明 細 書
タグテープ、タグテープローノレ、無,線タグラベノレ
技術分野
[0001] 本発明は、情報を記憶する無線タグ回路素子を有するタグテープ、これをロール形 状に巻回したタグテープロール、及びこれらを用いて生成される無線タグラベルに関 する。
背景技術
[0002] 情報を記憶する無線タグ回路素子に対し非接触(コイルを用いる電磁結合方式、 電磁誘導方式、あるいは電波方式等)で情報の送受信を行う RFID (Radio Frequen cy Identification)システムが知られて!/、る。
[0003] 例えば、このような無線タグ回路素子に対し情報の送受信を行!/、無線タグラベルの 作成を行うタグラベル作成装置としては、特許文献 1に記載のものが知られている。こ の従来技術では、無線タグ回路素子(アンテナ部、 ICチップ)をテープ長手方向に略 等間隔に配置したタグテープ(帯状のテープ)が供給スプールのまわりにロール形状 に巻回されている。このタグテープは、供給スプールの径方向外側より順番に、当該 タグテープを上記被印字テープ層に貼り合わせるための貼り合わせ用粘着剤層(第
2粘着剤層)、テープ基材層(基材)、作成されたタグラベルを貼り付け対象に貼り付 けるための貼り付け用粘着剤層、及びタグラベル貼り付け時に剥離される剥離材層 を含む複数層の積層構造から構成されており、上記無線タグ回路素子が上記テープ 基材層と貼り付け用粘着剤層との間に設けられている。
[0004] このような構成であるタグテープが上記供給スプールまわりのロールから供給され、 上記貼り合わせ用粘着剤層を介して所望の印字が行われた被印字テープ層(ラミネ ートテープ)と接着されることにより、印字済みタグラベル用テープが形成される。そし て、この印字済みタグラベル用テープに備えられた無線タグ回路素子に対し無線タ グ情報の書き込みを行うとともに、上記印字済みタグラベル用テープを所望の長さに 切断することにより、印字付きのタグラベルが連続的に生成される。このようにして生 成されたタグラベルを使用する際には、上記剥離材層を剥がすことにより貼り付け用
粘着剤層を露出させ、その粘着力でラベル全体を貼り付け対象に貼り付けるようにな つている。
特許文献 1 :特開 2004— 333651号公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0005] 上記従来技術のようにタグテープを構成してロール形状とする場合、ロールの径方 向外側と内側とで内外周の周長の差が生じ、しわが生じやすくなる。またタグテープ を用いて作成したタグラベルについても曲面や凹凸形状を有する貼り付け対象に貼 り付けた場合には上記同様に内外周の周長の差が生じ、しわが生じやすくなる。さら には、このようにタグテープを巻回してロール形状とする場合や、作成したタグラベル を曲面や凹凸のある貼り付け対象に貼り付ける場合には、積層構造中におけるテー プ基材層や被印字テープ層の復元力により層間剥離を生じやすくなるという問題も ある。
[0006] このように、従来のタグテープをロール形状に巻回する場合や作成したタグラベル を曲面や凹凸のある貼り付け対象に貼り付ける場合には、しわや剥がれが発生し、テ ープ、ロール及びラベルの健全性を維持できな!/、おそれがあった。
[0007] 本発明の目的は、健全性を維持できるタグテープ、タグテープロール、及び無線タ グラベルを提供することにある。
課題を解決するための手段
[0008] 上記目的を達成するために、第 1の発明のタグテープは、情報を記憶する IC回路 部と情報の送受信を行うアンテナとを備えた無線タグ回路素子を配置した略シート状 のアンテナ基材と、複数の前記アンテナ基材を所定間隔でテープ長手方向に連続し て配置するための略テープ状の第 1タグテープ基材層を含む第 1テープと、テープ 厚み方向において前記複数のアンテナ基材を挟むように前記第 1テープより反対側 に設けられた第 2テープとを有し、前記第 1テープ及び前記第 2テープのうち少なくと も一方は、伸縮性材料で構成された伸縮層を備えることを特徴とする。
[0009] 本願第 1発明においては、略シート状のアンテナ基材を連続配置するための略テ ープ状の第 1タグテープ基材層を含む第 1テープ及び第 2テープを有する積層構造
のタグテープにおいて、第 1テープ及び第 2テープのうち少なくとも一方が伸縮性材 料で構成された伸縮層を有している。これにより、タグテープをロールとして巻回した 場合に、ロールの曲率によって径方向外側と径方向内側との周長の差が生じたとし ても、上記伸縮層の伸縮性材料による伸縮性を用いて径方向外側部分を伸長させ たりまたは径方向内側部分を縮短させたりすることで、上記周長の差を吸収すること ができる。この結果、周長の差によりしわが発生するのを未然に防止することができる 。このようにして、本願第 1発明によれば、ロール形状に巻回した場合におけるタグテ ープの健全性を維持することができる。
[0010] 第 2の発明のタグテープは、上記第 1発明において、前記第 1テープ及び前記第 2 テープのうち少なくとも一方は、前記アンテナ基材に隣接して設けたアンテナ基材用 粘着剤層を備えることを特徴とする。
[0011] これにより、アンテナ基材に隣接して設けたアンテナ基材用粘着剤層を用いてアン テナ基材を第 1テープ及び第 2テープのうち少なくとも一方に定置させることができる ので、アンテナ基材を所定間隔でテープ長手方向に連続して安定的に配置させたタ グテープを構成することができる。また、第 1テープ及び第 2テープのうち一方側にの みアンテナ基材用粘着剤層を設ける場合は、両方を設ける場合に比べてテープ全 体の厚みを低減できるので、これによつてもしわの発生を防止できる効果がある。
[0012] 第 3の発明のタグテープは、上記第 2発明において、前記第 2テープは、前記第 1タ グテープ基材層を貼り付け対象に貼り付けるための貼り付け用粘着剤層と、この貼り 付け用粘着剤層の前記貼り付け側に設けられ、貼り付け時には剥離される剥離材層 とを備えることを特徴とする。
[0013] これにより、第 1テープ、アンテナ基材、並びに貼り付け用粘着剤層及び剥離材層 を有する第 2テープを備えた多層構造のタグテープを生成し、このタグテープを用い て作成された無線タグラベルを使用する際に、第 2テープの剥離材層を剥がすことに より貼り付け用粘着剤層を露出させ、その粘着力で無線タグラベルを貼り付け対象に 貝占り付けること力でさる。
[0014] 第 4の発明のタグテープは、上記第 3発明において、前記第 2テープは、前記アン テナ基材用粘着剤層を備え、このアンテナ基材用粘着剤層が、前記貼り付け用粘着
剤層を兼ねることを特徴とする。
[0015] 本願第 4発明においては、アンテナ基材用粘着剤層と貼り付け用粘着剤層とを兼 用し、第 1テープ、アンテナ基材、並びにアンテナ基材に隣接して設けた貼り付け用 粘着剤層及び剥離材層を有する第 2テープを備えた多層構造のタグテープを生成 する。これにより、アンテナ基材用粘着剤層と貼り付け用粘着剤層とが別構成である タグテープに比べ、それらの間に別途基材層を設けなくともタグテープを構成するこ とができるので、テープの厚さを低減でき、これによつてもしわの発生を防止できる効 果がある。
[0016] 第 5の発明のタグテープは、上記第 3又は第 4発明において、前記第 2テープは、 前記伸縮層を備え、この伸縮層が、前記剥離材層を兼ねることを特徴とする。
[0017] 本願第 5発明にお!/、ては、第 2テープの剥離材層を伸縮性材料で構成する。これ により、タグテープをロールとして巻回した場合に、ロールの曲率によって径方向外 側と径方向内側との周長の差が生じたとしても、上記第 2テープの剥離材層の伸縮 性材料による伸縮性を用いて径方向外側部分を伸長させたりまたは径方向内側部 分を縮短させたりすることで、上記周長の差を吸収することができる。この結果、周長 の差によりしわが発生するのを未然に防止することができる。
[0018] 第 6の発明のタグテープは、上記第 1発明において、前記第 1テープは、前記伸縮 層を備え、この伸縮層力、前記第 1タグテープ基材層を備えることを特徴とする。
[0019] 本願第 6発明においては、第 1テープの第 1タグテープ基材層を伸縮性材料で構 成する。これにより、タグテープをロールとして巻回した場合に、ロールの曲率によつ て径方向外側と径方向内側との周長の差が生じたとしても、上記第 1テープの第 1タ グテープ基材層の伸縮性材料による伸縮性を用いて径方向外側部分を伸長させた りまたは径方向内側部分を縮短させたりすることで、上記周長の差を吸収することが できる。この結果、周長の差によりしわが発生するのを未然に防止することができる。
[0020] 第 7の発明のタグテープは、上記第 1発明において、前記第 2テープは、複数の前 記アンテナ基材を所定間隔でテープ長手方向に連続して配置するための略テープ 状の第 2タグテープ基材層を有することを特徴とする。
[0021] これにより、第 1タグテープ基材層を有する第 1テープ、アンテナ基材、及び第 2タグ
テープ基材層を有する第 2テープを備えた多層構造のタグテープを構成することが できる。また第 2タグテープ基材層を色付きのものとすることで、この色を背景色として 、タグテープの表側からの視覚効果(印字の見やすさ等)や装飾効果 (ユーザの好み の色等)を高めたりすることも可能である。
[0022] 第 8の発明のタグテープは、上記第 7発明において、前記第 2テープは、前記伸縮 層を備え、この伸縮層力 S、前記第 2タグテープ基材層を兼ねることを特徴とする。
[0023] 本願第 8発明にお!/、ては、第 2テープの第 2タグテープ基材層を伸縮性材料で構 成する。これにより、タグテープをロールとして巻回した場合に、ロールの曲率によつ て径方向外側と径方向内側との周長の差が生じたとしても、上記第 2テープの第 2タ グテープ基材層の伸縮性材料による伸縮性を用いて径方向外側部分を伸長させた りまたは径方向内側部分を縮短させたりすることで、上記周長の差を吸収することが できる。この結果、周長の差によりしわが発生するのを未然に防止することができる。
[0024] 第 9の発明のタグテープは、上記第 2発明において、前記第 1テープは、印字可能 な被印字テープと前記第 1タグテープ基材層とを貼り合せるための貼り合わせ用粘 着剤層を有することを特徴とする。
[0025] これにより、貼り合わせ用粘着剤層を介しタグテープを被印字テープに貼り合せる ことができるので、貼り合わせ用粘着剤層及び第 1タグテープ基材層を有する第 1テ ープ、アンテナ基材、並びに第 2テープを備えた多層構造のタグテープを生成し、こ のタグテープを用いて印字つき無線タグラベルを作成することができる。また、被印 字テープとの貼り合わせの際に浮きなどが生じるのを抑えられる効果もある。
[0026] 第 10の発明のタグテープは、上記第 9発明において、前記第 1テープは、前記アン テナ基材用粘着剤層を備え、このアンテナ基材用粘着剤層が、前記貼り合わせ用粘 着剤層を兼ねることを特徴とする。
[0027] 本願第 10発明においては、アンテナ基材用粘着剤層と貼り合わせ用粘着剤層とを 兼用し、アンテナ基材に隣接して設けた貼り合わせ用粘着剤層を有する第 1テープ、 アンテナ基材、及び第 2テープを備えた多層構造のタグテープを生成する。これによ り、アンテナ基材用粘着剤層と貼り合わせ用粘着剤層とが別構成であるタグテープに 比べ、それらの間に別途基材層(第 1タグテープ基材層)を設けなくともタグテープを
構成することができるので、テープの厚さを低減できる効果がある。
[0028] 第 11の発明のタグテープは、上記第 1発明のいずれかにおいて、前記第 1テープ 若しくは前記第 2テープは、印字形成可能な被印字材料により構成された被印字層 を有することを特徴とする。
[0029] これにより、被印字層に印字可能となるので、印字形成用の被印字テープを別途 貼り合わせなくても、印字つき無線タグラベルを作成することができ、タグテープ及び タグラベル全体の厚さを低減できる効果がある。
[0030] 第 12の発明のタグテープは、上記第 11発明において、前記被印字層を、略シート 状の被印字基材に一体的に設けたことを特徴とする。
[0031] これにより、被印字基材を色付きのものとすることで、この色を背景色として、タグテ ープの表側からの視覚効果(印字の見やすさ等)や装飾効果 (ユーザの好みの色等
)を高めたりすることが可能である。
[0032] 第 13の発明のタグテープは、上記第 1発明において、前記伸縮層は、前記伸縮性 とする。
[0033] これにより、タグテープをロールとして巻回した場合に、ロールの曲率によって径方 向外側と径方向内側との周長の差が生じたとしても、ポリウレタンフィルム層の伸縮性 により上記周長の差を吸収することができる。
[0034] 第 14の発明のタグテープは、上記第 1発明において、前記伸縮層は、前記伸縮性 材料としての略網目状のフィルムで構成した網目状フィルム層を含むことを特徴とす
[0035] これにより、タグテープをロールとして巻回した場合に、ロールの曲率によって径方 向外側と径方向内側との周長の差が生じたとしても、略網目状フィルム層の伸縮性 により上記周長の差を吸収することができる。
[0036] 第 15の発明のタグテープは、上記第 1発明において、前記伸縮層は、前記伸縮性 材料としてのラテックスで構成したラテックス層を含むことを特徴とする。
[0037] これにより、タグテープをロールとして巻回した場合に、ロールの曲率によって径方 向外側と径方向内側との周長の差が生じたとしても、ラテックス層の伸縮性により上
記周長の差を吸収することができる。
[0038] 上記目的を達成するために、第 16の発明のタグテープロールは、情報を記憶する I C回路部と情報の送受信を行うアンテナとを備えた無線タグ回路素子を配置した略 シート状のアンテナ基材と、複数の前記アンテナ基材を所定間隔でテープ長手方向 に連続して配置するための略テープ状の第 1タグテープ基材層を含む第 1テープと、 テープ厚み方向において前記複数のアンテナ基材を挟むように前記第 1テープより 反対側に設けられた第 2テープとを有し、前記第 1テープ及び前記第 2テープのうち 少なくとも一方は、伸縮性材料で構成された伸縮層を備えたタグテープを、テープ長 手方向と略直交する軸の周りに巻回して構成したことを特徴とする。
[0039] 本願第 16発明においては、略シート状のアンテナ基材を連続配置するための略テ ープ状の第 1タグテープ基材層を含む第 1テープ及び第 2テープを有する積層構造 のタグテープを軸周りに巻回してタグテープロールを構成する。このとき、第 1テープ 及び第 2テープのうち少なくとも一方が伸縮性材料で構成された伸縮層を有している 。これにより、ロールの曲率によって径方向外側と径方向内側との周長の差が生じた としても、上記伸縮層の伸縮性材料による伸縮性を用いて径方向外側部分を伸長さ せたりまたは径方向内側部分を縮短させたりすることで、上記周長の差を吸収するこ とができる。この結果、周長の差によりしわが発生するのを未然に防止することができ る。このようにして、本願第 16発明によれば、タグテープロールの健全性を維持する こと力 Sでさる。
[0040] 第 17の発明のタグテープロールは、上記第 16発明において、前記タグテープの前 記第 1テープ及び前記第 2テープのうち少なくとも一方は、前記アンテナ基材に隣接 して設けたアンテナ基材用粘着剤層を備えることを特徴とする。
[0041] これにより、アンテナ基材に隣接して設けたアンテナ基材用粘着剤層を用いてアン テナ基材を第 1テープ及び第 2テープのうち少なくとも一方に定置させることができる ので、アンテナ基材を所定間隔でテープ長手方向に連続して安定的に配置させたタ グテープを巻回したタグテープロールを構成することができる。また、第 1テープ及び 第 2テープのうち一方側にのみアンテナ基材用粘着剤層を設ける場合は、両方を設 ける場合に比べてテープ全体の厚みを低減できるので、これによつてもロール巻回
時のしわの発生を防止できる効果がある。
[0042] 第 18の発明のタグテープロールは、上記第 17発明において、前記第 2テープは、 前記第 1タグテープ基材層を貼り付け対象に貼り付けるための貼り付け用粘着剤層と 、この貼り付け用粘着剤層の前記貼り付け側に設けられ、貼り付け時には剥離される 剥離材層とを備えることを特徴とする。
[0043] これにより、第 1テープ、アンテナ基材、並びに貼り付け用粘着剤層及び剥離材層 を有する第 2テープを備えた多層構造のタグテープを軸周りに巻回してタグテープ口 ールを構成し、このタグテープロールから繰り出したタグテープを用いて作成された 無線タグラベルを使用する際に、第 2テープの剥離材層を剥がすことにより貼り付け 用粘着剤層を露出させ、その粘着力で無線タグラベルを貼り付け対象に貼り付けるこ と力 Sできる。
[0044] 第 19の発明のタグテープロールは、上記第 16発明において、前記タグテープの前 記第 2テープは、複数の前記アンテナ基材を所定間隔でテープ長手方向に連続して 配置するための略テープ状の第 2タグテープ基材層を有することを特徴とする。
[0045] これにより、第 1タグテープ基材層を有する第 1テープ、アンテナ基材、及び第 2タグ テープ基材層を有する第 2テープを備えた多層構造のタグテープを軸周りに巻回し てタグテープロールを構成することができる。また第 2タグテープ基材層を色付きのも のとすることで、この色を背景色として、タグテープの表側からの視覚効果(印字の見 やすさ等)や装飾効果 (ユーザの好みの色等)を高めたりすることも可能である。
[0046] 第 20の発明のタグテープロールは、上記第 16発明において、前記タグテープの前 記第 1テープは、印字可能な被印字テープと前記第 1タグテープ基材層とを貼り合せ るための貼り合わせ用粘着剤層を有することを特徴とする。
[0047] これにより、貼り合わせ用粘着剤層を介しタグテープを被印字テープに貼り合せる ことができるので、貼り合わせ用粘着剤層及び第 1タグテープ基材層を有する第 1テ ープ、アンテナ基材、並びに第 2テープを備えた多層構造のタグテープを軸周りに巻 回してタグテープロールを構成し、このタグテープロールから繰り出したタグテープを 用いて印字つき無線タグラベルを作成することができる。また、被印字テープとの貼り 合わせの際に浮きなどが生じるのを抑えられる効果もある。
[0048] 第 21の発明のタグテープロールは、上記第 16発明のいずれかにおいて、前記タグ テープの前記第 1テープ若しくは前記第 2テープは、印字形成可能な被印字材料に より構成された被印字層を有することを特徴とする。
[0049] これにより、被印字層に印字可能となるので、印字形成用の被印字テープを別途 貝占り合わせなくても印字つき無線タグラベルを作成することができ、タグテープの厚さ を低減できる。したがって、これによつてもしわの発生を防止できる効果がある。また その結果、タグテープロールの径方向の大きさを縮小することができる。
[0050] 上記目的を達成するために、第 22の発明の無線タグラベルは、情報を記憶する IC 回路部と情報の送受信を行うアンテナとを備えた無線タグ回路素子を配置した略シ ート状のアンテナ基材と、前記アンテナ基材を配置するための略テープ状の第 1タグ テープ基材層を含む第 1テープと、テープ厚み方向において前記アンテナ基材を挟 むように前記第 1テープより反対側に設けられた第 2テープとを有し、前記第 1テープ 及び前記第 2テープのうち少なくとも一方は、伸縮性材料で構成された伸縮層を備え ることを特徴とする。
[0051] 本願第 22発明の無線タグラベルにおいては、略シート状のアンテナ基材を配置す るための略テープ状の第 1タグテープ基材層を含む第 1テープ及び第 2テープを有 する積層構造のタグテープの第 1テープ及び第 2テープのうち少なくとも一方が伸縮 性材料で構成された伸縮層を有している。これにより、無線タグラベルを貼り付け対 象物の凹み形状ゃ凸形状の部分に貼り付けた場合に、凹凸の曲率によって曲率径 方向外側と曲率径方向内側との周長の差が生じたとしても、上記伸縮層の伸縮性材 料による伸縮性を用いて径方向外側部分を伸長させたりまたは径方向内側部分を縮 短させたりすることで、上記周長の差を吸収することができる。この結果、周長の差に よりしわが発生するのを未然に防止することができる。このようにして、本願第 22発明 によれば、無線タグラベルの健全性を維持することができる。
[0052] 第 23の発明の無線タグラベルは、上記第 22発明において、印字可能な被印字テ 一プ層を有し、前記第 1テープは、前記被印字テープ層を前記第 1タグテープ基材 層に貼り合せるための貼り合わせ用粘着剤層を有することを特徴とする。
[0053] これにより、被印字テープ層、貼り合わせ用粘着剤層、及び第 1タグテープ基材層
を有する第 1テープ、アンテナ基材、並びに第 2テープを備えた多層構造の印字つき 無線タグラベルを作成することができる。
[0054] 第 24の発明の無線タグラベルは、上記第 22発明において、前記第 1テープ若しく は前記第 2テープは、印字形成可能な被印字材料により構成された被印字層を有す ることを特徴とする。
[0055] これにより、被印字層に印字可能となるので、印字形成用の被印字テープ層を別 途貼り合わせなくても、印字つき無線タグラベルを作成することができ、タグラベル全 体の厚さを低減できる効果がある。
発明の効果
[0056] 本発明によれば、タグテープ、タグテープロール、及び無線タグラベルの健全性を 維持すること力 Sでさる。
発明を実施するための最良の形態
[0057] 以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。まず、本発明の第 1の 実施の形態について説明する。
[0058] 図 1は、本実施形態のタグテープロール製造装置の全体概略構造を表す概念図で ある。図 1において、このタグテープロール製造装置は、第 2テープ 200A (詳細構造 は後述)と第 1テープ 200B (詳細構造は後述)とを貼り合わせ、かつその貼り合わせ るそれら 2つのテープの間に無線タグ回路素子 Toを備えた無線タグ Tgを揷入するこ とにより基材テープ 210 (タグテープ)を作成し、この基材テープ 210を巻回して基材 テープロール 215 (タグテープロール)を製造するようになっている。
[0059] すなわち、タグテープロール製造装置は、上記第 2テープ 200Aが巻回された第 2 テープロール 211と、この第 2テープロール 211を駆動する第 2テープ軸駆動モータ 212と、上記第 1テープ 200Bが巻回された第 1テープロール 213と、この第 1テープ ロール 213を駆動する第 2テープ軸駆動モータ 214と、上記第 2及び第 1テープロー ル 213, 211力、ら繰り出された第 2テープ 200A及び第 1テープ 200Bを貼り合わせた テープのうち、セパレータ 209 (詳細は後述)を除く他の層からなる上記基材テープ 2 10をリール部材 215aの外周に沿って巻き取る基材テープロール 215と、このリール 部材 215aを駆動する基材テープ軸駆動モータ 216と、上記セパレータ 209をリール
