WO2006035601A1 - 情報処理装置、通信処理装置、情報処理システム、情報処理方法、通信処理方法およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、通信処理装置、情報処理システム、情報処理方法、通信処理方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

 情報処理装置(1)は、反復パケットを送信するかどうか判断する送信判断部(11)と、サーバ装置(3)に到達しない寿命を反復パケットに設定するかどうか判断する寿命判断部(12)と、寿命判断部(12)によってサーバ装置(3)に到達しない寿命を設定すると判断された場合に、反復パケットの寿命をサーバ装置(3)に到達しない寿命に設定し、寿命判断部(12)によってサーバ装置(3)に到達する寿命を設定すると判断された場合に、反復パケットの寿命をサーバ装置(3)に到達する寿命に設定する寿命設定部(14)と、送信判断部(11)が反復パケットを送信すると判断すると、寿命設定部(14)が設定した寿命を有する反復パケットを送信する送信部(15)を備える。反復してパケットを送信する情報処理装置と、そのパケットを受信するサーバ装置とを備える情報処理システムにおいて、サーバ装置の処理負担を軽減することが出来る。

Description

明 細 書
情報処理装置、通信処理装置、情報処理システム、情報処理方法、通信 処理方法およびプログラム
技術分野
[0001] 本発明は、反復してパケットを送信する情報処理装置等に関する。
背景技術
[0002] 情報処理装置、通信処理装置、及びサーバ装置を含む情報処理システムにお!/、 て、例えば、家庭用の PC (Personal Computer)や家電機器などの情報処理装置 力 通信処理装置を介して、所定のパケットをサーバ装置に反復して送信することが 行われている(例えば、国際公開第 2004Z030292号公報)。ここで、通信処理装 置は、例えば、 NAT (Network Address Translation)機能を有するルータなど である。情報処理装置がパケットを反復してサーバ装置に送信するひとつの目的は、 通信処理装置のポートの維持のためであり、他の目的は、サーバ装置における所定 の処理のためである。
[0003] まず、通信処理装置のポートの維持にっ 、て説明する。ルータ等の NAT機能を有 する通信処理装置では、 LAN (Local Area Network)側から WAN (Wide Are a Network)側へパケットを送信するときに LAN側のプライベート IPアドレスとポート 番号を、 WAN側のグローバル IPアドレスとポート番号に変換する。また、 WAN側か らの反復パケットを受信した場合には、所定の受信フィルタルールによるフィルタ処 理を行うと共に、アドレス変換の逆変換を行うことによって、情報処理装置にパケット を渡す。ここで、 NATの LAN側力 パケットが送信されたポートに対して WAN側か らのパケットの受信可能性を判断する受信フィルタルールには、そのポートからパケ ットを送信したアドレスからのみしかパケットを受信しな 、アドレスセンシティブ (Addr ess Sensitive)フィルタと、そのポートからパケットを送信したポートからのみし力パ ケットを受信しないポートセンシティブ(Port Sensitive)フィルタと、フィルタが存在 しないノーフィルタ(No Filter)とがある。通信処理装置では、そのようなアドレス変 換を行う時間が設定されている。具体的には、 WAN側と LAN側との間において、あ るアドレス変換が最後になされて力 所定の期間経過した後には、 WAN側力 受け 取ったパケットに対するそのアドレス変換は行われなくなり、一方、 LAN側力 受け 取ったパケットに対しては、新たなアドレス変換がなされることになる。すなわち、その WAN側からのパケットは情報処理装置で受信されないことになるため、携帯電話等 の外部の装置力 情報処理装置にサーバ装置を経由してアクセスできないことにな る。その所定の期間のことをポート維持時間と呼ぶことにする。したがって、携帯電話 等の外部の装置力 情報処理装置にサーバ装置を経由してアクセスすることができ るように、通信処理装置のポートを維持するため、すなわち、 WAN側からのパケット が通信処理装置を経由して情報処理装置に送信されるようにしておくために反復し てパケットが送信される。
[0004] 次に、反復して送信されるパケットに対して、サーバにおいてなされる所定の処理 について説明する。サーバにおける所定の処理とは、例えば、通信処理装置の WA N側の IPアドレスが変化したかどうかを知るためなどの処理である。通信処理装置の WAN側の IPアドレスは、接続プロバイダ等の設定により、所定の期間ごとに変更さ れることもある。そのような場合に、サーバ装置がそのアドレスの変化を知らな力つた 場合には、サーバ装置が通信処理装置を介して情報処理装置に情報を送信できな いこととなり、その結果、携帯電話等の外部の装置から情報処理装置にサーバ装置 を経由してアクセスできないことになる。したがって、サーバ装置が通信処理装置の アドレスの変化を知るなどの処理ができるように、反復してパケットが送信される。
[0005] し力しながら、反復して頻繁に送信されるパケットをサーバ装置が受け付ける場合 には、それだけサーバ装置の処理負担が増大するという問題がある。特に、情報処 理装置が接続されて 、る NAT機能を有する通信処理装置のポート維持時間が短 、 場合には、その問題が顕著となる。さらに、通常、ひとつのサーバ装置には、複数の 情報処理装置から反復してパケットが送信されるため、サーバ装置での処理負担は 、それだけ増大することになる。
発明の開示
[0006] 本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、反復してパケットを送 信する情報処理装置と、そのパケットを受信するサーバ装置とを備える情報処理シス テムにおいて、サーバ装置の処理負担を軽減することを目的とするものである。
[0007] 上記目的を達成するため、本発明による情報処理装置は、サーバ装置に対して、 1 以上の通信処理装置を介してパケットを送信する情報処理装置であって、反復して 送信するパケットである反復パケットを送信するかどうか判断する送信判断部と、反復 パケットに、サーバ装置に到達しない寿命を設定するかどうか判断する寿命判断部と 、寿命判断部によってサーバ装置に到達しない寿命を設定すると判断された場合に 、反復パケットの寿命を、当該反復パケットがサーバ装置に到達しない寿命に設定し 、寿命判断部によってサーバ装置に到達する寿命を設定すると判断された場合に、 反復パケットの寿命を、当該反復パケットがサーバ装置に到達する寿命に設定する 寿命設定部と、送信判断部が反復パケットを送信すると判断した場合に、寿命設定 部が設定した寿命を有する反復パケットを送信する送信部と、を備えたものである。
[0008] また、本発明による通信処理システムは、上記の情報処理装置と、 1以上の通信処 理装置と、サーバ装置とを備えた情報処理システムである。
[0009] 本発明による通信処理装置は、情報処理装置からサーバ装置に対して、反復して 送信されるパケットである反復パケットを中継する通信処理装置であって、反復パケ ットを受信する受信部と、受信部が受信した反復パケットの寿命を変更するかどうか 判断する変更判断部と、変更判断部が反復パケットの寿命を変更すると判断した場 合に、受信部が受信した反復パケットの寿命を、当該反復パケットがサーバ装置に到 達しない寿命に変更する寿命変更部と、反復パケットを送信する送信部と、を備えた ものである。
[0010] また、本発明による情報処理システムは、上記の通信処理装置と、反復パケットを 送信する情報処理装置と、サーバ装置とを備えた情報処理システムである。
[0011] 本発明による情報処理方法は、情報処理装置からサーバ装置に対して、 1以上の 通信処理装置を介してパケットを送信する情報処理方法であって、情報処理装置が 反復して送信するパケットである反復パケットを送信するかどうか判断する送信判断 ステップと、情報処理装置が、反復パケットに、サーバ装置に到達しない寿命を設定 するかどうか判断する寿命判断ステップと、情報処理装置が、寿命判断ステップにお いてサーバ装置に到達しない寿命を設定すると判断された場合に、反復パケットの 寿命を、当該反復パケットがサーバ装置に到達しない寿命に設定し、寿命判断ステ ップにおいてサーバ装置に到達する寿命を設定すると判断された場合に、反復パケ ットの寿命を、当該反復パケットがサーバ装置に到達する寿命に設定する寿命設定 ステップと、情報処理装置が、送信判断ステップで反復パケットを送信すると判断した 場合に、寿命設定ステップで設定した寿命を有する反復パケットをサーバ装置に送 信する送信ステップと、を備えた情報処理方法である。
[0012] 本発明によるパケットを送信する処理を実行させるためのプログラムは、コンビユー タに、サーバ装置に対して、 1以上の通信処理装置を介してパケットを送信する処理 を実行させるためのプログラムであって、反復して送信するパケットである反復バケツ トを送信するかどうか判断する送信判断ステップと、反復パケットに、サーバ装置に到 達しな 、寿命を設定するかどうか判断する寿命判断ステップと、寿命判断ステップに おいてサーバ装置に到達しない寿命を設定すると判断された場合に、反復パケット の寿命を、当該反復パケットがサーバ装置に到達しない寿命に設定し、寿命判断ス テツプにおいてサーバ装置に到達する寿命を設定すると判断された場合に、反復パ ケットの寿命を、当該反復パケットがサーバ装置に到達する寿命に設定する寿命設 定ステップと、送信判断ステップで反復パケットを送信すると判断した場合に、寿命設 定ステップで設定した寿命を有する反復パケットを送信する送信ステップと、を実行さ せるためのプログラムである。
[0013] また、本発明による反復パケットを中継する処理を実行させるためのプログラムは、 コンピュータに、情報処理装置からサーバ装置に対して、反復して送信されるバケツ トである反復パケットを中継する処理を実行させるためのプログラムであって、反復パ ケットを受信する受信ステップと、受信ステップで受信した反復パケットの寿命を変更 するかどうか判断する変更判断ステップと、変更判断ステップで反復パケットの寿命 を変更すると判断した場合に、受信ステップで受信した反復パケットの寿命を、当該 反復パケットがサーバ装置に到達しない寿命に変更する寿命変更ステップと、反復 パケットを送信する送信ステップと、を実行させるためのプログラムである。
[0014] 本発明による情報処理装置等によれば、情報処理装置から反復して送信される反 復パケットのうち、 V、くらかの反復パケットをサーバ装置に到達しな 、ようにすることが でき、サーバ装置における処理負担を軽減させることができる。
