WO2007026747A1

WO2007026747A1 - 情報通信装置、情報通信方法、情報通信プログラムおよび記録媒体

Info

Publication number: WO2007026747A1
Application number: PCT/JP2006/317074
Authority: WO
Inventors: Hiroaki Shibasaki; Fumio Isozaki; Hirofumi Yoshino; Masahiro Yukawa
Original assignee: Pioneer Corporation
Priority date: 2005-08-31
Filing date: 2006-08-30
Publication date: 2007-03-08

Abstract

　情報通信装置は、送信部（１０１）と、受信部（１０２）と、制御部（１０３）と、記憶部（１０４）と、出力部（１０５）とを備える。送信部（１０１）は、通信網を介して通信接続された複数の相手先装置に対して情報要求通知を同報通信によって送信するとともに特定の相手先装置に対して提供依頼通知を送信し、所望する情報を送信する。受信部（１０２）は、通信網を介して通信接続された特定の相手先装置から情報要求通知を受信するとともに提供依頼通知を受信し、所望する情報を受信する。制御部（１０３）は、送信部（１０１）および受信部（１０２）を制御する。記憶部（１０４）は、通信された各種の情報を記憶する。出力部（１０５）は、各種の情報を出力する。

Description

情報通信装置、情報通信方法、情報通信プログラムおよび記録媒体技術分野

[0001] この発明は、車両などの移動体に搭載される情報通信装置、情報通信方法、情報通信プログラムおよび記録媒体に関する。ただし、この発明の利用は、上述した情報通信装置、情報通信方法、情報通信プログラムおよび記録媒体には限られない。背景技術

[0002] 近年、例えば車両などの移動体に搭載され、移動体が向かおうとしている場所への移動体の走行状態に応じて、必要な相手に対して適切な時期に到着予定の情報を連絡する情報送信装置が提供されて!ヽる。

[0003] このような情報送信装置は、例えば次のように構成されている。すなわち、移動体の走行開始時、ナビゲーシヨン本体の中央演算部は、目的地点までのルートと到着予定時間を求め、移動体の走行開始後、中央演算部の距離算出手段は、移動体が目的地点と所定距離まで近づいた時にこれを検出する。そして、発呼手段は、外部の通信網を介して目的地点に関連付けて設定された相手先を自動発呼する。これにより、目的地点等で待つ相手先に適切な時期に到着の予定を連絡することができる構成とされている (例えば、特許文献 1参照。 ) o

[0004] 特許文献 1：特開 2005— 189040号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0005] し力しながら、上記特許文献 1に記載の従来技術の情報送信装置では、インターネットを介して、例えば移動体の目的地点までの残りの距離を相手先に送信するというように、いわゆる一方向通信によって情報を相手先に送信する構成である。このため、いわゆる双方向通信によって、例えば情報を絞り込んで厳選し、所望する情報のみを通信するというような効率的な情報通信を実現することは困難であるという問題が一例として挙げられる。

課題を解決するための手段 [0006] 請求項 1の発明にかかる情報通信装置は、外部の通信網を介して通信接続された複数の相手先通信装置に対して情報の提供を要求する情報要求通知を同報通信によって送信する第 1の送信手段と、前記第 1の送信手段によって送信された前記情報要求通知に対応する相手先通信装置から受信した前記情報の提供が可能なことを示す提供可能通知に対応して、当該相手先通信装置に対して前記情報の提供を依頼する提供依頼通知を送信する第 2の送信手段と、前記第 2の送信手段によって送信された前記提供依頼通知に対応して前記相手先通信装置カゝら送信された前記情報を受信する受信手段と、を備えることを特徴とする。

[0007] また、請求項 6の発明に力かる情報通信装置は、外部の通信網を介して通信接続された所定の相手先通信装置力同報通信によって送信された情報の提供を要求する情報要求通知を受信する第 1の受信手段と、前記第 1の受信手段によって受信された前記情報要求通知に対応して前記所定の相手先通信装置に対して送信された前記情報の提供が可能なことを示す提供可能通知に対応して、当該所定の相手先通信装置から送信された前記情報の提供を依頼する提供依頼通知を受信する第 2の受信手段と、前記第 2の受信手段によって受信された前記提供依頼通知に対応する前記情報を前記所定の相手先通信装置に対して送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。

[0008] また、請求項 8の発明に力かる情報通信方法は、外部の通信網を介して通信接続された複数の相手先通信装置に対して情報の提供を要求する情報要求通知を同報通信によって送信する第 1の送信工程と、前記第 1の送信工程によって送信された前記情報要求通知に対応する相手先通信装置から受信した前記情報の提供が可能なことを示す提供可能通知に対応して、当該相手先通信装置に対して前記情報の提供を依頼する提供依頼通知を送信する第 2の送信工程と、前記第 2の送信工程によつて送信された前記提供依頼通知に対応して前記相手先通信装置カゝら送信された前記情報を受信する受信工程と、を含んだことを特徴とする。

[0009] また、請求項 9の発明に力かる情報通信方法は、外部の通信網を介して通信接続された所定の相手先通信装置力同報通信によって送信された情報の提供を要求する情報要求通知を受信する第 1の受信工程と、前記第 1の受信工程によって受信された前記情報要求通知に対応して前記所定の相手先通信装置に対して送信された前記情報の提供が可能なことを示す提供可能通知に対応して、当該所定の相手先通信装置から送信された前記情報の提供を依頼する提供依頼通知を受信する第

2の受信工程と、前記第 2の受信工程によって受信された前記提供依頼通知に対応する前記情報を前記所定の相手先通信装置に対して送信する送信工程と、を含んだことを特徴とする。

[0010] また、請求項 10の発明に力かる情報通信プログラムは、請求項 8または 9に記載の情報通信方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。

