WO2006123612A1

WO2006123612A1 - ディスプレーパネル及びそのためのフィルム

Info

Publication number: WO2006123612A1
Application number: PCT/JP2006/309660
Authority: WO
Inventors: Masato Sugimachi; Yorinobu Ishii
Original assignee: Bridgestone Corporation
Priority date: 2005-05-16
Filing date: 2006-05-15
Publication date: 2006-11-23
Also published as: US20080130296A1; EP1884909A1; EP1884909A4; JPWO2006123612A1

Abstract

　厚みが小さい多機能のディスプレーパネル用フィルム１は、基材フィルム２と、該基材フィルム２の一方の表面に設けられた導電性メッシュ３と、該導電性メッシュ３を覆うように該基材フィルム２の該一方の表面に設けられたネオン発光及び近赤外線の吸収層４と、該近赤外線の吸収層４の上に形成された接着剤層５と、基材フィルム２の他方の表面に設けられた反射防止層６とを有する。

Description

明細書

ディスプレーパネル及びそのためのフィルム発明の分野

[0001] 本発明は、プラズマディスプレーパネル（PDP)などのディスプレーパネルと、その前面に設けられるディスプレーパネル用フィルムに関する。

発明の背景

[0002] PDP等の前面フィルタ一として、近赤外線吸収層を基材フィルム上に設けてなる近赤外線カットフィルムと、反射防止層を基材フィルム上に設けてなる反射防止フィルムと、両フィルムの間の電磁波シールド用導電性メッシュとを積層してなるものが特開 2 001— 320193号の第 0050段落【こ記載されて!ヽる。

特許文献 1 :特開 2001— 320193号

[0003] 上記特開 2001— 320193号のように近赤外線カットフィルムと反射防止フィルムとを積層した前面フィルターでは、各フィルムがそれぞれ基材フィルムを有し、さらにそれぞれを積層するために粘着層が必要となるためフィルター全体として厚みが大きくなる。また、各フィルムを貼り合せる工程が必要となるため、ラインのスピードィ匕が図りづらくなる。また、貼り合せる工程が多くなることで、異物混入や傷付きによる不良の発生も多くなる。結果として生産性、コスト性も効率的でない。

発明の概要

[0004] 本発明は、厚みが小さい多機能のディスプレーパネル用フィルムと、このフィルムを備えたディスプレーパネルを提供することを目的とする。

[0005] 本発明のディスプレーパネル用フィルムは、 1枚の基材フィルム上に、電磁波シールド用の導電層と、近赤外線吸収層と、反射防止層とを設けてなるものである。

[0006] このフィルムは、ディスプレーパネルの前面に接着される。

[0007] 本発明のディスプレーパネル用フィルムは、 1枚の基材フィルム上に近赤外線吸収層と、導電層と、反射防止層とを設けているため、全体としてフィルムは 1枚だけ用いられており、フィルターの厚みが小さい。また、フィルム貼り合わせ工程が無ぐ異物混入や傷付きによる不良発生が防止され、生産性が向上し、製造コストも低下する。図面の簡単な説明

[0008] [図 1]本発明のディスプレーパネル用フィルムの実施の形態を示す模式的な断面図である。

[図 2]反射防止層の一例を示す拡大図である。

[図 3]ディスプレーパネル用フィルムの端部の拡大図である。

[図 4]図 3の端部を形成する方法を示す断面図である。

[図 5]別の実施の形態に係るディスプレーパネル用フィルムの模式的な断面図である [図 6]別の実施の形態に係るディスプレーパネル用フィルムの模式的な断面図である [図 7]別の実施の形態に係るディスプレーパネル用フィルムの模式的な断面図である詳細な説明

[0009] 以下、図面を参照して実施の形態について説明する。

[0010] 図 1, 5, 6, 7はそれぞれ実施の形態に係るディスプレーパネル用フィルムの模式的な断面図である。

[0011] 図 1のディスプレーパネル用フィルム 1は、基材フィルム 2と、該基材フィルム 2の一方の表面に設けられた導電層としての導電性メッシュ 3と、該導電性メッシュ 3を覆うように該基材フィルムの該一方の表面に設けられた近赤外線の吸収層 4 (以下、単に吸収層 4ということがある。）と、該吸収層 4の上に形成された接着剤層 5と、基材フィルム 2の他方の表面に設けられた反射防止層 6とを有する。

