WO2006106979A1

WO2006106979A1 - 情報記録媒体、情報記録装置および情報再生装置

Info

Publication number: WO2006106979A1
Application number: PCT/JP2006/306953
Authority: WO
Inventors: Akihiko Tagawa; Takeo Miyakura; Yasumasa Nishikawa
Original assignee: Pioneer Corporation
Priority date: 2005-03-31
Filing date: 2006-03-31
Publication date: 2006-10-12

Abstract

　テレビ方式が互いに異なる複数のコンテンツ情報が記録された情報記録媒体であって、複数のコンテンツ情報の中から、再生が指定されたコンテンツ情報と一致するテレビ方式に対応したコンテンツ情報を連続して再生する再生制御情報（Ｓ１０～Ｓ５０）が記録されている。これによって、複数のテレビ方式でコンテンツ情報（映像）が記録されている場合でも、同じテレビ方式の映像のみ選択再生することにより、映像の乱れなく連続再生を行える。

Description

明細書

情報記録媒体、情報記録装置および情報再生装置

技術分野

[0001] 本発明は、テレビ方式が互いに異なる複数のコンテンツ情報が記録された情報記録媒体、テレビ方式が互いに異なる複数のコンテンツ情報を情報記録媒体に記録可能な情報記録装置およびテレビ方式が互いに異なる複数のコンテンツ情報が記録された情報記録媒体の再生が可能な情報再生装置に関するものである。

背景技術

[0002] 従来、 1つのディスクは NTSC方式または PAL方式のいずれ力 1つのテレビの受信方式 (以下、テレビ方式と記載する）の映像 (コンテンツ情報）が記録されて、ることが一般的であるが、近時、 1つのディスクに 2種類以上のテレビ方式の映像が録画されて、るものも多くなつて、る。

[0003] 従来、このような複数のテレビ方式の映像を録画したディスクを再生すると、テレビ方式とは関係無、順番で、ディスクに記録されてヽる映像 (タイトル)を再生して、る。発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] しカゝしながら、ディスクを再生する再生機に接続された TVモニターは 1種類のテレビ方式のみに対応した TVモニターであることが一般的であるため、 2つ以上のテレビ方式のコンテンツ情報が 1のディスクに混在しており、かつ、このディスクを再生するシステムのモニターが 1つの方式のみ（例えば NTSC方式）しかフォローしないものである場合、上記ディスク力フォロー対象でな、テレビ方式のコンテンツ情報 (例えば PAL方式）が再生されると、モニター上で映像が正しく再生表示されないという問題点があった。また、これによつて、ユーザーに対して不快感を与えると共に、操作が困難になるという不具合もあった。

[0005] また、ディスク内に、複数 (例えば NTSC方式 ZPAL方式）のコンテンツ情報がランダムに、特に再生順が指定されない状態で保持されていると、普通に再生すれば、モニターでフォローして、な、テレビ方式のコンテンツ情報が再生された時、画面の映像が乱れることとなるという問題点があった。

[0006] 本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数のテレビ方式でコンテンツ情報（映像）が記録されてヽる場合でも、同じテレビ方式のコンテンツ情報のみ選択再生することにより、映像の乱れなく連続再生が行える情報記録媒体、情報記録装置および情報再生装置を提供することを目的として!/ヽる。

課題を解決するための手段

[0007] 上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、テレビ方式が互いに異なる複数のコンテンツ情報が記録された情報記録媒体であって、前記複数のコンテンッ情報の中から、再生が指定されたコンテンツ情報と一致するテレビ方式に対応したコンテンツ情報を連続して再生する再生制御情報が記録されていることを特徴とする。

[0008] また、本発明は、テレビ方式が互いに異なる複数のコンテンツ情報を情報記録媒体に記録可能な情報記録装置であって、最初に再生が指定されたコンテンツ情報のテレビ方式と一致するコンテンツ情報を連続して再生する再生制御情報を作成する再生制御情報作成手段と、前記再生制御情報作成手段で作成した再生制御情報を前記情報記録媒体に記録する記録手段と、を備えたこと特徴とする。