図面の簡単な説明
[0015] [図 1]図 1は本発明の実施の形態 1による情報処理システムの構成を示すブロック図 である。
[図 2]図 2は本発明の実施の形態 1による情報処理装置の動作を示すフローチャート である。
[図 3]図 3は本発明の実施の形態 1によるトレースルートを説明するための図である。
[図 4]図 4は本発明の実施の形態 1によるトレースルートを説明するための図である。
[図 5]図 5は本発明の実施の形態 1によるトレースルートを説明するための図である。
[図 6]図 6は本発明の実施の形態 1におけるトレースルートを説明するための図である
[図 7]図 7は本発明の実施の形態 2による情報処理システムの構成を示すブロック図 である。
[図 8]図 8は本発明の実施の形態 2による通信処理装置の動作を示すフローチャート である。
[図 9A]図 9Aは本発明の実施の形態 2における反復パケットテーブルの一例を示す 図である。
[図 9B]図 9Bは本発明の実施の形態 2における反復パケットテーブルの他の例を示 す図である。
[図 10]図 10は本発明の実施の形態 2における情報処理システムの他の構成を示す ブロック図である。 符号の説明
[0016] 1, 4 情報処理装置
2, 5 通信処理装置
3 サーバ装置
11 送信判断部
12 寿命判断部
13 中継ノード計数部 14 寿命設定部
15, 54 送信部
51 受信部
52 変更判断部
53 寿命変更部
発明を実施するための最良の形態
[0017] 本発明による情報処理装置は、サーバ装置に対して、 1以上の通信処理装置を介 してパケットを送信する情報処理装置であって、反復して送信するパケットである反 復パケットを送信するかどうか判断する送信判断部と、反復パケットに、サーバ装置 に到達しな 、寿命を設定するかどうか判断する寿命判断部と、寿命判断部によって サーバ装置に到達しない寿命を設定すると判断された場合に、反復パケットの寿命 を、当該反復パケットがサーバ装置に到達しない寿命に設定し、寿命判断部によつ てサーバ装置に到達する寿命を設定すると判断された場合に、反復パケットの寿命 を、当該反復パケットがサーバ装置に到達する寿命に設定する寿命設定部と、送信 判断部が反復パケットを送信すると判断した場合に、寿命設定部が設定した寿命を 有する反復パケットを送信する送信部と、を備えたものである。
[0018] このような構成により、サーバ装置に到達しない寿命を設定すると判断された場合 には、反復パケットがサーバ装置に到達しないようにすることができる。その結果、す ベての反復パケットがサーバ装置に到達して 、た場合に比べて、サーバ装置におけ る処理負担を軽減させることができる。一方、反復パケットをサーバ装置が受信し、そ のパケットを用いて所定の処理(例えば、通信処理装置の WAN側の IPアドレスが変 化した力どうか判断する処理など)をしなければならない頻度は、あまり高くないものと 考えられ、情報処理装置からサーバ装置に送信される反復パケットのうち、いくつか の反復パケットがサーバ装置に到達しなかったとしても、大きな影響はないと考えら れる。例えば、通信処理装置の WAN側の IPアドレスが変化する頻度は、ポート維持 時間と比べると、非常に低いと考えられるからである。また、サーバ装置に到達しない 寿命を設定すると判断された場合であっても、寿命設定部において、通信処理装置 を超えることができる寿命を反復パケットに設定しておくことにより、通信処理装置に おけるポートを維持することができ、サーバ装置力も通信処理装置に送信されたパケ ットを、情報処理装置において受信することができる。
[0019] また、本発明による情報処理装置では、寿命設定部が、寿命判断部によってサー バ装置に到達しない寿命を設定すると判断された場合に、サーバ装置の 1以上手前 の中継ノードに反復パケットが到達する寿命を設定してもよ 、。
[0020] このような構成により、寿命判断部によってサーバ装置に到達しない寿命を設定す ると判断された場合に、反復パケットがサーバ装置に到達しないようにすることができ る。
[0021] また、本発明による情報処理装置では、寿命設定部が、寿命判断部によってサー バ装置に到達しな 、寿命を設定すると判断された場合に、グローバルアドレス力 グ ローバルアドレスにパケットを中継する中継ノードに反復パケットが到達することがで きるように寿命を設定してもよ 、。
[0022] このような構成により、寿命判断部によってサーバ装置に到達しない寿命を設定す ると判断された場合であっても、通信処理装置のポートの維持を行うことができる。
[0023] また、本発明による情報処理装置では、情報処理装置からの中継ノードの数を計 数する中継ノード計数部をさらに備え、寿命設定部が、中継ノード計数部が計数した 中継ノードの数に基づ 、て、反復パケットの寿命の設定を行ってもょ 、。
[0024] このような構成により、中継ノード計数部による計数結果に基づいて、反復パケット の寿命の設定を行うことができ、手入力等により、例えば、サーバ装置までの中継ノ 一ドの数や、情報処理装置に接続されて!ヽる NAT機能を有する通信処理装置の段 数などを情報処理装置に設定する処理を省略することができる。したがって、情報処 理装置の接続状況が変更されたとしても(例えば、情報処理装置の接続されている 通信処理装置が変更されたとしても)、再度、中継ノード計数部による計数を行うこと によって、その変ィ匕にも適切に対応することができ得る。
[0025] また、本発明による情報処理装置では、寿命判断部が、送信される反復パケットの うち、所定の割合の反復パケットについて、当該反復パケットがサーバ装置に到達し な 、寿命を設定すると判断してもよ ヽ。
[0026] このような構成により、所定の割合の反復パケットがサーバ装置に到達しないことと なり、すべての反復パケットがサーバ装置に到達する場合に比べて、サーバ装置に おける処理負担を軽減することができる。
[0027] また、本発明による情報処理装置では、寿命判断部が、送信される反復パケットの うち、所定の条件を充たす反復パケットについて、当該反復パケットがサーバ装置に 到達しな 、寿命を設定すると判断してもよ ヽ。
[0028] このような構成により、所定の条件を充たす反復パケットがサーバ装置に到達しな いこととなり、すべての反復パケットがサーバ装置に到達する場合に比べて、サーバ 装置における処理負担を軽減することができる。
[0029] 本発明による通信処理装置は、情報処理装置からサーバ装置に対して、反復して 送信されるパケットである反復パケットを中継する通信処理装置であって、反復パケ ットを受信する受信部と、受信部が受信した反復パケットの寿命を変更するかどうか 判断する変更判断部と、変更判断部が反復パケットの寿命を変更すると判断した場 合に、受信部が受信した反復パケットの寿命を、当該反復パケットがサーバ装置に到 達しない寿命に変更する寿命変更部と、反復パケットを送信する送信部と、を備えた ものである。
[0030] このような構成により、サーバ装置に到達しない寿命に変更すると判断された場合 には、反復パケットがサーバ装置に到達しないようにすることができる。その結果、す ベての反復パケットがサーバ装置に到達して 、た場合に比べて、サーバ装置におけ る処理負担を軽減させることができる。
[0031] また、本発明による通信処理装置では、変更判断部が、受信部が受信した反復パ ケットのうち、所定の割合の反復パケットについて、当該反復パケットの寿命を変更す ると半 IJ断してちょい。
[0032] このような構成により、所定の割合の反復パケットがサーバ装置に到達しないことと なり、すべての反復パケットがサーバ装置に到達する場合に比べて、サーバ装置に おける処理負担を軽減することができる。
[0033] また、本発明による通信処理装置では、変更判断部が、受信部が受信した反復パ ケットのうち、所定の条件を充たす反復パケットについて、当該反復パケットの寿命を 変更すると判断してもよい。 [0034] このような構成により、所定の条件を充たす反復パケットがサーバ装置に到達しな いこととなり、すべての反復パケットがサーバ装置に到達する場合に比べて、サーバ 装置における処理負担を軽減することができる。
[0035] (実施の形態 1)
本発明の実施の形態 1による情報処理システムについて、図面を参照しながら説明 する。
[0036] 図 1は、本実施の形態による情報処理システムの構成を示す図である。図 1におい て、本実施の形態による情報処理システムは、情報処理装置 1と、通信処理装置 2と 、サーバ装置 3とを備える。図 1では、 1個の情報処理装置 1が通信処理装置 2に接 続されて!、る場合にっ 、て記載して 、るが、 2個以上の情報処理装置が通信処理装 置 2に接続されていてもよい。情報処理装置 1に相当するのは、例えば、パーソナル コンピュータ、電子レンジ、電話機、プリンタ、ファクシミリ装置、冷蔵庫、洗濯機、空 調装置、テレビ、映像録画装置、またはセットトップボックス等である。通信処理装置 2 と、サーバ装置 3とは、有線または無線の通信回線 100を介して接続されている。通 信回線 100は、例えば、インターネットやイントラネットなどである。なお、図 1では、 1 個の通信処理装置 2が通信回線 100に接続されて 、る場合にっ 、て記載して 、るが 、 2個以上の通信処理装置が通信回線 100に接続されて 、てもよ 、。
[0037] 情報処理装置 1は、送信判断部 11と、寿命判断部 12と、中継ノード計数部 13と、 寿命設定部 14と、送信部 15とを備える。
[0038] 送信判断部 11は、反復パケットを送信するかどうかを判断する。ここで、反復バケツ トとは、情報処理装置 1が反復して送信するパケットである。反復して送信するとは、 繰り返して何度も送信することであり、その送信の周期は一定 (例えば、 5分ごと)であ つてもよく、不定期(例えば、 4分から 5分の間で変化させる)であってもよい。周期的 な場合には、送信判断部 11は、例えば、設定された所定の時間(例えば、 5分)ごと に、反復パケットを送信すると判断する。なお、反復パケットを送信する周期は、通常 、通信処理装置 2のポート維持時間よりも短く設定されているものとする。反復バケツ トのペイロードには、何らかのデータが含まれていてもよぐ何もデータが含まれてい なくてもよい。反復パケットは、例えば、 UDP (User Datagram Protocol)や TCP (Transmission Control Protocol)のノケットである。
