WO2006075404A1 - 投光機用基台及び投光機 - Google Patents

Abstract

電源装置５を保持することにより載置台16上に電源装置５を固定する電源装置保持手段20a,20b,20c,20dを載置台16に移動可能に設けるようにした。これにより載置台16に載置される電源装置５の大きさや形状、載置位置にかかわらず、電源装置保持手段20a,20b,20c,20dを移動させて位置を調節することにより当該電源装置保持手段20a,20b,20c,20dで載置台16上に載置した電源装置５を確実に保持でき、かくして種々の大きさや形状でなる電源装置５であっても安定的に設置できる。

Description

明 細 書

投光機用基台及び投光機

技術分野

[0001] 本発明は、道路工事など屋外で使用される投光機であって、特に、電源装置から 電力が供給される照明装置を支柱を介して支持する台車の構造に関するものである 背景技術

[0002] 従来、道路工事やスポーツ施設などの夜間照明装置として、先端に照明装置が設 けられた支柱と、この支柱を支持する台車とを備えた投光機が用いられており、必要 に応じ支柱を適宜伸ばすことにより照明範囲を広げ得るようになされている（例えば 特許文献 1)。

[0003] また、力かる構成の投光機においては、照明装置に対して所定の電力を供給する ために電源装置が用いられており、この電源装置を台車の上部に載置し、予め台車 に設けられた固定手段によって当該台車上に電源装置を固定することにより、当該 電源装置を安定的に設置し、台車を介して照明装置及び電源装置を容易に移動し 得るようになされている。

特許文献 1 :特許 3197834

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] し力 ながら、力かる構成の投光機においては、予め台車の所定位置に設けられた 固定手段で電源装置を保持しているため、所定の形状で、かつ予め選定された所定 の大きさでなる電源装置についてのみ固定し得、これとは異なる大きさや形状の電源 装置にあっては台車の上部に固定し得ず、載置台に載置するだけとなり、当該電源 装置を安定的に設置し得ないという問題があった。

[0005] そこで、本発明は上記のような従来技術の問題点に鑑みて、種々の大きさや形状 でなる電源装置であっても安定的に設置できる投光機用基台及び投光機を提供す ることを目的とする。 課題を解決するための手段

[0006] 上記目的を達成するために、本発明に係る投光機は、先端に照明装置が設けられ た支柱を支持し、前記照明装置へ電力を供給するための電源装置を載置可能な投 光機用基台であって、前記電源装置を載置する載置台と、該載置台に移動可能に 設けられ、前記電源装置を保持することにより前記載置台上に前記電源装置を固定 する電源装置保持手段とを備えることを特徴とする。

[0007] また、請求項 2では、前記載置台には長孔部が形成され、前記電源装置保持手段 は、前記電源装置を保持するための保持部と、前記長孔部に挿通し、該長孔部の所 定位置で前記保持部を固定する固定部とを備えるようにした。

[0008] また、請求項 3では、前記載置台の下面には、前記照明装置への電力供給を安定 させるための安定器が設けられているようにした。

[0009] また、請求項 4では、先端に照明装置が設けられた支柱を支持し、前記照明装置 へ電力を供給するための電源装置を載置可能な投光機用基台を備えた投光機であ つて、前記投光機用基台は、前記電源装置を載置する載置台と、該載置台に移動 可能に設けられ、前記電源装置を保持することにより前記載置台上に前記電源装置 を固定する電源装置保持手段とを備えるようにした。

[0010] また、請求項 5では、前記載置台には長孔部が形成され、前記電源装置保持手段 は、前記電源装置を保持するための保持部と、前記長孔部に揷通し、該長孔部の所 定位置で前記保持部を固定する固定部とを備えるようにした。

[0011] また、請求項 6では、前記載置台の下面には、前記照明装置への電力供給を安定 させるための安定器が設けられているようにした。

[0012] また、請求項 7では、張出杆と、前記基台の一端及び両側部から外方へ前記張出 杆を回動自在に支持する支軸と、前記張出杆を回動して張り出し状態にしたとき、前 記張出杆を固定するロック機構とからなるアウトリガ一装置を備えるようにした。

[0013] また、請求項 8では、回転自在に支持した主軸の一端に正逆回転するハンドルを連 結し、前記主軸の他端に脱落を防止するストッパーを設け、前記主軸を中心に回転 するドラムと、ワイヤ卷き取り方向にのみ回転する爪車を有すると共に、前記ドラムの 内周と主軸外周とが螺合し、ハンドルの正方向操作による主軸の正転に伴レ、、ドラム が螺動し爪車と一体化してワイヤ卷き取り方向へ回転すると共に、ハンドルの逆方向 操作による主軸の逆転に伴い、前記ドラムが前記ストッパー方向へ螺動し前記爪車 力 分離してワイヤ繰り出し方向へ回転するよう形成したウィンチを備え、前記ウィン チは、ハンドルの逆方向操作による主軸の逆転に伴レ、、ドラムがストッパー方向へ螺 動してドラム内周と主軸外周との螺合が外れるようにした。

[0014] また、請求項 9では、回転軸と共にわずかに上下動と係止可能に支持された移動 滑車と、前記移動滑車の上下動に連動して回動する係止爪と、前記係止爪が係合し 前記上部支柱の周壁に設けられた係合部とからなる支柱の落下防止機構を備えるよ うにした。

[0015] また、請求項 10では、前記照明装置は、バルーンと、電球と、該電球を保持する保 持枠と、前記バルーンを膨らませるためのバルーン膨張手段を備え、収縮させたバ ルーンを収納する折畳み自在な収納袋と、該収納袋を収納する開閉自在な収納体 とを、バルーンの外周に取り付けるようにした。

[0016] また、請求項 11では、前記収納袋と収納体が、バルーンの上面部中央に取り付け られているようにした。

[0017] また、請求項 12では、前記保持枠が、バルーンの上面部中央に固定される上面板 と、バルーンの下面部中央に固定される下面板と、該上面板と下面板の間に立ち上 げた複数本の支柱からなり、前記支柱が長さ調節可能に構成されたものである。

[0018] また、請求項 13では、前記バルーンが、上面部と、胴部と、下面部とからなり、前記 上面部，下面部と、前記胴部とは係脱自在な係合手段で分離可能に連結されるよう にした。

[0019] また、請求項 14では、前記保持枠の外周に、任意の着色が施されたカラーフィルタ 一を着脱自在に取り付けるようにした。

[0020] また、請求項 15では、前記照明装置を前後方向へ回動自在に支持する第 1の支 軸と、前記照明装置の回動を付勢する付勢部材とからなる角度調節ユニットを前記 支柱の上端に取り付けるようにした。

[0021] また、請求項 16では、前記角度調節ユニットは、左右方向へ回動自在に支持する 第 2の支軸を備えるようにした。 発明の効果

[0022] 本発明の請求項 1及び 4記載の投光機用基台及び投光機によれば、任意の大きさ や形状でなる電源装置が載置台に載置された場合であっても、電源装置保持手段 を移動させて位置を調節することにより当該電源装置保持手段で載置台上に載置し た電源装置を確実に保持でき、力べして種々の大きさや形状でなる電源装置であつ ても安定的に設置できる。

[0023] また、請求項 2及び 5の投光機用基台及び投光機に記載によれば、予め設けられ た長孔部に沿って電源装置保持手段を移動させるだけで、電源装置に対して電源 装置保持手段を容易に位置合わせでき、力べして電源装置保持手段の調節作業を 簡易にできる。

[0024] また、請求項 3及び 6の投光機用基台及び投光機に記載によれば、安定器を投光 機用基台の最下位置に設けることにより、その分だけ投光機用基台全体の重心を下 げることができ、力べして投光機用基台の安定化を図ることができる。

[0025] また、請求項 7に記載の投光機によれば、張出杆を回動させることにより各張出杆 の張り出し状態がロック機構によって自動的にロックされるので、投光機を設置面上 にて安定性良く確実に固定できる。

[0026] また、請求項 8に記載の投光機によれば、使用者が誤ってハンドルを逆方向操作し てワイヤをドラムに卷き取ろうとした場合、ドラムがストッパー方向へ螺動してドラム内 周と主軸外周との螺合が外れ、ドラムへの逆巻きが防止される。

[0027] また、請求項 9に記載の投光機によれば、ワイヤーロープに引張力が働いている状 態においてはパネの付勢力に抗して移動滑車がその回転軸と共に確実に上昇位置 で係止され、この状態で係止爪は管柱の内部方向へ後退した位置にあり、管柱の上 昇，下降には何等影響を与えなレ、。また、ワイヤーロープが切れる等してその引張力 が喪失すると、パネの付勢力により係止爪が確実に突出し、係合部に係合して管柱 の落下を防止する。し力もこの状態で、何等かの要因から管柱の落下に勢いがつい て係止爪を後退させる力が働いたとしても、係止爪を支持する固定軸、及び、係止爪 の案内孔に遊嵌する回転軸がストッパーとして機能するので、パネの付勢力をワイヤ 一ロープの引張力で係止爪が確実に引っ込む程度のものとしながら、係止爪と係合 部との係合状態を確実に維持することができる。従って、ワイヤーロープが切れるよう なことがあっても管柱上端に設置した任意の設備機器、例えば照明ランプ或いはス ピーカー等に対する衝撃がわずかですみ、これら設備機器の破損が防止できると共 に付近に存在する作業者や通行者等の安全を確保し得る従来の落下防止機構の 利点をより実効あるものとして製品の信頼性を向上することができ、し力も伸縮支柱の 正常な作動には何等影響することなく効率良く作業を行うことができる。

[0028] また、請求項 10に記載の投光機によれば、収縮させたバルーンに収納袋を被せる だけの簡単な作業で、バルーンの収縮状態を維持して搬送、保管に供することがで き、し力も、バルーンを膨らませた際には、収納袋を折り畳んで収納体内に収納する ことでバルーンに常時備え付けられた状態となるので、収納袋が紛失するような虞れ が無いなど、多くの効果を奏する。

[0029] また、請求項 11に記載の投光機によれば、収納袋と収納体をバルーンの上面部中 央に取り付けたので、バルーン使用時（点灯時）に収納袋、収納体が照射光を遮る 虞れがなぐまた収縮させたバルーンに収納袋を被せる際の作業性が向上する。

