WO2008015990A1

WO2008015990A1 - Dispositif de verrouillage de direction électrique

Info

Publication number: WO2008015990A1
Application number: PCT/JP2007/064853
Authority: WO
Inventors: Hiroaki Sakakura; Kazuhisa Yabumoto; Kazuo Tsukada
Original assignee: Alpha Corporation
Priority date: 2006-07-31
Filing date: 2007-07-30
Publication date: 2008-02-07
Also published as: EP2048045B1; CN101489842B; EP2048045A1; US8229628B2; JP2008030669A; EP2048045A4; US20090259366A1; CN101489842A; KR20090034357A; JP4857045B2; KR101079447B1

Description

明細書

電動ステアリングロック装置

技術分野

[0001] 本発明は、自動車のステアリングシャフトの回転をロックする電動ステアリングロック装置に関する。

背景技術

[0002] 従来、電動ステアリングロック装置としては、日本国特許公開公報：特開 2005— 21 4118号（特許文献 1)に開示されたものがある。この種の従来の電動ステアリングロック装置 100は、図 14に示すように、ステアリングシャフト 101の回転を阻止するロック位置とステアリングシャフトの回転を許容するロック解除位置との間で変位するロック部材 102と、ステアリングシャフト 101がロックされていることを検知する第 1スィッチ S W1と、ステアリングシャフト 101がロック解除されていることを検知する第 2スィッチ S W2と、第 1検知スィッチ SW1と第 2検知スィッチ SW2の検知出力に基づきロック部材の位置を判断してロック部材 102の駆動を制御する電動ステアリングロック制御部である CPU103とを備えている。又、 CPU103からのロック'ロック解除情報と第 2検知スィッチ SW2の検知出力は、車両側制御部であるスタータ制御装置 104に供給されている。スタータ制御装置 104は、これら入力状態に基づきステアリングシャフト 10 1のロック状態'ロック解除状態を判別する。そして、ステアリングシャフト 101がロック解除状態にある時のみエンジンスタート指令に基づきエンジンを始動等する。ステアリングシャフト 101がロック位置にある時にはエンジンスタート指令があってもエンジンの始動を行わない。

[0003] ところで、上記電動ステアリングロック装置 100にあっては、ステアリングシャフト 101 力 Sロック位置に位置するのに、ロック解除位置に位置するという誤情報をスタータ制御装置 104に出力し、スタータ制御装置 104がエンジンを始動するような事態を確実に回避する必要がある。

[0004] 上記従来例では、第 2検知スィッチ SW2の出力と CPU103の出力をスタータ制御装置 104に供給するしている。従って、第 2検知スィッチ SW2の故障によって、ステァリングシャフト 101がロック位置に位置するのにロック解除情報を誤出力した場合には、 CPU103からのロック情報によって電動ステアリングロック装置 100に故障有りと判定できる。又、 CPU103の暴走等によって、ステアリングシャフト 101がロック位置に位置するのにロック解除状態を誤出力した場合には、第 2検知スィッチ SW2からのロック情報（正確にはロック解除位置に位置しない旨の情報）によって電動ステアリングロック装置 1に故障有りと判定できる。

[0005] しかし、スタータ制御装置 104に対する第 2検知スィッチ SW2と CPU103の出力情報が共に誤情報（ロック位置に位置する旨の誤情報）である場合には、電動ステアリングロック装置 100の故障を判定できない。つまり、第 2検知スィッチ SW2の故障と、 CPU103の暴走等とが同時に発生した場合には電動ステアリングロック装置 100の故障を判別できなレヽとレ、う問題がある。

[0006] このような問題を解決するため、図 15及び図 16に示すような電動ステアリングロック装置が考えられる。この電動ステアリングロック装置 110は、ステアリングシャフトの回転を阻止するロック位置とステアリングシャフトの回転を許容するロック解除位置との間で変位するロック部材と、ステアリングシャフトがロックされていることを検知する第 1 検知スィッチ SW1と、ステアリングシャフトがロック解除されていることを検知する第 2 、第 3及び第 4検知スィッチ SW2, SW3, SW4と、第 1検知スィッチ SW1と第 2検知スィッチ SW2の検知出力に基づきロック部材の位置を判断してロック部材の駆動を制御する電動ステアリングロック制御部 111とを備え、電動ステアリングロック制御部 1 11のロック'ロック解除情報と第 3検知スィッチ SW3と第 4検知スィッチ SW4の検知出力を車両側制御部（図示せず）に出力している。

