JP3787200B2 - 複数の発信源からそれぞれ送られてくる複数のメッセージの順序を決定する方法、及びその方法を実施するためのシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、全適用プロセスが、複数の発信源から送られてくるメッセージ及び複数の適用プロセス宛のメッセージを同一の順序で受信するよう、これらメッセージの順序を決定するための方法及びシステムに関する。本発明は、同一の適用プロセスの複製である複数の適用プロセスを含む情報処理システムに特に適用することができる。複製は例えばシステムの信頼性を向上させるために行われる。
【0002】
【従来の技術】
このようなシステムにおけるデータの一貫性を保証するために、全ての適用プロセスが同じ状態の機械として挙動するよう、すなわち適用プロセスの挙動がもっぱらこのプロセスの入力部に与えられたデータ及びこれらデータの入力命令のみに依存するようこのシステムのソフトウェアを設計する方法が知られている。その結果、同一のデータストリーム(flot de donnees)を同一の適用プロセスの全複製に供給する場合、これら複製は一貫した挙動を有することは確かである。あるシステムの種々の適用プロセスに供給されるデータは通常、複数の発信源から送られてくる。一連のメッセージをこれらメッセージの宛先である複数の適用プロセスに確実かつ順序通りに送信するデータ発信源をつくることは可能である。宛先の全プロセスが発信された各メッセージを確実に受信する時、この発信は確実であるという。宛先の各プロセスが一連のメッセージを同じ順序で受信する時、この発信は順序通りであるという。
【0003】
複数の発信源が複数の適用プロセスに宛ててそれぞれ一連のメッセージを送信する場合には、たとえ個別に選択した各発信源が確実かつ順序通りにメッセージを送信したとしても、宛先の種々のプロセスがこれらメッセージを同じ順番で受信するという保証はなんらない。異なる発信源について、確実かつ順序に従った同一のプロトコル(protocole)を使用することは考えられる。しかしながらこの解決方法は常に適用可能であるとは限らない。なぜなら、場合によっては、データ発信源が使用する送信プロトコルを掌握することができないからである。
【0004】
米国特許5363503号は、プロセッサの故障による重大な結果からシステムを保護するため、一次プロセスと呼ばれる適用プロセスが少なくとも一回、バックアッププロセス(processus de secours)の形態で複製される多重プロセッサ(multiprocesseur)情報処理システムにおける、データの一貫性を維持するための方法について説明している。本プロセスはディスクへの書き込みなど継続的な作業を行う。
【0005】
本方法は、
− 各プロセッサに、メッセージメモリ、及びこのメッセージメモリへの書き込みにおけるアクセスをカウントするカウンタを設けること、
− 外部イベント(evenement)ならびに内部イベントに関する外部イベントの出現を記述するデータを記憶すること、
− 継続的な作業の前に、一次プロセスをサポートするプロセッサからバックアッププロセスに、記憶されているメッセージの少なくともいくつか及び外部イベントならびに内部イベントに関する外部イベントの出現を記述するデータを送信すること、及び
− 一次プロセスをサポートするプロセッサの故障時、バックアッププロセスに送信されたメッセージ及びデータをバックアッププロセスに処理させ、バックアッププロセスが一次プロセスの代替となるようにすること
から成る。
【0006】
この方法は、実施に際し複雑であるという欠点を有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、この既知の方法よりも実施が簡単な方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一の方法は、複数の発信源から送られてくる複数のメッセージ、及びこれらメッセージのデータを処理することができる複数の適用プロセス宛のメッセージの順序を決定するための方法であって、各発信源が一連のメッセージを確実かつ順序通りに送信し、宛先の各適用プロセスが一連のメッセージを全適用プロセスに向けて確実かつ順序通りに再送信することができ、宛先の全適用プロセスがこれらメッセージを同じ順序で受け取るようにするため、
− 適用プロセスの中から、唯一であって全ての発信源に共通なリレー(relais)プロセスと呼ばれるプロセス(他の適用プロセスはスレーブ(esclaves)プロセスと呼ばれる)を選択すること、
− 発信源によって送信された全メッセージを、このリレープロセスから、このリレープロセスも含めて全適用プロセスに向けて再送信すること、
− リレープロセスが再送信する全メッセージのデータをリレープロセス内で処理すること、及び
− 発信源から直接受信したメッセージのデータは処理せず、リレープロセスを経由して受信したメッセージのデータのみをスレーブプロセス内で処理すること
から成る方法である。
【0009】
本発明は、複数のリレープロセスを選択することから成り、複数の発信源について一つのリレープロセスが選択されるが、各発信源は唯一のリレープロセスしか有さず、全リレープロセスが確実かつ順序に従った同一の送信プロトコルを適用する、この方法の変形も対象とする。
【0010】
このような特徴を有する方法により、確実かつ順序に従った送信が確保される。なぜなら、通信路は、種々の発信源から送られてくるメッセージを所与の順序に配列しこれらメッセージを確実に再送信する一つ(または複数)のリレープロセスを経由するからである。
【0011】
好ましい実施形態によれば、現在のリレープロセスの欠点を解消するために、本方法は、メッセージを受信する各スレーブプロセスにおいて、