[0030] また、請求項 12に記載の投光機によれば、バルーンの形状，大きさに合わせて保 持枠の高さを適宜に調整し得る共に、電球の高さ位置を適宜に調節することができる ので、形状，大きさの異なる各種のバルーンを任意に選択して交換、装着することが できる。

[0031] また、請求項 13に記載の投光機によれば、バルーンを上面部、胴部、下面部に三 分割し、且つ上面部，下面部と、胴部とは係脱自在な係合手段で分離可能に連結し たので、長期間の使用により胴部が損傷した際の交換作業などを簡単に行うことがで きる。

[0032] また、請求項 14に記載の投光機によれば、保持枠外周にカラーフィルターを着脱 自在に装着し得るようにしたので、複数色用意したカラーフィルターの中力 任意の 色のものを選択して装着することで、任意の色の照射光が照射されるバルーン型照 明装置を得ることができる。

[0033] また、請求項 15に記載の投光機によれば、照明装置が重量物であったとしても、前 後の付勢部材によって前後方向への回動に対する緩衝作用が働き、該照明装置が その重みで急激に回動してしまうことを防止して、安全に作業することができる。

[0034] また、請求項 16に記載の投光機によれば、筒部材を左右方向へ回動自在に支持 することで、照明装置の左右方向への回動も自在とし、投光角度、投光範囲などをよ り幅広く調整することができる。

発明を実施するための最良の形態

[0035] 以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。

実施例 1

[0036] 図 1において、 1は本発明による投光機を示し、この投光機 1は、前後左右に 4つの 車輪 8を有する台車 6と、この台車 6の長手方向の一端側に立設され、伸縮自在な構 成を有する支柱 13と、この支柱 13の先端に設けられた照明装置 2と、当該照明装置 2 に電力を供給するための電源装置 5とによって構成されている。

[0037] ここで照明装置 2は、バルーンと、このバルーンに内蔵された電球（図示せず）と、 該バルーンを膨らませる空気を供給するファンとから構成されている。

[0038] 支柱 13の上端には、この照明装置 2が接続支柱 9を介して着脱自在に連結されて いる。接続支柱 9は、その上端で照明装置 2の下端中央部に連結しており、下端にお いて前記支柱 13の上端と連結部材 10を介して着脱自在に連結されている。これによ り、支柱 13に対し照明装置 2を着脱自在に設置することが可能となる。

[0039] 前記連結部材 10は照明装置 2に給電するためのケーブル 11のコネクタを差込み接 続する図示しないコンセントを備えている。また、前記コネクタはケーブル 11を介して 電源装置 5に接続されており、前記電源装置 5から供給される電力を照明装置 2に内 蔵されてレ、る電球と、ファンに供給するように構成されてレ、る。

[0040] 前記支柱 13は複数の管からなり、台車 6に固定した基端支柱である第 1の支柱 3と、 該第 1の支柱 3に対して順次外径を小さくした上部支柱 4を構成する第 2、第 3の支柱 4a，4bとを遊嵌して構成され、該第 2、第 3の支柱 4a,4bは上下移動可能かつ連動して 回動可能に遊嵌されている。

[0041] 台車 6には、車体 7の長手方向の一端側に支柱 13とほぼ平行に T字状の取手 15が 立設されており、この取手 15先端の高さが使用者にとって握持し易い高さに選定され ていることにより、取手 15を介した照明装置 2及び電源装置 5の移動を容易にし得る ようになされている。

[0042] 因みに、台車 6は車輪 8を備えるようにした場合について述べた力 本発明はこれ に限らず、例えば、支柱 13を立設しておくための単なる脚部であってもよい。

[0043] また、かかる構成に加えて台車 6には、支柱 13が立設された長手方向の一端付近 から他端にかけて載置台 16が設けられ、この載置台 16上部に電源装置 5を載置し得 るようになされている。

[0044] 因みに、この実施の形態の場合、電源装置 5は、長方形状の枠部 17が対向するよう にして配置されているとともに、この枠部 17間に板状の横架部 18が複数配置されて おり、当該枠部 17及び横架部 18の間に電源部 19が設けられた構成を有する。尚、こ の電源装置 5は例えば、発電機ゃバッテリ、家庭用電源であっても良い。

[0045] そして、この台車 6では、図 2及び図 3に示すように、載置台 16の上部に電源装置 5 の横架部 18を載置させ、この状態で載置台 16に設けられた複数の電源装置保持手 段 20a，20b，20c,20dによって電源装置 5を保持させることにより、電源装置 5を載置台 16上に固定し得る。

[0046] 実際上、この実施の形態の場合、図 3に示したように、電源装置保持手段 20a，20b は、載置台 16の一方の側部に所定間隔をあけて設けられるとともに、電源装置保持 手段 20c,20dは、載置台 16の他方の側部に所定間隔をあけて設けられており、その 結果、これら電源装置保持手段 20a,20b,20c，20dは、互いに対向する位置で電源装 置 5を両側部で保持し、載置台 16上に電源装置 5を確実に固定し得るようになされて いる。

[0047] なお、電源装置保持手段 20a,20b,20c，20dは、全て同一の構成を有するため 1つの 電源装置保持手段 20aにつレ、てのみ着目して以下説明する。

[0048] 実際上、この電源装置保持手段 20aは、電源装置 5を保持するための保持部 22と、 載置台 16に形成された長孔部 23に揷通し、この長孔部 23の所定位置で保持部 22を 固定する固定部 24とによって構成されている。

[0049] 保持部 22は、載置台 16に取付固定される第 1の保持部材 25と、この第 1の保持部 材 25に取付固定されるとともに、電源装置 5を保持する第 2の保持部材 26と、第 1の 保持部材 25及び第 2の保持部材 26を固定するねじ 22Aとを有する。 [0050] なお、この実施の形態の場合、第 1の保持部材 25と第 2の保持部材 26とを別体に形 成した保持部 22を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限ら ず、第 1の保持部材 25と第 2の保持部材 26とを一体成形した保持部 22を適用するよう にしてもよく、この場合、ねじ 22Aなど保持部 22の部品点数を低減させることができ、 力べして簡易な構成にできる。

[0051] ここで第 1の保持部材 25は、載置台 16の上部、側部及び下部を挟み込むような形 状を有し、載置台 16の上部に当接する面部 25aに第 1及び第 2の貫通孔 28a，28bが穿 設されており、面部 25aの先端側における第 1の貫通孔 28aに後述する固定部 24が取 り付けられ得る。

[0052] 第 2の保持部材 26は、一片が第 1の保持部材 25の面部 25aの形状に合わせて形成 されており、これにより第 1の保持部材 25の面部 25aに一片を密着させ得るように構成 されている。また、この第 2の保持部材 26の一片には、その中心付近に取付用貫通 孔 26aが穿設され、この取付用貫通孔 26aと第 1の保持部材 25における第 2の貫通孔 28bとにおいてねじ 22Aで取付固定し得、これにより第 2の保持部材 26の他片を載置 台 16の側部側に配置させ得る。

[0053] 第 2の保持部材 26の他片は、電源装置 5の枠部 17の形状にほぼ沿うように形成され た折曲部 29を備え、この折曲部 29によって載置台 16の側部側で電源装置 5を保持し 得るようになれている。

[0054] 因みに、この実施の形態の場合、第 1の保持部材 25と第 2の保持部材 26とを別体に 形成したことにより、ねじ 22Aを緩めることにより第 2の保持部材 26を第 1の保持部材 25上で容易に回動させることができ、力べして電源装置 5の形状に応じて第 2の保持 部材 26を所定角度まで回動させ、折曲部 29により電源装置 5の所定箇所を一段と確 実に保持できる。

[0055] 固定部 24は、例えばボルト 31とナット 32とのように締結可能な構成でなり、長孔部 23 の所定位置に配置した第 1の保持部材 25における第 1の貫通孔 28aと、長孔部 23とに ボルト 31を揷通し、このボルト 31の先端にナット 32を取り付け得るようになされている。

[0056] これにより固定部 24は、ボルト 31とナット 32とを緩めることにより、ボルト 31を介して長 孔部 23に沿って第 1の保持部材 25を移動させ得るとともに、ボルト 31とナット 32とを締 結することにより、当該ボルト 31の拡幅部とナット 32とによって第 1の保持部材 25及び 載置台 16を挟持し得、力べして載置台 16における長孔部 23上の所定位置に第 1の保 持部材 25を固定し得る。

[0057] ここで、固定部 24のボルト 31が揷通される長孔部 23は、載置台 16の長手方向に沿 つて、かつ載置台 16の両側部近傍付近の上部にそれぞれ複数形成されていることに より、使用者に対して電源装置保持手段 20a，20b，20c,20dを取り付ける長孔部 23を適 宜選択させ得ることができ、力べして電源装置保持手段 20a，20b，20c,20dにおける移 動可能範囲を広くできる。

[0058] なお、この実施の形態の場合には、載置台 16における長手方向の一端、他端及び 中央付近において長孔部 23が対向するように形成され、合計 6個の長孔部 23が形成 されている。

[0059] そして、力かる構成に加えて載置台 16には、長孔部 23が形成されていない箇所で あって、かつ車体 7の最下位置にあたる下面の所定位置に照明装置 2への電力供給 を安定させるための安定器 33が設けられており、その分だけ台車 6全体の重心を下 げ得るようになされている。

[0060] ところで、このような投光機 1の台車 6には、図 1に示したように、支柱 13が設けられ た一端側に第 1及び第 2のアウトリガ一装置 71a，71bからなる転倒防止手段 69が設け られている。

[0061] この転倒防止手段 69は、収納及び展開可能に形成されており、展開時においては 、図 1に示したように、第 1のアウトリガ一装置 71aが後方（すなわち、支柱 13が設けら れた側へ向力 方向）へ展開されることにより投光機 1の後方への転倒を防止し得ると ともに、第 2のアウトリガ一装置 71bが側部外方方向へ展開されることにより投光機 1の 側部方向への転倒を防止し得るようになされている。因みに、この実施の形態の場合 、台車 6では、第 1のアウトリガ一装置 71aが後方へ展開されることにより、長手方向の 一端側に支柱 13や照明装置 2等に比較的重量が重い部材が配置され他端側よりも 重量が重くなつているものの、投光機 1の後方への転倒を確実に防止できるようにな されている。

