JPH07331926A - 伸縮支柱の落下防止機構 - Google Patents

伸縮支柱の落下防止機構

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JPH07331926A
JPH07331926A JP12379094A JP12379094A JPH07331926A JP H07331926 A JPH07331926 A JP H07331926A JP 12379094 A JP12379094 A JP 12379094A JP 12379094 A JP12379094 A JP 12379094A JP H07331926 A JPH07331926 A JP H07331926A
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徳仁 吉森
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ワイヤーロープが切れても各管柱の落下をわず
かなものとして上端に設置した機器の破損防止や周辺の
安全確保をより確実になし得、且つ伸縮支柱の正常な作
動には何等影響することなく効率良く作業を行うことが
できる落下防止機構を提供する。 【構成】ワイヤーロープ15が切れて引張力が喪失する
と、バネ28の付勢力により滑車8が回転軸8aと共に確実
に下降位置で係止され、係止爪23が案内孔25にガイドさ
れ固定軸24を中心に回動して管柱5の周壁方向へ突出
し、先端爪部23a が係合部26に係合して管柱5の落下を
防止する。係止爪23を押し戻す力が働いたとしても、固
定軸24、回転軸8aがストッパーとして機能して係止爪23
の後退を阻止し、バネ28の付勢力をワイヤーロープ15の
引張力で係止爪23が確実に引っ込む程度のものとしなが
ら、確実な効果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使用時には支柱を伸ば
して高さを調節し、不使用時には支柱を縮めて運搬に便
利なようにおりたたむ伸縮支柱の落下防止機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の伸縮支柱は図11に示すよ
うに、不図示の台座に垂直に固定する基管柱100 の内部
に、該基管柱100 に対して順次小径とした少なくとも一
つの中管柱、この例では二つの中管柱101,102 を上下摺
動可能に遊嵌し、前記基管柱100 と中管柱101 の各々の
周壁適宜箇所に滑車103,104,105 を付設すると共に、最
小径の中管柱102 に一端を固定したワイヤーロープ106
を前記各滑車103 〜105に掛け渡し、且つそのワイヤー
ロープ106 の他端を巻上げ機107 に固定し、巻上げ機10
7 による巻上げ操作により中管柱101,102 を上昇させ
て、中管柱102 の上端に取り付ける任意の設備機器、例
えば道路工事用の照明ランプやスピーカー等の高さを適
宜に調整可能なよう構成されている。このような構成か
らなる伸縮支柱によれば、ワイヤーロープ106 が切れた
場合には中管柱101,102 がすべて落下してしまい、照明
ランプ,スピーカー等の設備機器が破損する虞れがある
と共に、付近に存在する作業者や通行者等が非常に危険
であるという欠点があった。
【0003】上記欠点を解消するものとして、特開昭6
3−189578号公報に開示される落下防止機構が従
来から知られている。これを図9及び図10を参照して説
明すれば、任意の管柱110 の適宜箇所に設けた滑車111
を、その回転軸112 が遊嵌する軸孔113 を上下方向に長
い長孔状として、回転軸112 と共に上昇位置と下降位置
とで各別に係止可能な移動滑車とし、さらにその移動滑
車111 には、下降係止位置で管柱110 の周壁方向へ突出
し、上昇係止位置で管柱110 の内部方向へ後退するよう
回動支持した係止爪114 を設けると共に、管柱110 が遊
