JP2007292380A - 通気口部材およびそれを使用した脱臭機 - Google Patents
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Abstract
【課題】送風装置を備えた機器において、メンテナンス作業等を目的としたルーバーの開放時における安全性を確保することを目的とする。
【解決手段】送風装置5を内蔵する本体1と、前記送風装置5の通気口6に対向して設置するルーバー3を備え、前記ルーバー3は閉止位置と開放位置の間の所定位置において、それ以上の開放を規制する開閉規制杆10を備え、開閉規制杆10には係止状態をロックする可動杆12を備えたことにより、メンテナンスに必要十分な位置で、ルーバー3を停止保持することができるため、メンテナンス時に送風装置5を停止することを忘れた場合でも、作業の安全性を確保することができる。
【選択図】図2
【解決手段】送風装置5を内蔵する本体1と、前記送風装置5の通気口6に対向して設置するルーバー3を備え、前記ルーバー3は閉止位置と開放位置の間の所定位置において、それ以上の開放を規制する開閉規制杆10を備え、開閉規制杆10には係止状態をロックする可動杆12を備えたことにより、メンテナンスに必要十分な位置で、ルーバー3を停止保持することができるため、メンテナンス時に送風装置5を停止することを忘れた場合でも、作業の安全性を確保することができる。
【選択図】図2
Description
本発明は送風装置を備えた機器における、ルーバー開放時の安全を確保する通気口部材に関するものである。
従来、この種の送風装置を備えた機器は、送風する空気中の埃を捕集するフィルターの清掃を一般の使用者が実施することが多く、前記メンテナンス時の安全性を確保するための機能を備えることが必須の要件となっている。メンテナンス時の安全確保の方法としては、メンテナンス時には電源を切断して作業を行うのが基本であるが、通電したままでメンテナンス作業を開始した場合には、送風装置の通風口に設けた通気口部材を取り外した時点で、通気口部材の着脱を検知して送風装置の通電を停止することにより安全性を確保している(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−83095号公報
しかしながら、前記従来の構成では、安全性確保のために専用のスイッチを設ける必要があり、構造が複雑になり、生産性およびコストが悪化するという課題を有していた。また、修理を行う場合においては、ルーバーを開放状態で送風装置の運転状態を確認する必要性あり、このような場合従来の構成では確認しにくいという課題もあった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、送風装置を備えた機器において、メンテナンス作業等を目的としたルーバーの開放時における安全性の確保を簡単な構成で提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の通気口部材は、送風装置を内蔵する本体と、前記送風装置の通気口に対向して設置するルーバーを備え、前記ルーバーは閉止位置と開放位置との間の所定位置において、ルーバーのそれ以上の開放を規制する開閉規制杆を備え、開閉規制杆には係止状態をロックする可動杆を備えた構成としたものである。
これによって、メンテナンスに必要十分な位置で、ルーバーを停止保持することができるため、メンテナンス時に送風装置を停止することを忘れた場合でも、作業の安全性を確保することができる。
本発明の通気口部材は、簡単な構成でルーバーの必要以上の開放を規制し、メンテナンス作業における安全性を確保することができる。
第1の発明は送風装置を内蔵する本体と、前記送風装置の通気口に対向して設置するルーバーを備え、前記ルーバーは送風装置の通気口を隠蔽する閉止位置と通気口を開放する開放位置との間で揺動開閉可能に枢支し、前記閉止位置と開放位置との間の規制位置において、ルーバーのそれ以上の開放を規制する規制杆を備え、前記開閉規制杆はルーバーの裏面に設置し先端に設けた係止片が本体に係止することにより開閉規制を行う固定杆と、固定杆にねじで螺合し係止片の係止状態をロックするための可動杆を備え、ねじを緩めることにより、可動杆が固定杆に備えたガイドに沿ってスライドすることにより、前記係止
片と本体との係止状態のロックが解除される構成とすることにより、ルーバーが規制位置で規制されている状態において、本体外部から送風装置に手が触れることがなく、メンテナンスに必要十分な位置でルーバーを停止保持し、固定杆に螺合した可動杆により停止保持状態をロックするとともに、ねじを緩めることによりロック状態を解除可能とすることとなり、メンテナンス時に送風装置を停止することを忘れた場合でも、通常のメンテナンス作業の安全性を確保することができるとともに、送風装置のメンテナンス等のルーバーを完全に開放して実施する作業も簡単に行うことができる。