[0062] これに対して収納時においては、図 4に示すように、第 1及び第 2のアウトリガ一装 置 71a，71bが載置台 16の側部に設けられた突出ストツバ 37に当接することにより、第 1 及び第 2のアウトリガ一装置 71a，71bがほぼ平行し、かつ載置台 16の側部近傍付近に 配置し得る。

[0063] 因みに、第 1及び第 2のアウトリガ一装置 71a，71bについては、第 2のアウトリガ一装 置 71bのフランジ (後述する）が第 1のアウトリガ一装置 71aのフランジと当たることなぐ 車体 7上で水平状態で回動し得るようになされている。なお第 2のアウトリガ一装置 71bにおける他の構成については、第 1のアウトリガ一装置 71aと同一であり、その説 明が重複するため、以下第 1のアウトリガ一装置 71aの構成についてのみ説明する。

[0064] ここで第 1のアウトリガ一装置 71aは、図 5に示すように、台車 6の一端側側部に配設 した支軸 72によって張出杆 73を回動自在に支持すると共に、夫々の支軸 72近傍に口 ック機構 74を各別に備える。支軸 72は、ナットとボルトにより構成され、台車 6に固定し たフランジ 75の立上げ片 76間に回動自在に架設される。なお、第 2のアウトリガ一装 置 71bのフランジ 75については、上述したように車体 7の上部で水平状態で回動し得 るようになされている。

[0065] 張出杆 73は、基端が上記支軸 72に外嵌され、収納時に台車 6の他端から突出しな い位置まで延び、展開時に載置台 16の後方へ位置するよう回動支持される。また張 出杆 73の先端部分には合成樹脂或いはゴム等からなる滑止部材 77 (図 1 )が装着さ れている。

[0066] ロック機構 74は、張出杆 73の基端 (軸止側の端部）近傍に、張出杆 73の側方へ突 出するよう設けた係合ピン 78と、所定の重量を有する錘部材 79とからなり、錘部材 79 はフランジ 75の前記立上げ片 76に軸 80で回動可能に支持される。軸 80は、張り出し 位置にある張出杆 73の係合ピン 78と上記支軸 72との間に配設される。

[0067] 錘部材 79は、図 6に拡大して示すように、その外周縁が直線状縁部 79aと円弧状縁 部 79bとで構成される半円板形状のもので、前記軸 80の揷通孔 79cを偏心位置に開 設することによって、直線状縁部 79aが上縁側、円弧状縁部 79bが下縁側になると共 に、張出杆 73の張り出し回動方向と逆方向（図 6において反時計回り方向）へ常時付 勢されるよう、軸 80により偏心位置を軸支される。

[0068] さらに上記円弧状縁部 79bにおける台車 6外方側の半部（図 6において右側の半部 ) 79b_lは、その円弧中心〇 'を、錘部材 79の軸支位置中心〇に対して偏心せしめて、 台車 6外方側から台車 6内方側へ行くに従い前記軸支位置中心〇との距離が漸次大 きくなる（Oaく Obく〇cく〇d< Oe)ものとする。これにより、前記半部 79b- 1と係合ピ ン 78との後述する摺接係合が、張出杆 73の張り出し位置上限（図 7(a)の位置)から下 限（図 7(c)の位置)までの間にわたって行われるようになり、張出杆 73の張り出しロック 位置に幅をもたせることが可能になる。因みに図中〇"は、上記円弧状縁部 79bにお ける台車 6側の半部（図 6において左側の半部） 79b-2の円弧中心である。

[0069] また錘部材 79には、張出杆 73の急激な回動操作によって、錘部材 79が回動し過ぎ てロック機能が働かなくなることを防ぐための係止ピン 81を突設し、該係止ピン 81がフ ランジ 75の立上げ片 76に当接する位置で、錘部材 79の回動が規制されるようになつ ている（図 10参照）。

[0070] 係合ピン 78は、張出杆 73の張り出し方向への回動に伴い錘部材 79の直線状縁部

79aにおける台車 6外方側の端部 79a_lに係合して錘部材 79を前記張り出し方向へ 回動させ、且つ、張出杆 73が張り出し位置上限（図 7(a)の位置)まで回動した時点で 前記直線状縁部 79aとの係合が外れると共に、錘部材 79の円弧状縁部 79bにおける 台車 6外方側の半部 79b_lに摺接係合する位置に配設する。

[0071] 以上の構成において、投光機 1では、任意の大きさや形状でなる電源装置 5を載置 台 16上に載置する際に、第 1の保持部材 25を載置台 16に固定する固定部 24を予め 緩めておく。

[0072] そして、電源装置 5を載置台 16上に載置した際には、長孔部 23に揷入されているボ ルト 31を長孔部 23に沿って移動させることにより、第 1の保持部材 25を長孔部 23上で 移動させ、これにより所定位置にある電源装置 5の枠部 17を第 2の保持部材 26の折 曲部 29で保持できる。

[0073] すなわち、投光機 1では、図 2に示すように、電源装置 5に横架部 18が設けられてい ても、例えば電源装置保持手段 20a，20b,20c,20dを長孔部 23に沿って載置台 16の一 端側又は他端側に移動させることにより当該横架部 18を回避でき、力べして第 2の保 持部材 26で電源装置 5の枠部 17を確実に保持できる。

[0074] 力べして、電源装置保持手段 20a，20b，20c,20dでは、第 2の保持部材 26により電源装 置 5を保持した状態で、固定部 24のボルト 31とナット 32とを締結させることにより、当該 ボルト 31の拡幅部とナット 32とによって第 1の保持部材 25及び載置台 16を挟持し、当 該電源装置 5を保持した第 2の保持部材 26を載置台 16の所定位置に固定できる。

[0075] このように、載置台 16に載置される電源装置 5の大きさや形状、載置位置にかかわ らず、電源装置保持手段 20a,20b,20c，20dの位置を調節することにより当該電源装置 保持手段 20a，20b，20c,20dで電源装置 5を確実に保持できる。

[0076] また、図 1及び図 4に示すように、収納した第 1及び第 2のアウトリガ一装置 71a,71b を展開する際には、先ず初めに載置台 16の側部に配置された第 1のアウトリガ一装 置 71aを支軸 72を介して台車 6の外方（この場合、後方）へ展開する。

[0077] この際、図 8に示すような張出杆 73,係合ピン 78,錘部材 79が関与していない状態 から、張出杆 73に対し各々張り出し方向（台車 6外方）へ向けて力を加えると、張出杆 73を張り出し方向へ回転させることができる。張出杆 73を回転操作すると、その回動 途中において、係合ピン 78が錘部材 79の上縁、即ち、直線状縁部 79aの台車 6外方 側の端部 (外端) 79a-lに係合する（図 9参照）。

[0078] この状態で引き続き張出杆 73を回動操作すると、錘部材 79は自身の付勢方向に反 して張出杆 73と一体に回動し、張出杆 73が張り出し位置上限（図 7(a)の位置）に至る と、係合ピン 78が直線状縁部 79aの外端 79a_lを乗り上げ、係合ピン 78と直線状縁部 79aとの係合が外れる。この時、錘部材 79は自身の付勢方向、すなわち張出杆 73の 張り出し方向と逆方向へ回動し、その円弧状縁部 79bにおける台車 6外方側の半部 79b_lを係合ピン 78に摺接係合せしめる。これにより、錘部材 79の荷重が係合ピン 78 にかかり、張出杆 73の収納方向（台車 6方向）への回動を規制し、張出杆 73の張り出 し状態をロックする。よって、台車 6外方へ向けて張出杆 73の張り出し状態が自動的 にロックされ、該ロックされた張出杆 73によって台車 6を設置面上にて移動不能に固 定する。

[0079] さらに前述の如ぐ上記係合ピン 78は、張出杆 73が張り出し位置上限（図 7(a)の位 置)から下限（図 7(c)の位置)までの間にある状態において、錘部材 79の円弧状縁部 79bにおける台車 6外方側の半部 79b_lに摺接係合するので、上記した張出杆 73の 張り出し状態のロックは、張り出し位置上限から下限にわたる範囲内で任意に行うこと が可能になる。よって、張出杆 73の張り出しロック位置を、図 7(a)及び (b)に示す如く 張り出し位置上限から下限にわたる範囲内で各々別個に適宜調整することによって 台車 6の平行出しを行い、台車 6を設置面上にて安定的にかつ確実に固定できる。

[0080] また、仮に張出杆 73を張り出し方向に急激に回動操作し、それに伴い錘部材 79が 時計回り方向へ急激に回動したとしても、係止ピン 81がフランジ 4の立上げ片 76に当 接する位置で錘部材 79の回動が規制され、錘部材 79は自身の付勢方向へ回動して 所定の状態に復帰し、上述した如く係合ピン 78と係合して張出杆 73の張り出し状態 を自動的にロックできる。

[0081] このようにして第 1のアウトリガ一装置 71aを展開し終えると、次に第 2のアウトリガ一 装置 71bを展開する。

[0082] 実際上、第 2のアウトリガ一装置 71bは、図 11(a)に示すように、台車 6の後方側へ持 ち上げられて張出杆 73がー且立ち上げられる。次に第 2のアウトリガ一装置 71bは、こ の状態のまま使用者によって台車 6の側部外方方向側に力が与えられるとフランジ 75が回動し、図 11 (b)に示すように張出杆 73を台車 6の側部外方方向側に移動され る。次いで、第 2のアウトリガ一装置 71bは、図 11(c)に示すように、立ち上がった張出 杆 73に対し使用者により下方側に力が与えられると、張出杆 73の先端を設置面側へ 移動させ、台車 6外方へ向けて張出杆 73の張り出し状態が自動的にロックされ、該ロ ックされた張出杆 73によって台車 6を設置面上にて移動不能に固定する。ここで第 2 のアウトリガ一装置 71bも上述した第 1のアウトリガ一装置 71aと同様にロック機構 74に よってロックできる力 その説明については重複するため省略する。

[0083] 一方、固定状態にある台車 6を移動させる場合は、上述した作業と逆の作業を行う ことにより展開した第 1及び第 2のアウトリガ一装置 71a，71bを収納させることができ、か くして台車 6の固定状態を解除できる。

