WO2007066498A1

WO2007066498A1 - 空気調和機

Info

Publication number: WO2007066498A1
Application number: PCT/JP2006/323098
Authority: WO
Inventors: Masanari Nishimoto
Original assignee: Sharp Kabushiki Kaisha
Priority date: 2005-12-07
Filing date: 2006-11-20
Publication date: 2007-06-14
Also published as: JP2007155265A; JP3964441B2

Abstract

　開度規制部材と吸い込みグリルとを固定するネジをはずしても前記吸い込みグリルが前に倒れてこないし，前記開度規制部材と前記吸い込みグリルを固定する位置がずれないので，前記吸い込みグリル開閉の際の操作性を向上し，また安全性に配慮された空気調和機を提供することにある。　吸い込みグリルの開度が規制された空気調和機であって，開度規制部材に係止孔が形成され，且つ前記吸い込みグリルに前記係止孔と係合する係止突起が形成され，前記開度規制部材は，少なくともその本体と，該開度規制部材本体の横断面積より小さい断面形状からなるガイド突起とを備えてなり，更に筐体に，前記ガイド突起を案内する前記吸い込みグリルの開閉方向の長孔が形成され，前記ガイド突起が前記長孔の端部に当接することにより，前記吸い込みグリルの第１の開放位置における開度規制が行われてなることを特徴とする空気調和機として構成される。

Description

空気調和機

技術分野

[0001] 本発明は，空気調和機に関し，特に，吸い込みグリルの開度規制構造に関するものである。

背景技術

[0002] 従来の床置型空気調和機に備えられている吸い込みグリルには，吸い込んだ空気の異物を除くためのフィルターが備えられており，前記床置型空気調和機を稼動させることにより前記フィルターに異物が付着し空気の吸い込み機能を低下させる場合がある。そのため，前記フィルターの交換を行うことができるよう，前記吸い込みグリルは開閉自在とする必要がある。そのため，保守などで，前記床置型空気調和機の内部を点検できるように，前記吸、込みグリルを全開できるようにした床置型空気調和機が従来より存在する。し力しながら，前記吸い込みグリルを開閉自在とした場合，開口部から手を中に挿入し，前記床置型空気調和機の内部に備えられている送風機などの回転ファンに誤って手を巻き込まれるおそれがあった。

そのため，従来から，フィルターの交換は可能であるが手を内部に挿入することは不可能であるような半開きである第 1の開放位置まで前記吸い込みグリルを開放できるよう開度を規制することができ，また，前記開度の規制を解除することにより前記第 1の開放位置より大きく開放された、わば全開の第 2の開放位置まで前記吸、込みグリルを開放することが可能な床置型空気調和機が提案されている。

特許文献 1に記載の床置型空気調和機では，筐体と吸、込みグリルとを連結し前記吸い込みグリルの開度を第 1の開放位置で規制する開度規制部材が， U字状の部材で構成されている。前記筐体側に備えられた係止棒が，前記開度規制部材の上下の直線部に挟まれ，前記開度規制部材の U字部に当接することにより，前記開度規制部材は，前記吸い込みグリルを第 1の開放位置まで開放することができる。また ,前記開度規制部材の前記吸い込みグリル側の端部に取り付けられ，前記開度規制部材と前記吸い込みグリルとを固定するネジをはずすことにより前記開度の規制が解除され，前記吸い込みグリルを第 2の開放位置まで開放することができる。

特許文献 2に記載の床置型空気調和機では，開度規制部材は，筐体に設けられた係止孔に挿入され前記係止孔より大きい係止具が前記係止孔に当接することにより開度を規制する係止部と，吸い込みグリルに設けられ上端が開放された切欠孔が設けられた取り付け具とを有している。前記係止部の端部には，前記取り付け具に設けられた切欠孔と係合するネジが設けられている。前記切欠孔を挟み込み，ネジで固定すれば，前記開度規制部材は，前記吸い込みグリルを第 1の開放位置まで開放することができる。前記切欠孔と係合するネジをゆるめ，前記取り付け具を前記係止部からはずすと，前記吸い込みグリルは第 2の開放位置まで開放することができる。特許文献 1：特開 2000— 88278号公報

特許文献 2 :特開平 10— 141698号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0003] し力しながら，特許文献 1に記載の空気調和機では，第 2の開放位置まで前記吸い込みグリルを開放する際，前記開度規制部材と前記吸い込みグリルとが固定されている複数のネジのうち， 1箇所のネジをはずすと，前記吸い込みグリルが前に倒れてきて，残りの固定されたネジをはずしにく、と、う問題があった。

