ステープルを収容し
、ベースの後端部に回動自在に支持されたマガジン部と、マガジン部に収容された ステーブルを用紙に向けて打ち出すドライバを有し、ベースの後端部に回動自在に 支持されたハンドル部と、ドライバにより打ち出されて用紙を貫通したステーブルの脚 部を折曲させるクリンチヤ溝を有し、ベースの前部に設けられたクリンチヤ部と、を備
X·る。
クリンチヤ溝の前後方向における幅は、ステープルの側面の幅よりも広い。クリンチ ャ溝の底面は、前後方向における後ろ側に設けられた平面部と、前側に設けられた 傾斜面部とを備える。平面部は、ステーブルの打ち出し方向に対して略直交し、傾斜 面部は、前高後低となるように傾斜している。
[0012] 本発明の一以上の実施例によれば、クリンチヤ溝の底面の角度は、平面部から傾 斜面部にかけて徐々に変化してもよい。
[0013] 本発明の一以上の実施例によれば、ベースの底面を水平面上に載置した状態に おいて、水平面に対する傾斜面部の角度は、 3° 〜5° であってもよい。
[0014] 本発明の一以上の実施例によれば、ベースの底面を水平面上に載置した状態に おいて、水平面に対する平面部の角度が 0° 〜0. 5° となるように、平面部の前側 が高くなつていてもよい。
[0015] 本発明の一以上の実施例によれば、平面部は、マガジン部とベースとの間に用紙 を少なくとも 2枚介在させて綴じる際のステーブルの打ち出し方向に対して略直交し てもよい。
[0016] 本発明の一以上の実施例によれば、クリンチヤ部は、上下方向に移動可能であつ てもよい。
図面の簡単な説明
[0017] [図 1]本発明の一実施例に係るステープラの斜視図である。
[図 2]図 1に示されるステープラの縦断面図である。
[図 3]図 1に示されるステープラの綴じ作動状態の縦断面図である。
[図 4A]図 4Aは、クリンチヤ部の拡大図である。
[図 4B]図 4Bは、図 4Aのさらなる拡大図である。
[図 5A]図 5Aは、図 4Bの線 V—Vにおける断面図であり、本発明の一実施例に係るク リンチヤ溝の横断面図である。
[図 5B]図 5Bは、図 5Aに示されるクリンチヤ溝の底面に係合したステープルの脚部を 示す横断面図である。
[図 5C]図 5Cは、図 5Aに示されるクリンチヤ溝の底面に係合したステープルの脚部を 示す別の横断面図である。
[図 6A]図 6Aは、従来のステープラのクリンチヤ溝の横断面図である。
[図 6B]図 6Bは、図 6Aに示されるクリンチヤ溝により折り曲げられたステープルの脚部 を示す横断面図である。
[図 6C]図 6Cは、別の従来のステープラのクリンチヤ溝の横断面図である。
符号の説明
[0018] 1 ステープラ
2 マガジン部
3 ハンドル部
4 クリンチヤ部
5 クリンチヤアーム(ベースの一部)
15 アームカバー(ベースの一部)
20 クリンチヤ溝
32 底面
33 平面部
34 傾斜面部
発明を実施するための最良の形態
[0019] 以下、本発明の実施例について、図面を参照して詳細に説明する。
[0020] 図 1〜図 3に示されるように、ステープラ 1は、多数のステープルを収容可能なマガ ジン部 2と、マガジン部 2内に装填されたステープルを用紙 Pに向けて打ち出すハン ドル部 3と、マガジン部 2から打ち出されて用紙 Pを貫通したステープルの脚部を用紙 Pの裏面に沿って折り曲げるクリンチヤ部 4と、ハンドル部 3を操作する操作アーム 6と を備えている。クリンチヤ部 4は、クリンチヤアーム 5の先端側に設けられている。マガ
ジン部 2とハンドル部 3のそれぞれの後端部は、クリンチヤアーム 5の後端部に設けら れた支持軸 7に回動自在に支持されている。
[0021] マガジン部 2は、前端部に打出口 8を有するマガジン 9と、ステープル押圧用プッシ ャ(図示せず)と、針カバー 11とを備えている。マガジン部 2は、バネ 12により上方に 回動する方向に付勢されて!/、る。
[0022] ハンドル部 3は、バネ片 14によって上方に回動する方向に付勢されている。ハンド ル部 3の先端部には、ステープルを打出口 8から打ち出すドライバ 13が設けられてい る。ハンドル部 3は、操作アーム 6を押下することによって回動され、ハンドル部 3が回 動することによりドライバ 13がマガジン部 2のステープル(図示せず)を打ち出す。
[0023] ステープルのベースは、クリンチヤアーム 5と、クリンチヤアーム 5と一体に組み付け られたアームカバー 15を備えている。クリンチヤアーム 5の先端部には、クリンチヤ部 4が設けられている。クリンチヤ部 4は、クリンチヤ 16と、クリンチヤガイド 18と、スライド 部材 19とを備えている。