[0084] 本発明は、以上説明したように構成したので、任意の大きさや形状でなる電源装置 5が載置台 16に載置された場合であっても、電源装置保持手段 20a，20b,20c，20dを移 動させて位置を調節することにより当該電源装置保持手段 20a,20b，20c，20dで載置台 16上に載置した電源装置 5を確実に保持でき、力べして種々の大きさや形状でなる電 源装置 5であっても安定的に設置できる。 [0085] また、本発明では、長孔部 23に固定部 24を揷通させた状態で移動可能に構成する ようにしたので、予め設けられた長孔部 23に沿って電源装置保持手段

20a，20b，20c,20dを移動させるだけで、電源装置 5に対して電源装置保持手段 20a，20b，20c,20dを容易に位置合わせでき、力べして電源装置保持手段

20a，20b，20c,20dの調節作業を簡易にできる。

[0086] さらに、本発明では、台車 6の最下位置にあたる載置台 16の下面に安定器 33を設 けるようにしたことにより、その分だけ台車 6全体の重心を下げることができ、力べして 台車 6の安定化を図ることができる。このように台車 6自体の安定化を図ることができ るので、種々の大きさや形状でなる電源装置 5であっても安定的に設置できる。

[0087] なお、上述した実施の形態においては、載置台 16に長孔部 23を形成し、この長孔 部 23に固定部 24のボルト 31を挿通させることにより、当該長孔部 23に沿って第 2の保 持部材 26を移動可能にするようにした場合について述べた力 S、本発明はこれに限ら ず、載置台 16には単なる丸孔を形成し、保持部 22における第 1の保持部材 25に長孔 部 23を形成して、この長孔部 23に固定部のボルト 31を挿通させることにより、当該長 孔部 23に沿って第 2の保持部材 26を移動可能にするようにしてもよい。

[0088] また、上述した実施の形態においては、長孔部 23を載置台 16の長手方向に沿うよう に形成し、電源装置保持手段 20a,20b,20c，20dを載置台 16の長手方向に移動させる ようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、載置台 16の長手方向に 沿うようにして形成した長孔部 23に加えて、或いはこれに代えて載置台 16の短手方 向や対向する角部方向など種々の方向に長孔部を形成し、電源装置保持手段 20a，20b，20c,20dを載置台 16の種々の方向に移動させるようにしてもよぐこの場合、 電源装置保持手段 20a，20b，20c,20dの移動可能範囲を広げることができるので、さら に種々の形状、大きさでなる電源装置 5を電源装置保持手段 20a，20b，20c,20dによつ て保持できる。

実施例 2

[0089] 以下、本発明の第 2実施例について図面を参照して説明する。図 12において、投 光機 1はウィンチ 91を備える。この第 3実施例では、ウィンチ 91を設けた以外は上述し た第 1実施例と共通するものであり、第 1実施例と対応する箇所については簡単のた め説明を省略する。

[0090] 投光機 1は、投光機用基台としての台車 6上に支柱 13を立ち上げ、その支柱 13の 上端に接続支柱 9を用いて所定数の照明装置 2を取り付けると共に、支柱 13の後方 に立ち上げた図示しない操作杆の操作で台車 6の操向制御を行うよう構成されてお り、ウィンチ 91のハンドル 92の操作で支柱 13を所定高さまで伸張させて照明装置 2を 適宜高さに設定すると共に、台車 6に載せた電源装置 5からの給電で照明装置 2から の投光を行い、夜間工事や災害復旧，各種競技や催物，撮影用等の照明として使 用されるものである。

[0091] 支柱 13は、下端部を台車 6に固定して台車 6上に立ち上がる基端支柱である第 1の 支柱 3に、該第 1の支柱 3に対して逐次内径を小さくした所定数の上部支柱、本例で は下段に位置する第 2の支柱 4aと上段に位置する第 3の支柱 4bとを逐次上下摺動可 能に遊嵌し、第 1の支柱 3の外側面にウィンチ 91を取り付け、第 1の支柱 3の上部と第 2の支柱 4aの上下部に各々滑車（図示せず）を設け、第 3の支柱 4bの下端に一端を 固定したワイヤ 27を夫々の滑車に掛け渡すと共に他端をウィンチ 91のドラム 93に固 定し、ウィンチ 91のハンドル 92の正方向への回転操作によりワイヤ 27がドラム 93に卷 き取られ、第 2、第 3の支柱 4a，4bが上昇して支柱 13が伸張する一方、ハンドル 92の逆 方向への回転操作によりワイヤ 27がドラム 93力ら繰り出され、第 2、第 3の支柱 4a，4bが 下降して支柱 13が収縮するよう形成されてレ、る。

[0092] ウィンチ 91は、図 13及び図 14に示すように、第 1の支柱 3に固定したケース 90内に 主軸 94を回転自在に支持し、ケース 90の外側に突出する主軸 94の一端に主軸 94と 一体に回転するハンドル 92を取り付け、ケース 90内には、主軸 94を中心に回転するド ラム 93を主軸 94外側に配してある。

[0093] 主軸 94外周にはハンドル 92寄りの箇所に雄ネジ部 95が形成され、ドラム 93内周に はその雄ネジ部 95に螺合する雌ネジ部 96が形成され、ハンドル 92の正方向への回 転操作によりドラム 93が相対的にハンドル 92方向へ螺動し、ハンドル 92の逆方向へ の回転操作によりドラム 93が相対的にストッパー 97方向へ螺動するようになつている。

[0094] ドラム 93の両端には鍔部 98,99がー体に形成され、主軸 94のハンドル 92側の端部外 周に固定した固定プレート 100と一方の鍔部 98の間には爪車 101が回転自在に外装 され、該爪車 101と鍔部 98，固定プレート 100の間には摩擦板 102が設けられている。

[0095] 爪車 101は、ケース 90内に設けたラチヱット爪 103に係合してワイヤ卷き取り方向に のみ回転するようになっており、ハンドル 92の正方向すなわちワイヤ卷き取り方向へ の回転操作によりドラム 93がハンドル 92方向へ螺動した際、鍔部 98と固定プレート 100で爪車 101を挟んで主軸 94、ドラム 93、爪車 101が一体化し、ドラム 93のワイヤ繰り 出し方向への回転が規制されるようになっている。

[0096] ケース 90の外側に突出する主軸 94の他端には、狭小幅の金属製リングからなるスト ッパー 97が嵌合固定されている。該ストッパー 97を狭小幅とすることで、ストッパー 97 とケース 90外面との間に、ドラム 93がストッパー 97方向へ螺動した際にドラム 93内周 の雌ネジ部 96と主軸 94外周の雄ネジ部 95の螺合が外れる距離 sが確保され、ハンド ル 92の逆方向操作による主軸 94の逆転に伴い、ドラム 93がストッパー 97方向へ螺動 してドラム内周の雌ネジ部 96と主軸外周の雄ネジ部 95の螺合が外れ、ドラム 93が空 転して該ドラム 93に対しワイヤ 27が逆巻きされないよう形成されている。

[0097] 以上のように構成した本例のウィンチ 91の使用方法を以下に説明する。ハンドル 92 を正方向への回転操作により主軸 94が正転するに伴い、ドラム 93がハンドル 92方向 へ螺動し、鍔部 98と固定板 100で爪車 101を挟んで主軸 94、爪車 101、ドラム 93がー体 化し、ワイヤ 27がドラム 93に正方向に卷き取られて支柱 13が伸張し、且つドラム 93と 爪車 101が前述の如く一体化しているのでドラム 93の逆方向への回転が規制され、伸 張した支柱 13の自重による収縮が防止される（図 13参照）。

[0098] この卷き取り状態から、ハンドル 92を逆方向へ回転操作すると、主軸 94が逆転する に伴い、ドラム 93がストッパー 97方向へ螺動し、鍔部 98が爪車 101から離れてドラム 93 が逆方向へ回転し、ドラム 93に卷き取られたワイヤ 27が繰り出されて支柱 13が収縮す る。

[0099] 一方、ワイヤ 27を卷き取る際（支柱 13を伸張させる際）、使用者がハンドル 92の操作 を誤って逆方向へ回転させると、主軸 94が逆転するに伴いドラム 93がストッパー 97方 向へ螺動し、雌ネジ部 96が雄ネジ部 95から外れてドラム 93は空転し、ワイヤ 27はドラ ム 93に卷き取られないと共に、ハンドル 92の操作の負荷が軽減することから使用者に 誤操作であることを認識させる（図 14参照）。 [0100] 本発明は以上説明したように構成したので、上記第 1実施例と同様の効果を得るこ とができると共に以下の効果を得ることができる。ワイヤ 27の卷き取り時に誤ってハン ドル 92を逆方向へ回転操作したとしても、主軸 94とドラム 93の螺合が外れてドラム 93 が空転するので、ドラム 93に対するワイヤ 27の逆巻きが防止される。従って、ハンドル 92の逆方向への回転操作によってワイヤ 27がドラム 93に卷き取られ支柱 13が伸張す ると共にドラム 93と爪車 101が分離してしまレ、、伸張した支柱 13が自重で不用意に収 縮してしまう虞れがある逆巻き状態での使用を防止し、未然に事故を防止し得るなど 、安全性に優れた効果を奏する。

実施例 3

[0101] 以下、本実施例に係る落下防止機構の一実施例を図 15— 19を参照して説明する。

この第 3実施例では、上述した第 1実施例とは支柱 13の構成が異なるものであり、第 1 実施例と対応する箇所についてはその説明が重複するため以下、省略する。

[0102] 図 15及び図 16は本実施例に係る落下防止機構の設置対象である支柱 13の一例の 縦断側面図を示す。図中、 3は台車 6に垂直に固定した基端支柱である第 1の支柱 で、周壁には上下方向に沿って第 1切欠き 110が形成されている。 91は第 1の支柱 3 の下端に固定したウィンチ、 111は第 1の支柱 3の上端に回転軸 111aを中心に回動 可能に固定支持した第 1滑車（固定滑車)である。ウィンチ 91は第 1の支柱 3に設けな くとも他の場所、例えば台車 6に固定してもよい。