− このスレーブプロセスがリレープロセスを経由してまだメッセージを受信していない場合、このメッセージを記憶することと、
− 次に、このスレーブプロセスがリレープロセスを経由してこのメッセージを受信した場合、このメッセージを消去すること
から成り、
さらに、現在のリレープロセスに異常が発生し、当該スレーブプロセスが全発信源に共通な新規リレープロセスになった場合、記憶されていてまだ消去されていないメッセージを全て再送信し、次いで消去することから成る。
【0012】
好ましい実施形態によれば、発信源からメッセージを直接受信する前に、発信源によって送信されたメッセージをスレーブプロセスがリレープロセスを経由してすでに受信したかどうかを、スレーブプロセス内で判定するために、本方法は、
− スレーブプロセスが、リレープロセスを経由してこの発信源からのメッセージを受信する毎に、このスレーブプロセス及びこの発信源に固有のカウンタを減分することと、
− スレーブプロセスがこの発信源からメッセージを直接受信する毎に、このカウンタを増分することと、
− カウンタの代数値が正である場合にのみ、発信源から送信されたメッセージをこのスレーブプロセスがリレープロセスを経由してまだ受信していないと結論すること
から成る。
【0013】
この実施形態はきわめて簡単である。なぜならこの態様により、各スレーブプロセス内において唯一のカウンタを使用してリレープロセスの良好な動作を監視することができるからである。
【0014】
本発明はまた、この方法の実施のためのシステムも対象とする。
【0015】
下記の説明及び添付の図面により、本発明はよりよく理解され他の詳細が明らかになろう。
【0016】
【発明の実施の形態】
例として機能略図を図1に示す情報処理システムは、二つのデータ発信源SR1、SR2及びこれらデータの宛先の三つの適用プロセスMR、SL1、SL2を含む。データ発信源SR1、SR2は適用プロセスであってもよい。各発信源は他方の発信源から発信されたデータの宛先にはならない。各発信源SR1、SR2は、適用プロセスMR、SL1、SL2のアセンブリに向けてメッセージストリーム(flot de messages)を送信する。各発信源は確実かつ順序通りにそのメッセージストリームを発信するが、少なくともこの例においては、各適用プロセスMR、SL1、SL2における受信時、二つのメッセージストリームが同一順にインターリーブ(imbriquent)されるよう二つのメッセージストリームの発信を調整することは不可能である。
【0017】
適用プロセスMR、SL1、SL2はそれぞれ、これら適用プロセスがそれぞれ受信したメッセージのデータを処理するため、処理部分T0、T1、T2と呼ばれる部分を含む。
【0018】
各適用プロセスMR、SL1、SL2は、一連のメッセージを、同一の適用プロセス内にある処理部分も含め全適用プロセスに向けて確実かつ順序通りに再送信することができる部分R0、R1、R2をそれぞれ含む。
【0019】
本発明による方法の第一の実施形態によれば、本方法は、適用プロセスMR、SL1、SL2の中から、唯一であって全ての発信源SL1、SL2に共通なリレープロセスと呼ばれるプロセスを選択することから成る。この例においては、リレープロセスとしてプロセスMRが選択される。他の適用プロセス、SL1、SL2はスレーブプロセスと呼ばれる。このリレープロセスMRは、全発信源SR1、SR2によって送信された全メッセージを受信し、このリレープロセス(その処理部分T0宛て)自体も含め全適用プロセスに向けて確実かつ順序通りに再送信する役割を有する。
【0020】
リレープロセスMR内では、リレープロセスMRが受信することができる全メッセージを確実かつ順序通りに再送信するために部分R0が起動される。再送信されたメッセージは再送信されたことを識別することができる。スレーブプロセスSL1、SL2内では、部分R1及びR2は非起動状態であるが、後記においてわかるように、後に、現在のリレープロセスMRが故障した場合には起動することができる。
【0021】
本発明による方法の第一の特徴によれば、本方法は、発信源SR1、SR2から直接受信したメッセージのデータをスレーブプロセスSL1、SL2内で処理することを拒否することから成る。この例においては、発信源SR1、SR2は、それぞれ適用プロセスMRが任意の順序で受信するメッセージm1及びメッセージm2を発信する。適用プロセスSL1内ではメッセージは、任意であって直前の順序とは無関係の順序で受信され、適用プロセスSL2内ではメッセージは、それ以前の順序とは無関係の順序で受信される。
【0022】
リレープロセスMRは、発信源SR1、SR2が発信したメッセージm1及びm2を例えばm1−m2の順序で受信する。部分R0は、リレープロセスMRが含む処理T0に向けて、ならびにこれらメッセージに含まれているデータをそれぞれ処理T0、T1、T2により直ちに処理するためスレーブプロセスSL1、SL2に向けて、これらメッセージを参照記号m1’−m2’を付したメッセージの形態で確実かつ順序通りに再送信する。二つのメッセージm1及びm2は同一のリレープロセスMRによって再送信されることから、処理T0、T1、T2は、メッセージm1−m2の複製m1’−m2’を同一の順序で受信する。
【0023】
