WO2006134648A1 - ポリオキシエチレン2,4-ジイソオクチルフェニルエーテルの製造方法 - Google Patents
ポリオキシエチレン2,4-ジイソオクチルフェニルエーテルの製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
本発明の製造方法によりポリオキシエチレン 2,4-ジイソオクチルフェニルエーテルを安定して得ることができる。
Description
ポリオキシエチレン 2, 4—ジイソォクチルフエニルエーテルの製造方法 技術分野
[0001] 本発明は、ポリオキシエチレン 2, 4—ジイソォクチルフエ-ルエーテルの製造方法 に関する。
背景技術
[0002] 細胞死を誘導する化合物あるいは細胞死を誘導する化合物の作用を増強する化 合物としては種々の化合物が知られており、種々の疾患の予防あるいは治療用の医 薬における有効成分としての利用につ 、ての検討は盛んに行なわれて 、る。
[0003] 特開 2004 - 51513号公報にはアポトーシスを誘導する物質であるリンゴ由来のプ 口アントシァ-ジン成分を有効成分とした抗腫瘍剤が記載されており、特開 2002— 1 28690号公報にはサイト力インとしての TNF— a及び IL— 4を有効成分とし、これら のアポトーシス誘導作用を利用した悪性腫瘍の予防'治療剤が記載されている。更 に、特開 2000— 72749号公報にはキノリン誘導体を有効成分とするアポトーシス誘 導剤が制癌剤として利用できる点が記載されている。また、特開 2003— 238567号 公報にはシユードモナス属に属する細菌由来のベンゾクラトン'エネミドィ匕合物が細 胞障害活性を有し、抗腫瘍剤の活性成分として有用であることが記載されて ヽる。 発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0004] 癌細胞においてアポトーシスを誘導し、正常細胞においてはアポトーシスを起す確 率が低い物質や化合物は、抗癌剤の成分としての利用が期待できる。本発明は、抗 癌剤の有効成分としても利用し得る新規な化合物を提供することを目的とするもので ある。
課題を解決するための手段
[0005] 本発明のポリオキシエチレン 2, 4—ジイソォクチルフエ-ルエーテルの製造方法は 下記式(1) :
[0006] [化 1]
(上記式中、 nは 3〜15の整数を表す。)
で表わされるポリオキシエチレン 2, 4 ジイソオタチルフエ-ルエーテルの製造方法 であって、
(A)下記式 (2) :
[0007] [化 2]
(上記式中、 nは式(1)と同じ意味を表す。 )
で表わされるポリエチレングリコールとパラトルエンスルホ -ルを反応させて、下記式( 4) :
[0008] [化 3]
(上記式中、 nは式(1)と同じ意味を表す。 )
で表わされるポリオキシエチレン モノ(ρ トルエンスルホ -ル)エーテルを得る工程 と、
(B) 2, 4, 4 トリメチル 1—ペンテンとフエノールから 2, 4 ジイソオタチルフエノ
ールを得る工程と、
(C)前記ポリオキシエチレン モノ(p—トルエンスルホ -ル)エーテルと、前記 2, 4— ジイソオタチルフヱノールとを反応させて、前記ポリエチレン 2, 4—ジイソォクチルフ ェ-ルエーテルを得る工程と、
を有することを特徴とするポリオキシエチレン 2, 4—ジイソォクチルフエ-ルエーテル の製造方法である。
[0009] 上記式(1)の nとしては、 9〜13力 S好ましい。更に、上記式(1)の nが、 5、 7、 10また は 12である場合がより好まし 、。
発明の効果
[0010] 界面活性剤ゃ抗癌剤の有効成分としての利用が期待できるポリオキシエチレン 2, 4 -ジイソオタチルフエ-ルエーテルの製造方法を提供することができる。
図面の簡単な説明
[0011] [図 1]各化合物の作用濃度と細胞生存率の関係を示す図である。
[図 2]2種の化合物を単独または混合して用いた場合の作用濃度と細胞生存率の関 係を示す図である。
[図 3(1)]2種の化合物を単独または混合して用いた場合の癌細胞における DNA合 成阻害効果の試験結果を示す図である。
[図 3(2)]2種の化合物を単独または混合して用いた場合の癌細胞における DNA合 成阻害効果の試験結果を示す図である。
