WO2006043467A1

WO2006043467A1 - エアマッサージ器異常検出システム

Info

Publication number: WO2006043467A1
Application number: PCT/JP2005/018887
Authority: WO
Inventors: Haruki Nakao
Original assignee: Nitto Kohki Co., Ltd.
Priority date: 2004-10-19
Filing date: 2005-10-13
Publication date: 2006-04-27
Also published as: CN101043864B; TW200626124A; CN101043864A; KR100858260B1; TWI290044B; JP2006115891A; JP4689228B2; KR20070062563A

Abstract

　エアマッサージ器に異常があるときにエアポンポンプの停止等を行い、エアマッサージ器の使用時の安全性を高めるための異常検出システムを提供する。エアマッサージ器のエアポンプ（６）とバルブ（Ｖ１～Ｖ４）の駆動を制御する制御部（８）は、時間を計測するタイマ（１０）と、圧縮空気供給路（１６）の圧力を計測する圧力センサ（９）とを含む。制御部は、該圧力センサと該タイマを用いて、電源投入時（ステップＳ１１）からエアマッサージ器使用終了時（ステップＳ２５）までの間の各動作ステップにおけるエアポンプ（６）からの圧縮空気の圧力を計測し、その結果により異常判定を行う。異常判定がされると、圧力センサ（９）、エアポンプ（６）、バルブ（Ｖ１～Ｖ４）、圧力センサ用供給路（１６）の少なくとも一つに異常があると判定して、エアポンプの停止とバルブの閉動作を含む異常モードに移行する。

Description

明細書

エアマッサージ器異常検出システム技術分野

[0001] 本発明は、エアマッサージ器における異常検出システムに関し、特に、電源投入時から当該エアマッサージ器の作動終了時までの間に当該エアマッサージ器のエアポンプから供給される圧縮空気の圧力を検知し、それに基づき当該エアマッサージ器の異常を検知すると異常モード動作へ移行してエアポンプの停止等を行うようにすることにより、該エアマッサージ器の使用時の安全性を高めるエアマッサージ器異常検出システムに関する。

背景技術

[0002] 従来から、健康の回復、維持、増進などを目的として、腕または脚を空気圧でマツサージする空圧式マッサージ器が知られている。このマッサージ器は、腕または脚に装着するマッサージ用袋体に複数の空気室を設け、該複数の空気室に対し、圧縮空気を順次供給 ·排気させて連続的にマッサージを行うものである。

[0003] 通常、これらのマッサージ器には、圧縮空気供給源 (エアポンプ)からの圧縮空気を各空気室に分配供給したり、空気室内の圧縮空気を排気したりするための圧縮空気分配装置が備えられている。例えば、通常の電磁弁を用いて圧縮空気を分配して吸排気を行い、各空気室を繰り返し膨張，収縮させる圧縮空気分配装置がある。

[0004] 本出願人による特許出願 (特開 2000— 189477号）には、エアポンプの供給路にマッサージ用袋体の各空気室に対応した弁切換部を設け、この弁切換部には、圧縮空気入口と分配用出口と排気口の三方向バルブを設け、ソレノイドコイルによって作動する球形の弁体で三方向バルブを開閉するようにした圧縮空気分配弁装置を備えたエアマッサージ器用圧力制御システムが提案されている。発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0005] し力しながら、上記特許出願のエアマッサージ器用圧力制御システムでは、ェアポンプゃ三方向バルブの故障、圧縮空気供給路力圧力センサに通じる圧力センサ用供給路の折れによる詰まり、圧力センサの破損等の異常が万一生じた場合にこれを検知して適切な処理動作を行うことで、使用時の安全性を高めるという配慮がなされていなかった。

[0006] 本発明は、このような点に鑑み、エアマッサージ器のいずれかの箇所に異常がある場合に、これを検知してエアポンプの停止を行うなどの異常モード動作へ移行することで、使用時の安全性を高めるエアマッサージ器異常検出システムを提供することにある。