[0011] また、請求項 11の発明にかかる記録媒体は、請求項 10に記載の情報通信プログラムをコンピュータによって読み取り可能に記録したことを特徴とする。

図面の簡単な説明

[0012] [図 1]図 1は、実施の形態に力かる情報通信装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。

[図 2]図 2は、実施の形態に力かる情報通信装置の情報通信処理手順 (その 1)の一例を示すフローチャートである。

[図 3]図 3は、実施の形態に力かる情報通信装置の情報通信処理手順 (その 2)の一例を示すフローチャートである。

[図 4]図 4は、実施例に力かるナビゲーシヨン装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。

[図 5]図 5は、実施例に力かる情報通信装置を有する車両間における情報通信の概要を示す説明図である。

[図 6]図 6は、実施例に力かる情報通信装置の情報通信処理手順の一例を示すフロ一チャートである。

[図 7]図 7は、実施例に力かる情報通信装置の情報通信処理手順の一例を示すフロ一チャートである。

[図 8]図 8は、実施例に力かる情報通信装置の表示画面上に一覧表示される情報リストの情報の説明図である。

符号の説明 o

送信部

1 〇02 受信部

103 制御部

104 pL

105 出力部

400 ナビゲーシヨン装置

401 CPU

402 ROM

403 RAM

404 磁気ディスクドライブ

405 磁気ティスク

406 光ディスクドライブ

407 光ディスク

408 音声 IZF

409 マイク

410 スピーカ

411 入力デバイス

412 映像 IZF

413 カメラ

414 ディスプレイ

415 通信 IZF

416 GPSレシーバ

417 バス

501〜504 車両（移動体)

510 ネットワーク網（通信網）発明を実施するための最良の形態 (実施の形態）

(情報通信装置の機能的構成）以下に添付図面を参照して、この発明にかかる情報通信装置、情報通信方法、情報通信プログラムおよび記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。

[0015] まず、この発明の実施の形態に力かる情報通信装置の内容について説明する。図 1は、この発明の実施の形態に力かる情報通信装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。図 1において、情報通信装置は、例えば車両（四輪車、二輪車を含む)や携帯電話機などの移動体に搭載され、送信部 101と、受信部 102と、制御部 1 03と、記憶部 104と、出力部 105とを備えた構成となっている。

[0016] 送信部 101は、例えば情報通信装置が情報要求側として機能する場合、インターネットなどの外部の通信網を介して通信接続された複数の相手先通信装置に対して、所望する情報の提供を要求する情報要求通知を同報通信によって送信する。ここで、同報通信とは、例えば一つの通信装置 (ホスト）から出されたメッセージなどの情報を複数の相手先通信装置 (ホスト）に同時に配信 (分配)する通信のことをいい、具体的には、ブロードキャスト、放送、チャットシステム、ネットワークゲームなどが挙げられる。

[0017] なお、送信部 101は、同報通信を同報用アドレスを用いておこない、複数の相手先通信装置に対して情報要求通知を送信する。情報要求通知によって要求される情報としては、電子メール (テキストメール、バイナリメール、ボイスメールなど）、テキスト情報、画像情報、音声情報、プログラムなどが挙げられる。

[0018] また、送信部 101は、複数の相手先通信装置のうち、送信された情報要求通知に対応する相手先通信装置から後述する受信部 102によって受信した情報の提供が可能なことを示す提供可能通知に対応して、相手先通信装置に対して情報の提供を依頼する提供依頼通知を送信する。

[0019] したがって、この実施の形態の送信部 101は、上述した第 1の送信手段および第 2 の送信手段の機能を実現する。また、送信部 101は、後述する提供依頼通知に対応する情報を所定の相手先通信装置に対して送信する。

[0020] また、送信部 101は、所定の地域に存する複数の相手先通信装置に対して、この所定の地域に関する情報の提供を要求する情報要求通知を送信するようにしてもよい。すなわち、この場合、送信部 101は、例えば所定の地域を「相模湖周辺」とした場合、「相模湖周辺」に存する複数の相手先通信装置に対して「相模湖周辺」に関する情報の情報要求通知を送信する。

[0021] ここで、所定の地域に関する情報は、その所定の地域に関するテキスト情報、画像情報、音声情報などが挙げられる。例えば、所定の地域を上述したように「相模湖周辺」とした場合、所定の地域に関する情報は「相模湖周辺」に関する画像情報などが想定される。

[0022] また、送信部 101は、撮影手段を有する複数の相手先通信装置に対して、この撮影手段によって撮影された所定の地域に関する映像情報の提供を要求する情報要求通知を送信するようにしてもよい。すなわち、この場合、送信部 101は、例えば車載カメラなどの撮影手段を有するすべての相手先通信装置に対して、所定の地域に関する映像情報を「相模湖周辺の画像」とした場合、この「相模湖周辺の画像」の情報要求通知を送信する。

[0023] なお、送信部 101は、上記情報要求通知とともに提供を要求する情報を説明する説明情報を送信するようにしてもよい。この説明情報は、例えば情報のカテゴリー、情報のタイトル、情報の内容、詳細情報の有無、情報の種別 (フォーマット）、要求メッセージなどを含んでいる。ここで、詳細情報は、情報の内容をより詳細に説明するための情報である。

[0024] また、送信部 101は、情報要求通知に対応する相手先通信装置からの上述したような提供可能通知の送信有効期限に関する情報を、情報要求通知とともに送信するようにしてもよい。送信部 101によって、送信有効期限に関する情報が送信された場合は、例えば相手先通信装置からの提供可能通知は、後述する受信部 102によつてその有効期限内に限り受信される。

[0025] また、送信部 101は、上述したような提供可能通知を送信するとともに、提供可能な情報が記載された (含まれた)情報リストを送信するようにしてもよい。すなわち、提供可能通知によって提供可能な情報が、例えば情報 A〜Cまである場合、情報リストにはこれらの情報 A〜Cが記載される。