嵌する管柱115 の周壁には前記係止爪114 がその突出位
置で係合する係合部116 を適宜複数箇所に形成してな
り、ワイヤーロープ106 が切れる等してその引張力が喪
失すると、図10の如く移動滑車111 が下降位置で係止さ
れ、これに伴い係止爪114 が係合部116 に係合して管柱
110 の落下を防止する構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、伸縮支柱に
おいては隣接する滑車相互間、例えば図11に示す滑車10
3 と104 の間にはワイヤーロープ106 が二重,三重に掛
け渡してあり、ワイヤーロープ106 が途中で切れてもそ
の掛け渡し部分で抵抗となって引張力が保持される場合
がある。よって従来の落下防止機構によれば、ワイヤー
ロープ106 が切れても移動滑車111 が下降せず、係止爪
114 が後退したままとなって管柱110 が落下してしまう
虞れがあり、この点に改良の余地を残していた。このよ
うな問題点を解消するには、係止爪114 に開設した案内
孔117 をガイドする案内軸(固定軸)118 と、回転軸11
2 との間に移動滑車111 を下方へ付勢するバネ120 を設
けて、ワイヤーロープ106 が切れたときに強制的に移動
滑車111を下げて係止爪114 が確実に突出するようにす
ることも考えられる。
【0005】しかし乍ら従来の落下防止機構では、係止
爪114 の回動支点119 が移動滑車111 の回転軸112 に対
して回動自在に設けられ、よって係止爪114 は移動滑車
111と一体に上下動する構成であることから、何等かの
要因で管柱110 の落下に勢いがついた時は、係止爪114
が係合部116 に入ってとしても、該爪114 が係合部116
の底壁116aに衝突する力にバネ120 が負けてしまい、係
止爪114 が移動滑車111 と共に上昇して内方へ再び後退
し、管柱110 の落下を止められない場合がある。これを
防止するためにはバネ120 の付勢力が強ければ強いほど
よいが、強すぎると管柱110 を正常に上げるときに係止
爪114 が後退しなくなってしまい、従ってワイヤーロー
プ106 の引張力で係止爪114 が引っ込む程度のバネの強
さしか選択出来ず、この条件では上記問題点を解決する
ことは困難である。
【0006】本発明は上述したような従来事情に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、上述し
た移動滑車を回転軸と共に下降係止位置方向へ付勢する
ことでワイヤーロープが切れたときに確実に係止爪が突
出するようにすると共に、その付勢力をワイヤーロープ
の引張力で係止爪が確実に引っ込む程度のものとし、し
かも、管柱の落下に勢いがついて係止爪を押し戻す力が
働いたとしても係止爪が再び後退するような虞れのない
落下防止機構を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に本発明は、台座に垂直に固定する基管柱の内部に、基
管柱に対して順次小径とした少なくとも一つの中管柱を
上下摺動可能に遊嵌し、基管柱及び任意の中管柱の適宜
箇所に滑車を設けると共に、最小径の中管柱に一端を固
定したワイヤーロープを各滑車に掛け渡し、そのワイヤ
ーロープ他端を巻上げることで夫々の中管柱を上昇させ
るようにした伸縮支柱の落下防止機構であって、上記管
柱に設けた任意の滑車を、その回転軸が遊嵌する軸孔を
上下方向に長い長孔状として回転軸と共に上昇位置と下
降位置とで各別に係止可能な移動滑車とすると共に、該
移動滑車の近傍には、適宜箇所に設けた固定軸を支点と
して回動する係止爪を設け、且つこの係止爪には、上下
方向に長い長孔状で斜め左又は右へわずかに傾斜すると
共に、移動滑車の回転軸が遊嵌してその下降係止位置で
係止爪を管柱の周壁方向へ突出させ、上昇係止位置で係
止爪を管柱の内部方向へ後退させる案内孔を設け、さら
に上記移動滑車を下降係止位置へ付勢するバネを装備す
