WO2006134796A1

WO2006134796A1 - ネックレス用固定具

Info

Publication number: WO2006134796A1
Application number: PCT/JP2006/311209
Authority: WO
Inventors: Yuriko Otsuki
Original assignee: Yuriko Otsuki
Priority date: 2005-06-14
Filing date: 2006-06-05
Publication date: 2006-12-21
Also published as: JP3113686U

Abstract

　ネックレスの留め金を所定位置に確実に固定するためのネックレス用固定具であって、衣服を挟むことができるように、全体的にクリップ状形態をなし、互いに対向して衣服を挟む第１挟持部分（４）と第２挟持部分（６）と、これら第１挟持部分と第２挟持部分とを開閉可能に連結する連結部（８）と、ネックレスの留め金を係止可能に連結部に設けた環状部材（１２）とを有し、第１挟持部分の対向部分は磁力のある部材で構成され、また、第２挟持部分の対向部分は磁力によって引きつけられる部材によって構成されている。

Description

明細書

ネックレス用固定具

技術分野

[0001] 本発明は、ネックレスの留め金を所定位置に固定するためのネックレス用固定具であって、より詳細には、ネックレスのチーンに取付られた引き輪式留め金等の金具部分が、前側にずれないように、ネックレスのチェーンを衣服に固定するためのネックレス用固定具に関する。

背景技術

[0002] 長さの短いネックレスの場合にはそのチーンに留め金が取り付けられている。ネックレスを着用する場合にはこの留め金を外してチェーンを首のまわりに装着し、この留め金は首の後側、つまり、見えないところに隠す。

し力しながら、装着者の動きによって、この留め金が前側にずれてしまう場合があり

、しばらくして、鏡を見てそれに気が付く場合がある。留め金が前側にずれてしまうと美しくなぐせつ力べのネックレスが台無しになってしまうという問題がある。

[0003] これを防止するものとして、ネックレスチェーンの先端に錘をつけて、首の後側に垂らすようになったネックレスが販売されて、る。

しかし、錘を有する上記従来のネックレスにおいても、動きが激しいと、留め金が前側にずれてしま、、上記問題は未だ解決されて、な!/、。

特許文献 1 :なお、本発明に関連する文献はない。

発明の開示

[0004] そこで、本発明は、ネックレスの留め金を所定位置に確実に固定するためのネックレス用固定具を提供することを目的とする。

このため、本発明は、ネックレスの留め金を所定位置に固定するためのネックレス用固定具であって、衣服を挟むことができるように、全体的にクリップ状形態をなし、互いに対向して衣服を挟む第 1挟持部分と第 2挟持部分と、これら第 1挟持部分と第 2 挟持部分とを開閉可能に連結する連結部と、ネックレスの留め金を係止可能に連結部に付設したチェーン取付部とを有し、第 1挟持部分と第 2挟持部分の一方は、磁力のある部材を備え、第 1挟持部分と第 2挟持部分の他方が、磁力によって引きつけられる部材、または上記磁力のある部材と引きつけ合う磁力のある部材を備えているものとした。

[0005] これにより、ネックレスの留め金を、直接あるいは鎖を介して、チーン取付部に取り付け、第 1挟持部分と第 2挟持部分で例えば襟ぐりの後側部分やタグを挟んで装着すると、ネックレスの留め金が首の前側にずれてしまうのを防止して、ネックレスを所定位置に確実に固定することができる。

図面の簡単な説明

[0006] [図 1]図 1は本発明の第 1の実施例に力かるネックレス用固定具の開いた状態を示す図である。

[図 2]図 2は第 1の実施例に力かるネックレス用固定具の閉じた状態を示す図である。

[図 3]図 3はネックレス用固定具の装着状態を示す図である。

[図 4]図 4は第 2の実施例を示す図である。

[図 5]図 5は第 3の実施例を示す図である。

[図 6]図 6はネックレス用固定具と組み合わせて使用される鎖を示す図である。

[図 7]図 7は第 4の実施例を示す図である。

[図 8]図 8は第 4の実施例の詳細を示す拡大展開図である。

[図 9]図 9は第 5の実施例を示す図である。

符号の説明

[0007] 2、 50、 60、 70、 80 ネックレス用固定具

4 第 1挟持部分

8 連結部

8a 曲がり部の頂点

10 ヒンジ部分

12 環状部材 (チーン取付部）

18 対向部分

20 対向部分 28、 64、 72 鎖

32、 66 留め金

34 襟ぐりの後側部分

52 針

56 穴

62 環状部

72a ループ状部分

74 アジヤスタ

発明を実施するための最良の形態

[0008] 以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を実施例により説明する。

(第 1の実施例）

図 1〜図 3は、本発明の第 1の実施例にカゝかるネックレス用固定具を示す。図 1はネックレス用固定具を開いた状態を示し、図 2はその閉じた状態を示す。図 3はネックレス用固定具の装着状態を示す。

