JP2000261469A - 同報伝送方式 - Google Patents

同報伝送方式

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JP2000261469A
JP2000261469A JP11063123A JP6312399A JP2000261469A JP 2000261469 A JP2000261469 A JP 2000261469A JP 11063123 A JP11063123 A JP 11063123A JP 6312399 A JP6312399 A JP 6312399A JP 2000261469 A JP2000261469 A JP 2000261469A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 負荷の増大を阻止しつつ、伝送の確実性の向
上を図る。 【解決手段】 サーバ10の同報メッセージ作成処理部
17が、シーケンス番号レジスタ11内のシーケンス番
号とサーバ立上り時刻レジスタ12内のサーバ立上り時
刻とメッセージ情報とを含む同報メッセージを作成し、
この同報メッセージをクライアント30に同報伝送し、
クライアント30の抜け検出処理部35が、サーバ10
から同報メッセージを受けたとき、この同報メッセージ
内のサーバ立上り時刻とサーバ立上り時刻レジスタ32
内のサーバ立上り時刻との一致/不一致を判定し、同報
メッセージ内のシーケンス番号とシーケンス番号レジス
タ31内のシーケンス番号との一致/不一致を判定し、
少なくとも一方が不一致を判定したとき、過去の同報メ
ッセージの抜けを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信元の1台のス
テーションが同一メッセージを送信先の複数のステーシ
ョンに伝送する同報伝送方式に係り、特に、負荷の増大
を阻止し、伝送の確実性を向上し得る同報伝送方式に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、1台の送信元ステーションが同一
メッセージを複数の送信先ステーションに伝送する際
に、送信に要する負荷及び伝送路の負荷を軽減する観点
から、個別宛メッセージよりも同報伝送方式の方が有効
である旨が知られている。
【0003】この種の同報伝送方式は、例えばLAN
(ローカルエリアネットワーク)上に各ステーションが
存在するとき、同一メッセージ(以下、同報メッセージ
という)を同時に全て又は任意グループ内などの複数の
送信先ステーションに伝送可能となっている。各送信先
ステーションは、同報メッセージを受信すると、受信し
た旨の応答をすることなく、夫々同報メッセージの記録
処理等を実行する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら以上のよ
うな同報伝送方式では、伝送の確実性を要求される用途
には応答の無いために不向きとなっている。このため、
応答のない同報伝送方式は、周期的な伝送に使用されて
いる。理由は、異常発生により今回のメッセージが送信
先に伝送されなくても、次回にメッセージを伝送可能で
あるからである。
【0005】なお、確実性を向上させる観点から、同報
伝送方式に応答を付加する確認付きメッセージという方
法も考えられる。但し、この方法は、送信先ステーショ
ンの数が少ない場合、個別宛メッセージと比べ、同報伝
送方式を使う利点が少なくなっている。また、送信先ス
テーションの数が多い場合、送信処理に要する負荷や伝
送路の負荷が個別宛メッセージの場合の半分になるだけ
である。
【0006】また、同報伝送方式は、ある周期で変化す
る同報メッセージの伝送に使用されるが、変化時以外で
も同報メッセージを送信するので、無駄に負荷を要す
る。ここで、変化時以外の同報伝送を止めれば負荷を低
減し得るが、伝送の確実性を低下させてしまう。
【0007】本発明は上記実情を考慮してなされたもの
で、負荷の増大を阻止しつつ、伝送の確実性を向上し得
る同報伝送方式を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
は、サーバが複数のクライアントに同報メッセージを伝
送する同報伝送装置において、前記サーバとしては、前
記同報メッセージの伝送毎に更新されるシーケンス番号
が記憶されるサーバ側番号記憶手段と、前記サーバ側番
号記憶手段の値が不連続になった時点の時刻データが記
憶されるサーバ側時刻記憶手段と、前記サーバ側番号記
憶手段内のシーケンス番号と前記サーバ側時刻記憶手段
内の時刻データとメッセージ情報とを含む前記同報メッ
セージを作成し、この同報メッセージを前記クライアン
トに同報伝送する同報メッセージ作成手段とを備え、前
記各クライアントとしては、前記サーバから同報メッセ
ージを受信する毎に更新されるシーケンス番号が保持さ
れるクライアント側番号記憶手段と、前記サーバ側時刻
記憶手段内の時刻データが転送されて書込まれるクライ
アント側時刻記憶手段と、前記サーバから同報メッセー
ジを受けたとき、この同報メッセージ内の時刻データと
前記クライアント側時刻記憶手段内の時刻データとの一
致/不一致を判定し、前記同報メッセージ内のシーケン
ス番号と前記クライアント側番号記憶手段内のシーケン
ス番号との一致/不一致を判定し、少なくとも一方が不
一致を判定したとき、過去の同報メッセージの抜けを検
出する抜け検出手段とを備えた同報伝送方式である。
【0009】また、請求項2に対応する発明は、請求項
1に対応する同報伝送方式において、前記サーバとして
は、最近の同報メッセージが所定保持数だけ記憶される
過去同報メッセージ記憶手段を備え、前記同報メッセー
ジ作成手段としては、前記過去同報メッセージ記憶手段
の所定保持数を含めるように前記同報メッセージを作成
し、前記抜け検出手段としては、過去の同報メッセージ
の抜けを検出したとき、受けた同報メッセージ内の所定
保持数以内の最近の同報メッセージを対象として再送要
求を送出する同報伝送方式である。
【0010】さらに、請求項3に対応する発明は、請求
項1又は請求項2に対応する同報伝送方式において、前
記サーバとしては、前記同報メッセージ又は補間メッセ
ージの送信毎に再起動され、一定の補間時間を計測する
補間タイマと、前記補間タイマがタイムアップすると、
前記サーバ側番号記憶手段内のシーケンス番号と前記サ
ーバ側時刻記憶手段内の時刻データとを含み、且つ前記
メッセージ情報を含まない前記補間メッセージを作成
し、この補間メッセージを前記クライアントに送信する
補間メッセージ作成手段とを備え、前記抜け検出手段と
しては、前記サーバから補間メッセージを受けたとき、
この補間メッセージ内の時刻データと前記クライアント
側時刻記憶手段内の時刻データとの一致/不一致を判定
し、前記補間メッセージ内のシーケンス番号と前記クラ
イアント側番号記憶手段内のシーケンス番号との一致/
不一致を判定し、少なくとも一方が不一致を判定したと
き、過去の同報メッセージの抜けを検出する同報伝送方
式である。
【0011】また、請求項4に対応する発明は、請求項
1乃至請求項3のいずれか1項に対応する同報伝送方式
において、前記サーバとしては、前記同報メッセージの
送信毎に再起動され、一定の再送抑制時間を計測する再
送抑制タイマと、前記抜け検出に対応して再送要求を受
けたとき、前記再送抑制タイマの計測中は前記再送要求
を無視し、前記再送抑制タイマの計測完了による停止中
は前記再送要求に応じて同報メッセージを再送する再送
手段とを備えた同報伝送方式である。
【0012】さらに、請求項5に対応する発明は、請求
項1に対応する同報伝送方式において、前記サーバとし
ては、前記同報メッセージを連続的に送信する連送回数
が記憶された連送回数記憶手段と、前記連送回数記憶手
段の連送回数に基づいて、前記同報メッセージ作成手段
により作成された同報メッセージを連続的に送信する連
送手段と、前記抜け検出処理部により抜けの検出された
度合が判定値を越えたか否かを判定し、判定値を越えた
とき、前記連送回数記憶手段内の連送回数を増加させる
連送回数制御手段とを備えた同報伝送方式である。
【0013】また、請求項6に対応する発明は、請求項
5に対応する同報伝送方式において、前記サーバとして
は、前記連送回数制御手段により判定値を越えたと判定
される毎に起動され、一定の判定禁止時間を計測する判
定禁止タイマを有し、前記連送回数制御手段としては、
前記判定禁止タイマの計測中には前記判定を実行しない
同報伝送方式である。
【0014】さらに、請求項7に対応する発明は、請求
項5又は請求項6に対応する同報伝送方式において、前
記同報メッセージ作成手段としては、前記連送回数記憶
手段内の連送回数を含めるように前記同報メッセージを
作成し、前記クライアントとしては、前記同報メッセー
ジの受信数と抜けた数とに基づいて、前記同報メッセー
ジの抜けが所定割合を越えるときには連送数増加要求を
前記サーバに送信し、前記同報メッセージの抜けがない
ときには連送回数が最低値の場合を除いて連送数減少要
求を前記サーバに送信する連送数変更要求手段を備えた
同報伝送方式である。
【0015】また、請求項8に対応する発明は、請求項
5乃至請求項7のいずれか1項に対応する同報伝送方式
において、前記サーバとしては、前記同報メッセージの
送信毎に再起動され、一定の連送間隔時間を計測する連
送間隔タイマを有し、前記連送手段としては、前記同報
メッセージを連続的に送信するとき、前記連送間隔タイ
マにより計測される連送間隔時間に従って各送信の時間
間隔を空ける同報伝送方式である。
【0016】さらに、請求項9に対応する発明は、請求
項5乃至請求項8のいずれか1項に対応する同報伝送方
式において、前記クライアントとしては、前記抜け検出
手段により抜けが検出される毎に起動され、一定の再送
要求抑制時間を計測する再送要求抑制タイマを有し、前
記抜け検出手段としては、過去の同報メッセージの抜け
を検出したとき、前記再送要求抑制タイマの計測中は前
記抜け検出を無視し、前記再送抑制タイマの計測完了に
よる停止中は前記抜け検出に応じて当該同報メッセージ
を対象として再送要求を前記サーバに送信する同報伝送
方式である。
【0017】また、請求項10に対応する発明は、請求
項1に対応する同報伝送方式において、前記サーバとし
ては、タグ番号、前記シーケンス番号、前記時刻データ
及び前記メッセージ情報を含む同報メッセージが前記タ
グ番号毎に記憶される過去同報メッセージ記憶手段と、
前記クライアントから再送要求を受けたとき、該当する
同報メッセージを前記クライアントに送信する再送手段
とを備え、前記抜け検出手段としては、過去の同報メッ
セージの抜けを検出すると、当該同報メッセージ内のシ
ーケンス番号を指定して再送要求を前記サーバに送信す
る同報伝送方式である。
【0018】また、請求項11に対応する発明は、請求
項10に対応する同報伝送方式において、前記再送手段
としては、同報メッセージに代えて、当該同報メッセー
ジ内のタグ番号を前記クライアントに送信し、前記クラ
イアントとしては、前記再送手段からタグ番号を受ける
と、このタグ番号を指定して同報メッセージの再送要求
を前記サーバに送信する再送要求手段を備えた同報伝送
方式である。
【0019】さらに、請求項12に対応する発明は、請
求項10に対応する同報伝送方式において、前記サーバ
としては、前記過去同報メッセージ記憶手段内に記憶さ
れたシーケンス番号が、前記サーバ側番号記憶手段内で
更新されるシーケンス番号に追越されそうになったと
き、前記過去同報メッセージ記憶手段内の該当するシー
ケンス番号を増加させるシーケンス番号変更手段を備え
た同報伝送方式である。
【0020】さらに、請求項13に対応する発明は、請
求項12に対応する同報伝送方式において、前記シーケ
ンス番号変更手段としては、(条件1)前記過去同報メ
ッセージ記憶手段内に記憶されたシーケンス番号が、前
記サーバ側番号記憶手段内で更新されるシーケンス番号
から見て所定範囲内に入ったとき、(条件2)前記過去
同報メッセージ記憶手段内に記憶された同報メッセージ
が所定時間変化しないとき、又は(条件3)所定周期が
来たとき、という3つの条件のいずれかが成立したと
き、該当する同報メッセージを前記サーバ側番号記憶手
段内のシーケンス番号に更新して前記クライアントに送
信する同報伝送方式である。
【0021】また、請求項14に対応する発明は、請求
項12に対応する同報伝送方式において、前記シーケン
ス番号変更手段としては、前記シーケンス番号の増加に
代えて、当該シーケンス番号を、前記サーバ側番号記憶
手段で使用されるシーケンス番号の範囲外の値に変更す
る同報伝送方式である。
【0022】さらに、請求項15に対応する発明は、請
求項14に対応する同報伝送方式において、前記クライ
アントとしては、電源が投入されたとき、全てのタグ番
号に関してシーケンス番号の再送要求を前記サーバに送
信する第1の再送要求手段と、前記第1の再送要求手段
による再送要求に応じて前記サーバから全てのタグ番号
に関してシーケンス番号を受けると、この受けたシーケ
ンス番号と最近受けた同報メッセージ内の同一タグ番号
のシーケンス番号とを比較して両者が異なるとき、この
タグ番号を指定して同報メッセージの再送要求を前記サ
ーバに送信する第2の再送要求手段とを備えた同報伝送
方式である。
【0023】また、請求項16に対応する発明は、請求
項15に対応する同報伝送方式において、前記サーバと
しては、前記過去同報メッセージ記憶手段内に記憶され
たシーケンス番号が、前記サーバ側番号記憶手段内で更
新されるシーケンス番号に追越されそうになったときか
らの追越し経過時間を計測するための追越し経過時間計
測手段を有し、前記シーケンス番号変更手段としては、
シーケンス番号の範囲外の値として、前記追越し経過時
間計測手段により計測された追越し経過時間を用い、且
つこの追越し経過時間を前記追越し経過時間計測手段に
よる計測結果に基づいて更新し、前記クライアントとし
ては、自己のダウン時間を計測するためのダウン時間計
測手段と、前記ダウン時間計測部により計測されたダウ
ン時間と前記第1の再送要求手段による再送要求に応じ
て前記サーバから受けたシーケンス番号としての追越し
経過時間とを比較し、前記ダウン時間が前記追越し経過
時間よりも長いとき、当該タグ番号を指定して同報メッ
セージの再送要求を前記サーバに送信する第3の再送要
求手段とを備えた同報伝送方式である。
【0024】(作用)従って、請求項1に対応する発明
は以上のような手段を講じたことにより、サーバとして
は、同報メッセージの伝送毎に更新されるシーケンス番
号が記憶されるサーバ側番号記憶手段と、サーバ側番号
記憶手段の値が不連続になった時点の時刻データが記憶
されるサーバ側時刻記憶手段とを備え、各クライアント
としては、サーバから同報メッセージを受信する毎に更
新されるシーケンス番号が保持されるクライアント側番
号記憶手段と、サーバ側時刻記憶手段内の時刻データが
転送されて書込まれるクライアント側時刻記憶手段とを
備えている。
【0025】これにより、サーバの同報メッセージ作成
手段が、サーバ側番号記憶手段内のシーケンス番号とサ
ーバ側時刻記憶手段内の時刻データとメッセージ情報と
を含む同報メッセージを作成し、この同報メッセージを
クライアントに同報伝送し、クライアントの抜け検出手
段が、サーバから同報メッセージを受けたとき、この同
報メッセージ内の時刻データとクライアント側時刻記憶
手段内の時刻データとの一致/不一致を判定し、同報メ
ッセージ内のシーケンス番号とクライアント側番号記憶