[図 4]式(1)の nが 0である化合物のデータを示す図である。
[図 5]式(1)の nが 5である化合物のデータを示す図である。
[図 6]式(1)の nが 6である化合物のデータを示す図である。
[図 7]式(1)の nが 7である化合物のデータを示す図である。
[図 8]式(1)の nが 8である化合物のデータを示す図である。
[図 9]式(1)の nが 9である化合物のデータを示す図である。
[図 10]式(1)の nが 10である化合物のデータを示す図である。
[図 11]式( 1)の nが 12である化合物のデータを示す図である。
発明を実施するための最良の形態
[0012] 本発明のポリオキシエチレン 2, 4 ジイソォクチルフエ-ルエーテルの製造では 、出発物質として、下記 (4)で示されるポリオキシエチレン ジ (p トルエンスルホ- ル)エーテルと下記式(7)で表わされる 2, 4 ジイソォクチルフエノールが用いられる
[0013] [ィ匕 4]
式(4)で表わされるポリオキシエチレン ジ(p トルエンスルホ -ル)エーテルは、 下記式(2)で表わされるポリエチレングリコールと下記式(3)で表わされる p トルェ ンスルホニルを反応させて得ることができる(工程 A)。
[化 5]
また、式(7)で表わされる 2, 4 ジイソォクチルフエノールは、下記式(5)で表わさ れるフエノールと下記式(6)で表わされる 2、 4, 4 トリメチル 1—ペンテンとを反応
させて得ることができる(工程 B)。
[0015] [化 6]
工程 Aは、ジクロロメタン等の不活性溶媒中で行なうことができる。反応は、酸化銀、 ヨウ化カリウム等の存在下で行なうことができる。低温度 (例えば— 20°C)下で、各成 分を不活性溶媒中に添加して反応溶液を調製し、その後、温度を、例えば室温まで 上げて反応を開始させ、必要時間保持する。反応終了後、反応液から目的とする式 (4)で示される化合物を回収する。この回収には、ろ過、各種のクロマトグラフィーを 利用した分離方法などの常法を用いることができる。
[0016] 工程 Bは、式(5)の化合物と式 (6)の化合物とを、濃硫酸などの触媒の存在下で行 なうことができる。また、この反応は加熱下 (例えば、 100°C)、窒素気流下などの不活 性雰囲気下で行なうこともできる。反応終了後、反応液から目的とする式 (7)で示さ れ化合物を回収する。この回収には、ろ過、各種のクロマトグラフィーを利用した分離 方法などの常法を用いることができる。
[0017] 式 (4)の化合物と式(7)の化合物との反応(工程 A)は、 NaH、炭酸カリウムなどの 存在下、テトラヒドロフラン (THF)、ジメチルホルムアミド (DMF)等の不活性溶媒中 、窒素気流下などの不活性雰囲気で行なうことができる。反応終了後、反応液から目 的とする式(1)で示されィ匕合物を回収する。この回収には、ろ過、各種のクロマトダラ フィーを利用した分離方法などの常法を用いることができる。
[0018] 本発明の方法によれば、所望とするォキシエチレン鎖数 (n= 3〜 15)の式(1)で示
される化合物を安定して製造することが可能となる。
[0019] 式(1)の化合物は両親媒性であり、界面活性剤として利用できる。更に、式(1)の 化合物は、癌細胞においてアポトーシスを誘導し、かつ正常細胞においてアポトーシ スを起し難いという特性を有し、 DNA合成抑制あるいは阻害作用も更に有し、抗癌 剤や細胞死誘導剤の活性成分として有用である。
実施例
[0020] 以下実施例に基づいて本発明を更に詳細に説明する。
(実施例 1)
下記に示す工程によりノナエチレングリコール ジ(p—トルエンスルホ -ル)エーテ ルを得た。
[0021] [化 7]
( 7 ) ( 4 ) ( 1 )
(X@A)
まず、塩ィ匕カルシウム乾燥管を装着した 50mLナスフラスコ中、ノナエチレングリコ