ると共に、該バネの付勢力をワイヤーロープの引張力で
移動滑車が確実に上昇位置で係止される程度とし、且つ
前記移動滑車を有する管柱に遊嵌する管柱の適宜箇所に
は、周壁方向へ突出した係止爪と係合する係合部を設け
てなることを特徴とする。
【0008】
【作用】以上の構成によれば、ワイヤーロープに引張力
が働いている状態においては、バネの付勢力に抗して移
動滑車がその回転軸と共に確実に上昇位置で係止され、
この状態で係止爪は自らに設けた案内孔によりガイドさ
れて管柱の内部方向へ後退した状態にある。ワイヤーロ
ープの引張力が喪失しない限りこの状態は維持され、管
柱の上昇,下降には何等影響を与えない(図4参照)。
この状態から、ワイヤーロープが切れる等してその引張
力が喪失すると、バネの付勢力により移動滑車が回転軸
と共に確実に下降位置で係止され、これに伴い、係止爪
が案内孔にガイドされ固定軸を中心に回動して管柱の周
壁方向へ突出し、係合部に係合して管柱の落下を防止す
る(図5参照)。この時、バネにより移動滑車をその下
降係止位置方向へ付勢するようにしたことから、ワイヤ
ーロープが切れたときに強制的に移動滑車と共に回転軸
を下げて係止爪が確実に突出するようになる。また、係
止爪が係合部底壁に衝突する等して係止爪を押し上げる
力が働いたとしても、固定軸がストッパーとして機能し
て係止爪の後退を阻止し、さらに、係止爪が管柱内壁に
衝突する等して係止爪を管柱内方へ押し戻す力が働いた
としても、案内孔中の回転軸がストッパーとして機能し
て係止爪の後退を阻止し、よってバネの付勢力をワイヤ
ーロープの引張力で係止爪が確実に引っ込む程度のもの
としながら、係止爪が管柱内方へ後退する虞れを確実に
防止できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る落下防止機構の一実施例
を図1〜図8を参照して説明する。図1及び図2は本発
明落下防止機構の設置対象である伸縮支柱Aの一例の縦
断側面図、図8はこの伸縮支柱Aの使用形態の一例を示
す移動型照明装置の側面図を示す。図中、1は移動台車
Bに垂直に固定した基管柱としての第1管柱で、周壁に
は上下方向に沿って第1切欠き2が形成されている。3
は第1管柱1の下端に固定したウインチ、4は第1管柱
1の上端に回転軸4aを中心に回動可能に固定支持した第
1滑車(固定滑車)である。ウインチ3は第1管柱1に
設けなくとも他の場所、例えば移動台車Bに固定しても
よい。
【0010】5は第1管柱1内に上下摺動可能に遊嵌し
た中管柱としての第2管柱で、周壁には上下方向に沿っ
て第2切欠き6が形成され、この第2切欠き6をまたい
で、第2管柱5の内壁上端には第2上滑車(固定滑車)
7を回転軸7aを中心に回動可能に固定支持し、同下端に
は第2下滑車(移動滑車)8を回転軸8aを中心に回動可
能且つその回転軸8aを滑車8と共にわずかに上下動と係
止可能に支持する。9は第2管柱5内に上下摺動可能に
遊嵌した中管柱としての第3管柱で、周壁には上下方向
に沿って第3切欠き10が形成してあり、この第3切欠き
10をまたいで、第3管柱9の内壁の上端には第3上滑車
(移動滑車)11を回転軸11a を中心に回動可能且つその
回転軸11a を滑車11と共にわずかに上下動と係止可能に
支持し、同下端には第3下滑車(移動滑車)12を回転軸
12a を中心に回動可能且つその回転軸12a を滑車12と共
にわずかに上下動と係止可能に支持する。そして、上記
第2上滑車7,下滑車8は第3切欠き10内を挿通する位
置に設けてある。
【0011】13は第3管柱9内に上下摺動可能に遊嵌し
た中管柱としての第4管柱で、周壁には上下方向に沿っ
て第4切欠き14が形成してある。そして前記第3上滑車
11,下滑車12はこの第4切欠き14内を挿通する位置に設
けてある。このように夫々の滑車7,8,11,12を切欠
き10,14内を挿通する位置に設けることは、図11に示す
従来の伸縮支柱の如く夫々の滑車の移動スペースを管柱