手段内のシーケンス番号との一致/不一致を判定し、少
なくとも一方が不一致を判定したとき、過去の同報メッ
セージの抜けを検出するので、応答を要さない同報伝送
により負荷の増大を阻止しつつ、シーケンス番号と時刻
データとの二重のチェックにより、伝送の確実性を向上
させることができる。
【0026】請求項2に対応する発明は、サーバとして
は、最近の同報メッセージが所定保持数だけ記憶される
過去同報メッセージ記憶手段を備え、同報メッセージ作
成手段としては、過去同報メッセージ記憶手段の所定保
持数を含めるように前記同報メッセージを作成し、抜け
検出手段としては、過去の同報メッセージの抜けを検出
したとき、受けた同報メッセージ内の所定保持数以内の
最近の同報メッセージを対象として再送要求を送出する
ので、請求項1に対応する作用に加え、所定保持数以外
の再送要求を省略してその無駄な負荷を削減することが
できる。
【0027】さらに、請求項3に対応する発明は、サー
バとしては、同報メッセージ又は補間メッセージの送信
毎に再起動され、一定の補間時間を計測する補間タイマ
を有し、補間メッセージ作成手段が、補間タイマがタイ
ムアップすると、サーバ側番号記憶手段内のシーケンス
番号とサーバ側時刻記憶手段内の時刻データとを含み、
且つメッセージ情報を含まない補間メッセージを作成し
てこの補間メッセージをクライアントに送信し、クライ
アントの抜け検出手段としては、サーバから補間メッセ
ージを受けたとき、この補間メッセージ内の時刻データ
とクライアント側時刻記憶手段内の時刻データとの一致
/不一致を判定し、補間メッセージ内のシーケンス番号
とクライアント側番号記憶手段内のシーケンス番号との
一致/不一致を判定し、少なくとも一方が不一致を判定
したとき、過去の同報メッセージの抜けを検出するの
で、請求項1又は請求項2に対応する作用に加え、同報
メッセージの伝送数が少ないときでも、補間時間毎に同
報メッセージの抜け検出を行なうことができる。
【0028】また、請求項4に対応する発明は、サーバ
としては、同報メッセージの送信毎に再起動され、一定
の再送抑制時間を計測する再送抑制タイマを備え、再送
手段が、抜け検出に対応して再送要求を受けたとき、再
送抑制タイマの計測中は再送要求を無視し、再送抑制タ
イマの計測完了による停止中は再送要求に応じて同報メ
ッセージを再送するので、請求項1乃至請求項3のいず
れかに対応する作用に加え、再送要求による負荷を低減
させることができる。
【0029】さらに、請求項5に対応する発明は、サー
バとしては、同報メッセージを連続的に送信する連送回
数が記憶された連送回数記憶手段を備え、連送手段が、
連送回数記憶手段の連送回数に基づいて、同報メッセー
ジ作成手段により作成された同報メッセージを連続的に
送信し、連送回数制御手段が、抜け検出処理部により抜
けの検出された度合が判定値を越えたか否かを判定し、
判定値を越えたとき、連送回数記憶手段内の連送回数を
増加させるので、請求項1に対応する作用に加え、伝送
路が異常になっても自動的に同報メッセージを連続送信
でき、LANの伝送負荷を低減させることができる。
【0030】また、請求項6に対応する発明は、サーバ
としては、連送回数制御手段により判定値を越えたと判
定される毎に起動され、一定の判定禁止時間を計測する
判定禁止タイマを有し、連送回数制御手段としては、判
定禁止タイマの計測中には判定を実行しないので、請求
項5に対応する作用に加え、連送回数を変えた直後に残
る、以前の連送数の影響を無くすことができる。
【0031】さらに、請求項7に対応する発明は、同報
メッセージ作成手段としては、連送回数記憶手段内の連
送回数を含めるように同報メッセージを作成し、クライ
アントとしては、同報メッセージの受信数と抜けた数と
に基づいて、同報メッセージの抜けが所定割合を越える
ときには連送数増加要求をサーバに送信し、同報メッセ
ージの抜けがないときには連送回数が最低値の場合を除
いて連送数減少要求をサーバに送信するので、請求項5
又は請求項6に対応する作用に加え、クライアント側か
らも連送数を制御することができる。
【0032】また、請求項8に対応する発明は、サーバ
としては、同報メッセージの送信毎に再起動され、一定
の連送間隔時間を計測する連送間隔タイマを有し、連送
手段としては、同報メッセージを連続的に送信すると
き、連送間隔タイマにより計測される連送間隔時間に従
って各送信の時間間隔を空けるので、請求項5乃至請求
項7のいずれかに対応する作用に加え、ある間隔をもっ
た伝送異常を回避することができる。
【0033】さらに、請求項9に対応する発明は、クラ
イアントとしては、抜け検出手段により抜けが検出され
る毎に起動され、一定の再送要求抑制時間を計測する再
送要求抑制タイマを有し、抜け検出手段としては、過去
の同報メッセージの抜けを検出したとき、再送要求抑制
タイマの計測中は抜け検出を無視し、再送抑制タイマの
計測完了による停止中は抜け検出に応じて当該同報メッ
セージを対象として再送要求をサーバに送信するので、
請求項5乃至請求項8のいずれかに対応する作用に加
え、遅れてくる連送の抜け検出を実行でき、早すぎる判
定を防止することができる。
【0034】また、請求項10に対応する発明は、サー
バとしては、タグ番号、シーケンス番号、時刻データ及
びメッセージ情報を含む同報メッセージがタグ番号毎に
記憶される過去同報メッセージ記憶手段と、クライアン
トから再送要求を受けたとき、該当する同報メッセージ
をクライアントに送信する再送手段とを備え、抜け検出
手段としては、過去の同報メッセージの抜けを検出する
と、当該同報メッセージ内のシーケンス番号を指定して
再送要求をサーバに送信するので、請求項1に対応する
作用に加え、データをタグ毎に記憶することにより、サ
ーバのメッセージ情報(タグデータ)が何回変化して
も、最終データのみ送信されるので、クライアントにと
って最新データだけが重要であるシステムに使用でき、
且つクライアント、サーバ及び伝送路の負荷を低減させ
ることができる。
【0035】また、請求項11に対応する発明は、再送
手段としては、同報メッセージに代えて、当該同報メッ
セージ内のタグ番号をクライアントに送信し、クライア
ントとしては、再送要求手段が、再送手段からタグ番号
を受けると、このタグ番号を指定して同報メッセージの
再送要求をサーバに送信するので、請求項10に対応す
る作用に加え、クライアントがゆっくりと同報メッセー
ジを再送要求することにより、サーバの負荷を減少させ
ることができる。
【0036】さらに、請求項12に対応する発明は、サ
ーバとしては、シーケンス番号変更手段が、過去同報メ
ッセージ記憶手段内に記憶されたシーケンス番号が、サ
ーバ側番号記憶手段内で更新されるシーケンス番号に追
越されそうになったとき、過去同報メッセージ記憶手段
内の該当するシーケンス番号を増加させるので、請求項
10に対応する作用に加え、シーケンス番号を指定して
再送要求されたとき、過去同報メッセージ記憶手段内の
1周前のシーケンス番号に対応する同報メッセージを再
送してしまうといった誤りを無くすことができる。
【0037】さらに、請求項13に対応する発明は、シ
ーケンス番号変更手段としては、(条件1)過去同報メ
ッセージ記憶手段内に記憶されたシーケンス番号が、サ
ーバ側番号記憶手段内で更新されるシーケンス番号から
見て所定範囲内に入ったとき、(条件2)過去同報メッ
セージ記憶手段内に記憶された同報メッセージが所定時
間変化しないとき、又は(条件3)所定周期が来たと
き、という3つの条件のいずれかが成立したとき、該当
する同報メッセージをサーバ側番号記憶手段内のシーケ
ンス番号に更新してクライアントに送信するので、請求
項12に対応する作用と同様の作用を奏することができ
る。
【0038】また、請求項14に対応する発明は、シー
ケンス番号変更手段としては、シーケンス番号の増加に
代えて、当該シーケンス番号を、サーバ側番号記憶手段
で使用されるシーケンス番号の範囲外の値に変更するの
で、請求項12に対応する作用に加え、立上り時から変
化しないタグの多い場合、追越し阻止のための処理を少
なくすることができる。
【0039】さらに、請求項15に対応する発明は、ク
ライアントとしては、第1の再送要求手段が、電源が投
入されたとき、全てのタグ番号に関してシーケンス番号
の再送要求をサーバに送信し、第2の再送要求手段が、
第1の再送要求手段による再送要求に応じてサーバから
全てのタグ番号に関してシーケンス番号を受けると、こ
の受けたシーケンス番号と最近受けた同報メッセージ内
の同一タグ番号のシーケンス番号とを比較して両者が異
なるとき、このタグ番号を指定して同報メッセージの再
送要求をサーバに送信するので、請求項14に対応する
作用に加え、全データを収集するよりも少ない伝送デー
タにより、クライアント内のデータをサーバ内のデータ
に一致させることができる。
【0040】また、請求項16に対応する発明は、サー
バとしては、過去同報メッセージ記憶手段内に記憶され
たシーケンス番号が、サーバ側番号記憶手段内で更新さ
れるシーケンス番号に追越されそうになったときからの
追越し経過時間を計測するための追越し経過時間計測手
段を有し、シーケンス番号変更手段としては、シーケン
ス番号の範囲外の値として、追越し経過時間計測手段に
より計測された追越し経過時間を用い、且つこの追越し
経過時間を追越し経過時間計測手段による計測結果に基
づいて更新し、クライアントとしては、ダウン時間計測
手段が、自己のダウン時間を計測し、第3の再送要求手
段が、ダウン時間計測部により計測されたダウン時間と
第1の再送要求手段による再送要求に応じてサーバから
受けたシーケンス番号としての追越し経過時間とを比較
し、ダウン時間が追越し経過時間よりも長いとき、当該
タグ番号を指定して同報メッセージの再送要求をサーバ
に送信するので、請求項15に対応する作用に加え、ク
ライアントのダウン中にシーケンス番号が一周以上して
も、クライアント内のデータをサーバ内のデータに確実
に一致させることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態につい
て図面を参照して説明する。 (第1実施形態)図1は本発明の第1実施形態に係る同
報伝送方式の適用されたLAN構成を示す模式図であ
る。このLAN構成は、図1(a)に示すように、n台
のステーション1,…,1k,…,1nが互いにLA
N2を介して接続されている。
【0042】ここで、送信元ステーション1kをサーバ
と呼び、送信先ステーション1,1nをクライアント
と呼ぶ。あるメッセージを同報伝送するとき、1台のサ
ーバと、複数のクライアントがあるとする。但し、他の
メッセージを同報伝送するとき、図1(b)に示すよう
に、異なるステーション1nがサーバとなる可能性があ
り、また、サーバとクライアントとが同一のステーショ
ン1kに同居する可能性もある。
【0043】図2はこのクライアント・サーバのソフト
ウェア構成を機能ブロックとして示す模式図であり、後
述する第2〜第4及び第9〜第14の実施形態において
も参照される。なお、図中、四角の枠は処理を示し、角
丸の枠はデータの保存場所を示す。これら処理は、例え
ば磁気ディスク等の記憶媒体に記憶されたプログラムを
読込み、このプログラムによって動作が制御されるコン
ピュータによって実現される。また、図2において、サ
ーバ10とクライアント30とは互いにLAN2を介し
て接続されている。
【0044】サーバ10は、シーケンス番号レジスタ1
1、サーバ立上り時刻レジスタ12、情報エリア13、
過去同報メッセージ保存エリア14、情報作成部15、
変化検出部16、同報メッセージ作成処理部17、保存
処理部18、タイマ送信処理部19、再送応答処理部2
0、伝送処理部21を備えている。
【0045】シーケンス番号レジスタ11は、同報メッ
セージを特定するためのシーケンス番号が保持されるも
のであり、同報メッセージ作成処理部17により同報メ
ッセージが作成されると、保持するシーケンス番号が増
加される。
【0046】サーバ立上り時刻レジスタ12は、シーケ
ンス番号レジスタ11の値が不連続となった時点の時刻
が記憶されるものである。不連続となる時点としては、
例えば、サーバ10のリセット時、電源オフ/オンによ
る起動開始時、又は他の理由によるシーケンス番号レジ
スタ11の初期化時などがある。
【0047】なお、シーケンス番号レジスタ11が不揮
発性メモリのとき、サーバ立上り時刻レジスタ12も同
様に不揮発性メモリとされる。両レジスタ11,12が
不揮発性メモリのとき、サーバ立上り時刻レジスタ12
は、今回サーバ10が立上がっても、立上り前の前回に
シーケンス番号レジスタ11を初期化した時の時刻を使
用可能である。また、サーバ立上り時刻レジスタ12
は、シーケンス番号の連続性を確認するためのデータメ
モリの一例であるので、前回の値と確実に異なるデータ
であれば、時刻に代えて用いてもよい。
【0048】情報エリア13は、情報作成部15により
作成された情報が記憶されるものである。過去同報メッ
セージ保存エリア14は、送信された同報メッセージが
保存処理部18により書込まれるものであり、書込まれ
る同報メッセージの内容としては、シーケンス番号、サ
ーバ立上り時刻、過去同報メッセージ保持数、及び情報
などがある。
【0049】情報作成部15は、同報伝送したい情報を
作成するためのものであり、作成した情報を情報エリア
13に書込む機能をもっている。
【0050】変化検出部16は、情報エリア13内の情
報を、定周期、あるいは情報エリア13に書込まれるタ
イミングで変化の有無を検出し、変化有を検出すると同
報メッセージ作成処理部17を起動するものである。
【0051】同報メッセージ作成処理部17は、変化検
出部16により起動されると、情報エリア13内で変化
した情報に対して、サーバ立上り時刻レジスタ12内の
サーバ立上り時刻、シーケンス番号レジスタ11内のシ
ーケンス番号、及び過去同報メッセージ保存エリア14
内の同報メッセージ保持数を付加し、これら変化した情
報、サーバ立上り時刻、シーケンス番号及び同報メッセ
ージ保持数を含む同報メッセージを作成し、この同報メ
ッセージを伝送処理部21及び保存処理部18に送出
し、且つタイマ送信処理部19を再起動するものであ
る。
【0052】保存処理部18は、同報メッセージ作成処
理部17から受けた同報メッセージを過去同報メッセー
ジ保存エリア14に保存するものであり、過去同報メッ
セージ保存エリア14内の過去同報メッセージ保持数を
更新する機能をもっている。但し、新しい同報メッセー
ジの保存は、過去同報メッセージ保存エリア14が有限
のため、過去同報メッセージ保存エリア14内の古い同
報メッセージの上書き消去により行なう。
【0053】タイマ送信処理部19は、同報メッセージ
作成処理部17からトリガがある毎にタイマを再起動す
る機能と、同報メッセージの送信から一定時間経つと、
情報の無い同報メッセージ(以下、補間メッセージとい
う)を伝送処理部21を介してクライアント30に送信
する機能とをもっている。ここで、補間メッセージは、
情報が無い点と、初送の同報メッセージとは異なる値の
識別値をもつ点で、同報メッセージ作成処理部17の作
成した同報メッセージとは相違している。
【0054】再送応答処理部20は、伝送処理部21を
介してクライアント30からシーケンス番号を指定した
再送要求を受けると、過去同報メッセージ保存エリア1
4内でシーケンス番号の一致する同報メッセージを検索
し、得られた同報メッセージを再送メッセージとしてク
ライアント30側に伝送処理部21を介して同報伝送す