ール(1. 69mmol、 700mg)をジクロロメタン(17mL)に溶解した.これを撹拌しなが ら氷一メタノール浴に浸し、 20°Cに冷却した.これに酸化銀 (I) (2. 53mmol、 58 6mg)およびヨウ化カリウム(335mmol、 55. 6mg)を加え、次に、塩化 p—トルエンス ルホ-ル(1. 86mmol、 354mg)をゆっくり加えた。氷浴を除き、室温に戻しながら 1 . 5時間撹拌を続けた。その後、反応液をセライト濾過し、エバボレーターで溶媒を留 去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロ口ホルム —メタノール混合溶媒(30 : 1;容量比)によって精製し、ノナエチレングリコール モノ (p—トルエンスルホ -ル)エーテルを得た(収率:59%、 988 ^ m, 563mg)。この際 、副生成物として、下記式で表わされるノナエチレングリコールジ (p トルエンスルホ -ル)エーテルが得られた(収率:23%、 394mmol、 285mg)。
[化 8]
(工程 B)
(その 1)
オートクレープ中、 2, 4, 4 トリメチルー 1 ペンテン(17. 3mmol、 19. 5mg)とフ ェノール(3. 44mmol、 323mg)を混合し、これに濃硫酸を 2滴加えた。これを撹拌し ながら窒素下で 7気圧に加圧し、 100°Cで 3時間加熱した。常圧、室温に戻した後、 酢酸ェチル (20mL)で反応混合物を希釈し、飽和重曹水(30mL)、飽和食塩水(3 OmL)で順次これを洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。これをろ紙で濾過し、ェ バポレーターで揮発成分を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー( 展開溶媒:へキサン一クロ口ホルム混合溶媒:(1 : 0→2 : 1) (容量比))で精製し、 2, 4ージイソォクチルフエノールを淡黄色液体として得た(収率: 57%、 1. 95mmol、 6 21mg) 0この際、副生成物として、 4 (1, 1, 3, 3—テトラメチルブチル)フエノール 力 S得られた(収率: 18%、 619 /ζ πιο1、 128mg) 0
[0023] (その 2)
塩ィ匕カルシウム乾燥管及びジムロート冷却管を装着した 200mL二口ナスフラスコ 中、 2, 4, 4 トリメチル 1—ペンテン(524mmol、 83. Omg)とフエノール(104m mol、 9. 83g)を混合し、これに濃硫酸を 10滴カ卩えた。 100°Cで 3時間加熱した。室 温に戻した後、酢酸ェチル(lOOmL)で反応混合物を希釈し、飽和重曹水(lOOmL )、飽和食塩水(lOOmL)で順次これを洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。これ をろ紙で濾過し、エバポレーターで揮発成分を留去した後、残渣をシリカゲルカラム クロマトグラフィー(展開溶媒:へキサン クロ口ホルム混合溶媒:(1 : 0→2 : 1) (容量 比))で精製し、 2, 4 ジイソオタチルフヱノールを淡黄色液体として得た (収率: 65 %、 67. 8mmol、 21. 6g)。
[0024] (工程。)
窒素気流下、 2, 4ージイソォクチルフエノール(300 mol、 9. 85mg)をテトラヒド 口フラン (2mL)に溶解した。これを撹拌しながら氷浴に浸し、水素化ナトリウム (ミネラ ルオイル懸濁: 540 /ζ πιο1、 18. Omg)を添加した。これを室温で 30分撹拌した後、ノ ナエチレングリコール ジ(p トルエンスルホ -ル)エーテル(300 πιπιο1、 171mg )のテトラヒドロフラン(lmL)溶液を添加した。室温で 24時間撹拌した後、反応溶液 を酢酸ェチル (4mL)で希釈し、これを希塩酸(1M、 2mL)、飽和重曹水(2mL)及 び飽和食塩水(2mL)で順次洗浄した。無水硫酸ナトリウムで脱水した後、これを濾 過し、エバポレーターで溶媒を蒸去し、得られた残渣をシリカゲル薄層クロマトグラフ ィー (展開溶媒:クロ口ホルム—メタノール混合溶媒、 30 : 1 (混合比))で精製し、ノナ エチレングリコール 2, 4 ジイソォクチルフエ-ルエーテル [2—(2—(2—(2— (2 一(2— (2— (2— (2— (2,4 ビス一(1, 1, 3, 3—テトラメチルブチル)フエノキシ) エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エタノール ;あるいはノナオキシエチレン 2, 4 ジイソォクチルフエ-ルエーテル]を淡黄色液 体として得た(収率 54%、 162 /ζ πιο1、 116mg)。
