WO2006068236A1

WO2006068236A1 - 印刷方法、印刷装置および印刷用紙

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Publication number: WO2006068236A1
Application number: PCT/JP2005/023630
Authority: WO
Inventors: Hiroshi Terada; Noriyuki Tajima; Kazumasa Hayashi; Terutaka Okamoto; Hiroaki Miyasoh
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 2004-12-24
Filing date: 2005-12-22
Publication date: 2006-06-29
Also published as: US20080094461A1; JPWO2006068236A1

Abstract

　使用できる最大用紙がＡ４相当の印刷装置とほぼ同等の規模と機能の印刷装置で、必要によりＡ４より大きな用紙に印刷できる印刷装置。この装置では、印字機構部(１０１)及び用紙搬送機構部(１８０)で、印刷後広げて一覧可能な１回以上折り重ねた拡張印刷用紙を含む用紙の一方の面に印刷データに基づく画像を印刷する。用紙搬送機構部(１８０)は、印字機構部(１０１)に用紙を搬送するとともに、用紙を反転して印字機構部(１０１)に搬送する。プリンタドライバ（４１０）での印刷モード選択機能によって、用紙におけるその画像の異なる印刷形態を複数の印刷モードとして、これら複数の印刷モードから所定の印刷モードを選択する。この選択された印刷モードが指示されて、その画像を用紙に印刷する印刷コントローラ(１５０)は、印字機構部(１０１)及び用紙搬送機構部(１８０)の動作を制御する。印刷コントローラ(１５０)は、拡張印刷用紙にその画像を両面印刷する用紙拡張印刷モードにおいて、その画像を分割して、分割した画像を用紙としての拡張印刷用紙の両面にそれぞれ印刷する。

Description

明細書

印刷方法、印刷装置および印刷用紙

技術分野

[0001] 本発明は、インクジェットや電子写真などの記録方法を用いて、紙文書などを複写したり、パーソナルコンピュータ（PC)やデジタルカメラなどから送信される電子データなどをプリントアウトしたりする印刷方法、印刷装置、およびこれに用いる印刷用紙に関する。

背景技術

[0002] 一般のオフィスで使われるこの種の印刷装置としては、使用できる最大の大きさの用紙が A4もしくはそれに順ずる用紙である印刷装置（以下 A4プリンタという）と、 A3 もしくはそれに順ずる用紙である印刷装置 (以下 A3プリンタという）と大きく 2種類が使われている。

[0003] こういう中で近年、通常の多くのオフィス等で使われるこの種の印刷装置においては、用紙の統一性などから大きさとして A4相当の用紙が使われる頻度が圧倒的に多くなつている。特に欧米等では A4相当（レターなど）の用紙の使用が圧倒的に多い。これらのオフィス用の印刷装置では、特に A4プリンタの場合、用紙の両面に自動的に印刷する自動両面印刷機能を備えたものも多くなつている（例えば、特許文献 1参照）。

[0004] 発明者らの予測では、これからはますます A4が使われる割合が多くなり、将来は家庭ではもちろんのこと、通常のオフィスでも A3はごくまれな場合しか使われなくなるであろうと思われる。その背景としては前述の用紙の統一性のほかにも、画像はまず電子データで扱われるのがほとんどで、その電子データはオフィス用としては A4の大きさで印刷されることを前提として作成されたものが多ぐしたがってそれを印刷する場合も A4の大きさとなる場合が圧倒的に多くなるであろうと予測されることも加わっている。

[0005] し力ながら、あまり通常は使わないといえ、大きな表や図柄等の印刷でときには A 3のような大きな用紙での印刷の必要が生じる場合もあり、そのために A3プリンタも設置する場合があるのが実態である。

[0006] 一方、複写装置で、小さな原稿を元にして、最終的な結果物としてその装置で通紙可能な大きさの画像より大きな画像の印刷物を得たいという要望力はるか昔の複写機全盛の時代からあった。

[0007] 特に 1980年半ばにデジタル的に画像データを処理してカラー画像を印刷する技術が実用化されてくると、画像データが自由に加工できることを利用して、例えばボスターに用いる目的などで、装置の通常の印刷動作だけでは作成できない大きな印刷物を作成するための「拡大連写」という機能を複写装置に持たせる場合が多くなつてきた。この方法では、原稿の画像を何分割かして、分割された画像をその複写装置で可能な大きさで印刷して個々に出力した後、人間がこれらをつなぎ合わせて拡大された大きな画像をつくるというものであった。さらに近年でも、デジタル画像の加工のし易さを利用して、この分割されて出力された画像をうまくつなぎ合わせるための人間の操作の負担をできるだけ軽くするために、画像の形成の仕方などを工夫した提案も各種なされている。

[0008] これらの拡大連写機能に伴って提案されてきたものに特許文献 2または 3などがある。

[0009] 特許文献 2は、分割されて出力された画像を貼り合わせる際の操作性を向上させるため、貝占り合わせるのりしろ部分の印刷の仕方を工夫して、のりしろが明確になるようにしたものである。

[0010] 特許文献 3は、注目すべき画像部分ができるだけ、貝占り合わせる継ぎ目にこなレ、ようにして、最終画像が見やすいように分割や印刷の仕方を工夫したものである。

[0011] また比較的最近の技術の例としては、例えば、特許文献 4または特許文献 5に挙げたものなどがある。特許文献 4は、出力後に継ぎ合せるときの相互の位置関係が分かりやすくなるように、画像とともに貼り合わせる順番などを示す印刷情報を印刷しておくようにしたものである。

[0012] 特許文献 5は、画像の描き方を制御して、出力するときにでる余白となるふちが最小になるようにし、貝占り合わせるとき不必要なふちを切り取る手間を少なくするようにしたものである。 [0013] このように今日に至ってもなお、拡大連写機能で個々に出力された画像をつなぎ合わせて大きな画像を作成するときに、継ぎ合せのための人間の負担をできるだけ軽減させようという提案は種々検討され続けている。このことは、このようなあとで継ぎ合せるという操作が如何に厄介で、現在でもなお充分な解決策が見出せないでいるかを示している。

[0014] 一方、使用する用紙の種類が異なったときその用紙での紙搬送の不都合が無いようにしたり、表裏で画質が異なる場合に画質を落とさないようにするため用紙にマークをつける方法力特に OHPシートなどのために使われている。そのような例として特許文献 6がある。この例では、用紙に応じた紙搬送をスムースするために〇HPシートの先端につけたマークを利用している。またそこではマークにより表裏を判別する従来例も開示されている。

特許文献 1 :特開 2004— 315197号公報

特許文献 2 :特開平 5— 183729号公報

特許文献 3 :特開平 6— 6520号公報

特許文献 4 :特開 2003— 274135号公報

特許文献 5：特開 2004— 325492号公報

特許文献 6 :特開平 10— 236697号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0015] 近年、プリンタとパーソナルコンピュータが接続されて使用される形態が普及しており、この形態で、パーソナルコンピュータ等で文書または画像作成用ソフトウェアにより作成された文書や画像が印刷されることが多い。

[0016] 上述のように、これらの文書や画像のデータは圧倒的に A4の大きさで印刷されることを前提に作成されるものが多いが、それにもかかわらず文書によっては、作成用ソフトウェアの利便性や情報の詰め込み等に起因し、情報量が多くなつたり、大サイズとなる場合がある。この場合、ユーザは、視認性の確保等の理由から、できるだけ大サイズ (例えば A3サイズ)の用紙に画像印刷したいという潜在的な要望を持つものと想定される。一画像あたりの情報量が多くなると、 A4に縮小してしまうと細かい部分が見えにくくなり、力といって大きなままで何枚かに分割して印刷してしまうと、全体を同時に一覧することができなくなるからである。

[0017] ここで、一般に汎用されている特許文献 1に示すような A4プリンタでは、最大に印刷できる用紙は A4であり、それより大きいサイズの用紙に印刷することはできなレ、。このため、現状では、ユーザは、視認性をある程度，犠牲にして A3サイズの画像データを A4サイズの用紙に縮小して印刷したり、または、 A3サイズの画像データを A4サィズの用紙に分割して印刷して机上で並べて見たり、場合によっては印刷した後、これらを貼り合わせて用いることにより、対処している。

[0018] オフィスで用いられるような機能の充実した印刷装置では、上記背景技術で述べたような拡大連写機能（プリンタでは「ポスター印刷」機能と呼ばれることもある）を用いて分割して印刷した後、これらを貼り合せて大きな印刷物として利用することは可能である。

[0019]

つまり、現状の製品においては、ユーザの上記潜在的な要望は十分には満たされていないか、もしくは要望のものを得ようと思うと非常に手間の力かる操作をしなければならない。

[0020] とは言え、このようなまれな機会のためにわざわざ、 A3プリンタを購入して使用することは、 A3プリンタが通常は A4プリンタに比べ装置が複雑、高価で、形状も大きく広い設置場所を必要とするものであって、あくまでも A4印刷が主であって A3印刷自体の機会が制限されていることを考慮すると、費用対効果の面も加わって、ユーザから敬遠されることも多い。

[0021] 力、かる点に鑑みて、例えば A4プリンタを用いながらも A4より大きなサイズの用紙に印刷できる印刷方法、印刷装置、およびこれに用いる印刷用紙が望まれている。

[0022] 本発明の目的は、従来では全く考えられなかった新たな発想により、従来技術の拡大連写のようにユーザの負担を増加させることなぐ例えば A4プリンタを用いながらも A4より大きなサイズの印刷物を簡単な操作で得ることのできる印刷方法、印刷装置、およびこれに用いる印刷用紙を提供することである。これにより特に、ごくまれにしか用いなレ、 A3などの大判のプリンタを無駄に設置する必要性の割合も小さくなり、資源の節約にも寄与するものである。

[0023] なお、本発明は、このときの操作を簡単にするためにマークを用レ、るものもあるが、特許文献 6に用いられるマークは本発明のような通紙可能なサイズよりも大きな印刷用紙に印刷することを全く想定していなレ、。従って当然、印刷される画像とマークとの関係については何ら考慮されておらず、本発明にそのまま適用できるものではない。課題を解決するための手段

[0024] 本発明の印刷方法は、印刷装置に対し，通紙可能なサイズよりも大きな大サイズの用紙を準備する工程と、この大サイズ用紙を 1回以上折り重ねて紙面を合わせることにより，前記印刷装置に対して通紙可能な用紙サイズとする工程と、前記通紙可能なサイズとした用紙であってかつ前記折り重ねた折り目と一定の位置関係にあるマークを有する用紙を前記印刷装置に挿入し、その折り重ねられた両面に画像を印刷する工程と、両面印刷後、前記折り重ねられた用紙を伸展し、元の大サイズ用紙に戻す工程と、を有することにより、印刷装置の通紙可能なサイズよりも大きなサイズの用紙を用いて画像印刷を行うようした。

[0025] 本発明の印刷方法は、印刷装置に対し，通紙可能なサイズよりも大きな大サイズの用紙を準備する工程と、この大サイズ用紙を 1回以上折り重ねて紙面を合わせることにより，前記印刷装置に対して通紙可能な用紙サイズとする工程と、前記通紙可能なサイズとした用紙であってかつ前記折り重ねた折り目と一定の位置関係にあるマークを有する用紙を前記印刷装置に揷入し、その折り重ねられた両面に画像を印刷する工程と、両面印刷後、前記折り重ねられた用紙を伸展し、元の大サイズ用紙に戻す工程と、を有することにより、印刷装置の通紙可能なサイズよりも大きなサイズの用紙を用いて画像印刷を行うようにした。

発明の効果

[0026] 本発明によれば、通常使用できる最大用紙サイズが例えば A4などの小さい印刷装置とほぼ同等の規模と機能の印刷装置で、必要によりその最大用紙サイズより大きなサイズの用紙に印刷できる、印刷方法、印刷装置およびこれらに用いる印刷用紙を提供できる。

図面の簡単な説明 [図 1]本発明の実施の形態 1に係る拡張印刷用紙を説明する図

[図 2]本発明の実施の形態 1に係る印刷装置の全体的な構成を示す断面図

[図 3]本発明の実施の形態 1に係る印刷装置によって印刷を行う印刷システム 500について、その電気回路のブロック構成を示す図

[図 4]本発明の実施の形態 1に係る印刷方法または印刷装置により、最終まで印刷された拡張印刷用紙を半分広げかけた状態を示す図

[図 5]本発明の実施の形態 1に係る印刷方法または印刷装置により最終まで印刷された後、折り重ねられていた拡張印刷用紙 A3の画像として利用される状態を示す図 [図 6]複数のモードを有する場合の本発明に係る印刷装置の動作の一例を説明する図

[図 7]本発明の実施の形態 2に係る印刷装置の全体的な構成を示す断面図で、拡張印刷用紙を給紙口にセットした状態を示す図

[図 8]本発明の実施の形態 2に係る印刷装置の全体的な構成を示す断面図で、第 1 面の印刷が終わった後、拡張印刷用紙をもう一度装置内に取り込む直前の状態を示す図

[図 9A]本発明の実施の形態 3に係る文字の印刷方法を説明するための図であり、通常に印刷した場合の印刷結果を示す図

[図 9B]本発明の実施の形態 3に係る文字の印刷方法を説明するための図であり、文字と文字の間隔部分が折り目に来るまで、その文字の含まれる行全体を横方向にずらした印刷結果を示す図

[図 10]本発明の実施の形態 4に係る拡張印刷用紙を説明する図

[図 11]本発明の実施の形態 4に係る印刷装置の全体的な構成を示す断面図

[図 12]本発明の実施の形態 4に係る印刷方法または印刷装置により、最終まで印刷された拡張印刷用紙を半分広げかけた状態を示す図

[図 13]本発明の実施の形態 4に係る印刷方法または印刷装置により最終まで印刷された後、折り重ねられていた拡張印刷用紙 A3の画像として利用される状態を示す図 [図 14]本発明の実施の形態 5に係る印刷装置の全体的な構成を示す断面図で、拡張印刷用紙を給紙口にセットした状態を示す図 [図 15]本発明の実施の形態 5に係る印刷装置の全体的な構成を示す断面図で、第 1 面の印刷が終わった後、拡張印刷用紙をもう一度装置内に取り込む直前の状態を示す図

[図 16A]本発明の実施の形態 6に係る文字の印刷方法を説明するための図

[図 16B]本発明の実施の形態 6に係る文字の印刷方法を説明するための図

[図 17]本発明の実施の形態 7に係る印刷装置の全体的な構成を示す断面図

[図 18]本発明の実施の形態 7に係る、拡張印刷用紙を説明する図

[図 19]本発明の実施の形態 7に係る、 A2の大きさの印刷物を得るための A2拡張印刷用紙を説明する図

発明を実施するための最良の形態

[0028] 以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。

[0029] (実施の形態 1) (拡張印刷用紙の説明）

図 1は、本発明の実施の形態 1に係る印刷方法または印刷装置に用いる望ましレ、印刷用紙 (以下拡張印刷用紙という）の例である。この拡張印刷用紙は A3の大きさの用紙 1を中央にて折り目 2をつけて山折りにしたものである。

