明 細 書
平面蛍光ランプ電極被覆用無鉛ガラスおよび平面蛍光ランプ
技術分野
[0001] 本発明は、平面蛍光ランプ(Flat Fluorescent Lamp。以下、 FFLという。)およ びその電極を絶縁被覆するのに適した無鉛ガラスに関する。
背景技術
[0002] 液晶ディスプレイのバックライト等に用いられる薄型平板状光源として FFLが広く知 られている(たとえば、特開平 7— 21984号公報、特開 2003— 203608号公報等を 参照)。
[0003] FFLの構造としては多くのものが提案されて 、るがその代表的なものの概略断面 図を図 1に示す。
[0004] 11は背面ガラス基板、 12は前面ガラス基板、 20は側壁であり、これらによって囲ま れ密封された空間 50に放電ガス (図示せず)が封じられて!ヽる。
[0005] 背面ガラス基板 11の前面ガラス基板 12と対向する面には放電ガス中で放電を起さ せるための対電極となる電極 2が形成され、電極 2は絶縁のためにガラス 1で被覆さ れている。
[0006] ガラス 1の表面と、前面ガラス基板 12の背面ガラス基板 11と対向する面とにはそれ ぞれ蛍光体層 31、 32が形成され、蛍光体層 31と 32の間にはスぺーサ 40が置かれ ている。
[0007] 背面ガラス基板 11および前面ガラス基板 12はたとえばソーダライムシリカガラス基 板または歪点が 550°C以上である高歪点ガラス基板である。
[0008] 側壁 20は通常、側壁本体(図示せず)と、それと背面ガラス基板 11および前面ガラ ス基板 12との隙間を封じる封着ガラス(図示せず)とからなる。側壁 20の内面には通 常蛍光体層が形成される。
[0009] 空間 50に封じられている放電ガスとしては Xeガスが一般的である。この Xeガスに は Neガスや Hgガスを少量含有させてもよ!、。
電極 2は銀電極が一般的である。
[0010] ガラス 1は、軟化点(Ts)力 50〜650°C、 50〜350°Cにおける平均線膨張係数( 以下、この平均線膨張係数を aと記す。 )が 60 X 10_7〜90 X 10_7/°Cである鉛ガ ラスである。
[0011] 蛍光体層 31、 32は通常、蛍光体ペーストを焼成して得られる。
スぺーサ 40は背面ガラス基板 11および前面ガラス基板 12と膨張係数が整合して いるガラス、セラミックス等力 なり、その形状は特に限定されず、球、楕円体、角柱等 の形状が例示される。スぺーサ 40の表面には通常蛍光体層が形成される。
このような FFLはたとえば次のようにして製造される。
[0012] 所定寸法のガラス基板を用意し、ドリル等を用いてこれに排気 Z封止用孔を開け、 その後洗浄、乾燥して背面ガラス基板 11とする。
[0013] 背面ガラス基板 11の一方の面に銀ペーストをスクリーン印刷法によってパターン印 刷し、その後乾燥、焼成して電極 2とする。この電極 2は銀電極である。
[0014] 背面ガラス基板 11の電極 2が形成されている面に鉛ガラスペーストをスクリーン印 刷法、ダイコート法等によって塗布し、その後乾燥、焼成して電極 2を被覆するガラス
1とする。
[0015] ガラス 1の表面に蛍光体ペーストをスクリーン印刷法、スピンコート法等によって塗 布し、その後乾燥、焼成して蛍光体層 31とする。
[0016] 一方、所定寸法のガラス基板を用意し、これを洗浄、乾燥し前面ガラス基板 12とす る。
前面ガラス基板 12の一方の面に蛍光体ペーストをスクリーン印刷法、スピンコート 法等によって塗布し、その後乾燥、焼成して蛍光体層 32とする。
[0017] 前記側壁本体となるべき外枠フレームを、背面ガラス基板 11および前面ガラス基板 12と膨張係数が整合するガラス、セラミックス等によって作製する。外枠フレームの表 面には通常、ディップ法等により蛍光体ペーストを塗布され、その後乾燥される。
[0018] また、外枠フレームに用いたものと同じガラス、セラミックス等によって、高さが外枠 フレームの高さと同じスぺーサ 40を作製する。スぺーサ 40の表面には通常、ディップ 法等により蛍光体ペーストが塗布され、その後乾燥される。
[0019] 次に、以上のようにして準備された部材を組み立てる。
蛍光体層 31が形成されている背面ガラス基板 11の周縁部に封着ガラスペーストを デイスペンサ等を用いて塗布し、その上に外枠フレームを載置する。封着ガラスとし ては PbO— B O系ガラス、 PbO-B O—ZnO系ガラス、 PbO— B O—SiO系ガ
2 3 2 3 2 3 2 ラス等の鉛ガラス、 SnO— P O系ガラス、 B O— Bi O系ガラス等の無鉛ガラスが
2 5 2 3 2 3
知られている。
蛍光体層 31の表面にスぺーサ 40を封着ガラスペーストを用 、て接着させる。