部材 217aの外周に沿って巻き取るセパレータロール 217と、このリール部材 217aを 駆動するセパレータ軸駆動モータ 218と、上記第 1及び第 2テープ 200B, 200Aの テープ搬送経路に沿って上記第 1及び第 2テープロール 211 , 213と上記基材テー プロール 215及びセパレータロール 217との間に設けられ、上記第 1及び第 2テープ ロール 211 , 213から上記第 1及び第 2テープ 200B, 200Aを繰り出すためにそれら テープ 200B, 200Aに駆動力を付与する搬送ローラ 219A (駆動側)及び搬送ロー ラ 219B (従動側)と、駆動側搬送ローラ 219Aを駆動する搬送ローラ軸駆動モータ 2 20とを有する。
[0060] また、このタグテープロール製造装置はさらに、第 2テープ 200Aのテープ搬送経 路に沿って第 2テープロール 211と搬送ローラ 219A, 219Bとの間に設けられ、繰り 出される第 2テープ 200Aのテープ搬送方向と交差する(この例では直交)交差方向 に進退可能に設けた第 1ダンサローラ 221と、上記第 2テープ 200Aに基づき生成さ れた基材テープ 210のテープ搬送経路に沿って搬送ローラ 219A, 219Bと基材テ ープロール 215との間に設けられ、基材テープ 210のテープ搬送方向と交差する(こ の例では直交)交差方向に進退可能に設けた第 2ダンサローラ 222と、第 1テープ 20 0Bのテープ搬送経路に沿って第 1テープロール 213と搬送ローラ 219A, 219Bとの 間に設けられ、繰り出される第 1テープ 200Bのテープ搬送方向と交差する(この例で は直交)交差方向に進退可能に設けた第 3ダンサローラ 223と、上記第 1テープ 200 Bに基づき生成されたセパレータ 209のテープ搬送経路に沿って搬送ローラ 219A, 219Bとセノ レータローノレ 217との間に設けられ、セパレータ 209のテープ搬送方向 と交差する(この例では直交)交差方向に進退可能に設けた第 4ダンサローラ 224と、 上記第 1〜第 4ダンサローラ 22;!〜 224をそれぞれ上記交差方向(この例ではテープ 搬送路と直交方向)に進退させるエアシリンダ 262A, 262B, 262C, 262Dと、上記 第 2テープロール 211から繰り出された第 2テープ 200A及び上記第 1テープロール 213から繰り出された第 1テープ 200Bとを押圧し貼り合わせる貼り合わせローラ 225 A, 225Bとを有する。
[0061] さらに、このタグテープロール製造装置は、上記貼り合わせローラ 225A, 225Bに よって貼り合わせられる第 2テープ 200A及び第 1テープ 200Bの間に、情報を記憶
する IC回路部 151 (図示せず)とこの IC回路部 151に接続され情報の送受信を行う タグ側アンテナ 152 (アンテナ)とを備えた無線タグ回路素子 Toを含む無線タグ Tgを 、所定間隔で取り付けるタグ揷入器 226と、このタグ揷入器 226により取り付けられる 無線タグ Tgに備えられる無線タグ回路素子 Toが正常であるか否かを判定するため に、当該無線タグ回路素子 Toのタグ特性値を取得するタグチェッカー 270と、上記タ グ揷入器 226により無線タグ Tgが取り付けられる第 1テープ 200Bの取付部 200B1 を平坦な状態に支持するテープ保持部材 274と、上記基材テープ 210を所定長さに 切断するためのカツタ 227と、コントローラ 230と、搬送ローラ 219A, 219Bの上記テ ープ搬送方向下流側に、その搬送経路(図 1中水平方向)に臨むように(この例では テープの図示上側の面に正対するように)設けられ、対応する検出信号をコントロー ラ 230へ入力するフォトセンサ 228と、カツタ 227の上記基材テープ 210の搬送方向 上流側に、その搬送経路(図 1中水平方向)に臨むように(この例ではテープの図示 下側の面に正対するように)設けられ、レーザーにより基材テープ 210に図示しない エンドマークを設けるレーザーマーカー 271と、上記搬送ローラ 219A, 219B及び口 ーラ 240A (後述)の近傍に設けられ、搬送ローラ 219A, 219B及び上記セパレータ 209を剥離された基材テープ 210に生成した静電気を除去する複数の除電ブラシ 2 75とを有する。
またさらに、このタグテープロール製造装置は、前述した第 2テープ軸駆動モータ 2 12の駆動制御を行う第 2テープ駆動回路 231と、前述した第 1テープ軸駆動モータ 2 14の駆動制御を行う第 1テープ駆動回路 232と、前述した基材テープ軸駆動モータ 216の駆動制御を行う基材テープ駆動回路 233と、前述したセパレータ軸駆動モー タ 218の駆動制御を行うセパレータ駆動回路 234と、前述した搬送ローラ軸駆動モ ータ 220の駆動制御を行う搬送ローラ駆動回路 235と、上記カツタ 227を駆動して切 断動作を行わせるソレノイド 236と、そのソレノイド 236を制御するソレノイド駆動回路 237と、上記レーザーマーカー 271のレーザーの出力の制御を行うレーザー駆動回 路 272と、コントローラ 230から入力された電気信号に応じた開度に制御される開閉 弁(図示せず)を備え、図示しな!/、気体源からの気体を上記電気信号に対応した圧 力の作動ガスとしてユアシリンダ 262A, 262B, 262C, 262Dへとそれぞれ供給す
る電気一空気変換手段として機能する電空レギユレータ 265A, 265B, 265C, 265 Dと、上記電空レギユレータ 265A, 265B, 265C, 265Dの上記開閉弁をそれぞれ 制御する図示しないレギユレータ駆動回路と、上記ダンサローラ 221 , 222, 223, 2 24をその先端 Wこ回転可倉 ίこ支持し、上記ュ シリンダ 262Α, 262Β, 262C, 26 2Dによって回動支点周りに回動可能なテンションアーム 267Α, 267Β, 267C, 26 7Dと、この例では上記回動支点近傍に設けられ、上記テンションアーム 267Α, 267 Β, 267C, 267Dの角度を検出することで対応するテープ 200Α, 210, 200Β, 209 の張力をそれぞれ検出する角度センサ 268Α, 268Β, 268C, 268Dとを有する。
[0063] 第 2テープロール 211は、上記第 2テープ軸駆動モータ 212により駆動されるリール 部材 211aの周りに、第 2テープ 200Aが巻回されている。同様に、第 1テープロール 213は、上記第 1テープ軸駆動モータ 214により駆動されるリール部材 213aの周り に、第 1テープ 200Bが巻回されている。また、基材テープロール 215は、リール部材 215aが上記基材テープ軸駆動モータ 216により駆動されることにより、基材テープ 2 10がその周りに巻回される。同様に、セパレータロール 217は、リール部材 217aが 上記セパレータ軸駆動モータ 218により駆動されることにより、セパレータ 209がその 周りに巻回される。
[0064] 第 2テープ 200Aは、図 1中の拡大図に示すようにこの例では 2層構造となっており 、第 2テープロール 211の内側に巻かれる側(拡大図中上側)よりその反対側(拡大 図中下側)へ向かって、適宜の粘着剤からなる粘着剤層 200Ac (貼り付け用粘着剤 層、アンテナ基材用粘着剤層)、伸縮性材料 (詳細は後述)からなるセパレータ層 20 OAd (剥離材層、伸縮層)の順序で積層され構成されている。なお、このセパレータ 層 200Adは、最終的にラベル状に完成した無線タグラベル T (詳細は後述の 40等を 参照)が所定の商品等に貼り付けられる際に、これを剥がすことで粘着剤層 200Ac により当該商品等に接着できるようにしたものである。
[0065] 第 1テープ 200Bは、図 1中の拡大図に示すようにこの例では 4層構造となっており 、内側に巻かれる側(拡大図中下側)よりその反対側(拡大図図中上側)へ向かって 、適宜の粘着剤からなる粘着剤層 200Ba (アンテナ基材用粘着剤層)、伸縮性材料( 詳細は後述)からなるテープ基材層 200Bb (第 1タグテープ基材層、伸縮層)、適宜
の粘着剤からなる粘着剤層 200Bc (貼り合わせ用粘着剤層)、セパレータ層 200Bd の順序で積層され構成されている。なお、このセパレータ層 200Bdは、最終的に上 記リーノレ部材 217aに巻回され、セパレータロール 217として回収される。
[0066] 上記エアシリンダ 262A〜Dのそれぞれは、ピストン 262aと、シリンダ本体 262bとを 備えており、シリンダ本体 262bに内包されたピストン 262aが電空レギユレータ 265A 〜Dからそれぞれ供給される作動ガスによって進退されることにより、ピストン 262aに 連結された上記テンションアーム 267A〜Dを回動支点まわりに回動させ、これによ つてダンサローラ 221 , 222, 223, 224の位置を変化させテープ 200A, 210, 200 B, 209の張力を制御するようになっている。
[0067] なお進退ァクチユエータとして、エアシリンダ 262に代えてソレノイドの電磁力を用 いた直接駆動や、電動モータ(リニアモータ、ノ ルスモータを含む各種モータ)等を 用いてもよい。
[0068] コントローラ 230は、いわゆるマイクロコンピュータであり、詳細な図示を省略するが 、中央演算処理装置である CPU、 ROM、及び RAM等から構成され、 RAMの一時 記憶機能を利用しつつ ROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うよ うになつている。
[0069] 上記構成において、主として搬送ローラ 219A, 219Bの搬送駆動力により、第 2テ ープ 200Aが上記第 2テープロール 211より繰り出され、ダンサローラ 221を経て、貼 りあわせローラ 225A, 225Bへと供給される。同様に、第 1テープロール 213より繰り 出された第 1テープ 200Bも、ダンサローラ 223及びローラ 273を経て、貼りあわせ口 ーラ 225A, 225Bへと供給される。そして、これら第 2テープ 200A及び第 1テープ 2 00Bが貼り合わせローラ 225A, 225Bで貼り合わされる貼り合わせ位置のテープ搬 送方向上流側に位置し、上記テープ保持部材 274により支持され平坦な状態となつ てレ、る上記第 1テープ取付部 200B1にお!/、て、タグ揷入器 226により無線タグ Tgが 順次第 1テープ 200Bに取り付けられる。その後、貝占り合わせローラ 225A, 225Bに より第 2テープ 200A及び無線タグ Tgが取り付けられた第 1テープ 200Bが貼り合わ される。なお、上記タグ取り付けは、所定の揷入箇所 (例えば等間隔配置)になったら 第 2テープ 200A及び第 1テープ 200Bの搬送駆動を停止して揷入を行う、いわゆる
間欠搬送駆動方式となっている(このときの位置決めはセンサ 228の検出信号に応じ て制御する。詳細は後述)。
[0070] このようにして貼り合わされさらにタグが揷入されたテープは、搬送ローラ 219A, 2 19Bの下流側に位置するローラ 240A, 240Bにおいて、第 1テープ 200Bに備えら れて!/、たセパレータ層 200Bdからなるセパレータ 209と、それ以外の部分からなる基 材テープ 210とに分離される。基材テープ 210はリール部材 215aに巻き取られてい き、所定の長さになったらカツタ 227によって切断を行う。なおこのとき、カツタ 227に よる切断位置のテープ搬送方向上流側において、レーザーマーカー 271で基材テ ープ 210にエンドマークを設ける。一方、セパレータ 209は、リーノレ部材 217aによつ て巻き取られ回収される。以上の結果、長手方向に複数の無線タグ回路素子 Toが 所定の等間隔で順次形成された上記基材テープ 210がリール部材 215aに巻回され 、基材テープロール 215が作製される。
[0071] 図 2は、上記のようにして、上記第 1テープ 200Bと第 2テープ 200Aと力 無線タグ Tgを介在させて貼り合わされる様子を表す概念的側面図である。図 2において、無 線タグ Tgは、略シート状のアンテナ基材(アンテナパターンシート) 160と、このアンテ ナ基材 160の裏側(図 2中下側)に設けられ、情報の送受信を行うタグ側アンテナ 15 2と、このタグ側アンテナ 152に接続するように情報を更新可能に(書き換え可能 rewr itableに)記憶する IC回路部 151 (図示せず)を備えた ICチップ保持部材 161とを備 えている。なお、上記タグ側アンテナ 152及び IC回路部 151によって無線タグ回路 素子 Toが構成されている。
[0072] 基材テープ 210は、上記 2層構造の第 2テープ 200Aと 4層構造の第 1テープ 200 Bとの間に無線タグ Tgが揷入配置された後、前述のようにセパレータ層 200Bdがリ 一ル部材 217aで巻き取られて除去されることでこの例では 8層構造となっている (再 下段の図参照。また図 1中の拡大図も参照)。すなわち、リール部材 215aの外側に巻 かれる側(図 2中上側)よりその反対側(図 2中下側)へ向かって、上記伸縮性材料か らなるセパレータ層 200Ad、粘着剤層 200Ac、アンテナ基材 160、タグ側アンテナ 1 52、 ICチップ保持部材 161、粘着剤層 200Ba、伸縮性材料からなるテープ基材層 2 OOBb、粘着剤層 200Bcの順序で積層され構成されている。
[0073] なお、図 2及び図 1において第 2テープ 200Aの粘着剤層 200Ac及び第 1テープ 2 00Bの粘着剤層 200Baで無線タグ Tgを両側力、ら挟む構造とした力 S、いずれか 1つの 粘着剤層のみとして他方を省略し 7層構造としてもよい。また、上記のセパレータ層 2 OOAd及びテープ基材層 200Abの両方を伸縮性材料とする必要はなぐいずれか 一方が伸縮性材料であれば足りる。
[0074] 図 3は、上記コントローラ 230で実行される制御手順を表すフローチャートである。
[0075] この図 3において、まずステップ S 501において、基材テープ 210の上記リール部材 215aへの巻き回し作業が完了した力、どうかを判定する。この判定は、例えば上記巻 き回し作業を終えた操作者により、図示しない操作手段等を介し巻き回し作業が完 了した旨の操作信号が入力された力、どうかを判定することにより行われる。巻き回し 作業が完了した場合には判定が満たされて次のステップ S505に移る。
[0076] ステップ S505では、図示しない操作手段等を介し入力された基材テープの作成開 始の旨の操作信号に応じ、テープ駆動を開始する。すなわち、搬送ローラ駆動回路 235に制御信号を出力し、搬送ローラ軸駆動モータ 220の駆動力によって第 2テー プ 200A、第 1テープ 200Bを第 2テープロール 211及び第 1テープロール 213から 繰り出し駆動させる。なおこのとき併せて、第 2及び第 1テープ駆動回路 231 , 232と 基材テープ駆動回路 233及びセパレータ駆動回路 234にも制御信号が出力され、 第 2及び第 1テープ軸駆動モータ 212, 214と基材テープ軸駆動モータ 216及びセ パレータ軸駆動モータ 218も駆動される。これにより、第 2テープロール 211から第 2 テープ 200Aが繰り出されるとともに第 1テープロール 213から第 1テープ 200Bが繰 り出されて、貝占り合わせローラ 225A, 225Bで貼り合わされて一体化され、搬送ロー ラ 219A, 219B側へと搬送される。
[0077] なお、本フロー中には特に記載していないが、上記ステップ S505でテープ駆動を 開始する際には、第 2及び第 1テープ軸駆動モータ 212, 214と基材テープ軸駆動 モータ 216及びセパレータ軸駆動モータ 218のモータ速度を制御すると共に、エア シリンダ 262A〜Dでテンションアーム 267A〜Dを回動させ、角度センサ 268A〜D で検出したテンションアーム 267A〜Dの角度から算出したテープ搬送時における各 テープ 200A, 200B, 209, 210の張力が適宜の値となるように張力制御(以下適宜
、「駆動時テープ張力制御」と記載する)を行う。なお、この駆動時テープ張力制御は 、テープ駆動中にお!/、て常時 fiわれるようになってレ、る。
[0078] 次のステップ S510では、リール部材 215aで巻き取られていく基材テープ 210が、 所定の巻取終了位置に達したかどうかを判定する。具体的には、基材テープ 210中 の無線タグ Tgの取り付け個数が所定の個数に達した力、どうかによって判定を行う。例 えば 40個の無線タグ Tgが取り付けられたかどうかによつて判定を行う。通常の巻取 開始直後はこの判定が満たされず、次のステップ S 515に移る。
[0079] ステップ S515では、上記のようにして搬送されるテープが無線タグ Tgを揷入される べき所定の位置になった力、どうかを判定する。このときの判定は、前述した第 2テープ 200Aのセパレータ層 200Ad表面の所定箇所に例えば等ピッチで設けられた図示 しないマークのフォトセンサ 228による検出結果に基づき行えばよい。判定が満たさ れたら、ステップ S520に移る。
[0080] ステップ S520では、搬送ローラ駆動回路 235に再び制御信号を出力し、搬送ロー ラ軸駆動モータ 220の駆動を停止させて第 2テープロール 211及び第 1テープロー ル 213からの第2テープ200八、第 1テープ 200Bの繰り出し駆動を停止させる。なお このとき、第 2及び第 1テープ軸駆動モータ 212, 214と基材テープ軸駆動モータ 21 6及びセパレータ軸駆動モータ 218については、上記駆動時テープ張力制御によつ て自動的に駆動停止することとなる。
[0081] なお、本フロー中には特に記載していないが、上記ステップ S520でテープ駆動を 停止する際には、このようにしてテープ駆動が停止した際にテープの位置ずれが生 じないようにするために、供給側である第 2テープ 200A及び第 1テープ 200Bの張 力の和が、巻取側である基材テープ 210とセパレータ 209の張力の和と略等しくなる ように張力制御(以下適宜、「停止時テープ張力制御」と記載する)を行う。
[0082] 次のステップ S525では、タグチェッカー 270により取得された、タグ揷入器 226に より取り付けられる無線タグ Tgに備えられる無線タグ回路素子 Toのタグ特性値 (タグ 感度情報等)を入力する。
[0083] 次のステップ S530では、上記ステップ S525で入力したタグ特性値が所定の正常 な範囲値内であるかどうかを判定する。タグ特性値が正常な範囲値内でな!/、場合に
は、判定が満たされずにステップ S535に移り、タグ揷入器 226に制御信号を出力し て、上記正常でな!/、と判定された無線タグ回路素子 Toを備えた無線タグ Tgの次の 無線タグ Tgの取付準備を行わせる。そして、先のステップ S525に移る。なお、上記 正常でなレ、と判定された無線タグ Tgにつ!/、ては例えばタグ揷入器 226の外部に自 動的に(又は操作者の操作により)排出され、第 1テープ 200Bに取り付けられないよ うになつている。一方、タグ特性値が所定の正常な範囲値内である場合には、判定が 満たされて次のステップ S 540に移る。
[0084] ステップ S540では、上述したように所定のタグ揷入位置においてテープ駆動が停 止した状態で、タグ揷入器 226に制御信号を出力し、前述した IC回路部 151及びタ グ側アンテナ 152からなる無線タグ回路素子 Toを備えた無線タグ Tgを第 1テープ 20 0Bの取付部 200B1に取り付ける。なおこのとき、上記のようにタグが正常であれば自 動的に無線タグ Tgを揷入するのではなぐ揷入を行うかどうかを操作者に確認する表 示を行い、これに対応した指示入力が操作者からなされた場合にのみ無線タグ Tgの 揷入を行うようにしてもよい。その後、ステップ S545に移り、ステップ S505と同様、搬 送ローラ駆動回路 235に制御信号を出力し、搬送ローラ軸駆動モータ 220の駆動力 によって第 2テープ 200A、第 1テープ 200Bの搬送駆動を再開する。
[0085] なおこの場合にも、上記ステップ S505の場合と同様にして、テープ搬送時におい て各テープ 200A, 200B, 209, 210の張力を調整する駆動時テープ張力制御を 行う。
[0086] 次のステップ S550では、タグ揷入器 226により取り付けた無線タグ Tgの数が N以 上であるかどうかを判定する。この無線タグ Tgの取り付け個数は、例えば上記ステツ プ S540でタグ揷入器 226に出力した制御信号の出力回数をカウントすることにより 数えるようにしてもよいし、無線タグ Tgを取り付ける度にタグ揷入器 226から取付信 号を入力して積算するようにしてもよい。なお、上記 Nは、製造される基材テープロー ルの 1巻きに備えられる無線タグ Tgの個数であり、例えば 40個程度に設定されてい る。無線タグ Tgの取り付け個数が Nより少ない場合には、判定が満たされずにステツ プ S510に戻る。一方、無線タグ Tgの取り付け個数が N以上である場合には、判定が 満たされて次のステップ S555に移る。
[0087] ステップ S555では、基材テープ 210に適宜の長さの余白(ここでは無線タグ Tgが 揷入されていない部分)が設けられた力、どうかを判定する。具体的には、タグ揷入器 226に制御信号を出力して無線タグ Tgの取り付けを停止させ、上記ステップ S515, S520, S545を適宜の回数繰り返すことにより、適宜の数の無線タグ Tg取付分の余 白が形成された力、どうかを判定する。なお、この余白の長さとしては、例えば 3個分の 無線タグ Tg取付分の長さが設定される。余白が形成された場合には判定が満たされ て先のステップ S510に戻る。
[0088] 上記のようにしてステップ S510〜ステップ S550を繰り返し、無線タグ Tgが N個取り 付けられ、さらにステップ S555において余白が形成された上で、リール部材 215aで 巻き取られた基材テープロール 215中の無線タグ Tgの取り付け個数が所定の個数 に達したら、先のステップ S510の判定が満たされ、次のステップ S565に移る。
[0089] ステップ S565では、上記ステップ S520と同様、搬送ローラ駆動回路 235に再び制 御信号を出力し、搬送ローラ軸駆動モータ 220の駆動を停止させて第 2テープロー ル 211及び第 1テープロール 213力、らの第 2テープ 200A、第 1テープ 200Bの繰り 出し駆動を停止させる。なおこのとき、上記ステップ S520の場合と同様に、テープ駆 動が停止した際における供給側である第 2テープ 200A及び第 1テープ 200Bの張 力が巻取側である基材テープ 210とセパレータ 209の張力と略等しくなるように停止 時張力制御を行う。