[0030] この拡張印刷用紙は二つに折り重ねられた状態で、矢印 3の方向に後述する印刷装置に揷入されるものであり、この実施の形態 1では望ましくは折り重ねる内面の一部に、粘着層 4が設けられている。この粘着層により、折り重ねられた状態で上下が密着し、装置内ではあた力、も一枚の用紙のごとくに扱うことができる。

[0031] ただしこの粘着層は、せん断力に対しては強固であるが引き剥がす方向によっては容易に剥がすことが可能である。このような粘着材料として例えば水性アクリル系粘着剤などが使用できる。

[0032] さらに、ゴム系の粘着剤による粘着層にあら力め圧力をかけて粘着させたもので構成し、一旦剥がすと接着効果が殆どなくなり、印刷後は広げることによって A3の用紙と同じように扱うことができることが望ましい。また、この粘着層 4は、その粘着力が微弱であれば、折り重ねられた内面の全面に設けてもよい。特に、本実施の形態 1では印刷装置として後述するようにインクジェット記録方式による例で説明しているが、電子写真記録方式の印刷装置を用いる場合には、トナーを加熱定着する定着部でシヮが発生しやすレ、ので、この粘着層の面積は大きレ、方が望ましレ、。

[0033] なお本実施例の図 1では、粘着層 4の端部が、用紙 1の縦、横それぞれの端部に対し一致して形成されているように表示されている力実際には端部にごく微小の粘着層 4の未塗布領域を設けることが望ましい。用紙 1の端部まで粘着層 4を設けると、装置内で搬送されたり、ローラなどで圧力をかけられたりすると粘着剤がはみ出て装置内の部材に付着して悪影響を及ぼす可能性がある。特に電子写真記録方式の印刷装置を使用する場合には、一般には、画像の定着のため定着器で熱をかけながら高い圧力が加えられるので、粘着剤がはみ出して装置の部材に悪影響を及ぼす可能十生が高くなる。

[0034] (印刷装置の説明）

図 2は、本発明の実施の形態 1に係る印刷装置の側断面図である。

[0035] この印刷装置 100は、通常使用できる最大印刷用紙が A4の印刷装置であり、インクジェット記録方式を用いたもので、装置内で用紙を反転させて両面の印刷ができる自動両面機構を備えている。内部の印字機構部 101は、主走査方向（図 2紙面奥行き方向）に移動可能なキャリッジ 102、キャリッジに搭載したインクジェットヘッドでなる記録ヘッド 103、記録ヘッドへのインクを供給するインクカートリッジ 104などで構成される。

[0036] 下方部には前方（図 2紙面の右方向）から多数枚の用紙 105を積載可能な給紙力セット 106を抜き差し自在に装着することができる。装置は給紙カセット 106から給送される用紙 105を取り込み、印字機構部 101によって所定の画像を記録した後、給紙力セット 105の上部に配された排紙トレイ 107に排紙する。

[0037] 一方、印字機構部 101での記録ヘッド 103の主走査に対し、用紙 105を副走查方向に搬送するため、第 1搬送ローラ 108と第 2搬送ローラ 109との間に用紙 105を静電吸着して搬送する搬送ベルト 110が張架されてレ、る。

[0038] 第 1搬送ローラ 108には搬送ベルト 110を介して用紙 105の送り角を規定する先端コロ 111を押し付けて配設してレ、る。

[0039] 一方、給紙カセット 106から用紙 105を搬送ベルト 110上に給紙するため、用紙 10

5を一枚ずつ分離して給送するため互いに押圧された給紙コロ 112及びフリクションパッド 113、さらに給送される用紙 105を第 1搬送ローラ 108に当接させて配設した中間コロ 114、用紙 105を案内するガイド部材 115が設けられている。

[0040] そして印刷が終了した用紙 105を排紙トレイ 107に排出するため、用紙 105を案内するガイド部材 116と上排出ローラ 117、下排出ローラ 118が設けられている。

[0041] さらに、自動両面印刷を行うための機構として、表面の印刷後上下の排出ローラ 11 7、 118に後端を残すまで排出された用紙 105を、上下排出ローラ 117、 118の逆転によりもう一度引き戻して再度搬送ベルト 110に搬送するため、引き戻された用紙 10 5を下方向に案内するための案内爪 119と反転中間コロ 120が設けられている。これらの機構によって、用紙 105を反転して自動両面印刷をすることが可能となっている

[0042] 図 3は、本発明に係る印刷装置 100によって印刷を行う印刷システム 500について

、その電気回路のブロック構成を示すものである。

[0043] 図 3において、ホストコンピュータ（単にコンピュータとも呼ぶ） 400は、印刷」システム

500における情報処理装置であり、いわゆるパーソナルコンピュータなどが使用される。

[0044] ここで、ホストコンピュータ 400のプログラムの一部として含まれたソフトウェアであるプリンタドライバ 410は、印刷装置 100をホストコンピュータのシステムにおけるデバイス (周辺装置）として駆動するものである。プリンタドライバ 410は、印刷装置 100の動作条件についての情報の設定ができ、また、その設定された動作条件の下での印刷データ（画像データのほか、装置の動作を指示するなどの制御データも含む）を生成し、送信出力して、印刷装置 100に画像の印刷などを行わせることができる。

[0045] そして、プリンタドライバ 410は、ホストコンピュータ 400の表示装置や入力装置（キ一ボードなど）を介して、印刷装置 100において、給紙される用紙 (記録紙）へ、印刷されるべき印刷データに基づく画像（画像、文字等）（印刷データに基づいて印刷されるべき画像をここでは単にデータとも呼ぶ）をどのように印刷するかの印刷モードが使用者 (ユーザ)の操作などによって選択できる機能（印刷モード選択機能と呼ぶ）を有する。なお、印刷モードは、用紙に印刷される印刷データに基づく画像の異なる印刷形態である。 [0046] 例えば、印刷モード選択機能は、用紙より大きなデータを分割し、そのデータよりも小さい用紙に分割して印刷するページ分割印刷モード、印刷装置 100にて通紙される用紙より大きなデータを、拡張印刷用紙を用いて印刷する用紙拡張印刷モード、普通紙などの用紙の片面にデータを印刷する通常の印刷モード、両面にデータを印刷する両面印刷モード、用紙にデータを縮小して印刷する縮小印刷等を選択するものとしてもよい。

このとき、印刷モードのいずれが選択されたかの情報は、制御データとして印刷データの一部に含められて、印刷装置 100へ送信出力される。

[0047] また、印刷装置 100は、図 3に示すように、印字機構部 101の他に、印刷コントローラ（単にコントローラとも呼ぶ） 150と、操作パネル 170と、用紙搬送機構部 180とを更に有する。

[0048] 印刷コントローラ 150 (制御手段、情報処理手段）は、 MPU (マイクロプロセッサ） 1 51、 ROM (読出し専用メモリ） 152、 RAM (読み書き可能メモリ） 153、 USB 'l/F ( ユニバーサル.シリアル.バス.インタフェース） 154及び 1〇ポート（入出力ポート） 155 等を備え、一般的な、いわゆるコンピュータの構造を成している。言い換えれば、印刷コントローラ 150は、用紙に印刷される印刷データに基づく画像の異なる印刷形態としての複数の印刷モードのうち所定の印刷モードで、用紙搬送機構部 180及び印字機構部 101の動作を制御して前記印刷データに基づく画像を前記用紙に印刷する。

[0049] ここで、 MPU151は、 ROM152に予め別途書込まれたプログラムコードに従ってデジタル 'データの処理を行うもので、後述する、ホストコンピュータ 400力の印刷データの入力、その印刷データに基づく印刷のためのビットマップ画像データの生成、そのデータによる記録ヘッド 103 (図 2参照）でのビットマップ画像の印刷などを行う

[0050] ROM152に書き込まれるプログラムコードは、例えば、ホストコンピュータ 400からの印刷データの入力に従って印刷を行うためのものを含み、印刷コントローラ 150を介して印刷装置 100における各要素を動作させるものである。具体的には、 ROM1 52は、用紙より大きなデータを分割し、そのデータよりも小さい用紙に分割して印刷するページ分割印刷モード、印刷装置 100にて通紙される用紙より大きなデータを、拡張印刷用紙を用いて印刷する用紙拡張印刷モードのプログラムコードを有する。なお、 ROM152は、用紙拡張印刷モードの他、用紙の片面にデータを印刷する印刷モード、両面にデータを印刷する両面印刷モード、用紙にデータを縮小して印刷する縮小印刷モード等のプログラムコードを有してもよい。

[0051] ここで、印刷データに基づく画像をどのように印刷するかの印刷モードは、前述したホストコンピュータ 400におけるプリンタドライバ 410の印刷モード選択機能で、いずれのモードかの選択がされ、そのレ、ずれが選択されたかの情報が制御データとして印刷コントローラ 150に入力される。そして、印刷コントローラ 150は、その制御データを基に印刷モードを判別し、判別した印刷モードに対応したプログラムに従って印刷データに基づく画像の印刷を行う。

[0052] また、 RAM153は、 MPU151によって ROM152に予め別途書込まれたプログラムコードに従ってデジタル 'データの処理の際、その処理におけるデータの一時的な記憶を行うものである。この RAM153の一部には、後述するホストコンピュータ 400 力の印刷データに基づき生成された印刷のためのビットマップ画像のデータを一時的に記憶する画像バンドメモリ 153aが構成されている。

[0053] また、 USB 'I/F (ユニバーサル 'シリアル 'バス'インタフェース） 154は、印刷装置

100がホストコンピュータ 400との間でデータ通信を行うためのインタフェース回路である。

[0054] この USB'I/F154を通して、印刷コントローラ 150は、ホストコンピュータ 400から送信される印刷データを受信し、また印刷装置 100の制御の状態 (ステータス）などをホストコンピュータ 400へ送信する。

[0055] また、 1〇ポート 155は、印刷装置 100における操作パネル部 170での操作.表示の動作、及び用紙搬送機構部 180、印字機構部 101その他の機構の動作を印刷コントローラ 150が制御するための信号の入出力を行う。

[0056] ここで、操作パネル部 170は、印刷装置 100の操作を行うユーザに対しての、その指示を入力するための入力キースィッチ、及び情報を表示出力するための表示パネルを有する。 [0057] また、搬送ローラ（108、 109)、搬送ベルト 110、排出ローラ（117、 118)などで構成された用紙搬送機構部 180は、用紙 105の給紙カセット 106からの給紙、印字機構部 101への搬送、及び排紙トレイ 107への排紙を行う。

[0058] そして、印刷コントローラ 150は、 1〇ポート 155を介した信号によって、用紙搬送機構部 180における用紙のさばきのためのフリクションパッド 113について、その動作機構の有効 Z緩和 Z解除を制御し、また給紙コロ 112との間の押圧力を制御する。

[0059] さらに、記録ヘッド 103を備えた印字機構部 101は、 1〇ポート 155からの信号によつて、記録ヘッド 103で印刷されるビットマップ画像データと、その記録ヘッド 103の印刷の動作のための制御データとが与えられて、ホストコンピュータ 400から送信された印刷データに応じた画像を用紙 105の紙面上に印刷する。

[0060] 以上のとおり、プリンタドライバ 410 (ソフトウェア）は、これによつて、ホストコンビユータ 400において、印刷を行うユーザが印刷装置 100の動作条件を設定でき、また、その設定された動作条件の下で画像の印刷を行わせるための印刷データを生成して印刷装置 100へ出力することができる。

[0061] 一方、印刷コントローラ 150は、 ROM152に予め別途書込まれたプログラムコードに従って、取得した印刷モードに基づいて、 MPU151力 ROM152、 RAM153等によって用紙搬送機構部 180、印字機構部 101等を動作させて、印刷装置 100における印刷のためのデータの処理及び機構の制御を行うことができる。

[0062] なお、印刷コントローラ 150は、入力した印刷データに基づき生成したビットマップ画像をその長手方向において半分に分割して、そのいずれかだけを選択してその画像データを記録ヘッド 103に与えることができるとともに、両面印刷のための機構を制御して両面印刷を行う機能を有して、印刷用紙の裏表に対する各画像の向き及び並び順がユーザによって設定できるものである。

[0063] (用紙拡張印刷動作の説明）

次にこれらの拡張印刷用紙 1および印刷装置 100を用いて、自動的に A3の大きさの用紙に印刷を行う（以下用紙拡張印刷という）ための動作について説明する。

[0064] 用紙拡張印刷を行うときは、ユーザは、拡張印刷用紙 1を、図 1の矢印 3の方向が先端に来るようにして、図 2の印刷装置 100の給紙カセット 106にセットし、また、この印刷装置 100に接続されたコンピュータ（例えば、図 3に示すホストコンピュータ 400) において、プリンタドライバ 410 (図 3参照）に、印刷の動作条件を用紙拡張印刷とする（この印刷の条件を用紙拡張印刷モードと呼ぶ)設定を行う。このとき、印刷が行われるサイズである印刷サイズの設定は、 A3サイズとしておく。

[0065] その後、コンピュータ（例えば図 3に示すホストコンピュータ 400)は、 A3の大きさに印刷がされる画像について、その印刷データを生成し、用紙拡張印刷の指示も含めて印刷装置 100へ出力する。一方、印刷装置 100は、印刷コントローラ 150において、その印刷データを入力して RAMI 53に一時記憶すると共に、その印刷データを解釈して、その印刷データに含まれた用紙拡張印刷の指示により、用紙拡張印刷モードで制御するものとし、印刷データに基づく印刷のためのビットマップ画像のデータを生成して画像バンドメモリ 153aに展開する。

[0066] このように、 RAM153の画像バンドメモリ 153aへの展開により印刷のためのビットマップ画像データが用意できると、印刷装置 100では、印刷コントローラ 150によって、その動作が開始され、拡張印刷用紙 1の一枚が給紙コロ 112とフリクションパッド 11 3の作用により搬送ベルト 108の方に搬送される。このとき拡張印刷用紙 1は二つ折りにして折り重なった状態であるが、先端が粘着剤で貼り合わされており、これはせん断力に対しては強固な粘着力をもってレ、るため、あた力も一枚のようにして送り出される。

[0067] 用紙拡張印刷モードのときは、印刷コントローラ 150は、給紙コロ 112とフリクションパッド 113との間の押圧力が通常より小さくなるように制御してもよい。このときは、拡張印刷用紙 1の粘着層 4の粘着力はより小さくすることができる。