ネックレス用固定具 2は、ネックレス 1の留め金 32を所定位置に固定する。

[0009] ネックレス用固定具 2は、全体的にクリップ状形態をなし、互いに対向して洋服や T シャツなどの衣服を挟む第 1挟持部分 4と第 2挟持部分 6と、これら第 1挟持部分 4と第 2挟持部分 6との間に延びる連結部 8と、この連結部 8に設けられた、第 1挟持部分 4と第 2挟持部分 6を開閉可能にするヒンジ部分 10と、ネックレス 1 (のチーン)や鎖 28を取り付けるためのチェーン取付部としての環状部材 12とを有する。

[0010] 第 1挟持部分 4及び第 2挟持部分 6はそれぞれ、円形の本体部分 14、 16と、第 1挟持部分 4及び第 2挟持部分 6の内側部分であって、互いに対向する対向部分 18、 20 とを有する。第 1挟持部分 4の対向部分 18は磁力のある金属で構成され、また、第 2 挟持部分 6の対向部分 20は磁力によって引きつけられる金属によって構成されている。

[0011] また、第 1挟持部分 4と第 2挟持部分 6は連結部 8によって互いに連結されている。

この連結部 8は、ネックレス用固定具を側面力見たとき全体的に U字形をなしており、その両端部 22、 24がそれぞれ、第 1挟持部分 4と第 2挟持部分 6に固定されているより詳細には、連結部 8の U字形の端部 22、 24は、第 1挟持部分 4と第 2挟持部分 6のそれぞれの本体部分 14、 16の外側面の中央部に固定されている。

なお、本願において、「U字形」の語は、 U字状の他、曲がり部が角張った「コ字形」、全体的に湾曲した「C字形」、更には、 2つ折り形状等、互いに対向している第 1挟持部分 4力第 2挟持部分 6へ途中で曲がって延びるあらゆる形状を含む。

[0012] 更に、連結部 8には、その途中に、第 1挟持部分 4と第 2挟持部分 6を開閉可能にするヒンジ部分 10が設けられている。このヒンジ部分 10は、 U字形の連結部 8の中央部の曲がり部の頂点 8aから第 2挟持部分 6側に偏位して設けられている。

連結部 8は、曲がり部の頂点 8aを含む第 1連結部分 8bと、他方の第 2連結部分 8c とを含む。ヒンジ部分 10は、第 1挟持部分 4と第 2挟持部分 6とを互いに向けて付勢するように組みつけられた、付勢手段としての連結部 8の長手方向に延びる板ばね 2 6を備えている。

[0013] 環状部材 12は、連結部 8の第 1連結部分 8bに遊嵌されている。

図 1〜図 3には、環状部材 12に鎖 28を取り付けた状態を示す。一端を環状部材 12 に取り付けた鎖 28の他端には、ネックレス 1の留め金 32を係止することができる係止具として、引き輪式留め金 30が取付られている。

[0014] 以上のように構成されたネックレス用固定具 2は、第 1挟持部分 4と第 2挟持部分 6を衣服、例えば洋服や Tシャツの襟ぐりの後側部分 34 (図 3参照)あるいは図示しないタグに取り付けて使用する。以下の説明では、衣服への取り付け先を襟ぐりの後側部分で代表させる。

まず、衣服の襟ぐりの後側部分 34の開きが小さい場合には、ネックレス 1の留め金 3 2を直接環状部材に取り付ける。そして、第 1挟持部分 4と第 2挟持部分 6を開閉して衣服の襟ぐりの後側部分 34を挟んで装着する。

[0015] 一方、衣服の襟ぐりの後側部分 34の開きが大きい場合には、図 3に示すように、鎖 28を介してネックレス 1を環状部材 12に取り付ける。すなわち、鎖 28の一端を環状部材 12に取り付け、他端の引き輪式留め金 30をネックレス 1の留め金 32に取り付けてから、第 1挟持部分 4と第 2挟持部分 6を図 1および図 2に示すように開閉して、衣服の襟ぐりの後側部分 34に装着する。

