WO2006123456A1

WO2006123456A1 - パケット処理装置、通信システム、パケット処理方法、および当該方法を実行させるプログラム

Info

Publication number: WO2006123456A1
Application number: PCT/JP2006/302227
Authority: WO
Inventors: Yoshihiro Oka; Yoshikatsu Fujita
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 2005-05-17
Filing date: 2006-02-09
Publication date: 2006-11-23
Also published as: EP1883187A1; JP2006324737A; CN101160867A; US20090073877A1

Abstract

　反復してパケットを送信する情報処理装置と、そのパケットを受信するサーバ装置とを備えるシステムにおいて、サーバ装置のパケット処理負担を軽減できるパケット処理装置、通信システム、パケット処理方法が開示されていて、このパケット処理装置は、受信部が受信したパケットが、情報処理装置からサーバ装置に反復して送信される反復パケットであるかどうか判断するパケット判断部と、反復パケットであると判断されたパケットを送信するかどうか判断する送信判断部と、反復パケットでないと判断されたパケット、および送信すると判断されたパケットを送信し、送信判断部によって送信しないと判断されたパケットを送信しない送信部と、を備えている。

Description

明細書

パケット処理装置、通信システム、パケット処理方法、および当該方法を実行させるプログラム

技術分野

[0001] 本発明は、パケットに関する処理を行うパケット処理装置と、それを含む通信システム、パケット処理方法、および当該方法を実行させるプログラムに関する。

背景技術

[0002] 情報処理装置、通信処理装置、およびサーバ装置を含む通信システムにおいて、例えば、家庭用のパーソナルコンピュータ（PC : Personal Computer)や家電機器などの情報処理装置から、通信処理装置を介して、所定のパケットをサーバ装置に反復して送信することが行われるのが、例えば、国際公開第 2004Z030292号に開示されている。ここで、通信処理装置は、例えば、ネットワークアドレス変換 (Networ k Address Translation (以下、 NATと記す））機能を有するルータなどである。情報処理装置が、パケットを反復してサーバ装置に送信するひとつの目的は、通信処理装置のポートの維持のためであり、他の目的は、サーバ装置における所定の処理のためである。

[0003] まず、通信処理装置のポートの維持にっ、て説明する。ルータ等の NAT機能を有する通信処理装置では、ローカルエリア網（Local Area Network (以下、 LANと記す））側から広域エリア網（Wide Area Network (以下、 WANと記す））側へパケットを送信するときに、 LAN側のプライベートインターネットプロトコル（以下、 IPと記す）アドレスとポート番号とを、 WAN側のグローバル IPアドレスとポート番号に変換する。

[0004] また、 WAN側からの反復パケットを受信した場合には、所定の受信フィルタルールによるフィルタ処理を行うと共に、アドレス変換の逆変換を行うことによって、情報処理装置にパケットを渡す。ここで、 NATの LAN側カゝらパケットが送信されたポートに対して、 WAN側からのパケットの受信可能性を判断する受信フィルタルールには、そのポートからパケットを送信したアドレスからのみしかパケットを受信しないアドレス ·センシティブ 'フィルタと、そのポートからパケットを送信したポートからのみしかパケットを受信しな、ポート'センシティブ ·フィルタと、フィルタが存在しな! V一'フィルタとがある。

[0005] 通信処理装置では、そのようなアドレス変換を行う時間が設定されている。具体的には、 WAN側と LAN側との間において、あるアドレス変換が最後になされて力も所定の期間経過した後には、 WAN側力も受け取ったパケットに対する、そのアドレス変換は行われなくなる。言い換えると、 LAN側から受け取ったパケットに対しては、新たなアドレス変換がなされることになる。すなわち、その WAN側からのパケットは情報処理装置で受信されないことになり、携帯電話等の外部の装置から情報処理装置にサーバ装置を経由してアクセスできな!/ヽこと〖こなる。

[0006] その所定の期間のことをポート維持時間と呼ぶことにする。したがって、携帯電話等の外部の装置力情報処理装置にサーバ装置を経由してアクセスすることができるように、通信処理装置のポートを維持するため、すなわち、 WAN側からのパケットが通信処理装置を経由して情報処理装置に送信されるようにしておくため、に反復してパケットが送信される。

[0007] 次に、反復して送信されるパケットに対して、サーバにおいてなされる所定の処理について説明する。サーバにおける所定の処理とは、例えば、通信処理装置の WA N側の IPアドレスが変化したかどうかを知るためなどの処理である。通信処理装置の WAN側の IPアドレスは、接続プロバイダ等の設定により、所定の期間ごとに変更されることもある。そのような場合に、サーバ装置がそのアドレスの変化を知らな力つた場合には、サーバ装置が通信処理装置を介して情報処理装置に情報を送信できないこととなり、その結果、携帯電話等の外部の装置から情報処理装置にサーバ装置を経由してアクセスできないことになる。したがって、サーバ装置が通信処理装置のアドレスの変化を知るなどの処理ができるように、反復してパケットが送信される。

[0008] し力しながら、上記従来の構成では、反復して頻繁に送信されるパケットをサーバ装置が受け付ける場合には、それだけサーバ装置の処理負担が増大するという問題があり得る。特に、情報処理装置が接続されている NAT機能を有する通信処理装置のポート維持時間が短い場合には、その問題が顕著となり得る。さらに、通常、ひとつのサーバ装置には、複数の情報処理装置力反復してパケットが送信されるため、サーバ装置での処理負担は、それだけ増大することになり得る。