[0090] 次のステップ S570では、ソレノイド駆動回路 237に制御信号を出力してソレノイド 2 36を駆動し、カツタ 227を用いて基材テープ 210を切断 (分断)する。これにより、所 定の長さの基材テープ 210が巻回されたロールが完成する。なお、上記カツタ 227に よる切断位置は、例えば先のステップ S555において 3個分の無線タグ Tg取付分の 長さの余白が設けられて!/、る場合、その余白のうち無線タグ 1個取付分の長さの余白 が切除され無線タグ 2個取付分の長さの余白が切断後に残るような位置に設定され
[0091] その後、ステップ S575に移り、レーザー駆動回路 272に制御信号を出力してレー ザ一マーカー 271よりレーザーを発振し、このレーザーにより基材テープ 210のセパ レータ 200Adの上記カツタ 227による切断位置のテープ搬送方向上流側にエンドマ
ーク(図示せず)を設ける。なお、このエンドマークは、上述した切断後に残される無 線タグ 2個取付分の長さの余白中に設けられる。そして、ステップ S501に戻る。
[0092] なお、上記では特に説明しなかった力 S、通常、最初に基材テープロールの製造作 業を開始する際には、タグ揷入器 226による無線タグ Tgの取り付け位置からリール 部材 215aによる基材テープ 210の巻取り位置までには無線タグ Tgが取り付けられ なレ、余白部分 (例えば 10個程度の無線タグ Tg取付分の長さである)が存在する。こ の余白部分については、その余白部分が終了する位置 (最初に無線タグ Tgが取り 付けられた位置のややテープ搬送方向下流側位置)がカツタ 227のところにきたとき 、カツタ 227で切断することにより、切除されるようになっている。その後、上記余白部 分を切除された基材テープ 210がリール部材 215aに巻き回されると、ステップ S501 の判定が満たされてステップ S505以降の手順により基材テープロールの製造が開 台される。
[0093] なお、上記フローは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなぐ例え ば上記ステップ S570とステップ S575の順番を反対にする等、発明の趣旨及び技術 的思想を逸脱しな!/、範囲内で手順を変更してもよ!/、。
[0094] 次に、本実施形態の作用効果を以下に説明する。
[0095] 上記構成の本実施形態のタグテープロール製造装置において、基材テープ 210 の製造時には、主として搬送ローラ 219A, 219Bの搬送駆動力により、第 2テープ 2 00Aが上記第 2テープロール 211より繰り出され貼り合わせローラ 225A, 225Bへと 供給される。同様に、第 1テープロール 213より繰り出された第 1テープ 200Bも貼り 合わせローラ 225A, 225Bへと供給される。そして、これら第 2テープ 200A及び第 1 テープ 200Bが所定量搬送されるごとに一旦搬送が停止され、これら第 2テープ 200 A及び第 1テープ 200Bが貼り合わせローラ 225A, 225Bで貼り合わされる上流側に おいて、第 1テープ 200Bの取付部 200B1にタグ揷入器 226により無線タグ Tgが取 り付けられる。取付後、再び搬送が開始される。このようなテープの搬送及び停止を 繰り返す間欠搬送駆動を行うことにより、無線タグ Tgが所定の間隔ごとに揷入される 。そして、このような多層積層構造のテープが搬送ローラ 219A, 219Bよりさらに下 流側に搬送されてローラ 240A, 240Bにおいてセパレータ 209が分離除去され、そ
れ以外の部分からなる基材テープ 210がリール部材 215aに巻き取られる。このよう にして、無線タグ回路素子 Toをテープ長手方向に所定等間隔で備えた基材テープ ロール 215を製造する。
[0096] ここで、このように基材テープ 210をロール状に巻き回した場合、ロールの曲率によ つてテープの厚さ方向の一方側(例えば径方向外側)と他方側(例えば径方向内側) とに周長の差が生じ、この周長の差により基材テープ 210に「しわ」が発生することが ある。このような「しわ」は、基材テープ 210ゃ基材テープロール 215の美観を損なう だけでなぐ「しわ」が無線タグ Tg (具体的にはタグ側アンテナ 152及び IC回路部 15 1によって構成される無線タグ回路素子 To)に無用のストレスを与えて無線タグ Tgを 破損してしまうといったおそれがある。
[0097] 本実施形態では、前述したように、基材テープ 210に含まれるセパレータ層 200Ad 及びテープ基材層 200Bbの少なくとも一方を伸縮性材料で構成することにより、しわ の発生を防止し上記の不具合を解決することができる。このことを図 4を用いてさらに 詳細に説明する。
[0098] 図 4は、基材テープ 210がリール部材 215aに巻き回される状態を示す概念図であ る。このとき図中の tは無線タグ Tg及び粘着剤層(粘着剤層 200Ac及び粘着剤層 20 OBa)力もなる層の厚さ(距離)を表している。また、 Rはリーノレ部材 215aの中心 215 bから第 2テープ 200A (具体的にはセパレータ層 200Ad)までの厚さ(距離)、 Rはリ
2 一ル部材 215aの中心 215bから第 1テープ 200B (具体的にはテープ基材層 200Bb )までの厚さ(距離)を表してレ、る。
[0099] このように基材テープ 210をロール状に巻き回した場合、ロールの曲率(曲力 Sりの度 合い)によって径方向外側(この場合は第 2テープ 200A)と径方向内側(この場合は 第 1テープ 200B)とで周長の差が生じる。具体的には、基材テープ 210がリール部 材 215aに巻回される場合、第 2テープ 200Aは 2 R、第 1テープ 200Bは 2 π (R —t)の長さでそれぞれ巻き回されることになる。このため、第 2テープ 200A側の長さ (周長)に比べて第 1テープ 200B側の長さ (周長)が短くなり(この場合 2兀 t分周長が 短くなる)、リール部材 215aにロール状に巻き回される際に内周側である第 1テープ 200B側にしわが発生することになる。
[0100] そこで、本実施形態では、第 2テープ 200A (具体的にはセパレータ層 200Ad)及 び第 1テープ 200B (具体的にはテープ基材層 200Bb)のうち、少なくとも 1つは伸縮 性材料からなる伸縮層を有する構成とする。このような伸縮性材料としては、ポリウレ タンフィルムやラテックスフィルム、 CPP (無延伸ポリプロピレン)、ポリオレフイン、 PE ( ポリエチレン)、ポリアミド、軟質ポリエステル、 PLA (ポリ乳酸フィルム)、シリコン樹脂 、あるいは略網目状に形成したフィルム等を用いることができる。これにより、ロールの 曲率によって径方向外側と径方向内側との周長の差が生じたとしても、上記伸縮性 材料による伸縮性を用いて径方向外側部分を伸長させたり、径方向内側部分を縮短 させたりすること力 Sできる。これにより上記周長の差を吸収し、しわが発生するのを未 然に防止することができる。また、このような基材テープ 210を、上記粘着剤層 200B cを介し貼り合わせ対象であるカバーフィルム 103 (=被印字テープ又は被印字テー プ層。後述の図 39参照)と貼り合わせ(さらに所定の長さに切断して)無線タグラベル を作成する際に、その貼り合わせ時における基材テープ 210側の浮きの発生を抑制 でさる ¾]果あある。
[0101] 例えば第 2テープ 200A側(具体的にはセパレータ層 200Ad)を伸縮性材料からな る構成とした場合には、基材テープ 210をロール状に巻き回した際に生じる上記周 長の差を、上記セパレータ層 200Adの伸縮性を用いて径方向外側部分を伸長させ ることで吸収し、しわが発生するのを未然に防ぐことができる。またこの場合、このよう な構造の基材テープ 210を用いて上記のようにして作成した無線タグラベルでは、貼 り付け対象物の凸形状の部分に貼り付けようとするときに、その凸形状の曲率によつ て曲率径方向外側と曲率径方向内側との周長の差が生じたとしても、上記セパレー タ層 200Adが伸長することで、上記周長の差を吸収することができ、周長の差により しわが発生するのを未然に防止することができる。
[0102] また例えば第 1テープ 200B側(具体的にはテープ基材層 200Bb)を伸縮性材料 力もなる構成とした場合には、基材テープ 210をロール状に巻き回した際に生じる上 記周長の差を、テープ基材層 200Bbの伸縮性 (収縮性)を用いて径方向内側部分 で縮短させることで吸収し、しわが発生するのを未然に防止することができる。またこ の場合、このような構造の基材テープ 210を用いて上記のようにして作成した無線タ
グラベルでは、貝占り付け対象物の凹形状の部分に貼り付けようとするときに、その凹 形状の曲率によって曲率径方向外側と曲率径方向内側との周長の差が生じたとして も、上記テープ基材層 200Bbが縮短することで、上記周長の差を吸収することができ 、周長の差によりしわが発生するのを未然に防止することができる。
[0103] このようにして、本実施形態によれば、基材テープ 210をロール形状に巻回した場 合や、当該基材テープ 210を用いて作成された無線タグラベルを凹凸部に貼り付け た場合等におけるしわの発生を防止することにより、基材テープ 210、基材テープ口 ール 215及びこれらを用いて生成された無線タグラベルの健全性を維持することが できる。
[0104] また、本実施形態では特に、前述の張力制御 (駆動時テープ張力制御、停止時テ ープ張力制御、図 3参照)により、例えばテープ基材層 200Bbの周長を 2 π (R— t) 力、ら 2 Rに伸ばされつつリール部材 215aに巻き回されるように、第 1テープ 200B の張力を適宜の値 (テープ基材層 200Bbを 2 Ti t分だけ伸長させる適宜の値)に制御 する(例えばエアシリンダ 262Cのピストン 262aを相対的に伸長側に駆動する)ように してもよい。これにより、基材テープロール 215として基材テープ 210が巻回されると きに、上記収縮方向応力をテープ基材層 200Bbに作用させ、このテープ基材層 20 OBbの伸縮性(収縮性)を用いて径方向内側部分で縮短させることで上記 2 π tの周 長の差を吸収し、しわが発生するのを未然に防止することができる。
[0105] また、基材テープロール 215の形成が進展するほど、ロール状に巻回される基材テ ープ 210の径方向寸法が増大し曲率が小さくなつていくこととなる。したがって、巻回 時の径方向位置が基材テープロール 215の径方向中心より遠くなるほど、上記張力 制御において引張方向(テープ基材層 200Bbに対し略テープ面方向に沿った方向 )への張力を小さくする張力の制御を行うようにしてもよい。これにより、上記曲率の増 大に対応して引張方向への張力を小さくし、加える張力の大きさの適正化を図りしわ の発生を確実に防止することができる。
[0106] さらに、第 1テープ 200Bの厚さの寸法設定においてその厚さが厚いほど同一外径 の条件下では曲率が大きくなり内径側の曲がりの度合いが急になる。したがって、第 1テープ 200Bの厚さが厚いほど、上記張力制御において引張方向(テープ基材層 2
OOBbに対し略テープ面方向に沿った方向)への張力を大きくする張力の制御を行う ようにしてもよい。これにより、上記曲率の増大に対応して引張方向への張力を大きく し、加える張力の大きさの適正化を図り、しわの発生を確実に防止することができる。
[0107] また、本実施形態では特に、第 1テープ 200B及び第 2テープ 200Aがアンテナ基 材 160 (無線タグ Tg)に隣接した粘着剤層 200Ba, 200Acをそれぞれ有する。これ により、アンテナ基材 160 (無線タグ Tg)を第 1テープ 200B及び第 2テープ 200Aの 両方に定置させることができるので、アンテナ基材 160 (無線タグ Tg)を所定間隔で テープ長手方向に連続して安定的に配置させた基材テープ 210を構成することがで きる。
[0108] また、本実施形態では特に、第 2テープ 200A力 アンテナ基材 160 (無線タグ Tg) に隣接して設けたアンテナ基材用粘着剤層としての機能と第 1テープ 200Bを貼り付 け対象に貼り付けるための貼り付け用粘着剤層としての機能を兼用する粘着剤層 20 OAcを有する。これにより、例えば後述する図 5に示す変形例 1のように、アンテナ基 材用粘着剤層(200Aa)と貼り付け用粘着剤層(200Ac)とが別構成である基材テー プに比べ、それらの間に別途基材層を設けなくとも基材テープを構成することができ るので、テープの厚さを低減でき、これによつてもしわの発生を防止できる効果がある
[0109] なお、セパレータ層 200Ad及びテープ基材層 200Bbのいずれも伸縮性材料から なる構成とする場合には、両者の効果を合わせてしわが発生するのを未然に防止す ること力 Sでさる。
[0110] なお、本発明は、上記一実施形態で説明した層構成に限られるものではなぐその 趣旨と技術思想の範囲を逸脱しない範囲でさらに種々の層構成に対して適用可能 である。以下、そのような変形例を説明する。
[0111] (1)第 1テープにテープ基材層(中間基材層)を含む構成の場合
上記実施形態においては、第 2テープ 200Aを粘着剤層 200Ac、セパレータ層 20 OAdからなる 2層構造とした力 これに限られず、例えば適宜の粘着剤からなる粘着 剤層 200Aa及び PET (ポリエチレンテレフタラート)等から成る色付きのテープ基材 層 200Ab (第 2タグテープ基材層)を含めた 4層構造としてもよい。図 5は、本変形例
1における第 2テープ 200A— 1と第 1テープ 200B— 1と力 無線タグ Tgを介在させ て貼り合わされる様子を表す概念的側面図であり、前述の図 2に対応する図である。 なお、この図 5において前述の図 2と同様の部分には同符号を付し、説明を省略する
〇
[0112] この図 5に示すように、本変形例 1の第 2テープ 200A— 1は粘着剤層 200Aa、テ 一プ基材層 200Ab、粘着剤層 200Ac及び伸縮性材料からなるセパレータ層 200A dからなる 4層構造となっている。なお、無線タグ Tg及び第 1テープ 200B— 1の構成 は図 2に示す無線タグ Tg及び第 1テープ 200Bの構成と同様である。このような構成 の本変形例 1においては、上記構成の第 1テープ 200B— 1の取付部 200B1にタグ 揷入器 226により無線タグ Tgが取り付けられた後、第 2テープ 200A— 1の粘着剤層 200Aa及び第 1テープ 200B— 1の粘着剤層 200Baが貼り合わせローラ 225A, 22 5Bで貼り合わされ、下流側に搬送されてローラ 240A, 240Bにおいてセノ レータ 20 9 (セパレータ層 200Bd)が分離除去され、それ以外の部分からなる基材テープ 210 1 (図示せず)がリール部材 215aに巻き取られる。このようにして、無線タグ回路素 子 Toをテープ長手方向に所定等間で備えた基材テープ 210— 1を巻回した基材テ ープロールを製造する。
[0113] 上記構成の本変形例 1においては、上記本実施形態と同様の効果に加えて、 10 層からなる多層構造の基材テープ 210— 1を生成することができる。また、テープ基 材層 200Abを色付きのものとすることで、この色を背景色として、基材テープ 210— 1の表側からの視覚効果(印字の見やすさ等)や装飾効果 (ユーザの好みの色等)を 高めたりすることも可能である。
[0114] また、本変形例 1では特に、第 1テープ 200B及び第 2テープ 200Aがアンテナ基材 160 (無線タグ Tg)をテープ基材層に定置させるための粘着剤層 200Ba, 200Aaを それぞれ有する。これにより、アンテナ基材 160 (無線タグ Tg)を第 1テープ 200Bの テープ基材層 200Bb及び第 2テープ 200Aのテープ基材層 200Abにそれぞれ定 置させることができるので、アンテナ基材 160 (無線タグ Tg)を所定間隔でテープ長 手方向に連続してさらに安定的に配置させることができる。
[0115] 以上説明した変形例 1の構成以外にも、本発明は種々の層構成のテープに適用可
能である。以下、それらの変形例を順を追って説明する。なお、以下の変形例におい ては、第 2テープのセパレータ層 200Adに伸縮性材料を用いない場合を例に挙げ て説明する力、各変形例の構成においてセパレータ層 200Adに伸縮性材料を用い るようにしてあよレヽ。
[0116] 例えば図 6に示す変形例 2においては、第 2テープ 200A— 2は、テープ基材層 20 0Ab、粘着剤層 200Ac及びセパレータ層 200Adからなる 3層構造となっている。な お、この第 2テープ 200A— 2では上記第 2テープ 200A— 1と異なり、セパレータ層 2 OOAdが伸縮性材料で構成されていない。また、本変形例 2の第 1テープ 200B— 2 及び無線タグ Tgの構成は図 2に示す上記実施形態の構成と同様である。このような 構成の本変形例 2においては、上記構成の第 1テープ 200B— 2の取付部 200B1に タグ揷入器 226により無線タグ Tgが取り付けられた後、第 2テープ 200A— 2のテー プ基材層 200Ab及び第 1テープ 200B— 2の粘着剤層 200Baが貼り合わせローラ 2 25A, 225Bで貝占り合わされ、下流伹 IJに搬送されてローラ 240A, 240Bにおいてセ パレータ 209 (セパレータ層 200Bd)が分離除去され、それ以外の部分からなる基材 テープ 210— 2 (図示せず)がリール部材 215aに巻き取られる。このようにして、無線 タグ回路素子 Toをテープ長手方向に所定等間で備えた基材テープ 210— 2を巻回 した基材テープロールを製造する。
[0117] 上記構成の変形例 2においては、基材テープ 210— 2をロール状に巻き回した際 に生じる周長の差を、第 1テープ 200B— 2のテープ基材層 200Bbの伸縮性(収縮 性)を用いて径方向内側部分で縮短させることで吸収し、しわが発生するのを未然に 防止すること力できる。さらに、本変形例 2においては、第 1テープ 200B— 2及び第 2 テープ 200A— 2のうち一方側(ここでは第 1テープ 200B— 2)にのみ無線タグ Tgを 定置させるための粘着剤層 200Baを設けるので、上記変形例 1のように第 1テープ 及び第 2テープの両方に設ける場合に比べてテープ全体の厚みを低減することがで きる。その結果、これによつてもしわの発生を防止できる効果がある。
[0118] また例えば図 7に示す変形例 3においては、第 2テープ 200A— 3は、粘着剤層 20 0Aa、伸縮性材料で構成されたテープ基材層 200Ab (伸縮層)、粘着剤層 200Ac 及びセパレータ層 200Adからなる 4層構造となっている。また、第 1テープ 200B— 3
は、粘着剤層 200Ba、テープ基材層 200Bb、粘着剤層 200Bc及びセパレータ層 20 OBdからなる 4層構造となっている。このとき、この第 1テープ 200B— 3ではテープ基 材層 200Bbが伸縮性材料で構成されていない。なお、無線タグ Tgの構成は図 2に 示す上記実施形態の構成と同様である。このような構成の本変形例 3においては、上 記構成の第 1テープ 200B— 3の取付部 200B1にタグ揷入器 226により無線タグ Tg が取り付けられた後、第 2テープ 200A— 3の粘着剤層 200Aa及び第 1テープ 200B — 3の粘着剤層 200Baが貼り合わせローラ 225A, 225Bで貼り合わされ、下流側に 搬送されてローラ 240A, 240Bにお!/、てセパレータ 209 (セパレータ層 200Bd)が分 離除去され、それ以外の部分からなる基材テープ 210— 3 (図示せず)がリール部材 215aに巻き取られる。このようにして、無線タグ回路素子 Toをテープ長手方向に所 定等間で備えた基材テープ 210— 3を巻回した基材テープロールを製造する。
[0119] 上記構成の変形例 3においては、基材テープ 210— 3をロール状に巻き回した際 に生じる周長の差を、第 2テープ 200A— 3のテープ基材層 200Abの伸縮性を用い て径方向外側部分で伸長させることで吸収し、しわが発生するのを未然に防止する こと力 Sでさる。
[0120] また例えば図 8に示す変形例 4においては、第 2テープ 200A— 4は、伸縮性材料 で構成されたテープ基材層 200Ab、粘着剤層 200Ac及びセパレータ層 200Adか らなる 3層構造となっている。なお、第 1テープ 200B— 4の構成は上記変形例 3の第 1テープ 200B— 3の構成と同様であり、無線タグ Tgの構成は図 2に示す上記実施形 態の構成と同様である。このような構成の本変形例 4においては、上記構成の第 1テ ープ 200B— 4の取付部 200B1にタグ揷入器 226により無線タグ Tgが取り付けられ た後、第 2テープ 200A— 4のテープ基材層 200Ab及び第 1テープ 200B— 4の粘 着剤層 200Baが貼り合わせローラ 225A, 225Bで貼り合わされ、下流側に搬送され てローラ 240A, 240Bにお!/、てセパレータ 209 (セパレータ層 200Bd)が分離除去さ れ、それ以外の部分からなる基材テープ 210— 4 (図示せず)がリール部材 215aに 巻き取られる。このようにして、無線タグ回路素子 Toをテープ長手方向に所定等間で 備えた基材テープ 210— 4を巻回した基材テープロールを製造する。
[0121] 上記構成の変形例 4においては、基材テープ 210— 4をロール状に巻き回した際
に生じる周長の差を、第 2テープ 200A— 4のテープ基材層 200Abの伸縮性を用い て径方向外側部分で伸長させることで吸収し、しわが発生するのを未然に防止する こと力 Sでさる。
[0122] また例えば図 9に示す変形例 5においては、第 2テープ 200A— 5は、粘着剤層 20 0Aa、伸縮性材料で構成されたテープ基材層 200Ab、粘着剤層 200Ac及びセパレ ータ層 200Adからなる 4層構造となっている。また、第 1テープ 200B— 5は、粘着剤 層 200Ba、伸縮性材料で構成されたテープ基材層 200Bb、粘着剤層 200Bc及び セパレータ層 200Bdからなる 4層構造となっている。なお、無線タグ Tgの構成は図 2 に示す上記実施形態の構成と同様である。このような構成の本変形例 5においては、 上記構成の第 1テープ 200B— 5の取付部 200B1にタグ揷入器 226により無線タグ Tgが取り付けられた後、第 2テープ 200A— 5の粘着剤層 200Aa及び第 1テープ 20 0B— 5の粘着剤層 200Baが貼り合わせローラ 225A, 225Bで貝占り合わされ、下流側 に搬送されてローラ 240A, 240Bにお!/、てセパレータ 209 (セパレータ層 200Bd)が 分離除去され、それ以外の部分からなる基材テープ 210— 5 (図示せず)がリール部 材 215aに巻き取られる。このようにして、無線タグ回路素子 Toをテープ長手方向に 所定等間で備えた基材テープ 210— 5を巻回した基材テープロールを製造する。