[0025] (実施例 2)
ノナエチレングリコールの代わりに、ポリエチレングリコールのォキシエチレン鎖(一 CH -CH—O )の数の異なるポリオキシエチレングリコールをそれぞれ用いて、
実施例 1と同様にして、ォキシエチレン鎖(一 CH -CH—O )の数の異なるポリオ
2 2
キシエチレン 2, 4 ジイソォクチルフエ-ルエーテルを合成した。得られた各化合 物の収率などを以下に示す。
なお、使用したィ匕合物の中で巿販化合物は、以下のとおりである。
ペンタエチレンリコール(シグマ アルドリッチ Co. )
へキサエチレングリコール (東京化成株式会社)
ヘプタエチレングリコール (東京化成株式会社)
ォクタエチレングリコール (東京化成株式会社)
ノナエチレングリコール (東京化成株式会社)
デカエチレングリコール (東京化成株式会社)
ドデカエチレングリコール (東京化成株式会社)
2, 4, 4 トリメチル—1—ペンテン (東京化成株式会社)
テトラヒドロフラン (脱水、和光純薬工業株式会社)
p -トルエンスルホ-ル (ナカライテスタ株式会社)
(中間体に関するデータ: nは式 (4)の nの値である。 )
(1)ペンタエチレングリコール モノ(p—トルエンスルホ -ル)エーテル; n= 5;収率 9 4% ;無色液体
( 2)へキサエチレングリコール モノ(p トルエンスルホ -ル)エーテル; n = 6;収率 9 0% ;無色液体;
(3)ヘプタエチレングリコール モノ(p—トルエンスルホ -ル)エーテル; n= 7;収率 9 9% ;無色液体;
(4)ォクタエチレングリコール モノ(p トルエンスルホ -ル)エーテル; n = 8;収率 7 5%;無色液体;副生物:ォクタエチレングリコールジ(p トルエンスルホ -ル)エーテ ル(収率 14%)
(5)デカエチレングリコール モノ(p -トルエンスルホ -ル)エーテル; n = 10;収率 6 7%;無色液体;副生成物:デカエチレングリコールジ(p トルエンスルホ -ル)エー テル (収率 19%)
(6)ドデカエチレングリコール モノ(p トルエンスルホ -ル)エーテル; n= 12;収率
63;無色液体;副生成物:ドデカエチレングリコールジ(p—トルエンスルホ -ル)エー テル (収率 23%)
(目的化合物に関するデータ: nは式(1)の nの値である。 )
(1)ペンタォキシエチレン 2, 4—ジイソオタチルフエ-ルエーテル; n = 5;収率 45%; 淡黄色液体
(2)へキサォキシエチレン 2, 4—ジイソオタチルフエ-ルエーテル; n = 6;収率 38% ;淡黄色液体
(3)へプタオキシエチレン 2, 4—ジイソオタチルフエ-ルエーテル; n = 7;収率 48% ;淡黄色液体
(4)ォクタォキシエチレン 2, 4—ジイソオタチルフエ-ルエーテル; n= 8;収率 71 %; 淡黄色液体
(5)デカオキシエチレン 2, 4—ジイソオタチルフエ-ルエーテル; n = 10;収率 72%; 淡黄色液体
(6)ドデカオキシエチレン 2, 4—ジイソォクチルフエ-ルエーテル; n = 12 ;収率 47 % ;淡黄色液体
(各生成物の分析結果)
1.質量分析
各生成物のナトリウム塩の質量分析を日本電子 ¾iMS—T100 (ESI-TOF)を用 い、以下の条件で行った。
測疋モ ~~ト: Positive mode
観測範囲: 100〜1000
分解能: 6000
得られた結果を、化合物名;式(1)中の n;組成式;理論値;測定値の順に以下に示 す。
(1)ペンタエチレン 2, 4 -ジイソオタチルフエ-ルエーテル; 5; C32H5806N1 ;561.4 1311 ;561.40948
(2)へキサエチレン 2, 4 -ジイソオタチルフエ-ルエーテル; 6; C34H6207Nal; 605. 43932 ;605.43340
(3)ヘプタエチレン 2, 4 -ジイソオタチルフエ-ルエーテル; 7; C36H6608Nal; 649. 46554 ;649.45656
(4)オタタエチレン 2, 4 -ジイソオタチルフエ-ルエーテル; 8; C38H70O9Nal; 693.4 9175 ;693.48241