発明の開示

[0009] 本発明は、反復してパケットを送信する情報処理装置と、そのパケットを受信するサーバ装置とを備えるシステムにお、て、サーバ装置のパケット処理負担を軽減できるパケット処理装置と、それを含む通信システム、およびパケット処理方法を提供する。

[0010] 本発明のパケット処理装置は、パケットを受信する受信部と、受信部が受信したパケットが、情報処理装置力もサーバ装置に反復して送信されるパケットである反復パケットであるかどうか判断するパケット判断部と、パケット判断部によって反復パケットであると判断されたパケットを送信するかどうか判断する送信判断部と、パケット判断部によって反復パケットでな、と判断されたパケット、および送信判断部によって送信すると判断されたパケットを送信し、送信判断部によって送信しないと判断されたパケットを送信しない送信部と、を備えたものである。これにより、情報処理装置から送信される反復パケットのうち、一部の反復パケットをサーバ装置に到達しないようにすることができ、サーバ装置の処理負担を軽減することができる。

[0011] また、本発明のパケット処理装置は、送信判断部が、反復パケットのうち、所定の割合の反復パケットを送信しないと判断してもよい。これによれば、所定の割合の反復パケットがサーバ装置に到達しないことになり、サーバ装置に到達する反復パケットの割合を確実に減少させることができ、サーバ装置の処理負担を確実に減らすことができる。一方、所定の割合の反復パケット以外の反復パケットは、サーバ装置に送信されるため、サーバ装置において、その反復パケットによる処理等を行うことも可能である。

[0012] また、本発明のパケット処理装置は、送信判断部が、反復パケットのうち、所定の条件を充たす反復パケットをサーバ装置に送信しないと判断してもよい。このような構成により、所定の条件を充たす反復パケットを、サーバ装置に到達しないようにすることができる。なお、その所定の条件を適切に設定することにより、サーバ装置が受信すべき反復パケットは、サーバ装置に送信されるようにして、サーバ装置が受信しなくてもよ、反復パケットは、サーバ装置に送信されな、ようにすることもできうる。 [0013] また、本発明のパケット処理装置は、反復パケットが、当該反復パケットのヘッダに設定された送信元のアドレスに関する情報である第 1のアドレス情報と、情報処理装置によって反復パケットのペイロードに設定されたアドレスに関する情報である第 2のアドレス情報とを含み、送信判断部が、反復パケットに含まれる第 1のアドレス情報と第 2のアドレス情報とがー致する場合に、当該反復パケットをサーバ装置に送信しないと判断してもよい。

[0014] また、反復パケットに含まれる第 1のアドレス情報は、当該反復パケットの経由したァドレス変換機能を有する送信処理装置によって設定されたものであってもよい。これによれば、例えば、情報処理装置が保持している通信処理装置のアドレスが変更されていた場合に、反復パケットをサーバ装置に送信し、そうでない場合に、反復パケットをサーバ装置に送信しな、ようにすることができうる。

[0015] 本発明の通信システムは、上述のパケット処理装置と、通信回線において通信されるパケットから、サーバ装置に送信されるパケットのみを抽出するスィッチ装置と、を備えた通信システムであって、パケット処理装置の受信部は、スィッチ装置によって抽出されたパケットを受信するようにしている。これにより、パケット処理装置において、すべてのパケットの処理を行う場合に比べて、パケット処理装置における処理負担を軽減することができる。

図面の簡単な説明

[0016] [図 1]図 1は本発明の第 1実施例におけるパケット処理装置を含む通信システムの構成を示す図である。

[図 2]図 2は同実施例におけるパケット処理装置の動作を示すフローチャートである。

[図 3]図 3は同実施例におけるパケット処理装置が処理する反復パケットの構成の一例を示す図である。

[図 4]図 4は同実施例におけるパケット処理装置での受信回数情報の一例を示す図である。

[図 5]図 5は同実施例におけるパケット処理装置が処理する反復パケットの構成の一例を示す別の図である。

[図 6]図 6は同実施例におけるパケット処理装置が処理する反復パケットの構成の一例を示す別の図である。

[図 7]図 7は本発明の第 2実施例におけるパケット処理装置を含む通信システムの構成を示す図である。

符号の説明

[0017] 1 情報処理装置

2 (送信処理装置の機能を含む)通信処理装置

3 パケット処理装置

4 サーバ装置

5 スィッチ装置

31 受信部

32 パケット判断部

33 送信判断部

34 送信部

発明を実施するための最良の形態

[0018] 以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施例において、同じ符号を付した構成要素およびステップは同一または相当するものであり、再度の説明を省略することがある。

[0019] (第 1実施例）

本発明の第 1実施例におけるパケット処理装置を含む通信システムについて、図面を参照しながら説明する。

[0020] 図 1は、本実施例におけるパケット処理装置を含む通信システムの構成を示す図である。図 1において、通信システムは、情報処理装置 1と、通信処理装置 2と、パケット処理装置 3と、サーバ装置 4とを備える。なお、通信処理装置 2と、パケット処理装置 3 と、サーバ装置 4とは、有線または無線の通信回線 100、 200で接続されている。通信回線 100、 200は、例えば、インターネットやイントラネット、公衆電話回線網である。パケット処理装置 3は、通信処理装置 2と、サーバ装置 4との間の通信回線 100、 2 00における、いずれかの中継ノードに存在する。

[0021] 情報処理装置 1は、例えば、コンピュータ、電子レンジ、電話機、プリンタ、ファタシミリ装置、冷蔵庫、洗濯機、空調装置、テレビ、映像録画装置、セットトップボックス等である。情報処理装置 1は、反復パケットを反復して送信する。ここで、反復パケットとは、情報処理装置 1が反復して送信するパケットである。「反復して送信する」とは、繰り返して何度も送信することであり、その送信の周期は、例えば、 5分毎などの一定であってもよぐあるいは、例えば、 4分から 20分の間で変化するなどの不定であってもよい。

