JP4103003B2 - ステープラーのワンタッチオープン機構 - Google Patents

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Description

本発明は、マガジンに装填されたステープルを操作ハンドルを押圧操作することによってマガジンから打ち出して綴じ用紙を綴じるようにしたステープラーに関し、マガジン内へステープルを装填する際に、操作ハンドルを回動操作することによってマガジン内でステープルを押圧させているプッシャを後方へ後退作動させるようにしたステープラーのワンタッチオープン機構に関する。
従来より、多数のステープルを収容したマガジン部と、このマガジン部内のステープルを綴じ用紙に向けて打ち出すドライバを備えた操作ハンドル部及び、綴じ用紙を貫通したステープルの脚を綴じ用紙の裏面に沿って折り曲げるクリンチャ溝を形成しているクリンチャアームとから構成されているステープラーが知られており、上記ステープラーのマガジン部には互いに接着連結された多数のステープルを収容するステープル収容部が形成されており、このステープル収容部の一端側にステープルをマガジンの下面側に配置された綴じ用紙へ向けて打ち出すための打出し溝が形成され、更に、ステープル収容部内にはステープル収容部に装填されたステープルを前記打出し溝の方向へ押圧させるようにバネ付勢されたプッシャが摺動自在に収容されている。
上記従来のマガジン部の上面側にはマガジンのステープル収容部の上面を覆うようにステープルカバーが配置されており、このステープルカバーは前記操作ハンドルに係止されて操作ハンドルとともに回動操作されるように構成されている。前記マガジンのステープル収容部内へステープルを装填する際には、操作ハンドルを介して前記ステープルカバーを回動操作してマガジンのステープル装填部の上面を開放させる操作と、ステープル収容部内に配置されているプッシャをバネ付勢力に抗してステープル収容部の後方側へ移動させる操作とが必要となる。
マガジン内へのステープルの装填操作を軽減するために、ステープルカバーとプッシャとを金属製のプッシャリンクによって連結して、マガジン部の後端部に枢支されている操作ハンドル部を回動操作して前記ステープルカバーを開放させる操作にともなってプッシャリンクを介してプッシャを自動的にステープル収容部の後方へ後退作動させるようにしたワンタッチオープン機構を採用したものが既に提案されている。この従来のプッシャリンクにより構成されているワンタッチオープン機構は、プッシャリンクの一端側を前記ステープルカバーに枢支させるとともに他端側をマガジンの両側壁に沿って摺動可能に支持させて、このプッシャリンクの他端部側をステープル収容部に配置されているプッシャと係合させることによって、操作ハンドル部を回動させてステープルカバーをマガジン部から離反する方向へ回動させたときに、前記プッシャリンクによってプッシャをステープル収容部の後方側へ移動させるようにしている。
実公平6−16666号公報
上記、従来の金属製のプッシャリンクをステープルカバーとプッシャとの間に使用した機構では、脚の長いステープルをマガジンへ装填してしまったり、又は装填したステープルがマガジン内で重なって上方に突出している場合には、このステープルにプッシャリンクが係合して前方への移動が阻止されることがあり、この場合に操作ハンドルによって大きな荷重を与えてしまうとプッシャリンク、ステープルカバー又はプッシャ等を破損してしまうことがあった。そこで、このような問題を解消するために、プッシャとステープルカバーとを可撓性のバンドで連結して、ステープルカバーの回動作動によって可撓性バンドを介してプッシャをステープル収容部の後方側へ後退作動させるようにしたワンタッチオープン機構が提案されている。
特開2003−220573号公報
上記従来技術では、プッシャに可撓性のバンドの一端側を連結して、可撓性バンドの他端側に拡大部を形成するとともにこの他端側をステープルカバーに形成した開口を貫通させてステープルカバーの背面側に配置させ、前記拡大部をステープルカバーの背面側に係合させることによってプッシャとステープルカバーとを連結させており、操作ハンドルを介してステープルカバーが回動作動されるときに、可撓性バンドの一端側がステープルカバーによって上方且つ後方側へ移動されることによってプッシャがステープル収容部の後方側へ後退作動させられるようにされている。