[0068] すなわち、印刷コントローラ 150は、用紙拡張印刷モードの際、給紙コ口 112とフリクシヨンパッド 113との間の押圧力を、拡張印刷用紙において折り畳まれた用紙を一の用紙としてそのまま（折り畳まれた用紙の折り畳みによる重なり自体をさらに拐 Kことなく）通過させる程度の押圧力となるように制御する。

[0069] 具体的には、印刷コントローラ 150は、フリクションパッド 113を制御して、フリクションパッド 113と給紙コロ 112とによってさばかれる拡張印刷用紙を、拡張印刷用紙を構成する重なる用紙の厚み分を保持して、重なる用紙をそのまま一つの拡張印刷用紙として搬送ベルト 110上に給送する。つまり、印刷コントローラ 150は、用紙搬送機構部 180に動作指令を出力し、用紙搬送機後部 180ではフリクションパッド 113の給紙コロ 112への押圧力を普通紙一枚を捌く場合よりも小さくする。

[0070] 例えば、 A3の大きさの用紙 1を中央にて折り目 2をつけて山折りにした拡張印刷用紙であれば、押圧力は、拡張印刷用紙において重なる 2枚分をそのまま通過させることができる程度の力であり、これは、用紙を一枚ずつ分離して給送するときの押圧力より/ J、さいものとなる。

[0071] また、 A2の紙を A4の大きさとなるように、中心を通り、且つ、縦横とそれぞれ平行な線部分で折り畳まれたものを拡張印刷用紙として用いる場合、印刷コントローラ 150 は、フリクションパッド 113と給紙コロ 112との間の押圧力を、 A2に広げた用紙の厚み四枚分をそのまま搬送ベルト 110上に送り出せる程度の押圧力とする。このときの押圧力は、用紙 105を一枚ずつ分離して給送する押圧力よりも当然小さいものとなり、ここでは、 4枚分離させずに送り出せる押圧力となっている。

[0072] また、給紙カセット 106の代わりに、拡張印刷用紙を一枚だけ搭載した用紙拡張印刷のための専用のカセットに入れ替えて、その場合に、印刷コントローラ 150は、このフリクションパッド 113を解除してさばきを行わなレ、ように制御してもよレ、。

[0073] 拡張印刷用紙 1が搬送ベルト 108により搬送されて、印字機構部 101に達するとまず拡張印刷用紙 1の片面が印刷される。ここで、拡張印刷用紙 1は、給紙カセット 10 6内に前述した向きにセットされたもの（用紙 105)なので、その折り目 2の位置が特定される。そこで、印刷コントローラ 150は、印字機構部 101を介して、印刷対象の A3 の大きさの画像をその長手方向において半分とし、そして、それを、 A3の大きさの用紙 1が二つに折り重ねられて A4の大きさとなった紙面における折り目 2の辺では印刷のマージン (余白）を取らずに印刷する。

[0074] 図 4には両面を最終まで印刷された拡張印刷用紙 200を半分広げかけた状態を示すが、最初の印刷では第 1の面すなわちこの図 4における面 201の画像がまず印刷される。このとき 201の画像の印刷は、記録ヘッド 103の主走査とこれにタイミングを合わせた拡張印刷用紙 1の副走查方向の搬送とにより、その先端から（図 4の上部から)順に印刷される。 [0075] 再び図 2に戻って、第一の面が印刷された拡張印刷用紙 1の先端は副走査方向に搬送されて案内爪 119に達する。案内爪 119は回転軸を中心に半時計方向に軽くばね付勢されているのみなので、拡張印刷用紙 1の先端はこの案内爪を押しのけな力 Sら上下の排紙ローラ 117、 118に達し、これらの回転に駆動されてさらに排紙トレイの方に出て行く。

[0076] 第 1の面が全て印刷されて、拡張印刷用紙 1の後端が上下の排紙ローラ 117、 118 の近傍まで搬送されたとき、上下の排紙ローラ 117、 118は逆転を開始し拡張印刷用紙 1は再び搬送ベルト 110の方向に搬送される。このとき案内爪 119が図 2のような位置にあるので、下側の通路に入り、搬送ベルト 110と反転中間コロ 120に駆動されて再びに搬送される。

[0077] このとき印字機構部 101で印刷されるのは拡張印刷用紙 1の第 2の面、すなわち図 4における面 202となる。それぞれの面に印刷される画像の横方向の位置は折り目において接続されるように印刷位置が印刷コントローラ 150によって制御されている。すなわち、印刷コントローラ 150は、印刷対象の A3の大きさの画像のその長手方向における残る半分を、面 202における折り目 2の辺では印刷のマージン (余白）を取らずに印刷するものとしている。

[0078] また第 2面の印刷は後端から（図 4の下方から）行われる。従ってそれぞれの面に印刷される画像が折り目において接続されるように、拡張印刷用紙 1の端部からの画像の印刷開始位置が印刷コントローラ 150によって制御される。すなわち、印刷コント口ーラ 150は、印 Jする画像の向き力 S面 201と面 202とで同じになるように、面 202への印刷では、印刷開始位置を算出して、印刷コマンドを解釈して生成したビットマツプ画像のデータを、紙面の後端（図 5における下方）に相当する位置から先端（図 3における上方）に相当する位置への順に記録へッド 103に送るものとしている。

[0079] 図 5は最終印刷された後、折り重ねられていた拡張印刷用紙 200を広げて、 A3の画像として利用される状態を示している。

[0080] 以上が、拡張印刷用紙 1および印刷装置 100を用いて、自動的に A3用紙に印刷（用紙拡張印刷モード）を行うための動作についての説明である。

[0081] 次に、図 6は、用紙拡張印刷モードの他に、複数のモードを有する本発明に係る印刷装置 100の動作の一例を説明するものであり、印刷装置 100において通紙可能なサイズよりも大きなサイズのデータを、通紙可能なサイズの用紙に印刷する場合の処理を説明するフローチャートである。なお、印刷装置 100は、前述のとおり、複数の印刷モードを有し、図 4では、通紙される用紙の一方の面に、用紙大のデータを印刷したり、用紙にデータを縮小拡大して印刷したり等の一般的な通常印刷モード以外の印刷モードの処理を示してレ、る。

[0082] これら印刷モードは、先に触れたように、例えば、 ROM152に書き込まれた、各印刷モードに対応するプログラムコードに従って MPU150により行われる。このように、印刷コントローラ 150は、印刷装置 100において通紙可能なサイズよりも大きなサイズのデータを、通紙可能なサイズの用紙に印刷できる。なお、この印刷装置 100では、通紙可能なサイズに対応するデータよりも大きなサイズのデータを通紙可能なサイズの用紙に印刷するものであれば、印刷するデータのサイズ、用紙にサイズはどのようなサイズとしてもよい。ここでは、便宜上、 A3サイズのデータ（ここでは、ビットマップデータ）を A4用紙に印刷する場合として説明する。

[0083] 印刷装置 100では、ステップ S1において、プリンタドライバ 410での印刷モード選択機能で選択がされて印刷コントローラ 150に入力された、印刷モードのいずれが選択されたかの情報 (制御データ）によって選択された印刷モードを判別し、選択された印刷モードの処理 (ステップ S2〜ステップ S5のいずれ力に移行し、各印刷モード処理を行う。

[0084] 両面印刷モードが選択された場合、ステップ S2に移行して、印刷データである A3 サイズのデータであるビットマップ画像を左右に分割して、ステップ S6に移行する。

[0085] ステップ S6では、印刷コントローラ 150は、用紙搬送機構部 180を介して、普通紙（ここでは、 A4サイズの記録紙）を給紙させ、ステップ S7に移行する。

[0086] ステップ S7では、印刷コントローラ 150は、印字機構部 101を介して、ビットマップ画像を分割してなる左半分の画像を給紙された記録紙 (用紙）のおもて面に印刷して

、ステップ S8に移行する。

[0087] ステップ S8では、印刷コントローラ 150は、印字機構部 101を介して、ビットマップ画像を分割してなる右半分の画像を給紙された記録紙の裏面に印刷して、両面印刷モードを終了する。

[0088] ステップ S1にて、縮小印刷モードと判別された場合、ステップ S3に移行し、ステツプ S3では、印刷コントローラ 150は、印刷データである A3サイズのデータであるビットマップ画像を、印刷する用紙に対応したサイズ、ここでは、 70%のサイズに縮小して、ステップ S9に移行する。

[0089] ステップ S9では、印刷コントローラ 150は、用紙搬送機構部 180を介して、普通紙（ここでは、 A4サイズの用紙）を給紙させ、ステップ S10に移行する。

[0090] ステップ S10では、印刷コントローラ 150は、縮小したデータを普通紙、ここでは A4 サイズの用紙のおもて面（1ページ）に印刷して、縮小印刷モードを終了する。

[0091] ステップ S1にて、ページ分割印刷（拡大連写印刷）モードと判別された場合、ステツプ S4に移行する。

ステップ S4において、印刷コントローラ 150は、印刷データである A3サイズのデータであるビットマップ画像を左右に分割して、ステップ S 11に移行する。

[0092] ステップ S11では、印刷コントローラ 150は、用紙搬送機構部 180を介して、普通紙

(ここでは、 A4サイズの記録紙）を給紙させ、ステップ S12に移行する。

[0093] ステップ S12では、印刷コントローラ 150は、印字機構部 101を介して、ビットマップ画像を分割してなる左半分の画像を給紙された記録紙 (用紙）のおもて面に印刷して

、ステップ S 13に移行する。

[0094] ステップ S13では、印刷コントローラ 150は、用紙搬送機構部 180を介して、普通紙

(ここでは、 A4サイズの記録紙）を印刷される用紙の 2枚目として給紙させ、ステップ S

14に移行する。

[0095] ステップ S14では、印刷コントローラ 150は、印字機構部 101を介して、ビットマップ画像を分割してなる右半分の画像を給紙された 2枚目の普通紙のおもて面に印刷して、ページ分割印刷モードを終了する。この後、 1枚目と 2枚目とを継ぎ合わせることによって、印刷装置 100において通紙可能なサイズよりも大きなサイズのデータが、印刷された通紙可能なサイズより大きい用紙として出力できる。

[0096] ステップ S1にて用紙拡張印刷モードと判別された場合、ステップ S5に移行し、ステップ S5では、印刷コントローラ 150は、印刷データである A3サイズのデータであるビットマップ画像を左右に分割して、ステップ S15に移行する。

[0097] ステップ S15では、印刷コントローラ 150は、用紙搬送機構部 180を介して、拡張印刷用紙 (ここでは、 A4サイズの記録紙を折り畳み A4サイズとした用紙）を給紙させ、ステップ S 16に移行する。

[0098] ステップ S16では、印刷コントローラ 150は、印字機構部 101を介して、ビットマップ画像を分割してなる左半分の画像を、給紙された拡張印刷用紙のおもて面で一方側、ここでは右側へシフトして印刷する。このステップ S16は、詳細には、分割した画像データを、その分割線部分が、拡張印刷用紙のおもて面における一方側の辺部、つまり、拡張印刷用紙の折り目を形成する辺部に一致する位置となるように、シフトさせて拡張印刷用紙のおもて面に印刷する。このステップ S16の処理の後、ステップ S17 に移行する。

[0099] ステップ S17では、印刷コントローラ 150は、用紙搬送機構部 180を介して、ビットマップ画像を分割してなる右半分の画像を、印字機構部 101により反転させ、印刷される面側にされた拡張印刷用紙の裏面で、一方側、ここでは左側へシフトして印刷して用紙拡張印刷モードを終了する。このステップ S17は、詳細には、分割した画像データを、その分割線部分が、拡張印刷用紙の裏面における一方側の辺部、つまり、拡張印刷用紙の折り目を形成する辺部に一致する位置となるように、シフトさせて拡張印刷用紙の裏面に印刷する。この後、拡張印刷用紙は、おもて面及び裏面にそれぞれ印刷された拡張印刷用紙の内面タックを剥がして広げられる。

[0100] 以上、拡張印刷用紙 1を用いて自動的に A3用紙に印刷を行う印刷モードである用紙拡張印刷モードを有した印刷装置 100について説明した。

[0101] なお、印刷装置 100は、用紙搬送の経路において、用紙 105の副走查方向の辺の位置 *方向に安定に保持されたガイドを備え、用紙搬送の際に、用紙としての拡張印刷用紙 1の折り目 2の辺をこのガイドに当接させて拡張印刷用紙 1の方向が矯正できるものとしてもよレ、。これによつて拡張印刷用紙 1の主走查方向のラスタにおける折り目 2の位置での隙間又は欠落の発生をより抑えることができる。

[0102] また、さらには、印刷装置 100は、記録ヘッド 103力印刷を行おうとしている対象の用紙 105の端部（辺）の位置を検出する光センサを備え、その光センサで用紙 105 の端部（辺）を検出して、印刷コントローラ 150が印刷すべき画像のデータの送り出しのタイミングを記録ヘッド 103の主走査方向の位置に対して調節するものとしてもよい。これによつて拡張印刷用紙 1の主走査方向のラスタにおける折り目 2の位置での隙間又は欠落の発生をほぼ確実になくすことができる。

[0103] また、印刷コントローラ 150は、上述の説明では、用紙 1が折り重ねられてできている紙面 201及び 202における折り目 2の辺で、それぞれ、印刷のマージン（余白）を取らずに印刷するものとした力例えば、 0. 5mm程度の印刷のマージン（余白）を取つて印刷するものとしてもよぐさらには、そのマージンの部分は、空白ではなぐ各ラスタについて、マージンに掛かる直近の画素と同じ色.濃度の画素をそのマージンの区間に渡って連続させて伸長した画像（すなわち、印刷される画像が折り目 2に掛かる部分では引き延ばされたもの）としてもよレ、。このような、画像の加工を行うことで、折り目 2を開いたときにその部分が若干盛り上がることによる視覚上の画像の歪みを矯正し又は抑えることができる。

[0104] また、上述の説明では、印刷を行うページ（印刷の対象の範囲である一つの面）のサイズを、その印刷が実際になされる紙面のサイズよりも大きいものとし、例として A3 サイズの画像を二つに折り重ねられて A4の大きさとなった紙面の両面に印刷するものとしたが、例えば、 A4サイズの画像を 2倍に拡大して印刷する場合であっても、その拡大した画像を 2つに分割して、その分割の 1つは印刷用紙のおもて面に、他の 1 つは同じ印刷用紙の裏面に印刷するものとしてもよい。

[0105] (実施の形態 2)

次に本発明の実施の形態 2に係わる印刷用紙、印刷方法または印刷装置についての説明をする。以下の説明では、実施の形態 1と同様の構成や動作を行う部分については説明を省略し、また同様の機能を有する要素については同じ番号を付与する。

