WO2006025299A1

WO2006025299A1 - 誘導加熱調理器とそれを設置するためのキャビネット

Info

Publication number: WO2006025299A1
Application number: PCT/JP2005/015624
Authority: WO
Inventors: Kazuichi Okada; Kouichi Hosoi
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 2004-09-03
Filing date: 2005-08-29
Publication date: 2006-03-09
Also published as: HK1104413A1; CN1994020A; JP2006073422A; JP4337695B2; CN100539771C

Abstract

　誘導加熱調理器は、外部と連通する通気口を有するキャビネットに設置される。その誘導加熱調理器は、調理容器を載置するトッププレートと、調理容器を誘導加熱する誘導加熱部と、誘導加熱部への通電を制御する通電制御装置と、通電制御装置を冷却する冷却ファンと、通電制御装置と冷却ファンとを収納する外郭ケースと、外郭ケースの底面を覆う底カバーとを備える。外郭ケースは、キャビネット内に位置する底面を有する。外郭ケースの底面には冷却ファンに空気を流す第１の吸気口が形成される。底カバーには、第１の吸気口と重ならない位置に複数の第２の吸気口が形成される。トッププレートには排気口が形成される。キャビネット内に入れたポリ袋やラップなどフィルム状の異物で吸気口が塞がれて冷却能力が低下することがない。

Description

誘導加熱調理器とそれを設置するためのキャビネット

技術分野

[0001] 本発明は、キッチンのキャビネットに組み込んで使用する誘導加熱調理器に関する背景技術

[0002] 特開平 11— 354263号公報に開示されている従来の誘導加熱調理器はキャビネットに組み込まれ、吸気口がキャビネットの内部に面する外郭に配され、排気口がキャビネットの上面外部に配される。図 12および図 13は、キャビネットに組み込まれた従来の誘導加熱調理器 1の断面図と斜視図である。調理器 1はキャビネット 2の上面開口部 3に落とし込んで設置される。調理器 1は内部に加熱コイル 4や回路基板 5、冷却ファン 6を収納する。調理器 1の下面には吸気口 7が設けられ、調理器 1の後方側壁には排気口 8が設けられる。調理器 1をキャビネット 2の開口 3に落とし込んで固定すると、調理器 1の冷却に必要な吸気 Z排気経路が確立され、キャビネット 2の内部の吸気と排気間のリークを容易に防止できる。キャビネット 2の内部から調理器 1へ吸気され、キャビネット 2の内部に排気口が配置されていない。

[0003] キャビネット 2の内部には様々なものが収納される。キャビネット 2の内部にポリ袋やラップのようにフィルム状の薄くて軽、物を入れた場合、それは冷却ファン 6の吸、込み圧力で容易に吸気口 7に吸い付く。そして、冷却風量が不足して冷却能力が低下し、調理器 1内の温度が上昇し保護装置が動作して、誘導加熱調理器 1の加熱が停止したり加熱量が低下する場合がある。

発明の開示

[0004] 誘導加熱調理器は、外部と連通する通気口を有するキャビネットに設置される。その誘導加熱調理器は、調理容器を載置するトッププレートと、調理容器を誘導加熱する誘導加熱部と、誘導加熱部への通電を制御する通電制御装置と、通電制御装置を冷却する冷却ファンと、通電制御装置と冷却ファンとを収納する外郭ケースと、外郭ケースの底面を覆う底力バーとを備える。外郭ケースは、キャビネット内に位置する底面を有する。外郭ケースの底面には冷却ファンに空気を流す第 1の吸気口が形成される。底力バーには、第 1の吸気口と重ならない位置に複数の第 2の吸気口が形成される。トッププレートには排気口が形成される。