の外側に確保する構成に比べて各管柱1,5,9,13の
内径を小さくして軽量化を図ることが可能になる。よっ
て、巻上げ操作が極めて軽い操作力で行え作業能率が向
上すると共に、小型化,軽量化により移動が非常に簡単
になる等の利点に加え、後述する落下防止機構の作動を
より確実なものとする点で極めて有用である。
【0012】上記第4管柱13の上端には、道路工事の照
明用水銀ライトCが取り付けられる。15はワイヤーロー
プで、一端を最小径の中管柱である第4管柱13に固定す
ると共に、上記夫々の滑車11,12,7,8,4に順次掛
け渡し、さらに他端をウインチ3に固定してあり、ウイ
ンチ3の巻上げ操作により第2管柱5,第3管柱9,第
4管柱13を上昇させることで、伸縮支柱を所定高さまで
伸ばし、第4管柱13上端に取り付けたライトCの高さ位
置を任意に調節するようになっている。
【0013】而して本実施例では、上述した構成からな
る伸縮支柱Aの第2下滑車8、第3上滑車11、第3下滑
車12を上記の如く、その回転軸8a,11a ,12a と共にわ
ずかに上下動と係止可能に支持した移動滑車とすると共
に、夫々の滑車8,11,12の上下動に連動して回動する
係止爪23を設け、さらに第1管柱1、第2管柱5、第4
管柱13の周壁適宜箇所に、夫々の係止爪23がその突出位
置で係合する係合部26を設けて、第2管柱5、第3管柱
9、第4管柱13の落下を各別に防止する落下防止機構を
装備するをもって、全体として伸縮支柱Aの落下防止を
図っており、以下、その構成について図3〜図7を参照
して詳述する。尚、図3〜図6は第2管柱5の落下防止
機構を示し、第3管柱9の落下防止機構は同様の構成な
ので説明を省略する。また図7は第4管柱13の落下防止
機構を示し、この場合も、係止爪23の突出方向及び係合
部26を形成する箇所を第2,第3管柱5,9の落下防止
機構と逆にした以外は同様の構成なので、説明は省略す
る。
【0014】図3〜図6において、20,20は第2管柱5
の下部に固定した一対の軸受で、夫々第2切欠き6にま
たがって固定してある。21,21は夫々の軸受20,20に、
上下方向に長い長孔状に開穿した一対の軸孔で、第2下
滑車8の回転軸8aがこの軸孔21,21に遊嵌しており、こ
れにより、第2下滑車8が回転軸8aと共に上昇位置と下
降位置とで係止可能な移動滑車となる。22は軸受20下方
に固定したピン、23は第2下滑車8に隣接する位置に設
けた係止爪である。
【0015】係止爪23は、軸受20における軸孔21近傍位
置、本実施例では軸孔21の斜め上方位置に設けた固定軸
24により回動可能に支持される。また係止爪23には、上
下方向に長い長孔状で且つ斜め左にわずかに傾斜すると
共に、上記回転軸8aが遊嵌して、該回転軸8aの下降係止
位置で係止爪23を第2管柱5の周壁方向へ回動させてそ
の先端爪部23a を第2切欠き6から突出させ、且つ回転
軸8aの上昇係止位置で係止爪23を第2管柱5の内部方向
へ後退させる案内孔25を設ける。
【0016】26は係合部で、第2管柱5が遊嵌している
管柱である第1管柱1の第1切欠き2の側縁部分に、片
持ち状に突出する突出片27を適宜間隔ごとに設けること
で多段状に複数形成され、第2切欠き6から突出した係
止爪の先端爪部23a と係合して、第2管柱5の落下を防
止するようになっている。尚、係合部26は上記の如く形
成するものに限らず、第2切欠き6から突出した係止爪
の先端爪部23a と係合する位置であれば他でも良く、例
えば、第1切欠き2の側方に多段状に開穿した開口部に
よって形成しても良い。28は上記回転軸8aとピン22との
間に掛け渡され、回転軸8aと共に第2下滑車8を下降係
止位置方向へ付勢するバネで、その付勢力は、ワイヤー
ロープ15の引張力で回転軸8aと共に下滑車8が確実に上
昇位置で係止される程度とする。
【0017】つまり、ワイヤーロープ15に引張力が作用
している間は図3,図4の如く、第2下滑車8は回転軸