[0106] 図 7、図 8は、本発明の実施の形態 2に係る印刷装置の側断面図である。この実施の形態では印刷装置 300には、用紙拡張印刷のための拡張印刷用紙 1の専用給紙口 301が設けられている。

[0107] ユーザが用紙拡張印刷を行うときは、拡張印刷用紙 1を図 7のように専用給紙口 30 1に、先端が上下の排紙ローラ 317、 318に突き当たるようにしてセットする。このときの拡張印刷用紙 1をセットする方向は、実施の形態 1の場合と同様である。ここでは下排紙ローラ 318は、拡張印刷用紙 1の先端がつきあてやすぐさらにその後の回転に伴い拡張印刷用紙 1を取り込みやすいように、上排紙ローラ 317に比べて径を大きくしてある。専用給紙口 301の奥には検知レバー 302が設置されており、拡張印刷用紙 1が図 6のようにセットされると、検知レバー 302に連動した（図示しなレ、）用紙有無検知センサにより拡張印刷用紙 1がセットされたことが検知され、印刷装置 300は用紙拡張印刷モードに入る。

[0108] この状態で、この印刷装置に接続された（図示しない）コンピュータからの印刷の指示がなされると、用紙拡張印刷動作が開始する。

[0109] まず上下の排紙ローラ 317、 318が、拡張印刷用紙 1を装置内に取り込む方向に回転を開始し、拡張印刷用紙 1は取り込まれる。このとき上下の排紙ローラ 317、 318 には下方の通常の給紙部のように用紙を一枚にさばく機能はないので、拡張印刷用紙 1の折り重ねられた内面の粘着剤は極めて弱い粘着力であっても、もしくは粘着層を設けなくても搬送に支障が出ることが無い。

[0110] 取り込まれた拡張印刷用紙 1の先端は、実施の形態 1と同様に上向きにばね付勢された案内爪 119に案内されて下方の通路に入り、搬送ベルト 110とその周辺の実施の形態 1と同様の部材により印字機構部 101に搬送されて、第 1面が印刷されていく。印刷後の動作は実施の形態 1と同様である。

[0111] 図 8は第 1面の印刷が終了し、拡張印刷用紙 1の後端が上下の排紙ローラ 317、 3 18の近傍まで達した状態を示している。このとき上下の排紙ローラ 317、 318は逆転を開始し、再び拡張印刷用紙 1が装置内に取り込まれ、実施の形態 1と同様にして第 2面の印刷が行われる。

[0112] 以上が本発明の実施の形態 2に係わる印刷用紙、印刷方法または印刷装置についての説明である。本実施の形態 2では、用紙拡張印刷専用の給紙口が設けられてレ、るので給紙部の一枚分離のための機構が不要で、従って拡張印刷用紙 1の折り重ね部の粘着層は不要かもしくは極めて微弱な粘着力のものでよい。

[0113] (実施の形態 3) 次に本発明の実施の形態 3に係わる印刷方法または印刷装置についての説明をする。本実施の形態 3では、拡張印刷用紙 1の折り目に特に小さい文字が重なる場合に、文字の位置をずらして印刷するように制御するものである。つまり、本実施の形態では、印刷コントローラ 150は、 1つのページ上での各オブジェクトの位置を調節するオブジェ外調整手段を有しており、このオブジェ外調整手段によって、拡張印刷用紙 1の折り目に重なる文字の位置をずらして、折り目に重ならないように位置させて印刷させることができる。

[0114] 図 9Aはこのような制御を行わず、通常に印刷した場合の印刷結果を示す。 401A の部分において、上段の大きな文字は折り目と文字が重なってもそれほど支障はなレ、が、下段の小さな文字については折り目と重なると判別しにくくなり誤読が発生する可能性もある。

[0115] 本実施の形態 3では、通常の印刷で所定以下の大きさの文字が折り目と重なった位置に来る場合に、図 9Bの 401Bの部分に示すように、文字と文字の間隔部分が折り目に来るまでその文字の含まれる行全体を横方向にずらして印刷するように制御するものである。このことは、印刷コントローラ 150が印刷される文字の文字コードを解釈してそのフォントのビットマップ画像を画像バンドメモリ a4に展開する際、その展開の位置が折り目 2の位置に掛かるかどうかを判定し、掛かると判定したときには、該当する文字列について折り目 2がその文字間に来るようそのビットマップ画像の展開の位置を補正することによって行える。このとき行全体をずらすかわりに、近傍の文字間隔を少しずつずらすことによって、目的の文字が折り目力外れるようにしてもよい。

[0116] ここで、折り目 2に掛力るものが文字ではなぐ画像の場合には、その画像の折り目 2に掛かる近傍の領域における画像濃度の変化を調べて、その変化が無いか、より小さい領域を、折り目 2の位置とするよう、その画像の位置を微調節することができる。この位置の微調節は、印刷データにおける画像のオブジェクト毎に行うこともできる

[0117] 以上が、本発明の実施の形態 3に係わる印刷方法または印刷装置についての説明である。

[0118] 本実施の形態 3では、印刷後に拡張印刷用紙 1を広げて全体を一覧するとき、特に小さな文字が折り目と重なることが無いので見やすぐ文字を誤って識別したりすることが防止できる。

[0119] なお、本実施の形態 3では、小さな文字が折り目と重なるときに文字の判別に支障が無いように位置をずらして、折り目から文字が外れるようにする例を説明した。このとき文字ではなく折り目と重なると印刷が不安定となる他の形状、例えば折り目の近傍にくる S線や点などでも、必要に応じて行うことで同様の効果がある。特に縦の S 線が折り目の近傍に来るとそのままでは、微小な位置ズレ等によって S線が印刷されなかったり、途切れたりすることが発生しやすいからである。

[0120] なお、以上の各実施の形態では、インクジェット記録方式による印刷装置を用いて両面印刷を行う例を中心に説明したが、本発明は電子写真記録方式を用いた自動両面機能を有する印刷装置を用いても同様の効果を発揮できる。

[0121] また、この場合、用紙の裏表の各面における副走查方向の印刷位置について、トナ一像を用紙に転写する手前で用紙を待機させるためのローラ (いわゆるレジストローラ )の位置から転写がされる位置までの間において、用紙の副走査方向の先端を検出するための、例えば光センサを設け、その光センサでの用紙の先端の検出時刻と、トナー像における印刷領域の先端の位置との関係によって、用紙搬送の速度を調節して、用紙の先端とトナー像における印刷領域の先端とを転写がされる位置にて一致させてもよい。このことにより、用紙の裏表の各面における副走査方向の印刷位置がより正確に合わせられ、面 201に印刷された画像と面 202に印刷された画像とのずれをより ί卬えることができる。

[0122] また、本実施の形態では、文字や画像の印刷が拡張印刷用紙 1の折り目 2に掛からないよう、印刷装置 100の印刷コントローラ 150が文字や画像についてのビットマツプ画像の展開の位置を補正するものとした力その位置の補正をプリンタドライバ 41 0が行うものとしてもよい。

[0123] すなわち、例えば、プリンタドライバ 410は、用紙拡張印刷モードで印刷装置 100 での印刷を行う場合、印刷のためのビットマップ画像のデータの生成するときに、文字や画像の印刷が拡張印刷用紙 1の折り目 2に掛からないようその文字や画像についてのビットマップ画像の展開の位置を補正する。そして、プリンタドライバ 410は、その生成したデータを印刷装置 100に送って印刷装置 100に印刷を行わせる。一方、印刷装置 100は、面 201及び面 202における折り目 2の辺では印刷のマージン（余白）を取らずに印刷する。

[0124] このような構成をとることで、プリンタドライバ 410は、いわゆる印刷プレビューとして、文字や画像が折り目 2に掛からないようその位置が補正されたイメージをホストコンピュータにおいて表示することができ、ユーザでの確認が印刷を実行する前に行えるものとすることができる。このとき、プリンタドライバ 410は、さらに、ビットマップ画像に展開する位置の補正について、ユーザがその補正の対象 (文字や画像のオブジェクト）、量などを調節できるものとすることで、ユーザは利用目的に応じた最適な補正を行うことができる。

[0125] また、印刷装置 100 (印刷コントローラ 150)では、用紙拡張印刷モードの機能に加え、入力した印刷データに基づき生成したビットマップ画像をその長手方向において半分に分割して、その 1つを用紙 105のおもて面に、他の 1つを裏面にそれぞれ通常の印刷マージン (余白）を取った印刷を行う（この印刷の動作条件をページ分割印刷モードと呼ぶ）ようにしてもよい。さらに、印刷装置 100は、印刷を行うページ（印刷の対象の範囲である一つの面）のサイズに対し、より小さなサイズの紙面に実際の印刷を行う（この印刷の動作条件を縮小印刷モードと呼ぶ）ようにしてもよい。また、印刷装置 100は、両面印刷のための機構を制御して両面印刷を行う機能（この印刷の動作条件を自動両面印刷モードと呼ぶ）を有して、印刷用紙の裏表に対する各画像の向き及び並び順がユーザによって設定できるものとしてもよレ、。これらに伴って、プリンタドライバ 410は、用紙拡張印刷モードについてと同様に、ページ分割印刷モード、縮小印刷モード及び自動両面印刷モードの各モードについても、それを選択し、そのモードでの印刷の動作条件の設定が行えるものとしてもよい。

[0126] また以上の各実施の形態では、拡張印刷用紙として A3の大きさの印刷用紙を二つ折りにして A4の大きさにして両面印刷する例を中心に説明した力 S、例えば A2の大きさの印刷用紙を 2回折り重ねて A4の大きさにしたものを用レ、、一回自動両面で印刷した後、 2回目の折り目を反対側に折り返して未印刷部を表にしてもう一度自動両面印刷をすることも可能である。この場合には A4プリンタによって A2の大きさの印刷が可能となる。

[0127] (実施の形態 4) (拡張印刷用紙の説明）

図 10は、本発明の実施の形態 4に係る印刷方法または印刷装置に用いる望ましい印刷用紙 (以下拡張印刷用紙という） 10の例である。この拡張印刷用紙 10は A3の大きさの用紙を中央にて折り目 2をつけて山折りにしたものである。この拡張印刷用紙 10の折り目と反対側の肩部には人間の目に目視可能なマーク 11が付与されている。この位置であれば A3画像の肩部になるので、画像に与える影響が比較的少なくできる。マーク 11は、折り目 2と図 10に示されたような一定の位置関係になるように設けられている。この拡張印刷用紙 10は二つに折り重ねられた状態で、矢印 3の方向に後述する印刷装置に揷入されるものであり、すなわち操作する人はマーク 11が右上に来るような方向に揷入すれば、正しくセットされたことになる。

[0128] この実施の形態 4では望ましくは折り重ねる内面の一部に、粘着層 4が設けられている。この粘着層により、折り重ねられた状態で上下が密着し、装置内ではあたかも一枚の用紙のごとくに扱うことができる。ただしこの粘着層は、せん断力に対しては強固であるが引き剥がす方向によっては容易に剥がすことが可能である。このような粘着材料として例えば水性アクリル系粘着剤などが使用できる。

[0129] さらに、ゴム系の粘着剤による粘着層にあら力じめ圧力をかけて粘着させたもので構成してもよい。この構成では一旦剥がすと接着効果が殆どなくなり、印刷後は広げることによって A3の用紙と同じように扱うことができる。またこの粘着層 4はその粘着力が微弱であれば、折り重ねられた内面の全面に設けてもよい。特に、本実施の形態 4では印刷装置として後述するようにインクジェット記録方式による例で説明しているが、後述の実施形態のような電子写真記録方式の印刷装置を用レ、る場合には、トナーを加熱定着する定着部でシヮが発生しやすいので、この粘着層の面積はある程度大きい方が望ましい。

[0130] なお本実施の形態 4の図 10では、粘着層 4の端部が、用紙 10の縦、横それぞれの端部に対し一致して形成されているように表示されているが、実際には端部にごく微小の粘着層 4の未塗布領域を設けることが望ましい。用紙 10の端部まで粘着層 4を設けると、装置内で搬送されたり、ローラなどで圧力をかけられたりすると粘着剤がはみ出て装置内の部材に付着して悪影響を及ぼす可能性がある。特に電子写真記録方式の印刷装置を使用する場合には、一般には、画像の定着のため定着器で熱を力 4ナながら高い圧力が加えられるので、粘着剤がはみ出して装置の部材に悪影響を及ぼす可能性が高くなる。

[0131] (印刷装置の説明）

図 11は、本発明の実施の形態 4に係る印刷装置の側断面図である。

[0132] この印刷装置 1100は、通常使用できる最大印刷用紙が A4の印刷装置であり、ィンクジェット記録方式を用いたもので、装置内で用紙を反転させて両面の印刷ができる自動両面機構を備えている。なお、印刷装置 1100の基本的構成は、上述した実施の形態 1の印刷装置 100の構成と略同様のものであり、図 3に示す印刷装置 100 における印刷コントローラ 150、操作パネル部 170、用紙搬送機構部 180、印字機構部 101等を有する。

[0133] 図 11に示すように、印刷装置 1100では、内部の印字機構部 101は、主走査方向（図 11紙面奥行き方向）に移動可能なキャリッジ 102、キャリッジに搭載したインクジェットヘッドでなる記録ヘッド 103、記録ヘッドへのインクを供給するインクカートリッジ 1 04などで構成される。

[0134] 下方部には前方（図 11紙面の右方向）から多数枚の用紙 105を積載可能な給紙力セット 106を抜き差し自在に装着することができる。装置は給紙カセット 1106から給送される用紙 105を取り込み、印字機構部 101によって所定の画像を記録した後、給紙力セット 105の上部に配された排紙トレイ 107に排紙する。

[0135] 一方、印字機構部 101での記録ヘッド 103の主走査に対し、用紙 105を副走査方向に搬送するため、第 1搬送ローラ 108と第 2搬送ローラ 109との間に用紙 105を静電吸着して搬送する搬送ベルト 110が張架されてレ、る。

[0136] 第 1搬送ローラ 108には搬送ベルト 110を介して用紙 105の送り角を規定する先端コロ 111を押し付けて配設してレ、る。

[0137] 一方、給紙カセット 106から用紙 105を搬送ベルト 110上に給紙するため、用紙 10 5を一枚ずつ分離して給送するため互いに押圧された給紙コロ 112及びフリクションパッド 113、さらに給送される用紙 105を第 1搬送ローラ 108に当接させて配設した中間コロ 114、用紙 105を案内するガイド部材 115が設けられている。そして印刷が終了した用紙 105を排紙トレイ 107に排出するため、用紙 105を案内するガイド部材 116と上排出ローラ 117、下排出ローラ 118が設けられている。