[0039] 寿命判断部 12は、反復パケットに、サーバ装置 3に到達しない寿命を設定するかど うか判断する。ここで、寿命とは、通信回線 100においてパケットが存在する(通信さ れる)ことができる限度を示すものである。この寿命は、例えば、パケットが通信回線 1 00において存在できる期間の限度 (例えば、 1分など)を示すものであってもよぐパ ケットが通信回線 100において経由することが可能な中継ノードの個数の限度 (例え ば、 255個など)を示すものであってもよい。後者の例としては、パケットの有する TT L (Time To Live)がある。寿命が到来すると、そのパケットは、それ以上通信され ないことになる。なお、寿命が到来したときに、その旨を、そのパケットの送信元に通 知する構成となって 、てもよ 、。
[0040] 寿命判断部 12は、例えば、送信される反復パケットのうち、所定の割合の反復パケ ットについて、その反復パケットがサーバ装置 3に到達しない寿命を設定すると判断 してもよく、あるいは、送信される反復パケットのうち、所定の条件を充たす反復バケツ トについて、その反復パケットがサーバ装置 3に到達しない寿命を設定すると判断し てもよい。本実施の形態では、前者の場合について説明する。
[0041] ここで、中継ノードについて説明する。中継ノードとは、パケットをルーティングする ルーティング機能を有しているものであり、いわゆる「ルータ」と呼ばれるものである。 この中継ノードは、 NAT機能を有してもよぐ有しなくてもよい。すなわち、中継ノード は、アドレス変換を行わず、グローバルアドレスからグローバルアドレスにパケットを中 継してもよく、アドレス変換を行い、プライベートアドレスとグローバルアドレスとの間で パケットを中継してもよい。「グローバルアドレスからグローバルアドレスにパケットを中 継する」とは、中継ノードによって受信されたパケット、及び中継ノードから送信された パケットの両者のヘッダに含まれるアドレス情報 (送信元アドレス、及び送信先ァドレ スを含む情報)が、グローバルアドレスのアドレス情報であることを意味する。一方、「 プライベートアドレスとグローバルアドレスとの間でパケットを中継する」とは、中継の ために受信したパケット、及び送信したパケットのうち、いずれかのパケットのヘッダに 含まれるアドレス情報にプライベートアドレスが含まれ、他方のパケットのヘッダに含 まれるアドレス情報がグローバルアドレスのアドレス情報であることを意味する。なお、 パケットを中継する場合には、パケットのペイロードに含まれる情報について変更を 行ってもよぐ行わなくてもよい。また、通信処理装置 2も中継ノードに含まれる。
[0042] 中継ノード計数部 13は、情報処理装置 1からの中継ノードの数を計数する。中継ノ ード計数部 13は、例えば、サーバ装置 3までの中継ノードの数を計数してもよいし、 サーバ装置 3とは異なる他のサーバ装置までの中継ノードの数を計数してもよ 、し、 グローバルアドレスからグローバルアドレスにパケットを中継する中継ノードまでの中 継ノードの数を計数してもよい。中継ノードの数を計数する方法としては、例えば、寿 命の設定がパケットのヘッダに含まれる TTLの設定によってなされる場合には、例え ば、トレースルートによって行ってもよぐあるいは、 TTLを設定した UDPパケットを、 その TTLを 1から順番にインクリメントしながら送信することによって行ってもよい。本 実施の形態では、トレースルートによって中継ノードの計数を行うものとする。この計 数の処理の詳細については、後述する。なお、中継ノード計数部 13は、中継ノード の数の計数時にパケットを送信するための送信デバイス (例えば、モデムやネットヮ ークカードなど)を含んでもよぐあるいは含まなくてもよい。また、中継ノード計数部 1 3は、ハードウェアによって実現されてもよぐあるいは送信デバイスを駆動するドライ バ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
[0043] 寿命設定部 14は、寿命判断部 12によってサーバ装置 3に到達しない寿命を設定 すると判断された場合に、反復パケットの寿命を、反復パケットがサーバ装置 3に到 達しない寿命に設定する。また、寿命設定部 14は、寿命判断部 12によってサーバ 装置 3に到達する寿命を設定すると判断された場合に、反復パケットの寿命を、反復 パケットがサーバ装置 3に到達する寿命に設定する。ここで、「サーバ装置 3に到達し ない寿命を設定すると寿命判断部 12によって判断された」とは、サーバ装置 3に到達 する寿命を設定すると寿命判断部 12によって判断されなカゝつた場合であってもよい。 また、「サーバ装置 3に到達する寿命を設定すると寿命判断部 12によって判断された 」とは、サーバ装置 3に到達しない寿命を設定すると寿命判断部 12によって判断され な力 た場合であってもよい。したがって、寿命判断部 12は、「サーバ装置 3に到達 しな 、寿命を設定する」、あるいは「サーバ装置 3に到達する寿命を設定する」の 、ず れか一方のみの判断を行うものであってもよ!/、。 [0044] また、寿命設定部 14は、サーバ装置 3に到達しな ヽ寿命を設定すると寿命判断部 12によって判断された場合に、例えば、(1)サーバ装置 3の 1以上手前の中継ノード に反復パケットが到達する寿命を設定してもよぐ (2)グローバルアドレス力 グロ一 バルアドレスにパケットを中継する中継ノードに反復パケットが到達することができる ように寿命を設定してもよぐ上記(1)、 (2)を組み合わせて寿命を設定してもよい。 一方、サーバ装置 3に到達する寿命を設定すると寿命判断部 12によって判断された 場合には、寿命設定部 14は、例えば、情報処理装置 1からサーバ装置 3までの中継 ノードの数を用いて、反復パケットがサーバ装置 3に到達することができる寿命を設定 してもよく、または、反復パケットに設定できる最長の寿命、もしくは、反復パケットが サーバ装置 3に到達することができると考えられる長い寿命を設定してもよい。
[0045] また、寿命設定部 14は、中継ノード計数部 13が計数した中継ノードの数に基づい て、反復パケットの寿命の設定を行う。すなわち、寿命設定部 14は、計数された中継 ノードの数を用いることによって、反復パケットの寿命の設定を行う。例えば、サーバ 装置 3までの中継ノードの数が 15個(この 15個にサーバ装置 3自体は含まれな!/、も のとする)と計数されたとすると、サーバ装置 3に到達しない寿命を設定すると寿命判 断部 12によって判断された場合に、 TTLを 15に設定することによって寿命の設定を 行ってもよい。他の例としては、中継ノード計数部 13による計数の結果、グローバル アドレス力 グローバルアドレスにパケットを中継する中継ノードのうち、情報処理装 置 1に一番近 ヽ中継ノードまでの中継ノードの数が 2個であったとすると、サーバ装置 3に到達しない寿命を設定すると寿命判断部 12によって判断された場合に、 TTLを 2に設定することによって寿命の設定を行ってもょ 、。
[0046] 送信部 15は、送信判断部 11が反復パケットを送信すると判断した場合に、寿命設 定部 14が設定した寿命を有する反復パケットを送信する。なお、送信部 15は、送信 を行うための送信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよぐ あるいは含まなくてもよい。送信デバイスを含む場合には、送信部 15と通信回線 100 との間に図示しない送信デバイスが存在することとなる。また、送信部 15は、ハードウ エアによって実現されてもよぐあるいは送信デバイスを駆動するドライバ等のソフトゥ エアによって実現されてもよ!、。 [0047] なお、中継ノード計数部 13と、送信部 15とは、共通の送信デバイスを用いてもよぐ それぞれ別々の送信デバイスを用いてもょ ヽ。
[0048] また、情報処理装置 1は、サーバ装置 3から送信された情報を受信する機構を有し てもよいが、それらの機構については図 1において明示していない。すなわち、図 1 は、本実施の形態による情報処理装置 1の特徴的な構成のみを示す図である。
[0049] 通信処理装置 2は、中継ノードのひとつであり、 NAT機能を有している。すなわち、 通信処理装置 2は、アドレス変換を行い、プライベートアドレスとグローバルアドレスと の間でパケットを中継するものである。
[0050] サーバ装置 3は、情報処理装置 1から送信された反復パケットを受信し、その反復 パケットを用いて、所定の処理を行う。所定の処理とは、例えば、通信処理装置 2の WAN側(通信回線 100側)のグローバルアドレスが変更されたかどうかの判断処理 や、通信処理装置 2の WAN側のグローバルアドレスが変更されている場合に、サー バ装置 3にお 、て登録して 、る通信処理装置 2のアドレスを変更する処理等である。
[0051] 次に、本実施の形態による情報処理装置の動作について、図 2のフローチャートを 用いて説明する。
[0052] (ステップ S101)中継ノード計数部 13は、中継ノードの数を計数する。そして、その 計数した中継ノードの数を寿命設定部 14に通知する。
[0053] (ステップ S 102)送信判断部 11は、反復パケットを送信するかどうか判断する。そし て、反復パケットを送信する場合には、ステップ S103に進み、そうでない場合には、 反復パケットを送信すると判断するまで、ステップ S 102の処理を繰り返す。
[0054] (ステップ S 103)寿命判断部 12は、送信する反復パケットに、サーバ装置 3に到達 する寿命を設定するかどうか判断する。そして、サーバ装置 3に到達しない寿命を設 定する場合には、その旨を寿命設定部 14に伝えてステップ S104に進み、サーバ装 置 3に到達する寿命を設定する場合には、その旨を寿命設定部 14に伝えてステップ S105に進む。
[0055] (ステップ S 104)寿命設定部 14は、反復パケットがサーバ装置 3に到達しない寿命 を設定する。この寿命の設定は、例えば、所定のメモリに寿命を示す情報を書き込む こと〖こよって行われる。 [0056] (ステップ S 105)寿命設定部 14は、反復パケットがサーバ装置 3に到達する寿命を 設定する。この寿命の設定は、例えば、所定のメモリに寿命を示す情報を書き込むこ とによって行われる。
[0057] (ステップ S106)送信部 15は、ステップ S104、あるいはステップ S 105で寿命設定 部 14が設定した寿命を有する反復パケットをサーバ装置 3に送信する。すなわち、送 信部 15が送信する反復パケットのヘッダに含まれる送信先アドレスは、サーバ装置 3 のアドレスである。そして、ステップ S102に戻る。
[0058] なお、図 2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は 終了する。
[0059] 次に、中継ノード計数部 13がトレースルートによって中継ノードの数を計数する方 法について説明する。トレースルートでは、トレースルートを実行する装置 (ここでは、 情報処理装置 1)から、トレースルートのあて先 (ここでは、サーバ装置 3)までの経路 をトレースすることにより、トレースルートのあて先までの各中継ノードの IPアドレスを 知ることがでさ得る。
