JPH10138871A - ステアリングロック装置 - Google Patents

ステアリングロック装置

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JPH10138871A
JPH10138871A JP30186996A JP30186996A JPH10138871A JP H10138871 A JPH10138871 A JP H10138871A JP 30186996 A JP30186996 A JP 30186996A JP 30186996 A JP30186996 A JP 30186996A JP H10138871 A JPH10138871 A JP H10138871A
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Noriyuki Suzuki
規之 鈴木
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Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、アクチュエータ部の配置位置の自
由度を高め、また、電気的トラブルに影響されることな
く確実にロック解除保持する。 【解決手段】 アクチュエータ部6は操作部5とは分離
している。このアクチュエータ部6は、ステアリングシ
ャフトに対してロックおよびその解除を行なうロック部
材10と、これを移動制御するロック制御機構12と、
これを動作させるためのモータ20と、ロック部材10
のロック解除状態を保持するためのロック解除保持部材
21と、保持解除用のソレノイド23とを含んで構成さ
れている。ロック解除保持部材21と操作部5の連動部
材26とは撓み変形可能なコントロールワイヤ27にて
連結されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キー装置等の操作
部に対して、ステアリングシャフトをロックおよびロッ
ク解除するアクチュエータ部が分離した構成のステアリ
ングロック装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来より、ステアリン
グロック装置は、キー部分と、ステアリングシャフトの
ロック機構部分とが機械的に連動する構成で、一体的に
ユニット化されている。その一般的構造について述べる
と、キーロータと、ステアリングシャフトのロック機構
部分との間には、キーロータと一体回転するカム部材が
該キーロータと同軸状態でロック機構部分まで延出され
ていると共に、キーの挿入・抜取りに連動するロッキン
グレバーが介在しており、キーが「ACC」位置から
「LOCK」位置に回動されると、カム部材が動作し、
これに基づいて、ステアリングシャフト側のロック機構
に設けられたロック部材が動作して、ステアリングシャ
フトとロック可能状態とされるようになっている。そし
て、キーが「LOCK」位置から抜き取られると、前記
ロッキングレバーが動作し、これに基づいてロック部材
が動作してステアリングシャフトの溝に嵌合してロック
がなされる。
【0003】そして、キー抜脱状態からキーを「LOC
K」位置状態のキーロータに挿入し、キーを、作動位置
(「ACC」,「ON」,「START」位置)へ回動
操作すると、カム部材が動作してロック部材が解除位置
に移動されるものである。
【0004】ところが、この構成のものでは、キー部分
と、ステアリングシャフトのロック機構部分とが機械的
に連動するようにユニット化された構成であるため、キ
ー部分が運転席のインストルメントパネルに設けられる
と、ロック機構部分が運転者の膝前方に位置し、ロック
機構部分の強度や設置位置に制約を及ぼすことがある。
【0005】この対策として、キー装置等の操作部と、
ロック機構等のアクチュエータ部とを分離し、ロック機
構におけるロック部材をばね部材によりロック位置に移
動させ、キーが挿入されて「ACC」位置に回動操作さ
れた場合(ロックを解除するような場合)には、これを
例えば検出手段等により検出し、この検出信号に基づい
てモータ等の駆動手段を駆動させてロック部材をロック
解除位置へ移動させることが考えられている。
【0006】ところで、ロック部材によるロック解除状
態から不用意にロック動作することがないようにロック
解除状態を保持する手段が必要であり、従来では、キー
部分と、ステアリングシャフトのロック機構部分とが機
械的に連動する構成であることから、キーロータが所定
の回転位置にある限りは、ロック部材のロック解除状態
が前記カム部材により保持されるようになっている。
【0007】この場合、上述したところの、キー装置等
の操作部と、ロック機構等のアクチュエータ部とが分離
される構成では、アクチュエータ部に、新たに、ロック