課題を解決するための手段

[0007] 前記した目的を達成するために、本発明は、

圧縮空気を供給するエアポンプと、

圧縮空気の供給 ·排出により膨張 ·収縮される空気室を備えるマッサージ用袋体と、エアポンプからの圧縮空気を供給する圧縮空気供給路と、

該圧縮空気供給路から空気室への圧縮空気の供給を制御するバルブと、エアポンプの駆動及びバルブの開閉の制御を行う制御部と

を備えるエアマッサージ器における異常検出システムにおいて、

前記制御部は、

時間を計測するタイマと、

圧力センサ用供給路を介して圧縮空気供給路の前記バルブよりも上流側に連通され、該圧縮空気供給路内の圧力を計測する圧力センサと

を含み、

該圧力センサと該タイマを用いて、電源投入時から当該エアマッサージ器の作動終了時までの間に、圧縮空気供給路内の圧力を検知することにより、エアポンプ、バルブ、圧力センサおよび圧力センサ用供給路の少なくとも一つに異常があるか否かを検知し、該異常を検知すると異常モード動作へ移行するようにしたエアマッサージ器異常検出システムを提供する。

[0008] 具体的には、前記電源投入時の次にエアポンプの運転を開始する運転開始ステツプが設けられ、該電源投入時力も運転開始ステップまでの間に、前記バルブを閉じた状態で前記圧力センサにより前記圧縮空気供給路の圧力を計測し、該計測結果により、該圧力センサ又は前記エアポンプに異常のあることを検知するようにすることができる。

[0009] また、前記運転開始ステップの次にエアポンプを所定の出力となるようにする所定出力エアポンプ駆動ステップが設けられ、該運転開始ステップ力所定出力エアポンプ駆動ステップまでの間に、前記バルブを開き、所定時間後に該バルブを閉じて前記圧縮空気供給路の圧力を計測し、該計測結果により、該圧力センサ又は前記ェァポンプに異常のあることを検知するようにすることができる。

[0010] 更に、前記所定出力エアポンプ駆動ステップの次に前記圧縮空気供給路内を所定圧力に予圧する予圧モードステップが設けられ、前記所定出力エアポンプ駆動ステツプと予圧モードステップの間に、前記バルブを閉じたままで、所定時間内に前記圧縮空気供給路の圧力が所定圧力に達したかどうかを計測し、該計測結果により、該圧力センサ、前記エアポンプ、前記バルブ、および前記圧力センサ用供給路の少なくとも一つに異常のあることを検知するようにすることができる。

[0011] また、予圧モードステップの次に該エアマッサージ器のマッサージ動作モードステツプが設けられ、該マッサージ動作モードステップの開始後に、前記バルブが開かれて前記空気室に圧縮空気が供給される都度、所定時間内に前記圧縮空気供給路の圧力が所定圧力に達した力どうかを前記圧力センサで計測し、該計測結果により、該圧力センサ、前記エアポンプ、前記バルブ、および前記圧力センサ用供給路の少なくとも一つに異常のあることを検知するようにすることができる。

[0012] 更に、前記所定圧力に達した後に、設定圧力より所定圧力以上高くなつてそのまま所定時間経過した力どうかを判定することにより、前記エアポンプ又は前記圧力センサに異常のあることを検知するようにすることができる。

[0013] 更にまた、前記所定圧力に達した後に、前記バルブを閉じて前記空気室を排気中に、前記圧縮空気供給路の圧力を前記圧力センサで計測し、該計測結果により、前記エアポンプ又は前記圧力センサに異常のあることを検知するようにすることができる。

[0014] 前記異常モードでは、少なくとも、前記エアポンプを停止し、前記バルブを閉じるようにすることができる。発明の効果

[0015] 本発明によれば、前記制御部は、時間を計測するタイマと前記供給路の圧力を計測する圧力センサとを含み、電源投入時力エアマッサージ器使用終了時までの間に、前記圧縮空気供給路の圧力またはその変化を測定することによって、前記エアポンプ、バルブ、圧力センサおよび前記供給路力該圧力センサに通じる圧力センサ用供給路の少なくとも一つに異常のあることを検知することができるようになり、更に、該異常を検知すると異常モード動作へ移行するようにしたので、電源投入時からエアマッサージ器使用終了時までの間にマッサージ器に発生しうる異常事態が常に監視されて、使用者が安心してマッサージ器を使用することができるようになる。図面の簡単な説明