[0020] 前記載置された外枠フレームの上面に封着ガラスペーストを塗布し、その上に蛍光 体層 32が形成されている面が下になるように前面ガラス基板 12を載置する。
[0021] 背面ガラス基板 11と前面ガラス基板 12に力を加えながら焼成し、封着ガラスペース トを封着ガラスとし、乾燥された蛍光体ペーストを蛍光体とする。これにより、外枠フレ ームおよび封着ガラス力もなる側壁 20が形成され、スぺーサ 40は封着ガラス(図示 せず)によって蛍光体層 31に固着される。
[0022] このようにして組み立てられたパネルの排気 Z封止用孔を用いてパネル内部を真 空引きし、その後パネル内部に放電ガスを入れ、排気 Z封止用孔を封止する。封止 は、背面ガラス基板 11と膨張係数が整合しているガラスペレットを排気 Z封止用孔に セット、焼成して行われる力 ガラスペレットに限らず金属ペレット等を用いてもよい。
[0023] 放電ガスが封入されたパネルの前面には通常、拡散シート、 BEF (プリズム)シート が貼付され、また、その背面には A1板等の金属板あるいはセラミックス板等のヒートシ ンクが貼付される。
ノ《ネルには取り出し配線がなされ、 FFLとされる。
[0024] 図 1は対電極を構成する電極のすべてが一方のガラス基板に形成されて!ヽる場合 の一例を示すが、対電極を構成する電極が別々のガラス基板(図 1でいえばガラス基 板 11、 12の双方)に形成されていてもよぐ特開平 7— 21984号公報にはそのような FFLが開示されている。
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0025] 特開平 7— 21984号公報に開示されている FFLでは電極被覆用ガラス(図 1のガラ ス 1に相当)として PbOを主成分とする低融点ガラスに TiOを添カロしたものが用いら
れている。
しかし、近年は鉛を使用しない製品が求められている。本発明はこのような課題を 解決するための無鉛ガラスであって FFL電極被覆に用いることができるものおよび鉛 を使用しない FFLが実現可能となる FFLの提供を目的とする。
課題を解決するための手段
[0026] 本発明は、下記酸化物基準のモル%表示で、 B O 20〜50%、SiO 5〜35%
2 3 2
、ΖηΟ 10〜30%、Α1 Ο 0〜10%、 SrO 0〜10%、 BaO 0〜20%、 Li O+N
2 3 2 a O+K O 2〜16%、力も本質的になる FFL電極被覆用無鉛ガラス (本発明のガ
2 2
ラス A)を提供する。
[0027] また、同表示で、 B O 20〜50%、 SiO 5〜35%、 ZnO 10〜30%、 Al O 0
2 3 2 2 3
〜10%、SrO 0〜10%、BaO 6〜16%、 Li O 2〜16%、Na O+K O 0〜10
2 2 2
%、 Bi O 0〜9%、 CuO + CeO 0〜2%から本質的になり、(B O +SiO +A1
2 3 2 2 3 2 2
O ) / (Bi O +BaO)が 3. 25以上であり、 MgOまたは CaOを含有する場合 MgO
3 2 3
+ CaOが 8モル0 /0以下である無鉛ガラス (本発明のガラス B)からなる FFL電極被覆 用ガラスを提供する。
[0028] また、同表示で、 B O 20〜50%、 SiO 5〜35%、 ZnO 10〜30%、 Al O 0
2 3 2 2 3
〜10%、SrO 0〜10%、BaO 6〜16%、 Li O 2〜16%、Na O+K O 0〜10
2 2 2
%、 CuO + CeO 0〜2%から本質的になり、 Bi Oを含有しない無鉛ガラス (本発
2 2 3
明のガラス C)からなる FFL電極被覆用ガラスを提供する。
[0029] また、対向する 2枚のガラス基板とそれらの周縁間に形成された側壁とによって囲ま れた空間に放電ガスが存在し、当該放電ガス中で放電を起させるための対電極の一 方の電極が前記 2枚のガラス基板の対向する面の一方の面に形成され、その電極が ガラスで被覆されており、前記放電によって蛍光を発する蛍光体層が前記放電ガスと 接するように形成されて ヽる平面蛍光ランプであって、前記電極を被覆して ヽるガラ スが無鉛ガラスである FFL (本発明の FFL1)を提供する。
[0030] また、対向する 2枚のガラス基板とそれらの周縁間に形成された側壁とによって囲ま れた空間に放電ガスが存在し、当該放電ガス中で放電を起させるための対電極の一 方の電極が前記 2枚のガラス基板の対向する面の一方の面に形成され、その電極が
ガラスで被覆されており、前記放電によって蛍光を発する蛍光体層が前記放電ガスと 接するように形成されて ヽる平面蛍光ランプであって、前記電極を被覆して ヽるガラ スが前記 FFL電極被覆用無鉛ガラスである FFL (本発明の FFL2)を提供する。 発明の効果