本発明による方法の付加的な特徴により、リレーとして使用される適用プロセスが万一不良となった場合でもこれを解決することができる。この例においては、これら付加的な特徴は、スレーブプロセスSL1においては二つのカウンタC11、C21及び四つのジャーナル(journaux)レジスタL11、L12、L11’、L21’を使用し、スレーブプロセスSL2においては二つのカウンタC12、C22及び四つのジャーナルレジスタL12、L22、L12’、L22’を使用する。カウンタC11、C12及びジャーナルレジスタL11、L11’、L12、L12’は発信源SR1に固有である。カウンタC21、C22及びジャーナルレジスタL21、L21’、L22、L22’は発信源SR2に固有である。これらの動作については後述する。ジャーナルレジスタL11’、L12’、L21’、L22’は初期化の段階中にのみ使用され、リレープロセスMRを経由して受信したメッセージのみを記憶する。ジャーナルレジスタL11及びL12は、発信源SR1から発信され直接受信されたメッセージを保存するのに使われる。ジャーナルレジスタL21及びL22は、発信源SR2から発信され直接受信されたメッセージを保存するのに使われる。これらジャーナルレジスタは全て先入れ先出し(premier-entre-premier-sorti)型のメモリである。
【0024】
図2は、この第一の実施形態において実施される動作のフローチャートの第一部分を示す。この第一部分は、唯一であって全ての発信源に共通なリレープロセスの通常動作の場合に関する。図3は、現在のリレープロセスが不良であることを適用スレーブプロセスに示すメッセージをスレーブプロセスが受け取る場合に行われる動作を含む別の部分を示す。次いで図5から図7は、例によりこれらの動作を示す。
【0025】
図2においては、動作1としてメッセージのために待機する。動作2として、「不良リレー(relais defaillant)」メッセージ以外のメッセージを受信する。動作3として、受信メッセージの発信元を判定する:
− 動作3が、メッセージは発信源SR1、SR2から直接来たものであると結論した場合、動作4としてメッセージを受信した適用プロセスがリレープロセスであるかまたはスレーブプロセスであるかを判定する。
【0026】
−− 当該適用プロセスがリレープロセスMRである場合、動作5として、受信メッセージを、当該プロセス内にある処理部分も含め全適用プロセスに向けて確実かつ順序通りに再送信する。次いで動作6として新規メッセージのために待機する。
【0027】
−− 当該プロセスがリレープロセスMRでない場合、動作10として、当該プロセス内にあり当該メッセージを送信した発信源に対応するカウンタを増分する。これは例えば、当該プロセスがスレーブプロセスSL1であって当該メッセージを送信した発信源が発信源SR1である場合には、カウンタC11である。次いで動作11としてこのカウンタの代数値を0と比較する。
【0028】
−− 代数値が負の値または0の場合、次の動作は新規メッセージのために待機することを内容とする動作6である。なぜなら、この代数値は、発信源SR1から例としての当該スレーブプロセスSL1に向けてメッセージを直接送信するのに比べ、リレープロセスによる送信の方が若干先行していることを意味するからである。
【0029】
−− カウンタの代数値が厳密に正の値である場合、動作12として、当該スレーブプロセス内にあり当該メッセージを送信した発信源に対応するジャーナルレジスタ内にメッセージを記憶する。これは例えば、発信源SR1から送信されたメッセージ用のスレーブプロセスSL1内にあるジャーナルレジスタL11である。次いで動作6として新規メッセージのために待機する。この厳密に正の値の代数値は、この例において発信源SR1から送信されたメッセージをリレープロセスMRが再送信する際の遅れに相当する。この遅れはリレープロセスMRの不良を原因とすることがある。従って動作12として、メッセージを保存するためにジャーナルレジスタL11内に記憶させる。スレーブプロセスはこのメッセージのデータを処理する権利をもたない。なぜならメッセージは発信源SR1から直接受信されているからである。
【0030】
− 動作3が、受信メッセージはリレープロセスMRによって再送信されたメッセージであると結論した場合、動作15として、このメッセージを受信したプロセスがリレープロセスであるかまたはスレーブプロセスであるかを判定する。
【0031】
−− 当該プロセスがリレープロセスMRである場合、動作23として、このメッセージ内に含まれるデータをこのプロセスの処理部分T0内で処理する。次いで動作6として、新規メッセージのために待機する。
【0032】
−− 当該プロセスがスレーブプロセスSL1またはSL2である場合、動作20として、当該プロセス内にあり当該メッセージを送信した発信源に対応するカウンタを減分する。これは例えば当該メッセージが発信源SR1から送信された場合には、スレーブプロセスSL1内のカウンタC11である。次いで動作21としてこのカウンタの代数値を0と比較する。
【0033】
−− 代数値が厳密に負の値である場合、動作23として、受信メッセージ内に含まれるデータを処理する。ただしこのメッセージは、発信源SR1に対応するジャーナルレジスタには登録されない。なぜなら、カウンタの負の値は、発信源SR1からメッセージを直接送信するのに比べ、リレープロセスによる送信の方が先行していることを示すからである。したがって特に問題はない。
【0034】
−− カウンタの代数値が正の値または0である場合、動作22として、受信メッセージの発信源に対応するジャーナルレジスタに登録されている最も古いメッセージを消去する。なぜなら、リレープロセスを経由してこのメッセージが受信されることにより、直接送信に対するリレー送信の遅れが部分的にあるいは完全に挽回されるからである。次いで動作23として、受信メッセージのデータをメッセージを受信したプロセスの処理部分内で処理する。最後に動作6として、新規メッセージのために待機する。
【0035】
スレーブプロセスSL1、SL2のいずれかがリレープロセスMRの不良を検出した場合、全プロセスをリンクする確実かつ順序に従った送信のプロトコルは、「不良リレー(relais defaillant)」メッセージを全適用プロセスに向けて送信する。スレーブプロセスの集合は、例えば種々のスレーブプロセスの作業負荷の最適分布の基準により、新規リレープロセスの選出プロトコルを実行する。新規リレープロセスとして選出されたスレーブプロセスは、一連のメッセージを確実かつ順序通りに送信することができる自己の部分を起動する。この部分はスレーブプロセスSL1及びSL2内でR1及びR2の参照番号を付してある。
