WO2006080505A1 - 育毛養毛剤、育毛養毛用組成物、および育毛養毛方法 - Google Patents

育毛養毛剤、育毛養毛用組成物、および育毛養毛方法 Download PDF

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Abstract

育毛養毛の効果に優れ、かつ長期にわたる使用に十分耐え得る安全性を備えた、哺乳類の育毛養毛を促進する育毛養毛剤、該育毛養毛剤を含む育毛養毛用組成物および育毛養毛方法を提供する。哺乳類の少なくとも育毛養毛させたい部分において雄性ホルモンの作用により出現するアポトーシス誘導を抑えることにより、育毛養毛を促進する。具体的には、アポトーシス誘導促進蛋白質の阻害物質を有効成分として含む育毛養毛剤を用いる。また、この育毛養毛剤を含んで育毛養毛用組成物を構成する。

Description

明 細 書
育毛養毛剤、育毛養毛用組成物、および育毛養毛方法
技術分野
[0001] 本発明は、育毛養毛剤、育毛養毛用組成物、育毛養毛方法に関するもので、詳し くは、アポトーシス誘導促進蛋白質の阻害物質を有効成分として含む育毛養毛剤、 前記育毛養毛剤を含む育毛養毛用組成物、アポトーシス誘導促進蛋白質の阻害物 質を用いた育毛養毛方法に関するものである。
背景技術
[0002] 人間にとって毛髪は容姿を大きく左右し、美容上非常に重要な位置を占めている。
また、脱毛症には未だ的確な治療法がなぐ脱毛症又はその傾向のある人々の深い 悩みの種となっている。脱毛症には先天性と後天性のものがあるが、その発症原因, 発生機序について多くの研究がなされてはいるものの不明な点が多い。そのため、 手探り的に開発された非常に多くの育毛養毛剤が巿場に出ているのが現状である。
[0003] 前記育毛養毛剤としては、現在までに各種薬剤を配合した様々な育毛養毛用毛髪 化粧料が提供されている。例えば、ビタミン E、ァロキサジン、ピリジン N—ォキシド、 アデノシン 3', 5'—環状一リン酸等の化合物を配合してなる組成物(例えば、特許文 献 1〜3参照)、ョクイニン、イチヨウ、カシュゥ等の生薬抽出エキスを配合してなる組 成物(例えば、特許文献 4〜6参照)が提供されている。その他にも、血流循環改善 効果を有するビタミン £類'センプリエキスや、栄養補給剤となるアミノ酸としてシステ イン'メチォニンや、女性ホルモン剤であるエストラジオール'ェチュルェストラジオ一 ルなどが配合された組成物が提供されている。更に、これらの有効成分を脱毛の様 々な原因に対応させ、適宜組み合わせた育毛養毛用毛髪化粧料が開発されており 、脱毛症の予防及び Z又は治療に用いられている。
[0004] このような従来の育毛養毛用毛髪ィ匕粧料は、フケ、力ユミの改善や、抜け毛などの 予防に有効で、発毛や育毛を促進するとされている。し力しながら、その効果は、非 常に個人差が大きぐ作用も十分とはいえない。そのため、いまだ満足すべき効果を 発揮するものは見当たらな 、。 [0005] これに対し、最近、アポトーシス現象を阻害するカスパーゼ阻害剤を用いた脱毛抑 制-養毛剤が提案されて 、る (例えば、特許文献 7及び 8参照)。
従来技術文献一覧:
[0006] 特許文献 1 :特開昭 64— 56608号公報
特許文献 2 :特開平 1— 261321号公報
特許文献 3:特開平 2— 204406号公報
特許文献 4:特公平 1— 13451号公報
特許文献 5:特開平 2—48512号公報
特許文献 6 :特開平 2— 48514号公報
特許文献 7:特開 2002— 87937号公報
特許文献 8:特開 2002— 87938号公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0007] し力しながら、前記特許文献 7および 8に記載の脱毛抑制'養毛剤は、カスパーゼ 阻害剤を有効成分として含んでおり、このカスパーゼ阻害剤はアポトーシス現象を直 接的に阻害する作用を有する。このアポトーシス現象は、本来、生体の恒常性を保 つ重要な作用であり、毛髪部分に限定されず、作用は生体全体に及んでいる。従つ て、前記カスパーゼ阻害剤を含む脱毛抑制'養毛剤を用いてアポトーシス現象その ものを阻害することは、生体全体の代謝バランスに関与しているアポトーシス現象を 抑制することになり、生体に副作用を引き起こす危険性がある。