[0024] クリンチヤ 16は、ステープルの脚部に係合して、ステープルの脚部を用紙 Pの裏面 に沿って互いに内側に向けて折り曲げるように誘導するクリンチヤ溝 20 (図 4A、 4B 参照)を備えている。クリンチヤ 16は、上下方向に移動できるように配置され、パネ 22 によって上方へ向けて付勢されている。
[0025] クリンチヤ 16は、クリンチヤガイド 18の前端の開口 17に支持されている。クリンチヤ ガイド 18の後端には、係合爪 23が形成されている。クリンチヤガイド 18は、係合爪 23 をクリンチヤアーム 5の開口 24の縁に係合させることにより揺動可能に支持されてい る。バネ 25は、クリンチヤガイド 18が上方に一定範囲だけ回動するようにクリンチャガ イド 18を付勢している。クリンチヤガイド 18の開口 17は、クリンチヤ 16に沿ってほぼ垂 直方向に揺動される。
[0026] スライド部材 19は、クリンチヤアーム 5の底壁に沿って前後方向にスライド可能に支 持され、パネ(図示せず)によって前方に付勢されている。スライド部材 19が前方位 置にあるとき、スライド部材 19は、クリンチヤガイド 18に係合してクリンチヤガイド 18が 下方向へ揺動するのを阻止し、用紙 Pを上方位置で支持する。スライド部材 19が後 方側へ移動すると、クリンチヤガイド 18の先端部が下方向へ揺動可能となる。
[0027] リンク部材 30の一端部は、軸部 21を介してハンドル部 3に枢支されている。リンク部 材 30は、 L字状の形状を有し、その中央折曲部 30aは、針カバー 11の上面に摺接 係合されている。下方に延びた他端部 30bは、スライド部材 19に係合可能である。リ ンク部材 30は、ハンドル部 3がマガジン部 2に対して相対的に回動することにより、中 央折曲部 30aを支点として回動し、他端部 30bがスライド部材 19に係合する。その際 、リンク部材 30の他端部 30bは、スライド部材 19をパネに杭して後方へスライド移動 させる。
[0028] 上記構成において、図 2に示されるように、クリンチヤガイド 18の上面に用紙 Pを載 置して操作アーム 6を押下すると、ハンドル部 3が回動してハンドル部 3の板状バネ片 14を介してマガジン部 2が押下され回動する。その結果、用紙 Pは、マガジン 9の下 面とクリンチヤガイド 18との間で狭持される。この時点では、クリンチヤガイド 18の前部 下面側にはスライド部材 19が進入していてクリンチヤガイド 18を上方位置に保持して いる。したがって、用紙 Pが上方位置で支持されるとともに、マガジン部 2の回動が停 止状態に保持される。ハンドル部 3が更に回動することによって、ハンドル部 3のドライ ノ 13によってマガジン 9内の先頭のステープルが用紙 Pに向けて打ち出され、ステー プルの脚部が用紙 Pを貫通する。
[0029] ステープルの脚部は、用紙 Pを貫通してクリンチヤ 16と当接し、クリンチヤ 16をバネ 22に抗して押し下げる。しかし、バネ 22の弹発カは極めて弱ぐこの時点では、クリン チヤ 16は、ステープル脚を折曲させる作用を発揮しない。ステープルの脚部のほぼ 全部が用紙 Pを貫通した時、図 3に示されるように、ハンドル部 3とマガジン部 2の回 動によってリンク部材 30が回動し、リンク部材 30の他端部 30bがスライド部材 19と係 合してスライド部材 19を後方へスライド移動させる。これにより、クリンチヤガイド 18の 先端部が下方向へ回動し、マガジン部 2が、板状バネ片 14の弾力によりクリンチャガ イド 18を下方に押圧しながら回動する。
[0030] この後、操作アーム 6の押下によってハンドル部 3が更に回動され、クリンチヤガイド 18が更に下方へ回動する。ステーブルの脚部の先端は、クリンチヤ 16のクリンチヤ溝 20と係合し、ステーブルの脚部が用紙 Pの裏面に沿って平坦に折り曲げられて、ステ 一プル綴じが完了する。
[0031] ところで、図 5Aは、図 4Bの泉 V— Vにおける断面図であり、本発明の一実施例に
[0032] 図 5Aに示されるように、クリンチヤ溝 20は、前後の立壁 31と左右の立壁(図示せず )との間に形成され、その底面 32の前後幅は、ステープルの側面の幅よりも広く形成 されている。