[0123] 上記構成の変形例 5においては、基材テープ 210— 5をロール状に巻き回した際 に生じる周長の差を、第 2テープ 200A— 5のテープ基材層 200Ab及び第 1テープ 2 00B— 5のテープ基材層 200Bbの双方の伸縮性を用いて径方向外側及び内側部 分で伸長'縮短させることで吸収し、しわが発生するのを未然に防止することができる 。このように、本変形例 5では第 1テープ及び第 2テープの両方のテープ基材層を伸 縮させることができるので、周長の差が大きい場合であっても十分に吸収し、しわの 発生を確実に防止することができる。
[0124] また例えば図 10に示す変形例 6においては、第 2テープ 200A— 6は、伸縮性材料 で構成されたテープ基材層 200Ab、粘着剤層 200Ac及びセパレータ層 200Adか らなる 3層構造となっている。また、第 1テープ 200B— 6は、粘着剤層 200Ba、伸縮 性材料で構成されたテープ基材層 200Bb、粘着剤層 200Bc及びセパレータ層 200 Bdからなる 4層構造となっている。なお、無線タグ Tgの構成は図 2に示す上記実施
形態の構成と同様である。このような構成の本変形例 6においては、上記構成の第 1 テープ 200B— 6の取付部 200B1にタグ揷入器 226により無線タグ Tgが取り付けら れた後、第 2テープ 200A—6のテープ基材層 200Ab及び第 1テープ 200B— 6の 粘着剤層 200Baが貼り合わせローラ 225A, 225Bで貼り合わされ、下流側に搬送さ れてローラ 240A, 240Bにお!/ヽてセパレータ 209 (セパレータ層 200Bd)が分離除 去され、それ以外の部分からなる基材テープ 210— 6 (図示せず)がリール部材 215a に巻き取られる。このようにして、無線タグ回路素子 Toをテープ長手方向に所定等間 で備えた基材テープ 210— 6を巻回した基材テープロールを製造する。
[0125] 上記構成の変形例 6においては、基材テープ 210— 6をロール状に巻き回した際 に生じる周長の差を、第 2テープ 200A— 6のテープ基材層 200Ab及び第 1テープ 2 00B— 6のテープ基材層 200Bbの双方の伸縮性を用いて径方向外側及び内側部 分で伸長'縮短させることで吸収し、しわが発生するのを未然に防止することができる 。これにより、周長の差が大きい場合であっても十分に吸収し、しわの発生を確実に 防止すること力でさる。
[0126] また例えば図 11に示す変形例 7においては、第 2テープ 200A— 7は、粘着剤層 2 00Aa、伸縮性材料で構成されたテープ基材層 200Ab、粘着剤層 200Ac及びセパ レータ層 200Adからなる 4層構造となっている。また、第 1テープ 200B— 7は、粘着 剤層 200Bc及びセパレータ層 200Bdからなる 2層構造となっている。なお、無線タグ Tgの構成は図 2に示す上記実施形態の構成と同様である。このような構成の本変形 例 7にお!/、ては、上記構成の第 1テープ 200B— 7の取付部 200B1にタグ揷入器 22 6により無線タグ Tgが取り付けられた後、第 2テープ 200A— 7の粘着剤層 200Aa及 び第 1テープ 200B— 7の粘着剤層 200Bcが貼り合わせローラ 225A, 225Bで貝占り 合わされ、下流側に搬送されてローラ 240A, 240Bにおいてセパレータ 209 (セパレ ータ層 200Bd)が分離除去され、それ以外の部分からなる基材テープ 210— 7 (図示 せず)がリール部材 215aに巻き取られる。このようにして、無線タグ回路素子 Toをテ 一プ長手方向に所定等間で備えた基材テープ 210— 7を巻回した基材テープロー ルを製造する。
[0127] 上記構成の変形例 7においては、基材テープ 210— 7をロール状に巻き回した際
に生じる周長の差を、第 2テープ 200A— 7のテープ基材層 200Abの伸縮性を用い て径方向外側部分で伸長させることで吸収し、しわが発生するのを未然に防止する こと力 Sできる。さらに、本変形例 7においては、第 1テープ 200B— 7が、アンテナ基材 160 (無線タグ Tg)に隣接して設けたアンテナ基材用粘着剤層としての機能と被印字 テープと第 2テープ 200A— 7とを貼り合わせる貼り合わせ用粘着剤層としての機能 を兼用する粘着剤層 200Bcを有する。これにより、上記実施形態のようにアンテナ基 材用粘着剤層(200Ba)と上記貼り合わせ用粘着剤層(200Bc)とが別構成である基 材テープに比べ、それらの間に別途基材層を設けなくとも基材テープを構成すること ができるので、テープの厚さを低減でき、これによつてもしわの発生を防止できる効果 力 sある。
[0128] また例えば図 12に示す変形例 8においては、第 2テープ 200A— 8は、伸縮性材料 で構成されたテープ基材層 200Ab、粘着剤層 200Ac及びセパレータ層 200Adか らなる 3層構造となっている。また、第 1テープ 200B— 8は、粘着剤層 200Bc及びセ パレータ層 200Bdからなる 2層構造となっている。なお、無線タグ Tgの構成は図 2に 示す上記実施形態の構成と同様である。このような構成の本変形例 8においては、上 記構成の第 1テープ 200B— 8の取付部 200B1にタグ揷入器 226により無線タグ Tg が取り付けられた後、第 2テープ 200A— 8のテープ基材層 200Ab及び第 1テープ 2 00B— 8の粘着剤層 200Bcが貼り合わせローラ 225A, 225Bで貝占り合わされ、下流 側に搬送されてローラ 240A, 240Bにおいてセノ レータ 209 (セノ レータ層 200Bd) が分離除去され、それ以外の部分からなる基材テープ 210— 8 (図示せず)がリール 部材 215aに巻き取られる。このようにして、無線タグ回路素子 Toをテープ長手方向 に所定等間で備えた基材テープ 210— 8を巻回した基材テープロールを製造する。
[0129] 上記構成の変形例 8においては、基材テープ 210— 8をロール状に巻き回した際 に生じる周長の差を、第 2テープ 200A— 8のテープ基材層 200Abの伸縮性を用い て径方向外側部分で伸長させることで吸収し、しわが発生するのを未然に防止する ことができる。さらに、上記変形例 2と変形例 7で説明した両方の相乗効果により、テ ープの厚さをさらに低減できる効果がある。
[0130] 以上の変形例;!〜 8では、第 1テープが無線タグ Tg側に粘着剤層(200Ba又は 20
OBc)を有する場合の構成を示した力 S、これに限られず、第 1テープが無線タグ Tg側 に粘着剤層を有しない構成も考えられる。以下、そのような変形例を説明する。なお 、この場合には、タグ揷入器 226により第 2テープ 200A側の取付部 200A1に無線タ グ Tgが取り付けられる(後述の図 14参照)。
[0131] 例えば図 13に示す変形例 9においては、第 2テープ 200A— 9は、粘着剤層 200A a、テープ基材層 200Ab、粘着剤層 200Ac及びセパレータ層 200Adからなる 4層構 造となっている。また、第 1テープ 200B— 9は、伸縮性材料で構成されたテープ基材 層 200Bb、粘着剤層 200Bc及びセパレータ層 200Bdからなる 3層構造となっている 。なお、無線タグ Tgの構成は図 2に示す上記実施形態の構成と同様である。
[0132] 図 14は本変形例 9の基材テープを巻回した基材テープロールを製造するためのタ グテープロール製造装置の全体概略構造を表す概念図であり、前述の図 1に対応す る図である。図 1と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
[0133] この図 14に示すように、タグ揷入器 226、タグチェッカー 270及びテープ保持部材 274は、第 2テープ 200A側に設置されている。これにより、本変形例 9においては、 上記構成の第 2テープ 200A— 9の取付部 200A1にタグ揷入器 226により無線タグ Tgが取り付けられた後、第 1テープ 200B— 9のテープ基材層 200Bb及び第 2テー プ 200A— 9の粘着剤層 200Aaが貼り合わせローラ 225A, 225Bで貝占り合わされ、 下流側に搬送されてローラ 240A, 240Bにおいてセパレータ 209 (セパレータ層 20 OBd)が分離除去され、それ以外の部分からなる基材テープ 210— 9がリール部材 2 15aに巻き取られる。このようにして、無線タグ回路素子 Toをテープ長手方向に所定 等間で備えた基材テープ 210— 9を巻回した基材テープロールを製造する。
[0134] 上記構成の変形例 9においては、基材テープ 210— 9をロール状に巻き回した際 に生じる周長の差を、第 1テープ 200B— 9のテープ基材層 200Bbの伸縮性(収縮 性)を用いて径方向内側部分で縮短させることで吸収し、しわが発生するのを未然に 防止すること力でさる。
[0135] また例えば図 15に示す変形例 10においては、第 2テープ 200A— 10は、粘着剤 層 200Aa、伸縮性材料で構成されたテープ基材層 200Ab、粘着剤層 200Ac及び セパレータ層 200Adからなる 4層構造となっている。また、第 1テープ 200B— 10は、
テープ基材層 200Bb、粘着剤層 200Bc及びセパレータ層 200Bdからなる 3層構造 となっている。なお、無線タグ Tgの構成は図 2に示す上記実施形態の構成と同様で ある。このような構成の本変形例 10においては、上記構成の第 2テープ 200A— 10 の取付部 200A1にタグ揷入器 226により無線タグ Tgが取り付けられた後、第 1テー プ 200B— 10のテープ基材層 200Bb及び第 2テープ 200A— 10の粘着剤層 200A aが貼り合わせローラ 225A, 225Bで貼り合わされ、下流側に搬送されてローラ 240 A, 240Bにおいてセパレータ 209 (セパレータ層 200Bd)が分離除去され、それ以 外の部分からなる基材テープ 210— 10 (図示せず)がリール部材 215aに巻き取られ る。このようにして、無線タグ回路素子 Toをテープ長手方向に所定等間で備えた基 材テープ 210— 10を巻回した基材テープロールを製造する。
[0136] 上記構成の変形例 10においては、基材テープ 210— 10をロール状に巻き回した 際に生じる周長の差を、第 2テープ 200A— 10のテープ基材層 200Abの伸縮性を 用いて径方向外側部分で伸長させることで吸収し、しわが発生するのを未然に防止 すること力 Sでさる。
[0137] また例えば図 16に示す変形例 11においては、第 2テープ 200A— 11は、粘着剤 層 200Aa、伸縮性材料で構成されたテープ基材層 200Ab、粘着剤層 200Ac及び セパレータ層 200Adからなる 4層構造となっている。また、第 1テープ 200B— 11は、 伸縮性材料で構成されたテープ基材層 200Bb、粘着剤層 200Bc及びセパレータ層 200Bdからなる 3層構造となっている。なお、無線タグ Tgの構成は図 2に示す上記実 施形態の構成と同様である。このような構成の本変形例 11においては、上記構成の 第 2テープ 200A— 11の取付部 200A1にタグ揷入器 226により無線タグ Tgが取り 付けられた後、第 1テープ 200B—11のテープ基材層 200Bb及び第 2テープ 200A — 11の粘着剤層 200Aaが貼り合わせローラ 225A, 225Bで貼り合わされ、下流側 に搬送されてローラ 240A, 240Bにお!/、てセパレータ 209 (セパレータ層 200Bd)が 分離除去され、それ以外の部分からなる基材テープ 210— 11 (図示せず)がリール 部材 215aに巻き取られる。このようにして、無線タグ回路素子 Toをテープ長手方向 に所定等間で備えた基材テープ 210— 11を巻回した基材テープロールを製造する
[0138] 上記構成の変形例 11においては、基材テープ 210— 11をロール状に巻き回した 際に生じる周長の差を、第 2テープ 200A— 11のテープ基材層 200Ab及び第 1テー プ 200B— 11のテープ基材層 200Bbの双方の伸縮性を用いて径方向外側及び内 側部分で伸長'縮短させることで吸収し、しわが発生するのを未然に防止することが できる。
[0139] (2)第 1テープが被印字層 (感熱層;転写層;受像層)を有する場合
上記実施形態にぉレ、ては、製造された基材テープロールを用いて無線タグラベル 作成する際に、その基材テープロール力も繰り出した基材テープ 210の第 1テープ 側の粘着剤層 200Bcに所定の印字が行われた被印字テープ (カバーフィルム 103) 力 ^占り付けられてタグラベルが作成される、いわゆるラミネートタイプの基材テープ 21 0を製造する例を説明した力 これに限られず、例えば第 1テープ 200Bを被印字層( 感熱層;転写層;受像層)を有するテープとして構成し、いわゆる感熱、レセプタ、イン クジェットタイプの基材テープを製造するようにしてもょレ、。
[0140] (2— 1)感熱テープ
図 17は、感熱タイプの基材テープを製造する場合の変形例 12における第 2テープ 200A— 12と第 1テープ 200B— 12と力 無線タグ Tgを介在させて貼り合わされる様 子を表す概念的側面図であり、前述の図 2等に対応する図である。なお、この図 17 において前述の図 2等と同様の部分には同符号を付し、説明を省略する。
[0141] この図 17に示すように、本変形例 12の第 1テープ 200B— 12は、粘着剤層 200Ba 、伸縮性材料で構成されるテープ基材層 200Bb、及び熱により発色する感熱剤で構 成される感熱層 200Be (被印字層)からなる 3層構造となっている。なお、第 2テープ 200A及び無線タグ Tgの構成は図 2に示す上記実施形態の構成と同様である。
[0142] 上記構成の第 2テープ 200A— 12及び第 1テープ 200B— 12を貼り合せた基材テ ープ 210— 12を巻回した基材テープロールを製造するタグテープロール製造装置 の全体概略構造の概念図を図 18に示す。この図 18に示す本変形例 12のタグテー プロール製造装置と前述の図 1に示すタグテープロール製造装置との構成で異なる 点は、第 1テープ 200B— 12のセパレータ分離工程、すなわちローラ 240B、第 4ダ ンサローラ 224、エアシリンダ 262D、セパレータロール 217、このセパレータロール 2
17を駆動するセパレータ軸駆動モータ 218、及びこのセパレータ軸駆動モータ 218 の駆動制御を行うセパレータ駆動回路 234等を省いた点と、セパレータの剥離がなく なったためセパレータ剥離位置後段に設けた除電ブラシ 275を省!/、た点である。そ の他の構成につ!/、ては図 1に示す構成と同様である。
[0143] 上記構成のタグテープロール製造装置においては、上記構成の第 1テープ 200B 一 12の取付部 200B1にタグ揷入器 226により無線タグ Tgが取り付けられた後、第 2 テープ 200A— 12の粘着剤層 200Ac及び第 1テープ 200B— 12の粘着剤層 200B aが貼り合わせローラ 225A, 225Bで貼り合わされ基材テープ 210— 12がリール部 材 215aに巻き取られる。このようにして、無線タグ回路素子 Toをテープ長手方向に 所定等間隔で備えた基材テープ 210— 12を巻回した基材テープロールを製造する
〇
[0144] 上記構成の変形例 12においては、上記実施形態と同様の効果に加えて、基材テ ープ 210— 12に直接印字可能となるので、印字形成用の被印字テープを別途貼り 合わせなくても、印字つき無線タグラベルを作成することができ、テープ及びラベル 全体の厚さを低減できる効果がある。
[0145] 以上説明した変形例 12の層構成以外にも種々の構成が考えられる。なお、以下の 変形例においては、第 2テープのセパレータ層 200Adに伸縮性材料を用いない場 合を例に挙げて説明する力 S、各変形例の構成においてセパレータ層 200Adに伸縮 性材料を用いるようにしてもよい。また、以下の変形例において、第 2テープがテープ 基材層 Abを有する場合、第 1テープ側のテープ基材層 200Bbを伸縮性材料で構成 する代わりに第 2テープ側のテープ基材層 200Abを伸縮性材料で構成してもよいし 、テープ基材層 200Bb、 200Abの両方を伸縮性材料で構成してもよい。
[0146] 例えば図 19に示す変形例 13においては、第 2テープ 200A— 13は、粘着剤層 20 0Aa、テープ基材層 200Ab、粘着剤層 200Ac及びセパレータ層 200Adからなる 4 層構造となっている。また、第 1テープ 200B— 13は、粘着剤層 200Ba、伸縮性材料 で構成されたテープ基材層 200Bb、及び熱により発色する感熱剤で構成される感熱 層 200Beからなる 3層構造となっている。なお、無線タグ Tgの構成は図 2に示す上記 実施形態の構成と同様である。このような構成の本変形例 13においては、上記構成
の第 1テープ 200B— 13の取付部 200B1にタグ揷入器 226により無線タグ Tgが取り 付けられた後、第 2テープ 200A— 13の粘着剤層 200Aa及び第 1テープ 200B— 1 3の粘着剤層 200Baが貼り合わせローラ 225A, 225Bで貼り合わされ、生成された 基材テープ 210— 13がリール部材 215aに巻き取られる。このようにして、無線タグ回 路素子 Toをテープ長手方向に所定等間で備えた基材テープ 210— 13を巻回した 基材テープ口ールを製造する。
[0147] 上記構成の変形例 13においては、基材テープ 210— 13をロール状に巻き回した 際に生じる周長の差を、第 1テープ 200B— 13のテープ基材層 200Bbの伸縮性(収 縮性)を用いて径方向内側部分で縮短させることで吸収し、しわが発生するのを未然 に防止することができる。
[0148] また例えば図 20に示す変形例 14においては、第 2テープ 200A— 14は、テープ 基材層 200Ab、粘着剤層 200Ac及びセパレータ層 200Adからなる 3層構造となつ ている。また、第 1テープ 200B— 14は、粘着剤層 200Ba、伸縮性材料で構成され たテープ基材層 200Bb、及び熱により発色する感熱剤で構成される感熱層 200Be 力、らなる 3層構造となっている。なお、無線タグ Tgの構成は図 2に示す上記実施形態 の構成と同様である。このような構成の本変形例 14においては、上記構成の第 1テ ープ 200B— 14の取付部 200B1にタグ揷入器 226により無線タグ Tgが取り付けられ た後、第 2テープ 200A—14のテープ基材層 200Ab及び第 1テープ 200B— 14の 粘着剤層 200Baが貼り合わせローラ 225A, 225Bで貼り合わされ、生成された基材 テープ 210— 14がリール部材 215aに巻き取られる。このようにして、無線タグ回路素 子 Toをテープ長手方向に所定等間で備えた基材テープ 210— 14を巻回した基材 テープロールを製造する。
[0149] 上記構成の変形例 14においては、基材テープ 210— 14をロール状に巻き回した 際に生じる周長の差を、第 1テープ 200B— 14のテープ基材層 200Bbの伸縮性(収 縮性)を用いて径方向内側部分で縮短させることで吸収し、しわが発生するのを未然 に防止することができる。
[0150] 以上の変形例 12〜; 14では、第 1テープが無線タグ Tg側に粘着剤層 200Baを有す る場合の構成を示した力 これに限られず、第 1テープが無線タグ Tg側に粘着剤層
を有しない構成も考えられる。なお、この場合には、タグ揷入器 226により第 2テープ 200A側の取付部 200A1に無線タグ Tgが取り付けられる(後述の図 22参照)。
[0151] 例えば図 21に示す変形例 15においては、第 2テープ 200A— 15は、粘着剤層 20 0Aa、テープ基材層 200Ab、粘着剤層 200Ac及びセパレータ層 200Adからなる 4 層構造となっている。また、第 1テープ 200B— 15は、伸縮性材料で構成されたテー プ基材層 200Bb、及び熱により発色する感熱剤で構成される感熱層 200Beからなる 2層構造となっている。なお、無線タグ Tgの構成は図 2に示す上記実施形態の構成 と同様である。
[0152] 図 22は本変形例 15の基材テープを巻回した基材テープロールを製造するための タグテープロール製造装置の全体概略構造を表す概念図であり、前述の図 1等に対 応する図である。図 1等と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
[0153] この図 22に示すように、タグ揷入器 226、タグチェッカー 270及びテープ保持部材 274は、第 2テープ 200A側に設置されている。これにより、本変形例 15においては 、上記構成の第 2テープ 200A— 15の取付部 200A1にタグ揷入器 226により無線タ グ Tgが取り付けられた後、第 1テープ 200B— 15のテープ基材層 200Bb及び第 2テ ープ 200A— 15の粘着剤層 200Aaが貼り合わせローラ 225A, 225Bで貝占り合わさ れ、生成された基材テープ 210— 15がリール部材 215aに巻き取られる。このようにし て、無線タグ回路素子 Toをテープ長手方向に所定等間で備えた基材テープ 210— 15を巻回した基材テープ口ールを製造する。
[0154] 上記構成の変形例 15においては、基材テープ 210— 15をロール状に巻き回した 際に生じる周長の差を、第 1テープ 200B— 15のテープ基材層 200Bbの伸縮性(収 縮性)を用いて径方向内側部分で縮短させることで吸収し、しわが発生するのを未然 に防止することができる。
[0155] なお、上記ではテープ基材層 200Bbに感熱層 200Beを積層する構成とした力 こ れに限られず、感熱基材層と感熱層とからなる感熱シートを粘着剤を介して上記テー プ基材層 200Bbに設けるようにしてもよい。以下、そのような変形例を説明する。
[0156] 例えば図 23に示す変形例 16においては、第 2テープ 200A—16は、粘着剤層 20 0Aa、テープ基材層 200Ab、粘着剤層 200Ac及びセパレータ層 200Adからなる 4