片と本体との係止状態のロックが解除される構成とすることにより、ルーバーが規制位置で規制されている状態において、本体外部から送風装置に手が触れることがなく、メンテナンスに必要十分な位置でルーバーを停止保持し、固定杆に螺合した可動杆により停止保持状態をロックするとともに、ねじを緩めることによりロック状態を解除可能とすることとなり、メンテナンス時に送風装置を停止することを忘れた場合でも、通常のメンテナンス作業の安全性を確保することができるとともに、送風装置のメンテナンス等のルーバーを完全に開放して実施する作業も簡単に行うことができる。
第2の発明は、特に、第1の発明のルーバーの裏面にフィルターを着脱自在に収容することにより、ルーバーを規制位置まで開放した状態で、フィルターの着脱を行うことが可能となりフィルターの清掃や交換を容易にかつ安全に行うことができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、ルーバーの下端を枢支し、規制杆を左右両側部近傍に設置した構成とすることにより、ルーバーは下端を回動軸として回動するため、ルーバーの上辺と本体間に開口が出現することとなり、開口の上方からフィルターの着脱等を容易にかつ安全に行うことができる。
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか1つの発明の通気口部材を脱臭機に使用することにより、脱臭機のルーバーはメンテナンスに必要十分な位置で、ルーバーを停止保持することができることとなりフィルターの清掃や交換等のメンテナンスを容易にかつ安全に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における通気口部材を使用した脱臭機の斜視図を示すものであり、図2は通気口部材の閉止状態であるルーバーが閉止位置にある状態の断面図を示し、図3は通気口部材の規制状態であるルーバーが規制位置にある状態の断面図を示し、図4は通気口部材の開放状態であるルーバーが開放位置にある状態の断面図を示し、図5(a)、(b)は規制状態の開閉規制杆の詳細な平面図と側面図示し、図6(a)、(b)は開放状態の開閉規制杆の詳細な平面図と側面図を示すものである。
図1は、本発明の第1の実施の形態における通気口部材を使用した脱臭機の斜視図を示すものであり、図2は通気口部材の閉止状態であるルーバーが閉止位置にある状態の断面図を示し、図3は通気口部材の規制状態であるルーバーが規制位置にある状態の断面図を示し、図4は通気口部材の開放状態であるルーバーが開放位置にある状態の断面図を示し、図5(a)、(b)は規制状態の開閉規制杆の詳細な平面図と側面図示し、図6(a)、(b)は開放状態の開閉規制杆の詳細な平面図と側面図を示すものである。
図1に示すように、本実施の形態の脱臭機は略直方体の本体1の前面下方に、複数の通気用のスリット2を有する樹脂成型品からなるルーバー3を揺動開閉自在に備えており、本体1の前面上端部には脱臭機の運転を操作するスイッチや表示装置を備えた操作部4が配置してある。
図2に示すように、本体1の内部には、下部にクロスフロータイプの送風装置5が設置してある。送風装置5の前面は外気を吸引する吸気口6となっており、ルーバー3を通過した外気を吸引できるようになっている。また、送風装置5の上部には脱臭触媒7が斜めに配置してあり、送風装置5から送った空気が広い面積の脱臭触媒7を通過できる構成となっている。また、本体1の上面後部には脱臭触媒7を通過した空気を排出する排気口8が設置してある。
ルーバー3の裏面には空気中の埃を捕集するための不織繊維で構成したフィルター9がスリット2の全面をカバーする範囲で設置してあり、フィルター9は図3に示すようにルーバー3の上方より着脱自在となっている。また、ルーバー3の裏面の上部には、両側端部近傍に後方に突出した開閉規制杆10が設置してある。
開閉規制杆10の基本構成としては、ルーバー3と一体で成型した固定杆11に金属性の可動杆12をねじ13で螺合した構成となっている。
図5(a)、(b)、図6(a)、(b)に詳細な構成を示すように、固定杆11はルーバー3の裏面より後方に突出した略板状で、先端部には側方に突出した形状の係止片11aが、略中央部にはねじ受け孔11bが、元の部分には中方に突出したガイド11cと11dが一体で形成してある。