[0060] 図 3、図 4は、トレースルートについて説明するための図である。図 3、図 4において 、中継ノードは丸の図形で示されている。
[0061] 図 3で示されるように、まず、情報処理装置 1の中継ノード計数部 13は、サーバ装 置 3に向けて TTL= 1のチェックパケットを送信する。ここで、チェックパケットとは、ト レースルートにおいて、送信先に向けて送信されるパケットのことである。このチェック パケットには、 TTLが設定されている。チェックパケットの TTLは、中継ノードを通過 するごとに 1だけ減少されるため、 TTL= 1のチェックパケットは、通信処理装置 2に 到達したときに TTL = 0となり、通信処理装置 2からインターネット制御メッセージ ·プ ロトコル時間超過(ICMP Time Exceeded、以下、 ICMP時間超過)によって情報 処理装置 1に返される。次に、図 4で示されるように、中継ノード計数部 13は、サーバ 装置 3に向けて TTL= 2のチェックパケットを送信する。すると、そのチェックパケット は中継ノード 101において TTL = 0となり、 ICMP時間超過によって中継ノード 101 力も情報処理装置 1に返される。これによつて、中継ノード計数部 13は、中継ノード 1 01の IPアドレスを知ることができる。 [0062] このように、チェックパケットがサーバ装置 3に到達するまで、 TTLを 1ずつインクリメ ントしながらチェックパケットの送信と、 ICMP時間超過の受信とを繰り返すことにより 、サーバ装置 3に到達するまでに経由した各中継ノードの IPアドレスを知ることができ る。なお、 ICMP時間超過を返さない中継ノードの場合には、送信されたチェックパ ケットに対する返信が何もないことになる。この場合には、中継ノード計数部 13は、タ ィムアウトとなった後に、次のチェックパケットを送信する。チェックパケットがサーバ装 置 3に到達すると、 ICMPポート到達不能(ICMP Port Unreachable)が返され、 トレースルートは終了となる。なお、場合によっては、 ICMPポート到達不能の代わり に、 ICMPエコーリプライ (Echo Reply)が返されることもある。中継ノード計数部 13 は、このトレースルートを行うことにより、サーバ装置 3に到達するまでに経由する中継 ノードの数と、各中継ノードの IPアドレスとを知ることができる。
[0063] なお、ここではトレースルートをサーバ装置 3に対して行う場合について説明したが 、中継ノード計数部 13は、トレースルート以外の方法によって中継ノードの数を計数 してもよく、また、チェックパケットの送信先は、サーバ装置 3以外のサーバ装置等で あってもよい。
[0064] 次に、本実施の形態による情報処理システムの動作にっ 、て、具体例を用いて説 明する。この具体例において、中継ノード計数部 13は、トレースルートにより中継ノー ドの数を計数するものとする。また、寿命設定部 14は、反復パケットの TTLを設定す ることにより、寿命の設定を行うものとする。また、通信処理装置 2のポート維持時間 は 2分 30秒であり、送信判断部 11は、 2分ごとに反復パケットを送信すると判断する ものとする。また、寿命判断部 12は、 10個の反復パケットうち、 1個の反復パケットが サーバ装置 3に到達するようにする。また、寿命判断部 12は、カウンタを有しており、 反復パケットが送信されるたびにそのカウンタの値を 1だけインクリメントするものとす る。そして、そのカウンタの値の 1桁目(最下位の桁)が「0」である場合に、サーバ装 置 3に到達する寿命を設定すると判断し、カウンタの値の 1桁目が「0」以外である場 合に、サーバ装置 3に到達しない寿命を設定すると判断するものとする。そのカウンタ の初期値は「0」であるとする。また、情報処理装置 1、通信処理装置 2、サーバ装置 3 の IPアドレスは、以下のとおりであるとする。ここで、通信処理装置 2の IPアドレスは、 通信処理装置 2の WAN側の IPアドレスである。
[0065] 情報処理装置 1 : 192. 168. 1. 11
通信処理装置 2 : 202. 132. 10. 6
サーバ装置 3 : 155. 32. 10. 10
まず、情報処理装置 1の電源が投入され、情報処理装置 1が起動されたとする。す ると、中継ノード計数部 13は、あら力じめ設定されているサーバ装置 3の IPアドレス「 155. 32. 10. 10」に対してトレースルートを実行する。このトレースルートの実行に よって、図 5で示される結果が得られたとする。図 5において、各行がひとつの中継ノ ードに対応している(厳密には、最後の行は中継ノードではなくサーバ装置 3に対応 している)。各行の一番右側の情報力 中継ノードの IPアドレスである。また、このトレ ースルートでは、ひとつの TTLの値に対して 3個のパケットを送信している。その 3個 のパケットの返信までの時間が、各行に含まれる。各行の一番左側の情報は、情報 処理装置 1からの中継ノードの個数である。したがって、図 5で示されるトレースルート の結果から、サーバ装置 3までの中継ノードの数が 15個であり、グローバルアドレス 力もグローバルアドレスにパケットを中継する直近の中継ノード(ここでは、グローバル アドレスを有する中継ノードであるとする)までの中継ノードの個数が 2個であることが わかる。ここで、「直近の」とは、情報処理装置 1に一番近いことをいう。
[0066] 中継ノード計数部 13による中継ノードの計数が終了すると、送信判断部 11は、反 復パケットを送信するタイミングであると判断する (ステップ S102)。この場合には、 1 回目の反復パケットの送信であり、寿命判断部 12が有するカウンタの値が「0」である ので、寿命判断部 12は、反復パケットがサーバ装置 3に到達する寿命を設定すると 判断し (ステップ S103)、寿命設定部 14は、 TTLを、その最大値である 255に設定 する (ステップ S105)。送信部 15は、寿命設定部 14が設定した TTL = 255を有する 反復パケットをサーバ装置 3の IPアドレス「155. 32. 10. 10」に対して送信する(ス テツプ S106)。なお、この反復パケットのペイロードには、情報処理装置 1を識別する 情報である装置識別情報が含まれるものとする。この装置識別情報は、例えば、情報 処理装置 1の MACアドレスである。この装置識別情報によって、サーバ装置 3は、情 報処理装置 1を識別することができる。 [0067] 情報処理装置 1から送信された反復パケットの送信元 (ソース) IPアドレスは、通信 処理装置 2において「202. 132. 10. 6」に変換される。また、通信処理装置 2にお いて、アドレスの変換と共に、送信元 (ソース)ポートの変換 (ポートの割り当て)も行わ れる。そして、アドレス等の変換後の反復パケットは、通信処理装置 2からサーバ装置 3に送信され、サーバ装置 3において受信される。サーバ装置 3における反復パケット に対する処理の説明は省略する。
[0068] 送信判断部 11は、送信部 15が反復パケットを送信したタイミングで、タイマをスター トさせる。また、寿命判断部 12は、送信部 15が反復パケットを送信したため、カウンタ を 1だけインクリメントさせる。ここでは、 1回目の反復パケットの送信であったため、力 ゥンタの値は「1」となる。
[0069] 送信判断部 11は、タイマの値が 2分になると、反復パケットを送信するタイミングで あると判断する (ステップ S102)。この場合には、カウンタの値力 「l」であるため、寿 命判断部 12は、反復パケットがサーバ装置 3に到達しない寿命を設定すると判断す る (ステップ S103)。その結果、寿命設定部 14は、中継ノード計数部 13によるトレー スルートの結果を用いて、グローバルアドレス「155. 32. 10. 1」を有する中継ノード に反復パケットが到達するように、 TTLを 2に設定する (ステップ S104)。送信部 15 は、寿命設定部 14が設定した TTL= 2を有する反復パケットをサーバ装置 3に送信 する (ステップ S106)。この送信によって、送信判断部 11においてタイマがリセットさ れて、計時が再度、再開される。また、寿命判断部 12において、カウンタの値が 1だ けインクリメントされて「2」となる。
[0070] このようにして、カウンタの値が「2」から「9」までの場合には、カウンタの値が「1」の 場合と同様に、 TTL = 2を有する反復パケットを 2分おきに送信する。情報処理装置 1が起動されて力も 10番目の反復パケットが送信されると、タイマがリセットされると共 に、カウンタが 1だけインクリメントされ、「0」になる。ここで、カウンタの値は、 10進数 の 1桁目の値のみを有するものであるとする。したがって、カウンタの値「9」がインクリ メントされると、「0」となる。
[0071] その後、タイマの値が 2分になると、送信判断部 11は、反復パケットを送信するタイ ミングであると判断する (ステップ S102)。この場合には、カウンタの値が「0」であるた め、寿命判断部 12は、反復パケットがサーバ装置 3に到達する寿命を設定すると判 断する (ステップ S 103)。その結果、寿命設定部 14は、 TTLを 255に設定する (ステ ップ S105)。そして、送信部 15は、 TTL = 255を有する反復パケットをサーバ装置 3 に送信する (ステップ S 106)。このようにして、 2分おきに反復パケットの送信が繰り返 され、通信処理装置 2におけるポートが維持される。
[0072] なお、この具体例では、図 5で示されるトレースルートの結果を用いることにより、「サ ーバ装置 3に到達しない寿命を設定する」と寿命判断部 12によって判断されたとする と、グローバルアドレス力 グローバルアドレスにパケットを中継する中継ノードに反復 パケットが到達することができる最低の寿命を寿命設定部 14が設定する場合につい て説明したが、トレースルートの結果によっては、図 6で示されるように、セキュリティ 一の観点から、中継ノードの IPアドレスを知ることができない場合もある。なお、図 6で は、中継ノードからのパケットが無応答の場合、返信時間の欄には「*」を記載し、ァ ドレスの欄には「: Request timed out.」と記載する例を示している。このような場合 には、図 6で示されるトレースルートの結果を用いることにより、「サーバ装置 3に到達 しない寿命を設定する」と寿命判断部 12によって判断されたとすると、サーバ装置 3 までの中継ノードの個数(図 6の場合には、 15個)しか知ることができない。そのため 、サーバ装置 3の 1個手前の中継ノードに反復パケットが到達する寿命、すなわち、 T TL= 15を寿命設定部 14が設定してもよい。あるいは、サーバ装置 3の 2個手前や、 3個手前の中継ノードに反復パケットが到達する寿命を設定するようにしてもよ!、。