[0016] [図 1]本発明の一実施形態に係るエアマッサージ器異常検出システムの構成を示したブロック図である。

[図 2]本発明の一実施形態に係るエアマッサージ器異常検出システムに適用される三方向バルブの概略断面図である。

[図 3]本発明の一実施形態に係るエアマッサージ器異常検出システムを適用したェァマッサージ器の概要外観図である。

[図 4]本発明の一実施形態に係るエアマッサージ器異常検出システムの制御手順を示したフローチャートである。

[図 5]本発明の一実施形態に係るエアマッサージ器異常検出システムの制御手順の詳細を示したフローチャートである。

[図 6]本発明の一実施形態に係るエアマッサージ器の Aモードにおける三方向バルブ VI〜V4の開閉タイミングと各空気室圧力の関係図である。

発明を実施するための最良の形態

[0017] 以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。

図 1は、本発明に係るエアマッサージ器の構成を示したブロック図である。該マッサージ器は、マッサージ器本体 5と、マッサージ器用袋体 12とを有する。

[0018] マッサージ器本体 5は、圧縮空気供給源であるエアポンプ 6と、圧縮空気の脈動をとるためのタンク 7と、前記エアポンプ 6および三方向バルブ V1〜V4を駆動制御する制御部 8を備える。前記エアポンプ 6と前記タンク 7は、タンク用供給路 15で接続され、前記タンク 7と三方向バルブ V1〜V4は、榭脂にて一体的に成形されたヘッダー 1にて連結されている。また、制御部 8の内部には、圧力センサ 9が設けられ、該圧力センサ 9は、センサ通路 16にてタンク 7と連通されている。また、制御部 8の内部には、タイマ 10が設けられている。図に示す破線は、電気的な接続を示しており、ェアポンプ 6および三方向バルブ V1〜V4は、制御部 8からの制御を受けるよう構成されている。

[0019] マッサージ器用袋体 12は、それぞれ独立した空気室 l la〜l Idを有し、袋体通路 4a〜4b、前記三方向バルブ V1〜V4を介してタンク 7に連通されている。

[0020] 図 2は、三方向バルブ V1〜V4の概略断面図である。

三方向ノレブは、対応する空気室 11a〜： L idへの圧縮空気の供給と排気を切り換える弁切換部 2と、該弁切換部を操作するソレノイド部 3を備える。弁切換部 2は、へッダー 1と一体的に形成される弁箱 23と、弾性材で球形に形成された弁体 24とを有する。

[0021] すなわち、ヘッダー 1は図 2の紙面に対して垂直方向で延び、その一端でタンクに連通されている筒状の部材となっており、該筒所の部材の図 2で右側部には上記垂直方向で所定間隔をあけて弁箱 23が複数設けられ、また、該筒状の部材の左側部には開口が形成され、該開口が閉止部材 28によって閉止されて、タンク 7と各弁箱 2 3とを連通するヘッダー室 4を形成している。符号 29は、閉止部材 28の内周面 27に当接して弁箱 23との気密を保っためのシール部材である。

[0022] 弁箱 23は、筒状とされており、その一端開口（図 2で左端開口）がヘッダー室に連通され、他端開口（右端開口）が外気に連通されており、また、側部壁 (上側部壁）には対応する袋体通路 1 la〜： L Idが連通される連通孔 22が形成されてヽる。該弁箱 2 3内には弁座面 23a及び 26aが形成されている。

[0023] 前記ソレノイド部 3は、弁体 24に連結された作動軸 31と、該作動軸 31に連結された可動部 32と、ソレノイドコイル (不図示）を内蔵した電磁石ケース 33と、該電磁石ケース 33とフランジ部 34との間に設置されたスプリング 35とを備える。

[0024] ソレノイド部 3は、そのソレノイドコイルが非通電状態のときには、スプリング 35によつて作動軸 31が押し出されて、弁体 24を弁座面 23aに当接してヘッダー室と連通孔 2 2との間の連通を遮断すると共に弁座面 26aから離れて空気室を大気に連通する。ソレノイドコイルが通電状態のときには、スプリング 35の力に杭して可動部 32を引き込めることにより、弁体 24が弁座面 23aから離れて弁座面 26aに押圧されて、加圧空気が空気室に供給される。