[0008] また、これまでに提供された育毛養毛剤においては、前記各種の化合物、生薬等 の抽出物が適用されているが、実際には顕著な効果を示すものはほとんどない。また 、ある程度の効果を有するものであっても皮膚刺激があったり、副作用が懸念された りするなど、連続使用が困難であるといった欠点があった。
[0009] 本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、育毛養毛の効果に優れ、かつ長 期にわたる使用に十分耐え得る安全性を備え、より効果の高い新たな、哺乳類の育 毛養毛を促進する安全性の高 、育毛養毛剤、前記育毛養毛剤を含む育毛養毛用 組成物、育毛養毛効果および安全性の高!ヽ育毛養毛方法を提供することを目的と する。
課題を解決するための手段
[0010] 本発明者らは、前記課題を解決するために、脱毛防止、発毛等に有効で、安全性 に優れた薬剤を探索した。詳しくは、まず、脱毛症の原因解明を行うベぐ脱毛者の 脱毛部位と非脱毛者の該当部位の毛乳頭細胞における遺伝子発現比較を行った。 すなわち、脱毛者の脱毛部位と非脱毛者の該当部位の各々の細胞で発現している 遺伝子について DNAアレイ解析を用いて網羅的に解析した。その結果、脱毛者の 脱毛部位の毛乳頭細胞と、非脱毛者の該当部位の毛乳頭細胞とを比較して遺伝子 発現が増加して!/ヽる因子群と、遺伝子発現が低下して!/ヽる因子群が存在することを つきとめた。さらにこれらの因子群を検討した結果、脱毛者で特に発現が増加してい る遺伝子群にはアポトーシス誘導の促進に関与する蛋白質をコードするもの、逆に 発現が低下している遺伝子群にはアポトーシス誘導の抑制に関与する蛋白質をコー ドするものが多いことが明ら力となった。
[0011] このようにして新たに見出された脱毛症に関連するアポトーシス関連蛋白質は、男 性ホルモンの作用により引き起こされた男性型脱毛症において発現が増加または低 下していることが知られている。そこで、本発明者らは、これらの蛋白質の作用を制御 し、正常な状態に戻すことにより、頭髪を正常な状態に戻すことができる副作用のな Vヽ育毛養毛剤の提供が期待できると考えた。
[0012] このような考えに基づき、本発明者らは、前記男性ホルモンの作用により引き起こさ れた男性型脱毛症にぉ 、て発現が増加して 、る蛋白質に注目し、この蛋白質の作 用を阻害する薬剤の探索を行なった。その結果、効果的に前記蛋白質の作用を抑 制する薬剤を見出した。
[0013] すなわち、本発明の育毛養毛方法は、哺乳類の少なくとも育毛養毛させたい部分 において雄性ホルモンの作用により発現が増加するアポトーシス関連蛋白質の作用 を、その特定の阻害物質により抑えることにより、育毛養毛を促進することを特徴とす る。
[0014] さらに詳しくは、アポトーシス誘導の促進に関与する蛋白質 (以下、「アポトーシス誘 導促進蛋白質」ともいう。)の活性を、その特定の阻害物質により抑制することにより、 育毛養毛を促進することを特徴とする。
[0015] すなわち、本発明の育毛養毛剤は、特定のアポトーシス誘導促進蛋白質の阻害物 質を有効成分として含有することを特徴とする。
[0016] 前記阻害物質は、ダービリア属に属する海藻の抽出物である。
[0017] また、本発明の育毛養毛用組成物は、好ましくは治療有効量の、前記育毛養毛剤 を含むことを特徴とする。前記育毛養毛組成物としては、好ましくは、育毛養毛用医 薬品、育毛養毛用毛髪ィ匕粧料が挙げられる。本発明の育毛養毛用組成物は、好ま しくは、さらにグリシンを含む。
[0018] また、本発明の育毛養毛用組成物は、さらに、炭素鎖長が 11、 13、 15、および 17 の脂肪酸力 なる群より選ばれる少なくとも 1種を含むことで更なる育毛養毛効果を 発揮する。