[0103] 4aは第 1の支柱 3内に上下摺動可能に遊嵌した上部支柱を構成する第 2の支柱で 、周壁には上下方向に沿って第 2切欠き 112が形成され、この第 2切欠き 112をまたい で、第 2の支柱 4aの内壁上端には第 2上滑車（固定滑車） 113を回転軸 113aを中心に 回動可能に固定支持し、同下端には第 2下滑車 (移動滑車） 114を回転軸 114aを中 心に回動可能且つその回転軸 114aを滑車 114と共にわずかに上下動と係止可能に 支持する。 4bは第 2管柱 5内に上下摺動可能に遊嵌した上部支柱としての第 3の支 柱で、周壁には上下方向に沿って第 3切欠き 115が形成してあり、この第 3切欠き 115 をまたいで、第 3の支柱 4bの内壁の上端には第 3上滑車 (移動滑車） 116を回転軸 116aを中心に回動可能且つその回転軸 116aを滑車 116と共にわずかに上下動と係 止可能に支持し、同下端には第 3下滑車 (移動滑車） 117を回転軸 117aを中心に回 動可能且つその回転軸 117aを滑車 117と共にわずかに上下動と係止可能に支持す る。そして、上記第 2上滑車 113，下滑車 114は第 3切欠き 115内を揷通する位置に設 けてある。

[0104] 4cは第 3の支柱 4b内に上下摺動可能に遊嵌した上部支柱としての第 4の支柱で、 周壁には上下方向に沿って第 4切欠き 118が形成してある。そして前記第 3上滑車 116，下滑車 117はこの第 4切欠き 118内を揷通する位置に設けてある。このように夫 々の滑車 113, 114, 116, 117を切欠き 115, 118内を揷通する位置に設けることは夫 々の滑車の移動スペースを管柱の外側に確保する構成に比べて各管柱 3, 4a, 4b, 4cの内径を小さくして軽量ィ匕を図ることが可能になる。よって、極めて軽い操作力で 卷上げ操作が行え作業能率が向上すると共に、小型化，軽量化により移動が非常に 簡単になる等の利点に加え、後述する落下防止機構の作動をより確実なものとする 点で極めて有用である。

[0105] 前記第 4の支柱 4cの上端には、照明装置 2が取り付けられる。 27はワイヤで、一端 を最小径の上部支柱である第 4の支柱 4cに固定すると共に、上記夫々の滑車 116, 117, 113, 114, 111に順次掛け渡し、さらに他端をウィンチ 91に固定してあり、ウィン チ 91の卷上げ操作により第 2の支柱 4a,第 3の支柱 4b,第 4の支柱 4cを上昇させるこ とで、支柱 13を所定高さまで伸ばし、第 4の支柱 4cの上端に取り付けた照明装置 2の 高さ位置を任意に調節するようになっている。

[0106] 而して本実施例では、上述した構成からなる支柱 13の第 2下滑車 114、第 3上滑車 116、第 3下滑車 117を上記の如ぐその回転軸 114a， 116a, 117aと共にわずかに上下 動と係止可能に支持した移動滑車とすると共に、夫々の滑車 114, 116， 117の上下動 に連動して回動する係止爪 119を設け、さらに第 1の支柱 3、第 2の支柱 4a、第 4の支 柱 4cの周壁適宜箇所に、夫々の係止爪 119がその突出位置で係合する係合部 120を 設けて、第 2の支柱 4a、第 3の支柱 4b、第 4の支柱 4cの落下を各別に防止する落下 防止機構 119を装備することによって、全体として支柱 13の落下防止を図っており、 以下、その構成について図 17—図 19を参照して詳述する。尚、図 17—図 18は第 2の 支柱 4aの落下防止機構 119を示し、第 3の支柱 4bの落下防止機構 119は同様の構成 なので説明を省略する。また図 19は第 4の支柱 4cの落下防止機構 119を示し、この場 合も、係止爪 124の突出方向及び係合部 120を形成する箇所を第 2,第 3の支柱 4a，4bの落下防止機構 119と逆にした以外は同様の構成なので、説明は省略する。

[0107] 図 17—図 18において、 121は第 2の支柱 4aの下部に固定した一対の軸受で、夫々 第 2切欠き 112にまたがって固定してある。 122は夫々の軸受 121に、上下方向に長い 長孔状に開穿した一対の軸孔で、第 2下滑車 114の回転軸 114aがこの軸孔 122に遊 嵌しており、これにより、第 2下滑車 114が回転軸 114aと共に上昇位置と下降位置とで 係止可能な移動滑車となる。 123は第 2軸受 121下方に固定したピン、 124は第 2下滑 車 114に隣接する位置に設けた係止爪である。

[0108] 係止爪 124は、第 2軸受 121における軸孔 122近傍位置、本実施例では軸孔 122の 斜め上方位置に設けた固定軸 125により回動可能に支持される。また係止爪 124には 、上下方向に長い長孔状で且つ斜め左にわずかに傾斜すると共に、上記回転軸 114aが遊嵌して、該回転軸 114aの下降係止位置で係止爪 124を第 2の支柱 4aの周壁 方向へ回動させてその先端爪部 124aを第 2切欠き 112から突出させ、且つ回転軸 114aの上昇係止位置で係止爪 124を第 2の支柱 aの内部方向へ後退させる案内孔 126を設ける。

[0109] 120は係合部で、第 2の支柱 4aが遊嵌している基端支柱である第 1の支柱 3の第 1 切欠き 110の側縁部分に、片持ち状に突出する突出片 127を適宜間隔ごとに設けるこ とで多段状に複数形成され、第 2切欠き 112から突出した係止爪の先端爪部 124aと係 合して、第 2の支柱 4aの落下を防止するようになっている。尚、係合部 120は上記の 如く形成するものに限らず、第 2切欠き 112から突出した係止爪の先端爪部 12½と係 合する位置であれば他でも良ぐ例えば、第 1切欠き 110の側方に多段状に開穿した 開口部によって形成しても良レ、。 128は上記回転軸 114aとピン 123との間に掛け渡さ れ、回転軸 114aと共に第 2下滑車 114を下降係止位置方向へ付勢するパネで、その 付勢力は、ワイヤ 27の引張力で回転軸 114aと共に下滑車 114が確実に上昇位置で 係止される程度とする。

[0110] つまり、ワイヤ 27に引張力が作用している間は図 17の如ぐ第 2下滑車 114は回転軸 114aと共に軸孔 122の上方、すなわち上昇係止位置に引き上げられているため、係 止爪 124も引っ込んでいる。ワイヤ 27の引張力が喪失しない限りこの状態は維持され 、第 2の支柱 4aの上昇，下降には何等影響を与えない。

[0111] し力 ながら、ワイヤ 27が切れて引張力が作用しなくなると図 18のように、第 2下滑 車 114は自重及びバネ 128の付勢力により落下して回転軸 114aと共に軸孔 122の下方 、すなわち下降係止位置に下がり、これに伴って案内孔 126が回転軸 114aに沿って 移動するため係止爪 124が第 2の支柱 4aの周壁方向へ回動し、その先端爪部 124aが 第 2切欠き 112から突出し、上記係合部 120のいずれかと係合するため第 2の支柱 4a の落下が止まる。この時、パネ 128により移動滑車 114をその下降係止位置方向へ付 勢するようにしたことから、ワイヤ 27が切れたときに強制的に移動滑車 114と共に回転 軸 114aを下げて係止爪の先端爪部 124aが確実に突出するようになる。また、その先 端爪部 124aが係合部底壁 120aに衝突する等して係止爪 124を押し上げる力が働い たとしても、固定軸 125がストッパーとして機能して係止爪 124の後退を阻止し、さらに 、先端爪部 124aが第 1の支柱 3の内壁に衝突する等して係止爪 124を内方へ押し戻 す力が働いたとしても、案内孔 126中の回転軸 114aがストッパーとして機能して係止 爪 124の後退を阻止し、よってバネ 128の付勢力をワイヤ 27の引張力で係止爪 124が 確実に引っ込む程度のものとしながら、係止爪 124が内方へ後退する虞れを確実に 防止できる。

[0112] これは、図示を省略した第 3の支柱 4bの落下防止機構 119においても同様であり、 第 3下滑車 117の係止爪 124と係合する複数の係合部 120は、第 3の支柱 4bの切欠き 115から突出した係止爪 124の先端爪部 12½と係合可能な部位に、すなわち、第 2切 欠き 112の側方に設けてある。さらに、図 19に示す第 4の支柱 4cの落下防止機構 119 においても同様であり、第 3上滑車 116の係止爪 124と係合する複数の係合部 120は、 第 4の支柱 4cの切欠き 118と対向する周壁において、該周壁方向へ回動した係止爪 124の先端爪部 124aと係合可能な部位に設ける。

[0113] 以上の構成からなる本実施例の落下防止機構 119を装備した支柱は、図 16に示す ようにウィンチ 91を卷上げるとワイヤ 27が卷き取られ、まず、第 4の支柱 4cが上昇する 。この時、第 4切欠き 118によって滑車 116, 117を通り抜けて上昇する。その後、第 3 の支柱 4b,第 2の支柱 ½が同様にして順次引き上げられ、図 16の状態に上昇するこ とができる。ワイヤ 27が切れた場合には、図 17の状態から図 18に示すように第 2下滑 車 114が自重及びバネ 128の付勢力で下がり、係止爪 124が切欠き 112方向へ回動し て先端爪部 124aが係合部 120と係合するため、第 2の支柱 4aの落下が停止する。また 、図示しないが第 3の支柱 4b、図 19に示す第 4の支柱 4cにおいても同様の作用を奏 し、全体として第 2の支柱 4a、第 3の支柱 4b、第 4の支柱 4cの落下を最小限に止める ことができ、第 4の支柱 4cの上端に設置した照明装置 2の破損を防止すると共に、付 近に存在する作業者や通行者の安全を確保できるようになる。

[0114] 尚、支柱の構造は図示したものに限定されず、上部支柱の本数や滑車を設ける数 及び位置等は任意に変更可能であり、それに合わせて上述した移動滑車、係止爪、 パネ、係合部等を適宜箇所に設けて本発明の落下防止機構 119を構成することは云 うまでもない。