[0016] 本実施例は以上のように構成され、全体的にクリップ状形態をなし、互いに対向して衣服等を挟む第 1挟持部分 4と第 2挟持部分 6と、これら第 1挟持部分と第 2挟持部分とを開閉可能に連結する連結部 8と、該連結部に付設した環状部材 12とを有し、第 1挟持部分 4の対向部分 18は磁力のある部材を備え、第 2挟持部分 6の対向部分 20は磁力のある金属を備えているものとしたので、ネックレス 1の留め金 32を、直接あるいは鎖 28を介して、環状部材 12に取り付け、第 1挟持部分 4と第 2挟持部分 6を開閉して衣服の例えば襟ぐりの後側部分 34を挟んで装着すると、第 1挟持部分 4と第 2挟持部分 6の対向部分 18、 20が、衣服の素材を通して磁力によって引き付けられて、衣服をしつ力り挟むことができる。

したがって、ネックレス 1の留め金 32が首の前側にずれてしまうのを確実に防止して、例えばネックレス 1の図示しな、ペンダントヘッドの位置を所定の位置に保持させることができる。

[0017] とくに、例えば襟ぐりが後側に大きく開いているデザインの衣服の場合にも、鎖 28を介してネックレス 1を環状部材 12に取り付けることができることにより、ネックレス 1が後に引つ張られることがなく、本来の態様でネックレス 1を首周りに装着することができる。し力も、第 1挟持部分 4と第 2挟持部分 6が衣服をしつ力り挟んでいるので、鎖 28が上記第 1挟持部分 4と第 2挟持部分 6の装着部位にしつ力り繋留されるから、鎖 28に連結されたネックレス 1の留め金 32が首の前側にずれてしまうのを確実に防止することがでさる。

[0018] また、連結部 8は、曲がり部の頂点 8aを含む第 1連結部分 8bと、他方の第 2連結部分 8cとをヒンジ部分 10でつなげて構成され、この連結部 8の長手方向に延びて配置された板ばね 26によって、第 1挟持部分 4と第 2挟持部分 6とが互いに向けて付勢されるようになっているから、衣服をさらにしつ力り挟んで、衣服から外れてしまうおそれをより確実に防止している。

[0019] また、連結部 8は、第 1挟持部分 4と第 2挟持部分 6との間に U字形をなして延び、環状部材 12は U字形の連結部の曲がり部に設けられて、るので、ネックレス 1が身体の前側に引っ張られたとき、連結部 8を衣服の布地にそった方向へ引っ張るので、第 1挟持部分 4と第 2挟持部分 6で挟んでいる襟ぐりの後側部分 34が外側にめくれたり、内側に折れたりすることがない。

[0020] なお、ヒンジ部分 10は連結部 8の曲がり部の頂点 8aから第 2挟持部分 6側に偏位したところに位置しているので、環状部材 12はヒンジ部分 10にひつ力かることなぐ連結部 8の曲がり部の頂点 8aに移動可能である。したがって環状部材 12は、装着状態にお!/、て連結部 8に遊嵌されて、ても、支障なく常に上記 U字形の連結部 8の曲がり部に位置づけられる。

[0021] (第 2の実施例）

図 4は、本発明の第 2の実施例を示す。

以下、第 1の実施例と異なる構造について説明することとし、同様に構成されている部分は、図に第 1の実施例と同じ符号で示すことによって、詳細な説明は省略する。ネックレス用固定具 50は、第 2挟持部分 6の対向部分 20に、第 1挟持部分 4の対向部分に向力つて延びる針 52を有する。

また、第 1挟持部分 4の対向部分は、中央に穴 56を有する金属製の環状部材 54で構成されている。

第 1挟持部分 4と第 2挟持部分 6とが閉じたとき、針 52は穴 56に受け入れられる。

[0022] 以上のように構成されたネックレス用固定具 50を使用するには、第 1挟持部分 4と第 2挟持部分 6を開閉して、第 1挟持部分 4と第 2挟持部分 6によって、例えば、 Tシャッの襟ぐりの後側部分 34を針 52で刺して挟む。