[0033] クリンチヤ溝 20の底面 32は、その前後幅方向における後ろ側(図中右側)に、平面 部 33を備えている。平面部 33は、ステープルの打ち出し方向に対して略直交し、ほ ぼ水平に形成されている。また、底面 32は、その前後幅方向における前側に、傾斜 面部 34を備えている。傾斜面部 34は、その前部が後部より高ぐ前高後低となるよう に傾斜している。また、平面部 33と傾斜面部 34は、連続している。
[0034] 前述のように、従来のクリンチヤ溝によれば、ステープルがドライバ 13によって打ち 出され、用紙を貫通した後にクリンチヤ溝に係合する際に、綴じる用紙が薄いときは、 ステーブルの脚部の先端は前側に滑りやすぐステーブルの脚部が後ろ側に傾きや すい。また、綴じる用紙が厚いときは、用紙とクリンチヤ溝 20の底面 32との角度が合 わなくなつてくるため、曲がった脚が前方に寄りやすくなる。したがって、この場合もス テーブルの脚部が後ろ側に傾き易い。
[0035] しかしながら、本発明の一実施例のクリンチヤ溝によれば、綴じる用紙が薄い場合 は、図 5Bに示されるように、ステープルの脚部 10aは、クリンチヤ溝 20の底面 32の後 ろ側の平面部 33に係合する。平面部 33は水平で、脚部 10aと前方側に位置する立 壁 31との距離は、脚部 10aと後方側に位置する立壁 31との距離よりも大きい。しかし 、クリンチヤ溝 20の底面 32の前側には傾斜面部 34があるため、ステープルの脚部 1 Oaの先端が前側に滑ることはない。したがって、ステーブルが後ろ側に傾くのを確実 に防止すること力できる。さらに、クリンチヤ溝 20の立壁 31の位置に精度が要求され ないので、クリンチヤ 16の取り付けが容易である。
[0036] また、綴じる用紙が厚い場合は、図 5Cに示されるように、用紙とクリンチヤ溝 20の底 面 32との角度が合わなくなってくるため、ステープルの脚部 10bが前方に寄りやすく なる。しかし、この場合も、クリンチヤ溝 20の底面 32の前側には傾斜面部 34があるた め、ステープルの脚部 10bの先端は前側に滑ることがない。し力、も、脚部 10bの後ろ
側は、傾斜面部 34と角度を成して形成されている水平な平面部 33に当接しているた め、脚部 10bが後ろに滑ることもない。したがって、ステーブルが傾くのを確実に防止 すること力 Sでさる。
[0037] このように、本発明の一実施例のクリンチヤ溝によれば、用紙の厚さが厚い場合で あっても薄い場合であってもステーブルの脚部を確実に良好に折り曲げることができ
[0038] なお、ステープラのベースの底面を水平面上に載置した状態において、平面部 33 は、水平面に対する角度 αが 0° 0. 5° となるように形成するのが好ましい、す なわち、平面部 33は、水平かわずかに後ろ下がりに形成するのが好ましい。また、傾 斜面部 34は、水平面に対する角度 /3が 3° 5° となるように形成するのが好ましい 。平面部 33が前下がりになってしまうと、用紙を貫通したステーブルの脚部が前方に 滑りやすくなつてしまう。また、角度 αの絶対値が 0. 5° よりも大きいと、綴じる用紙が 薄い場合に、ステーブルの脚部の先端が後ろ側に滑りやすぐステーブルの脚部が 前側に傾きやすくなる。前側傾斜面部 34の水平面に対する角度 0が 3° よりも小さ い場合は、ステーブルの脚部が前方に滑るのを防止する効果が小さくなる。また、角 度 ( が 5° よりも大きいと、角度が大きくなりすぎてステーブルの脚部が後ろ側に滑り やすくなる。
[0039] また、クリンチヤ溝 20の底面 32は、後ろ側の平面部 33から前側の傾斜面部 34にか けて徐々に水平面に対する角度が変化するように形成してもよい。
[0040] 加えて、平面部 33を、用紙を 2枚重ねた状態で綴じる際のステーブルの打ち出し 方向に対して略直交する平面として形成してもよい。この場合、用紙を 2枚綴じする 場合にお!/、ても、仕上りのよ!/、綴じ効果が得られる。
[0041] なお、クリンチヤ溝 20は必ずしも実施例のような可動式のものでなくてもよぐ固定 式のクリンチヤ溝 20でも、同様の効果を得ることができる。
[0042] 本発明の実施例について説明した力 本発明の精神と範囲を逸脱することなく様 々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
[0043] 本出願 (ま、 2006年 9月 27曰出願の曰本特許出願番号 2006— 263377ίこ基づく ものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
産業上の利用可能性
綴じる用紙の厚さに関係なくステーブルの脚部を確実に良好に折り曲げることがで きるステープラを提供することができる。