[0005] キャビネット内に入れたポリ袋やラップなどフィルム状の異物で吸気口が塞がれて冷却能力が低下することがな、。

図面の簡単な説明

[0006] [図 1]図 1は本発明の実施の形態 1における、キャビネットに組み込まれた誘導加熱調理器の断面図である。

[図 2]図 2は実施の形態 1における誘導加熱調理器の斜視図である。

[図 3]図 3は実施の形態 1における誘導加熱調理器の斜視図である。

[図 4]図 4は実施の形態 1における誘導加熱調理器の分解斜視図である。

[図 5]図 5は本発明の実施の形態 2における、キャビネットに組み込まれた誘導加熱調理器の断面図である。

[図 6]図 6は実施の形態 2における誘導加熱調理器の下面斜視図である。

[図 7]図 7は本発明の実施の形態 3における、キャビネットに組み込まれた誘導加熱調理器の断面図である。

[図 8]図 8は実施の形態 3における誘導加熱調理器の斜視図である。

[図 9]図 9は本発明の実施の形態 4における、キャビネットに組み込まれた誘導加熱調理器の断面図である。

[図 10]図 10は本発明の実施の形態 5における、キャビネットに組み込まれた誘導カロ熱調理器の断面図である。

[図 11]図 11は本発明の実施の形態 6における、キャビネットに組み込まれた誘導カロ熱調理器の断面図である。

[図 12]図 12はキャビネットに組み込まれた従来の誘導加熱調理器の断面図である。

[図 13]図 13は従来の誘導加熱調理器の斜視図である。

符号の説明

[0007] 12 キャビネットトッププレート

外郭ケース

A, , 18B, 18C 加熱部

A, , 20B 加熱コイル (誘導加熱部）A, , 23B 回路ユニット (通電制御装置)A, 24B 冷却ファン

A, 25B 吸気口（第 1の吸気口）

排気口

通気口

吸気口（第 2の吸気口）

底力バー

, 43, 44, 45 縦壁面（壁面）

吸気口（第 2の吸気口）

設置部

収納部

仕切り板

通口

電源コンセント

電源プラグ

仕切り板

通気連絡路

通: ^口

設置部

仕切り板

収納部

上段収納庫 (第 1の収納庫） 95 下段収納庫 (第 2の収納庫）

発明を実施するための最良の形態

[0008] (実施の形態 1)

図 1は本発明の実施の形態 1における誘導加熱調理器 11の断面図である。図 2と図 3は誘導加熱調理器 11の斜視図である。図 4は誘導加熱調理器 11の分解斜視図である。調理器 11はキャビネット 12のワークトップ 13に設けた開口 14に上から落とし込んでキャビネット 12に組み込まれている。キャビネットは外郭 12Dを有する。調理器 11の上面は、結晶化ガラスを素材とし調理容器 151を載置するトッププレート 15 で形成され、トッププレート 15の周囲はプレート枠 16で囲まれて覆われている。

[0009] 調理器 11の内ワークトップ 13に入る部分である外郭ケース 17はその上端にワークトップ 13に係止されるフランジ 17Aを有する。トッププレート 15には調理容器を載置する位置を示す加熱部 18 A、 18B、 18Cが印刷され、トッププレート 15の前部には加熱部 18A、 18B、 18Cに対応して操作部 19A、 19B、 19Cが配されている。操作部 19A、 19B、 19Cは、トッププレート 15に印刷された電極であり、その電極に触れて電気的容量が変化することで反応する静電容量式のタツチキーである。

[0010] 調理器 1の内部の加熱部 18A、 18Bに対応する位置には、加熱部 18A、 18Bを誘導加熱する誘導加熱部である加熱コイル 20A、 20Bが配され、調理器 11の内部の加熱部 18Cに対応する位置、すなわち加熱コイル 20A、 20Bの後方に電気抵抗発熱式加熱部であるラジェントヒーター 21が配されている。調理器 11の内部の操作部 19A、 19B、 19Cに対応する位置には操作回路ユニット 22が外郭 17に係止して固定されている。加熱コイル 20A、 20Bの通電を制御する通電制御装置である回路ュニット 23A、 23B力 Sカロ熱コイル 20A、 20Bの下方に配される。回路ユニット 23A、 23 Bに対応した前方で操作回路ユニット 22下に冷却ファン 24A、 24Bがそれぞれ配置される。冷却ファン 24A、 24Bの下方の外郭 17の底面には、冷却ファン 24A、 24B に近接して配した吸気口 25A、 25Bがそれぞれ設けられる。冷却ファン 24A、 24B は空気を吸う吸気面 124A、 124Bをそれぞれ有する。吸気口 25A、 25Bは吸気面 1 24A、 124Bにそれぞれ対向し、冷却ファン 24A、 24Bを吸気口 25A、 25B力それぞれ吸気する。 [0011] 回路ユニット 23A、 23Bはカロ熱コィノレ 20A、 20Bにそれぞれ対応したインバーター回路を構成する発熱部品であるスイッチング素子 27A、 27Bを放熱するヒートシンク 26A、 26Bと、共振コンデンサ 28A、 28Bおよびその他の部品を搭載している。