[0026] 受信部 102は、例えば情報通信装置が情報提供側として機能する場合、インターネットなどの外部の通信網を介して通信接続された所定の相手先通信装置から上述したような同報通信によって送信された上記情報要求通知を受信する。

[0027] また、受信部 102は、受信された情報要求通知に対応して所定の相手先通信装置に対して送信された情報の提供が可能なことを示す提供可能通知に対応して、この所定の相手先通信装置から送信された情報の提供を依頼する提供依頼通知を受信する。

[0028] したがって、この実施の形態の受信部 102は、上述した第 1の受信手段および第 2 の受信手段の機能を実現する。また、受信部 102は、上記提供依頼通知に対応して相手先通信装置から送信された情報を受信する。

[0029] 制御部 103は、送信部 101を制御して、上述したような各種の送信処理をおこなわせるとともに、受信部 102を制御して、上述したような各種の受信処理をおこなわせる。この制御部 103は、具体的には、例えば CPUによって構成される。記憶部 104は、送信部 101によって送信される情報や受信部 102によって受信される情報などの各種の情報を一時的あるいは恒久的に記憶する。この記憶部 104は、具体的には、例えば記憶装置によって構成される。

[0030] 出力部 105は、送信部 101によって送信される情報や受信部 102によって受信される情報、あるいは制御部 103から出力される情報などの各種の情報を出力する。この出力部 105は、具体的には、例えば各種の情報を表示出力したり、各種の情報を音声として出力したりする。

[0031] このように構成された情報通信装置では、情報要求側では、送信部 101によって同報通信により送信された情報要求通知に対応する提供可能通知を受信部 102によつて受信し、実際に所望する情報を受信する前段階で情報の絞り込みをおこない、送信部 101によって送信された提供依頼通知に対応する情報を受信部 102によって受信することができる。

[0032] また、情報提供側では、受信部 102によって受信された同報通信による情報要求通知によって要求される情報を検索して力情報要求通知に対応する提供可能通知を送信部 101によって送信し、実際に情報を送信する前段階で情報を厳選して、受信部 102によって受信された提供依頼通知に対応する情報を送信部 101によって送信することができる。このため、不要な情報の通信を極力排して所望する情報を確実に通信し、情報転送を効率よくおこなうことができる。

[0033] (情報通信装置の情報通信処理手順 (その 1 ) )

次に、この発明の実施の形態に力かる情報通信装置の情報通信処理手順 (その 1) について説明する。図 2は、この発明の実施の形態に力かる情報通信装置の情報通信処理手順 (その 1)の一例を示すフローチャートである。なお、ここでは、情報要求側の通信処理を示して、る。

[0034] 図 2のフローチャートにおいて、まず、制御部 103によって制御された送信部 101 によって、所望する情報の提供を要求するために、複数の相手先通信装置に対して同報通信によって情報要求通知を送信する (ステップ S201)。そして、情報要求通知を送信した結果、制御部 103によって制御された受信部 102により相手先通信装置力も提供可能通知を受信するまで待って (ステップ S202： No)、受信した場合 (ステツプ S202 :Yes)は、送信部 101によって、相手先通信装置に対して提供依頼通知を送信し (ステップ S203)、受信部 102によって、提供依頼通知に対応して相手先通信装置力も送信された情報を受信し (ステップ S204)、一連の処理を終了する。

[0035] (情報通信装置の情報通信処理手順 (その 2) )

次に、この発明の実施の形態に力かる情報通信装置の情報通信処理手順 (その 2) について説明する。図 3は、この発明の実施の形態に力かる情報通信装置の情報通信処理手順 (その 2)の一例を示すフローチャートである。なお、ここでは、情報提供側の通信処理を示して、る。

[0036] 図 3のフローチャートにおいて、まず、制御部 103によって制御された受信部 102 によって、所望する情報の提供を要求するために、所定の相手先通信装置から送信された情報要求通知を受信する (ステップ S301)。次に、制御部 103によって、記憶部 104に記憶されている各種の情報を検索し、情報要求通知によって要求されている情報の提供が可能である力否かを判断する (ステップ S302)。

[0037] 情報の提供が可能であると判断された場合 (ステップ S302： Yes)は、制御部 103 によって制御された送信部 101によって、所定の相手先通信装置に対して提供可能通知を送信する (ステップ S303)。そして、制御部 103によって、受信部 102により所定の相手先通信装置力も提供依頼通知を受信したか否かを判断する (ステップ S30 4) ₀

[0038] 提供依頼通知を受信したと判断された場合 (ステップ S304： Yes)は、送信部 101 によって、提供依頼通知に対応する情報を所定の相手先通信装置に対して送信、すなわち、受信した提供依頼通知に対応して所定の相手先通信装置に対して情報を送信し (ステップ S305)、一連の処理を終了する。なお、上記ステップ S302およびステップ S304にお、て、情報の提供が可能でな、と判断された場合 (ステップ S302 ： No)および提供依頼通知を受信してな、と判断された場合 (ステップ S304： No)は、同様に処理を終了する。

[0039] 上述したように、この実施の形態の情報通信装置によれば、上記ステップ S201において情報要求通知を同報通信によって複数の相手先通信装置に送信することで、不特定多数の相手先通信装置に対して情報の提供を要求することができる。したがつて、情報要求側の利用者は、一回の送信処理で複数の相手先通信装置に対して情報の提供を呼び掛けることができる。

[0040] また、上記ステップ S203における提供依頼通知の送信に先立って、上記ステップ S202において情報の提供が可能な相手先通信装置からの提供可能通知の受信をおこなうため、上記ステップ S203においては、情報の提供を望む相手先通信装置に対してのみ提供依頼通知を送信することができる。これにより、所望する情報の絞り込みをおこなって確実に情報を受信することができる。

[0041] また、この実施の形態の情報通信装置によれば、上記ステップ S301にお、て受信した情報要求通知によって、上記ステップ S302において情報の提供が可能であるかを判断し、提供が可能である場合に、上記ステップ S303において提供可能通知を所定の相手先通信装置に対して送信するため、所望する情報の実際の通信に先立って絞り込みをおこなうことができる。