層構造となっている。一方、第 1テープ 200B— 16は、粘着剤層 200Ba、伸縮性材 料で構成されたテープ基材層 200Bb、粘着剤層 200Bc、及び感熱基材層 200Bf ( 被印字基材)と熱により発色する感熱剤で構成された感熱層 200Bg (被印字層)とか らなる感熱シート 200Bhからなる 4層構造となっている。なお、無線タグ Tgの構成は 図 2に示す上記実施形態の構成と同様である。このような構成の本変形例 16におい ては、上記構成の第 1テープ 200B— 16の取付部 200B1にタグ揷入器 226により無 線タグ Tgが取り付けられた後、第 2テープ 200A— 16の粘着剤層 200Aa及び第 1テ ープ 200B— 16の粘着剤層 200Baが貼り合わせローラ 225A, 225Bで貝占り合わさ れ、生成された基材テープ 210— 16がリール部材 215aに巻き取られる。このようにし て、無線タグ回路素子 Toをテープ長手方向に所定等間で備えた基材テープ 210— 16を巻回した基材テープ口ールを製造する。
[0157] 上記構成の変形例 16においては、基材テープ 210— 16をロール状に巻き回した 際に生じる周長の差を、第 1テープ 200B— 16のテープ基材層 200Bbの伸縮性(収 縮性)を用いて径方向内側部分で縮短させることで吸収し、しわが発生するのを未然 に防止すること力できる。さらに、本変形例 16によれば、感熱シート 200Bhの感熱基 材層 200Bfを色付きのものとすることで、この色を背景色として、基材テープの表側 からの視覚効果(印字の見やすさ等)や装飾効果 (ユーザの好みの色等)を高めたり することが可能である。
[0158] また例えば図 24に示す変形例 17においては、第 2テープ 200A— 17は、テープ 基材層 200Ab、粘着剤層 200Ac及びセパレータ層 200Adからなる 3層構造となつ ている。また、第 1テープ 200B— 17は、上記変形例 16と同様の構成であり、無線タ グ Tgの構成は図 2に示す上記実施形態の構成と同様である。このような構成の本変 形例 17においては、上記構成の第 1テープ 200B— 17の取付部 200B1にタグ揷入 器 226により無線タグ Tgが取り付けられた後、第 2テープ 200A— 17のテープ基材 層 200Ab&び Hiテープ 200B— 17( 米占 斉 IJ層 200Ba力 占り わせ口ーラ 225A , 225Bで貼り合わされ、生成された基材テープ 210— 17がリール部材 215aに巻き 取られる。このようにして、無線タグ回路素子 Toをテープ長手方向に所定等間で備 えた基材テープ 210— 17を巻回した基材テープロールを製造する。
[0159] 上記構成の変形例 17においては、基材テープ 210— 17をロール状に巻き回した 際に生じる周長の差を、第 1テープ 200B— 17のテープ基材層 200Bbの伸縮性(収 縮性)を用いて径方向内側部分で縮短させることで吸収し、しわが発生するのを未然 に防止することができる。
[0160] また例えば図 25に示す変形例 18においては、第 2テープ 200A— 18は、粘着剤 層 200Ac及びセパレータ層 200Adからなる 2層構造となっている。また、第 1テープ 200B— 18は、上記変形例 16, 17と同様の構成であり、無線タグ Tgの構成は図 2に 示す上記実施形態の構成と同様である。このような構成の本変形例 18においては、 上記構成の第 1テープ 200B— 18の取付部 200B1にタグ揷入器 226により無線タグ Tgが取り付けられた後、第 2テープ 200A— 18の粘着剤層 200Ac及び第 1テープ 2 00B— 18の粘着剤層 200Baが貼り合わせローラ 225A, 225Bで貝占り合わされ、生 成された基材テープ 210— 18がリール部材 215aに巻き取られる。このようにして、無 線タグ回路素子 Toをテープ長手方向に所定等間で備えた基材テープ 210— 18を 巻回した基材テープロールを製造する。
[0161] 上記構成の変形例 18においては、基材テープ 210— 18をロール状に巻き回した 際に生じる周長の差を、第 1テープ 200B— 18のテープ基材層 200Bbの伸縮性(収 縮性)を用いて径方向内側部分で縮短させることで吸収し、しわが発生するのを未然 に防止することができる。
[0162] また例えば図 26に示す変形例 19においては、第 2テープ 200A— 19は、粘着剤 層 200Aa、テープ基材層 200Ab、粘着剤層 200Ac及びセパレータ層 200Adから なる 4層構造となっている。一方、第 1テープ 200B— 19は、伸縮性材料で構成され たテープ基材層 200Bb、粘着剤層 200Bc、及び感熱基材層 200Bfと熱により発色 する感熱剤で構成された感熱層 200Bgとからなる感熱シート 200Bhからなる 3層構 造となっている。なお、無線タグ Tgの構成は図 2に示す上記実施形態の構成と同様 である。
[0163] このような構成の本変形例 19においては、前述の変形例 15と同様に、タグ揷入器 226、タグチェッカー 270及びテープ保持部材 274が、第 2テープ 200A側に配置さ れたタグテープロール製造装置が用いられる。すなわち、上記構成の第 2テープ 20
OA— 19の取付部 200A1にタグ揷入器 226により無線タグ Tgが取り付けられた後、 第 1テープ 200B— 19のテープ基材層 200Bb及び第 2テープ 200A— 19の粘着剤 層 200Aaが貼り合わせローラ 225A, 225Bで貝占り合わされ、生成された基材テープ 210— 19がリール部材 215aに巻き取られる。このようにして、無線タグ回路素子 To をテープ長手方向に所定等間で備えた基材テープ 210— 19を巻回した基材テープ ロールを製造する。
[0164] 上記構成の変形例 19においては、基材テープ 210— 19をロール状に巻き回した 際に生じる周長の差を、第 1テープ 200B— 19のテープ基材層 200Bbの伸縮性(収 縮性)を用いて径方向内側部分で縮短させることで吸収し、しわが発生するのを未然 に防止することができる。
[0165] (2— 2)レセプタ(インクジェット)テープ
上記では、第 1テープが被印字層として感熱層を有する場合を説明した力 被印字 層としてはインクリボンからの熱転写により印字形成可能な被転写材料により構成さ れた転写層、又はインクを塗布することで印字形成可能な受像材料により構成された 受像層を有する構成としてもよい。なお、以下、第 1テープが被印字層として転写層 を有する(すなわちレセプタタイプ)場合を例にとって説明する力 各変形例において 上記転写層に代えて上記受像層(いわゆるインクジェットタイプ)を設けるようにしても よい。また、以下の各変形例の構成においてセパレータ層 200Adに伸縮性材料を 用いるようにしてもよい。
[0166] 図 27は、いわゆるレセプタタイプの基材テープを製造する場合の変形例 20におけ る第 2テープ 200A— 20と第 1テープ 200B— 20と力 S、無線タグ Tgを介在させて貼り 合わされる様子を表す概念的側面図であり、前述の図 2等に対応する図である。なお 、この図 27において前述の図 2等と同様の部分には同符号を付し、説明を省略する
[0167] この図 27に示すように、本変形例 20の第 1テープ 200B— 20は、粘着剤層 200Ba 、伸縮性材料で構成されるテープ基材層 200Bb、及び転写層 200Be' (被印字層) 力、らなる 3層構造となっている。なお、第 2テープ 200A及び無線タグ Tgの構成は図 2に示す上記実施形態の構成と同様である。
[0168] 上記構成の第 2テープ 200A— 20及び第 1テープ 200B— 20を貼り合せた基材テ ープ 210— 20を巻回した基材テープロールは、特に図示はしないが、前述の図 18と ほぼ同様の構成であるタグテープロール製造装置で製造される。このタグテープロー ノレ製造装置にぉレ、ては、上記構成の第 1テープ 200B— 20の取付部 200B1にタグ 揷入器 226により無線タグ Tgが取り付けられた後、第 2テープ 200A— 20の粘着剤 層 200Ac及び第 1テープ 200B— 20の粘着剤層 200Baが貼り合わせローラ 225A , 225Bで貼り合わされ基材テープ 210— 20がリール部材 215aに巻き取られる。こ のようにして、無線タグ回路素子 Toをテープ長手方向に所定等間隔で備えた基材テ ープ 210— 20を巻回した基材テープロールを製造する。
[0169] 上記構成の変形例 20においては、上述した感熱テープの場合と同様に、上記実 施形態と同様の効果に加えてテープ及びラベル全体の厚さを低減できる効果がある
[0170] また例えば図 28に示す変形例 21においては、第 2テープ 200A— 21は、粘着剤 層 200Aa、テープ基材層 200Ab、粘着剤層 200Ac及びセパレータ層 200Adから なる 4層構造となっている。また、第 1テープ 200B— 21は、粘着剤層 200Ba、伸縮 性材料で構成されたテープ基材層 200Bb、及び転写層 200Be'からなる 3層構造と なっている。なお、無線タグ Tgの構成は図 2に示す上記実施形態の構成と同様であ る。このような構成の本変形例 21においては、上記構成の第 1テープ 200B— 21の 取付部 200B1にタグ揷入器 226により無線タグ Tgが取り付けられた後、第 2テープ 2 00A— 21の粘着剤層 200Aa及び第 1テープ 200B— 21の粘着剤層 200Baが貼り 合わせローラ 225A, 225Bで貝占り合わされ、生成された基材テープ 210— 21がリー ル部材 215aに巻き取られる。このようにして、無線タグ回路素子 Toをテープ長手方 向に所定等間で備えた基材テープ 210— 21を巻回した基材テープロールを製造す
[0171] 上記構成の変形例 21においては、基材テープ 210— 21をロール状に巻き回した 際に生じる周長の差を、第 1テープ 200B— 21のテープ基材層 200Bbの伸縮性(収 縮性)を用いて径方向内側部分で縮短させることで吸収し、しわが発生するのを未然 に防止することができる。
[0172] また例えば図 29に示す変形例 22においては、第 2テープ 200A— 22は、テープ 基材層 200Ab、粘着剤層 200Ac及びセパレータ層 200Adからなる 3層構造となつ ている。また、第 1テープ 200B— 22は、粘着剤層 200Ba、伸縮性材料で構成され たテープ基材層 200Bb、及び転写層 200Be'力もなる 3層構造となっている。なお、 無線タグ Tgの構成は図 2に示す上記実施形態の構成と同様である。このような構成 の本変形例 22においては、上記構成の第 1テープ 200B— 22の取付部 200B1にタ グ揷入器 226により無線タグ Tgが取り付けられた後、第 2テープ 200A— 22のテー プ基材層 200Ab及び第 1テープ 200B— 22の粘着剤層 200Baが貼り合わせローラ 225A, 225Bで貼り合わされ、生成された基材テープ 210— 22がリール部材 215a に巻き取られる。このようにして、無線タグ回路素子 Toをテープ長手方向に所定等間 で備えた基材テープ 210— 22を巻回した基材テープロールを製造する。
[0173] 上記構成の変形例 22においては、基材テープ 210— 22をロール状に巻き回した 際に生じる周長の差を、第 1テープ 200B— 22のテープ基材層 200Bbの伸縮性(収 縮性)を用いて径方向内側部分で縮短させることで吸収し、しわが発生するのを未然 に防止することができる。
[0174] 以上の変形例 20〜22では、第 1テープが無線タグ Tg側に粘着剤層 200Baを有す る場合の構成を示した力 これに限られず、第 1テープが無線タグ Tg側に粘着剤層 を有しない構成も考えられる。なお、この場合には、タグ揷入器 226により第 2テープ 200A側の取付部 200A1 (前述の図 22参照)に無線タグ Tgが取り付けられる。
[0175] 例えば図 30に示す変形例 23においては、第 2テープ 200A— 23は、粘着剤層 20 0Aa、テープ基材層 200Ab、粘着剤層 200Ac及びセパレータ層 200Adからなる 4 層構造となっている。また、第 1テープ 200B— 23は、伸縮性材料で構成されたテー プ基材層 200Bb、及び転写層 200Be'からなる 2層構造となっている。なお、無線タ グ Tgの構成は図 2に示す上記実施形態の構成と同様である。このような構成の本変 形例 23においては、上記構成の第 2テープ 200A— 23の取付部 200A1にタグ揷入 器 226により無線タグ Tgが取り付けられた後、第 1テープ 200B— 23のテープ基材 層 200Bb及び第 2テープ 200A—23の粘着剤層 200Aaが貼り合わせローラ 225A , 225Bで貼り合わされ、生成された基材テープ 210— 23がリール部材 215aに巻き
取られる。このようにして、無線タグ回路素子 Toをテープ長手方向に所定等間で備 えた基材テープ 210— 23を巻回した基材テープロールを製造する。
[0176] 上記構成の変形例 23においては、基材テープ 210— 23をロール状に巻き回した 際に生じる周長の差を、第 1テープ 200B— 23のテープ基材層 200Bbの伸縮性(収 縮性)を用いて径方向内側部分で縮短させることで吸収し、しわが発生するのを未然 に防止することができる。
[0177] なお、上記ではテープ基材層 200Bbに転写層 200Be'を積層する構成としたが、 これに限られず、転写基材層と転写層とからなる転写シート(レセプタシート)を粘着 剤を介して上記テープ基材層 200Bbに設けるようにしてもよい。以下、そのような変 形例を説明する。なお、以下の各変形例において上記転写基材層と転写層とからな る転写シートに代えて上記受像基材層と受像層とからなる受像シート (インクジェット シート)を設けるようにしてもよい。
[0178] 例えば図 31に示す変形例 24においては、第 2テープ 200A— 24は、粘着剤層 20 0Aa、テープ基材層 200Ab、粘着剤層 200Ac及びセパレータ層 200Adからなる 4 層構造となっている。一方、第 1テープ 200B— 24は、粘着剤層 200Ba、伸縮性材 料で構成されたテープ基材層 200Bb、粘着剤層 200Bc、及び転写基材層 200Bf ' (被印字基材)と転写層 200Bg' (被印字層)とからなる転写シート 200Bh'からなる 4 層構造となっている。なお、無線タグ Tgの構成は図 2に示す上記実施形態の構成と 同様である。このような構成の本変形例 24においては、上記構成の第 1テープ 200B —24の取付部 200B1にタグ揷入器 226により無線タグ Tgが取り付けられた後、第 2 テープ 200A— 24の粘着剤層 200Aa及び第 1テープ 200B— 24の粘着剤層 200B aが貼り合わせローラ 225A, 225Bで貝占り合わされ、生成された基材テープ 210— 2 4がリール部材 215aに巻き取られる。このようにして、無線タグ回路素子 Toをテープ 長手方向に所定等間で備えた基材テープ 210— 24を巻回した基材テープロールを 製造する。
[0179] 上記構成の変形例 24においては、基材テープ 210— 24をロール状に巻き回した 際に生じる周長の差を、第 1テープ 200B— 24のテープ基材層 200Bbの伸縮性(収 縮性)を用いて径方向内側部分で縮短させることで吸収し、しわが発生するのを未然
に防止することができる。
[0180] また例えば図 32に示す変形例 25においては、第 2テープ 200A—25は、テープ 基材層 200Ab、粘着剤層 200Ac及びセパレータ層 200Adからなる 3層構造となつ ている。また、第 1テープ 200B— 25は、上記変形例 24と同様の構成であり、無線タ グ Tgの構成は図 2に示す上記実施形態の構成と同様である。このような構成の本変 形例 25においては、上記構成の第 1テープ 200B— 25の取付部 200B1にタグ揷入 器 226により無線タグ Tgが取り付けられた後、第 2テープ 200A— 25のテープ基材 層 200Ab&び Hiテープ 200B— 25( 米占 斉 IJ層 200Ba力 占り わせ口ーラ 225A , 225Bで貼り合わされ、生成された基材テープ 210— 25がリール部材 215aに巻き 取られる。このようにして、無線タグ回路素子 Toをテープ長手方向に所定等間で備 えた基材テープ 210— 25を巻回した基材テープロールを製造する。
[0181] 上記構成の変形例 25においては、基材テープ 210— 25をロール状に巻き回した 際に生じる周長の差を、第 1テープ 200B— 25のテープ基材層 200Bbの伸縮性(収 縮性)を用いて径方向内側部分で縮短させることで吸収し、しわが発生するのを未然 に防止することができる。
[0182] また例えば図 33に示す変形例 26においては、第 2テープ 200A—26は、粘着剤 層 200Ac及びセパレータ層 200Adからなる 2層構造となっている。また、第 1テープ 200B— 26は、上記変形例 24, 25と同様の構成であり、無線タグ Tgの構成は図 2に 示す上記実施形態の構成と同様である。このような構成の本変形例 26においては、 上記構成の第 1テープ 200B— 26の取付部 200B1にタグ揷入器 226により無線タグ Tgが取り付けられた後、第 2テープ 200A— 26の粘着剤層 200Ac及び第 1テープ 2 00B— 26の粘着剤層 200Baが貼り合わせローラ 225A, 225Bで貝占り合わされ、生 成された基材テープ 210— 26がリール部材 215aに巻き取られる。このようにして、無 線タグ回路素子 Toをテープ長手方向に所定等間で備えた基材テープ 210— 26を 巻回した基材テープロールを製造する。
[0183] 上記構成の変形例 26においては、基材テープ 210— 26をロール状に巻き回した 際に生じる周長の差を、第 1テープ 200B— 26のテープ基材層 200Bbの伸縮性(収 縮性)を用いて径方向内側部分で縮短させることで吸収し、しわが発生するのを未然
に防止することができる。
[0184] また例えば図 34に示す変形例 27においては、第 2テープ 200A— 27は、粘着剤 層 200Aa、テープ基材層 200Ab、粘着剤層 200Ac及びセパレータ層 200Adから なる 4層構造となっている。一方、第 1テープ 200B— 27は、伸縮性材料で構成され たテープ基材層 200Bb、粘着剤層 200Bc、及び転写基材層 200Bf 'と転写層 200 Bg'とからなる転写シート(レセプタシート) 200Bh'力もなる 3層構造となっている。な お、無線タグ Tgの構成は図 2に示す上記実施形態の構成と同様である。
[0185] このような構成の本変形例 27においては、前述の変形例 23と同様に、タグ揷入器 226、タグチェッカー 270及びテープ保持部材 274が、第 2テープ 200A側に配置さ れたタグテープロール製造装置が用いられる。すなわち、上記構成の第 2テープ 20 OA— 27の取付部 200A1にタグ揷入器 226により無線タグ Tgが取り付けられた後、 第 1テープ 200B— 27のテープ基材層 200Bb及び第 2テープ 200A—27の粘着剤 層 200Aaが貼り合わせローラ 225A, 225Bで貝占り合わされ、生成された基材テープ 210— 27がリール部材 215aに巻き取られる。このようにして、無線タグ回路素子 To をテープ長手方向に所定等間で備えた基材テープ 210— 27を巻回した基材テープ ロールを製造する。
[0186] 上記構成の変形例 27においては、基材テープ 210— 27をロール状に巻き回した 際に生じる周長の差を、第 1テープ 200B— 27のテープ基材層 200Bbの伸縮性(収 縮性)を用いて径方向内側部分で縮短させることで吸収し、しわが発生するのを未然 に防止することができる。
[0187] 次に、本発明の第 2の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。本実施形態は、 上述した第 1の実施形態が第 1テープ及び第 2テープのうち少なくとも一方が有する 伸縮層の伸縮性により周長の差を吸収してしわの発生を防止するものであり、第 1テ ープへの張力付与は適宜行うものであつたのに対し、第 1テープ及び第 2テープの 双方とも伸縮性材料で構成された伸縮層を有さないが、第 1テープに張力を付与す る(又は第 2テープより大きな張力を第 1テープに付与する)ことで当該第 1テープが 通常有する伸縮性 (収縮性)を用いて径方向内側部分で縮短させ、しわの発生を防 止するものである。すなわち、第 1テープへの張力付与(又は第 1テープへの第 2テ
ープより大きな張力の付与)を必ず行うものである。
[0188] 本実施形態のタグテープロール製造装置の構成は、前述の第 1の実施形態の図 1 と同様であるので説明を省略する。
[0189] 図 35は、本実施形態の第 1テープ 200Bと第 2テープ 200Aと力 無線タグ Tgを介 在させて貼り合わされる様子を表す概念的側面図であり、前述の図 2に対応する図 である。図 2と同様の部分には同符号を付して説明を省略する。
[0190] 図 35において、第 2テープ 200Aは、この例では 2層構造となっており、第 2テープ ロール 211の外側に巻かれる側(図中上側)よりその反対側(図中下側)へ向かって、 セパレータ層 200Ad' (剥離材層)、適宜の粘着剤からなる粘着剤層 200Ac (貼り付 け用粘着剤層)の順序で積層され構成されている。なお、前述の第 1の実施形態と異 なり、本実施形態ではセパレータ層 200Ad'は伸縮性材料で構成されていない。
[0191] 第 1テープ 200Bは、この例では 4層構造となっており、外側に巻かれる側(図中上 側)よりその反対側(図中下側)へ向かって、適宜の粘着剤からなる粘着剤層 200Ba 、テープ基材層 200Bb'、適宜の粘着剤からなる粘着剤層 200Bc (貼り合わせ用粘 着剤層)、セパレータ層 200Bdの順序で積層され構成されている。なお、前述の第 1 の実施形態と異なり、本実施形態ではテープ基材層 200Bb'は伸縮性材料で構成さ れていない。また、上記セパレータ層 200Bdは、最終的に上記リール部材 217aに巻 回され、セパレータロール 217として回収される。
[0192] 基材テープ 210は、上記 2層構造の第 2テープ 200Aと 4層構造の第 1テープ 200 Bとの間に無線タグ Tgが揷入配置された後、前述のようにセパレータ層 200Bdがリ 一ル部材 217aで巻き取られて除去されることでこの例では 8層構造となっている。す なわち、リール部材 215aの外側に巻かれる側(図 35中上側)よりその反対側(図 35 中下側)へ向かって、上記セパレータ層 200Ad'、粘着剤層 200Ac、アンテナ基材 1 60、タグ側アンテナ 152、 ICチップ保持部材 161、粘着剤層 200Ba、テープ基材層 200Bb,、粘着剤層 200Bcの順序で積層され構成されている。
[0193] 図 36は、本実施形態のコントローラ 230で実行される制御手順を表すフローチヤ一 トであり、前述の図 3に対応する図である。図 3と同様の手順には同符号を付し説明 を省略する。
