WO2005096986A1

WO2005096986A1 - 介護用口内細菌超音波洗浄器

Info

Publication number: WO2005096986A1
Application number: PCT/JP2004/010234
Authority: WO
Inventors: Toshio Moriyama; Makoto Hayakawa; Hideaki Kikuchi
Original assignee: Hayashi, Michinori
Priority date: 2004-03-16
Filing date: 2004-07-01
Publication date: 2005-10-20
Also published as: WO2005087133A1

Abstract

介護者の手伝いを必要とせず、手の不自由な高齢者等の被介護人でも単独で口内洗浄(歯磨き等)を行うことができる口内細菌超音波洗浄器を提供し、本発明の超音波洗浄器1は、ヒトが上歯と下歯との間に咥え易いように馬蹄状に形成された被咥え部3を有し、該被咥え部3内には、超音波振動可能な発振素子9が設けられている。また被咥え部3の外面には弾性部材が形成され、被咥え部の基部20Aには、使用感を得るための低振動付与部4が取り付けられている。また、被咥え部3と低振動付与部4との境にはツバ部12が設けられているので、歯の表面に付着した歯垢を、細菌除去することによって歯槽膿漏・歯槽膿瘍も予防でき、病気等の感染減少を齎す。

Description

介護用口内細菌超音波洗浄器技術分野

本発明は、口の中に入れておくだけで口内を洗浄することにより、歯槽膿漏 ·歯槽膿瘍を、超音波洗浄器を明用いて、細菌予防をするに関する。

特に、いわゆる手の不自由な高齢者等の被介護人や重床にある患者が、歯ブラ田

シを用いて通常行うように洗浄できなレ、場合でも、口内を容易に洗浄することができる、介護用口内細菌超音波洗浄器に関する。

背景技術

従来から、いわゆる歯ブラシ使った歯磨きが普通に行われていたが、最近になって、振動原理を利用した歯ブラシが幾つか開発されている。このような振動歯ブラシは、歯の表面にブラシを押し付けてその振動により歯垢等を除去するものであり、ブラシの届かない部分には効果がない。このようなことから、唾液を介してキヤビテーシヨンを発生させ、そのエネルギーにより歯垢等を除去する原理を利用した歯ブラシが開発されている（例えば、特許文献 1特許登録第 3 3 1 3 7 1 5号)。このような歯ブラシは超音波歯ブラシといわれており、ブラシが、直接、接触しない部分においても歯垢等を除去できる点で有用なものである。し力し、超音波歯ブラシは、棒状に形成され、グリップと歯ブラシ部とを有するものが殆どで、ダリップ部を本人が握ってプラシ部を口内に入れて歯を磨く作業を行う。

近年において、高齢者の介護用として使う場合にも、例えば介護者が超音波歯ブラシを高齢者の口の中に垤ぇさせてやる必要があり、手の不自由な寝たきり高齢者の場合には、介護者はそのままの状態を維持しなければならない。そのために、本人と介護者の二人がかりで歯磨きを行う必要があり、作業の負担が大きく極めて不便であった。

発明の開示

本発明は、介護者の手伝いを必要とせず、手の不自由な高齢者等の被介護人でも単独で口内洗浄により、歯坂膿漏 ·歯垢膿瘍（歯磨き等）を行うことができる超音波洗浄器を提供することを目的とし、このような課題背景に対して鋭意研究を重ねた結果、超音波振動する発振素子が備えられた被垤ぇ部を上下の歯で嚙み込むことにより、従来の問題点を解決することができることを見出し、この知見に基づいて、本発明は、ヒトが上歯と下歯との間に垤ぇ易いように形成された被哇ぇ部を有し、該被垤え部内には、超音波振動可能な発振素子が設けられている超音波洗浄器に存する。また、本発明は、ヒトが上歯と下歯との間に哇ぇ易いように馬蹄状に形成された被接え部を有し、該哇ぇ部内には、超音波振動可能な発振素子が設けられている超音波洗浄器に存し、また、本発明は、前記被え部の外面には弾性部材が形成されている上記（2 ) に記載の超音波洗浄器に存する。