[0022] なお、反復パケットを送信する周期は、通常、通信処理装置 2のポート維持時間よりも短く設定されている。この反復パケットのペイロードには、何らかの情報が含まれていてもよぐ何も情報が含まれていなくてもよい。反復パケットは、例えば、ユーザ'デ一タグラム'プロトコル（User Datagram Protocol (以下、 UDPと記す））や伝送制御プロトコル（Transmission Control Protocol (以下、 TCPと記す））のパケットである。

[0023] 通信処理装置 2は、情報処理装置 1と、サーバ装置 4等の間の通信に関する処理を行う。通信処理装置 2は、アドレス変換を行う NAT機能を有する送信処理装置の機能を有して、てもよく、パケットフィルタリングのファイアウォール (Firewall)の機能を有する装置であってもよぐあるいは、その両者を有する装置であってもよい。ここで、パケットフィルタリングとは、例えば、受信フィルタルールに基づいた受信パケットの選択を行うものである。受信フィルタルールには、例えば、前述のように、アドレス 'センシティブ'フィルタ、ポート'センシティブ'フィルタ、ノ一'フィルタがある。通信処理装置 2がファイアウォールのみの機能を有する装置である場合にも、通信処理装置 2において、上記説明と同様にポート維持時間が設定されているものとする。

[0024] パケット処理装置 3は、受信部 31と、パケット判断部 32と、送信判断部 33と、送信部 34と、プログラム実行部 37と、記録媒体 38と、を備える。なお、本実施例では、ノケット処理装置 3が、通信回線 100側力も通信回線 200側に送信されるパケットの処理を行う場合についてのみ説明する力パケット処理装置 3は、通信回線 200側から送信されたパケットを通信回線 100側に送信する処理を行ってもょ、。プログラム実行部 37と、記録媒体 38とについては、後述する。

[0025] 受信部 31は、通信回線 100側から送信されたパケットを受信する。そのパケットは、例えば、情報処理装置 1から通信処理装置 2を介して送信されたパケットである。なお、受信部 31は、例えば、モデムやネットワークカードなどの受信を行うための受信デバイスを含んでもよぐあるいは含まなくてもよい。受信部 31が受信デバイスを含まない場合には、受信部 31と通信回線 100との間に、図示しない受信デバイスが存在することとなる。また、受信部 31は、ハードウェアによって実現されてもよぐあるいは受信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。

[0026] パケット判断部 32は、受信部 31が受信したパケットが、情報処理装置 1からサーバ装置 4に反復して送信されるパケットである反復パケットであるかどうか判断する。例えば、反復パケットに、そのパケットが反復パケットである旨を示す情報が含まれている場合には、パケット判断部 32は、その情報を用いて、パケットが反復パケットである力どうかを判断してもよい。また、例えば、反復パケットの送信元のアドレスに関する情報や、送信先のアドレスに関する情報が決まっている場合には、パケット判断部 32 は、パケットのヘッダに含まれるアドレス等に基づいて、パケットが反復パケットであるカゝどうかを判断してもよい。

[0027] ここで、アドレスに関する情報とは、例えば、 IPアドレスであってもよぐポート番号であってもよぐその両者であってもよい。具体的には、反復パケットの送信先のポート番号が決められている場合には、パケット判断部 32は、パケットの送信先のポート番号力反復パケットの送信先のポート番号であるかどうかを判断し、その判断結果に基づいて、パケットが反復パケットであるかどうかを判断してもよい。また、例えば、反復パケットの形式が決まっている場合には、パケット判断部 32は、パケットの形式に基づ、て、パケットが反復パケットであるかどうかを判断してもよ、。

[0028] パケットの形式とは、例えば、パケットのサイズや、例えば、 UDPや TCPと!ヽつたパケットのプロトコルなどである。なお、パケット判断部 32は、それらを組み合わせて判断してもよい。例えば、反復パケットのプロトコルと、送信先のポート番号と、サイズが決められている場合に、パケット判断部 32は、それらすベての条件を充たすパケットを反復パケットであると判断してもよい。また、パケット判断部 32による判断の方法はこれらに限定されな、ことは、うまでもな!/、。

[0029] また、パケット判断部 32は、パケットが反復パケットであると判断してもよぐパケットが反復パケットでないと判断してもよぐあるいは、その両方を判断してもよい。バケツト判断部 32による判断の結果によって、受信部 31で受信されたパケットが反復パケットであるかどうかがわ力るのであれば、パケット判断部 32による判断の結果は、どのようなものであってもよい。

[0030] 送信判断部 33は、パケット判断部 32によって反復パケットであると判断されたパケットを送信するかどうか判断する。具体的には、以下のようにして判断してもよい。なお、判断の方法が以下の説明に限定されないことはいうまでもない。また、送信判断部 33は、反復パケットをサーバ装置 4に送信すると判断してもよぐ反復パケットをサーバ装置 4に送信しないと判断してもよぐあるいは、その両方を判断してもよい。送信判断部 33による判断の結果によって、反復パケットを送信するのか、送信しないのかがわかるのであれば、送信判断部 33による判断の結果は、どのようなものであってちょい。