一方，特許文献 2に記載の空気調和機に設けられた開度規制部材では，前記吸い込みグリル開閉の際，前記開度規制部材本体が，前記筐体の前記係止孔を移動するので，前記係止孔の縁とこすれ，接触面積が大きいことから摩擦力が大きく，操作 '性が悪いという問題があった。

従って，本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり，その目的とするところは，開度規制部材と吸、込みグリルとを固定するネジをはずしても前記吸、込みグリルが前に倒れてこな!/、し，前記開度規制部材と前記吸!、込みグリルを固定する位置がずれないので，前記吸い込みグリル開閉の際の操作性を向上し，また安全性にも配慮された空気調和機を提供することにある。

課題を解決するための手段

[0004] 前記目的を達成するために本発明は，空気の吸い込み口が設けられた筐体と，前記筐体に設けられた吸、込み口から吸、込まれた異物を除くためのフィルターを備え前記筐体の吸い込み口に開閉自在に設けられた吸い込みグリルと，前記筐体と係合することにより前記筐体と前記吸い込みグリルとを連結し，前記吸い込みグリルが第 1の開放位置までしか開力ないよう前記筐体と前記吸い込みグリルとの開度を規制する開度規制部材とを含んでなり，前記連結をはずすことにより前記規制が解除され

,前記第 1の開放位置より大きく開放された第 2の開放位置まで前記吸い込みグリルを開放することが可能な空気調和機であって，前記開度規制部材に係止孔又は係止突起が形成され，且つ前記吸ヽ込みグリルに前記開度規制部材に形成された係止孔又は係止突起と係合する係止突起又は係止孔が形成され，前記開度規制部材は，少なくともその本体と，該開度規制部材本体の前記筐体側端部に設けられ，該開度規制部材本体の横断面積より小さい断面形状力なるガイド突起とを備えてなり ,更に前記筐体に，前記ガイド突起を案内する前記吸い込みグリルの開閉方向の長孔が形成され，前記ガイド突起が前記長孔の端部に当接することにより，前記吸い込みグリルの前記第 1の開放位置における開度規制が行われてなることを特徴とする空気調和機として構成されてヽる。

具体的には，前記吸い込みグリルに形成された係止突起又は係止孔が，前記開度規制部材に形成された係止孔又は係止突起と係合することにより，前記開度規制部材が前記吸、込みグリルに係止されて、る。

このように，前記開度規制部材に係止孔又は係止突起が形成され，且つ前記吸い込みグリルに前記開度規制部材に形成された係止孔又は係止突起と係合する係止突起又は係止孔が形成されることによって，前記開度規制部材と前記吸い込みダリルとをネジで固定する前に，前記係止孔に前記係止突起を係合させることにより，前記開度規制部材が前記吸い込みグリルに係止されるので，手で支えなくても，前記吸ヽ込みグリルは前に倒れなくなり，前記開度規制部材と前記吸、込みグリルとを固定する位置がずれないので，前記ネジによる固定作業が極めて簡単となり，また安全性が向上する。

また，前記開度規制部材本体の前記筐体側端部に設けられたガイド突起の断面積は，前記開度規制部材本体の横断面積より小さいことにより，前記ガイド突起を前記筐体に形成された長孔に沿って摺動させたときの接触面積が小さいことから摩擦力力、さく，前記吸い込みグリル開閉の際の操作性が向上する。

さらに，前記開度規制部材が弾性部材であることが好ましい。

なぜなら，前記吸い込みグリルを開閉する際，前記開度規制部材を前記筐体に設けられた長孔に沿って摺動させる際に発生する衝撃を緩和し，スムーズに動かすことができるからである。更に，当該空気調和機が動作することにより発生する各部品の振動を吸収し，前記振動により各部品から発生する音を軽減する効果も期待される。一方，前記開度規制部材は，前記吸い込みグリルに取り付けられる前記フィルターを略縦方向に案内する縦方向溝部を更に備えてなるものであることが考えられる。このように，前記開度規制部材に，前記吸い込みグリルに取り付けられる前記フィルターを略縦方向に案内する縦方向溝部が形成されると，前記縦方向溝部に沿って前記フィルターを挿入するだけで前記フィルターを前記吸い込みグリルに取り付けることができ，前記フィルターの取り付け作業が容易になる。