[0025] 図 3は、本発明にかかるエアマッサージ器の一実施形態の概要外観図である。前記マッサージ用袋体 12は、上肢又は下肢に装着して手先力も肩にかけてあるいは、足先力も太ももにかけて膨張 ·収縮を繰り返すことによって押圧マッサージするものであり、図示の例では、両方の下肢に装着されるものが示されており、三方向バルブ V 1〜V4を介して供給される圧縮空気は、アダプタ 13を介して 2分割されて、両方の下肢に装着されたマッサージ器用袋体に導入される。

[0026] 使用者は、マッサージ器本体 5の電源を投入した後、マッサージ器本体 5に設けたスィッチ機構をオンにしてマッサージ (運転)を開始する。このとき、マッサージ器の基本動作は、運転を開始するとエアポンプ 6 (図 1参照）が作動して、圧縮空気がタンク 7に供給される。制御部 8は、予め記憶しておいたパターン (設定モード）に従って各ソレノイド部 3の通電のオン'オフ、すなわち三方向バルブ V1〜V4の開閉制御を行う。前記設定モードは、例えば、つま先側の空気室 11aから太もも側の空気室 l idに向かって順次給気し、順次排気するのを繰り返すウェーブモード (Aモード）、つま先側の空気室 11aから太もも側の空気室 l idに向力つて順次給気を行って、それら空気室 1 la〜l Idを所定の設定圧力に一定時間保持した後に空気室 1 la〜l Idを同時に排気するスクイーズモード (Bモード）、さらに、空気室 l la〜l ldに対してほぼ同時に給気を行ヽ、それら空気室 1 la〜 1 Idを所定の設定圧力に一定時間保持した後に同時に排気を行うハイパーモード (Cモード)が用意されるが、上記に限定されるものではなぐ様々な設定モードを記憶させておくことができる。更に、運転時間を任意に設定することができ、設定した終了時刻まで設定モードに従って運転されるようになっている。

[0027] 図 4は、本発明に力かるエアマッサージ器異常検出システムにおける圧力異常の検知とその対応の手順を示したフローチャートである。図 4に示す通り、手順はステツプ SI 1力ステップ S25までと、異常モード動作のステップ S50から成っている。ここで、ステップ S11〜ステップ S19はマッサージが始まる前の準備動作に関するものであり、ステップ S20〜ステップ S25は実際にマッサージをしているときの動作に関するものである。また、具体的には後述するように、ステップ S22は前記設定モードに応じて異なる詳細なステップ力も成って、る。

[0028] ステップ S11では、電源がオンになった（電源投入）か否かが判定され、電源がオンになったと判定されればステップ S 12へ進む。該ステップ S 12では、圧力センサ 9にて計測される圧力（以下、圧力）が所定圧力 P1 (例えば 17. 7kPa)以上であるか否かが判定される。ステップ S12は、ステップ S13で運転開始となるまでの待機中の動作であり、圧力センサ 9のショート (故障により圧力無限大を計測)または前記エアボンプ 6の停止不能の、ずれかの異常が発生したかどうかを検知するものである。なお、 rPajは圧力の単位の「パスカル」を意味する（1気圧 100kPa)。圧力が所定圧力 P 1以上であると判定されると、ステップ S50の異常モード動作に進む。該異常モード動作では、 1.エアポンプ 6の停止、 2.バルブ V1〜V4の閉動作、 3.警報ブザーォン、 4.電源ランプ点滅等の各動作が実行される。