[0115] 本実施例は上記した第 1実施例と同様の効果を得ることができると共に、ワイヤ 27に 弓 I張力が働レヽてレ、る状態にぉレ、てはパネ 128の付勢力に抗して移動滑車 114がその 回転軸 114aと共に確実に上昇位置で係止され、この状態で係止爪 124は第 2の支柱 4aの内部方向へ後退した位置にあり、何ら影響を与えずに支柱 13の上昇，下降をす ることができる。また、ワイヤ 27が切れる等してその引張力が喪失すると、バネ 128の 付勢力により係止爪 124が確実に突出し、係合部 120に係合して支柱 13の落下を防 止する。し力もこの状態で、何等かの要因から支柱 13の落下に勢いがついて係止爪 124を後退させる力が働いたとしても、係止爪 124を支持する固定軸 125、及び、係止 爪 124の案内孔 126に遊嵌する回転軸 114aがストッパーとして機能するので、バネ 128 の付勢力をワイヤ 27の引張力で係止爪 127が確実に引っ込む程度のものとしながら、 係止爪 127と係合部 120との係合状態を確実に維持することができる。従って、ワイヤ 27が切れるようなことがあっても支柱 13の上端に設置した任意の設備機器、例えば照 明ランプ或いはスピーカ一等に対する衝撃がわずかですみ、これら設備機器の破損 が防止できると共に付近に存在する作業者や通行者等の安全を確保し得る従来の 落下防止機構 119の利点をより実効あるものとして製品の信頼性を向上することがで き、しかも支柱 13の正常な作動には何等影響することなく効率良く作業を行うことがで きるとレ、う極めて優れた効果を奏する。

実施例 4 [0116] 本実施例に係る投光機 1の構成について、添付の図面を参照して説明する。この 第 4実施例では、上述した第 1実施例とは照明装置 2の構成が異なるものであり、第 1 実施例と対応する箇所についてはその説明が重複するため以下、省略する。

[0117] 投光機 1は、図 20、図 21に示すように、バルーン 131内に、電球 132と、該電球 132を 保持する保持枠 133と、バルーン 131を膨らませるための空気吸込み装置 134 (バル ーン膨張手段）とからなる照明装置 2を備えており、電源装置 5 (図 1)からの電力を電 球 132と空気吸込み装置 134に供給して、バルーン 131を膨らませた状態で電球 132を 点灯し、その照射光をバルーン 131を通過させることで眩しさを低減し、且つ、光を広 い範囲に照射するよう形成されている。

[0118] バルーン 131は、電球 132からの照射光をその眩しさを低減させながら通過し得、且 つ所望の耐久性，耐熱性、耐候性，耐水性などと柔軟性を備えた布，合成樹脂シー ト等により成形された上面部 131a、胴部 131b、下面部 131cからなり、上面部 131a,下 面部 131cと、胴部 131bとはファスナー式連結手段 (係脱自在な係合手段） 135により 分離可能に連結して、胴部 131bを容易に交換し得るよう形成されている。

[0119] ファスナー式係合手段 135は、雄，雌の歯列を開閉金具の摺動で係脱させる周知 のものである。

[0120] またバルーン上面部 131aの外面中央には、収縮させたバルーン 131を収納する折 畳み自在な収納袋 136と、この収納袋 136を収納する開閉自在な収納体 137が取り付 けられ、収縮させたバルーン 131に収納袋 136を被せるだけの簡単な作業でその収縮 状態を維持でき、且つバルーン 131を膨らませた使用時（点灯時）には収納袋 136を 折り畳んで収納体 137内に収納することで、収納袋 136がバノレーン 131に常時備え付 けられてレ、るよう形成されてレ、る（図 23—図 25参照）。

[0121] 収納体 137は、バルーン上面部 131aの中央部分に適宜高さの周縁部 137aを周設 すると共に、その周縁部 137aの外周の一部に蓋部 137bを連設し、この蓋部 137bの外 周縁と周縁部 137aの上縁にファスナー式係合手段 137cを設けて、蓋部 137bが周縁 部 137aに対し開閉可能に連結するようにし、蓋部 137bを閉じた状態で、バルーン上 面部 131aの中央部分と蓋部 137bの間に、折り畳んだ収納袋 136の収納空間が形成さ れるようになっている。 [0122] 周縁部 137a,蓋部 137bは、所望の耐久性，耐候性，耐水性などと柔軟性を備えた 、バルーン 131と同質または異質の合成樹脂シート等により成形されている。ファスナ 一式係合手段 137cは、雄，雌の歯列を開閉金具の摺動で係脱させる周知のもので ある。

[0123] 収納袋 136は、収縮させたバルーン 131を収納可能な適宜大きさ，形状の袋体で、 所望の耐久性，耐熱性、耐候性，耐水性などと柔軟性を備えた合成樹脂シート等に より成形されたもので、その底部 136aを収納体の周縁部 137aの内側に縫着などの手 段で取付けてあり、折り畳んだ状態で前記収納体 137の収納空間内に収納されると 共に、広げた状態で収縮状のバルーン 131に覆い被せて該バルーン 131を収納し得 るようになっている。

[0124] また、収納袋 136の下端に位置する開口部 136bは紐 136cなどの緊締手段で開閉自 在になっており、バルーン 131を収納した状態でその紐 136cを締めることで、バル一 ン 131の収納状態を維持し得るようになつている。

[0125] バルーン 131内の保持枠 133は、図 20,図 21に示すように、バルーン上面部 131aの 中央に上面板 138を固定し、バルーン下面部 131cの中央に下面板 139を固定し、これ ら上面板 138,下面板 139の間に複数本の柱部材 140を立ち上げたもので、各柱部材 140は、大径柱 140a内に小径柱 140bを摺動自在に挿入すると共に小径柱 140bの摺 動を解除可能にロックする螺子部材 140cを備えた構造とすることで、その長さを調整 可能に形成されている。すなわち、保持枠 133は、各柱部材 140の長さを調整可能と することで、バルーン 131の形状，大きさに合わせてその高さを調整可能に形成され ている。

[0126] 下面板 139の上方には下部支持板 141が固定され、この下部支持板 141と下面板

139の間に、空気吸込み装置 134が装着されている。

[0127] また、上面板 138の下方には、電球保持板 142が装着されている。

[0128] 電球保持板 142は、図 22に示すように、その外周縁に設けた通孔 142aに各柱部材 140が摺動自在に挿入されると共に、電球保持板 142にビス 143止めした固定ブロック 144に対し、この固定ブロック 144と共に柱部材 140を挟持する可動ブロック 145をビス 146止めして各柱部材 140にわたつて取り付けられており、ビス 146を緩めることで高さ 位置を任意に設定し得るよう形成されている。

[0129] 電球保持板 142の下面には不図示のソケットが下向きに設けられ、このソケットに電 球 132が着脱可能に装着されて、電球保持板 142の下面に電球 132が下向きに保持 されると共に、電球保持板 142と共に電球 132の高さ位置を任意に調整し得るようにな つている。

[0130] 尚、図示しないが、電球保持板 142の下面にソケットを二つ設けて二つの電球を装 着するようにしたり、また、この電球保持板を下部支持板 141の上方にも設けてその上 面若しくは下面に電球を装着するようにするなど、電球の数は用途などに合わせて 適宜変更可能である。

[0131] 保持枠 133の外周には、図 21に示すように、任意の着色が施されたカラーフィルタ 一 14を備えた取付け枠 146が着脱自在に取り付けられている。

[0132] 取付け枠 146は、所望の剛性，弾性，耐熱性などを有する金属や合成樹脂からなる 線材 148, 149を縦横に枠組みし、各線材 148, 149で囲まれる空間部分を、耐熱性と 光透過性を有するカラーフィルター 147で覆うと共に、横線材 149の両端を柱部材 140 に弾性的に係脱自在となるよう内側に折り曲げ引掛け部 150として、保持枠 133に対し 着脱自在に形成されている。

[0133] そうして、各種の色のカラーフィルター 147を張った取付け枠 146を複数種用意し、 任意の色の取付け枠 146を選択して保持枠 133の外周に取り付けることで、任意の色 の照射光が照射される投光機 1を得られるようになつている。

[0134] 尚、図示しないが、カラーフィルター 147に代えて電球からの照射光を遮蔽する遮 蔽フィルターを備えた取付け枠を形成し、この取付け枠を保持枠 133外周の任意の 箇所に取付けて、投光機 1の光の照射方向を任意の方向のみに限定するよう形成す ることあでさる。

[0135] ところで、上述したバルーン 131の形状は図示するものに限定されず、略横長太鼓 形状、略円錐台形状、逆円錐台形状のものや、人形、動物、建築物、キャラクタ一等 の各種形状のものとしても良レ、。また、図示しないが、バルーン 131の内側に電球 132 力もの照射光を反射する反射フィルターを設け、人形型などの光が届きにくい部分が あるバルーン 131であっても効果的に光が行き渡るように構成し、バルーン 131全体を 明るくするように形成することちできる。

[0136] その場合、バルーン 131の胴部 131bとして前記した各種形状のものを複数種用意し ておけば、上面部 131a, 下面部 131cに対するファスナー式連結手段 135の操作で、 任意の胴部を選択して簡単に交換することができる。

[0137] また、ファスナー式連結手段 135の操作でバルーン 131を開けば、電球 132の交換、 保持枠 133や電球保持板 142の（電球 132の）高さ調整作業等を容易に行うことができ る。

[0138] また、前述したファスナー式連結手段 135,ファスナー式係合手段 137cに代えて、ホ ック、フック、ボタン等の、雄側部材と雌側部材とが係脱自在に係合する各種の係合 手段を用いることができる。

[0139] また、任意の色のカラーフィルター 147を備えた取付け枠 146で保持枠 133を囲むよ う装着することで、任意の色の光を照射することができる。

[0140] また、遮蔽フィルターを備えた取付け枠を保持枠 133の任意の箇所に装着すること で、バルーン 131の外側全周方向に対する投光範囲を任意に設定することができる。

[0141] 尚、この投光状態においては、収納袋 136は折り畳んで収納体 137内に収納されて おり、収納体 137は蓋部 137bを閉じた状態にある（図 20参照）。

[0142] 投光作業終了後は、電球 132を消灯すると共に、空気吸込み装置 134を停止してバ ルーン 131を収縮させた後、蓋部 137bを開いて収納袋 136を取り出し（図 23参照）、収 縮させたバルーン 131の上から収納袋 136を被せ（図 24参照）、その開口部 136bがバ ルーン 131の下面部 131cレベルまで下がった状態（収縮させたバルーン 131が収納 袋 136に収納された状態）で、紐 136cを締め開口部 136bを縛ってバルーン 131の収納 状態（図 25参照）を維持し、この様態で投光機 1を搬送、保管することができる。