[0031] (1)送信判断部 33は、例えば、反復パケットのうち、所定の割合の反復パケットを送信しないと判断してもよい。具体的には、送信判断部 33、あるいは、パケット処理装置 3に含まれる他の構成要素力反復パケットの送信元のアドレスに関する情報と、送信先のアドレスに関する情報と、その反復パケットの受信回数とをカウントしておき、その受信回数が所定の値である場合、例えば、その受信回数の 1桁目の値が「1 」である場合には、反復パケットを送信すると判断し、そうでない場合には、反復パケットを送信しな、と判断してもよ、。

[0032] (2)また、図示しな、乱数発生器が 0〜9のヽずれかの値を反復パケットが受信されるごとに発生し、その乱数発生器の発生した値が所定の値である場合、例えば、その乱数発生器の発生した値力 S「l」である場合には、送信判断部 33は、反復パケットを送信すると判断し、そうでない場合には、反復パケットを送信しないと判断してもよい。

[0033] (3)送信判断部 33は、反復パケットのうち、所定の条件を充たす反復パケットを送信しないと判断してもよい。具体的には、情報処理装置 1において、一部の反復パケットに送信不要である旨のフラグが設定されており、送信判断部 33は、反復パケットに含まれるそのフラグに基づいて送信するかどうかを判断してもよい。例えば、その送信不要である旨のフラグに「1」が設定されている場合には、送信判断部 33は送信しないと判断し、そのフラグに「0」が設定されている場合には、送信すると判断してもよい。

[0034] また、情報処理装置 1において、反復パケットの送信回数に応じたカウント値が反復パケットに設定されており、送信判断部 33は、反復パケットに含まれるそのカウント値が所定の値である場合、例えば、そのカウント値の 1桁目の値力「1」である場合に、反復パケットを送信すると判断してもよい。また、通信処理装置 2がアドレス変換機能 (NAT機能)を有する送信処理装置の機能を有する場合には、反復パケットの送信元のアドレスやポート番号は、通信処理装置 2の通信回線 100側のアドレスやポート番号となる。

[0035] また、情報処理装置 1は、通信処理装置 2の通信回線 100側のアドレスに関する情報を反復パケットのペイロードに設定して送信するものとする。そのような場合に、受信部 31で受信された反復パケットは、その反復パケットの経由したアドレス変能を有する通信処理装置 2で設定されたアドレスに関する情報である第 1のアドレス情報と、情報処理装置 1によって設定されたアドレスに関する情報である第 2のアドレス情報とを含むことになる。具体的には、第 1のアドレス情報は反復パケットのヘッダに設定されており、第 2のアドレス情報は反復パケットのペイロードに設定されて、る。

[0036] なお、アドレス情報が、例えば、 IPアドレスであってもよぐポート番号であってもよく、その両者であってもよい点については、前述の通りである。送信判断部 33は、その反復パケットに含まれる第 1のアドレス情報と、第 2のアドレス情報とがー致しない場合に、その反復パケットをサーバ装置 4に送信すると判断し、一致する場合に、送信しないと判断してもよい。

[0037] 第 1のアドレス情報と第 2のアドレス情報とがー致しない場合には、情報処理装置 1 が保持している通信処理装置 2の通信回線 100側のアドレスに関する情報が、実際のアドレスに関する情報と異なっていることになる。したがって、その反復パケットをサーバ装置 4に送信することによって、サーバ装置 4は、そのことを検知し、情報処理装置 1が保持している通信処理装置 2の通信回線 100側のアドレスに関する情報を変更するための処理を情報処理装置 1に対して行うことができるようになりうる。 [0038] 送信部 34は、パケット判断部 32によって反復パケットでないと判断されたパケットを送信する。また、送信部 34は、パケット判断部 32によって反復パケットであると判断されたパケットであって、送信判断部 33によって送信すると判断されたパケットを送信する。また、送信部 34は、パケット判断部 32によって反復パケットであると判断されたノケットであって、送信判断部 33によって送信しないと判断されたパケットを送信しない。

[0039] なお、送信部 34がパケットを送信する場合には、受信部 31が受信したパケットについてヘッダの書き換え等を行わないで、そのまま送信する。また、送信部 34は、結果として、前記のようにパケットの送信を行えばよい。したがって、例えば、受信部 31で受信されたパケットのうち、送信判断部 33が送信しないと判断したパケットが送信部 3 4に渡されないことによって、結果的に送信されなくてもよい。

[0040] また、送信部 34は、例えば、モデムやネットワークカードなどの送信を行うための送信デバイスを含んでもよぐあるいは含まなくてもよい。送信部 34が送信デバイスを含まない場合には、送信部 34と通信回線 200との間に、図示しない送信デバイスが存在することとなる。また、送信部 34は、ハードウェアによって実現されてもよぐあるいは送信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。

[0041] サーバ装置 4は、情報処理装置 1等から送信されたパケットを受信する。サーバ装置 4は、情報処理装置 1から送信された反復パケットを受信すると、それに対して所定の処理を行ってもよい。所定の処理とは、例えば、次のような処理である。サーバ装置 4は、あら力じめ登録されているアドレスに関する情報と、受信した反復パケットの送信元のアドレスに関する情報とがー致するかどうか判断する。

[0042] そして、一致しない場合には、反復パケットの送信元のアドレスに関する情報に基づいて、サーバ装置 4が保持しているアドレスに関する情報を変更してもよぐ情報処理装置 1に対して、サーバ装置 4におけるアドレスに関する情報を変更する処理を実行する旨の指示を送信してもよぐあるいは、反復パケットの送信元のアドレスに関する情報をペイロードに含むパケットを情報処理装置 1に送信してもよ、。このように、サーバ装置 4において行われる処理は、どのようなものであってもよい。