[0019] また、本発明の育毛養毛方法は、前記アポトーシス誘導促進蛋白質の阻害物質を 用いることを特徴とする。
[0020] なお、本発明でいう「育毛養毛剤」とは、髪を健康に保つ、抜け毛を防ぐ、髪を強く する、髪の出現及び Z又は成長を促進する、脱毛を回復する、並びに血液を介した 髪への栄養の供給を促進するという効果の 1以上を示す薬剤をいう。本発明の育毛 養毛剤を、他の成分と配合することにより、育毛養毛を促進する効果を付与した育毛 養毛用組成物を調製することができる。本発明の育毛養毛剤を含む育毛養毛用組 成物を、主に頭皮に適用することにより、育毛養毛を促進する効果が得られる。 発明の効果
[0021] 本発明にかかる育毛養毛剤は、優れた育毛養毛促進効果を有し、かつ長期にわた る使用に十分耐え得る安全性を備えるものであり、育毛養毛用の毛髪化粧料及び医 薬品をはじめとする育毛養毛用組成物の有効成分として適している。
また、本発明の育毛養毛方法は、優れた育毛養毛促進効果を有し、安全性も高い ので日常的に実施することができる。
発明を実施するための最良の形態
[0022] 以下に、本発明の実施形態について説明する。
本発明の育毛養毛剤は、アポトーシス誘導促進蛋白質の阻害物質を有効成分とし て含有することを特徴とする。
[0023] 前記アポトーシス誘導促進蛋白質の阻害物質は、ダービリア属に属する海藻の抽 出物である。
[0024] 前記海藻の抽出物の抽出に用いられる部分に特に限定はないが、有効性を発揮さ せる点から、海藻全体を用いることが好適である。
[0025] 前記植物の抽出物は、市販品あるいは公知の抽出方法よつて得られたものを使用 することができる。前記抽出方法に用いる溶媒 (以下、「抽出溶媒」という。)としては、 水;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;プロピレン グリコール、ブチレングリコール等の多価アルコール類などが挙げられ、これらを単独 で又は 2種以上の混合溶媒として用いることができる。
[0026] 前記抽出方法における各種条件は、特に制限されるものではないが、通常、抽出 原料と前記抽出溶媒との比率は、質量比で抽出原料:抽出溶媒 = 1: 2〜1: 50程度 の範囲が好ましい。また、抽出温度は、 5〜80°Cの範囲が好ましぐ 1時間〜 1週間、 抽出溶媒に浸漬したり、攪拌したりすることによって行うことが好ましい。なお、抽出 p Hは、極端な酸性又はアルカリ性でなければ、特に制限はない。
[0027] 前記抽出溶媒が、水、エタノール、水 Zエタノール (含水エタノール)等の非毒性の 溶媒である場合は、抽出物を育毛養毛剤としてそのまま用いても良ぐあるいは希釈 液として用いてもよい。また、前記抽出物を濃縮エキスとしてもよぐ凍結乾燥などに より乾燥粉末物にしたり、ペースト状に調製したりしてもよい。なお、他の溶媒を用い た場合は、溶媒を留去後、乾燥分を非毒性の溶媒で希釈して用いることが望ましい。
[0028] 本発明の育毛養毛剤を、所定の目的組成物に添加することにより、その目的組成 物に養毛育毛効果を付与した育毛養毛組成物を得ることができる。
[0029] 本発明の育毛養毛剤を所定の目的組成物に添加する場合、その目的組成物中に おける前記抽出物の配合量は、その製品形態、使用頻度により異なり一概に規定す ることはできないが、通常製剤全体に対して抽出物としては 0. 001〜1. 0質量%(以 下、%と略称する)、特に 0. 01〜: L . 0%が好ましい。 0. 001%より少ないと十分な効 果が期待できず、また 1. 0%を超えると効果が頭打ちになったり、製剤の安定性の面 で不具合が発生したりする可能性があるためである。 [0030] 本発明の育毛養毛組成物は、さらに炭素鎖長が 11、 13、 15、および 17の脂肪酸 力 なる群より選ばれる少なくとも 1種の脂肪酸を含むことが好ましい。前記脂肪酸を 含むことにより、相乗的な育毛養毛効果を得ることができるためである。これら脂肪酸 の濃度としては 0. 0005〜50%、特に 0. 25〜25%力好まし!/、。 0. 0005%より少な いと十分な効果が期待できず、また 50%を超えると効果が頭打ちになったり、製剤の 安定性の面で不具合が発生したりする可能性があるためである。