[0194] この図 36と前述の図 3とが異なる点は、ステップ S505及びステップ S545でのテー プ駆動開始後に第 1テープ 200Bへ引張方向張力を付加する張力制御を行う手順 において、基材テープ 210の上記リール部材 215aへの巻き回し作業が完了すると、 次のステップ S505iこおレヽて、搬送ローラ 219A, 219Bを馬区動させ、第 2テープ 200 A、第 1テープ 200Bを第 2テープロール 211及び第 1テープロール 213から繰り出し 駆動させる。これにより、第 2テープロール 211から第 2テープ 200Aが繰り出されると ともに第 1テープロール 213から第 1テープ 200Bが繰り出されて、貼り合わせローラ 2 25A, 225Bで貼り合わされて一体化され、搬送ローラ 219A, 219B側へと搬送され
[0195] 次のステップ S507では、第 2及び第 1テープ軸駆動モータ 212, 214と基材テープ 軸駆動モータ 216及びセパレータ軸駆動モータ 218のモータ速度を制御すると共に 、エアシリンダ 262A〜Dでテンションアーム 267A〜Dを回動させ、角度センサ 268 A〜Dで検出したテンションアーム 267A〜Dの角度から算出したテープ搬送時にお ける各テープ 200A, 200B, 209, 210の張力が適宜の値となるように張力制御(以 下適宜、「駆動時テープ張力制御」と記載する)を行う。本実施形態では、第 1テープ 200Bの周長を 2 π (R t)力、ら 2 R (前述の図 4参照)に伸ばされつつリール部材 215aに巻き回されるように、第 1テープ 200Bに対して付加する引張方向張力を適 宜の値 (第 1テープ 200Bを 2 Ti t分だけ伸長させる適宜の値)に制御する。なお、本 実施形態では第 1テープ 200Bは伸縮材で構成された伸縮層を有しな!/、が、第 1テ ープ 200Bが通常有する伸縮性を利用して、上記長さ分だけ伸長するように張力を 制御する。また、この駆動時テープ張力制御は、テープ駆動中において常時行われ るようになっている。
[0196] その後のステップ S510〜ステップ S545は前述の図 3と同様であり、テープの駆動 により無線タグ Tgの揷入位置に到達するとテープの駆動を停止させ、タグチェッカー 270で無線タグ回路素子 Toが正常か否かを判定し、正常である場合にはタグ揷入 器 226で無線タグ Tgを第 1テープ 200Bの取付部 200B1に取り付ける。そして、搬 送ローラ 219A, 219Bを,駆動させ、第 2テープ 200A、第 1テープ 200Bを第 2テープ
ロール 211及び第 1テープロール 213から繰り出し駆動させる。
[0197] 次のステップ S547では、上記ステップ S507と同様に、第 1テープ 200Bに対して 付加する引張方向張力を適宜の値 (第 1テープ 200Bを 2 Ti t分だけ伸長させる適宜 の値)に制御する。その後のステップ S550〜ステップ S575は前述の図 3と同様であ
[0198] なお、上記フローは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなぐ例え ば上記ステップ S570とステップ S575の順番を反対にする等、発明の趣旨及び技術 的思想を逸脱しな!/、範囲内で手順を変更してもよ!/、。
[0199] 以上のような構成である本実施形態においては、無線タグ Tgを配置するためのテ 一プ基材層 200B1D'を含む第 1テープ 200Bを、予め引張方向張力を付加した状態 で第 2テープ 200Aと接着して基材テープ 210を構成する。そして、引張方向張力を 付加して収縮方向応力が作用している第 1テープ 200Bが径方向内側となるように、 基材テープ 210をリール部材 215a周りに巻回する。これにより、当該第 1テープ 200 Bが通常有する伸縮性 (収縮性)を用いて径方向内側部分で縮短させることができる 。その結果、ロールの曲率によってテープ厚さ方向他方側(ロール径方向内側)と一 方側(ロール径方向外側)との周長の差が生じたとしても、上記周長の差を吸収し、し わが発生するのを未然に防止することができる。このようにして、本実施形態によれば 、基材テープ 210、基材テープロール 215及びこれらを用いて生成された無線タグラ ベルの健全性を維持することができる。
[0200] なお、上記では、張力制御により第 1テープ 200Bに対して引張方向張力を付加す るようにした力 これに限られず、第 1テープ 200B及び第 2テープ 200Aの双方に張 力を付加し、第 1テープ 200Bに付加する張力と第 2テープ 200Aに付加する張力と の間で張力差を設けるようにしてもよい。この場合、第 1テープ 200Bに付加する張力 は、第 2テープ 200Aに付加する張力よりも大きくなり、第 1テープ 200Bを第 2テープ 200Aよりも 2 Ti t分だけ長くなるように伸長させる適宜の値となるように制御する。この 場合にも、上記第 2の実施形態と同様の効果を得る。
[0201] また、本実施形態においても、前述の第 1の実施形態と同様に、ロール径方向位置 が径方向中心より遠くなるほど引張方向への張力を小さくする張力制御や、第 1テー
プ 200Bの厚さが厚いほど引張方向への張力を大きくする張力制御を行うようにして あよい。
[0202] また、本発明は、上記第 2の実施形態で説明した層構成に限られるものではなぐ その趣旨と技術思想の範囲を逸脱しない範囲でさらに種々の構成に対して適用可 能である。例えば、前述の第 1の実施形態の図 2に示す構成のように、セパレータ層 200Ad'及びテープ基材層 200Bb'のうち少なくとも 1つを伸縮性材料で構成するよ う ίこしてもょレヽし、第 1の実施形 tliこおレヽて図 5〜; 13、図 15〜; 17、図 19〜21、図 23 〜34に示した変形例 1〜27の層構成のテープを用いて基材テープを製造するよう にしてもよい。またこのとき、各変形例中の伸縮性材料で構成される伸縮層(セパレ ータ層 200Ad、テープ基材層 200Bb、テープ基材層 200)について、伸縮性材料 ではなく通常の材料で構成した層構成の場合に適用してもよい。これらの場合には、 本実施形態の効果に加え、上記第 1の実施形態の効果や各変形例に固有の効果等 をあ得ること力でさる。
[0203] なお、以上説明した第 1の実施の形態及び第 2の実施の形態においては、第 1テー プ及び第 2テープのうち少なくとも一方に伸縮性材料で構成された伸縮層を設ける、 又は第 1テープに張力を付与する(又は第 2テープより大きな張力を第 1テープに付 与する)ことでしわの発生を防止するものであつたが、本願発明者等は、テープ基材 、 IC回路部、及びアンテナのテープ厚み方向寸法を適宜の値に設定することによつ ても、しわの発生を抑制し、テープ、ロール又はラベルの健全性を維持できることを見 出した。以下、その詳細内容について、第 3の実施の形態で説明する。
[0204] 次に、本発明の第 3の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
[0205] 図 37は、本実施形態のタグテープロール製造装置の全体概略構造を表す概念図 であり、前述の図 1に対応する図である。また、図 38は、本実施形態における第 1テ ープ 200Bと第 2テープ 200Aとが無線タグ Tgを介在させて貼り合わされる様子を表 す概念的側面図であり、前述の図 2及び図 5に対応する図である。これら図 37及び 図 38において、図 1、図 2及び図 5と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
[0206] これら図 37及び図 38において、第 2テープ 200Aは、前述の図 5と同様の 4層構造 となっており、セパレータ層 200Ad (剥離材層)、適宜の粘着剤からなる粘着剤層 20
OAc (貼り付け用粘着剤層、アンテナ基材用粘着剤層)テープ基材層 200Ab、粘着 剤層 200Aa (アンテナ基材用粘着剤層)の順序で積層され構成されて!/、る。また第 1 テープ 200Bも、前述の図 5と同様の 4層構造となっており、適宜の粘着剤からなる粘 着剤層 200Ba (アンテナ基材用粘着剤層)、伸縮性材料からなるテープ基材層 200 Bb (第 1タグテープ基材層、伸縮層)、適宜の粘着剤からなる粘着剤層 200Bc (貼り 合わせ用粘着剤層)、セパレータ層 200Bdの順序で積層され構成されている。
[0207] また、無線タグ Tgも、前述の図 5と同様の構成となっており、略シート状のアンテナ 基材(アンテナパターンシート) 160と、このアンテナ基材 160の裏側(図 2中下側)に 設けられ、情報の送受信を行うタグ側アンテナ 152と、このタグ側アンテナ 152に接 続するように情報を更新可能に(書き換え可能 rewritableに)記憶する IC回路部 151 ( 図示せず)を備えた ICチップ保持部材 161とを備えている。
[0208] 本実施形態では、上記第 1テープ 200Bのテープ基材層 200Bbと、無線タグ Tgの I Cチップ保持部材 161と、無線タグ Tgのタグ側アンテナ 152及びアンテナ基材 160 のテープ厚み方向寸法とが、適宜の関係式を満たすような範囲の値となるように構成 されている(詳細は後述)。
[0209] そして、タグテープロール製造装置で、上記構成の第 2テープ 200Aと第 1テープ 2 OOBとを貼り合わせ、かつその貼り合わせるそれら 2つのテープの間に無線タグ回路 素子 Toを備えた上記構成の無線タグ Tgを、 ICチップ保持部材 161がアンテナ基材 160に対しロール巻回時に外周側となる側(図 37拡大図中左側、図 38中上側)によ り突出する向きに揷入することにより、基材テープ 210 (タグテープ)を作成し、この基 材テープ 210を巻回して基材テープロール 215を製造するようになっている。なお、 その他のタグテープロール製造装置の構成は、前述の第 1の実施形態と同様である
[0210] 以上のようにして製造した基材テープロール 215を用いて無線タグラベル Tを作成 する際には、例えば上記基材テープロール 215を内蔵したカートリッジを用い、その カートリッジをタグラベル作成装置に装着してラベル作成を行うことができる。
[0211] 図 39は、そのような無線タグ回路素子カートリッジの構造の一例を表す図である。
図 39に示す無線タグ回路素子カートリッジ 100は、筐体 100Aと、この筐体 100A内
に配置され帯状の上記基材テープ 210が巻回された第 1ロール 102 (上記の基材テ ープロール 215と同等)と、上記基材テープ 210と略同じ幅である透明なカバーフィ ルム 103 (被印字テープ、被印字テープ層)が巻回された第 2ロール 104と、インクリ ボン 105 (熱転写リボン、但しカバーフィルムが感熱テープの場合は不要)を繰り出す リボン供給側ロール 111と、印字後のリボン 105を巻取るリボン巻取りローラ 106と、 上記基材テープ 210と上記カバーフィルム 103とを押圧し接着させ印字済タグラベ ル用テープ 110としつつ矢印 Aで示す方向にテープ送りをする(=テープ送りローラ としても機能する)圧着ローラ 107とを有する。
[0212] 第 2ローノレ 104 (ま、リーノレき材; 104aの周り ίこ上記カノ ーフイノレム 103を巻回してレヽ る。第 2ロール 104より繰り出されるカバーフィルム 103は、その裏面側(すなわち上 記基材テープ 210と接着される側)に配置されたリボン供給側ロール 111及びリボン 巻取りローラ 106で駆動されるリボン 105が、タグラベル作成装置(全体の図示は省 略)の印字ヘッド 10に押圧されることで当該カバーフィルム 103の裏面に当接させら れるようになっている。
[0213] リボン巻取りローラ 106及び圧着ローラ 107はそれぞれ、タグラベル作成装置側に 設けた(例えばパルスモータである)カートリッジ用モータ(図示せず)の駆動力が上 記リボン巻取りローラ駆動軸 11及び上記テープ送りローラ駆動軸 12に伝達されるこ とによって回転駆動される。
[0214] 上記構成のカートリッジ 100において、上記第 1ロール 102より繰り出された基材テ ープ 210は、圧着ローラ 107へと供給される。一方、第 2ロール 104より繰り出される カバーフィルム 103は、その裏面側(すなわち上記基材テープ 210と接着される側) に配置されたリボン供給側ロール 111及びリボン巻取りローラ 106で駆動されるインク リボン 105力 上記印字ヘッド 10に押圧されることで当該カバーフィルム 103の裏面 に当接させられるようになつている。
[0215] そして、カートリッジ 100がラベル作成装置のカートリッジホルダ部に装着されロー ルホルダ(図示せず)が離反位置から当接位置に移動されると、カバーフィルム 103 及びインクリボン 105が印字ヘッド 10とプラテンローラ 108との間に狭持されるととも に、基材テープ 210及びカバーフィルム 103が圧着ローラ 107とサブローラ 109との
間に狭持される。そして、カートリッジ用モータ 23の駆動力によってリボン巻取り口一 ラ 106及び圧着ローラ 107が矢印 B及び矢印 Dで示す方向にそれぞれ同期して回転 駆動される。このとき、前述のテープ送りローラ駆動軸 12と上記サブローラ 109及び プラテンローラ 108はギヤ(図示せず)にて連結されており、テープ送りローラ駆動軸 12の駆動に伴い圧着ローラ 107、サブローラ 109、及びプラテンローラ 108が回転し 、第 1ロール 102から基材テープ 210が繰り出され、上述のように圧着ローラ 107へ 供給される。一方、第 2ロール 104からはカバーフィルム 103が繰り出されるとともに、 上記印刷駆動回路 25により印字ヘッド 10の複数の発熱素子が通電される。この結 果、カバーフィルム 103の裏面に印字 Rが印刷される。そして、上記基材テープ 210 と上記印刷が終了したカバーフィルム 103とが上記圧着ローラ 107及びサブローラ 1 09により接着されて一体化され、印字済タグラベル用テープ 110として形成され、矢 印 Cで示す方向にカートリッジ 100外へと搬出される。なお、カバーフィルム 103への 印字が終了したインクリボン 105は、リボン巻取りローラ駆動軸 11の駆動によりリボン 巻取りローラ 106に巻取られる。
[0216] そして、カートリッジ 100外へ搬出された印字済みタグラベル用テープ 110に備えら れた上記無線タグ回路素子 Toの IC回路部 151に対しタグラベル作成装置側に設け たアンテナ(図示せず)から無線通信を介して情報の送受信が行われた後、タグラベ ル作成装置側に設けたカツタ(図示せず)により設定された長さに切断されて、無線タ グラベル Tが作成される。
[0217] 図 40 (a)及び図 40 (b)は、上述のように無線タグ回路素子 Toの情報書き込み(又 は読み取り)及び印字済タグラベル用テープ 109の切断が完了し形成された無線タ グラベル Tの外観の一例を表す図であり、図 40 (a)は上面図、図 40 (b)は下面図で ある。また図 41は、 04ΟψΧΧΧΧΙ-ΧΧΧΧΙ 断面による横断面図を反時計方向に 90° 回転させた図である。なお、この図 41は層構成を概念的に示したものであり、 実際には無線タグ Tgの配置部位は後述の図 42に示すように無線タグ Tgの厚みによ りテープ厚さ方向にやや膨らんだ形状となっている。
[0218] これら図 40 (a)、図 40 (b)、及び図 41において、無線タグラベル Tは、前述したよう に図 38に示した(無線タグ Tgを除いて) 7層構造の基材テープ 210にカバーフィルム
103が加わった 8層構造となっており、カバーフィルム 103側(図 41中上側)よりその 反対側(図 41中下側)へ向かって、カノ ーフイノレム 103、粘着剤層 200Bc、テープ 基材層 200Bb、粘着剤層 200Ba、粘着剤層 200Aa、テープ基材層 200Ab、粘着 剤層 200Ac、セパレータ層(剥離紙) 200Adで 8層を構成している。そして、前述の ようにアンテナ基材 160、タグ側アンテナ 152及び ICチップ保持部材 161からなる無 線タグ Tgが粘着剤層 200Baと粘着剤層 200Aaとの間に備えられるとともに、カバー フィルム 103の裏面に印字 R (この例では無線タグラベル Tの種類を示す「RF— ID」 の文字)が印刷されている。
[0219] 上記基本構成において、本実施形態の特徴は、前述したようにテープ基材 (テープ 基材層 200Bb)、 IC回路部(本実施形態では ICチップ保持部材 161)、アンテナ (タ グ側アンテナ 152及びアンテナ基材 160)のテープ厚み方向寸法を後述する適宜の 関係式を満たす値に設定することで、しわの発生を抑制したことにある。以下、その 詳細について説明する。
[0220] 図 42は、図 37中 XXXXII— XXXXII' 断面による基材テープ 210の横断面図であ る。この図 42に示すように、テープ基材層 200Bbのテープ厚み方向寸法(以下「テ 一プ基材厚み」と記載)を tj、無線タグ Tgのうちアンテナ基材 160及びタグ側アンテ ナ 152のテープ厚み方向寸法(以下「アンテナ厚み」と記載)を ta、ICチップ保持部 材 161のテープ厚み方向寸法(以下「ICチップ厚み」と記載)を tiとする。
[0221] この図 42に示すように、基材テープ 210中における各無線タグ Tgの配置部位では 、無線タグ Tgが存在する分その周囲部(テープ基材層 200Bb等)が無線タグ Tgを 迂回するように厚さ方向に曲がって延設されることとなり、無線タグ Tgを配置しない部 位に比べてテープ全体の厚さ方向寸法が増大する。この無線タグ Tgを迂回するため の曲がり具合が大きくなるほど、言い換えれば無線タグ Tgの厚さ方向寸法(アンテナ 厚み ta + ICチップ厚み ti)に対するテープ全体の厚さ方向寸法の割合が減少するほ ど、タグテープ各部にしわが発生しやすくなる傾向となる。
[0222] そこで本願発明者等は、 ICチップ厚み ti及びアンテナ厚み taの組み合わせを変更 しつつ無線タグ Tgの厚さを変更し、これら各組み合わせに対しテープ基材層 200Bb の厚さであるテープ基材厚みを変更することでテープ全体の厚さを変更することによ
り、多数のケースについてしわの発生の有無を評価した。なお、この評価試験は、ァ ンテナ厚み taと ICチップ厚み tiの合計(すなわち無線タグ Tgの厚み)が 300 m以 下の範囲であり、且つアンテナ厚み taが 150 m以下となる範囲で行った。またこの ときに用いた ICチップ保持部材 161の平面寸法は 1. 5mm X l . 5mm〜2mm X 3 mm程度であり、アンテナ基材 160の平面寸法は 15mm X 24mm〜 18mm X 44m m程度である。
[0223] 図 43は、上記評価試験を行った多数のケースのうちしわの発生がな力、つたケース を抽出し、各 ICチップ厚み ti及びアンテナ厚み taの組み合わせに対するテープ基材 厚み tjの下限値を示した表である。この表に示すように、ケース 1 (アンテナ厚み ta = 50 a m、 ICチップ厚み ti = 220 μ m)の場合にはしわの発生しな!/、範囲のテープ基 材厚み tjの下限値は 50 ^ m ケース 2 (アンテナ厚み ta = 60 ^ m ICチップ厚み ti = 210 m)の場合にはしわの発生しない範囲のテープ基材厚み tjの下限値は 50 a m、ケース 3 (アンテナ厚み ta= 100 μ m、 ICチップ厚み ti= 170 m)の場合には しわの発生しない範囲のテープ基材厚み tjの下限値は 60 m、ケース 4 (アンテナ 厚み ta = 150 m、 ICチップ厚み ti= 150 μ m)の場合にはしわの発生しな!/、範囲 のテープ基材厚み tjの下限ィ直は 80 mとなった。
[0224] 本願発明者等は、上記結果から、アンテナ厚み taと ICチップ厚み tiの合計 (すなわ ち無線タグ Tgの厚み)に対するテープ基材厚み tjの割合( = tj/ (ta + ti) )に着目し 、この直がケース 1では 0. 19、ケース 2では 0. 19、ケース 3では 0. 22、ケース 4では 0. 27であることから、最小値である 0. 19に本願発明者等の経験による余裕値を減 じた 0. 15以上であれば、しわの発生を防止できることを見出した。
[0225] 一方で、基材テープ 210は、上述したようにロール製造時にはタグテープロール製 造装置にお!/、てロール状に巻回され、またタグラベル作成時にはタグラベル作成装 置においてロール力 繰り出されて搬送経路を転向されながら搬送される。このため 、テープ全体の厚さがあまりに大きくなりすぎると、剛性が強すぎて上記のロール状の 巻回作業や搬送経路の転向等が困難となる。
[0226] そこで本願発明者等が種々の検討を行った結果、アンテナ厚み taと ICチップ厚み t iの合計(すなわち無線タグ Tgの厚み)が 270 mの場合に、基材テープ 210のロー
ル巻回が可能であるテープ基材厚み tjの最大値は 200 mであった。このときの、上 記アンテナ厚み taと ICチップ厚み tiの合計に対するテープ基材厚み tjの割合( = tj / (ta + ti) )の値は、 200/270 ^ 0. 74となる。したがって、アンテナ厚み taと ICチ ップ厚み tiの合計に対するテープ基材厚み tjの割合を 0· 74以下とすることにより、 上記厚さ方向寸法増大により剛性が過剰となるのを防止し、円滑に巻回や搬送を行 うこと力 Sでさる。
[0227] 以上から、本実施形態によれば、アンテナ厚み taと ICチップ厚み tiの合計に対する テープ基材厚み tjの割合( = tj/ (ta + ti) )の値を 0. 15以上 0. 74以下とすることで 、しわが発生しにくく現実に使用可能な基材テープ 210及び無線タグラベル Tを実現 すること力 Sでさる。
[0228] なお、本願発明者等の検討の結果、テープ基材厚み tjが 100 a m以下である場合 に基材テープ 210のロール巻回をより好適に行えた。このときの、上記アンテナ厚み t aと ICチップ厚み tiの合計に対するテープ基材厚み tjの割合( = tj/ (ta + ti) )の値 は、 100/270 = 0. 37となる。したがって、アンテナ厚み taと ICチップ厚み tiの合計 に対するテープ基材厚み tjの割合( = tj/ (ta + ti) )の値を 0. 15以上0. 37以下と することで、しわが発生しに《品質をさらに向上した基材テープ 210及び無線タグラ ベル Tを実現することができる。
[0229] また本願発明者等は、上記図 43に示す結果から、アンテナ厚み taに対するテープ 基材厚み tjの割合( = tj/ta)に着目し、この値がケース 1では 1 · 0、ケース 2では 0· 83、ケース 3では 0. 60、ケース 4では 0. 53であること力、ら、最 /Jヽィ直である 0. 53に本 願発明者等の経験による余裕値を減じた 0. 50以上であれば、しわの発生を防止で さることを見出した。