[0042] また、上記ステップ S305における情報の送信に先立って、上記ステップ S304においては、提供依頼通知を受信したかを判断し、受信した場合に、所定の相手先通信装置に対して情報を送信することができる。これにより、所望する情報を確実に送信することができる。

[0043] 以上説明したように、この発明の実施の形態に力かる情報通信装置によれば、情報要求側では、同報通信により送信された情報要求通知に対応する提供可能通知を受信し、実際に所望する情報を受信する前段階で情報の絞り込みをおこない、送信された提供依頼通知に対応する情報を受信するとともに、情報提供側では、受信された同報通信による情報要求通知によって要求される情報を検索して力情報要求通知に対応する提供可能通知を送信し、実際に情報を送信する前段階で情報を厳選して、受信された提供依頼通知に対応する情報を送信することができる。このため、不要な情報の通信を極力排して通信網の通信トラフィックにおける情報通信の流れをスムーズにしつつ所望する情報を確実に通信し、情報転送を効率よくおこなうことがでさる。

[0044] 次に、この発明の実施の形態に力かる実施例について説明する。ここでは、この実施の形態に力かる情報通信装置を、例えば移動体としての自動車などの車両に搭載されたナビゲーシヨン装置に適用した場合を例示して説明する。

実施例

[0045] (ナビゲーシヨン装置のハードウェア構成）

まず、この発明の実施例に力かるナビゲーシヨン装置のハードウェア構成について説明する。図 4は、この発明の実施例に力かるナビゲーシヨン装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。

[0046] 図 4にお!/、て、ナビゲーシヨン装置 400は、 CPU401と、 ROM402と、 RAM403と

、磁気ディスクドライブ 404と、磁気ディスク 405と、光ディスクドライブ 406と、光デイスク 407と、音声 I/F (インタフェース） 408と、マイク 409と、スピーカ 410とを備えている。

[0047] また、ナビゲーシヨン装置 400は、入力デバイス 411と、映像 iZF (インタフェース） 412と、カメラ 413と、ディスプレイ 414と、通信 I/F (インタフェース） 415と、 GPSレシーバ 416とを備えている。なお、このナビゲーシヨン装置 400におけるこれらの各構成部 401〜416は、バス 417によってそれぞれ接続されて、る。

[0048] まず、 CPU401は、例えば所定の演算処理を実行して、ナビゲーシヨン装置 400 全体の制御を司る。 ROM402は、ブートプログラム、経路探索プログラム、経路誘導プログラム、音声生成プログラム、情報通信プログラムなどのプログラムを記憶している。

[0049] ここで、経路探索プログラムは、光ディスク 407に記録されて、る地図情報などを利用して、移動体の出発地点から目的地点までの最適な経路を探索させる。ここで、最適な経路とは、目的地点までの最短 (あるいは最速)経路や利用者が指定した条件にもつとも合致する経路などである。経路探索プログラムを実行することによって探索された誘導経路に関する情報 (誘導経路情報）は、 CPU401を介して後述する音声 I ZF408や映像 IZF412へ出力される。

[0050] また、経路誘導プログラムは、経路探索プログラムを実行することによって探索された誘導経路情報、後述する通信 IZF415によって取得されたナビゲーシヨン装置 40 0の現在地点情報 (緯度 ·経度 '高度情報）、光ディスク 407から読み出された地図情報などに基づいて、リアルタイムな経路誘導情報の生成をおこなわせる。経路誘導プログラムを実行することによって生成された経路誘導情報は、 CPU401を介して音声 IZF408や映像 IZF412へ出力される。

[0051] また、音声生成プログラムは、パターンに対応したトーンと音声の情報を生成させる。具体的には、例えば経路誘導プログラムを実行することによって生成された経路誘導情報に基づ、て、案内ポイントに対応した仮想音源の設定と音声ガイダンス情報の生成をおこなわせ、 CPU401を介して音声 IZF408へ出力させる。

[0052] また、情報通信プログラムは、通信ネットワーク内の複数のナビゲーシヨン装置 400 に対して、例えば同報用アドレスを用いた同報通信によって情報要求通知を送信させたり、この情報要求通知に対応するナビゲーシヨン装置 400からの提供可能通知を受信させたりする。また、情報通信プログラムは、提供可能通知を送信したナビゲーシヨン装置 400に対して提供依頼通知を送信させたり、この提供依頼通知に対応するナビゲーシヨン装置 400から送信された情報を受信させたりする。

[0053] この情報通信プログラムを実行することによって通信された情報は、 CPU401を介して音声 IZF408や映像 IZF412へ出力されるとともに、 ROM402や、後述する R AM403、磁気ディスクドライブ 404あるいは光ディスクドライブ 406などに出力される

[0054] RAM403は、 CPU401のワークエリアとして使用される。磁気ディスクドライブ 404 は、 CPU401の制御にしたがって磁気ディスク 405に対する情報の読み取り Z書き込みを制御する。磁気ディスク 405は、磁気ディスクドライブ 404の制御で書き込まれた情報を記憶する。磁気ディスク 405としては、例えば、 HD (ノヽードディスク）や FD ( フレキシブルディスク）を用いることができる。

[0055] また、光ディスクドライブ 406は、 CPU401の制御にしたがって光ディスク 407に対する情報の読み取り Z書き込みを制御する。光ディスク 407は、光ディスクドライブ 40 6の制御にしたがって情報が読み取り Z書き込みされる着脱自在な記録媒体である

[0056] なお、このような着脱自在な記録媒体としては、光ディスク 407のほ力、 MO、メモリカードなどを用いることもできる。この実施例の光ディスク 407には、例えばナビゲーシヨン処理に用いる地図情報が記録されている。この地図情報は、主に経路探索および経路誘導に用いられる。