解除状態を保持する手段を設ける必要がある。その対策
として、例えば電気的駆動手段であるソレノイドのプラ
ンジャにロック解除保持部材を取り付けて、操作部の操
作に基づいて電気信号を発生させ、その電気信号により
このソレノイドを駆動し、もって、ロック解除保持部材
によりロック部材のロック解除状態を保持することが考
えられている。しかし、このように、ロック解除保持部
材をソレノイド等の電気的駆動手段により動作させる構
成の場合、電気的なトラブルによる誤動作が懸念され
る。
【0008】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、キー装置等の操作部と、アクチュ
エータ部とを分離して、アクチュエータ部の配置位置の
自由度を高め得、しかも、ロック解除保持部材によりロ
ック解除保持するについて、ロック解除保持部材を電気
的駆動手段により動作させながらも、電気的トラブルに
影響されることなく確実にロック解除保持できるステア
リングロック装置を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、キー装置等の
操作部と、この操作部とは分離されこの操作部の操作に
関連してステアリングシャフトをロックおよびロック解
除するアクチュエータ部とを備え、前記アクチュエータ
部は、前記ステアリングシャフトをロックする位置とそ
のロックを解除する位置との間で移動し得るように設け
られ、ロック解除保持用係合部を形成したロック部材
と、このロック部材をロック位置およびロック解除位置
へ移動させるためのロック制御機構と、このロック制御
機構を駆動するロック制御用電気的駆動手段と、前記ロ
ック部材のロック解除位置において前記ロック解除保持
用係合部と係合し得るように設けられ、通常は係合解除
用ばね部材により係合解除方向に付勢され、この係合解
除用ばね部材のばね力に抗して前記ロック解除保持用係
合部と係合することにより前記ロック部材をロック解除
位置に保持するロック解除保持部材と、前記操作部の操
作に基づいて操作されて前記ロック解除保持部材を前記
係合解除用ばね部材のばね力により係合解除方向へ動作
させる保持解除用電気的駆動手段と、このロック部材を
ロック解除保持状態とすべきときに前記ロック解除保持
部材の係合解除動作を阻止し、ロック部材をロック動作
させるべきときにロック解除保持部材の係合解除動作を
許容する係合解除制御部材とを有して構成され、且つ、
前記操作部と前記アクチュエータ部の前記ロック解除保
持部材との間には、前記操作部の操作に基づいて前記ロ
ック解除保持部材を係合方向へ動作させる撓み変形可能
なコントロールワイヤが設けられているところに特徴を
有するものである。
【0010】上記構成においては、キー装置等の操作部
と、アクチュエータ部とが分離されているから、アクチ
ュエータ部の配置位置の自由度が高まり、例えば、この
アクチュエータ部を、運転席において足元部に配置する
ことも可能で有効スペースが大きくなる。しかも、ロッ
ク解除保持部材を係合方向へ動作させる手段としては、
操作部とアクチュエータ部のロック解除保持部材との間
に設けられた撓み変形可能なコントロールワイヤである
から、上述のアクチュエータ部の配置位置に制約を及ぼ
すことがなく、しかも、機械的手段でありながらも簡単
な構成でロック解除保持部材を動作させることができ
る。
【0011】さらに、係合解除制御部材により、ロック
部材をロック解除保持状態とすべき状況においては該ロ
ック解除保持部材の係合解除動作を阻止し、ロック部材
をロック動作させるべき状況においては該ロック解除保
持部材の係合解除動作を許容するようにしたから、ロッ
ク部材をロック解除保持状態とすべきときに保持解除用
電気的駆動手段が例えば電気的トラブルにより動作して
も、ロック解除保持部材が係合解除動作することがな
く、不用意にロック解除保持状態が解除されるようなこ
とをなくすことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例につき図
面を参照して説明する。まず、図4において、キー装置
1は自動車のインストルメントパネルに組み込まれてお
り、これは、キーケース2内にキーロータ3を設けてお
り、このキーロータ3にはキー挿入孔4が形成されてい
る。キーロータ3は、「LOCK」位置でキー挿入孔4
に対するキーの抜き差しが可能で、その「LOCK」位
置から、キーにより「ACC」,「ON」,「STAR
T」の各作動位置へ順に回動されるようになっており、
これらの作動位置ではキーの抜取りができないようにな
っている。このキー装置1には、キーの挿入および抜取
りを検知するキー挿入・抜脱検知手段5a(図9参
照)、キー内に内蔵されている電気的なキーコードを読
取り照合するためのキーコード読取・照合装置5b(同
図参照)、キーの回動位置を検知するキー回動位置検知