[0009] また、本発明は、テレビ方式が互いに異なる複数のコンテンツ情報が記録された情報記録媒体の再生が可能な情報再生装置であって、前記複数のコンテンツ情報の中から、再生が指定されたコンテンツ情報と一致するテレビ方式に対応したコンテンッ情報を連続して再生する再生制御手段を有することを特徴とする。

発明の効果

[0010] 本発明にかかる情報記録媒体、情報記録装置および情報再生装置は、複数のテレビ方式でコンテンツ情報（映像）が記録されてヽる場合でも、同じテレビ方式のコンテンッ情報のみ選択再生することにより、映像の乱れなく連続再生が行えるという効果を奏する。

図面の簡単な説明

[0011] [図 1]図 1は、実施例 1の DVD— Videoディスクフォーマットの構成を示す概略説明図である。 [図 2]図 2は、実施例 1の DVD— Videoディスクフォーマットの構成を示す概略説明図である。

[図 3]図 3は、実施例 1のプリコマンド (再生制御情報）のフローチャートである。

[図 4]図 4は、実施例 1の光ディスクレコーダー（情報記録装置）の構成を示すブロック図である。

[図 5]図 5は、実施例 2の光ディスクプレーヤーのブロック構成図である。

[図 6]図 6は、実施例 2の再生制御部の再生制御処理のフローチャートである。

符号の説明

[0012] 100 光ディスクレコーダー

110 エンコード部

111 TV方式判別回路

120 ナビゲーシヨン情報作成部

140 ディスクリード Zライト部

150 CPU

200 光ディスクプレーヤー

S10〜S50 プリコマンド (再生制御情報）

発明を実施するための最良の形態

[0013] 以下に、本発明にかかる情報記録媒体、情報記録装置および情報再生装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。

実施例 1

[0014] 実施例 1の情報記録媒体および情報記録装置について説明する。ここでは、情報記録媒体として DVD— Videoディスクを用い、情報記録装置として光ディスクレコーダーを用、た場合を実施例とし、 1つの DVD - Videoディスクに NTSC方式のコンテンッ情報（以下、映像と記載する）と PAL方式の映像を混在させて録画する場合を一例とする。

[0015] 本発明の情報記録媒体は、テレビ方式が互いに異なる複数のコンテンツ情報が記録された情報記録媒体であって、複数のコンテンツ情報の中から、再生が指定されたコンテンツ情報と一致するテレビ方式に対応したコンテンツ情報を連続して再生する再生制御情報を記録したものである。なお、互いに異なる複数のコンテンツ情報を記録可能とは、一つのタイトルが NTSC方式、 PAL方式の両方で記録することが可能であり、またタイトル Aとタイトル Bのような異なるタイトルがタイトル Aは NTSC方式、タイトル Bは PAL方式のようにそれぞれ異なる TV方式で記録することが可能であることを表している。

[0016] 実施例 1では、情報記録媒体として DVD— Videoディスクを使用してヽるため、その構造も DVD— Videoディスクフォーマットに基づいている。図 1および図 2は、実施例 1の DVD— Videoディスクフォーマットの構成を示す概略説明図である。ただし、基本的なフォーマットは DVD— Videoディスクフォーマットに準拠しているため、図 1 および図 2では本発明の説明に必要な部分のみを記述して、る。

[0017] なお、実施例 1では、 DVD— Videoディスクフォーマットの PGC—CMDT内のナビゲーシヨンコマンドであるプリコマンドを本発明の再生制御情報として利用するため、以下、 DVD— Videoディスクフォーマットの概略構造について説明する。

[0018] ディスク内のデータは大別して 2種類のデータ群からなる。 1つはビデオ.マネージャ（VMG) 1であり、もう 1つはビデオ 'タイトル'セット（VTS) 11である。 VMG1は、 1 つのディスクに 1つ存在し、通常、 DVDビデオゾーン全体についての制御情報や、タイトル選択メニューの情報が記録されている。 VTS11は、複数存在することが可能であり、実際の映像などの実データや各タイトルを制御するファイルなどの情報が記録されている。