[0138] さらに、自動両面印刷を行うための機構として、表面の印刷後上下の排出ローラ 11 7、 118に後端を残すまで排出された用紙 105を、上下搬送ローラ 117、 118の逆転によりもう一度引き戻して再度搬送ベルト 110に搬送するため、引き戻された用紙 10 5を下方向に案内するための案内爪 119と反転中間コロ 120が設けられている。これらの機構によって、用紙 105を反転して自動両面印刷をすることが可能となっている

[0139] (用紙拡張印刷動作の説明）

次にこれらの拡張印刷用紙 10および印刷装置 1100を用いて、自動的に A3用紙に印刷を行う（以下用紙拡張印刷という）ための動作について説明する。

[0140] 用紙拡張印刷を行うときは上述のように、ユーザは拡張印刷用紙 10を、マーク 11 が右上に来るようにすることによって図 10の矢印 3の方向が先端になるように、図 11 の印刷装置 100の給紙カセット 106にセットする。この印刷装置に接続された（図示しなレ、）コンピュータからの用紙拡張印刷の指示により印刷装置 1100は用紙拡張印刷モードで制御される。印刷装置 1100の動作が開始し、拡張印刷用紙 10の一枚が給紙コロ 112とフリクションパッド 113の作用により搬送ベルト 108の方に搬送される。このとき拡張印刷用紙 10は二つ折りにして折り重なった状態であるが、先端が粘着剤で張り合わされており、これはせん断力に対しては強固な粘着力をもっているため、あた力も一枚のようにして送り出される。用紙拡張印刷モードのときは、給紙コロ 11 2とフリクションパッド 113との間の押圧力が通常より小さくなるように制御してもよい。このときは、拡張印刷用紙 10の粘着層 4の粘着力はより小さくすることができる。

[0141] また、給紙カセット 106の代わりに、拡張印刷用紙を一枚だけ搭載した用紙拡張印刷のための専用のカセットに入れ替えて、その場合にこのフリクションパッド 113を解除してさばきを行わなレ、ように制御してもよレ、。

[0142] 拡張印刷用紙 10が搬送ベルト 108により搬送されて、印字機構部 101に達するとまず拡張印刷用紙 10の片面が印刷される。 [0143] 図 12には両面を最終まで印刷された拡張印刷用紙 200を半分広げかけた状態を示すが、最初の印刷では第 1の面（マークのある面と反対の面）、すなわちこの図 12 における面 1201の画像がまず印刷される。このとき 1201の画像の印刷は、記録へッド 103の主走査とこれにタイミングを合わせた拡張印刷用紙 10の副走查方向の搬送とにより、その先端から（図 12の上部から）順に印刷される。

[0144] 再び図 11に戻って、第一の面が印刷された拡張印刷用紙 10の先端は副走查方向に搬送されて案内爪 119に達する。案内爪 119は回転軸を中心に半時計方向に軽くばね付勢されているのみなので、拡張印刷用紙 10の先端はこの案内爪を押しのけながら上下の排紙ローラ 117、 118に達し、これらの回転に駆動されてさらに排紙トレイの方に出て行く。

[0145] 第 1の面が全て印刷されて、拡張印刷用紙 10の後端が上下の排紙ローラ 117、 11 8の近傍まで搬送されたとき、上下の排紙ローラ 117、 118は逆転を開始し拡張印刷用紙 10は再び搬送ベルト 110の方向に搬送される。このとき案内爪 119が図 11のような位置にあるので、下側の通路に入り、搬送ベルト 110と反転中間コロ 120に駆動されて再びに搬送される。

[0146] このとき印字機構部 101で印刷されるのは拡張印刷用紙 10の第 2の面（マークのある面）、すなわち図 12における面 1202となる。それぞれの面に印刷される画像の横方向の位置は折り目において接続されるように印刷位置が制御されている。

[0147] また第 2面の印刷は後端から（図 12の下方から）行われる。従ってそれぞれの面に印刷される画像が折り目において接続されるように、拡張印刷用紙 10の端部からの画像の印刷開始位置が制御される。

[0148] 図 13は最終印刷された後、折り重ねられていた拡張印刷用紙 1200を広げて、 A3 の画像として利用される状態を示している。

[0149] 以上が、拡張印刷用紙 10および印刷装置 1100を用いて、自動的に A3用紙に印刷を行うための動作についての説明である。

[0150] (実施の形態 5)

次に本発明の実施の形態 5に係わる印刷用紙、印刷方法または印刷装置についての説明をする。以下の説明では、実施の形態 4と同様の構成や動作を行う部分については説明を省略し、また同様の機能を有する要素については同じ番号を付与する。

[0151] 図 14、図 15は、本発明の実施の形態 5に係る印刷装置の側断面図である。この実施の形態では印刷装置 1300には、用紙拡張印刷のための拡張印刷用紙の専用給紙口 301が設けられている。このときに用いる拡張印刷用紙は、最終印刷されて広げられた状態の拡張印刷用紙 1400、 1400aとして図 16A、図 16Bに示す。すなわち、この用紙では折り目に対し、右上の肩部と左下の肩部の両方に同じ形状のマーク 12 、 13がそれぞれ設けられている。

[0152] ユーザが用紙拡張印刷を行うときは、拡張印刷用紙 1400を印刷前の折り重ねた状態で図 14のように専用給紙口 301に、先端が上下の排紙ローラ 317、 318に突き当たるようにしてセットする。

[0153] 再び図 14に戻って、この装置で拡張印刷用紙 1400をセットする方向は、実施の形態 4の場合と同様にマークが操作者からみて右上になるようにして挿入される。この場合には、図 16のマーク 12のある面が上側でも、マーク 13のある面が上側でも良い。どちらの場合も、折り目は挿入方向に対して操作者からみて左側になることとなる。

[0154] ここでは下排紙ローラ 318は、拡張印刷用紙 1400の先端がつきあてやすぐさらにその後の回転に伴い拡張印刷用紙 1400を取り込みやすいように、上排紙ローラ 31 7に比べて径を大きくしてある。専用給紙口 301の奥には検知レバー 302と拡張用紙検知センサ 319が設置されている。拡張印刷用紙 1400が図 14のようにセットされると、検知レバー 302に連動した（図示しない）用紙有無検知センサにより何らかの用紙がセットされたことと同時に、拡張用紙検出センサ 319によりマーク 12もしくはマーク 13を検知することにより拡張印刷用紙 1400が正しい向きでセットされていることと判断して、印刷装置 1300は用紙拡張印刷モードに入る。

[0155] この状態で、この印刷装置に接続された（図示しない）コンピュータからの印刷の指示がなされると、用紙拡張印刷動作が開始する。

[0156] まず上下の排紙ローラ 317、 318が、拡張印刷用紙 1400を装置内に取り込む方向に回転を開始し、拡張印刷用紙 1400は取り込まれる。このとき上下の排紙ローラ 31 7、 318には下方の通常の給紙部のように用紙を一枚にさばく機能はないので、拡張印刷用紙 1400の折り重ねられた内面の粘着剤は極めて弱い粘着力であっても、もしくは粘着層を設けなくても搬送に支障が出ることが無い。

[0157] 取り込まれた拡張印刷用紙 1400の先端は、実施の形態 4と同様に上向きにばね付勢された案内爪 119に案内されて下方の通路に入り、搬送ベルト 110とその周辺の実施の形態 4と同様の部材により印字機構部 101に搬送されて、第 1面が印刷されていく。印刷後の動作は実施の形態 4と同様である。

[0158] 図 15は第 1面の印刷が終了し、拡張印刷用紙 10の後端が上下の排紙ローラ 317 、 318の近傍まで達した状態を示している。このとき上下の排紙ローラ 317、 318は逆転を開始し、再び拡張印刷用紙 400が装置内に取り込まれ、実施の形態 4と同様にして第 2面の印刷が行われる。

[0159] 以上が本発明の実施の形態 5に係わる印刷用紙、印刷方法または印刷装置についての説明である。本実施の形態 5では、用紙拡張印刷専用の給紙口が設けられてレ、るので給紙部の一枚分離のための機構が不要で、従って拡張印刷用紙 1400の折り重ね部の粘着層は不要力もしくは極めて微弱な粘着力のものでよい。

[0160] (実施の形態 6)

次に本発明の実施の形態 6に係わる印刷方法または印刷装置についての説明をする。本実施の形態 6では、拡張印刷用紙 10の折り目に特に小さい文字が重なる場合に、文字の位置をずらして印刷するように制御するものである。

[0161] 図 16Aはこのような制御を行わず、通常に印刷した場合の印刷結果を示す。 1401 Aの部分において、上段の大きな文字 (ここでは、「G」の文字）は折り目と文字が重なつてもそれほど支障はないが、下段の小さな文字 (ここでは「o」の文字）につレ、ては折り目と重なると判別しにくくなり誤読が発生する可能性もある。

[0162] 本実施の形態 6では、通常の印刷で所定以下の大きさの文字が折り目と重なった位置に来る場合に、図 16Bの 1401Bの部分に示すように、文字と文字の間隔部分が折り目に来るまでその文字の含まれる行全体を横方向にずらして印刷するように制御するものである。具体的には、図 16 (b)において、「o」の文字が折り目力外れ、 Γ o」の文字と「p」の文字との間に折り目が位置するように印刷制御される。このとき行全体をずらすかわりに、近傍の文字間隔を少しずつずらすことによって、目的の文字が折り目力も外れるようにしてもよい。

[0163] 以上が、本発明の実施の形態 6に係わる印刷方法または印刷装置についての説明である。

[0164] 本実施の形態 6では、印刷後に拡張印刷用紙 10を広げて全体を一覧するとき、特に小さな文字が折り目と重なることが無いので見やすぐ文字を誤って識別したりすることが防止できる。

[0165] なお本実施の形態 6では、小さな文字が折り目と重なるときに文字の判別に支障が無いように位置をずらして、折り目から文字が外れるようにする例を説明した。このとき文字ではなく折り目と重なると印刷が不安定となる他の形状、例えば折り目の近傍にくる線ゃ点などでも、必要に応じて行うことで同様の効果がある。特に縦の線が折り目の近傍に来るとそのままでは、微小な位置ズレ等によって線が印刷されなかつたり、途切れたりすることが発生しやすいからである。

[0166] なお以上の各実施の形態 4〜6では、インクジェット記録方式による印刷装置を用レ、て両面印刷を行う例を中心に説明したが、本発明は電子写真記録方式を用いた自動両面機能を有する印刷装置を用いても同様の効果を発揮できる。

[0167] また以上の各実施の形態では、拡張印刷用紙として A3の大きさの印刷用紙を二つ折りにして A4の大きさにして両面印刷する例を中心に説明した力、例えば A2の大きさの印刷用紙を 2回折り重ねて A4の大きさにしたものを用レ、、一回自動両面で印刷した後、 2回目の折り目を反対側に折り返して未印刷部を表にしてもう一度自動両面印刷をすることも可能である。この場合には A4プリンタによって A2の大きさの印刷が可能となる。

[0168] (実施の形態 7)

次に本発明の実施の形態 7に係わる印刷方法または印刷装置についての説明をする。本実施の形態 7は、印刷装置としてオフィスで用いられる電子写真方式を用いた最大 A4の大きさの印刷が可能なカラーレーザプリンタに本発明を応用したものである。

[0169] (印刷装置の説明）

図 17は本実施の形態 7に用いる印刷装置である A4版用のカラーレーザプリンタ 1 500の概略構成図である。以下このカラーレーザプリンタ 1500の構成と通常の印刷動作について説明する。

[0170] 本実施の形態に係るカラーレーザプリンタ 1500は、カラー画像の発色に寄与する 4色のトナー像を 4つの像担持体上に個別に形成し、各像担持体上のトナー像を中間転写体上に順次重ね合わせて一次転写した後、この一次転写像を記録媒体に一括転写（二次転写）してカラー画像を形成する方式を採っている。

[0171] 図 17において、カラーレーザプリンタ 1500の各構成要素に付した符号の末尾の記号 Y， Μ, C, Κの、 Υはイェロー画像、 Μはマゼンタ画像、 Cはシアン画像、 Κはブラック画像のそれぞれの画像形成に関与する構成要素を示しており、同一符号の構成要素はそれぞれ共通した構成を有してレ、る。

[0172] 図 17に示すように、カラーレーザプリンタ 1500は、前記像担持体としての 4つの感光体ドラム 510Y， 510M, 510C, 510Κ、前記中間転写体としての無端状の中間転写べノレト 520を備えてレヽる。各感光体ドラム 510Y, 510M, 510C, 510Kの周囲には、各色のトナー像を個別に形成するための画像形成ユニット UY, UM, UC, U Κが配設されている。

[0173] 画像形成ユニット UY, UM, UC, UKにはそれぞれ、図示しない帯電器、現像器

、クリーニング装置などを個別に有している。

[0174] 図 17において、各感光体ドラム 510Y, 510M, 510C, 510Kは、それぞれ矢印方向に回転される。各感光体ドラム 510Y, 510M, 510C, 510Kの表面は、図示しない帯電器により一様に所定の電位にそれぞれ帯電される。

[0175] 帯電された各感光体ドラム 510Y, 510M, 510C, 510Kの表面には、露光装置 5

70により特定色の画像データに対応したレーザビームの走査線が照射される。

[0176] これにより、各感光体ドラム 510Y， 510M, 510C, 510Kの表面に、前記特定色毎の静電潜像がそれぞれ形成される。

[0177] 感光体ドラム 510Y, 510M, 510C, 510K上に形成された各静電潜像は、画像形成ユニット UY, UM, UC, UK内のそれぞれの現像器から供給される各色のトナ一によりそれぞれ顕像化される。これにより、各感光体ドラム 510Y, 510M, 510C,

510K上には、カラー画像の発色に寄与する未定着の 4色のトナー像が形成される。 [0178] 感光体ドラム 510Y, 510M, 510C, 510K上に顕像化された 4色のトナー像は、図示しない転写手段により、中間転写ベルト 520に所定のタイミングで順次一次転写される。これにより、感光体ドラム 510Y, 510M, 510C, 510K上の 4色のトナー像が順次重ね合わされ、中間転写ベルト 520上にフルカラー画像が形成される。

[0179] 各感光体ドラム 510Y, 510M, 510C, 510Kは、中間転写ベルト 520にトナー像を転写した後、クリーニング装置により、それぞれの表面に残っている残留トナーが除去される。

[0180] ここで、中間転写ベルト 520は、駆動ローラ 521と従動ローラ 522とに懸架されており、駆動ローラ 521の回転により、図 17において矢印方向へ回動される。