上記従来技術では、可撓性バンドの他端側がステープルカバーに形成されている開口内に貫挿されており、可撓性バンドの他端に形成した拡大部をこの開口の背面側に係合させて連結させると共に、マガジンのステープル収容部内に多量のステープルが装填されてプッシャが後方側に配置されている状態の時に、可撓性バンドの余剰長さ部分をステープルカバーの背面側へ収容させるようにしている。マガジン部の長さを長く形成して多量のステープルを装填できるようにしたステープラーにおいてはマガジン内でステープルを押圧させるプッシャの摺動ストロークも大きく設定されており、プッシャバネによるプッシャに作用している付勢力も大きく設定されているため、可撓性バンドの端部に形成した拡大部を係合させる連結構造では充分な強度が得られないという問題がある。
そこで、U字状に屈曲させて配置した可撓性バンドの両端をプッシャとステープルカバーに各々結合させて、ステープルカバーを回動操作することによってプッシャを後方へ移動させるように連結させる必要が発生するが、可撓性バンドはU字状に屈曲させて配置する必要があるため薄い材料で構成されており、プッシャとステープルカバーへの可撓性バンドの端部を取り付けする作業が極めて困難となるという問題が発生している。本発明は上記従来技術における問題点解消して、可撓性バンドの端部をプッシャとステープルカバーに連結させる作業が容易に行え、更に連結部の強度が充分に維持できるステープラーのワンタッチオープン機構を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため本発明のステープラーのワンタッチオープン機構は、ステープル収容部を形成するとともに該収容部に収容したステープルを前端部に形成した打出し溝に向けて押圧するプッシャを収容したマガジンと、該マガジン内に装填された先頭のステープルを前記打出し溝から打ち出すドライバを備えた操作ハンドルと、上記打出し溝から打ち出されるステープルの脚を綴じ用紙の裏面に沿って折り曲げるクリンチャ溝を形成したクリンチャアームと、前記ステープル収容部の上面を覆うように配置されるステープルカバーとを備えて成り、前記プッシャとステープルカバーとを可撓性バンドにより連結させてステープルカバーの回動操作によってプッシャをマガジンの後方へ後退移動させるようにしたステープラーにおいて、プッシャとステープルカバーへ可撓性バンドの端部を取り付ける取り付け部材が、プッシャとステープルカバーの各取り付け面との間で可撓性バンドを挟持させる取付け片を備え、前記取付け片から可撓性バンドを挟持させる面方向へ突出形成させた係止爪と、可撓性バンドの両端部に形成された係合穴内に嵌合されて可撓性バンドの両端を保持する突起部を形成して構成されており、可撓性バンドの端部を前記突起部に保持させるとともにこの取付け部材の係止爪をプッシャとステープルカバーに形成した係止穴に嵌合させて取り付けるようにしたことを特徴とする。
本発明のステープラーのワンタッチオープン機構によれば、プッシャとステープルカバーへ可撓性バンドの端部を取り付ける取り付け部材が、プッシャとステープルカバーの各取り付け面との間で可撓性バンドを挟持させる取付け片を備え、前記取付け片から可撓性バンドを挟持させる面方向へ突出形成させた係止爪と、可撓性バンドの両端部に形成された係合穴内に嵌合されて可撓性バンドの両端を保持する突起部を形成して構成されており、可撓性バンドの端部を前記突起部に保持させるとともにこの取付け部材の係止爪をプッシャとステープルカバーに形成した係止穴に嵌合させて取り付けるようにしているので、薄く且つ弾力性があって組み付けが容易でない可撓性バンドの組み付けが簡単に容易に行え、組み付け工数の低減とコストダウンが可能となる。
本発明は、可撓性バンドの両端をプッシャとステープルカバーに連結させる作業が容易に行え、更に、連結部の強度を充分に維持させるようにするという目的を、プッシャとステープルカバーの取り付け面との間で可撓性バンドを挟持させる取付け片を備え、前記取付け片から可撓性バンドを挟持させる面方向へ突出形成させた係止爪と、可撓性バンドの両端部に形成された係合穴内に嵌合されて可撓性バンドの一端を保持する突起部とによって構成された取付け部材を介して、プッシャとステープルカバーへ可撓性バンドの端部を取り付けることにより実現したものであり、更に具体的な実施例を以下に説明する。