(5)ノナエチレン 2, 4—ジイソォクチルフエ-ルエーテル: 9: C40H74O10Nal: 737.51 797 : 737.51372
(6)デカエチレン 2, 4—ジイソオタチルフエ-ルエーテル; 10; C42H7801 INal; 781. 54418 ; 781.54057
(7)ドデカエチレン 2, 4—ジイソオタチルフエ-ルエーテル;12 ; C46H86013Nal; 86 9.59661 ;869.59470
2. NMR分析
測定装置: JEOL ECX-400
磁場強度: 9. 4T
共鳴周波数: 400MHz
測定温度: 25°C
測定溶媒: CDC1
2
標準物質:テトラメチルシラン (TMS)を内部標準 (Oppm)として使用
図 5〜: L 1に各化合物(n= 5、 6、 7、 8、 9、 10及び 12)の NMR分析データをそれ ぞれ示す。なお、図 4に n=0の場合の NMRデータを参考に示す。
[0027] 参考例 1
実施例 1及び 2で得られた各化合物につ 、て MTTアツセィを行なった。
[0028] まず、試験化合物(20mg)を Dulbecco's MEM培地に 10重量%ゥシ胎児血清(FB S)、 2. 5重量%ゥマ血清(HS)、ペニシリン及びストレプトマイシンを含む培地(4ml) 中に添加し、ボルテックス ミキサーで 1分間の攪拌混合後、 4°Cで一晩放置し、更に 、 1分間の攪拌をし、 0. 22 /z mのポアサイズのフィルターでろ過滅菌を行なった。濾 液を上記と同じ組成の培地に希釈し、 100ppm、 24ppm、 0. 8ppmのサンプルをそ れぞれ調製した。各サンプルを以下の MTTアツセィに供した。
[0029] ヒト脾臓ガン由来細胞 MIAPaCa— 2 (大日本製薬)を 96ゥエルプレートに 1ゥエル
あたり I X 105個で捲種し、 37°C、 5容量0 /oCOのインキュベータ中で Dulbecco's M
2
EM培地に 10重量%ゥシ胎児血清(FBS)、 2. 5重量%ゥマ血清(HS)、ペニシリン及 びストレプトマイシンを含む培地で 2時間培養した。培地を前記したサンプルと交換し て、 37°C、 5容量0 /oCOのインキュベータ中で 72時間培養した後、 5mgZmlMTT
2
溶液を 10 /z lZゥエルの割合で添カ卩した。ゥエルを更に 37°C、 5容量%COのインキ
2 ュベータ中で 4時間培養し、 150 1のイソプロパノール一 HC1を添カ卩した。 1時間経 過後十分にピッぺティングを行い、ホルマザンを溶解させ、 560nmでの吸光度を測 定した。得られた吸光度力も試験化合物の濃度と腫瘍生存率の関係を求めた。得ら れた結果を図 1に示す。また、 Triton X— 100を陽性コントロールとして用い、上記 と同様にしてその濃度と腫瘍生存率の関係を求めた。
[0030] (参考例 2)
参考例 1と同様にして、ノナエチレングリコール 2, 4ージイソォクチルフエ-ルエー テル(n= 9)、ドデカエチレングリコール 2, 4—ジイソォクチルフエ-ルエーテル(n = 12)及びこれらの混合物の濃度と腫瘍生存率の関係を求めた。結果を図 2に示す
[0031] (参考例 3)
ノナエチレングリコール 2, 4ージイソォクチルフエ-ルエーテル(n= 9)、ドデカェ チレングリコール 2, 4—ジイソォクチルフエ-ルエーテル(n= 12)及びこれらの混 合物の Meth— A腫瘍細胞に対する DNA合成阻害効果を試験した。
で上記培養液で希釈し、培養液と細胞を含むゥエルと、所定の濃度での試験化合物 、培養液及び細胞とを含むゥエルと、を用意した。次に、各ゥエルにアイソトープ(3H —チミジン)を 74kBqの量となるように加え、 37°Cで 24時間培養を行なった。細胞に 取り込まれた 3H—チミジンの放射活性 (cpm)を測定した。各測定値について、対照 (試験化合物無添加)の放射活性を 100とした相対値を算出した。得られた結果を図 3に示す。
[0033] 図 3において PEN9は n= 9である式(1)の化合物を、 PEN12は n= 12である式(1
)の化合物を、 Mixlは PEN9 (75重量%)と PEN12 (25重量%)の混合物を、 Mix2 は PEN9 (50重量%)と PEN12 (50重量%)の混合物を、 Mix3は PEN9 (25重量 %)と PEN12 (75重量0 /0)の混合物を、 SRT— KAは、糸状菌(Asupergirus lumigat us) SRT株の PEN9などを含む抽出物を表す。