また，当該空気調和機が床置型であることが考えられる。

床置型空気調和機の場合，利用者の手が届き易い位置にあるため，開口部から手を中に挿入し，前記床置型空気調和機の内部に備えられている送風機などの回転ファンに誤って手を巻き込まれることがないよう，利用者力フィルターを交換する際には，前記開度規制部材により第 1の開放位置までしか前記吸、込みグリルを開放できない構成にして，安全性を高める必要がある。

発明の効果

[0005] 本発明に係る空気調和機によれば，開度規制部材と吸い込みグリルとを固定するネジをはずしても前記吸、込みグリルが前に倒れてこな、し，前記開度規制部材と前記吸、込みグリルを固定する位置がずれな、ので，前記吸、込みグリル開閉の際の操作性が向上する。

図面の簡単な説明

[0006] [図 1]本発明の実施の形態に係る空気調和機 Xの外観模式図。

[図 2]本発明の実施の形態に係る空気調和機 Xの概略断面図。

[図 3]本発明の実施の形態に係る空気調和機 Xにおいて吸い込みグリル 4を第 1の開放位置まで開放した状態の模式図。

[図 4]本発明の実施の形態に係る空気調和機 Xにお、て吸、込みグリル 4を第 2の開放位置まで開放した状態の模式図。

[図 5]本発明の実施の形態に係る空気調和機 Xに備えられた吸い込みグリル 4及び開度規制部材 10の拡大図。

[図 6]本発明の実施の形態に係る空気調和機 Xに備えられた開度規制部材 11の拡大図。

[図 7]本発明の実施の形態に係る空気調和機 Xに備えられた開度規制部材 10及び開度規制部材 10と係合する長孔 Fが形成された開度規制部材案内板 12の拡大図。

[図 8]本発明の実施の形態に係る空気調和機 Xに備えられた開度規制部材 11及び開度規制部材 11と係合する長孔 Fが形成された開度規制部材案内板 13の拡大図。符号の説明

[0007] 1…吸い込み口

2…筐体

3· "フィルター

4…吸い込みダリノレ

5…固定つまみ

6…送風機

7…熱交換器

8…吹出口

9…風向板

10, 11…開度規制部材

12, 13· ··開度規制部材案内板

発明を実施するための最良の形態

[0008] 以下添付図面を参照しながら，本発明の実施の形態について説明し，本発明の理解に供する。尚，以下の実施の形態は，本発明を具体ィ匕した一例であって，本発明の技術的範囲を限定する性格のものではな、。

ここに，図 1は本発明の実施の形態に係る空気調和機 Xの外観模式図，図 2は本発明の実施の形態に係る空気調和機 Xの概略断面図，図 3は本発明の実施の形態に係る空気調和機 Xにお、て吸、込みグリル 4を第 1の開放位置まで開放した状態の模式図，図 4は本発明の実施の形態に係る空気調和機 Xにおいて吸い込みグリル 4 を第 2の開放位置まで開放した状態の模式図，図 5は本発明の実施の形態に係る空気調和機 Xに備えられた吸い込みグリル 4及び開度規制部材 10の拡大図，図 6は本発明の実施の形態に係る空気調和機 Xに備えられた開度規制部材 11の拡大図，図 7は本発明の実施の形態に係る空気調和機 Xに備えられた開度規制部材 10及び開度規制部材 10と係合する長孔 Fが形成された開度規制部材案内板 12の拡大図，図 8は本発明の実施の形態に係る空気調和機 Xに備えられた開度規制部材 11及び開度規制部材 11と係合する長孔 Fが形成された開度規制部材案内板 13の拡大図である。

[0009] まず，図 1,図 2,図 3の模式図を用いて，本発明の実施の形態に係る空気調和機 Xの概略構成について説明する。

前記空気調和機 Xは，空気を吸い込む吸い込み口 1と，前記吸い込み口 1が設けられた筐体 2と，前記吸、込み口 1から吸、込まれた異物を除くためのフィルター 3と ,前記フィルター 3を備え前記筐体 2の吸い込み口 1に開閉自在に設けられた吸い込みグリル 4と，前記吸い込みグリル 4と前記筐体 2とを係止する固定つまみ 5と，前記筐体 2の内部に設けられ風を送る送風機 6と，前記吸い込み口 1から吸い込んだ空気を熱交換する不図示の熱交換器 7と，前記熱交換器 7で熱交換された空気を吹き出す吹出口 8と，前記吹出口 8から吹き出された空気の方向を決める風向板 9と，前記筐体 2と前記吸い込みグリル 4との開度を規制する 1対の開度規制部材 10, 11と，前記筐体 2に備えられ前記 1対の開度規制部材 10, 11に設けられた突起と嵌入係合し前記吸、込みグリル開閉方向に長ヽ長孔を備えた 1対の開度規制部材案内板 12, 13を備えて構成されている。