【0036】
図3は、本発明による方法の第一の実施形態の動作のフローチャートの第二部分を示し、この部分はより詳細には、適用プロセスが「不良リレー」メッセージを受信した際に行う動作に関する。
【0037】
第一の動作30として、この「不良リレー」メッセージを受信する。次いで動作31として、新規リレープロセスの選出に参加する。テスト(test)32により、当該プロセスが、全発信源に共通な新規リレープロセスであるかどうかを判定する:
− 当該プロセスが新規リレープロセスではない場合、動作33として、ただ新規メッセージのために待機する。
【0038】
− 新規リレープロセスである場合、動作34として、このプロセスの各ジャーナルレジスタの中を読み、このジャーナルレジスタ内に含まれる全メッセージを送信する。次いで動作35として、このプロセスの各ジャーナルレジスタが含むメッセージを消去する。次いで動作33として、ただ新規メッセージのために待機する。
【0039】
図4は図1と同様のシステムの図であって、本発明による方法のこの第一の実施形態の初期化ステップを示す図である。例えば図4は、
− スレーブプロセスSL1内にあり、発信源SR1に対応する、第一ジャーナルレジスタL11及び第二ジャーナルレジスタL11’と、
− スレーブプロセスSL2内にあり、発信源SR1に対応する、第一ジャーナルレジスタL12及び第二ジャーナルレジスタL12’を示す。発信源SR2に対応する一対の同様のジャーナルレジスタL21及びL22はスレーブプロセスSL1内にあるが、見やすくするための配慮から図4には示さない。同様に、発信源SR2に対応する別の一対のジャーナルレジスタL22及びL22’はスレーブプロセスSL2内にあるが、図4には示さない。
【0040】
スレーブプロセスSLj(ここでj=1、2、...)は、リレープロセスMRを経由して発信源SRi(ここでi=1、2、...)からメッセージを受信すると、発信源SRiに対応する二つのジャーナルレジスタLij及びLij’の内容を比較する。スレーブプロセスが、同じメッセージを直接受信したこと(メッセージはLij内にある)、及びリレープロセスMRを経由して受信したこと(メッセージはLij’内にある)を検出した場合、初期化段階は終了する。スレーブプロセスは、自分が確認した遅れまたは進みに相当する値をカウンタcijにロードする:
− 発信源SR1からの直接送信に対しリレープロセスMR経由の受信がなんら遅れていない場合(スレーブプロセスがリレープロセスを経由して受信したメッセージが、発信源から直接受信した最新メッセージに相当する時)、スレーブプロセスはカウンタに0の値をロードする。次いで、受信最新メッセージを処理し、ジャーナルレジスタLij及びLij’の内容が存在していればそれを消去する。
【0041】
− 発信源SR1からの直接送信に対しリレープロセスMR経由の受信がn個メッセージ分遅れている場合(スレーブプロセスがリレープロセスを経由して受信したメッセージに引き続いて、発信源から直接受信したメッセージを記憶するジャーナルレジスタ内にn個のメッセージがある時)、スレーブプロセスはカウンタに+nの値をロードする。次いで、受信最新メッセージを処理し、ジャーナルレジスタLij及びLij’の内容が存在していればそれを消去する。ただし、Lij内に記憶されているがまだリレープロセスMRを経由しては受信されていないメッセージは除く。
【0042】
図4は、例えば発信源SR1が全適用プロセスMR、SL1、SL2に向けて一連のメッセージm4、m5、m6を送信する初期化段階を示す。これらメッセージはリレープロセスMRによりm4−m5−m6の順序で受信され、部分R0により一連のメッセージm4’−m5’−m6’の形態で確実かつ順序通りに再送信され、従ってリレープロセスMRの処理T0及びスレーブプロセスSL1、SL2はこの順序でメッセージを受信する。
【0043】
スレーブプロセスSL1は、受信するこのような条件下でメッセージm6及びm6’のみを起動する。スレーブプロセスはm6を第一ジャーナルレジスタL11に登録し、m6’を第二ジャーナルレジスタL11’に登録する。スレーブプロセスは、発信源SR1に対応する二つのジャーナルレジスタL11及びL11’の内容を比較し、同じメッセージを直接ならびにリレープロセスMRを経由して受信したことを検出する。m6’はLijの最新メッセージに対応するので、スレーブプロセスはカウンタC11に0の値をロードする。スレーブプロセスはメッセージm6’を処理部分T1に送信する。次いでジャーナルレジスタL11及びL11’の内容を消去する。
【0044】
スレーブプロセスSL2は、発信源SR1から直接受信するこのような条件下でメッセージm5及びm6を起動する。スレーブプロセスはこれらメッセージを第一ジャーナルレジスタL12に登録する。スレーブプロセスはさらに、リレープロセスMRを経由して送信されたメッセージm5’を受信する。しかしながら、メッセージm5’の直前のメッセージm4’は決して受信しない。スレーブプロセスはメッセージm5’を第二ジャーナルレジスタL12’に登録する。二つのジャーナルレジスタL12及びL12’の内容を比較し、リレープロセスMR経由の受信が一つのメッセージすなわちメッセージm6に対応する遅れを取っていると結論する。従ってスレーブプロセスは発信源SR1に対応するカウンタC12に+1の値をロードする。スレーブプロセスはメッセージm5を処理部分T2に送信する。次いで、メッセージm6を除くジャーナルレジスタL12の全メッセージを消去し、ジャーナルレジスタL12’の内容を消去する。