[0031] 本発明によれば、 FFL電極被覆用ガラスであって無鉛のものが得られる。
また、前記封着ガラスおよびガラス基板として無鉛ガラス力もなるものは知られて ヽ るので、そのようなものを使用すれば無鉛 FFLが実現できる。
図面の簡単な説明
[0032] [図 1]平面蛍光ランプの概略断面図である。
符号の説明
[0033] 1:ガラス (電極被覆ガラス)、 2:電極、 11:背面ガラス基板、 12:前面ガラス基板、 2 0 :側壁、 31、 32 :蛍光体層、 40 :スぺーサ、 50 :空間(放電空間)。
発明を実施するための最良の形態
[0034] 本発明のガラス A、 B、 C (以下、これらをあわせて本発明のガラスという。)は通常粉 末状とされる。
たとえば、本発明のガラスの粉末は印刷性を付与するための有機ビヒクル等を用い てガラスペーストとされ、ガラス基板上に形成された電極上に前記ガラスペーストを塗 布、焼成して電極を被覆する。なお、有機ビヒクルとはェチルセルロース等のバイン ダを α—テルビネオール等の有機溶剤に溶解したものである。また、グリーンシート 法を用いて電極を被覆してもよ ヽ。
[0035] 本発明のガラスの粉末に必要に応じて耐熱顔料やセラミックスフイラ一を添加したも のを電極被覆材料として使用してもょ 、。
[0036] 耐熱顔料としては、クロム'銅を主体とする複合酸化物粉末、クロム'鉄を主体とする 複合酸化物粉末等の黒色顔料、ルチル型酸化チタン粉末、アナタース型酸化チタン 粉末等の白色顔料、などが例示される。
[0037] セラミックスフイラ一としては、誘電率や焼結性の調整などが可能なシリカ粉末、ァ ルミナ粉末などが例示される。
[0038] 本発明のガラスは特に透明電極や銀電極の被覆に好適である。
本発明のガラスの Tsは 450〜650°Cであることが好ましい。 Tsが 650°C超では、通 常使用されて 、るガラス基板 (ガラス転移点: 550〜620°C)が焼成時に変形するお それがある。
[0039] ガラス転移点が 610〜630°Cであるようなガラス基板を用いる等の場合には、 Tsは
630°C以下であることが好ましぐ 580〜600°Cであること力 Sより好ましい。
[0040] ガラス転移点が 550〜560°Cであるようなガラス基板を用いる等の場合、 Tsは 580
°C未満であることが好ましぐまた 530°C以上であることが好まし!/、。
[0041] Tsは好ましくは 520°C以上、より好ましくは 550°C以上であり、ガラス転移点が 610
〜630°Cであるようなガラス基板を用いる等の場合には 580°C以上であることが特に 好ましい。
[0042] 前記ガラス基板としては通常、 αが 80 X 10一7〜 90 X 10_7Z°Cのものが用いられ る。したがってこのようなガラス基板と膨張特性をマッチングさせ、ガラス基板のそりや 強度の低下を防止するためには、本発明のガラスの aは好ましくは 60 X 10_7〜90 X 10"V°C,より好ましくは 70 X 10_7〜85 X 10_7Z。Cである。
[0043] 本発明のガラスは、 Ts力 50〜650°C、 a力 ½0 X 10_7〜90 X 10_7/°Cであるこ とが好ましい。
[0044] 本発明のガラスの 1MHzにおける比誘電率( ε )は 12以下であることが好ましい。
εが 12超では FFL点灯時の消費電力が大きくなるおそれがあり、より好ましくは 9. 5 以下、特に好ましくは 9以下、最も好ましくは 8. 5以下である。
[0045] 本発明のガラスの 250°Cにおける比抵抗 )は 109 Ω cm以上であることが好まし い。 が 109 Ω cm未満では電気絶縁不良が起こるおそれがある。
[0046] 本発明のガラスは基板上の銀電極被覆に用いた場合に銀発色現象を呈さな!/ヽ、ま たは銀発色現象を呈したとしても顕著ではないものであることが好ましい。なお、銀発 色現象とは、たとえばガラス基板上に形成された銀電極をガラスで被覆した場合に、 そのガラスに銀が拡散しガラスが茶色または黄色に着色する現象である。
[0047] 次に、本発明のガラス B、 Cの組成についてモル百分率表示を用いて説明する。
B Oはガラスを安定ィ匕させる成分であり、必須である。 B Oが 20%未満ではガラ
スが不安定になり、好ましくは 22%以上であり、 Tsを高くしたい、 εを小さくしたい等 の場合にはより好ましくは 25%以上である。 Β Οが 50%超では Tsが高くなり、好ま
2 3
しくは 45%以下、典型的には 40%以下である。
[0048] SiOはガラスを安定化させる成分であり、必須であり、また、銀発色現象を抑制す
2
る効果を有する。 SiOが 5%未満ではガラスが不安定になり、また耐候性が低下する
2