[0029] また、ステップ S12で、圧力が所定圧力 P1以上でないと判定されれば、運転開始ステツプであるステップ S 13に進んで運転が開始されたか否かを判定し、運転が開始されたと判定されるとステップ S 14へ進む。該ステップ S14では、三方向バルブ VIを開き、所定時間 tl (例えば 0. 5秒）が経過した後に三方向バルブ VIを閉じる。該ステツプ S14の動作は、タンク 7内の残留圧力を除去するために行われる。なお、各所定時間は、制御部 8内のタイマ 10にて計測されている。続くステップ S15では、圧力が所定圧力 P2 (例えば 0. 4kPa)以下である力否かが判定される。ステップ S15にて所定圧力以下でないと判定されるとステップ S50の異常モード動作に進み、所定圧力以下であると判定されるとステップ S16に進んで、エアポンプ 6を所定の出力（例えば 4 0%)で駆動する（所定出力エアポンプ駆動ステップ)。ステップ S15は、ステップ S14 が正常に行われた力否かを判定するものであり、三方向バルブ VIの異常、圧力センサ 9のショート (故障により圧力無限大を計測）の、ずれかの異常が発生したかどうかを検知するものである。 [0030] 続くステップ S17では、ステップ S16の後、所定時間 t2 (例えば 1. 5秒)以内に所定圧力 P3 (例えば 4kPa以上）以上に達したか否かが判定され、達していないと判定されるとステップ S50の異常モード動作へ進む。ステップ S 17で、所定時間 t2以内に所定圧力 P3以上に達したと判定されると、予圧モードステップであるステップ S 18に進んで予圧モードを開始する。ステップ S17は、ステップ S 16の開始後に正常な速度で圧力が上昇する力否かを判断するものであり、これに伴い、圧力センサ 9のオーブン（故障により圧力ゼロを計測）、エアポンプ 6の運転不能、三方向バルブ V1〜V4の閉動作不能、圧力センサ通路 16の全折れ (完全に詰まる）または抜けおよび破断（圧力が力からない）、圧力センサ通路 16の半折れ (やや詰まる）のいずれかの異常が発生した力どうかを検知するものである。

[0031] ステップ S18では、空気室 11a〜： L idに対してわずかな時間差でほぼ同時に給気を行う予圧モードを開始し、設定圧力に達した後に排気を行うとともに設定圧力に達するまで設定モードランプ (不図示）を点滅させる。続くステップ S19では、任意に選択した設定モードに移行して、予め設定されて！、る設定モードを示す設定モードランプを点灯させる。

[0032] 以上で、マッサージ器によるマッサージ動作前の動作が終わり、以降ではマッサ一ジ動作に入る。なお、以下の説明において動作例として用いられる Bモード (スクイ一ズモード）では、三方向バルブ V1〜V4の開閉タイミングは、図 6のように行われる。図 6にて三方向バルブ VIの動作を説明すれば、時間 tOにて三方向バルブ VIのソレノイド部 3に通電されると該三方向バルブ VIに連結された空気室の圧力が高まり始め、 tlOにて設定圧力に達する。そして、該設定圧力を所定時間保持した後、 t20〖こて通電を停止すると、三方向バルブ VIが排気状態になるとともに、空気室の圧力がゼロに戻る。他の三方向バルブ V2〜V4の開閉動作は、図示のタイミングで VIと同様に行われる。

[0033] さて、ステップ S20では、三方向バルブ VIを開、て所定時間 t4 (例えば 0. 3秒）が経過した後に所定圧力 P4 (例えば lkPa)以下であるか否かが判定される。所定時間 t4経過後に所定圧力 P4以下でないと判定されると前記ステップ S50の異常モード動作へ進み、所定時間 t4経過後に所定圧力 P4以下になったと判定されると、ステップ S21へ進む。ステップ S 20は、三方向バルブ VIの開動作の直後にある程度の圧力力 Sタンク力も抜けたか否かを判断するものであり、これに伴って、三方向バルブ VIの開動作不能、三方向バルブ VIの閉動作不能のいずれかの異常が発生したかどうかを検知するものである。

[0034] ステップ S21では、三方向バルブ VIを開、て所定時間 t5 (例えば 4秒）が経過した後に所定圧力 P5 (例えば 0. 4kPa)以上であるか否かが判定される。所定時間 t5経過後に所定圧力 P5以上でないと判定されると前記ステップ S50の異常モード動作へ進み、所定時間 t5経過後に所定圧力 P5以上になったと判定されると、ステップ S22 へ進む。ステップ S21は、三方向バルブ VIの開動作力も十分に時間が経過した後に圧力センサ 9が正常に作動しているか否かを判断するものであり、これに伴って、圧力センサ 9のオープン (故障により圧力ゼロを計測）、圧力センサ通路 16の全折れまたは抜けおよび破断、圧力センサ通路 16の半折れ、エアポンプ 6の運転不能のいずれかの異常が発生した力どうかを検知するものである。なお、ステップ S22 (破線の A部)の動作は、後で図 5を参照して詳しく説明する。