【0045】
初期化段階が終了すると、リレープロセスの不良による送信の遅れを検出し修復することができる。その結果、リレープロセスの不良に対しメッセージの順序及び一貫性が保護される。
【0046】
図5は初期化段階の直後の同一システムの動作を示す。図示例においては、メッセージm10はリレープロセスMRを介して、直接送信よりも早くスレーブプロセスSL2に到達する。一方、リレープロセスMRの部分R0によって送信される複製m10’は、元のメッセージm10よりも早くスレーブプロセスSL1に到達する。
【0047】
スレーブプロセスSL1は、メッセージm10’を受信すると、カウンタC11の値を一つだけ減分する。当該時点でカウンタC11が0の値を含んでいたとすると、これ以降は、厳密に負の値である−1を含むことになり、そのことは、プロセスSL1から見てリレープロセスによる送信は一つのメッセージに対応する分だけ先行していることを意味する。メッセージm10’はリレープロセスを経由した後、このメッセージが含むデータを処理するために、処理部分T1に送信される。第一ジャーナルレジスタL11は依然として空である。
【0048】
スレーブプロセスSL2がメッセージm10を受信することにより、0の値を含んでいたカウンタC12が一つ増分する。カウンタC12はこれ以降、厳密に正の値である+1を含むことになり、そのことは、プロセスSL2から見てリレープロセスMRによる送信は発信源SR1からの直接送信と比べ若干遅れていることを意味する。するとメッセージm10は、空であったジャーナルレジスタL12内に登録される。
【0049】
図6は、スレーブプロセスSL2が、メッセージm10の複製であるメッセージm10’を受信し、スレーブプロセスSL1がメッセージm10を受信した後、引き続いて発生することを示す。スレーブプロセスSL1においてメッセージm10を受信することにより、カウンタC11が一つ増分する。カウンタの内容は0の値になり、そのことは、プロセスSL1から見てリレープロセスMRによる送信は発信源SR1からの直接送信と比べて全く遅れていないことを意味する。ジャーナルレジスタL11は依然として空である。
【0050】
スレーブプロセスSL2は、メッセージm10’を受信すると、カウンタC12の値を1ずつ減分する。この値は+1から0になる。この値が0であるということは、リレープロセスMRによる再送信は直接送信に対しもはや全く遅れがないことを意味する。このメッセージm10’はこのメッセージのデータを処理するため処理部分T2に送信されるが、メッセージm10はジャーナルレジスタL12から消去される。
【0051】
図7はリレープロセスMRが不良である場合を示す。全適用プロセスをリンクする確実かつ順序に従った送信プロトコルにより「不良リレー」メッセージがすでに送信されている。スレーブプロセスSL1及びSL2は新規リレープロセスをすでに選出している。当該時点において選出が終了し、適用プロセス全体は新規リレープロセスがSL1であることを知らされている。適用プロセスSL2はスレーブプロセスのままである。新規リレープロセスSL1内では、リレー機能を可能にするために、一連のメッセージを確実かつ順序通りに再送信することができる部分R1が起動される。特にC11などカウンタは非動作状態にされる。
【0052】
図7に示す例においては、スレーブプロセスSL1内にあり発信源SR1に対応するジャーナルレジスタL11は、発信源SR2から直接到着したがリレープロセスMRの不良のためリレープロセスMRを経由して再送信されなかった唯一のメッセージm7を含む。プロセスSL1は、自分がリレープロセスに選出されたことを知らされると、その全てのジャーナルレジスタの内容を読み、レジスタL11においてメッセージm7を見つける。新規リレープロセスSL1の部分R1は、メッセージm7’の形態のメッセージm7を全適用プロセスに向けて再送信する。新規リレープロセスSL1はこのようにして、不良リレープロセスMRによって行えなかったメッセージm7の送信を完了する。
【0053】
スレーブプロセスSL2もそのジャーナルレジスタL12にメッセージm7を記憶しており、対応するカウンタC12は値+1を含む。メッセージm7’を受信すると、プロセスSL2はカウンタ12の値を1だけ減分する。カウンタC12の値は0となり、このことはリレープロセスによる再送信は直接送信に対しもはや全く遅れがないことを意味する。メッセージm7’は処理部分T2に送信されるが、これと同じメッセージm7はジャーナルレジスタL12から消去される。
【0054】
前述の本発明による方法の第一の実施形態においては、全発信源SR1、SR2に共通なリレープロセスMRは一つしかない。その場合、リレープロセスが一つしかないことにより、異なるスレーブプロセスSL1、SL2が受信する一連のメッセージが同一であることが保証される。なぜなら、一連のメッセージは、リレーとして使われる唯一のプロセスの部分R0によって送信されるからである。本発明による方法の第二の実施形態においては、複数の適用プロセスがリレーとして使われる。特に、各発信源についてそれぞれ別のリレープロセスをもつことができる。ただし、同一の発信源について複数のプロセスが同時にリレーとなることはできない。また、一つのリレープロセスを一部の発信源に共通であるようにすることも考えられるが、全発信源に共通であるようにすることはできない。
【0055】
その場合、リレーとして使われるプロセスは確実かつ順序に従ったメッセージの送信のプロトコルを使用し、再送信された一連のメッセージが確実に所与の順序を有するように、これらリレープロセス全体によるメッセージの再送信が調整されるようにすることが不可欠である。欧州特許出願第0650280号は、複数の適用プロセスが同時に使用することができ確実かつ順序に従ったこのような送信プロトコルについて説明している。