[0019] また、 VMG1はビデオ'マネージャ情報（VMGI) 2と VMGメニュー用ビデオ'ォブジェタト 'セット（VMGM— VOBS) 9と VMGI2のバックアップ 10とからなる。

[0020] VMGI2内には VMGMプログラム ·チェーン ·情報（VMGM— PGCI) 3が存在し、その中にはプログラム ·チェーン ·コマンド ·テーブル（PGC— CMDT) 4が含まれる。 PGC—CMDT4内にはナビゲーシヨンコマンドであるプリコマンド 5とポストコマンド 6 とセルコマンド 7とを合計 128個まで記述することができる。

[0021] DVD— Videoディスクフォーマット上では、 VMGM— PGCI3はメニューを構成するプログラム.チェーン（PGC)の数だけ存在する。さらに、 DVD— Videoディスクフォ一マット上、 VTS11は 1〜99個まで持つことができ、各々の VTS 11はビデオ'タイトル 'セット情報（VTSI) 12と VTSメニュー用ビデオ'オブジェクト 'セット（VTSM— V OBS) 23と VTSタイトル用ビデオ ·オブジェクト 'セット（VTSTT— VOBS) 24と VTS II 2のバックアップ 25からなる。

[0022] VTSI12内には VTSプログラム 'チェーン '情報（VTS— PGCI) 13がタイトルを構成する PGCの数だけ存在する。さらに、 VTS— PGCI13内にはプログラム 'チェーン 'コマンド.テーブル（PGC—CMDT) 14が含まれ、 PGC— CMDT14内にはナビゲーシヨンコマンドであるプリコマンド 15とポストコマンド 16とセルコマンド 17とを合計 12 8個までを記述することができる。

[0023] VTSM— PGCI18には、プログラム'チェーン'コマンド 'テーブル（PGC—CMDT ) 19が含まれる。 PGC— CMDT19内にはナビゲーシヨンコマンドであるプリコマンド 20とポストコマンド 21とセルコマンド 22とを合計 128個までを記述することができる。

[0024] DVD— Videoディスクには、この他、ファイルシステム等の情報が記録されており、 VMGI2、 VMGM— VOBS9、 VMGIのバックアップ 10、 VTSI 12, VTSM— VOB S23、 VTSTT— VOBS24、 VTSIのバックアップ 25等はファイルとしてアクセス可能な構成である。

[0025] VMGM— VOBS9、 VTSM— VOBS23、 VTSTT— VOBS 24などのビデオ'ォブジェクト 'セット（以降、 VOBS26と記載する）は、図 2に示すような構造となっている。 VOBS26は 1個以上のビデオ ·オブジェクト（VOB) 27からなり、 VOB27は 1個以上のセル（Cell) 28力なる。セル 28は 1個以上の VOBユニット（VOBU) 29力なり、 VOBU29は 1個のナビゲーシヨン'パック（NV— PCK) 30と 0個以上のオーディオ 'パック（A_PCK) 31と 0個以上のビデオ'パック（V_PCK) 32と 0個以上のサブピクチャ'パック（SP— PCK) 33からなる。

[0026] NV—PCK30はプレゼンテーション制御情報（PCI) 34とデータ ·サーチ情報（DSI ) 35からなる。 PCI34内にはハイライト情報（HLI) 36が存在し、 HLI36の中にはボタン情報テーブル（BTNIT) 37がある。 VOBU29に有効なボタンが存在すれば、 BT NIT37にも有効なデータが存在し、対応するボタンのボタン情報（BTNI) 38内にナピゲーシヨンコマンドであるボタンコマンド（BTNI CMD) 39が記述される。 [0027] 実施例 1では、上記の DVD— Videoディスクフォーマットにおいて、 PGC— CMD T14内のナビゲーシヨンコマンドであるプリコマンド 15を本発明の再生制御情報として利用する。すなわち、実施例 1では、映像の再生が指定された場合、記録されている複数の映像の中から再生が指定された映像とテレビ方式が一致する映像を連続して再生する再生制御情報をプリコマンド 15に記録する。