8aと共に軸孔21の上方、すなわち上昇係止位置に引き上
げられているため、係止爪23も引っ込んでいる。ワイヤ
ーロープ15の引張力が喪失しない限りこの状態は維持さ
れ、第2管柱5の上昇,下降には何等影響を与えない。
【0018】しかし乍ら、ワイヤーロープ15が切れて引
張力が作用しなくなると図5,図6のように、第2下滑
車8は自重及びバネ28の付勢力により落下して回転軸8a
と共に軸孔21の下方、すなわち下降係止位置に下がり、
これに伴って案内孔25が回転軸8aに沿って移動するため
係止爪23が第2管柱5の周壁方向へ回動し、その先端爪
部23a が第2切欠き6から突出し、上記係合部26のいず
れかと係合するため第2管柱5の落下が止まる。この
時、バネ28により移動滑車8をその下降係止位置方向へ
付勢するようにしたことから、ワイヤーロープ15が切れ
たときに強制的に移動滑車8と共に回転軸8aを下げて係
止爪の先端爪部23a が確実に突出するようになる。ま
た、その先端爪部23a が係合部底壁26a に衝突する等し
て係止爪23を押し上げる力が働いたとしても、固定軸24
がストッパーとして機能して係止爪23の後退を阻止し、
さらに、先端爪部23a が第1管柱1の内壁に衝突する等
して係止爪23を内方へ押し戻す力が働いたとしても、案
内孔25中の回転軸8aがストッパーとして機能して係止爪
23の後退を阻止し、よってバネ28の付勢力をワイヤーロ
ープ15の引張力で係止爪23が確実に引っ込む程度のもの
としながら、係止爪23が内方へ後退する虞れを確実に防
止できる。
【0019】これは、図示を省略した第3管柱9の落下
防止機構においても同様であり、第3下滑車12の係止爪
23と係合する複数の係合部26は、第3管柱9の切欠き10
から突出した係止爪の先端爪部23a と係合可能な部位
に、すなわち、第2切欠き6の側方に設けてある。さら
に、図7に示す第4管柱13の落下防止機構においても同
様であり、第3上滑車11の係止爪23と係合する複数の係
合部26は、第4管柱13の切欠き14と対向する周壁におい
て、該周壁方向へ回動した係止爪23の先端爪部23a と係
合可能な部位に設ける。
【0020】以上の構成からなる本実施例の落下防止機
構を装備した伸縮支柱は、図2に示すようにウインチ3
を巻上げるとワイヤーロープ15が巻き取られ、まず、第
4管柱13が上昇する。この時、第4切欠き14によって滑
車11,12を通り抜けて上昇する。その後、第3管柱9,
第2管柱5が同様にして順次引き上げられ、第2図の状
態に上昇することができる。ワイヤーロープ15が切れた
場合には、図3,図4の状態から図5に示すように第2
下滑車8が自重及びバネ28の付勢力で下がり、係止爪23
が切欠き6方向へ回動して先端爪部23a が係合部26と係
合するため、第2管柱5の落下が停止する。また、図示
しないが第3管柱9、図7に示す第4管柱13においても
同様の作用を奏し、全体として第2管柱5、第3管柱
9、第4管柱13の落下を最小限に止めることができ、第
4管柱13の上端に設置した照明ランプCの破損を防止す
ると共に、付近に存在する作業者や通行者の安全を確保
できるようになる。
【0021】尚、伸縮支柱の構造は図示したものに限定
されず、中管柱の本数や滑車を設ける数及び位置等は任
意に変更可能であり、それに合わせて上述した移動滑
車、係止爪、バネ、係合部等を適宜箇所に設けて本発明
の落下防止機構を構成することは云うまでもない。ま
た、伸縮支柱の使用形態も図8に示すものに限定され
ず、照明ライトCに代えてスピーカーやその他の設備機
器を設置したり、基管柱である第1管柱1を固定する台
座を図示した移動台車Bに代えて周知な範囲内で変更す
ることは任意である。
【0022】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、ワイヤー
ロープに引張力が働いている状態においてはバネの付勢
力に抗して移動滑車がその回転軸と共に確実に上昇位置