。 Tsを高くしたい、 εを小さくしたい等の場合には SiOは好ましくは 7%以上、より好
2
ましくは 10%以上、特に好ましくは 13%以上である。 SiOが 35%超では Tsが高くな
2
り、好ましくは 29%以下、より好ましくは 25%以下、典型的には 24%以下である。
[0049] ZnOは Tsを低下させる成分であり、必須である。 ZnOが 10%未満では Tsが高くな り、好ましくは 15%以上、より好ましくは 17%以上であり、 30%超では焼成時に結晶 が析出しやすくなり、好ましくは 29%以下、より好ましくは 28%以下、典型的には 25 %以下である。
[0050] Al Oは必須ではないが、ガラスを安定ィ匕させるために 10%まで含有してもよい。
2 3
Al O力^ 0%超では失透しやすくなり、好ましくは 8%以下、より好ましくは 7%以下
2 3
である。 Al Oを含有する場合その含有量は 2%以上であることが好ましい。
2 3
[0051] B O、 SiOおよび Al Oの含有量の合計 B O + SiO +A1 Oは本発明のガラス
2 3 2 2 3 2 3 2 2 3
B、 C、特にガラス Bにおいては 46%以上であることが好ましい。同合計が 46%未満 では前記 εが大きくなるおそれがあり、より好ましくは 48%以上、特に好ましくは 49 %以上である。
[0052] SrOは必須ではな 、が、耐水性を向上させる、分相を抑制する、または aを大きく するために 10%まで含有してもよい。 SrOが 10%超では Tsが高くなる等のおそれが あり、好ましくは 7%以下、より好ましくは 5%以下、特に好ましくは 4%以下である。な お、 SrOを 3%以下または 2%以下とすることが好まし 、場合がある。
[0053] BaOは、分相を抑制する、 aを大きくする等の効果を有し、必須である。 BaOが 6% 未満では前記効果が小さぐ好ましくは 7%以上、典型的には 8%以上であり、 16% 超では (Xがかえつて大きくなりすぎ、好ましくは 14%以下である。
[0054] Li Oは Tsを低下させる、 0Lを大きくする等の効果を有し、必須である。 Li Oが 2%
2 2 未満では前記効果が小さぐ好ましくは 2. 5%以上、より好ましくは 4%以上、特に好
ましくは 5%以上であり、 16%超では ocが大きくなりすぎる。
なお、典型的には Li Oが 4〜16%、かつ BaOが 5〜14%である。
2
[0055] Na Oおよび K Oは!、ずれも必須ではな 、が、 Tsを低下させるため、または αを大
2 2
きくするために 、ずれか一方または両者を、合計で 10%までの範囲で含有してもよ い。 Na O +K Oが 10%超では αがかえつて大きくなりすぎる。
2 2
[0056] Na Oを含有する場合、その含有量は 9%以下であることが好ましい。 Na O含有量
2 2 は典型的には 6%以下である。
[0057] K Oを含有する場合その含有量は、好ましくは 9%以下である。 K Oが 9%超では
2 2
ガラス基板との膨張特性マッチングが困難になる等のおそれがある。 K o
2 の含有量 は、より好ましくは 6%以下、特に好ましくは 4%以下、最も好ましくは 3%以下である。
[0058] Li 0、 Na Oおよび Κ Οの含有量の合計 Li O +Na O +K Oは 16%以下である
2 2 2 2 2 2
ことが好ましい。また、 Li O + Na O +K Oは 4%以上であることが好ましぐ典型的
2 2 2
には 6%以上または 7%以上である。
[0059] ガラス Bにおいては、 Bi Oは必須ではないが Tsを低下させるために 9%まで含有
2 3
してもよい。 Bi O力 S9%超では εが高くなるおそれがあり、好ましくは 5%以下、より
2 3
好ましくは 4%以下である。 Bi Oを含有しない、または Bi Oを 1 %未満の範囲で含
2 3 2 3
有することが好ましい。なお、ガラス Cは Bi Oを含有しない。
2 3
[0060] モル比(B O + SiO +A1 O ) / (Bi O + BaO)はガラス Bにおいては 3. 25以上
2 3 2 2 3 2 3
であり、ガラス Cにおいては 3. 25以上であることが好ましい。同モル比が 3. 25未満 では εが大きくなる、またはそのおそれがあり、より好ましくは 3. 8以上である。
[0061] CuOおよび CeO は 、ずれも必須ではな 、が、銀発色現象を抑制した!/、等の場合
2
には合計で 2%まで含有してもよい。この場合、いずれか 1種のみを含有してもよいが 、 CuOは含有することが好ましぐ両者を含有することがより好ましい。 CuO + CeO
2 は好ましくは 1 · 6%以下である。 CuOおよび Ζまたは CeOを含有する場合 CuO +