[0028] ここで、ディスクに記録されるプリコマンド (再生制御情報）につ、て詳細に説明する。なお、プリコマンド 15の機能が明確にわ力るように、 1つの VTSは 1つのタイトルからなることとし、「映像」 =「タイトル」として説明する。

[0029] VTSI12内の各プリコマンド 15には、これから再生を開始するタイトルのテレビ方式を保存するためのナビゲーシヨンコマンド (以下、 TV方式保存コマンドと記載する)と、最初の再生でなヽ場合に、再生が指定されたタイトルのテレビ方式と TV方式保存コマンドで保存したテレビ方式とを比較して、一致する場合に再生し、一致しない場合に次のタイトルへ遷移するためのナビゲーシヨンコマンド (以下、遷移指示コマンドと記載する)が含まれている。

[0030] TV方式保存コマンドと遷移指示コマンドとを含むプリコマンド 15を記録されたディスクを再生すると、停止状態力の再生およびメニュー力の再生の場合は、最初の再生であるので無条件にタイトルのテレビ方式を保存して再生を開始する。また、停止状態からの再生およびメニュー力もの再生でない場合は、これから再生しょうとするタイトルのテレビ方式と既に TV方式保存コマンドで保存されているテレビ方式とを比較する。比較結果が一致する場合には、これから再生しょうとするタイトルのテレビ方式を保存した後に再生を開始し、比較結果が一致しない場合には、これから再生しょうとするタイトルの再生を行わずに次のタイトルへジャンプする。この結果、最初に再生を開始したタイトルと同一のテレビ方式のタイトルのみが連続して再生される。

[0031] 次に、図 3のプリコマンド (再生制御情報）のフローチャートを参照して、その動作について説明する。

DVD— Videoディスクに記録されているタイトルから 1つタイトル（以下、再生候補タィトルと記載する）が選択され、再生候補タイトルのプリコマンド 15が実行されると、ステツプ S 10で、停止またはメニューからの再生である力否かを判定し、停止またはメ- ユーからの再生である場合 (S 10 : Yes)、再生候補タイトルのテレビ方式をナビゲーシヨンコマンドによりゼネラルパラメータの 1つに保存し（S30)、再生候補タイトルの再生を開始する (S50)。

[0032] 一方、停止またはメニュー力の再生でない場合（S 10 : No)、ゼネラルパラメータに保存されているテレビ方式と再生候補タイトルのテレビ方式が一致する力否かを判定し (S20)、一致する場合には（S20 : Yes)、再生候補タイトルのテレビ方式をナビゲーシヨンコマンドによりゼネラルパラメータの 1つに保存し（S30)、再生候補タイトルの再生を開始する（S50)。一致しない場合には（S20 : No)、再生候補タイトルの再生を行わな、で次のタイトルへジャンプする（S40)。

[0033] ステップ S40において、「次のタイトルへジャンプする」ことでプリコマンド 15の処理は終了するが、次のタイトルへのジャンプによって DVD— Videoディスクに記録されているタイトル力他の 1つのタイトルが選択されたことになり、選択されたタイトルが次の再生候補タイトルとなって、当該再生候補タイトルのプリコマンド 15が同様に実行される。これにより、最初に再生を開始したタイトルと同一のテレビ方式のタイトルのみを連続して再生することができる。

[0034] このような再生制御情報を各タイトルのプリコマンド 15として設定することにより、例えば、最初に選択したタイトル（映像)のテレビ方式が再生機に接続された TVモニタ一のテレビ方式と一致すれば、再生中のタイトルのテレビ方式と以降のタイトルのテレビ方式とを比較して、テレビ方式が一致したタイトルを再生することで、自動的に連続して同一のテレビ方式の映像のみを再生することができる。換言すれば、ディスクを再生する再生機に接続された TVモニターが 1種類のテレビ方式のみに対応した T Vモニターであっても、連続して画面の乱れの無、映像の再生を行うことができる。