[0012] 力かるディスプレーパネル用フィルム 1は、 1枚の基材フィルム 2のみを用いており、厚さが小さい。

[0013] 基材フィルム 2としては、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート（PET)、ポリブチレンテレフタレート、ポリメチルメタアタリレート（PMMA)、アクリル、ポリカーボネート（ PC)、ポリスチレン、セルローストリアセテート（TAC)、ポリビュルアルコール、ポリ塩化ビュル、ポリ塩化ビ-リデン、ポリエチレン、エチレン酢酸ビュル共重合体、ポリウレタン、セロファン等、好ましくは PET、 PC、 PMMAの透明フィルムが挙げられる。 [0014] 基材フィルム 2の厚さは、 1 μ m〜10mm特に 10〜： LOOO μ mが好適である。

[0015] 導電性メッシュ 3としては、金属繊維及び Z又は金属被覆有機繊維よりなるものを用いてもよい。本発明では、光透過性の向上、モアレ現象の防止を図る上で、例えば、線径 1 μ m〜lmm、開口率 40〜95%のものが好ましい。この導電性メッシュにおいて、線径が lmmを超えると開口率が下がる力、電磁波シールド性が下がり、両立させることができない。 1 m未満ではメッシュとしての強度が下がり、取り扱いが非常に難しくなる。また、開口率は 95%を超えるとメッシュとして形状を維持することが難しぐ 40%未満では光透過性が低ぐディスプレイからの光線量が低減されてしまう。ょり好ましヽ線径は10〜500 111、開口率は 50〜90⁰/₀である。

[0016] 導電性メッシュの開口率とは、当該導電性メッシュの投影面積における開口部分が占める面積割合を言う。

[0017] 導電性メッシュ 3を構成する金属繊維及び金属被覆有機繊維の金属としては、銅、ステンレス、アルミニウム、ニッケル、チタン、タングステン、錫、鉛、鉄、銀、クロム、炭素或いはこれらの合金、好ましくは銅、ニッケル、ステンレス、アルミニウムが用いられる。

[0018] 金属被覆有機繊維の有機材料としては、ポリエステル、ナイロン、塩ィ匕ビユリデン、ァラミド、ビニロン、セルロース等が用いられる。

[0019] 本発明にお、ては、特に、上記開口率及び線径を維持する上で、メッシュ形状の維持特性に優れた金属被覆有機繊維よりなる導電性メッシュを用いるのが好まし、。

[0020] 電磁波シールド材料としては、上記の導電性メッシュの代わりに、エッチングメッシュ又は導電印刷メッシュを用いることもできる。

[0021] エッチングメッシュとしては、金属膜をフォトリソグラフィ一の手法で格子状やパンチングメタル状などの任意の形状にエッチングカ卩ェしたものを用いることができる。この金属膜としては、上記基材フィルム 2上に、銅、アルミ、ステンレス、クロムなどの金属膜を、蒸着やスパッタリングにより形成したもの、又はこれらの金属の箔を接着剤によつて基材フィルムに貼り合わせたものを用いることができる。この接着剤としては、ェポキシ系、ウレタン系、 EVA系などが好ましい。

[0022] これらの金属膜は予め、片面又は両面に黒色の印刷を施しておくことが好ましい。フォトリソグラフィ一の手法を用いることで、導電部分の形状ゃ線径などを自由に設計することができるため、前記導電メッシュに比較して開口率を高くすることができる。

[0023] 導電印刷メッシュとしては、銀、銅、アルミ、ニッケル等の金属粒子又はカーボン等の非金属導電粒子を、エポキシ系、ウレタン系、 EVA系、メラニン系、セルロース系、アクリル系等のバインダーに混合したものを、グラビア印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷などにより、上記基材フィルム 2上に格子状等のパターンで印刷したものを用いることがでさる。

[0024] また、導電性メッシュとして、フィルム面に、溶剤に対して可溶な物質によってドットを形成し、フィルム面に溶剤に対して不溶な導電材料よりなる導電材料層を形成し、フィルム面を溶剤と接触させてドット及びドット上の導電材料層を除去することによつて得られる導電性メッシュを用いてもょ、。

[0025] このような導電層をさらに低い抵抗値にして、電磁波シールド効果を高めたい場合には、導電層上にメツキ層を形成してもよい。

[0026] メツキ処理に使用される材料としては、銅、ニッケル、クロム、亜鉛、スズ、銀及び金を挙げることができる。これらは単独で使用しても、 2種以上の合金として使用しても良い。メツキ処理としては、通常の液相メツキ (電解メツキ、無電解メツキ等）により一般に行われる。