手段5cが設けられている。上記キー挿入・抜脱検知手
段5aはキーが挿入された時にキー挿入検知信号Kin
を、また抜脱されたときにキー抜脱検知信号Koutを
それぞれ出力し、これを後述するロック制御回路24に
与えられるようになっている。上記キーコード読取・照
合装置5bは正規キーか否かを判別して正規キーの時に
は正規キー判別信号Kを、また、正規キーでない時には
非正規キー判別信号NGをそれぞれ出力する。また、キ
ー回動位置検知手段5cは、挿入されたキーが「LOC
K」位置から「ACC」位置以降に回動操作されると
「ACC」位置検知信号Kaccを出力し、「ACC」
位置から「LOCK」位置へ回動されると「LOCK」
位置検知信号Klockを出力する。なお、これらキー
装置1や、キー挿入・抜脱検知手段5a、キーコード読
取・照合装置5b、さらにキー回動位置検知手段5c等
を含めて操作部5が構成されている。
【0013】一方、図1ないし図3においては、アクチ
ュエータ部6を示しており、これは、前記操作部5とは
分離して、ステアリングシャフト7近くのうち適宜部位
に設けられており、以下、このアクチュエータ部6につ
いて述べる。ステアリングシャフト7の外周囲には、ブ
ラケット8が設けられており、このブラケット8のガイ
ド部9には、ほぼ角柱状をなすロック部材10が図2中
上下方向に移動可能に配置されている。このロック部材
10は、その下端部10aがステアリングシャフト7の
ロック溝7aと係合してステアリングロックを行なうも
ので、上記係合位置すなわちロック位置と、この係合が
外れる位置すなわちロック解除位置との間で移動され
る。
【0014】また、このロック部材10の側面10bに
はロック解除保持用係合部たる保持溝10cが形成され
ている。さらに、このロック部材10の上部には、幅狭
なロッド部11が延出されており、このロッド部11の
上端には幅広な抜け止め部11aが形成されている。そ
して、ロッド部11には、ロック制御機構12の一部を
構成する枠状の駆動体13が上下移動可能に設けられて
いる。さらにこの駆動体13の内部においてロッド部1
1にはばね受け部材14が上下移動可能に設けられてい
る。また、駆動体13の上壁部13aとばね受け部材1
4の上壁部14aとの間には、例えば圧縮コイルばねか
らなる第1のばね部材15が設けられている。
【0015】抜け止め部11aと前記ばね受け部材14
の下壁部14aとの間には、ばね受け部材14を、矢印
A方向へ付勢する例えば圧縮コイルばねからなるロック
解除用ばね部材たる第2のばね部材16が設けられてお
り、この第2のばね部材16は常にはばね受け部材14
をロッド部11の抜け止め部11aに当接させる位置
(駆動体13内における矢印A方向移動限度位置)に保
持させており、この第2のばね部材16のばね力は前記
第1のばね部材15のばね力より強いばね力を有してい
る。
【0016】一方、駆動体13の側面にはギア13bが
形成され、さらにこの側面下部には、係合解除制御部材
たる制御板17が前記ロック部材10の側面10b側へ
垂下するように且つ揺動可能に設けられている。この制
御板17は、ねじりコイルばねからなるばね部材18に
より、図3の矢印B方向へ付勢されている。但し、この
制御板17はこの図3の位置からさらに矢印B方向への
回動はストッパ13cにより阻止されており、従って、
この図3の状態では反矢印B方向への移動のみが許容さ
れている。さらにまた、この制御板17には、水平状縁
部と円弧状縁部を有する切欠部19が形成されている。
【0017】ロック制御用電気的駆動手段たるモータ2
0は、ブラケット8に設けられており、これの回転軸2
0aにはギア20bが取着されており、このギア20b
と前記駆動体13のギア13bとの間には、これらに噛
み合うギア20cが設けられている。従って、モータ2
0が正回転されると駆動体13を矢印Aと反対方向へ移
動させ、モータ20が逆回転されると、矢印A方向へ移
動させるようになっている。
【0018】ロック解除保持部材21は、図1に示すよ
うに矢印C方向およびその反対方向へ移動可能に設けら
れており、これは前記ロック部材10の保持溝10cに
係合する係合部21aと被係止部21bとが形成されて
いる。このロック解除保持部材21は係合解除用ばね部
材22により矢印Cと反対方向つまり係合部21aが保
持溝10cから離れる方向(これは係合解除方向であ
る)に付勢されている。上記保持溝10cの深さは、図
8に示すように係合部21aが嵌入したときこれが突出
しない深さに設定されている。
【0019】図1に示すように、保持解除用電気的駆動
手段たる例えばソレノイド23はブラケット8に設けら
れており、そのプランジャの先端には係止部23aが設
けられており、この係止部23aはばね部材24により
矢印D方向へ付勢されていて、前記ロック解除保持部材