[0035] なお、再生中のタイトルに対して、次以降のタイトルでテレビ方式が一致するものが存在しない場合には、次以降のタイトルのプリコマンド（図 3のプリコマンド 15)を順次実行して、最後のタイトルのプリコマンドを実行するとメニュー画面へ戻る（または停止する）。換言すれば、次以降のタイトルを再生することなぐメニュー画面へ戻る（または停止する）。

[0036] 図 4は、実施例 1の光ディスクレコーダー 100の構成を示すブロック図である。光デイスクレコーダー 100は、記録されている複数の映像の中から、再生が指定された映像とテレビ方式が一致する映像を連続して再生する再生制御情報を DVD— Video ディスクフォーマットのプリコマンド 15として作成し、ディスクに記録する装置である。光ディスクレコーダー 100は、映像信号および音声信号をコード化するエンコード部 110と、ディスクを再生する際のナビゲーシヨン情報 (プリコマンド 15を含む）を作成するナビゲーシヨン情報作成部 120と、ナビゲーシヨン情報作成部 120からのナビゲーシヨン情報とエンコード部 110からでる映像と音声のデータとを多重化するマルチプレタス部 130と、多重化されたデータをディスクに書き込んだり読み出したりするデイスクリード Zライト部 140と、それらを制御する CPU 150と、各種情報を保存するメモリ 160とを備えている。実施例 1では、ナビゲーシヨン情報作成部 120が本発明の再生制御情報作成手段に相当し、ディスクリード Zライト部 140が本発明の記録手段に相当する。また、光ディスクレコーダー 100は、一般的な光ディスクレコーダーと同様にディスクにメニューを付加するための構成を有している力本発明の主要部ではないためメニュー作成に関する構成要素は省略する。

[0037] なお、エンコード部 110は、入力された映像のテレビ方式を判別する TV方式判別回路 111と、映像アナログ信号をデジタル信号に変換する AZD変換器 112と、映像デジタルデータを MPEGのフォーマットに変換するエンコード回路 113と、音声アナログ信号をデジタル信号に変換する AZD変換器 114と、音声デジタルデータを MP EG等のフォーマットに変換するエンコード回路 115とから構成される。また、ェンコ一ド回路 113は NTSC方式 ZPAL方式の 2種類のテレビ方式に対応している。

[0038] 以上の構成において、光ディスクレコーダー 100の録画処理におけるプリコマンド 1 5の作成について説明する。 CPU150の制御のもと、タイトルの録画が開始されると、映像入力は TV方式判別回路 111によりテレビ方式を判別した後、 AZD変換器 112 においてデジタルデータに変換される。次に、デジタルデータはエンコード回路 113 により MPEGデータに変換される。

[0039] 一方、音声入力は AZD変換器 114においてデジタルデータに変換され、ェンコード回路 115により MPEGなどのデータに変換される。次に、エンコードされた音声データと映像データは、 CPU150からの命令によりナビゲーシヨン情報作成部 120 が作ったナビゲーシヨン情報と共にマルチプレタス部 130により多重化され、ディスクリード Zライト部 140でディスクに記録される。

[0040] タイトルの録画終了時に、 CPU150はナビゲーシヨン情報作成部 120にてナビゲーシヨンコマンドを含む情報ファイルを作成し、ディスクリード/ライト部 140にてディスクに記録する。ここで作られるナビゲーシヨンコマンドには、タイトルの再生開始前に実行されるプリコマンドを含んでおり、プリコマンドとして図 3で示したプリコマンド 15 を作成する。タイトルの録画が終了し、フアイナライズ操作が指示されると、 CPU150 はナビゲーション情報作成部 120にてディスク全体に関する情報ファイル（図 1の V MG1など）を作成し、ディスクリード Zライト部 140にてディスクに記録する。その後 C PU150はディスクリードライト部 140にフアイナライズ処理を指示し、ディスクを完成させる。