[0143] 本発明は以上説明したように構成したので、上記第 1実施例の効果を得ることがで きると共に下記に記載されるような効果を奏する。

[0144] 収縮させたバルーン 131に収納袋 136を被せるだけの簡単な作業で、バルーン 131 の収縮状態を維持して搬送、保管に供することができ、しかも、バルーン 131を膨らま せた際には、収納袋 136を折り畳んで収納体内に収納することでバルーン 131に常時 備え付けられた状態となるので、収納袋が紛失するような虞れが無いなど、多くの効 果を奏する。

[0145] 収納袋 136と収納体 137をバルーン 131の上面部 131a中央に取り付けたので、ノ ノレ ーン 131使用時（点灯時）に収納袋 136、収納体 137が照射光を遮る虞れがな また 収縮させたバルーン 131に収納袋 136を被せる際の作業性が向上する。

[0146] バルーン 131の形状，大きさに合わせて保持枠 133の高さを適宜に調整し得ると共 に、電球 132の高さ位置を適宜に調節することができるので、形状，大きさの異なる各 種のバルーン 131を任意に選択して交換、装着することができる。

[0147] バルーン 131を上面部 131a、胴部 131b、下面部 131cに三分割し、且つ上面部 131a ,下面部 131cと、胴部 131bとは係脱自在な係合手段 135で分離可能に連結したので 、長期間の使用により胴部 131bが損傷した際の交換作業などを簡単に行うことができ る。

[0148] 保持枠 133の外周にカラーフィルター 147を着脱自在に装着し得るようにしたので、 複数色用意したカラーフィルター 147の中力 任意の色のものを選択して装着するこ とで、任意の色の照射光が照射される投光機 1を得ることができる。

[0149] 前述の各効果を奏する投光機 1を備えた通常型の投光機 1、若しくは組み立て分 解可能な簡易型の投光機 1を提供することができる。

実施例 5

[0150] 本実施例に係る投光機 1の構成について、添付の図面を参照して説明する。この 第 5実施例では、上述した第 1実施例と対応する箇所についてはその説明が重複す るため以下、省略する。

[0151] 図 26には、最上位の第 3の支柱 4bの上端には角度調整ユニット 155が取り付けられ 、該角度調整ユニット 155に、照明装置 2が着脱可能に装着されている。

[0152] 角度調整ユニット 155は、図 27—図 33に示すように、支柱 13側に取り付けられて前 後方向への回動中心となる第 1の支軸 156 (図 28(b))と、該第 1の支軸 156に回動自在 に外装され前後方向へ回動自在に支持される筒部材 157 (図 27)と、該筒部材 157の 前方への回動を付勢する前側ばね（前側付勢部材） 158 (図 28(b))と、筒部材 157の 後方への回動を付勢する後側ばね (後側付勢部材） 159 (図 28(b))と、筒部材 157と照 明装置 2を連結する連結軸 (連結部材） 160 (図 27)と、最上位の第 3の支柱 4bの上端 に突設され第 1の支軸 156と筒部材 157を左右方向へ回動自在に支持する第 2の支 軸 161 (図 27)から形成されている。

[0153] 第 1の支軸 156は、略円筒状に形成された軸体の長さ方向中央部分に第 2の支軸 161が回動自在に揷入される軸孔 156aを備え、第 2の支軸 161により左右方向へ回動 自在に支持されている。

[0154] また第 1の支軸 156は、前記軸孔 156aを挟むよう内設された左右の隔壁 156b， 156b を有し、これら隔壁 156bと周壁 156cで区画される凹部 156d, 156dを左右両側に備え ており、これら凹部 156d内に前側と後側の付勢部材 158, 159が装填されている。

[0155] 筒部材 157は、第 1の支軸 156に回動自在に外装する本体部 157aの下面に第 2の 支軸 161が挿入される軸孔 157bを備え、第 1の支軸 156により前後方向へ回動自在に 支持されると共に、第 1の支軸 156と一体に左右方向へ回動するようになっている。前 記本体部 157aの上面には、隆起部 157cで囲まれる装着孔 157dが、前記軸孔 156a, 157bと同心状に形成されており、該装着孔 157dに、筒部材 157と照明装置 2を連結す る連結軸 160の下端部が螺合等の連結手段で固定されている。

[0156] 本体部 157aの周壁には軸方向に沿うスリット 163を形成してその内径を縮小，拡開 可能とし、該スリット 163の上縁と下縁に沿って上下の突出部 164a, 164bを設けると共 に、それら突出部 164a, 164bにはネジ孔 165a, 165bが同心状に形成されている。

[0157] それらネジ孔 165a, 165bには、操作部 166の基端部に設けたネジ部 167 (図 31)が螺 合しており、操作部 166の正方向への回動操作で突出部 164a, 164bが近接して本体 部 157aの内径が縮小し、逆方向の回動操作で突出部 164a, 164bが離間して本体部 157aの内径が拡開するようになつている。

[0158] 前記第 1の支軸 156の周壁にも軸方向に沿うスリット 168を形成してその内径を縮小 ，拡開可能としてある。

[0159] そうして、前記操作部 166を正方向へ回動操作すると本体部 157aの内径が縮小し、 これにより第 1の支軸 156と本体部 157aの摩擦抵抗が高まって筒部材 157の前後方向 への回動が規制されると共に、第 1の支軸 156の内径も縮小して軸孔 156aが変形する に伴い、第 2の支軸 161と軸孔 156aの摩擦抵抗が高まって、第 1の支軸 156の（筒部材 157の）左右方向への回動が規制されるようになっている。 [0160] 一方、操作部 166を逆方向へ回動操作すると本体部 157aの内径が拡張し、これによ り第 1の支軸 156と本体部 157aの摩擦抵抗が低くなつて筒部材 157の前後方向への 回動が自在となると共に、第 1の支軸 156の内径も拡張して、第 1の支軸 156の（筒部 材 157の）左右方向への回動が自在となるよう形成されてレ、る。

[0161] 前側と後側の付勢部材 158, 159は所定の弹発カを有するつるまきパネであり、これ ら付勢部材 158， 159は、凹部 156dを塞ぐよう筒部材 157にビス止め 169された蓋部材 170の裏面に突出する軸 171 (図 31)に卷装すると共に、一端 158a， 159aを第 1の支軸 156に係止し、他端 158b, 159bを筒部材 157の係合壁 157eに係止して、第 1の支軸 156の左右両側の凹部 156d内に収容されている。

[0162] 前側と後側の付勢部材 158, 159はその付勢力（弾発力）がほぼ同等であり、前側付 勢部材 158により筒部材 157の前方への回動を付勢し、後側付勢部材 159により筒部 材 157の後方への回動を付勢すると共に、それら付勢力をほぼ均等のものとして、筒 部材 157の（照明装置 2の）前後方向への回動を緩衝するようになっている。

[0163] 第 2の支軸 161には、第 1の支軸 156にネジ止めしたボルト 172の先端が係合して第 1の支軸 156の抜けを防止する係合溝 173が周設されると共に、その係合溝 173には 回り止めビス 174をネジ止めし、係合溝 173内に突出するビス頭 175とボルト 172先端の 係合により、第 1の支軸 156と筒部材 157の（照明装置 2の）水平方向への回動範囲を 適宜に規制するようになっている。

[0164] さらに、筒部材 157の本体部 157aの周壁には、第 2の支軸 161に係合して、筒部材 157の（照明装置 2の）前後方向への回動範囲を、連結軸 160がほぼ垂直に立ち上が る位置に規制する面 176 (図 28)と、第 2の支軸 161の下端に嵌合したカラー 177に係 合して、連結軸 160がほぼ水平に倒れた位置の範囲（約 90度の範囲）に規制する面 178 (図 34)との間にわたって溝 179が形成されている。

[0165] 連結軸 160は、下端に設けたねじ部 160aを装着孔 157dに螺合させて筒部材 157に 取り付けられると共に、上端部に、照明装置 2の保持枠 133の下面板 139 (図 26)に固 定した筒部 180を外装しネジ止め 181して、筒部材 157と照明装置 2を連結している。

[0166] 以上のように構成した本例の投光機 1は、支柱 13を伸張させて照明装置 2を適宜高 さに設置し、且つ電源装置 5の作動でバルーン 131を膨らませると共に電球 132を点 灯させ、その光をバルーン 131を通して柔らかな光に変えて、バルーン 131の外側全 周方向に対し投光することができるので、眩しさを感じさせることな 光を広い範囲 に照射することができる（図 26参照）。

[0167] また、バルーン 131の外周に遮光シートを貼るなどして投光範囲を限定した場合は 、角度調整ユニット 155によりその投光方向，投光角度を適宜に調整することができる

[0168] すなわち、操作部 166の操作で筒部材 157の本体部 157aと第 1の支軸 156の内径を 拡張させることで、筒部材 157の前後方向と左右方向への回動を自在として、照明装 置 2を適宜角度に位置させ、その後、操作部 166の操作で筒部材 157の本体部 157aと 第 1の支軸 156の内径を縮小させることで、筒部材 157の前後方向と左右方向への回 動を規制（ロック)して、照明装置 2の投光方向，投光角度を任意に設定することがで きる（図 31,図 32参照）。

[0169] 工事現場等において照明場所を変える際には、台車 6により電源装置 5、支柱 13、 照明装置 2を一緒に移動することができるので、取扱いが容易であると共に任意の場 所に設置できる。

[0170] 投光作業終了後は、支柱 13を収縮させ、且つ電源装置 5を停止してバルーン 131を 収縮させると共に電球 6を消灯し、さらに、角度調整ユニット 155により連結軸 160を 90 度倒して、照明装置 2が台車 6に搭載した電源装置 5の上方に位置するコンパ外な 状態で、搬送，保管を行うことができる（図 34参照)。

[0171] 前記した角度調整作業の際、照明装置 2がその重みで急激に前後方向へ回動しよ うとしても、前後の付勢部材 158, 159によって前後方向への回動に対する緩衝作用 が働き、安全に作業を行うことができる。

[0172] 尚、本発明に係る投光機 1おいて、照明装置 2は図示したバルーン型のものに限定 されず、電球の光を反射器により前方へ向けて照射するスポット型の照明装置であつ てもよく、また電球の数も任意である。またバルーン型の照明装置において、バル一 ンの形状は図示例に限定されず、略横長太鼓形状、略円錐台形状、逆円錐台形状 のものや、人形、動物、建築物、キャラクタ一等の各種形状のものとしても良い。