[0073] 以上のように、本実施の形態による情報処理装置 1では、「サーバ装置 3に到達し ない寿命を設定する」と寿命判断部 12によって判断された場合に、サーバ装置 3に 到達しない寿命を寿命設定部 14によって設定し、その寿命を有する反復パケットを 送信する。それによつて、「サーバ装置 3に到達しない寿命を設定する」と判断された 場合に、反復パケットがサーバ装置 3に到達しないようにすることができる。その結果 、すべての反復パケットがサーバ装置 3に到達していた場合に比べて、サーバ装置 3 における処理負担を軽減させることができる。一方、「サーバ装置 3に到達しない寿命 を設定する」と判断された場合であっても、寿命設定部 14において、通信処理装置 2 を超えることができる寿命を反復パケットに設定しておくことにより、通信処理装置 2に おけるポートを維持することができ、サーバ装置 3から通信処理装置 2に送信された パケットを、情報処理装置 1にお 、て受信することができる。
[0074] なお、本実施の形態では、中継ノード計数部 13による計数結果に基づいて、寿命 を設定する場合について説明した力 サーバ装置 3までの中継ノードの数や、グロ一 バルアドレスからグローバルアドレスにパケットを中継する直近の中継ノードまでの中 継ノードの数、あるいは、 NAT¾能を有する通信処理装置の段数などが情報処理装 置 1に設定されており、その設定を用いて、寿命を設定するようにしてもよい。例えば 、図 1で示されるように、情報処理装置 1に接続されている NAT機能を有する通信処 理装置 2が 1段であるとすると、寿命設定部 14は、「サーバ装置 3に到達しない反復 パケットを送信する」と判断された場合に、その通信処理装置 2の段数「1」に「1」をカロ 算した「2」を TTLとして設定することによって反復パケットの寿命の設定を行ってもよ い。
[0075] または、「サーバ装置 3に到達しない反復パケットを送信する」と判断された場合と、 「サーバ装置 3に到達する反復パケットを送信する」と判断された場合とにおいて、そ れぞれ設定すべき寿命の値があら力じめ寿命設定部 14において設定されていても よい。例えば、前者の場合には、 TTL = 2とし、後者の場合には、 TTL= 255にする と設定されていてもよい。
[0076] また、本実施の形態では、中継ノード計数部 13による中継ノードの数の計数におい て、トレースルートによって所定の通信先のノード (例えば、サーバ装置 3)までの中 継ノードの数をすベて計数する場合について説明した。これに対し、例えば、サーバ 装置 3に到達しない寿命を反復パケットに設定するときに、寿命設定部 14がグローバ ルアドレスからグローバルアドレスへのパケットの中継を行う直近の中継ノードに反復 パケットが到達できるように寿命を設定するような場合には、中継ノードの数の計数は 、 NAT機能を有する通信処理装置を超える範囲において、中継ノードの数の計数を 行ってもよい。なお、通信処理装置が多段である場合には、その多段のすべての通 信処理装置を超える範囲において、中継ノードの数の計数を行ってもよい。
[0077] 例えば、寿命設定部 14がグローバルアドレスからグローバルアドレスへのパケットの 中継を行う直近の中継ノードに反復パケットが到達できるように寿命を設定するような 場合には、中継ノードの数の計数は、グローバルアドレスからグローバルアドレスへの パケットの中継を行う直近の中継ノードにおいて終了してもよい。具体的には、 UDP のパケットに TTLを順番にインクリメントしながら設定して送信している場合には、 IC MP時間超過を返してきた中継ノードの IPアドレスがグローバルアドレスを有するよう になった時点で、中継ノードの数の計数を終了してもよい。そして、そのグローバルァ ドレスを返してきた時点の UDPパケットに設定されて 、た TTLの値を、寿命設定部 1 4が反復パケットの寿命として設定してもよ 、。
[0078] (実施の形態 2)
本発明の実施の形態 2による情報処理システムについて、図面を参照しながら説明 する。本実施の形態による情報処理システムは、反復パケットを中継する通信処理装 置において反復パケットの寿命を変更し得るものである。
[0079] 図 7は、本実施の形態による情報処理システムの構成を示す図である。図 7におい て、本実施の形態による情報処理システムは、情報処理装置 4と、通信処理装置 5と 、サーバ装置 3とを備える。図 7では、 1個の情報処理装置 4が通信処理装置 5に接 続されて!、る場合にっ 、て記載して 、るが、 2個以上の情報処理装置が通信処理装 置 5に接続されていてもよい。情報処理装置 4は、例えば、コンピュータ、電子レンジ 、電話機、プリンタ、ファクシミリ装置、冷蔵庫、洗濯機、空調装置、テレビ、映像録画 装置またはセットトップボックス等であり、実施の形態 1における情報処理装置 1と同 様に、反復パケットを反復してサーバ装置 3に送信するものである。通信処理装置 5と 、サーバ装置 3とは、有線または無線の通信回線 100を介して接続されている。なお 、図 7では、 1個の通信処理装置 5が通信回線 100に接続されている場合について 記載して 、るが、 2個以上の通信処理装置が通信回線 100に接続されて 、てもよ ヽ 。また、反復パケットや、ノ ケットの寿命など、実施の形態 1と共通して使用される用語 等については、実施の形態 1と同様のものであり、その説明を省略することがある。
[0080] 情報処理装置 4は、サーバ装置 3に対して、反復して送信されるパケットである反復 パケットを送信する。反復パケットの送信については、実施の形態 1や従来例と同様 であり、その説明を省略する。
[0081] 通信処理装置 5は、情報処理装置 4からサーバ装置 3に対して、反復して送信され るパケットである反復パケットを中継するものであり、受信部 51と、変更判断部 52と、 寿命変更部 53と、送信部 54とを備える。
[0082] 受信部 51は、情報処理装置 4から送信された反復パケットを受信する。なお、受信 部 51は、受信を行うための受信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど) を含んでもよぐあるいは含まなくてもよい。受信デバイスを含む場合には、受信部 51 と情報処理装置 4との間に図示しない受信デバイスが存在することとなる。また、受信 部 51は、ハードウェアによって実現されてもよぐあるいは受信デバイスを駆動するド ライバ等のソフトウェアによって実現されてもょ 、。
[0083] 変更判断部 52は、受信部 51が受信した反復パケットの寿命を変更するかどうか判 断する。変更判断部 52は、例えば、受信部 51が受信した反復パケットのうち、所定 の割合の反復パケットについて、「反復パケットの寿命を変更する」と判断してもよぐ あるいは、受信部 51が受信した反復パケットのうち、所定の条件を充たす反復バケツ トについて、「反復パケットの寿命を変更する」と判断してもよい。本実施の形態では、 前者の場合について説明する。
[0084] 寿命変更部 53は、変更判断部 52が「反復パケットの寿命を変更する」と判断した場 合に、受信部 51が受信した反復パケットの寿命を、その反復パケットがサーバ装置 3 に到達しない寿命に変更する。一方、変更判断部 52が「反復パケットの寿命を変更 する」と判断しな力 た場合には、受信部 51が受信した反復パケットに対する寿命の 変更を行わない。
[0085] ここで、例えば、寿命の設定が、通信回線 100においてパケットが存在できる期間 の設定である場合には、寿命の変更はその期間の変更を意味する。一方、寿命の設 定カ 通信回線 100においてパケットが経由することが可能な中継ノードの個数であ る場合には、寿命の変更はその個数の変更を意味する。後者の場合に、寿命の設定 が TTLの設定として行われている場合には、寿命の変更は、反復パケットに関する T TLの変更である。また、例えば、寿命の設定が TTLの設定によって行われる場合に は、通信処理装置 5も中継ノードのひとつであるため、通信処理装置 5も反復パケット の寿命 (TTL)を 1だけ減少させる機能を有することになる。しかしながら、この中継ノ ードのひとつとしての寿命の変更は、寿命変更部 53による寿命の変更に含まれない ものとする。すなわち、寿命変更部 53による寿命の変更は、情報処理装置 4から送 信された反復パケットを、サーバ装置 3に到達させない目的で行われるものであると する。実施の形態 1でも説明したように、中継ノードとは、パケットをルーティングする ルーティング機能を有しているものであり、いわゆる「ルータ」と呼ばれるものである。
[0086] 送信部 54は、反復パケットを送信する。送信部 54が送信する反復パケットは、寿命 変更部 53によって寿命の変更された反復パケット、あるいは、寿命変更部 53によつ て寿命の変更されていない反復パケットである。なお、送信部 54は、送信を行うため の送信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよぐあるいは 含まなくてもよい。送信デバイスを含む場合には、送信部 54と通信回線 100との間に 図示しない送信デバイスが存在することとなる。また、送信部 54は、ハードウェアによ つて実現されてもよぐあるいは送信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによ つて実現されてもよい。
[0087] なお、通信処理装置 5は、 NAT機能を有しており、情報処理装置 4またはサーバ装 置 3から送信されたパケットに対してアドレス変換を行う。したがって、通信処理装置 5 は、そのアドレス変換を行う機構や、サーバ装置 3から送信されたパケットを受信して 、情報処理装置 4に送信する機構等を有しているが、それらの機構等については、 図 7において明示していない。すなわち、図 7は、本実施の形態による通信処理装置 5の特徴的な構成のみを示す図である。
[0088] サーバ装置 3は、実施の形態 1によるサーバ装置 3と同様のものであり、その説明を 省略する。
[0089] 次に、本実施の形態による通信処理装置 5の動作について、図 8のフローチャート を用いて説明する。
[0090] (ステップ S201)受信部 51は、パケットを受信したかどうか判断する。パケットを受 信した場合であって、かつ、そのパケットに TTLが設定されている場合には、その設 定されている TTLを 1だけ減少させてステップ S 202に進み、そうでない場合には、パ ケットを受信するまで、ステップ S201の処理を繰り返す。