[0010] 図 1は前記吸!、込みグリル 4が閉じた状態である。

図 1に示すように，前記吸い込み口 1は，前記筐体 2の前面下部に設けられ，空気を吸い込む開口部である。

前記筐体 2は，前面下部に前記吸い込み口 1を備え，上面に吹出口 8を備え，内部に送風機 6と熱交 7などが入った箱状の構造物からなっている。

図 2に示すように，前記フィルター 3は，前記吸い込みグリル 4に設けられ，前記吸い込みグリル 4を開放することにより，前記吸い込みグリル 4と前記筐体 2との間隙から着脱することが可能なフィルターである。前記フィルター 3により，前記吸い込み口 1 から吸、込まれた塵や埃などの異物が除かれる。

前記吸い込みグリル 4は，矩形であり，内側に前記フィルター 3を備えている。図 1に示すように，前記吸い込みグリル 4は，下端が蝶番などにより前記筐体 2に開閉自在に取り付けられており，上端は前記固定つまみ 5により係止されている。すなわち，前記吸い込みグリル 4の上端に備えられた前記固定つまみ 5を前記筐体 2からはずすと ,前記固定された下端を開閉の支点として，前に（図 4における P3方向）開放することができる。また，開放された前記吸い込みグリル 4は，図 4における P4方向に閉じることができ，前記固定つまみ 5により前記筐体 2に係止される。

前記送風機 6は，前記熱交換器 7により調整された空気を前記吹出口 8を通して前記筐体 2の外へ送る。

前記送風機 6により送られた調整された空気は前記吹出口 8から室内に送出されるその際，前記風向板 9により，前記吹出口 8から吹き出された空気の方向が決められる。

図 5,図 6を用いて，前記開度規制部材 10, 11について説明する。

図 5に示すように，前記開度規制部材 10には，前記吸い込みグリル 4側の端部に，前記吸ヽ込みグリル 4に形成された係止突起 Eと係合する係止孔 Dが形成されてヽる。また，前記開度規制部材 10は，この開度規制部材 10の本体部分を構成する開度規制部材本体 10Aと，該開度規制部材本体 10Aの前記筐体 2側の端部に形成され，該開度規制部材本体 10Aの横断面積よりも小さい断面形状力なるガイド突起 10Bとを備えて構成されている。前記ガイド突起 10Bは，立上部 10B1と，突起部 10 B2とを備えて構成されている。前記開度規制部材本体 10Aには，前記係止孔 Dと前記ガイド突起 10Bとの間に平面視で略 Z形状の溝部 10A1が形成されている。前記溝部 10A1は，前記吸い込みグリル 4に取り付けられる前記フィルター 3を略縦方向（図 5における P5方向）に案内する。

開度規制部材は図 3に示すように左右に 1対（10, 11)設けられており，図 6に示す開度規制部材 11は，前記開度規制部材 10と同様の構造であり，前記開度規制部材 10と左右対称となってヽる。

このように，前記開度規制部材 10, 11に，前記吸い込みグリル 4に取り付けられる前記フィルター 3を略縦方向に案内する縦方向溝部 10A1, 11A1が形成されることにより，前記縦方向溝部 10A1, 11A1に沿って図 5,図 6における P5方向に前記フィルター 3を挿入するだけで，前記フィルター 3を前記吸、込みグリル 4に取り付けることができ，前記フィルター 3の取り付け作業が容易になる。

前記開度規制部材 10, 11は，榭脂などの弾性部材で構成することができる。前記開度規制部材 10, 11を弾性部材で構成することで，前記吸い込みグリル 4を開閉する際，前記開度規制部材 10, 11を前記開度規制部材案内板 12, 13に形成された長孔 Fに沿って摺動させる際に発生する衝撃を緩和し，スムーズに動かすことができる。更に，当該空気調和機 Xが動作することにより発生する各部品の振動を吸収し，前記振動により各部品から発生する音を軽減する効果も奏されよう。