その他の構成は、第 1の実施例と同じである。

[0023] 本実施例は以上のように構成され、第 1の実施例に対して、第 2挟持部分 6に針 52 を有し、第 1挟持部分 4には第 2挟持部分 6と対向して閉じた状態において、第 2挟持部分 6の針 52を受入れる穴 56が設けられているものとしたので、第 1の実施例と同じ効果が得られるとともに、第 1挟持部分 4と第 2挟持部分 6によって衣服を挟んだとき、針 52によって衣服を刺しているとともに、針 52は第 1挟持部分 4の穴 56内に保持されているので、第 1挟持部分 4と第 2挟持部分 6に外力が加わった場合でも衣服の布地上でずれることがなぐ衣服から外れてしまうおそれをよりいっそう確実に防止する [0024] なお、穴 56内に、さらに針 52を刺すことができる部材 (例えば、フェルト、スポンジ、発泡材、弾性部材等)を接着等により設けることもできる。

これにより、穴 56が比較的大きい場合であっても、針 52を刺すことができる部材によって衣服の布地を針 52の反対側で支持することができ、第 1挟持部分 4と第 2挟持部分 6を閉じて針 52を衣服の布地に刺す際に、布地を傷めることがない。

あるいはまた、穴 56を有する環状部材 54の代わりに、第 1挟持部分 4の対向部分全体を針 52を刺すことができる上記の部材で構成することもできる。

[0025] (第 3の実施例）

図 5は、第 3の実施例を示す。

このネックレス用固定具 60は、チーン取付部として、第 1の実施例における環状部材 12に代えて、連結部 8の曲がり部の頂点 8aの外面に環状部 62を設けたものである。また、鎖 28の代わりに、図 6に示す鎖 64を用いる。

鎖 64は両端に留め金 66、 66を備える。

その他の構成は、第 1の実施例と同じである。第 1の実施例と同じ構成については詳細な説明は省略する。

[0026] ネックレス用固定具 60の使用においては、第 1の実施例と同様に、衣服の襟ぐりの後側部分 34の開きが小さい場合には、環状部 62にネックレス 1の留め金 32 (図 3参照)を直接取り付けることができ、また襟ぐりの後側部分 34の開きが大きい場合には、鎖 64の一方の留め金 66を環状部 62に、他方の留め金 66をネックレスの留め金 32 に取り付けることができる。

したがって、本実施例のネックレス用固定具 60によっても、第 1の実施例と同じ効果が得られる。

[0027] (第 4の実施例）

図 7は、第 4の実施例を示す。これは、第 1挟持部分と第 2挟持部分、および連結部を一体に形成して、一層簡単な構造としたものである。

ネックレス用固定具 80は、外観が皮革で覆われた第 1挟持部分 4Aと第 2挟持部分 6Aを備え、第 1挟持部分 4Aと第 2挟持部分 6Aが同じく皮革の細幅部 8Aで連結されている。図 7の (a)は第 1挟持部分 4Aと第 2挟持部分 6Aを開いた状態、（b)は第 1 挟持部分 4Aと第 2挟持部分 6Aを向力、合わせて閉じた状態を示して、る。

細幅部 8Aには環状部材 12が遊嵌されている。この環状部材 12に鎖 64の一方の留め金 66が取付られる。

[0028] 図 8は、第 1挟持部分、第 2挟持部分、および細幅部の詳細を示す。 (a)は後述するカバーを外して示す展開状態の平面図、（b)はカバーを含めた (a)における A— A 部断面図である。

第 1挟持部分 4Aと第 2挟持部分 6Aは、それぞれ円形の本体部分 84、 86が柔軟材の皮革で形成されるとともに、当該本体部分 84、 86と一体の皮革の本体細幅部 8 8で連結されている。すなわち、本体部分 84、 86と本体細幅部 88が 1枚の皮革から切り出されて作成される。

[0029] 細幅部 8Aで折り曲げられて互いに対向する面において、第 1挟持部分 4Aの本体部分 84には、平面形状が円形の凹部 85が形成されて、該凹部 85に磁力のある金属 94が接着により収容されて取り付けられ、第 2挟持部分 6Aの本体部分 86にも平面形状が円形の凹部 87が形成されて、該凹部 87には磁力によって引きつけられる金属 96が接着により収容されて取り付けられて、る。

[0030] とくに図 8の（b)に示すように、各本体部分 84、 86は凹部 85、 87より本体細幅部 8 8側の領域において、本体細幅部へ向力うほど厚みが薄くなるように削がれて傾斜面となっており、これに連なる本体細幅部 88は本体部分 84、 84より薄い厚み Dを有する。