図1は本発明のワンタッチオープン機構を実施したステープラーを示す断面図であり、このステープラー1は、ステープルを収容できるように箱形に形成されるとともに前端部に打出し溝3を形成したマガジン2と、このマガジン2内に収容されたステープルを前記打出し溝3から綴じ用紙に向けて打ち出すドライバ4を保持している操作ハンドル5と、前記マガジン2から打ち出されて綴じ用紙を貫通したステープルの脚を綴じ用紙の裏面に沿って折り曲げるクリンチャ溝6を形成しているクリンチャアーム7とにより構成されており、各部材が各々の後部において枢支軸8により回動可能に支持されている。
前記マガジン2には上面が開放された箱形に形成されているステープル収容部9が形成されるとともに、このステープル収容部9内には、ステープル収容部9内へ装填されたステープルを前記打出し溝3方向へ押圧付勢させるプッシャ10が収容されて設けられている。更に、ステープル収容部9の前部と後部の底壁の一部を上方へ切起こしした軸受片11が形成され、この軸受片11にステープル収容部9の長手方向に沿って配置されているガイドロッド12が支持されており、前記プッシャ10がこのガイドロッド12に摺動可能に支持されて前記ステープル収容部9内に配置されている。このプッシャ10は前記ガイドロッド12に外挿されているプッシャバネ13によって常時打出し溝3の方向へ押圧付勢されており、マガジン2のステープル収容部9内に装填されたステープルを打出し溝3方向へ押圧供給させている。
前記操作ハンドル5は後端部において前記マガジン2の後端部と枢支軸8によって回動可能に連結されており、更に、前記操作ハンドル5の下面側にはマガジン2のステープル収容部9内の打出し溝3に配置されたステープルと対応するように薄板状の金属片で形成されたドライバ4が設けられている。この操作ハンドル5の上面側を押圧操作することによって操作ハンドル5が前記枢支軸8を中心として回動して、操作ハンドル5に保持されているドライバ4がマガジン2のステープル収容部内8の打出し溝3上に配置されているステープルをステープル収容部9内から打ち出すように作用される。
更に、前記操作ハンドル5の下方には、前記マガジン2のステープル収容部9の開放されている上部を覆うように配置されるステープルカバー14が設けられ、マガジン2のステープル収容部9内に装填されたステープルがステープル収容部9から飛び出してしまうのを防止している。このステープルカバー14の前端は前記ドライバ4によって支持されており後端は前記枢支軸8に係合されることによって支持されている。更に、前記薄板状の金属片で形成されているドライバ4の後端部がバネ片4aとして形成されており、このバネ片4aが前記ステープルカバー14の背面に当接されており、これによってステープルカバー14と操作ハンドル5とが常時反発するように付勢されている。
前記マガジン2の下面側には、綴じ用紙を貫通したステープル脚と係合してこのステープル脚を綴じ用紙の裏面に沿って屈曲させるように誘導させるクリンチャ溝6を形成しているクリンチャアーム7が配置されている。このクリンチャアーム7は後端部において前記枢支軸8によって回動可能に支持されており、このクリンチャアーム7の先端部上面に形成されているクリンチャ溝6がマガジン2のステープル収容部9に形成された打出し溝3と対向するように配置され、打出し溝3から打ち出されて綴じ用紙を貫通したステープル脚と係合できるようにされている。上記クリンチャアーム7とマガジン2との間にはバネ15が配置されており、このバネ15の付勢力によって通常時には、前記クリンチャ溝6の上面とマガジン2の下面との間に綴じ用紙を挿入できるように両者が開かれた位置に回動されている。
前記マガジン2のステープル収容部9内に摺動可能に配置されているプッシャ10と前記ステープルカバー14とが可撓性バンド17により連結されており、マガジン2のステープル収容部9内へステープルを装填する際には、図2に示すように、操作ハンドル5をマガジン2に対して枢支軸8を中心として大きく回動操作させる。これによって、ステープルカバー14が操作ハンドル5に追従して回動させられてマガジン2のステープル収容部9の上面が開放させられるとともに、ステープルカバー14とプッシャ10とを連結している可撓性バンド17を介してプッシャ10がマガジン2のステープル収容部9の後端部近くまで後退させられてステープル収容部9内へステープルを装填することができるようにされている。