【0056】
図8は、二つの発信源SR3、SR4から送信されたメッセージを再送信する二つのリレープロセスMR3及びMR4を含むシステムの例における、本発明による方法の第二の実施形態を示す。この二つのリレープロセスはそれぞれ発信源SR3、SR4のスレーブプロセスでもあることに注意すべきである。リレープロセスMR3及びMR4はそれぞれ、処理T3及びT4、ならびに同一のプロトコルにより一連のメッセージを確実かつ順序通りに再送信することができる二つの部分R3及びR4を含む。さらにこの例は、二つの発信源SR3、SR4についてのスレーブである二つのプロセスSL5及びSL6を含む。このプロセスはそれぞれ、これらスレーブプロセスのいずれかが、不良リレープロセスの代わりとしてリレープロセスになった場合のために、受信メッセージのデータを処理するための処理T5及びT6、ならびに部分R3及びR4と同一のプロトコルにより一連のメッセージを確実かつ順序通りに再送信することができる部分R5及びR6を含む。使用されるプロトコルは例えば、欧州特許出願第0650280号に記載されている。
【0057】
図8は例えば、発信源SR3から送信されたメッセージm7の再送信及び発信源SR4から送信されたメッセージm8の再送信を示す。発信源SR3に対応するリレープロセスMR3の部分R3がメッセージm7を受信すると、この部分はこのメッセージが発信源SR3から送信されてきたものであることを認識する。この部分R3はメッセージをメッセージm7’の形態で、適用プロセスSL5、SL6、MR4、ならびにリレープロセスMR3を構成する処理T3に向けて再送信する。するとメッセージm7’のデータは処理T3、T4、T5、T6により処理される。同時に、発信源SR4からメッセージm8が送信される。発信源SR4に対応するリレープロセスR4の部分R4がメッセージm8を受信すると、この部分はこのメッセージが発信源SR4から送信されてきたものであることを認識する。この部分R4はメッセージをメッセージm8’の形態で、適用プロセスMR3、SL5、SL6、ならびにリレープロセスMR4を構成する処理T4に向けて再送信する。するとメッセージm8’のデータは処理T3、T4、T5、T6により処理される。m7’の送信及びm8’の送信は、全プロセスが例えばm7’−m8’など同一の順序でこれらメッセージを受信するように、確実かつ順序に従った送信のプロトコルにより調整される。
【0058】
スレーブプロセスSL5、SL6及びリレープロセスMR3、MR4内で行われる動作は、図2及び図3を参照しながら第一の実施形態に関して説明した動作と同じである。唯一の違いは、当該プロセスが共通リレープロセスであるかどうかを判定する動作4及び動作15が、第二の実施形態においては、当該プロセスが、当該メッセージの発信源に対応するリレープロセスであるかどうかを判定する。第一の実施形態の例についての説明と同様、スレーブプロセスはそれぞれ、カウンタ、第一ジャーナルレジスタ、及び各発信源用の第二ジャーナルレジスタを含むが、第二の実施形態は、当該スレーブプロセスの起動時の初期化段階中にのみ使用される。
【0059】
本発明による方法の他の実施形態の例においては、リレープロセスの数を発信源の数と同じくすることなく一つよりも多い数にすることができる。なぜなら、同一のリレープロセスを複数の発信源用として使うことができるからである。唯一の条件は、リレーとして使用される全プロセスが、同一のプロトコルにより一連のメッセージを確実かつ順序通りに再送信することができる部分を含むことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による方法の第一の実施形態を示す情報処理システムの一例の機能略図である。
【図2】この第一の実施形態の動作のフローチャートである。
【図3】この第一の実施形態の動作のフローチャートである。
【図4】この第一の実施形態の初期化ステップを示す図である。
【図5】適用プロセスが、リレープロセスによって再送信されたメッセージを受信する前に、同じメッセージを発信源から直接受信する場合を示す図である。
【図6】適用プロセスが、リレープロセスによって再送信されたメッセージを受信する前に、同じメッセージを発信源から直接受信する場合を示す図である。
【図7】現在のリレープロセスが不良であって新規リレープロセスに替えられた場合を示す図である。
【図8】複数の発信源にそれぞれ対応する複数のリレープロセスがある、本発明による方法の第二の実施形態を示す情報処理システムの一例の機能略図である。
【符号の説明】
C11,C12,21,C22 カウンタ
L11,11’,L12,12’,L21,L21’,L22,L22’ ジャーナルレジスタ
m1,m2,m3,m7,m8,m1’,m2’,m7’,m8’ メッセージ
MR リレープロセス
R0,R1,R2 再送信部分
SL1,SL2,SL5,SL6 スレーブプロセス
SR1,R2 発信源
T0,T1,T2 処理部分
Claims (12)
- 複数の発信源(SR1、SR2)から送られてくる複数のメッセージ、及びこれらメッセージのデータを処理することができる複数の適用プロセス(MR、SL1、SL2)宛の複数のメッセージの順序を決定するための方法であって、各発信源が一連のメッセージを確実かつ順序通りに送信し、宛先の各適用プロセスが一連のメッセージを全適用プロセスに向けて確実かつ順序通りに再送信することができ、
宛先の全適用プロセスがこれらメッセージを同じ順序で受け取るようにするため、
適用プロセスの中から、唯一であって全ての発信源に共通なリレープロセスと呼ばれるプロセス(MR)(他の適用プロセス(SL1、SL2)はスレーブプロセスと呼ばれる)を選択すること、
発信源によって送信された全メッセージを、このリレープロセスから、このリレープロセスも含めて全適用プロセスに向けて再送信すること、