るものである。
【0055】伝送処理部21は、サーバ10内とLAN
2との間で伝送処理(送受信処理)を実行するものであ
り、説明の簡単化のため、以後は特に述べない。
【0056】一方、クライアント30は、シーケンス番
号レジスタ31、サーバ立上り時刻レジスタ32、受信
管理表33、情報エリア34、抜け検出処理部35、重
複検出・情報保存処理部36、再送要求処理部37、伝
送処理部38を備えている。
【0057】シーケンス番号レジスタ31は、シーケン
ス番号を保持するものであり、立上り時に初期化され、
以後、サーバ10から新たな同報メッセージを受ける毎
にシーケンス番号が実質的に増加されるものである。
【0058】サーバ立上り時刻レジスタ32は、サーバ
10から受けたサーバ立上り時刻が記憶されるものであ
り、このサーバ立上り時刻は、サーバ10の再立上げや
リセット等のない限り、サーバ10内のサーバ立上り時
刻レジスタ12の値と同じとなっている。
【0059】受信管理表33は、サーバ10から受けた
同報メッセージ又は補間メッセージのシーケンス番号、
サーバ立上り時刻、同報メッセージ保持数が記憶される
ものである。
【0060】情報エリア34は、重複検出・情報保存処
理36により重複しない同報メッセージの情報が書込ま
れるものである。
【0061】抜け検出処理部35は、伝送処理部38を
介してサーバ10から同報メッセージ又は補間メッセー
ジを受けると、そのメッセージ内のサーバ立上り時刻と
自己のサーバ立上り時刻レジスタの値との不一致の有無
と、メッセージ内のシーケンス番号と自己のシーケンス
番号レジスタ31の値との不一致の有無とを判定する機
能を有し、少なくとも一方を不一致と判定したとき、不
一致と判定した同報メッセージのシーケンス番号を指定
して再送要求処理部37を起動する機能と、両者を一致
と判定したとき、受けた同報又は再送メッセージを重複
検出・情報保存処理部36に与える機能とをもってい
る。
【0062】重複検出・情報保存処理部36は、伝送処
理部38を介して抜け検出処理部35から同報又は再送
メッセージを受けると、受信管理表33を参照し、重複
しないメッセージにおいて、シーケンス番号、サーバ立
上り時刻及び同報メッセージ保持数を受信管理表33に
書込みと共に、そのメッセージ内の情報を情報エリア3
4に書込む機能をもっている。
【0063】再送要求処理部37は、抜け検出処理部3
5により起動されると、抜け検出処理部35から指定さ
れたシーケンス番号を指定して再送要求を伝送処理部3
8からサーバ10に送出する機能をもっている。
【0064】伝送処理部38は、クライアント内とLA
Nとの間で伝送処理(送受信処理)を実行するものであ
り、説明の簡単化のため、以後は特に述べない。
【0065】次に、以上のように構成されたクライアン
ト・サーバシステムによる同報伝送方式の動作について
説明する。クライアント30においては、サーバ10か
ら同報メッセージを最初に受けたとき、この同報メッセ
ージ内のシーケンス番号をシーケンス番号レジスタ31
に書込むと共に、サーバ立上り時刻をサーバ立上り時刻
レジスタ32に書込む。
【0066】クライアント30は、同報メッセージを受
けると、抜け検出処理部35が、サーバ立上り時刻を確
認する。この抜け検出処理部35は、同報メッセージ内
のサーバ立上り時刻と、サーバ立上り時刻レジスタ32
内のサーバ立上り時刻とを比較し、両時刻が一致する
と、次に、同報メッセージ内のシーケンス番号と、シー
ケンス番号レジスタ31内のシーケンス番号とを比較
し、両番号が一致すると、同報メッセージを重複検出・
情報保存処理部36を介して情報エリア36に保存する
と共に、シーケンス番号レジスタ31のシーケンス番号
を増加させる。
【0067】また、抜け検出処理部35は、両時刻又は
両番号が不一致の際には、抜け有りと判定し、その同報
メッセージ内のサーバ立上り時刻及びシーケンス番号を
夫々該当するサーバ立上り時刻レジスタ32及びシーケ
ンス番号レジスタ31に書込むと共に、不一致と判定し
た同報メッセージのシーケンス番号を指定して再送要求
処理部37を起動する。
【0068】再送要求処理部37は、起動されると、抜
け検出処理部35から指定されたシーケンス番号を指定
して再送要求を伝送処理部38からサーバ10に送出す
る。
【0069】サーバ10においては、再送応答処理部2
0が、シーケンス番号と共に再送要求を受けると、過去
同報メッセージ保存エリア14内でシーケンス番号の一
致する同報メッセージを検索し、得られた同報メッセー
ジを再送メッセージとしてクライアント30側に伝送処
理部21を介して同報伝送する。
【0070】これにより、クライアント30では、抜け
た同報メッセージを補充でき、情報の不一致を解消でき
る。すなわち、サーバ10でのシーケンス番号が不連続
となっても、確実に抜けを検出し、対応することができ
る。また、サーバ10において、同報メッセージの送信
後、タイマ送信処理部19がタイムアップした場合につ
いては次の第2の実施形態にて述べる。
【0071】上述したように本実施形態によれば、サー
バ10としては、同報メッセージの伝送毎に更新される
シーケンス番号が記憶されるシーケンス番号レジスタ1
1と、シーケンス番号レジスタ11の値が不連続になっ
た時点の時刻データが記憶されるサーバ立上り時刻レジ
スタ12とを備え、各クライアント30としては、サー
バ10から同報メッセージを受信する毎に更新されるシ
ーケンス番号が保持されるシーケンス番号レジスタ31
と、サーバ立上り時刻レジスタ12内の時刻データが転
送されて書込まれるサーバ立上り時刻レジスタ32とを
備えている。
【0072】これにより、サーバ10の同報メッセージ
作成処理部17が、シーケンス番号レジスタ11内のシ
ーケンス番号とサーバ立上り時刻レジスタ12内のサー
バ立上り時刻とメッセージ情報とを含む同報メッセージ
を作成してクライアント30に同報伝送し、クライアン
ト30の抜け検出処理部35が、この同報メッセージ内
のサーバ立上り時刻とサーバ立上り時刻レジスタ32内
のサーバ立上り時刻データとの一致/不一致を判定し、
同報メッセージ内のシーケンス番号とシーケンス番号レ
ジスタ31内のシーケンス番号との一致/不一致を判定
し、少なくとも一方が不一致を判定したとき、過去の同
報メッセージの抜けを検出するので、応答を要さない同
報伝送により負荷の増大を阻止しつつ、シーケンス番号
と時刻データとの二重のチェックにより、伝送の確実性
を向上させることができる。
【0073】なお、サーバ立上り時刻レジスタ12,3
2によるサーバ立上り時刻の確認は、次のような問題を
解決している。すなわち、サーバ10は、再立上げ時、
シーケンス番号が初期値に戻る。サーバ10のシーケン
ス番号レジスタ11がサーバ停止中に不揮発性メモリに
より保持されても、完全な初期化後にはシーケンス番号
が初期値に戻る。このとき、初期値の値によっては、シ
ーケンス番号の不連続に基づく抜け検出の信頼性が低下
してしまう。
【0074】例えば、サーバ10及びクライアント30
のシーケンス番号レジスタ11,31の値が共に“4”
であるとき、一時的な停電が発生し、あるクライアント
30とサーバ10の間のLAN2が切断され、この切断
中にサーバ10のみが立上り直してシーケンス番号を
“0”に初期化し、同報メッセージを4個送信してから
LAN2が再接続したとする。
【0075】このとき、サーバ10のシーケンス番号レ
ジスタ11の値は“4”であり、クライアント30のシ
ーケンス番号レジスタ31は切断前の値の“4”を示
す。ここで、サーバ10の情報が変化し、同報メッセー
ジを1回送信したとすると、サーバ10からの同報メッ
セージ内のシーケンス番号が“5”になり、クライアン
ト30は、その同報メッセージを受けてシーケンス番号
レジスタの値が“5”になる。このように、クライアン
ト30は、復帰のタイミングが悪いと停止時の4個の同
報メッセージの抜けを検出できない問題がある。
【0076】しかし本実施形態では、サーバ立上り時刻
の一致/不一致をも確認するので、このような立上り直
後のメッセージ抜けの検出不可を無くすことができる。
【0077】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態に係る同報伝送方式の適用されたクライアント
・サーバシステムについて前述した図2を用いて説明す
る。なお、以下の各実施形態も同様にして同一要素は前
述した図面やその参照符号を用いて説明し、重複した説
明を省略する。
【0078】本実施形態は、第1の実施形態の構成にお
いて、再送要求の負荷の低減を特に述べるものであり、
具体的には、サーバ10の同報メッセージ作成処理部1
7が「過去同報メッセージ保持数」を同報メッセージ内
に含める機能を有し、クライアント30の抜け検出処理
部35がサーバ10から受けた同報メッセージ内の「過
去同報メッセージ保持数」に基づいて再送要求を行なう
機能をもっている。
【0079】ここで、過去同報メッセージ保存エリア1
4は、大きさが有限であるため、同報メッセージが何回
か書込まれると、満杯になる。そこで、過去同報メッセ
ージ保存エリア14は、ほとんど再送要求されない古い
同報メッセージが消去され、最近の同報メッセージが
「過去同報メッセージ保持数」の分だけ記憶される構成
となっている。
【0080】次に、このような構成のクライアント・サ
ーバシステムによる同報伝送方式の動作を説明する。サ
ーバ10においては、同報メッセージ作成処理部17
が、予め過去同報メッセージ保存エリア14内の最近の
同報メッセージの数を「過去同報メッセージ保持数」と
して同報メッセージ内に含め、この同報メッセージをク
ライアント30に送出する。
【0081】具体的には、例えば図3に示すように、8
ビットのシーケンス番号は、初期値「0」から増加さ
れ、同報メッセージが256個送信されると、元の
「0」に戻る。ここで、サーバ10の立上り時は、過去
同報メッセージ保存エリア14にはデータが無く、その
後、図4(a)に示すように、同報メッセージの送信に
伴い、徐々に埋まっていく。このように、サーバ10の
立上り時は、過去同報メッセージ保持数が増加し、満杯
になると、増加しなくなる。
【0082】また、サーバ10のシーケンス番号レジス
タ11の値が「47」のとき、直前の同報メッセージ内
のシーケンス番号は「46」であった。過去同報メッセ
ージ保存エリア14にて同報メッセージが最大で6個入
るとすると、その全てが埋まるとき、過去同報メッセー
ジ保持数が「6」となる。
【0083】このとき、過去同報メッセージ保存エリア
14の内容は、図4(b)に示すようになる。同報メッ
セージが可変長であり、過去同報メッセージ保存エリア
14も可変長で書込可能であると、過去同報メッセージ
保持数は過去同報メッセージ保存エリア14が満杯でも
変動する。
【0084】ここで、クライアント30とサーバ10間
の伝送が長時間の停止後に復帰したとする。例えばクラ
イアント30のシーケンス番号レジスタ31の値が「3
8」で、そこの新たな同報メッセージが到着し、そのシ
ーケンス番号が「46」であるとき、クライアント30
ではシーケンス番号「39〜45」が抜けたことにな
る。
【0085】クライアント30では、受信した同報メッ
セージにより、抜け検出処理部35が、同報メッセージ
の抜けを検出すると、抜けた同報メッセージのシーケン
ス番号「39〜45」が、今回の同報メッセージのシー
ケンス番号「46」を含めて過去方向に数えて過去同報
メッセージ保持数6の範囲「41〜46」にないとき、
抜けた同報メッセージがサーバ10にて消去済であると
判定し、サーバ10への再送要求を行わない。
【0086】この場合、抜け検出処理部35は、保持数
6の範囲を越えるシーケンス番号「39,40」の同報
メッセージを再送要求せず、保持数6の範囲内のシーケ
ンス番号「41〜45」を指定して再送要求処理部37
に再送要求を与える。
【0087】また、クライアント30は、再送要求を送
信したが、サーバ10から再送メッセージが返送されな
いとき、再送要求をリトライする。なお、このリトライ
時にも再度、過去同報メッセージ保持数の範囲を確認す
ることにより、時間の経過により消去された過去同報メ
ッセージを再送要求せずに済むので、伝送効率を向上さ
せることができる。
【0088】上述したように本実施形態によれば、同報
メッセージ作成処理部17が、過去同報メッセージ保存
エリア14の所定保持数を含めるように同報メッセージ
を作成し、抜け検出処理部35が、過去の同報メッセー
ジの抜けを検出したとき、受けた同報メッセージ内の所
定保持数以内の最近の同報メッセージを対象として再送
要求を送出するので、第1の実施形態の効果に加え、所
定保持数以外の再送要求を省略してその無駄な負荷を削
減することができる。
【0089】また、サーバ10が、再送要求された同報
メッセージの無い旨を応答するという無駄な伝送を省略
でき、より一層、伝送効率を向上させることができる。
【0090】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態に係る同報伝送方式の適用されたクライアント
・サーバシステムについて図2を用いて説明する。一般
に、情報の変化時だけに同報メッセージを送り、シーケ
ンス番号の抜けを検出する場合、抜けの検出が遅れる場
合がある。例えば図5に示すように、サーバ10からの
同報メッセージの内、シーケンス番号「49」,「5
2」の同報メッセージが伝送異常により、クライアント
30に届かない場合である。シーケンス番号「49」の
同報メッセージの場合、直後にシーケンス番号「50」
の同報メッセージが伝送され、直ぐに「抜け」が検出さ
れている。
【0091】しかし、シーケンス番号「52」の同報メ
ッセージは、シーケンス番号「53」の同報メッセージ
が、長時間の経過後に伝送されたため、抜けの検出が遅
れている。このように同報メッセージの伝送間隔が広が
るほど、抜けの検出されるタイミングが遅れる可能性が
ある。
【0092】本実施形態は、この可能性を解消する観点
からなされたものである。具体的には、本実施形態で
は、前述した機能に加え、サーバ10のタイマ送信処理
部19並びに同報メッセージ作成処理部17、及びクラ
イアント30の抜け検出処理部35に以下に述べる機能
が付加されている。
【0093】タイマ送信処理部19は、一定時間を計る
再起動可能なタイマを設け、同報メッセージ又は補間メ
ッセージを送信するとき、このタイマを再起動する機能
をもっている。
【0094】同報メッセージ作成処理部17は、タイマ
送信処理部19内のタイマがタイムアップしたとき、情
報(実質的な内容)のない同報メッセージ(以下、補間
メッセージという)を、前述した同報メッセージと同様
にシーケンス番号を付加して伝送処理部21を介して送
信する機能をもっている。但し、補間メッセージの送信
後は、前述した同報メッセージとは異なり、シーケンス
番号レジスタ11のシーケンス番号を増加させず、且
つ、補間メッセージを過去同報メッセージ保存エリア1
4に書込まない。
【0095】クライアント30においては、抜け検出処
理部35が、シーケンス番号レジスタ31の値と補間メ
ッセージ内のシーケンス番号とを比較し、前述同様にシ
ーケンス番号の抜けを検出する。但し、補間メッセージ
を受信した場合、シーケンス番号レジスタ31には、補
間メッセージ内のシーケンス番号をそのまま書込む。な
お、同報メッセージを受信した場合、同報メッセージ内
のシーケンス番号に1を加え(増加し)、シーケンス番
号レジスタ31に書込む。
【0096】この処理を、例えば、図6を用い、一本線