[0031] 上記凹部 85、 87が形成された面上に、本体部分 84、 86よりも薄い皮革力もなり、本体部分 84、 86および本体細幅部 88と同じ平面形状をもったカバー 90が、接着により貼り付けられている。

これにより、外観が皮革で覆われ、磁力のある金属 94および磁力によって引きつけられる金属 96は露出しない。

[0032] 細幅部 8Aはその厚みが薄くなつているので、軽い力で容易に折り曲げられ、衣服に取り付けられていない状態においても、対向する第 1挟持部分 4Aと第 2挟持部分 6Aは互いに磁力により吸着し合って、図 7の（b)に示されるように全体的にクリップ状に閉じた形態となって!/、る。ここでは、細幅部 8Aが発明における連結部を構成して、る。

その他の構成は第 1の実施例と同じである。

[0033] 以上のように構成されたネックレス用固定具 80を使用するには、互いに吸着し合つて閉じた状態の第 1挟持部分 4Aと第 2挟持部分 6Aを開いてから、衣服の例えば襟ぐりの後側部分 34 (図 3参照)を挟んで装着する。

衣服の襟ぐりの後側部分 34の開きが小さい場合には、ネックレス 1の留め金 32を直接環状部材 12に取り付けることができるが、襟ぐりの後側部分 34の開きが大きい場合には、例えば第 3の実施例で用いた図 6に示す鎖 64を介してネックレス 1を環状部材 12に取り付ける。すなわち、鎖 64の一方の留め金 66を環状部材 12に、他方の留め金 66をネックレス 1の留め金 32に取り付ければよい。

[0034] 本実施例は以上のように構成され、第 1挟持部分 4Aと第 2挟持部分 6Aの各本体部分 84、 86を細幅部 8Aで連結した一体構造を柔軟材である皮革で形成し、第 1挟持部分の本体部分 84には磁力のある金属 94を取り付け、第 2挟持部分の本体部分 86には磁力によって引きつけられる金属 96を取り付けるとともに、細幅部 8Aに環状部材 12を付設してあるので、第 1の実施例と同様に、例えば襟ぐりの後側部分を挟んで装着すると、第 1挟持部分 4Aと第 2挟持部分 6Aの対向部分が、衣服の素材を通して磁力によって引き付けられて、衣服をしつ力り挟むことができるから、ネックレス 1の留め金 32が首の前側にずれてしまうのを確実に防止できる。

[0035] そして、同じく第 1の実施例と同様に、例えば襟ぐりが後側に大きく開いているデザインの衣服の場合にも、鎖を介してネックレス 1を環状部材 12に取り付けることができることにより、ネックレス 1が後に引っ張られることがなぐ本来の態様でネックレスを装着することができると、う効果を有する。

[0036] さらに、本体部分 84、 86および本体細幅部 88には、同じ平面形状をもったカバー 90が貼り付けられているので、磁力のある金属 94や磁力によって引きつけられる金属 96等が露出せず、すべて皮革で覆われたアクセサリ様の外観を呈して、高い美観を与えると、う効果を有する。

また、細幅部 8Aは皮革の柔軟性によって U字形に曲がり、機械的なヒンジ部分を必要としないので、環状部材 12がヒンジ部分にひつ力かるなどのおそれが全くない。 [0037] (第 5の実施例）

なお、上述した各実施例では、いずれも固定長さの鎖 28、 64を環状部材 12あるいは環状部 62に連結するものとしたが、長さ調整可能な鎖を用いることもできる。

図 9はこのような長さ調整可能な鎖を用いた第 5の実施例を示す。ここでは、第 1の実施例におヽて鎖 28の代わりに鎖 72を用いた例を示す。

鎖 72は、アジヤスタ 74に通されている。アジヤスタ 74は鎖 72を通すための貫通孔 7 6を有し、貫通孔 76は内面が鎖 72と摩擦係合する。

[0038] 鎖 72の一端は環状部材に取り付けられ、他端は留め金 30を備える。

鎖 72の中間部分は、貫通孔 76の一方の側からループ状部分 72aとして延び、鎖 7 2の端部 72b、 72cはそれぞれ、貫通孔 76の他方の側に延びており、鎖 72の有効長さは、ループ状部分 72a又は端部 72b、 72cを引くことにより調節可能である。