[0091] (ステップ S202)受信部 51は、受信したパケットが反復パケットかどうか判断する。
そして、反復パケットである場合には、ステップ S203〖こ進む。受信したパケットが反 復パケットでない場合には、そのパケットを、寿命変更部 53を介して送信部 54に渡し て、ステップ S205に進む。
[0092] (ステップ S203)変更判断部 52は、受信された反復パケットの寿命を変更するかど うか判断する。そして、寿命を変更する場合には、寿命を変更する旨を寿命変更部 5
3に伝えてステップ S204に進み、そうでない場合には、寿命を変更しない旨を寿命 変更部 53に伝えてステップ S205に進む。
[0093] (ステップ S204)寿命変更部 53は、受信部 51が受信した反復パケットの寿命を変 更する。この寿命の変更は、前述のように、反復パケットがサーバ装置 3に到達しな いようにするために行われるものである。そして、寿命を変更した反復パケットを送信 部 54に渡す。
[0094] (ステップ S205)送信部 54は、受信されたパケットをサーバ装置 3に対して送信す る。このときに、通信処理装置 5は、 NAT機能を有するため、送信されるパケットの送 信元の IPアドレス、及びポートが、通信処理装置 5の WAN側の IPアドレス、及びポ ートに変換される。なお、送信部 54が送信しょうとするパケットに設定されている TTL 力 S「0」である場合には、送信部 54は、パケットの送信を行わず、 ICMP時間超過によ つて、図示しない経路により、パケットを情報処理装置 4に返してもよい。
[0095] なお、図 8のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は 終了する。
[0096] 次に、本実施の形態による情報処理システムの動作にっ 、て、具体例を用いて説 明する。この具体例において、情報処理装置 4は、通信処理装置 5のポート維持時間 よりも短い周期で反復パケットを送信するものとする。また、変更判断部 52は、反復 パケットの TTLを変更することにより、寿命の設定を行うものとする。また、変更判断 部 52は、 10個の反復パケットうち、 1個の反復パケットがサーバ装置 3に到達するよう に寿命の変更を行うものとする。また、情報処理装置 4、通信処理装置 5、サーバ装 置 3の IPアドレスは、情報処理装置 1、通信処理装置 2がそれぞれ情報処理装置 4、 通信処理装置 5となった以外、実施の形態 1の具体例と同様であるとする。したがつ て、通信処理装置 2の WAN側の IPアドレスは、グローバルアドレスである。また、ノ ケットのヘッダには、反復パケットであるかどうかを示すフラグが含まれており、反復パ ケットである場合には、フラグに「1」が代入され、反復パケットでない場合には、フラグ に「0」が代入されるものとする。受信部 51は、そのフラグに代入されている値を参照 することにより、受信したパケットが反復パケットかどうかを判断することができる。
[0097] まず、情報処理装置 4から 1個目の反復パケットがサーバ装置 3に送信されたとする 。すると、その反復パケットは、受信部 51において受信される (ステップ S201)。その 反復パケットのヘッダに含まれるフラグに「1」が代入されていることにより、受信部 51 は、受信したパケットが反復パケットであると判断する (ステップ S202)。また、その反 復パケットに設定されている TTL = 255が 1だけ減少され、 TTL = 254となる。その 反復パケットは、寿命変更部 53に渡される。
[0098] 反復パケットのヘッダには、送信元(情報処理装置 4)の IPアドレス「192. 168. 1.
11」と、送信先(サーバ装置 3)の IPアドレス「155. 32. 10. 10」とが含まれている。 変更判断部 52は、その送信元と送信先の IPアドレスを参照し、その送信元から送信 先に対して、過去に反復パケットが送信されたかどうか判断する。この場合には、 1個 目の反復パケットであるため、過去に送信されておらず、その場合には、寿命の変更 を行わないと判断する (ステップ S203)。その結果、その反復パケットは、送信部 54 力も送信され (ステップ S205)、サーバ装置 3において受信される。
[0099] なお、変更判断部 52は、 1個目の反復パケットを受信すると、その反復パケットに関 する情報を、反復パケットテーブルに登録する。図 9A, Bは、反復パケットテーブル の一例を示す図である。反復パケットテーブルは、図 9A, Bで示されるように、反復 パケットの送信元の IPアドレスと、反復パケットの送信先の IPアドレスと、その反復パ ケットに関するカウンタのフィールドがある。ここで、カウンタとは、対応する送信元アド レスから、送信先アドレスに対して送信された反復パケットの個数を示す値の 1桁目 のみを示す値である。すなわち、カウンタの値「9」の次の値は、「0」となる。図 9Aの 1 番目のレコードは、情報処理装置 4から送信された 1個目の反復パケットに関するも のである。
[0100] 次に、情報処理装置 4から 2個目の反復パケットがサーバ装置 3に送信されると、そ の反復パケットも受信部 51で受信される (ステップ S201)。そして、反復パケットであ ると判断され (ステップ S 202)、寿命の変更が必要力どうか判断される。変更判断部 5 2は、受信された反復パケットのアドレスに対応するレコードが反復パケットテーブル に登録されているかどうか判断する。この場合には、図 9Aの一番目のレコードが対 応する。したがって、受信された反復パケットに対応するカウンタの値が「1」であるた め、変更判断部 52は、寿命を変更すると判断し (ステップ S203)、寿命変更部 53は 、反復パケットに設定されている TTLを「1」に変更する (ステップ S204)。その結果、 TTLが「1」に変更された反復パケットが送信部 54から送信される (ステップ S205)。 TTLが変更された反復パケットは、通信処理装置 5の次の中継ノードにおいて、 TT L = 0となり、それ以上先には送信されないことになる。また、変更判断部 52によって 、図 9Aの 1番目のレコードにおけるカウンタの値が「2」にインクリメントされる。同様に して、反復パケットに対応するカウンタの値が 2〜9の場合にも、情報処理装置 4から サーバ装置 3に送信された反復パケットの寿命が変更され、その反復パケットは、サ ーバ装置 3に到達しないことになる。
[0101] 一方、カウントの値がインクリメントされ図 9Bの 1番目のレコードで示されるように「0」 になったとする。その後、通信処理装置 5が情報処理装置 4からサーバ装置 3に送信 された反復パケットを受信すると (ステップ S201、 S202)、カウントの値が「0」である ため、「寿命の変更を行わない」と判断され (ステップ S203)、 TTL = 254の反復パ ケットが送信部 54からサーバ装置 3に送信され、その反復パケットは、サーバ装置 3 において受信される。
[0102] なお、反復パケットでないパケットが情報処理装置 4から送信された場合には、受信 部 51において、反復パケットでないと判断され、 TTLが 1だけ減少されて、送信部 54 から、そのパケットの送信先に対して送信される。
[0103] 以上のように、本実施の形態による通信処理装置 5では、変更判断部 52によって、 「サーバ装置 3に到達しない寿命を設定する」と判断された場合に、反復パケットの寿 命を、サーバ装置 3に到達しない寿命に寿命変更部 53によって変更し、その変更さ れた寿命を有する反復パケットが送信される。変更された寿命を有する反復パケット 力 S送信されることにより、「サーバ装置 3に到達しない寿命に変更する」と判断された 場合に、反復パケットがサーバ装置 3に到達しないようにすることができる。その結果 、すべての反復パケットがサーバ装置 3に到達していた場合に比べて、サーバ装置 3 における処理負担を軽減させることができる。一方、「サーバ装置 3に到達しない寿命 に変更する」と判断された場合であっても、その寿命を有する反復パケットが送信さ れることにより、通信処理装置 5におけるポートが維持されることになり、サーバ装置 3 力も通信処理装置 5に送信されたパケットが、維持されているポートを介して情報処 理装置 4に送信されることになる(その経路にっ 、ては図示して!/、な!/、)。
[0104] なお、本実施の形態では、通信処理装置 5の WAN側の IPアドレスがグローバルァ ドレスであるため、反復パケットの寿命を変更すると判断されると、寿命変更部 53が 反復パケットの寿命 (TTL)を 1に変更する場合について説明した。一方、多段の NA Tが構成されている場合には、「反復パケットの寿命を変更する」と判断されると、寿 命変更部 53が、反復パケットの寿命を、その多段の NATのすベてを超えることがで きる寿命に変更してもよい。ここで、多段の NATが構成されている場合とは、通信処 理装置 5の WAN側の IPアドレスがプライベートアドレスであり、通信処理装置 5が他 の NAT機能を有する通信処理装置の LAN側にある場合を言う。
[0105] すなわち、寿命変更部 53は、変更判断部 52によって「反復パケットの寿命を変更 する」と判断された場合に、グローバルアドレス力もグローバルアドレスにパケットを中 継する中継ノードに反復パケットが到達することができるように寿命を設定してもよ ヽ 。この場合には、実施の形態 1と同様に、通信処理装置 5が中継ノード計数部を有し 、通信処理装置 5からの中継ノードの数を計数し、その計数結果に基づいて、反復パ ケットの寿命を以下のように設定する。すなわち、(1)サーバ装置 3の 1以上手前の中 継ノードに反復パケットが到達するように設定してもよいし、(2)グローバルアドレスか らグローバルアドレスにパケットを中継する中継ノードに反復パケットが到達するよう に設定してもよいし、(3)上記(1)、 (2)を組み合わせて寿命を設定してもよい。また は、通信処理装置 5において、サーバ装置 3までの中継ノードの数や、グローバルァ ドレスからグローバルアドレスにパケットを中継する直近の中継ノードまでの数、 NAT 機能を有する通信処理装置の段数などが設定されており、その設定を用いて、寿命 を設定するようにしてもよ 、。