[0043] 次に、本実施例におけるパケット処理装置 3の動作について、図 2のフローチャートを用いて説明する。図 2は、本実施例におけるパケット処理装置の動作を示すフローチャートである。受信部 31は、パケットを受信した力どうか判断する (ステップ S101) 。そして、パケットを受信した場合には (ステップ S101の Y)、ステップ S102に進み、そうでない場合には (ステップ S 101の N)、パケットを受信するまで、ステップ S101の処理を繰り返す。

[0044] パケット判断部 32は、受信部 31が受信したパケットが反復パケットであるかどうか判断する (ステップ S102)。そして、反復パケットである場合には (ステップ S 102の Y)、ステップ S103に進み、そうでない場合には（ステップ S102の Ν)、ステップ S104に進む。送信判断部 33は、反復パケットを送信するかどうか判断する (ステップ S 103)

[0045] そして、送信する場合には (ステップ S 103の Υ)、ステップ S104に進み、そうでない場合には (ステップ S103の Ν)、ステップ S101に戻る。送信部 34は、反復パケットでないパケット、あるいは、送信判断部 33が送信すると判断した反復パケットを送信する（ステップ S104)。そして、ステップ S101に戻る。なお、図 2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。

[0046] 次に、本実施例におけるパケット処理装置 3の動作について、具体例を用いて説明する。この具体例において、パケット処理装置 3は、いわゆるルータであるとする。また、各装置のアドレスは、以下の通りであるとする。

[0047] 情報処理装置 1 : 192. 168. 0. 11

通信処理装置 2 (情報処理装置 1側）： 192. 168. 0. 1

通信処理装置 2 (通信回線 100側）： 155. 32. 10. 10

パケット処理装置 3 (通信回線 100側）： 202. 132. 10. 6

パケット処理装置 3 (通信回線 200側）： 202. 198. 105. 10

サーノ装置 4 : 202. 224. 135. 10

以下の具体例 1では、パケット判断部 32は、反復パケットに含まれるパケットの種類を識別する情報であるパケット種類識別情報に基づ、て、反復パケットであるかどうかを判断するものとする。また、送信判断部 33は、反復パケットの送信元のアドレス、ポート番号、および送信先のアドレスと、その反復パケットの受信回数の 1桁目とを対応付ける情報である受信回数情報を有しており、その受信回数の 1桁目力 s「i」である場合に、反復パケットを送信すると判断し、そうでない場合に、反復パケットを送信しないと判断するものとする。

[0048] 情報処理装置 1から、図 3で示される構造を有する反復パケットが、送信されたとする。図 3は、本実施例におけるパケット処理装置が処理する反復パケットの構成の一例を示す図である。ここで、反復パケットに含まれるパケット種類識別情報には、パケットの種類が反復パケットである旨が含まれて、るものとする。その反復パケットは、通信処理装置 2でアドレス変換され、パケット処理装置 3の受信部 31で受信される ( ステップ S101)。パケット判断部 32は、反復パケットのペイロードに含まれるパケット種類識別情報を参照し、そのパケット種類識別情報がパケットの種類が反復パケットである旨を示すため、反復パケットであると判断する (ステップ S 102)。

[0049] 送信判断部 33が有する受信回数情報が、図 4で示されるものであったとする。図 4 は、本実施例におけるパケット処理装置での受信回数情報の一例を示す図である。送信判断部 33は、反復パケットのヘッダ力も送信元のアドレス、ポート番号、送信先のアドレス、ポート番号を取得し、それらに対応する受信回数「10」を 1だけインクリメントして「11」にする。また、そのインクリメントした後の受信回数が「11」であるため、送信判断部 33は、反復パケットを送信すると判断し、その旨を送信部 34に渡す (ステツプ S 103)。

[0050] 送信部 34は、受信部 31が受信した反復パケットを送信する (ステップ S 104)。その結果、そのパケットは、サーバ装置 4で受信されることになる。その後のサーバ装置 4 での処理が任意である点は、前述の通りである。一方、受信部 31が受信した反復パケットに対応する受信回数が「12」であったとする。すると、送信判断部 33は、反復パケットを送信しないと判断し、その旨を送信部 34に渡す (ステップ S 103)。その結果、受信部 31で受信された反復パケットは、送信されないことになる。また、受信部 31が反復パケットでないパケットを受信した場合には (ステップ S101)、パケット判断部 32 により、反復パケットでないと判断され (ステップ S 102)、送信部 34から送信されることになる（ステップ S 104)。

[0051] 以下の具体例 2でも、パケット判断部 32は、反復パケットに含まれるパケットの種類を識別する情報であるパケット種類識別情報に基づ、て、反復パケットであるかどうかを判断するものとする。なお、具体例 2では、通信処理装置 2はアドレス変換機能を有するものとする。また、情報処理装置 1は、反復パケットのペイロードに、情報処理装置 1が保持している通信処理装置 2の通信回線 100側のアドレス、ポート番号を設定して送信するものとする。

[0052] また、送信判断部 33は、反復パケットのペイロードに情報処理装置 1によって設定されたアドレス、ポート番号と、反復パケットのヘッダに通信処理装置 2によって設定された送信元のアドレス、ポート番号とを比較し、両者が一致する場合には、反復パケットを送信しないと判断し、両者が一致しない場合には、反復パケットを送信すると判断する。

[0053] 情報処理装置 1が保持している通信処理装置 2の通信回線 100側のアドレス「155 . 32. 10. 10」、ポート番号「12345」と、実際の通信処理装置 2の通信回線 100側のアドレス、ポート番号が一致していたとする。すると、情報処理装置 1から送信され、通信処理装置 2でアドレス変換された反復パケットは、図 5で示されるようになる。図 5 は、本実施例におけるパケット処理装置が処理する反復パケットの構成の一例を示す別の図である。