[0012] 回路ユニット 23A、 23Bは、ヒートシンク 26A、 26Bに固定した温度検知素子 29A、 29B、共振コンデンサ 28A、 28Bの後方に配置した温度検知素子 30A、 30B、および回路ユニット 23A、 23Bの後方部に配した温度検知素子 31 A、 3 IBがそれぞれ配されている。温度検知素子 29A、 29Bはヒートシンク 26A、 26Bにそれぞれ固定されてスイッチング素子 27A、 27Bの温度を直接的に検知する。温度検知素子 29A、 29 Bは、スイッチング素子 27A、 27Bの端子に近接した回路ユニット 23A、 23Bの表面に取り付けられ、間接的にスイッチング素子 27A、 27Bの温度を検知してもよい。温度検知素子 30A、 30Bは共振コンデンサ 28A、 28Bの後方の回路ユニット 23A面上に配置され、共振コンデンサ 28A、 28Bの温度を間接的に検知する力共振コンデンサ 28A、 28Bの表面に取り付け直接的に温度を検知してもよい。温度検知素子 31 A、 31Bは、回路ユニット 23A、 23B後方部空中の雰囲気温度を検知する力回路ユニット 23A、 23Bの表面に直接取り付けられて回路ユニット 23A、 23Bの温度を直接検知してもよい。

[0013] プレート枠 16は、トッププレート 15の端面が露出しないようにトッププレート 15を取り囲み、後辺の縦壁面に排気口 32が設けられている。排気口 32は調理器 11内部とトッププレート 15の裏面と外郭ケース 17のフランジ 17Aとの隙間を介して連通している。トッププレート 15の外形は外郭ケース 17の外形よりも大きい。

[0014] キャビネット 12の前面は、調理器 11の外郭ケース 17を覆う部分の上面材 33と、上面材 33の下部で、引き出しになった収納部 34の前面を覆う下面材 35で覆われている。上面材 33と下面材 35との隙間 33Aは、両者の衝突を避けるため 3〜5mm程度に設定されることが多い。調理器 11を組み込むキャビネット 12の標準幅が 60cmの場合に、上面材 33と下面材 35の間に隙間 33Aにより 15〜30平方センチメートル程度の面積の通気口 36が形成され、キャビネット 12内に外気を導入する。

[0015] 外郭ケース 17の底面 17Bを覆う底力バー 38が外郭ケースに取り付けられている。

底力バー 38には、吸気口 25A、 25Bとずれた位置に、すなわち吸気口 25A、 25Bに重ならな、ように分散して複数の吸気口 37が形成されて、る。吸気口 37の総面積は吸気口 25A、 25Bの総面積よりも大きい。

[0016] 調理器 11の底面が外郭ケース 17Bと底力バー 38により 2重底となり、吸気口 25A、

25Bの下方は底力バー 38により塞がれている。冷却ファン 24A、 24Bの吸い込み圧損を低減するために、外郭ケース 17の底面 17Bと底力バー 38の隙間 538は 10mm 力も 30mm程度確保するのが望まし、。

[0017] 次に、誘導加熱調理器 11の動作を説明する。

[0018] 吸気口 25A、 25Bの下方には吸気口 37は配されていないので、吸気口 25A、 25 Bの吸引圧力が直接吸気口 37にかからない。吸気口 37の総面積は吸気口 25A、 2 5Bの総面積よりも大きいので、吸気口 37の吸引圧力は吸気口 25A、 25Bの吸引圧力より低い。したがって、キャビネット 12の収納部 34に例えばポリ袋や食品用ラップなどフィルム状の軽、異物が収納されて、ても、吸気口 37に異物が吸着されにくくなる。吸気口 37はそれらの総面積が吸気口 25A、 25Bの総面積よりも大きくかつ分散して配置されているので、吸気口 37の吸い込み風速が吸気口 25A、 25Bの吸い込み風速よりも低くなり、吸気口 37は異物を吸着しに《なる。また、複数の吸気口 37 は分散して配置されて、るので、底力バー 38の底面に異物が吸着されて複数の吸気口 37の一部分が遮蔽されても、複数の吸気口 37の全ては遮蔽されにく、。