可動杆12は金属板を板金加工して形成したものであり、先端部には中方に突出したロック部12aと、略中央部にはねじ13を螺入するねじ孔12bと、が一体で形成してある。
図5(a)、(b)は、固定杆11と可動杆12をねじ13で螺合固定した状態を示すものであり、固定杆11の位置決め突起11eが可動杆12の端面12cに当接することにより、可動杆12のロック部12aが所定の位置に固定でき、ロック部12が係止孔1bに当接し、係止ロック状態とする構成となっている。
また、図6(a)、(b)はねじ13を緩めて可動杆12をスライドさせた状態を示すものであり、ねじ13を緩めると可動杆12は位置決め突起11eに乗り上げガイド11dに沿ってスライドさせることができる構成となっている。
図2に示すように、ルーバー3を本体1に閉止した閉止位置にある状態では、開閉規制杆10は本体1の前面部に設けた係止穴1bを貫通してほぼ全体が本体1内に収容する構成となっている。
以上のように構成された通気口部材を使用した脱臭機について、以下その動作、作用を説明する。
まず、脱臭機の本体1の操作部4のスイッチを操作することにより、送風装置5が稼動し、本体1の前面に設置したルーバー3より外気の吸引を開始する。吸引した外気中に含まれる埃はフィルター9で捕集し、きれいな空気が送風装置5を通過して脱臭触媒7へ送られ、脱臭触媒7を通過中に空気中に含まれる臭気を分解除去し、排気口8より臭気を除去した空気を室内に放出する。以上の動作を繰り返して実施することにより室内の空気を循環し、臭気を除去することができる。
上記、動作を長時間行うことにより、フィルター9には埃が蓄積し空気の流通が悪くなるため、一定時間使用後にフィルター9の清掃が必要となる。
フィルター9の清掃時は、ルーバー3を手前に引っ張ることにより、図3に示すようにフィルター3は下辺を支点として上辺が手前に出るように揺動し規制位置まで開放し、ルーバー3と本体1前面との間に開口が出現し、開口からルーバー3の裏面に設置したフィルター9を取り出し、清掃をすることができる。
上記規制位置で規制した状態においては、開閉規制杆10の係止片11aは係止孔1b側部の本体に係止することにより、上記開口からフィルター9の着脱が可能な必要最小限度の位置でルーバー3の開放を規制し、それ以上開放できないようになっており、作業前に電源を切り忘れて送風装置5の運転が継続されている場合でも、作業者が送風装置5に触れることがないようになっている。
また、送風装置5の修理等でルーバー3を完全に取り外して開放する必要がある場合は
、図6(a)、(b)に示すように、固定杆11と可動杆12を螺合しているねじ13を緩めることにより、可動杆12は固定杆11の位置決め突起11eに乗り上げガイド11c、11dに沿わせてスライドさせると可動杆12のロック部12aは係止片11aの中方に位置しなくなる。つまりロック解除状態となり、そのとき固定杆11に図に示す矢印Aの方向に力を加えると、樹脂の弾性により係止片11aは矢印Aの方向、すなわち脱臭機の中央の方向に動かすことができ係止孔1bから引き出すことが可能となり、ルーバー3は大きい角度で開放することができるので、その状態でルーバー3を上方に引き上げると、ルーバー3下辺の枢支片3aは枢支穴1aから離脱し、ルーバー3を本体1から完全に取り外すことができる。
、図6(a)、(b)に示すように、固定杆11と可動杆12を螺合しているねじ13を緩めることにより、可動杆12は固定杆11の位置決め突起11eに乗り上げガイド11c、11dに沿わせてスライドさせると可動杆12のロック部12aは係止片11aの中方に位置しなくなる。つまりロック解除状態となり、そのとき固定杆11に図に示す矢印Aの方向に力を加えると、樹脂の弾性により係止片11aは矢印Aの方向、すなわち脱臭機の中央の方向に動かすことができ係止孔1bから引き出すことが可能となり、ルーバー3は大きい角度で開放することができるので、その状態でルーバー3を上方に引き上げると、ルーバー3下辺の枢支片3aは枢支穴1aから離脱し、ルーバー3を本体1から完全に取り外すことができる。
また、開放状態から閉止状態に復帰させる場合には、固定杆11と可動杆12を図6(a)、(b)に示す状態で、ねじ13を適度に締め付けた半締めの状態で、可動杆12をガイドに11dに沿わせてロック状態の位置までスライドさせるだけなので容易に復帰させることができる。
以上のように、本実施の形態の通風口部材を使用した脱臭機は、ルーバーの裏面にルーバーと一体で成型した固定杆と金属性の可動杆をねじで螺合した開閉規制杆を設置し、開閉規制杆の係止片を本体に係止する構成とすることにより、ルーバーと本体との開口をフィルターの着脱に必要最小限度の開口に規制することができ、本体外部から送風装置に手が触れることがなく、フィルターの清掃時に脱臭機の電源を切り忘れた場合においても、作業の安全性を確保することができる。