[0230] 一方で、基材テープ 210は、上述したようにロール製造時にはタグテープロール製 造装置にお!/、てロール状に巻回され、またタグラベル作成時にはタグラベル作成装 置においてロール力 繰り出されて搬送経路を転向されながら搬送される。このため 、テープ全体の厚さがあまりに大きくなりすぎると、剛性が強すぎて上記のロール状の 巻回作業や搬送経路の転向等が困難となる。
[0231] そこで本願発明者等が種々の検討を行った結果、アンテナ厚み taが 50 μ mの場
合に、基材テープ 210のロール巻回が可能であるテープ基材厚み tjの最大値は 200 inであった。このときの、上記アンテナ厚み taに対するテープ基材厚み tjの割合( = tj/ta)の値は、 200/50 4. 0となる。したがって、アンテナ厚み taに対するテ 一プ基材厚み tjの割合を 4. 0以下とすることにより、上記厚さ方向寸法増大により剛 性が過剰となるのを防止し、円滑に巻回や搬送を行うことができる。
[0232] 以上から、本実施形態によれば、アンテナ厚み taに対するテープ基材厚み tjの割 合( = tj/ta)の値を 0. 50以上 4. 0以下とすることで、しわが発生しに《現実に使 用可能な基材テープ 210及び無線タグラベル Tを実現することができる。
[0233] なお、上述したように、本願発明者等の検討の結果、テープ基材厚み tjが 100 m 以下である場合に基材テープ 210のロール巻回をより好適に行えた。このときの、上 記アンテナ厚み taに対するテープ基材厚み tjの割合( = tj/ta)の値は、 100/50 ^ 2. 0となる。したがって、アンテナ厚み taに対するテープ基材厚み tjの割合( = tj /ta)の値を 0. 50以上 2. 0以下とすることで、しわが発生しに《品質をさらに向上 した基材テープ 210及び無線タグラベル Tを実現することができる。
[0234] また本願発明者等は、上記図 43に示す結果から、 ICチップ厚み tiに対するテープ 基材厚み tjの割合( = tj/ti)に着目し、この値がケース 1では 0· 23、ケース 2では 0 . 24、ケース 3では 0. 35、ケース 4では 0. 53であること力、ら、最 /Jヽィ直である 0. 23に 本願発明者等の経験による余裕値を減じた 0. 20以上であれば、しわの発生を防止 できることを見出した。
[0235] 一方で、基材テープ 210は、上述したようにロール製造時にはタグテープロール製 造装置にお!/、てロール状に巻回され、またタグラベル作成時にはタグラベル作成装 置においてロール力 繰り出されて搬送経路を転向されながら搬送される。このため 、テープ全体の厚さがあまりに大きくなりすぎると、剛性が強すぎて上記のロール状の 巻回作業や搬送経路の転向等が困難となる。
[0236] そこで本願発明者等が種々の検討を行った結果、 ICチップ厚み tiが 220 μ mの場 合に、基材テープ 210のロール巻回が可能であるテープ基材厚み tjの最大値は 200 inであった。このときの、上記 ICチップ厚み tiに対するテープ基材厚み tjの割合( = tj/ti)の値は、 200/220 ^ 0. 91となる。したがって、 ICチップ厚み tiに対する
テープ基材厚み tjの割合を 0. 91以下とすることにより、上記厚さ方向寸法増大によ り剛性が過剰となるのを防止し、円滑に巻回や搬送を行うことができる。
[0237] 以上から、本実施形態によれば、 ICチップ厚み tiに対するテープ基材厚み tjの割 合( = tj/ti)の値を 0. 20以上 0. 91以下とすることで、しわが発生しに《現実に使 用可能な基材テープ 210及び無線タグラベル Tを実現することができる。
[0238] なお、上述したように、本願発明者等の検討の結果、テープ基材厚み tjが 100 m 以下である場合に基材テープ 210のロール巻回をより好適に行えた。このときの、上 記 ICチップ厚み tiに対するテープ基材厚み tjの割合( = tj/ti)の値は、 100/220 ^0. 45となる。したがって、 ICチップ厚み tiに対するテープ基材厚み tjの割合( = tj /ti)の値を 0. 20以上 0. 45以下とすることで、しわが発生しに《品質をさらに向上 した基材テープ 210及び無線タグラベル Tを実現することができる。
[0239] 以上のような構成である本実施形態においては、無線タグ Tgの厚さ方向寸法(アン テナ厚み taと ICチップ厚み tiの合計) ta + tiに対するテープ基材層 200Bbの厚さ方 向寸法であるテープ基材厚み tjの割合を 0. 15以上として、無線タグ Tgに対し相対 的に基材テープ全体を厚くすることにより、無線タグ Tgの配置部位における無線タグ Tgによる寸法増大の影響を低減し、しわの発生を防止することができる。
[0240] 一方、このようなテープ基材層 200Bbを備えた積層構造の基材テープ 210は、口 ール製造時にはロール状に巻回され、またタグラベル作成時にはタグラベル作成装 置においてロール力 繰り出されて搬送経路を転向されながら搬送される。このため 、テープ全体の厚さがあまりに大きくなりすぎると、剛性が強すぎて上記のロール状の 巻回作業や搬送経路の転向等が困難となる。本実施形態においては、無線タグ Tg の厚さ方向寸法(アンテナ厚み ta + ICチップ厚み tiの合計) ta + tiに対するテープ基 材厚み tjの割合を 0. 74以下とすることにより、上記厚さ方向寸法増大により剛性が 過剰となるのを防止し、円滑に巻回や搬送を行うことができる。
[0241] 以上のようにして、本実施形態においては、無線タグ Tgの厚さ方向寸法 ta + tiに 対するテープ基材層 200Bbの厚さ方向寸法 tjの割合を適正範囲に設定することによ り、しわが発生しにくく現実に使用可能な基材テープを実現することができる。このよ うにして、本実施形態によれば、基材テープ 210、基材テープロール 215及びこれら
を用いて生成された無線タグラベルの健全性を維持することができる。
[0242] また、本実施形態においては、無線タグ Tgのアンテナ厚み taに対するテープ基材 厚み tjの割合を 0. 50以上として、無線タグ Tgのアンテナ基材 160及びタグ側アンテ ナ 152に対し相対的にテープ基材層 200Bbを厚くすることにより、上記無線タグ Tg の配置部位における無線タグ Tgによる寸法増大の影響を低減し、しわの発生を防止 すること力 Sできる。一方で、無線タグ Tgのアンテナ厚み taに対するテープ基材厚み tj の割合を 4. 0以下とすることにより、上記厚さ方向寸法増大により剛性が過剰となる のを防止し、円滑に巻回や搬送を行うことができる。
[0243] 以上のようにして、本実施形態においては、無線タグ Tgのアンテナ厚み taに対する テープ基材厚み tjの割合を適正範囲に設定することにより、しわが発生しに《現実 に使用可能な基材テープを実現することができる。このようにして、本実施形態によ れば、基材テープ 210、基材テープロール 215及びこれらを用いて生成された無線 タグラベルの健全性を維持することができる。
[0244] また、本実施形態では特に、テープ基材層 200Bbを伸縮性材料で構成する。これ により、基材テープ 210を基材テープロール 215として巻回した場合に、ロールの曲 率によって径方向外側と径方向内側との周長の差が生じたとしても、上記テープ基 材層 200Bbの伸縮性材料による伸縮性を用いて径方向内側部分を縮短させること で、上記周長の差を吸収することができる。この結果、周長の差により基材テープ 21 0にしわが発生するのを防止することができるので、さらにしわの発生防止効果を高 めること力 Sでさる。
[0245] また、本実施形態では特に、 ICチップ保持部材 161 (IC回路部 151)を、アンテナ 基材 160に対し、ロール巻回時に外周側となる側により突出するように配置する。ここ で、一般に基材テープを軸周りに巻回して基材テープロールとした際、ロール内径側 であるほど基材テープの曲率が大きく(曲がりの度合いがきつく)なり、ロール外径側 であるほど基材テープの曲率が小さく(曲がりの度合いが緩く)なる。そして、基材テ ープの厚みが変化する場合、基材テープの曲率が小さい場合の方が大きい場合より もそのテープの厚みの変化がロール全体に与える影響が小さい。本実施形態の基 材テープ 210においては、上述したように ICチップ保持部材 161 (IC回路部 151)を
アンテナ基材 160に対しロール巻回時に外周側となる側により突出するように配置す る。これにより、曲率が比較的小さいロール外径側に ICチップ保持部材 161 (IC回路 部 151)を配置することができ、その結果、 ICチップ保持部材 161 (IC回路部 151)の 厚みによるテープ厚みの変化の影響を小さくすることができる。したがって、これによ つてもロール巻回時のしわの発生の防止効果を得ることができる。
[0246] さらに、本実施形態では特に、 ICチップ保持部材 161 (IC回路部 151)を、伸縮性 材料で構成されたテープ基材層 200Bbとは反対側に突出するように配置する。これ によってもロール巻回時のしわの発生の防止効果を得ることができる。
[0247] なお、本発明は、上記第 3の実施形態で説明した層構成に限られるものではなぐ その趣旨と技術思想の範囲を逸脱しない範囲でさらに種々の構成に対して適用可 能である。例えば、前述の第 1の実施形態の図 2に示す層構成や、当該第 1の実施 形 tliこおレヽて図 5〜; 13、図 15〜; 17、図 19〜21、図 23〜34ίこ示した変形列;!〜 27 の層構成としてもよい。この場合、無線タグ Tgを、前述の図 38に示すように ICチップ 保持部材 161がアンテナ基材 160に対しロール巻回時に外周側となる側(図 38中上 側)により突出する向きに配置するのが好ましい。これらの場合には、本実施形態の 効果に加え、上記第 1の実施形態の効果や各変形例に固有の効果等をも得ることが できる。
[0248] なお、以上説明した第 3の実施形態においては、テープ基材(テープ基材層 200B b)、 IC回路部(ICチップ保持部材 161)、及びアンテナ (タグ側アンテナ 152及びァ ンテナ基材 160)のテープ厚み方向寸法を適宜の値に設定することによってしわの 防止を図ったが、本願発明者等は、 IC回路部のアンテナ基材に対する平面位置を 適宜の位置に設定することによつても、しわの発生を抑制し、テープ、ロール又はラ ベルの健全性を維持できることを見出した。以下、その詳細内容について、第 4の実 施の形態で説明する。
[0249] 次に、本発明の第 4の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
[0250] 本実施形態のタグテープロール製造装置、基材テープ 210及び基材テープロール
215、これらを用いて作成される無線タグラベル T等の構成は、前述の第 3の実施の 形態の図 37〜図 41に示す構成と同様であるので説明を省略する。
[0251] 上記基本構成において、本実施形態の特徴は、上記したように IC回路部(本実施 形態では ICチップ保持部材 161)のアンテナ基材 160に対する平面位置を適宜の 位置に配置することによって、しわの発生を抑制したことにある。以下、その詳細につ いて説明する。
[0252] 図 44は、無線タグ回路素子カートリッジ 100において、基材テープ 210を巻回した 第 1ロール 102 (基材テープロール 215と同等)から基材テープ 210が繰り出される 様子を示す図であり、併せて本実施形態の無線タグ Tgにおけるアンテナ基材 160に 対する ICチップ保持部材 161の位置関係を表す無線タグ Tgの拡大図を示している 。なお、この図 44ではタグ側アンテナ 152の図示を省略している。
[0253] この図 44に示すように、無線タグ Tgを構成するアンテナ基材 160のテープ長手方 向(図 44中左右方向)寸法は 2L、テープ幅方向(図 44中上下方向)寸法は 2Mであ る。そして、アンテナ基材 160の中心位置 160aと ICチップ保持部材 161の中心位置 161aとが距離 Hだけ偏差するように、 ICチップ保持部材 161がアンテナ基材 160に 対し配置されている。このとき、 ICチップ保持部材 161のテープ長手方向中心位置と 、アンテナ基材 160のテープ長手方向中心位置との距離は Ha、 ICチップ保持部材 161のテープ幅方向中心位置と、アンテナ基材 160のテープ幅方向中心位置との 距離は Hbである。なお、上記距離 Haは、基材テープの繰り出し方向(図 44中左方 向)を負の値、繰り出し方向と反対方向(ロール巻芯方向。図 44中右方向)を正の値 とする。
[0254] 本実施形態では、上記距離 Ha及び距離 Hbの値が後述の図 46に示す範囲内とな るように ICチップ保持部材 161がアンテナ基材 160に対し偏差されて配置されている 。その詳細について次に説明する。
[0255] 本願発明者等は、上記アンテナ基材 160のテープ長手方向寸法 2L及びテープ幅 方向寸法 2Mが異なる複数の無線タグ Tgにつ!/、て、上記距離 Ha及び距離 Hbの組 み合わせを変更しつつアンテナ基材 160の中心位置 160aと ICチップ保持部材 161 の中心位置 161aとの距離 Hを変更することにより、多数のケースについてしわの発 生の有無を評価した。なお、この評価試験は、図 45 (a)に示すように、 ICチップ保持 部材 161がアンテナ基材 160のロール巻回方向外周側により突出するように無線タ
グ Tgを配置した場合と、図 45 (b)に示すように、 ICチップ保持部材 161がアンテナ 基材 160のロール巻回方向内周側により突出するように無線タグ Tgを配置した場合 との両方において行った。その結果、テープ長手方向寸法については上記距離しに 対する距離 Haの割合が所定の範囲内であれば、テープ幅方向寸法については上 記距離 Mに対する距離 Hbの割合が所定の範囲内であればロール巻回時のしわの 発生を抑制できることを見出した。
[0256] 図 46は、上記評価試験結果を示す表である。なお、この表において、距離 Lに対 する距離 Haの割合 (Ha/Uが負の値である範囲は、上述したように ICチップ保持 部材 161が基材テープの繰り出し方向(図 44中左方向)に距離 Ha偏差して配置さ れている場合を指しており、 Ha/Lが正の値である範囲は、 ICチップ保持部材 161 が基材テープのロール巻芯方向(図 44中右方向)に距離 Ha偏差して配置されてい る場合を指している。
[0257] この図 46に示すように、テープ長手方向寸法については、上記距離 Lに対する距 離 Haの割合(Ha/U力 0· 2以上 0· 9以下(但し 0は除く)の範囲内であれば、 ロール巻回時における基材テープ 210のしわの発生を最低限抑制することができる 。また、上記 Ha/L力 0より大きく 0. 8以下の範囲内であれば、ロール巻回時にお ける基材テープ 210のしわの発生をより効果的に抑制することができる。さらに、上記 Ha/L力 0. 2以上 0. 7以下の範囲内であれば、ロール巻回時における基材テー プ 210のしわの発生を最も効果的に抑制することができる。
[0258] また、テープ幅方向については、上記距離 Mに対する距離 Hbの割合(Hb/M)が 、 0より大きく 0. 9以下の範囲内であれば、ロール巻回時における基材テープ 210の しわの発生を最低限抑制することができる。また、上記 Hb/Mが、 0より大きく 0. 5以 下の範囲内であれば、ロール巻回時における基材テープ 210のしわの発生をより効 果的に抑制することができる。さらに、上記 Hb/Mが、 0より大きく 0. 3以下の範囲内 であれば、ロール巻回時における基材テープ 210のしわの発生を最も効果的に抑制 すること力 Sでさる。
[0259] さらに、上記結果は、 ICチップ保持部材 161がアンテナ基材 160のロール巻回方 向外周側及び内周側のどちらの側に突出するように無線タグ Tgを配置した場合にお
いても適用可能な値である力 本願発明者等は、特に ICチップ保持部材 161がアン テナ基材 160のロール巻回方向外周側により突出するように無線タグ Tgを配置した 場合の方が、よりしわの発生の抑制効果が大きいことを見出した。
[0260] 以上のような構成である本実施形態によれば、 ICチップ保持部材 161の中心位置
161aが対応するアンテナ基材 160の中心位置 160aに対し、図 46に示す条件を満 たす所定距離 Hだけ離れるように、 ICチップ保持部材 161をアンテナ基材 160に対 し配置することによって、しわの発生の抑制効果を得ることができる。この詳細につい て、次に述べる。
[0261] すなわち、本実施形態のように、基材テープロール 102から繰り出される基材テー プ 210にカバーフィルム 103を貼り合わせて(いわゆるラミネートタイプの)印字付きの タグラベル Tを作成する場合、基材テープ 210はロール巻回時に径方向内側となる 内周側にカバーフィルム 103を貼り合わせるための粘着剤層 200Bcを有しており、 径方向外側に巻回される基材テープ 210の上記粘着剤層 200Bcがその径方向内 側に巻回される基材テープ 210の外周側のセパレータ層 200Adに当接しつつ、口 ール状に巻回される。このため、基材テープロール 102から基材テープ 210を繰り出 す際には、繰り出されるテープの粘着剤層 200Bcがロール巻回されたテープのセパ レータ層 200Adから剥離されつつ繰り出されることになる。この剥離の際に、テープ の厚みが急激に変化すると、その部分でしわになりやすい。
[0262] 本実施形態においては、上記したように ICチップ保持部材 161をアンテナ基材 16 0に対し偏差させて配置することによって、テープ長手方向における各無線タグ Tg部 分のテープ厚さ方向の厚み力 S、テープ繰り出し側からロール巻き芯側方向に向かつ て、図 45 (a)に示すように「アンテナ基材」の厚み→「アンテナ基材 +アンテナ」の厚 み→「アンテナ基材 +アンテナ + ICチップ保持部材」の厚みというように段階的に増 大するように基材テープ 210を構成することが可能となる。その結果、基材テープ口 ール 102から基材テープ 210を剥離しながら繰り出す際に、無線タグ Tgの配置部分 においてテープ厚みが急激に変化することなく剥離されるので、しわの発生を防止す ること力 Sできる。このようにして、本実施形態によれば、基材テープ 210、基材テープ ロール 215及びこれらを用いて生成された無線タグラベルの健全性を維持することが
できる。
[0263] また、本実施形態によれば、例えば ICチップ保持部材 161のテープ繰り出し方向 側端部のテープ長手方向位置が、アンテナ基材 160のテープ長手方向中心位置よ りも繰り出し方向と反対側(ロール巻芯方向側)に位置するように、 ICチップ保持部材 161をアンテナ基材 160に対し配置することによつても、しわの発生の防止効果を得 ることが可能である。これは、前述したように本願発明者等が用いた ICチップ保持部 材 161の平面寸法は 1 · 5mm X l . 5mm〜2mm X 3mm程度であり、アンテナ基材 160の平面寸法は 15mm X 24mm〜; 18mm X 44mm程度であることから、上記酉己 置とすることにより、距離 Lに対する距離 Haの割合 (Ha/Uを 0より大きく 0. 8以下 の範囲、又は 0. 2以上 0. 7以下の範囲とすることができるからである。
[0264] また、本実施形態では特に、 ICチップ保持部材 161をアンテナ基材 160のロール 巻回方向外周側により突出するように配置した場合をより好ましい構成とする。ここで 、一般に基材テープを軸周りに巻回して基材テープロールとした際、ロール内径側で あるほど基材テープの曲率が大きく(曲がりの度合いがきつく)なり、ロール外径側で あるほど基材テープの曲率が小さく(曲がりの度合いが緩く)なる。そして、基材テー プの厚みが変化する場合、基材テープの曲率が小さい場合の方が大きい場合よりも そのテープの厚みの変化がロール全体に与える影響が小さ!/、。本実施形態の基材 テープ 210においては、上述したように ICチップ保持部材 161 (IC回路部 151)をァ ンテナ基材 160に対しロール巻回時に外周側となる側により突出するように配置する ことにより、曲率が比較的小さいロール外径側に ICチップ保持部材 161 (IC回路部 1 51 )を配置することができ、その結果、 ICチップ保持部材 161 (IC回路部 151)の厚 みによるテープ厚みの変化の影響を小さくすることができる。したがって、しわの発生 の防止効果をさらに高めることができる。
[0265] また、本実施形態では特に、 ICチップ保持部材 161をアンテナ基材 160のロール 巻回方向内周側により突出するように配置した場合でも、しわの発生の防止効果を 得ること力 Sできる。これは、一般に基材テープを軸周りに巻回して基材テープロール を構成する際には、ロールの曲率によって基材テープ径方向外側と径方向内側との 周長の差が生じ、径方向内側に弛みが生じてその部分がしわになりやすいが、 ICチ
ップ保持部材 161をロール巻回方向内周側に突出するように配置することにより、基 材テープ 210の径方向内側においては ICチップ保持部材 161の厚みを覆うための 余分な周長が必要となり、上記径方向内側の弛みの発生を防止することができるから である。
[0266] なお、本発明は、上記第 4の実施形態で説明した層構成に限られるものではなぐ その趣旨と技術思想の範囲を逸脱しない範囲でさらに種々の構成に対して適用可 能である。例えば、前述の第 1の実施形態の図 2に示す層構成や、当該第 1の実施 形 tliこおレヽて図 5〜; 13、図 15〜; 17、図 19〜21、図 23〜34ίこ示した変形列;!〜 27 の層構成としてもよい。この場合、無線タグ Tgを、前述の図 38及び図 45 (a)に示す ように ICチップ保持部材 161がアンテナ基材 160に対しロール巻回時に外周側とな る側により突出する向きに配置するのが好ましい。これらの場合には、本実施形態の 効果に加え、上記第 1の実施形態の効果や各変形例に固有の効果等をも得ることが できる。
[0267] なお、上記第 1〜第 4の実施形態においては、しわの発生を防止することにより基 材テープ 210、基材テープロール 215及びこれらを用いて生成された無線タグラベ ルの健全性の維持を図るようにした力 本願発明者等は、無線タグ Tgに隣接する粘 着剤層 200Aa, 200Baに所定の微速接着力を有する粘着剤を用いることにより第 1 テープ 200Bと第 2テープ 200Aとの層間剥離の発生を防止し、これによつてもテー プ、ロール又はラベルの健全性を維持できることを見出した。以下、その詳細内容に ついて、第 5の実施の形態で説明する。