Claims
請求の範囲
下記式(1)
(上記式中、 nは 3〜15の整数を表す。)
で表わされるポリオキシエチレン 2, 4—ジイソォクチルフエ-ルエーテルの製造方 法であって、
(A)下記式 (2):
(2)
(上記式中、 nは式(1)と同じ意味を表す。 )
で表わされるポリエチレングリコールとパラトルエンスルホ -ルを反応させて、下記式(
4):
[化 3]
(4)
(上記式中、 nは式(1)と同じ意味を表す。 )
で表わされるポリオキシエチレン モノ(P—トルエンスルホ -ル)エーテルを得る工程
と、
(B) 2, 4, 4 トリメチル 1—ペンテンとフエノールから 2, 4 ジイソオタチルフエノ ールを得る工程と、
(C)前記ポリオキシエチレン モノ(p—トルエンスルホ -ル)エーテルと、前記 2, 4— ジイソオタチルフヱノールとを反応させて、前記ポリオキシエチレン 2, 4 ジイソオタ チルフエ-ルエーテルを得る工程と、
を有することを特徴とするポリオキシエチレン 2, 4 ジイソォクチルフエ-ルエーテ ルの製造方法。
前記 nが 5、 7、 10または 12である請求項 1に記載の製造方法。
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PCT/JP2005/010964 WO2006134648A1 (ja) | 2005-06-15 | 2005-06-15 | ポリオキシエチレン2,4-ジイソオクチルフェニルエーテルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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WO (1) | WO2006134648A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009256214A (ja) * | 2008-04-11 | 2009-11-05 | Senka Pharmacy:Kk | ポリエチレングリコールの誘導体およびその中間体の製造方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4283553A (en) * | 1979-09-24 | 1981-08-11 | Ivanchev Sergei S | Hydroperoxide derivatives of hydroxyethylated compounds and method of producing same |
-
2005
- 2005-06-15 WO PCT/JP2005/010964 patent/WO2006134648A1/ja active Application Filing
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4283553A (en) * | 1979-09-24 | 1981-08-11 | Ivanchev Sergei S | Hydroperoxide derivatives of hydroxyethylated compounds and method of producing same |
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Title |
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KORENEV K.D. ET AL.: "ALKYLPHENOL REAGENTS FOR THE OIL AND GAS INDUSTRY", CHEMISTRY AND TECHNOLOGY OF FUELS AND OILS, vol. 36, no. 4, 2000, pages 274 - 277, XP002983158 * |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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