2
CeOは、好ましく 0. 2%以上、より好ましくは 0. 4%以上である。 CuOおよび CeO
2 2 の両者を含有する場合それぞれの含有量はいずれも 0. 1〜0. 8%であることが好ま しい。
[0062] CuOを含有する場合、その含有量は好ましくは 0. 1 %以上、より好ましくは 0. 2%
以上、特に好ましくは 0. 3%以上である。
CeOを含有する場合、その含有量は好ましくは 0. 1%以上、より好ましくは 0. 2%
2
以上、特に好ましくは 0. 4%以上である。
[0063] ガラス Bにおいて銀発色現象をより抑制したい等の場合には、 Bi O力 l%以上か
2 3
つ CuO + CeOが 0. 2%以上であることが好ましぐ Bi Oが 1. 5%以上かつ CuO
2 2 3
+ CeOが 0. 5%以上であることがより好ましい。
2
[0064] この場合において CuOをたとえば 0. 2%以上含有する場合、 ZnO、 Na Oおよび
2
K Οの含有量の合計 ZnO+Na O+K Οは 30%以下であることが好ましぐより好ま
2 2 2
しくは 26%以下である。
[0065] 本発明のガラス B、 Cは本質的に上記成分力もなるが、本発明の目的を損なわない 範囲でその他の成分を含有してもよい。そのような成分を含有する場合、それらの含 有量の合計は、好ましくは 10%以下、より好ましくは 5%以下である。
[0066] 前記その他の成分としては、 Tsもしくは aの調整、ガラスの安定化、化学的耐久性 の向上等のための TiO、 ZrO、: La O、 Tsを低下させるための F等ハロゲン成分、
2 2 2 3
等が例示される。
本発明のガラス B、 Cは PbOを含有しない。
[0067] また、本発明のガラス B、 Cが MgOまたは CaOを含有する場合、それらの含有量の 合計はガラス Bにおいては 8%以下であり、ガラス Cにおいては好ましくは 8%以下で ある。 MgO + CaOは 3%以下であることが好ましぐ MgOおよび CaOはそれぞれ 2 %以下であることがより好ましぐ MgOを含有しないことが特に好ましい場合がある。
[0068] ガラス Bにおいて銀発色現象を抑制したい等の場合においては、 SiO力 7%以上
2
、 Al Oカ^〜 8%、 SrO力^)〜 5%、 Li Oが 2. 5%以上、 ZnO +Na O+K Oが 30
2 3 2 2 2
%以下、 CuOが 0. 2%以上であり、 MgOまたは CaOを含有する場合 MgO + CaO 力 ^3%以下であることが好ましい。 Al O力^〜 7%、 Li Oが 4%以上、 ZnO +Na O
2 3 2 2
+K Oが 26%以下であることがより好ましい。また、 BaOが 7%以上であることがより
2
好ましい。
[0069] 本発明のガラス B、 Cにおいて Tsを 530°C以上 580°C未満としたい場合、典型的に は、 B O力 23〜38%、 SiO力 〜 23%、 ZnO力 21〜28%、 Al O力 〜6%、 Ba
Oが 8〜11 %であって、 Li Oが 10〜15%かつ Na O +K Oが 0. 5〜6%である力
2 2 2
または、 Li Oが 8〜15%かつ Na O +K Oが 2〜6%である。
2 2 2
[0070] 本発明のガラス B、 Cにおいて Tsを 580°C以上 630°C以下とし、かつ銀発色を抑制 したい場合、典型的には、 B O力 9〜39%、 SiO力 2〜23%、 ZnOが 20〜28
2 3 2
%、 Al O力^〜 8%、 BaOが 14%以下、 Li Oが 13%以下、 Na O +K Oが 0〜6%
2 3 2 2 2
、 CuO + CeOが 0. 2モル0 /0以上である。
2
[0071] 次に、本発明のガラス Aの組成についてモル百分率表示を用いて説明する。
なお、 B O 、 SiO 、 ZnO、 Al Oおよび SrOの作用およびそれらの含有量に関す
2 3 2 2 3
る説明は本発明のガラス B、 Cの組成についての説明の該当部分と同じであるので 省略する。
[0072] BaOは必須ではないが、 αを大きくする等のために 20%まで含有してもよい。 BaO 力 S20%超では εが大きくなる、または銀発色現象が顕著になる。 BaOは好ましくは 1 8%以下である。 BaOを含有する場合その含有量は 2%以上であることが好まし 、。
[0073] Li 0、 Na Oおよび Κ Οは Tsを低下させる、 αを大きくする等の効果を有し、いず
2 2 2
れカ 1成分以上を含有しなければならない。 Li O + Na O +K Oが 2%未満では Ts
2 2 2
が高くなり、または が小さくなり、好ましくは 4%以上であり、 16%超では が大きく なりすぎ、好ましくは 14%以下である。