[0027] また、防眩性能を付与させてもよ!ヽ。この防眩化処理を行う場合、導電性メッシュの表面に黒ィ匕処理を行っても良い。例えば、金属膜の酸化処理、クロム合金等の黒色メツキ、黒又は暗色系インキの塗料等を行うことができる。

[0028] 本発明では、図 7のディスプレーパネル用フィルム 1Cのように、この導電性メッシュ 3を覆うように透明化処理層 8を設けてもよい。この透明化処理層は導電性メッシュの凹凸を均してディスプレーパネル用フィルムの透明性を高める作用を奏する。この透明化処理層には、透明な粘着剤又は接着剤、例えばブチルアタリレート等のアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、 SEBS, SBS等の熱可塑性エラストマ一榭脂をベースとした TPE系粘着剤および接着剤等が用いられる。

[0029] この透明化処理層 8は例えば塗工により形成することができる。この透明化処理層の厚さは 5〜500 μ m特に 10〜： LOO μ m程度が好適である。 [0030] 近赤外線の吸収層 4は、紫外線硬化型又は電子線硬化型の合成樹脂塗工液中に近赤外線の吸収色素を含有させたものを塗工して形成することができる。

[0031] 近赤外線吸収色素としては、 800〜1200nmに吸収極大波長をもつものであれば特に制限されないが、フタロシアニン系、金属錯体系、ニッケルジチオレン錯体系、シァニン系、スクァリリウム系、ポリメチン系、ァゾメチン系、ァゾ系、ポリアゾ系、ジィモ -ゥム系、アミ-ゥム系、アントラキノン系の色素が用いられる。

[0032] 本発明では、ネオン発光の吸収機能をもたせて色調の調節機能をもたせてもよヽ。

このためには、ネオン発光の吸収層を設けてもよいが、上記の近赤外線吸収層にネオン発光の選択吸収色素を含有させてもょヽ。

[0033] ネオン発光の選択吸収色素としてはシァニン系、スクァリリウム系、アントラキノン系、フタロシアニン系、ポリメチン系、ポリアゾ系、ァズレニウム系、ジフエ二ノレメタン系、トリフエ-ルメタン系等が挙げられる。かかる選択吸収色素は、 585nm付近のネオン発光の選択吸収性とそれ以外の可視光波長に対しては吸収が小さいことが必要となるため、吸収極大波長が 575〜595nmであり、吸収スペクトル半値幅力 Onm以下であるものが好適に用、られる。

[0034] また、近赤外線やネオン発光の吸収色素を複数種類組み合わせる場合、プロセス上の色素の溶解性に問題がある場合や、混合による色素間の反応や、耐熱性、耐湿性などの低下が認められる場合はすべての近赤外線吸収色素を同一の層内に含む必要はなぐ別の層として形成してもよいことは勿論である。

[0035] また、光学特性に大きな影響を与えない範囲であれば、さらに着色用の色素、紫外線吸収剤、酸ィ匕防止剤を加えてもよい。

[0036] フィルムの光学特性としては近赤外線吸収特性として 850〜1000nmの透過率が 20%以下さらに好ましくは 15%以下にするのがよい。また選択吸収性としては 585η mの透過率が 50%以下であることが望ましい。特に前者の場合には、周辺機器におけるリモコン等への誤作動が指摘されている波長域の透過度を減少させることがねらいであり、後者のそれは、 575〜595nmにピークをもつオレンジ色が色再現性を悪化させる原因となっている力このオレンジ色の波長を吸収することがねらいで、これによって真赤性を高めて色の再現性を向上させたものである。 [0037] この吸収層 4の厚さは 0. 5〜50 m程度が好適である。

[0038] 接着剤層 5は、ディスプレーパネル用フィルム 1を PDPやガラス基板等に貼着することができるようにするためのものである。この接着剤層 5には、透明な粘着剤又は接着剤、例えばブチルアタリレート等のアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、 SEBS、 SBS 等の熱可塑性エラストマ一榭脂をベースとした TPE系粘着剤および接着剤等が用いられる。