[0019] 誘導加熱調理器 11では吸気口 37の全てが遮蔽されないので、ケース 11に収納されたスイッチング素子 27A、 27Bなどの発熱部品を冷却する能力が確保され、発熱部品の温度上昇を抑制する。温度検知素子 29A、 29B、 30A、 30B、 31 A, 31Bは異常な温度上昇を検知すると温度保護装置が働いて調理器 11の動作が停止するが、吸気口 25A、 25B、 37によりこれによる動作の停止が低減され、使いやすい誘導加熱調理器 11が得られる。

[0020] (実施の形態 2)

図 5は本発明の第 2の実施の形態における誘導加熱調理器 111の断面図である。図 6は誘導加熱調理器 111の斜視図である。図 1から図 4に示す実施の形態 1による誘導加熱調理器 11と同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。

[0021] 実施の形態 2による誘導加熱調理器 111は実施の形態 1による加熱調理器 11の底カバー 38の代わりに外郭ケース 17の底面 17Bのほぼ全体を覆う底力バー 41を有する。底力バー 41は、外郭ケース 17の底面 17Bに対向する底面 41Aと、底面 41Aと外享 Gケース 17とに連結して!/ヽる縦壁面 42、 43、 44、 45とを有する。縦壁面 42、 43、 4 4、 45には複数の吸気口 46が設けられ、外郭ケース 17の底面 17Bに設けられた吸気口 25A、 25Bに連通している。複数の吸気口 46は調理器 111の外周近くで、夫々離れた位置に分散して設けられて！/ヽる。

[0022] 誘導加熱調理器 111の動作を説明する。

[0023] 複数の吸気口 46は夫々離れた位置に分散して設けられているので、吸気口 46力 S 全て異物で遮蔽される事はほとんど起こり得ない。吸気口 46全体が遮蔽されることは、底力バー 41全体に異物が吸着することである。キャビネット 12の標準的な 60cmの幅と 60cm以上の奥行きを考えると、吸気口 46全部を遮蔽するには、例えばポリ袋や食品用ラップなどフィルム状の軽、通常の異物であるが、実際には底力バー 41の縦壁面 42、 43、 44、 45を覆うことはな!/、。

[0024] 調理器 111の底面の下方に異物が有る場合、複数の吸気口 46の一部分が遮蔽されても全部は遮蔽されにくぐスイッチング素子 27A、 27Bなど発熱部品の温度上昇を確実に抑制できる。したがって、温度検知素子 29A、 29B、 30A、 30B、 31A、 31 Bが異常温度上昇を検知して温度保護装置が働、て調理器 111の動作が停止することが低減し、使、やす、誘導加熱調理器 111が得られる。

[0025] なお、複数の吸気口 46の開口総面積を吸気口 25A、 25Bのそれよりも大きくすることで、吸気口 46での吸込み風速が吸気口 25A、 25Bより低くなり、異物をより吸着しに《できる。

[0026] 調理器 111の底面が外郭ケース 17Bと底力バー 41により 2重底となり、吸気口 25A 、 25Bの下方は底力バー 41により塞がれている。冷却ファン 24A、 24Bの吸い込み圧損を低減するために、外郭ケース 17の底面 17Bと底力バー 41の隙間 541は 10m mから 30mm程度確保するのが望まし、。

[0027] (実施の形態 3)

図 7は本発明の実施の形態 3、キャビネット 12に組み込んだ誘導加熱調理器 211 の断面図である。図 8は誘導加熱調理器 211の斜視図である。図 1から図 4に示す実施の形態 1による誘導加熱調理器 11と同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。

[0028] 調理器 211はキャビネット 12のワークトップ 13に設けた開口 14に上から落とし込んでキャビネット 12に組み込まれて、る。調理器 211の外郭ケース 17の底面 17Bには吸気口 25A、 25Bが設けられている。設置部 51はキャビネット 12内で調理器 211を設置する空間である。キャビネット 12には、外郭 12D内の空間の設置部 51と収納部 52との間を完全に仕切る仕切り板 53が設けられ、設置部 51にはキャビネット 12の外気に直接通じる通気口 54が設けられている。仕切り板 53は吸気口 25A、 25Bの下方に位置する。

[0029] 通気口 54は、キャビネット 12のワークトップ 13の前端 13Aから奥まった位置のヮークトップ 13の裏面 13Bの下方とキャビネット 12の最上段の引き出しの面材 55との隙間 13Cと、面材 55と桟板 56との間のパッキン 57により形成される隙間とによる通気路 58の奥の桟板 56に設けられている。