[0007] このような構成であれば、ロック解除位置を検知する第 3検知スィッチ SW3側と第 4 検知スィッチ SW4側の!/、ずれか一つの故障と、電動ステアリングロック制御部 111の暴走等とが同時に発生した場合にも電動ステアリングロック装置 110の故障を判別できる。つまり、第 3検知スィッチ SW3と第 4検知スィッチ SW4の内の故障していないスイッチから車両側制御部がロック位置情報（正確には、ロック解除位置に位置しなレヽ旨）を得るため、電動ステアリングロック装置 110に故障有りと判定できるからである。例えば、ステアリングシャフトがロック位置に位置するのに、電動ステアリングロック制御部 111が誤ったロック解除位置に位置する旨の情報を出力し、且つ、第 3検知スィツチ SW3が故障で L信号を出力（図 16にて破線で示す）した場合にも第 4検知スイツチ SW4が H信号を出力するため、電動ステアリングロック制御部 111の故障と第 3検知スィッチの故障を判別できる。

[0008] しかしながら、上記電動ステアリングロック装置 110には、 4つのスィッチ SW；!〜 SW 4を設ける必要があり、電動ステアリングロック装置 110のコストアップ及び大型化になるという問題がある。

[0009] そこで、本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、検知手段側の故障と制御側の故障が同時に発生しても故障の判定ができるような信号を車両側制御部に出力し、しかも、検知手段の個数が削減できる電動ステアリング口ック装置を提供することにある。

発明の開示

[0010] 上記目的を達成するために、本発明の第 1アスペクトに基く電動ステアリングロック装置は、以下を備えている：ステアリングシャフトの回転を阻止するロック位置と前記ステアリングシャフトの回転を許容するロック解除位置との間で変位するロック部材と；前記ステアリングシャフトがロックされてレ、ることを検知する第 1検知手段と；前記ステァリングシャフトがロック解除されていることを検知する第 2検知手段及び第 3検知手段と；及び、前記第 1検知手段と第 2検知手段の検知出力に基づき前記ロック部材の位置を判断して前記ロック部材の駆動を制御する電動ステアリングロック制御部；上記構成において、前記電動ステアリングロック制御部からのロック'ロック解除情報と前記第 2検知手段及び前記第 3検知手段の検知出力とを出力することを特徴とする

〇

[0011] 前記第 1アスペクトから従属する本発明の第 2アスペクトに基く電動ステアリングロック装置は、前記装置において、前記電動ステアリングロック制御部からのロック'ロック解除情報と前記第 2検知手段及び前記第 3検知手段の検知出力は、車両側制御部に出力される。

[0012] 前記第 1アスペクト又は第 2アスペクトから従属する本発明の第 3アスペクトに基く電動ステアリングロック装置は、前記装置において、前記第 1検知手段、前記第 2検知手段及び前記第 3検知手段が同一の回路基板に搭載されている。

[0013] 上述本発明の第 1アスペクト乃至第 2アスペクトによれば、ロック解除位置を検知する第 2検知手段側と第 3検知手段側のいずれか一つの故障と、電動ステアリングロック制御部の暴走等とが同時に発生した場合にも、第 2検知手段と第 3検知手段の内の故障してレ、な!/、検知手段から車両側制御部がロック解除位置に位置しなレ、旨の情報を得るため、電動ステアリングロック装置の故障を判別できる。以上より、検知手段側の故障と制御側の故障が同時に発生しても故障の判定ができるような信号を車両側制御部に出力し、しかも、検知手段の個数が 3つで足りるので、構造を簡素化することができ、コスト'ダウンを図ることができる。

[0014] また、上述本発明の第 3アスペクトによれば、前記第 1検知手段、前記第 2検知手段及び前記第 3検知手段が同一の回路基板に搭載されているため、当該第 1乃至第 3検知手段の組み付け及び配線等が容易である。