[0031] 本発明の育毛養毛用組成物は、更に、既存の育毛養毛成分を含有してもよい。既 存の養育毛成分としては、 PDG (ペンタデカン酸グリセリド)、特開平 09— 157136 号公報記載のコレウスエキス、特開平 10— 45539号公報記載のゲンチアナエキス、 マッカサエキス、ローヤルゼリーエキス、クマザサエキスなどの化学物質及びエキス 類を挙げることができる。中でも、育毛養毛効果の点から、 PDG、コレウスエキスが好 ましい。
[0032] 前記既存の育毛養毛成分として例示したィ匕学物質及びエキス類は、市販品ある!/ヽ は公知の方法によって得られたものを使用することができる。特に、前記エキス類は 植物成分の抽出により得ることができる。この場合、抽出に用いる溶媒としては、水;メ タノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;プロピレングリコ ール、ブチレングリコール等の多価アルコール類などが挙げられ、これらは一種を単 独で又は 2種以上の混合物として用いることができる。抽出方法は、通常の植物ェキ スの抽出法などの方法に準じて行えばよぐ必要により公知の方法で脱臭、脱色等の 処理を施して力も用いてもよい。また、市販の抽出物も用いることができる。
[0033] また、本発明の育毛養毛用組成物には、使用目的に応じて、上記有効成分以外の 任意の成分を配合することができる。そのような成分としては、例えば、精製水、エタ ノール、非イオン性界面活性剤、糖質系界面活性剤およびその他の界面活性剤、セ ルロース類、油脂類、エステル油、高分子榭脂、色剤、香料、紫外線吸収剤ゃビタミ ン類、ホルモン類、血管拡張剤、アミノ酸類、抗炎症剤、皮膚機能亢進剤、角質溶解 剤等の薬効成分などを挙げることができる。
[0034] 前記セルロース類としては、例えば、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピ ルセルロース及びヒドロキシプロピルメチルセルロース等が挙げられる。 [0035] 前記界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル類 (ソルビタンモノラ ゥレート、ソルビタンモノォレート等)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシェ チレン硬化ヒマシ油モノまたはイソステアレート、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセ リン脂肪酸エステル (モノミリスチン酸デカグリセリン、モノミリスチン酸ペンタグリセリン )等が挙げられる。
[0036] 前記油脂類としては、例えば、多価アルコール脂肪酸エステル(トリ 2ェチルへキ サン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン酸等)、サフラワー油、月 見草油、ホホバ油等が挙げられる。
[0037] 前記エステル油としては、例えば、不飽和脂肪酸アルキルエステル (ォレイン酸ェ チル、リノール酸イソプロピル等)ミリスチン酸メチル、ミリスチン酸イソプロピル等が挙 げられる。
[0038] 前記アミノ酸類としては、例えば、メチォニン、セリン、グリシン、シスチン等が挙げら れる。特に、グリシンを配合した場合、育毛養毛効果の顕著な相乗的増強が得られ 好ましい。
[0039] 前記角質溶解剤としては、例えば、サリチル酸、レゾルシン等が挙げられる。
[0040] 前記高分子榭脂としては、例えば、両性、カチオン性、ァ-オン性及びノ-オン性 ポリマー等が挙げられる。
[0041] 前記紫外線吸収剤としては、例えば、メトキシケィ皮酸ォクチル (ネオへリオパン AV
)、ォキシベンゾン、ゥロカニン酸等が挙げられる。
[0042] 本発明の育毛養毛組成物に、その他蛋白質を配合する場合は、任意の量で配合 できる。