[0181] 一方、カラーレーザプリンタ 1500の下部には、 A4版もしくはそれ以下の印刷用紙

Pが収納された給紙カセット 580が設けられている。印刷用紙 Pは、給紙ローラ 581により給紙カセット 580から:!枚ずつ所定のシート経路に送り出される。

[0182] 前記シート経路に送り出された印刷用紙 Pは、搬送ローラ 582によりレジストローラ 5

83へ向けて給紙され、その先端部がレジストローラ 583の二ップに挟持された状態で給紙が一時的にストップされる。

[0183] このレジストローラ 583に挟持された印刷用紙 Pは、その画像形領域の先端と中間転写ベルト 520上に形成されたフルカラー画像の先端とがー致するタイミングでレジストローラ 583が回転することにより再給紙される。

[0184] 再給紙された印刷用紙 Pは、従動ローラ 522に懸架された中間転写ベルト 520の外周面と中間転写ベルト 520の外周面に接触する二次転写ローラ 584とで形成される転写二ップ部を通過するように搬送される。

[0185] これにより、印刷用紙 Pには、転写ニップ部を通過する際に、中間転写ベルト 520 上に形成されたフルカラー画像が二次転写ローラ 584により一括転写（二次転写）される。

[0186] そして、フルカラー画像 (未定着画像）がー括転写された印刷用紙 Pは、定着装置 5 85の定着ローラ 586および発熱ローラ 587に懸架された定着ベルト 588の外周面と、定着ベルト 588を接触回転駆動する加圧ローラ 589とで形成される定着二ップ部を通過するように搬送される。 [0187] これにより、印刷用紙 Pには、転写ニップ部で一括転写された未定着のフルカラー画像が定着エップで加熱定着される。このフルカラー画像が加熱定着された印刷用紙 Pは、排紙ローラ 590により排紙トレイ 591上に排紙される。

[0188] 一方、このカラーレーザプリンタは自動両面機能を備えている。この機能を利用して印刷用紙 Pの裏面にも画像形成する場合には、通常の動作で表面にフルカラー画像が加熱定着された印刷用紙 Pは排紙ローラ 590により排出しかかる。印刷用紙の後端が排紙ローラ 590にさしかったとき、排紙ローラ 590が逆転して印刷用紙 Pを再び装置内に導く。このとき切り替え爪 591が図 17で示された位置に付勢されているので、印刷用紙 Pは両面搬送路 592を通って表裏が反転した状態でレジストローラ 583 のエップに搬送される。その後通常の動作と同様に、中間転写ベルト 520から裏面に画像が転写され再び加熱定着された後、排紙トレイ 591上に排紙される。

[0189] また、印刷用紙 Pを手差し給紙する場合には、手差しトレイ 593上に載せられた印刷用紙 Pが、手差し給紙ローラ 594により手差し給紙経路 595を通してレジストローラ 583のエップに搬送される。以降は前と同様に印刷動作が行われる。

[0190] この手差しトレイ 593の紙面奥行き方向手前側の部分には、拡張印刷用紙 400のマーク 12もしくは 13を検知するための拡張用紙検知センサ 596が設けられており、これにより、手差しトレイに拡張印刷用紙がセットされている場合、マークの有無で拡張印刷用紙がどの向きにセットされているかが検出できるようになつている。

[0191] なお、拡張印刷用紙 1は粘着層 4の位置及び模様をおおよそ一定のものとした上で、拡張用紙検知センサ 596は、用紙 105に対し光を照射してその透過光による 1次元又は 2次元の模様が検出できるイメージセンサとして、その模様を印刷コントローラ 150が識別して拡張印刷用紙 1における粘着層 4の位置を検知できるものとしてもよレ、。これによつても、印刷装置 100は、ユーザが拡張印刷用紙 1を給紙カセット 106 内にセットする際のその向きについての規制がなくせ、取扱いが容易にでき、かつ用紙拡張印刷の失敗を防ぐことができる。

[0192] 以上がこのカラーレーザプリンタ 1500の構成と通常の印刷動作の説明である。

[0193] (用紙拡張印刷動作の説明）

次にこのカラーレーザプリンタ 1500を用いて、用紙拡張印刷を行うための動作について説明する。

[0194] このカラーレーザプリンタ 1500で A3用紙に用紙拡張印刷を行うときは、実施の形態 5で用いた図 16の拡張印刷用紙 1400を用いる。まだ印刷されていない折り重ねられた拡張印刷用紙 1400を、図 17のカラーレーザプリンタ 500の手差しトレイ 593 に載せる。

[0195] このとき拡張印刷用紙 1400がセットされた状態で、拡張用紙検知センサ 596がマーク 12ないしマーク 13の有りを検出していれば、拡張印刷用紙 1400は実施の形態 4での図 10の矢印 3と同じように、揷入方向に見て折り目が左側に来る状態でセットされていることが分かる。マークの有りが検出されない場合には、これと逆の折り目が右側に来るようにセットされていると判断される。本実施の形態ではこの向きがどちらになってセットされていても自動的に拡張印刷が行えるようになつている。

[0196] この状態で、このカラーレーザプリンタ 1500に接続されたパーソナルコンピュータから、ユーザにより用紙拡張印刷のモードが選択された状態で印刷指示が入力されると、この手差しトレイ 593に載せられた拡張印刷用紙 10が自動的に選ばれて給紙が開始される。この用紙拡張印刷モードの状態では、自動的に印刷動作は上述の自動両面印刷動作を行うように設定されている。

[0197] さらにこのモードでは、上述の拡張印刷用紙 1400がセットされている向きにかかわらず、表裏に印刷される画像の関係力折り目に対しては常に実施の形態 4で述べたような関係に印刷されるように設定され、最終印刷される画像が図 12と同様になるように印刷の順番が選択される。

[0198] すなわちマークが検出されていた場合には、まず図 16Aにおける左側の面の画像が図 16Aのような位置に来るように画像形成され、二次転写ローラ 584の部分で転写される。この場合画像の上下方向の位置関係は、中間転写ベルト 520上に形成された画像が運ばれてくるタイミングとレジストローラ 583によって給送開始されるタイミングを合わせることによって整合される。そしてこの画像の定着後、自動両面動作によって反転してきたときは、図 16の右側の面の画像が図 16Aのような位置関係で転写される。

[0199] 逆にマークが検出されていない状態で、用紙拡張印刷のモードが選択された状態の印刷指示がされると、最初に形成され転写される画像は図 16Aの右側の画像になるように制御されてレ、る。その後、自動両面の動作で反転されて裏側に図 16Aの左側の画像が形成される。従ってどちらの向きに拡張印刷用紙 400がセットされていても、折り目に対しては、正しい位置で画像が形成されることになる。

[0200] 一方、図 10の拡張印刷用紙 10では、粘着層 4が先端部のみ設けられている例を示している力本実施の形態では粘着層をさらに合わせ面の全体にわたって設けてもよレ、。発明者らの実験では広い面積にわたって粘着層が存在しない面があると、通常の装置では定着後にシヮが発生しやすい場合がある。したがってこれに対しては、分散的に全面にわたつて粘着層を存在させることが望ましレ、。例えば図 18の拡張印刷用紙 15の粘着層 16のように、分散的ではあるが全面に渡って存在させると定着によるシヮが発生しにくいことがわかった。

[0201] またさらに発明者らの実験検討では、このような電子写真方式の印刷装置では、特にハーフトンなどの画像では、条件によっては粘着層のある部分と無い部分で微妙に模様が異なって現れてくる場合があった。これは中間転写ベルトから画像を転写するとき、粘着層があって二枚が密着されている部分と粘着層が無くて間に空気層が存在する部分とが混在すると、転写条件によってはその両者で静電的な性質の違いが現れる場合があると推定される。これに対しては、図 18の粘着層よりさらに隙間も坦めてほぼ全面に粘着層を設けたり、もしくはごく細カ、ドット状の粘着層を全面に設けることで高画質維持の裕度拡大に効果がある。し力し前述のようにこの場合でも、用紙の上下左右の縁に関しては粘着剤のはみ出しによる装置への影響を避けるため、粘着層のない部分を設けることが望ましい。

[0202] 次に、本実施の形態で A2の用紙拡張印刷を行うための動作について説明する。

図 19はこれに用レ、る A2拡張印刷用紙 17で、全体の大きさは A2になっている。この A2拡張印刷用紙 17を図 19の実線 18で示すように縦の中央部分で折って重ね、横幅として A4の短手方向の幅に等しくなるようにする。マーク 14、 15については前述の A3の拡張印刷用紙 1400の場合と同様である。図 19中の破線 19は A4の大きさを示すための仮想線であり、この線に沿って折ることを示すものではなレ、。（粘着層については A3拡張印刷用紙と同様で、ここでの言及は省略する。 ) [0203] 拡張印刷用紙 17を折り重ねた状態で、上述の用紙拡張印刷時と同様に図 17の手差しトレィ 593から挿入され A3の場合と同様に自動的に両面印刷が行われる。このとき A2拡張印刷用紙 17は、上述の自動両面印刷の動作で説明したように排紙ローラ 590のところで逆送されて両面搬送路 592を経て再び二次転写部に行く。このとき図 17の破線 570で示した搬送路部分の長さは通常の A2用紙の長手方向の長さにほぼ等しい。すなわち切り替え爪 591から、両面搬送路 592、レジストローラ 583および二次転写ローラ 584を経て、再び切り替え爪 591に至るまでの搬送路の長さは A2 用紙の長手方向の長さより大きく構成されている。したがって、 A2拡張印刷用紙によつて上述のような自動両面動作を行っても、排紙ローラ 590や切り替え爪 591のところで A2拡張印刷用紙の後端と先端が重なったりして搬送に不都合を起こすことがなレ、。

[0204] この方法によれば、上記実施の形態 6で述べたような、 A2の用紙を 2回折り重ねて A4の大きさにして 2回の用紙拡張印刷操作を行う場合に比べて、 1回の動作でできるので操作が簡単となる。

[0205] なお、以上の実施の形態 4ないし 7では拡張印刷用紙の重ねられた部分を仮固定するために接着剤もしくは粘着剤を使用してあとで剥がす方法で説明したが、折り重ねられた状態で端部を接合したものを用い、印刷後その接合部分を切り離すようにしても同様の用紙拡張印刷が行える。

[0206] また以上の実施の形態 4〜7では、方向を示すためのマークとして目視可能な印を紙面に形成する例で説明した力例えば図 16のマーク 12、 13と同様の形状で用紙をカットしてこれを操作者が目視、または装置が検出できるようにしても良い。さらに実施の形態 5ないし 7では人間の目視可能なマークの例で説明したが、画像にできるだけ影響を与えないように装置にのみ検出可能な人間に識別できないマークであつても良い。

[0207] また以上の各実施の形態では A系列規格の大きさの用紙の例を中心にして説明した力同様の大きさの関係の用紙であれば他の系列の規格、もしくは規格外の用紙であっても同様の効果が得られることは言うまでもない。

[0208] 本発明の第 1の態様に係る印刷方法は、印刷に使用する印刷装置に対し，通紙可能なサイズよりも大きな大サイズの用紙を準備する工程と、この大サイズ用紙を 1回以上折り重ねて紙面を合わせることにより，前記印刷装置に対して通紙可能な用紙サイズとする工程と、前記通紙可能なサイズとした用紙を前記印刷装置に通紙し、その折り重ねられた両面に画像を印刷する工程と、両面印刷後、前記折り重ねられた用紙を伸展し、元の大サイズ用紙に戻す工程と、を有することにより、印刷装置の通紙可能なサイズよりも大きなサイズの用紙を用いて画像印刷を行うようにした。

[0209] 本発明の第 2の態様に係る印刷方法は、上記態様において、印刷後広げて一覧可能なように 1回以上折り重ねた拡張印刷用紙で、両面印刷機能を有する印刷装置により両面印刷するようにした。

[0210] これらの方法によれば、小型で安価な印刷装置で大きな印刷用紙に印刷できる。

[0211] 本発明の第 3の態様に係る印刷方法は、上記態様において、前記画像を印刷する工程では、前記用紙を広げたときに画像の向きと並びが整合されて一覧可能なように、折り目と画像の向きもしくは位置との関係を設定して印刷するようにした。

[0212] この方法によれば、上記態様の効果に加えて、印刷後の画像が一覧しやすい。

[0213] 本発明の第 4の態様に係る印刷方法は、上記態様において、前記拡張印刷用紙は、ほぼ A3の大きさの用紙の表のページを山折りにしたものであるようにした。

[0214] この方法によれば、上記態様の効果に加えて、通常では使用可能な最大印刷用が

A4の印刷装置で A3の印刷ができる。

[0215] 本発明の第 5の態様に係る印刷方法は、上記態様において、前記拡張印刷用紙は、ほぼ A2の大きさの用紙の表のページを 2回山折りにしたものにした。

[0216] この方法によれば、上記態様の効果の効果に加えて、通常では使用可能な最大印刷用が A4の印刷装置で A2の印刷ができる。

[0217] 本発明の第 6の態様に係る印刷方法は、上記態様において、前記拡張印刷用紙は、印刷後広げて一覧可能なように、重ねた部分の一部もしくは全面を粘着層で仮接着するようにした。

[0218] この方法によれば、上記態様の効果に加えて、装置内での給紙や搬送などにおいて折り重ねた部分が互いにずれたりするような支障をきたさない。

[0219] 本発明の第 7の態様に係る印刷方法は、上記態様において、印刷文字の一文字が原画像で前記印拡張刷用紙の折り目に力かるときは、前記折り目が文字と文字の間になるように文字の印刷位置をずらすように制御されるようにした。

[0220] この構成によれば、上記態様の効果に加えて、印刷後の小さな文字が識別しやすレ、。

[0221] 本発明の第 8の態様に係る印刷方法は、印刷装置に対し、通紙可能なサイズよりも大きな大サイズの用紙を準備する工程と、この大サイズ用紙を 1回以上折り重ねて紙面を合わせることにより，前記印刷装置に対して通紙可能な用紙サイズとする工程と、前記通紙可能なサイズとした用紙であってかつ前記折り重ねた折り目と一定の位置関係にあるマークを有する用紙を前記印刷装置に揷入し、その折り重ねられた両面に画像を印刷する工程と、両面印刷後、前記折り重ねられた用紙を伸展し、元の大サイズ用紙に戻す工程と、を有することにより、印刷装置の通紙可能なサイズよりも大きなサイズの用紙を用いて画像印刷を行うようにした。

[0222] 本発明の印刷方法の第 9の態様に係る印刷方法は、上記態様において、印刷後広げて一覧可能なように 1回以上折り重ねた折り目を有し、かつ前記折り目と一定の位置関係にある用紙上のマークを有する拡張印刷用紙で、両面印刷機能を有する印刷装置により両面印刷するようにした。

[0223] これらの方法によれば、小型で安価な印刷装置で大きな印刷用紙に印刷できる。

[0224] 本発明の第 10の態様に係る印刷方法は、上記態様において、前記画像を印刷する工程では、前記用紙を広げたときに画像の向きと並びが整合されて一覧可能なように、前記マークと画像の向きもしくは位置との関係を設定して印刷するようにした。