図面の簡単な説明

[0015] [図 1]本発明の一実施形態を示し、電動ステアリングロック装置の分解斜視図である。

[図 2]本発明の一実施形態を示し、電動ステアリングロック装置の動作箇所の要部斜視図である。

[図 3]本発明の一実施形態を示し、（a)は U矢視方向から見た動作説明図、（b)は L 矢視方向から見た動作説明図である。

[図 4]本発明の一実施形態を示し、（a)は U矢視方向から見た動作説明図、（b)は L 矢視方向から見た動作説明図である。である。

[図 5]本発明の一実施形態を示し、（a)は U矢視方向から見た動作説明図、（b)は L 矢視方向から見た動作説明図である。である。

[図 6]本発明の一実施形態を示し、（a)は U矢視方向から見た動作説明図、（b)は L 矢視方向から見た動作説明図である。である。

[図 7]本発明の一実施形態を示し、（a)は R矢視方向から見た動作説明図、（b)は R 矢視方向から見た一部破断の動作説明図である。

[図 8]本発明の一実施形態を示し、（a)は R矢視方向から見た動作説明図、（b)は R 矢視方向から見た一部破断の動作説明図である。 [図 9]本発明の一実施形態を示し、（a)は R矢視方向から見た動作説明図、（b)は R 矢視方向から見た一部破断の動作説明図である。

[図 10]本発明の一実施形態を示し、（a)は R矢視方向から見た動作説明図、（b)は R 矢視方向から見た一部破断の動作説明図である。

[図 11]制御系の回路ブロック図である。

[図 12]各部の出力波形図である。

[図 13]ステアリングシャフトがロック状態にあって、正常時及び種々の故障時における車両側制御部への出力状態を示す図である。

[図 14]従来例の制御系の回路ブロック図である。

[図 15]他の従来例の制御系の回路ブロック図である。

[図 16]各検知スィッチの出力波形図である。

発明を実施するための最良の形態

[0016] 以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図 1〜図 13は本発明の一実施形態を示し、図 1は電動ステアリングロック装置 1の分解斜視図、図 2は電動ステアリングロック装置 1の動作箇所の要部斜視図、図 3〜図 10の（a)、（b)はそれぞれ動作説明図、図 11は制御系の回路ブロック図、図 12は出力波形図、図 13はステァリングシャフトがロック状態にあって、正常時及び種々の故障時における車両側制御部への出力状態を示す図である。

[0017] 電動ステアリングロック装置 1は、図 1に示すように、互いに組み付けされ、内部に部品収容室を形成するハウジング 2及びカバー 3と、この部品収容室内に収容され、その内部に更にドライブユニット室を形成するドライブユニットハウジング 4及びドライブユニットカバー 5と、このドライブユニット室内に配置される駆動源であるモータ 6と、このモータ 6の回転軸 6aに固定されたウォームギア 7と、このウォームギア 7に嚙み合い、ドライブユニット室内で回転自在に支持されたウォームホイール 8と、このウォームホイール 8の一方面に一体に設けられた第 1カム部 9と、ウォームホイール 8の他方面に一体に設けられた第 2カム部 10と、第 1カム部 9に追従して上下動（a矢印方向）するロック部材 11と、第 2カム部 10に追従して揺動 (b矢印方向）する保持レバー 12 と、部品収容室に配置された回路基板 13とを主な構成部品として備えている。 [0018] ロック部材 11は、図 2に詳しく示すように、平板状で、且つ、切欠きによってバネ受け面 14aが形成されたフラットロッド部 14と、このフラットロッド部 14の上方より水平方向に突出されたカム係止部 15と、カム係止部 15の反対側に突出されたレバー用係止突起 16と、フラットロッド部 14の下端に設けられたシャフト係止突起 17とから構成されている。フラットロッド部 14は、ハウジング 2の一対のガイドレール部 2a, 2bによつて上下動自在に支持されている。そして、ロック部材 11は、シャフト係止突起 17がハウジング 2の孔 2cより外部に突出し、ステアリングシャフト（図示せず）の回転を阻止するロック位置（図 3及び図 7の各（a)、 (b)の位置）とステアリングシャフト（図示せず）の回転を許容するロック解除位置（図 6及び図 10の（a)、 (b)の位置）との間で変位する。パネ受け面 14aとドライブユニットハウジング 4との間には第 1パネである圧縮パネ 1 8が介在され、このバネ力によってロック部材 11が第 1カム部 9を押圧する方向に付勢されている。