[0035] 図 5は、ステップ S22の詳細を示したフローチャートである。ステップ S31では、圧力が設定圧力に到達した力否かが判定され、到達していないと判定されると、ステップ S32へ進む。該ステップ S32では、各種の設定モード (例えば、 Aモード、 Bモード、または Cモード）において設定モードに応じた所定時間 t7 (例えば、 Aおよび Bモードで 60秒、または Cモードで 90秒）が経過したか否かが判定され、経過した場合はステップ S50の異常モード動作へ進む。該ステップ S32は、各種の前記設定モードに応じた正常な速度で圧力が上昇する力否かを判断するものであり、これに伴って、圧力センサ 9のオープン (故障により圧力ゼロを計測）、圧力センサ通路 16の全折れまたは抜けおよび破断、圧力センサ通路 16の半折れ、エアポンプ 6の運転不能、三方向バルブ V1〜V4の開動作不能、三方向バルブ V1〜V4の閉動作不能のいずれかの異常が発生したかどうかを検知することができる。

[0036] ステップ S31で設定圧力に到達したと判定されると、ステップ S33に進む。該ステツプ S33では、設定圧力より所定圧力 P6 (例えば 2kPa)以上高くなつてそのまま所定時間 t6 (例えば 1秒)が経過した力否かが判定され、設定圧力より所定圧力 P6以上高くなつてそのまま所定時間 t6が経過したと判定されると、ステップ S50の異常モード動作に移行する。設定圧力より前記所定圧力 P6以上高くなつてそのまま所定時間 t6が経過していないと判定されると、ステップ S34に進む。ステップ S33は、圧力が許容範囲以上に高まった状態が続いた力否力を運転中に常時監視するものであり、これに伴って、圧力センサ 9のショート (故障により圧力無限大を計測）、前記エアボンプ 6の停止不能のいずれかの異常が発生したかどうかを検知することができる。

[0037] 次に、ステップ S34では、三方向バルブ V2が開状態になったか否かが判定され、開状態になったと判定されるとステップ S35へ進む。ステップ S35では、圧力が設定圧力に到達した力否かが判定され、到達していないと判定されると、ステップ S36へ進む。該ステップ S36では、各種の設定モードにおいて所定時間 t7が経過した力否かが判定され、経過したと判定されるとステップ S50の異常モード動作へ進む。該ステツプ S36は、各種の前記設定モードに応じた正常な速度で圧力が上昇するか否かを判断するものであり、これに伴って、圧力センサ 9のオープン、圧力センサ通路 16 の全折れまたは抜けおよび破断、圧力センサ供給路 16の半折れ、エアポンプ 6の運転不能、三方向バルブ VI〜V4の開動作不能、三方向バルブ VI〜V4の閉動作不能のいずれかの異常が発生したかどうかを検知することができる。

[0038] ステップ S35で設定圧力に到達したと判定されると、ステップ S37に進む。該ステツプ S37では、設定圧力より所定圧力 P6以上高くなつてそのまま所定時間 t6が経過した力否かが判定され、設定圧力より前記所定圧力 P6以上高くなつてそのまま所定時間 t6が経過したと判定されると、ステップ S50の異常モード動作に移行する。設定圧力より所定圧力 P6以上高くなつてそのまま所定時間 t6が経過していないと判定されると、ステップ S38に進む。ステップ S37は、圧力が許容範囲以上に高まった状態が続いたか否かを運転中に常時監視するものであり、これに伴って、圧力センサ 9のショート（故障により圧力無限大を計測）、前記エアポンプ 6の停止不能のいずれかの異常が発生したかどうかを検知することができる。

[0039] 次に、ステップ S38では、三方向バルブ V3が開状態になったか否かが判定され、開状態になったと判定されればステップ S39へ進む。該ステップ S39では、圧力が設定圧力に到達した力否かが判定され、到達していないと判定されると、ステップ S40 へ進む。該ステップ S40では、各種の設定モードにおいて前記所定時間 t7が経過した力否かが判定され、経過したと判定されるとステップ S50の異常モード動作へ進む。該ステップ S40は、各種の設定モードに応じた正常な速度で圧力が上昇する力否かを判断するものであり、これに伴って、圧力センサ 9のオープン、圧力センサ通路 1 6の全折れまたは抜けおよび破断、前記圧力センサ供給路 16の半折れ、エアポンプ 6の運転不能、三方向バルブ V1〜V4の開動作不能、三方向バルブ V1〜V4の閉動作不能のいずれかの異常が発生したかどうかを検知することができる。