にて同報メッセージを示し、二本線矢印にて補間メッセ
ージを示しつつ述べる。補間メッセージは、同報メッセ
ージ又は補間メッセージの送信後、タイマ値の時間が経
過しても、新たな同報メッセージが送信されないとき、
クライアント30に伝送される。補間メッセージを用い
る方式では、サーバ10にてシーケンス番号レジスタ1
1の値を増加せず、クライアント30にて受信したシー
ケンス番号をそのままシーケンス番号レジスタ31に書
込む。
【0097】これにより、無駄な伝送を増やさず、同報
メッセージの伝送間隔が長いときの同報メッセージ欠落
検出の遅延時間を短縮できる。上述したように本実施形
態によれば、サーバとしては、同報メッセージ又は補間
メッセージの送信毎に再起動され、一定時間を計測する
タイマを有し、同報メッセージ作成処理部17が、タイ
マがタイムアップすると、シーケンス番号レジスタ11
内のシーケンス番号とサーバ立上り時刻レジスタ12内
のサーバ立上り時刻とを含み、且つメッセージ情報を含
まない補間メッセージを作成してこの補間メッセージを
クライアント30に送信し、クライアント30の抜け検
出処理部35が、この補間メッセージ内のサーバ立上り
時刻とサーバ立上り時刻レジスタ32内のサーバ立上り
時刻との一致/不一致を判定し、補間メッセージ内のシ
ーケンス番号とシーケンス番号レジスタ31内のシーケ
ンス番号との一致/不一致を判定し、少なくとも一方が
不一致を判定したとき、過去の同報メッセージの抜けを
検出するので、第1又は第2の実施形態の効果に加え、
同報メッセージの伝送数が少ないときでも、補間時間毎
に同報メッセージの抜け検出を行なうことができる。
【0098】なお、遅延時間の最大値は、タイマ送信処
理部19内のタイマ値にほぼ等しい。また、タイマ値内
には必ず同報メッセージ又は補間メッセージが伝送され
るので、クライアント30は、サーバ10の状態を診断
することができる。
【0099】補間メッセージの時間間隔の数倍が、サー
バ10の立上り時間よりも十分短縮可能な際に、クライ
アント30にて、補間メッセージ又は同報メッセージを
診断し、その数倍の期間、サーバ10から受信が無い
と、シーケンス番号を不連続とみなすことにより、第2
実施形態のサーバ立上り時間を使用せずに、シーケンス
番号の連続性を確認できる。
【0100】また、同報メッセージをダミーデータ又は
情報無しで、定期的に送る場合に比べ、以下のような利
点をもつ。
【0101】ダミーデータの同報メッセージが欠落した
場合、元々ダミーデータなので再送する必要が無いにも
関わらず、サーバ10とクライアント30の両者共に無
駄な再送処理が行われる。また、サーバ10では、ダミ
ーデータであるのに、過去同報メッセージ保存エリア1
4を無駄に消費させる。これに対し、クライアント30
から定期的に読出しを行う方法も考えられるが、クライ
アント30の増加に比例して読出処理も増加するので、
LAN2の負荷を増大させてしまう。しかし、本実施形
態ではそのような欠点がない。
【0102】(第4の実施形態)次に、本発明の第4の
実施形態に係る同報伝送方式の適用されたクライアント
・サーバシステムについて図2を用いて説明する。通
常、欠落したシーケンス番号に該当する同報メッセージ
を再送要求するには、クライアント30からサーバ10
に個別に再送要求する方式が考えられる。但し、この方
式では、同報メッセージがサーバ10からLAN2に乗
った直後にノイズ等で伝送異常となる場合、全てのクラ
イアント30からサーバ10に再送要求が送られ、サー
バ10では個々にこれに応答することになる。この場
合、クライアント30の数の増加に伴い、負荷が増大す
る。そこで、再送要求に対する応答(又は再送)を同報
メッセージで行うことにする。
【0103】但し、全てのクライアント30からの再送
要求に対し、同報メッセージで応答すると、先ほどの方
式と同じ負荷がかかる。本実施形態は、このような問題
を解決する観点からなされたものである。
【0104】具体的には、本実施形態は、サーバ10の
過去同報メッセージ保存エリア14内の各同報メッセー
ジ毎に再送抑制タイマを備えている。再送抑制タイマ
は、起動されると、一定時間後に停止するものである。
【0105】次に、以上のように構成されたクライアン
ト・サーバシステムにおける同報伝送方式の動作を説明
する。サーバ10においては、クライアント30から再
送要求を受けると、指定されたシーケンス番号に対応す
る同報メッセージを過去同報メッセージ保存エリア14
から検索する。但し、その同報メッセージの再送抑制タ
イマの起動中は、その再送要求を無視する。再送抑制タ
イマが停止すると、該当する同報メッセージを再送メッ
セージとして同報伝送し、再送抑制タイマを起動する。
【0106】また、同報メッセージが過去同報メッセー
ジ保存エリア14内に無いとき、再送要求を無視し、第
2の実施形態で述べた同報メッセージ保持数に基づき、
クライアント30側で再送要求を止める。なお、サーバ
10は、過去同報メッセージ保存エリア14内にその同
報メッセージが無い旨をクライアント30に送信しても
よい。
【0107】上述したように本実施形態によれば、サー
バ10としては、同報メッセージの送信毎に再起動さ
れ、一定の再送抑制時間を計測する再送抑制タイマを備
え、再送応答処理部20が、抜け検出に対応して再送要
求を受けたとき、再送抑制タイマの計測中は再送要求を
無視し、再送抑制タイマの計測完了による停止中は再送
要求に応じて同報メッセージを再送するので、第1〜第
3の実施形態のいずれかの効果に加え、再送要求による
負荷を低減させることができる。
【0108】なお、この再送抑制タイマの値よりもクラ
イアント30の再送要求リトライタイマを長くすること
により、再送要求による負荷を軽減させることができ
る。また、クライアント30において、同報メッセージ
と再送メッセージが同じ同報伝送により受信されるの
で、受信処理をほぼ共通化させることができる。
【0109】(第5の実施形態)図7は本発明の第5の
実施形態に係る同報伝送方式の適用されたクライアント
サーバシステムの構成を示す模式図である。なお、図7
は後述する第7の実施形態にも参照される。
【0110】通常、伝送路の品質が悪くなり、伝送路に
ノイズが重畳して伝送異常が時々発生する状態では、再
送要求がその伝送異常に合わせて増加する。また、再送
要求は、クライアント30の数に比例して増加する。こ
れら再送要求の増大はLANの負荷を増大させてしま
う。
【0111】本実施形態は、この問題を解決する観点か
ら、単位時間当りの再送要求による再送メッセージ数の
方が通常の同報メッセージ数よりも多い場合を考慮し、
再送メッセージに代えて、図8に示すように、初めから
同報メッセージを連続送信する連送処理を実行するもの
である。
【0112】ここで、初回の同報メッセージを初送、2
回目以降の再送メッセージを連送と呼ぶ。連送しない場
合を考慮し、連送回数を0以上とする。但し、システム
に応じ、2連送を最低としてもよい。
【0113】具体的には、サーバ10は、タイマ送信処
理部19を省略し、連送回数レジスタ22、連送処理部
23、連送関連コマンド処理部24を備えている。
【0114】連送回数レジスタ22は、連送残り回数が
記憶されており、再送応答処理部20又は連送関連コマ
ンド処理部24により、連送残り回数が変更可能となっ
ている。なお、連送回数レジスタ22は、2連送のと
き、最低値が「1」になる。このように連送回数レジス
タは、最低値を持つが、最高値を持たせ、連送回数をあ
る程度抑制することが伝送の無駄を無くす観点から好ま
しい。すなわち、連送回数レジスタ22は、連送残り回
数が最高値と最低値の範囲で変化するものとなってい
る。
【0115】なお、保存処理部18は、前述した機能の
他、連送回数レジスタ22から連送残り回数を読出し、
この連送残り回数を同報メッセージに付加して過去同報
メッセージ保存エリア14に保存する機能をもってい
る。ここで、過去同報メッセージ保存エリアは、図9に
示すように、同報メッセージとその連送残り回数とが記
憶される。
【0116】連送処理部23は、過去同報メッセージ保
存エリア14内の連送残り回数を参照し、「0」以外の
とき、その同報メッセージをクライアント30に連送
し、1回の連送毎に過去同報メッセージ保存エリア14
内の連送残り回数を「1」だけ減少させる機能をもって
いる。
【0117】再送応答処理部20は、前述した機能の
他、一定時間間隔で再送率(再送個数を初送個数で割っ
た値)を調べ、再送率が判定値を越えたら連送回数レジ
スタの連送残り回数を「1」にする。
【0118】連送関連コマンド処理24は、クライアン
ト30から受けた連送関連コマンド(連送継続、連送中
止)により、連送回数レジスタ22内の連送残り回数を
変更する機能をもっている。
【0119】クライアント30の重複検出・情報保存処
理部36は、前述した機能の他、連送メッセージの統計
をとって連送継続又は連送中止を判定し、判定結果を連
送関連処理部39に与える機能が付加されている。
【0120】連送関連処理部39は、重複検出・情報保
存処理部36から受けた判定結果に基づいて、連送継続
又は連送中止を示す連送関連コマンドをサーバ10に送
出するものである。
【0121】次に、以上のように構成されたクライアン
ト・サーバシステムによる同報伝送方式の動作を説明す
る。サーバ10では、連送処理部23が、過去同報メッ
セージ保存エリア14を参照し、「0」以外のとき、そ
の同報メッセージをクライアント30に連送し、1回の
連送毎に過去同報メッセージ保存エリア14内の連送残
り回数を「1」だけ減少させる。
【0122】これにより、サーバ10では、同報メッセ
ージを過去同報メッセージ保存エリア14内の連送残り
回数だけ繰返してクライアント30に送信する。
【0123】また、クライアント30では、重複検出・
情報保存処理部36が連送メッセージの統計をとって連
送継続又は連送中止を判定し、判定結果を連送関連処理
部39に与える。
【0124】連送関連処理部39は、この判定結果に基
づいて、連送継続又は連送中止を示す連送関連コマンド
をサーバ10に送出する。
【0125】サーバ10では、連送関連コマンド処理2
4が、この連送関連コマンド(連送継続、連送中止)に
応じ、例えば連送継続の場合、連送回数レジスタ22内
の連送残り回数を「2」に変更し、連送中止の場合、連
送残り回数を「0」に変更する。これにより、クライア
ント30側の判断で連送を制御することができる。
【0126】また一方、再送応答処理部20は、一定時
間間隔で再送率(再送個数を初送個数で割った値)を調
べ、再送率が判定値を越えたら連送回数レジスタ22の
連送残り回数を「1」にする。これにより、サーバ10
側の判断でも連送を制御することができる。
【0127】さらに、連送回数レジスタ22は、図示し
ない上位ホストからの要求により、連送残り回数が
「0」にされる。これにより、上位ホスト側の判断でも
連送を制御することができる。
【0128】このような方式により、伝送路が異常にな
っても、自動的に同報メッセージを連送し、LANの伝
送負荷を軽減させると共に、連送の状態に応じて連送残
り回数を制御することで無駄な連送を省略することがで
きる。
【0129】上述したように本実施形態によれば、サー
バ10としては、同報メッセージを連続的に送信する連
送回数が記憶された連送回数レジスタ22を備え、連送
処理部23が、連送回数レジスタ22の連送回数に基づ
いて、同報メッセージ作成処理部17により作成された
同報メッセージを連続的に送信し、再送応答処理部20
が、一定時間間隔で再送率が判定値を越えたか否かを判
定し、判定値を越えたとき、連送回数レジスタ22内の
連送回数を増加させるので、第1の実施形態の効果に加
え、伝送路が異常になっても自動的に同報メッセージを
連続送信でき、LANの伝送負荷を低減させることがで
きる。
【0130】また、通常、同報メッセージの順番を重視
する用途では、再送により順番が乱れるとき、順番の並
び替え処理が必要になる。この並び替え処理は、多量の
バッファを要する上、受信処理を遅延させる。これを避
ける観点からも、本実施形態で述べた連送は有効であ
る。
【0131】なお、同報メッセージの初送と連送との間
で遅延時間を設けないとき、連送処理部23を省略し、
図10に示すように、同報メッセージ作成処理部17が
連送回数レジスタ22を参照してその連送残り回数だけ
同報メッセージを連続的に送信するソフトウェア構成に
変形してもよい。
【0132】(第6の実施形態)次に、本発明の第6の
実施形態に係る同報伝送方式の適用されたクライアント
・サーバシステムについて図11を用いて説明する。
【0133】本実施形態は、連送の中止又は連送数の減
少に関するものであり、手動コマンドでも実行可能であ
るが、ここでは自動コマンドを用いた場合を述べる。ま
た、第5の実施形態と同様に再送率を用いてもよいが、
ここでは、再送回数の頻度を用いて自動に連送回数を増
減させる方法を説明する。具体的には、簡易的に移動平
均をとる方法を述べる。
【0134】サーバ10は、頻度を計算するための頻度
レジスタ25を備えている。同報メッセージ作成処理部
17は、前述した機能の他、同報メッセージを送信する
毎に頻度レジスタ25を0.9999倍する機能をもっ
ている。
【0135】また、再送応答処理部20は、再送率の算
出を除く前述した機能の他、再送要求を受けると、シー
ケンス番号毎に頻度レジスタ25の値を増加させる機能
と、頻度レジスタ25の値が100.47以上になる
と、LAN2の伝送路に異常が多発した旨を判定して連
送回数レジスタ22の値を2連送にする機能と、頻度レ
ジスタ25の値が1.58以下になると、LAN2が正
常に復帰したと判定し、2連送を中止する機能とをもっ
ている。
【0136】なお、頻度レジスタ25の値は、「10
0.47」が100回の同報メッセージに1回再送が発
生する頻度であり、「1.58」が100回の同報メッ
セージに1回再送が発生する頻度で2連送とも異常にな
る確率に対応する。この「1.58」は、換言すると、
10000回の同報メッセージに1回の再送が発生する
頻度に相当する。
【0137】次に、以上のように構成されたクライアン
ト・サーバシステムによる同報伝送方式の動作を説明す
る。サーバ10においては、同報メッセージ作成処理部
17が同報メッセージを送信する毎に頻度レジスタ25
を0.9999倍する。
【0138】ここで、クライアント30は、前述同様
に、同報メッセージの抜けを検出すると再送要求をサー
バ10に送信する。
【0139】サーバ10においては、再送応答処理部2
0が再送要求を受けると、シーケンス番号毎に頻度レジ
スタ25の値を増加させると共に、頻度レジスタ25の
値を100.47以上か否かを判定し、否のときには
1.58以下か否かを判定し、いずれかが否でないと
き、連送回数レジスタ22の値を変更する。
【0140】これにより、サーバ10は、図12に示す
ように、再送頻度が100.47以上のとき、連送回数
を増加し、再送頻度が1.58以下のとき、連送回数を
減少する。これにより、サーバ10側において、再送頻
度に応じて連送回数を制御することができる。
【0141】なお、最大で2連送の場合、頻度レジスタ
25の前の連送数での影響は、時間の経過により頻度が
小さくなるまで、ハンチングの防止機構として機能す
る。
【0142】また、最大で3連送以上の場合、連送数変
更前の頻度の影響を除く観点から、比較禁止期間が設け
られる。例えば、頻度レジスタ25を作成し、連送数増
加レベル(100.47)と、連送数減少レベル(1.