[0074] 本発明のガラス Aは本質的にこれら成分力 なる力 その他の成分を本発明の目 的を損なわない範囲で含有してもよい。そのような成分を含有する場合、それらの含 有量の合計は、好ましくは 15%以下、より好ましくは 10%以下である。
[0075] そのような成分として、銀発色現象抑制を目的とする成分である CuOおよび CeO
2 が例示される。 CuOまたは CeOを含有する場合 CuO + CeOは 5%以下であること
2 2
が好ましい。
[0076] 本発明の FFL1、 2はその放電電極の被覆に無鉛ガラスを用いる力 その無鉛ガラ スは Bi Oを含有しないことが好ましい。
2 3
当該無鉛ガラスはその εが 12以下であることが好ましい。
[0077] また、その無鉛ガラスは Tsが 450〜650°C、 aが 60 X 10_7〜90 X 10_7/°Cであ ることが好ましい。
[0078] 本発明の FFL2の放電電極の被覆には本発明のガラスが用いられる。 本発明の FFL1、 2の構造およびその製造方法はたとえば先に述べたようなもので あるが、これに限定されない。
[0079] 前記封着ガラスとして公知の無鉛ガラス力 なるもの、ガラス基板として公知の無鉛 のガラス基板をそれぞれ使用すれば鉛を使用しない FFLを実現できる。そのような無 鉛封着ガラスとしては、下記酸ィ匕物基準のモル百分率表示で、 SnO 50〜72%、 Z nO 0〜10%、 P O 25〜40%、力 本質的になる SnO— P O系ガラスが例示さ
2 5 2 5
れる。
無鉛ガラスで被覆されるべき放電電極は銀電極が典型的である。
実施例
[0080] 例 1〜75については表の B O力 CeOまでの欄にモル百分率表示で示す組成と
2 3 2
なるように、原料を調合して混合し、 1200〜1350°Cの電気炉中で白金ルツボを用 いて 1時間溶融し、薄板状ガラスに成形した後、ボールミルで粉砕し、ガラス粉末を得 た。なお、表の B+ Si+Alの欄に B O + SiO +A1 Oのモル百分率表示含有量を
2 3 2 2 3
、 BSiAlZBiBaの欄にモル比(B O + SiO +A1 O ) / (Bi O + BaO)をそれぞ
2 3 2 2 3 2 3
れ示す。
[0081] 例 1〜23、 31〜75は本発明のガラス、例 24、 25、 27〜30は本発明のガラス Aで あり、例 26は本発明のガラス以外のガラスである。
[0082] これらガラス粉末にっ ヽて、軟化点 Ts (単位: °C)、結晶化ピーク温度 Tc (単位: °C)
、前記平均線膨張係数 oc (単位: 10_7Z°C)、前記比誘電率 εおよび前記比抵抗
(単位: Ω cm)を以下に述べるようにして測定した。結果を表に示すが、空欄は測定 しなカゝつたことを示す。
[0083] Ts、 Tc: 800°Cまでの範囲で示差熱分析計を用いて測定した。 Tcの欄の「一」は、 800°Cまでで結晶化ピークが認められな力つたことを示す。
a:ガラス粉末を加圧成形後、 Tsより 30°C高い温度で 10分間焼成して得た焼成体 を直径 5mm、長さ 2cmの円柱状に加工し、熱膨張計で 50〜350°Cの平均線膨張 係数を測定した。
ε:ガラス粉末を再溶融し板状に成形後、加工して 50mm X 50mm X厚さ 3mmの
測定試料とした。測定試料の両面にアルミニウム電極を蒸着により作製し、 LCRメー タを用いて周波数 1MHzでの比誘電率を測定した。
P: εの測定試料と同じ試料を用いて 250°Cの電気炉中で比抵抗を測定した。表 には前記単位で表した pの常用対数を示す。
[0084] また、前記ガラス粉末 lOOgを有機ビヒクル 25gと混練してガラスペーストを作製した
。なお、有機ビヒクルは、 a テルビネオールにェチルセルロースを質量百分率表示 で 12%溶解して作製した。
[0085] 次に、大きさ 50mm X 75mm、厚さ 2. 8mmのガラス基板を用意し、このガラス基板 の表面 48mm X 73mmの部分にスクリーン印刷用銀ペーストを印刷し焼成して銀層 を形成した。なお、前記ガラス基板は、質量百分率表示組成が、 SiO 58%、 Al O
2 2 3
7%、Na O 4%、K O 6. 5%、 MgO 2%、 CaO 5%、 SrO 7%、 BaO 7. 5
2 2
%、 ZrO 3%、であり、またガラス転移点が 626°C、 a力 ¾3 X 10
2 "V°C,であるガ ラスカゝらなる。
[0086] このように銀層が形成されたガラス基板と、銀層が形成されていないガラス基板とを 用意し、それぞれの 50mm X 50mmの部分に前記ガラスペーストを均一にスクリーン 印刷後、 120°Cで 10分間乾燥した。これらガラス基板を昇温速度 10°CZ分で温度 が Tsに達するまで加熱し、さらにその温度を Tsに 30分間保持して焼成した。このよう にしてガラス基板上に形成されたガラス層の厚さは 30〜35 μ mであった。