[0057] 音声 IZF408は、音声入力用のマイク 409および音声出力用のスピーカ 410と接続される。マイク 409に受音された音声は、音声 IZF408内で AZD変換される。また、スピーカ 410からは音声が出力される。また、入力デバイス 411は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タツチパネルなどが挙げられる。

[0058] 映像 IZF412は、映像入力用のカメラ 413および映像出力用のディスプレイ 414と接続される。映像 IZF412は、具体的には、例えば、カメラ 413によって撮影され映像入力された画像情報の処理をおこなう GPUや、ディスプレイ 414全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記憶する VRA M (Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいてディスプレイ 414を表示制御する制御 ICなどによって構成される。

[0059] カメラ 413は、車両の周囲の映像や走行中の道路の映像などを撮影する。ディスプレイ 414には、アイコン、カーソル、メニュー、ウィンドウ、あるいは文字や画像等の各種情報が表示される。このディスプレイ 414としては、例えば、 CRT, TFT液晶デイスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。 [0060] また、通信 IZF415は、無線を介して通信ネットワークに接続され、他のナビゲーシヨン装置 400と CPU401とのインタフェースとして機能する。通信 IZF415を介したナビゲーシヨン装置 400間の通信は、直接おこなってもよいし、所定の基地局を介しておこなってもよい。通信 IZF415は、さらに、無線を介してインターネットなどの外部の通信網に接続され、この通信網と CPU401とのインタフェースとしても機能する

[0061] 通信網には、 LAN, WAN,公衆回線網や携帯電話網などがある。具体的には、通信 IZF415は、例えば FM多重チューナ、 VICS (Vehicle Information and Communication System) (登録商標） Zビーコンレシーバ、無線通信機器およびその他各種の通信機器によって構成され、 VICSセンターから配信される渋滞や交通規制などの道路交通情報を取得する。

[0062] また、 GPSレシーバ 416は、 GPS (Global Positioning System)や各種センサ力の出力値を用いて、移動体（車両）の現在位置（ナビゲーシヨン装置 400の現在位置)を示す情報を取得する。

[0063] なお、実施の形態に力かる情報通信装置の機能的構成である図 1に示した送信部 101、受信部 102、制御部 103、記憶部 104および出力部 105は、図 4に示したナビゲーシヨン装置 400における ROM402、 RAM403、磁気ディスク 405、光ディスク 4 07などに記憶 (記録)されたプログラムを CPU401が実行し、ナビゲーシヨン装置 40 0における各部を制御することによってその機能を実現する。

[0064] すなわち、上述したように、この実施例のナビゲーシヨン装置 400によれば、図 1に示した情報通信装置が備える機能を、 ROM402に記憶されて、る情報通信プログラムにより図 2に示した情報通信処理手順で実行することができる。これにより、利用者によって所望する情報の提供を要求する情報要求通知を、外部の通信網を介して接続された他のナビゲーション装置 400に対して同報通信によって送信する（図 2のステップ S201を参照)ことができる。したがって、利用者は、所望する情報を所有する他のナビゲーシヨン装置 400に対して、それぞれ情報要求通知を送信することなく一括で情報の提供を要求することができる。

[0065] また、この実施例のナビゲーシヨン装置 400によれば、通信 IZF415を介しての提供依頼通知の送信に先立って、情報の提供が可能な他のナビゲーシヨン装置 400 力もの提供可能通知を受信する（図 2のステップ S202を参照)ため、情報の提供を望む (依頼すべき)他のナビゲーシヨン装置 400に対してのみ提供依頼通知を送信する（図 2のステップ S203を参照）ことができる。これにより、所望する情報の絞り込みをおこなって確実に情報を受信することができる。

[0066] また、この実施例のナビゲーシヨン装置 400によれば、図 1に示した情報通信装置が備える機能を、 ROM402に記憶されている情報通信プログラムにより図 3に示した情報通信処理手順で実行することができる。これにより、情報の提供を要求しているナビゲーシヨン装置 400から受信した情報要求通知によって、情報の提供が可能であるかを判断し（図 3のステップ S302を参照）、提供が可能である場合に、提供可能通知をナビゲーシヨン装置 400に対して送信する（図 3のステップ S303を参照）ため、所望する情報の実際の通信に先立って絞り込みをおこなうことができる。

[0067] また、この実施例のナビゲーシヨン装置 400によれば、通信 IZF415を介しての情報の送信に先立って、提供依頼通知を受信したかを判断し（図 3のステップ S304を参照）、受信した場合に、ナビゲーシヨン装置 400に対して情報を送信する（図 3のステツプ S305を参照)ことができる。これにより、所望する情報を確実に送信することができる。

[0068] (情報通信装置を有する車両間における情報通信の概要）

次に、この発明の実施例に力かる情報通信装置を有する車両間における情報通信の概要について説明する。図 5は、この発明の実施例に力かる情報通信装置を有する車両間における情報通信の概要を示す説明図である。なお、以降において、既に説明した部分と重複する箇所には同一の符号を附して説明を省略する。

[0069] 図 5に示すように、車両 (または移動体） 501〜504は、例えばそれぞれ本実施例の情報通信装置を備えたナビゲーシヨン装置 400を搭載しており、それぞれのナビゲーシヨン装置 400には、上述した通信 IZF415 (図示せず）が備えられている。また、これらの車両 501〜504は、インターネットなどのネットワーク網（通信網） 510を介して互!、に通信可能な状態となって、る。

[0070] 各車両 501〜504のナビゲーシヨン装置 400のネットワーク網 510におけるアドレスは、車両 501〜504の順に、例えば「〇〇〇. X X X A〜D」と設定され、同報用アドレスは、例えば「〇〇〇. X X X 9」と設定されている。ここで、例えば車両 501において所望する情報の提供を要求し、車両 504において要求に対応する情報の提供が可能である場合について説明する。