可撓性バンド17は自由に屈曲ができるように充分な可撓性があり、且つ充分な引っ張り強度のあるフィルム状のプラスチックによって形成されており、図3に示すように、この可撓性バンド17の両端には、幅寸法が両側に広く形成されるとともに中心部に係合穴18が形成された係止端部19が形成されている。この可撓性バンド17の両端の係止端部19が、同一形状の取付け部材20を介してステープルカバー14の内側面とプッシャ10の上面に取り付けられている。
図4乃至図6に示すように、取付け部材20はプラスチック材によって一体に成型されており、この取付け部材20には前記可撓性バンド17の係止端部19をプッシャ10の上面又はステープルカバー14の内側面との間で挟持させる取付け片21が形成されており、取付け片21の四隅から一方側の面方向へ向けて突出された係止爪22、23が形成されており、これらの係止爪22、23をプッシャ10の上面とステープルカバー14の内壁に形成した係止穴24、25内に係合させることによってプッシャ10とステープルカバー14へ取付け部材20を取り付けるようにしている。前記取付け片21の中央部には一端側が前記取付け片21に連結されるとともに両側に形成されているスリット26を介して取付け片21から分離された保持片27が形成されており、この保持片27に前記可撓性バンド17の係止端部19に形成されている係合穴18内に挿入されて可撓性バンド17の係止端部19を保持させる突起部28が形成されている。
プッシャ10とステープルカバー14には前記取付け部材20の係止爪22、23を係合させるための係止穴24、25がそれぞれの係止爪22、23に対向して形成されており、各係止爪22、23がこれらの係止穴24、25内に貫挿されて各係止爪22、23の端部に形成されている顎部22a、23aを係止穴24、25の裏面に係合させることによってプッシャ10の上面とステープルカバー14の内面に固定される。取付け部材20の前方側に形成されている係止爪22の顎部22aは取付け部材20の前方側に向けて形成されており、取付け部材20の後方側に形成された係止爪23の顎部23aは取付け部材20の後方側に向けて形成されている。更に、前方側の顎部22aの方が後方側の顎部23aより長く形成されている。更に、ステープルカバー14には前記取付け部材20の保持片27に形成されている突起部28を収容する開口29が形成され、また、プッシャ10には前記取付け部材20の保持片27の端部と係合する突片30が形成されている。
前記取付け部材20をプッシャ10の上面へ装着する手順を図7に基づいて説明する。取付け部材20の保持片27に形成した突起部28へ可撓性バンド17の係止端19に形成されている係合穴18を係合させて可撓性バンド17を取付け部材20に仮保持させる。可撓性バンド17を仮保持させた取付け部材20を図7(a)に示すように、取付け部材20を傾斜させるようにして取付け部材20の前方側に形成されている係止爪22の前方に向いた顎部22aをプッシャ10の前方側に形成されている係止穴24内に挿入して、その後図7(b)に示すように、取付け部材20の前方の係止爪22を中心として取付け部材20を図中の矢印方向に回動させる。これによって、図7(c)に示すように取付け部材20の前方側の係止爪22の顎部22aが係止穴24の下面側に係合されるとともに、後方側の係止爪23がプッシャ10の後方側に形成されている係止穴25内へ貫挿される。このとき、取付け部材20の保持片27がプッシャ10の上面に突出形成されている突片30の上端と係合して、上方へ向けて弾性変形させられる。
更に、この後に図7(d)に示すように、取付け部材20を後方側へスライド移動させることによって後方側の係止爪23に形成された顎部23aがプッシャ10後方側の係止穴25の下面と係合される。前方側の係止爪22に形成されている顎部22aは長さが大きく形成されているためこのスライド移動によってもプッシャ10の前方側の係止穴24から外れてしまうことが無く、取付け部材20が前方と後方側の係止爪22、23によってプッシャ10の上面に固定される。取付け部材20を後方側へスライド移動させることによって、プッシャ10の突片30と係合して上方へ弾性変形されていた保持片27が突片30から外れて保持片27の端面が前記突片30の後方側の面と対向した位置に配置される。この突片30と保持片27によって取付け部材20が前方へ向けてスライド移動されることが阻止されて、取付け部材20が不用意にプッシャから外れてしまうことが防止される。可撓性バンド17は前記突起部28が係合穴18に嵌合されるとともにプッシャ10の上面と取付け部材20の取付け片21の間で挟持されて保持される。