[0268] 次に、本発明の第 5の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
[0269] 本実施形態のタグテープロール製造装置、基材テープ 210及び基材テープロール
215、これらを用いて作成される無線タグラベル T等の構成は、前述の第 3の実施の 形態の図 37〜図 41に示す構成と同様であるので説明を省略する。
[0270] 上記基本構成において、本実施形態の特徴は、上述したように、無線タグ Tgをテ 一プ基材層 200Abに定置させるための粘着剤層 200Aa、及び無線タグ Tgをテー プ基材層 200Bbに定置させるための粘着剤層 200Baに所定の微速接着力を有す る粘着剤を用いることによって、第 1テープ 200Bと第 2テープ 200Aとの層間剥離の
発生を防止したことにある。以下、その詳細について説明する。
[0271] 本願発明者等は、上記粘着剤層 200Aa, 200Baに対し、微速接着力が異なる種 々の粘着剤を使用して層間剥がれの評価試験を行った。このときに用いた粘着剤の 微速接着力の測定は、 日本工業規格の粘着テープ'粘着シート試験方法 (JIS Z02 37)に基づき行った。具体的には、測定対象である粘着剤を幅 20mm、長さ 160m mのシートに設けた粘着シートを、ステンレス板に対し 2kgのゴムローラを 1往復させ ることで貼り付け、この貼り付けた粘着シートがステンレス板と平行になるように折り返 し、当該折り返した粘着シートをステンレス板から 5mm/minの速さで連続して引き はがす際の抵抗力を測定することにより、微速粘着力の測定を行った。
[0272] また、層間剥がれの評価方法は、粘着剤層 200Aa, 200Baに上記微速接着力が 異なる複数の粘着剤をそれぞれ用いて作成した各無線タグラベル Tを、曲率 φ 25m mの曲面を有する円筒及び曲率 φ 15mmの曲面を有する円筒に貼り付け、 1週間経 過後における第 1テープ 200Bと第 2テープ 200Aとの層間剥がれを見ることにより行 つた。このとき、各円筒に対し、図 47 (a)に示すようにラベル長手方向が筒軸方向と 略平行となる向きにラベルを貼り付けた場合と(以下「縦貼り」と記載)、図 47 (b)に示 すようにラベル長手方向が筒軸方向と略直角となる向きにラベルを貼り付けた場合と (以下「横貼り」と記載)の 2通りの貼り付け方法で評価を行った。
[0273] 図 48は上記評価試験結果のうち結果が良好であったものを抽出して示す表である 。なお、この図において、〇は層間剥がれが生じていない場合、△は層間剥がれが 生じているがその大きさが許容範囲である 3mm未満である場合、 Xは層間剥がれが 生じておりその大きさが 3mm以上である場合を示している。
[0274] この図 48に示すように、微速接着力が 5. 0 (N/20mm)の粘着剤を用いた場合に は、曲率 φ 25mmの円筒に対しては横貼り及び縦貼りのどちらの場合でも層間剥が れは生じな力、つた力 曲率 φ 15mmの円筒に対しては横貼りの場合は層間剥がれが 生じな力、つたものの、縦貼りの場合には 3mm以上の層間剥がれが生じた。また、微 速接着力が 6. 4 (N/20mm)の粘着剤を用いた場合には、曲率 φ 25mmの円筒に 対する横貼り'縦貼り、及び曲率 Φ 15mmの円筒に対する横貼りの場合にはいずれ においても層間剥がれは生じなかったが、曲率 φ 15mmの円筒に対する縦貼りの場
合には 3mm未満の層間剥がれが生じた。なお、微速接着力が 6. 7-25. 0 (N/2 Omm)の粘着剤を用いた場合には、曲率 φ 25mm及び曲率 φ 15mmの円筒に対 する横貼り'縦貼りのいずれの場合においても層間剥がれは生じな力、つた。
[0275] 以上の結果から、本願発明者等は次の結論に想到した。すなわち、無線タグラベ ノレ Tの通常の使用形態を考慮すれば、曲率 φ 15mmの円筒に対する横貼りの場合 に層間剥がれが生じなければ十分であり、したがって層間剥がれを防止できる微速 接着力の下限値は 5. 0 (N/20mm)である。一方、一般的に多層構造のラベルの 作成に用いられる粘着剤の微速接着力は最大 25. 0 (N/20mm)程度であり、本願 発明者等が評価試験を行ったのも 25. 0 (N/20mm)の微速接着力までであること から、微速接着力の上限値は 25. 0 (N/20mm)である。したがって、微速接着力が 5. 0 (N/20mm)以上 25. 0 (N/20mm)以下である粘着剤を用いることにより、第 1テープ 200Bと第 2テープ 200Aとの層間剥がれを防止することができる。
[0276] また、曲率 φ 15mmの円筒に対する縦貼りの場合に 3mm未満の層間剥がれが生 じたのが微速接着力 6. 4 (N/20mm)の場合であり、層間剥がれが生じなかったの が微速接着力 6. 7 (N/20mm)の場合であることから、本願発明者等の経験に基 づき微速接着力が 6. 5 (N/20mm)以上であればさらに確実に第 1テープ 200Bと 第 2テープ 200Aとの層間剥がれを防止することができる。
[0277] 以上のような構成である本実施形態においては、粘着剤層 200Bc、テープ基材層 200Bb、粘着剤層 200Ba、粘着剤層 200Aa、テープ基材層 200Ab、粘着剤層 20 0Ac、セパレータ層(剥離紙) 200Adからなる多層構造の基材テープ 210において、 上記粘着剤層 200Ba及び粘着剤層 200Aaに、 5. 0 [N/20mm]以上 25 [N/20 mm]以下の微速接着力を備えた粘着剤を用いる。これにより、第 1テープ 200Bと第 2テープ 200Aとを強固に接着することができ、これら第 1テープ 200Bと第 2テープ 2 00Aとの層間剥がれを防止することができる。このようにして、本実施形態によれば、 基材テープ 210、基材テープロール 215及びこれらを用いて生成された無線タグラ ベルの健全性を維持することができる。
[0278] また、本実施形態では特に、粘着剤層 200Ba及び粘着剤層 200Aaに、 6. 5 [N/ 20mm]以上 25 [N/20mm]以下の微速接着力を備えた粘着剤を用いることにより
、第 1テープ 200Bと第 2テープ 200Aとをさらに強固に接着することができ、これら第 1テープ 200Bと第 2テープ 200Aとの層間剥がれをより一層防止することができる。
[0279] また、本実施形態では特に、第 1テープ 200Bと第 2テープ 200Aとの両方が無線タ グ Tgを定置させるための粘着剤層 200Aa, 200Baをそれぞれ有する。これにより、 第 1テープ 200Bと第 2テープ 200Aとを、粘着剤層 200Aa, 200Baの粘着剤層同 士の接着によって強固に接着することができるので、これら第 1テープ 200Bと第 2テ ープ 200Aとの層間剥がれをより一層防止することができる。また、粘着剤層 200Aa , 200Baを用いて無線タグ Tgをテープ基材層 200Ab及びテープ基材層 200Bbの 両方にそれぞれ定置させることができるので、無線タグ Tgを所定間隔でテープ長手 方向に連続して安定的に配置させることができる。
[0280] なお、上記実施形態では、無線タグ Tgに隣接する粘着剤層 200Aa, 200Baの両 方に対し 5. 0 [N/20mm]以上 25 [N/20mm]以下の微速接着力を備えた粘着 剤を用いるようにしたが、一方側の粘着剤層のみでもよレ、。
[0281] また、本発明は、上記第 5の実施形態で説明した層構成に限られるものではなぐ その趣旨と技術思想の範囲を逸脱しない範囲でさらに種々の構成に対して適用可 能である。例えば、前述の第 1の実施形態の図 2に示す層構成や、当該第 1の実施 形 tliこおレヽて図 5〜; 13、図 15〜; 17、図 19〜21、図 23〜34ίこ示した変形列;!〜 27 の層構成としてもよい。なお、上記図 12に示す変形例 8においては粘着剤層 200Aa , 200Baがない層構成である力 この場合には粘着剤層 200Bcに本実施形態の粘 着剤を用いればよい。これらの場合には、本実施形態の効果に加え、上記第 1の実 施形態の効果や各変形例に固有の効果等をも得ることができる。
[0282] なお、上記第 5の実施形態においては、無線タグ Tgに隣接する粘着剤層 200Aa, 200Baに所定の微速接着力を有する粘着剤を用いることにより第 1テープ 200Bと第 2テープ 200Aとの層間剥離の発生を防止するようにした力 S、本願発明者等は、基材 テープにカバーフィルム(被印字テープ)を貼り合わせてラベルを構成する!/、わゆる ラミネートタイプのテープ構成である場合には、カバーフィルム 103を接着するための 粘着剤層 200Bcに所望の微速接着力を有する粘着剤を用いることによつても、カバ 一フィルム 103と粘着剤層 200Bcとの層間剥離の発生を防止し、作成されたタグラ
ベルの健全性を維持できることを見出した。以下、その詳細内容について、第 6の実 施の形態で説明する。
[0283] 次に、本発明の第 6の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
[0284] 本実施形態のタグテープロール製造装置、基材テープ 210及び基材テープロール 215、これらを用いて作成される無線タグラベル T等の構成は、前述の第 3の実施の 形態の図 37〜図 41に示す構成と同様であるので説明を省略する。
[0285] 上記基本構成において、本実施形態の特徴は、上述したように、カバーフィルム 10 3を接着するための粘着剤層 200Bcに所望の微速接着力を有する粘着剤を用いる ことによって、カバーフィルム 103と粘着剤層 200Bcとの層間剥離の発生を防止した ことにある。以下、その詳細について説明する。
[0286] 本願発明者等は、上記粘着剤層 200Bcに対し、微速接着力が異なる種々の粘着 剤を使用して層間剥がれの評価試験を行った。このときに用いた粘着剤の微速接着 力の測定方法は、前述の第 5の実施の形態と同様である。また、層間剥がれの評価 方法は、粘着剤層 200Bcに上記微速接着力が異なる複数の粘着剤をそれぞれ用い て 24mm X 24mmの略正方形形状に形成した各無線タグラベル Tを、曲率 φ 8mm の曲面を有する円筒に貼り付け、 1週間経過後におけるカバーフィルム 103と粘着剤 層 200Bcとの層間剥がれを見ることにより行った。
[0287] 図 49 (a)は上記評価試験結果を示す表であり、図 49 (b)はこの評価試験結果を示 すグラフである。
[0288] この図 49に示すように、微速接着力が 1. 8〜4· 9 (N/20mm)の粘着剤を用いた 場合には、層間剥がれが生じその剥がれ量も大きいが、微速接着力が 5. 4 (N/20 mm)以上の粘着剤を用いた場合には、層間剥がれが生じた場合でも剥がれ量を小 さく抑えること力 Sできる。また、微速接着力が 8. 2 (N/20mm)以上の粘着剤を用い た場合には、層間剥がれが生じて!/、な!/、。
[0289] 以上の結果から、本願発明者等は次の結論に想到した。すなわち、無線タグラベ ノレ Tの通常の使用形態を考慮すれば、本評価試験における 0. 5mmの剥がれ量は 許容範囲であることから、層間剥がれを防止できる微速接着力の下限値は上記 5. 4 (N/20mm)に本願発明者等の経験による安全値を加えた 6. 0 (N/20mm)であ
る。一方、一般的に多層構造のラベルの作成に用いられる粘着剤の微速接着力は 最大 25. 0 (N/20mm)程度であり、本願発明者等が評価試験を行ったのも 25. 0 ( N/20mm)の微速接着力までであることから、微速接着力の上限値は 25. 0 (N/2 Omm)である。したがって、微速接着力が 6· 0 (N/20mm)以上 25. 0 (N/20mm )以下である粘着剤を用いることにより、カバーフィルム 103と粘着剤層 200Bcとの層 間剥がれを防止することができる。
[0290] また、上述したように微速接着力が 8. 2 (N/20mm)以上の粘着剤を用いた場合 には、層間剥がれが生じていないことから、本願発明者等の経験による余裕値を減じ た 8. 0 (N/20mm)以上であればさらに確実にカバーフィルム 103と粘着剤層 200 Beとの層間剥がれを防止することができる。
[0291] 以上のような構成である本実施形態においては、粘着剤層 200Bc、テープ基材層 200Bb、粘着剤層 200Ba、粘着剤層 200Aa、テープ基材層 200Ab、粘着剤層 20 0Ac、セパレータ層(剥離紙) 200Adからなる多層構造の基材テープ 210において、 上記粘着剤層 200Acに、 6. 0 [N/20mm]以上 25 [N/20mm]以下の微速接着 力を備えた粘着剤を用いる。これにより、基材テープ 210にカバーフィルム 103を貼り 合わせて作成された無線タグラベル Tにおいて、カバーフィルム 103と粘着剤層 200 Beとを強固に接着することができ、これらカバーフィルム 103と粘着剤層 200Bcとの 層間剥がれを防止することができる。このようにして、本実施形態によれば、基材テー プ 210を用いて生成された無線タグラベル Tの健全性を維持することができる。
[0292] また、本実施形態では特に、粘着剤層 200Acに、 8. 0 [N/20mm]以上 25 [N/ 20mm]以下の微速接着力を備えた粘着剤を用いることにより、カバーフィルム 103 と粘着剤層 200Bcとをさらに強固に接着することができ、これらカバーフィルム 103と 粘着剤層 200Bcとの層間剥がれをより一層防止することができる。
[0293] また、本発明は、上記第 6の実施形態で説明した層構成に限られるものではなぐ その趣旨と技術思想の範囲を逸脱しない範囲でさらに種々の構成に対して適用可 能である。例えば、前述の第 1の実施形態の図 2に示す層構成や、当該第 1の実施 形 tliこおレヽて図 5〜; 13、図 15〜; 16、図 23〜26、図 3;!〜 34ίこ示した変形列;!〜 11 , 16〜19, 24〜27の層構成としてもよい。これらの場合には、本実施形態の効果に
加え、上記第 1の実施形態の効果や各変形例に固有の効果等をも得ることができる 。さらには、これらは無線タグ Tgを含むタグテープとして構成されている力 これに限 られず、無線タグ Tgを有さない通常のラベル用テープに対しても適用可能である。
[0294] また、以上既に述べた以外にも、上記各実施形態や各変形例による手法を適宜組 み合わせて利用しても良い。
[0295] その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、 種々の変更が加えられて実施されるものである。
図面の簡単な説明
[0296] [図 1]本発明の第 1の実施の形態のタグテープロール製造装置の全体概略構造を表 す概念図である。
[図 2]第 1テープと第 2テープとが、無線タグを介在させて貼り合わされる様子を表す 概念的側面図である。
[図 3]本発明の第 1の実施の形態のタグテープロール製造装置に備えられるコント口 ーラで実行される制御手順を表すフローチャートである。
[図 4]基材テープがリール部材に巻き取られている状態を表す概念図である。
[図 5]変形例 1において、第 2テープと第 1テープとが無線タグを介在させて貼り合わ される様子を表す概念的側面図である。
[図 6]変形例 2において、第 2テープと第 1テープとが無線タグを介在させて貼り合わ される様子を表す概念的側面図である。
[図 7]変形例 3において、第 2テープと第 1テープとが無線タグを介在させて貼り合わ される様子を表す概念的側面図である。
[図 8]変形例 4において、第 2テープと第 1テープとが無線タグを介在させて貼り合わ される様子を表す概念的側面図である。
[図 9]変形例 5において、第 2テープと第 1テープとが無線タグを介在させて貼り合わ される様子を表す概念的側面図である。
[図 10]変形例 6において、第 2テープと第 1テープとが無線タグを介在させて貼り合わ される様子を表す概念的側面図である。
[図 11]変形例 7において、第 2テープと第 1テープとが無線タグを介在させて貼り合わ
される様子を表す概念的側面図である。
園 12]変形例 8において、第 2テープと第 1テープとが無線タグを介在させて貼り合わ される様子を表す概念的側面図である。
園 13]変形例 9において、第 2テープと第 1テープとが無線タグを介在させて貼り合わ される様子を表す概念的側面図である。
[図 14]変形例 9の基材テープを巻回した基材テープロールを製造するためのタグテ ープロール製造装置の全体概略構造を表す概念図である。
園 15]変形例 10において、第 2テープと第 1テープとが無線タグを介在させて貼り合 わされる様子を表す概念的側面図である。
園 16]変形例 11にお!/、て、第 2テープと第 1テープとが無線タグを介在させて貼り合 わされる様子を表す概念的側面図である。
園 17]変形例 12において、第 2テープと第 1テープとが無線タグを介在させて貼り合 わされる様子を表す概念的側面図である。
[図 18]変形例 12の基材テープを巻回した基材テープロールを製造するためのタグテ ープロール製造装置の全体概略構造を表す概念図である。
園 19]変形例 13において、第 2テープと第 1テープとが無線タグを介在させて貼り合 わされる様子を表す概念的側面図である。
園 20]変形例 14において、第 2テープと第 1テープとが無線タグを介在させて貼り合 わされる様子を表す概念的側面図である。
[図 21]変形例 15において、第 2テープと第 1テープとが無線タグを介在させて貼り合 わされる様子を表す概念的側面図である。
[図 22]変形例 15の基材テープを巻回した基材テープロールを製造するためのタグテ ープロール製造装置の全体概略構造を表す概念図である。
園 23]変形例 16において、第 2テープと第 1テープとが無線タグを介在させて貼り合 わされる様子を表す概念的側面図である。
園 24]変形例 17において、第 2テープと第 1テープとが無線タグを介在させて貼り合 わされる様子を表す概念的側面図である。
園 25]変形例 18において、第 2テープと第 1テープとが無線タグを介在させて貼り合
わされる様子を表す概念的側面図である。
園 26]変形例 19において、第 2テープと第 1テープとが無線タグを介在させて貼り合 わされる様子を表す概念的側面図である。
園 27]変形例 20において、第 2テープと第 1テープとが無線タグを介在させて貼り合 わされる様子を表す概念的側面図である。
園 28]変形例 21において、第 2テープと第 1テープとが無線タグを介在させて貼り合 わされる様子を表す概念的側面図である。
園 29]変形例 22において、第 2テープと第 1テープとが無線タグを介在させて貼り合 わされる様子を表す概念的側面図である。
園 30]変形例 23において、第 2テープと第 1テープとが無線タグを介在させて貼り合 わされる様子を表す概念的側面図である。
園 31]変形例 24において、第 2テープと第 1テープとが無線タグを介在させて貼り合 わされる様子を表す概念的側面図である。
園 32]変形例 25において、第 2テープと第 1テープとが無線タグを介在させて貼り合 わされる様子を表す概念的側面図である。
園 33]変形例 26において、第 2テープと第 1テープとが無線タグを介在させて貼り合 わされる様子を表す概念的側面図である。
園 34]変形例 27において、第 2テープと第 1テープとが無線タグを介在させて貼り合 わされる様子を表す概念的側面図である。
園 35]本発明の第 2の実施の形態の第 1テープと第 2テープとが、無線タグ Tgを介在 させて貼り合わされる様子を表す概念的側面図である。
園 36]本発明の第 2の実施の形態のコントローラで実行される制御手順を表すフロー チャートである。
園 37]本発明の第 3の実施の形態のタグテープロール製造装置の全体概略構造を 表す概念図である。
園 38]本発明の第 3の実施の形態の第 1テープと第 2テープとが、無線タグ Tgを介在 させて貼り合わされる様子を表す概念的側面図である。
園 39]無線タグ回路素子カートリッジの構造の一例を表す図である。
[図 40]無線タグ回路素子の情報書き込み及び印字済タグラベル用テープの切断が 完了し形成された無線タグラベルの外観の一例を表す上面図及び下面図である。
[図 41]図 40中 XXXXI— XXXXI' 断面による横断面図を反時計方向に 90° 回転さ せた図である。
[図 42]図 37中 XXXXII— XXXXII' 断面による基材テープの横断面図である。
[図 43]評価試験を行った多数のケースのうちしわの発生がなかったケースを抽出し、 各 ICチップ厚み及びアンテナ厚みの組み合わせに対するテープ基材厚みの下限値 を示した表である。
園 44]本発明の第 4の実施の形態の無線タグ回路素子カートリッジにおいて、基材テ 一プを巻回した第 1ロールから基材テープが繰り出される様子、及び無線タグにおけ るアンテナ基材に対する ICチップ保持部材の位置関係を表す図である。
園 45]ICチップ保持部材がアンテナ基材のロール巻回方向外周側により突出するよ うに無線タグを配置した場合と、 ICチップ保持部材がアンテナ基材のロール巻回方 向内周側により突出するように無線タグを配置した場合を説明するための図である。
[図 46]本発明の第 4の実施の形態の評価試験結果を示す表である。
園 47]本発明の第 5の実施の形態の評価試験における、ラベル長手方向が筒軸方 向と略平行となる向きにラベルを貼り付けた場合と、ラベル長手方向が筒軸方向と略 直角となる向きにラベルを貼り付けた場合との 2通りの貼り付け方法を説明するため の図である。
園 48]本発明の第 5の実施の形態の評価試験結果のうち結果が良好であったものを 抽出して示す表である。
[図 49]本発明の第 5の実施の形態の評価試験結果を示す表及び評価試験結果を示 すグラフである。
符号の説明
103 カバーフィルム(被印字テープ、被印字テープ層)
151 IC回路部
152
160
200A 第 2テープ
200Aa 粘着剤層(アンテナ基材用粘着剤層)
200Ab テープ基材層(第 2タグテープ基材層、伸縮層)
200Ac 粘着剤層(貼り付け用粘着剤層、アンテナ基材用粘着剤層)
200Ad セパレータ層(剥離材層、伸縮層)
200B 第 1テープ
200Ba 粘着剤層(アンテナ基材用粘着剤層)
200Bb テープ基材層(第 1タグテープ基材層、伸縮層)
200Bc 粘着剤層(貼り合わせ用粘着剤層)
200Be 感熱層 (被印字層)
200Be ' 転写層、受像層(被印字層)
200Bf 感熱基材層 (被印字基材)
200Bf 転写基材層 (被印字基材)
200Bg 感熱層 (被印字層)
200Bg' 転写層(被印字層)
200Bh 感熱シート
200Bh' 転写シート
210 基材テープ (タグテープ)
215 基材テープロール(タグテープロール)
230 コントローラ
T 無線タグラベル
To 無線タグ回路素子