[0071] まず、車両 501のナビゲーシヨン装置 400から、同報用アドレスを用いて通信 IZF4 15およびネットワーク網 510を介して各車両 502〜504のナビゲーシヨン装置 400に情報要求通知を送信する。この場合、車両 502〜504のナビゲーシヨン装置 400のように「〇〇〇. X X X」のアドレスを有するものに情報要求通知が送信される。

[0072] そして、情報要求通知を受信した各車両 502〜504のナビゲーシヨン装置 400において、情報要求通知に対応する情報の提供が可能であるかが判断され、可能である場合には、車両 501のナビゲーシヨン装置 400に対して提供可能通知を送信する。ここでは、情報の提供が可能な車両 504のナビゲーシヨン装置 400によって、車両 501のナビゲーシヨン装置 400に対して提供可能通知の送信がおこなわれる。

[0073] そして、提供可能通知を受信した車両 501のナビゲーシヨン装置 400において、車両 504のナビゲーシヨン装置 400が本当に所望する情報を有して、るかが判断され、有している場合は、車両 504のナビゲーシヨン装置 400に対して提供依頼通知を送信する。

[0074] 車両 504のナビゲーシヨン装置 400では、受信した提供依頼通知に対応する情報を車両 501のナビゲーション装置 400に対して送信し、車両 501のナビゲーション装置 400では、通信 IZF415を介して送信された情報を受信する。本実施例の情報通信装置を備えたナビゲーシヨン装置 400を有する各車両 501〜504間においては、このようにして情報通信がおこなわれる。

[0075] なお、上記情報要求通知、提供可能通知、提供依頼通知および情報などの通信の開始は、例えば入力デバイス 411を介して CPU401に入力された利用者力ゝらの指示によっておこなわれてもよいし、 CPU401によって自動的に判断されておこなわれてもよい。

[0076] (情報通信装置の情報通信処理手順）

次に、この発明の実施例にかかる情報通信装置の情報通信処理手順について説明する。図 6および図 7は、この発明の実施例に力かる情報通信装置の情報通信処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図 6は情報要求側の通信処理を示し、図 7は情報提供側の通信処理を示している。

[0077] 具体的に、図 6および図 7に示す処理は、例えば図 4に示したナビゲーシヨン装置 4 00の ROM402、 RAM403,磁気ディスク 405ある! ま光ディスク 407など【こ記'隐（記録）されたプログラムを、ナビゲーシヨン装置 400の CPU401が実行し、通信 IZF 415における情報の通信を制御することによって実現する。

[0078] なお、以降において、主に図 4および図 5を参照しながら説明をおこなうが、既に説明した部分と重複する箇所は同一の符号を附して説明を省略する。まず、図 6では、例えば上記車両 501に搭載されたナビゲーシヨン装置 400による情報要求側の通信処理を中心に説明する。

[0079] 図 6のフローチャートにおいて、まず、車両 501のナビゲーシヨン装置 400の CPU4 01 (以下、「車両 501の CPU401Jと略記する）によって、他の車両 502〜504のナピゲーシヨン装置 400に対して、所望する情報の提供を要求するために、通信 IZF4 15を介して同報通信によって情報要求通知を送信する (ステップ S601)。

[0080] なお、このステップ S601においては、例えば情報要求通知とともに提供を要求する情報の説明情報が送信されたこととする。ここでは、この説明情報には、情報の力テゴリーとして「海」が、また情報の種別として「画像」が、さらに情報の内容として「国道一号線」周辺の地域に関するものがあらかじめ指定され、詳細情報が有りと設定されたものとする。

[0081] 情報要求通知を送信した結果、車両 501の CPU401によって、通信 IZF415を介して車両 502〜504のいずれかのナビゲーシヨン装置 400から提供可能通知を受信するまで待って (ステップ S602 : No)、提供可能通知を受信した場合 (ステップ S602 ： Yes)は、上述したような提供可能な情報リストを受信したカゝ否かを判断する (ステツプ S603)。ここでは、車両 504のナビゲーシヨン装置 400から上記説明情報と関連し、情報要求通知によって要求される情報の提供可能通知を受信したこととする。

[0082] 情報リストを受信してないと判断した場合 (ステップ S603 : No)は、車両 501の CP U401によって、車両 504のナビゲーシヨン装置 400に対して情報リストの要求通知を送信し (ステップ S604)、上記ステップ S603における判断処理に移行する。

[0083] 情報リストを受信したと判断した場合 (ステップ S603 : Yes)は、車両 501の CPU40 1によって、例えば映像 I/F412を介してディスプレイ 414の表示画面上に、情報リストの情報を一覧表示する（ステップ S605)。なお、このステップ S605においては、例えば音声 IZF408を介してスピーカ 410から情報リストの情報を音声出力するようにしてもよい。なお、情報リストの一覧表示は、上記説明情報の表示とともにおこなわれてもよい。

[0084] 情報リストの情報を一覧表示したのち、車両 501の CPU401によって、例えばあら力じめ所望する情報を指定するために入力デバイス 411を介して利用者により入力された入力情報などに基づいて、所望する情報に該当する情報があるか否かを判断する（ステップ S 606)。

[0085] 該当する情報がないと判断された場合 (ステップ S606 :No)は、車両 501の CPU4 01によって、通信 IZF415を介して車両 504のナビゲーション装置 400に対して提供不要通知を送信し (ステップ S607)、一連の処理を終了する。

[0086] 該当する情報があると判断された場合 (ステップ S606 : Yes)は、車両 501の CPU 401によって、入力デバイス 411を介して利用者により入力された入力情報などに基づいて、所望する情報を選択し (ステップ S608)、選択した情報についての詳細情報を確認するカゝ否かを判断する (ステップ S609)。