取付け部材20をステープルカバー14に取り付ける場合も上記のプッシャ10に取り付ける手順と全く同様の手順によって取り付けることができる。なお、ステープルカバー14にはプッシャ10の上面に突出させて形成した突片30の代わりに、保持片27に形成されている突起部28を収容する開口29が形成されており、全ての係止爪22、23を係止穴24、25内に貫挿させたときに、保持片27の突起部28が開口29の縁に当接して保持片27を上方へ弾性変形させており、この後、取付け部材20を後方へスライド移動させたときに保持片27の突起部28がこの開口29内へ収容させるようにすることによって取付け部材20の前方への移動を阻止させるようにしている。
尚、上記取付け部材20を取り付けるプッシャ10とステープルカバー14の取り付け面の厚さ寸法が異なっているため、上記取付け部材の前方側の係止爪22の基部には前記両部材の厚さ寸法の差と同じ寸法の段部22bが形成されており、取り付け面の厚さが厚い寸法のステープルカバー14の係止穴24は上記段部22bを貫通させる形状に形成され、薄い寸法のプッシャ10の係止穴は上記段部22bを貫通させない形状に形成されている。このように係止爪22の基部に段部22bを形成するとともにこの係止爪22と対向した係止穴24の形状を変えることによって同一形状の取付け部材20によって厚さの異なった部品への取り付けが可能となり、コストダウンが可能となる。
このように、可撓性バンド17を取付け部材20の保持片27に形成した突起部28へ可撓性バンド17の係止端19を保持させて、この取付け部材20を係止爪22、23と係止穴24、25によってプッシャ10及びステープルカバー14へ取り付けることによって、可撓性バンド17の端部をプッシャ10とステープルカバー14へ取り付けるようにしているので、可撓性バンド14の組み付けが容易に行え、組み付け工数の低減とコストダウンが可能となる。
本発明のワンタッチオープン機構を実施したステープラーの縦断側面図 ステープルを装填している状態の図1と同じステープラーの斜視図 図1のステープラーで使用している可撓性バンドの平面図 可撓性バンドがプッシャとステープルカバーに装着されている状態を記す縦断側面図 可撓性バンドをプッシャに取り付ける取付け部材の配置状態を示す斜視図 可撓性バンドをステープルカバーに取り付ける取付け部材の配置状態を示す斜視図 取付け部材をプッシャへの取り付けている手順を示す断面図であり、(a)は前方側の係止爪を係止穴内に挿入している状態、(b)は前方側の係止爪を中心として取付け部材を回転させている状態、(c)は後方側の係止爪を係止穴に貫挿させた状態、(d)は取付け部材を後方側へスライドさせて顎部を係止穴に係合させた状態を示す
符号の説明
1 ステープラー
10 プッシャ
14 ステープルカバー
17 可撓性バンド
20 取付け部材
21 取付け片
22、23 係止爪
24、25 係止穴
27 保持片
28 突起部

Claims (1)

  1. ステープル収容部を形成するとともに該収容部に収容したステープルを前端部に形成した打出し溝に向けて押圧するプッシャを収容したマガジンと、該マガジン内に装填された先頭のステープルを前記打出し溝から打ち出すドライバを備えた操作ハンドルと、上記打出し溝から打ち出されるステープルの脚を綴じ用紙の裏面に沿って折り曲げるクリンチャ溝を形成したクリンチャアームと、前記ステープル収容部の上面を覆うように配置されるステープルカバーとを備えて成り、前記プッシャとステープルカバーとを可撓性バンドにより連結させてステープルカバーの回動操作によってプッシャをマガジンの後方へ後退移動させるようにしたステープラーにおいて、プッシャとステープルカバーへ可撓性バンドの端部を取り付ける取り付け部材が、プッシャとステープルカバーの各取り付け面との間で可撓性バンドを挟持させる取付け片を備え、前記取付け片から可撓性バンドを挟持させる面方向へ突出形成させた係止爪と、可撓性バンドの両端部に形成された係合穴内に嵌合されて可撓性バンドの両端を保持する突起部を形成して構成されており、可撓性バンドの端部を前記突起部に保持させるとともにこの取付け部材の係止爪をプッシャとステープルカバーに形成した係止穴に嵌合させて取り付けるようにしたことを特徴とするステープラーのワンタッチオープン機構。
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