前記弾性部材には、多数の小突起が形成されていて、前記発振素子の超音波振動のオンオフを制御する制御部が、ケーブルを介して被哇ぇ部に接続され、該制御部には、ケーブルを介して電極部材が接続され、該制御部と接続された被 1@え部と電極部材とは、相互に反対の極になるようにされ、被垤ぇ部を口内に入れた状態で、電極部材を人体と接触させることにより、口内の唾液にィォンを発生させる上記に記載の超音波洗浄器に存する。また、本発明は、前記被唼ぇ部には、発振素子と当接して発信板が設けられ、且つ該発振板を外部に露出させるための切欠部が形成されている。また、被接え部の基部には、便用感を得るための低振動が付与される低振動付与部が付けられていて、低振動付与部には、ケーブルを介して制御部に接続させるためにコネクタ部が形成され、該コネクタ部には、低振動付与部を水洗レ、しても低振動付与部内に水が入らないように防水キャップが設けられている。また、被 II至え部と低振動付与部との境にはツバ部が設けられ、発振素子は、上下の奥歯に嚙まれる位置に設けられている。また、本発明は、前記発振素子は、上歯側と下歯側とに設けられているので、本発明の目的に添ったものであれば、上記を適宜組み合わせた構成も採用可能である。

図面の簡単な説明

第 1図は、本発明の一実施形態に係る口内細菌超音波洗浄器とヒトとの関係を示している。第 2図は、超音波洗浄器全体を示す概略図である。第 3図は、被接え部と低振動付与部を拡大して示す平面図である。第 4図は、図 3の 4一 4線に沿う切断面端面図である。第 5図は、コントローラを示す説明図である。第 6図は、図 1の口内細菌超音波洗浄器の制御回路を示す説明図である。

発明を実施するための最良の形態

以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。

図 1は、本発明の一実施形態に係る口内細菌超音波洗浄器とヒトとの関係を示している。この口内細菌超音波洗浄器 1は、ヒト（通常、手の不自由な寝たきり被介護者） 2が上歯と下歯との間に喹ぇ易いように形成された被噔ぇ部 3を有している。この図では被喹ぇ部 3は歯の配置に沿った馬蹄形に形成されているものを示した。この被唾え部 3の外周側中央端部には、使用感を得るための低振動が付与される低振動付与部 4が付けられている。ここでいう使用感とは、歯磨き中に被垤ぇ部 3に振動が伝達され歯磨き中であるということをヒト 2 に認識させる達成感を意味する。そのため、ヒト 2は、口内の感覚で洗浄中であることが容易に認知できる。この低振動付与部 4は短筒状に形成され、被唼え部 3の基部 2 O Aに取り付けられており、低振動付与部 4の後部には、ケープル 5を介して制御部であるコントローラ 6が接続されている。この基部 2 0 Aは、ヒトが垤えた場合にも唇に刺激を与えないような徐々に拡大する曲面を有している。コントローラ 6には、更にケーブル 5を介してイオン効果に機能する電極部材 7が接続されていて、ここで、被え部側がプラス極に、また電極部材側がマイナス極に設定されており、哇ぇ部 3と電極部材 7とは相互に反対の極となっている。そのため、プラス極である被え部 3を口内に揷入した状態で、マイナス極である電極部材 7を人体と接触させることにより、被侄ぇ部 3と人体との間に制御部を介して電圧を発生させることができる。電圧の発生によって、ヒト 2の口内に溜まった唾液に対してマイナスイオンを生させ、因みに、マイナスイオンが発生すると、マイナスイオンがカ^"シゥムイオンと結びつき、イオンィヒしていないカルシウムに変化し、歯垢の原因となるカルシゥムイオンを減少させる。コントローラ 6は、使い易いように、いわゆるマウス形状をしており、その内部に充電可能な電池電源が設けられ、電池電源としては、例えば、ニッケノレ水素電池、エツカド電池、又はリチウムイオン充電電池等が使用される。この充電電池の充電は、例えば、家庭用の電源に接続して用いられる充電スタンド 8により適宜行われる。