[0040] ステップ S39で設定圧力に到達したと判定されると、ステップ S41に進む。該ステツプ S41では、設定圧力より前記所定圧力 P6以上高くなつてそのまま所定時間 t6が経過した力否かが判定され、設定圧力より前記所定圧力 P6以上高くなつてそのまま所定時間 t6が経過したと判定されると、ステップ S50の異常モード動作に移行する。設定圧力より前記所定圧力 P6以上高くなつてそのまま所定時間 t6が経過していないと判定されると、ステップ S42に進む。ステップ S41は、圧力が許容範囲以上に高まった状態が続いた力否かを運転中に常時監視するものであり、これに伴って、圧力センサ 9のショート、エアポンプ 6の停止不能の!/、ずれかの異常が発生したかどうかを検知することができる。

[0041] 次に、ステップ S42では、三方向バルブ V4が開状態になったか否かが判定され、開状態になったと判定されればステップ S43へ進む。該ステップ S43では、圧力が設定圧力に到達した力否かが判定され、到達していないと判定されると、ステップ S44 へ進む。該ステップ S44では、各種の前記設定モードにおいて前記所定時間 t7が経過した力否かが判定され、経過したと判定されるとステップ S50の異常モード動作へ進む。該ステップ S44は、各種の設定モードに応じた正常な速度で圧力が上昇するか否かを判断するものであり、これに伴って、圧力センサ 9のオープン、圧力センサ通路 16の全折れまたは抜けおよび破断、圧力センサ供給路 16の半折れ、エアポンプ 6の運転不能、三方向バルブ V1〜V4の開動作不能、三方向バルブ V1〜V4の閉動作不能のいずれかの異常が発生したかどうかを検知することができる。

[0042] ステップ S43で設定圧力に到達したと判定されると、ステップ S45に進む。該ステツプ S45では、設定圧力より所定圧力 P6以上高くなつてそのまま前記所定時間 t6が経過した力否かが判定され、設定圧力より所定圧力 P6以上高くなつてそのまま所定時間 t6が経過したと判定されると、ステップ S50の異常モード動作に移行する。設定圧力より所定圧力 P6以上高くなつてそのまま所定時間 t6が経過していないと判定されると、ステップ S46に進む。ステップ S37は、圧力が許容範囲以上に高まった状態が続いた力否かを運転中に常時監視するものであり、これに伴って、圧力センサ 9のショート、エアポンプ 6の停止不能の、ずれかの異常が発生したかどうかを検知することができる。

[0043] 続くステップ S46では、三方向バルブ V1〜V4が閉じられ、空気室 11a〜： L idの排気が実行される。次に、ステップ S47では、排気中に圧力が所定圧力 P1以上になるとステップ S50の異常モード動作に移行する。該ステップ S47は、排気中であるにもかかわらず圧力が下がらない状態を検知するものであり、これに伴って、圧力センサ 9のショート、エアポンプ 6の停止不能の、ずれかの異常が発生したかどうかを検知するものである。

[0044] 図 4へ戻り、ステップ S25では、任意に設定した運転時間が終了（タイムアップ)したか否かが判定され、まだタイムアップでな、と判定されればステップ S 20へ戻って、前記した制御を繰返し続け、タイムアップと判定されると制御を終了（エアマッサージ器使用終了)する。

[0045] 上記したように、本発明によれば、電源オンと運転開始との間、運転開始とエアボンプの所定圧力駆動との間、エアポンプの所定圧力駆動と予圧モード開始との間、予圧モード開始とタイムアップの間、排気中、運転中 (排気中を除く）、においてそれぞれ各部の異常を検知できる判定を行うので、エアマッサージ器に発生しうる異常事態が常に監視されて、使用者が快適に安心してエアマッサージ器を使用することができるようになる。力！]えて、ステップ S22 (図 5に詳細を示した図 4の破線 A部）では、三方向バルブ V1〜V4の開閉動作が行われる毎に異常を検知できる判定を行うので、設定モードの種類を問わず、また、設定モードにおけるバルブ開閉動作力 S1サイクルを経過する前でも、エアマッサージ器各部の異常を検知して前記ステップ S 50の異常モード動作へ移行することができるので、使用者が快適に安心してエアマッサージ器を使用することができるようになる。