[0087] 詳細情報を確認すると判断された場合 (ステップ S609： Yes)は、車両 501の CPU 401によって、例えば映像 IZF412を介してディスプレイ 414の表示画面上に、選択した情報についての詳細情報を表示する（ステップ S610)。なお、このステップ S610 においては、例えば音声 IZF408を介してスピーカ 410から詳細情報を音声出力するようにしてちょい。

[0088] そして、車両 501の CPU401によって、車両 504のナビゲーシヨン装置 400に対して、上記ステップ S608において選択された情報に関する提供依頼通知を送信する（ステップ S611)。なお、上記ステップ S609において、詳細情報を確認しないと判断された場合 (ステップ S609： No)は、このステップ S611に移行する。

[0089] 提供依頼通知を送信した結果、車両 501の CPU401によって、通信 IZF415を介して車両 504のナビゲーシヨン装置 400から情報を受信するまで待って (ステップ S6 12： No)、情報を受信した場合 (ステップ S612 : Yes)は、一連の処理を終了する。

[0090] 次に、図 7では、例えば上記車両 501のナビゲーシヨン装置 400から送信された情報要求通知に対応して、車両 504に搭載されたナビゲーシヨン装置 400によっておこなわれる情報提供側の通信処理を中心に説明する。図 7のフローチャートにおいて、まず、車両 504のナビゲーシヨン装置 400の CPU401 (以下、「車両 504の CPU4 01」と略記する）によって、通信 IZF415を介して車両 501のナビゲーシヨン装置 40 0から同報通信によって送信された情報要求通知を受信する (ステップ S 701)。なお、このステップ S701においては、上記説明情報および情報要求通知に対応する提供可能通知の送信有効期限に関する情報が受信されたこととする。

[0091] そして、車両 504の CPU401によって、例えば ROM402、 RAM403、磁気デイスク 405、光ディスク 407などに記録されている情報を検索し、上記説明情報と関連し情報要求通知によって要求される情報に該当する情報を有している力否かを判断する（ステップ S 702)。

[0092] 該当する情報を有していると判断された場合 (ステップ S702 : Yes)は、車両 504の CPU401によって、受信した送信有効期限に関する情報に基づいて、有効期限内であるか否かを判断し (ステップ S703)、有効期限内であると判断された場合 (ステツプ S703 :Yes)は、入力デバイス 411を介して利用者により入力された入力情報などに基づ!/、て、情報を提供するか否かを判断する (ステップ S 704)。

[0093] 情報を提供しな!、と判断された場合 (ステップ S704： No)、上記ステップ S702において、該当する情報を有していないと判断された場合 (ステップ S702 :No)および上記ステップ S703にお、て、有効期限内でな!、と判断された場合 (ステップ S703 :No )は、車両 504の CPU401によって、車両 501のナビゲーシヨン装置 400に対して通信 IZF415を介して提供可能通知を送信せずに (ステップ S705)、一連の処理を終了する。

[0094] 情報を提供すると判断された場合 (ステップ S704： Yes)は、車両 504の CPU401 によって、車両 501のナビゲーシヨン装置 400に対して、通信 IZF415を介して提供可能通知と提供可能な情報の情報リストとを送信する (ステップ S706)。そして、車両 504の CPU401によって、車両 501のナビゲーシヨン装置 400力ら通信 I/F415を介して、上述したような情報リストの要求通知を受信したか否かを判断する (ステップ S 707) o

[0095] 情報リストの要求通知を受信したと判断された場合 (ステップ S707： Yes)は、上記ステップ S706に移行して、少なくとも情報リストの再送信をおこなう。情報リストの要求通知を受信してないと判断された場合 (ステップ S 707 : No)は、車両 504の CPU4 01によって、車両 501のナビゲーシヨン装置 400から通信 IZF415を介して、上述したような提供不要通知を受信した力否かを判断する (ステップ S708)。

[0096] 提供不要通知を受信したと判断された場合 (ステップ S708： Yes)は、一連の処理を終了する。提供不要通知を受信してないと判断された場合 (ステップ S708 : No)は、車両 504の CPU401〖こよって、通信 I/F415を介して車両 501のナビゲーシヨン装置 400から提供依頼通知を受信するまで待って (ステップ S709 :No)、提供依頼通知を受信した場合 (ステップ S709 : Yes)は、車両 501のナビゲーシヨン装置 400 に対して通信 IZF415を介して提供依頼通知に対応する情報を送信し (ステップ S7 10)、一連の処理を終了する。

[0097] ここで、上記ステップ S605において、ディスプレイ 414の表示画面上に一覧表示される情報リストの情報について簡単に説明する。図 8は、この発明の実施例にかかる情報通信装置の表示画面上に一覧表示される情報リストの情報の説明図である。

[0098] 図 8に示すように、ディスプレイ 414 (図示せず）の表示画面 801上に一覧表示される情報リスト 810は、例えば地域項目 811、カテゴリー項目 812、種別項目 813、詳細情報項目 814およびその他の項目 815を含んで構成されている。地域項目 811には、上述したように「国道一号線」周辺の地域に関するものが指定された場合、この国道一号線周辺を現在位置としたり、映像の撮影場所としたりする情報が表示される

[0099] また、カテゴリ一項目 812には、上述したように「海」が指定された場合、この海に関する情報が表示され、種別項目 813には、上述したように「画像」が指定された場合、画像に関する情報が表示される。また、詳細情報項目 814には、例えば画像の撮影方向をあらわす情報が表示され、その他の項目 815には、情報リスト 810によって表示される各情報に関して説明するテキスト情報などが表示される。

[0100] このように表示画面 801上に情報リスト 810を一覧表示することにより、利用者は、容易に各情報を目視によって確認することができるとともに、例えばディスプレイ 414 力 Sタツチパネルなどによって構成されてヽる場合は、所望する情報を容易に選択決定したりすることができるようになる。