その他の構成は第 1の実施例と同じである。

アジヤスタ 74及び鎖 72は、磁力によって引きつけられない素材で構成するのが望ましい。

[0039] これによれば、衣服の襟ぐりの開きの大きさによって鎖 72の有効長さを調節することができ、ネックレス 1の留め金 32が余剰の鎖の長さ分、ずれてしまうのを防止することができ、留め金 32を首の後側の所定範囲に確実に固定することができる。

そして、アジヤスタ 74及び鎖 72を、磁力によって引きつけられない素材で構成することにより、鎖やアジヤスタが第 1挟持部分 4、 4Aやあるいは第 2挟持部分 6、 6Aの磁力によって引きつけられて、鎖 72の実質的な有効長さが短くなるようなおそれもない。したがって、ネックレス 1が有効長さの短くなつた鎖 72によって後に引っ張られることがなく、本来の態様でのネックレス装着が確保される。

[0040] 本発明は、以上の実施の形態に限定されることなぐ請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。

例えば、第 1〜第 5の実施例においては、磁力のある部材として、磁力のある金属を第 1挟持部分 4、 4A側に設け、磁力によって引きつけられる金属を第 2挟持部分 6 、 6A側に設けたが、その逆に、第 2挟持部分側に磁力のある金属を設け、第 1挟持部分側に磁力によって引きつけられる金属を設けることとしてもょ、。また、磁力によって引きつけられる金属の代わりに、他方の磁力のある金属と引きつけ合う磁力のある金属としてもよ、。

さらには、磁力のある部材は金属に限らず、例えばゴム磁石なども使用することができ、磁力を発するものであればその素材を問わな、。

[0041] また、第 1、第 2、第 5の実施例では、ヒンジ部分 10が連結部 8の曲がり部の頂点 8a 力も第 2挟持部分 6側に偏位したところに位置しているが、ヒンジ部分 10は、第 1挟持部分 4側に偏位していてもよい。この場合にも、装着状態において連結部 8に遊嵌された環状部材 12が、ヒンジ部分 10にひつ力かることなぐ連結部 8の曲がり部の頂点 8aに移動可能である。

[0042] なお、図 4に示す第 2の実施例においては、第 1挟持部分 4及び第 2挟持部分 6は、板ばね 26及び針 52によって、衣服にしつ力りと固定されるから、第 1挟持部分 4および第 2挟持部分 6の各対向部分 18、 20は磁力を有さない素材又は磁力によって引きつけられな、素材によって構成してもよ!/、。

また、第 2の実施例では、針 52を第 2挟持部材 4側に設け、環状部材 54を第 1挟持部材 6側に設けたものとしたが、これとは逆に、針 52を第 1挟持部材 4側に設け、環状部材 54を第 2挟持部材 6側に設けてもよい。

[0043] また、第 4の実施例では、柔軟材として皮革を用いたが、これに限定されず、榭脂その他を用いてもよい。

なお、第 1、第 2、第 5の実施例では、鎖 28、 72の各一端側のみ引き輪式の留め金 30としたが、両端とも引き輪式の留め金を用いてもよぐ環状部材 12への取り付けがより容易となる。

また、各実施例における鎖の留め金 30、 66は、引き輪式の留め金とした力鎖の留め金はその他の形式のものであってもよぐ例えば、 S字式留め具、バックル式留め具など、ネックレスの留め具に取り付けることができる、かなる形式の留め具であつてもよい。

また、各実施例では、ネックレス用留め具を首の後側の位置で衣服に固定する例につ、て説明したが、衣服のその他の留めやす!/、部分に取り付けて用いてもよ!、。産業上の利用可能性本発明は、ネックレスの留め金の位置を固定することにより、ネックレスの位置ずれを防止するので、ネックレス装着の快適性を増進するのに有用である。

Claims

請求の範囲

[1] ネックレスの留め金を所定位置に固定するためのネックレス用固定具であって、衣服を挟むことができるように、全体的にクリップ状形態をなし、

互いに対向して衣服を挟む第 1挟持部分と第 2挟持部分と、これら第 1挟持部分と第 2挟持部分とを開閉可能に連結する連結部と、ネックレスの留め金を係止可能に前記連結部に付設したチェーン取付部とを有し、

前記第 1挟持部分と前記第 2挟持部分の一方は、磁力のある部材を備え、前記第 1挟持部分と前記第 2挟持部分の他方が、磁力によって引きつけられる部材、または前記磁力のある部材と引きつけ合う磁力のある部材を備えていることを特徴とするネックレス用固定具。