[0106] また、本実施の形態では、プライベートアドレスとグローバルアドレスとの間でバケツ トを中継する通信処理装置において、反復パケットの寿命を変更する場合について 説明したが、反復パケットの寿命の変更は、図 10で示されるように、グローバルァドレ スからグローバルアドレスにパケットを中継する中継ノードとしての通信処理装置 5に おいて行ってもよい。その場合には、通信処理装置 5においてアドレス変換を行わな い以外は、本実施の形態と同様の動作を行う。ただし、グローバルアドレス力もグロ一 バルアドレスにパケットを中継する中継ノードとしての通信処理装置 5において反復 パケットの寿命を変更する場合には、 NAT機能を有する通信処理装置(図 10にお ける通信処理装置 2)を反復パケットがすでに通過しているため、 NAT機能を有する 通信処理装置におけるポートの維持は行われていることになる。したがって、グロ一 バルアドレス力 グローバルアドレスにパケットを中継する中継ノードとしての通信処 理装置 5においては、変更判断部 52によって反復パケットの寿命を変更すると判断 された場合に、寿命変更部 53があらカゝじめ決められている寿命を設定してもよい。こ のあら力じめ決められている寿命とは、例えば、寿命の変更のすぐ後に、寿命が到来 する寿命である。具体的には、寿命の設定がパケットへの TTLの設定である場合に は、 TTLを 0、または 1に変更することなどである。 TTL = 0に変更された場合には、 その通信処理装置 5にお 、て寿命が到来して 、ることとなるため、その反復パケット は送信部 54から送信されず、その通信処理装置 5において消滅することになる。な お、この場合であっても、送信元の情報処理装置 4に ICMP時間超過のパケットを返 すようにしてもよい。このように、通信処理装置 5には、 WANにおけるグローバルアド レスからグローバルアドレスにパケットを中継する中継ノードも含まれるものとする。 なお、上記各実施の形態において、反復パケットへの寿命の設定が反復パケットの 有する TTLの設定として行われる場合について主に説明した力 前述のように、その 寿命の設定は、例えば、反復パケットが通信回線 100において存在することができる 期間の限度の設定であってもよい。この場合には、例えば、反復パケットが情報処理 装置カゝら送信される時点の時刻と、寿命を示す期間とを設定してもよい。そして、中 継ノードにぉ ヽて、その反復パケットの送信された時刻から寿命を示す期間が経過し たと判断されると、その反復パケットが廃棄されることになる。この場合であっても、 TT Lの設定の場合と同様に、 ICMP時間超過と類似のパケットを反復パケットの送信元 の情報処理装置に返すようにしてもよい。 [0108] また、上記各実施の形態において、寿命判断部 12、変更判断部 52が、反復バケツ トのうち、所定の割合の反復パケットについて、その反復パケットがサーバ装置 3に到 達しない寿命を設定すると判断する場合について主に説明した力 前述のように、寿 命判断部 12等は、反復パケットのうち、所定の条件を充たすものについて、その反復 パケットがサーバ装置 3に到達しない寿命を設定すると判断してもよい。例えば、反 復パケットが TCPのパケットである場合には、そのパケットのヘッダに TCPシーケンス 番号が含まれている。寿命判断部 12等は、反復パケットに含まれる TCPシーケンス 番号を参照し、その番号が所定の条件 (例えば、シーケンス番号を 10進数で示した 場合に、 1桁目の値力^以外であることなど)を充たす場合には、反復パケットがサー バ装置 3に到達しな 、寿命を設定すると判断してもよ!/、。
[0109] また、例えば、実施の形態 2にお 、て、情報処理装置 4から送信される反復パケット に、反復パケットの送信回数を示すカウント値が含まれており、そのカウント値が所定 の条件を充たす力どうか (例えば、カウント値の 1桁目の値が 0以外であるかどうかな ど)に応じて、反復パケットの寿命を変更するかどうかを判断してもよい。あるいは、情 報処理装置 4から送信される反復パケットにサーバ装置 3まで到達する必要のあるパ ケットであるかどうかを示す情報が含まれており、その情報に応じて、反復パケットの 寿命を変更するかどうかを判断してもよ ヽ。
[0110] また、例えば、実施の形態 2において、通信処理装置 5は、情報処理装置 4から送 信された反復パケットが「TTLが 1である」という条件を充たす場合、すなわち、受信 部 51において TTLが減少され、 TTL = 0となったという条件を充たす場合に、寿命 変更部 53において、反復パケットの TTLを「1」に変更し、その TTL= 1の反復バケツ トをサーバ装置 3に送信するようにしてもよい。本来であれば、情報処理装置 4から送 信された反復パケットの TTLが「1」である場合には、通信処理装置 5において TTL =0となり、情報処理装置 4に ICMP時間超過のパケットが返される。しかしながら、通 信処理装置が上述の説明のような機能を有することで、そのような通信処理装置 (N AT機能を有するものとする)が多段で構成されている場合に、実施の形態 1と同様 にして、情報処理装置 4から、サーバ装置 3に到達しないように寿命が設定されて送 信された TTL= 1の反復パケットが、 NAT機能を有する通信処理装置の間を順々に 送信され、グローバルアドレスからグローバルアドレスにパケットを中継する中継ノー ド (この中継ノードには、上述の説明のような機能はないものとする)にまで到達するこ とになり、情報処理装置 4の WAN側の多段の NATのすべてについて、ポートの維 持を行うことができるようになる。
[0111] なお、「反復パケットのうち、所定の条件を充たすものについて、その反復パケットが サーバ装置 3に到達しない寿命を設定すると判断する」とは、所定の条件 Aを充たす 反復パケットにつ ヽて、「サーバ装置 3に到達しな ヽ寿命を設定すると判断する」こと であってもよぐ条件 Aを充たさない反復パケットについて、「サーバ装置 3に到達す る寿命を設定すると判断する」ことであってもよぐその両方の判断を行うことであって ちょい。
[0112] また、上記各実施の形態において、反復パケットが UDPと TCPのパケットである場 合について説明したが、反復パケットは、反復して送信されるパケットであれば、それ ら以外のパケットであってもよ!/、。
[0113] また、上記各実施の形態において、反復パケットの送信タイミングを、タイマを用い て計時する場合について説明したが、タイマに代えて、例えば、時計やクロック信号 等を用いてもよぐその計時の手段は問わない。
[0114] また、上記各実施の形態では、情報処理装置が、通信処理装置を 1個だけ介して 通信回線 100に接続される場合について説明したが、複数の通信処理装置を介して 通信回線 100に接続されてもよい (すなわち、多段接続の通信処理装置が構成され ていてもよい)。
[0115] また、上記各実施の形態では、通信処理装置 2、 5が NATの機能を有するものであ ると説明したが、通信処理装置 2, 5は、 NATの機能に代えて、あるいは NATの機能 と共にパケットフィルタリングのファイアウォール (Firewall)の機能を有するものであ つてもよい。ここで、パケットフィルタリングとは、例えば、前述の受信フィルタルールに 基づいた受信パケットの選択を行うものである。通信処理装置 2等が、そのような受信 フィルタルールに基づいたファイアウォール機能を有する場合、 LAN側(情報処理 装置 1側)から WAN側(通信回線 100側)への反復パケットの送信によって通信処理 装置 2等に送信履歴を残すことで、サーバ装置 3から通信処理装置 2等に送信された パケットを受け付けることができるようになる。
[0116] また、上記各実施の形態では、サーバ装置を IPアドレスによって特定する場合につ いて説明したが、サーバ装置をドメイン名(例えば、 server, pana. netなど)によって 特定してもよい。この場合には、そのドメイン名が DNSサーバを用いて、 IPアドレスに 変換されることにより、サーバ装置を特定することができる。
[0117] また、上記各実施の形態における通信プロトコルは、例えば、 IPv4 (Internet Pro tocol version 4)で teつてもよ \、ある Wま、 IPv6 (Internet Protocol version 6)であってもよい。
[0118] また、上記各実施の形態において、各処理 (各機能)は、単一の装置 (システム)に よって集中処理されることによって実現されてもよぐあるいは、複数の装置によって 分散処理されることによって実現されてもょ 、。
[0119] また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成さ れてもよぐあるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラム を実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等 の記録媒体に記録されたソフトウェア 'プログラムを CPU等のプログラム実行部が読 み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
[0120] なお、上記実施の形態 1における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下の ようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに、サーバ装置に対し て、 1以上の通信処理装置を介してパケットを送信する処理を実行させるためのプロ グラムであって、反復して送信するパケットである反復パケットを送信するかどうか判 断する送信判断ステップと、反復パケットに、サーバ装置に到達しない寿命を設定す るかどうか判断する寿命判断ステップと、寿命判断ステップにお 、てサーバ装置に到 達しない寿命を設定すると判断された場合に、反復パケットの寿命を、当該反復パケ ットがサーバ装置に到達しない寿命に設定し、寿命判断ステップにおいてサーバ装 置に到達する寿命を設定すると判断された場合に、反復パケットの寿命を、当該反 復パケットがサーバ装置に到達する寿命に設定する寿命設定ステップと、送信判断 ステップで反復パケットを送信すると判断した場合に、寿命設定ステップで設定した 寿命を有する反復パケットを送信する送信ステップと、を実行させるためのものである [0121] また、このプログラムでは、コンピュータに、中継ノードの数を計数する中継ノード計 数ステップをさらに実行させ、寿命設定ステップにおいて、中継ノード計数ステップで 計数した中継ノードの数に基づいて、反復パケットの寿命の設定を行ってもよい。
[0122] また、上記実施の形態 2における通信処理装置を実現するソフトウェアは、以下の ようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに、情報処理装置から サーバ装置に対して、反復して送信されるパケットである反復パケットを中継する処 理を実行させるためのプログラムであって、反復パケットを受信する受信ステップと、 受信ステップで受信した反復パケットの寿命を変更するかどうか判断する変更判断ス テツプと、変更判断ステップで反復パケットの寿命を変更すると判断した場合に、受 信ステップで受信した反復パケットの寿命を、当該反復パケットがサーバ装置に到達 しな!ヽ寿命に変更する寿命変更ステップと、反復パケットを送信する送信ステップと、 を実行させるためのものである。