21の被係止部21bに連なる側面21cに押圧されて
いる。このソレノイド23は、通電されるとプランジャ
(係止部23a)が矢印Dとは反対方向へ吸引され、断
電されると、矢印D方向へ突出するようになっている。
【0020】この図1において、前記操作部5における
別の部分も示されており、前記キーロータ3と一体的に
回転する回転ロッド24には、斜面25aを有するカム
部材25が設けられており、また、このカム部材25に
対応するように、連動部材26が設けられている。連動
部材26は、キーロータ3が「ACC」位置から「O
N」位置へ回動されたときにカム部材25の斜面25a
により矢印E方向へ移動されるようになっている。
【0021】しかして、前記アクチュエータ部6の前記
ロック解除保持部材21と操作部5の連動部材26と
は、コントロールワイヤ27にて連結されており、この
コントロールワイヤ27は、撓み変形可能である。
【0022】また、図16に示すロック制御手段たるロ
ック制御回路28は、前述した操作部5の正規キー判別
信号Kや、キー挿入検知信号Kinおよびキー抜脱検知
信号Kut、「ACC」位置検知信号Kaccおよび
「LOCK」位置検知信号Klock等が与えられるも
のであり、これらの信号に応じて、モータ20やソレノ
イド23を制御するようになっている。
【0023】次に上記構成の作用について、図5ないし
図15も参照して述べる。まず、図1ないし図3には、
キーが挿入されていない状況に対応する各部の状態を示
している。すなわち、ロック部材10はその下端部10
aがステアリングシャフト7のロック溝7aに嵌入係合
したところのロック位置にある。また、ロック解除保持
部材21の係合部21aはロック部材10の側面10b
に接近した位置にあり、そして、この係合部21aの先
端部は制御板17の切欠部19内に位置する。
【0024】この状態から、キーが差し込まれると、キ
ー挿入検知信号Kinがロック制御回路28に与えら
れ、正規キーであると正規キー判別信号Kが与えられ
る。そして、キーが「ACC」以降に回動操作されると
「ACC」位置検知信号Kaccがロック制御回路28
に与えられる。ロック制御回路28は、これらの信号が
与えられると、モータ20に所定数のパルスを印加して
これを正回転させる。これにて、ギア21、22および
13bを介して、駆動体13が矢印Aと反対方向へ移動
される。
【0025】この駆動体13の移動によりばね受け部材
14および第2のばね部材16を介してロック部材10
が同方向に移動され、もって、その下端部10aがステ
アリングシャフト7のロック溝7aから抜脱すると共
に、ロック部材10がロック解除位置(図5ないし図7
参照)に至る。
【0026】これと同時に、ロック部材10の保持溝1
0cが図5および図7に示すようにロック解除保持部材
21の係合部21aに対向する(未だ係合はしない)。
さらにこの動作時において、駆動体13の移動と共に制
御板17も移動し、制御板17が図3の矢印Bと反対方
向へ傾動しつつその切欠部19がロック解除保持部材2
1の係合部21aから抜け出る(図7参照)。
【0027】この状態から、キーの回動操作によりキー
ロータ3が「ACC」位置から「ON」位置に回動され
る(その回動方向は図5の矢印F方向)と、カム部材2
5の斜面25aにより連動部材26が矢印E方向へ移動
され、これにより、ロック解除保持部材21が係合解除
用ばね部材22のばね力に抗して矢印C方向へ移動さ
れ、その係合部21aがロック部材10の保持溝10c
に嵌入係合し、そして制御板17が矢印B方向へ回動し
て該係合部21aの先端部の抜け止めをする(図8ない
し図10参照)。さらにこのロック解除保持部材21の
矢印C方向へ移動により、被係止部21bも同方向に移
動するから、ソレノイド23の係止部23aがばね部材
24のばね力により矢印D方向へ突出して被係止部21
bと係止する(図8参照)。
【0028】しかして、上述のように、ロック解除保持
部材21の係合部21aがロック部材10の保持溝10
cに係合することにより、ロック解除状態が保持され
る。そして、ロック解除保持部材21の係合部21aは
制御板17により保持溝10cからの抜け止めが図られ
ている。なお、ソレノイド23の係止部23aの被係止
部21bに対する係止によっても係合部21aの抜け止
めが図られている。
【0029】この後、図8ないし図10の状態から、キ
ーが抜脱されるべく、キーが「ON」位置から「AC
C」位置に回動操作されると、カム部材25が矢印Fと
反対方向へ回動される。この場合、ロック解除保持部材
21の係合部21aは上述したように抜け止めされてい
るから、係合部21aは保持溝10cに係合したままに
ある(図11参照)。
【0030】この後、キーが「ACC」位置から「LO
CK」位置に回動操作されると、「LOCK」位置検知