[0019] 保持レバー 12は、図 2に詳しく示すように、回転支持ピン 19 (図 7〜図 10の（a)、 (b )に示す）を中心に揺動自在に支持されたフラットプレート部 20と、このフラットプレート部 20の上端の一方より大きく前方に突出されたカム係止部 21と、フラットプレート部 20のカム係止部 21の下方位置より少し突設されたロック用係止部 22 (図 1に示す）とを備えている。保持レバー 12は、ロック部材 11の移動を許容する待機位置（図 7〜図 9の（a)、（b)の位置）と、ロック用係止部 22がロック部材 11のレバー用係止突起 1 6に係止し、ロック部材 11のロック位置側への移動を阻止する保持位置（図 10の（a) 、（b)の位置）との間で揺動する。回転支持ピン 19には第 2パネであるコイルパネ 23 ( 図 1等に示す）が保持され、このコイルバネ 23によって保持レバー 12が第 2カム部 10 を押圧する方向に付勢されて!/、る。

[0020] 次に、ロック部材 11及び保持レバー 12の位置を検出する検出手段について説明する。ロック部材 1 1の位置検出手段は、第 1カム部 9に一体に突設された被検出部 2 4 (図 5 (b) )と、この被検出部 24の近接位置で対向配置される回路基板 13に固定された第 1検知スィッチ SW1及び第 2検知スィッチ SW2とから構成されて!/、る。被検出部 24はウォームホイール 8の回転中心を中心として同一円周上に円弧状に配置されている。 [0021] 第 1検知手段である第 1検知スィッチ SW1は、ロック部材 11のロック位置を検知し、第 2検知手段である第 2検知スィッチ SW2はロック部材 11のロック解除位置を検知する。

[0022] 尚、前記第 1検知スィッチ SW1〜前記第 3検知スィッチ SW3は、構造を示す図；!〜図 10においては、各々、 Sl、 S2、 S3にて符号を附して示し、回路ブロック図、出力波形図等を示す図 11〜図 13においては、各々、 SW1、 SW2、 SW3にて符号を附して示す。

[0023] 保持レバー 12の位置検出手段は、保持レバー 12のフラットプレート部 20の上端の他端側より少し前方に突出された被検出部 25と、この被検出部 25に近接する回路基板 13の位置に固定された第 3検知スィッチ SW3とから構成されている。第 3検知手段である第 3検知スィッチ SW3は、保持レバー 12が待機位置に位置する状態でオフし、保持レバー 12が保持位置に位置する状態でオンする。つまり、ロック部材 11 のロック解除位置を検知する。第 1〜第 3検知スィッチ SW1 , SW2, SW3は、正常時には図 12に示す出力状態を示す。

[0024] 次に、電動ステアリングロック装置 1の制御系を説明する。図 11に示すように、回路基板 13に電動ステアリングロック制御部（CPU) 30が設けられ、この電動ステアリングロック制御部 30には第 1検知スィッチ SW1と第 2検知スィッチ SW2の検知出力が供給されている。電動ステアリングロック制御部 30は、第 1検知スィッチ SW1と第 2検知スィッチ SW2の検知出力よりロック部材 11の位置を認識し、モータ 6の駆動を制御する。電動ステアリングロック制御部 30は、車両側制御部 31にロック'ロック解除情報を出力する。又、電動ステアリングロック装置 1からは、第 2検知スィッチ SW2と第 3検知スィッチ SW3の検知出力が車両側制御部 31に出力されている。

[0025] 車両側制御部 31は、ステアリングシャフトがロック解除位置に位置することを条件として、例えばエンジン始動指令に基づきエンジンを始動する。ステアリングシャフトがロック解除位置に位置するか否かは、電動ステアリングロック制御部 30からのロック · ロック解除情報と、第 2検知スィッチ SW2及び第 3検知スィッチ SW3の検知情報から判定する。この判定内容については、下記の動作説明で詳しく説明する。

[0026] 次に、上記電動ステアリングロック装置 1の動作を説明する。図 3 (a)、 (b)に示す口ック部材 11のロック位置では、ロック部材 11のシャフト係止突起 17がステアリングシャフト（図示せず）に係止し、これによつてステアリングシャフト（図示せず）の回転が阻止されている。このロック位置では、図 12に示すように、第 1検知スィッチ SW1の出力は High信号 (以下、 H信号）、第 2検知スィッチ SW2の出力は Low信号 (以下、 L信号）、第 3検知スィッチ SW3の出力は H信号である。