[0039] この接着剤層の厚さは 5〜500 μ m特に 10〜： LOO μ m程度が好適である。

[0040] 反射防止層 6としては、低屈折率層のみ力なるものであってもよぐ高屈折率層と低屈折率層とを低屈折率層が表面側となるように積層したものであってもよい、高屈折率層と基材フィルム 1との間にハードコート層を設けてもよい。図 3はこのようにハードコート層 _6c、高屈折率層 6b、低屈折率層 6aを積層した構成を示す模式的な断面図である。

[0041] 各層 6a, 6b, 6cのマトリックスはいずれも合成樹脂であり、この合成樹脂としては紫外線硬化型又は電子線硬化型の合成樹脂特に多官能アクリル榭脂が好適である。

[0042] 高屈折率層 6b及びハードコート層 6cのいずれか一方に、 ITO, ATO, Sb O , Sb

2 3

O , In O , SnO , ZnO等の導電性金属酸化物微粒子を配合することが好ましぐ

2 2 3 2

特にハードコート層 6cの表面抵抗を 5 Χ 10¹⁽⁾ΩΖ口以下とすることにより反射防止フイルムに帯電防止機能を持たせることが好まし、。

[0043] 高屈折率層 6bは、 ITO (スズインジウム酸化物）又は ZnO、 A1をドープした ZnO、 T iO、 SnO、 ZrO等の高屈折率の金属酸化物微粒子を配合することにより屈折率を

2 2

1. 64以上としたものが好適である。

[0044] なお、高屈折率層 6bが導電層である場合、この高屈折率層 6bの屈折率を 1. 64以上とすることにより反射防止フィルムの表面反射率の最小反射率を 1. 5%以内にすることができ、 1. 69以上、好ましくは 1. 69〜： L 82とすることにより反射防止層 6の表面反射率の最小反射率を 1. 0%以内にすることができる。

[0045] ハードコート層 6cが導電層である場合、該高屈折率層 6bの屈折率を 1. 70以上とすることにより反射防止層 6の表面反射率の最小反射率を 1. 5%以内にすることができ、 1. 75以上とすることにより反射防止層 6の表面反射率の最小反射率を 1. 0% 以内にすることができる。

[0046] ハードコート層 6cは、可視光透過率が 85%以上であることが好ましい。高屈折率層 6b及び低屈折率層 6aの可視光透過率も、いずれも 85%以上であることが好ましい。

[0047] 低屈折率層 6aには、屈折率低下、耐傷性向上、すべり性向上のためにシリカ、フッ素榭脂等の微粒子を 10〜40重量％程度配合することが好ましい。なお、この低屈折率層 6aのマトリックスとして前記の通りアクリルを用いたときには、コストダウン、膜強度増大、耐薬品性向上、耐湿熱性向上を図ることができる。

[0048] この最表層の低屈折率層 6aの屈折率は、 1. 45-1. 51が好ましい。この低屈折率層 6aの屈折率が 1. 51超であると、反射防止フィルムの反射防止特性が悪くなる。フィルム 1, 1C及び後述のフィルム 1A, 1Bにあっては、フィルム 1, 1A〜1Cの全体の厚み Tと基材フィルム 2の厚み Tとの差 (T— T )は 100 /z m以下であることが

1 2 1 2

好ましい。

[0049] ハードコート層 6cの厚みは 2〜20 μ mが好ましぐ高屈折率層 6bの厚みは 75〜9 Onmが好ましぐ低屈折率層 6aの厚みは 85〜： L lOnmであることが好ましい。

[0050] フィルム 1, 1C及び後述のフィルム 1A, 1Bにあっては、フィルム 1, 1A〜1Cの全体の厚み Tと基材フィルム 2の厚み Tとの差 (T— T )は 100 /z m以下であることが

1 2 1 2

好ましい。

[0051] 各層 4, 6 (6a, 6b, 6c)を形成するには、前記の通り、未硬化の合成樹脂（必要に応じ上記の微粒子を配合したもの）を塗工し、次いで紫外線又は電子線を照射するのが好ましい。この場合、各層を 1層ずつ塗工し硬化させてもよぐ 2以上、例えばすベての層を塗工した後、まとめて硬化させてもよい。

[0052] 塗工の具体的な方法としては、アクリルモノマーをトルエン等の溶媒で溶液ィ匕した塗布液をグラビアコータによりコーティングし、その後乾燥し、次いで紫外線又は電子線照射によりキュアする方法が例示される。このウエットコーティング法であれば、高速で均一に且つ安価に成膜できると!、う利点がある。このコ一ティング後に例えば紫外線又は電子線を照射してキュアすることにより密着性の向上、膜の硬度の上昇という効果が奏される。