[0225] この方法によれば、上記態様の効果に加えて、印刷後の画像が一覧しやすい。

[0226] 本発明の第 11の態様に係る印刷方法は、上記態様において、前記画像を印刷する工程では、前記マークの有無を検出することによって、折り目と画像の向きもしくは位置との関係を設定して印刷するようにした。

[0227] この方法によれば、広げたときに画像の向きと並びが整合されて一覧可能なように自動的に印刷されるので、簡単な操作で大きな印刷用紙に望みの画像が印刷できる

[0228] 本発明の第 12の態様に係る印刷装置は、印刷後広げて一覧可能なように 1回以上折り重ねた拡張印刷用紙を含む用紙の一方の面に印刷データに基づいて画像を印刷する印字手段と、前記印字手段に前記用紙を搬送するとともに、前記用紙を反転して前記印字手段に搬送自在な搬送手段と、前記用紙に印刷される前記印刷データに基づく画像の異なる印刷形態としての複数の印刷モードのうち所定の印刷モードで、前記搬送手段及び前記印字手段の動作を制御して、前記印刷データに基づく画像を前記用紙に印刷する印刷制御手段とを有し、前記印刷モードは、前記拡張印刷用紙に前記印刷データに基づく画像を両面印刷する用紙拡張印刷モードを含み、前記印刷制御手段は、前記用紙拡張モードにおいて、前記印刷データに基づく画像を分割して、分割した画像を前記用紙としての前記拡張印刷用紙の両面にそれぞれ印刷する構成を採る。

[0229] この構成によれば、小型で安価な印刷装置で大きな印刷用紙に印刷できる。

[0230] 本発明の第 13の態様に係る印刷装置は、上記構成において、前記印刷制御手段は、用紙拡張印刷モードにおいて、前記拡張印刷用紙を広げたときに画像の向きと並びが整合されて一覧可能なように、折り目と印刷される印刷データの向きもしくは位置との関係を設定する構成を採る。

[0231] この構成によれば、上記構成の効果に加えて、印刷後の画像が一覧しやすい。

[0232] 本発明の第 14の態様に係る印刷装置は、上記構成において、前記搬送手段は、用紙のさばき機能を有する給紙部を有し、前記印刷制御手段は、前記用紙拡張印刷モードでは、前記給紙部を制御して、前記さばき機能を解除もしくは緩和する構成を採る。

[0233] この構成によれば、上記構成の効果に加えて、拡張印刷用紙の給紙に支障が出にくい。

[0234] 本発明の第 15の態様に係る印刷装置は、上記構成において、前記搬送手段は、通常印刷の給紙部ととともに、前記拡張印刷用紙の給紙口を有する構成を採る。

[0235] この構成によれば、上記構成の効果に加えて、拡張印刷用紙の給紙に支障が出にくい。

[0236] 本発明の第 16の態様に係る印刷装置は、上記構成において、前記搬送手段は、用紙を反転させて両面印刷を行うための反転装置を有し、前記印刷制御手段は、前記搬送手段及び前記印字手段に対して、前記用紙の長さもしくは設定された上下の非印刷領域の副走査方向の長さから前記用紙の裏面の印刷開始位置を算出して両面印刷を行うように制御する構成を採る。

[0237] この構成によれば、上記構成の効果に加えて、折り目での画像の接続が正確にできる。

[0238] 本発明の第 17の態様に係る印刷装置は、上記構成において、前記印刷制御手段は、前記印字手段を用いて、前記用紙拡張印刷モードでは、原画像で前記印拡張刷用紙の折り目に力、かる文字を、折り目から外れる位置までずらして印刷する構成を採る。

[0239] この構成によれば、上記構成の効果に加えて、印刷後の小さな文字が識別しやすレ、。

[0240] 本発明の第 18の態様に係る印刷装置は、印刷後広げて一覧可能なように 1回以上折り重ねた折り目を有し、かつ前記折り目と一定の位置関係にある用紙上のマークを有する拡張印刷用紙を含む用紙の一方の面に印刷データに基づいて画像を印刷する印字手段と、前記印字手段に前記用紙を搬送するとともに、前記用紙を反転して前記印字手段に搬送自在な搬送手段と、前記用紙に印刷される前記印刷データに基づく画像の異なる印刷形態としての複数の印刷モードのうち所定の印刷モードで、前記搬送手段及び前記印字手段の動作を制御して前記印刷データに基づく画像を前記用紙に印刷する印刷制御手段とを有し、前記印刷モードは、前記拡張印刷用紙に前記印刷データに基づく画像を両面印刷する用紙拡張印刷モードを含み、前記印刷制御手段は、前記印刷モード選択手段によって前記用紙拡張モードが選択された場合、前記印刷データに基づく画像を分割して、分割した画像を前記用紙としての前記拡張印刷用紙の両面にそれぞれ印刷する構成を採る。

[0241] この構成によれば、小型で安価な印刷装置で大きな印刷用紙に印刷できる。

[0242] 本発明の第 19の態様に係る印刷装置は、上記構成において、前記印刷制御手段は、用紙拡張印刷モードにおいて、前記拡張印刷用紙を広げたときに画像の向きと並びが整合されて一覧可能なように、前記マークに対する、印刷される印刷データに基づく画像の向きの関係を設定して印刷する構成を採る。 [0243] この構成によれば、請求項 5記載の発明の効果に加えて、印刷後の画像が一覧しやすい。

[0244] 本発明の第 20の態様に係る印刷装置は、上記構成において、前記マークの有無を検出することによって、折り目と画像の向きもしくは位置との関係を設定して印刷する構成を採る。

[0245] この構成によれば、請求項 6記載の発明の効果に加えて、広げたときに画像の向きと並びが整合されて一覧可能なように自動的に印刷されるので、簡単な操作で大きな印刷用紙に望みの画像が印刷できる。

[0246] 本発明の第 21の態様に係る印刷装置は、印刷後広げて一覧可能なように 1回以上折り重ねた拡張印刷用紙を含む用紙の一方の面に印刷データに基づいて画像を印刷する印字手段と、前記印字手段に前記用紙を搬送するとともに、前記用紙を反転して前記印字手段に搬送自在な搬送手段と、前記用紙に印刷される前記印刷データに基づく画像の異なる印刷形態としての複数の印刷モードのうち所定の印刷モードで、前記搬送手段及び前記印字手段の動作を制御して、前記印刷データに基づく画像を前記用紙に印刷する印刷制御手段とを有し、前記複数の印刷モードは、見開き可能に閉じ合わされた用紙を用い、この用紙両面に対して印刷データに基づく画像を分割して印刷した後、用紙の閉じ合わせが開放されることにより、用紙の一方面側に画像が集約して配置される拡張印刷モードと、閉じ合わせの存在しない普通用紙を用い、この用紙の一方面側に対して、画像を縮小して印刷させる縮小印刷モードとを含む構成を採る。

[0247] この構成によれば、大サイズの画像データ (A3サイズ)を、小サイズの用紙 (A4サイズ)を用いる印刷装置 (A4用紙用印刷装置）により、用紙の一方面側に印刷する際、元画像よりも小さい縮小印刷で済ませる場合には、普通紙を用いて通常の縮小印刷 (第 2の印刷形態）を行えばよぐ一方、画像を縮小印刷よりも大きく印刷したい場合には、閉じ合わされた用紙を用いて、拡張印刷（第 1の印刷形態）を行えばよい。

[0248] 本発明の第 22の態様に係る印刷装置は、印刷後広げて一覧可能なように 1回以上折り重ねた拡張印刷用紙を含む用紙の一方の面に印刷データに基づいて画像を印刷する印字手段と、前記印字手段に前記用紙を搬送するとともに、前記用紙を反転して前記印字手段に搬送自在な搬送手段と、前記用紙に印刷される前記印刷データに基づく画像の異なる印刷形態としての複数の印刷モードのうち所定の印刷モードで、前記搬送手段及び前記印字手段の動作を制御して、前記印刷データに基づく画像を前記用紙に印刷する印刷制御手段とを有し、前記複数の印刷モードは、見開き可能に閉じ合わされた用紙を用レ、、この用紙両面に対して印刷データに基づく画像を分割して印刷した後、用紙の閉じ合わせが開放されることにより、用紙の一方面側に画像が集約して配置される拡張印刷モードと、閉じ合わせの存在しない複数の普通用紙を用レ、、これらの用紙の一方面側に対して印刷データに基づく画像を分割して印刷させるページ分割印刷モードとを含む印構成を採る。

[0249] この構成によれば、大サイズの画像データを例えば等倍で印刷する際、複数ぺージに分けて印刷して済ませる場合には、普通紙を用いてページ分割印刷（第 3の印刷形態）を行い、一方、一枚の用紙に対して印刷したい場合には、閉じ合わされた用紙を用いて、拡張印刷（第 1の印刷形態）を行えばよい。

[0250] 本発明の第 23の態様に係る印刷装置は、印刷後広げて一覧可能なように 1回以上折り重ねた拡張印刷用紙を含む用紙の一方の面に印刷データに基づいて画像を印刷する印字手段と、前記印字手段に前記用紙を搬送するとともに、前記用紙を反転して前記印字手段に搬送自在な搬送手段と、前記用紙に印刷される前記印刷データに基づく画像の異なる印刷形態としての複数の印刷モードのうち所定の印刷モードで、前記搬送手段及び前記印字手段の動作を制御して、前記印刷データに基づく画像を前記用紙に印刷する印刷制御手段とを有し、前記複数の印刷モードは、見開き可能に閉じ合わされた用紙を用い、この用紙両面に対して印刷データに基づく画像を分割して印刷した後、用紙の閉じ合わせが開放されることにより、用紙の一方面側に画像が集約して配置される拡張印刷モードと、閉じ合わせの存在しない普通用紙を用い、この用紙両面に対して印刷データに基づく画像を分割して印刷させる自動両面印刷モードとを含む構成を採る。

[0251] この構成によれば、大サイズの画像データを例えば等倍のままで夂の用紙に対して印刷する際、用紙の両面に分割して印刷を済ませる場合には、自動両面印刷（第 4の印刷形態）を行レ、、一方、用紙の一方面に画像が集約して配置されるように印刷したい場合には、閉じ合わされた用紙を用いて、拡張印刷（第 1の印刷形態）を行えばよい。

[0252] 本発明の第 24の態様に係る印刷用紙は、上記態様の印刷方法に用いる構成を採る。

[0253] この構成によれば、小型で安価な印刷装置で大きな面積の印刷が可能な印刷用紙が提供できる。

本発明の第 25の態様に係る印刷用紙は、上記構成の印刷装置に用いる構成を採る。

[0254] この構成によれば、小型で安価な印刷装置で大きな面積の印刷が可能な印刷用紙が提供できる。

[0255] 本発明の第 26の態様に係る印刷用紙は、上記構成において、両面印刷後に広げて一覧可能なように 1回以上折り重ねられ、仮接着されてレ、る構成を採る。

[0256] この構成によれば、上記構成の効果に加えて、装置内での給紙や搬送に対する信頼性の高い印刷用紙が提供できる。

[0257] 本発明の第 27の態様に係る印刷用紙は、上記構成において、両面印刷後に広げて一覧可能なように 1回以上折り重ねられ、仮接着されている構成を採る。

[0258] この構成によれば、上記構成の効果に加えて、装置内での給紙や搬送に対する信頼性の高い印刷用紙が提供できる。

[0259] 本発明の第 28の態様に係る印刷用紙は、上記態様の印刷方法に用いる構成を採る。

[0260] この構成によれば、小型で安価な印刷装置で大きな面積の印刷が可能な印刷用紙が提供できる。

[0261] 本発明の第 29の態様に係る印刷用紙は、上記構成の印刷装置に用いる構成を採る。

[0262] この構成によれば、小型で安価な印刷装置で大きな面積の印刷が可能な印刷用紙が提供できる。

[0263] 本発明の第 30の態様に係る印刷用紙は、上記構成において、両面印刷後に広げて一覧可能なように 1回以上折り重ねられた折り目を有し、かつ前記折り目と一定の位置関係にあるマークを有する構成を採る。

[0264] この構成によれば、請求項 8記載の発明の効果に加えて、簡単な操作で大きな画面に望みの画像が印刷できる印刷用紙が提供できる。

[0265] 本発明の第 31の態様に係る印刷用紙は、上記構成において、両面印刷後に広げて一覧可能なように 1回以上折り重ねられた折り目を有し、かつ前記折り目と一定の位置関係にあるマークを有する構成を採る。

[0266] この構成によれば、請求項 8記載の発明の効果に加えて、簡単な操作で大きな画面に望みの画像が印刷できる印刷用紙が提供できる。

[0267] 本発明の第 32の態様に係る印刷システムは、画像情報又は画像の印刷情報を入力し、その情報に基づいて画像の印刷出力を行う印刷システムであって、印刷用紙の表裏いずれにも印刷できる両面印刷手段と、画像情報又は画像の印刷情報を処理して前記両面印刷手段に画像の印刷を行わせることができる情報処理手段とを備え、前記情報処理手段は、入力した画像情報又は印刷情報においては 1つのぺージに表されるものとされる画像を、 2つに分割して、前記両面印刷手段に、その分割の 1つは印刷用紙のおもて面に、他の 1つは同じ印刷用紙の裏面に印刷を行わせる構成を採る。

[0268] この構成によれば、入力した画像情報又は印刷情報においては 1つのページに表されるものとされる画像を、当該印刷システムにおいて、 2つに分割して、印刷用紙のおもて面と裏面とに印刷することで、当該システムを利用する側における、ページの分割に係る前処理などを不要にできる。

[0269] 本発明の第 33の態様に係る印刷システムは、上記構成において、前記情報処理手段は、印刷を行うページのサイズを、その印刷がなされる印刷用紙のサイズよりも大きくする構成を採る。

[0270] この構成によれば、当該システムにて印刷を行うページのサイズを、その印刷がなされる印刷用紙のサイズよりも大きいものとすることで、当該システムを利用する側においては、当該システムを、印刷用紙サイズより大きな印刷サイズにても利用することができる。

[0271] 本発明の第 34の態様に係る印刷システムは、上記構成において、前記情報処理手段は、分割されて印刷用紙のおもて面又は裏面に印刷される画像を、入力した情報に基づく 1ページを 1面に印刷するとしたときの画像が前記印刷用紙のおもて面と裏面とで共に同じ倍率にて拡大したものとする構成を採る。

[0272] この構成によれば、分割されて印刷用紙のおもて面又は裏面に印刷される画像を、拡大されたものとすることで、 1つのページに表される画像を当該システムの印刷用紙サイズを超える大きさに拡大して印刷することが、当該システムを利用する側における前処理なしにできる。