[0087] 銀層が形成されたガラス基板上に前記ガラス層が形成された試料について、銀発 色の有無を調べた。結果を表に示す。
[0088] 銀発色:ガラス層の色が無色、青色または青緑色のものは銀発色が抑制されている として〇、ガラス層の色が黄色のものは銀発色が顕著であるとして Xとした。結果を表 の銀発色 Aの欄に示す。
[0089] また、銀発色現象をより顕著にさせるべく Tsよりも低 、温度、すなわち Tsが 600°C 以上のものに対しては 590°Cで、 Tsが 580°C以上 600°C未満のものに対しては 570 °Cで、 Tsが 560°C以上 580°C未満のものに対しては 550°Cでそれぞれ焼成して得ら れたガラス層について評価した。結果を表の銀発色 Bの欄に示す。なお、同欄にお ける〇は銀発色 Aの〇と同じであるが、△はガラス層の色が薄黄色、黄緑色等であつ
て銀発色がそれほど顕著ではなく焼成を Tsで行う等によって銀発色の抑制可能性 が存在するもの、 Xはガラス層の色が顕著な黄色であって銀発色が顕著なものであ る。
[0090] 例 76〜: L01についてはその組成力も Ts、 α、 εを計算によって求めた。その結果 を表に示す。
[0091] [表 1]
[0092] [表 2]
例 9 10 11 12 13 14 15 16
B203 32.3 32.2 38 41.6 36.1 29.1 33.3 32
S i o2 18.3 18.2 13 15.7 20.4 16.5 18. 9 18. 1
Z n O 21.5 21.5 21.6 18.5 12 29.1 22.2 21.4
A I 203 4.3 4.3 4.3 3.7 4.8 3.9 4.5 4.3
M g O 0 0 0 0 0 0 0 0
C a 0 0 0 0 0 0 0 0 0
S r O 0 0 0 0 0 0 0 4
B a 0 13.1 13 13.1 11.2 1 .6 11.8 9.8 9.4
L i 20 6.5 6.5 6 5.6 7.3 5.9 6.7 6.5
N a 20 0 0 3.2 0 0 0 0 0 κ2ο 0 0 0 0 0 0 0 0
B i 203 3.2 3.2 0 2.8 3.6 2.9 3.3 3.2
C u O 0.3 0.9 0.3 0.7 1 0.8 0.9 0.9
C e O 2 0.5 0.2 0.5 0.2 0.2 0.2 0.4 0.2
B+Si+AI 54.8 54.7 55.3 61.0 61.3 49.4 56.7 54.5
BSiAI/BiBa 3.37 3.37 4.22 4.35 3.37 3.37 4.33 4.31
T s 590 590 600 610 605 585 607 600
T c ― - - - ― ― ― 一 a 76 76 82 73 79 77 74 76 ε 9.3 9.2 8.6 8.4 9.0 9.5 8.7 9.2
P 11.2 11.1 10.8 11.1 10.9 11.2 11.1 銀発色 A 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 銀発色 B 〇 〇 Δ 〇 〇 〇 〇 〇 3]
例 17 18 19 20 21 22 23 24
B203 31.7 30.8 34.5 32.1 30.2 32.4 32.4 36.9
S i 02 18 17.4 19.6 18.2 20.1 18.3 18.3 6.2
Z n O 21.1 20.5 23 21.4 25.2 21.6 21.6 24.6
A I 203 4.2 8.2 4.6 4.3 4 4.3 4.3 4.9
M g O 0 0 0 0 0 0 5.4 0
C a 0 0 0 0 0 0 5.4 0 0
S r O 0 0 0 0 0 0 0 0
B a O 12.8 12.5 6.4 13 12.2 7.2 7.2 15 し i 20 4.9 6.2 7 2 2.3 6.5 6.5 7.4
N a 20 3.2 0 0 0 5 0 0 0 κ2ο 0 0 0 4.3 0 0 0 0
B i 203 3.1 3.1 3.5 3.2 0 3.2 3.2 3.7
C u O 0.8 0.8 0.9 0.9 1 0.9 0.9 1
C e 02 0.2 0.5 0.6 0.5 0 0.2 0.2 0.2
B+Si+AI 53.9 56.4 58.7 54.6 54.3 55.0 55.0 48.0
BSiAI/BiBa 3.39 3.63 5.98 3.37 4.45 5.30 5.30 2.57
T s 580 595 590 600 605 595 595 560