図 2は、超音波洗浄器全体を示す概略図である。

また図 3は、被え部 3と低振動付与部 4を拡大して示す平面図である。

また図 4は、図 3の 4— 4線に沿う切断面端面図である。被え部内には、上下の奥歯に嚙まれる位置に上歯側と下歯側とに一対の超音波振動可能な発振素子 9が設けられている。上下の奥歯に嚙まれえる位置に設けられているのは、虫歯になり易い奥歯を集中的に洗浄するためであり、また、上歯側と下歯側とに対になって設けられているのは、上下の歯や歯茎を同時に的確に洗浄するためである。また、被哩ぇ部 3を形成する本体部 2 0の外面には、弾性部材 1 0 が形成されている。すなわち本体部 2 0には、弾性部材 1 0である例えばシリコンゴムが被せるように取り付けられている。この場合、通常、被哇ぇ部 3の本体部 2 0は外形を保つことができるように、比較的硬質の合成樹脂で形成され、そのため、上下の歯で被垤ぇ部 3を嚙んだ場合に、歯がシリコンゴムに食込んで確実に歯を受け止め、しかも洗浄の途中で被哇ぇ部 3がずれたり抜け出したりすることがない。また、歯当たりが良く歯肉への負担も少ない。更に被哇ぇ部 3には、発振素子 9と当接して発信板 1 1が貼り付けられるように設けられ、且つ該発振板 1 1を外部に露出させるための切欠部 1 0 aが 2箇所に形成され、発振板 1 1は、図示しないがケーブル 5を介して制御部と導通しており、電極板としての役割を果している。この発振板 1 1を例えば、マイナス電極とし、プラス極側に接続した電極部材 7を手で把持し人体をプラス極にすれば、発振板 1 1及び口膣と接触した唾液には、微弱電流が流れ、上述したようにイオン効果が得られる。また、このシリコンゴムには、多数の小突起 1 0 b が形成されていることから、嚙み力が弱い被介護者にとって、歯への固定が確実となり抜け止め効果がある。また、この小突起 1 0 bはブラシの役割をも果たし、発振板 1 1の超音波振動により歯垢が物理的に除去される。被唾え部 3 と低振動付与部 4とは、低振動付与部 4に形成された螺子部 4 aを被垤ぇ部 3 の基部 2 O Aに、螺合等により連結され、なお、螺子部 4 aの外周には防水用の Oリング 1 6を設けて唾液や水の侵入を防ぐ。この被え部 3と低振動付与部 4との境には輪環状のッパ部 1 2が設けられている。ツバ部 1 2が存在すると、被輕ぇ部 3を哇える際に、不用意に低振動付与部 4まで垤えてしまうのを防ぐことができ、歯の折損等が防止される。また、唇をツバ部 1 2に当接した際、奥歯に発振素子 9の位置が対応するように設定しておけば、的確な位置に被唼ぇ部 3がセットできる。更に、洗浄中に唾液等が低振動付与部側に伝わつてくるのを防止できる利点もある。低振動付与部内には、パイブモータ 1 3が設けられて、因みに、このパイブモータ 1 3の回動軸には、偏心運動する錘が取り付けられ、この錘の回転により、それに応じた振動が発生する。また低振動付与部 4には、ケーブル 5を介してコントローラ 6に接続させるためにコネクタ部 1 4が形成されている。このコネクタ部 1 4には、低振動付与部 4を水洗いしても低振動付与部内に水が入らないように、例えばゴム製の防水キヤップ 1 5が開閉自在に設けられていて、そのため、低振動付与部内に水が入り腐食するようなことがなく、パイブモータ 1 3を保護する。

次に、図 5を用いて制御部を内蔵するコントローラ 6について説明する。

マウス形状をしたコントローラ 6の上面側には、被唼ぇ部 3の発振素子 9を超音波振動させたりパイブモータ 1 3を駆動させたりする O Nボタン 6 aと、この振動や駆動を止めるための O F Fボタン 6 bとが設けられ、また、コント口 —ラ 6は、 O Nポタン 6 aを押すと O F Fボタン 6 bを押さなくても自動的に 3分後に発振素子 9やパイブモータ 1 3への電流の供給が終了するように、タイマ一としての設計もされている。なお、このようにタイマーを機能させる場合は O F Fポタン 6 bを省くことも、当然、可能である。 O Nボタン 6 a及ぴ O F Fポタン 6 bの上方の 3個の小ランプは、バッテリー残量表示のためのもので、一方、 ONボタン 6 a及ぴ O F Fボタン 6 bの下方の小ランプは、充電スタンド 8にコントローラ 6を載置して充電させた場合に充電中であることを知らせるランプである。

次に、 6図を用いて、超音波洗浄器 1の制御回路について説明する。

コントローラ 6には、全体を制御する回路制御部 1 6と、超音波信号を発生する超音波発信機 1 7と、超音波発信時間を制御するタイマー部 1 8と、イオン発生用の電流を制御するイオン電流制御部 1 9と、.が内蔵されている。この回路制御部 1 6、超音波発信機 1 7、タイマー部 1 8、及びイオン電流制御部 1 9は電気回路基板に搭載され、回路制御部 1 6は、超音波振動とイオン電流との発生を制御するもので、コントローラ 6の上面側に設けられている ONポタン 6 aを押すことで電流が供給される。超音波振動の制御は、超音波発信機 1 7からの超音波電圧信号を圧電素子である発振素子 9に入力することにより行われる。一方イオン電流の制御は、イオン電流制御部 1 9が発振板 1 1と電極部材 7との間の電圧を調整することにより行われる。また、回路制御部 1 6はパイブモータ 1 3を制御する役割も果たしている。