[0043] 本発明の育毛養毛組成物の利用分野としては、各種の外用製剤類 (動物用に使 用する製剤も含む)全般が挙げられる。具体的には、カプセル状、粉末状、顆粒状、 固形状、液状、ゲル状、軟膏状、或いは気泡性の(1)医薬品類、 (2)医薬部外品類 、(3)局所又は全身用の皮膚化粧品類、(4)頭皮'頭髪に適用する薬用及び Z又は 化粧用の製剤類 (例えば、シャンプー剤、リンス剤、トリートメント剤、パーマネント液、 染毛料、整髪料、ヘアートニック剤、育毛 '養毛料など)が挙げられる。
[0044] 本発明の育毛養毛用組成物としては、前記育毛養毛剤を有効成分として含む育毛 養毛用毛髪ィヒ粧料及び育毛養毛用医薬品が挙げられる。前記育毛養毛用毛髪ィ匕 粧料及び育毛養毛用医薬品には、本発明の効果を損なわない範囲において、既知 の薬効成分を必要に応じて適宜配合することができる。既知の薬効成分としては、例 えば、抗菌剤、抗炎症剤、保湿剤等を配合することができる。
[0045] 本発明の育毛養毛用毛髪化粧料及び育毛養毛用医薬品は、常法に従って均一溶 液、ローション、ジエルなどの形態で外用により使用することができる。また、本発明の 養育毛用毛髪化粧料は、エアゾールの形態をとることができ、その場合には、前記成 分以外に、 n—プロピルアルコールまたはイソプロピルアルコールなどの低級アルコ ール:ブタン、プロパン、イソブタン、液化石油ガス、ジメチルエーテル等の可燃性ガ ス:窒素ガス、酸素ガス、炭酸ガス、亜酸化窒素ガス等の圧縮ガスを含有することが できる。
実施例
[0046] 以下、実施例に基づき、本発明についてさらに詳細に説明する。なお、本発明は下 記実施例に限定されるものではな 、。
[0047] <実施例 1 >
ダービリア抽出物粉末 (アルプス工業社製)を lOmgZとなるように HuMedia—KG 2 (クラボウ社製)に溶かし、一晩 4°Cで膨潤させた。 18時間後にこのサンプル液を 50 0 μ g/ml (100ppm)となるように HuMedia— KG2で希釈し、ろ過フィルター(アド バンテック社製)でろ過滅菌した。このように調製したエキスを、予め 20, 000個 Zゥ エルとなるように培養したケラチノサイトに添加した。これと同時にアポトーシス誘導促 進蛋白質 (Neurotr0phin—4、以下「NT—4」と略する。)を終濃度が IngZml濃度 となるよう上記ゥエルに添カ卩した。 24時間後に TUNEL法を用いてアポトーシス誘導 率を測定した。なお、前記アポトーシス誘導率は、 TUNEL染色キッ KTACS 2 T
T
dT DABJ (TREVIGEN社製)を用いてアポトーシスを引き起こして!/ヽる細胞を染色 し、その割合を求めることにより求めた。
[0048] その結果、 NT— 4のみ添カ卩した対照に比べ 30%以上のアポトーシス誘導率の抑 制が観察され、抽出物がケラチノサイトのアポトーシス誘導を抑制することが認められ た。従って、上記抽出物は育毛養毛剤の有効成分であることが認められた。 [0049] <比較例 1 >
比較例 1として、予め 20, 000個 Zゥェルとなるように培養したケラチノサイトに NT — 4を終濃度が IngZml濃度となるよう添加した。実施例 1と同様にしてアポトーシス 誘導率を求めた。その結果、アポトーシス誘導促進蛋白質の作用は、 NT— 4のみ添 カロした対照に比べ抑制されず、アポトーシスが誘導された。
[0050] <実施例 2及び 3 >
ダービリア抽出粉末 (アルプス工業)を 10mg/mlとなるように HuMedia-KG2(クラボウ 社)に溶かし、ー晚 4°Cで膨潤させた。 18時間後にこのサンプル液を 100 g/ml(100p pm)となるように HuMedia- KG2で希釈し、ろ過フィルター(ADVANTEC社)でろ過滅 菌した。このサンプル液に、さらにそれぞれ 100ppm、 O.OOlppmとなるようにグリシン (和 光純薬)とアポトーシス誘導タンパク質 (Neurotrophin-4、以下 NT-4と略す)を混合し た。このサンプル液をケラチノサイトに添加し、 24時間後のアポトーシス抑制率を測定 した (実施例 2)。