[0027] このロック状態にあって車両を駆動するべぐドライバ一等がステアリング施解錠ボタン（図示せず）を押下する。すると、電動ステアリングロック制御部 30は、先ず、第 1 及び第 2検知スィッチ SW1 , SW2の出力状態よりロック位置に位置することを確認する。この位置確認の後、モータ 6の駆動によりウォームホイール 8が解錠方向 Aに回転し、ロック部材 11が第 1カム部 9に追従してロック解除位置側に移動する（図 4及び図 5の（a)、（b)参照）。第 1検知スィッチ SW1の出力は、第 1カム部 9が少し回転した位置で H信号から L信号に変化する。この信号変化に係わらずモータ 6の駆動が続行される。そして、図 6 (a)、（b)に示すように、ロック部材 11がロック解除位置まで移動すると、第 2検知スィッチ SW2の出力が L信号から H信号に変化する（図 12)。この信号変化によってモータ 6の駆動が停止される。以上によって、図 6 (a)、（b)に示すように、ロック部材 11がロック解除位置で停止される。

[0028] 一方、図 7 (a)、 (b)に示すように、保持レバー 12はロック位置では待機位置に位置する。そして、上記したモータ 6の駆動でウォームホイール 8が解錠方向 Aに回転すると、保持レバー 12が第 2カム部 10上を摺動する。保持レバー 12はロック部材 11のロック解除位置の直前までは待機位置に位置する（図 8及び図 9の（a)、（b)参照）。そして、図 10 (a)、（b)に示しように、ロック部材 11がロック解除位置まで移動した時点で初めて待機位置から保持位置に移動される。保持レバー 12が保持位置に移動すると、保持レバー 12のロック用係止部 22がロック部材 11のレバー用係止突起 16 に係止する。すると、図 12に示すように、第 3検知スィッチ SW3の出力が H信号から L信号に変化する。以上により、ロック解除位置への動作が完了する。ロック部材 11 力 Sロック解除位置に位置すると、ステアリングシャフト（図示せず）の回転が自由となる。又、ロック部材 11が保持レバー 12によって位置保持されるため、強い衝撃力がロック部材 11に加わっても、ロック部材 11がロック位置側に移動することはない。これにより、車両走行中等においてステアリングシャフト（図示せず）がロックするような事態を確実に防止できる。

[0029] ロック部材 11のロック解除位置にあって、車両駐車するためドライバ一等がステアリング施解錠ボタン（図示せず）を押下する。すると、電動ステアリングロック制御部 30 は、先ず、第 1検知スィッチ SW1の出力が L信号、第 2検知スィッチ SW2の出力が H 信号であるか否かをチェックし、ロック部材 11がロック解除位置に位置することを確認する。位置確認の後、モータ 6の駆動によりウォームホイール 8が施錠方向 Bに回転し、保持レバー 12が第 2カム部 10に追従移動して保持位置から待機位置に直ちに移動する。これにより、第 3検知スィッチ SW3の出力は L信号から H信号に変化する。待機位置に変位した保持レバー 12は、第 2カム部 10上を摺動するが、図 9、図 8、図 7の各（a)、（b)に示すように、ロック位置まで移動しても待機位置に位置し続ける。

[0030] 一方、モータ 6の駆動によりウォームホイール 8が施錠方向 Bに回転すると、ロック部材 11は保持レバー 12の待機位置への変位後、第 1カム部 9に追従してロック解除位置側に移動する（図 5及び図 4の（a)、（b)参照）。第 2検知スィッチ SW2の出力は、図 12に示すように、第 1カム部 9が少し回転した位置で H信号から L信号に変化する。この信号変化後もモータ 6の駆動が続行され、ロック部材 11がロック解除位置まで移動する。すると、第 1検知スィッチ SW1の出力が L信号から H信号に変化する。この信号変化によってモータ 6の駆動が停止され、図 3 (a)、（b)に示すように、ロック部材 11がロック位置で停止する。ロック部材 11がロック位置に位置すると、ステアリングシャフト（図示せず）の回転がロックされる。これにより、駐車中における車両盗難を防止できる。

[0031] ところで、車両側制御部 31は、エンジン始動指令に基づきエンジン始動を開始する際に、ステアリングシャフト（図示せず）がロック解除位置に位置していることを確認する。上記したように車両側制御部 31には、図 13に示すように、電動ステアリング口ック制御部 30からのロック'ロック解除情報と、第 2及び第 3検知スィッチ SW2, SW3 の検知情報が導かれている。全ての情報が正常であれば、第 2スィッチ SW2から H 信号、第 3検知スィッチ SW3から L信号が供給される。