58)とで比較するが、図13に示すように、比較の結
果、連送数を変更すると、その直後から一定時間の比較
禁止期間を設けている。
【0143】この比較禁止期間中は、頻度レジスタ25
の値を更新するが、連送数を増加又は減少しない。この
比較禁止期間により、次の(A1)(A2)の影響を低
減できる。
【0144】(A1)連送数を変更しても、ある程度の
期間中、前の再送頻度が頻度レジスタ25の値に影響す
る。例えば、連送数を変化させる前の同報メッセージが
クライアント30に送信され、その連送要求がサーバ1
0に到着する時間まで、前の再送頻度が頻度レジスタ2
5の値に影響する。
【0145】(A2)頻度レジスタ25は、時間の経過
により前の頻度の影響が等比で減少するが、ある程度、
減少するまでは前の頻度の影響が残る。
【0146】なお、前の頻度の影響を低減させるには、
比較禁止期間に代えて、連送数を変えたときに頻度レジ
スタ25の値を変えてもよい。具体的には、例えば図1
4に示すように、連送数を変えた時に、頻度レジスタ2
5の値を連送数増加レベルと連送数減少レベルとの中間
値としてもよい。この方式は、上記(A2)の影響を完
全に解消する。また、上記(A1)の影響を、増加/減
少レベルと中間値との間の余裕分により吸収できる。こ
の方法は、比較禁止期間を無くすため、連送数の応答性
を向上できる。
【0147】上述したように本実施形態によれば、サー
バ10としては、再送頻度が100.47以上のとき、
連送回数を増加し、再送頻度が1.58以下のとき、連
送回数を減少することにより、再送頻度に応じて連送回
数を制御することができる。
【0148】また、サーバ10としては、再送応答処理
部20により判定値を越えたと判定される毎に起動さ
れ、一定の判定禁止時間を計測する判定禁止タイマを有
し、再送応答処理部20としては、判定禁止タイマの計
測中には判定を実行しないので、第5の実施形態の効果
に加え、連送回数を変えた直後に残る、以前の連送数の
影響を無くすことができる。また、連送数の中止又は減
少を自動化することができる。
【0149】(第7の実施形態)次に、本発明の第7の
実施形態に係る同報伝送方式の適用されたクライアント
・サーバシステムについて図7を用いて説明する。本実
施形態は、第5又は第6の実施形態の如きサーバ10に
よる連送数の制御とは異なり、クライアント30が、同
報メッセージの受信回数を統計処理した結果に応じて連
送数を制御するものである。
【0150】具体的には、サーバ10の同報メッセージ
作成処理部17は、前述した機能の他、連送残り回数を
含む同報メッセージを作成し、この同報メッセージをク
ライアント30に送信する機能をもっている。
【0151】クライアント30の受信管理表33は、サ
ーバ10に対応して設けられ、図15に示すように、各
配列毎に、シーケンス番号、受信完了フラグ、連送残り
回数、再送要求タイマ及び同報受信数が記憶されるもの
である。なお、再送要求タイマは、次の第8実施形態で
述べるので、ここでは省略可能である。
【0152】重複検出・情報保存処理部36は、前述し
た機能の他、抜け検出処理部35から同報メッセージを
受けると、受信管理表33を参照してシーケンス番号か
らその同報メッセージの有無を判定し、無しのとき、受
信完了フラグを“○(受信完了)”にすると共にその受
信回数を示す同報受信数を「1」として受信管理表33
に書込む一方、有りのとき、同報受信数を「1」だけ増
加させるように受信管理表33に更新する機能をもって
いる。
【0153】また、重複検出・情報保存処理部36は、
同報メッセージに抜けのあるとき(シーケンス番号の飛
びのあるとき)、飛びのあるシーケンス番号の保存エリ
アを確保してそのシーケンス番号を書込み、その受信完
了フラグを“×(受信未完了)”にし、その連送数を今
回の受信値で書込むと共に同報受信数をゼロと書込む機
能をもっている。
【0154】さらに、重複検出・情報保存処理部36
は、定期的に受信管理表33内の同報受信数の統計を取
り、統計結果に基づいて、連送数増加要求又は連送数減
少要求を連送関連処理部39に与える機能をもってい
る。
【0155】次に、以上のように構成されたクライアン
ト・サーバシステムにおける同報伝送方式の動作を説明
する。サーバ10では、同報メッセージ作成処理部17
が、連送残り回数を含む同報メッセージを作成し、この
同報メッセージをクライアント30に送信する。
【0156】クライアント30では、重複検出・情報保
存処理部36が、抜け検出処理部35から同報メッセー
ジを受けると、受信管理表33を参照して例えばシーケ
ンス番号「1234」からその同報メッセージの有無を
判定し、無しのとき、図15(a)に示すように、「1
234」の1つ前の「1233」の行を探し、その行の
次の行を消去し、このシーケンス番号「1234」を保
存する。初送又は連送のいずれを受信しても同じ結果を
書込む。なお、メッセージ中の連送数「2」を受信管理
表33の該当部分に書込むと共に、同報受信数に「1」
を書込んで初期化する。
【0157】また、同報メッセージが有りのとき、その
同報メッセージは連送であり(初送でない)、受信管理
表33中の該当する行の同報受信数を増加させる。な
お、検索の際には、シーケンス番号の連続性に基づき、
予め記憶した前回更新した行の付近を検索する方が処理
を高速化できる。
【0158】次に、シーケンス番号「1236」の同報
メッセージを受信した場合を述べる。シーケンス番号
「1236」の同報メッセージを受信すると、前述同様
に、受信管理表33内の「1236」の値がある行を検
索する。無いので、次にそれより1つ小さい値である
「1235」を検索する。これも無いので、更にもう1
つ小さい値を検索する。
【0159】ここで、図15(a)に示したように、シ
ーケンス番号「1234」が有るので、検索を終了す
る。但し、検索する値が無い場合、前述同様に、シーケ
ンス番号を1ずつ減少させて検索を継続する。
【0160】また、重複検出・情報保存処理部36は、
存在した番号の行の、次の行から、元の値から減少させ
た行数分、受信管理表33の内容を消去する。図15
(a)の場合は2行分消去する。続いて、図15(b)
に示すように、消去した最後の行に、受信した同報メッ
セージのシーケンス番号「1236」を書込み、「12
34」の時と同様に連送数「2」と同報受信数「1」を
書込む。
【0161】次に、重複検出・情報保存処理部36は、
図15(c)に示すように、飛ばした行を埋めるため、
配列番号12の位置を埋める。シーケンス番号として
は、抜けた番号の「1235」を書込む。受信完了フラ
グは受信未完了(×)とする。連送数は、シーケンス番
号「1236」の同報メッセージの値を書込む。なお、
途中で連送数が変化しても、抜けた同報メッセージの連
送数は、今回受信した同報メッセージと同じ連送数であ
ると仮定する。また、抜けた同報メッセージの同報受信
数をゼロと書込む。
【0162】さらに、重複検出・情報保存処理部36
は、図16に示すように、定期的に受信管理表33内の
同報受信数の統計処理を行なう。この統計処理は、同報
メッセージの抜けがある程度以上あるときには連送数増
加要求を送信し、また、同報メッセージの抜けがないと
きには連送数「1」の場合を除いて連送数減少要求を送
信するためのものである。
【0163】これにより、重複検出・情報保存処理部3
6は、連送数増加要求又は連送数減少要求を連送関連処
理部39を介してサーバ10に送信する。
【0164】このように、クライアント側だけでも同報
受信数に応じて連送数を制御することができる。上述し
たように本実施形態によれば、同報メッセージ作成処理
部17としては、連送回数レジスタ22内の連送回数を
含めるように同報メッセージを作成し、クライアント3
0としては、同報メッセージの受信数と抜けた数とに基
づいて、同報メッセージの抜けが所定割合を越えるとき
には連送数増加要求をサーバ10に送信し、同報メッセ
ージの抜けがないときには連送回数が最低値の場合を除
いて連送数減少要求をサーバ10に送信するので、第5
又は第6の実施形態の効果に加え、クライアント30側
からも連送数を制御することができる。
【0165】なお、サーバ10では、複数クライアント
を考慮し、連送数の減少要求又は増加要求の統計によ
り、連送数を制御することが好ましい。理由は、同じ状
態であっても、クライアント30により、連送数減少要
求を出す場合と連送継続要求を出す場合とがあるからで
ある。
【0166】(第8の実施形態)次に、本発明の第8の
実施形態に係る同報伝送方式の適用されたクライアント
・サーバシステムについて図17を用いて説明する。本
実施形態は、ある期間をもつ異常を回避する観点から、
連送する同報メッセージにおいて、初送と連送との間隔
を開けるものである。
【0167】サーバ10は、シーケンス番号毎に起動さ
れ、一定時間でタイムアップする連送間隔タイマ26を
備えている。
【0168】連送間隔タイマ26は、シーケンス番号毎
に起動され、そのタイマ値が過去同報メッセージ保存エ
リア14に保存され、一定時間でタイムアップするもの
である。なお、過去同報メッセージ保存エリア14は、
図18に示すように、シーケンス番号、サーバ立上り時
刻、連送残り回数、連送間隔タイマ値、及び情報が記憶
されるものとなっている。
【0169】連送処理部23は、前述した機能に加え、
連送間隔タイマを参照して連送を行なう機能や連送間隔
タイマを再起動する機能が付加されたものである。
【0170】具体的には、連送処理部23は、過去同報
メッセージ保存エリア14内の連送残り回数を参照し、
「0」以外で且つ連送間隔タイマがタイムアップしたと
き、その同報メッセージをクライアント30に連送し、
1回の連送毎に過去同報メッセージ保存エリア14内の
連送残り回数を「1」だけ減少させると共に、連送間隔
タイマを再起動する機能をもっている。なお、連送処理
部23は、同一の同報メッセージの連送間隔の間に、シ
ーケンス番号の異なる他の同報メッセージを連送可能と
なっている。
【0171】一方、クライアント30は、再送要求タイ
マ40を備えている。再送要求タイマ40は、シーケン
ス番号毎に起動され、そのタイマ値が受信管理表33に
保存され、タイマ値の経過後にタイムアップするもので
ある。なお、受信管理表33は、図15に示したよう
に、シーケンス番号、受信完了フラグ、連送数、再送要
求タイマ値、及び同報受信数が記憶されるものとなって
いる。
【0172】なお、重複検出・情報保存処理部36は、
前述同様のシーケンス番号毎に同報メッセージの抜けを
補充する機能の他、再送要求タイマ40がタイムアップ
すると、その同報メッセージのシーケンス番号を指定し
て再送要求を再送要求処理部37に与える機能をもって
いる。
【0173】次に、以上のように構成されたクライアン
ト・サーバシステムにおける同報伝送方式の動作を説明
する。連送処理部23は、連送処理部23は、過去同報
メッセージ保存エリア14内の連送残り回数を参照し、
「0」以外で且つ連送間隔タイマがタイムアップしたと
き、その同報メッセージをクライアント30に連送し、
1回の連送毎に過去同報メッセージ保存エリア14内の
連送残り回数を「1」だけ減少させると共に、連送間隔
タイマを再起動する。
【0174】一方、クライアント30においては、重複
検出・情報保存処理部36が、前述同様のシーケンス番
号毎に同報メッセージの抜けを補充する。
【0175】例えば、シーケンス番号「1236」を持
つメッセージを受信し、「1235」のシーケンス番号
の抜けを検出したとき、重複検出・情報保存処理部36
は、シーケンス番号「1236」の同報メッセージに対
してその連送数と連送間隔との積算からタイマ値を算出
し、得たタイマ値を再送要求タイマ40に設定して再送
要求タイマ40を起動する。なお、この再送要求タイマ
40のタイマ値は再送要求を送るまでの時間を意味す
る。但し、シーケンス番号「1235」の同報メッセー
ジが、何時受信される予定であったか不明なので、「1
236」の同報メッセージと同時に受信される予定であ
ったと仮定する。
【0176】この後、再送要求タイマ40のタイムアッ
プ前にシーケンス番号「1235」の連送メッセージを
受信すると、重複検出・情報保存処理部36は、再送要
求タイマ40をクリアすると共に、受信完了フラグを完
了(○)とする。
【0177】また、シーケンス番号「1235」の連送
メッセージを受信せず、再送要求タイマ40がタイムア
ップすると、重複検出・情報保存処理部36は、シーケ
ンス番号「1235」を指定して再送要求を再送要求処
理部37に与える。
【0178】これにより、クライアント30は、遅延し
て到達する連送メッセージを、連送数を増やすことなく
受信することができる。
【0179】なお、連送間隔を空けて再送要求を行なう
利点について述べる。LANの異常などにより伝送不能
な期間が生じた場合、図19(a)に示すように、連送
間隔無しであると、伝送不能な期間中、全ての同報メッ
セージが消失してしまい、再送要求が無駄になる。
【0180】一方、本実施形態に対応する図19(b)
に示すように、連送間隔を入れると、伝送異常を回避で
きるので、連送数を増加せずに、連送メッセージをクラ
イアントに届けることができる。
【0181】上述したように本実施形態によれば、サー
バ10としては、同報メッセージの送信毎に再起動さ
れ、一定の連送間隔時間を計測する連送間隔タイマ26
を有し、連送処理部23としては、同報メッセージを連
続的に送信するとき、連送間隔タイマ26により計測さ
れる連送間隔時間に従って各送信の時間間隔を空けるの
で、第5〜第7の実施形態のいずれかの効果に加え、あ
る間隔をもった伝送異常を回避することができる。
【0182】さらに、クライアント30としては、抜け
検出処理部35により抜けが検出される毎に起動され、
一定の再送要求抑制時間を計測する再送要求タイマ40
を有し、抜け検出処理部35としては、過去の同報メッ
セージの抜けを検出したとき、再送要求タイマ40の計
測中は抜け検出を無視し、再送要求タイマ40の計測完
了による停止中は抜け検出に応じて当該同報メッセージ
を対象として再送要求をサーバ10に送信するので、第
5〜第7の実施形態のいずれかの効果に加え、遅れてく
る連送の抜け検出を実行でき、早すぎる判定を防止する
ことができる。
【0183】(第9の実施形態)次に、本発明の第9の
実施形態に係る同報伝送方式の適用されたクライアント
・サーバシステムについて前述した図2を用いて説明す
るが、その前に本実施形態で用いるタグに関し、図20
を用いて若干の補足説明を行う。本実施形態中、情報の
単位をタグと呼ぶ。タグは、互いに関連するデータの集
合である。サーバ10は、タグのデータを作成し、一般
に、複数のタグを有する。クライアント30は、サーバ
毎に複数のタグを有する。
【0184】クライアント30は、タグのデータを参照
するが、高速にアクセスするため、タグのコピーを保持
しておく。サーバ10は、タグ内のデータが変化した
り、一定であったりする。ここで、サーバ10とクライ
アント30とは、互いにタグのデータを一致させる必要
があるため、サーバ10がタグデータをクライアント3
0に送信する。
【0185】送信されるタグデータは、全部の場合と、
変化した部分の場合とがある。伝送時には、タグ内のデ
ータを一致させるため、各タグは夫々自己のデータが一
度に同報伝送される。
【0186】この種の同報伝送は、通常、定周期、ある
いは定周期並びに変化時の両方で行われる。定周期の伝
送を行なう理由は、本来は変化時のみ伝送すれば定周期
で送る必要はないが、同報伝送には不確実な部分があっ
たからである。
【0187】本実施形態は、係る問題を解決する観点か
ら、タグデータをその変化時だけ送信し、且つ確実にク
ライアント30に届けると共に、最新のタグデータのみ
を伝送することにより、伝送負荷の大幅な低減を図るも
のである。
【0188】具体的には、本実施形態は、図2に示した
構成を有し、サーバ10にて、複数又は1個のタグが変
化したとき、サーバ10がクライアント30に対し、そ
の複数又は1個のタグのデータを同報メッセージにして
送信する方式である。なお、タグの個数が多く、1つの
同報メッセージに収容できないとき、タグの固まり単位
で分割して送信する。
【0189】サーバ10では、前述同様に、最新の同報
メッセージのシーケンス番号を保持するシーケンス番号
レジスタ11を備える。クライアント30では、受信し
た同報メッセージのシーケンス番号を保持するシーケン
ス番号レジスタ31を備える。なお、クライアント31
のシーケンス番号レジスタ31は、省略可能である。以
下のクライアント31のシーケンス番号レジスタ31の
参照処理は、付加的な機能である。
【0190】また、サーバ10の過去同報メッセージ保
存エリア14は、図21等に示すように、タグ番号、サ
ーバ立上がり時刻(図示せず)、シーケンス番号及びデ
ータを含む同報メッセージが記憶されるものである。
【0191】同様に、クライアント30の情報エリア3
4は、図21等に示すように、タグ番号、シーケンス番
号及びデータを含む同報メッセージが記憶されるもので
ある。
【0192】次に、以上のように構成されたクライアン
ト・サーバシステムにおける同報伝送方式の動作を説明
する。いま、初期状態において、図21(a)に示すよ