[0053] 本発明のディスプレーパネル用フィルムにあっては、図 3の如ぐ基材フィルム 2の端縁近傍において、基材フィルム 2の端辺よりもネオン発光、近赤外線の吸収層 4が後退し、導電性メッシュ 3の端縁近傍が露呈している構成としてもよい。このように導電性メッシュ 3の端縁近傍が露呈してヽると、導電性メッシュ 3をアース回路に容易に導通させることができる。なお、露呈幅 Lは l〜200mm程度が好適である。

[0054] このように導電性メッシュ 3の端縁近傍が露呈したディスプレーパネル用フィルムを製造するには、図 4のようにするのが好ましい。即ち、基材フィルム 2の原反フィルム 2 0 (長、帯状のフィルム）上に、原反フィルム 20の長手方向に連続させて導電性メッシュ 3を形成すると共に、その上に非連続的に吸収層 4を形成する。この吸収層 4は、原反フィルム 20の長手方向に連続させるのではなぐ製品フィルム 1枚の大きさ分だけ形成され、隣接する吸収層 6同士の間に導電性メッシュ 3の露呈ゾーンを形成しておく。この露呈ゾーンの中央部 Cを原反フィルム 20の短手幅方向に原反フィルム 20 及び導電性メッシュ 3を切断する。これにより、図 3のように導電性メッシュ 3の端縁近傍が露呈したディスプレーパネル用フィルム 1が得られる。

[0055] 図 5〜7を参照して図 1とは異なる実施の形態について説明する。

[0056] 図 5のディスプレーパネル用フィルム 1Aでは、基材フィルム 2の一方の面上に導電性メッシュ 3、近赤外線吸収層 4、反射防止層 6をこの順に形成し、基材フィルム 2の他方の面上に接着剤層 5を形成している。

[0057] 図 6のディスプレーパネル用フィルム 1Bでは、基材フィルム 2の一方の面上に導電性メッシュ 3、ハードコート層 6c、反射防止層 6を形成し、基材フィルム 2の他方の面上に近赤外線吸収層 4及び接着剤層 5を形成している。

[0058] 図 7のディスプレーパネル用フィルム 1Cは、図 1において、導電性メッシュ 3を覆うように透明化処理層 8を設け、その上に近赤外線吸収層 4と接着剤層 5とを設けたものであり、その他の構成は図 1と同じである。

[0059] これらのディスプレーパネル用フィルム 1A〜1Cによっても、上記ディスプレーパネル用フィルム 1と同様の作用効果を得ることができる。

Claims

請求の範囲

[1] 1枚の基材フィルム上に、電磁波シールド用の導電層と、近赤外線吸収層と、反射防止層とを設けてなるディスプレーパネル用フィルム。

[2] 請求項 1にお、て、ハードコート層を有することを特徴とするディスプレーパネル用フイノレム。

[3] 請求項 1にお、て、前記導電層は導電性メッシュであることを特徴とするディスプレ一パネル用フィルム。

[4] 請求項 1において、フィルム全体の厚み Tと前記基材フィルムの厚み Tとの差 T

1 2 1

T力 μ m以下であることを特徴とするディスプレーパネル用フィルム。

2

[5] 請求項 1にお、て、該ディスプレーパネル用フィルムをディスプレーに貼るための接着剤層を有することを特徴とするディスプレーパネル用フィルム。

[6] 請求項 1にお、て、前記基材フィルムの端縁近傍にあっては、導電層が露呈して!/ヽることを特徴とするディスプレーパネル用フィルム。

[7] 請求項 6にお、て、該ディスプレーパネル用フィルムは、原反フィルム上に導電層を形成し、その上に他の層を、間隔をあけて導電層の露呈部分を生じさせるように形成し、その後、該導電層が露呈した部分を原反フィルムの短手幅方向に切断することにより製造されたものであることを特徴とするディスプレーパネル用フィルム。

[8] 請求項 1において、前記近赤外線吸収層は、ネオン発光の選択吸収色素を含有しており、ネオン発光も吸収するものであることを特徴とするディスプレーパネル用フィノレム。

[9] 請求項 1に記載のフィルムをディスプレーパネルに接着するディスプレーパネル用フィルムの使用。

[10] 請求項 1に記載のフィルムが接着されたディスプレーパネル。