[0054] 図 5において、「SA」は、ソースアドレス（Source Address)で、送信元アドレスであり、「SP」は、ソースポート（Source Port)で、送信元ポート番号であり、「DA」は、デスティネーションアドレス（Destination Address)で、送信先アドレスであり、「D PJは、デスティネーションポート（Destination Port)で、送信先ポート番号である。反復パケットは、パケット処理装置 3の受信部 31で受信される (ステップ S101)。パケット判断部 32は、反復パケットに含まれるパケット種類識別情報に基づいて、その受信されたパケットが反復パケットであると判断する (ステップ S 102)。

[0055] 送信判断部 33は、その反復パケットのヘッダ力も通信処理装置 2によって設定された送信元アドレス「155. 32. 10. 10」と、送信元ポート番号「12345」とを読み出す。また、送信判断部 33は、その反復パケットのペイロードから、情報処理装置 1によつて設定された送信元アドレス「155. 32. 10. 10」と、送信元ポート番号「12345」とを読み出す。そして、両者を比較した結果、両者が一致するため、送信判断部 33は反復パケットを送信しないと判断する (ステップ S 103)。その結果、反復パケットはサーバ装置 4に送信されず、パケット処理装置 3で廃棄されることになる。

[0056] 一方、通信処理装置 2の通信回線 100側のアドレスを提供している接続プロバイダ等が通信処理装置 2の通信回線 100側のアドレスを「155. 32. 10. 20」に変更したとする。情報処理装置 1にお!、て保持されて!、る通信処理装置 2の通信回線 100側のアドレスがまだ更新されていないときに反復パケットが送信されると、受信部 31が受信した反復パケットは、図 6で示されるようになる。図 6は、本実施例におけるバケツト処理装置が処理する反復パケットの構成の一例を示す別の図である。

[0057] パケット判断部 32は、そのパケットを反復パケットであると判断する (ステップ S102) 。送信判断部 33は、上記説明と同様に、反復パケットのヘッダ力も通信処理装置 2によって設定された送信元アドレス「155. 32. 10. 20」と、送信元ポート番号「11111 」とを読み出す。また、送信判断部 33は、その反復パケットのペイロードから、情報処理装置 1によって設定された送信元アドレス「155. 32. 10. 10」と、送信元ポート番号「12345」とを読み出す。

[0058] この場合には、両者が一致しないため、送信判断部 33は反復パケットを送信すると判断し、その旨を送信部 34に渡す (ステップ S103)。すると、送信部 34は、受信部 3 1で受信された反復パケットを送信する (ステップ S 104)。その反復パケットは、通信回線 200を介してサーバ装置 4で受信される。その受信後の処理は問わな!/、。

[0059] 例えば、サーバ装置 4は、情報処理装置 1に対して、通信処理装置 2の通信回線 1 00側の変更後のアドレス、ポート番号を通知すると共に、その変更後のアドレスによるアドレス登録の処理を実行する旨の指示を通知する。その結果、情報処理装置 1 は、サーバ装置 4に対して、変更後のアドレス、ポート番号を登録する処理を行うと共に、情報処理装置 1で保持している通信処理装置 2の通信回線 100側のアドレス、ポート番号を新たなものに変更する処理を行ってもよい。

[0060] なお、具体例 2では、通信処理装置 2がアドレス変換機能を有する場合につ、て説明したが、通信処理装置 2はアドレス変換機能を有しなくてもよい。例えば、パケット処理装置 3の送信判断部 33は、反復パケットのヘッダに設定された送信元のアドレスに関する情報である第 1のアドレス情報と、反復パケットのペイロードに設定された第 2のアドレス情報とがー致しない場合に、反復パケットをサーバ装置 4に送信すると判断し、一致する場合に、反復パケットをサーバ装置 4に送信しないと判断してもよい

[0061] ここで、その反復パケットのヘッダに設定された第 1のアドレス情報は、例えば、情報処理装置 1の通信デバイス等によって設定されたものであってもよぐ反復パケットのペイロードに設定された第 2のアドレス情報は、例えば、情報処理装置 1のアプリケーシヨン等によって設定されたものであってもよい。このようにすることで、例えば、情報処理装置 1のユーザ空間に存在するアプリケーション等は、情報処理装置 1の力一ネル空間に存在するアドレスやポート番号等を直接参照することなぐ接続プロバイダ等によって設定された情報処理装置 1のアドレス等が変更されたかどうかを判断することができうる。

[0062] 以上のように、本実施例によるパケット処理装置 3では、受信したパケットが反復パケットである場合には、その反復パケットのすべてをサーバ装置 4に送信するのではなぐ一部の反復パケットを送信しないことにより、サーバ装置 4が受信する反復パケットの個数を少なくすることができる。その結果、サーバ装置 4における処理負担を軽減することができる。特に、サーバ装置 4において、例えば、反復パケットの送信元のアドレスと、サーバ装置 4に登録されて、るアドレスとが一致するかどうか比較するなどの負担の大き、処理を行って、る場合には、その処理負担の軽減の効果は顕著となる。

[0063] また、具体例 1のように、例えば、 10個の反復パケットのうち 1個の反復パケットがサーバ装置 4に到達するといつたように、所定の割合の反復パケットがサーバ装置 4に到達するようにすることで、サーバ装置 4は、例えば、通信処理装置 2の通信回線 10 0側のアドレスやポート番号の変更されたことを、情報処理装置 1に対して通知することもできうる。また、具体例 2のように、アドレス等を比較して反復パケットの送信の可否を判断することによって、サーバ装置 4における処理が必要である反復パケットをサーバ装置 4に送信すると共に、サーバ装置 4における処理負担を軽減することができる。