リレープロセスが再送信する全メッセージ(m1’−m2’)のデータをリレープロセス(MR)内で処理すること、及び
発信源から直接受信したメッセージ(m1、m2)のデータは処理せず、リレープロセス(MR)を経由して受信したメッセージ(m1’−m2’)のデータのみをスレーブプロセス(SL1、SL2)内で処理すること
から成ることを特徴とする方法。 - 現在のリレープロセス(MR)の不良を修復するために、メッセージを受信する各スレーブプロセス(SL1、SL2)において、
このスレーブプロセスがリレープロセスを経由してまだメッセージを受信していない場合、このメッセージを記憶する(12)こと、及び
次に、このスレーブプロセスがリレープロセス(MR)を経由してこのメッセージを受信した場合、このメッセージを消去する(22)こと
から成り、
さらに、現在のリレープロセス(MR)に異常が発生し、当該スレーブプロセスが全発信源に共通な新規リレープロセスになった場合、記憶されていてまだ消去されていないメッセージを全て再送信し、次いで消去することから成ることを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 発信源が送信したメッセージ(m3)をスレーブプロセスが発信源から直接受信する前に、リレープロセス(MR)を経由してすでに受信したかどうかを、各スレーブプロセス(SL1)内で判定するために、
スレーブプロセス(SL1)が、リレープロセスを経由してこの発信源(SR1)からのメッセージを受信する毎に、このスレーブプロセス(SL1)及びこの発信源に固有のカウンタ(C11)を減分する(20)こと、
スレーブプロセス(SL1)がこの発信源からメッセージを直接受信する毎に、このカウンタ(C11)を増分する(10)こと、及び
カウンタの代数値が厳密に正である場合にのみ、発信源から送られたメッセージ(m3)をこのスレーブプロセスがリレープロセスを経由してまだ受信していないと結論すること
から成ることを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 複数の発信源(SR1、SR2)から送られてくる複数のメッセージ、及び複数の適用プロセス(MR、SL1、SL2)宛の複数のメッセージの順序を決定するための方法であって、各発信源が一連のメッセージを確実かつ順序通りに送信し、宛先の各適用プロセスが一連のメッセージを全適用プロセスに向けて確実かつ順序通りに再送信するため同一のプロトコルを使用することができ、
宛先の全適用プロセスがこれらメッセージを同じ順序で受け取るようにするため、
各発信源(SR1、SR2)について、この発信源用のリレープロセスと呼ばれる適用プロセス(MR1、MR2)を選択することにより、適用プロセスの中から、リレープロセスと呼ばれるプロセス(他の適用プロセス(SL1、SL2)はこの発信源用のスレーブプロセスと呼ばれ同一の適用プロセスが複数の発信源のリレープロセスとして選択できるが、各発信源は唯一のリレープロセスしか有さない)を選択すること、
発信源(SR1またはSR2)によって送信されたメッセージを、発信源用のリレーすなわち確実かつ順序に従った同一の送信プロトコルを使用する選択適用プロセス(MR1またはMR2)を使用して全適用プロセスに向けて確実かつ順序に従って再送信すること、
発信源について、リレープロセス(MR1またはMR2)がこの発信源(SR1またはSR2)から直接受信する全メッセージのデータをリレープロセス内で処理すること、及び
発信源から直接受信したメッセージ(m7、m8)のデータは処理せず、リレープロセス(MR3−MR4)を経由して受信したメッセージ(m7’−m7’)のデータのみをスレーブプロセス(SL5、SL6)内で処理すること
から成ることを特徴とする方法。 - ある発信源(SR1またはSR2)について現在のリレープロセス(MR1またはMR2)の不良を修復するために、対象となる発信源からのメッセージを受信する各スレーブプロセス(SL5、SL6)において、
このスレーブプロセスがこの発信源のリレープロセス(MR3)を経由してまだメッセージを受信していない場合、このメッセージを記憶する(12)こと、及び
次に、このスレーブプロセスがこの発信源のリレープロセス(MR3)を経由してこのメッセージを受信した場合、このメッセージを消去する(22)こと
から成り、
さらに、現在のリレープロセスに不良が発生し、当該スレーブプロセスが全発信源に共通な新規リレープロセスになった場合、記憶されていてまだ消去されていないメッセージを全て再送信し、次いで消去することから成ることを特徴とする請求項4に記載の方法。 - 発信源が送信したメッセージをスレーブプロセスが発信源から直接受信する前に、リレープロセスを経由してすでに受信したかどうかを、発信源の各スレーブプロセス内で判定するために、
スレーブプロセスが、発信源についてのリレープロセスを経由してこの発信源からのメッセージを受信する毎に、このスレーブプロセス及びこの発信源に固有のカウンタを減分する(20)こと、
スレーブプロセスがこの発信源からメッセージを直接受信する毎に、このカウンタを増分する(10)こと、及び
カウンタの代数値が厳密に正である場合にのみ、このスレーブプロセスがリレープロセスを経由してまだメッセージを受信していないと結論すること
から成ることを特徴とする請求項4に記載の方法。 - 複数の発信源(SR1、SR2)から送られてくる複数のメッセージ、及びこれらメッセージのデータを処理することができる複数の適用プロセス(MR、SL1、SL2)宛の複数のメッセージの順序を決定するためのシステムであって、各発信源が一連のメッセージを確実かつ順序通りに送信し、宛先の各適用プロセスが一連のメッセージを全適用プロセスに向けて確実かつ順序通りに再送信することができ、