[0041] 光ディスクレコーダー 100によってプリコマンド 15が記録されたディスクが実施例 1 の DVD— Videoディスク（情報記録媒体）に相当する。したがって、作成したディスクを再生すると、例えば、最初に選択したタイトル (映像)のテレビ方式が再生機に接続された TVモニターのテレビ方式と一致すれば、後は自動的に連続して同一のテレビ方式の映像のみを再生することができる。換言すれば、 TVモニターのテレビ方式と一致する映像の再生がー且開始されると、テレビ方式に起因する画面の映像乱れは発生せず、ユーザーに不快感を与えることや、操作が困難になるという不具合は発生しない。

[0042] なお、実施例 1では情報記録媒体として DVD— Videoディスクを用いたため、再生制御情報は DVD— Videoディスクフォーマットに準拠したプリコマンドを用いて作成したが、特にこれに限定するものでなぐ再生が指定された映像とテレビ方式が一致する映像を連続して再生する制御情報であればよい。

実施例 2

[0043] 次に、本発明の情報再生装置として光ディスクプレーヤーを例に実施例 2を説明する。実施例 2の光ディスクプレーヤ一は、テレビ方式が互いに異なる複数のコンテンツ情報が記録された情報記録媒体の再生が可能な装置であって、複数のコンテンツ情報の中から、再生が指定されたコンテンツ情報と一致するテレビ方式に対応したコンテンッ情報を連続して再生する再生制御手段を有するものである。

[0044] 図 5は、実施例 2の光ディスクプレーヤー 200のブロック構成図を示し、実施例 2の光ディスクプレーヤー 200は、テレビ方式が互いに異なる複数のコンテンツ情報が記録された情報記録媒体である DVD— Videoディスク 300から各コンテンツ情報を入力する入力部 210と、入力部 210で入力した各コンテンツ情報のテレビ方式を取得する TV方式取得部 220と、各コンテンツ情報と TV方式取得部 220で取得した各コンテンッ情報の TV方式とを対応付けて記憶する記憶部 230と、入力部 210で入力した複数のコンテンツ情報の中から、再生が指定されたコンテンツ情報と一致するテレビ方式に対応したコンテンツ情報を連続して再生する再生制御部 240と、再生制御部 240で再生したコンテンツ情報を表示する表示部 250と、力も構成される。なお、 T V方式取得部 220、記憶部 230および再生制御部 240が本発明の再生制御手段に相当する。

[0045] 以上の構成において、 DVD— Videoディスク 300を光ディスクプレーヤー 200にセットすると、 TV方式取得部 220が入力部 210を介して光ディスクプレーヤー 200からコンテンツ情報を入力して各コンテンツ情報の TV方式を取得し、記憶部 230が取得した TV方式と各コンテンツ情報とを対応付けて記憶する。その後、複数のコンテンツ情報の中から任意のコンテンツ情報の再生が指定されると、再生制御部 240は、再生が指定されたコンテンツ情報と一致するテレビ方式に対応したコンテンツ情報を連続して再生する。

[0046] 次に、図 6の再生制御部 240の再生制御処理のフローチャートを参照して、その動作について説明する。なお、ここではコンテンツ情報をタイトルとして説明する。

[0047] DVD— Videoディスク 300に記録されているタイトルから 1つタイトル（以下、再生候補タイトルと記載する）が選択されると、図 6の再生制御処理が実行される。

[0048] 最初に、停止またはメニューからの再生である力否かを判定し (ステップ S60)、停止またはメニューからの再生である場合 (S60 : Yes)、記憶部 230を参照して再生候補タイトルのテレビ方式を入力して再生 TV方式情報として保存し (S80)、再生候補タイトルの再生を開始する（S100)。