[0064] 一方、情報処理装置 1から送信された反復パケットは、通信処理装置 2を通過しているため、情報処理装置 1が通信処理装置 2のポート維持時間よりも短い間隔で反復パケットを送信することにより、情報処理装置 1は、サーバ装置 4から送信されたパケットを、通信処理装置 2を介していつでも受信できることになる。

[0065] (第 2実施例）

本発明の第 2実施例における通信システムは、スィッチ装置 5と、パケット処理装置 3とを備え、スィッチ装置 5によって、サーバ装置 4に送信されると判断されたパケットのみについて、パケット処理装置 3において送信の可否の判断を行うものである。図 7は、本発明の第 2実施例におけるパケット処理装置を含む通信システムの構成を示す図である。本実施例における通信システムは、スィッチ装置 5を新たに備えた以外、実施の形態 1と同様であり、その説明を省略する。

[0066] スィッチ装置 5は、通信回線 100において通信されるパケットから、サーバ装置 4に送信されるパケットのみを抽出する。そして、そのスィッチ装置 5によって抽出されたパケットは、パケット処理装置 3に渡され、パケット処理装置 3の受信部 31で受信される。スィッチ装置 5は、例えば、いわゆるネットワーク階層のレイヤー 3のスィッチであり、サーバ装置 4のアドレスが設定されている。

[0067] そして、通信されるパケットの IPヘッダのアドレスを参照し、その IPヘッダの送信先アドレスが、スィッチ装置 5に設定されて!、るサーバ装置 4のアドレスと一致した場合に、そのパケットをパケット処理装置 3に渡し、一致しない場合には、そのパケットをそのまま通信させる。スィッチ装置 5は、例えば、インターネット等の通信回線における、いわゆるルータとルータとの間などに設置される。

[0068] なお、スィッチ装置 5からパケット処理装置 3に渡されたパケットについては、第 1実施例と同様の処理が行われ、反復パケットであり、送信しないと判断されたパケットは送信されず、それ以外のパケットは、パケット処理装置 3から通信回線 200に送信されることになる。パケット処理装置 3の動作は、第 1実施例と同様であり、その説明を省略する。

[0069] 以上のように、本実施例における通信システムでは、スィッチ装置 5を用いて、サーバ装置 4に送信されるパケットのみを抽出し、そのパケットについて、パケット処理装置 3による処理を行うようにしたことで、パケット処理装置 3による処理負担を軽減することができる。一般に、パケット処理装置 3における処理負担よりも、スィッチ装置 5の処理負担の方が少なぐ全体としての処理負担を軽減することができうる。

[0070] なお、上記各実施例において、パケット処理装置 3は、その装置自体がアドレスを有する、いわゆるルータであってもよぐあるいは、その装置自体がアドレスを有さない、いわゆるブリッジ機器であってもよい。また、上記各実施例において、パケット処理装置 3は、通信処理装置 2とサーバ装置 4との間の通信回線におけるいずれかの中継ノードに存在するのであれば、その存在する位置は問わない。例えば、パケット処理装置 3が情報処理装置 1に近い中継ノードに存在する場合には、反復パケットの送信数を削減することによって、通信回線全体としてのトラフィックの削減を行うことがでさうる。

[0071] そのような場合には、例えば、地域ごとのように、複数のパケット処理装置 3を通信回線上に配置してもよい。一方、パケット処理装置 3は、サーバ装置 4に近い中継ノードに存在してもよぐサーバ装置 4に接続されていてもよい。パケット処理装置 3がサーバ装置 4に接続されてヽるとは、サーバ装置 4に送信されるすべてのパケットが、パケット処理装置 3を経由することを意味する。したがって、パケット処理装置 3がサーバ装置 4に接続されている場合には、パケット処理装置 3を経由しないでサーバ装置 4に送信されるパケットがないことになり、効果的にサーバ装置 4の処理負担を軽減することができる。

[0072] また、上記各実施例において、情報処理装置 1が通信処理装置 2の通信回線 100 側のアドレス等を有している場合に、情報処理装置 1がそのアドレス等を取得する方法は問わない。例えば、情報処理装置 1は、所定のサーバ装置力送信されたそのアドレス等を受信してもよぐあるいは、ユニバーサルプラグアンドプレイ（以下、 UPn Pと記す)等の機能を用いて、通信処理装置 2からそのアドレス等を取得してもよ、。また、上記各実施例において、情報処理装置 1は、 2以上の通信処理装置を介して通信を行ってもよい。

[0073] また、上記各実施例における通信プロトコルは、例えば、 IPバージョン 4 (以下、 v4 と記す)であってもよぐあるいは、 IPバージョン 6 (以下、 v6と記す)であってもよい。また、上記各実施例において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよぐあるいは、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。

[0074] また、上記各実施例において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよぐあるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行すること〖こよって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体 38に記録されたソフトウェア ·プログラムを中央処理ユニット（以下、 CPUと記す)等のコンピュータであるプログラム実行部 37が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。なお、上記各実施例におけるパケット処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。

[0075] つまり、このプログラムは、コンピュータに、パケットを受信する受信ステップと、受信ステップで受信したパケットが、情報処理装置力もサーバ装置に反復して送信されるパケットである反復パケットであるかどうか判断するパケット判断ステップと、パケット判断ステップで反復パケットであると判断されたパケットを送信するかどうか判断する送信判断ステップと、パケット判断ステップで反復パケットでないと判断されたパケット、および送信判断ステップで送信すると判断されたパケットを送信し、送信判断ステツプで送信しなヽと判断されたパケットを送信しなヽ送信ステップと、を実行させるためのものである。