また、開閉規制杆を固定杆と可動杆をねじで螺合する構成としたことにより、固定杆と可動杆を螺合したねじを緩めるだけで、規制状態を解除することができるとこととなり送風装置のメンテナンス等のルーバーを完全に開放して実施する作業を簡単に行うことができる。
以上のように、本発明にかかる通気口部材は、送風装置を停止することを忘れた場合でも、作業の安全性を確保することが可能となるので、各種回転装置のメンテナンス用の扉などの用途にも適用できる。
1 本体
3 ルーバー
5 送風装置
6 吸気口(通気口)
9 フィルター
10 開閉規制杆
11 固定杆
11a 係止片
11c、11d ガイド
12 可動杆
13 ねじ
3 ルーバー
5 送風装置
6 吸気口(通気口)
9 フィルター
10 開閉規制杆
11 固定杆
11a 係止片
11c、11d ガイド
12 可動杆
13 ねじ
Claims (4)
- 送風装置を内蔵する本体と、前記送風装置の通気口に対向して設置するルーバーを備え、前記ルーバーは送風装置の通気口を隠蔽する閉止位置と通気口を開放する開放位置との間で揺動開閉可能に枢支し、前記閉止位置と開放位置との間の規制位置において、ルーバーのそれ以上の開放を規制する開閉規制杆を備え、前記開閉規制杆はルーバーの裏面に設置し先端に設けた係止片が本体に係止することにより開閉規制を行う固定杆と、固定杆にねじで螺合し係止片の係止状態をロックするための可動杆を備え、ねじを緩めることにより、可動杆が固定杆に備えたガイドに沿ってスライドすることにより、前記係止片と本体との係止状態のロックが解除される構成の通気口部材。
- ルーバーの裏面にフィルターを着脱自在に収容した請求項1に記載の通気口部材。
- ルーバーの下端を枢支し、規制杆を左右両側部近傍に設置した構成の請求項1または2に記載の通気口部材。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の通気口部材を使用した脱臭機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006120251A JP2007292380A (ja) | 2006-04-25 | 2006-04-25 | 通気口部材およびそれを使用した脱臭機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006120251A JP2007292380A (ja) | 2006-04-25 | 2006-04-25 | 通気口部材およびそれを使用した脱臭機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007292380A true JP2007292380A (ja) | 2007-11-08 |
Family
ID=38763154
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006120251A Withdrawn JP2007292380A (ja) | 2006-04-25 | 2006-04-25 | 通気口部材およびそれを使用した脱臭機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007292380A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016137488A (ja) * | 2016-02-29 | 2016-08-04 | シャープ株式会社 | 送風装置 |
-
2006
- 2006-04-25 JP JP2006120251A patent/JP2007292380A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016137488A (ja) * | 2016-02-29 | 2016-08-04 | シャープ株式会社 | 送風装置 |
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
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RD01 | Notification of change of attorney |
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