[0123] なお、上記プログラムにお 、て、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する 受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップに おけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理 (ノヽ一ドウエアでしか行わ れな 、処理)は含まれな!/、。
[0124] また、このプログラムは、サーバなど力 ダウンロードされることによって実行されても よぐ所定の記録媒体 (例えば、 CD— ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導 体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。
[0125] また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよぐ複数であって もよい。すなわち、集中処理を行ってもよぐあるいは分散処理を行ってもよい。
[0126] また、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなぐ種々の変更が可能であ り、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
産業上の利用可能性
[0127] 以上のように、本発明による情報処理装置等は、情報処理装置から送信する反復 パケットのうち、 V、くらかの反復パケットをサーバ装置に到達しな 、ようにすることがで き、サーバ装置における処理負担を軽減させることができる情報処理装置等として有 用である。

Claims

請求の範囲
[1] サーバ装置に対して、 1以上の通信処理装置を介してパケットを送信する情報処理 装置であって、
反復して送信するパケットである反復パケットを送信するかどうか判断する送信 判断部と、
前記反復パケットに、前記サーバ装置に到達しない寿命を設定するかどうか判 断する寿命判断部と、
前記寿命判断部によって前記サーバ装置に到達しない寿命を設定すると判断 された場合に、前記反復パケットの寿命を、当該反復パケットが前記サーバ装置に到 達しない寿命に設定し、前記寿命判断部によって前記サーバ装置に到達する寿命 を設定すると判断された場合に、前記反復パケットの寿命を、当該反復パケットが前 記サーバ装置に到達する寿命に設定する寿命設定部と、
前記送信判断部が反復パケットを送信すると判断した場合に、前記寿命設定部 が設定した寿命を有する反復パケットを送信する送信部と、
を備えた情報処理装置。
[2] 前記寿命設定部は、前記寿命判断部によって前記サーバ装置に到達しない寿命を 設定すると判断された場合に、前記サーバ装置の 1以上手前の中継ノードに前記反 復パケットが到達する寿命を設定する、請求項 1記載の情報処理装置。
[3] 前記寿命設定部は、前記寿命判断部によって前記サーバ装置に到達しない寿命を 設定すると判断された場合に、グローバルアドレス力 グローバルアドレスにパケット を中継する中継ノードに前記反復パケットが到達することができるように寿命を設定 する、請求項 1記載の情報処理装置。
[4] 前記寿命の設定は、反復パケットの有する TTLの設定である、請求項 1記載の情報 処理装置。
[5] 前記情報処理装置からの中継ノードの数を計数する中継ノード計数部をさらに備え、 前記寿命設定部は、前記中継ノード計数部が計数した中継ノードの数に基づ 、て、 前記反復パケットの寿命の設定を行う、請求項 1記載の情報処理装置。
[6] 前記中継ノード計数部は、トレースルートによって中継ノードの数の計数を行う、請求 項 5記載の情報処理装置。
[7] 前記寿命判断部は、送信される反復パケットのうち、所定の割合の反復パケットにつ いて、当該反復パケットが前記サーバ装置に到達しない寿命を設定すると判断する
、請求項 1記載の情報処理装置。
[8] 前記寿命判断部は、送信される反復パケットのうち、所定の条件を充たす反復バケツ トについて、当該反復パケットが前記サーバ装置に到達しない寿命を設定すると判 断する、請求項 1記載の情報処理装置。
[9] 情報処理装置力もサーバ装置に対して、反復して送信されるパケットである反復パケ ットを中継する通信処理装置であって、
前記反復パケットを受信する受信部と、
前記受信部が受信した反復パケットの寿命を変更するかどうか判断する変更判断部 と、
前記変更判断部が前記反復パケットの寿命を変更すると判断した場合に、前記受信 部が受信した反復パケットの寿命を、当該反復パケットが前記サーバ装置に到達し ない寿命に変更する寿命変更部と、
反復パケットを送信する送信部と、を備えた通信処理装置。
[10] 前記寿命の変更は、反復パケットに関する TTLの変更である、請求項 9記載の通信 処理装置。
[11] 前記変更判断部は、前記受信部が受信した反復パケットのうち、所定の割合の反復 パケットについて、当該反復パケットの寿命を変更すると判断する、請求項 9記載の 通信処理装置。
[12] 前記変更判断部は、前記受信部が受信した反復パケットのうち、所定の条件を充た す反復パケットについて、当該反復パケットの寿命を変更すると判断する、請求項 9 記載の通信処理装置。
[13] 前記通信処理装置は、 NAT機能を有するものである、請求項 9記載の通信処理装 置。
[14] 前記寿命変更部は、前記変更判断部によって前記反復パケットの寿命を変更すると 判断された場合に、グローバルアドレスからグローバルアドレスにパケットを中継する 中継ノードに前記反復パケットが到達することができるように寿命を設定する、請求項
13記載の通信処理装置。
[15] 前記通信処理装置は、グローバルアドレス力 グローバルアドレスにパケットを中継 するルータである、請求項 9記載の通信処理装置。
[16] 前記寿命変更部は、前記変更判断部によって前記反復パケットの寿命を変更すると 判断された場合に、あら力じめ決められている寿命を設定する、請求項 15記載の通 信処理装置。
[17] 請求項 1から 8のいずれか記載の情報処理装置と、前記 1以上の通信処理装置と、 前記サーバ装置とを備えた情報処理システム。
[18] 請求項 9から 16のいずれか記載の通信処理装置と、前記反復パケットを送信する前 記情報処理装置と、前記サーバ装置とを備えた情報処理システム。
[19] 情報処理装置からサーバ装置に対して、 1以上の通信処理装置を介してパケットを 送信する情報処理方法であって、
前記情報処理装置が、反復して送信するパケットである反復パケットを送信するかど うか判断する送信判断ステップと、
前記情報処理装置が、前記反復パケットに、前記サーバ装置に到達しない寿命を設 定するかどうか判断する寿命判断ステップと、
前記情報処理装置が、前記寿命判断ステップにお!、て前記サーバ装置に到達しな い寿命を設定すると判断した場合に、前記反復パケットの寿命を、当該反復パケット が前記サーバ装置に到達しな 、寿命に設定し、前記寿命判断ステップにお 、て前 記サーバ装置に到達する寿命を設定すると判断した場合に、前記反復パケットの寿 命を、当該反復パケットが前記サーバ装置に到達する寿命に設定する寿命設定ステ ップと、
前記情報処理装置が、前記送信判断ステップで反復パケットを送信すると判断した 場合に、前記寿命設定ステップで設定した寿命を有する反復パケットを前記サーバ 装置に対して送信する送信ステップと、を備えた情報処理方法。
[20] 前記情報処理装置が、中継ノードの数を計数する中継ノード計数ステップをさらに備 え、 前記寿命設定ステップにお 、て、前記中継ノード計数ステップで計数した中継ノード の数に基づいて、前記反復パケットの寿命の設定を行う、請求項 19記載の情報処理 方法。
[21] 通信処理装置が、情報処理装置からサーバ装置に対して、反復して送信されるパケ ットである反復パケットを中継する通信処理方法であって、
前記通信処理装置が、前記情報処理装置から前記反復パケットを受信する受信ステ ップと、
前記通信処理装置が、前記受信ステップで受信した反復パケットの寿命を変更する 力どうか判断する変更判断ステップと、
前記通信処理装置が、前記変更判断ステップで前記反復パケットの寿命を変更する と判断した場合に、前記受信ステップで受信した反復パケットの寿命を、当該反復パ ケットが前記サーバ装置に到達しない寿命に変更する寿命変更ステップと、 前記通信処理装置が、前記サーバ装置に対して、反復パケットを送信する送信ステ ップと、を備えた通信処理方法。
[22] コンピュータに、
サーバ装置に対して、 1以上の通信処理装置を介してパケットを送信する処理を実 行させるためのプログラムであって、
反復して送信するパケットである反復パケットを送信するかどうか判断する送信判断 ステップと、
前記反復パケットに、前記サーバ装置に到達しない寿命を設定するかどうか判断す る寿命判断ステップと、
前記寿命判断ステップにお ヽて前記サーバ装置に到達しな ヽ寿命を設定すると判 断された場合に、前記反復パケットの寿命を、当該反復パケットが前記サーバ装置に 到達しな 、寿命に設定し、前記寿命判断ステップにお 、て前記サーバ装置に到達 する寿命を設定すると判断された場合に、前記反復パケットの寿命を、当該反復パケ ットが前記サーバ装置に到達する寿命に設定する寿命設定ステップと、
前記送信判断ステップで反復パケットを送信すると判断した場合に、前記寿命設定 ステップで設定した寿命を有する反復パケットを送信する送信ステップと、を実行させ るためのプログラム。
[23] コンピュータに、
中継ノードの数を計数する中継ノード計数ステップをさらに実行させ、
前記寿命設定ステップにお 、て、前記中継ノード計数ステップで計数した中継ノード の数に基づいて、前記反復パケットの寿命の設定を行う、請求項 22記載のプロダラ ム。
[24] コンピュータに、
情報処理装置からサーバ装置に対して、反復して送信されるパケットである反復パケ ットを中継する処理を実行させるためのプログラムであって、
前記反復パケットを受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信した反復パケットの寿命を変更するかどうか判断する変更判 断ステップと、
前記変更判断ステップで前記反復パケットの寿命を変更すると判断した場合に、前 記受信ステップで受信した反復パケットの寿命を、当該反復パケットが前記サーバ装 置に到達しない寿命に変更する寿命変更ステップと、
反復パケットを送信する送信ステップと、を実行させるためのプログラム。
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