本発明によれば、ヒトが上歯と下歯との間に垤えて、歯に沿って嚙んだ状態で使用できるために、歯磨き等を含む口内洗浄を効率よく行うことが可能である。手を使えない状態の被介護者でも、介護人が一度口内に挿入しセットすればよく、後は介護者の手助けが不要となる。また、イオン効果も得ることができる。具体的には、被垤ぇ部の外側を弾性部材とすることで、確りと嚙むことができるために途中で抜け出ることはない。

以上、本発明を説明したが、本発明は実施の形態により限定されることなく、その目的に沿う限り種々の変形例が可能である。例えば、上述した一実施形態では、被唼ぇ部 3と低振動付与部 4とは、螺合により連結される場合で示した力パョネット結合等の他の結合手段で結合する場合も採用できる。また、発振素子 9を設ける位置は、前歯や中間位置であっても当然採用可能である。また、被唼ぇ部 3に設けられた発振板 1 1をマイナス電極とし、電極部材 7をプラス電極とした例について説明したが、この極性は反対であっても当然よい。

産業上の利用可能性

以上のように、本発明にかかるヒトが上歯と下歯との間に垤ぇ易いように形成された被唼ぇ部を有し、該被垤え部内には、超音波振動可能な発振素子が設けられているので、歯並びに沿った形状の被え部を上下の歯で嚙んだ状態で発振素子を超音波振動させれば、歯や歯茎等に付着した歯垢を歯全体渡り一挙に除去することができ、また、歯槽膿漏 '膿瘍に、効率的な口内洗浄を行うことが可能である。また、このように被え部を上下の歯で嚙むだけで超音波洗浄器を口内にセットできるので、介護者の助けを必要とせず自らが歯磨き等の口内洗浄を行うことができ、被接え部を馬蹄形に形成することで、上歯と下歯との間により集中的に被唾え部が当接できる。また、イオン効果も発揮されるためにより歯垢等の細菌除去に効果的である。

Claims

請求の範囲

1、ヒトが上歯と下歯との間に垤ぇ易いように形成された被哇ぇ部を有し、該被え部内には、超音波振動可能な発振素子が設けられていることを特徴とする、介護用口内細菌超音波洗浄器。

2、ヒトが上歯と下歯との間に垤ぇ易いように馬蹄形に形成された被垤ぇ部を有し、該被え部内には、超音波振動可能な発振素子が設けられていることを特徴とする、介護用口内細菌超音波洗浄器。

3、前記被垤ぇ部の外面には弾性部材が形成されていることを特徴とする請求項 2に記載の介護用口内細菌超音波洗浄器。

4、前記弾性部材には、多数の小突起が形成されていることを特 ¾とする請求項 3に記載の介護用口内細菌超音波洗浄器。

5、前記発振素子の超音波振動のオン Zオフを制御する制御部が、ケープノレを介して被垤ぇ部に接続され、該制御部には、ケーブルを介して電極部材が接続され、該制御部と接続された被哇ぇ部と電極部材とは、相互に反対の極になるようにされ、被唼ぇ部を口内に入れた状態で、電極部材を人体と接触させることにより、口内の唾液にイオンを発生させることを特徴とする請求項 2に記載の介護用口内細菌超音波洗浄器。

6、前記被唼ぇ部には、発振素子と当接して発振板が設けられ、且つ該発振板を外部に露出させるための切欠部が形成されていることを特徴とする請求項 5に記載の介護用口内細菌超音波洗浄器。

7、前記被垤ぇ部の基部には、使用感を得るための低振動が付与される低振動付与部が取り付けられていることを特徴とする請求項 2に記載の介護用口内細菌超音波洗浄器。

8、前記低振動付与部には、ケーブルを介して制御部に接続させるためのコネクタ部が形成され、該コネクタ部には、低振動付与部を水洗いしても低振動付与部内に水が入らないように防水キヤップが設けられていることを特徴とする請求項 7に記載の介護用口内細菌超音波洗浄器。

、前記被垤ぇ部と低振動付与部との境にはツバ部が設けられていることを特徴とする請求項 7に記載の介護用口内細菌超音波洗浄器。

、前記発振素子は、上下の奥歯に嚙まれる位置に設けられていることを特徵とする請求項 2に記載の介護用口内細菌超音波洗浄器。

、前記発振素子は、上歯側と下歯側とに設けられていることを特徴とする請求項 2に記載の介護用口内細菌超音波洗浄器。