[0076] なお、上記プログラムにお、て、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアでしか行われない処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理は少なくとも含まれない。また、このプログラムは、サーバなど力ダウンロードされることによって実行されてもよぐ例えば、 CD— ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの所定の記録媒体に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよぐ複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよぐあるいは分散処理を行ってもよい。

[0077] また、本発明は、以上の実施例に限定されることなぐ種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものである。

産業上の利用可能性以上のように、本発明にかかるパケット処理装置と、それを含む通信システム、およびパケット処理方法は、情報処理装置力サーバ装置に反復して送信される反復パケットの数量を削減することによって、サーバ装置の処理負担を軽減することができ、反復してパケットを送信する情報処理装置と、そのパケットを受信するサーバ装置とを備えるシステム等において有用である。

Claims

請求の範囲

[1] パケットを受信する受信部と、

前記受信部が受信したパケットが、情報処理装置からサーバ装置に反復して送信されるパケットである反復パケットであるかどうか判断するパケット判断部と、前記パケット判断部によって反復パケットであると判断されたパケットを送信するかどうか判断する送信判断部と、

前記パケット判断部によって反復パケットでな、と判断されたパケット、および前記送信判断部によって送信すると判断されたパケットを送信し、前記送信判断部によって送信しな!ヽと判断されたパケットを送信しな!ヽ送信部と、を備えたパケット処理装置。

[2] 前記送信判断部は、前記反復パケットのうち、所定の割合の反復パケットを送信しな

V、と判断する、請求項 1に記載のパケット処理装置。

[3] 前記情報処理装置の通信に関する処理を行う通信処理装置と、前記サーバ装置との間の通信回線におけるいずれかの中継ノードに存在する、請求項 2に記載のパケット処理装置。

[4] 前記サーバ装置に、直接接続および間接接続のいずれかにより接続されている、請求項 3に記載のパケット処理装置。

[5] 前記送信判断部は、前記反復パケットのうち、所定の条件を充たす反復パケットを前記サーバ装置に送信しないと判断する、請求項 1記載のパケット処理装置。

[6] 前記反復パケットは、当該反復パケットのヘッダに設定された送信元のアドレスに関する情報である第 1のアドレス情報と、前記情報処理装置によって前記反復パケットのペイロードに設定されたアドレスに関する情報である第 2のアドレス情報とを含み、前記送信判断部は、前記反復パケットに含まれる第 1のアドレス情報と第 2のアドレス情報とがー致する場合に、当該反復パケットを前記サーバ装置に送信しないと判断する、請求項 5記載のパケット処理装置。

[7] 前記反復パケットに含まれる第 1のアドレス情報は、当該反復パケットの経由したアドレス変換機能を有する前記通信処理装置によって設定されたものである、請求項 6 記載のパケット処理装置。

[8] 前記情報処理装置の通信に関する処理を行う通信処理装置と、前記サーバ装置との間の通信回線におけるいずれかの中継ノードに存在する、請求項 7に記載のパケット処理装置。

[9] 前記サーバ装置に、直接接続および間接接続のいずれかにより接続されている、請求項 8記載のパケット処理装置。

[10] 前記情報処理装置の通信に関する処理を行う通信処理装置と、前記サーバ装置との間の通信回線におけるいずれかの中継ノードに存在する、請求項 4に記載のパケット処理装置。

[11] 前記サーバ装置に、直接接続および間接接続のいずれかにより接続されている、請求項 10記載のパケット処理装置。

[12] 前記情報処理装置の通信に関する処理を行う通信処理装置と、前記サーバ装置との間の通信回線におけるいずれかの中継ノードに存在する、請求項 3に記載のパケット処理装置。

[13] 前記サーバ装置に、直接接続および間接接続のいずれかにより接続されている、請求項 12記載のパケット処理装置。

[14] 前記情報処理装置の通信に関する処理を行う通信処理装置と、前記サーバ装置との間の通信回線における、ずれかの中継ノードに存在する、請求項 1に記載のパケット処理装置。

[15] 前記サーバ装置に、直接接続および間接接続のいずれかにより接続されている、請求項 14記載のパケット処理装置。

[16] 請求項 1から 15のいずれか記載のパケット処理装置と、

通信回線において通信されるパケットから、前記サーバ装置に送信されるパケットのみを抽出するスィッチ装置と、を備えた通信システムであって、

前記パケット処理装置の前記受信部は、前記スィッチ装置によって抽出されたバケツトを受信する、通信システム。

[17] パケットを受信する受信ステップと、

前記受信ステップで受信したパケットが、情報処理装置力もサーバ装置に反復して送信されるパケットである反復パケットであるかどうか判断するパケット判断ステップと前記パケット判断ステップで反復パケットであると判断されたパケットを送信するかどうか判断する送信判断ステップと、

前記パケット判断ステップで反復パケットでな、と判断されたパケット、および前記送信判断ステップで送信すると判断されたパケットを送信し、前記送信判断ステップで送信しな!ヽと判断されたパケットを送信しな!ヽ送信ステップと、を備えたパケット処理方法。

コンピュータに、

パケットを受信する受信ステップと、

前記パケット判断ステップで反復パケットでな、と判断されたパケット、および前記送信判断ステップで送信すると判断されたパケットを送信し、前記送信判断ステップで送信しな、と判断されたパケットを送信しな、送信ステップと、を実行させるプロダラム„