[0030] ワークトップ 13と面材 55との隙間 13Cは、キャビネット 12の外観上通常 3〜5mm程度に設定される。したがって、調理器 211を組み込むキャビネット 12の幅を 60cmとすれば、隙間 13Cの面積としては 15〜30平方センチメートル程度が確保できる。

[0031] また、調理器 211は回路ユニット 23A、 23Bに通電するための電源プラグ 60を有する。電源プラグ 60を接続する電源コンセント 59は、電源プラグ 60がキャビネット 12 のワークトップ 13に向くようにワークトップ 13に固定されて!、る。電源プラグ 60を差し込んだとき、電源プラグ 60と仕切り板 53との隙間 60Aは電源プラグ 60の外部電極より短くなるように設定する。

[0032] 以下に誘導加熱調理器 211の動作を説明する。

[0033] キャビネット 12内は仕切り板 53で調理器 211が設置される設置部 51と収納部 52とに完全に分離される。キャビネット 12の通気口 54が設置部 51に直接連通するので、冷却ファン 24A、 24Bによる吸引力はキャビネット 12の収納部 52に作用せず、収納部 52に入れた例えばポリ袋や食品用ラップなどフィルム状の薄いものが冷却ファン 2 4A、 24Bに吸い寄せられることはない。

[0034] 収納部 52に収納されたものは、上方が仕切り板 53で遮断されているので、調理器 211の吸気口 25A、 25Bを遮蔽しない。さらに、冷却ファン 24A、 24Bの排気圧力が外郭ケース 17の接合部などの隙間を通り、冷却ファン 24A、 24Bの吸引力により負圧になっている設置部 51に廃熱が漏れる可能性があるが、漏れた廃熱が仕切り板 5 3で収納部 52に達しないよう遮断されるので、収納部 52に収納された物 (食品等）の温度の上昇を防止できる。

[0035] また、電源プラグ 60は、仕切り板 53の上方の空間である調理器設置部 51でコンセント 59に接続されるので、仕切り板 53にコードを通す穴を設ける必要はない。これにより、キャビネット 12の収納部 52が密閉され、収納部 52に虫が入るのを防止できる。

[0036] 電源プラグ 60の外部電極がキャビネット 12のワークトップ 13〖こ向くよう〖こコンセント 59を固定し、かつ電源プラグ 60を差し込んだときに形成される電源プラグ 60と仕切り板 53との隙間 60Aを外部電極よりも短くする。これにより、電源プラグ 60が抜けるとき仕切り板 53に当たって電源プラグ 60の抜けが防止でき、仕切り板 53で電源プラグ 60が見えなくても抜けによる電源プラグ 60の接続不良は生じない。

[0037] (実施の形態 4)

図 9は本発明の実施の形態 4における、キャビネット 12に組み込まれた誘導加熱調理器 311の断面図である。図 1から図 4に示す実施の形態 1による誘導加熱調理器 1 1と同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。

[0038] 実施の形態 4では、キャビネット 12内に仕切り板 71が設けられる。仕切り板 71の後端 71 Aは調理器 311の外郭ケース 17の後面 17Cの略上方に位置する。キャビネット 12内部は仕切り板 71によって、調理器 311が設置される空間である設置部 51と収納部 52とに分離される。仕切り板 71の後端 71Aは外郭ケース 17の後面 17Cと略上方に位置するので、仕切り板 71の後端 71Aからキャビネット 12の後壁 12Aまでの幅 12B間で、設置部 51と収納部 52とが連通している。仕切り板 71は吸気口 25A、 25 Bの下方に位置する。

[0039] これにより、キャビネット 12内は、仕切り板 71で調理器設置部 51と収納部 52とに大きく分離され、キャビネット 12の通気口 54が調理器設置部 51に直接通じるので、冷却ファン 24A、 24Bによる吸引力はキャビネット 12の収納部 52に作用しにくくなる。したがって、収納部 52に入れたものが調理器 11の吸気口 25A、 25Bを遮蔽しにくくなる。

[0040] また、キャビネット 12内が仕切り板 71で設置部 51と収納部 52とに分離されるので、調理器 11の冷却ファン 24A、 24Bの排気圧力により外郭ケース 17の接合部などの隙間を通り設置部 51へ漏れた廃熱は、仕切り板 71の上方にある冷却ファン 24A、 2 4Bの吸引力により負圧になっている設置部 51へ吸引される。