で係止され、この状態で係止爪は管柱の内部方向へ後退
した位置にあり、管柱の上昇,下降には何等影響を与え
ない。また、ワイヤーロープが切れる等してその引張力
が喪失すると、バネの付勢力により係止爪が確実に突出
し、係合部に係合して管柱の落下を防止する。しかもこ
の状態で、何等かの要因から管柱の落下に勢いがついて
係止爪を後退させる力が働いたとしても、係止爪を支持
する固定軸、及び、係止爪の案内孔に遊嵌する回転軸が
ストッパーとして機能するので、バネの付勢力をワイヤ
ーロープの引張力で係止爪が確実に引っ込む程度のもの
としながら、係止爪と係合部との係合状態を確実に維持
することができる。従って、ワイヤーロープが切れるよ
うなことがあっても管柱上端に設置した任意の設備機
器、例えば照明ランプ或いはスピーカー等に対する衝撃
がわずかですみ、これら設備機器の破損が防止できると
共に付近に存在する作業者や通行者等の安全を確保し得
る従来の落下防止機構の利点をより実効あるものとして
製品の信頼性を向上することができ、しかも伸縮支柱の
正常な作動には何等影響することなく効率良く作業を行
うことができるという極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る落下防止機構を装備する伸縮支柱
の一例を示す縦断側面図。
【図2】図1に示す伸縮支柱を伸ばした状態の縦断側面
図。
【図3】本発明に係る落下防止機構の一例を示す説明
図。
【図4】図3の要部拡大図。
【図5】図4に示す落下防止機構の作動状態を示す縦断
側面図。
【図6】図5の(X)−(X)線に沿う断面図。
【図7】本発明に係る落下防止機構の他例を示す拡大断
面図。
【図8】本発明に係る落下防止機構を装備した伸縮支柱
の使用の一例を示す側面図。
【図9】従来の落下防止機構を示す縦断側面図。
【図10】図9に示す落下防止機構の作動状態を示す縦断
側面図。
【図11】旧来の一般的な伸縮支柱を示す縦断側面図。
【符号の説明】
A:伸縮支柱 B:台座としての移動台車 1:基管柱としての第1管柱 5,9,13:中管柱としての第2,第3,第4管柱 8,11,12:移動滑車としての第2下,第3上,第3下
滑車 15:ワイヤーロープ 21:軸孔 23:係止爪 24:固定軸 25:案内孔 26:係合部 28:バネ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台座に垂直に固定する基管柱の内部に、
    基管柱に対して順次小径とした少なくとも一つの中管柱
    を上下摺動可能に遊嵌し、基管柱及び任意の中管柱の適
    宜箇所に滑車を設けると共に、最小径の中管柱に一端を
    固定したワイヤーロープを各滑車に掛け渡し、そのワイ
    ヤーロープ他端を巻上げることで夫々の中管柱を上昇さ
    せるようにした伸縮支柱の落下防止機構であって、 上記管柱に設けた任意の滑車を、その回転軸が遊嵌する
    軸孔を上下方向に長い長孔状として回転軸と共に上昇位
    置と下降位置とで各別に係止可能な移動滑車とすると共
    に、該移動滑車の近傍には、適宜箇所に設けた固定軸を
    支点として回動する係止爪を設け、 且つこの係止爪には、上下方向に長い長孔状で斜め左又
    は右へわずかに傾斜すると共に、移動滑車の回転軸が遊
    嵌してその下降係止位置で係止爪を管柱の周壁方向へ突
    出させ、上昇係止位置で係止爪を管柱の内部方向へ後退
    させる案内孔を設け、 さらに上記移動滑車を下降係止位置へ付勢するバネを装
    備すると共に、該バネの付勢力をワイヤーロープの引張
    力で移動滑車が確実に上昇位置で係止される程度とし、
    且つ前記移動滑車を有する管柱が遊嵌する管柱の適宜箇
    所には、周壁方向へ突出した係止爪と係合する係合部を
    設けてなることを特徴とする伸縮支柱の落下防止機構。
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