[0051] また、グリシン lOOppmを添カ卩しなかったほかは同様に操作したものについても、 24 時間後のアポトーシス抑制率を測定した (実施例 3)。
[0052] アポトーシス抑制率は、 HuMedia- KG2に O.OOlppmの NT- 4のみを添カ卩したものをサ ンプル液としてケラチノサイトに添加した場合の 24時間後のアポトーシス誘導量に対 する、サンプル添カ卩によるアポトーシス誘導の減少率で算出した。
[0053] [表 1] 表 1
Figure imgf000010_0001
[0054] この結果に示すとおり、ダービリアとグリシンを同時に添加することで、アポトーシス 抑制活性がさらに向上することが明らかになった。
[0055] 実施例 4
本発明の育毛養毛剤、育毛養毛用組成物に用いるダービリア抽出物の効果を、更 に詳しく調べるため、その他の遺伝子発現変化をもとに検討した。上に述べた DNAァ レイ解析結果から、脱毛者の脱毛部位では熱ショックタンパク質 (Heat shock protein 70、 HPS70)遺伝子および STAT1遺伝子の発現が増加していることが判明しているの で、ダービリア抽出物のこれら遺伝子の発現に対する作用を調べた。
[0056] ダービリア抽出物粉末(アルプス工業)を 10mg/mlとなるように HuMedia- KG2(クラボ ゥ社)に溶かし、ー晚 4°Cで膨潤させた。 18時間後にこのサンプル液を、予め 100, 00 0個 Zゥェルとなるように培養したヒト由来毛乳頭細胞と 75, 000個 Zゥェルとなるよう に培養したケラチノサイトとの同時培養系に 5ml添加した。 3日間培養した後、細胞か ら通常の方法で全 RNAを抽出し、 cDNAを調製した。一方、対照として、サンプル液 の代わりに、ダービリア抽出物を含まない HuMedia-KG2のみを lml添カ卩した他は同様 に操作した細胞から、同様に cDNAを調製した。リアルタイム PCR法を用いて、これら の cDNAにおける HSP70遺伝子及び STAT1遺伝子の量を定量した。
[0057] その結果、ダービリア抽出物を添カ卩した細胞では HSP 70遺伝子及び STAT 1遺伝 子の発現量が、対照と比較してそれぞれ 54%、 10%まで低下していた。従ってダーピリ ァにはアポトーシス阻害作用のほかに、脱毛者で発現が高まっている遺伝子発現を 抑制する効果があることが明らかとなった。
産業上の利用可能性
[0058] 以上のように、本発明の育毛養毛剤は、優れた育毛養毛効果を有し、かつ長期に わたる使用に十分耐え得る安全性を備えるものである。また、本発明の育毛養毛用 組成物は、優れた育毛養毛効果を有し、かつ長期にわたる使用に十分耐え得る安 全性を備える育毛養毛用毛髪ィ匕粧料及び育毛養毛用医薬品として好適である。

Claims

請求の範囲
[1] アポトーシス誘導促進蛋白質の阻害物質を有効成分として含むことを特徴とする育 毛養毛剤であって、前記阻害物質がダービリア属に属する海藻の抽出物であること を特徴とする育毛養毛剤。
[2] 請求項 1に記載の育毛養毛剤を含むことを特徴とする育毛養毛用組成物。
[3] さらにグリシンを含むことを特徴とする請求項 2に記載の育毛養毛用組成物。
[4] さらに、炭素鎖長が 11、 13、 15、および 17の脂肪酸力もなる群より選ばれる少なく とも 1種の脂肪酸を含むことを特徴とする請求項 2に記載の育毛養毛用組成物。
[5] 育毛養毛用医薬品であることを特徴とする請求項 4に記載の育毛養毛用組成物。
[6] 育毛養毛用毛髪化粧料であることを特徴とする請求項 4に記載の育毛養毛用組成 物。
[7] アポトーシス誘導促進蛋白質の阻害物質を用いることを特徴とする育毛養毛方法 であって、前記阻害物質がダービリア属に属する海藻の抽出物であることを特徴とす る育毛養毛方法。
[8] 育毛養毛用組成物の製造のための、ダービリア属に属する海藻の抽出物の使用。
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