[0041] 仕切り板 71は調理器 311の外郭ケース 17の底面 17Bをほぼ覆う範囲に設けられるので、外郭ケース 17の接合部などの隙間を通り設置部 51へ漏れた廃熱は仕切り板 71によって受け止められて吸気口 25A、 25Bに吸引される。しがたつて、この廃熱はキャビネット 12内の収納部 52には達し難ぐ収納部 52に入れた物 (食品等）の温度上昇を防止できる。

[0042] 仕切り板 71の後端 71Aとキャビネット 12の後壁 12Aとの間の隙間 12Bに電源コード 61や電源コンセント 59を設置できるので、設置しやすい調理器 311が得られる。

[0043] (実施の形態 5)

図 10は本発明の実施の形態 5における、キャビネット 12に組み込まれた誘導加熱調理器 411の断面図である。図 1から図 4に示す実施の形態 1による誘導加熱調理器 11と同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。

[0044] 実施の形態 5では、調理器 411が設置される空間である設置部 51と収納部 52とを仕切る仕切り板 81がキャビネット 12内に設けられてヽる。仕切り板 81の後端 81 Aとキャビネット 12の後壁 12Aとの間に隙間 12Cが形成されて、る。隙間 12Cは設置部 51と収納部 52とが連通する通気連結路 82を形成している。仕切り板 81の後端 81A は外郭ケース 17の後面 17Cよりも後方に位置する。すなわち、外郭ケース 17の後面 17Cよりも仕切り板 81の後端 81Aはキャビネット 12の後壁 12Aに近い。また、外気と収納部 52とを連通する通気口 83が仕切り板 81より下に設けられている。仕切り板 81 は吸気口 25A、 25Bの下方に位置する。

[0045] 外気が隙間 12Cの通気連結路 82を通って設置部 51内に導かれ、調理器 411内の冷却ファン 24A、 24Bに吸い込まれる。調理器 411の熱気は設置部 51内に漏れる力収納部 52内に外気が導入されて通気連結路 82を通って冷却ファン 24A、 24 Bにより上方に流れる。したがって、収納部 52内には熱気が殆ど拡散せずに再度吸気口 25A、 25Bに吸い込まれ、収納部 52の温度上昇を抑止できる。

[0046] (実施の形態 6)

図 11は本発明の実施の形態 6における、キャビネット 12に組み込まれた誘導加熱調理器 511の断面図である。図 9に示す実施の形態 4による誘導加熱調理器 11と同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。

[0047] 実施の形態 6では、キャビネット 12は、仕切り板 92で調理器 11を設置する空間である設置部 91と収納部 93とに分離される。仕切り板 92の下方のキャビネット 12内の空間には、それぞれ引き出し力も成る上段収納庫 94と下段収納庫 95が設けられている。仕切り板 92は上段収納庫 94の上面を塞いでいる。仕切り板 92は吸気口 25A 、 25Bの下方に位置する。

[0048] 収納部 93の最上部の上段収納庫 94の上面が仕切り板 92で塞がれるので、上段収納庫 94内の温度上昇を抑えることができる。下段収納庫 95の上部のほとんどは上段収納庫 94でほとんどが塞がれており、調理器 511からの熱気は果断収納庫 95に達しにくい。したがって、収納部 93全体の温度上昇を抑えられ、収納部 93内を自由に構成して収納部 93の不活用スペースを少なくして収納効率を上げることができる。

[0049] なお、実施の形態 6では収納部 93は上段収納庫 94と下段収納庫 95により 2層の引き出し構成としたが、これに限定するものでない。収納部 93は、 3層以上の収納庫を有し、そのうち最上段の収納庫の上面を仕切り板 92で塞ぐことで同様の効果を得ることができる。また、収納部 93を単層の引き出し構成とし、引き出しの上面を仕切り板 92で塞いでも同等の効果を得ることができる。

[0050] キャビネット 12内に通じる通気口 54は、実施の形態 6では設置部 91に通じている 1S これに限定するものでない。通気口 54は仕切り板 92より下の収納部 93に通じる位置にあってもよぐ多層の収納庫のうち最上層の収納庫の上面を仕切り板 92で塞ぐことで同様の効果を得ることができる。

産業上の利用可能性

[0051] 本発明によれば設置されるキャビネット内に入れたポリ袋やラップなどフィルム状の異物で吸気口が塞がれて冷却能力が低下することがないので、冷却する必要のある誘導加熱調理器に有用である。