T c ― ― ― ― - a 34 73 76 84 80 70 73 85 ε 9.2 9.1 8.6 9.0 8.4 9.1 9.3 9.9
P 11.2 11.0 10.2 12.5 13.5 10.9 10.6 11.8 銀発色 A 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 銀発色 B 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 Δ 4]
[9挲] [9600]
OZlllO/SOOZdf/13d I- 089Π0/900Ζ OAV
[Z挲] [Z600]
Zlll0/S00ZdT/X3d 81· 089C10/900Z OAV
例 65 66 67 68 69 70 71 72
B203 30.3 31.6 30.3 30.3 31.6 31.6 30.3 30.3
S i O 19.9 20.8 19.9 19.9 20.8 20.8 19.9 22.0
Z n 0 23.5 24.5 23.5 23.5 24.5 22.3 25.6 23.5
A I 203 4.7 4.9 4.7 6.8 2.7 4.9 4.7 4.7
M g 0 0 0 0 0 0 0 0 0
C a 0 0 0 0 0 0 0 0 0
S r O 0 0 0 0 0 0 0 0
B a 0 9.1 7.3 11. I 9.1 9.5 9.5 9.1 9.1
L i 20 11.5 9.8 9.4 9.4 9.8 9.8 9.4 9.4
N a 20 0 0 0 0 0 0 0 0
K20 0 0 0 0 0 0 0 0
B i 203 0 0 0 0 0 0 0 0
C u O 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5
C e 02 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5
B+Si+AI 54.9 57.3 54.9 57.0 55.1 57.3 54.9 57.0
BSiAI/BiBa 6.05 7.85 4.91 6.28 5.82 6.05 6.05 6.29
T s 585 590 598 602 598 604 599 605
T c - ― ― - - ― - - a 77 70 78 71 76 74 74 72 ε 8.4 8.1 8.4 8.1 8.3 8.1 8.3 8.2
P 9.7 10.1 10.5 10.3 10.5 10.1 10.3 10.3 銀発色 A
銀発色 B 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 10]
例 73 74 75 76 77 78 79 80
B 203 31.6 29.4 32.4 30.3 30.3 30.3 30.3 30.3
S i 02 18.6 20.8 19.9 19.9 19.9 19.9 19.9 19.9
Z n 0 24.5 24.5 23.5 23.5 23.5 23.5 23.5 23.5
A 1 203 4.9 4.9 4.7 4.7 4.7 4.7 4.7 4.7 g O 0 0 0 0 0 2.1 0 0
C a 0 0 0 0 0 2.1 0 0 0
S r 0 0 0 0 2.1 0 0 0 0
B a O 9.5 9.5 9.1 9.1 9.1 9.1 9.1 9.1
L i 20 9.8 9.8 9.4 9.4 9.4 9.4 9.4 9.4
N a 20 0 0 0 0 0 0 0 2.1
K20 0 0 0 0 0 0 2.1 0
B i 203 0 0 0 0 0 0 0 0
C u 0 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5
C e O 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5
B+Si+AI 55.1 55.1 57.0 54.9 54.9 54.9 54.9 54.9
BSiAI/BiBa 5.83 5.82 6.28 6.05 6.05 6.05 6.05 6.05
T s 595 596 603 596 596 595 587 584
T c - ―
a 73 76 70 77 75 76 81 80 a 8.0 7.8 8.5 8.2 8.2 8.3 8.2 8.2
P 10.3 10.3 10.3
銀発色 A
銀発色 B 〇 〇 〇 11]
[0104] 本発明の FFLは液晶ディスプレイのバックライトに利用できる
本発明のガラスは鉛を使用しない FFLの製造に利用できる。 なお、 2004年 8月 2日に出願された曰本特許出願 2004— 225708号の明細書、 特許請求の範囲、図面及び要約書の全内容をここに引用し、本発明の明細書の開 示として、取り入れるものである。