宛先の全適用プロセスがこれらメッセージを同じ順序で受け取るようにするため、
適用プロセスの中から、唯一であって全ての発信源に共通なリレープロセスと呼ばれるプロセス(MR)(他の適用プロセス(SL1、SL2)はスレーブプロセスと呼ばれる)を選択する手段と、
発信源によって送信された全メッセージを、このリレープロセスから、このリレープロセスも含め全適用プロセスに向けて再送信する手段と、
リレープロセスが再送信する全メッセージ(m1’−m2’)のデータをリレープロセス(MR)内で処理する手段と、
発信源から直接受信したメッセージ(m1、m2)のデータは処理せず、リレープロセス(MR)を経由して受信したメッセージ(m1’−m2’)のデータのみをスレーブプロセス(SL1、SL2)内で処理する手段と
を含むことを特徴とするシステム。 - 現在のリレープロセス(MR)の不良を修復するために、メッセージを受信する各スレーブプロセス(SL1、SL2)において、
このスレーブプロセスがリレープロセスを経由してまだメッセージを受信していない場合、このメッセージを記憶する(12)手段と、
次に、このスレーブプロセスがリレープロセス(MR)を経由してこのメッセージを受信した場合、このメッセージを消去する(22)手段と
さらに、現在のリレープロセス(MR)に異常が発生し、当該スレーブプロセスが全発信源に共通な新規リレープロセスになった場合、記憶されていてまだ消去されていないメッセージを全て再送信し、次いで消去する手段(34、35)とを含むことを特徴とする請求項7に記載のシステム。 - 発信源が送信したメッセージ(m3)をスレーブプロセスが発信源から直接受信する前に、リレープロセス(MR)を経由してすでに受信したかどうかを、各スレーブプロセス(SL1)内で判定するために、
スレーブプロセス(SL1)が、リレープロセスを経由してこの発信源(SR1)からのメッセージを受信する毎に、このスレーブプロセス(SL1)及びこの発信源に固有のカウンタ(C11)を減分する(20)手段と、
スレーブプロセス(SL1)がこの発信源からメッセージを直接受信する毎に、このカウンタ(C11)を増分する(10)手段と、
カウンタの代数値が厳密に正である場合にのみ、発信源から送られたメッセージ(m3)をこのスレーブプロセスがリレープロセスを経由してまだ受信していないと結論する手段と
を含むことを特徴とする請求項7に記載のシステム。 - 複数の発信源(SR1、SR2)から送られてくる複数のメッセージ、及び複数の適用プロセス(MR、SL1、SL2)宛の複数のメッセージの順序を決定するためのシステムであって、各発信源が一連のメッセージを確実かつ順序通りに送信し、宛先の各適用プロセスが一連のメッセージを全適用プロセスに向けて確実かつ順序通りに再送信するため同一のプロトコルを使用することができ、
宛先の全適用プロセスがこれらメッセージを同じ順序で受け取るようにするため、
各発信源(SR1、SR2)について、この発信源用のリレープロセスと呼ばれる適用プロセス(MR1、MR2)を選択することにより、適用プロセスの中から、リレープロセスと呼ばれるプロセス(他の適用プロセス(SL1、SL2)はこの発信源用のスレーブプロセスと呼ばれ、同一の適用プロセスが複数の発信源のリレープロセスとして選択できるが、各発信源は唯一のリレープロセスしか有さない)を選択する手段と、
発信源(SR1またはSR2)によって送信されたメッセージを、発信源用のリレーすなわち確実かつ順序に従った同一の送信プロトコルを使用する選択適用プロセス(MR1またはMR2)を使用して全適用プロセスに向けて再送信する手段と、
各発信源について、リレープロセス(MR1またはMR2)がこの発信源(SR1またはSR2)から直接受信する全メッセージのデータをリレープロセス内で処理する手段と、
発信源から直接受信したメッセージ(m7、m8)のデータは処理せず、リレープロセス(MR3−MR4)を経由して受信したメッセージ(m7’−m8’)のデータのみをスレーブプロセス(SL5、SL6)内で処理する手段と
を含むことを特徴とするシステム。 - ある発信源(SR1またはSR2)について現在のリレープロセス(MR1またはMR2)の不良を修復するために、発信源からのメッセージを受信する各スレーブプロセス(SL5、SL6)において、
このスレーブプロセスがこの発信源のリレープロセス(MR3)を経由してまだメッセージを受信していない場合、このメッセージを記憶する(12)手段と、
次に、このスレーブプロセスがこの発信源のリレープロセス(MR3)を経由してこのメッセージを受信した場合、このメッセージを消去する(22)手段と、
さらに、現在のリレープロセス(MR1)に不良が発生し、当該スレーブプロセスがこの発信源の新規リレープロセスになった場合、記憶されていてまだ消去されていないメッセージを全て再送信し、次いで消去する手段(34、35)とを含むことを特徴とする請求項10に記載のシステム。 - 発信源が送信したメッセージをスレーブプロセスが発信源から直接受信する前に、リレープロセスを経由してすでに受信したかどうかを、発信源についての各スレーブプロセス内で判定するために、
スレーブプロセスが、発信源についてのリレープロセスを経由してこの発信源からのメッセージを受信する毎に、このスレーブプロセス及びこの発信源に固有のカウンタを減分する(20)手段と、
スレーブプロセスがこの発信源からメッセージを直接受信する毎に、このカウンタを増分する(10)手段と、
カウンタの代数値が厳密に正である場合にのみ、このスレーブプロセスがリレープロセスを経由してまだメッセージを受信していないと結論する手段
を含むことを特徴とする請求項10に記載のシステム。
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