Claims

請求の範囲

[1] 外部と連通する通気口を有するキャビネットに設置される誘導加熱調理器であって、調理容器を載置するトッププレートと、

前記調理容器を誘導加熱する誘導加熱部と、

前記誘導加熱部への通電を制御する通電制御装置と、

前記通電制御装置を冷却する冷却ファンと、

前記通電制御装置と前記冷却ファンとを収納し、前記キャビネット内に位置する底面を有する外郭ケースと、

前記外郭ケースの前記底面を覆う底力バーと、

を備え、

前記外郭ケースの前記底面には前記冷却ファンに空気を流す第 1の吸気口が形成され、

前記底力バーには、前記第 1の吸気口と重ならない位置に複数の第 2の吸気口が形成され、

前記トッププレートには排気口が形成された誘導加熱調理器。

[2] 前記底力バーは、前記外郭ケースの前記底面に対向する底面と、前記底力バーの前記底面と前記外郭ケースとを接続する壁面とを有し、

前記複数の第 2の吸気口は前記底力バーの前記壁面に形成された、請求項 1に記載の誘導加熱調理器。

[3] 前記底力バーは、前記外郭ケースの前記底面に対向する底面と、前記底力バーの前記底面と前記外郭ケースとを接続する壁面とを有し、

前記複数の第 2の吸気口は前記底力バーの前記底面に形成された、請求項 1に記載の誘導加熱調理器。

[4] 外部と連通する通気口を有するキャビネットに設置される誘導加熱調理器であって、調理容器を載置するトッププレートと、

前記調理容器を誘導加熱する誘導加熱部と、

前記誘導加熱部への通電を制御する通電制御装置と、

前記通電制御装置を冷却する冷却ファンと、前記通電制御装置と前記冷却ファンとを収納し、前記キャビネット内に位置する底面を有する外郭ケースと、

を備え、

前記トッププレートには排気口が形成され、

前記キャビネットは、前記誘導加熱調理器を設置する空間である設置部と収納部とに前記キャビネット内を分離する仕切り板を有し、

前記仕切り板は前記第 1の吸気口の下方に位置する誘導加熱調理器。

[5] 前記仕切り板は前記キャビネット内を前記設置部と前記収納部とに完全に分離する

、請求項 4に記載の誘導加熱調理器。

[6] 前記通電制御装置に通電するため電源プラグをさらに備え、

前記キャビネットには前記電源プラグを接続するための電源コンセントが固定された

、請求項 4に記載の誘導加熱調理器。

[7] 前記仕切り板は後端を有し、

前記外郭ケースは、前記仕切り板の前記後端の略上方に位置する後面を有する、請求項 4に記載の誘導加熱調理器。

[8] 前記仕切り板は後端を有し、

前記キャビネットは後壁を有し、

前記外郭ケースは後面を有し、

前記仕切り板の前記後端と前記キャビネットの前記後壁との間に隙間が形成され、前記外郭ケースの前記後面より、前記仕切り板の前記後端は前記キャビネットの前記後壁に近！ヽ、請求項 4に記載の誘導加熱調理器。

[9] 前記キャビネットの前記収納部は上面が開口する第 1の収納庫を有し、

前記仕切り板は前記第 1の収納庫の前記上面を塞ぐ、請求項 4に記載の誘導加熱調理器。

[10] 前記キャビネットの前記収納部は前記第 1の収納庫の下方に位置する第 2の収納庫をさらに有し、前記第 2の収納庫の上面は開口し、

前記第 1の収納庫は前記第 2の収納庫の前記上面を塞ぐ、請求項 9に記載の誘導加熱調理器。

誘導加熱調理器を設置するためのキャビネットであって、

外部と連通する通気口を有して内部に空間を形成する外郭と、

前記外郭内の前記空間を仕切る仕切り板と、

を備え、

前記誘導加熱調理器は、

調理容器を載置するトッププレートと、

前記調理容器を誘導加熱する誘導加熱部と、

前記誘導加熱部への通電を制御する通電制御装置と、

前記通電制御装置を冷却する冷却ファンと、

を備え、

前記トッププレートには排気口が形成され、

前記仕切り板は、前記誘導加熱調理器を設置する空間である設置部と収納部とに前記キャビネット内を分離し、

前記通気口が前記設置部に連通しかつ前記冷却ファンの吸引力が前記収納部に作用しな、ように前記仕切り板が設けられたキャビネット。