うに、クライアント30及びサーバ10のシーケンス番
号レジスタ31,11は、共に値が0である。また、サ
ーバ10の過去同報メッセージ保存エリア14は4つの
タグ番号tg1〜tg4について夫々シーケンス番号が
0であり、且つデータが順にa,b,c,dとなってい
るとする。
【0193】ここで、サーバ10は、タグデータが変化
すると、そのタグデータを含む同報メッセージをクライ
アント30に送信し、その同報メッセージのシーケンス
番号をタグデータのシーケンス番号レジスタ11に書込
む。クライアント30は、同報メッセージ内のタグデー
タを情報エリア34に書込むと共に、同報メッセージ内
のシーケンス番号をシーケンス番号レジスタ31に書込
む。これにより、図21(b)に示す状態となる。
【0194】次に、サーバ10では、図21(c)に示
すように、タグ番号tg2のデータがfからhに変化
し、そのデータhがクライアントに送信される。このと
き、クライアント30とサーバ10は、図21(d)に
示すように、シーケンス番号レジスタ31,11の内容
が共に一致し、過去同報メッセージ保存エリア14と情
報エリア34の内容も共に一致している。
【0195】続いて、図22(a)に示すように、サー
バ10にてタグ番号tg2のデータがhからiに変化
し、タグ番号tg3のデータがcからjに変化し、タグ
番号4のデータがgからkに変化し、それらのデータが
同一フレームの同報メッセージで伝送されたが、伝送異
常でクライアント30に届かなかったとする。
【0196】さらに、図22(b)に示すように、サー
バ10にてタグ番号tg3のデータがiからmに変化
し、そのデータが同報メッセージで伝送されたが、伝送
異常でクライアント30に届かなかったとする。これに
より、図22(c)に示す状態となる。
【0197】また、図22(d)に示すように、サーバ
10にてタグ番号tg2のデータがiからnに変化する
と、そのデータを同報メッセージでクライアント30に
伝送する。これにより、クライアント30とサーバ10
は、図22(e)に示す状態となる。
【0198】次に、クライアント30の抜け検出処理部
35は、前述した手順により、シーケンス番号287〜
288の同報メッセージの抜けを検出すると、図23
(a)に示すように、シーケンス番号の範囲287〜2
88を指定して再送要求を再送要求処理部37を介して
サーバ10に送出する。
【0199】サーバ10においては、再送応答処理部2
0が、指定されたシーケンス番号の範囲287〜288
に合致するタグを過去同報メッセージ保存エリア14か
ら検索する。該当するタグは、タグ番号tg3,tg4
である。タグ番号tg2の情報も一緒に抜けているが、
シーケンス番号289により新たにデータが送信されて
いるので、今回の再送対象から外れる。この機構は、同
報メッセージが抜けたとき、クライアント30が最新デ
ータのみを必要とするシステムに好適であり、過去同報
メッセージ保存エリアをタグ番号の分だけ設ければよく
なるので、過去同報メッセージ保存エリアを縮小でき
る。
【0200】なお、検索中、該当するタグが無い場合も
ある。これは、タグ番号tg2のように、指定されたシ
ーケンス番号の同報メッセージの送信より後に再びタグ
が変化した場合である。このタグは、後の同報メッセー
ジ内に最新のデータが含まれるので、そのシーケンス番
号が再び抜けない限り、再送を要しない。
【0201】また、サーバ10は、指示されたシーケン
ス番号287〜288のタグを検索すると、図23
(b)に示すように、そのタグデータをクライアント3
0に送信する。これにより、クライアント30とサーバ
10は、図23(c)に示す状態となる。
【0202】上述したように本実施形態によれば、サー
バ10としては、タグ番号、シーケンス番号、時刻デー
タ及びメッセージ情報を含む同報メッセージがタグ番号
毎に記憶される過去同報メッセージ保存エリア14と、
クライアント30から再送要求を受けたとき、該当する
同報メッセージをクライアントに送信する再送応答処理
部20とを備え、抜け検出処理部35としては、過去の
同報メッセージの抜けを検出すると、当該同報メッセー
ジ内のシーケンス番号を指定して再送要求をサーバ10
に送信するので、第1の実施形態の効果に加え、データ
をタグ毎に記憶することにより、サーバのメッセージ情
報(タグデータ)が何回変化しても、最終データのみ送
信されるので、クライアント30って最新データだけが
重要であるシステムに使用でき、且つクライアント3
0、サーバ10及び伝送路の負荷を低減させることがで
きる。
【0203】サーバ10のタグデータが何回変化して
も、最終データのみ送られるので、サーバ10、クライ
アント30、LAN2にとり、負荷を軽減することがで
きる。
【0204】(第10の実施形態)次に、本発明の第1
0の実施形態に係る同報伝送方式の適用されたクライア
ント・サーバシステムについて図2を用いて説明する。
前述した第9の実施形態は、クライアント30にてシー
ケンス番号の抜けを検出すると、サーバ10に対し、シ
ーケンス番号を指定してタグデータを再送要求する方式
である。この方式は、タグデータの容量が小さい場合に
適用される。理由は、タグデータの容量が大きいと、伝
送方式にて1回の最大メッセージサイズに制限のある場
合、再送メッセージが伝送の最大サイズを超える可能性
があり、分割を要するからである。なお、再送メッセー
ジのサイズが大きいと、最大サイズに制限のない伝送方
式でも、再送メッセージの処理時間が長期化し、サーバ
10やクライアント30にて優先度の高い伝送が待たさ
れたり、LAN2の負荷を上昇させる可能性などがあ
る。
【0205】本実施形態は、これを防ぐ観点からなされ
たものであり、クライアント30の情報エリア34内に
更新必要フラグを設け、この更新必要フラグのマークさ
れているもののみを再送要求する方式である。
【0206】具体的には、抜け検出処理部35は、前述
した機能において、シーケンス番号を指定して再送要求
を再送要求処理部37に与えるとき、同報メッセージの
再送要求に代えて、タグ番号のみの再送要求を与える機
能をもっている。
【0207】更新必要フラグは、情報エリア34内に設
けられ、サーバ10からタグ番号の再送を受けたとき、
重複検出・情報保存処理部36によりマークされるもの
である。
【0208】タグ番号は、数値、あるいは1タグ1ビッ
トのビットマップにて送信可能となっている。また、タ
グ番号は、個々のタグをユニークに識別するための識別
子に相当し、番号又は文字列などが適宜使用可能となっ
ている。
【0209】重複検出・情報保存処理部36は、前述し
た機能の他、新たに同報メッセージを受けたとき、情報
エリア34内を検索し、該当する更新必要フラグのマー
クをクリアし、該当しない更新必要フラグがマークされ
ていると、そのマークされた更新必要フラグのタグ番号
を指定して同報メッセージの更新要求を再送要求処理部
37に与える機能をもっている。
【0210】なお、サーバ10の再送応答処理部20
は、クライアント30からタグ番号のみの再送要求を受
けると、該当するタグ番号を再送し、クライアント30
からタグ番号を指定して同報メッセージの再送要求を受
けると、該当するタグ番号の同報メッセージを再送する
機能をもっている。
【0211】次に、以上のように構成されたクライアン
ト・サーバシステムにおける同報伝送方式の動作を説明
する。
【0212】いま、図24(a)に示すように、クライ
アント30が同報メッセージの抜けを検出する前の図2
2(e)までの動作が行われたとする。
【0213】クライアント30においては、抜け検出処
理部35が同報メッセージの抜けを検出すると再送要求
処理部37を介し、図24(b)に示すように、抜けた
同報メッセージに対応するシーケンス番号の範囲287
〜288内のタグ番号の再送要求をサーバ10に送信す
る。サーバ10の再送要求処理部20では、この再送要
求に対し、図24(c)に示すように、該当するタグ番
号tg3,tg4のみを返送する。
【0214】クライアント30では、サーバ10から返
送されたタグ番号tg3,tg4に対し、図24(d)
に示すように、重複検出・情報保存処理部36が情報エ
リア34内の対応する更新必要フラグにマークを付け
る。また、その直後、サーバ10にてタグ番号tg4の
データがkからpに変化し、図24(e)に示すよう
に、そのデータpを含む同報メッセージがクライアント
30に伝送されたとする。
【0215】クライアント30は、この最新データkを
含む新たな同報メッセージを受けたとき、図25(a)
に示すように、そのタグ番号tg4の更新必要フラグを
クリアする。これは、抜けた同報メッセージのタグに関
し、新たな同報メッセージにより最新のタグデータを受
けたので、抜けたタグデータが不要となったからであ
る。
【0216】クライアント30の重複検出・情報保存処
理部36は、情報エリア34内の更新必要フラグをマー
クすると、直ぐに又は遅延時間の後、マークされたタグ
に関し、図25(b)に示すように、タグ番号tg3を
指定して同報メッセージの更新要求を再送要求処理部3
7を介してサーバ10に送信する。
【0217】サーバ10の再送応答処理部20は、図2
5(c)に示すように、指定されたタグ番号tg3のタ
グデータmを含む同報メッセージをクライアント30に
再送する。
【0218】クライアント30では、この同報メッセー
ジを受けると、図25(d)に示すように、重複検出・
情報保存処理部36がこのタグ番号tg3のデータmを
更新すると共に、更新必要フラグをクリアする。
【0219】これにより、タグデータが大量のときであ
っても、再送要求に対し、再送メッセージを一度に再送
せずに、ゆっくりとデータを一致させることができる。
また、再送要求中、抜けたタグに関して新たに同報メッ
セージを受信すると、そのタグを再送要求対象から外し
ている。このように、ゆっくりとクライアント30がタ
グデータを再送要求することにより、サーバ10にて再
送メッセージを分割送信でき、負荷減少並びにバッファ
削減を実現することができる。また、LANの負荷を過
大にせずに済む。
【0220】上述したように本実施形態によれば、再送
応答処理部20としては、同報メッセージに代えて、当
該同報メッセージ内のタグ番号をクライアント30に送
信し、クライアント30としては、重複検出・情報保存
処理部36が、このタグ番号を指定して同報メッセージ
の再送要求をサーバ10に送信するので、第9の実施形
態の効果に加え、クライアント30がゆっくりと同報メ
ッセージを再送要求することにより、サーバ10の負荷
を減少させることができる。
【0221】(第11の実施形態)次に、本発明の第1
1の実施形態に係る同報伝送方式の適用されたクライア
ント・サーバシステムについて図2を用いて説明する。
第10の実施形態において、サーバ10では、頻繁に変
化するタグと、変化の少ないタグとが混在している。こ
こで、シーケンス番号レジスタ11のビット数が小さい
と(サーバ10の送信する同報メッセージの数よりも小
さい場合)、シーケンス番号が1周して同じ値が使用さ
れる。
【0222】例えば、シーケンス番号レジスタ11が8
ビットのとき、シーケンス番号は、初期値「0」から2
56回の新たな同報メッセージに付加されると、再び
「0」に戻る。
【0223】ここで、変化の無いタグのシーケンス番号
は「0」の値のままであり、256回目の同報メッセー
ジで送信されたタグのシーケンス番号も「0」である。
このため、クライアント30から、抜けた同報メッセー
ジとしてシーケンス番号の「0」を指定された場合、サ
ーバ10は、シーケンス番号「0」に相当する最近変化
したタグの同報メッセージと、その1周前のシーケンス
番号「0」の変化のない他のタグの同報メッセージとを
再送してしまう。これは、無駄な伝送であるし、変化の
ないタグを変化したと見なす誤りをクライアント30に
させてしまう。
【0224】本実施形態は、これの解決のためになされ
たもので、サーバ10及びクライアント30の両者が夫
々最新のシーケンス番号レジスタ11,31の値に追越
されないように、保存中の同報メッセージ内のシーケン
ス番号を増加させる方式である。なお、この方式は、ク
ライアント30からの再送要求が最近のシーケンス番号
を対象とするため、古いシーケンス番号を変えても支障
無いという着想に基づく。
【0225】具体的な構成としては、サーバ10は、定
期的に又はシーケンス番号レジスタ11を更新する毎
に、保存処理部18が、前述した機能に加え、過去同報
メッセージ保存エリア14のシーケンス番号がシーケン
ス番号レジスタ11の値に追越されそうになると、過去
同報メッセージ保存エリア14のシーケンス番号を増加
させる機能をもっている。なお、増加させる値として
は、1個づつ増加させる方式と、シーケンス番号の有効
範囲内で大きな所定値を加える方式とがある。
【0226】また同様に、クライアント30は、定期的
に又はシーケンス番号レジスタ31を更新する毎に、重
複検出・情報保存処理36が、前述した機能に加え、情
報エリア34のシーケンス番号がシーケンス番号レジス
タ31の値に追越されそうになると、過去同報メッセー
ジ保存エリア34のシーケンス番号を増加させる機能を
もっている。増加させる値は、サーバ10と同じであ
る。
【0227】次に、以上のように構成されたクライアン
ト・サーバシステムにおける同報伝送方式の動作を説明
する。
【0228】いま、シーケンス番号「122」の同報メ
ッセージによりタグ番号tg4のデータがdに更新され
たとする。このとき、クライアント30及びサーバ10
は、図26(a)に示すように、最新のシーケンス番号
レジスタ11,31の値「123」に対し、変化の無い
タグtg2に対応するシーケンス番号が「123」とな
っている。すなわち、タグ番号tg2のシーケンス番号
「123」がその1周後のシーケンス番号レジスタ1
1,31の値「123」に追越されそうになっている。
【0229】ここで、タグ番号tg4のデータがdから
eに変化したとする。サーバ10は、タグ番号tg4の
最新データeを含む同報メッセージの送信のため、シー
ケンス番号レジスタ11を更新するとき、保存処理部1
8が、過去同報メッセージ保存エリア14のシーケンス
番号を確認し、タグ番号tg2のシーケンス番号がシー
ケンス番号レジスタ11の値に追越されそうなので、こ
の過去同報メッセージ保存エリア14のシーケンス番号
を増加させる。
【0230】また同様に、クライアント30は、この同
報メッセージを受信してシーケンス番号レジスタ31を
更新するとき、重複検出・情報保存処理36が、情報エ
リア34のシーケンス番号を確認し、タグ番号tg2の
シーケンス番号がシーケンス番号レジスタ31の値に追
越されそうなので、この過去同報メッセージ保存エリア
34のシーケンス番号を増加させる。
【0231】これにより、1周前のシーケンス番号が混
在して用いられることを阻止することができる。また、
シーケンス番号を増加させる際に、図26(b)に示す
ように、1個づつ増加させたとき、シーケンス番号の有
効範囲を大きく設定することができる。
【0232】一方、シーケンス番号を増加させる際に、
図26(c)に示すように、シーケンス番号の有効範囲
内で大きな所定値(例、129)を加えたとき、増加さ
せる回数と、確認する回数とを夫々低減させることがで
きる。
【0233】上述したように本実施形態によれば、サー
バ10としては、保存処理部18が、過去同報メッセー
ジ保存エリア14内のシーケンス番号が、シーケンス番
号レジスタ11内のシーケンス番号に追越されそうにな
ったとき、過去同報メッセージ保存エリア14内の該当
するシーケンス番号を増加させるので、第9の実施形態
の効果に加え、シーケンス番号を指定して再送要求され
たとき、過去同報メッセージ保存エリア14内の1周前
のシーケンス番号に対応する同報メッセージを再送して
しまうといった誤りを無くすことができる。
【0234】(第12の実施形態)次に、本発明の第1
2の実施形態に係る同報伝送方式の適用されたクライア
ント・サーバシステムについて図2を用いて説明する。
なお、本実施形態は、第11の実施形態の変形形態であ
る。
【0235】具体的には、本実施形態は、タグのシーケ
ンス番号がシーケンスレジスタ11,31の値に追越さ
れるのを阻止する方式として、サーバ10の保存処理部
18が、次の条件(C1)〜(C3)のいずれか又はそ
れらの組合せを用い、条件が成立すると、該当するタグ
に変化が無くても変化有りと見なし、タグデータを再送
応答処理部20を介してクライアント30に送信するも
のである。
【0236】(C1) 過去同報メッセージ保存エリア
14内のタグのシーケンス番号がシーケンス番号レジス
タ11の値に追い越されそうである(前述と同じ)。あ
るいは過去同報メッセージ保存エリア14内のタグのシ
ーケンス番号がシーケンス番号レジスタ11の値から所
定の近い範囲にある。
【0237】(C2) あるタグが一定時間変化しな
い。なお、この一定時間が、シーケンス番号の最短で一
周可能な時間よりも短いとき、条件(C1)は不要であ
る。
【0238】(C3) タグに無関係で一定周期(たと
えば1日に1回)毎に行う。
【0239】なお、追越しを阻止するためのクライアン
ト30への送信は、送信負荷の低減の観点から、専用の