図 7を用いて前記開度規制部材案内板 12について説明する。前記開度規制部材案内板 12は前記筐体 2側に固定される部材であり，前記吸!、込みグリル 4の開閉方向（図 7における PI, P2方向）に長い長孔 Fが形成されている。前記長孔 Fには，前記開度規制部材 10に形成された前記ガイド突起 10Bが嵌入係合されてヽる。従って ,前記開度規制部材 10は，前記ガイド突起 10Bを介して前記開度規制部材案内板 12に形成された長孔 Fに沿って摺動させることができる。前記長孔 Fの前記吸い込みグリル 4側の縁 12Aまで図 7における P1方向に前記開度規制部材 10を摺動させると ,前記開度規制部材 10のガイド突起 10Bに形成された立上部 10B1が縁 12Aに当接し，前記開度規制部材 10はそれ以上前記吸い込みグリル 4側略水平方向（図 7における P1方向）へ摺動させることはできない。これにより，前記吸い込みグリル 4が第 1の開閉位置で保持され，その位置で開度が規制される。

また，前記突起部 10B2の幅は，前記吸い込みグリル 4側の端部における長孔 Fの幅より大き!ヽので，前記開度規制部材 10に形成されたガイド突起 10Bと前記長孔 F との嵌入係合がはずれることはない。

前記開度規制部材 11についても，図 8に示すように前記開度規制部材案内板 13 と係合する。

図 7,図 8に示すように，前記開度規制部材 10, 11に形成されたガイド突起 10B, 1 1Bの断面積は，前記開度規制部材本体 10A, 11Aの横断面積より小さいことにより ,前記開度規制部材本体 10A, 11Aを，前記開度規制部材案内板 12, 13に形成された長孔 Fに沿って摺動させるよりも，接触面積が小さいことから摩擦力が小さく，前記吸い込みグリル 4開閉の際の操作性が向上する。

[0013] 前記筐体 2と前記吸い込みグリル 4との開度について説明する。

図 3において前記吸い込みグリル 4が閉じた状態の位置を Aとし，初期状態とする。前記固定つまみ 5をはずすと，前記吸い込みグリル 4の両端上方に備えられた前記開度規制部材 10, 11の規制により，前記吸い込みグリル 4は図 3における位置 Aから第 1の開放位置である位置 Bまで，前記固定された下端を開閉の支点として，わずかに開放することができる。

このとき，図 5に示すように前記開度規制部材 10に形成された係止孔 Dと前記吸い込みグリル 4に形成された係止突起 Eとが係合し，更にネジ孔 Gにお、てネジで固定することにより，前記開度規制部材 10と前記吸い込みグリル 4とが連結固定されている。

前記開度規制部材 11につヽても同様である。

従って，前記開度規制部材 10, 11を前記吸い込みグリル 4からはずして前記吸い込みグリル 4を第 2の開放位置まで開くに際して，ネジ孔 Gに螺着したネジをはずしても，前記係止孔 Dと前記係止突起 Eとが係合して、るのでこの状態で手を離しても前記吸い込みグリル 4が倒れたりする不都合がなく，作業者の操作性が向上する。また作業が安全である。こうして作業の安全性が確保された状態で，前記係止孔 Dと前記係止突起 Eの係合を解除して前記吸い込みグリル 4を前記第 1の開放位置より大きく開かれた第 2の開放位置である図 4における位置じまで，前記固定された下端を開閉の支点として， P3方向に開放することができる。

[0014] 前記吸、込みグリル 4を閉める場合にっ、て説明する。前記開度規制部材 10, 11と前記吸!、込みグリル 4とをネジ孔 Gにお、て固定するネジがはずされ図 4における位置 Cまで開放された前記吸、込みグリル 4は，前記固定された下端を開閉の支点として， P4方向に閉められ，図 3における位置 Bで前記開度規制部材 10, 11に形成されている係止孔 Dと，前記吸い込みグリル 4に形成されている係止突起 Eを係合させることにより，前記開度規制部材 10, 11が前記吸い込みグリル 4に係止される。