信号Klockがロック制御回路28に与えられる。す
るとロック制御回路28は、図9の状態から、モータ2
0を逆回転させる。これにより、駆動体13が矢印A方
向へ移動される。この場合、ロック部材10はロック解
除保持部材21により未だロック解除状態に保持された
ままであるから、駆動体13のみが第1のばね部材15
のばね力に抗して移動するものである。この状態を図1
2および図13に示す。この場合、駆動体13と一体的
に移動する制御板17の切欠部19は、ロック解除保持
部材21の係合部21aの先端部と嵌合可能な位置に至
る。つまり、ロック解除保持部材21の係合解除動作で
ある反矢印C方向の動作が許容された状態となる。
【0031】そして、キーが「LOCK」位置で抜脱さ
れると、キー抜脱検知信号Koutがロック制御回路2
8に与えられる。するとロック制御回路28は、図11
からソレノイド23を駆動してその係止部23aを吸引
する。すると、係合解除用ばね部材22のばね力を受け
ているロック解除保持部材21の係合部21aが、その
ばね力により制御板17の切欠部19内に入りつつ保持
溝10cから出る(係合を解除する)。これにて、第1
のばね部材15のばね力によりロック部材10が矢印A
方向へ移動してその先端部10aがロック溝7aに嵌入
し、もって、ステアリングシャフト7がロックされる。
【0032】ところで、「LOCK」位置でキーを挿入
し、そして「ACC」位置へ回動したときに、ロック部
材10にハンドルトルクが発生している場合について述
べる。図1ないし図3の状態から、キーが差し込まれて
キー挿入検知信号Kinおよび正規キー判別信号Kがロ
ック制御回路28に与えられ、そして、キーが「AC
C」以降に回動操作されて「ACC」位置検知信号Ka
ccがロック制御回路28に与えられると、ロック制御
回路28は、モータ20に所定数のパルスを印加してこ
れを正回転させる。これにて、駆動体13が反矢印A方
向へ移動される。このとき、ロック部材10にハンドル
トルクが作用しているから、ロック部材10は動作し得
ずに、図14および図15参照に示すように、駆動体1
3およびばね受け部材14が第2のばね部材16のばね
力に抗して移動する。このとき第2のばね部材16のば
ね力は蓄勢される。
【0033】しかして、この後、運転者がキーを「AC
C」位置から「ON」位置へ回動しようとすると、ロッ
ク部材10が動作していないことから、キーが「ON」
位置へは動き得ず、これをもって、運転者はハンドルト
ルクが作用していると認識する。この後、運転者がハン
ドルを適宜動かしてハンドルトルクを解放すると、ロッ
ク部材10の動き得る状態となるので、第2のばね部材
16の蓄勢されたばね力を受けているロック部材10
が、矢印Aと反対方向へ動作してロック解除位置へと移
動する。
【0034】さて、図8ないし図10に示す状態、つま
り、ロック部材10をロック解除保持状態とすべきとき
において、ソレノイド23が電気的トラブル例えば短絡
やスイッチ故障等によってオンされた場合、その係止部
23aがロック解除保持部材21に対する係止を解除す
るが、この図8ないし図10の状態では、ロック解除保
持部材21は操作部5のカム部材25により連動部材2
6を保持されているので、係合解除動作が阻止された状
態にあり、さらには、コントロールワイヤ27が切断し
た場合でも、ロック解除保持部材21の係止部21aの
先端部は制御部材17によって保持溝10cからの抜け
止めが図られているから、つまりロック解除保持部材2
1は係合解除動作が阻止された状態となっており、結
局、ロック解除を保持したままとされる。
【0035】以上説明したように本実施例によれば、キ
ー装置等の操作部5と、アクチュエータ部6とが分離さ
れているから、アクチュエータ部6の配置位置の自由度
が高まり、例えば、このアクチュエータ部6を、運転席
において足元部に配置することも可能となり、有効スペ
ースが大きくなる。
【0036】しかも、ロック解除保持部材21を係合方
向へ動作させる手段としては、操作部5とアクチュエー
タ部6のロック解除保持部材21との間に設けられた撓
み変形可能なコントロールワイヤ27であるから、上述
のアクチュエータ部6の配置位置に制約を及ぼすことが
なく、しかも、機械的手段でありながらも簡単な構成で
ロック解除保持部材21を動作させることができる。
【0037】さらに、カム部材25により連動部材26
を保持し、また係合解除制御部材である制御板17によ
り、ロック部材10をロック解除保持状態とすべき状況
においては該ロック解除保持部材21の係合解除動作を
阻止し、ロック部材10をロック動作させるべき状況に
おいては該ロック解除保持部材21の係合解除動作を許
容するようにしたから、ロック部材10をロック解除保
持状態とすべきときにソレノイド23が例えば電気的ト
ラブルにより動作しても、ロック解除保持部材21が係