[2] 前記連結部は、前記第 1挟持部分に固定された第 1連結部分と、前記第 2挟持部分に固定された第 2連結部分とをヒンジ部分でつなげて構成され、

該ヒンジ部分は、前記第 1挟持部分と前記第 2挟持部分とを互いに向けて付勢する付勢手段を有することを特徴とする請求項 1に記載のネックレス用固定具。

[3] 前記第 1挟持部分と前記第 2挟持部分の一方は、その他方に向力つて延びる針を備え、他方の対向部分には、前記第 1挟持部分と前記第 2挟持部分とが閉じた状態におヽて、前記針を受入れる穴が形成されて!ヽることを特徴とする請求項 1に記載のネックレス用固定具。

[4] 前記穴内には、前記針を刺すことができる材料が設けられていることを特徴とする請求項 3に記載のネックレス用固定具。

[5] 第 1本体部分、第 2本体部分およびこれらをつなぐ本体幅狭部力なる柔軟材のー体構造を備え、

前記第 1本体部分に前記磁力のある部材を備えて前記第 1挟持部分と第 2挟持部分の一方とし、

前記第 2本体部分に前記磁力によって引きつけられる部材、または前記磁力のある部材と引きつけ合う磁力のある部材を備えて前記第 1挟持部分と第 2挟持部分の他方とし、

前記本体幅狭部を前記連結部としたことを特徴とする請求項 1に記載のネックレス用固定具。

[6] 前記本体幅狭部が、前記第 1本体部分および第 2本体部分よりも厚みが薄、ことを特徴とする請求項 5に記載のネックレス用固定具。

[7] 前記第 1本体部分に備えられる磁力のある部材は、第 1本体部分の第 2本体部分と対向すべき面に形成した凹部に設けられ、

前記第 2本体部分に備えられる磁力によって引きつけられる部材、または前記磁力のある部材と引きつけ合う磁力のある部材は、第 2本体部分の第 1本体部分と対向すべき面に形成した凹部に設けられていることを特徴とする請求項 5に記載のネックレス用固定具。

[8] 前記柔軟材の一体構造における前記各凹部が形成された面には、当該一体構造と同一輪郭形状の柔軟材カなるカバーが貼り付けられて、前記磁力のある部材、磁力によって引きつけられる部材または前記磁力のある部材と引きつけ合う磁力のある部材を覆って、ることを特徴とする請求項 7に記載のネックレス用固定具。

[9] 前記一体構造をなす柔軟材および前記カバーをなす柔軟材がそれぞれ皮革であることを特徴とする請求項 8に記載のネックレス用固定具。

[10] 一端部が前記チーン取付部に取付られ、他端部にネックレスの留め金を係止することができる係止具が設けられた鎖を有することを特徴とする請求項 1に記載のネックレス用固定具。

[11] 前記鎖は、その長さを調節することができるアジヤスタを有して、ることを特徴とする請求項 10に記載のネックレス用固定具。

[12] アジヤスタを含む前記鎖は、磁力によって引きつけられない素材で構成されていることを特徴とする請求項 11に記載のネックレス用固定具。

[13] 前記チェーン取付部は、前記連結部に遊嵌された環状部材であることを特徴とする請求項 1から 12のいずれか 1に記載のネックレス用固定具。

[14] 前記連結部は、前記第 1挟持部分と第 2挟持部分との間に U字状をなして延び、前記チェーン取付部は前記 U字状連結部の曲がり部に形成されていることを特徴とする請求項 2から 4の、ずれか 1に記載のネックレス用固定具。

[15] ネックレスの留め金を所定位置に固定するためのネックレス用固定具であって、衣服を挟むことができるように、全体的にクリップ状形態をなし、

前記連結部は、前記第 1挟持部分に固定された第 1連結部分と、前記第 2挟持部分に固定された第 2連結部分とをヒンジ部分でつなげて構成され、

該ヒンジ部分は、前記第 1挟持部分と前記第 2挟持部分とを互いに向けて付勢する付勢手段を有し、

前記第 1挟持部分と前記第 2挟持部分の一方は、他方に向かって延びる針を備え前記第 1挟持部分と前記第 2挟持部分の他方には、第 1挟持部分と第 2挟持部分とが閉じた状態において前記針を受入れ可能な穴または前記針を刺すことができる部材を備えて、ることを特徴とするネックレス用固定具。