このように，前記開度規制部材 10, 11に係止孔 Dが形成され，且つ前記吸い込みグリル 4に前記開度規制部材 10, 11に形成された係止孔 Dと係合する係止突起 Eが形成されることによって，前記開度規制部材 10, 11と前記吸い込みグリル 4とをネジ孔 Gにお、てネジで固定する前に，前記係止孔 Dに前記係止突起 Eを係合させることにより，前記開度規制部材 10, 11が前記吸い込みグリル 4に係止されるので，作業者が手で支えなくても前記吸、込みグリル 4は前に倒れなくなり，両手でネジによる固定作業を行うことが可能となり，作業者の操作性が向上する。また，作業の安全が確保される。更に，前記開度規制部材 10, 11と前記吸い込みグリル 4とを固定する位置がずれないので，極めて簡単にネジによる固定作業を行うことができる。

このように，作業者は，前記開度規制部材 10, 11と前記吸い込みグリル 4とが係止した状態で，すなわち作業の安全性が確保された状態で，前記開度規制部材 10, 1 1と前記吸い込みグリル 4に備えられたネジ孔 Gにおいて，前記開度規制部材 10, 1 1と前記吸い込みグリル 4とをネジで固定する。続いて前記吸い込みグリル 4は，前記固定された下端を開閉の支点として，図 4における P4方向に閉じられる。前記吸い込みグリル 4は，図 3における位置 Aで完全に閉まる。

なお，ここでは，前記開度規制部材 10, 11に係止孔 D,前記吸い込みグリル 4に係止突起 Eが形成されているが，前記開度規制部材 10, 11に係止突起を形成し，前記開度規制部材 10, 11に形成された係止突起と係合する係止孔を前記吸!、込みグリル 4に形成する構成でも力まわな、。

また，前記開度規制部材 10, 11に形成された係止孔 Dのかわりに，前記吸い込みグリル 4に形成された係止突起 Eと係合するくぼみを前記開度規制部材 10, 11に形成する構成でも力まわな、。また，当該空気調和機 xは吸、込みグリルが大型の床置型に適用して好適であるが，もちろんそれ以外の形式の空気調和機に適用しても力まわない。

当該空気調和機 Xが床置型空気調和機の場合，床置型でな!、空気調和機と比べて機器は利用者の手が届き易い位置にあるため，前記吸い込み口 1などの開口部から手を中に挿入し，前記床置型空気調和機の内部に備えられて、る送風機 6などの回転ファンに誤って手を巻き込まれることがないよう，利用者がフィルター 3を交換する際には，前記開度規制部材 10, 11により第 1の開放位置までしか前記吸い込みグリル 4を開放できなヽ本発明に係る実施の形態のような構成にすれば，安全性を高めることができる。

Claims

請求の範囲

[1] 空気の吸、込み口が設けられた筐体と，前記筐体に設けられた吸、込み口から吸い込まれた異物を除くためのフィルターを備え前記筐体の吸い込み口に開閉自在に設けられた吸い込みグリルと，前記筐体と係合することにより前記筐体と前記吸い込みグリルとを連結し，前記吸い込みグリルが第 1の開放位置までしか開かないよう前記筐体と前記吸い込みグリルとの開度を規制する開度規制部材とを含んでなり，前記連結を外すことにより前記規制が解除され，前記第 1の開放位置より大きく開放された第 2の開放位置まで前記吸い込みグリルを開放することが可能な空気調和機であって，

前記開度規制部材に係止孔又は係止突起が形成され，且つ前記吸!、込みグリルに前記開度規制部材に形成された係止孔又は係止突起と係合する係止突起又は係止孔が形成され，

前記開度規制部材は，少なくともその本体と，該開度規制部材本体の前記筐体側端部に設けられ，該開度規制部材本体の横断面積より小さい断面形状力もなるガイド突起とを備えてなり，

更に前記筐体に，前記ガイド突起を案内する前記吸い込みグリルの開閉方向の長孔が形成され，前記ガイド突起が前記長孔の端部に当接することにより，前記吸い込みグリルの前記第 1の開放位置における開度規制が行われてなることを特徴とする空気調和機。

[2] 前記吸い込みグリルに形成された係止突起又は係止孔が，前記開度規制部材に形成された係止孔又は係止突起と係合することにより，前記開度規制部材が前記吸 V、込みグリルに係止されてなる請求項 1に記載の空気調和機。

[3] 前記開度規制部材が弾性部材である請求項 1又は 2のいずれかに記載の空気調和機。

[4] 前記開度規制部材が，前記吸い込みグリルに取り付けられる前記フィルターを略縦方向に案内する縦方向溝部を更に備えてなるものである請求項 1〜3のいずれかに記載の空気調和機。

[5] 当該空気調和機が床置型である請求項 1〜4の、ずれかに記載の空気調和機。