[0273] 本発明の第 35の態様に係る印刷システムは、上記構成において、前記情報処理手段は、印刷用紙のおもて面及び裏面への画像の印刷を、前記印刷用紙の少なくとも一の辺においては、略余白なく行う構成を採る。

[0274] この構成によれば、入力した画像情報又は印刷情報においては 1つのページに表されるものとされる画像を、当該印刷システムにおいて、 2つに分割して、印刷用紙のおもて面と裏面とに、印刷用紙の少なくとも一の辺においては、余白を取らずに又はごくわずかとして印刷することで、当該システムを利用する側における印刷の余白（マ一ジン）に係る前処理などを不要にできる。

[0275] 本発明の第 36の態様に係る印刷システムは、上記構成において、前記情報処理手段は、複数の画素で構成された画像の、印刷用紙のおもて面及び裏面への印刷を、前記印刷用紙の少なくとも一の辺について、前記辺に沿い近接する領域においては、前記辺に直交した方向上で、前記領域に掛かる直近の画素と同じ色'濃度の画素を前記領域の区間に渡って連続させて伸長した画像として行う構成を採る。

[0276] この構成によれば、入力した画像情報又は印刷情報においては 1つのページに表されるものとされる画像を、当該印刷システムにおいて、 2つに分割して、印刷用紙のおもて面と裏面とに、印刷用紙の少なくとも一の辺について、その辺に沿い近接する領域においては、その辺に直交した方向上で、その領域に掛かる直近の画素と同じ色-濃度の画素をその領域の区間に渡って連続させて伸長した画像として印刷することで、印刷用紙の端部での印刷に欠落があっても、画像が欠けないようする前処理を、当該システムを利用する側においては不要にできる。

[0277] 本発明の第 37の態様に係る印刷システムは、上記構成において、前記情報処理手段により分割がされて、印刷用紙のおもて面と裏面とに印刷がされる画像を、互いに接するよう並べて表示する表示装置を有する構成を採る。

[0278] この構成によれば、分割がされて、印刷用紙のおもて面と裏面とに印刷がされる画像を、互いに接するよう並べて表示装置に表示することで、その印刷がされる画像を、当該システムにおいて印刷を行う前に、見て確認することができる。

[0279] 本発明の第 38の態様に係る印刷システムは、上記構成において、前記表示装置により 1つのページに表される画像は、画像、図形又は文字のオブジェクトが複数含まれたものであり、前記情報処理手段は、前記 1つのページ上での各オブジェクトの位置を調節するオブジェクト調整手段を有する構成を採る。

[0280] この構成によれば、 1つのページ上でのオブジェクトの位置が調節できるものとすることで、分割がされ、印刷用紙のおもて面と裏面とに印刷がされる画像について、各オブジェクトの位置をオペレータが調節して、各オブジェクトの位置と分割の位置との関係を最適にして画像の分割を行うことができる。

[0281] 本明糸田書 ίま、 2004年 12月 24曰出願の特願 2004— 372834及び 2005年 3月 28

日出願の特願 2005— 090918に基づく。これらの内容はすべてここに含めておく。産業上の利用可能性

[0282] オフィスなどで用いられるインクジェット記録方式や電子写真記録方式などによる印刷をはじめとする各種印刷において、小型で安価な装置により大きな面積の印刷ができ、極めて効果が大きい。

Claims

請求の範囲

[1] 印刷に使用する印刷装置に対し，通紙可能なサイズよりも大きな大サイズの用紙を準備する工程と、

この大サイズ用紙を 1回以上折り重ねて紙面を合わせることにより，前記印刷装置に対して通紙可能な用紙サイズとする工程と、

前記通紙可能なサイズとした用紙を前記印刷装置に通紙し、その折り重ねられた両面に画像を印刷する工程と、

両面印刷後、前記折り重ねられた用紙を伸展し、元の大サイズ用紙に戻す工程と、を有することにより、

印刷装置の通紙可能なサイズよりも大きなサイズの用紙を用いて画像印刷を行う印刷方法。

[2] 印刷後広げて一覧可能なように 1回以上折り重ねた拡張印刷用紙で、両面印刷機能を有する印刷装置により両面印刷する印刷方法。

[3] 前記画像を印刷する工程では、前記用紙を広げたときに画像の向きと並びが整合されて一覧可能なように、折り目と画像の向きもしくは位置との関係を設定して印刷する請求項 1記載の印刷方法。

[4] 前記拡張印刷用紙は、ほぼ A3の大きさの用紙の表のページを山折りにしたものである請求項 1記載の印刷方法。

[5] 前記拡張印刷用紙は、ほぼ A2の大きさの用紙の表のページを 2回山折りにしたものである請求項 1記載の印刷方法。

[6] 前記拡張印刷用紙は、印刷後広げて一覧可能なように、重ねた部分の一部もしくは全面を粘着層で仮接着した請求項 1記載の印刷方法。

[7] 印刷文字の一文字が原画像で前記印拡張刷用紙の折り目に力、かるときは、前記折り目が文字と文字の間になるように文字の印刷位置をずらすように制御される請求項

1記載の印刷方法。

[8] 印刷装置に対し，通紙可能なサイズよりも大きな大サイズの用紙を準備する工程とこの大サイズ用紙を 1回以上折り重ねて紙面を合わせることにより，前記印刷装置に対して通紙可能な用紙サイズとする工程と、前記通紙可能なサイズとした用紙であつてかつ前記折り重ねた折り目と一定の位置関係にあるマークを有する用紙を前記印刷装置に挿入し、その折り重ねられた両面に画像を印刷する工程と、

[9] 印刷後広げて一覧可能なように 1回以上折り重ねた折り目を有し、かつ前記折り目と一定の位置関係にある用紙上のマークを有する拡張印刷用紙で、両面印刷機能を有する印刷装置により両面印刷する印刷方法。

[10] 前記画像を印刷する工程では、前記用紙を広げたときに画像の向きと並びが整合されて一覧可能なように、前記マークと画像の向きもしくは位置との関係を設定して印刷する請求項 8記載の印刷方法。

[11] 前記画像を印刷する工程では、前記マークの有無を検出することによって、折り目と画像の向きもしくは位置との関係を設定して印刷する請求項 8記載の印刷方法。

[12] 印刷後広げて一覧可能なように 1回以上折り重ねた拡張印刷用紙を含む用紙の一方の面に印刷データに基づいて画像を印刷する印字手段と、

前記印字手段に前記用紙を搬送するとともに、前記用紙を反転して前記印字手段に搬送自在な搬送手段と、

前記用紙に印刷される前記印刷データに基づく画像の異なる印刷形態としての複数の印刷モードのうち所定の印刷モードで、前記搬送手段及び前記印字手段の動作を制御して、前記印刷データに基づく画像を前記用紙に印刷する印刷制御手段とを有し、

前記印刷モードは、前記拡張印刷用紙に前記印刷データに基づく画像を両面印刷する用紙拡張印刷モードを含み、

前記印刷制御手段は、前記用紙拡張モードにおいて、前記印刷データに基づく画像を分割して、分割した画像を前記用紙としての前記拡張印刷用紙の両面にそれぞれ印刷する印刷装置。

[13] 前記印刷制御手段は、用紙拡張印刷モードにおいて、前記拡張印刷用紙を広げたときに画像の向きと並びが整合されて一覧可能なように、折り目と印刷される印刷データの向きもしくは位置との関係を設定する請求項 12記載の印刷装置。

[14] 前記搬送手段は、用紙のさばき機能を有する給紙部を有し、前記印刷制御手段は、前記用紙拡張印刷モードでは、前記給紙部を制御して、前記さばき機能を解除もしくは緩和する請求項 12記載の印刷装置。

[15] 前記搬送手段は、通常印刷の給紙部ととともに、前記拡張印刷用紙の給紙口を有する請求項 12記載の印刷装置。

[16] 前記搬送手段は、用紙を反転させて両面印刷を行うための反転装置を有し、前記印刷制御手段は、前記搬送手段及び前記印字手段に対して、前記用紙の長さもしくは設定された上下の非印刷領域の副走查方向の長さから前記用紙の裏面の印刷開始位置を算出して両面印刷を行うように制御する請求項 12記載の印刷装置

[17] 前記印刷制御手段は、前記印字手段を用いて、前記用紙拡張印刷モードでは、原画像で前記印拡張刷用紙の折り目に力かる文字を、折り目から外れる位置までずらして印刷する請求項 12記載の印刷装置。

[18] 印刷後広げて一覧可能なように 1回以上折り重ねた折り目を有し、かつ前記折り目と一定の位置関係にある用紙上のマークを有する拡張印刷用紙を含む用紙の一方の面に印刷データに基づいて画像を印刷する印字手段と、

前記用紙に印刷される前記印刷データに基づく画像の異なる印刷形態としての複数の印刷モードのうち所定の印刷モードで、前記搬送手段及び前記印字手段の動作を制御して前記印刷データに基づく画像を前記用紙に印刷する印刷制御手段とを有し、

[19] 前記印刷制御手段は、用紙拡張印刷モードにおいて、前記拡張印刷用紙を広げたときに画像の向きと並びが整合されて一覧可能なように、前記マークに対する、印刷される印刷データに基づく画像の向きの関係を設定して印刷する請求項 18記載の印刷装置。

[20] 前記マークの有無を検出することによって、折り目と画像の向きもしくは位置との関係を設定して印刷する請求項 18記載の印刷装置。

[21] 印刷後広げて一覧可能なように 1回以上折り重ねた拡張印刷用紙を含む用紙の一方の面に印刷データに基づいて画像を印刷する印字手段と、

前記複数の印刷モードは、見開き可能に閉じ合わされた用紙を用レ、、この用紙両面に対して印刷データに基づく画像を分割して印刷した後、用紙の閉じ合わせが開放されることにより、用紙の一方面側に画像が集約して配置される拡張印刷モードと閉じ合わせの存在しない普通用紙を用い、この用紙の一方面側に対して、画像を縮小して印刷させる縮小印刷モードとを含む印刷装置。

[22] 印刷後広げて一覧可能なように 1回以上折り重ねた拡張印刷用紙を含む用紙の一方の面に印刷データに基づいて画像を印刷する印字手段と、

前記複数の印刷モードは、見開き可能に閉じ合わされた用紙を用レ、、この用紙両面に対して印刷データに基づく画像を分割して印刷した後、用紙の閉じ合わせが開放されることにより、用紙の一方面側に画像が集約して配置される拡張印刷モードと閉じ合わせの存在しない複数の普通用紙を用い、これらの用紙の一方面側に対して印刷データに基づく画像を分割して印刷させるページ分割印刷モードとを含む印刷装置。

[23] 印刷後広げて一覧可能なように 1回以上折り重ねた拡張印刷用紙を含む用紙の一方の面に印刷データに基づいて画像を印刷する印字手段と、

前記用紙に印刷される前記印刷データに基づく画像の異なる印刷形態としての複数の印刷モードのうち所定の印刷モードで、前記搬送手段及び前記印字手段の動作を制御して、前記印刷データをに基づく画像前記用紙に印刷する印刷制御手段とを有し、

前記複数の印刷モードは、見開き可能に閉じ合わされた用紙を用レ、、この用紙両面に対して印刷データに基づく画像分割して印刷した後、用紙の閉じ合わせが開放されることにより、用紙の一方面側に画像が集約して配置される拡張印刷モードと、閉じ合わせの存在しない普通用紙を用い、この用紙両面に対して印刷データに基づく画像を分割して印刷させる自動両面印刷モードとを含む印刷装置。

[24] 請求項 1記載の印刷方法に用いる印刷用紙。

[25] 請求項 12記載の印刷装置に用いる印刷用紙。

[26] 前記印刷用紙は、両面印刷後に広げて一覧可能なように 1回以上折り重ねられ、仮接着されている請求項 24記載の印刷用紙。

[27] 前記印刷用紙は、両面印刷後に広げて一覧可能なように 1回以上折り重ねられ、仮接着されている請求項 25記載の印刷用紙。

[28] 請求項 8記載の印刷方法に用いる印刷用紙。

[29] 請求項 18記載の印刷装置に用いる印刷用紙。

[30] 前記印刷用紙は、両面印刷後に広げて一覧可能なように 1回以上折り重ねられた折り目を有し、かつ前記折り目と一定の位置関係にあるマークを有する請求項 28記載の印刷用紙。

[31] 前記印刷用紙は、両面印刷後に広げて一覧可能なように 1回以上折り重ねられた折り目を有し、かつ前記折り目と一定の位置関係にあるマークを有する請求項 29記載の印刷用紙。

[32] 画像情報又は画像の印刷情報を入力し、その情報に基づいて画像の印刷出力を行う印刷システムであって、

印刷用紙の表裏いずれにも印刷できる両面印刷手段と、

画像情報又は画像の印刷情報を処理して前記両面印刷手段に画像の印刷を行わせることができる情報処理手段とを備え、

前記情報処理手段は、入力した画像情報又は印刷情報にぉレ、ては 1つのページに表されるものとされる画像を、 2つに分割して、前記両面印刷手段に、その分割の 1 つは印刷用紙のおもて面に、他の 1つは同じ印刷用紙の裏面に印刷を行わせる印システム。

[33] 前記情報処理手段は、印刷を行うページのサイズを、その印刷がなされる印刷用紙のサイズよりも大きくする請求項 32記載の印刷システム。

[34] 前記情報処理手段は、分割されて印刷用紙のおもて面又は裏面に印刷される画像を、入力した情報に基づく 1ページを 1面に印刷するとしたときの画像が前記印刷用紙のおもて面と裏面とで共に同じ倍率にて拡大したものとする請求項 32記載の印 j¾IJシステム。

[35] 前記情報処理手段は、印刷用紙のおもて面及び裏面への画像の印刷を、前記印刷用紙の少なくとも一の辺においては、略余白なく行うことを特徴とする請求項 32記載の印刷システム。

[36] 前記情報処理手段は、複数の画素で構成された画像の、印刷用紙のおもて面及び裏面への印刷を、前記印刷用紙の少なくとも一の辺について、前記辺に沿い近接する領域においては、前記辺に直交した方向上で、前記領域に掛かる直近の画素と同じ色'濃度の画素を前記領域の区間に渡って連続させて伸長した画像として行う請求項 32記載の印刷システム。

[37] 前記情報処理手段により分割がされて、印刷用紙のおもて面と裏面とに印刷がされる画像を、互いに接するよう並べて表示する表示装置を有する請求項 32記載の印刷システム。

[38] 前記表示装置により、 1つのページに表される画像は、画像、図形又は文字のォブジヱタトが複数含まれたものであり、

前記情報処理手段は、前記 1つのページ上での各オブジェクトの位置を調節するオブジェクト調整手段を有する請求項 37記載の印刷システム。