[0032] ここで、 CPUの暴走等によって電動ステアリングロック制御部 30が H信号を出力する場合には、第 2及び第 3検知スィッチ SW2, SW3の出力状態より電動ステアリングロック制御部 30に故障有りと判定する。又、第 2検知スィッチ SW2の故障によって第 2検知スィッチ SW2が H信号を出力する場合には、電動ステアリングロック制御部 30 が故障している旨の信号を出力すると共に、第 3検知スィッチ SW3の出力より第 2検知スィッチ SW2に故障有りと判定する。又、第 3検知スィッチ SW2の故障によって第 3検知スィッチ SW3が L信号を出力する場合には、電動ステアリングロック制御部 30 と第 2検知スィッチ SW2が共にロック解除位置を示す L信号を出力することから第 3 検知スィッチ SW3に故障有りと判定する。更に、第 2検知スィッチ SW2の故障と、電動ステアリングロック制御部 30の暴走等による故障とが同時に発生した場合には、第 2検知スィッチ SW2が H信号を出力し、且つ、電動ステアリングロック制御部 30は L 信号又は H信号を出力する。しかし、第 3検知スィッチ SW3の出力より電動ステアリングロック装置 1に故障有りを判定できる。尚、第 3検知スィッチ SW3の故障と、電動ステアリングロック制御部 30の暴走等による故障とが同時に発生した場合にも、同様にして故障有りと判定する。

[0033] このように車両側制御部 31は、故障有りと判定した場合には、アラーム警告を発する、電動ステアリングロック装置 1を再チェックする等の対応策を取ることになる。

[0034] 以上、本発明では、検知スィッチ側の故障と制御側の故障が同時に発生しても、第 2検知スィッチ SW2と第 3検知スィッチ SW3の内の故障していない検知スィッチから車両側制御部がロック解除位置に位置しない旨の情報を得るため、電動ステアリングロック装置 1の故障を判別できる。以上より、検知スィッチ側の故障と制御側の故障が同時に発生しても故障の判定ができるような信号を車両側制御部 31に出力し、しかも、検知スィッチの個数が 3つで足りる。このように検知スィッチが 3個で良いため、電動ステアリングロック装置 1のコストダウン及び小型化になる。

[0035] この実施形態では、第 1検知スィッチ SW1及び第 2検知スィッチ SW2は、第 1カム部 9を検知対象とし、第 3検知スィッチ SW3は、保持レバー 12を検知対象としている力、第 1検知スィッチ SW1はステアリングシャフトのロック位置を、第 2検知スィッチ S W2及び第 3検知スィッチ SW3は、共にステアリングシャフトのロック解除位置を検知できれば、検知対象を問わない。 [0036] この実施形態では、第 1〜第 3検知スィッチ SW1 , SW2, SW3は、共に回路基板 1

3上に搭載したので、第 1〜第 3検知スィッチ SW1 , SW2, SW3の組み付け、配線等が容易であるとレ、う利点がある。

[0037] なお、日本国特許出願第 2006— 207994号（2006年 7月 31日出願）の全内容が

、参照により、本願明細書に組み込まれている。

[0038] 本発明は、前述の発明の実施の形態の説明に限るものではなぐ適宜の変更を行うことにより、その他種々の態様で実施可能である。

Claims

請求の範囲

[1] 電動ステアリングロック装置力 s、以下を含む：

ステアリングシャフトの回転を阻止するロック位置と前記ステアリングシャフトの回転を許容するロック解除位置との間で変位するロック部材；

前記ステアリングシャフトがロックされていることを検知する第 1検知手段；前記ステアリングシャフトがロック解除されていることを検知する第 2検知手段；前記ステアリングシャフトがロック解除されていることを検知する及び第 3検知手段；及び

前記第 1検知手段と第 2検知手段の検知出力に基づき前記ロック部材の位置を判断して前記ロック部材の駆動を制御する電動ステアリングロック制御部；

上記構成において、

前記電動ステアリングロック制御部からのロック'ロック解除情報と前記第 2検知手段及び前記第 3検知手段の検知出力とが出力される。

[2] 請求項 1記載の電動ステアリングロック装置にお!/、て、

前記電動ステアリングロック制御部からのロック'ロック解除情報と前記第 2検知手段及び前記第 3検知手段の検知出力は、車両側制御部に出力される。

[3] 請求項 1記載の電動ステアリングロック装置にお!/、て、

前記第 1検知手段、前記第 2検知手段及び前記第 3検知手段が同一の回路基板に搭載されている。

[4] 請求項 2記載の電動ステアリングロック装置にお!/、て、