同報メッセージによりタグ番号のみを送信することが好
ましい。ここで、専用の同報メッセージは、最新のシー
ケンス番号を有し、抜けたときに検出可能となってい
る。
【0240】次に、以上のように構成されたクライアン
ト・サーバシステムにおける同報伝送方式の動作を説明
する。
【0241】いま、シーケンス番号「122」の同報メ
ッセージによりタグ番号tg4のデータがdに更新され
たとする。このとき、クライアント30及びサーバ10
は、図27(a)に示すように、最新のシーケンス番号
レジスタ11,31の値「123」に対し、変化の無い
タグtg2に対応するシーケンス番号が「127」とな
っている。すなわち、タグ番号tg2のシーケンス番号
「127」がその1周後のシーケンス番号レジスタ1
1,31の値「123」から+4の範囲内に入っている
(条件C1)。
【0242】ここで、サーバ10は、保存処理部18
が、シーケンス番号レジスタ11の更新時に、タグ番号
tg2のシーケンス番号「127」がシーケンス番号レ
ジスタ11,31の値「123」から+4の範囲内に入
っている旨を検出すると、過去同報メッセージ保存エリ
ア14内のタグ番号tg2のシーケンス番号を「12
3」に変更すると共に、再送応答処理部20を起動す
る。
【0243】再送応答処理部20は、この起動により、
図27(b)に示すように、このタグ番号tg2及び更
新後のシーケンス番号「123」をもつ専用の同報メッ
セージをクライアント30に送信する。
【0244】これにより、クライアント30では、図2
7(c)に示すように、重複検出・情報保存処理部36
が、タグ番号tg2のシーケンス番号を「123」に変
更する。なお、条件C1についてはこのように実行する
が、他の条件C2,C3についても、前述した+4の範
囲内の検出によるトリガをタイマ等で生成することによ
り、同様に実行することができる。
【0245】上述したように本実施形態によれば、保存
処理部18としては、3つの条件C1〜C3のいずれか
が成立したとき、該当する同報メッセージをシーケンス
番号レジスタ11内のシーケンス番号に更新してクライ
アント30に送信するので、容易且つ確実にシーケンス
番号レジスタ11,31の値が、タグのシーケンス番号
を追越すことを阻止することができる。また、専用の同
報メッセージを用いるので、同報メッセージのサイズを
小さくでき、負荷を低減することができる。
【0246】(第13の実施形態)次に、本発明の第1
3の実施形態に係る同報伝送方式の適用されたクライア
ント・サーバシステムについて図2を用いて説明する。
【0247】前述した第11又は第12の実施形態は、
シーケンス番号レジスタ11,31の値が、タグにおけ
るシーケンス番号の値に追越されないよう、タグのシー
ケンス番号の値をシーケンス番号の有効範囲の末尾に追
従させる(別な見方で、先へ先へと更新する)方式であ
る。
【0248】本実施形態は、過去同報メッセージ保存エ
リア14や情報エリア34内のシーケンス番号がシーケ
ンス番号レジスタ11,31の値に追越されそうなと
き、過去同報メッセージ保存エリア14や情報エリア3
4内のシーケンス番号を通常使用しない特別値に置換す
る方式である。
【0249】次に、以上のように構成されたクライアン
ト・サーバシステムにおける同報伝送方式の動作を説明
する。いま、シーケンス番号レジスタ11,31は1〜
255の値が循環的に設定されるものとし、「0」の値
が使用されないものとする。前述同様に、シーケンス番
号「122」の同報メッセージによりタグ番号tg4の
データがdに更新されたとする。このとき、クライアン
ト30及びサーバ10は、図28(a)に示すように、
最新のシーケンス番号レジスタ11,31の値「12
3」に対し、変化の無いタグtg2に対応するシーケン
ス番号が「123」となっている。すなわち、タグ番号
tg2のシーケンス番号「123」がその1周後のシー
ケンス番号レジスタ11,31の値「123」に追越さ
れそうになっている。
【0250】ここで、タグ番号tg4のデータがdから
eに変化したとする。サーバ10は、タグ番号tg4の
最新データeを含む同報メッセージの送信のため、シー
ケンス番号レジスタ11を更新するとき、保存処理部1
8が、過去同報メッセージ保存エリア14のシーケンス
番号を確認し、タグ番号tg2のシーケンス番号がシー
ケンス番号レジスタ11の値に追越されそうなので、図
28(b)に示すように、この過去同報メッセージ保存
エリア14のシーケンス番号を「0」に置換する。
【0251】また同様に、クライアント30は、この同
報メッセージを受信してシーケンス番号レジスタ31を
更新するとき、重複検出・情報保存処理36が、情報エ
リア34のシーケンス番号を確認し、タグ番号tg2の
シーケンス番号がシーケンス番号レジスタ31の値に追
越されそうなので、この過去同報メッセージ保存エリア
34のシーケンス番号を「0」に置換する。
【0252】このように「0」値への置換を用いても、
1周前のシーケンス番号が混在して用いられることを阻
止することができる。
【0253】なお、本実施形態は次のように変形して用
いてもよい。この種の変形例としては、過去同報メッセ
ージ保存エリア14及び情報エリア34内のシーケンス
番号の初期値を特別値にすると、立上り時から変化の無
いタグが多い場合、追越し阻止のための処理を低減でき
る。例えば、8ビットのシーケンス番号を初期値を特別
値「0」として増加させると、0→1→2→…→254
→255→1→2→…→254→255→1→…、のよ
うに、初期値のみ「0」となるが、以下、1〜255ま
での値を循環して「0」には戻らない。このため、追越
し阻止のための処理をしなくても、1周前のシーケンス
番号が混在して用いられることを阻止することができ
る。
【0254】なお、特別値を「0」に代えてマイナスの
値としてもよい(シーケンス番号は0及び正の整数とす
る)。また、シーケンス番号とは別にフラグ又はデータ
を用意し、「0」の代わりに、そのフラグ又はデータを
変化させてもよい。さらに、特別値を「0」に代えて、
シーケンス番号の変化無しの経過時間としてもよい。具
体的には、特別値をマイナスの値としてその数値を追越
されそうになってからの経過時間(−1〜−255秒)
とする。例えば、図29(a)に示すように、タグ番号
tg2のシーケンス番号が追越されそうな状態におい
て、タグtg4のデータがdからeに変化したとする。
ここで、サーバ10は、前述の「0」に代えて、図29
(b)に示すように、タグ番号2のシーケンス番号を2
55(−1)に置換する。また、置換から10秒経過
後、サーバ10は、図29(c)に示すように、タグ番
号2のシーケンス番号を245(−11)に置換する。
このように変形しても、1周前のシーケンス番号の混在
を阻止でき、さらに、この経過時間により、タグの変化
の無い時間を認識することができる。上述したように本
実施形態によれば、保存処理部18としては、シーケン
ス番号の増加に代えて、当該シーケンス番号を、シーケ
ンス番号レジスタ11で使用されるシーケンス番号の範
囲外の値に変更するので、第11の実施形態の効果に加
え、立上り時から変化しないタグの多い場合、追越し阻
止のための処理を少なくすることができる。
【0255】(第14の実施形態)次に、本発明の第1
4の実施形態に係る同報伝送方式の適用されたクライア
ント・サーバシステムについて図2を用いて説明する。
本実施形態は、クライアントの立上り時又はサーバ・ク
ライアント間での長時間での伝送不通からの回復時、サ
ーバ10とクライアント30のタグデータを一致させる
方式である。
【0256】この種の方式は、タグデータのチェックサ
ム(又は一定の演算結果)を、サーバ10とクライアン
ト30で夫々算出し、両チェックサムが互いに異なる
と、クライアント30がサーバ10にタグデータを再送
要求し、一致させることが考えられる。この考えは、処
理が簡単であるものの、次の(B1)〜(B3)に示す
欠点がある。
【0257】(B1)常に全タグを演算する必要があ
る。 (B2)チェックサム値が一致しても、チェックサムの
ビット数に応じた確率でタグデータが異なる可能性があ
る。 (B3)1部のタグだけが変化しても変化部分が不明で
ある。
【0258】本実施形態は、これらを解決する観点から
なされたものである。具体的には、クライアント30に
おいて、立上り時に全てのタグ番号とそのシーケンス番
号との組を再送要求する機能が再送要求処理部37に付
加されている。
【0259】また、重複検出・情報保存処理部35は、
サーバ10からタグ番号とシーケンス番号との組を含む
同報メッセージを受けると、この同報メッセージの内容
と、情報エリア34の内容とを比較し、両者が異なると
き、異なりのあったタグ番号に関する同報メッセージの
再送要求をサーバ10に送信する機能が付加されてい
る。
【0260】なお、クライアント30としては、不揮発
性メモリ等によりダウン時又は電源オフ時にタグデータ
を保持可能なタイプと、タグデータを保持不可能なタイ
プとのいずれも適用可能である。
【0261】次に、以上のように構成されたクライアン
ト・サーバシステムにおける同報電送方式の動作を説明
する。いま、クライアント30及びサーバ10は、図3
0(a)に示すように、一致した状態にあったが、その
後、クライアント30の電源がオフになったとする。
【0262】また、クライアント30のダウン中、サー
バ10にてタグ番号tg3のデータがcからeに変化
し、続いて、タグ番号tg4のデータがdからfに変化
した。その後、クライアント30は、電源の復帰により
立上がるが、図30(b)に示すように、タグ番号tg
3,tg4のシーケンス番号がサーバ10と異なる状態
であるとする。
【0263】クライアント30では立上り時に、図30
(c)に示すように、再送要求処理部37が、全タグの
シーケンス番号の再送要求(読出要求)をサーバ10に
送信する。サーバ10では、この再送要求を受けると、
図30(d)に示すように、再送応答処理部20が、過
去同報メッセージ保存エリア14内の全てのタグ番号t
g1〜tg4とそのシーケンス番号との組を含む同報メ
ッセージをクライアント30に送信する。クライアント
30では、この同報メッセージを受けると、重複検出・
情報保存処理部36が、同報メッセージ内のタグ番号t
g1〜tg4のシーケンス番号と、情報エリア34内の
タグ番号tg1〜tg4のシーケンス番号とを比較し、
両者が異なるとそのタグについてはサーバ10とクライ
アント30で値が異なると見なして、図30(e)に示
すように、情報エリア34内の更新必要フラグをマーク
し、そのマークしたタグ番号tg3,tg4に関する同
報メッセージの再送要求をサーバ10に送信する。
【0264】以下、前述同様に、サーバ10は、この再
送要求により、そのタグ番号に関する同報メッセージを
クライアントに送信する。クライアント30は、この同
報メッセージにより情報エリア34の内容を更新する。
【0265】上述したように本実施形態によれば、より
確実に、また、全データを収集するよりも伝送データを
減少でき、クライアントとサーバのタグデータを互いに
一致させることができる。
【0266】クライアント30としては、再送要求処理
部37が、電源が投入されたとき、全てのタグ番号に関
してシーケンス番号の再送要求をサーバ10に送信し、
重複検出・情報保存処理部36が、サーバ10から全て
のタグ番号に関して受けたシーケンス番号と、最近受け
た同報メッセージ内の同一タグ番号のシーケンス番号と
を比較して両者が異なるとき、このタグ番号を指定して
同報メッセージの再送要求をサーバに送信するので、第
13の実施形態の効果に加え、全データを収集するより
も少ない伝送データにより、クライアント30内のデー
タをサーバ10内のデータに一致させることができる。
【0267】(第15の実施形態)次に、本発明の第1
5の実施形態に係る同報伝送方式の適用されたクライア
ント・サーバシステムについて図31を用いて説明す
る。
【0268】前述した第14の実施形態では、クライア
ント30のダウン中に、サーバ10のシーケンス番号レ
ジスタ11の値が一周以上循環し得る場合、タグのシー
ケンス番号のみを比較しても誤りを生じる可能性があ
る。
【0269】本実施形態は、それを解決する観点から、
クライアント30が、ダウン時間(又はクライアント3
0とサーバ10間の伝送不通時間)を計測するダウン時
間計測部41を備えている。
【0270】また、重複検出・情報保存処理部36は、
ダウン時間計測部41により計測されたダウン時間と、
サーバ10から受けたシーケンス番号としての追越し経
過時間とを比較し、ダウン時間が追越し経過時間よりも
長いとき、更新必要フラグをセットする機能が付加され
ている。
【0271】なお、追越し経過時間は、第13の実施形
態で述べたマイナスにする方式、あるいは別フラグ又は
データを用いる方式により計測可能である。
【0272】また、シーケンス番号の一周する時間は、
タグの変化する確率や、最大変化数(予めシステム設計
上推測可能)から予測可能となっている。次に、以上の
ように構成されたクライアント・サーバシステムにおけ
る同報電送方式の動作を説明する。いま、クライアント
30及びサーバ10は、図32(a)に示すように、追
越し阻止のためにシーケンス番号が改変されたタグ番号
2を除いては一致した状態にあったが、その後、クライ
アント30の電源がオフになったとする。
【0273】また、クライアント30のダウン中、サー
バ10にてタグ番号tg3のデータがcからeに変化
し、続いて、タグ番号tg4のデータがdからfに変化
した。
【0274】ダウン開始から50秒後、クライアント3
0は、電源の復帰により立上がるが、図32(b)に示
すように、タグ番号tg2,tg3,tg4のシーケン
ス番号がサーバ10と異なる状態であるとする。なお、
ダウン時間の50秒は、ダウン時間計測部41が計測済
であるとする。
【0275】クライアント30では立上り時に、図32
(c)に示すように、再送要求処理部37が、全タグの
シーケンス番号の再送要求(読出要求)をサーバ10に
送信する。
【0276】サーバ10では、この再送要求を受ける
と、図32(d)に示すように、再送応答処理部20
が、過去同報メッセージ保存エリア14内の全てのタグ
番号tg1〜tg4とそのシーケンス番号との組を含む
同報メッセージをクライアント30に送信する。
【0277】クライアント30では、この同報メッセー
ジを受けると、重複検出・情報保存処理部36が、はじ
めに、同報メッセージ内で追越し経過時間を示すタグ番
号tg2に関し、ダウン時間計測部41により計測され
たダウン時間(=50秒)と追越し経過時間(=60
秒)とを比較する。
【0278】比較の結果、ダウン時間の方が長いときに
はダウン中にデータが更新された可能性があるので更新
必要フラグをセットするが、ここではダウン時間の方が
短いので同報メッセージ内のシーケンス番号を情報エリ
ア34に書込む。なお、シーケンス番号「−61」に対
応する追越し経過時間を60秒と見た理由は、追越され
たときにそのシーケンス番号を「−1」としたからであ
る。
【0279】以下前述同様に、重複検出・情報保存処理
部36は、同報メッセージ内のタグ番号tg1,tg
3,tg4のシーケンス番号と、情報エリア34内のタ
グ番号tg1〜tg4のシーケンス番号とを比較し、両
者が異なるとそのタグtg3,tg4についてはサーバ
10とクライアント30で値が異なると見なして、図3
2(e)に示すように、情報エリア34内の更新必要フ
ラグをマークし、そのマークしたタグ番号tg3,tg
4に関する同報メッセージの再送要求をサーバ10に送
信する。また同様に、サーバ10は、この再送要求によ
り、そのタグ番号に関する同報メッセージをクライアン
トに送信する。クライアント30は、この同報メッセー
ジにより情報エリア34の内容を更新する。
【0280】上述したように本実施形態によれば、保存
処理部18が、シーケンス番号の範囲外の値として追越
し経過時間を用い、且つこの追越し経過時間を更新し、
クライアント30としては、ダウン時間計測部41が、
クライアント30のダウン時間を計測し、重複検出・情
報保存処理部36が、ダウン時間計測部41により計測
されたダウン時間とサーバから受けたシーケンス番号と
しての追越し経過時間とを比較し、ダウン時間が追越し
経過時間よりも長いとき、当該タグ番号を指定して同報
メッセージの再送要求をサーバ10に送信するので、第
14の実施形態の効果に加え、クライアント30のダウ
ン中にシーケンス番号が一周以上しても、クライアント
30内のデータをサーバ10内のデータに確実に一致さ
せることができる。また、クライアント30のダウンで
はなく、伝送不通の際にも、伝送不通時間がシーケンス
番号の一周時間よりも短いとき、本実施形態を適用する
ことができる。なお、上述した第9〜第15の実施形態
は、図2に基づいて説明したが、これに限らず、図7等
の連送メッセージを用いる構成に基づいて説明しても、
本発明と同様の効果を得ることができる。
【0281】また、上述した各実施形態において記載し
た手法は、コンピュータに実行させることのできるプロ
グラムとして、例えば磁気ディスク(フロッピーディス
ク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、