[0173] 本発明は以上説明したように構成したので、上記した第 1実施例の効果を得ること ができると共に、以下に記載されるような効果を奏する。

[0174] 照明装置 2が重量物であったとしても、前後の付勢部材 158, 159によって前後方向 への回動に対する緩衝作用が働き、該照明装置 2がその重みで急激に回動してしま うことを防止して、安全に作業することができる。

[0175] 前記効果に加え、筒部材 157を左右方向へ回動自在に支持することで、照明装置 2 の左右方向への回動も自在とし、投光角度、投光範囲などをより幅広く調整すること ができる。

[0176] 前記効果に加え、台車 6により電源装置 5、支柱 13、照明装置 2を一緒に移動する ことができるので、取扱レ、が容易であると共に任意の場所に設置できるなどの効果が ある。

[0177] 前記効果に加え、電球 132を点灯させ、その光をバルーン 131を通して柔らかな光 に変えて、バルーン 131の外側全周方向に対し投光することができるので、眩しさを 感じさせることなく、光を広い範囲に照射することができるなどの効果がある。

[0178] 本発明は、本実施形態に限定されるものではなぐ本発明の要旨の範囲内で種々 の変形実施が可能である。例えば、付勢手段はガスダンパーに限られるものではなく 、オイルダンパーやコイルバネを適宜用いることができる。また、伸縮自在の支柱は 本例では 3本および 4本の支柱により構成されるものを説明した力 用途に合わせて 支柱を増やすことも可能である。さらに、ガスダンパーによる付勢力を強くし、操作者 が力をカ卩えなくとも支柱が伸長するようにしてもょレ、。

図面の簡単な説明

[0179] [図 1]本発明に係る投光機の概略を模式的に示す全体構成図である。

[図 2]電源装置保持手段によって載置台に電源装置が固定されたときの様子を示す 斜視図である。

[図 3]台車及び電源装置保持手段の構成を示す分解図である。

[図 4]転倒防止手段が収納されたときの様子及び第 1のアウトリガ一装置が展開する ときの様子を示す斜視図である。

[図 5]第 1のアウトリガ一装置の構成を示す斜視図である。

[図 6]同上、収納状態にある錘部材の拡大図である。 園 7]同上、張出杆、係合ピン、錘部材の関係を説明する簡略図で、（a)は張出杆の 張り出し位置上限、（b)は同張り出し位置中間、（c)は同張り出し位置下限の状態を夫 々表す図である。

[図 8]同上、張出杆、係合ピン、錘部材の関係を説明する簡略図で、張出杆の移動 途中の様子を表す図である。

[図 9]同上、張出杆、係合ピン、錘部材の関係を説明する簡略図で、ロック直前の状 態を表す図である。

[図 10]同上、錘部材の回動規制状態を表す拡大図である。

園 11]第 2のアウトリガ一装置の展開の様子を示す簡略図で、（a)は第 2のアウトリガ一 装置の後方への展開を示し、（b)は第 2のアウトリガ一装置の側部方向への展開を示 し、（c)は第 2のアウトリガ一装置の下方への展開を示す図である。

[図 12]本発明の第 3実施例に係る投光機の実施形態の一例を示す側面図である。

[図 13]同上、ウィンチの拡大断面図で、ワイヤ卷き取り状態を示す図である。

[図 14]同上、ウィンチの拡大断面図で、ワイヤ繰り出し状態を示す図である。

[図 15]本発明の第 3実施例に係る落下防止機構 119を装備する伸縮支柱の一例を示 す縦断側面図である。

園 16]同上、伸縮支柱を伸ばした状態の縦断側面図である。

[図 17]同上、拡大断面図である。

[図 18]図 17に示す落下防止機構の作動状態を示す縦断側面図である。

[図 19]同上、落下防止機構の他例を示す拡大断面図である。

[図 20]本発明の第 4実施例に係る投光機の実施形態の一例を示す斜視図である。 園 21]図 20のバルーン胴部を外した状態の分解斜視図である。

[図 22]図 21の要部拡大図である。

園 23]バルーンを収縮し収納袋を取り出す状態の斜視図である。

[図 24]収縮したバルーンに収納袋を被せる状態の斜視図である。

園 25]収縮したバルーンを収納袋に収納した状態の斜視図である。

[図 26]本発明の第 5実施例に係る投光機の実施形態の一例を示す斜視図で、使用 状態を表す図である。 [図 27]図 26に示す投光機の角度調整ユニットの拡大斜視図である。

[図 28](a)同角度調整ユニットの正面図、（b)同角度調整ユニットの縦断正面図である

[図 29]同角度調整ユニットの縦断側面図である。

[図 30]同角度調整ユニットの横断平面図である。

[図 31]同角度調整ユニットの前後方向への回動状態を示す一部切欠側面図で、 (a) はほぼ垂直に立ち上がる状態、（b)はほぼ水平に倒れた状態を表す図である。

[図 32]同角度調整ユニットの前後方向への回動状態を示す斜視図である。

[図 33]同角度調整ユニットの分解斜視図である。

[図 34]図 26に示す投光機の収容状態を示す側面図である。

符号の説明

1 投光機

2 照明装置

5 電源装置

6 台車 (投光機用基台）

13 支柱

16 載置台

20a,20b,20c,20d 電源装置保持手段

22 保持部

23 長孔部

24 固定部

Claims

請求の範囲

[1] 先端に照明装置が設けられた支柱を支持し、前記照明装置へ電力を供給するため の電源装置を載置可能な投光機用基台であって、前記電源装置を載置する載置台 と、該載置台に移動可能に設けられ、前記電源装置を保持することにより前記載置 台上に前記電源装置を固定する電源装置保持手段とを備えることを特徴とする投光 機用基台。

[2] 前記載置台には長孔部が形成され、前記電源装置保持手段は、前記電源装置を 保持するための保持部と、前記長孔部に挿通し、該長孔部の所定位置で前記保持 部を固定する固定部とを備えることを特徴とする請求項 1記載の投光機用基台。

[3] 前記載置台の下面には、前記照明装置への電力供給を安定させるための安定器 が設けられていることを特徴とする請求項 1又は 2記載の投光機用基台。

[4] 先端に照明装置が設けられた支柱を支持し、前記照明装置へ電力を供給するため の電源装置を載置可能な投光機用基台を備えた投光機であって、前記投光機用基 台は、前記電源装置を載置する載置台と、該載置台に移動可能に設けられ、前記電 源装置を保持することにより前記載置台上に前記電源装置を固定する電源装置保 持手段とを備えることを特徴とする投光機。

[5] 前記載置台には長孔部が形成され、前記電源装置保持手段は、前記電源装置を 保持するための保持部と、前記長孔部に揷通し、該長孔部の所定位置で前記保持 部を固定する固定部とを備えることを特徴とする請求項 4記載の投光機。

[6] 前記載置台の下面には、前記照明装置への電力供給を安定させるための安定器 が設けられていることを特徴とする請求項 4又は 5記載の投光機。

[7] 張出杆と、前記基台の一端及び両側部から外方へ前記張出杆を回動自在に支持 する支軸と、前記張出杆を回動して張り出し状態にしたとき、前記張出杆を固定する ロック機構とからなるアウトリガ一装置を備えることを特徴とする請求項 4一 6いずれか 1項記載の投光機。

[8] 回転自在に支持した主軸の一端に正逆回転するハンドルを連結し、前記主軸の他 端に脱落を防止するストッパーを設け、前記主軸を中心に回転するドラムと、ワイヤ卷 き取り方向にのみ回転する爪車を有すると共に、前記ドラムの内周と主軸外周とが螺 合し、ハンドルの正方向操作による主軸の正転に伴レ、、ドラムが螺動し爪車と一体化 してワイヤ卷き取り方向へ回転すると共に、ハンドルの逆方向操作による主軸の逆転 に伴い、前記ドラムが前記ストッパー方向へ螺動し前記爪車から分離してワイヤ繰り 出し方向へ回転するよう形成したウィンチを備え、前記ウィンチは、ハンドルの逆方 向操作による主軸の逆転に伴レ、、ドラムがストッパー方向へ螺動してドラム内周と主 軸外周との螺合が外れることを特徴とする請求項 4一 6のいずれ力 1項記載の投光機

[9] 回転軸と共にわずかに上下動と係止可能に支持された移動滑車と、前記移動滑車 の上下動に連動して回動する係止爪と、前記係止爪が係合し前記上部支柱の周壁 に設けられた係合部とからなる支柱の落下防止機構を備えることを特徴とする請求項 4一 6のいずれ力 1項記載の投光機。

[10] 前記照明装置は、バルーンと、電球と、該電球を保持する保持枠と、前記バルーン を膨らませるためのバルーン膨張手段を備え、収縮させたバルーンを収納する折畳 み自在な収納袋と、該収納袋を収納する開閉自在な収納体とを、バルーンの外周に 取り付けることを特徴とする請求項 4一 6のいずれか 1項記載の投光機。

[11] 前記収納袋と収納体が、バルーンの上面部中央に取り付けられていることを特徴と する請求項 10記載の投光機。

[12] 前記保持枠が、バルーンの上面部中央に固定される上面板と、バルーンの下面部 中央に固定される下面板と、該上面板と下面板の間に立ち上げた複数本の支柱から なり、前記支柱が長さ調節可能に構成されたことを特徴とする請求項 10又は 11記載 の投光機。

[13] 前記バルーンが、上面部と、胴部と、下面部とからなり、前記上面部，下面部と、前 記胴部とは係脱自在な係合手段で分離可能に連結されることを特徴とする請求項 1 0— 12のいずれ力 1項記載の投光機。

[14] 前記保持枠の外周に、任意の着色が施されたカラーフィルターを着脱自在に取り 付けることを特徴とする請求項 10— 13のいずれ力 4項記載の投光機。

[15] 前記照明装置を前後方向へ回動自在に支持する第 1の支軸と、前記照明装置の 回動を付勢する付勢部材とからなる角度調節ユニットを前記支柱の上端に取り付け ることを特徴とする請求項 4一 6いずれか 1項記載の投光機。

[16] 前記角度調節ユニットは、左右方向へ回動自在に支持する第 2の支軸を備えること を特徴とする請求項 15記載の投光機。