[0101] このように、この発明の実施例に力かる情報通信装置によれば、車両や携帯電話機などの移動体が有しているナビゲーシヨンデータがデータとして完全な状態であつても、データとして不完全な状態であっても、データ容量や構成成分などに着目して分割した通信データとして他の移動体や固定局との間で通信をおこなう。このため、短時間で確実にデータ転送をおこなうことができ、データ転送の転送効率を著しく向上させるとともに確実にデータ転送をおこなうことが可能となる。

[0102] 以上のように、この発明に力かる情報通信装置、情報通信方法、情報通信プロダラムおよび記録媒体によれば、不要な情報の通信を極力排して通信網の通信トラフィックにおける情報通信の流れをスムーズにしつつ所望する情報を確実に通信し、情報転送を効率よくおこなうことができるという効果を奏する。

[0103] なお、本実施例では、情報通信装置によっておこなわれる情報通信を、移動体および他の移動体として車両を例に挙げてネットワーク網を介した車両間の情報通信について説明した力移動体としては車両だけではなぐ上述したように、例えば携帯電話機や通信機能を有する携帯情報端末などであってもよ!ゝ。例えば車両とこれら機器との間で本実施例の情報通信をおこなえば、さらに効率よく情報通信をおこなうことが可能となる。

[0104] また、本実施例では、同報用アドレスを用いて同報通信によってネットワーク内で情報要求通知を配信する構成として説明したが、例えば基地局を特定する同報用アドレスを用いて利用者の周囲だけに情報の要求をおこなうなど、特定の地域のみで情報通信をしたり、グループを特定する同報用アドレスを用いて情報通信をしたりするようにしてもよい。

[0105] また、本実施例では、同報用アドレスを用いたが、例えば特定のサービスのためのサーバをネットワーク上に設置し、このサーバに対して情報提供側が情報をアップ口ードするととも〖こ、情報要求側がサーバに対して定期的 (または不定期）にアクセスすることによって、情報要求通知などの各通知による上述したような情報通信をおこなうようにしてもよい。

なお、本実施の形態で説明した情報通信方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル 'コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、 CD-ROM, MO、 DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体力も読み出されることによって実行される。また、このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。

Claims

請求の範囲

[1] 外部の通信網を介して通信接続された複数の相手先通信装置に対して情報の提供を要求する情報要求通知を同報通信によって送信する第 1の送信手段と、前記第 1の送信手段によって送信された前記情報要求通知に対応する相手先通信装置力も受信した前記情報の提供が可能なことを示す提供可能通知に対応して、当該相手先通信装置に対して前記情報の提供を依頼する提供依頼通知を送信する第 2の送信手段と、

前記第 2の送信手段によって送信された前記提供依頼通知に対応して前記相手先通信装置から送信された前記情報を受信する受信手段と、

を備えることを特徴とする情報通信装置。

[2] 前記第 1の送信手段は、

所定の地域に存する複数の前記相手先通信装置に対して当該所定の地域に関する情報の提供を要求する前記情報要求通知を送信することを特徴とする請求項 1〖こ記載の情報通信装置。

[3] 前記第 1の送信手段は、

撮影手段を有する複数の前記相手先通信装置に対して当該撮影手段によって撮影された所定の地域に関する映像情報の提供を要求する前記情報要求通知を送信することを特徴とする請求項 1に記載の情報通信装置。

[4] 前記第 1の送信手段は、

前記情報要求通知とともに提供を要求する前記情報を説明する説明情報を送信することを特徴とする請求項 1に記載の情報通信装置。

[5] 前記第 1の送信手段は、

前記情報要求通知に対応する前記相手先通信装置からの前記提供可能通知の送信有効期限に関する情報を、前記情報要求通知とともに送信することを特徴とする請求項 1に記載の情報通信装置。

[6] 外部の通信網を介して通信接続された所定の相手先通信装置から同報通信によつて送信された情報の提供を要求する情報要求通知を受信する第 1の受信手段と、前記第 1の受信手段によって受信された前記情報要求通知に対応して前記所定の相手先通信装置に対して送信された前記情報の提供が可能なことを示す提供可能通知に対応して、当該所定の相手先通信装置から送信された前記情報の提供を依頼する提供依頼通知を受信する第 2の受信手段と、

前記第 2の受信手段によって受信された前記提供依頼通知に対応する前記情報を前記所定の相手先通信装置に対して送信する送信手段と、

を備えることを特徴とする情報通信装置。

[7] 前記情報を出力する出力手段をさらに備えることを特徴とする請求項 1〜6のいずれか一つに記載の情報通信装置。

[8] 外部の通信網を介して通信接続された複数の相手先通信装置に対して情報の提供を要求する情報要求通知を同報通信によって送信する第 1の送信工程と、前記第 1の送信工程によって送信された前記情報要求通知に対応する相手先通信装置力も受信した前記情報の提供が可能なことを示す提供可能通知に対応して、当該相手先通信装置に対して前記情報の提供を依頼する提供依頼通知を送信する第 2の送信工程と、

前記第 2の送信工程によって送信された前記提供依頼通知に対応して前記相手先通信装置から送信された前記情報を受信する受信工程と、

を含んだことを特徴とする情報通信方法。

[9] 外部の通信網を介して通信接続された所定の相手先通信装置から同報通信によつて送信された情報の提供を要求する情報要求通知を受信する第 1の受信工程と、前記第 1の受信工程によって受信された前記情報要求通知に対応して前記所定の相手先通信装置に対して送信された前記情報の提供が可能なことを示す提供可能通知に対応して、当該所定の相手先通信装置から送信された前記情報の提供を依頼する提供依頼通知を受信する第 2の受信工程と、

前記第 2の受信工程によって受信された前記提供依頼通知に対応する前記情報を前記所定の相手先通信装置に対して送信する送信工程と、

を含んだことを特徴とする情報通信方法。

[10] 請求項 8または 9に記載の情報通信方法をコンピュータに実行させることを特徴とする情報通信プログラム。 [11] 請求項 10に記載の情報通信プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。