Claims

請求の範囲

[1] 圧縮空気を供給するエアポンプと、

前記制御部は、

時間を計測するタイマと、

圧力センサ用供給路を介して前記圧縮空気供給路の前記バルブの上流側に連通され、該圧縮空気供給路内の圧力を計測する圧力センサと

を含み、

該圧力センサと該タイマを用いて、電源投入時から当該エアマッサージ器の作動終了時までの間に、圧縮空気供給路内の圧力を検知することにより、エアポンプ、バルブ、圧力センサおよび圧力センサ用供給路の少なくとも一つに異常があるか否かを検知し、該異常を検知すると異常モード動作へ移行するようにしたエアマッサージ器異常検出システム。

[2] 請求項 1に記載のエアマッサージ器異常検出システムにお、て、

前記電源投入時の次にエアポンプの運転を開始する運転開始ステップが設けられ、該電源投入時力運転開始ステップまでの間に、前記バルブを閉じた状態で前記圧力センサにより前記圧縮空気供給路の圧力を計測し、該計測結果により、該圧力センサ又は前記エアポンプに異常のあることを検知するようにしたエアマッサージ器異常検出システム。

[3] 請求項 2に記載のエアマッサージ器異常検出システムにおいて、

前記運転開始ステップの次にエアポンプを所定の出力となるようにする所定出力ェァポンプ駆動ステップが設けられ、該運転開始ステップ力所定出力エアポンプ駆動ステップまでの間に、前記バルブを開き、所定時間後に該バルブを閉じて前記圧縮空気供給路の圧力を計測し、該計測結果により、該圧力センサ又は前記エアボンプに異常のあることを検知するようにしたエアマッサージ器異常検出システム。

[4] 請求項 3に記載のエアマッサージ器異常検出システムにおいて、

前記所定出力エアポンプ駆動ステップの次に前記圧縮空気供給路内を所定圧力に予圧する予圧モードステップが設けられ、前記所定出力エアポンプ駆動ステップと予圧モードステップの間に、前記バルブを閉じたままで、所定時間内に前記圧縮空気供給路の圧力が所定圧力に達したかどうかを計測し、該計測結果により、該圧力センサ、前記エアポンプ、前記バルブ、および前記圧力センサ用供給路の少なくとも一つに異常のあることを検知するようにしたエアマッサージ器異常検出システム。

[5] 請求項 1ないし 4のいずれかに記載のエアマッサージ器異常検出システムにおいて予圧モードステップの次に該エアマッサージ器のマッサージ動作が行われるマッサージ動作ステップが設けられ、該マッサージ動作ステップの開始後に、前記バルブが開かれて前記空気室に圧縮空気が供給される都度、所定時間内に前記圧縮空気供給路の圧力が所定圧力に達した力どうかを前記圧力センサで計測し、該計測結果により、該圧力センサ、前記エアポンプ、前記バルブ、および前記圧力センサ用供給路の少なくとも一つに異常のあることを検知するようにしたエアマッサージ器異常検出システム。

[6] 請求項 5に記載のエアマッサージ器異常検出システムにおいて、

前記所定圧力に達した後に、設定圧力より所定圧力以上高くなつてそのまま所定時間経過した力どうかを判定することにより、前記エアポンプ又は前記圧力センサに異常のあることを検知するようにしたエアマッサージ器異常検出システム。

[7] 請求項 5又は 6に記載のエアマッサージ器異常検出システムにおいて、

前記所定圧力に達した後に、前記バルブを閉じて前記空気室を排気中に、前記圧縮空気供給路の圧力を前記圧力センサで計測し、該計測結果により、前記エアボンプ又は前記圧力センサに異常のあることを検知するようにしたエアマッサージ器異常検出システム。

[8] 請求項 1ないし 7のいずれかに記載のエアマッサージ器異常検出システムにおいて、前記異常モードでは、少なくとも、前記エアポンプを停止し、前記バルブを閉じるようにしたエアマッサージ器異常検出システム。