[0049] 一方、停止またはメニュー力もの再生でない場合 (S60 : No)、再生 TV方式情報に保存されているテレビ方式と再生候補タイトルのテレビ方式が一致する力否かを判定し (S70)、一致する場合には（S70 : Yes)、記憶部 230を参照して再生候補タイトルのテレビ方式を入力して再生 TV方式情報として保存し (S80)、再生候補タイトルを再生し、再生終了後に次にタイトルへジャンプする（S100)。一致しない場合には（S 70： No)、再生候補タイトルの再生を行わな、で次のタイトルへジャンプする（S90)

[0050] ステップ S100およびステップ S90において、「次のタイトルへジャンプする」ことで処理は終了するが、次のタイトルへのジャンプによって DVD— Videoディスク 300に記録されているタイトルカゝら他の 1つのタイトルが選択されたことになり、選択されたタィトルが次の再生候補タイトルとなって、再生制御処理が同様に実行される。これにより、最初に再生を開始したタイトルと同一のテレビ方式のタイトルのみを連続して再生することができる。

産業上の利用可能性

[0051] 以上のように、本発明にかかる情報記録媒体、情報記録装置および情報再生装置は、テレビ方式が互いに異なる複数のコンテンツ情報が記録された情報記録媒体などに対して有用であり、特に、ディスク (情報記録媒体)を再生する再生機に接続された TVモニターが 1種類のテレビ方式のみに対応した TVモニターである場合に適している。

Claims

請求の範囲

[1] テレビ方式が互いに異なる複数のコンテンツ情報が記録された情報記録媒体であつて、

前記複数のコンテンツ情報の中から、再生が指定されたコンテンツ情報と一致するテレビ方式に対応したコンテンツ情報を連続して再生する再生制御情報が記録されて!ヽることを特徴とする情報記録媒体。

[2] 前記再生制御情報は、これから再生を開始するコンテンツ情報と前のコンテンツ情報のテレビ方式とを比較し、一致する力否かで再生を制御することを特徴とする請求項 1に記載の情報記録媒体。

[3] 前記再生制御情報は、これから再生を開始するコンテンツ情報のテレビ方式を保存する TV方式保存コマンドと、最初の再生でない場合に、再生が指定されたコンテンッ情報のテレビ方式と前記 TV方式保存コマンドで保存したテレビ方式とを比較して、一致する場合に再生し、一致しない場合に次のコンテンツ情報へ遷移する遷移指示コマンドを含むことを特徴とする請求項 1に記載の情報記録媒体。

[4] テレビ方式が互いに異なる複数のコンテンツ情報を情報記録媒体に記録可能な情報記録装置であって、

最初に再生が指定されたコンテンツ情報のテレビ方式と一致するコンテンツ情報を連続して再生する再生制御情報を作成する再生制御情報作成手段と、

前記再生制御情報作成手段で作成した再生制御情報を前記情報記録媒体に記録する記録手段と、

を備えたことを特徴とする情報記録装置。

[5] 前記再生制御情報は、これから再生を開始するコンテンツ情報と前のコンテンツ情報のテレビ方式とを比較し、一致する力否かで再生を制御することを特徴とする請求項 4に記載の情報記録装置。

[6] 前記再生制御情報は、これから再生を開始するコンテンツ情報のテレビ方式を保存する TV方式保存コマンドと、最初の再生でない場合に、再生が指定されたコンテンッ情報のテレビ方式と前記 TV方式保存コマンドで保存したテレビ方式とを比較して、一致する場合に再生し、一致しない場合に次のコンテンツ情報へ遷移する遷移指示コマンドを含むことを特徴とする請求項 4に記載の情報記録装置。

テレビ方式が互いに異なる複数のコンテンツ情報が記録された情報記録媒体の再生が可能な情報再生装置であって、

前記複数のコンテンツ情報の中から、再生が指定されたコンテンツ情報と一致するテレビ方式に対応したコンテンツ情報を連続して再生する再生制御手段を有することを特徴とする情報再生装置。