DVD等)、光磁気ディスク(MO)、半導体メモリな
どの記憶媒体に書込んで各種装置に適用したり、通信媒
体により伝送して各種装置に適用することも可能であ
る。本装置を実現するコンピュータは、記憶媒体に記憶
されたプログラムを読込み、このプログラムによって動
作が制御されることにより、上述した処理を実行する。
【0282】その他、本発明はその要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施できる。
【0283】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、負
荷の増大を阻止しつつ、伝送の確実性を向上し得る同報
伝送方式を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る同報伝送方式の適
用されたLAN構成を示す模式図
【図2】同実施形態におけるクライアント・サーバのソ
フトウェア構成を機能ブロックとして示す模式図
【図3】本発明の第2の実施形態におけるシーケンス番
号を説明するための模式図
【図4】同実施形態における過去同報メッセージ保存エ
リアの動作を説明するための模式図
【図5】本発明の第3の実施形態における解決課題を説
明するための模式図
【図6】同実施形態における動作を説明するための模式
【図7】本発明の第5の実施形態に係る同報伝送方式の
適用されたクライアントサーバシステムの構成を示す模
式図
【図8】同実施形態における連送処理を説明するための
模式図
【図9】同実施形態における過去同報メッセージ保存エ
リアの構成を示す模式図
【図10】同実施形態における変形構成を部分的に示す
模式図
【図11】本発明の第6の実施形態に係る同報伝送方式
の適用されたクライアント・サーバシステムの構成を示
す模式図
【図12】同実施形態における動作を説明するためのタ
イムチャート
【図13】同実施形態における動作を説明するためのタ
イムチャート
【図14】同実施形態における変形形態を説明するため
のタイムチャート
【図15】本発明の第7の実施形態における受信管理表
を説明するための模式図
【図16】同実施形態における動作を説明するためのフ
ローチャート
【図17】本発明の第8の実施形態に係る同報伝送方式
の適用されたクライアント・サーバシステムの構成を示
す模式図
【図18】同実施形態における過去同報メッセージ保存
エリアの構成を示す模式図
【図19】同実施形態における利点を説明するための模
式図
【図20】本発明の第9の実施形態におけるタグを説明
するための模式図
【図21】同実施形態における動作を説明するための模
式図
【図22】同実施形態における動作を説明するための模
式図
【図23】同実施形態における動作を説明するための模
式図
【図24】本発明の第10の実施形態における動作を説
明するための模式図
【図25】同実施形態における動作を説明するための模
式図
【図26】本発明の第11の実施形態における動作を説
明するための模式図
【図27】本発明の第12の実施形態における動作を説
明するための模式図
【図28】本発明の第13の実施形態における動作を説
明するための模式図
【図29】同実施形態における動作を説明するための模
式図
【図30】本発明の第14の実施形態における動作を説
明するための模式図
【図31】本発明の第15の実施形態に係る同報伝送方
式の適用されたクライアント・サーバシステムの構成を
示す模式図
【図32】同実施形態における動作を説明するための模
式図
【符号の説明】
,1k,1n…ステーション 2…LAN 10…サーバ 11,31…シーケンス番号レジスタ 12,32…サーバ立上り時刻レジスタ 13,34…情報エリア 14…過去同報メッセージ保存エリア 15…情報作成部 16…変化検出部 17…同報メッセージ作成処理部 18…保存処理部 19…タイマ送信処理部 20…再送応答処理部 21…伝送処理部 22…連送回数レジスタ 23…連送処理部 24…連送関連コマンド処理部 25…頻度レジスタ 26…連送間隔タイマ 30…クライアント 33…受信管理表 35…抜け検出処理部 36…重複検出・情報保存処理部 37…再送要求処理部 38…伝送処理部 39…連送関連処理部 40…再送要求タイマ 41…ダウン時間計測部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K014 AA01 BA00 DA01 DA05 EA00 FA04 FA06 HA00 5K030 GA12 HC14 JL08 KA01 KX28 LA19 LD02 MB10 MB13 5K032 AA06 BA04 CA01 CC04 CC10 DA02 EA04 5K034 AA05 BB07 DD02 EE09 FF01 GG02 HH08 HH11 NN02 NN16 NN26 9A001 CC03 CC08 JJ27 KK56 LL02

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーバが複数のクライアントに同報メッ
    セージを伝送する同報伝送方式において、 前記サーバは、 前記同報メッセージの伝送毎に更新されるシーケンス番
    号が記憶されるサーバ側番号記憶手段と、 前記サーバ側番号記憶手段の値が不連続になった時点の
    時刻データが記憶されるサーバ側時刻記憶手段と、 前記サーバ側番号記憶手段内のシーケンス番号と前記サ
    ーバ側時刻記憶手段内の時刻データとメッセージ情報と
    を含む前記同報メッセージを作成し、この同報メッセー
    ジを前記クライアントに同報伝送する同報メッセージ作
    成手段とを備え、 前記各クライアントは、 前記サーバから同報メッセージを受信する毎に更新され
    るシーケンス番号が保持されるクライアント側番号記憶
    手段と、 前記サーバ側時刻記憶手段内の時刻データが転送されて
    書込まれるクライアント側時刻記憶手段と、 前記サーバから同報メッセージを受けたとき、この同報
    メッセージ内の時刻データと前記クライアント側時刻記
    憶手段内の時刻データとの一致/不一致を判定し、前記
    同報メッセージ内のシーケンス番号と前記クライアント
    側番号記憶手段内のシーケンス番号との一致/不一致を
    判定し、少なくとも一方が不一致を判定したとき、過去
    の同報メッセージの抜けを検出する抜け検出手段とを備
    えたことを特徴とする同報伝送方式。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の同報伝送方式におい
    て、 前記サーバは、最近の同報メッセージが所定保持数だけ
    記憶される過去同報メッセージ記憶手段を備え、 前記同報メッセージ作成手段は、前記過去同報メッセー
    ジ記憶手段の所定保持数を含めるように前記同報メッセ
    ージを作成し、 前記抜け検出手段は、過去の同報メッセージの抜けを検
    出したとき、受けた同報メッセージ内の所定保持数以内
    の最近の同報メッセージを対象として再送要求を送出す
    ることを特徴とする同報伝送方式。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の同報伝送
    方式において、 前記サーバは、 前記同報メッセージ又は補間メッセージの送信毎に再起
    動され、一定の補間時間を計測する補間タイマと、 前記補間タイマがタイムアップすると、前記サーバ側番
    号記憶手段内のシーケンス番号と前記サーバ側時刻記憶
    手段内の時刻データとを含み、且つ前記メッセージ情報
    を含まない前記補間メッセージを作成し、この補間メッ
    セージを前記クライアントに送信する補間メッセージ作
    成手段とを備え、 前記抜け検出手段は、前記サーバから補間メッセージを
    受けたとき、この補間メッセージ内の時刻データと前記
    クライアント側時刻記憶手段内の時刻データとの一致/
    不一致を判定し、前記補間メッセージ内のシーケンス番
    号と前記クライアント側番号記憶手段内のシーケンス番
    号との一致/不一致を判定し、少なくとも一方が不一致
    を判定したとき、過去の同報メッセージの抜けを検出す
    ることを特徴とする同報伝送方式。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
    記載の同報伝送方式において、 前記サーバは、 前記同報メッセージの送信毎に再起動され、一定の再送
    抑制時間を計測する再送抑制タイマと、 前記抜け検出に対応して再送要求を受けたとき、前記再
    送抑制タイマの計測中は前記再送要求を無視し、前記再
    送抑制タイマの計測完了による停止中は前記再送要求に
    応じて同報メッセージを再送する再送手段とを備えたこ
    とを特徴とする同報伝送方式。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の同報伝送方式におい
    て、 前記サーバは、 前記同報メッセージを連続的に送信する連送回数が記憶
    された連送回数記憶手段と、 前記連送回数記憶手段の連送回数に基づいて、前記同報
    メッセージ作成手段により作成された同報メッセージを
    連続的に送信する連送手段と、 前記抜け検出処理部により抜けの検出された度合が判定
    値を越えたか否かを判定し、判定値を越えたとき、前記
    連送回数記憶手段内の連送回数を増加させる連送回数制
    御手段とを備えたことを特徴とする同報伝送方式。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の同報伝送方式におい
    て、 前記サーバは、 前記連送回数制御手段により判定値を越えたと判定され
    る毎に起動され、一定の判定禁止時間を計測する判定禁
    止タイマを有し、 前記連送回数制御手段は、前記判定禁止タイマの計測中
    には前記判定を実行しないことを特徴とする同報伝送方
    式。
  7. 【請求項7】 請求項5又は請求項6に記載の同報伝送
    方式において、 前記同報メッセージ作成手段は、前記連送回数記憶手段
    内の連送回数を含めるように前記同報メッセージを作成
    し、 前記クライアントは、 前記同報メッセージの受信数と抜けた数とに基づいて、
    前記同報メッセージの抜けが所定割合を越えるときには
    連送数増加要求を前記サーバに送信し、前記同報メッセ
    ージの抜けがないときには連送回数が最低値の場合を除
    いて連送数減少要求を前記サーバに送信する連送数変更
    要求手段を備えたことを特徴とする同報伝送方式。
  8. 【請求項8】 請求項5乃至請求項7のいずれか1項に
    記載の同報伝送方式において、 前記サーバは、 前記同報メッセージの送信毎に再起動され、一定の連送
    間隔時間を計測する連送間隔タイマを有し、 前記連送手段は、前記同報メッセージを連続的に送信す
    るとき、前記連送間隔タイマにより計測される連送間隔
    時間に従って各送信の時間間隔を空けることを特徴とす
    る同報伝送方式。
  9. 【請求項9】 請求項5乃至請求項8のいずれか1項に
    記載の同報伝送方式において、 前記クライアントは、 前記抜け検出手段により抜けが検出される毎に起動さ
    れ、一定の再送要求抑制時間を計測する再送要求抑制タ
    イマを有し、 前記抜け検出手段は、過去の同報メッセージの抜けを検
    出したとき、前記再送要求抑制タイマの計測中は前記抜
    け検出を無視し、前記再送抑制タイマの計測完了による
    停止中は前記抜け検出に応じて当該同報メッセージを対
    象として再送要求を前記サーバに送信することを特徴と
    する同報伝送方式。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の同報伝送方式におい
    て、 前記サーバは、 タグ番号、前記シーケンス番号、前記時刻データ及び前
    記メッセージ情報を含む同報メッセージが前記タグ番号
    毎に記憶される過去同報メッセージ記憶手段と、 前記クライアントから再送要求を受けたとき、該当する
    同報メッセージを前記クライアントに送信する再送手段
    とを備え、 前記抜け検出手段は、過去の同報メッセージの抜けを検
    出すると、当該同報メッセージ内のシーケンス番号を指
    定して再送要求を前記サーバに送信することを特徴とす
    る同報伝送方式。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の同報伝送方式にお
    いて、 前記再送手段は、同報メッセージに代えて、当該同報メ
    ッセージ内のタグ番号を前記クライアントに送信し、 前記クライアントは、 前記再送手段からタグ番号を受けると、このタグ番号を
    指定して同報メッセージの再送要求を前記サーバに送信
    する再送要求手段を備えたことを特徴とする同報伝送方
    式。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の同報伝送方式にお
    いて、 前記サーバは、 前記過去同報メッセージ記憶手段内に記憶されたシーケ
    ンス番号が、前記サーバ側番号記憶手段内で更新される
    シーケンス番号に追越されそうになったとき、前記過去
    同報メッセージ記憶手段内の該当するシーケンス番号を
    増加させるシーケンス番号変更手段を備えたことを特徴
    とする同報伝送方式。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の同報伝送方式にお
    いて、 前記シーケンス番号変更手段は、(条件1)前記過去同
    報メッセージ記憶手段内に記憶されたシーケンス番号
    が、前記サーバ側番号記憶手段内で更新されるシーケン
    ス番号から見て所定範囲内に入ったとき、(条件2)前
    記過去同報メッセージ記憶手段内に記憶された同報メッ
    セージが所定時間変化しないとき、又は(条件3)所定
    周期が来たとき、という3つの条件のいずれかが成立し
    たとき、該当する同報メッセージを前記サーバ側番号記
    憶手段内のシーケンス番号に更新して前記クライアント
    に送信することを特徴とする同報伝送方式。
  14. 【請求項14】 請求項12に記載の同報伝送方式にお
    いて、 前記シーケンス番号変更手段は、前記シーケンス番号の
    増加に代えて、当該シーケンス番号を、前記サーバ側番
    号記憶手段で使用されるシーケンス番号の範囲外の値に
    変更することを特徴とする同報伝送方式。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の同報伝送方式にお
    いて、 前記クライアントは、 電源が投入されたとき、全てのタグ番号に関してシーケ
    ンス番号の再送要求を前記サーバに送信する第1の再送
    要求手段と、 前記第1の再送要求手段による再送要求に応じて前記サ
    ーバから全てのタグ番号に関してシーケンス番号を受け
    ると、この受けたシーケンス番号と最近受けた同報メッ
    セージ内の同一タグ番号のシーケンス番号とを比較して
    両者が異なるとき、このタグ番号を指定して同報メッセ
    ージの再送要求を前記サーバに送信する第2の再送要求
    手段とを備えたことを特徴とする同報伝送方式。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の同報伝送方式にお
    いて、 前記サーバは、 前記過去同報メッセージ記憶手段内に記憶されたシーケ
    ンス番号が、前記サーバ側番号記憶手段内で更新される
    シーケンス番号に追越されそうになったときからの追越
    し経過時間を計測するための追越し経過時間計測手段を
    有し、 前記シーケンス番号変更手段は、シーケンス番号の範囲
    外の値として、前記追越し経過時間計測手段により計測
    された追越し経過時間を用い、且つこの追越し経過時間
    を前記追越し経過時間計測手段による計測結果に基づい
    て更新し、 前記クライアントは、 自己のダウン時間を計測するためのダウン時間計測手段
    と、 前記ダウン時間計測部により計測されたダウン時間と前
    記第1の再送要求手段による再送要求に応じて前記サー
    バから受けたシーケンス番号としての追越し経過時間と
    を比較し、前記ダウン時間が前記追越し経過時間よりも
    長いとき、当該タグ番号を指定して同報メッセージの再
    送要求を前記サーバに送信する第3の再送要求手段とを
    備えたことを特徴とする同報伝送方式。
JP06312399A 1999-03-10 1999-03-10 同報伝送方式 Expired - Lifetime JP4098434B2 (ja)

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