合解除動作することがなく、不用意にロック解除保持状
態が解除されるようなことをなくすことができる。
【0038】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、キー装置等の操作部と、アクチュエータ部とが分離
されているから、アクチュエータ部の配置位置の自由度
が高まり、例えば、このアクチュエータ部を、運転席に
おいて足元部に配置することも可能で有効スペースを大
きくすることができ、しかも、ロック解除保持部材を係
合方向へ動作させる手段としては、操作部とアクチュエ
ータ部のロック解除保持部材との間に設けられた撓み変
形可能なコントロールワイヤであるから、上述のアクチ
ュエータ部の配置位置に制約を及ぼすことがなく、しか
も、機械的手段でありながらも簡単な構成でロック解除
保持部材を動作させることができる。しかも、ロック解
除保持部材によりロック解除保持するについて、ロック
解除保持部材を保持解除用電気的駆動手段により動作さ
せながらも、電気的トラブルに影響されることなく確実
にロック解除保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すアクチュエータ部の横
断平面図
【図2】アクチュエータ部の縦断側面図
【図3】アクチュエータ部の縦断正面図
【図4】操作部の一部を示す平面図
【図5】動作説明のための図
【図6】動作説明のための図
【図7】動作説明のための図
【図8】動作説明のための図
【図9】動作説明のための図
【図10】動作説明のための図
【図11】動作説明のための図
【図12】動作説明のための図
【図13】動作説明のための図
【図14】動作説明のための図
【図15】動作説明のための図
【図16】電気的構成のブロック図
【符号の説明】
1はキー装置、3はキーロータ、5は操作部、6はアク
チュエータ部、7はステアリングシャフト、7aはロッ
ク溝、10はロック部材、10cは保持溝(ロック解除
保持用係合部)、12はロック制御機構、13は駆動
体、14はロックストッパ、15は第1のばね部材、1
6は第2のばね部材、17は制御板(係合解除制御部
材)、19は切欠部、20はモータ(ロック制御用電気
的駆動手段)、21はロック解除保持部材、22は係合
解除用ばね部材、23はソレノイド(保持解除用電気的
駆動手段)、25カム部材、26は連動部材、27はコ
ントロールワイヤ、28はロック制御回路を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キー装置等の操作部と、 この操作部とは分離されこの操作部の操作に関連してス
    テアリングシャフトをロックおよびロック解除するアク
    チュエータ部とを備え、 前記アクチュエータ部は、 前記ステアリングシャフトをロックする位置とそのロッ
    クを解除する位置との間で移動し得るように設けられ、
    ロック解除保持用係合部を形成したロック部材と、 このロック部材をロック位置およびロック解除位置へ移
    動させるためのロック制御機構と、 このロック制御機構を駆動するロック制御用電気的駆動
    手段と、 前記ロック部材のロック解除位置において前記ロック解
    除保持用係合部と係合し得るように設けられ、通常は係
    合解除用ばね部材により係合解除方向に付勢され、この
    係合解除用ばね部材のばね力に抗して前記ロック解除保
    持用係合部と係合することにより前記ロック部材をロッ
    ク解除位置に保持するロック解除保持部材と、 前記操作部の操作に基づいて操作されて前記ロック解除
    保持部材を前記係合解除用ばね部材のばね力により係合
    解除方向へ動作させる保持解除用電気的駆動手段と、 このロック部材をロック解除保持状態とすべきときに前
    記ロック解除保持部材の係合解除動作を阻止し、ロック
    部材をロック動作させるべきときにロック解除保持部材
    の係合解除動作を許容する係合解除制御部材とを有して
    構成され、 且つ、前記操作部と前記アクチュエータ部の前記ロック
    解除保持部材との間には、前記操作部の操作に基づいて
    前記ロック解除保持部材を係合方向へ動作させる撓み変
    形可能なコントロールワイヤが設けられていることを特
    徴とするステアリングロック装置。
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JP2007176410A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Nissan Motor Light Truck Co Ltd 電動ステアリングロックシステム

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